JPH11120835A - 中性線複合直流電力用ケーブル - Google Patents

中性線複合直流電力用ケーブル

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JPH11120835A
JPH11120835A JP27753997A JP27753997A JPH11120835A JP H11120835 A JPH11120835 A JP H11120835A JP 27753997 A JP27753997 A JP 27753997A JP 27753997 A JP27753997 A JP 27753997A JP H11120835 A JPH11120835 A JP H11120835A
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JP
Japan
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power cable
main
neutral
insulating layer
conductor
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Application number
JP27753997A
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English (en)
Inventor
Yujiro Seki
雄次郎 関
Takayuki Hirasawa
隆行 平澤
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力ケーブルの布設工期短縮およびコスト削
減ができ、ケーブルから外部へ磁界が漏れることを確実
に防止できる中性線複合直流電力用ケーブルを提供す
る。 【解決手段】 2つの主直流電力ケーブル部10、10
は、いずれも中心の導体(主導体)14の外周に主絶縁
層16を有する。また、中性線部12は中心導体18外
周に、絶縁層20を有する。そして、2つの主直流電力
ケーブル部10、10の外周に接して一つの中性線部1
2を配設し、それらを一括して鉛被層22で覆ったもの
である。この鉛被層22内側には、主直流電力ケーブル
部10、10と中性線部12に隣接して金属スパイラル
などからなる油通路24が配設され、鉛被層22の外側
には防食層26が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中ケーブル(海
底ケーブル)に用いるのに好適な中性線を直流送電用ケ
ーブルに一体にした中性線複合直流電力用ケーブルに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、直流送電において、図2〜図4
に示すように、高圧の交流電圧(AC)を交/直変換装
置aで直流変換し、その直流高電圧を1または複数の直
流電力ケーブルbにより直流(DC)送電する。そし
て、送電された直流高電圧を直/交変換装置cにより交
流電圧に変換して、交流送電する。
【0003】従来の上記の直流電力ケーブルbの運用法
のひとつの単極運転法には、図2に示す大地帰路があ
る。これは、1条の直流電力ケーブルbを用いてその電
力ケーブルb両端を大地(海水)に接地し、海水を帰路
回路dとして送電するものである。また、図3に示すよ
うに、帰路回路に帰線(中性線)eを使用した帰線帰路
がある。上記のように、単極送電における帰路回路dと
しては、海水に流すか帰線eを用いるかしている。
【0004】また、他の運用法としては、図4に示すよ
うに、正・負(+/−)の各極について交/直変換装置
a1、a2、直流電力ケーブルb1、b2、直/交変換
装置c1、c2を設ける双極運転法がある。この双極運
転法においては、帰線eによっても高圧直流送電してい
るが、通常、正・負のバランスを取るために接地点間を
結ぶ中性線fを設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来単
極運転法では、大地帰路がよく用いられたが、大地電位
の変動など周囲に何らかの悪影響をおよぼすおそれがあ
り、帰線(中性線)を帰路に用いる場合が多くなってき
ている。また、双極運転法はどちらかの高圧ケーブルに
異常が生じた場合中性線を帰線回路とするため、中性線
が必要である。したがって、単極運転法の場合には最低
2条(電力ケーブル、帰線)、双極の場合には3条(電
力ケーブル2条、中性線)の布設が必要であり、布設工
期およびコストが高いものになる。また、直流電力ケー
ブルに流れる直流電流による磁界で布設場所の近くで
は、航行している船舶などにコンパスエラーが生じる恐
れもある。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、電力ケーブルの布設工期短縮
およびコスト削減ができ、ケーブルから外部へ磁界が漏
れることを確実に防止できる中性線複合直流電力用ケー
ブルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、
直流送電に用いるOF直流電力用ケーブルにおいて、主
直流電力ケーブル部は、中心の主導体の外周に主絶縁層
を有し、中性線部は導体外周に絶縁層を有するものであ
って、2つの主直流電力ケーブル部の外周に隣接して1
つの中性線部を一つ配設し、これら主直流電力ケーブル
部と中性線部とを一括して金属シースで覆ったことを特
徴とする中性線複合直流電力用ケーブルである。請求項
2の発明は、主電力ケーブル主絶縁層は、耐直流送電電
圧用の絶縁材料からなり、中性線部絶縁層は主直流電力
ケーブル部との絶縁が確保される絶縁材料からなること
を特徴とする請求項1に記載の中性線複合直流電力用ケ
ーブルである。なお、中性線部導体の断面積は主導体の
断面積の50〜100%とすることができる。
【0008】上記の本発明によれば、2つの主電力ケー
ブル部の外周に隣接して中性線部を配設しかつそれらを
一括して金属シースで覆ったので、2つの主電力ケーブ
ル部と1つの中性線部が一体的に複合し、全体で1条の
電力ケーブルとすることができる。したがって、電力ケ
ーブル布設に際して、従来別途に布設していた主電力ケ
ーブルと中性線を一つの電力ケーブルとして一括に布設
できる。よって、電力ケーブル布設工期を短縮しかつコ
ストを削減できる。
【0009】また、直流高圧送電のために、例えば2つ
の電力ケーブル部をそれぞれ正極・負極として中性線部
を中性線として用いて双極運転法を行うと、それぞれの
主導体に流れる直流電流により磁界が発生するが、発生
磁界同士は相互に互いにキャンセルするので、主導体の
電流磁界が外部に漏れるのを防止できる。
【0010】なお、主絶縁層を直流送電電圧用の絶縁材
料とし、中性線部絶縁層を主直流電力ケーブル部との絶
縁が確保される絶縁材料とすれば、中性線部絶縁体を直
流高圧用にする必要がなく、絶縁材料を低廉にすること
ができる。また、中性線部導体の断面積は主導体の断面
積の50〜100%とすれば、中性線部を帰路回路とし
て利用する場合に発熱などを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は実施形態にかかる直流
送電に用いる中性線複合直流電力用ケーブルの説明図で
ある。図1に示すように、この直流電力用ケーブルは、
2つ(2本)の主直流電力ケーブル部10、10と1つ
(1本)の中性線部12とからなり、前記図4の双極運
転法に使用可能なものである。
【0012】図1に示すように、前記2つの主直流電力
ケーブル部10、10は、いずれも中心の導体(主導
体)14の外周に主絶縁層16を有する。また、中性線
部12は中心導体18外周に、絶縁層20を有する。そ
して、2つの主直流電力ケーブル部10、10の外周に
接して(隣接の一例)一つの中性線部12を配設し、そ
れらを一括して鉛被層(金属シースの一例)22で覆っ
たものである。また、この鉛被層22内側には、主直流
電力ケーブル部10、10と中性線部12に隣接して金
属スパイラルなどからなる油通路24が配設され、鉛被
層22の外側には防食層26が設けられる。実施形態の
中性線複合直流電力用ケーブルを海底ケーブルとして用
いる場合は、防食層26外周部に座床、鉄線外装および
サービング層を設ける。
【0013】前記中性線部12の中心導体26の総断面
積は前記電力ケーブル部10の主導体14の断面積の5
0〜100%とすることが好適である。実施形態では、
主導体14と中心導体18との断面積(あるいは外径)
は同じに形成している。
【0014】主直流電力ケーブル部10の主絶縁層16
と中性線部12の絶縁層20はいずれも油浸絶縁テープ
が多層巻きされたものである。主直流電力ケーブル部1
0と中性線部12との基本構成は同様である。しかる
に、主絶縁層16は、設計された耐直流送電電圧(例え
ば60〜500kv)になるように、油浸絶縁紙の種類
と多層巻き数が選定されるのに対して、中性線部12の
絶縁層20は主直流電力ケーブル部10との絶縁が確保
できる油浸絶縁紙の種類と多層巻き数が選定される。一
例として主絶縁層16の厚さは、DC250kvクラス
で12〜18mm、DC500kvクラスで20〜28
mmであるのに対して、中性線部12の絶縁層20の厚
さは、DC250kvクラスで3〜10mm、DC50
0kvクラスで4〜14mmである。
【0015】したがって、実施形態の複合OF直流電力
用ケーブルによれば、2つの主電力ケーブル部10、1
0の外周に隣接して中性線部12を配設しかつそれらを
一括して金属シース22で覆ったので、2つの主電力ケ
ーブル部10、10と1つの中性線部12が一体的に複
合し、全体で1条の電力ケーブルとすることができる。
したがって、電力ケーブル布設に際して、主電力用ケー
ブルと中性線を一つの電力用ケーブルとして一括に布設
できる。よって、電力用ケーブルの布設工期を短縮しか
つコストを削減できる。
【0016】また、2つの主直流電力ケーブル部10、
10をそれぞれ正極・負極とし、中性線部12を中性線
として用いて双極運転法を行うと、それぞれの主導体1
4、14および中心導体18に流れる直流電流により磁
界が発生するが、発生磁界同士が相互にキャンセルし合
うので、主導体14、14および中心導体18から発生
する磁界が外部に漏れるのを防止できる。したがって、
航行船舶にコンパスエラーが生じることはない。また、
主電力ケーブル部10と中性線部12とは独立して接続
しやすいので、終端部や、工場内接続(FJ)の設計が
容易である。
【0017】なお、中性線部12の絶縁に問題がなく、
主絶縁層16を直流送電電圧用の絶縁材料とし、中性線
部絶縁層20と主直流電力ケーブル部10との絶縁が確
保される絶縁材料とすればよい。したがって、中性線部
絶縁層20を直流高圧用にする必要がなく、絶縁材料を
低廉にすることができる。
【0018】また、中性線部12導体18の総断面積は
主導体の断面積の50〜100%とするので、中性線部
12を帰路回路として利用する場合に十分な導体断面積
であるので発熱などを防止できる。
【0019】上記のように実施形態の複合OF直流電力
用ケーブルによれば、基本構成は、交流の3芯の電力ケ
ーブルと一見同様であるが、中性線部12絶縁層20に
要求される絶縁レベルが主絶縁層16に要求される絶縁
レベルより低減できるので、全体の横断面積が交流3芯
電力ケーブルよりも小さくすなわち重量を軽くできる。
したがって、従来の海底電力ケーブルに比較して実施形
態のOF直流電力用ケーブルは大きさ的にも極端に大き
くなっておらず、しかも従来3条であったものを1条に
するので、重量が軽減されかつ布設などが容易になるこ
とが理解できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、主
直流電力ケーブルと中性線が一体にするので、電力ケー
ブルの布設工期短縮およびコスト削減ができ、それと共
に、複数の中性線が直流電力ケーブルの外周を取り巻く
ので直流電力ケーブルから外部へ磁界が漏れることを確
実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る中性線複合直流電力用
ケーブルの説明図である。
【図2】直流電力ケーブルの大地帰路に単極運転法の説
明図である。
【図3】直流電力ケーブルの帰線回路の単極運転法の説
明図である。
【図4】直流電力ケーブルの双極運転法の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 主直流電力ケーブル部 12 中性線部 14 主導体 16 主絶縁層 18 中性線部の中心導体 20 絶縁層 24 油通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流送電に用いるOF直流電力用ケーブ
    ルにおいて、主直流電力ケーブル部は、中心の主導体の
    外周に主絶縁層を有し、中性線部は導体外周に絶縁層を
    有するものであって、2つの主直流電力ケーブル部の外
    周に隣接して1つの中性線部を一つ配設し、これら主直
    流電力ケーブル部と中性線部とを一括して金属シースで
    覆ったことを特徴とする中性線複合直流電力用ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 主電力ケーブル主絶縁層は、耐直流送電
    電圧用の絶縁材料からなり、中性線部絶縁層は主直流電
    力ケーブル部との絶縁が確保される絶縁材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の中性線複合直流電力用
    ケーブル。
JP27753997A 1997-10-09 1997-10-09 中性線複合直流電力用ケーブル Pending JPH11120835A (ja)

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