JPH11129109A - ドリルリーマチップ及びドリルリーマ工具 - Google Patents

ドリルリーマチップ及びドリルリーマ工具

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JPH11129109A
JPH11129109A JP30107297A JP30107297A JPH11129109A JP H11129109 A JPH11129109 A JP H11129109A JP 30107297 A JP30107297 A JP 30107297A JP 30107297 A JP30107297 A JP 30107297A JP H11129109 A JPH11129109 A JP H11129109A
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tip
drill
drilling
drill reamer
reaming
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JP30107297A
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Moritaka Mizutani
守孝 水谷
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高い穴明け加工を、効率よく行うこと
ができるドリルリーマチップ及びドリルリーマ工具を提
供すること。 【解決手段】 ドリルリーマチップ3の両マージン8
a,8bに、その長手方向に伸びるリーマ加工用の切刃
21a,21bが設けられている。この切刃21は略台
形状であり、各マージン8の表面から外周方向に、0.
1〜0.5mmの範囲のリーマ代で突出している。この
切刃21は、ドリル加工用の切刃9のコーナー部9aよ
り加工方向の(2〜10mmの範囲の)後方にて、各チ
ップブレーカ13a,13bの側端部から突出する様に
形成され、更に、切刃21の食いつき角は、15〜45
度の範囲に設定されている。これにより、ドリル加工用
の切刃9によって形成される荒穴明けの径よりも、リー
マ加工用の切刃21によって形成される仕上げ穴明けの
径の方が、大きくなる様に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドリル加工とリー
マ加工とを行うことができるドリルリーマチップ及びド
リルリーマ工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドリルによる穴明け加工(ド
リル加工)を行う場合には、例えばスローアウェイチッ
プをホルダーの先端に取り付けたスローアウェイ式ドリ
ルが使用されている。
【0003】このスローアウェイ式ドリルは、ソリッド
のドリルに比べて、再研削による寿命のバラツキがない
等の利点はあるが、スローアウェイ式ドリルで穴明け加
工を行うと、十分な精度が得られないことがある。これ
は、使用されるスローアウェイチップが、通常、切刃形
状が非対称なため、切刃への負荷が不均一となって、ド
リルが逃げて加工精度が悪くなるためである。
【0004】そのため、スローアウェイ式ドリルは、穴
明け加工の中でも、中ぐりの前加工や、タップの下穴加
工用として使用されることが多く、スローアウェイ式ド
リルによる穴明け加工では、寸法や仕上げ面の粗さな
ど、高い精度の穴明け加工が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この対策として、精度
の高い穴明け加工を行う場合には、ドリルであけた下穴
を、ごく僅かな量だけリーマやボーリングバイトで削り
取り、穴の精度を高くしている。そのため、下穴をあけ
る(ドリル加工を行う)工具と下穴の側面を削り取る
(リーマ加工を行う)工具の2種類の工具を使用して、
2工程にて加工を行っていた。
【0006】つまり、高い精度の穴明け加工が必要な場
合には、ドリル加工とは別工程で、リーマ加工やボーリ
ング加工が行われていた。しかしながら、この様な異な
る工具を使用して別工程で穴明け加工を行うことは、作
業に多くの手間と時間がかかり、作業能率が悪いという
問題があった。
【0007】本発明は上記の問題点を鑑みて提案された
もので、精度の高い穴明け加工を、効率よく行うことが
できるドリルリーマチップ及びドリルリーマ工具を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、被加工物に穴をあけるドリル加工
と穴の内周面を削るリーマ加工とを行うことができるド
リルリーマチップであって、ドリルリーマチップが板状
のスローアウェイチップであり、ドリルリーマチップの
先端側に、ドリル加工用の切刃を有するとともに、ドリ
ルリーマチップの(穴の内周面に接する側の)側面に、
側面から突出するリーマ加工用の切刃を有している。
【0009】つまり、本発明のドリルリーマチップは、
板状のスローアウェイチップにおいて、その穴の内周面
に接する側に、即ち加工方向に対して垂直の径方向のう
ち板の薄い側の側面(以下外周端の側面とも記す)に、
リーマ加工用の切刃を有していることが重要な点であ
る。
【0010】従来では、ドリル加工(下穴明け加工=荒
穴明け加工)とリーマ加工(仕上げ穴明け加工)の2つ
の工具を使用して、異なる工程にて穴明け加工を行って
いたが、本発明では、同一のドリルリーマチップに、ド
リル加工用の切刃とリーマ加工用の切刃を有しているの
で、1つの工程にて、即ち1回の加工方向の動作にて、
穴明け加工を全て行うことができる。そのため、作業の
手間や時間が大きく軽減され、作業能率が大きく向上す
る。
【0011】また、同一のドリルリーマチップを用い
て、荒穴明け加工と仕上げ穴明け加工とを行うため、芯
ずれもなく、加工精度が向上する。更に、スローアウェ
イチップであるドリルリーマチップを使用して加工を行
うので、ソリッド工具の様に、再研削による寿命のバラ
ツキがないという利点がある。
【0012】特に、このドリルリーマチップおいて、そ
のドリル加工用の切刃及びリーマ加工用の切刃の切刃形
状を、ほぼ表裏対称、即ち軸中心にほぼ対称(ニックを
除く)とすることにより、切刃への負荷が均一となり穴
の精度が向上するので好ましい。
【0013】請求項2の発明では、ドリルリーマチップ
が、ドリル加工により発生する切粉を切断する構成を備
えている。これにより、ドリル加工の際に、長い切粉や
太い切粉が発生しないので、リーマ加工の際に、切粉が
穴の内周面とリーマ加工用の切刃との間に噛み込むこと
がなく、よって、精度の高いリーマ加工を行なうことが
できる。
【0014】特に、本発明では、ドリル加工によって発
生する切粉が切断されるのであるから、リーマ加工用の
切刃をドリル加工の切刃側に近づけて、即ちスローアウ
ェイチップの先端側に寄せて配置することができる。そ
のため、ドリル加工のすぐ後に速やかにリーマ加工を行
なうことができ、加工能率が極めて優れている。
【0015】請求項3の発明では、切粉切断用の構成
が、ドリル加工用の切刃に設けられたニック及びブレー
カーの少なくとも一つである。本発明は、前記請求項2
の発明の切粉切断用の構成を例示したものであって、ド
リル加工の際に、ニックやブレーカーにより切粉が切断
されるので、速やかに切粉が排出される。よって、リー
マ加工の際に高い精度で加工を行なうことができる。
【0016】尚、ニックによって、切粉を縦方向(長手
方向)に細く切断でき、ブレーカーによって、切粉を横
方向(幅方向)に短く切断できる。請求項4の発明で
は、リーマ加工用の切刃は、ドリル加工用の切刃のコー
ナー部から2〜10mm後方に形成されている。
【0017】本発明では、リーマ加工用の切刃は、ドリ
ル加工用の切刃のすぐ後方に設けられている。従って、
ドリル加工から引き続いて短時間でリーマ加工を行なう
ことができ、作業能率が極めて高い。請求項5の発明で
は、リーマ加工用の切刃のリーマ代は、0.1〜0.5
mmであり、且つリーマ加工用の切刃の食いつき角は、
15〜45゜である。
【0018】このリーマ代の範囲であると、切粉が小さ
く仕上げ精度が高い(面粗度が低い)という利点があ
る。また、この食いつき角の範囲であると、直進性に優
れている。請求項6の発明では、ドリルリーマチップ
が、略5角形状のスペードドリルチップである。
【0019】本発明のドリルリーマチップは、ドリル加
工用の切刃とリーマ加工用の切刃とを備えたスペードド
リルチップである。従って、このスペードドリルチップ
を用いて穴明け加工をするだけで、下穴をあける加工と
その穴の寸法精度や仕上げ面粗度を整える加工とを同時
に行なうことができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載のドリルリーマチップを、ホルダーの先端に備
えたことを特徴とするドリルリーマ工具である。本発明
は、ドリルリーマチップ単体ではなく、ドリルリーマチ
ップを備えたドリルリーマ工具を示している。このドリ
ルリーマ工具を用いることにより、上述した作用効果を
容易に発揮して、ドリル加工及びリーマ加工を行なうこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のドリルリーマチッ
プ及びドリルリーマ工具の実施の形態の例(実施例)
を、図面を参照して説明する。図1はホルダーにドリル
リーマチップ(スペードドリルチップ)を装着したスペ
ードドリルを示し、図2はその要部を拡大して示し、図
3及び図4はドリルリーマチップのみを示している。
【0022】図1及び図2に示す様に、本実施例のスペ
ードドリル1は、鋼鉄(SCM435合金鋼)からなる
ホルダー2の先端側に、表面にTiCNのコーティング
を施した粉末ハイス(高速度工具鋼)からなるスローア
ウェイチップ、即ちスペードドリルチップであるドリル
リーマチップ3が取り付けられたものである。
【0023】前記ホルダー2は、その先端部分にドリル
リーマチップ3が嵌め込まれる隙間4が設けられてお
り、先端部分には、ドリルリーマチップ3を固定するた
めのネジ穴6a,6bが左右一対設けられ、そのネジ穴
6a,6bにネジ7a,7bが螺合されている。
【0024】図3及び図4に示す様に、ドリルリーマチ
ップ3は、厚さ4mm、軸方向の長さ12mm、径方向
の長さ(ドリル刃径)20mmの略5角形板状であり、
径方向の両側面であるマージン8a,8b部分における
軸方向の長さは、7.3mmである。
【0025】このドリルリーマチップ3の先端側には、
その板厚方向の両側に断面円弧状のシンニング11a,
11bが設けられている。また、一方のシンニング11
aから一方のマージン8aに向かって、一方の先端側の
刃先12aに沿って断面円弧状のチップブレーカー(ブ
レーカー)13aが設けられ、他方のシンニング11b
から他方のマージン8bに向かって、他方の刃先12b
に沿って同様のチップブレーカー13bが設けられてい
る。更に、両各先端切刃12a,12bのうち、一方の
刃先12aに2箇所、他方の刃先12bに1箇所、各切
刃12a,12bを略等分するように、ニック16,1
7,18が設けられている。
【0026】つまり、ドリルリーマチップ3の先端側に
は、シンニング11a,11b、チップブレーカー13
a,13b、及びニック16,17,18からなるドリ
ル加工用の切刃9の構成が設けられている。更に、ドリ
ルリーマチップ3の後端の中央には、ドリルリーマチッ
プ3をホルダー2に固定する場合に、ドリルリーマチッ
プ3の位置決めを行なう切欠19が設けられている。
【0027】特に、本実施例では、ドリルリーマチップ
3の両マージン8a,8b(8と総称する)に、その長
手方向(軸方向)に伸びるリーマ加工用の切刃21a,
21b(21と総称する)が設けられている。この切刃
21は、その最も寸法の大きな部分において、ドリル径
の大きさによりそれぞれ所定の軸方向の長さ、幅、高さ
の寸法を有する略台形状であり、図5に示す様に、各マ
ージン8の表面から外周方向(形成される穴の内周面に
接する側)に、0.1〜0.5mmの範囲のリーマ代
(高さ)で突出している。
【0028】また、この切刃21は、ドリル加工用の切
刃9のコーナー部9aより、加工方向の後方(図5の右
方向)にて、例えばコーナー部9aから2〜10mmの
範囲内の例えば3.0mm後方にて、各チップブレーカ
ー13a,13bの側端部から板の伸びる方向に突出す
る様に形成されて、後方に伸びている。更に、この切刃
21の食いつき角は、15〜45゜の範囲の例えば45
゜に設定されている。
【0029】これにより、ドリル加工用の切刃9によっ
て形成される荒穴明けの径19mmよりも、リーマ加工
用の切刃21によって形成される仕上げ穴明けの径20
mmの方が、1.0mmだけ大きくなる様に設定されて
いる。尚、図4に示す様に、切刃21の加工方向先端に
は、図の上方よりも下方の方が後方に向けて大きく斜め
にカットされたカット部23が形成されているが、これ
は、二番当りを防止するためである。
【0030】そして、上述したスペードドリル1を使用
する場合には、まず、ドリルリーマチップ3をホルダー
2の先端側の間隙4に挿入し、ドリルリーマチップ3の
切欠19に間隙4の底面に設けられた凸部4a(図2
(a)参照)を嵌め込んで、ドリルリーマチップ3の位
置決めを行なう。次いで、ネジ穴6a,6bにネジ7
a,7bを螺合させて、ドリルリーマチップ3をホルダ
ー2に固定して装着する。
【0031】この状態で、被加工部材にドリルリーマチ
ップ3の先端を押圧し、所定回転速度で矢印A方向に回
転させて、先端側の切刃9によりドリル加工を行なうと
ともに、ニック16,17,18にて切粉を切断し、そ
れに引き続いて、外周方向の側面の切刃21によりリー
マ加工を行なう。
【0032】この様に、本実施例のドリルリーマ工具で
あるスペードドリル1では、ドリルリーマチップ3の先
端側にドリル加工用の切刃21を備えているとともに、
ドリルリーマチップ3の各マージン8a,8bに、リー
マ加工用の切刃21を備えている。つまり、同一の工具
に、ドリル加工用の切刃9とリーマ加工用の切刃21を
有するドリルリーマチップ3を備えているので、1つの
工程にて穴明け加工を全て行うことができる。そのた
め、作業の手間や時間が大きく軽減され、作業能率が大
きく向上する。
【0033】また、同一のチップ及び工具で、荒穴明け
加工と仕上げ穴明け加工とを行うため、芯ずれもなく、
加工精度が向上する。更に、ドリルリーマチップ3を使
用して加工を行うので、ソリッド工具の様に、再研削に
よる寿命のバラツキがないという利点がある。
【0034】特に、このドリルリーマチップ3は、軸中
心に対称であるので、切刃9,21への負荷が均一とな
り、形成される穴の寸法精度や穴の内周面における面仕
上げ度(面粗度)が向上する。また、本実施例では、切
刃9にニック16,17,18及びチップブレーカー1
3a,13bを備えており、このニック16,17,1
8及びチップブレーカー13a,13bによって、ドリ
ル加工の際に発生する長く且つ幅の広い切粉を切断し
て、短く且つ細く(従って小さく)することができる。
よって、リーマ加工の際に、切粉が加工面に噛み込むこ
とがなく、精度のよい穴加工を行なうことができる。
【0035】特に、ニック16,17,18及びチップ
ブレーカー13a,13bにより、切粉が小さく切断さ
れるのであるから、リーマ加工用の切刃21をマージン
8の先端側、即ちコーナー部9aに可能な限り近づける
ことができる。そのため、ドリル加工の直後にリーマ加
工を行なうことができ、加工能率が極めて優れている。
【0036】更に、本実施例では、リーマ代が0.1〜
0.5mmであるので、切粉が小さく仕上げ精度が高い
(面粗度が低い)という利点がある。また、食いつき角
が15〜45゜であるので、直進性に優れている。 (実験例)次に、本発明の効果を確認するために行った
実験例について説明する。
【0037】 <実験条件> ドリルリーマチップの材質:粉末ハイスにTiCNコーティングしたもの ドリル刃径(荒寸法) :φ18.9〜19.9mm (仕上げ寸法):φ20mm 被切削材 :JIS S45C(ブリネル硬さ;HB225) 被切削形状:φ20mm×深さ30mmの穴 切削速度 :40m/mm 送り量 :0.25mm/rev 切削油 :JIS K2241(エマルジョン型、W1種) 切削機械 :立形マニシング つまり、前記実施例と同様な形状のリーマ加工用の切刃
を有するドリルリーマチップ(試料No.1〜10)と、
比較例としてリーマ加工用の切刃を有しないドリルリー
マチップ(試料No.11)を用い、前記切削速度にてド
リル加工(及びリーマ加工)を行なった。
【0038】そして、各々について、コーナー部からの
距離、食いつき角、及びリーマ代を変更して、その場合
の仕上げ面粗さ(Rmax)、真円度、円筒度を測定し
た。それらの結果を下記表1に記す。
【0039】
【表1】
【0040】この表1から明かな様に、本発明の範囲で
あるリーマ加工用の切刃を設けたドリルリーマチップを
用いたスペードドリルの場合(試料No.1〜10)は、
仕上げ面粗さ、真円度、円筒度のいずれも優れており、
好適であった。また、その加工時間も短いものであっ
た。
【0041】特に、リーマ加工用の切刃が、コーナー部
から2〜10mm後方から形成されている場合(試料N
o.1〜4,7〜10)は、そうでない場合(試料No.
5,6)と比べて、最適な位置であるので好適である。
また、リーマ加工用の切刃の食いつき角が、15〜45
゜の場合(試料No.1〜6,7,8)は、そうでない場
合(試料No.7,8)と比べて、自己求心作用が強くな
るので好適である。
【0042】更に、リーマ加工用の切刃のリーマ代が、
0.1〜0.5mmの場合(試料No.1〜8)は、そう
でない場合(試料No.9,10)と比べて、仕上げ面の
面粗度が低いので好適である。それに対して、リーマ加
工用の切刃のない比較例の場合には、仕上げ面粗さ、真
円度、円筒度のいずれも実施例に比べて劣り、しかも、
その加工時間が長く、好ましくない。
【0043】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の態様で実施しうることはいうまでもない。 (1)例えばニックの形成位置やその個数等は任意に変
更可能である。 (2)前記ドリルリーマチップの材質としては、例えば
高速度工具鋼(ハイス)、超硬合金、セラミックスなど
が挙げられ、更に、これらに例えばTiCN等のコーテ
ィングを施したものなどがある。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した様に、請求項1の発明で
は、板状のスローアウェイチップであるドリルリーマチ
ップの先端側にドリル加工用の切刃を有し、且つその側
面にリーマ加工用の切刃を有しているので、1つの工程
にて穴明け加工を全て行うことができる。そのため、作
業の手間や時間が大きく軽減され、作業能率が大きく向
上する。また、同一のドリルリーマチップで、荒穴明け
加工と仕上げ穴加工とを行うため、芯ずれもなく、加工
精度が向上する。更に、スローアウェイチップであるド
リルリーマチップを使用して加工を行うので、ソリッド
工具の様に、再研削による寿命のバラツキがない。
【0045】請求項2の発明では、ドリルリーマチップ
が、ドリル加工により発生する切粉を切断する構成を備
えているので、精度の高いリーマ加工を行なうことがで
きる。また、リーマ加工用の切刃を先端側に配置できる
ので、ドリル加工の後にすぐにーマ加工を行なうことが
でき、極めて作業能率が高い。
【0046】請求項3の発明では、切粉切断用の構成と
して、ドリル加工用の切刃に設けられたニック及びブレ
ーカーの少なくとも一つを採用でき、これにより、効果
的に切粉を切断できる。請求項4の発明では、リーマ加
工用の切刃は、ドリル加工用の切刃のすぐ後方に設けら
れているので、ドリル加工から引き続いて短時間でリー
マ加工を行なうことができ、作業能率が極めて高い。
【0047】請求項5の発明では、リーマ加工用の切刃
のリーマ代は0.1〜0.5mmであるので、仕上げ精
度高い。しかも、リーマ加工用の切刃の食いつき角は1
5〜45゜であるので、直進性に優れている。請求項6
の発明では、略5角形状のスペードドリルチップによ
り、容易にドリル加工及びリーマ加工を行なうことがで
きる。
【0048】請求項7の発明では、ドリルリーマチップ
はホルダーに装着されているので、このドリルリーマ工
具を用いて、容易にドリル加工及びリーマ加工を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のスペードドリルを示し、(a)はそ
の正面図、(b)はその底面図、(c)はその右側面図
である。
【図2】 実施例のスペードドリルの要部を拡大して示
し、(a)はその正面図、(b)はその底面図、(c)
はその右側面図である。
【図3】 実施例のドリルリーマチップを示し、(a)
はその正面図、(b)はその底面図、(c)はその右側
面図である。
【図4】 実施例のドリルリーマチップを示す斜視図で
ある。
【図5】 実施例のリーマ加工用の切刃を拡大して示す
説明図である。
【符号の説明】
1…スペードドリル 2…ホルダー 3…スローアウェイチップ(ドリルリーマチップ、スペ
ードドリルチップ) 8a,8b…マージン 9…ドリル加工用の切刃 9a…コーナー部 13a,13b…ブレーカー 16,17,18…ニック 21,21a,21b…リーマ加工用の切刃

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物に穴をあけるドリル加工と該穴
    の内周面を削るリーマ加工とを行うことができるドリル
    リーマチップであって、 該ドリルリーマチップが板状のスローアウェイチップで
    あり、該ドリルリーマチップの先端側に、ドリル加工用
    の切刃を有するとともに、該ドリルリーマチップの側面
    に、該側面から突出するリーマ加工用の切刃を有するこ
    とを特徴とするドリルリーマチップ。
  2. 【請求項2】 前記ドリルリーマチップが、ドリル加工
    により発生する切粉を切断する構成を備えたことを特徴
    とする前記請求項1に記載のドリルリーマチップ。
  3. 【請求項3】 前記切粉切断用の構成が、前記ドリル加
    工用の切刃に設けられたニック及びブレーカーの少なく
    とも一つで構成されていることを特徴とする前記請求項
    2に記載のドリルリーマチップ。
  4. 【請求項4】 前記リーマ加工用の切刃は、前記ドリル
    加工用の切刃のコーナー部から2〜10mm後方に形成
    されていることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれ
    かに記載のドリルリーマチップ。
  5. 【請求項5】 前記リーマ加工用の切刃のリーマ代は、
    0.1〜0.5mmであり、且つ該リーマ加工用の切刃
    の食いつき角は、15〜45゜であることを特徴とする
    前記請求項1〜4のいずれかに記載のドリルリーマチッ
    プ。
  6. 【請求項6】 前記ドリルリーマチップが、略5角形状
    のスペードドリルチップであることを特徴とする前記請
    求項1〜5に記載のドリルリーマチップ。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜6のいずれかに記載のド
    リルリーマチップを、ホルダーの先端に備えたことを特
    徴とするドリルリーマ工具。
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