JPH1111927A - シリカを基材とする複合化粒子及びその製造方法及び配合化粧料 - Google Patents

シリカを基材とする複合化粒子及びその製造方法及び配合化粧料

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JPH1111927A
JPH1111927A JP9179121A JP17912197A JPH1111927A JP H1111927 A JPH1111927 A JP H1111927A JP 9179121 A JP9179121 A JP 9179121A JP 17912197 A JP17912197 A JP 17912197A JP H1111927 A JPH1111927 A JP H1111927A
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Kunihiko Terase
邦彦 寺瀬
Masaharu Tanaka
正治 田中
Maki Inoue
真樹 井上
Hidekazu Ono
英一 小野
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DOUKAI KAGAKU KOGYO KK
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DOKAI CHEMICAL IND
DOUKAI KAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に無害であり、表面の反応性に優
れる、化粧料、塗料もしくは樹脂などのフィラーの用途
に好適に使用できる、低結晶性シリカ複合粒子及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 金属または金属化合物微粒子をシリカ
によって内包して複合化した、結晶型遊離珪酸の測定値
10%未満の、好ましくは厚さ0.001〜1μm、厚
さに対する鱗片状板の最長長さの比(アスペクト比)5
以上の鱗片板状複合化粒子およびシリカゾル中に金属ま
たは金属化合物微粒子を分散させて水熱処理するその製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線遮蔽機能を
有する金属または金属化合物の微粒子を、人体に無害で
ある低結晶性のシリカにより内包して複合化した、好ま
しくは鱗片板状の形状を有するシリカ複合化粒子、その
製造方法およびそれらを配合した化粧料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】紫外線の皮膚に対する有害性は、オゾン
層の破壊の問題を契機として近年非常に注目されるよう
になった。紫外線を浴びると軽微であっても炎症を起こ
したり色素沈着、シワ、シミなど皮膚の老化の原因とな
るほか、皮膚の細胞の遺伝子を傷つけ、皮膚癌を誘発す
る危険性があることがわかってきた。従来「日焼けすれ
ば風邪をひかない」などとしていたが、皮膚科医によれ
ば、これらもまったく迷信であり、むしろ、実際には、
日焼けすると全身の免疫力が低下してしまうのである。
現在、皮膚のシワやシミなどの原因の80%は紫外線に
さらされたことによるものとさえされ、紫外線の悪影響
が予想以上の多方面にわたることは、多数の皮膚科学の
文献に記載されていることから明らかである。
【0003】また、生体だけでなく、樹脂や塗料も直射
日光に曝されると、紫外線の影響を受け、紫外線の直接
酸化作用により経時的に劣化する。
【0004】二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムま
たは酸化鉄等の金属酸化物微粒子は紫外線遮蔽効果の大
きい物質として知られているが、これらは、光触媒酸化
作用を有し、単に化粧料、塗料、樹脂等に配合した場
合、その構成成分を酸化してしまい、劣化・変質を惹起
する問題を有していた。
【0005】また、一般的にいって、これらは微粒子で
あるがゆえに、きわめて凝集しやすく、化粧料、塗料、
樹脂中に均一または均質に分散させることは実際上、非
常に困難であり、それらが本来有する紫外線の遮蔽機能
を十分奏させることは簡単には出来ない、という大きな
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、労働
安全衛生の面から有害な結晶型遊離珪酸の量が充分少な
い、低結晶性のシリカを基材とし、これにより、微粒子
であるため極めて凝集しやすく、また、触媒反応活性が
制御し難い金属または金属化合物微粒子を内包して複合
化させた、シリカ複合化粒子およびその製造方法を提供
することである。本発明のシリカを基材とする複合化粒
子は、好ましくは鱗片板状の形態をなすため、化粧料、
塗料、樹脂等に配合した場合、展着性( 伸展性 )、配向
性、隠蔽性などの特性に優れると共に、該金属または金
属化合物微粒子の凝集性や触媒反応性が適度に制御され
ており、紫外線遮蔽用その他の用途にきわめて優れてい
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の重要性に鑑み鋭意検討した結果、シリカ源およびアル
カリ源を含有した出発原料たるシリカゾル中に、金属ま
たは金属化合物の微粒子を分散させた状態で水熱処理す
ることにより、驚くべきことに、シリカによって該金属
または金属化合物の微粒子が内包して複合化されたシリ
カを基材とする複合化粒子が得られること、また好まし
くは、形状的に鱗片板状の複合化粒子が得られることを
見出した。さらに、該金属または金属化合物微粒子とし
て、特定波長領域の光線の遮蔽機能、例えば紫外線遮蔽
機能を有するものを用いた場合、該複合化された複合化
粒子自体が、より高い紫外線遮蔽機能等を奏することを
見出した。さらに、この場合、該金属または金属化合物
は光触媒酸化作用により、該金属等に接触する有機物等
を分解・変質・劣化せしめる問題があるところ、該複合
化粒子は、該金属微粒子等がシリカにより内包して複合
化されているので、該複合化粒子に接触する有機物等を
分解・変質・劣化させることの少ない特性を併せ奏する
ことを見出した。
【0008】そしてかかるシリカ複合化粒子は、例えば
化粧料に配合した場合、基材となるシリカが、人体に有
害な結晶型遊離珪酸の含有量が充分少ないため、十分安
全なものである。また、好ましくはこれが鱗片板状の形
態をなすため、展着性、配向性、隠蔽性などの特性に優
れると共に、該複合化粒子は、該金属微粒子等を、シリ
カにより内包して複合化されているので、化粧料等のマ
トリックス中で、もはや凝集することもなく、より高い
紫外線遮蔽機能や、より抑制された光触媒酸化作用を併
せ有する化粧料が得られることを見出し本発明を完成す
るに到った。
【0009】すなわち、本発明の上記課題は、(1)
シリカによって金属または金属化合物微粒子を内包して
複合化した複合化粒子であって、該シリカはX線回折分
析法による結晶型遊離珪酸の測定値が10%未満のもの
であることを特徴とするシリカを基材とする複合化粒
子、(2) 該複合化粒子を配合してなる化粧料、およ
び、(3) 珪酸アルカリ水溶液を脱アルカリして得ら
れるシリカゾルを出発原料とし、これに金属または金属
化合物微粒子を分散させた状態で、該シリカゾルを水熱
処理せしめることを特徴とする該複合化粒子の製造方
法、によって解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0011】本発明のシリカを基材とする複合化粒子(
以下単にシリカ複合化粒子と称することもある。) は、
シリカによって金属または金属化合物微粒子を内包して
複合化した複合化粒子であって、かつ、該シリカはX線
回折分析法による結晶型遊離珪酸の測定値が10%未満
のものであることを特徴とする。
【0012】まず、複合化粒子の基材であるシリカは、
後記したX線回折分析法により測定した、結晶型遊離珪
酸の測定値が10%未満、好ましくは5%未満、さらに
好ましくは2%( 検出限界以下 )と、きわめてわずかな
低結晶性のシリカである。
【0013】この結晶型遊離珪酸の測定値の意義につい
て説明する。一般的に、石英、クリストバライトまたは
トリディマイトなどの結晶性シリカは、結晶型遊離珪酸
に分類され、粉塵として長期間、人肺に吸入された場
合、肺臓およびその周囲組織に沈着し治療が困難な疾病
である珪肺( Silicosis ) を引き起こす原因となること
が病理学的にも確認されており、労働安全衛生面上、じ
ん肺法やじん肺法施行規則において規制されている。い
っぽう、シリカゲル等の非晶質シリカは非晶型遊離珪酸
に分類されるが、非晶型は結晶型に比較して珪肺を引き
起こす可能性は著しく小さいことも知られている( 粉体
と工業,10,25-40( 1980 ))。
【0014】遊離珪酸とは、珪酸塩を構成する結合珪酸
と区別した名称で、珪素が酸素とのみ三次元的に結合し
ており、その他の元素とは結合していない状態であり、
要するに二酸化珪素( Si O2 ) を意味する。このよう
な遊離珪酸は、上述の非晶型や結晶型等に分類される
が、このうち、珪肺を引き起こす原因となる結晶型の遊
離珪酸は、X線回折分析法等により定量が可能であり、
具体的には、労働安全衛生法に関する告示に示された作
業環境測定基準に則る作業環境測定ガイドブック( 鉱物
性粉塵関係 労働省安全衛生部環境改善室編 )に記載さ
れた、X線回折分析法により測定される。
【0015】このように、本発明の複合化粒子の基材で
あるシリカは、X線回折分析法により測定した結晶型遊
離珪酸の測定値が、10%未満、好ましくは5%未満、
さらに好ましくは2%( 検出限界以下 )であることから
明らかなように、仮にシリカの微粒子が人体の呼吸器に
吸入された場合であっても、人体への有害性がきわめて
少ないとされている低結晶性のシリカであることから、
その安全性は十分高いといえるものである。
【0016】なお、本発明におけるシリカは、X線回折
分析法による測定で、所謂アモルファス状態を示すテー
リングはほとんど観察されない。
【0017】従来、所謂シリカXとよばれる、X線回折
でピークがでるという意味においての結晶質シリカは知
られているが( Beitr.Mineral.Petrogr.10,242-259( 19
64 )) 、これらは、多数の鱗片状粒子が癒着したような
形態になっているものの、無孔質でかつ反応性に乏し
く、これに特定の物質を担持させたりフィラーとして使
用することは実質上困難である。
【0018】これに対し、本発明の複合化粒子の基材た
るシリカは、好ましくは、IRスペクトルの3600〜
3700、3400〜3500cm-1にそれぞれ1つの
吸収帯を持ったシラノール基を有する低結晶性のシリカ
である。このため、該複合化粒子は、その表面に反応活
性の高いシラノール基が存在することから、所望の有機
成分による化学修飾を行うことも可能であり、例えば化
粧品のフィラーとしての機能をさらに高めることも可能
である。
【0019】本発明のシリカを基材とする複合化粒子
は、上記したようなシリカによって、金属または金属化
合物の微粒子を内包して・複合化してなるものである。
【0020】ここに云う内包とは、例えば鱗片板状の粒
子の内部に、金属または金属化合物微粒子が多数個分散
して一体的に取り込まれていることである。
【0021】本発明においては、複合化粒子の一次粒子
が鱗片板状の形状を基本的に有する複合化粒子であるこ
とが好ましい。
【0022】鱗片板状の複合化粒子は、厚さが0.00
1〜1μm、好ましくは0.01〜0.5μmの鱗片状
板からなり、厚さに対する鱗片状板の最長長さの比(ア
スペクト比)が少なくとも5、好ましくは10以上、さ
らに好ましくは30以上を有するような鱗片板状のシリ
カを基材とする複合化粒子である。
【0023】鱗片板の厚さが0.001μm未満の場合
には、鱗片板の機械的強度が不十分となり好ましくな
い。一方、鱗片板の厚さが1μmより大きくなると、化
粧料等に配合したときの展着性が十分でなくなるおそれ
があるので好ましくない。また、アスペクト比が5未満
の場合には、同様に展着性が十分でなくなるおそれがあ
るので好ましくない。
【0024】なお、アスペクト比の上限は特に規定する
ものではないが、通常300以下、好ましくは200以
下が実際的である。
【0025】また、本発明に云う鱗片板状のシリカの厚
さ、長さは特に断らないかぎり、その一次粒子について
の平均値を意味する。
【0026】ここで、鱗片板状とは、実質的に板状の形
を有していればよく、部分的または全体的に曲がった
り、ねじれていてもよい。
【0027】本発明の目的とするシリカ複合化粒子は以
下のようにして製造される。
【0028】すなわち、シリカゾルを出発原料とし、こ
れに、シリカ複合化粒子中に包含されるべき金属または
金属化合物微粒子を添加し分散させた状態で、オートク
レーブ等の加熱圧力容器中で加熱して水熱処理を行うも
のである。このようにして、該金属または金属化合物微
粒子をシリカによって内包して複合化した、シリカを基
材とするシリカ複合化粒子が生成せしめられる。なお、
本発明で使用する金属または金属化合物微粒子について
は、後に詳述する。
【0029】本発明においては、シリカ源及びアルカリ
源を特定量含むシリカゾルを出発原料とする。特に、シ
リカ/アルカリモル比( SiO2 /Me2 O、ここでM
eはLi、NaまたはKなどのアルカリ金属を示す。以
下、同じ。 )が、1.0〜3.4mol/molの珪酸
アルカリ水溶液を、イオン交換樹脂法あるいは電気透析
法などによって脱アルカリしたシリカゾルが好適に使用
される。なお、珪酸アルカリ水溶液としては、たとえば
水ガラスを適宜水で希釈したものなどが好適に使用され
る。
【0030】出発原料である脱アルカリしたシリカゾル
中のシリカ/アルカリモル比( SiO2 /Me2 O )
は、3.5〜20mol/molの範囲が好ましく、
4.5〜18mol/molの範囲がさらに好ましい。
3.5mol/mol未満になると、シリカの溶解度が
上昇し、収率が悪化するので好ましくない。一方、20
mol/molを越えると、シリカゾルの安定性が低下
するので好ましくない。
【0031】シリカゾル中のシリカ濃度は、2〜20重
量%が好ましく、3〜15重量%が特に好ましい。2重
量%より濃度が低いと、生産性が低下するので好ましく
ない。また、20重量%を越えると、シリカゾルの安定
性が低下するので好ましくない。
【0032】シリカゾル中のシリカ粒子径は、平均粒子
径を意味し、特に限定するものではないが、100nm
以下のものが好ましく、そのなかでも20nm以下の所
謂活性珪酸が特に好ましい。また粒径の下限値は特に限
定するものではないが、0.5nm以上のものが好まし
い。粒径が100nmを超えてあまり大きくなると、シ
リカゾルの安定性が低下するので好ましくない。なお、
シリカ粒子径の測定法は、この範囲の粒度が測定可能な
ものであれば特に限定するものではないが、レーザー光
散乱粒度測定装置や、透過型電子顕微鏡により撮影した
粒子像サイズのスケール計測などで測定することができ
る。
【0033】本発明においては、上記のごときシリカゾ
ルを出発原料とし、これに以下のような金属または金属
化合物微粒子を添加し分散させた状態で、オートクレー
ブ等の加熱圧力容器中で加熱して水熱処理を行うことに
より、シリカによって該金属または金属化合物微粒子を
内包して複合化したシリカを基材とする複合化粒子を生
成せしめる。
【0034】出発原料のシリカゾルに添加する金属微粒
子としては、特に限定されるものではないが、金、銀、
白金、銅、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウ
ム、鉄、ルテニウム、オスミウム、ニッケル、パラジウ
ム、コバルト、ロジウム、イリジウム、亜鉛、錫、マン
ガン、テクネチウム、チタン、ジリコニウム、珪素、セ
リウム、モリブデン、タンタル、ニオブ、ハフニウム、
活性炭、カーボンブラック等の微粒子が好ましいものと
して例示される。
【0035】また、本発明にいう金属微粒子とは、これ
ら金属を主体とする合金の微粒子も含まれる。例えば、
アルミニウム−マグネシウム合金、鉄−炭素合金、鉄−
銅合金、鉄−ニッケル−クロム合金、銀−金合金、パラ
ジウム−金合金、銀−パラジウム合金、銅−ニッケル合
金、ニッケル−コバルト合金、ニッケル−マグネシウム
合金、錫−鉛合金等の微粒子が例示される。
【0036】一方、金属化合物の微粒子としては、酸化
亜鉛、酸化チタン、過酸化チタン、酸化ジルコニウム、
酸化クロム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸
化銀、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化第一銅、酸化第二
銅、酸化第一コバルト、四三酸化コバルト、酸化第二コ
バルト、酸化第一ニッケル、酸化第二ニッケル、酸化ト
リウム、酸化タングステン、酸化モリブデン、二酸化マ
ンガン、三酸化マンガン、酸化ウラン、酸化トリウム、
硫化亜鉛、酸化第一錫、酸化第二錫、一酸化鉛、四三酸
化鉛、二酸化鉛、三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン、三酸化ビスマス等の酸化物、酸化ゲルマニウム等の
酸化物;硫化カドミウム、硫化亜鉛、硫化アンチモン、
硫化カルシウム、硫化銀、硫化水銀、硫化ゲルマニウ
ム、硫化コバルト、硫化錫、硫化鉛、硫化ニッケル、硫
化マンガン、硫化亜鉛、硫酸鉛、硫酸バリウム、硫酸ス
トロンチウム、硫酸カルシウム等の硫化物や硫酸塩;窒
化ホウ素、窒化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化
チタン、窒化タンタル、窒化珪素等の窒化物;炭化タン
タル、炭化ジルコニウム、炭化タングステン、炭化モリ
ブデン、炭化ハフニウム、炭化クロム、炭化バナジウ
ム、炭化珪素、炭化チタン、炭化ホウ素、炭化ウラン、
炭化ベリリウム、フッ化カルシウム等の炭化物やハロゲ
ン化物等の微粒子が好ましいものとして挙げられる。
【0037】これらの金属または金属化合物は、その一
つを主体とし、これに少量の所謂ドーパント成分ないし
不純物成分を添加したものであってもよい。例えば、二
酸化チタンには、少量の鉄、アルミニウム、亜鉛、ナリ
トウム、カリウム、マグネシウム、燐等の金属元素を添
加してもよい。
【0038】これら微粒子は、いずれも、紫外線のよう
な特定波長の光の遮蔽材、光触媒、抗菌材、光電素子、
EL素子、半導体素子、非線形素子等に好適に使用され
ているもので、市販のものが容易に入手可能である。そ
して、その粒子径が極めて小さいことから、大なる表面
積を有し、また高活性であり、その奏する特定波長の光
の遮蔽機能、光触媒機能、抗菌機能、光電機能等は、極
めて大きい。しかしながら、一方、小さい微粒子である
ために、凝集性が強く、化粧品、塗料、樹脂の媒体やマ
トリックス中でこれらを一次粒子として均質に分散させ
るのが極めて困難で、その本来有する機能を十分に奏せ
しめることが難しく、さらに、微粒子であるがゆえに、
ある場合は、その表面活性が高すぎて、光触媒機能や抗
菌機能が制御できず、これらを配合した化粧品、塗料、
樹脂の媒体やマトリックスの成分と酸化反応等して、こ
れらの成分を変質させたり、異臭を生じさせたりする問
題点があった。
【0039】本発明における金属または金属化合物の微
粒子とは、所謂超微粒子と称するものをも包含するもの
で、一次粒子の大きさ( 粒径 )が、0.01〜0.5μ
mのものである。そして、0.03〜0.3μmである
ものがさらに好ましい。 0.01μm未満になると、
比表面積が増大してはじめから制御できない凝集状態に
あり、微粒子を十分分散した状態でシリカ基体により内
包して複合化せしめることができず、所望の紫外線遮蔽
機能等が得られないので好ましくない。また0.5μm
を越えると、微粒子自身の有する紫外線遮蔽機能等が低
下するだけでなく、該金属化合物微粒子が基材である鱗
片状シリカへの内包的な複合化が十分に行われず、例え
ば光触媒酸化作用の抑制を目的とする場合は、後記する
光触媒酸化作用の抑制効果が少なくなるので好ましくな
い。
【0040】本発明における金属または金属化合物の微
粒子の粒子形態としては基本的には球形であるものが好
ましく、その場合は、粒径は直径を表すことになる。し
かして、不定型や針状形のような非球形の粒子の場合で
あってもよく、その場合は、粒径とは最大径を指称する
ものとする。
【0041】複合化粒子中の金属または金属化合物微粒
子の含有比率は1〜50重量%が好ましく、2〜35重
量%が特に好ましい。含有比率が1重量%未満では、そ
の金属または金属化合物微粒子が奏すべき機能、例えば
紫外線遮蔽効果が十分に得られず好ましくない。また一
方、50重量%を越えると、金属または金属化合物微粒
子の一部またはかなりの部分が、シリカ基材に内包して
複合化されない状態になり、露出した状態になるので、
目的としている光触媒酸化作用等の抑制効果が少なくな
り好ましくない。従って、上記含有比率になるように、
出発原料中のシリカの量と添加する金属または金属化合
物微粒子を調整する。
【0042】本発明の一つの好適な実施の形態として、
該金属または金属化合物微粒子が、特定波長領域の光の
遮蔽機能を有するようなものである。ここで光の遮蔽機
能とは、該微粒子により、特定波長領域の光が吸収およ
び/または散乱され、照射された光のある波長領域のも
のが実質的に遮蔽される機能を意味する。例えば、X線
の遮蔽機能、可視光線の遮蔽機能、赤外線の遮蔽機能、
紫外線の遮蔽機能等である。
【0043】ここでは、紫外線遮蔽機能を例にとって説
明する。
【0044】本発明において出発原料のシリカゾルに添
加する紫外線遮蔽機能を有する金属や金属化合物微粒子
としては、特に限定されるものではないが、例えば、二
酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛、または酸化鉄等
の微粒子が好適であり、これらを単独あるいは混合物と
して使用することが可能である。この場合、添加した紫
外線遮蔽機能を有する微粒子の粒子が凝集していると、
紫外線遮蔽機能が十分発揮できず、性能が低下するの
で、該微粒子をシリカゾルあるいは濃度調製用水に添加
した後、高速せん断式分散機、媒体攪拌ミル、超音波分
散機等を用いた分散処理を施し、シリカゾル中で十分分
散せしめることが好ましい。
【0045】なお、シリカゾルを水熱処理するため、オ
ートクレーブに仕込むに先立って、さらに蒸留水やイオ
ン交換水のごとき精製水を加えることにより、シリカ濃
度を所望の範囲に調製することも可能である。
【0046】オートクレーブとしては特にその形式を限
定するものではないが、少なくとも加熱手段と攪拌手段
及び好ましくは温度測定手段を備えたものであればよ
い。
【0047】以上のごとくして、シリカゾルに金属また
は金属化合物微粒子を添加・分散させた原料は、オート
クレーブ中で水熱処理せしめられ、シリカによって該金
属または金属化合物微粒が内包して複合化された、シリ
カを基材とする複合化粒子を生成せしめる。そしてこの
複合化粒子は、好ましくは鱗片板状の形状を有するもの
である。
【0048】本発明において水熱処理は150〜250
℃の温度範囲で行われ、好ましくは170〜220℃で
ある。150℃未満では、目的とするシリカ複合化粒子
を得るのに長時間を必要とすることになるので好ましく
ない。一方、250℃を越えると、好ましい鱗片板状の
形状の粒子が得られにくい。これは、鱗片板状の形状を
示す低結晶性のシリカXは、準安定相と考えられ、水熱
処理の進行とともに、逐次クリストバライト、クオーツ
に相転移する傾向があるところ、高温、特に250℃を
超えるような場合は、結晶性の高いクリストバライトや
クオーツとの混合物が生成しやすいためであると考えら
れる。
【0049】また、必要な水熱処理の時間は、水熱処理
の温度や種晶の添加の有無等により変わりうるが、通
常、5〜50時間、好ましくは、5〜40時間、より好
ましくは5〜25時間程度である。
【0050】なお、本発明においては、水熱処理を効率
よく進め、処理時間を短くするためには、その添加は必
須ではないが、種晶を添加することがより好ましい。種
晶の添加量は、もちろん限定するものではないが、原料
のシリカゾルの仕込み量に対して0.001〜1重量%
程度が好ましい。
【0051】このように、シリカゾルに金属または金属
化合物微粒子を添加・分散させた原料が、オートクレー
ブ中で水熱処理せしめられ、該金属または金属化合物微
粒子がシリカにより内包して複合化され、複合化粒子が
形成されるのであるが、そのメカニズムはおおよそ次の
ようなものであると推察される。
【0052】オートクレーブに仕込んだシリカゾル中の
シリカ微粒子と金属または金属化合物微粒子が共存して
いる状態における水熱処理の過程で、シリカ微粒子の微
小のものは所謂オストワルドの熟成( Ostwald Ripening
)と称する溶解・再析出を繰り返して、より大なるシリ
カ粒子へと生長する。そして最終的には、好ましい鱗片
板状の粒子へと生長するのであるが、その過程で、この
シリカの粒子生長が、金属または金属化合物微粒子の表
面でも起こることから、最終的には、該金属または金属
化合物微粒子は、この生長したシリカからなる粒子中に
取り込まれ、複合化されるのである。モデル的には、例
えば鱗片板状の粒子の内部に、金属または金属化合物微
粒子が多数個分散して一体的に取り込まれている。
【0053】なお、金属または金属化合物微粒子の個々
の粒子の表面に、シリカを沈殿せしめ、薄いシリカの被
膜を形成させることは公知であるが、これは例えば、球
状の金属等の微粒子の各々の上に、薄い膜が形成された
だけの、もとの金属または金属化合物微粒子の形態がほ
ぼそのまま支承されたものに過ぎず、本発明の複合化粒
子とは根本的に異なるものである。
【0054】本発明の目的物たる複合化粒子は、かくし
て得られた水熱処理生成物を、濾過、水洗、乾燥、分散
処理して得られる。
【0055】まず、水熱処理終了後、水熱処理生成物を
オートクレーブより取り出し、濾過、水洗する。水洗処
理後の粒子は、10重量%の水スラリーとしたときのp
Hが5〜9であることが好ましく、より好ましいpHは
6〜8である。
【0056】基本的には、これを乾燥することにより、
本発明で使用する低結晶性シリカ複合化粒子が最終的に
得られる。この水熱処理生成物のケーキを、濾過・水洗
した状態において顕微鏡的に見ると、個々の一次粒子同
志が癒着したような凝集粒子( 二次粒子 )を形成してい
る部分が観察されるので、必要に応じ、乾燥前に該凝集
粒子をほぐし、一次粒子として分散させる操作、すなわ
ち、分散処理( 解砕処理 )を行うことができる。ただ
し、化粧料等に添加する粉末としての用途のような場合
は、これを分散処理することなく、得られた粒子をその
まま化粧料に配合しても、十分優れた効果が得られるの
で、分散処理は必ずしも必要ではない。
【0057】なお、分散処理を行う場合の方法として
は、特に限定するものではないが、超音波ホモジナイザ
ーや湿式ビーズミル等を用いた機械的分散方法の他に、
苛性ソーダや苛性カリ等のアルカリを用いた化学的分散
方法も有効である。この化学的分散方法におけるその効
果の発現のメカニズムは、各粒子同士の癒着部に存在す
る言わばバインダーとしての易溶解性シリカ分が、該ア
ルカリの添加により溶解するため、各一次粒子が互いに
分離し、分散するものと推定される。
【0058】なお、分散処理後の乾燥操作は、そのま
ま、または、アセトンやメタノール等の低沸点有機溶媒
で洗浄して付着水を溶媒置換した後に行われる。乾燥装
置は特に限定するものではないが、気流乾燥機、流動層
乾燥機、媒体流動層乾燥機、攪拌型乾燥機、円筒乾燥
機、箱型乾燥機、バンド乾燥機、熱風乾燥機、真空乾燥
機、振動乾燥機等任意の装置を採用できる。また、乾燥
温度は通常、50〜300℃程度で行うのが好ましい。
【0059】乾燥後の生成物は、個々の一次粒子が癒着
したような凝集粒子( 二次粒子 )を形成している場合が
ある。上記したように、化粧料等に添加する粉末等とし
ては、得られた粒子をそのまま化粧料に配合しても、十
分優れた効果が得られるので、分散処理( 解砕処理 )は
必ずしも必要ではない。なお、念のため分散処理を行う
ための分散処理装置としては、ボールミル、ビ−ズミ
ル、ハンマ−ミル、ブレ−ドミル、ピンミル、ローラー
ミル等の任意の方法を選定することができる。
【0060】本発明において、以上のごとくして得られ
たシリカを基材とする複合化粒子の物理化学的分析は以
下のようにして行われる。
【0061】すなわち、シリカ複合化粒子の表面に存在
するシラノール基はIRスペクトルにより求められる。
また、その一次粒子のアスペクト比は走査型電子顕微鏡
により撮影された充分多数の複合化状粒子像にスケール
等をあてて、厚さや最長長さを測定することにより求め
られる。
【0062】また、結晶型遊離珪酸は、労働安全衛生法
に関する告示に示された作業環境測定基準に則る作業環
境測定ガイドブック( 鉱物性粉塵関係 労働省安全衛生
部環境改善室編 )に記載された、X線回折分析法により
測定される。
【0063】さらに、本発明の製造方法により得られた
複合化粒子の紫外線遮蔽性能等の光の遮蔽機能の評価は
次のようにして行われる。すなわち、複合化粒子0.4
0重量部を、ワセリン1.12重量部、流動パラフィン
0.48重量部中に、3本ロールを用いて分散させて得
たペーストの厚さ25μmでの分光透過率を各波長にお
いて測定するものである。具体的には、該複合化粒子
0.4gにワセリン1.12gおよび流動パラフィン
0.48gを添加し、3本ロ−ルを用いて良く分散させ
て得たペ−ストを、厚さ2.1mmの石英板2枚の間に
挟み込み、層厚が25μmになるまで展着させて測定試
料とし、該測定資料を例えば日立製作所(株)製の自記
分光光度計を用い、波長200〜700nmの範囲の分
光透過率を測定する。なお、紫外線遮蔽性能を目的とす
る場合は、波長320nmにおける分光透過率が20%
以下であることが好ましいところ、本発明によれば、少
ない複合化粒子の添加量で、その目的を達成することが
できる。これに対し、従来の紫外線遮蔽用粒子である
と、粒子を化粧料により多く配合しなければならないの
で、化粧料が固くなり、また、白っぽくなってしまう。
【0064】一方、金属または金属化合物微粒子として
光触媒酸化作用を有する、酸化チタン等を使用した場
合、本発明の製造方法で得られたシリカ複合化粒子の光
触媒活性の測定については、酸化チタン−物性と応用技
術(技報堂出版刊)に記載されている方法に準じて行
う。すなわち、イソプロピルアルコールを光触媒共存下
紫外線を照射することにより、酸化されて生成するアセ
トン量を定量するものである。具体的には、容積50c
3 の透明ガラス製の瓶に、イソプロピルアルコール2
5cm3 と、含有する二酸化チタン0.18gに相当す
る試料重量の測定試料を入れて密栓し、室温でスターラ
ーで攪拌しながら24時間連続して直射日光に暴露し、
生成するアセトン量をガスクロマトグラフで定量し、こ
れをイソプロピルアルコール中の濃度として表示した値
である。本発明の複合化粒子においてはこのように規定
した生成アセトン濃度が0.05容量%以下である。他
の光触媒金属の場合もこれに準じて測定を行うものとす
る。
【0065】なお、本発明の複合化粒子において、シリ
カによって金属または金属化合物微粒子を内包して複合
化していることは以下の方法で確認できる。
【0066】たとえば、金属化合物として二酸化チタン
使用した場合は次のようである。二酸化チタン微粒子を
内包して複合化したシリカ基材の複合化粒子の測定試料
を0.1gとって、これに硫酸(65重量%)10cm
3 と硫酸アンモニウム水溶液(10重量%)10cm3
を添加し、これをバーナーで5分間煮沸させて二酸化チ
タンの可溶解分を溶解させる( 硫酸及び硫酸アンモニウ
ムを用いる二酸化チタンの溶解方法は、分析化学便覧等
にも記載されている最も確実的な方法である)。濾紙
(5C)で不溶解分を分離後、濾過液中の溶出した二酸
化チタン濃度をオキシノールオレンジを指示薬としてE
DTA滴定法で定量する。二酸化チタンがシリカに内包
して複合化されており、その複合化粒子の外表面に二酸
化チタン粒子が露出していなければ、上記した方法によ
り溶出する二酸化チタン量は極めて少ない筈である。こ
れに対し、もし、複合化が十分でなく、二酸化チタンの
かなりの部分が、複合化粒子表面にむき出しになってい
れば、相当量の二酸化チタン量が溶出すると推定され
る。
【0067】他の金属や金属化合物微粒子を使用する場
合も、この方法に準じて、シリカによってこれら微粒子
が内包して複合化していることが確認できる。
【0068】本発明で得られたシリカ複合化粒子は、種
々の用途を有する。例えば、金属または金属化合物微粒
子が紫外線遮蔽機能を有する場合は、これを、化粧料、
塗料、樹脂等の紫外線遮蔽材として配合することができ
る。
【0069】本発明の複合化粒子が配合される化粧料と
しては、ファンデーション、乳液、ロ−ション、クリー
ム、ペースト、スティック、口紅、頬べに、アイシャド
ー、ボディパウダー、眉墨、アイライナー、マスカラ、
白粉、制汗剤、シャンプ−、リンス、ムース等の従来よ
り製造されている化粧料であり、これらに好適に配合す
ることが可能である。
【0070】なお、上記化粧料には、ワセリン、流動パ
ラフィン、ラノリン、ロウ、脂肪酸エステル等の油脂性
物質、エタノール、イソプロパノール、グリセリン等の
有機溶媒、トリエタノールアミン等の乳化剤、その他シ
リコーン、増粘剤、香料、保存料、防腐剤、界面活性
剤、金属イオン封鎖剤、染料、pH調整剤、保湿剤等の
化粧料に通常使用される化粧料補助剤を含有していても
よい。
【0071】本発明のシリカ複合化粒子を樹脂に配合す
る場合の樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ナイロン、ポ
リアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、
メラミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、メタク
リル樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ユリア
樹脂、フッ素樹脂が挙げられる。
【0072】また、塗料に配合する場合の塗料用樹脂と
しては、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ア
ルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、アミノ
樹脂の樹脂が挙げられ、水や有機溶媒中で分散され塗料
とされる。
【0073】なお、化粧品、樹脂、塗料等に配合する場
合、本発明のシリカ複合化粒子の表面が、シリコーンオ
イル、シランカップリング剤、チタネートカップリング
剤、アルコール、界面活性剤、その他の表面処理剤、表
面改質剤によって表面処理したものも好適に使用でき
る。これらで処理し、表面が疎水化されたものは化粧料
に配合された際に化粧持ちが向上する。また、カップリ
ング剤で処理されたものは樹脂に配合した際、強度が向
上し、また分散安定性が増大する。
【0074】また、本発明のシリカ複合化粒子におい
て、抗菌性を有する金属または金属化合物微粒子を使用
した場合、抗菌剤としての作用を奏する。このような金
属または金属化合物微粒子としては、銅、銀、亜鉛、チ
タン、錫、およびこれらの酸化物、過酸化物が挙げられ
る。
【0075】
【発明の効果】本発明の低結晶性シリカ複合化粒子にお
いては、珪肺を引き起こす原因となる結晶型の遊離珪酸
が、労働安全衛生法に関する告示に示された作業環境測
定基準に則る作業環境測定ガイドブック( 鉱物性粉塵関
係 労働省安全衛生部環境改善室編 )に記載された、X
線回折分析法による測定値で表示されるが、この値が純
クオーツを100として、10%未満、好ましくは5%
未満、さらに好ましくは2%( 検出限界以下 )と、きわ
めてわずかであり、極めて安全といいうるものである。
【0076】また、本発明のシリカ複合化粒子において
は、シリカによって金属または金属化合物微粒子が内包
して複合化されている。しかして、この金属または金属
化合物微粒子は、もともと、極めて微小なものであるか
ら、凝集性が強く、それだけでは、化粧品、塗料、樹脂
の媒体やマトリックス中でこれらを一次粒子として均質
に分散させるのが極めて困難で、その本来有する紫外線
遮蔽機能等を十分に奏せしめることが難しかったもので
あるが、本発明によれば、これがシリカ基体中に内包し
て複合化されることにより、これら金属または金属化合
物微粒が、全体としてもっとも好ましい鱗片板状等の複
合化粒子としての形態を、安定的にとっていることにな
る。したがって、本発明のシリカ複合化粒子は、紫外線
遮蔽効果等が高く、かつその持続性が長いのである。
【0077】本発明のシリカ複合化粒子は、好ましくは
鱗片板状の形状を有するもので、その粒子形状に起因し
て、基本的に、配向性、隠蔽性、および、展着性や伸び
性などの使用感に優れる。
【0078】さらにまた、従来の技術においては、金属
微粒子等が微粒子であるがゆえに、その表面活性が高す
ぎて、光触媒機能等が制御できず、これらを配合した化
粧品、塗料、樹脂の媒体やマトリックスの成分と酸化反
応等して、これらの成分を変質させたり、異臭を生じさ
せたりする問題点があったのであるが、本発明によれ
ば、これら金属または金属化合物微粒子がシリカによっ
て内包して複合化されており、実質的に複合化粒子表面
に露出した部分はほとんど存在しないので、化粧料等に
配合された場合、該金属または金属化合物微粒子が、化
粧品等のマトリックス成分と直接接触することがなく、
これら強すぎる光触媒酸化作用等を適度に制御して、マ
トリックス成分の酸化・変質・異臭の発生等を防止する
ことができる。
【0079】さらに、本発明のシリカは、好ましくは、
IRスペクトルの3600〜3700、3400〜35
00cm-1にそれぞれ1つの吸収帯を持ったシラノール
基を有する。そのため、該シリカは、その表面に反応活
性の高いシラノール基が存在することから、所望の有機
成分による化学修飾も可能である。
【0080】以下、実施例により、本発明の具体的な実
施の態様を説明する。いうまでもないが、これらは本発
明の技術的意義をより明確にするためのものであり、本
発明の技術的範囲がこれらにより制限的に解釈されるも
のではない。
【0081】なお、以下の実施例における、シラノール
基、アスペクト比および結晶型遊離珪酸量は上記方法に
より求めたものである。
【0082】
【実施例】
〔実施例1〕珪酸ソーダ水溶液中に二酸化チタン( 石原
産業( 株 )製TTO−55A:粒子径0.03〜0.0
5μm )を添加し、湿式ビーズミルを用いて二酸化チタ
ン微粒子を分散させた珪酸ソーダ水溶液(SiO2
6.86重量%、TiO2 9.09重量%、Na2
6.42重量%)を調製した。
【0083】容積1000cm3 のオートクレーブ( 電
気加熱式、アンカー型攪拌羽根付 )に、シリカゾル( 組
成SiO2 8.5重量%、Na2 O0.73重量%、S
iO2 /Na2 O=12.0mol/mol )228
g、上記調製した二酸化チタンを分散させた珪酸ソーダ
水溶液80g、水492gを仕込み、種晶を0.1g添
加し、10rpmで攪拌しながら200゜Cで14時間
水熱処理を行った。なお出発原料のシリカゾルは、JI
S3号水ガラスを水で希釈し、電気透析して得たもので
あり、その中のコロイド状シリカの平均粒子径は、大塚
電子( 株 )製のレーザー散乱粒度測定装置で測定したと
ころ、3nm以下であった。
【0084】水熱処理物を濾過、水洗後、超音波ホモジ
ナイザーで分散処理を行い、濾過後付着水をアセトン置
換してから180℃で2時間乾燥し、25.5gの微粉
末を得た。微粉末の化学組成は、SiO2 71.5重量
%、TiO2 28.5重量%であった。
【0085】この得られた微粉末を粉末X線回折スペク
トルにより生成相の同定を行ったところ、2θ=4.9
゜及び26.0゜のピークを特徴とするシリカX及び2
θ=27.5゜のピークを特徴とするルチル型二酸化チ
タンで構成されていることが判った。また、該微粉末の
吸油量は( JISK5101 )を測定したところ、72
ml/100gであり、適度のものであることがわかっ
た。
【0086】生成物の形状を走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、その一次粒子の形状は鱗片板状であった。ま
た二酸化チタン粒子が混合物として存在する様子は殆ど
認められず、大部分は鱗片板状粒子に内包して複合化さ
れている外観であった。該鱗片板状の一次粒子の平均厚
さ0.08μmに対し、該厚さに対する板の平均最長長
さは5μmでそのアスペクト比は63であった。
【0087】さらに結晶型遊離珪酸量をX線回折分析法
により測定したところ、検出限界以下(2%未満)であ
ることがわかった。
【0088】なお、そのIRスペクトルは、3600〜
3700cm-1に一つ、3400〜3500cm-1に一
つの吸収帯が存在した。
【0089】次に、該鱗片板状粒子0.4gにワセリン
1.12g、流動パラフィン0.48gを添加し、3本
ロールを用いて良く分散させて得たペーストを、石英板
2枚の間に挟み込み、層厚が25μmになるまで展着さ
せ、自記分光光度計を用いて分光透過率を測定した。各
波長での透過率を〔表1〕に示す。500nmは可視光
領域、400nm、320nm紫外光領域である。紫外
光領域における透過率が小さい程紫外線遮蔽効果が良い
ことを示す。
【0090】また、光触媒活性の測定については、50
mlの透明ガラス製の瓶にイソプロピルアルコール25
mlを入れ、該鱗片板状粒子0.63g( TiO2 0.
18gを含有 )を加えて密栓し、スターラーで攪拌しな
がら、晴天時に一日間直射日光に暴露した。その後、光
触媒酸化作用によりイソプロピルアルコールが酸化分解
して生成するアセトン量をガスクロマトグラフで測定し
たところ、0.007容量%であった。このアセトン生
成量は比較例1と比較すると極めて少ないことから、該
鱗片板状粒子中の二酸化チタンは鱗片板状シリカ基体に
より内包して複合化されていることを示すものであっ
た。
【0091】〔実施例2〕水372gに二酸化チタン(
石原産業( 株 )製TTO−55A:粒子径0.03〜
0.05μm )4gを添加し、実施例1と同様にして湿
式ビーズミルを用いて二酸化チタンの微粒子の分散水を
調製した。
【0092】容積1000cm3 のオートクレーブ(電
気加熱式、アンカー型攪拌羽根付)に、シリカゾル( 組
成SiO2 8.5重量%、Na2 O1.25重量%、S
iO2 /Na2 O=7.0mol/mol )424g及
び上記二酸化チタンの微粒子の分散水376gを仕込
み、種晶を0.1g添加し、10rpmで攪拌しながら
200゜Cで14時間水熱処理を行った。なお出発原料
のシリカゾルは、JIS3号水ガラスを水で希釈し、電
気透析して得たものであり、その中のコロイド状シリカ
の平均粒子径は、大塚電子(株)製のレーザー散乱粒度
測定装置で測定したところ、3nm以下であった。
【0093】水熱処理物を濾過、水洗後、超音波ホモジ
ナイザーで分散処理を行い、濾過後付着水をアセトン置
換して実施例1と同様にして乾燥し、28.0gの微粉
末を得た。微粉末の化学組成は、SiO2 85.8重量
%、TiO2 14.2重量%であった。
【0094】この得られた微粉末を粉末X線回折スペク
トルにより生成相の同定を行ったところ、実施例1と同
様2θ=4.9゜及び26.0゜のピークを特徴とする
シリカX及び2θ=27.5゜のピークを特徴とするル
チル型二酸化チタンで構成されていることが判った。実
施例1と同様にして、該微粉末の吸油量を測定したとこ
ろ、116ml/100gであり、適度のものであるこ
とがわかった。
【0095】生成物の形状を走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、一次粒子の形状は鱗片板状であった。また二
酸化チタン粒子が混合物として存在する様子は殆ど認め
られず、大部分は鱗片板状粒子に内包して複合化されて
いる外観であった。該鱗片板状の一次粒子の平均厚さ
0.06μmに対し、該厚さに対する板の平均最長長さ
は4μmでそのアスペクト比は67であった。
【0096】さらに結晶型遊離珪酸量をX線回折分析法
により測定したところ、検出限界以下(2%未満)であ
ることがわかった。
【0097】なお、そのIRスペクトルは、吸収帯の位
置、数ともに実施例1と同様であった。
【0098】分光透過率の測定は、実施例1と同様の方
法で評価を行った。結果を〔表1〕に示す。
【0099】光触媒活性の測定については、乾燥粉の添
加量を1.25g( TiO2 0.18gを含有 )とし実
施例1と同様の方法で評価したが、イソプロピルアルコ
ールが酸化分解して生成するアセトンは検出されなかっ
た。
【0100】〔実施例3〕水424gに、酸化亜鉛( 本
荘ケミカル( 株 )製微細亜鉛華:粒子径0.1μm )8
gを添加し、実施例1と同様に湿式ビーズミルを用いて
酸化亜鉛微粒子の分散水を調製した。
【0101】容積1000cm3 のオートクレーブ(電
気加熱式、アンカー型攪拌羽根付)に、シリカゾル( 組
成SiO2 8.5重量%、Na2 O1.31重量%、S
iO2 /Na2 O=6.7mol/mol )348g及
び上記酸化亜鉛微粒子の分散水452gを仕込み、種晶
を0.1g添加し、10rpmで攪拌しながら200゜
Cで14時間水熱処理を行った。なお出発原料のシリカ
ゾルは、JIS3号水ガラスを水で希釈し、電気透析し
て得たものであり、その中のコロイド状シリカの平均粒
子径は、大塚電子(株)製のレーザー散乱粒度測定装置
で測定したところ、3nm以下であった。
【0102】水熱処理物を濾過、水洗後、超音波ホモジ
ナイザーで分散処理を行い、濾過後付着水をアセトン置
換して乾燥し、27.5gの微粉末を得た。微粉末の化
学組成は、SiO2 71.1重量%、ZnO28.9重
量%であった。
【0103】この得られた微粉末を粉末X線回折スペク
トルにより生成相の同定を行ったところ、実施例1と同
様2θ=4.9゜及び26.0゜のピークを特徴とする
シリカX及び2θ=36.2゜のピークを特徴とする酸
化亜鉛で構成されていることが判った。実施例1と同様
にして、該微粉末の吸油量はを測定したところ、152
ml/100gであり、適度のものであることがわかっ
た。
【0104】さらに結晶型遊離珪酸量をX線回折分析法
により測定したところ、検出限界以下(2%未満)であ
ることがわかった。
【0105】なお、そのIRスペクトルは、吸収帯の位
置、数ともに実施例1と同様であった。
【0106】分光透過率の測定は、実施例1と同様の方
法で評価を行った。結果を〔表1〕に示す。
【0107】
【表1】
【0108】〔比較例1〕二酸化チタン( 石原産業( 株
)製TTO−55A:粒子径0.03〜0.05μm )
のみを使用し、光触媒活性を測定した。
【0109】二酸化チタン粉を0.18g使用し、実施
例1と同様の方法で評価を行った。イソプロピルアルコ
ール中のアセトン量を、ガスクロマトグラフで測定した
ところ、0.117容量%であった。
【0110】〔実施例4〕実施例1、実施例2、比較例
1の試料について、硫酸(65重量%)及び硫酸アンモ
ニウム(10重量%)を用いて処理し、二酸化チタンの
可溶解分の定量を行った。結果を〔表2〕に示す。
【0111】この結果から、本発明の鱗片板状粒子中の
二酸化チタンは比較例1と比較して著しく溶解しにく
く、該鱗片板状粒子中の二酸化チタンが、鱗片板状シリ
カに内包して複合化していることを示している。
【0112】
【表2】
【0113】〔実施例5〕実施例2で得られた二酸化チ
タン複合鱗片板状粒子を用いて、以下の〔表3〕のよう
なファンデーションを製造した。
【0114】
【表3】 実施例2の二酸化チタン複合鱗片板状粒子 20.0重量% ワセリン 5.0重量% 流動パラフィン 15.0重量% 蒸留水 57.0重量% トリエタノールアミン 3.0重量%
【0115】〔比較例2〕実施例5で製造したファンデ
ーションの二酸化チタン複合鱗片板状粒子に代えて、球
状シリカゲル( 粒子径12μm )17.2重量%及び二
酸化チタン( 粒子径0.03〜0.05μm )2.8重
量%を用いた以外は全て実施例5と同様にして、ファン
デーションを製造した。
【0116】次に、比較例2のファンデーションを基準
にして、実施例5のファンデーションを、1)かたさ、
2)伸展性、3)油っぽさ、4)つや、5)透明感、
6)ベたつき感の6項目について官能評価した。
【0117】実施例5のファンデーションは、基準のフ
ァンデーションに比較して、1)かたさ、3)油っぽ
さ、6)べたつき感の3項目については同程度であった
が、2)伸展性、4)つや、5)透明感の3項目につい
ては優れているという評価を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C30B 7/10 C30B 7/10 // A61K 7/035 A61K 7/035 (72)発明者 小野 英一 福岡県北九州市若松区北湊町13番1号 洞 海化学工業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカによって金属または金属化合物微
    粒子を内包して複合化した複合化粒子であって、該シリ
    カはX線回折分析法による結晶型遊離珪酸の測定値が1
    0%未満のものであることを特徴とするシリカを基材と
    する複合化粒子。
  2. 【請求項2】 複合化粒子の一次粒子が鱗片板状の形状
    を基本的に有する複合化粒子であることを特徴とする請
    求項1記載の複合化粒子。
  3. 【請求項3】 鱗片板の厚さが0.001〜1μm、該
    厚さに対する該鱗片板の最長長さの比(アスペクト比)
    が少なくとも5であることを特徴とする請求項2記載の
    複合化粒子。
  4. 【請求項4】 金属または金属化合物微粒子の一次粒子
    の大きさが0.01〜0.5μm以下であることを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の複合化粒子。
  5. 【請求項5】 複合化粒子中の金属または金属化合物微
    粒子の含有量が、1〜50重量%であることを特徴とす
    る請求項1〜4の何れかに記載の複合化粒子。
  6. 【請求項6】 金属または金属化合物微粒子が紫外線遮
    蔽機能を有するものであることを特徴とする請求項1〜
    5の何れかに記載の複合化粒子。
  7. 【請求項7】 紫外線遮蔽機能を有する金属または金属
    化合物微粒子が二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム
    および酸化鉄からなる群より選択される微粒子であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の複合化粒子。
  8. 【請求項8】 複合化粒子0.40重量部を、ワセリン
    1.12重量部、流動パラフィン0.48重量部中に、
    3本ロールを用いて分散させて得たペーストの厚さ25
    μmでの分光透過率が、波長320nmにおいて20%
    以下であることを特徴とする請求項6または7に記載の
    複合化粒子。
  9. 【請求項9】 金属または金属化合物微粒子が光触媒酸
    化作用を有するものであることを特徴とする請求項1〜
    7の何れかに記載の複合化粒子。
  10. 【請求項10】 複合化粒子を用いた室温下、1日間の
    直射日光に曝露後のイソプロピルアルコールの酸化分解
    による生成アセトンの濃度が0.05容量%以下である
    ことを特徴とする請求項9記載の複合化粒子。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかに記載の複合
    化粒子を配合してなる化粧料。
  12. 【請求項12】 珪酸アルカリ水溶液を脱アルカリして
    得られるシリカゾルを出発原料とし、これに金属または
    金属化合物微粒子を分散させた状態で、該シリカゾルを
    水熱処理せしめることを特徴とする請求項請求項1〜1
    0の何れかに記載の複合化粒子の製造方法。
  13. 【請求項13】 出発原料のシリカゾルのシリカ/アル
    カリモル比( SiO2 /Me2 O、ここでMeはアルカ
    リ金属を示す )が、3.5mol/mol〜20mol
    /molであることを特徴とする請求項12に記載の複
    合化粒子の製造方法。
  14. 【請求項14】 シリカゾルのシリカ粒子径が100n
    m以下であることを特徴とする請求項12または13に
    記載の複合化粒子の製造方法。
  15. 【請求項15】 水熱処理の際に、種晶を添加すること
    を特徴とする請求項12〜14の何れかに記載の複合化
    粒子の製造方法。
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