JPH11119835A - マスフローコントローラおよび集積化流量制御装置 - Google Patents

マスフローコントローラおよび集積化流量制御装置

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JPH11119835A
JPH11119835A JP29622797A JP29622797A JPH11119835A JP H11119835 A JPH11119835 A JP H11119835A JP 29622797 A JP29622797 A JP 29622797A JP 29622797 A JP29622797 A JP 29622797A JP H11119835 A JPH11119835 A JP H11119835A
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JP
Japan
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flow
mass flow
flow rate
gas
flow controller
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Application number
JP29622797A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Tomita
勝彦 冨田
Yasuhiro Isobe
泰弘 磯部
Hiroji Kamisaka
博二 上坂
Tetsuo Shimizu
哲夫 清水
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Horiba Ltd
Stec KK
Original Assignee
Horiba Ltd
Stec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐蝕性ガスなどによって冒されたりせず、ま
た、強い衝撃力にも耐えうる丈夫で安全な構造を有する
小型で有用なマスフローコントローラを提供すること。 【解決手段】 不活性ガスを封入した密閉容器2内に、
シリコン基板部6と、この上面に接合される接ガスチッ
プ部7とを設け、この接ガスチップ部7を複数の耐腐蝕
性金属板13a〜13eを複数積層した多層構造に形成
し、その内部に流路14を形成するとともに、この流路
14に流量測定部15と流量制御部16とを形成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス流量を制御
するマスフローコントローラおよびこれを用いた集積化
流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マスフローコントローラは、一つの基体
に流量測定部と流量制御部とを形成してなるもので、従
来より、半導体製造に用いるガスや各種工業プロセスガ
スの自動制御や流量監視、有害ガスや危険性の高いガス
の遠隔制御、さらには、混合ガスの調整や試験研究用シ
ステムへの搭載など生産設備から研究開発まで広い分野
で使用されている。
【0003】ところで、近時、上記マスフローコントロ
ーラの小型化が要請され、半導体プロセス技術のフォト
リソグラフィやエッチング技術を活用したマイクロマシ
ニング技術により、図9に示すような小型のマスフロー
コントローラが開発されるに至っている。
【0004】図9において、61はマスフローコントロ
ーラで、集積ブロック62の一方の面(下面)に設けら
れている。このマスフローコントローラ61は、次のよ
うに構成されている。すなわち、集積ブロック62の一
方の面にセラミックスからなる基板63が設けられてお
り、この基板63の下面にシリコン層64,65が積層
されている。そして、集積ブロック62に形成されたガ
ス流路66に連なるようにして基板63に流路67が形
成され、さらに、この流路67に連なるようにしてシリ
コン層64に凹部68が形成され、この凹部68は基板
63に形成された別の流路69を介して集積ブロック6
2に形成された別の流路70に接続されている。なお、
71,72は集積ブロック62と基板63との間に介装
されるシール部材である。
【0005】そして、73は流路67と流路69との間
に形成される流量制御部である。この流量制御部73
は、次のように構成されている。すなわち、74は流路
67の下端部に形成される弁座部で、前記凹部68の形
成と同時にエッチングによって形成される。この弁座部
74に対応するシリコン層65にはその下面側をエッチ
ングしてダイヤフラム75が形成され、シリコン層65
とシリコン層65の下面側に当接するようにして設けら
れた耐熱ガラス層76との間に形成された空間77に液
体を封入して、この液体を加熱して膨張させてダイヤフ
ラム75を弁座部74方向に移動させることにより、弁
座部74とダイヤフラム75との間の開口(弁口)78
の開度を調節できるように構成されている。
【0006】また、79は流路69と流路70との間に
形成される流量測定部である。この流量制御部79は、
流路69,70の接続部を下方に延長した流路80に臨
むように基板63の下面に設けられる圧力センサ81
と、流路70に設けられる音速ノズル82とからなる。
83はシリコンであり、84は蓋体である。
【0007】なお、図9において、85は集積ブロック
62の上面に設けられるプレッシャーレギュレータ、8
6はストップバルブ、87は集積ブロック62に設けら
れる流路、88〜90はシール部材である。
【0008】上記のように構成されたマスフローコント
ローラ61においては、矢印Gで示すガスは、流路66
に入り、次いで、流路67を通り、流量制御部73のダ
イヤフラム75の弁座部74に対する位置によって決定
される開口78を経て流路69に至る。その後、流量測
定部79において流量測定され、その測定結果が流量設
定値と比較され、これに基づいて前記開口78の開度が
調整され、ガスGの流量が常に所定の流量となるように
制御することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマスフローコントローラ61においては、ガスGが
流通する部分の部材がセラッミクス(基板63)であっ
たり、シリコン(シリコン層64,65)であるので、
次のような問題がある。すなわち、セラミックスは、所
謂多孔質であるため、ガスGを吸・脱着しやすく、した
がって、高純度のガスには不向きであるとともに、水分
が抜けにくいといった不都合がある。また、耐熱ガラス
(耐熱ガラス層76)は、熱には強いが、腐蝕性ガスに
は冒されやすいといった欠点があるとともに、シリコン
との結合は、強い衝撃力に対しては脆弱であり、腐蝕性
ガスや有毒ガスがリークする危険がある。つまり、従来
のマスフローコントローラは、半導体製造などに用いる
ガス流量の調整には不向きであるとともに、必ずしも機
械的に十分な強度を備えているとは言えないものであっ
た。
【0010】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、腐蝕性ガスなどによって冒され
たりせず、また、強い衝撃力にも耐えうる丈夫で安全な
構造を有する小型で有用なマスフローコントローラおよ
びこれを複数用いた集積化流量制御装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のマスフローコントローラは、不活性ガス
を封入した密閉容器内に、シリコン基板部と、この上面
に接合される接ガスチップ部とを設け、この接ガスチッ
プ部を複数の耐腐蝕性金属板を複数積層した多層構造に
形成し、その内部に流路を形成するとともに、この流路
に流量測定部と流量制御部とを形成したことを特徴とし
ている。
【0012】上記マスフローコントローラにおいては、
ガスと接する部分(接ガス部)を耐腐蝕性金属で構成し
ているため、腐蝕性ガスによって冒されることがないと
ともに、十分な機械的強度を有する。そして、このマス
フローコントローラは、半導体プロセス技術のフォトリ
ソグラフィやエッチング技術を活用したマイクロマシニ
ング技術を適用することにより、微小化および量産化す
ることができる。
【0013】そして、この発明の集積化流量制御装置
は、上記優れた特性を有するマスフローコントローラ
を、複数個互いに並列に設けるとともに、各マスフロー
コントローラに、プレッシャレギュレータと、圧力セン
サおよびストップバルブ部とを備えさせたことを特徴と
している。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1および図2は、第1の実施の形態
を示すもので、図1において、1はマスフローコントロ
ーラで、次のように構成されている。すなわち、2は適
宜の金属材料よりなる容器本体3と、この容器本体3の
下方の開口を封止する適宜の金属材料よりなるステム4
とからなる密封容器で、この密封容器2の内部には例え
ば窒素ガスなどの不活性ガスが充填されるとともに、マ
スフローコントローラ本体5が設けられる。このマスフ
ローコントローラ本体5は、シリコン基板部6と、接ガ
スチップ部7と、継手ブロック部8とからなる。以下、
これら各部6〜8の構成について詳細に説明する。
【0015】まず、前記シリコン基板部6は、次のよう
に構成されている。9は適宜厚さ(例えば500μm)
のシリコン基板9で、その上面の一部には演算制御部と
してのIC回路部10が形成されている。このIC回路
部10は、流量測定および流量制御の機能および外部装
置との信号の授受を行う機能を備えている。そして、1
1a,12aはシリコン基板9の上面側に形成される圧
力センサ11のセンサ本体、温度センサ12のセンサ本
体で、それぞれシリコン基板9の下面側を適宜エッチン
グして形成される。また、これらのセンサ本体11a,
12aは、後述する流量測定部16を構成する部材であ
る。
【0016】次に、前記接ガスチップ部7の構成を図2
をも参照しながら説明する。13は接ガスチップ本体
で、図2に示すように、適宜厚さ(例えば100〜50
0μm)の耐腐蝕性金属、例えばステンレス鋼板を例え
ば5枚13a〜13e重ね合わせた5層構造で、例えば
1〜2mm角×1mm程度の大きさである。この接ガス
チップ本体13は、シリコン基板9の上面にその間に接
合層を設けたり、あるいは、有機または無機の接着剤に
よって接合するなどして設けられている。この接ガスチ
ップ本体13には、以下に説明するような各部がエッチ
ングなどの手法で形成されている。
【0017】14は制御対象のガスGが流れる流路で、
この流路14には、その上流側から流量制御部15と流
量測定部16とがこの順で形成されている。
【0018】まず、前記流量制御部15は、次のように
構成されている。17は接ガスチップ本体13の第3層
13cに形成される弁座部、18は接ガスチップ本体1
3の第2層13dに形成される流量制御部ダイヤフラム
である。この流量制御部ダイヤフラム18は、弁体とし
ての機能および隔壁としての機能を有する。そして、1
9はこの流量制御部ダイヤフラム18を駆動するための
空気の供給路である。すなわち、この実施の形態におけ
る流量制御部15は、空気圧制御方式の流量制御弁に形
成されており、弁座部17と流量制御部ダイヤフラム1
8との間の開口(弁口)20を調節することにより、流
路14を流れるガスGの流量を調整できるように構成さ
れている。
【0019】そして、前記流量測定部16は、次のよう
に構成されている。11b、12bは接ガスチップ本体
13の第5層13eにそれぞれ形成される圧力センサダ
イヤフラム、温度センサダイヤフラムであり、感度向上
のためハーフエッチングにより前記流路14と連通する
部分21a,21bに臨むように設けられている。22
は接ガスチップ本体13の第1層13aに形成され、流
路14の下流に位置する音速ノズルである。すなわち、
この実施の形態における流量測定部16は、圧力センサ
11と音速ノズル22と温度センサ12とからなる。温
度センサ12は、流量測定部16における流量が臨界圧
の温度に依存するのを補正するための温度を測定するも
のである。
【0020】また、前記継手ブロック部8は、外部のガ
スとの取り合いのための継手を備えたもので、次のよう
に構成されている。23はステンレス鋼など耐腐蝕性金
属よりなる継手ブロック本体で、流路14の上流側およ
び下流側にそれぞれ連なる継手24,25を備えるとと
もに、空気供給路19に連なる継手26を備えている。
【0021】そして、図1において、27は空気圧を制
御する空圧制御弁で、例えば電磁弁よりなる。この空圧
制御弁27を常開型(または常閉型)とすることによ
り、マスフローコントローラ1を常閉型(または常開
型)とすることができる。また、28はステム4の下方
に延設されるリードピンで、IC回路部10を駆動する
ための電源供給や、IC回路部10と外部装置(図示し
てない)との信号授受のために用いられる。
【0022】上記構成のマスフローコントローラ1にお
いては、ガスGが継手24を経てマスフローコントロー
ラ1内に導入される。マスフローコントローラ1におい
ては、IC回路部10からの信号により空圧制御弁27
が開き、これによって導入される空気の圧力によって流
量制御部ダイヤフラム18の位置が制御され、弁座部1
7と流量制御部ダイヤフラム18との間の開口20の開
度が調整され、前記流路14を流れるガスGの流量が制
御される。
【0023】そして、ガスGが圧力センサ11と音速ノ
ズル22を通過すると、それらからそれぞれ信号がIC
回路部10に送られ、IC回路部10において信号処理
することにより流量測定信号が得られる。この流量測定
信号は、IC回路部10に予め設定されている流量設定
信号と比較され、その比較結果が空圧制御弁27にフィ
ードバックされることにより流量制御が行われる。前記
音速ノズル22を経たガスGは、継手25を経てマスフ
ローコントローラ1外に導出される。
【0024】上記マスフローコントローラ1において
は、接ガスチップ部7がステンレス鋼など耐腐蝕性金属
で構成されているので、腐蝕性ガスによって冒されるこ
とがない。また、この接ガスチップ部7は、シリコン基
板9との接合性がきわめて良好であり、堅牢な構造を有
するので、衝撃力に対しても強い。
【0025】そして、上記マスフローコントローラ1に
おいては、マスフローコントローラ本体5が不活性ガス
を満たした密閉容器1内に収容されており、外部と遮断
されているので、化学的に冒されたり、変質するといっ
たことがない。
【0026】また、上記マスフローコントローラ1は、
半導体プロセス技術のフォトリソグラフィやエッチング
技術を活用したマイクロマシニング技術を適用すること
により、微小化および量産化が可能である。
【0027】なお、上記第1の実施の形態におけるマス
フローコントローラ1において、IC回路部10をシリ
コン基板部6に設けず、外部装置(図示してない)に設
けるようにしてもよい。また、空圧制御弁27をシリコ
ン基板9内に設けるようにしてもよい。
【0028】次に、図3〜図5は、第2の実施の形態を
示すもので、この実施の形態のマスフローコントローラ
1Aは、前記第1の実施の形態のマスフローコントロー
ラ1とは流量測定部が異なるだけで、他の構成は全く同
じである。すなわち、この第2の実施の形態におけるマ
スフローコントローラ1Aの流量測定部29は、熱式流
量測定部に構成されており、したがって、流路14に音
速ノズルは設けられてない。そこで、異なる部分のみ説
明する。
【0029】すなわち、図3および図4に示すように、
流量制御部15と継手25までの間において、流路14
を一旦2つの流路30,31に分岐した後、下流側で合
流させ、シリコン基板部6に近い流路30に感熱薄膜ヒ
ータなどの薄膜流量センサ32,33を設け、他の流路
31をバイパス流路としている。
【0030】図5は、熱式流量測定部29の構成の一例
を示すもので、薄膜流量センサ32,33が設けられる
センサ流路30は、複数の互いに並列な流路30aがハ
ーフエッチングにより接ガスチップ本体13の第4層1
3dの下面側に形成されている。そして、薄膜流量セン
サ32,33は、ハーフエッチングにより接ガスチップ
本体13の第5層13eの下面側に感熱薄膜ヒータを設
けることにより形成されている。また、センサ流路30
と並列的なバイパス流路31は、複数の互いに並列な流
路31aがハーフエッチングにより接ガスチップ本体1
3の第2層13bの上面(または下面)側に形成されて
いる。なお、センサ流路30における並列流路30aの
数は固定的であるが、バイパス流路31における並列流
路31aの数は、ガス流量に応じて適宜定められる。ま
た、薄膜流量センサ32,33は、IC回路部10に設
けられた抵抗とブリッジ回路を組むように接続される。
【0031】この実施の形態におけるマスフローコント
ローラ1Aの動作および作用効果は、上記第1の実施の
形態におけるマスフローコントローラ1と同じであるの
で、その詳細な説明は省略する。
【0032】次に、図6は、第3の実施の形態を示すも
ので、この実施の形態のマスフローコントローラ1B
は、前記第2の実施の形態のマスフローコントローラ1
Aとは流量制御部が異なるだけで、他の構成は全く同じ
である。すなわち、この第3の実施の形態におけるマス
フローコントローラ1Bの流量制御部34は、弁体とし
ての流量制御部ダイヤフラム18をピエゾアクチュエー
タ35で駆動するように構成されており、したがって、
空気供給路19およびこれに関連する部材は設けられて
ない。
【0033】すなわち、図6に示すように、ピエゾアク
チュエータ35は、流量制御部ダイヤフラム18の下方
の空間部分(エッチングによって除去された部分)に設
けられており、これに対する印加電圧はIC回路部10
によって調整されるように構成されている。
【0034】この実施の形態におけるマスフローコント
ローラ1Bの動作および作用効果は、上記第1および第
2の実施の形態におけるマスフローコントローラ1,1
Aと同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0035】なお、この発明のマスフローコントローラ
1,1A,1Bは、上述の実施の形態に限られるもので
はなく、種々に変形して実施することができる。例え
ば、接ガスチップ部7における耐腐蝕性金属の積層数
は、任意である。また、流量制御部15(34)を、流
量測定部16(29)の下流側に設けてもよい。さら
に、流量制御部34と、流量測定部16と組み合わせて
もよい。さらにそして、流量制御部における流量制御部
ダイヤフラム18の駆動を、サーマル方式や液体で行う
ようにしてもよい。
【0036】上述の実施の形態はいずれもマスフローコ
ントローラ単体であったが、これを複数個用いて集積化
して集積化流量制御装置としてもよい。以下、これを第
4の実施の形態として、図7および図8を参照しながら
説明する。なお、これらの図において、図1〜図6にお
ける符号と同じものは同一部材を示している。
【0037】図7において、40はステンレス鋼など耐
腐蝕性金属よりなる集積化ブロックで、この集積化ブロ
ック40の内部には、複数の流路41が互いに並列に形
成されている。複数の流路41は、互いに独立したガス
導入口42を上流側に有するが、下流側は集積化ブロッ
ク40の外部においては一つに合流して一つのガス出口
43となっている。そして、各流路41には、マスフロ
ーコントローラ44と、プレッシャレギュレータ45
と、音速ノズルの2次側の圧力をモニターすることによ
り、圧力条件が音速領域にあることを確認するための圧
力センサおよびストップバルブ部46とが互いに直列に
なるように設けている。
【0038】図8は、集積化ブロック40にマスフロー
コントローラ44と、プレッシャレギュレータ45と、
圧力センサおよびストップバルブ部46とを設けた状態
を示す図である。この図に示すように、マスフローコン
トローラ44は、例えば、集積化ブロック40の下面側
に設けられ、マスフローコントローラ44に対してそれ
ぞれ上流側、下流側に設けられるプレッシャレギュレー
タ45と圧力センサおよびストップバルブ部46は、集
積化ブロック40の上面側に設けられている。なお、4
1aはマスフローコントローラ44とプレッシャレギュ
レータ45との間の流路、41bはマスフローコントロ
ーラ44と圧力センサおよびストップバルブ部46との
間の流路で、いずれも集積化ブロック40内に形成され
る。また、47は金属製Oリングなどのシール部材であ
る。
【0039】そして、マスフローコントローラ44は、
そのマスフローコントローラ本体5を構成する流量制御
部34として、その流量制御部ダイヤフラム18がピエ
ゾアクチュエータ35によって駆動されるものを用い、
流量測定部16として、圧力センサ11と音速ノズル2
2とを組み合わせたものを用いている。このように構成
されたマスフローコントローラ本体5は、密封容器48
内に収容される。そして、この密封容器48内には、窒
素ガスなどの不活性ガスが充填される。
【0040】また、プレッシャレギュレータ45は、マ
スフローコントローラ44の構成から音速ノズル22を
除去してなるもので、符号49はプレッシャレギュレー
タ本体を示している。
【0041】さらに、圧力センサおよびストップバルブ
部46は、プレッシャレギュレータ45の構成からさら
に温度センサ12を除去してなるもので、符号50は圧
力センサおよびストップバルブ部本体を示している。
【0042】このように構成された集積化流量制御装置
によれば、ガス配管系が小型・集積化され、半導体製造
に用いるガスや各種工業プロセスガスの自動制御や流量
監視などに好適に使用することができる。
【0043】なお、この発明の集積化流量制御装置は、
上記実施の形態で例示したものに限られるものではな
く、流量制御部と流量測定部の構成については、第1〜
第3の実施の形態において例示したものを適宜組み合わ
せてもよいことはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】この発明のマスフローコントローラにお
いては、ガスと接する部分を耐腐蝕性金属で構成してい
るため、腐蝕性ガスによって冒されることがないととも
に、十分な機械的強度を有する。そして、このマスフロ
ーコントローラは、半導体プロセス技術のフォトリソグ
ラフィやエッチング技術を活用したマイクロマシニング
技術を適用することにより、微小化および量産化が可能
である。
【0045】そして、この発明の集積化流量制御装置に
おいては、上記した優れた特長を備えたマスフローコン
トローラを複数個用いたものであり、その特長を有する
ことは勿論のこと、さらに、ガス配管系や小型・集積化
を促進することができ、さらに、半導体製造を始めとす
る各種の工業プロセスガスの自動制御や流量監視など広
い分野においてに好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るマスフローコントロー
ラを示す縦断面図である。
【図2】前記マスフローコントローラで用いる接ガスチ
ップ部を示す縦断面図である。
【図3】第2の実施の形態に係るマスフローコントロー
ラを示す縦断面図である。
【図4】前記マスフローコントローラで用いる接ガスチ
ップ部を示す縦断面図である。
【図5】前記接ガスチップ部の分解斜視図である。
【図6】第3の実施の形態に係るマスフローコントロー
ラを示す縦断面図である。
【図7】第4の実施の形態に係る集積化流量制御装置の
平面構成を概略的に示す図である。
【図8】前記集積化流量制御装置の縦断面図である。
【図9】従来のマスフローコントローラを説明するため
の図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,44…マスフローコントローラ、2,
48…密閉容器、6…シリコン基板部、7…接ガスチッ
プ部、10…演算制御部,13a〜13e…耐腐蝕性金
属板、14…流路、15,34…流量制御部、16,2
9…流量測定部、18…流量制御部ダイヤフラム、35
…ピエゾアクチュエータ、11…圧力センサ、22…音
速ノズル、32,33…薄膜流量センサ、40…集積化
ブロック、45…プレッシャレギュレータ、46…圧力
センサおよびストップバルブ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上坂 博二 京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番5 株 式会社エステック内 (72)発明者 清水 哲夫 京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番5 株 式会社エステック内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスを封入した密閉容器内に、シ
    リコン基板部と、この上面に接合される接ガスチップ部
    とを設け、この接ガスチップ部を複数の耐腐蝕性金属板
    を複数積層した多層構造に形成し、その内部に流路を形
    成するとともに、この流路に流量測定部と流量制御部と
    を形成したことを特徴とするマスフローコントローラ。
  2. 【請求項2】 シリコン基板部に演算制御部を形成して
    なる請求項1に記載のマスフローコントローラ。
  3. 【請求項3】 流量制御部におけるダイヤフラムを空気
    圧によって制御する請求項1または2に記載のマスフロ
    ーコントローラ。
  4. 【請求項4】 流量制御部におけるダイヤフラムをピエ
    ゾアクチュエータによって制御する請求項1または2に
    記載のマスフローコントローラ。
  5. 【請求項5】 流量測定部が圧力センサと音速ノズルと
    からなる請求項1〜4のいずれかに記載のマスフローコ
    ントローラ。
  6. 【請求項6】 流量測定部が薄膜流量センサからなる請
    求項1〜4のいずれかに記載のマスフローコントロー
    ラ。
  7. 【請求項7】 耐腐蝕性金属よりなる集積化ブロック
    に、請求項1〜6のいずれかに記載のマスフローコント
    ローラを複数個互いに並列に設けるとともに、各マスフ
    ローコントローラに、プレッシャレギュレータと、圧力
    センサおよびストップバルブ部とを備えさせたことを特
    徴とする集積化流量制御装置。
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