JPH11116124A - カール押さえ装置、及びそれを備えた用紙収容装置 - Google Patents

カール押さえ装置、及びそれを備えた用紙収容装置

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JPH11116124A
JPH11116124A JP28031997A JP28031997A JPH11116124A JP H11116124 A JPH11116124 A JP H11116124A JP 28031997 A JP28031997 A JP 28031997A JP 28031997 A JP28031997 A JP 28031997A JP H11116124 A JPH11116124 A JP H11116124A
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belt
tray
curl
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sheet
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JP28031997A
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Inventor
Yuki Omichi
由起 大道
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビン上に集積された用紙のカールを押さえ、
支障なく取り出すことのできる用紙収容装置を得る。 【解決手段】 ビン31上に用紙を排出し、またビン3
1から用紙を取り出すための搬送ローラ92と同軸のプ
ーリー1002にカール押さえベルト1000が懸架さ
れている。ビン31上に用紙を排出するために搬送ロー
ラ92を駆動すると、それと同軸のプーリー1002に
懸架されたカール押さえベルト1000がビン31方向
に移動し、ビン31上の用紙のカールを押さえる。ビン
31から用紙を取り出す際に搬送ローラ92を逆転させ
ると、それと同軸のプーリー1002に懸架されたカー
ル押さえベルト1000がビン31から離れる方向に移
動し、用紙搬送路から退避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙収容装置、詳
しくは複写機やプリンタから排出された画像形成済み用
紙や原稿搬送装置から排出された原稿など、用紙処理装
置から排出された用紙を収容する用紙収容装置に関す
る。また、本発明は、用紙収容装置に収容した用紙のカ
ールを押さえるカール押さえ装置にも関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィニッシャと称する画像形成済
み用紙の処理装置などの用紙収容装置では、用紙のステ
ープル処理等種々の機能が付加されている。また、近年
では用紙の大容量化が要望されている。大容量化に際し
ては、ビンと称される複数のトレイに分配された用紙束
をステープル処理して、あるいはステープル処理せずに
取り出して大容量スタッカへ収容する機構が必要とな
る。
【0003】ところで、用紙にステープル処理、パンチ
穴あけ処理、大容量スタッカへの収容等の後処理を施す
ため、後処理の前に用紙を一旦トレイに集積して用紙束
を形成する構成が知られている。このような構成におい
ては、トレイ上の用紙束が整合されている必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
用紙収容装置では、トレイに集積される個々の用紙のカ
ールの、トレイ上の用紙束が十分に整合されないことが
あった。トレイ上の用紙束が整合していないと、用紙束
を後処理できない、あるいは後処理時に用紙を折り曲げ
るなど用紙を傷めてしまうといった問題があった。ま
た、こういった問題を解決するためカールを押さえる押
さえ部材をトレイに固設することも考えられる。しかし
ながら、後処理の障害にならないように押さえ部材を設
けることは困難である。
【0005】そこで、本発明は、トレイ上に集積された
用紙のカールを押さえ、トレイ上の用紙束を確実に整合
することができる用紙収容装置を提供することを目的と
する。また、簡単な構成でトレイ上の用紙のカールを押
さえることができるカール押さえ装置を提供することが
できる。
【0006】
【発明の要旨及び効果】以上の目的を達成するため、請
求項1記載のカール押さえ装置は、トレイ上に集積され
た用紙のカールを押さえるためのベルトと、前記トレイ
の近傍に正逆回転可能に設けられ、前記ベルトが懸架さ
れると共に、前記ベルトを搬送するベルト搬送部材と、
該ベルト搬送部材と前記ベルトとの当接位置以外の位置
で前記ベルトに当接し、前記ベルトの移動を阻止する阻
止手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】以上の構成において、ベルトは一部で移動
が阻止手段によって阻止されているので、ベルト搬送部
材が回転すると、ベルトの阻止手段に阻止されていない
部分だけが移動する。このため、ベルトは、ベルト搬送
部材を正転させると、阻止手段の一方側に移動し、ベル
ト搬送部材を逆転させると、阻止手段の他方側に移動す
る。そしてこのベルトはトレイの近傍に設けられたベル
ト搬送部材に懸架されているから、ベルト搬送部材を所
定の方向に回転したときにベルトがトレイ側に進出する
から、トレイ上の用紙のカールを押さえることができ
る。一方、ベルト搬送部材を所定とは逆方向に回転させ
ると、ベルトはトレイから退避するから、後処理の障害
にならない。このように、請求項1記載の発明によれ
ば、簡単な構成でトレイ上の用紙のカールを押さえるこ
とができる。
【0008】また、請求項2記載の用紙収容装置は、用
紙を集積するトレイと、該トレイ上に、用紙処理装置か
ら排出された用紙を排出する排出手段と、前記トレイ上
に積載されている用紙束に対し後処理を施す後処理手段
と、前記トレイ上に積載されている用紙のカールを押さ
えるカール押さえ部材と、前記後処理手段の後処理時、
該カール押さえ部材を用紙から退避させる退避手段と、
を備えたことを特徴とする用紙収容装置。
【0009】この構成においては、トレイ上に積載され
ている用紙のカールを押さえるカール押さえ部材を設け
ると共に、後処理時にカール押さえ部材を用紙から退避
させる手段とを設けたので、トレイ上の用紙のカールを
確実に押さえることができると共に、カール押さえ部材
が後処理の障害になることがない。従って、トレイ上の
用紙束を確実に後処理することができる。
【0010】また、請求項3記載の用紙収容装置は、用
紙を集積するトレイと、該トレイ上に近接して正逆回転
可能に設けられ、正転時に用紙を前記トレイ上に排出
し、逆転時に前記トレイ上の用紙を取り出す用紙搬送手
段と、前記用紙搬送手段の正転時には前記トレイ上の用
紙上に進出して用紙のカールを押さえると共に、前記用
紙搬送手段の逆転時には前記トレイ上の用紙から退避す
るカール押さえ手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】この構成においては、用紙をトレイに排出
するときには、トレイ上の用紙のカールがカール押さえ
部材により確実に押さえられ、用紙をトレイから取り出
すときにはカール押さえ部材が退避している。従って、
トレイ上の用紙をカール押さえ部材によって確実に整合
することができるとともに、トレイから用紙束を取り出
す際にカール押さえ部材が障害になることもない。
【0012】また、請求項4記載の用紙収容装置は 請
求項3記載の用紙収容装置におけるカール押さえ手段
が、トレイ上に集積された用紙のカールを押さえるため
のベルトと、該ベルトが懸架されると共に前記用紙搬送
手段と同軸に正逆回転可能に設けられ、前記ベルトを搬
送するベルト搬送手段と、該ベルト搬送手段と前記ベル
トとの当接位置以外の位置で前記ベルトに当接し、前記
ベルトの移動を阻止する阻止手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0013】この構成によれば、ベルト、ベルト搬送手
段、阻止手段という簡単な構成で請求項3の効果を達成
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカール押さえ
装置及び用紙収容装置の実施形態について添付図面を参
照して説明する。以下に説明する実施形態は本発明を電
子写真複写機に接続されるステープルソータに適用した
ものである。
【0015】図1において、1は電子写真複写機、10
はステープルソータである。複写機1は周知の電子写真
方法で用紙上に画像を形成するもので、上部に循環式の
自動原稿搬送装置5を備えている。この自動原稿搬送装
置5は、トレイ上に積載された一群の原稿を順次プラテ
ンガラス上に送り出し、オペレータが指定した複写部数
(置数)だけ露光処理が行われるとプラテンガラス上か
ら排出し、トレイ上に戻す。一群の原稿が一巡した後も
引き続き複写が必要であれば、さらに二巡目、三巡目の
原稿搬送処理が行われる。また、自動原稿搬送装置5は
搬送した原稿の枚数をカウントする機能を有している。
【0016】ステープルソータ10は、図2に示すよう
に、概略、大容量ノンソートトレイ20と、20段のビ
ン31(311〜3120)を有するビンアッセンブリ3
0と、各ビン31に収容されている用紙束を取り出すた
めの取出しユニット40と、ステープルユニット70
と、用紙搬送部80と、用紙束搬送ゲート100とで構
成されている。
【0017】このステープルソータ10は複写機1から
排出された画像形成済み用紙を以下のモードで処理可能
である。用紙を仕分けることなくノンソートトレイ20
上に積載収容する処理(ノンソート)。用紙を各ビン3
1にページ順に仕分ける処理(ソート)。ソートされた
用紙束をステープルする処理(ソート/ステープル)。
ステープルされた用紙束を各ビン31から取り出してノ
ンソートトレイ20へ積載収容する処理(ソート/ステ
ープル/スタック)。ソートされた用紙束をステープル
することなく各ビン31から取り出してノンソートトレ
イ20へ積載収容する処理(ソート/スタック)。さら
に、用紙を各ビン31に各ページごとに仕分ける処理
(グループ)。グループされた用紙束をステープルする
処理(グループ/ステープル)。ステープルされた用紙
束を各ビン31から取り出してノンソートトレイ20へ
積載収容する処理(グループ/ステープル/スタッ
ク)。グループされた用紙束をステープルすることなく
各ビン31から取り出してノンソートトレイ20へ積載
収容する処理(グループ/スタック)。
【0018】次に、ステープルソータ10の内部構造に
ついて詳述する。
【0019】まず、用紙搬送部80は、前記複写機1か
ら排出された用紙を受け入れる受入れローラ対81と、
用紙の搬送方向を切り換える切換え爪82と、略垂直方
向に延在する第1搬送部83と、該第1搬送部83から
ビンアッセンブリ30側に略水平方向に延在する第2搬
送部90とで構成されている。切換え爪82はソレノイ
ドSL50のオン,オフに基づいてピン82aを支点と
して回転可能に取り付けられている。切換え爪82はソ
レノイドSL50がオフのとき、図2中実線で示す位置
にセットされる。このとき、受入れローラ対81で受け
入れられた用紙は切換え爪82の湾曲した右側面でガイ
ドされ、第1搬送部83に送り込まれる。ソレノイドS
L50がオフすると、切換え爪82は若干時計回り方向
に回動する。このとき、用紙は切換え爪82の上面及び
ガイド板79でガイドされ以下に説明する用紙束搬送ゲ
ート100を通じてノンソートトレイ20上に送り込ま
れる。
【0020】第1搬送部83は、ガイド板84,85,
86,87と、搬送ローラ対88,89とからなり、中
段部に用紙の搬送方向先端部又は後端部に綴じ穴を形成
するパンチユニット75が設置されている。なお、パン
チユニット75についてはその詳細を省略する。
【0021】第2搬送部90は、一対の搬送ローラ9
1,92とガイド板93,94とからなる。ガイド板9
4はガイド板93の側板部93aに取り付けられ(図
3、図4参照)、搬送ローラ91はガイド板94の一端
に装着されている。この第2搬送部90は支軸95を支
点として略90゜矢印a方向に回転可能である。いまひ
とつの搬送ローラ92はフレーム96に支軸97を介し
て装着されている。この支軸97には、ビン31上の用
紙を押さえるカール押さえ部材であるベルト1000も
懸架されている(図3,4参照)。ソートモード又はグ
ループモードの実行時(ビン31への用紙分配時)に、
第2搬送部90は図2、図3中実線で示す搬送位置にセ
ットされ、搬送ローラ91,92によって前記第1搬送
部83から搬送されてきた用紙を各ビン31へ送り込
む。ビン31上に送り込まれた用紙は、カール押さえベ
ルト1000によって後端のカールが押さえられる。以
下に説明する用紙束取出し時に、第2搬送部90は支軸
95を支点として矢印a方向に略90゜回動して起立し
(図4参照)、用紙搬送位置から退避する。また、用紙
束取出し時には、カール押さえベルト1000も用紙搬
送位置から退避する(図4参照)。
【0022】また、第2搬送部90にはセンサSE21
が設置され、このセンサSE21はビン31へ収容され
る用紙及びビン31から取り出される用紙束を検出す
る。ローラ対81,88,89、ローラ91,92及び
以下に説明する取出しローラ42,43はモータM50
によって図示しない駆動力伝達手段を介して回転駆動さ
れる。
【0023】ビンアッセンブリ30は20段のビン31
1……3120からなり、各ビン31は一定の間隔で傾斜
して設置され、下端側に設けた各ピン32が垂直方向に
設置された図示しない駆動軸の外周面に形成されたスパ
イラル溝に係合している。この駆動軸をモータM60で
正転/逆転することにより、駆動軸の1回転で各ビン3
1が1ピッチ昇降する。ビンアッセンブリ30は図2中
実線で示す位置が下限位置(ホームポジション)であ
り、このとき、第1ビン311は搬送ローラ91,92
に対向している。以下、搬送ローラ91,92に対向す
るビン31の位置をレベルX2と称する。駆動軸が1回
転(逆転)すると、第1ビン311はレベルX1へ下降
し、このレベルX1で用紙束がステープルユニット70
で綴じられる。さらに、駆動軸が1回転(正転)する
と、第1ビン311はレベルX2へ上昇し、このレベルX
2で用紙束を取り出される。このとき、次段のビン312
〜3120も1ピッチ上昇し、ビン312はレベルX1へセ
ットされる。各ビン31はレベルX1,X2にセットされ
ているとき、他のビン31との上下の間隔を広く設定さ
れる。このビン間隔の設定は駆動軸のスパイラル溝をピ
ッチを変えて形成することによって達成される。
【0024】前記ビンアッセンブリ30には各ビン31
が下限位置(ホームポジション)にセットされているこ
とを検出するためのセンサ(図示せず)及び駆動軸が1
回転して各ビン31が1ピッチ上昇したことを検出する
ためのセンサ(図示せず)が設置されている。また、各
ビン31上での用紙の有無を検出するための透過型セン
サSE34が設置されている。さらに、レベルX2にセ
ットされたビン31上の用紙の有無を検出するためのセ
ンサSE35が設置されている。このセンサSE35が
レベルX2へセットされたビン31上の用紙束を検出し
なければ(オペレータが用紙束を抜き出した場合等が想
定される)、該ビン31からの取出し処理及びスタック
処理を停止し、次段のビン31上の用紙束の取出し処理
及びスタック処理へ移行する。
【0025】ここで、ステープルユニット70について
説明する。このステープルユニット70は、電動式の周
知の構造からなり、ステープル針を内蔵したカートリッ
ジを着脱可能なヘッド部71と、該ヘッド部71から打
ち出されたステープル針を受け止めて折り曲げるアンビ
ル部72とで構成されている。このステープルユニット
70は前記レベルX1にセットされたビン31側に移動
し、用紙束にコーナーの1箇所又は中央部の2箇所でス
テープル針を打ち込む(図14参照)。即ち、ステープ
ルユニット70はステープルソータ10の正面側をホー
ムポジションとし、奥側に向かって移動可能であり、所
定の位置で一旦停止してビン31側に移動してステープ
ル針を打ち込み、最後にホームポジションに戻る。な
お、各ビン31の下端部のステープル対応位置には切欠
きが形成されており、ステープルユニット70の先端部
がビン31内に入り込めるようになっている。
【0026】次に、取出しユニット40について説明す
る。
【0027】取出しユニット40は、レベルX2にセッ
トされたビン31上から用紙束を挟着して取り出すため
のもので、図3,図4に示すように、用紙束の端部をビ
ン31のストッパ34から押し戻すレバー41と、用紙
束を下方から持ち上げる下ローラ43と、用紙束に上方
から圧接する上ローラ42とを有している。上ローラ4
2は支軸95を支点として回動自在な上アーム45に取
り付けられ、下ローラ43は支軸47を支点として回動
自在な下アーム46に取り付けられている。
【0028】取出しユニット40と前記第2搬送部90
とは、図5に示すように、正逆回転可能なモータM70
を駆動源として第1駆動系50A及び第2駆動系50B
を介して位置を変更される。第1駆動系50Aは第2搬
送部90と上アーム45を動作させ、第2駆動系50B
は下アーム46を動作させる。第1及び第2駆動系50
A,50Bはそれぞれ図示しないワンウエイ機構を備
え、モータM70の正転で第1駆動系50Aが動作し、
逆転で第2駆動系50Bが動作する。
【0029】詳しくは、図6、図7、図8に示すよう
に、モータM70の出力プーリ48とワンウエイプーリ
51a,51bとにベルト49が張設されている。第1
駆動系50Aでは、ワンウエイプーリ51aの支軸52
aにウォームギヤ53aが固定され、ウォームギヤ53
aはウォームホイール54aに噛合している。第2駆動
系50Bでは、ワンウエイプーリ51bの支軸52bに
ウォームギヤ53aが固定され、ウォームギヤ53aは
ウォームホイール54bに噛合している。
【0030】さらに、第1駆動系50Aはボス部56a
で連結されたレバー56,57を備えている。レバー5
6は支軸58を支点として回転可能とされ、溝部56b
がウォームホイール54aに突設したピン55aと係合
している。いまひとつのレバー57の端部はピン59を
介してガイド板93の側板部93aに連結されている。
モータM70が正転(矢印a方向)すると、図7におい
て、ウォームホイール54aが矢印a方向に回転し、レ
バー56も支軸58を支点として矢印a方向に回動し、
これに連動してレバー57、第2搬送部90(ガイド板
93,94)も支軸95を支点として矢印a方向に回動
する(図8参照)。同時に、上アーム45も支軸95を
支点として矢印a方向に回動し、上ローラ42が前記レ
ベルX2にセットされているビン31上の用紙束Sに上
方から圧接する。
【0031】第2駆動系50Bは支軸61を支点として
回動可能なセクタギヤ60を備えている。セクタギヤ6
0はギヤ62と噛合し、ギヤ62は下アーム46と支軸
47を介して一体的に設けられている。また、セクタギ
ヤ60の溝部60aはウォームホイール54bに突設し
たピン55bと係合している。モータM70が逆転(矢
印b方向)すると、図7において、ウォームホイール5
4bが矢印b方向に回転し、セクタギヤ60も支軸61
を支点として矢印b方向に回動し、これに連動してギヤ
62が矢印c方向に回転する。同時に、下アーム46が
支軸47を支点として矢印c方向に回動する(図3参
照)。これにて、下ローラ43がレベルX2にセットさ
れているビン31上の用紙束Sを下方から持ち上げる。
【0032】さらに、モータM70が正転又は逆転する
ことで各ウォームホイール54a,54bが矢印a又は
b方向にさらに回転し、第2搬送部90及び上下ローラ
42,43が図4に示す取出し位置から図3に示す用紙
分配位置へ復帰する。
【0033】第2搬送部90は、図3に示すように、ソ
ート/グループ処理の用紙分配時に、ガイド板93,9
4とフレーム96とで用紙搬送路を形成する。フレーム
96はピン63を介してレバー64と連結され、レバー
64はピン65を介してガイド板66と連結され、さら
にガイド板66はピン59に連結されている。従って、
用紙束取出し処理時に第2搬送部90が起立すると、図
4に示すように、ガイド板93の突片部93bとフレー
ム96とガイド板66とで用紙束搬送路を形成する。こ
のとき、搬送ローラ91は上方に退避する。
【0034】図3に示すように、第2搬送部90が用紙
分配位置にセットされていることはセンサSE53で検
出され、用紙束取出し位置へ起立したことはセンサSE
54で検出される。また、下アーム46が退避している
ことはセンサSE55で検出され、取出し処理時に用紙
束持ち上げ位置まで移動したことはセンサSE56で検
出される。
【0035】一方、各ビン31の下端に設けられている
用紙整合用のストッパ34には、ビン31の昇降や振動
で用紙が落下するのを防止するために突部34aが形成
されている(図2,図3参照)。従って、用紙束取出し
時に下ローラ43で用紙束を持ち上げる際、用紙束の先
端がストッパ34に擦れたり、突部34aに引っ掛かる
のを防止する必要がある。押戻しレバー41は取出し処
理時に用紙束をビン31上で若干後退させてストッパ3
4や突部34aとの干渉を防止するために設置されてい
る。この押戻しレバー41は搬送ローラ92の支軸97
を支点として回動自在に装着され、自重で下方に垂れ下
がり、下アーム46に当接している。取出し処理時に、
下アーム46が前述の如く矢印c方向に回動すると、下
アーム46に形成したカム面46aが押戻しレバー41
を押圧する。これにて押戻しレバー41が支軸97を支
点として矢印e方向に回動し、ビン31上の用紙束を後
退させる。なお、各ビン31の下端部とストッパ34に
は、押戻しレバー41、下ローラ43及び下アーム46
が進入可能な切欠きが形成されている。
【0036】上ローラ42を保持する上アーム45は、
第2搬送部90が用紙分配位置にセットされていると
き、ガイド板93の突片部93bに付勢されて起立して
いる。用紙束取出し処理時に第2搬送部90が矢印a方
向に回動すると、突片部93bの付勢が解除され、上ア
ーム45は支軸95を支点として図3,図5中二点鎖線
位置まで矢印a方向に自重で回動する。上ローラ42は
ビン31上の用紙束Sが下ローラ43で持ち上げられる
ことで用紙束Sの上面に対し圧接し、下ローラ43とで
用紙束Sを挟着する。この状態でローラ42,43を回
転駆動すると、図4中矢印d方向に用紙束Sがビン31
から引き出されることになる。その後、用紙束Sは取出
し位置へ下降した用紙束搬送ゲート100のローラ10
2,103に受け渡される。
【0037】次に、用紙束搬送ゲート100について説
明する。
【0038】用紙束搬送ゲート100は、図2、図11
に示すように、ボックス101に一対のゲートローラ1
02,103及び用紙ガイド板104,105を設けた
ものである。ローラ102,103はモータM21によ
って正/逆回転駆動可能である。この用紙束搬送ゲート
100は図示しないガイド部材にガイドされて昇降可能
であり、その駆動源としてモータM20が設置されてい
る。用紙束搬送ゲート100のホームポジションは図2
に実線で示す位置であり、このホームポジションにおい
て、ゲート100は受入れローラ対81から切換え爪8
2の上面でガイドされて搬送されてきた用紙をローラ1
02,103の回転によって図2中左方に搬送し、ノン
ソートトレイ20上へ送り込む。
【0039】一方、用紙束搬送ゲート100は、ステー
プル済みあるいはステープルされていない用紙束を受け
取るため、レベルX2にセットされたビン31に対応す
る位置まで下降する(図13参照)。この取出し位置に
おいて、ゲート100は前記取出しローラ42,43に
よって挟着されてビン31から引き出された用紙束Sを
ローラ102,103で挟着し(図14参照)、ローラ
102,103の正転駆動に基づいて用紙束Sをゲート
100に取り込む(図15参照)。用紙束Sが完全にゲ
ート100に取り込まれると、ローラ102,103の
正転が停止され、同時にゲート100が上昇する(図1
6参照)。ゲート100が所定の高さまで上昇すると、
ローラ102,103が逆転し、挟着している用紙束S
をノンソートトレイ20上に排出する(図17参照)。
次に、ゲート100は前記取出し位置まで下降し(図1
8参照)、前述のスタック動作を繰り返す。
【0040】用紙束搬送ゲート100は、ノンソート用
紙排出経路と用紙束排出経路とを兼用しており、用紙ガ
イド板104,105の間隔は用紙束が通過可能な寸法
とされている。また、前記第1搬送部83に設置された
可動ガイド板79はゲート100によって上昇した用紙
束Sによって持ち上げられ、支軸78を支点として上方
に退避する。
【0041】ところで、図19に示すように、ゲートロ
ーラ102に対してはギヤ124からギヤ125,12
6を介して、ゲートローラ103に対してはギヤ124
からギヤ127を介して駆動力がそれぞれ伝達される。
ローラ102を保持するリンク128とローラ103を
保持するリンク129はギヤ124を保持する支軸12
1にて連結されている。従って、用紙束を挟着すると
き、ローラ102,103は支軸121を支点として用
紙束の厚みに応じて上下方向に拡がる。図20に示すよ
うに、用紙束Sが右方に垂れ下がり、ローラ102,1
03への回転力伝達が断たれたとき(用紙束Sを前記取
出し位置からノンソートトレイ20へ上昇させるときに
相当する)、用紙束Sの自重によってローラ102,1
03は矢印g,g’方向へ回転しようとする力を受け
る。このとき、支軸121を支点としてリンク128に
は下方へ、リンク129には上方へ回動しようとする力
が作用し、この作用でローラ102,103はより強い
力で用紙束Sを挟着する。これにて、ゲート100が上
昇する際の用紙束Sのずれ、特に、ステープル処理され
ていない用紙束にあっては整合の乱れや脱落が防止され
ることになる。
【0042】ローラ102,103は前述のように接離
可能に設置され、図21に示すように、上ローラ102
の間にはガイド板111が延在し、下ローラ103の間
にはガイド板115が配置されている。ガイド板111
は支軸112を支点として回動可能であり、コイルばね
113によって図21中反時計回り方向に付勢され、反
時計回り方向には図示の位置で規制されている。このガ
イド板111はノンソート排出時に矢印f方向に搬送さ
れてくる1枚の用紙を下面111aによってローラ10
2,103のニップ部にガイドする。一方、ガイド板1
11は用紙束取出し時にはローラ102,103間に矢
印d方向から搬入されてきた用紙束によって上ローラ4
2と共に上方に持ち上げられる。この場合、まず、上ロ
ーラ42が用紙束によって持ち上げられ、支軸122に
よってガイド板111の先端がコイルばね113に抗し
て持ち上げられる。これにて、ガイド板111は用紙束
に対しては上方に退避し、用紙束に対するガイド機能を
有するものの、大きな抵抗力としては作用しないことに
なる。
【0043】いまひとつのガイド板115は支軸116
を支点として回動可能であり、コイルばね117によっ
て反時計回り方向に付勢され、反時計回り方向には図示
の位置で規制されている。このガイド板115はノンソ
ート排出時に、図22に示すように、1枚の用紙sに対
してはコイルばね117のばね力が抵抗力として作用
し、用紙sに腰を付けて排出する。一方、コイルばね1
17のばね力は用紙束の腰の強さよりも弱く、図23に
示すように、用紙束Sがローラ102,103のニップ
部に突入すると、ガイド板115は支軸116を支点と
して下方に退避する。また、コイルばね117のばね力
は、ノンソート排出時に厚紙やOHP紙等の特殊紙が通
紙されてもガイド板115が退避しないように設定され
ている。
【0044】ところで、ステープル処理されていない用
紙束を前記用紙束搬送ゲート100を用いてノンソート
トレイ20上にスタックする際、用紙束S1,S2,S3
……を搬送方向とは直交する方向に交互にシフトさせ
る。このシフトは、偶数部目の用紙束をゲートローラ1
02,103が挟着して取出し位置から排出位置まで上
昇するとき(図16参照)、ゲートローラ102,10
3を寸法W(図25参照)だけシフトさせることによっ
て行われる。
【0045】以上の動作を可能とするため、図24に示
すように、ゲート100内に固定フレーム130と、ロ
ーラ102,103を保持する可動フレーム133とを
設けた。固定フレーム130はボックス101内に固定
されている。可動フレーム133は側板133a,13
3bを連結板133cで結合したもので、ローラ支軸1
22,123は側板133a,133bに保持されてい
る。この可動フレーム133は側板133a,133b
が固定フレーム130に設けたガイド軸131にスライ
ド自在に装着され、コイルばね132が側板133aに
圧接することによって常時矢印h方向に付勢されてい
る。
【0046】さらに、用紙束搬送ゲート100の昇降軌
跡上に断面凹形状のガイド部材135が設置され、中央
部に固定したレール材136によって上下方向に延在す
る2本のガイド溝135a,135bが形成されてい
る。レール材136の下端には切換え爪137がピン1
38を介して揺動自在に設置され、この切換え爪137
はソレノイドSL51に連結されている。ソレノイドS
L51がオフ状態のとき、切換え爪137は図24中実
線で示すようにガイド部材135の中央に位置し、ソレ
ノイドSL51がオンされると、二点鎖線で示すように
右方に揺動する。前記側板133aにはピン134が固
定されている。ピン134はガイド部材135内に位置
し、ガイド溝135a,135b内を移動可能である。
【0047】以上の構成において、通常、ソレノイドS
L51はオフされており、可動フレーム133はコイル
ばね132に付勢されてピン134がガイド溝135a
と係合した状態でゲート100が昇降する。このとき、
可動フレーム133はシフトすることはない。一方、ゲ
ート100がステープル処理されていない偶数部目の用
紙束Sをローラ102,103で挟着して上昇すると
き、ソレノイドSL51がオンされる。これにて切換え
爪137が右方に揺動し、ピン134は上昇途中で切換
え爪137にガイドされてガイド溝135bに進入し、
可動フレーム133がローラ102,103と共に寸法
Wだけシフトする。この状態でゲート100は用紙束排
出位置まで上昇し、用紙束をノンソートトレイ20上に
排出する。奇数部目の用紙束を搬送するときソレノイド
SL51はオフ状態を維持され、ノンソートトレイ20
上にスタックされた用紙束S1,S2,S3……は図25
に示すように交互に寸法Wずつシフトした状態で仕分け
られる。
【0048】次に、ゲートローラ102,103によっ
てノンソートトレイ20上に排出された用紙束の後端を
押さえる押さえ板140について説明する。押さえ板1
40は用紙束搬送方向と直交する方向に関して図26に
示す位置に配置されており、図29に示すように、用紙
束S2をノンソートトレイ20上に排出するときに矢印
i方向に回動し、既に収容されている用紙束S1の後端
部を押さえ込む。用紙束S2が用紙束S1上に排出される
とき、ゲートローラ102,103から搬送力を付与さ
れている用紙束S2が用紙束S1を前方に押し出す場合が
ある。特に、本実施形態では、ステープルされていない
用紙束をトレイ20上にスタック可能としているため、
ステープルされていない用紙束では上側の用紙が押し出
されやすい。押さえ板140はそのような押出しを防止
するために設置されている。
【0049】詳しくは、図27、図28に示すように、
押さえ板140は先端に突出した摩擦係数の大きいゴム
材140aを備え、ローラ支軸122,123と平行に
設けたパイプ141に突設されており、パイプ141に
は支軸142が挿入されている。パイプ141と支軸1
42とは互いに回転自在であり、両者はトルクリミッタ
143,144を介して結合されている。支軸142に
固定したギヤ146はアイドルギヤ145を介して下ロ
ーラ支軸123に固定したギヤ127と噛合している。
【0050】押さえ板140は、通常、図28に示すよ
うに、直立してセットされている。用紙束S2をノンソ
ートトレイ20上に排出するため、ゲートローラ10
2,103がそれぞれ回転駆動されると、図27,図2
9に示すように、ギヤ127からアイドルギヤ145、
ギヤ146、支軸142及びトルクリミッタ143を介
してパイプ141に回転力が伝達される。このとき、押
さえ板140はパイプ141と共に矢印i方向に回動
し、ゴム材140aがトレイ20上に収容されている用
紙束S1の後端部を押さえ込む。押さえ板140の押圧
後もゲートローラ102,103は用紙束S2の排出の
ために回転駆動され、ギヤ146及び支軸142は回転
を継続するが、トルクリミッタ143の作用で押さえ板
140は押圧状態を保持する。これにて、用紙束S1が
排出方向に押し出されることが防止される。
【0051】用紙束S2がノンソートトレイ20上に排
出されると、ゲートローラ102,103は前記排出時
とは逆方向に短時間回転駆動される。このとき、ギヤ1
27からいまひとつのトルクリミッタ144を介してパ
イプ141に回転力が伝達され、図30に示すように、
押さえ板140はパイプ141と共に矢印i’方向に回
動し、用紙束S1に対する押圧を解除する。押さえ板1
40は図30に示す起立位置まで回動したとき、図示し
ないストッパで矢印i’方向への回動を規制され、起立
位置を保持する。
【0052】なお、ノンソート排紙の場合、前記トルク
リミッタ143はオフされ、押さえ板140は動作する
ことなく起立位置に保持された状態を維持する。
【0053】用紙束の押出しを防止するのは、図26に
示すほぼ中央部に位置する二つの押さえ板140(a)
が専らその機能を奏する。図26の右端の押さえ板14
0(b)はノンソートトレイ20のコーナー部に形成さ
れた凹部20a上で用紙束Sを押圧する。コーナー部に
ステープル処理された用紙束がノンソートトレイ20上
に収容された場合、ステープル針は凹部20a上に重な
り、この部分だけ嵩高くなってしまう。トレイ20上に
凹部20aを形成し、押さえ板140(b)でステープ
ル処理箇所を押さえ込むことで、次の用紙束排出時に既
に収容されている用紙束の上面をフラットに保持し、用
紙束相互の干渉を防止してスタック時の整合性を確保す
ることができる。
【0054】ところで、前述の用紙束スタック動作にお
いて、ビンアッセンブリ30は1ピッチずつ上昇する。
また、ステープル処理した用紙束のスタック動作は、レ
ベルX1にセットされたビン31上の用紙束に対するス
テープル処理と並行して行われる。
【0055】用紙束搬送ゲート100は、通常、図11
に示すホームポジションでノンソート用紙を1枚ずつト
レイ20上へ排出し、用紙束スタック時には図12に示
す第2ポジションで用紙束をトレイ20へ排出する。ト
レイ20は大量の用紙を積載収容可能であり、用紙の整
合性を確保するため、ゲート100は図12に示す第2
ポジションからさらに上方へ、一点鎖線で示す上限位置
までの間で任意の高さに上昇して停止し、用紙束を排出
可能である。上昇/停止位置は、ローラ102,103
からの用紙束排出高さがノンソートトレイ20上に積載
収容されている用紙の最上面と一定の距離を保つ位置に
対応する。即ち、ゲート100は該用紙最上面に対して
所定の落差で次の用紙束を排出できる高さまで上昇す
る。
【0056】以上の動作を可能とするため、図2に示す
ように、ノンソートトレイ20の上方には、ノンソート
トレイ20上での用紙の有無を検出するためのセンサS
E33、ノンソートトレイ20上での用紙の最上面(用
紙がないときはトレイ20の上面)を検出するためのセ
ンサSE23が設置されている。また、ゲート100の
ホームポジションを検出するためのセンサSE20及び
ゲート100内の用紙束の有無を検出するためのセンサ
SE22が設置されている。さらに、ゲート100が上
限まで上昇したことを検出するセンサSE24(図12
参照)が設置されている 一方、ノンソートトレイ20の下端部に対向する位置
に、図11、図12に示すように、カバー21が設置さ
れている。このカバー21はノンソートトレイ20上に
排出された用紙の排出方向後端を規制するためのもので
あり、用紙束搬送ゲート100と同期して上昇し、か
つ、ゲート100が下降する際にはその上昇位置に保持
されるように構成されている。即ち、カバー21は垂直
フレーム部22aと水平フレーム部22bを有し、これ
らが一体的に図示しないガイド部材にガイドされて昇降
自在とされている。ステープルソータ10の本体フレー
ム11にはラチェット29aを形成したフレーム29が
固定されており、カバー21にブラケット23を介して
取り付けた爪部材24がラチェット29aに係合してい
る。爪部材24はピン24aを支点として反時計回り方
向には回動自在であり、かつ、時計回り方向には回動を
規制されている。
【0057】用紙束搬送ゲート100が第2ポジション
にセットされているとき、カバー21は図12中実線で
示す下限位置にセットされており、爪部材24は最下段
のラチェット29aに係合している。ノンソートトレイ
20上に収容された用紙が多くなると、ゲート100は
第2ポジションよりも高く上昇し、水平フレーム部22
bがボックス101で押し上げられることによりカバー
21が上昇する。このとき、爪部材24はピン24aを
支点として反時計回り方向に回動し、ラチェット29a
を1段ずつ乗り超えていく。ゲート100の上昇が停止
すると、爪部材24が対向するラチェット29aに係合
し、次にゲート100が下降した際、カバー21はその
位置で停止した状態を保持する。以上の動作によって、
用紙束スタック時において、ローラ102,103のニ
ップ部とカバー21の上端21aが一定の距離を保つこ
とになる。
【0058】カバー21の上限は図12中一点鎖線で示
す位置である。また、ノンソートトレイ20上からオペ
レータによって用紙が取り去られると、爪部材24の時
計回り方向の回動規制が解除され(例えば、図示しない
規制部材がソレノイドの駆動によって規制位置から退避
し)、カバー21が下限位置へ下降する。
【0059】次に、図31〜33を参照して、カール押
さえベルト1000を含むカール押さえ装置を説明す
る。カール押さえベルト1000は、搬送ローラ92の
支軸97に同軸に支持されたプーリー1002に懸架さ
れている。カール押さえベルト1000は内側に歯がつ
いており、プーリー1002は表面に歯がついている。
これにより、カール押さえベルト1000はプーリー1
002によって搬送される。プーリー1002に対して
カール押さえベルト1000を挟む位置には、カール押
さえベルト1000の搬送を、トレイ方向(図において
左方向)、並びにビン31及び用紙搬送路から退避した
方向(図において右下側)へガイドするためのベルトガ
イド1001が設けられている。プーリー1002とベ
ルトガイド1001とは、プーリー1002に対してト
レイと反対側の位置(図33のA部)で間隔が狭くなっ
ている。この間隔は、カール押さえベルト1000が通
過するのに十分な広さで、且つ、カール押さえベルト1
000とプーリー1002との間の歯飛びを防ぐのに十
分な狭さに設定されている。また、プーリー1002の
下方には、プーリー1002と略平行に、カール押さえ
ベルト1000の搬送を阻止する阻止手段として、ピン
Bが設けられており、このピンBとプーリー1002と
の間をカール押さえベルト1000が通っている。ピン
Bとプーリー1002との間隔は、カール押さえベルト
1000の厚さよりも十分広く設定されている。この構
成により、カール押さえベルト1000はA部でのみプ
ーリー1002に当接し、その他の位置ではプーリー1
002に当接しない。
【0060】次に、このカール押さえ装置の動作を説明
する。まず、用紙をビン31へ排出するために搬送ロー
ラ92を正転させると、搬送ローラ92と共軸のプーリ
ー1002も正転し、カール押さえベルト1000も同
方向、すなわちビン31側へ向かう方向に搬送される。
このとき、カール押さえベルト1000のピンBに当接
した部分は移動が阻止されるから、カール押さえベルト
1000は、ピンBよりもビン31から離れた部分がビ
ン31側へ移動する。これにより、カール押さえベルト
1000はビン31側へ突出した状態になり(図33
(a)参照)、ビン31上の用紙の後端のカールを押さ
えることができる。一方、用紙をビン31から取り出す
ために搬送ローラ92を逆転させると、搬送ローラ92
と共軸のプーリー1002も逆転し、カール押さえベル
ト1000も同方向、即ちビン31から離れる方向に搬
送される。このとき、カール押さえベルト1000のピ
ンBに当接した部分は移動が阻止されるから、カール押
さえベルト1000は、ピンBよりもビン31側の部分
が、ピンBよりもビン31から離れた側へ移動する(図
33(b)参照)。しかもこのとき、カール押さえベル
ト1000はベルトガイド1001により、ビン31及
び用紙搬送路から退避した方向へ案内され、突出した状
態になる(図33(c)参照)。従って、用紙束をビン
31から取り出す際に、カール押さえベルト1000が
障害にならない(図4参照)。
【0061】図34は、カール押さえ装置の他の実施形
態を示す。この実施形態では、搬送ローラ92を廃し、
搬送ローラ91とカール押さえベルト1000とで用紙
を挟持して搬送する。即ち、カール押さえベルト100
0を搬送するためのプーリー1011が、カール押さえ
ベルト1000を挟んで搬送ローラ91と対向して設け
られており、搬送ローラ91とプーリー1011とが協
動してカール搬送ベルト1000及び用紙を搬送する。
図34には示されていないが、プーリー1011の下方
にピンBが設けられる点は、先の実施形態と同じであ
る。この実施形態では、用紙を搬送する部材とカール押
さえ部材を移動させる部材とを兼用しているので、用紙
収容装置の構成を簡略化することが出来、製造コストを
低減することが出来る。
【0062】なお、本発明に係る用紙収容装置は前記実
施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種
々に変更することができる。
【0063】特に、複写機1以外に、ホストコンピュー
タから転送される画像情報をハードコピーとして出力す
るプリンタに接続するステープルソータに本発明を適用
してもよい。
【0064】また、ビンアッセンブリ30や用紙搬送部
80の構成は任意である。例えば、複写機又はプリンタ
が画像メモリ機能を有し、画像を所望の部数だけページ
順に形成するタイプであれば、ビン31は一つのみ設置
されていてもよい。あるいはソートビンとは別にステー
プル処理専用のビンを備えていてもよい。
【0065】さらに、用紙束のバインド手段としては、
ステープル針を用いる以外に、クリップを用いたり、糊
付けによる方法であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるステープルソータと
複写機の外観を示す正面図。
【図2】前記ステープルソータの概略構成を示す立面
図。
【図3】前記ステープルソータ内の第2搬送部と取出し
ユニットを示す正面図、ビンへの用紙分配時を示す。
【図4】前記第2搬送部と取出しユニットを示す正面
図、用紙束取出し時を示す。
【図5】前記取出しユニットの駆動系を示す概略構成
図。
【図6】前記駆動系を示す断面図。
【図7】前記駆動系を示す正面図、用紙分配時を示す。
【図8】前記駆動系を示す正面図、用紙束取出し時を示
す。
【図9】用紙束の取出し状態の説明図。
【図10】用紙束の取出し状態の説明図。
【図11】前記ステープルソータの上部を示す立面図、
ゲートのホームポジションを示す。
【図12】前記ステープルソータの上部を示す立面図、
ゲートの第2ポジションを示す。
【図13】ステープルソータ内での用紙束ステープル/
取出し/スタックの動作説明図。
【図14】ステープルソータ内での用紙束ステープル/
取出し/スタックの動作説明図、図13の続き。
【図15】ステープルソータ内での用紙束ステープル/
取出し/スタックの動作説明図、図14の続き。
【図16】ステープルソータ内での用紙束ステープル/
取出し/スタックの動作説明図、図15の続き。
【図17】ステープルソータ内での用紙束ステープル/
取出し/スタックの動作説明図、図16の続き。
【図18】ステープルソータ内での用紙束ステープル/
取出し/スタックの動作説明図、図17の続き。
【図19】ゲートローラを示す側面図。
【図20】ゲートローラの動作説明図。
【図21】ゲートローラに付設されているガイド板を示
す側面図。
【図22】ゲートローラによる用紙搬送状態の説明図。
【図23】ゲートローラによる用紙束搬送状態の説明
図。
【図24】ゲートローラのシフト機構を示す立面図。
【図25】ノンソートトレイ上での用紙束積載状態の説
明図。
【図26】ノンソートトレイ上での用紙束積載状態の説
明図。
【図27】用紙押さえ板の取付け構造を示す断面図。
【図28】用紙押さえ板の動作説明図。
【図29】用紙押さえ板の動作説明図、図28の続き。
【図30】用紙押さえ板の動作説明図、図29の続き。
【図31】カール押さえ装置を示す斜視図。
【図32】カール押さえ装置を示す断面図。
【図33】カール押さえ装置のカール押さえベルトの動
作を説明する断面図。
【図34】カール押さえ装置の他の実施形態を示す斜視
図。
【符号の説明】
1…電子写真複写機 10…ステープルソータ 20…ノンソートトレイ 31…ビン 34…ストッパ 40…取出しユニット 41…押戻しレバー 42,43…取出しローラ 45…上アーム 46…下アーム 46a…カム面 100…用紙束搬送ゲート 102,103…ゲートローラ 1000…カール押さえベルト M70…駆動モータ S…用紙束

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレイ上に集積された用紙のカールを押
    さえるためのベルトと、 前記トレイの近傍に正逆回転可能に設けられ、前記ベル
    トが懸架されると共に、前記ベルトを搬送するベルト搬
    送部材と、 該ベルト搬送部材と前記ベルトとの当接位置以外の位置
    で前記ベルトに当接し、前記ベルトの移動を阻止する阻
    止手段と、 を備えたことを特徴とするカール押さえ装置。
  2. 【請求項2】 用紙を集積するトレイと、 該トレイ上に、用紙処理装置から排出された用紙を排出
    する排出手段と、 前記トレイ上に積載されている用紙束に対し後処理を施
    す後処理手段と、 前記トレイ上に積載されている用紙のカールを押さえる
    カール押さえ部材と、 前記後処理手段の後処理時、該カール押さえ部材を用紙
    から退避させる退避手段と、 を備えたことを特徴とする用紙収容装置。
  3. 【請求項3】 用紙を集積するトレイと、 該トレイ上に近接して正逆回転可能に設けられ、正転時
    に用紙を前記トレイ上に排出し、逆転時に前記トレイ上
    の用紙を取り出す用紙搬送手段と、 前記用紙搬送手段の正転時には前記トレイ上の用紙上に
    進出して用紙のカールを押さえると共に、前記用紙搬送
    手段の逆転時には前記トレイ上の用紙から退避するカー
    ル押さえ手段と、 を備えたことを特徴とする用紙収容装置。
  4. 【請求項4】 前記カール押さえ手段が、 前記トレイ上に集積された用紙のカールを押さえるため
    のベルトと、 該ベルトが懸架されると共に前記用紙搬送手段と同軸に
    正逆回転可能に設けられ、前記ベルトを搬送するベルト
    搬送手段と、 該ベルト搬送手段と前記ベルトとの当接位置以外の位置
    で前記ベルトに当接し、前記ベルトの移動を阻止する阻
    止手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3記載の用紙収容装
    置。
JP28031997A 1997-10-14 1997-10-14 カール押さえ装置、及びそれを備えた用紙収容装置 Pending JPH11116124A (ja)

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JP28031997A JPH11116124A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 カール押さえ装置、及びそれを備えた用紙収容装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP28031997A JPH11116124A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 カール押さえ装置、及びそれを備えた用紙収容装置

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JPH11116124A true JPH11116124A (ja) 1999-04-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014061992A (ja) * 2012-08-27 2014-04-10 Canon Inc シート処理装置及び画像形成装置
CN112841911A (zh) * 2020-12-22 2021-05-28 姜雨 一种档案整理储存装置
JP2022502853A (ja) * 2018-09-28 2022-01-11 パワー ロール リミテッド エネルギー貯蔵装置用の基板を処理する方法

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