JPH11127084A - 検波回路およびそれを用いた送信装置ならびに受信装置 - Google Patents

検波回路およびそれを用いた送信装置ならびに受信装置

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JPH11127084A
JPH11127084A JP29017197A JP29017197A JPH11127084A JP H11127084 A JPH11127084 A JP H11127084A JP 29017197 A JP29017197 A JP 29017197A JP 29017197 A JP29017197 A JP 29017197A JP H11127084 A JPH11127084 A JP H11127084A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来用いられてきたダイオード検波回路で
は、整流用ダイオードの特性に起因して、検波出力のリ
ニアリティが得られる範囲が制限されていた。 【解決手段】 2つのダイオード検波回路に信号を入力
し、2つの検波出力を加算して出力するようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は無線送受信機など
に用いられる検波回路およびこれを用いた送信装置なら
びに受信装置に係り、詳しくは、当該検波回路のリニア
リティレンジをダイオードの特性に制限されないように
するための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は特開平7−307699号公報の
電力制御回路を利用した送信装置の構成を示す回路図で
ある。図において、1は送信信号を出力する送信回路で
あり、2は当該送信信号が入力され、当該送信信号を増
幅して増幅送信信号を出力する送信信号増幅回路であ
り、3は当該増幅送信信号を2つに分配して分配送信信
号を出力する分配回路であり、4は当該分配送信信号の
一方が入力され、その信号電力に応じたレベルを有する
検波信号を出力するダイオード検波回路であり、5は当
該検波信号のレベルに応じて上記送信信号増幅回路2に
よる増幅率を制御する電力制御回路であり、6は上記分
配送信信号の他方を出力する送信アンテナである。
【0003】また、同図において、7はコンデンサであ
り、8は当該コンデンサ7の出力が入力される整流用ダ
イオードであり、9は当該ダイオード8と直列に接続さ
れて、検波信号電圧を発生する検波抵抗であり、10は
当該検波抵抗9と並列に接続されて、検波信号電圧の高
周波成分を除去するコンデンサであり、7,8,9,1
0の半波整流回路による上記検波信号電圧を検波信号と
して出力する。
【0004】次に動作について説明する。送信回路1か
ら出力された送信信号は送信信号増幅回路2により増幅
された後、分配回路3を介して送信アンテナ6から無線
送信される。この際、上記分配回路3は増幅送信信号の
一部の電力を取り出し、その分配送信信号をダイオード
検波回路4に出力する。これに応じて、ダイオード検波
回路4は、当該分配送信信号の半分の電力を積分したレ
ベルを有する検波信号を出力し、電力制御回路5はこの
検波信号が所定のレベルとなるように上記送信信号増幅
回路2による増幅率を制御する。これにより、送信回路
1から出力される送信信号のレベルや送信信号増幅回路
2の増幅特性変動などに関わらず、一定の送信電力にて
送信アンテナから送信信号を出力することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の検波回路および
それを用いた送信装置ならびに受信装置は以上のように
構成されているので、ダイオード検波回路4にて使用す
る上記整流用ダイオード8の特性により、送信信号電力
の検波精度が制限され、その結果、上記送信信号の送信
電力の安定性も制限されてしまうという課題があった。
【0006】具体的に説明すると、図9は上記ダイオー
ド検波回路4の特性例を示す特性図である。図におい
て、横軸はダイオード検波回路4に入力した入力電力で
あり、縦軸は当該ダイオード検波回路4から出力される
検波電圧である。入力電圧(入力電力)が増加するにつ
れて上記整流用ダイオード8と検波抵抗9とからなる直
列回路に電流が流れ、その電流に応じて当該整流用ダイ
オード8には非線形の電圧が発生するため、図に示すよ
うに、当該検波回路の出力電圧は入力電力に対して非線
形の電圧波形となってしまう。そのため、例えば同図に
おいては、送信信号電力の検波精度が確保される範囲、
すなわち検波回路への入力電力に対する検波電圧のリニ
アリティが確保される10dBmから18dBmの範囲
にて制御をしなければならなかった。
【0007】なお、受信装置においても、受信信号を検
出するために上記ダイオード検波回路を使用している
が、この場合にも同様に、当該ダイオード検波回路に使
用している整流用ダイオードにより、受信信号電力の検
波精度が制限されてしまうという課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、リニアリティが確保されるレンジ
幅をダイオードの特性に制限されずに検波を行うことが
できる検波回路を得ることを目的とする。
【0009】また、送信信号の送信電力が高度に安定し
た送信装置、ならびに受信信号の信号電力を精度よく検
出することができる受信装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る検波回路
は、入力信号が入力され、その信号電力に応じたレベル
信号を出力する複数のダイオード検波回路と、当該複数
のレベル信号の電力の総和に応じたレベルを有する検波
信号を出力する出力回路とを有するものである。
【0011】この発明に係る検波回路は、少なくとも1
つのダイオード検波回路と出力回路との間には、当該出
力回路に入力されるレベル信号を所定レベル以下に制限
するリミッタ回路が配設されたものである。
【0012】この発明に係る検波回路は、入力信号電力
に応じたレベル信号を出力する複数のダイオード検波回
路と、当該複数のレベル信号の電力の総和に応じたレベ
ルを有する検波信号を出力する出力回路と、各ダイオー
ド検波回路と出力回路との間のレベル信号伝送経路に配
設され、レベル信号のレベルを増幅する1乃至複数のア
ンプとを有するものである。
【0013】この発明に係る検波回路は、少なくとも1
つのアンプはその増幅特性が調整可能に構成されている
ものである。
【0014】この発明に係る検波回路は、少なくとも1
つのアンプと出力回路との間には、当該出力回路に入力
されるレベル信号を所定レベル以下に制限する1乃至複
数のリミッタ回路が配設されているものである。
【0015】この発明に係る検波回路は、少なくとも1
つのリミッタ回路には、それと並列にダイオードが配設
されているものである。
【0016】この発明に係る送信装置は、送信信号を出
力する送信回路と、当該送信信号が入力され、当該送信
信号を増幅して増幅送信信号を出力する送信信号増幅回
路と、当該増幅送信信号を2つに分配して分配送信信号
を出力する分配回路と、当該分配送信信号の一方が入力
され、その信号電力に応じたレベルを有する検波信号を
出力する請求項1または請求項2記載の検波回路と、当
該検波信号のレベルに応じて上記送信信号増幅回路によ
る増幅率を制御する電力制御回路と、上記分配送信信号
の他方を出力する送信アンテナとを有するものである。
【0017】この発明に係る受信装置は、受信電波に応
じた受信信号を出力する受信アンテナと、当該受信信号
を2つに分配して分配受信信号を出力する分配回路と、
当該分配受信信号の一方が入力され、その信号電力に応
じたレベルを有する検波信号を出力する請求項1または
請求項2記載の検波回路と、当該検波信号のレベルに基
づいて受信状態を判定し、所定の受信検波信号を出力す
る受信判別回路とを有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による送
信装置の構成を示す回路図である。図において、1は送
信信号を出力する送信回路であり、2は当該送信信号が
入力され、当該送信信号を増幅して増幅送信信号を出力
する送信信号増幅回路であり、3は当該増幅送信信号を
2つに分配して分配送信信号を出力する分配回路であ
り、4は当該分配送信信号の一方が入力され、その信号
電力に応じたレベルを有する検波信号を出力する検波回
路であり、5は当該検波信号のレベルに応じて上記送信
信号増幅回路2による増幅率を制御する電力制御回路で
あり、6は上記分配送信信号の他方を出力する送信アン
テナであり、22は分配回路3と送信アンテナ6とを絶
縁するアイソレータである。
【0019】同図において、41,42はそれぞれ上記
分配送信信号が入力され、その分配送信信号の信号電力
に応じたレベルのレベル信号を出力するダイオード検波
回路であり、12,13はそれぞれ上記各レベル信号の
高周波成分を除去するローパスフィルタであり、14,
15はそれぞれ上記各レベル信号を増幅するアンプであ
り、18,19はそれぞれ当該各アンプ14,15の増
幅率を設定する増幅率設定抵抗であり、23は当該増幅
された2つのレベル信号を合成して、当該2つのレベル
信号のレベルの総和に応じたレベルの検波信号を出力す
る出力回路であり、16,17はそれぞれレベル信号の
レベルを出力回路23に適当なレベルに調整する緩衝増
幅器であり、これらにより上記検波回路4は構成されて
いる。
【0020】また、7はコンデンサであり、8は当該コ
ンデンサ7の出力が入力される整流用ダイオードであ
り、9は当該整流用ダイオード8と直列に接続されて、
検波信号電圧を発生する検波抵抗であり、10は当該検
波抵抗9と並列に接続されて、検波信号電圧の高周波成
分を除去するコンデンサであり、これらにより上記各ダ
イオード検波回路41,42は構成されている。
【0021】同図において、21は上記検波信号のレベ
ルに応じたデジタルデータを出力するA/Dコンバータ
であり、20は当該デジタルデータに基づいて所定の増
幅率制御値を出力する制御部であり、これらにより上記
電力制御回路5は構成されている。
【0022】同図において、27は上記増幅率制御値に
応じた増幅率で増幅を行う可変増幅回路であり、28は
当該可変増幅回路27の出力を更に増幅する固定増幅回
路であり、これらにより上記送信信号増幅回路2は構成
されている。
【0023】次に動作について説明する。送信回路1か
ら出力された送信信号は可変増幅回路27の増幅率およ
び固定増幅回路28の増幅率に応じて増幅された後、分
配回路3およびアイソレータ22を介して送信アンテナ
6から無線送信される。この際、上記分配回路3は増幅
送信信号の一部の電力を取り出し、その分配送信信号を
検波回路4に出力する。これに応じて、当該検波回路4
は当該分配送信信号の電力に応じたレベルを有する検波
信号を出力し、A/Dコンバータ21はこの検波信号を
デジタルデータに変換し、制御部20は当該デジタルデ
ータが所定のデータとなるように増幅率制御値を出力す
る。これにより、送信回路1から出力される送信信号の
レベルや送信信号増幅回路2の増幅特性変動などに関わ
らず、一定の送信電力にて送信アンテナ6から送信信号
を出力することができる。
【0024】また、このような一連の動作において上記
検波回路4の動作を詳細に説明する。まず、上記分配送
信信号は2つのダイオード検波回路41,42に入力さ
れる。すると、各ダイオード検波回路41,42は当該
分配送信信号の半分の電力を積分したレベルを有するレ
ベル信号を出力する。このレベル信号はローパスフィル
タ12,13を通過した後、アンプ14,15により増
幅され、緩衝増幅器16,17によりレベル変換された
後、出力回路23にて加算される。最後に、この出力回
路23は当該加算結果に応じたレベルを有する検波信号
を出力する。
【0025】図2はこの発明の実施の形態1による検波
回路4において、2つの増幅率設定抵抗18,19を調
整して両方のアンプ14,15の増幅率を共に「1」に
設定した場合の入出力特性を示す検波回路の特性図であ
る。図において、横軸は検波回路に入力した入力電力で
あり、縦軸は当該検波回路から出力される検波電圧であ
り、破線の特性線はこの実施の形態1による検波回路4
の特性線であり、実線の特性線は上記ダイオード検波回
路41,42のみによる特性線である。この図からも明
らかなように、この実施の形態1による検波回路4で
は、少なくとも10dBmから18dBmの入力電力範
囲においてリニアリティが確保されており、ダイオード
検波回路41,42のみで検波回路を構成した場合に得
られるリニアリティレンジよりも広いリニアリティレン
ジを得ることができる。また、そのリニアリティが得ら
れ始める入力電力レベルも0dBm(0V)に近い位置
となっており、検波回路4としての特性が改善されてい
る。
【0026】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、2つのダイオード検波回路41,42に入力信号を
入力し、当該2つのダイオード検波回路41,42から
出力されるレベル信号の総和を検波信号として出力する
ので、検波信号が0Vに近い位置から立ち上がる。従っ
て、検波信号の傾きは、当該検波信号の立ち上がり付近
からダイオード検波回路41,42の上端レンジまでの
間でほぼ一定となり、ダイオード検波回路41,42の
みでは得ることができない広いリニアリティレンジを得
ることができるという効果がある。
【0027】また、ダイオード7,7の増幅特性にばら
つきなどがあったとしても、上記調整により各検波回路
41,42の特性のマッチングを確保することができ、
量産時などにおいても特性の安定した検波回路を多数得
ることができるという効果がある。
【0028】そして、このような検波回路4を用いて送
信信号を増幅しているので、単に1つのダイオード検波
回路を用いたものに比べ、小さい信号電力の送信信号か
ら大きい信号電力の送信信号まで幅広く同一の増幅率で
増幅することが可能になるので、各種の送信信号を波形
歪みを生ずることなく送信することができ、通信品質を
向上させることができるという効果がある。
【0029】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による受信装置の構成を示す回路図である。図にお
いて、24は受信電波に応じた受信信号を出力する受信
アンテナであり、30は当該受信信号を2つに分配して
分配受信信号を出力する分配回路であり、4は当該分配
受信信号の一方が入力され、その信号電力に応じたレベ
ルを有する検波信号を出力する検波回路であり、29は
当該検波信号のレベルに基づいて受信状態を判定し、所
定の受信検波信号を出力する受信判別回路である。上記
検波回路4の内部構成を示す各回路は、実施の形態1の
検波回路と同様の構成なので同一符号を付して説明を省
略する。
【0030】次に動作について説明する。受信アンテナ
24は電波を受信すると当該電波に応じた受信信号を出
力し、受信装置内部の各部に送出される。この際、上記
分配回路30は受信信号の一部の電力を取り出し、その
分配受信信号を検波回路4に出力する。これに応じて、
当該検波回路4は当該分配送信信号の電力に応じたレベ
ルを有する検波信号を出力し、受信判別回路29はこの
検波信号に基づいて受信状態を判定し、所定の受信検波
信号を出力する。なお、このような一連の動作における
検波回路4の動作は実施の形態1と同様なので説明を省
略する。
【0031】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、2つのダイオード検波回路41,42に分配受信信
号を入力し、当該2つのダイオード検波回路41,42
から出力されるレベル信号の総和を検波信号として出力
するので、検波信号が0Vに近い位置から立ち上がる。
従って、検波信号の傾きは、当該検波信号の立ち上がり
付近からダイオード検波回路41,42の上端レンジま
での間でほぼ一定となり、ダイオード検波回路41,4
2のみでは得ることができない広いリニアリティレンジ
を得ることができるという効果がある。
【0032】そして、このような検波回路を用いて受信
信号を検出しているので、単に1つのダイオード検波回
路を用いたものに比べ、小さい信号電力の受信信号から
大きい信号電力の受信信号まで精度よく検出することが
できるので、受信信号が弱くても受信状態を精度よく判
定して適当に受信検波信号を出力することが可能となる
という効果がある。
【0033】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3による送信装置の構成を示す回路図である。図にお
いて、25は一方のアンプ15と出力回路23との間の
レベル信号経路に配設されたツェナダイオード(リミッ
タ回路)である。これ以外の構成は実施の形態1と同様
なので同一符号を付して説明を省略する。
【0034】次に動作について説明する。2つのダイオ
ード検波回路41,42は分配送信信号が入力される
と、当該分配送信信号の半分の電力を積分したレベルを
有するレベル信号を出力する。このレベル信号はローパ
スフィルタ12,13を通過した後、アンプ14,15
により増幅され、更に緩衝増幅器16,17によりレベ
ル変換された後、出力回路23にて加算される。
【0035】この際、上記ツェナダイオード25が配設
されたレベル信号は、上記アンプ15による増幅にも拘
らず一定のレベルに制限される。従って、当該ツェナダ
イオード25により一方のレベル信号が制限された状態
となる分配送信信号レベルにおいては、他方のレベル信
号のみによって検波信号のレベルは変化することにな
り、送信信号のレベルに応じた検波信号の変化の割合が
抑制される。
【0036】図5はこの発明の実施の形態3による検波
回路4において、2つの増幅率設定抵抗18,19を調
整して上記一方のアンプ15の増幅率を「1.2」に、
他方のアンプ14の増幅率を「1」に設定した場合の入
出力特性を示す検波回路の特性図である。図において、
一点鎖線の特性線はこの実施の形態2による検波回路4
の特性線であり、実線の特性線は上記ダイオード検波回
路41のみによる特性線であり、二点鎖線の特性線は上
記ツェナダイオード25の設けられたレベル信号の特性
線である。これ以外は実施の形態1と同様なので説明を
省略する。この図からも明らかなように、この実施の形
態2による検波回路4では、少なくとも8dBmから1
8dBmの入力電力範囲においてリニアリティが確保さ
れており、実施の形態1の検波回路で得られるリニアリ
ティレンジ(10dBmから18dBm)よりも広いリ
ニアリティレンジを得ることができる。また、そのリニ
アリティが得られ始める入力電力レベルも0dBm(0
V)に近い位置となっており、検波回路4としての特性
が改善されている。
【0037】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、2つのダイオード検波回路41,42に入力信号を
入力し、当該2つのダイオード検波回路41,42から
出力されるレベル信号の総和を検波信号として出力する
ので、検波信号が0Vに近い位置から立ち上がる。それ
とともに、一方のダイオード検波回路42のレベル信号
をリミッタ回路25で所定レベル以下に制限するので、
他方のダイオード検波回路41のみでもリニアリティが
得られているレンジの傾きの変化を抑えることができる
ので、より小さい検波信号からリニアリティを確保する
ことができる。更に、各ダイオード検波回路41,42
のレベル信号出力をアンプ14,15により別々に増幅
することができるので、アンプ14,15の増幅率を適
当に設定することでリニアリティを調整することができ
る。従って、検波信号の傾きは、当該検波信号の立ち上
がり付近からダイオード検波回路41,42の上端レン
ジまでの間でほぼ一定となり、実施の形態1の検波回路
よりも広いリニアリティレンジを得ることができるとい
う効果がある。
【0038】そして、このような検波回路4を用いて送
信信号を増幅しているので、実施の形態1よりも更に小
さい信号電力の送信信号から大きい信号電力の送信信号
まで幅広く同一の増幅率で増幅することが可能になるの
で、各種の送信信号を波形歪みを生ずることなく送信す
ることができ、通信品質を向上させることができるとい
う効果がある。
【0039】また、以上の説明から明らかなように、こ
の実施の形態3の検波回路4を実施の形態2に示した受
信装置に用いれば、同様に、実施の形態2に比べて小さ
い信号電力の受信信号から大きい信号電力の受信信号ま
で精度よく検出することができるので、受信信号が弱く
ても受信状態を精度よく判定して適当に受信検波信号を
出力することが可能になるという効果がある。
【0040】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による送信装置の構成を示す回路図である。図にお
いて、26はツェナダイオード25に並列に配設された
増幅特性改善用ダイオード(ダイオード)である。これ
以外の構成は実施の形態2と同様なので同一符号を付し
て説明を省略する。
【0041】次に動作について説明する。2つのダイオ
ード検波回路41,42は分配送信信号が入力される
と、当該分配送信信号の半分の電力を積分したレベルを
有するレベル信号を出力する。このレベル信号はローパ
スフィルタ12,13を通過した後、アンプ14,15
により増幅され、更に緩衝増幅器16,17によりレベ
ル変換された後、出力回路23にて加算される。
【0042】この際、上記ツェナダイオード25が配設
されたレベル信号は、上記アンプ15による増幅にも拘
らず一定のレベルに制限される。従って、当該ツェナダ
イオード15により一方のレベル信号が制限された状態
となる分配送信信号レベルにおいては、他方のレベル信
号のみによって検波信号のレベルは変化することにな
り、送信信号のレベルに応じた検波信号の変化割合が抑
制される。
【0043】また、上記増幅特性改善用ダイオード26
によって当該ツェナダイオード25によるリミットがか
かるまでのレベル信号のレベル変化特性は滑らかな特性
となる。従って、このレベル信号に基づいて生成された
検波信号は、3つのダイオード8,8,26の特性のマ
ッチングなどが悪くても、良好なリニアリティを確保す
ることができる。
【0044】図7はこの発明の実施の形態4による検波
回路4において、2つの増幅率設定抵抗18,19を適
当に調整した場合の入出力特性を示す検波回路の特性図
である。図において、上側に位置する実線特性線はこの
実施の形態4による検波回路4の特性線であり、下側に
位置する実線特性線は上記ダイオード検波回路41のみ
による特性線であり、点線の特性線は上記増幅特性改善
用ダイオード26の設けられたレベル信号の特性線であ
る。これ以外は実施の形態2と同様なので説明を省略す
る。この図からも明らかなように、この実施の形態4に
よる検波回路4では、少なくとも0dBmから18dB
mの入力電力範囲においてリニアリティが確保されてお
り、実施の形態2の検波回路で得られるリニアリティレ
ンジ(8dBmから18dBm)よりも更に広いリニア
リティレンジを得ることができる。また、そのリニアリ
ティが得られ始める入力電力レベルも0dBm(0V)
からとなっており、検波回路4として非常に良好な特性
が得られている。
【0045】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、2つのダイオード検波回路41,42に入力信号を
入力し、当該2つのダイオード検波回路41,42から
出力されるレベル信号の総和を検波信号として出力する
ので、検波信号が0Vに近い位置から立ち上がる。ま
た、一方のダイオード検波回路42のレベル信号をツェ
ナダイオード25で所定レベル以下に制限するので、他
方のダイオード検波回路41のみでもリニアリティが得
られているレンジの傾きを抑えるとともに、増幅特性改
善用ダイオード26により波形を滑らかにしているの
で、より小さい検波信号からリニアリティを確保するこ
とができる。これとともに、各ダイオード検波回路4
1,42のレベル信号出力をアンプ14,15により別
々に増幅することができるので、アンプ14,15の増
幅率を適当に設定することでリニアリティを調整するこ
とができる。従って、検波信号の傾きは、当該検波信号
の立ち上がり付近からダイオード検波回路41,42の
上端レンジまでの間でほぼ一定となり、実施の形態2の
検波回路よりも広いリニアリティレンジを得ることがで
きるという効果がある。
【0046】そして、このような検波回路4を用いて送
信信号を増幅しているので、実施の形態3よりも更に小
さい信号電力の送信信号から大きい信号電力の送信信号
まで幅広く同一の増幅率で増幅することが可能になるの
で、各種の送信信号を波形歪みを生ずることなく送信す
ることができ、通信品質を向上させることができるとい
う効果がある。
【0047】また、以上の説明から明らかなように、こ
の実施の形態4の検波回路4を実施の形態2に示した受
信装置に用いれば、同様に、実施の形態3に比べて小さ
い信号電力の受信信号から大きい信号電力の受信信号ま
で精度よく検出することができるので、受信信号が弱く
ても受信状態を精度よく判定して適当に受信検波信号を
出力することが可能になるという効果がある。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
のダイオード検波回路に入力信号を入力し、当該複数の
ダイオード検波回路から出力されるレベル信号の総和を
検波信号として出力するので、検波信号が0Vに近い位
置から立ち上がる。従って、検波信号の傾きは当該検波
信号の立ち上がり付近から、ダイオード検波回路の上端
レンジまでの間でほぼ一定となり、ダイオード検波回路
のみでは得ることができない広いリニアリティレンジを
得ることができる効果がある。特に、少なくとも1つの
ダイオード検波回路のレベル信号をリミッタ回路で所定
レベル以下に制限するので、ダイオード検波回路のみで
もリニアリティが得られているレンジの傾きを抑えるこ
とができるので、より小さい検波信号からリニアリティ
を確保することができる。
【0049】この発明によれば、各ダイオード検波回路
のレベル信号出力をアンプにより別々に増幅することが
できるので、アンプの増幅率を適当に設定することによ
り、単に複数のダイオードを加算した場合よりも更に広
いリニアリティレンジを確保することが可能になる効果
がある。この場合にも特に、少なくとも1つのアンプと
出力回路との間に、当該出力回路に入力されるレベル信
号を所定レベル以下に制限するリミッタ回路を配設すれ
ば、より小さい検波信号からリニアリティを確保するこ
とができる。
【0050】この発明によれば、少なくとも1つのアン
プはその増幅特性が調整可能に構成されているので、ダ
イオードの増幅特性にばらつきなどがあったとしても、
上記調整により各検波回路の特性のマッチングを確保す
ることができ、量産時などにおいても特性の安定した検
波回路を多数得ることができる効果がある。
【0051】この発明によれば、リミッタ回路と並列に
配設されたダイオードの特性により、検波信号の0V付
近からの立ち上がりを改善することができ、ダイオード
検波回路とアンプとを組み合わせた回路構成の場合より
も更に広いリニアリティレンジを確保することが可能と
なる効果がある。
【0052】そして、以上のような検波回路を用いて送
信信号を増幅すれば、単に1つのダイオード検波回路を
用いたものに比べ、小さい信号電力の送信信号から大き
い信号電力の送信信号まで幅広く同一の増幅率で増幅す
ることが可能になるので、各種の送信信号を波形歪みを
生ずることなく送信することができ、通信品質を向上さ
せることができる効果がある。
【0053】同様に、以上のような検波回路を用いて受
信信号を検出すれば、単に1つのダイオード検波信号を
用いたものに比べ、小さい信号電力の受信信号から大き
い信号電力の受信信号まで精度よく検出することができ
るので、受信信号が弱くても受信状態を精度よく判定し
て適当に受信検波信号を出力することが可能となる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による送信装置の構
成を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による検波回路の特
性例を示す検波回路の特性図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による受信装置の構
成を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による送信装置の構
成を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による検波回路の特
性例を示す検波回路の特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による送信装置の構
成を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による検波回路にお
いて、2つの増幅率設定抵抗を適当に調整した場合の入
出力特性を示す検波回路の特性図である。
【図8】 従来の送信装置の構成を示す回路図である。
【図9】 従来の送信装置におけるダイオード検波回路
の特性例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 送信回路、2 送信信号増幅回路、3,30 分配
回路、4 検波回路、5 電力制御回路、6 送信アン
テナ、14,15 アンプ、23 出力回路、24 受
信アンテナ、25 ツェナダイオード(リミッタ回
路)、26 増幅特性改善用ダイオード(ダイオー
ド)、29 受信判別回路、41,42 ダイオード検
波回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号が入力され、その信号電力に応
    じたレベル信号を出力する複数のダイオード検波回路
    と、当該複数のレベル信号の電力の総和に応じたレベル
    を有する検波信号を出力する出力回路とを有することを
    特徴とする検波回路。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのダイオード検波回路と
    出力回路との間には、当該出力回路に入力されるレベル
    信号を所定レベル以下に制限するリミッタ回路が配設さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の検波回路。
  3. 【請求項3】 入力信号電力に応じたレベル信号を出力
    する複数のダイオード検波回路と、当該複数のレベル信
    号の電力の総和に応じたレベルを有する検波信号を出力
    する出力回路と、各ダイオード検波回路と出力回路との
    間のレベル信号伝送経路に配設され、レベル信号のレベ
    ルを増幅する1乃至複数のアンプとを有することを特徴
    とする検波回路。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのアンプはその増幅特性
    が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項3
    記載の検波回路。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つのアンプと出力回路との
    間には、当該出力回路に入力されるレベル信号を所定レ
    ベル以下に制限するリミッタ回路が配設されていること
    を特徴とする請求項3または請求項4記載の検波回路。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つのリミッタ回路には、そ
    れと並列にダイオードが配設されていることを特徴とす
    る請求項5記載の検波回路。
  7. 【請求項7】 送信信号を出力する送信回路と、当該送
    信信号が入力され、当該送信信号を増幅して増幅送信信
    号を出力する送信信号増幅回路と、当該増幅送信信号を
    2つに分配して分配送信信号を出力する分配回路と、当
    該分配送信信号の一方が入力され、その信号電力に応じ
    たレベルを有する検波信号を出力する請求項1または請
    求項3記載の検波回路と、当該検波信号のレベルに応じ
    て上記送信信号増幅回路による増幅率を制御する電力制
    御回路と、上記分配送信信号の他方を出力する送信アン
    テナとを有することを特徴とする送信装置。
  8. 【請求項8】 受信電波に応じた受信信号を出力する受
    信アンテナと、当該受信信号を2つに分配して分配受信
    信号を出力する分配回路と、当該分配受信信号の一方が
    入力され、その信号電力に応じたレベルを有する検波信
    号を出力する請求項1または請求項3記載の検波回路
    と、当該検波信号のレベルに基づいて受信状態を判定
    し、所定の受信検波信号を出力する受信判別回路とを有
    することを特徴とする受信装置。
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