JPH11123319A - 中空糸膜モジュール - Google Patents
中空糸膜モジュールInfo
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- JPH11123319A JPH11123319A JP28996997A JP28996997A JPH11123319A JP H11123319 A JPH11123319 A JP H11123319A JP 28996997 A JP28996997 A JP 28996997A JP 28996997 A JP28996997 A JP 28996997A JP H11123319 A JPH11123319 A JP H11123319A
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Abstract
止され、長期にわたり高い濾過機能が維持できる中空糸
膜モジュールの提供。 【解決手段】 平行に配設された中空糸膜編織物の隣接
するかがり糸の位置を、相互に千鳥かがり状の位置にな
るよう配設する。
Description
濾過、工業用水の濾過、砂濾過水の高次処理や排水処理
など、汚濁性の高い液体を濾過する際に用いる中空糸膜
モジュールに関する。
水、飲料水の製造や高次処理、空気の浄化といった精密
濾過の分野に用いられる他、下水処理場における二次処
理、三次処理や、浄化槽における固液分離等の高汚濁性
水処理の分野にも適用されている。
ュールは、濾過時における目詰まりが生じやすいため、
一定時間濾過後、モジュール底部より空気を送って中空
糸膜を振動させて膜表面を洗浄したり、濾過方向とは逆
方向に通水する逆洗等の膜洗浄が繰り返し実施されてい
る。
状や同心円状に中空糸膜編織物を集束して配置した中空
糸膜モジュールを高汚濁性水処理に用いた場合は、処理
時間の経過に伴い膜表面に付着した有機物等の堆積物に
より中空糸膜同士が固着してしまい、モジュール内の中
空糸膜の有効面積が減少し、濾過流量の急激な低下が生
じ、また定期的に膜洗浄しても膜機能が容易には回復せ
ず濾過効率の著しい低下が生じた。
決策として、中空糸膜編織物をシート状に広げた状態で
その一端または両端の中空糸膜を開口状態に保って枠に
固定した矩形状の平型の中空糸膜モジュールが提案さ
れ、この中空糸膜モジュールを適切な間隔に配置するこ
とにより膜表面の洗浄が容易となり、濾過効率の低下を
抑えることができる。
状容器に収納すると、中空糸膜以外の部分の占める比率
が高くなるため容積効率が悪くなり、角形容器に収納す
るときには耐圧構造を得るために補強部材を必要とする
など高コストとなる。そこで、複数の平型の中空糸膜編
織物を平行に積層したりジグザグ状に折り畳んでモジュ
ール内に収納し、空気ヘッダーから供給した空気により
スクラビングを行うことによって、長期に渡り高い濾過
機能を維持することができる中空糸膜モジユールが特開
平９−１４１０６３号に提案されている。
中空糸膜編織物は、中空糸膜を経糸及び緯糸の一方に配
し、他方にかがり糸を用い公知の編成方法、織成方法に
て形成される。
編み込み位置は、編織作業の効率化のため一定位置に設
定されている。この中空糸膜編織物を用いてモジュール
を作成した場合には、全ての中空糸膜編織物のかがり糸
の位置が隣り合うように固定部材で固定されていた。
クラビングによって隣接する中空糸膜どうしが交錯して
絡まるのを防ぐためには小さい方が好ましい。中空糸膜
どうしが交錯すると、その部分から堆積物の固着が始ま
り濾過流量の急激な低下が生じる。
は、中空糸膜どうしが接触しているため濾過膜としての
有効膜面積を減少させることになる。有効膜面積の減少
を抑えるためには、かがり糸の編み込み本数を減らす、
すなわち、かがり糸のピッチが大きい方が好ましいが、
前述の隣接中空糸膜の交錯防止のため大きく設定できな
いという問題があった。
された平型編織物からなる中空糸膜モジュールにおい
て、スクラビングによっても隣接する中空糸膜どうしが
交錯することなく、かつかがり糸の編み込み数を減らし
て有効膜面積の減少を抑えるべく検討の結果なされたも
のであり、従来より少ないかがり糸にて中空糸膜どうし
の交錯を防止し、ひいては長期に渡り高い濾過機能を維
持し、かつ濾過機能の回復が容易な中空糸膜モジュール
を提供することにある。
膜とかがり糸からなる中空糸膜編織物が平行に複数配列
され、該中空糸膜編織物を構成する中空糸膜の少なくと
も一端が開口状態を保って固定部材で固定されているエ
レメントと、該エレメントを収納する容器と、該容器内
に空気を供給するための給気ヘッダーとを備えている中
空糸膜モジュールにおいて、隣接する中空糸膜編織物の
かがり糸が、相互に千鳥かがり状の位置に配設されてい
ることを特徴とする中空糸膜モジュールにある。
説明する。図１は本発明の中空糸膜モジュールの一例を
示す断面図であり、図２はエレメントの一例を示す斜視
図である。
１ａとかがり糸１ｂからなる中空糸膜編織物１が固定部
材２で平行に複数配列固定されてなるエレメントと、こ
のエレメントを収納する容器３と、容器内に空気を供給
するための給気ヘッダー９とから構成される。
としては、例えばポリオレフィン系、セルロース系、ポ
リビニルアルコール系、ポリスルホン系、ポリメチルメ
タクリレート系等の各種材料からなるものが用いられ、
編織物への編織性の点で強伸度の高いポリエチレン等の
ポリオレフィン系中空糸膜を用いるのが好ましい。ま
た、中空糸膜は、濾過膜として使用可能なものであれ
ば、孔径、空孔率、膜厚、外径等は特に制限はない。
あるかがり糸１ｂとしては、通常の編物や織物に用いら
れるものが使用できるが、製造時や取り扱い時に中空糸
膜１ａを傷めないためには硬くないことが好ましく、マ
ルチフィラメント、紡績糸、加工糸等がより好ましく用
いられる。
び緯糸の少なくとも一方に配され、中空糸膜の機能が保
持されるならば、どのような編成方法、織成方法によっ
たものであってもよい。しかし、かがり糸１ｂの編み込
みピッチは１０〜５００ｍｍが好ましく、５０〜２００
ｍｍがより好ましい。
がり糸１ｂの編み込みピッチを一定にし、かつ固定部材
からかがり糸までの距離を一定にすると、図３および図
４に示すように、隣接する中空膜編織物１のかがり糸１
ｂの位置が隣り合う（最近接する）ようにして配設され
る。この場合、隣接する中空糸膜１ａどうしが交錯しな
いようにするには、かがり糸１ｂの編み込みピッチを所
定の長さより短くする必要があった。
においては、図５および図６に示すように、隣接する中
空糸膜編織物１のかがり糸１ｂが相互に千鳥かがり状の
位置に配設される。このため、一方のかがり糸１ｂが、
隣接する中空糸膜編織物に対してはそのかがり糸１ｂ配
設部の中間部に位置することになり、中空糸膜１ａどう
しの交錯を防止できるため、かがり糸の編み込みピッチ
を拡大することができ、これによって中空糸膜１ａの有
効膜面積の減少を抑えることができる。
状の位置」とは、一定角度の斜線から構成されるいわゆ
るジクザグ状折れ線の各折れ曲がり部に相当する位置を
いうが、この折れ線については数学的に厳密な意味での
一定角度が要求されるものではなく、一つのかがり糸に
対してこれに近接する四つのかがり糸の位置までがほぼ
同じ距離となるような位置関係を満たす状態をいう。
空糸膜編織物１の中空糸膜１ａの一方の端部（図示では
上端）が、開口状態を保って固定部材２で容器３の上部
内に固定され、かつ中空糸膜編織物１が平行に複数配列
されている。
ると共に、原水と処理水を液漏れなく仕切る部材として
機能するもので、例えばウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂等が用いられる。
料が原水の高汚濁性水に対する耐食性を有し、処理時の
耐圧性構成材となりうるものであれば特に制限はない
が、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂等の合成樹脂あるいはステンレススチール等の金
属からなる。容器３は、原水供給口４、処理水出口５、
堆積物排出口６、空気出口７、空気供給口８等を備え
る。また、容器３は適宜部位で分離可能な構造としても
よい。
体化した構造としてもよいが、エレメントの交換が容易
なようにＯリング等でエレメントを容器３に着脱可能に
収納してもよい。
原水供給口４より供給された原水の高汚濁性水は、エレ
メントに複数配列された中空糸膜編織物１の中空糸膜に
て濾過され、濾過処理水として処理水出口５から排出さ
れる。一方、スクラビング用の空気は、空気供給口８か
ら給気ヘッダー９に供給される。空気は空気ヘッダー９
より放出され、中空糸膜編織物１間を気泡状になって通
過しながら中空糸膜編織物１をスクラビングして中空糸
膜の膜面洗浄を行い、空気出口７から排出される。スク
ラビングにより中空糸膜面から剥離された有機物等の堆
積物は堆積物排出口６より取り出される。
少ないかがり糸にてスクラビングによる中空糸膜どうし
の交錯や固着が防止され、長期に渡って高い濾過効率を
維持することができる。
る。
トを示す斜視図である。
膜編織物の例を示す斜視図である。
膜編織物の例を示す断面図である。
糸膜編織物の例を示す斜視図である。
糸膜編織物の例を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 中空糸膜とかがり糸からなる中空糸膜編
織物が平行に複数配列され、該中空糸膜編織物を構成す
る中空糸膜の少なくとも一端が開口状態を保って固定部
材で固定されているエレメントと、該エレメントを収納
する容器と、該容器内に空気を供給するための給気ヘッ
ダーとを備えている中空糸膜モジュールにおいて、隣接
する中空糸膜編織物のかがり糸が、相互に千鳥かがり状
の位置に配設されていることを特徴とする中空糸膜モジ
ュール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28996997A JP3904693B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 中空糸膜モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28996997A JP3904693B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 中空糸膜モジュール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11123319A true JPH11123319A (ja) | 1999-05-11 |
| JP3904693B2 JP3904693B2 (ja) | 2007-04-11 |
Family
ID=17750078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28996997A Expired - Fee Related JP3904693B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 中空糸膜モジュール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3904693B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004028672A1 (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-08 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | 中空糸膜モジュール、中空糸膜モジュールユニット及びこれを用いた膜濾過装置と、その運転方法 |
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-
1997
- 1997-10-22 JP JP28996997A patent/JP3904693B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US8075773B2 (en) | 2003-10-30 | 2011-12-13 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Hollow fiber membrane module, hollow fiber membrane module unit, and water treatment method |
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| JP3904693B2 (ja) | 2007-04-11 |
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