JPH11130993A - 絶縁塗料及び絶縁電線とこれを用いた電気機器 - Google Patents

絶縁塗料及び絶縁電線とこれを用いた電気機器

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JPH11130993A
JPH11130993A JP29465297A JP29465297A JPH11130993A JP H11130993 A JPH11130993 A JP H11130993A JP 29465297 A JP29465297 A JP 29465297A JP 29465297 A JP29465297 A JP 29465297A JP H11130993 A JPH11130993 A JP H11130993A
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insulating
insulated wire
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layer
nitride
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Hideo Doshita
日出夫 堂下
Seiichiro Otani
誠一郎 大谷
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Optec Dai Ichi Denko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コロナ放電に対する抵抗性が高く長寿命であ
り、絶縁皮膜の可撓性、外観、巻線性が良好であり、耐
摩耗性に優れた絶縁電線を提供する。 【解決手段】 炭化珪素、窒化珪素、二硫化モリブデ
ン、窒化アルミニウム、珪酸アルミニウム、酸化マグネ
シウム、ジルコニア、ジルコニア化合物、酸化ニッケ
ル、四酸化三マンガン、炭化ホウ素、窒化ホウ素、ホウ
素化カルシウム、炭化チタン、窒化チタン、フォルステ
ライト、ステアタイト、ムライト、フェライト、コージ
ェライトより選ばれる少なくとも一種の無機化合物の粒
子を含む絶縁塗料を塗布、焼付けしてなる絶縁層を有す
る絶縁電線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コロナ放電に起因
した絶縁破壊に対する耐性に優れた絶縁層を形成するた
めの絶縁塗料と、この絶縁塗料を用いた絶縁電線、及び
該絶縁電線を用いた電気機器に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】近年、各種の電気機器として適
用電圧が高いタイプのものが増える傾向にあり、これに
伴って発生するコロナ放電によって絶縁皮膜が侵される
(コロナ破壊)ため、早期に絶縁破壊を生じて絶縁電線
ひいては電気機器の寿命が短くなるという問題があっ
た。
【0003】そこで、従来においては、絶縁物のコロナ
放電に対する抵抗性、すなわち耐コロナ性を高めて絶縁
破壊に至るまでの寿命時間を延ばす手段として、絶縁皮
膜の表面に半導電層を設けたり(特開平2−18981
4号公報)、絶縁皮膜中にアルミナ、シリカ、酸化クロ
ム等の粒子を含有させる(特開昭57−2361号公
報、特開平2−106812号公報等)ことが提案され
ている。
【0004】しかしながら、上記前者の半導電層を設け
る手段では、同じ皮膜厚さで半導電層のない絶縁電線に
比較した場合、耐コロナ性は向上しても、絶縁層の厚み
は小さくなるために絶縁破壊電圧が低下するという難点
があった。また、後者の絶縁皮膜中にアルミナ、シリ
カ、酸化クロム等の粒子を含有させる手段では、絶縁皮
膜の可撓性が低下すると共に、皮膜表面のざらつきによ
る外観の悪化や巻線性の低下をきたすという問題があっ
た。
【0005】本発明は、上述の状況に鑑み、耐コロナ性
が高く長寿命であり、且つ絶縁皮膜の可撓性、外観、巻
線性が良好であり、また耐摩耗性に優れた絶縁電線と、
この絶縁電線の絶縁層形成に使用する絶縁塗料、ならび
に該絶縁電線を用いた長寿命な電気機器を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る絶縁塗料は、炭化珪素、窒化
珪素、二硫化モリブデン、窒化アルミニウム、珪酸アル
ミニウム、酸化マグネシウム、ジルコニア、ジルコニウ
ム化合物、酸化ニッケル、四酸化三マンガン、炭化ホウ
素、窒化ホウ素、ホウ素化カルシウム、炭化チタン、窒
化チタン、フォルステライト、ステアタイト、ムライ
ト、フェライト、コージェライトより選ばれる少なくと
も一種の無機化合物の粒子を含む構成としている。
【0007】また、上記請求項1の絶縁塗料において、
請求項2の発明では前記無機化合物粒子の平均粒子径が
10μm以下である構成を、請求項3の発明では前記無
機化合物粒子が塗料中の樹脂成分100重量部に対して
5〜50重量部の範囲で含有されてなる構成を、請求項
4の発明では塗料の樹脂成分が熱硬化性樹脂である構成
を、それぞれ採用している。
【0008】一方、本発明の請求項5に係る絶縁電線
は、導体上に形成された絶縁皮膜が、請求項1〜4のい
ずれかに記載の絶縁塗料を塗布焼付けしてなる絶縁層を
含んでなる構成としている。
【0009】しかして、請求項6の発明は、上記請求項
5の絶縁電線において、導体上に形成された絶縁皮膜
が、前記請求項1〜4のいずれかに記載の絶縁塗料を塗
布焼付けしてなる絶縁層と、前記粒子を含まない絶縁層
とからなる複数層に構成されたものとしている。また、
請求項7の発明は、上記請求項5の絶縁電線において、
導体上に形成された絶縁皮膜が3層以上の絶縁層からな
り、前記請求項1〜4のいずれかに記載の絶縁塗料を塗
布焼付けしてなる絶縁層が中間層を構成するものとして
いる。
【0010】更に、請求項8の発明に係る電気機器は、
前記請求項5〜7のいずれかに記載の絶縁電線を用いて
なるものとしている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁塗料は、前記のよう
に、炭化珪素、窒化珪素、二硫化モリブデン、窒化アル
ミニウム、珪酸アルミニウム、酸化マグネシウム、ジル
コニア、ジルコニウム化合物、酸化ニッケル、四酸化三
マンガン、炭化ホウ素、窒化ホウ素、ホウ素化カルシウ
ム、炭化チタン、窒化チタン、フォルステライト、ステ
アタイト、ムライト、フェライト、コージェライトより
選ばれる少なくとも一種の無機化合物の粒子を含むもの
である。
【0012】しかして、この絶縁塗料を塗布焼付けして
得られる前記無機化合物粒子を含む絶縁層(以下、粒子
含有絶縁層という)にて絶縁皮膜の全体又は一部を構成
した本発明の絶縁電線は、この粒子含有絶縁層の存在に
より、コロナ放電による侵食劣化に対する強い抵抗性を
示すことから、非常に長寿命であり、且つ粒子含有絶縁
層の機械的強度が大きいことから優れた耐摩耗性を発揮
する。なお、上述のような耐コロナ性は、コロナ放電が
発生した際に、その電気力線が粒子含有絶縁層の広域に
分散することから、該コロナ放電による侵食が絶縁皮膜
の局部に集中せずに緩和され、もって絶縁皮膜全体とし
てコロナ放電に起因した絶縁破壊に至るまでの寿命が大
幅に延びるものと推定される。
【0013】上記の絶縁塗料に含まれる無機化合物粒子
の大きさは、平均粒子径が10μm以下であることが好
ましく、大き過ぎては粒子含有絶縁層を有する絶縁電線
の絶縁皮膜の外観及び可撓性が低下する。また、これら
無機化合物粒子の配合量は、絶縁塗料中の樹脂成分10
0重量部に対して5〜50重量部の範囲が好適であり、
多過ぎては粒子含有絶縁層を有する絶縁電線の絶縁皮膜
の外観及び可撓性が低下し、逆に少な過ぎては同絶縁電
線の耐コロナ性が不充分となる。
【0014】絶縁塗料の樹脂成分としては、得られる絶
縁層の耐熱性の面より、ポリウレタン、ポリエステル、
ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、
ポリアミド等の熱硬化性樹脂が好適であり、これらの中
から目的とする絶縁電線の種類による耐熱性等の必要特
性に応じて適宜選択すればよい。
【0015】このような絶縁塗料を調製するには、上記
樹脂成分の溶液中に既述の無機化合物粒子を添加し、ボ
ールミルやロールミル等の剪断力が加わる混合機を用い
て均一に分散混合させればよい。しかして、絶縁塗料中
には、無機化合物粒子と共に、必要に応じて着色剤その
他の添加剤を適宜配合してもよい。なお、上記の上記樹
脂成分の溶液としては市販の絶縁ワニスを使用できる。
【0016】本発明の絶縁電線は、導体上に形成された
絶縁皮膜の全体又は一部が前記の絶縁塗料を塗布・焼付
けしてなる粒子含有絶縁層にて構成されるものである。
しかして、この絶縁皮膜は、粒子含有絶縁層のみからな
る単層構造でもよいが、内外層の一方を構成する粒子含
有絶縁層と他方を構成する前記の粒子を含まない絶縁層
との2層構造、ならびに内外層又は中間層のいずれかに
粒子含有絶縁層を用いた3層以上の多層構造とすること
が推奨される。すなわち、これら2層あるいは3層以上
の多層構造とすれば、粒子含有絶縁層にて良好な耐コロ
ナ性を付与すると同時に、他の絶縁層によって絶縁電線
の用途に応じた様々な特性を付与できる。
【0017】しかして、上記の2層あるいは3層以上の
多層構造の絶縁皮膜においては、外層(多層では最外
層)を粒子含有絶縁層としてもよいが、2層構成での導
体に接する内層を粒子含有絶縁層とした構成、ならびに
3層以上の多層構成の場合の中間層又は内層を粒子含有
絶縁層とすれば、絶縁皮膜の可撓性及び外観をより向上
でき、また外層(多層では最外層)を自己潤滑層、自己
融着層等として特定用途に適合する絶縁電線を構成でき
るという利点がある。特に、3層以上の多層構成の場
合、中間層を粒子含有絶縁層とすれば、耐コロナ性の面
でも効果的である。なお、粒子含有絶縁層の厚みは、特
に限定されないが、2層あるいは3層以上の多層構造の
絶縁皮膜とする場合、充分な耐コロナ性を確保する上
で、絶縁皮膜全体の厚みの10%以上とするのがよい。
【0018】本発明に係る電気機器は、上記の本発明に
係る絶縁電線を用いたものであり、該絶縁電線が耐コロ
ナ性に優れることから、高電圧下で使用されても非常に
良好な耐久性を発揮して長寿命であるという特徴があ
る。しかして、このような電気機器としては、高圧モー
ターや高圧トランス等の高電圧下で使用されるものが代
表的であるが、特に限定されない。
【0019】
【実施例】以下に、本発明に係る絶縁電線の実施例につ
いて、具体的に説明する。なお、各実施例では、ポリエ
ステルイミド塗料として日本触媒社製の商品名ISOM
ID 40SM(樹脂分45%)を、同じくポリアミド
イミド塗料として日立化成社製の商品名HI−405
(樹脂分34%)を、それぞれ使用した。また、以下に
おいて部,%とあるのは、それぞれ重量部、重量%を意
味する。
【0020】実施例1〜23 1.0mm径の軟銅線の表面に、ポリエステルイミド塗
料を塗布・焼付けして厚さ約25μmの絶縁内層を形成
したのち、この絶縁内層上に、ポリエステルイミド塗料
に後記表1記載の無機化合物の粒子(いずれも平均粒子
径約1μm)を当該塗料の樹脂成分100部に対して同
表記載の部数で配合してなる絶縁塗料を塗布・焼付けし
て厚さ約5μmの絶縁中間層を形成し、更にこの絶縁中
間層上に、ポリアミドイミド塗料を塗布・焼付けして厚
さ約5μmの絶縁外層を形成し、3層構造の絶縁皮膜を
有する絶縁電線を製造した。
【0021】実施例24〜46 1.0mm径の軟銅線の表面に、ポリエステルイミド塗
料に後記表2記載の無機化合物の粒子(いずれも平均粒
子径約1μm)を当該塗料の樹脂成分100部に対して
同表記載の部数で配合してなる絶縁塗料を複数回塗布・
焼付けして厚さ約25μmの絶縁内層を形成したのち、
この絶縁内層上に、ポリアミドイミド塗料を複数回塗布
・焼付けして厚さ約10μmの絶縁外層を形成し、2層
構造の絶縁皮膜を有する絶縁電線を製造した。
【0022】実施例47〜69 1.0mm径の軟銅線の表面に、ポリエステルイミド塗
料を複数回塗布・焼付けして厚さ約30μmの絶縁内層
を形成したのち、この絶縁内層上に、ポリアミドイミド
塗料に後記表3記載の無機化合物の粒子(いずれも平均
粒子径約1μm)を当該塗料の樹脂成分100部に対し
て同表記載の部数で配合してなる絶縁塗料を塗布・焼付
けして厚さ約5μmの絶縁外層を形成し、2層構造の絶
縁皮膜を有する絶縁電線を製造した。
【0023】実施例70〜72 絶縁中間層形成用として、ポリエステルイミド塗料に炭
化珪素粒子として、実施例70では平均粒子径約1μm
のもの、実施例71では平均粒子径約5μmのもの、実
施例72では平均粒子径約15μmのもの、をそれぞれ
該塗料の樹脂成分100部に対して30部配合してなる
絶縁塗料を使用した以外は、実施例1〜4と同様にして
3層構造の絶縁皮膜を有する絶縁電線を製造した。
【0024】実施例73〜75 1.0mm径の軟銅線の表面に、ポリエステルイミド塗
料に珪酸アルミニウム粒子として、実施例73では平均
粒子径約1μmのもの、実施例74では平均粒子径約5
μmのもの、実施例75では平均粒子径約12μmのも
の、をそれぞれ該塗料の樹脂成分100部に対して20
部配合してなる絶縁塗料を絶縁塗料を複数回塗布・焼付
けして厚さ約25μmの絶縁内層を形成し、この絶縁内
層上に、ポリエステルイミド塗料を塗布・焼付けして厚
さ約5μmの絶縁中間層を形成し、更にこの絶縁中間層
上に、ポリアミドイミド塗料を塗布・焼付けして厚さ約
5μmの絶縁外層を形成し、3層構造の絶縁皮膜を有す
る絶縁電線を製造した。
【0025】実施例76〜78 絶縁外層形成用として、ポリアミドイミド塗料に珪酸ジ
ルコニウム粒子として、実施例76では平均粒子径約1
μmのもの、実施例77では平均粒子径約5μmのも
の、実施例78では平均粒子径約15μmのもの、をそ
れぞれ該塗料の樹脂成分100部に対して30部配合し
てなる絶縁塗料を使用した以外は、実施例52と同様に
して2層構造の絶縁皮膜を有する絶縁電線を製造した。
【0026】以上の実施例にて製造した各絶縁電線につ
いて、耐バルス寿命、絶縁破壊電圧、絶縁皮膜の可撓
性、外観の各項目について調べた。その結果を、実施例
1〜23については表1、実施例24〜46については
表2、実施例47〜69については表3、実施例70〜
78については表4、にそれぞれ示す。なお、耐パルス
寿命は、JIS C 3003に規定される2個撚り試
料に、電圧2000V,周波数24000Hzを印加
し、コロナ破壊に至るまでの時間を測定した。また、絶
縁破壊電圧、絶縁皮膜の可撓性、外観は、いずれもJI
S C 3003に規定される試験・評価方法に準じ
た。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】表1〜表3の結果から、本発明に係る絶縁
電線は、耐コロナ性に優れて長寿命であり、絶縁破壊電
圧、絶縁皮膜の可撓性、外観においても優れることが判
る。とりわけ粒子含有絶縁層が3層構造の中間層を構成
する場合は、該粒子含有絶縁層が外層及び導体と接する
内層を構成する場合よりも総じて耐コロナ性に優れ、ま
た該粒子含有絶縁層が外層を構成する場合よりも可撓性
に優れることが明らかである。一方、表4の結果から、
粒子含有絶縁層中の粒子が大き過ぎては可撓性及び外観
に劣ることになり、好ましくは平均粒子径10μm以下
のものを使用すべきであることが判る。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、絶縁塗料とし
て、特定の無機化合物粒子を含有することから、耐コロ
ナ性に優れて長寿命な絶縁層を形成できるものが提供さ
れる。
【0033】請求項2の発明によれば、上記の絶縁塗料
として、無機化合物粒子が特定の粒度を有することか
ら、特に外観に優れた絶縁層を形成できるものが提供さ
れる。
【0034】請求項3の発明によれば、上記の絶縁塗料
として、無機化合物粒子の含有量が特定範囲にあること
から、充分な耐コロナ性と良好な可撓性及び外観を有す
る絶縁層を形成できるものが提供される。
【0035】請求項4の発明によれば、上記の絶縁塗料
として、特定の樹脂成分を含むことから、特に耐熱性に
優れた絶縁層を形成できるものが提供される。
【0036】請求項5の発明によれば、絶縁電線とし
て、上記の無機化合物粒子を含む絶縁層を有することか
ら、耐コロナ性に優れて長寿命なものが提供される。
【0037】請求項6の発明によれば、複数の絶縁層か
らなる絶縁皮膜を有する上記の絶縁電線として、上記の
無機化合物粒子を含む絶縁層と該粒子を含まない絶縁層
とを有することから、優れた耐コロナ性と共に電線の用
途目的に応じた特性を具備するものが提供される。
【0038】請求項7の発明によれば、特に絶縁皮膜が
3層以上の多層構造である上記の絶縁電線として、該絶
縁皮膜の中間層が上記の無機化合物粒子を含む絶縁層よ
りなることから、優れた耐コロナ性を発揮すると共に、
絶縁皮膜の可撓性及び外観の良好なものが提供される。
【0039】請求項8の発明によれば、高圧モーターや
高圧トランスを始めとする種々の電気機器として、上記
の絶縁電線を用いていることから、耐コロナ性に優れて
長寿命なものが提供される。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素、窒化珪素、二硫化モリブデ
    ン、窒化アルミニウム、珪酸アルミニウム、酸化マグネ
    シウム、ジルコニア、ジルコニウム化合物、酸化ニッケ
    ル、四酸化三マンガン、炭化ホウ素、窒化ホウ素、ホウ
    素化カルシウム、炭化チタン、窒化チタン、フォルステ
    ライト、ステアタイト、ムライト、フェライト、コージ
    ェライトより選ばれる少なくとも一種の無機化合物の粒
    子を含む絶縁塗料。
  2. 【請求項2】 前記無機化合物粒子の平均粒子径が10
    μm以下である請求項1記載の絶縁塗料。
  3. 【請求項3】 前記無機化合物粒子が塗料中の樹脂成分
    100重量部に対して5〜50重量部の範囲で含有され
    てなる請求項1又は2に記載の絶縁塗料。
  4. 【請求項4】 塗料の樹脂成分が熱硬化性樹脂である請
    求項1〜3のいずれかに記載の絶縁塗料。
  5. 【請求項5】 導体上に形成された絶縁皮膜が、請求項
    1〜4のいずれかに記載の絶縁塗料を塗布焼付けしてな
    る絶縁層を含んでなる絶縁電線。
  6. 【請求項6】 導体上に形成された絶縁皮膜が、前記請
    求項1〜4のいずれかに記載の絶縁塗料を塗布焼付けし
    てなる絶縁層と、前記粒子を含まない絶縁層とからなる
    複数層に構成されてなる請求項5記載の絶縁電線。
  7. 【請求項7】 導体上に形成された絶縁皮膜が3層以上
    の絶縁層からなり、請求項1〜4のいずれかに記載の絶
    縁塗料を塗布焼付けしてなる絶縁層が中間層を構成する
    請求項6記載の絶縁電線。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の絶縁電
    線を用いてなる電気機器。
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