JPH11132330A - 圧力容器及びその製造方法 - Google Patents
圧力容器及びその製造方法Info
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- JPH11132330A JPH11132330A JP9295438A JP29543897A JPH11132330A JP H11132330 A JPH11132330 A JP H11132330A JP 9295438 A JP9295438 A JP 9295438A JP 29543897 A JP29543897 A JP 29543897A JP H11132330 A JPH11132330 A JP H11132330A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで内部空間の容積を増大する。
【解決手段】 先ずチャンバ容器18を形成する樹脂材
料よりも低融点の樹脂材料で中子型42を射出成形等に
より形成する。次に、この中子型42を成形金型40内
に配置した状態で、成形金型40内に樹脂材料を射出し
てチャンバ容器18を成形する。そして、チャンバ容器
18の成形後に、オイルジェット或いは恒温槽等により
中子型42のみ溶ける温度で加熱して中子型42をチャ
ンバ容器18内より溶かし出して、チャンバ容器18を
完成させる。
料よりも低融点の樹脂材料で中子型42を射出成形等に
より形成する。次に、この中子型42を成形金型40内
に配置した状態で、成形金型40内に樹脂材料を射出し
てチャンバ容器18を成形する。そして、チャンバ容器
18の成形後に、オイルジェット或いは恒温槽等により
中子型42のみ溶ける温度で加熱して中子型42をチャ
ンバ容器18内より溶かし出して、チャンバ容器18を
完成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンダーカット形
状を有する圧力容器及びこのような圧力容器を製造する
圧力容器の製造方法に関し、例えば、乗用車のエアサス
ペンションのチャンバや産業用空気ばねの空気室を形成
する容器、インテークマンホールド、オイルリザーバタ
ンク、エアダクト、レゾネータ等の圧力容器及びこれら
の圧力容器の製造に適用可能なものである。
状を有する圧力容器及びこのような圧力容器を製造する
圧力容器の製造方法に関し、例えば、乗用車のエアサス
ペンションのチャンバや産業用空気ばねの空気室を形成
する容器、インテークマンホールド、オイルリザーバタ
ンク、エアダクト、レゾネータ等の圧力容器及びこれら
の圧力容器の製造に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車に用いられている従来のエアサス
ペンション110のチャンバ容器112を図5に示し、
この図に基づき従来技術を説明する。
ペンション110のチャンバ容器112を図5に示し、
この図に基づき従来技術を説明する。
【0003】このチャンバ容器112は、プレス加工に
より上側部材112Aと下側部材112Bとを各々作っ
た後に、これらスチール製の上側部材112Aと下側部
材112Bとの間すなわちチャンバ容器112の中央部
を、気密溶接で接合して、完成される。さらに、このチ
ャンバ容器112の上部がショックアブソーバ114の
ロッド114Bの上部にナット116及びブッシュから
なる取付ブラケット118等を用いて固定されること
で、ナット116の下部及び周囲にチャンバ容器112
が配置される形で、エアサスペンション110が完成さ
れている。
より上側部材112Aと下側部材112Bとを各々作っ
た後に、これらスチール製の上側部材112Aと下側部
材112Bとの間すなわちチャンバ容器112の中央部
を、気密溶接で接合して、完成される。さらに、このチ
ャンバ容器112の上部がショックアブソーバ114の
ロッド114Bの上部にナット116及びブッシュから
なる取付ブラケット118等を用いて固定されること
で、ナット116の下部及び周囲にチャンバ容器112
が配置される形で、エアサスペンション110が完成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、乗用車のエ
アサスペンション110などでは、車輛内の限られたス
ペース内でチャンバ容器112が形成する空気室120
の容積を極力大きくしたいので、図5に示すように凸部
122をチャンバ容器112の上方に形成して、取付ブ
ラケット118さらにはナット116の周囲部分もチャ
ンバ容器112の空気室120とするような構造が考え
られる。
アサスペンション110などでは、車輛内の限られたス
ペース内でチャンバ容器112が形成する空気室120
の容積を極力大きくしたいので、図5に示すように凸部
122をチャンバ容器112の上方に形成して、取付ブ
ラケット118さらにはナット116の周囲部分もチャ
ンバ容器112の空気室120とするような構造が考え
られる。
【0005】ところが、図5に示す構造のチャンバ容器
112では、ナット116の周囲部分も空気室となって
空気室120の容積を大きくできるものの、このチャン
バ容器112は、それぞれスチール製の上側部材112
A及び下側部材112Bをそれぞれ製造しこれら2部品
を相互に溶接して作るしか他に製造方法がなく、多数の
工程が必要となって非常にコスト高になる欠点があっ
た。
112では、ナット116の周囲部分も空気室となって
空気室120の容積を大きくできるものの、このチャン
バ容器112は、それぞれスチール製の上側部材112
A及び下側部材112Bをそれぞれ製造しこれら2部品
を相互に溶接して作るしか他に製造方法がなく、多数の
工程が必要となって非常にコスト高になる欠点があっ
た。
【0006】一方、樹脂製で一体形状のチャンバ容器1
12を射出成形により作ろうとする場合、開口部が狭い
アンダーカット形状となるが、成形後に当然に中子型を
チャンバ容器112内より取り出す必要がある。この
為、中子型を分割しチャンバ容器112の中央に寄せて
脱型する中子型分割方式が用いられるものの、せいぜい
図6に示す形状のものが限度であった。
12を射出成形により作ろうとする場合、開口部が狭い
アンダーカット形状となるが、成形後に当然に中子型を
チャンバ容器112内より取り出す必要がある。この
為、中子型を分割しチャンバ容器112の中央に寄せて
脱型する中子型分割方式が用いられるものの、せいぜい
図6に示す形状のものが限度であった。
【0007】つまり、図5の構造のチャンバ容器112
を製造する場合には、中子型分割方式を用いることがで
きない。これはチャンバ容器112の上方に空気室12
0の容積を増やす為の凸部122及び上側部材112A
があった場合、分割した中子型をチャンバ容器112の
中央に寄せることができず、中子型をチャンバ容器11
2から脱型できないからである。
を製造する場合には、中子型分割方式を用いることがで
きない。これはチャンバ容器112の上方に空気室12
0の容積を増やす為の凸部122及び上側部材112A
があった場合、分割した中子型をチャンバ容器112の
中央に寄せることができず、中子型をチャンバ容器11
2から脱型できないからである。
【0008】従って、空気室120の容積を大きくする
為に、取付ブラケット118やナット116の周囲部分
もチャンバ容器112の空気室120とする構造のチャ
ンバ容器112を従来の射出成形技術で成形するのは、
実質的に困難であった。
為に、取付ブラケット118やナット116の周囲部分
もチャンバ容器112の空気室120とする構造のチャ
ンバ容器112を従来の射出成形技術で成形するのは、
実質的に困難であった。
【0009】さらに、例えば図6に示す形状のチャンバ
容器112であっても、射出成形に際して、中子型を分
割して脱型する中子型分割方式を採用しなければならな
い。この為、図5の2部品の溶接によるチャンバ容器1
12に比べて、一体形状なのでエア洩れ等の心配はなく
品質が向上するものの、金型が複雑で取り扱いが煩雑と
なって低コスト化を図ることができなかった。
容器112であっても、射出成形に際して、中子型を分
割して脱型する中子型分割方式を採用しなければならな
い。この為、図5の2部品の溶接によるチャンバ容器1
12に比べて、一体形状なのでエア洩れ等の心配はなく
品質が向上するものの、金型が複雑で取り扱いが煩雑と
なって低コスト化を図ることができなかった。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、低コストで内
部空間の容積を増大できる圧力容器及びその製造方法を
提供することを目的とする。
部空間の容積を増大できる圧力容器及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1による圧力容器
の製造方法は、内部が開口部より大きいアンダーカット
形状に形成されると共に奥側の壁面が凹凸形状に形成さ
れる圧力容器の製造に用いられる圧力容器の製造方法で
あって、圧力容器を形成する樹脂材料よりも低融点の樹
脂材料により中子型を形成し、次に、中子型を金型内に
配置すると共に樹脂材料を金型内に射出して圧力容器を
成形し、圧力容器の成形後に、加熱して中子型を圧力容
器内より溶かし出す、ことを特徴とする。
の製造方法は、内部が開口部より大きいアンダーカット
形状に形成されると共に奥側の壁面が凹凸形状に形成さ
れる圧力容器の製造に用いられる圧力容器の製造方法で
あって、圧力容器を形成する樹脂材料よりも低融点の樹
脂材料により中子型を形成し、次に、中子型を金型内に
配置すると共に樹脂材料を金型内に射出して圧力容器を
成形し、圧力容器の成形後に、加熱して中子型を圧力容
器内より溶かし出す、ことを特徴とする。
【0012】請求項2による圧力容器は、内部が開口部
より大きいアンダーカット形状に形成されると共に奥側
の壁面が凹凸形状に形成される圧力容器であって、樹脂
材料で一体的に形成されることを特徴とする。
より大きいアンダーカット形状に形成されると共に奥側
の壁面が凹凸形状に形成される圧力容器であって、樹脂
材料で一体的に形成されることを特徴とする。
【0013】請求項1に係る圧力容器の製造方法の作用
を以下に説明する。圧力容器を形成する樹脂材料よりも
低融点の樹脂材料により中子型を形成し、中子型を金型
内に配置すると共に樹脂材料を金型内に射出して圧力容
器を成形する。そして、この圧力容器の成形後に、加熱
して中子型を圧力容器内より溶かし出して、圧力容器を
完成させる。
を以下に説明する。圧力容器を形成する樹脂材料よりも
低融点の樹脂材料により中子型を形成し、中子型を金型
内に配置すると共に樹脂材料を金型内に射出して圧力容
器を成形する。そして、この圧力容器の成形後に、加熱
して中子型を圧力容器内より溶かし出して、圧力容器を
完成させる。
【0014】従って、内部が開口部より大きいアンダー
カット形状に形成されると共に奥側の壁面が凹凸形状に
形成される圧力容器を製造する際に、中子型分割方式を
採用せずに中子型を圧力容器内から容易に取り出せるこ
とになる。この為、金型が複雑で取り扱いが煩雑となら
ずに低コストで内部空間の容積を増大した圧力容器の製
造が可能となる。
カット形状に形成されると共に奥側の壁面が凹凸形状に
形成される圧力容器を製造する際に、中子型分割方式を
採用せずに中子型を圧力容器内から容易に取り出せるこ
とになる。この為、金型が複雑で取り扱いが煩雑となら
ずに低コストで内部空間の容積を増大した圧力容器の製
造が可能となる。
【0015】請求項2に係る圧力容器の作用を以下に説
明する。内部が開口部より大きいアンダーカット形状を
有すると共に奥側の壁面が凹凸形状とされる圧力容器
が、樹脂材料で一体的に形成されるので、低コストで圧
力容器の内部空間の容積を増大することが可能となる。
明する。内部が開口部より大きいアンダーカット形状を
有すると共に奥側の壁面が凹凸形状とされる圧力容器
が、樹脂材料で一体的に形成されるので、低コストで圧
力容器の内部空間の容積を増大することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の実施の形態が
適用されたエアサスペンション10を図1から図3に示
し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
適用されたエアサスペンション10を図1から図3に示
し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
【0017】図1に示すように、エアサスペンション1
0の緩衝器を構成するショックアブソーバ12の筒型本
体12Aからロッド12Bが突出しており、このロッド
12Bの先端には、円筒状の嵌合部14Aを周囲に有し
たブラケット14が、ロッド12Bにねじ止められたナ
ット16により固定されている。そして、このブラケッ
ト14が乗用車の車体の受け部とされ、筒型本体12A
の下部が車輪側に固定される。
0の緩衝器を構成するショックアブソーバ12の筒型本
体12Aからロッド12Bが突出しており、このロッド
12Bの先端には、円筒状の嵌合部14Aを周囲に有し
たブラケット14が、ロッド12Bにねじ止められたナ
ット16により固定されている。そして、このブラケッ
ト14が乗用車の車体の受け部とされ、筒型本体12A
の下部が車輪側に固定される。
【0018】また、下面が開放されるように大きな開口
部18Aを下部に有した円筒状で樹脂製の圧力容器であ
るチャンバ容器18が、ロッド12Bの外周側に配置さ
れており、このチャンバ容器18の上部及び中央部は、
チャンバ容器18の下部とほぼ均一な肉厚で形成される
ものの、チャンバ容器18の下部より外形が大きく形成
されている。
部18Aを下部に有した円筒状で樹脂製の圧力容器であ
るチャンバ容器18が、ロッド12Bの外周側に配置さ
れており、このチャンバ容器18の上部及び中央部は、
チャンバ容器18の下部とほぼ均一な肉厚で形成される
ものの、チャンバ容器18の下部より外形が大きく形成
されている。
【0019】この為、チャンバ容器18により形成され
る内部の空間の方が開口部18Aより大きいアンダーカ
ット形状となっている。
る内部の空間の方が開口部18Aより大きいアンダーカ
ット形状となっている。
【0020】そして、このチャンバ容器18の上部寄り
の中央部には、開口部18Aより小径の貫通穴18Bが
形成されている。さらに、この貫通穴18Bにはブラケ
ット14の嵌合部14Aがエアー圧で嵌合されており、
チャンバ容器18とブラケット14との間に配置された
Oリング22でこれらの間が封止されている。
の中央部には、開口部18Aより小径の貫通穴18Bが
形成されている。さらに、この貫通穴18Bにはブラケ
ット14の嵌合部14Aがエアー圧で嵌合されており、
チャンバ容器18とブラケット14との間に配置された
Oリング22でこれらの間が封止されている。
【0021】この貫通穴18Bの周囲のチャンバ容器1
8の上部は、ナット16の位置より高くなるように一旦
上方に突出した凸部18Cとされていて、チャンバ容器
18内の上部にナット16をリング状に囲む空間Aが形
成される形となっている。つまり、チャンバ容器18の
奥側の壁面が貫通穴18Bを有する部分と凸部18Cと
で凹凸形状に形成されることになる。
8の上部は、ナット16の位置より高くなるように一旦
上方に突出した凸部18Cとされていて、チャンバ容器
18内の上部にナット16をリング状に囲む空間Aが形
成される形となっている。つまり、チャンバ容器18の
奥側の壁面が貫通穴18Bを有する部分と凸部18Cと
で凹凸形状に形成されることになる。
【0022】一方、ショックアブソーバ12の外周に
は、封止金具24Aが溶接されて固定されており、この
封止金具24Aに嵌合されて取付けられた樹脂製のピス
トン24の上端部には、円筒状に形成されたゴム製の弾
性膜26の一端側が金属製の止めバンド28により固定
されている。さらに、この弾性膜26の他端側は、チャ
ンバ容器18の下部に金属製の止めバンド30で固定さ
れている。
は、封止金具24Aが溶接されて固定されており、この
封止金具24Aに嵌合されて取付けられた樹脂製のピス
トン24の上端部には、円筒状に形成されたゴム製の弾
性膜26の一端側が金属製の止めバンド28により固定
されている。さらに、この弾性膜26の他端側は、チャ
ンバ容器18の下部に金属製の止めバンド30で固定さ
れている。
【0023】この為、弾性膜26により、チャンバ容器
18の開口部18Aとピストン24の上端部との間が封
鎖されて、チャンバ容器18内の空間が封止された空気
室20とされる。
18の開口部18Aとピストン24の上端部との間が封
鎖されて、チャンバ容器18内の空間が封止された空気
室20とされる。
【0024】つまり、チャンバ容器18の開口部18A
とピストン24の上端部との間が封鎖されつつ、ロッド
12Bが筒型本体12Aに対して上下動するのに伴っ
て、ブラケット14及びチャンバ容器18が弾性膜26
の弾性変形により、支障なく上下動することになる。
とピストン24の上端部との間が封鎖されつつ、ロッド
12Bが筒型本体12Aに対して上下動するのに伴っ
て、ブラケット14及びチャンバ容器18が弾性膜26
の弾性変形により、支障なく上下動することになる。
【0025】次に、本実施の形態に係るチャンバ容器1
8の製造及びこの製造方法による作用を以下に説明す
る。
8の製造及びこの製造方法による作用を以下に説明す
る。
【0026】先ず、チャンバ容器18を形成する樹脂材
料よりも低融点の樹脂材料で中子型42を射出成形等に
より、図3(A)に示すように形成する。尚、ここで中
子型42の樹脂材料を例えばポリアセタールとすれば、
図示しない成形金型内に樹脂材料を流し込む際の温度を
163℃程度とすることができる。
料よりも低融点の樹脂材料で中子型42を射出成形等に
より、図3(A)に示すように形成する。尚、ここで中
子型42の樹脂材料を例えばポリアセタールとすれば、
図示しない成形金型内に樹脂材料を流し込む際の温度を
163℃程度とすることができる。
【0027】次に、この中子型42を成形金型40内に
配置した状態で、成形金型40内に樹脂材料を射出し
て、図3(B)に示すようにチャンバ容器18を成形す
る。尚、ここでチャンバ容器18の樹脂材料を例えばナ
イロン66とすれば、成形金型40内に樹脂材料を流し
込む際の温度を260℃程度とすることができる。
配置した状態で、成形金型40内に樹脂材料を射出し
て、図3(B)に示すようにチャンバ容器18を成形す
る。尚、ここでチャンバ容器18の樹脂材料を例えばナ
イロン66とすれば、成形金型40内に樹脂材料を流し
込む際の温度を260℃程度とすることができる。
【0028】そして、チャンバ容器18の成形後に、オ
イルジェット或いは恒温槽等により中子型42のみ溶け
る温度で加熱することで、図3(C)に示すように中子
型42をチャンバ容器18内より溶かし出して、図2に
示すようにチャンバ容器18を完成させる。
イルジェット或いは恒温槽等により中子型42のみ溶け
る温度で加熱することで、図3(C)に示すように中子
型42をチャンバ容器18内より溶かし出して、図2に
示すようにチャンバ容器18を完成させる。
【0029】さらに、この後にこのチャンバ容器18を
用いてエアサスペンション10を完成させて乗用車に搭
載する。
用いてエアサスペンション10を完成させて乗用車に搭
載する。
【0030】以上より、内部が開口部18Aより大きい
アンダーカット形状に形成されると共に奥側の壁面が凹
凸形状に形成されるチャンバ容器18を製造する際に、
中子型分割方式を採用せずに中子型42をチャンバ容器
18内から容易に取り出せることになる。この為、成形
金型40が複雑で取り扱いが煩雑とならずに、低コスト
で内部空間である空気室20の容積が空間Aにより増大
されたチャンバ容器18の製造が可能となる。
アンダーカット形状に形成されると共に奥側の壁面が凹
凸形状に形成されるチャンバ容器18を製造する際に、
中子型分割方式を採用せずに中子型42をチャンバ容器
18内から容易に取り出せることになる。この為、成形
金型40が複雑で取り扱いが煩雑とならずに、低コスト
で内部空間である空気室20の容積が空間Aにより増大
されたチャンバ容器18の製造が可能となる。
【0031】尚、ここで、採用される樹脂材料として
は、チャンバ容器18に用いられる樹脂が、ナイロン系
樹脂(ナイロン6、ナイロン6共重合体、ナイロン6
6、ナイロン12等)とされる。また、中子型42に用
いられる樹脂が、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレ
ン、ポリプロピレン)、ポリアセタール、ポリビニルア
ルコール等とされる。
は、チャンバ容器18に用いられる樹脂が、ナイロン系
樹脂(ナイロン6、ナイロン6共重合体、ナイロン6
6、ナイロン12等)とされる。また、中子型42に用
いられる樹脂が、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレ
ン、ポリプロピレン)、ポリアセタール、ポリビニルア
ルコール等とされる。
【0032】次に、本発明に係る第2の実施の形態に適
用される中子型52を図4に示し、この図に基づき本実
施の形態を説明する。
用される中子型52を図4に示し、この図に基づき本実
施の形態を説明する。
【0033】図4に示すように、本実施の形態に係る中
子型52は、その中央部にスチール製の金属材52Aを
配置し、外周側の樹脂部52Bのみを上述の樹脂材料で
形成したものである。
子型52は、その中央部にスチール製の金属材52Aを
配置し、外周側の樹脂部52Bのみを上述の樹脂材料で
形成したものである。
【0034】このような構造とすれば、成形されたチャ
ンバ容器18を加熱する際に、中子型52の樹脂部52
Bのみしか溶融しないものの、チャンバ容器18内から
金属材52Aを容易に取り出せるようになるので、支障
はない。
ンバ容器18を加熱する際に、中子型52の樹脂部52
Bのみしか溶融しないものの、チャンバ容器18内から
金属材52Aを容易に取り出せるようになるので、支障
はない。
【0035】つまり、中子型の少なくともアンダーカッ
ト形状の部分に樹脂材料を用いることにすれば、チャン
バ容器18内よりの中子型の取り出しが可能となる。
ト形状の部分に樹脂材料を用いることにすれば、チャン
バ容器18内よりの中子型の取り出しが可能となる。
【0036】尚、上記実施の形態においては、上記のよ
うな樹脂材料を例として挙げたが、圧力容器を形成する
樹脂材料よりも低融点の樹脂材料で中子型を形成するよ
うに樹脂材料を選択すれば、他の樹脂材料の組み合わせ
であっても良い。
うな樹脂材料を例として挙げたが、圧力容器を形成する
樹脂材料よりも低融点の樹脂材料で中子型を形成するよ
うに樹脂材料を選択すれば、他の樹脂材料の組み合わせ
であっても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように説明した
構成とした結果、低コストで内部空間の容積を増大でき
る圧力容器及びその製造方法を得ることが可能となっ
た。
構成とした結果、低コストで内部空間の容積を増大でき
る圧力容器及びその製造方法を得ることが可能となっ
た。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエアサスペン
ションを示す断面図である。
ションを示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るチャンバ容器
を示す拡大断面図である。
を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るチャンバ容器
の製造を説明する説明図であって、(A)は中子型の断
面図を示し、(B)はチャンバ容器の成形の際の断面図
を示し、(C)は中子型の溶融の際の断面図を示す。
の製造を説明する説明図であって、(A)は中子型の断
面図を示し、(B)はチャンバ容器の成形の際の断面図
を示し、(C)は中子型の溶融の際の断面図を示す。
【図4】本発明の第2の実施の形態に適用される中子型
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】第1の従来技術に係るエアサスペンションを示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】第2の従来技術に係るチャンバ容器を示す拡大
断面図である。
断面図である。
10 エアサスペンション 18 チャンバ容器 42 中子型 52 中子型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16F 9/02 F15B 1/06 // B29L 22:00
Claims (2)
- 【請求項1】 内部が開口部より大きいアンダーカット
形状に形成されると共に奥側の壁面が凹凸形状に形成さ
れる圧力容器の製造に用いられる圧力容器の製造方法で
あって、 圧力容器を形成する樹脂材料よりも低融点の樹脂材料に
より中子型を形成し、次に、中子型を金型内に配置する
と共に樹脂材料を金型内に射出して圧力容器を成形し、 圧力容器の成形後に、加熱して中子型を圧力容器内より
溶かし出す、 ことを特徴とする圧力容器の製造方法。 - 【請求項2】 内部が開口部より大きいアンダーカット
形状に形成されると共に奥側の壁面が凹凸形状に形成さ
れる圧力容器であって、 樹脂材料で一体的に形成されることを特徴とする圧力容
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9295438A JPH11132330A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 圧力容器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9295438A JPH11132330A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 圧力容器及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11132330A true JPH11132330A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=17820605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9295438A Pending JPH11132330A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 圧力容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11132330A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230063592A (ko) * | 2021-11-02 | 2023-05-09 | (주)디에이치엠 | 에어스프링 성형방법 |
-
1997
- 1997-10-28 JP JP9295438A patent/JPH11132330A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230063592A (ko) * | 2021-11-02 | 2023-05-09 | (주)디에이치엠 | 에어스프링 성형방법 |
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