JPH11112388A - 冗長伝送路を有しない通信システムの冗長系切り替え方法 - Google Patents

冗長伝送路を有しない通信システムの冗長系切り替え方法

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JPH11112388A
JPH11112388A JP9273996A JP27399697A JPH11112388A JP H11112388 A JPH11112388 A JP H11112388A JP 9273996 A JP9273996 A JP 9273996A JP 27399697 A JP27399697 A JP 27399697A JP H11112388 A JPH11112388 A JP H11112388A
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signal
main signal
terminal device
pattern
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JP9273996A
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Hirofumi Araki
洋文 荒木
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/74Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for increasing reliability, e.g. using redundant or spare channels or apparatus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/08Intermediate station arrangements, e.g. for branching, for tapping-off
    • H04J3/085Intermediate station arrangements, e.g. for branching, for tapping-off for ring networks, e.g. SDH/SONET rings, self-healing rings, meashed SDH/SONET networks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDH装置を国際規格の規定に沿って標準化で
き、しかも、切換が必要となる障害を確実に検出してシ
ステムの信頼性を向上する。 【解決手段】 各端局装置50A,50Bを構成する第
1の装置(51,54)、第2の装置(53,56)を
現用/予備の冗長構成とし、一方の端局装置50A側で
発生した回線障害を他方の端局装置50Bで検出し、他
方の端局装置より一方の端局装置に送出する現用及び予
備の主信号に回線障害発生警報を含む付加データを多重
し、あるいは回線障害発生警報をオーバヘッドバイトで
挿入し、一方の端局装置において、付加データあるいは
オーバヘッドバイトに含まれる警報を検出して回線の切
り替えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冗長伝送路を有しな
い通信システムの冗長系切り替え方法に係わり、特に、
冗長構成の端局装置間を冗長構成を有しない上り/下り
の2本の伝送路で接続してなる通信システムの冗長系切
換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送システムにおいては、現用(WOR
K)、予備(PROTECT)を1回線づつ備えた1+1の構成に
スイッチコントローラを加えることにより、1+1ライ
ン切り替えポイントツーポイントシステムを構築し、あ
るいは、現用N回線、予備1回線の1:Nの構成にスイ
ッチコントローラを加えることにより、1:Nライン切
り替えポイントツーポイントシステムを構築し、現用回
線に障害が発生したときに予備回線に切り替えて通信を
継続できるようになっている。
【0003】光信号ラインの切り替えに関する情報の授
受は、新同期方式(SDH:SynchronousDigital Hierarach
y)の国際規格(SONET)で規定されており、オーバーヘッ
ドバイトOHBの内K1/K2バイトを用いて行うように
なっている。図10(a)はSONET STS-3(OC-3)のフレーム
フォーマット説明図であり、1フレーム9×270バイトで
構成され、最初の9×9バイトはセクションオーバヘッド
SOH(Section Overhead)、残りはパスオーバヘッドPOH(P
ath Overhead)及びペイロードPL(payload)である。セ
クションオーバヘッドSOHは、フレームの先頭を表わす
情報(フレーム同期信号)、伝送路固有の情報(伝送時
のエラーをチェックする情報、ネットワークを保守する
ための情報等)、パスオーバヘッドPOHの位置を示すポ
インタ等を伝送する部分である。又、パスオーバヘッド
POHは網内でのエンド・ツー・エンドの監視情報を伝送
する部分、ペイロードPLは150Mbpsの情報を送る部分で
ある。
【0004】セクションオーバヘッドSOHは、3×9バイ
トの中継セクションオーバヘッド、1×9バイトのポイン
タ、5×9バイトの多重セクションオーバヘッドで構成さ
れている。中継セクションオーバヘッドは、図10
(b)に示すように、A1〜A2,C1,B1,E1,
F1,D1〜D3バイトを有している。又、多重セクシ
ョンオーバヘッドは、B2,K1〜K2,D4〜D1
2,Z1〜Z2バイトを有している。中継セクションオ
ーバヘッド、多重セクションオーバヘッドには未定義の
バイトが多数あり、通信業者によりその使用がゆだねら
れている。
【0005】オーバヘッドバイトのうち、K1バイトは
主に切り替え要求のために用いられ、切り替え要求のレ
ベルおよび切り替えラインを指定する。K2バイトは主
にK1バイトに対する応答に用いられ、その他にもシス
テムのアーキテクチャ、切り替えモード、AIS(Alarm
Indication Signal)/FERF(Far End Receive Fail
ure)を表すために用いられる。切り替え要求には信号障
害時の切り替え要求の他に、ロックアウト、フォースド
スイッチ、マニュアルスイッチによる切り替え要求があ
る。図11、図12にSONETで規定されているK1/K
2バイトの並びと、その意味のリストを示す。
【0006】・ K1バイト K1バイトの前4ビットb1〜b4は切り替え要求を表し、
後4ビットb5〜b8は切り替えラインを表し、最大14本
の伝送路を指定することができる。Lockout ofProtecti
onは予備伝送路への切り替えを禁止する切り替え要求、
Forced Switchは人為的な指定伝送路の切り替え要求で
あり、切り替えが行われたなら他に障害が発生してもそ
ちらへ切り替わらない。SF(Signal Failure) は伝
送路の信号が失われた時の切り替え要求であり、Highと
Lawの2つの優先度がある。SD (Signal Degrade)
は伝送路の信号劣化による切り替え要求であり、Highと
Lawの2つの優先度がある。なお、SF切り替え要求の方
がSD切り替え要求より優先度が高い。Manual Switch
は人為的な切り替え要求で、他に障害が発生するとそち
らを優先して切り替わるもの、Wait-to-Restoreは障害
ラインが復旧した後に切り戻し要求が出されても、所定
時間経過してから切り戻しを行う要求、Exerciserは切
り替え動作が正常に行われるかを実際に切り替えて自己
診断するもの、No Requestは正常時あるいはブリッジを
解除する際等に送るものである。
【0007】・ K2バイト K2バイトのb1〜b4ビットは伝送路番号を指定するもの
で、受信K1バイトのb5〜b8がヌルの場合にはヌル(000
0)となり、その他の場合には切り替えた伝送路番号とな
る。b5ビットはネットワーク構成を示すもので、"1"は1
+1システムを示し、"0"は1:Nシステムを示す。b6〜b
8バイトは、切り替えモードの別、障害内容等を示すも
のである。切り替えモードは、片方向の信号だけが切り
替わる単一方向モード(Uni-directional mode)と、両方
向の信号が同時に切り替わる双方向モード(Bi-directio
nal mode)の2種類がある。
【0008】・ K1,K2バイトを用いた切り替えシ
ーケンス Uni-directional modeの場合、図13(a)に示すよう
に、B局はSFを検出するとK1バイト(Switch reque
st)をA局に送る。A局は受信したK1バイト(Switch
request)により指定されたラインに対してブリッジ(Bri
dge)制御を行う。Bridge制御とは現用回線と予備回線の
両方に同一の信号を伝送する制御の事である。A局はBr
idge制御をおこなた後、受信したK1バイトに対応した
K2バイト(Switch response)を対向局(B局)に送信
する。このK2バイトを受信したB局では、Switch制御
を行う。Switch制御とは指定された受信方向のライン信
号を予備回線に切り替える制御のことである。
【0009】Bi-directional modeの場合、図13(b)に
示すように、B局はSFを検出するとK1バイト(Swit
ch request)をA局に送る。A局は受信したK1バイト
(Switch request)により指定されたラインに対してBri
dge制御を行い、Uni-directional modeと同様にK2バ
イト(Switch response)を返送すると同時に、Reversere
quest(RR)を指定したK1バイトを送出する。B局はRR
を受信した時には、自局が送出したK1バイトで指定し
たラインに対し、Switch制御およびBridge制御を行い、
対向局(A局)にK2バイト(Switch response)を送出
する。このK2バイト(Switch response)を受信したA
局はSwitch制御を行う。
【0010】図14はK1,K2バイトを用いたライン
プロテクションによる切り替え方式の詳細説明図であ
り、1は端局装置(A局)、2はA局の対向局である端
局装置(B局)、3は現用伝送路で、3aは現用上り回
線、3bは現用下り回線、4は予備伝送路で、4aは予
備上り回線、4bは予備下り回線である。端局装置(A
局)1において、1aは多重分離部、1b,1cは現
用、予備の送信部(TX-W,TX-P)で全く同じ信号を送出す
るもの、1d,1eは現用、予備の受信部(RX-W,RX-P)
で全く同じ信号を受信するものである。端局装置(B
局)2において、2aは多重分離部、2b,2cは現
用、予備の送信部(TX-W,TX-P)で全く同じ信号を送出す
るもの、2d,2eは現用、予備の受信部(RX-W,RX-P)
で全く同じ信号を受信するものである。端局装置1の現
用送信部1bは、現用上り回線3aを介して端局装置2
の現用受信部2dと接続され、端局装置1の予備送信部
1cは、予備上り回線4aを介して端局装置2の予備受
信部2eと接続されている。同様に、端局装置2の現用
送信部2bは、現用下り回線3bを介して端局装置1の
現用受信部1dと接続され、端局装置2の予備送信部2
cは、予備下り回線4bを介して端局装置1の予備受信
部1eと接続されている。
【0011】すなわち、図14の伝送システムでは、端
局装置および伝送路が共に二重化されており、現用上り
回線3aに障害が発生したとき予備上り回線4aに切り
替わるようになっている。又、現用下り回線3bに障害
が発生したとき予備下り回線4bに切り替わるようにな
っている。たとえば、上り回線3aの×印部で障害が発
生し、信号喪失(Signal Failure)あるいは信号劣化(Si
gnal Degrade)が発生すると、端局装置(B局)2はS
F,SDを検出して予備回線4bを介してK1バイト(S
witch request)を端局装置(A局)1に送る。A局は受
信したK1バイトに基づいてブリッジ(Bridge)制御を行
って現用回線3aと予備回線4aの両方に同一の信号を
伝送すると共に、受信したK1バイトに対応したK2バ
イト(Switch response)を対向局(B局)に送信する。
このK2バイトを受信したB局はSwitch制御により現用
回線3aから予備回線4aに切り替える。以上のよう
に、現用、予備のいずれかの回線で警報が検出される
と、障害回線から正常回線への切り替えが行われる。
【0012】ところで、長距離で、かつ、伝送路コスト
が高い通信システム(例えば国際間通信が必要な海底シ
ステム)においてライン冗長系を採用すると、ライン
数、中継器数が多くなるため通信システムのコストが高
くなり、現実的でなくなる。このため、装置のみ冗長構
成にし、ラインを冗長構成しない通信システムがある。
図15はかかるライン冗長構成を有しない通信システム
の一例であり、図14と同一部分には同一符号を付して
いる。図中、5はA局側の付加装置、6はB局側の付加
装置、7は上り伝送路、8は下り伝送路であり、伝送路
7,8は冗長構成を取っていない。付加装置5におい
て、5aは現用および予備の送信部1b,1cからそれ
ぞれ入力された信号の一方を選択して上り伝送路7に送
出するスイッチ部、5bは下り伝送路8から入力された
信号を現用および予備の受信部1d,1eに分配するハ
イブリッド部、5cは制御部でありスイッチ5aが選択
する信号の指示を行う。付加装置6において、6aは現
用および予備の送信部2b,2cからそれぞれ入力され
た信号の一方を選択して下り伝送路8に送出するスイッ
チ部、6bは上り伝送路7から入力された信号を現用お
よび予備の受信部2d,2eに分配するハイブリッド
部、6cは制御部でありスイッチ6aが選択する信号の
指示を行う。
【0013】かかる通信システムにおいて、スイッチ部
5aで現用系の信号が選択され、ハイブリッド部6bで
該現用系信号が現用および予備の受信部2d,2eに分
配されているものとする。かかる場合、×印で障害が発
生すると端局装置(B局)2は現用および予備の回線3
a′,4a′における信号喪失SFあるいは信号劣化S
Dを同時に検出する。現用および予備回線で同時にS
F,SDを検出すると、国際規格の規定では切り替えて
も意味がないため回線の切り替えを行わない。しかし、
図15の構成では現用から予備に回線を切り替えると通
信の継続が可能になる。このため、回線冗長構成を有さ
ない通信システムでは、現用および予備回線で同時にS
F,SDを検出する場合であっても回線切り替えを行っ
て通信を継続できるようにする必要がある。
【0014】又、近年、超高速ビットレートの通信技
術、中継スパン延長手段を用いた通信技術(光増幅、符
号訂正等)、光波長多重通信技術が進歩し、これら技術
に基づいて各種装置が開発されている。そして、これら
開発された装置は、SDH装置と伝送路の間に設置さ
れ、通信コストを少しでも下げるべく、使用されてい
る。しかし、これら装置には伝送路全ての警報検出が出
来ない場合があり、かかる場合にはSDH装置側で検出
して対応する必要がある。
【0015】上記要求を満足するために、図16に示す
通信システムが提案されている。この通信システムは、
A局側に2.5Gbpsの2台のSDH装置(SDH MUX A, SDH MUX
C)11,12及び5Gbpsの上位装置(SLTE-A)13を備
え、B局側に2.5Gbpsの2台のSDH装置(SDH MUX B, SDH
MUX D)14,15及び5Gbpsの上位装置(SLTE-B)16を
備え、各上位装置13,16間は上り、下り伝送路1
7,18で接続されている。上位装置13は、各SDH装
置(SDH MUX)11,12からの2.5Gbpsの信号を多重して
5Gbpsの信号にして伝送路17に送出すると共に、伝送
路18からの5Gbpsの多重信号を現用/予備の2つの系
に分岐し、それぞれを2.5Gbpsの信号に分離して各SDH装
置(SDH MUX)11,12に入力する。上位装置16は、
各SDH装置(SDHMUX)14,15からの2.5Gbpsの信号を多
重して5Gbpsの信号にして伝送路18に送出すると共
に、伝送路17からの5Gbpsの多重信号を現用/予備の
2つの系に分岐し、それぞれを2.5Gbpsの信号に分離し
て各SDH装置(SDH MUX)14,15に入力する。
【0016】SDH装置11〜12,14〜15は同一の
構成を備え、それぞれ以下のユニットを備えている。す
なわち、各SDH装置(SDH MUX)は 現用の送信部(WTX)21、 現用の受信部(WRX)22、 予備の送信部(PTX)23、 予備の受信部(PRX)24、 入線#1〜#nから入力される信号を多重して現用/予備
の送信部21,23に分配する多重部(MUX)25、 現用/予備の受信部22,24から入力された一方の
多重信号を分離して出線#1〜#nに送出する分離部(DMUX)
26、 対向装置より送出されてきた対向装置警報を検出して
回線切り替え要求を出力する対向装置警報検出部(DET)
27、 回線における信号喪失SFや信号劣化SDを検出して
対向装置警報を送信するように指示する障害検出部(AL
M)28、 対向装置警報送信トリガにより、対向装置警報を送出
する制御部(CONT)、を備えている。なお、各SDH装置1
1〜12,14〜15には上記全てのユニットを示して
おらず、説明上必要なユニットのみ示している。
【0017】上位装置(SDH MUX)13,16は同一の構
成を備え、以下のユニットを備えている。たとえば、上
位装置(SDH MUX)13は SDH装置(SDH MUX)11,12の各現用送信部21から
の2.5Gbpsの信号を多重して5Gbpsの信号にしてスイッチ
部を介して伝送路17に送出すると共に、伝送路18か
らハイブリッド部を介して入力された5Gbpsの多重信号
を2.5Gbpsの信号に分離してSDH装置(SDH MUX)11,1
2の各現用受信部22に分離、入力する現用系多重分離
部(WMLDM)31、 SDH装置(SDH MUX)11,12の各予備送信部23から
の2.5Gbpsの信号を多重して5Gbpsの信号にしてスイッチ
を介して伝送路17に送出すると共に、伝送路18から
ハイブリッド部を介して入力された5Gbpsの多重信号を
2.5Gbpsの信号に分離してSDH装置(SDH MUX)11,12
の各予備受信部24に分離、入力する予備系多重分離部
(PMLDM)32、 現用系多重分離部(WMLDM)31と予備系多重分離部(PM
LDM)32から入力される多重信号のうち一方を選択して
伝送路17に送出するスイッチ部(SW)33、 伝送路18から入力された5Gbpsの多重信号を現用系
及び予備系の多重分離部31,32に分配するハイブリ
ッド部(HYB)34、 対向装置警報検出部(DET)27から指示される回線切
り替え要求によりスイッチ部33を制御して現用あるい
は予備の信号を伝送路17に送出させるスイッチコント
ローラ(SW CONT)35、を備えている。なお、各上位装
置16には上記全てのユニットを示しておらず、説明上
必要なユニットのみ示している。
【0018】現用系の信号が点線で示すルートでスイッ
チ部33を介して上り方向に送信され、同様に現用系の
信号が一点鎖線で示すルートでスイッチ部33を介して
下り方向に送信されているときに、×印部で回線障害が
発生した場合における回線切り替え手順を説明する。こ
の場合、(a) 切替えを実施するのは上位装置(SLTE MUX
A)13、(b) 伝送路警報を検出して対向装置警報を送信
するのはSDH装置(SDHMUX B)14、(c) 対向装置からの
警報(対向装置警報)を検出して回線切り替え要求を出力
するのはSDH装置(SDH MUX A)11である。
【0019】 ×印で示す箇所で障害が発生すると、
点線で示す回線の信号が喪失(SF)あるいは信号が劣
化する(SD)。 これにより、SDH装置(SDH MUX B)14における現
用及び予備の受信部22,24で同時に伝送路警報(S
F,SD)が検出される。 障害検出部(ALM)28は現用及び予備の両系で同時に
警報(信号喪失SFまたは信号劣化SD)が検出された
ことにより、対向装置警報送信トリガを発生する。な
お、一方の系でのみ警報が検出された場合には、対向装
置警報送信トリガを発生しない。たとえば、上位装置1
6の多重分離部31とSDH装置14の現用系受信部22
間のb点で障害が発生した場合には、障害検出部(ALM)
28は現用系のみで警報(信号喪失SFまたは信号劣化
SD)を検出する。かかる場合、障害検出部(ALM)28
は制御部29にその旨を通知する。これにより、制御部
29は図示しない分離部(DMUX)を制御し、分離部は現用
系受信部22からの信号に替えて予備系受信部24から
の信号を分離して所定の回線#1〜#nに送出するように制
御する。
【0020】さて、制御部(CONT)29は対向装置警報
送信トリガを受信すると、オーバヘッドOHBのK2バイ
トを用いて対向装置警報を一点鎖線のルートでSDH装置
11に送信する。 SDH装置11の現用、予備の受信部22,24はSDH装
置14から送られてきた対向装置警報を検出し、対向装
置警報検出部(DET)27に通知する。 対向装置警報検出部(DET)27は現用あるいは予備の
どちらか一方の系で対向装置警報が検出されると上位装
置13に対し切替え要求を出す。 上位装置13は切替え要求を受信すると、スイッチ部
33に回線切り替えを指示する。該切り替え指示によ
り、スイッチ部33は現用の多重分離部31からの信号
に替えて、以後予備の多重分離部32からの信号を選択
して伝送路17に送出する。以上により、通信が継続す
る。 以上により、予備系で伝送路が回復すると、上記〜
の順で切替制御が解除する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図16
の構成によれば、ライン冗長構成を有しない通信システ
ムにおいて、現用、予備の両系に同時に警報(信号喪失
SF、信号劣化SD)が検出された場合でも、回線の切
り替え制御ができる。しかし、従来技術のSDH装置は、
国際規格による規定に反して現用/予備の両系で同時に
警報を検出した場合に回線切り替えを行うもので問題と
なっている。又、従来技術では切り替え要求があるとト
グル形式で切り替えを実行するもので、切替え要求が現
用側から予備側なのか、予備側から現用側なのか判別出
来ない。このため、頻繁に切り替えが生じると、従来技
術では混乱が生じ正しく切り替えができなくなる問題が
ある。
【0022】又、かかる問題を解決するために、切替え
動作完了後に対向装置側で警報挿入を解除し、解除され
た信号が自装置まで戻ってくるまでの間、ガード時間を
設けて切り替え完了を確認することが行われるが、かか
る切り替え確認の間通信が途絶える問題がある。又、伝
送路17,18に障害が発生した場合における回線の切
り替えは意味がなく不要である。しかし、従来技術では
かかる場合にも不要な回線切り替えを行う問題がある。
【0023】以上から、本発明の目的は、SDH装置(下位
装置としてのMUX装置)を国際規格の規定に沿って構成、
かつ、標準化ができ、しかも、切替えが必要となる障害
を確実に検出してシステムの信頼性を向上できるように
することである。本発明の目的は、切替え要求が現用側
から予備側へなのか、予備側から現用側へなのか判別出
来るようにすることである。本発明の目的は、伝送路障
害が発生した場合に不要な回線切り替えをしないように
することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明によれ
ば、現用/予備の主信号をそれぞれ対向局側に送出する
と共に対向局側より現用/予備の主信号を受信する第1
の装置と、前記第1の装置から対向局に向けて出力され
る現用/予備の主信号の一方を選択して対向局へ送出す
ると共に、前記対向局から送出されてきた主信号を分岐
して現用/予備の主信号として前記第1の装置に入力す
る第2の装置とを備えた端局装置を2台設け、各端局装
置の前記第2の装置間を冗長構成を有しない上り/下り
の2本の前記端局装置を構成する第1、第2の装置を現
用/予備の冗長構成とする手段、一方の端局装置側で発
生した回線障害を他方の端局装置で検出する手段、他方
の端局装置より一方の端局装置に送出する主信号に回線
障害発生警報を含む付加データを多重する手段、一方の
端局装置において、前記付加データに含まれる警報を検
出して回線の切り替えを行う手段を備えた通信システム
の冗長系切り替え方法により達成される。
【0025】又、上記目的は、前記端局装置を構成する
第1、第2の装置を現用/予備の冗長構成とする手段、
一方の第1端局装置は、現用系主信号に現用系識別パタ
ーンを付加データとして多重すると共に、予備系主信号
に予備系識別パターンを付加データとして多重し、か
つ、現用系/予備系の主信号の一方を選択して上り伝送
路を介して他方の第2端局装置に送出する手段、第2端
局装置は、第1端局装置より送出されてきた信号に多重
されているパターンを識別すると共に、送出されてきた
信号の信号劣化あるいは信号喪失を監視して第1端局装
置の回線障害を検出する手段、第2端局装置は回線障害
検出時、回線障害発生警報及び前記パターンより定まる
障害発生系を含む付加データを主信号に多重して下り伝
送路を介して第1端局装置に伝送する手段、第1端局装
置は、前記付加データに含まれる警報及び障害発生系に
基づいて回線の切り替えを行う手段を備えた通信システ
ムの冗長系切り替え方法により達成される。
【0026】又、上記目的は、前記端局装置を構成する
第1、第2の装置を現用/予備の冗長構成とする手段、
一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて固
定パターンを現用系及び予備系主信号に挿入し、かつ、
現用系及び予備系主信号の一方を選択して上り伝送路を
介して他方の第2端局装置に送出する手段、第2端局装
置は、第1端局装置から送出されてきた主信号に挿入さ
れているパターンをオーバヘッドバイトを参照して復元
する手段、復元したパターンと前記固定パターンと比較
する手段、復元パターンが固定パターンと不一致の場
合、第2端局装置は主信号に回線障害発生警報を含む付
加データを多重して下り伝送路を介して第1端局装置に
伝送する手段、第1端局装置は、前記付加データに含ま
れる警報を識別して回線の切り替えを行う手段を備えた
通信システムの冗長系切り替え方法により達成される。
【0027】又、上記目的は、前記端局装置を構成する
第1、第2の装置を現用/予備の冗長構成とする手段、
一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて現
用系主信号に現用系識別パターンを挿入すると共に、予
備系主信号に予備系識別パターンを挿入し、かつ、現用
系及び予備系主信号の一方を選択して第1の伝送路を介
して他方の第2端局装置に送出する手段、第2端局装置
は、第1端局装置から送出されてきた主信号に挿入され
ているパターンをオーバヘッドバイトを参照して復元す
る手段、復元したパターンと現用系あるいは予備系の識
別パターンと比較する手段、復元パターンが前記識別パ
ターンと不一致の場合、第2端局装置は回線障害発生警
報及び障害発生系を含む付加データを主信号に多重して
下り伝送路を介して第1端局装置に伝送する手段、第1
端局装置は、前記付加データに含まれる警報及び識別デ
ータに基づいて回線の切り替えを行う手段を備えた通信
システムの冗長系切り替え方法により達成される。
【0028】又、上記目的は、前記端局装置を構成する
第1、第2の装置を現用/予備の冗長構成とする手段、
一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて固
定パターンを現用系及び予備系主信号に挿入し、かつ、
現用系及び予備系主信号の一方を選択して上り伝送路を
介して他方の第2端局装置に送出する手段、第2端局装
置は、第1端局装置から送出されてきた主信号に挿入さ
れているパターンをオーバヘッドバイトを参照して復元
する手段、復元したパターンと前記固定パターンと比較
する手段、復元パターンが固定パターンと不一致の場
合、第2端局装置はオーバヘッドバイトを用いて回線障
害発生警報を主信号に挿入して下り伝送路を介して第1
端局装置に伝送する手段、第1端局装置は、前記オーバ
ヘッドバイトを参照して回線障害発生警報が通知されて
いるか調べ、警報が通知されている場合には回線の切り
替えを行う手段を備えた通信システムの冗長系切り替え
方法により達成される。
【0029】又、上記目的は、前記端局装置を構成する
第1、第2の装置を現用/予備の冗長構成とする手段、
一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて現
用系主信号に現用系識別パターンを挿入すると共に、予
備系主信号に予備系識別パターンを挿入し、かつ、現用
系及び予備系主信号の一方を選択して上り伝送路を介し
て他方の第2端局装置に送出する手段、第2端局装置
は、第1端局装置から送出されてきた主信号に挿入され
ているパターンをオーバヘッドバイトを参照して復元す
る手段、復元したパターンと現用系あるいは予備系の識
別パターンと比較する手段、復元パターンが前記識別パ
ターンと不一致の場合、第2端局装置はオーバヘッドバ
イトを用いて回線障害発生警報及び障害発生系を主信号
に挿入して下り伝送路を介して第1端局装置に伝送する
手段、第1端局装置は、前記オーバヘッドバイトを参照
して回線障害発生警報及び障害発生系を識別して回線の
切り替えを行う手段を備えた通信システムの冗長系切り
替え方法により達成される。
【0030】
【発明の実施の形態】
(A)本発明の回線切換方法が適用可能な通信システム (a)構成 図1は本発明の回線切換方法を適用できる通信システム
の構成図であり、50AはA局側の端局装置、50Bは
B局側の端局装置である。A局側の端局装置50Aにお
いて、51,52は2.5GbpsのSDH装置(SDH MUX A, SDH
MUX C)、53は多重分離を行う5Gbpsの上位装置(SLTE-
A)である。B局側の端局装置50Bにおいて、54,5
5は2.5GbpsのSDH装置(SDH MUX B, SDH MUX D)、56は
多重分離を行う5Gbpsの上位装置(SLTE-B)、57は端局
装置50Bの上位装置53から端局装置50Bの上位装
置56へ信号を伝送する上り伝送路、58は上位装置5
6から上位装置53へ信号を伝送する下り伝送路であ
る。
【0031】上位装置53は、各SDH装置(SDH MUX)5
1,52からの2.5Gbpsの信号を多重して5Gbpsの信号に
して伝送路57に送出すると共に、伝送路58からの5G
bpsの多重信号を分岐し、各分岐信号をそれぞれ2.5Gbps
の信号に分離して各SDH装置(SDH MUX)51,52に入力
する。上位装置56は、各SDH装置(SDH MUX)54,5
5からの2.5Gbpsの信号を多重して5Gbpsの信号にして伝
送路58に送出すると共に、伝送路57からの5Gbpsの
多重信号を分岐し、各分岐信号をそれぞれ2.5Gbpsの信
号に分離して各SDH装置(SDH MUX)54,55に入力す
る。SDH装置51〜52,54〜55は同一の構成を備
え、それぞれ、現用の送信部(WTX)61、現用の受
信部(WRX)62、予備の送信部(PTX)63、予備の受
信部(PRX)64を備えている。
【0032】上位装置(SDH MUX)53は以下のユニット
を備えている。すなわち、上位装置(SDH MUX)53は、 SDH装置(SDH MUX)51,52の各現用送信部61から
の2.5Gbpsの信号を多重して5Gbpsの信号にしてスイッチ
部を介して伝送路57に送出すると共に、伝送路58か
らハイブリッド部を介して入力された5Gbpsの多重信号
を2.5Gbpsの信号に分離してSDH装置(SDH MUX)51,5
2の各現用受信部62に分離、入力する現用系多重分離
部(WMLDM)71、 SDH装置(SDH MUX)51,52の各予備送信部63から
の2.5Gbpsの信号を多重して5Gbpsの信号にしてスイッチ
部を介して伝送路57に送出すると共に、伝送路58か
らハイブリッド部を介して入力された5Gbpsの多重信号
を2.5Gbpsの信号に分離してSDH装置(SDH MUX)51,5
2の各予備受信部64に分離、入力する予備系多重分離
部(PMLDM)72、 現用系多重分離部(WMLDM)71と予備系多重分離部(PM
LDM)72から入力される5Gbpsの多重信号のうち一方を
選択して伝送路57に送出するスイッチ部(SW)73、 伝送路58から入力された5Gbpsの多重信号を現用及
び予備の多重分離部71,72に分岐入力するハイブリ
ッド部(HYB)74、を備えている。上位装置(SDH MUX)5
6はユニットの配置が上位装置53と逆になっているが
同一の構成を備えている。
【0033】(b)信号伝送 A局側よりB局側への信号の伝送は以下のように行われ
る。外部よりA局のSDH装置51,52に入力された現
用系信号は、それぞれSDH装置51,52の現用系送信
部61を介して上位装置53の現用系多重分離部71に
入力し、ここで時分割多重されてスイッチ部73に入力
する。又、以上と並行して、A局のSDH装置51,52
に入力された予備系の信号はそれぞれSDH装置51,5
2の予備系送信部63を介して上位装置53の予備系多
重分離部72に入力し、ここで時分割多重されてスイッ
チ部73に入力する。スイッチ部73は例えば現用系か
らの信号を選択して伝送路57に送出する。
【0034】B局の上位装置56のハイブリッド部74
は伝送路57を介してA局より送信されてきた多重信号
を現用/予備の各多重分離部71、72に分岐する。現
用系多重分離部71は入力された多重信号を分離し、分
離した信号をそれぞれSDH装置54,55の現用系受信
部62に入力し、現用系受信部62は該信号を現用系信
号として外部に送出する。又、予備系の多重分離部72
は入力された多重信号を分離し、分離した信号をそれぞ
れSDH装置54,55の予備系受信部64に入力し、予
備系受信部64は該信号を予備系信号として外部に送出
する。かかる信号伝送中に、たとえば現用系回線のa点
で障害が発生すると、後述する本発明の回線切換構成に
よりスイッチ部73を制御して現用系多重信号に替えて
予備系多重信号を伝送路57に送出して通信を継続す
る。以上は、A局側からB局側へ信号を伝送した場合で
あるが、B局側からA局側へ信号を伝送する場合も同様
に行われる。
【0035】(c)多重分離部の構成 多重分離部71,72には、主信号以外の信号を主信号
と同時に送出できる機能を有するものと、有しないもの
がある。 (c-1) 同時送出機能を有しない場合 多重分離部71,72が主信号以外の信号を主信号と同
時に送出できる機能を有しない場合、該多重分離部7
1,72は多重に際して、SDH装置51、52から入力
される主信号を単に主信号の2倍のビットレートで時分
割多重してスイッチ部73に送出する。又、分離に際し
て、ハイブリッド部74から分岐入力した多重信号を分
離し、分離信号をSDH装置51,52に多重信号のビッ
トレートの1/2のビットレートで送り出す。
【0036】(c-2) 同時送出機能を有する場合 多重分離部71,72が主信号以外の信号を主信号と同
時に送出できる機能を有する場合、該多重分離部は多重
に際して、主信号をその2倍のビットレートより高速に
時分割多重して空白のタイムスロットを作成し、該タイ
ムスロットに付加データADDTを乗せて送出する。図
2(a)はかかる多重原理説明図であり、SDH装置5
1,52から入力されたデータDATA A,DATA Cをその2
倍のビットレートより高速に多重することにより空きの
タイムスロットを生成し、該タイムスロットに付加デー
タ発生部75から発生する付加データADDTを多重してス
イッチ部73に送出する。
【0037】図2(b)は多重分離部における多重部の
構成図である。SDH装置51,52から送出されてきた
データDATA A, DATA Cはそれぞれ低速のクロックLCLKに
同期して第1、第2のメモリ76a,76bに記憶され
る。又、PLL76cは低速クロックLCLKを用いて低速
クロックの2倍より高速のクロックHCLKを作成して多重
制御部76dに入力する。多重制御部76dは高速クロ
ックHCLKが発生する毎に付加データADDT→DATA A→DATA
Cの順序でこれらデータをメモリから読み出す。すなわ
ち、多重制御部76dは高速クロックHCLKに同期してま
ず、付加データADDTを送出し、ついで、1フレーム分の
データDATA Aを送出し、しかる後1フレーム分のデータ
DATA Cを送出し、以後、上記順序で付加データADDT、デ
ータDATAA、DATA Cを多重して送出する。
【0038】又、多重分離部71,72は分離に際し
て、図3(a)に示すように、ハイブリッド部74から
入力した多重信号DATAを高速クロックHCLKに同期して付
加データADDT′、データDTTA A′、データDATA C′に分
離し、これらを付加データ解析部75′SDH装置51,
52に送り出す。図3(b)は多重分離部における分離
部の構成図である。ハイブリッド部74から入力された
多重データDATAは分離制御部77aにおいて高速クロッ
クHCLKに同期して付加データADDT′、データDTTA A′、
データDATA C′に分離される。付加データADDT′はADDT
解析部75′に入力し、データDTTA A′、データDATA
C′は第1、第2のメモリも77b,77cに書き込ま
れる。各PLL77d,77eは高速クロックより低速
クロックLCLKを作成し、メモリ77b,77cは該低速
クロックに同期してデータDTTA A′、データDATA C′を
SDH装置51,52に送り出す。
【0039】(B)実施例 以下、図1に示す通信システムにおいて回線障害が発生
した時の回線切換の実施例を説明する。ただし、各実施
例の構成図において、SDH装置52,55を省略してい
る。又、図1の現用系多重分離部71及び予備系多重分
離部72をそれぞれ多重部と分離部に分け、各多重部を
一体にして多重部(MUX)81として示し、各分離部を一
体にして分離部(DMUX)82として示している。
【0040】(a)第1実施例 (a-1) 構成 図4は本発明の第1実施例における回線切換構成図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付している。又、多
重部81は主信号に付加データADDTを多重して送出する
機能を備え、分離部82は多重信号を主信号及び付加デ
ータADDTに分離して出力する機能を備えている。図4の
第1実施例において、83はB局側の上位装置56内に
設けられたアンド回路であり、現用系及び予備系の警報
検出信号ALM1, ALM2の論理積を演算し、演算結果が”
1”のとき、対向装置警報を付加データADDTとして多重
部81に入力する。84はA局側の上位装置53内に設
けられたオア回路であり、B局より送られてくる現用系
及び予備系多重信号の一方の付加データADDTに対向装置
警報が含まれているか論理和演算し、演算結果が"1"の
とき、スイッチ部73を制御して回線切換を実行するも
のである。
【0041】(a-2) 回線切換制御 外部よりA局のSDH装置51に入力された現用系信号は
現用系送信部61を介して上位装置53の現用系多重8
1aに入力し、ここでSDH装置52(図示せず)からの
現用系信号と時分割多重されてスイッチ部73に入力す
る。又、A局のSDH装置51に入力された予備系の信号
はSDH装置51の予備系送信部63を介して上位装置5
3の予備系多重部81bに入力し、ここでSDH装置52
(図示せず)からの予備系信号と時分割多重されてスイ
ッチ部73に入力する。スイッチ部73は例えば現用系
からの信号を選択して伝送路57に送出する。
【0042】B局の上位装置56のハイブリッド部74
は伝送路57を介してA局より送信されてきた多重信号
を現用/予備の各分離部82a,82bに入力する。現
用系分離部82aは入力された多重信号を分離し、分離
した信号をそれぞれSDH装置54,SDH装置55(図示せ
ず)の現用系受信部62に入力し、現用系受信部62は
該信号を現用系信号として外部に送出する。又、予備系
の分離部82bは入力された多重信号を分離し、分離し
た信号をそれぞれSDH装置54,SDH装置55(図示せず)
の予備系受信部64に入力し、予備系受信部64は該信
号を予備系信号として外部に送出する。以上は、A局側
からB局側へ信号を伝送した場合であるが、B局側から
A局側へ信号を伝送する場合も同様に行われる。
【0043】かかる正常伝送時、SDH装置54の現用/
予備の受信部62,64は警報が無いこと(回線障害が
発生していないこと)を示す"0"の警報検出信号ALM
1,ALM2を上位装置56に通知する。上位装置56
のアンド回路83は論理演算結果が”0”であるから警
報なしを多重部81a,81bに入力し、多重部81
a,81bは主信号に多重する付加データADDTに警報な
しを含ませてA局側に送信する。A局の上位装置53の
分離部82はA局から送られてくる付加データADDTに警
報信号が含まれているか監視し、監視結果をオア回路8
4に入力する。含まれていない場合には、オア回路84
の出力は”0”であるから、回線を切り替えることなく
通信が継続する。かかる状態において、現用系回線のa
点で障害が発生すると、B局のSDH装置54の現用及び
予備の受信部62,64は信号喪失SFあるいは信号劣
化SDを検出するため、ハイレベルの警報検出信号ALM
1, ALM2をそれぞれ出力する。
【0044】この結果、アンド回路83の論理積演算結
果が”1”になるから、アンド回路83は付加データAD
DTとして対向装置警報を現用及び予備の多重部81a,
81bに入力する。現用及び予備の多重部81a,81
bはそれぞれ主信号に対向装置警報を付加してA局側に
送出する。A局の上位装置53の現用及び予備の分離部
82a,82bは現用及び予備の多重信号に対向装置警
報が含まれているか調べ、含まれている場合にはハイレ
ベルの対向装置警報の検出信号D1,D2を出力する。
オア回路84は現用系及び予備系多重信号の付加データ
ADDTに対向装置警報が含まれていることを示す信号D
1,D2の論理和を演算し、演算結果が"1"のとき、す
なわち、どちらか一方でも対向装置警報を受信したらス
イッチ部73に回線切り替えを指示する。これにより、
スイッチ部73は現用系多重部81からの現用多重信号
に替えて予備系多重部81bから出力されている予備多
重信号を選択して伝送路58に送出し、通信を継続す
る。以上第1実施例によれば従来SDH装置で行っていた
対向装置警報の伝送および検出を上位装置53,56に
行わせて回線切換を実現でき、この結果、SDH装置は対
向装置警報の手順を国際基準に準拠したままで標準化で
きる。
【0045】(b)第2実施例 (b-1)構成 図5は本発明の第2実施例の回線切換構成図であり、図
1と同一部分には同一符号を付している。多重部81は
主信号に付加データADDTを多重して送出する機能を備
え、分離部82は多重信号を主信号及び付加データADDT
に分離して出力する機能を備えている。A局の上位装置
53に設けられた現用系多重部81aは主信号に現用系
識別パターン(W系パターン)を多重して送出し、予備
系多重部81bは主信号に予備系識別パターン(P系パ
ターン)を多重して送出する。B局の上位装置56に設
けられた現用系分離部82aは現用系主信号に多重され
ている系識別パターンを抽出して後述の付加データ作成
部86に入力し、予備系分離部82bは予備系主信号に
多重されている系識別パターンを抽出して付加データ作
成部86に入力する。
【0046】警報識別部(ALM DET)85はB局側の上位
装置56内に設けられ、現用系及び予備系の警報検出信
号ALM1, ALM2が同時にハイレベルになったとき警報信号
ALMを出力する。付加データ作成部(MIX)86は、警
報識別部(ALM DET)85より警報信号ALMが出力され
たとき、対向装置警報及び分離部82a,82bか
ら入力されている系識別パターンよりなる付加データAD
DTを作成して現用系及び予備系多重部81a,81bに
入力する。対向装置警報検出部(DET/CONT)87は、A局
側の上位装置53内に設けられ、B局より送られてくる
現用系信号及び予備系信号に多重されている付加データ
ADDTより対向装置警報及び障害発生系(現用系/予備
系)を識別し、識別結果に基づいてスイッチ部73に回
線切換を指示するものである。
【0047】(b-2) 回線切換制御 外部よりA局のSDH装置51に入力された現用系信号は
現用系送信部61を介して上位装置53の現用系多重8
1aに入力し、ここでSDH装置52(図示せず)からの
現用系信号及びW系パターンと時分割多重されてスイッ
チ部73に入力する。又、A局のSDH装置51に入力さ
れた予備系の信号はSDH装置51の予備系送信部63を
介して上位装置53の予備系多重部81bに入力し、こ
こでSDH装置52(図示せず)からの予備系信号及びP
系パターンと時分割多重されてスイッチ部73に入力す
る。スイッチ部73は例えば現用系からの信号(W系パ
ターンが多重されている)を選択して伝送路57に送出
する。B局の上位装置56のハイブリッド部74は伝送
路57を介してA局より送信されてきた多重信号を現用
/予備の各分離部82a,82bに入力する。現用系分
離部82aは入力された多重信号を分離し、分離したW
系パターンを付加データ作成部(MIX)86に入力し、分
離した主信号をそれぞれSDH装置54,SDH装置55(図
示せず)の現用系受信部62に入力し、現用系受信部6
2は該信号を現用系信号として外部に送出する。
【0048】又、予備系の分離部82bは入力された多
重信号を分離し、分離した主信号をそれぞれSDH装置5
4,SDH装置55(図示せず)の予備系受信部64に入
力し、予備系受信部64は該信号を予備系信号として外
部に送出する。以上は、A局側からB局側へ信号を伝送
した場合であるが、B局側からA局側へ信号を伝送する
場合も同様に行われる。かかる正常伝送時、SDH装置5
4の現用/予備の受信部62,64は警報が無いことを
上位装置56の警報検出部85に通知する。これにより
警報検出部85は警報なしを付加データ作成部(MIX)8
6に入力する。付加データ作成部(MIX)86はW系パタ
ーンを含み、対向装置警報を含まない付加データADDTを
作成して多重部81a,81bに入力する。多重部81
a,81bは該付加データADDTを主信号に多重してA局
側に送信する。
【0049】A局の上位装置53の分離部82はB局か
ら送られてくる付加データADDTを抽出して対向装置警報
識別部87に入力する。対向装置警報識別部87は付加
データADDTに対向装置警報が含まれていないから、回線
を切換を行わない。かかる状態において、現用系回線の
a点で障害が発生すると、B局のSDH装置54の現用及
び予備の受信部62,64は信号喪失SFあるいは信号
劣化SDを検出する。このため、ハイレベルの警報検出
信号ALM1, ALM2をそれぞれ出力する。この結果、警報信
号検出部85はハイレベルの警報信号ALMを付加デー
タ作成部(MIX)86に入力する。
【0050】ところで、a点で障害が発生しても、上位
装置53の現用系多重部81はW系パターンを現用/予
備の主信号に多重して送出している。このため、B局の
上位装置56の現用系分離部82aは該W系パターンを
抽出して付加データ作成部(MIX)86に入力する。付加
データ作成部86は、警報信号ALMがハイレベルにな
ると、対向装置警報とW系パターンを含む付加データAD
DTを作成して現用系及び予備系多重部81a,81bに
入力する。現用系及び予備系多重部81a,81bは付
加データADDTを主信号に多重してA局側に送信する。対
向装置警報検出部(DET/CONT)87は、現用系及び予備系
の分離部82a,82bにより抽出された付加データAD
DTより対向装置警報及び障害発生系(現用系)を識別
し、識別結果に基づいてスイッチ部73に回線切換を指
示する。
【0051】回線の切換動作が終了すると、自動的に系
識別パターンがW系パターンからP系パターンに変更さ
れ、このP系パターンがB局の上位装置56経由でA局
の上位装置53に返送されてくる。この時、警報の有無
を確認する事により確実に切換が行われて警報が解除さ
れたかを確認できる。以上は現用系回線のa点で障害が
発生した場合であるが、伝送路57のb点で障害が発生
する場合がある。かかる伝送路57で障害が発生した場
合には回線切換は意味がなく、不要である。さて、伝送
路57の障害時付加データ作成部86に系識別パターン
が入力しない。そこで、系識別パターンが入力しない警
報発生は伝送路57の障害であると判断し、付加データ
作成部86は対向装置警報を付加データADDTに含めず、
回線切換を行わないようにする。以上第2実施例によれ
ば第1実施例と同一の効果を達成できると共に、障害系
を識別することができる。又、第2実施例によれば、伝
送路における障害発生時に無用な回線切換を行わないよ
うにできる。
【0052】(c)第3実施例 (c-1)構成 図6は本発明の第3実施例における回線切換構成図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付している。87は
対向装置警報検出部(DET/CONT)であり、A局側の上位装
置53内に設けられ、B局より送られてくる現用系信号
及び予備系信号に多重されている付加データADDTより対
向装置警報を識別し、識別結果に基づいてスイッチ部7
3に回線切換を指示するものである。91はA局の上位
装置53内に設けられたパターンジェネレータであり、
予め決められたパターンを発生し、該パターンをSDH装
置51の現用系及び予備系の送信部61,63に入力す
る。送信部61,63は主信号のオーバヘッドバイトO
HBのうち未定義バイトD1〜D12、F1,E1〜E
2を用いて上記パターンをB局に送出する。
【0053】92はB局の上位装置56内に設けられた
パターン識別部である。B局の現用系及び予備系受信部
62,64は主信号のオーバヘッドバイトOHBのうち
所定の未定義バイトD1〜D12、F1,E1〜E2で
送出されてきたパターンを識別し、パターン識別部92
に入力する。パターン識別部92は現用系及び予備系受
信部62,64からそれぞれ入力されたパターンと既知
のパターンとを比較し一致するかチェックし、いずれも
不一致の場合には回線障害が発生しているものと判断
し、対向装置警報を含む付加データADDTを作成して現用
及び予備の多重部81a,81bに入力する。
【0054】(c-2) 回線切換制御 A局のSDH装置51の現用系及び予備系の送信部61,
63は、オーバヘッドバイトOHBの未定義バイトを用
いてパターンジェネレータ91から入力されているパタ
ーンを現用及び予備の主信号に挿入して上位装置53の
現用系及び予備系多重部81a,81bに入力する。現
用系多重部81aはSDH装置51,SDH装置52(図示せ
ず)からの現用系信号を時分割多重してスイッチ部73
に入力する。又、予備系多重部81bはSDH装置51,S
DH装置52(図示せず)からの予備系信号を時分割多重
してスイッチ部73に入力する。スイッチ部73は例え
ば現用系からの信号を選択して伝送路57に送出する。
【0055】B局の上位装置56のハイブリッド部74
は伝送路57を介してA局より送信されてきた多重信号
を現用/予備の各分離部82a,82bに入力する。現
用系分離部82aは入力された多重信号を分離し、分離
した主信号をそれぞれSDH装置54,SDH装置55(図示
せず)の現用系受信部62に入力する。現用系受信部6
2は該信号を現用系信号として外部に送出すると共に、
主信号のオーバヘッドバイトOHBの未定義バイトより
パターンを抽出してパターン識別部92に入力する。
又、予備系の分離部82bは入力された多重信号を分離
し、分離した主信号をそれぞれSDH装置54,SDH装置5
5(図示せず)の予備系受信部64に入力する。予備系
受信部64は該信号を予備系信号として外部に送出する
と共に、主信号のオーバヘッドバイトOHBの未定義バ
イトよりパターンを抽出してパターン識別部92に入力
する。
【0056】正常動作時、現用及び予備の受信部62、
64で抽出されたパターンはパターンジェネレータ91
から発生したパターンと一致する。したがって、パター
ン識別部92は対向装置警報を含まない付加データADDT
を作成して多重部81a,81bに入力する。多重部8
1a,81bは該付加データADDTを主信号に多重してA
局側に送信する。A局の上位装置53の分離部82はB
局から送られてくる付加データADDTを抽出して対向装置
警報検出部87に入力する。対向装置警報検出部87は
付加データADDTに対向装置警報が含まれていないから、
回線の切換を行わない。
【0057】かかる状態において、現用系回線のa点で
障害が発生すると、現用及び予備の受信部62、64は
パターンジェネレータ91から発生したパターンを抽出
できず、現用及び予備の受信部62、64から出力され
るパターンは既知のパターンと一致しなくなる。かかる
状態になると、パターン識別部92は回線障害が発生し
たものとして、対向装置警報を含む付加データADDTを作
成して現用系及び予備系多重部81a,81bに入力す
る。現用系及び予備系多重部81a,81bは該付加デ
ータADDTを主信号に多重してA局側に送信する。対向装
置警報検出部(DET/CONT)87は、現用系及び予備系の分
離部82a,82bにより抽出された付加データADDTよ
り対向装置警報を識別し、識別結果に基づいてスイッチ
部73に回線切換を指示する。
【0058】回線の切換動作が終了すると、上記パター
ンがB局の上位装置56経由でA局の上位装置53に返
送されてくる。この時、警報の有無を確認する事により
確実に切換が行われて警報が解除されたかを確認でき
る。以上第3実施例によれば第1実施例と同一の効果を
達成できると共に、回線障害を信号喪失SFあるいは信
号劣化SDに基づいて明確に検出できない場合であって
も、パターンの不一致により確実に、しかも迅速に回線
障害を検出して回線切換を行うことができる。
【0059】(d)第4実施例 (d-1)構成 図7は本発明の第4実施例における回線切換構成図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付している。87は
対向装置警報検出部(DET/CONT)であり、A局側の上位装
置53内に設けられ、B局より送られてくる現用系信号
及び予備系信号に多重されている付加データADDTより対
向装置警報を識別し、識別結果に基づいてスイッチ部7
3に回線切換を指示する。93はA局の上位装置53内
に設けられたパターンジェネレータであり、常時W系パ
ターン/P系パターンを発生し、W系パターン/P系パ
ターンをそれぞれSDH装置51の現用系/予備系の送信
部61,63に入力する。現用系/予備系の送信部6
1,63は主信号のオーバヘッドバイトOHBのうち未
定義バイトD1〜D12、F1,E1〜E2を用いて上
記W系パターン/P系パターンを主信号に挿入してB局
に送出する。
【0060】94はB局の上位装置56内に設けられた
パターン識別部である。B局の現用系及び予備系受信部
62,64は主信号のオーバヘッドバイトOHBのうち
所定の未定義バイトD1〜D12、F1,E1〜E2で
送出されてきたパターンを識別し、パターン識別部92
に入力する。パターン識別部92は現用系及び予備系受
信部62,64からそれぞれ入力されたパターンと既知
のパターン(W系またはP系パターン)とを比較し一致
するかチェックし、いずれも不一致の場合には回線障害
が発生しているものと判断し、対向装置警報等を含む付
加データADDTを作成して現用及び予備の多重部81a,
81bに入力する。
【0061】(c-2) 回線切換制御 A局のSDH装置51の現用系/予備系の送信部61,6
3は、オーバヘッドバイトOHBの未定義バイトを用い
てパターンジェネレータ91から入力されているW系パ
ターン/P系パターンを現用/予備の主信号にそれぞれ
挿入して上位装置53の現用系/予備系多重部81a,
81bに入力する。現用系多重部81aはSDH装置5
1,SDH装置52(図示せず)からの現用系信号を時分
割多重してスイッチ部73に入力する。又、予備系多重
部81bはSDH装置51,SDH装置52(図示せず)から
の予備系信号を時分割多重してスイッチ部73に入力す
る。スイッチ部73は例えば現用系多重部81aからの
信号(W系パターンが挿入されている)を選択して伝送
路57に送出する。
【0062】B局の上位装置56のハイブリッド部74
は伝送路57を介してA局より送信されてきた現用系多
重信号を現用/予備の各分離部82a,82bに入力す
る。現用系分離部82aは入力された現用系多重信号を
分離し、分離した主信号をそれぞれSDH装置54,SDH装
置55(図示せず)の現用系受信部62に入力する。現
用系受信部62は該信号を現用系信号として外部に送出
すると共に、主信号のオーバヘッドバイトOHBの未定
義バイトよりW系パターンを抽出してパターン識別部9
4に入力する。又、予備系の分離部82bは入力された
予備系多重信号を分離し、分離した主信号をそれぞれSD
H装置54,SDH装置55(図示せず)の予備系受信部6
4に入力する。予備系受信部64は該信号を予備系信号
として外部に送出すると共に、主信号のオーバヘッドバ
イトOHBの未定義バイトよりW系パターンを抽出して
パターン識別部94に入力する。
【0063】正常動作時、現用及び予備の受信部62、
64で抽出されたパターンはW系パターンと一致する。
したがって、パターン識別部94はW系パターンを含
み、対向装置警報を含まない付加データADDTを作成して
現用及び予備の多重部81a,81bに入力する。各多
重部81a,81bは該付加データADDTを主信号に多重
してA局側に送信する。A局の上位装置53の現用及び
予備の分離部82a,82bはB局から送られてくる付
加データADDTを抽出して対向装置警報検出部87に入力
する。対向装置警報検出部87は付加データADDTに対向
装置警報が含まれていないから、回線の切換を行わな
い。かかる状態において、現用系回線のa点で障害が発
生すると、現用及び予備の受信部62、64はW系パタ
ーンを抽出できなくなる。かかる状態になると、パター
ン識別部94は回線障害が発生したものとして、W系パ
ターン及び対向装置警報を含む付加データADDTを作成し
て現用系及び予備系多重部81a,81bに入力する。
現用系及び予備系多重部81a,81bは該付加データ
ADDTを主信号に多重してA局側に送信する。
【0064】対向装置警報検出部(DET/CONT)87は、現
用系及び予備系の分離部82a,82bにより抽出され
た付加データADDTより対向装置警報を識別し、又、W系
パターンより障害系を識別し、識別結果に基づいてスイ
ッチ部73に現用系から予備系への回線切換を指示す
る。回線の切換動作が終了すると、系識別パターンがW
系パターンからP系パターンに変更され、このP系パタ
ーンがB局の上位装置56経由でA局の上位装置53に
返送されてくる。この時、警報の有無を確認する事によ
り確実に切換が行われて警報が解除されたかを確認でき
る。以上第4実施例によれば第1実施例と同一の効果を
達成できると共に、障害系を識別することができる。
又、第4実施例によれば、回線障害を信号喪失SFある
いは信号劣化SDに基づいて明確に検出できない場合で
あっても、パターンの不一致により確実に、しかも迅速
に回線障害を検出して回線切換を行うことができる。
【0065】(e)第5実施例 (e-1) 構成 図8は本発明の第5実施例における回線切換構成図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付している。88は
対向装置警報検出部(ALM DET/CONT)であり、A局側の上
位装置53内に設けられ、B局より送られてくる現用及
び予備の主信号オーバヘッドバイトOHBのK1バイト
により対向装置警報が送出されてきているか識別し、識
別結果に基づいてスイッチ部73に回線切換を指示する
ものである。90は回線障害が検出された時、警報信号
をSDH装置54の現用及び予備の送信部61,63に通
知する警報信号発生部である。警報信号が入力された送
信部61,63は現用及び予備の主信号オーバヘッドバ
イトOHBのK1バイトを用いて障害発生をA局に通知
する。
【0066】91はA局の上位装置53内に設けられた
パターンジェネレータであり、予め決められたパターン
を発生し、該パターンをSDH装置51の現用系及び予備
系の送信部61,63に入力する。送信部61,63は
主信号のオーバヘッドバイトOHBのうち未定義バイト
D1〜D12、F1,E1〜E2を用いて上記パターン
をB局に送出する。92はB局の上位装置56内に設け
られたパターン識別部である。B局の現用系及び予備系
受信部62,64は主信号のオーバヘッドバイトOHB
のうち所定の未定義バイトD1〜D12、F1,E1〜
E2で送出されてきたパターンを識別し、パターン識別
部92に入力する。パターン識別部92は現用系及び予
備系受信部62,64からそれぞれ入力されたパターン
と既知のパターンとを比較して一致するかチェックし、
いずれも不一致の場合には回線障害が発生しているもの
と判断し、その旨を警報信号発生部(ALM GEN)90に
入力する。
【0067】(e-2) 回線切換制御 A局のSDH装置51の現用系及び予備系の送信部61,
63は、オーバヘッドバイトOHBの未定義バイトを用
いてパターンジェネレータ91から入力されている固定
パターンを現用及び予備の主信号に挿入して上位装置5
3の現用系及び予備系多重部81a,81bに入力す
る。現用系多重部81aはSDH装置51,SDH装置52
(図示せず)からの現用系信号を時分割多重してスイッ
チ部73に入力する。又、予備系多重部81bはSDH装
置51,SDH装置52(図示せず)からの予備系信号を
時分割多重してスイッチ部73に入力する。スイッチ部
73は例えば現用系からの信号を選択して伝送路57に
送出する。
【0068】B局の上位装置56のハイブリッド部74
は伝送路57を介してA局より送信されてきた多重信号
を現用系分離部82a,予備系分離部82bに入力す
る。現用系分離部82aは入力された多重信号を分離
し、分離した主信号をそれぞれSDH装置54,SDH装置5
5(図示せず)の現用系受信部62に入力する。現用系
受信部62は該信号を現用系信号として外部に送出する
と共に、主信号のオーバヘッドバイトOHBの未定義バ
イトよりパターンを抽出してパターン識別部92に入力
する。又、予備系の分離部82bは入力された多重信号
を分離し、分離した主信号をそれぞれSDH装置54,SDH
装置55(図示せず)の予備系受信部64に入力する。予
備系受信部64は該信号を予備系信号として外部に送出
すると共に、主信号のオーバヘッドバイトOHBの未定
義バイトよりパターンを抽出してパターン識別部92に
入力する。
【0069】正常動作時、現用及び予備の受信部62、
64で抽出されたパターンはパターンジェネレータ91
から発生したパターンと一致する。したがって、パター
ン識別部92はパターン一致信号を警報発生部90に入
力し、警報発生部90は回線障害が発生していないと認
識する。この結果、オーバヘッドバイトOHBにより回
線障害が通知されないから対向装置警報検出部88は回
線切換を行わない。かかる状態において、現用系回線の
a点で障害が発生すると、信号喪失/信号劣化により現
用及び予備の受信部62、64から出力されるパターン
が既知のパターンと一致しなくなる。この結果、パター
ン識別部92はパターン不一致信号を警報発生部90に
入力する。警報発生部90は不一致信号の入力により、
回線障害発生をSDH装置54の現用及び予備の送信部6
1,63に通知する。現用及び予備の送信部61,63
は回線障害発生通知によりオーバヘッドバイトOHB
(K1バイト)で対向装置警報を送信する。
【0070】A局のSDH装置62,64はオーバヘッド
バイトOHB(K1バイト)を抽出して対向装置警報検
出部88に入力し、対向装置警報検出部88はオーバヘ
ッドバイトOHB(K1バイト)により回線障害が通知
されていることを検出して、スイッチ部73に回線切換
を指示する。以上第5実施例によれば第1実施例と同一
の効果を達成できると共に、付加データADDTを主信号に
多重して伝送する機能を有しない端局装置であってもオ
ーバヘッドバイトOHBによりパターンや対向装置警報
を相手端局装置に伝送して回線切換を行うことができ
る。
【0071】(f)第6実施例 (f-1) 構成 図9は本発明の第6実施例における回線切換構成図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付している。88は
対向装置警報検出部(ALM DET/CONT)であり、A局側の上
位装置53内に設けられ、B局より送られてくる現用及
び予備の主信号オーバヘッドバイトOHBのK1バイト
により対向装置警報が送出されてきているか識別し、識
別結果に基づいてスイッチ部73に回線切換を指示する
ものである。90は回線障害が検出された時、回線障害
発生をSDH装置54の現用及び予備の送信部61,63
に通知する警報信号発生部である。回線障害発生通知を
受けた送信部61,63は現用及び予備の主信号オーバ
ヘッドバイトOHBのK1バイトを用いて障害発生(対
向装置警報)をA局に通知する。
【0072】93はA局の上位装置53内に設けられた
パターンジェネレータであり、常時W系パターン/P系
パターンを発生し、W系パターン/P系パターンをそれ
ぞれSDH装置51の現用系/予備系の送信部61,63
に入力する。現用系/予備系の送信部61,63は主信
号のオーバヘッドバイトOHBのうち未定義バイトD1
〜D12、F1,E1〜E2を用いて上記W系パターン
/P系パターンをそれぞれ現用/予備の主信号に挿入し
てB局に送出する。94はB局の上位装置56内に設け
られたパターン識別部である。B局の現用系及び予備系
受信部62,64は主信号のオーバヘッドバイトOHB
のうち所定の未定義バイトD1〜D12、F1,E1〜
E2で送出されてきたパターンを識別し、パターン識別
部94に入力する。パターン識別部94は現用系及び予
備系受信部62,64からそれぞれ入力されたパターン
と既知のパターン(W系またはP系パターン)とを比較
し一致するかチェックし、いずれも不一致の場合には不
一致信号を警報発生部90に入力する。
【0073】(c-2) 回線切換制御 A局のSDH装置51の現用系/予備系の送信部61,6
3は、オーバヘッドバイトOHBの未定義バイトを用い
てパターンジェネレータ91から入力されているW系パ
ターン/P系パターンをそれぞれ現用/予備の主信号に
挿入して上位装置53の現用系/予備系多重部81a,
81bに入力する。現用系多重部81aはSDH装置5
1,SDH装置52(図示せず)からの現用系信号を時分
割多重してスイッチ部73に入力する。又、予備系多重
部81bはSDH装置51,SDH装置52(図示せず)から
の予備系信号を時分割多重してスイッチ部73に入力す
る。スイッチ部73は例えば現用系多重部81aから入
力された信号(W系パターンが挿入されている)を選択
して伝送路57に送出する。
【0074】B局の上位装置56のハイブリッド部74
は伝送路57を介してA局より送信されてきた現用系多
重信号を現用/予備の各分離部82a,82bに入力す
る。現用系分離部82aは入力された現用系多重信号を
分離し、分離した主信号をそれぞれSDH装置54,SDH装
置55(図示せず)の現用系受信部62に入力する。現
用系受信部62は該信号を現用系信号として外部に送出
すると共に、主信号のオーバヘッドバイトOHBの未定
義バイトよりW系パターンを抽出してパターン識別部9
4に入力する。又、予備系の分離部82bは入力された
予備系多重信号を分離し、分離した主信号をそれぞれSD
H装置54,SDH装置55(図示せず)の予備系受信部6
4に入力する。予備系受信部64は該信号を予備系信号
として外部に送出すると共に、主信号のオーバヘッドバ
イトOHBの未定義バイトよりW系パターンを抽出して
パターン識別部94に入力する。
【0075】正常動作時、現用及び予備の受信部62、
64で抽出されたパターンはW系パターンと一致する。
したがって、パターン識別部94はパターン一致信号を
警報発生部90に入力し、警報発生部90は回線障害が
発生していないと認識する。この結果、オーバヘッドバ
イトOHB(K1バイト)により回線障害が通知されな
いから対向装置警報検出部88は回線切換を行わない。
かかる状態において、現用系回線のa点で障害が発生す
ると、信号喪失/信号劣化により現用及び予備の受信部
62、64から出力されるパターンが既知のW系パター
ンと一致しなくなる。この結果、パターン識別部94は
パターン不一致信号を警報発生部90に入力する。警報
発生部90は不一致信号の入力により、回線障害発生を
SDH装置54の現用及び予備の送信部61,63に通知
する。現用及び予備の送信部61,63は回線障害発生
通知によりオーバヘッドバイトOHBで対向装置警報を
送信する。
【0076】A局のSDH装置62,64はオーバヘッド
バイトOHB(K1バイト)を抽出して対向装置警報検
出部88に入力し、対向装置警報検出部88はオーバヘ
ッドバイトOHBにより回線障害が通知されているか
ら、スイッチ部73に回線切換を指示する。なお、正常
時にB局がオーバヘッドバイトOHBで識別したパター
ン(B局で受信すべきパターン)をA局に送り、回線障
害発生通知時にオーバヘッドバイトOHBで対向装置警
報と共に受信すべきパターンをA局に送るようにする。
このようにすれば、A局は対向装置警報受信時に障害系
を識別することができ、識別結果に基づいてスイッチ部
73に障害系から正常系への回線切換を指示することが
できる。又、回線切換が終了すると、系識別パターンが
切り替わり、該パターンがB局の上位装置56経由でA
局の上位装置53に返送されてくるから、この時、警報
の有無を確認する事により確実に回線切換が行われて警
報が解除されたことを確認できる。
【0077】以上第6実施例によれば第1実施例と同一
の効果を達成できると共に、障害系を識別することがで
きる。又、第6実施例によれば、付加データADDTを主信
号に多重して伝送する機能を有しない端局装置であって
もオーバヘッドバイトOHBによりパターンや対向装置
警報を相手端局装置に伝送して回線切換を行うことがで
きる。以上、本発明を実施例により説明したが、本発明
は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形
が可能であり、本発明はこれらを排除するものではな
い。
【0078】
【発明の効果】以上本発明によれば、従来SDH装置で行
っていた対向装置警報の伝送および検出を上位装置に行
わせて回線切換を実現でき、この結果、SDH装置は対向
装置警報の手順を国際基準に準拠したままで標準化でき
る。又、本発明によれば、現用系/予備系パターンを主
信号と共に伝送することにより、障害系を識別して正し
く回線切換ができ、しかも、冗長伝送路を持たない通信
システムにおける該伝送路の障害発生時に無用な回線切
換を行わないようにできる。
【0079】本発明によれば、信号喪失あるいは信号劣
化に基づいて回線障害を明確に検出できない場合であっ
ても、挿入したパターンと検出したパターンの不一致に
より確実に、しかも迅速に回線障害を検出して回線切換
を行うことができる。本発明によれば、付加データADDT
を主信号に多重して伝送する機能を有しない端局装置で
あっても、オーバヘッドバイトOHBによりパターンや
対向装置警報を相手端局装置に伝送して回線切換を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回線切換が適用される通信システムの
構成図である。
【図2】多重分離部の多重部の説明図である。
【図3】多重分離部の分離部の説明図である。
【図4】第1実施例の回線切換構成図である。
【図5】第2実施例の回線切換構成図である。
【図6】第3実施例の回線切換構成図である。
【図7】第4実施例の回線切換構成図である。
【図8】第5実施例の回線切換構成図である。
【図9】第6実施例の回線切換構成図である。
【図10】SONET OC-3フレームフォーマット説明図であ
る。
【図11】K1バイトの説明図である。
【図12】K2バイトの説明図である。
【図13】K1,K2バイトの送受シーケンスである。
【図14】ラインプロテクションによる切換方式であ
る。
【図15】ライン冗長構成を有さない通信システムであ
る。
【図16】現用、予備の両方の回線で障害が同時に検出
されても回線切換を可能にする従来の通信システムの構
成図である。
【符号の説明】
50A・・A局の端局装置 50B・・B局の端局装置 51,52・・A局側に設けられたSDH装置(SDH MUX A,
SDH MUX C)、 53・・A局側に設けられた上位装置(SLTE-A) 54,55・・B局側に設けられたSDH装置(SDH MUX B,
SDH MUX D) 56・・B局側に設けられた上位装置(SLTE-B) 57・・上り伝送路 58・・下り伝送路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用/予備の主信号をそれぞれ対向局側
    に送出すると共に対向局側より現用/予備の主信号を受
    信する第1の装置と、前記第1の装置から対向局に向け
    て出力される現用/予備の主信号の一方を選択して対向
    局へ送出すると共に、前記対向局から送出されてきた主
    信号を分岐して現用/予備の主信号として前記第1の装
    置に入力する第2の装置とを備えた端局装置を2台設
    け、各端局装置の前記第2の装置間を冗長構成を有しな
    い上り/下りの2本の伝送路で接続してなる通信システ
    ムの冗長系切換方法において、 前記端局装置を構成する第1、第2の装置を現用/予備
    の冗長構成とし、 一方の端局装置側で発生した回線障害を他方の端局装置
    で検出し、 他方の端局装置より一方の端局装置に送出する主信号に
    回線障害発生警報を含む付加データを多重し、 一方の端局装置において、前記付加データに含まれる警
    報を検出して回線の切り替えを行うことを特徴とする冗
    長伝送路を有しない通信システムの冗長系切り替え方
    法。
  2. 【請求項2】 前記他方の端局装置の第1の装置におい
    て、一方の端局装置から送出されてくる現用及び予備の
    両信号の信号劣化あるいは信号喪失を監視して該一方の
    端局装置の回線障害を検出し、 他方の端局装置の第2装置において、前記一方の端局装
    置に送出する主信号に回線障害発生警報を含む付加デー
    タを多重して伝送し、 一方の端局装置の第2装置において、前記付加データに
    含まれる警報を検出して回線の切り替えを行うことを特
    徴とする請求項1記載の冗長伝送路を有しない通信シス
    テムの冗長系切り替え方法。
  3. 【請求項3】 現用/予備の主信号をそれぞれ対向局側
    に送出すると共に対向局側より現用/予備の主信号を受
    信する第1の装置と、前記第1の装置から対向局に向け
    て出力される現用/予備の主信号の一方を選択して対向
    局へ送出すると共に、前記対向局から送出されてきた主
    信号を分岐して現用/予備の主信号として前記第1の装
    置に入力する第2の装置とを備えた端局装置を2台設
    け、各端局装置の前記第2の装置間を冗長構成を有しな
    い上り/下りの2本の伝送路で接続してなる通信システ
    ムの冗長系切換方法において、 前記端局装置を構成する第1、第2の装置を現用/予備
    の冗長構成とし、 一方の第1端局装置は、現用系主信号に現用系識別パタ
    ーンを付加データとして多重すると共に、予備系主信号
    に予備系識別パターンを付加データとして多重し、か
    つ、現用系/予備系の主信号の一方を選択して上り伝送
    路を介して他方の第2端局装置に送出し、 第2端局装置は、第1端局装置より送出されてきた信号
    に多重されているパターンを識別すると共に、送出され
    てきた信号の信号劣化あるいは信号喪失を監視して第1
    端局装置の回線障害を検出し、 第2端局装置は回線障害検出時、回線障害発生警報及び
    前記パターンより定まる障害発生系を含む付加データを
    主信号に多重して下り伝送路を介して第1端局装置に伝
    送し、 第1端局装置は、前記付加データに含まれる警報及び障
    害発生系に基づいて回線の切り替えを行うことを特徴と
    する冗長伝送路を有しない通信システムの冗長系切り替
    え方法。
  4. 【請求項4】 現用/予備の主信号をそれぞれ対向局側
    に送出すると共に対向局側より現用/予備の主信号を受
    信する第1の装置と、前記第1の装置から対向局に向け
    て出力される現用/予備の主信号の一方を選択して対向
    局へ送出すると共に、前記対向局から送出されてきた主
    信号を分岐して現用/予備の主信号として前記第1の装
    置に入力する第2の装置とを備えた端局装置を2台設
    け、各端局装置の前記第2の装置間を冗長構成を有しな
    い上り/下りの2本の伝送路で接続してなる通信システ
    ムの冗長系切換方法において、 前記端局装置を構成する第1、第2の装置を現用/予備
    の冗長構成とし、 一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて固
    定パターンを現用系及び予備系主信号に挿入し、かつ、
    現用系及び予備系主信号の一方を選択して上り伝送路を
    介して他方の第2端局装置に送出し、 第2端局装置は、第1端局装置から送出されてきた主信
    号に挿入されているパターンをオーバヘッドバイトを参
    照して復元し、 復元したパターンと前記固定パターンと比較し、 復元パターンが固定パターンと不一致の場合、第2端局
    装置は主信号に回線障害発生警報を含む付加データを多
    重して下り伝送路を介して第1端局装置に伝送し、 第1端局装置は、前記付加データに含まれる警報を識別
    して回線の切り替えを行うことを特徴とする冗長伝送路
    を有しない通信システムの冗長系切り替え方法。
  5. 【請求項5】 現用/予備の主信号をそれぞれ対向局側
    に送出すると共に対向局側より現用/予備の主信号を受
    信する第1の装置と、前記第1の装置から対向局に向け
    て出力される現用/予備の主信号の一方を選択して対向
    局へ送出すると共に、前記対向局から送出されてきた主
    信号を分岐して現用/予備の主信号として前記第1の装
    置に入力する第2の装置とを備えた端局装置を2台設
    け、各端局装置の前記第2の装置間を冗長構成を有しな
    い上り/下りの2本の伝送路で接続してなる通信システ
    ムの冗長系切換方法において、 前記端局装置を構成する第1、第2の装置を現用/予備
    の冗長構成とし、 一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて現
    用系主信号に現用系識別パターンを挿入すると共に、予
    備系主信号に予備系識別パターンを挿入し、かつ、現用
    系及び予備系主信号の一方を選択して第1の伝送路を介
    して他方の第2端局装置に送出し、 第2端局装置は、第1端局装置から送出されてきた主信
    号に挿入されているパターンをオーバヘッドバイトを参
    照して復元し、 復元したパターンと現用系あるいは予備系の識別パター
    ンと比較し、 復元パターンが前記識別パターンと不一致の場合、第2
    端局装置は回線障害発生警報及び障害発生系を含む付加
    データを主信号に多重して下り伝送路を介して第1端局
    装置に伝送し、 第1端局装置は、前記付加データに含まれる警報及び識
    別データに基づいて回線の切り替えを行うことを特徴と
    する冗長伝送路を有しない通信システムの冗長系切り替
    え方法。
  6. 【請求項6】 現用/予備の主信号をそれぞれ対向局側
    に送出すると共に対向局側より現用/予備の主信号を受
    信する第1の装置と、前記第1の装置から対向局に向け
    て出力される現用/予備の主信号の一方を選択して対向
    局へ送出すると共に、前記対向局から送出されてきた主
    信号を分岐して現用/予備の主信号として前記第1の装
    置に入力する第2の装置とを備えた端局装置を2台設
    け、各端局装置の前記第2の装置間を冗長構成を有しな
    い上り/下りの2本の伝送路で接続してなる通信システ
    ムの冗長系切換方法において、 前記端局装置を構成する第1、第2の装置を現用/予備
    の冗長構成とし、 一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて固
    定パターンを現用系及び予備系主信号に挿入し、かつ、
    現用系及び予備系主信号の一方を選択して上り伝送路を
    介して他方の第2端局装置に送出し、 第2端局装置は、第1端局装置から送出されてきた主信
    号に挿入されているパターンをオーバヘッドバイトを参
    照して復元し、 復元したパターンと前記固定パターンと比較し、 復元パターンが固定パターンと不一致の場合、第2端局
    装置はオーバヘッドバイトを用いて回線障害発生警報を
    主信号に挿入して下り伝送路を介して第1端局装置に伝
    送し、 第1端局装置は、前記オーバヘッドバイトを参照して回
    線障害発生警報が通知されているか調べ、警報が通知さ
    れている場合には回線の切り替えを行うことを特徴とす
    る冗長伝送路を有しない通信システムの冗長系切り替え
    方法。
  7. 【請求項7】 現用/予備の主信号をそれぞれ対向局側
    に送出すると共に対向局側より現用/予備の主信号を受
    信する第1の装置と、前記第1の装置から対向局に向け
    て出力される現用/予備の主信号の一方を選択して対向
    局へ送出すると共に、前記対向局から送出されてきた主
    信号を分岐して現用/予備の主信号として前記第1の装
    置に入力する第2の装置とを備えた端局装置を2台設
    け、各端局装置の前記第2の装置間を冗長構成を有しな
    い上り/下りの2本の伝送路で接続してなる通信システ
    ムの冗長系切換方法において、 前記端局装置を構成する第1、第2の装置を現用/予備
    の冗長構成とし、 一方の第1端局装置は、オーバヘッドバイトを用いて現
    用系主信号に現用系識別パターンを挿入すると共に、予
    備系主信号に予備系識別パターンを挿入し、かつ、現用
    系及び予備系主信号の一方を選択して上り伝送路を介し
    て他方の第2端局装置に送出し、 第2端局装置は、第1端局装置から送出されてきた主信
    号に挿入されているパターンをオーバヘッドバイトを参
    照して復元し、 復元したパターンと現用系あるいは予備系の識別パター
    ンと比較し、 復元パターンが前記識別パターンと不一致の場合、第2
    端局装置はオーバヘッドバイトを用いて回線障害発生警
    報及び障害発生系を主信号に挿入して下り伝送路を介し
    て第1端局装置に伝送し、 第1端局装置は、前記オーバヘッドバイトを参照して回
    線障害発生警報及び障害発生系を識別して回線の切り替
    えを行うことを特徴とする冗長伝送路を有しない通信シ
    ステムの冗長系切り替え方法。
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