JPH1113302A - 弾塑性ダンパー - Google Patents
弾塑性ダンパーInfo
- Publication number
- JPH1113302A JPH1113302A JP16588397A JP16588397A JPH1113302A JP H1113302 A JPH1113302 A JP H1113302A JP 16588397 A JP16588397 A JP 16588397A JP 16588397 A JP16588397 A JP 16588397A JP H1113302 A JPH1113302 A JP H1113302A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stud
- anchor bolts
- elasto
- dampers
- elastoplastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 間柱に配設する弾塑性ダンパーにおいて、従
来のものは制震効果を発揮する方向性があった。例えば
Ｈ形鋼型の弾塑性ダンパー、またはウエブ接合型の弾塑
性ダンパーは、Ｈ形鋼の強軸方向に地震力が作用した場
合のみ有効で、弱軸方向に地震力が作用した場合は、制
震機能を発揮せずその機能を劣化させてしまうものであ
った。本発明は、あらゆる方向の地震力にたいして、効
果を発揮するものを提供する。 【解決手段】 間柱を上部梁と下部梁の間隔より短く
し、端部にベースプレートを設け、該ベースプレートと
梁を４本以上のアンカーボルトで接合してなる構造とす
る。
来のものは制震効果を発揮する方向性があった。例えば
Ｈ形鋼型の弾塑性ダンパー、またはウエブ接合型の弾塑
性ダンパーは、Ｈ形鋼の強軸方向に地震力が作用した場
合のみ有効で、弱軸方向に地震力が作用した場合は、制
震機能を発揮せずその機能を劣化させてしまうものであ
った。本発明は、あらゆる方向の地震力にたいして、効
果を発揮するものを提供する。 【解決手段】 間柱を上部梁と下部梁の間隔より短く
し、端部にベースプレートを設け、該ベースプレートと
梁を４本以上のアンカーボルトで接合してなる構造とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】軸力が作用しない間柱に適用
する弾塑性ダンパーに関する。
する弾塑性ダンパーに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年様
々な制震装置が開発されているが、その中でも鋼製の弾
塑性ダンパーはエネルギの吸収量も大きく、コスト的に
も安価なので広く応用されている。
々な制震装置が開発されているが、その中でも鋼製の弾
塑性ダンパーはエネルギの吸収量も大きく、コスト的に
も安価なので広く応用されている。
【０００３】特に間柱に応用される弾塑性ダンパーは、
既存の建築物にも容易に適用でき、間柱は軸力を負担し
ないため、構造的な強度を考慮する必要がなく、建築計
画にも影響を及ぼすことがないので広範に用いられてい
る。
既存の建築物にも容易に適用でき、間柱は軸力を負担し
ないため、構造的な強度を考慮する必要がなく、建築計
画にも影響を及ぼすことがないので広範に用いられてい
る。
【０００４】しかし従来の間柱用の弾塑性ダンパーは、
例えばＨ形鋼型或いはウエブ接合板型のように、主とし
てＨ形鋼の間柱の強軸方向に制震効果を発揮するように
設計されるものが多かった。
例えばＨ形鋼型或いはウエブ接合板型のように、主とし
てＨ形鋼の間柱の強軸方向に制震効果を発揮するように
設計されるものが多かった。
【０００５】図７はＨ形鋼型の弾塑性ダンパーを、Ｈ形
鋼の間柱に取着した図であり、図８はウエブ接合型の弾
塑性ダンパーを、Ｈ形鋼の間柱に取着した図である。
鋼の間柱に取着した図であり、図８はウエブ接合型の弾
塑性ダンパーを、Ｈ形鋼の間柱に取着した図である。
【０００６】従って、これらの弾塑性ダンパーでは制震
効果に方向性があり、弱軸方向には制震効果を発揮しな
いのみならず、弱軸方向に大きな変形を生ずるような
力、即ち地震力を受けると弾塑性ダンパーとして早期
に、その機能を失うような劣化を生ずる。
効果に方向性があり、弱軸方向には制震効果を発揮しな
いのみならず、弱軸方向に大きな変形を生ずるような
力、即ち地震力を受けると弾塑性ダンパーとして早期
に、その機能を失うような劣化を生ずる。
【０００７】そこで本発明では、制震効果に方向性のな
い弾塑性ダンパーを提供する。
い弾塑性ダンパーを提供する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】鉛直荷重を負担しない間
柱に取着する弾塑性ダンパーであり、上部との間隔より
短い間柱の両端に、ベースプレートを設け、このベース
プレートと梁を少なくも４本以上のアンカーボルトで接
合する構造とする。
柱に取着する弾塑性ダンパーであり、上部との間隔より
短い間柱の両端に、ベースプレートを設け、このベース
プレートと梁を少なくも４本以上のアンカーボルトで接
合する構造とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下図面により、本発明の実施の
形態を説明する。
形態を説明する。
【００１０】図１は、鉄骨構造の梁１の間の間柱２に本
発明の弾塑性ダンパーを適用した図である。３はアンカ
ーボルトが構成する本発明の弾塑性ダンパーである。
発明の弾塑性ダンパーを適用した図である。３はアンカ
ーボルトが構成する本発明の弾塑性ダンパーである。
【００１１】図２は、図１のＡ部（本発明の弾塑性ダン
パー部）の詳細図である。
パー部）の詳細図である。
【００１２】間柱２の端部にベースプレート４を設け、
間柱２の長さｌを梁間の距離Ｌより短くとり、梁１に設
けたアンカーボルト５に、ナット６で間柱２を取着す
る。
間柱２の長さｌを梁間の距離Ｌより短くとり、梁１に設
けたアンカーボルト５に、ナット６で間柱２を取着す
る。
【００１３】この場合、アンカーボルト５の径ｄと、ア
ンカーボルト５の長さｈ及びアンカーボルト５の本数ｎ
によって、弾塑性ダンパー３の耐力と剛性は任意に設定
できる。またアンカーボルト５の本数ｎは、水平方向に
適切な剛性を有するように少なくも４本以上を使用する
ものとする。
ンカーボルト５の長さｈ及びアンカーボルト５の本数ｎ
によって、弾塑性ダンパー３の耐力と剛性は任意に設定
できる。またアンカーボルト５の本数ｎは、水平方向に
適切な剛性を有するように少なくも４本以上を使用する
ものとする。
【００１４】図３は、鉄筋コンクリート造の梁１’に、
本発明の弾塑性ダンパー３を適用した図であり、図４は
図３のＢ部（本発明の弾塑性ダンパー部）の詳細図であ
る。
本発明の弾塑性ダンパー３を適用した図であり、図４は
図３のＢ部（本発明の弾塑性ダンパー部）の詳細図であ
る。
【００１５】図５は、図１のＣ断面であり、この例では
間柱２は円形断面であるが間柱２の断面形状は限定しな
い。またアンカーボルト５も４本に限定するものではな
い。
間柱２は円形断面であるが間柱２の断面形状は限定しな
い。またアンカーボルト５も４本に限定するものではな
い。
【００１６】また図６は、層間変形を起こして間柱が軸
と直角方向に回転変形した場合の、状態を示す図であ
り、この様な場合も弾塑性ダンパーが伸縮して振動エネ
ルギを吸収し得ることを示している。
と直角方向に回転変形した場合の、状態を示す図であ
り、この様な場合も弾塑性ダンパーが伸縮して振動エネ
ルギを吸収し得ることを示している。
【００１７】
【発明の効果】この発明は以上のような構成からなり、
その効果は次の通りである。
その効果は次の通りである。
【００１８】地震力を受けると、上下の層で層間変形
を生じ弾塑性ダンパーであるアンカーボルトが軸変形し
てエネルギを吸収する。
を生じ弾塑性ダンパーであるアンカーボルトが軸変形し
てエネルギを吸収する。
【００１９】Ｈ形鋼型の弾塑性ダンパーやウエブ接合
板型弾塑性ダンパーのように、方向性がない。従ってい
ずれの方向の水平地震力も吸収できる。
板型弾塑性ダンパーのように、方向性がない。従ってい
ずれの方向の水平地震力も吸収できる。
【００２０】また間柱が軸と直角方向に回転変形を起
こしても、弾塑性ダンパーであるアンカーボルトが軸方
向に伸び縮みしてエネルギを吸収するため、あらゆる方
向の変形にたいしても制震効果を発揮することになる。
こしても、弾塑性ダンパーであるアンカーボルトが軸方
向に伸び縮みしてエネルギを吸収するため、あらゆる方
向の変形にたいしても制震効果を発揮することになる。
【００２１】鉄骨構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨
鉄筋コンクリート造何れにも適用可能である。
鉄筋コンクリート造何れにも適用可能である。
【００２２】弾塑性ダンパーであるアンカーボルトの
径、長さを変更することにより、耐力、剛性を任意に設
定できる。
径、長さを変更することにより、耐力、剛性を任意に設
定できる。
【００２３】既存の建築物に適用することも容易であ
る。
る。
【００２４】たとえ地震によって、弾塑性ダンパーが
塑性変形を生じた後も、ボルトを取り外して交換するこ
とができ、保守が容易である。
塑性変形を生じた後も、ボルトを取り外して交換するこ
とができ、保守が容易である。
【図１】鉄骨構造の梁１の間の間柱２に本発明の弾塑性
ダンパーを適用した図である。
ダンパーを適用した図である。
【図２】図１のＡ部（本発明の弾塑性ダンパー部）の詳
細図である。
細図である。
【図３】鉄筋コンクリート造の梁１’に、本発明の弾塑
性ダンパー３を適用した図である。
性ダンパー３を適用した図である。
【図４】図３のＢ部（本発明の弾塑性ダンパー部）の詳
細図である。
細図である。
【図５】図１のＣ断面である。
【図６】層間変形を起こして間柱が軸と直角方向に回転
変形した場合の、状態を示す図である。
変形した場合の、状態を示す図である。
【図７】Ｈ形鋼型の弾塑性ダンパーを、Ｈ形鋼の間柱に
取着した図である。
取着した図である。
【図８】ウエブ接合型の弾塑性ダンパーを、Ｈ形鋼の間
柱に取着した図である。
柱に取着した図である。
１……鉄骨梁、１’……鉄筋コンクリート梁、２……間
柱、３……本発明の弾塑性ダンパー、４……ベースプレ
ート、５……アンカーボルト、６……Ｈ形鋼型の弾塑性
ダンパー、７……ウエブ接合型の弾塑性ダンパー
柱、３……本発明の弾塑性ダンパー、４……ベースプレ
ート、５……アンカーボルト、６……Ｈ形鋼型の弾塑性
ダンパー、７……ウエブ接合型の弾塑性ダンパー
Claims (1)
- 【請求項１】 弾塑性ダンパーであり、間柱を上部梁と
下部梁の間隔より短くし、端部にベースプレートを設
け、該ベースプレートと梁を４本以上のアンカーボルト
で接合してなることを特徴とする弾塑性ダンパー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16588397A JPH1113302A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 弾塑性ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16588397A JPH1113302A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 弾塑性ダンパー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1113302A true JPH1113302A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15820797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16588397A Pending JPH1113302A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 弾塑性ダンパー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1113302A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000213062A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Mitsui Constr Co Ltd | 耐震建築構造体 |
| JP2000297471A (ja) * | 1999-04-13 | 2000-10-24 | Shimizu Corp | 柱脚部の支持構造および耐震建物 |
| JP2002004422A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | 柱脚部制震構造 |
| JP2006233444A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Hitachi Metals Techno Ltd | 制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物 |
| JP2018127862A (ja) * | 2017-02-10 | 2018-08-16 | 株式会社熊谷組 | 柱の構造 |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP16588397A patent/JPH1113302A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000213062A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Mitsui Constr Co Ltd | 耐震建築構造体 |
| JP2000297471A (ja) * | 1999-04-13 | 2000-10-24 | Shimizu Corp | 柱脚部の支持構造および耐震建物 |
| JP2002004422A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | 柱脚部制震構造 |
| JP4546619B2 (ja) * | 2000-06-22 | 2010-09-15 | 株式会社竹中工務店 | 柱脚部制震構造 |
| JP2006233444A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Hitachi Metals Techno Ltd | 制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物 |
| JP2018127862A (ja) * | 2017-02-10 | 2018-08-16 | 株式会社熊谷組 | 柱の構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050713 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051018 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051216 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060404 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |