JPH11111231A - 蛍光ランプ、蛍光ランプ点灯装置、蛍光ランプ装置および照明装置 - Google Patents

蛍光ランプ、蛍光ランプ点灯装置、蛍光ランプ装置および照明装置

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JPH11111231A
JPH11111231A JP26591797A JP26591797A JPH11111231A JP H11111231 A JPH11111231 A JP H11111231A JP 26591797 A JP26591797 A JP 26591797A JP 26591797 A JP26591797 A JP 26591797A JP H11111231 A JPH11111231 A JP H11111231A
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Masahiko Yoshida
正彦 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】寿命末期時に保護動作を行うとともに、実用的
な一般照明用として好適な蛍光ランプ、蛍光ランプ点灯
装置、蛍光ランプ装置および照明装置を提供する。 【解決手段】外径23mm以下のガラス製放電管の両端
に熱陰極形電極を備えた蛍光ランプ本体に合成樹脂製の
口金基体および接触子を備えた口金を装着するに当た
り、熱陰極形電極および接触子の間の接続電路中に直列
に介在させた温度ヒューズを口金基体の内部空間内に露
出して配設した。温度ヒューズを露出して配設するに
は、たとえば温度ヒューズを内壁に装着したり、接触子
に連通する摺り鉢状空所内に収納すればよい。また、異
なる構成として温度ヒューズを口金基体の壁空間内に配
設してもよい。さらに、熱陰極形電極の両端にそれぞれ
温度ヒューズを接続してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は寿命末期における合
成樹脂製の口金の焼損ないしガラス管の溶融に対して保
護するようにした蛍光ランプ、これを用いた蛍光ランプ
点灯装置、蛍光ランプ装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般照明用には熱陰極形の蛍光ランプが
主として用いられている。
【0003】熱陰極形の蛍光ランプは、放電容器の両端
に一対の熱陰極形電極を備えている。熱陰極形電極は、
一対のインナーウエルズの間に電子放射物質を被着した
フィラメントが継線されていることによって構成されて
いる。
【0004】そうして、蛍光ランプの動作原理は概ね以
下のとおりである。すなわち、蛍光ランプに所定の熱陰
極形電圧を印加してその電極を通電により加熱すると、
電子放射物質は、フィラメントの赤熱により加熱されて
熱陰極形電極が陰極位相の際に熱電子を放出する。この
電子が反対側の陽極に吸引されて移動し、放電が始ま
る。放電により流れる電子は、放電容器内の水銀原子と
衝突して、水銀原子をイオン化する。水銀原子のイオン
化により、紫外線が発生し、この紫外線が放電容器の内
面側に形成されている蛍光体層の蛍光体粒子に入射す
る。すると、蛍光体粒子が励起されて可視光を発生す
る。
【0005】ところで、蛍光ランプが点灯しなくなる点
灯寿命は、多くの場合、フィラメントに被着された電子
放射物質が始動時や点灯中に次第に減少して、十分な電
子放射が困難となるか、点灯中に飛散した電子放射物質
がステムの表面に被着することによって、ステム表面が
導通して短絡現象が発生することに起因している。電子
放射物質の減少が一対の熱陰極形電極に対して同時に同
程度に進行することは、極めて希であり、通常はいずれ
か一方の熱陰極形電極の電子放射物質の減少が先に進行
して、寿命末期になる。このような寿命末期には、蛍光
ランプは半波放電を行い、この際に熱陰極形電極の近傍
の温度が異常に上昇する。
【0006】近年、多用されだしているコンパクト蛍光
ランプのように、放電容器の管径が小さい蛍光ランプに
おいては、管径の割に熱陰極形電極を比例して小さくす
るこことができないため、熱陰極形電極がガラス管に接
近していることもあって、特に温度上昇が過度になり、
甚だしい場合にはガラス管が溶融するに至ることもあ
る。
【0007】また、近時の管径の小さな蛍光ランプの口
金は、合成樹脂製の口金を多用する傾向にあるため、上
記した寿命末期に過度の温度上昇により口金が焼損に至
ることがある。
【0008】従来、このような寿命末期における問題を
解決するための対策は、種々の面から行われている。た
とえば、自動車あるいは携帯用機器などに内装された状
態で使用される蛍光ランプにおいて、電極近傍に感熱素
子を配設して寿命末期の過度の温度上昇を感知して点灯
装置を制御すること、および予め電極寿命を異ならせた
ものを設定して、短寿命側の電極のみに感熱素子を配設
すれば、感熱素子は1個用いればよいこと、が特開平4
−61740号公報に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においても、一般照明用の蛍光ランプに適用して
実用するには、まだ解決すべきことが多い。
【0010】すなわち、感熱素子を電極近傍に配設する
と、蛍光ランプが露出状態で使用されることが多い一般
照明用の蛍光ランプでは、一般に熱陰極形電極は口金か
ら放電容器の中央部側へ離間した位置にあるため、感熱
素子が外部に露出して使用者に違和感を与える。
【0011】また、感熱素子の出力を点灯装置に帰還し
て点灯装置を制御するものであるから、蛍光ランプに組
み込むことが困難である。
【0012】そこで、感熱素子を点灯装置側に配設する
にしても、一般照明用の場合には、蛍光ランプは異なる
メーカーの製品に対して互換性のあることが要求され
る。放電管に対する熱陰極形電極の位置は、設計事項に
属していて、メーカーごとに異なるのが現状であるか
ら、寿命末期の保護動作をどのメーカーの製品に対して
も等しく行わせるのは、困難である。
【0013】本発明は、寿命末期時に保護動作を行うと
ともに、実用的な一般照明用として好適な蛍光ランプ、
これを用いた蛍光ランプ点灯装置、蛍光ランプ装置およ
び照明装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の蛍光ラ
ンプは、外径23mm以下のガラス製放電管の両端に熱
陰極形電極を備えた蛍光ランプ本体と;ガラス製放電管
の端部に装着され内部空間を形成した合成樹脂製口金基
体および口金基体に支持された接触子を備えた口金と;
熱陰極形電極および接触子の間の接続電路中に直列に介
在して口金基体の内部空間内に露出して配設された温度
ヒューズと;を具備していることを特徴としている。
【0015】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0016】本発明は、いわゆるコンパクト形蛍光ラン
プと称される各種蛍光ランプたとえばFDL形、FML
形、FWL形、FHT形、FUL形、FPR形およびF
PL形などの形式や各種消費電力の蛍光ランプや高周波
点灯専用形蛍光ランプと称される中で1重環形(FHC
形)および2重環形のガラス製放電管が外径23mm以
下の各種蛍光ランプなどに適応するものである。さら
に、直管形の蛍光ランプであってもよい。
【0017】「蛍光ランプ本体」とは、蛍光ランプの口
金を除いた残余の部分を意味する。蛍光ランプ本体を屈
曲した放電管を備えたものにする場合、1本のガラス管
を屈曲させてもよいし、2本以上のガラス管を繋いでも
よい。
【0018】蛍光ランプ本体は、ガラス製放電管の内面
側に蛍光体層が形成され、内部に水銀とアルゴンなどの
希ガスとが放電媒体として封入されている。なお、ガラ
ス放電管の内面側とは、ガラス放電管の内面に直接蛍光
体層を形成する場合および保護膜などを介して間接的に
蛍光体層を形成する場合を包括する意味で用いている。
【0019】蛍光体層としては、3波長発光形の希土類
蛍光体を用いるのが好適である。しかし、本発明はこれ
に限定されるものではなく、ハロ燐酸カルシウム蛍光体
などの他の蛍光体を用いることを許容するものである。
また、使用目的によっては、緑色系などの光を発光する
蛍光体を用いることができる。
【0020】水銀は、純水銀を封入するか、アマルガム
の形にして封入することができる。純水銀の形で封入す
る場合に、ガラスカプセルなどに収納して封入すること
ができる。
【0021】熱陰極形電極としては、放電管の端部から
封装された一対のインナーウエルズ間にコイルフィラメ
ントを継線して、さらにフィラメントに電子放射物質を
被着したものを用いることができる。
【0022】「口金」とは、蛍光ランプ本体に装着され
てソケットに接続して点灯に要する電力を受電する手段
を意味し、蛍光ランプを支持する機能を備えているか、
いないかは問わない。したがって、本発明は、コンパク
ト形蛍光ランプに見られるように受電およびランプの機
械的支持を同時に行うもの、および高周波専用形蛍光ラ
ンプに見られるようにランプの支持は別の支持手段に依
存するもののいずれにも適応する。
【0023】また、口金は、蛍光ランプの種類に応じて
種々の形状および構造であることを許容する。
【0024】さらに、口金は、内部に主として蛍光ラン
プ本体の端部を収納し、適当な手段によって当該端部を
口金に固定したり、所要の配線を行うために、内部空間
を備えているものとする。蛍光ランプ本体の端部を口金
に装着する手段として好適なのは、シリコーン系の接着
剤を当該端部と口金との間の間隙に施与して両者を接着
することである。
【0025】さらにまた、蛍光ランプ本体が放電管の両
端を比較的接近させている場合には、両端に対して共通
の単一構造の口金が用いられる。この場合には、各管端
部の間の隔壁を形成することができる。
【0026】さらにまた、蛍光ランプ本体の放電容器の
両端部が離隔している場合には、それぞれに口金を装着
することができる。
【0027】「温度ヒューズ」とは、設定温度で溶融し
て電気回路を遮断する機能を備えた導体を意味する。温
度ヒューズには、溶融予定部分が容器に収納されている
もの、および溶融予定部分が露出しているものなどがあ
り、本発明においてはいずれをも用いることができる。
温度ヒューズの動作温度は、ガラス製放電管が溶融する
温度(LMガラスの場合、約700℃前後)より低い温
度であって、かつ製造時の温度および蛍光ランプの通常
点灯時の温度よりも高い温度より高い温度であることが
好ましい。
【0028】また、温度ヒューズは、適当な数を用いる
ことができる。たとえば、各熱陰極形電極に対して1個
または2個用いることができる。さらに要すれば、蛍光
ランプの両端部から受熱できる場合には、1個だけでも
よい。
【0029】温度ヒューズを口金基体の内部空間内に露
出して配設するとは、前記したシリコーン系接着剤の内
部や口金基体の壁内に埋設することなく、内部空間内に
中吊りにしたり、内部空間の内壁に取り付けるか、また
は内壁に接触状態にすることを意味する。
【0030】そうして、本発明においては、温度ヒュー
ズを口金内に収納しているから、蛍光ランプの取扱いは
温度ヒューズを備えないものと変わらない。加えて温度
ヒューズを口金基体の内部空間内に露出して配設したの
で、蛍光ランプ本体および接触子との配線が容易であ
る。
【0031】請求項2の発明の蛍光ランプは、請求項1
記載の蛍光ランプにおいて、温度ヒューズは、熱陰極形
電極および接触子の間の接続電路によって支持されてい
ることを特徴としている。
【0032】本発明は、温度ヒューズを接続電路によっ
て支持するので、格別の支持手段を設ける必要がない。
また、温度ヒューズを蛍光ランプ本体の外部リード線と
口金の接触子との間に接続するだけであるから、作業が
容易である。
【0033】温度ヒューズが不所望に動かないように接
続電路を必要以上に長くしない配慮が有効である。
【0034】また、本発明は、温度ヒューズが軽量のも
のに特に好適である。その意味でワイヤ状の温度ヒュー
ズを用いると効果的である。
【0035】請求項3の発明の蛍光ランプは、請求項1
記載の蛍光ランプにおいて、温度ヒューズは、口金基体
の内壁に装着されていることを特徴としている。
【0036】口金基体の内壁に温度ヒューズを装着する
ことにより、温度ヒューズの取り付けが容易になり、組
立の作業性が向上する。
【0037】また、口金基体の内壁に温度ヒューズを取
り付ける場合に、必要に応じて取付用フックを接着また
は一体成形により口金基体の内壁に形成することができ
る。
【0038】さらに、温度ヒューズの取り付け位置につ
いては、口金基体の側面または底面とすることができ
る。
【0039】請求項4の発明の蛍光ランプは、外径23
mm以下のガラス製放電管の両端に熱陰極形電極を備え
た蛍光ランプ本体と;ガラス製放電管の端部に装着され
内部空間を形成した合成樹脂製口金基体および口金基体
に支持された接触子を備えた口金と;熱陰極形電極の両
端およびこれに対向する接触子の間の接続電路中にそれ
ぞれ直列に介在された温度ヒューズと;を具備している
ことを特徴としている。
【0040】蛍光ランプ本体の両端の各電極のそれぞれ
の外部リード線ごとに温度ヒューズを接続して、合計4
個の温度ヒューズを用いることにより、蛍光ランプをど
のような姿勢で点灯しても、寿命末期には確実に、しか
も速やかに温度ヒューズが溶融して保護することができ
る。
【0041】温度ヒューズは、口金基体の内部空間内に
露出して配設されていてもよいし、また要すればガラス
製放電管の両端を口金基体に固定するためのシリコーン
接着剤中に埋設してもよい。
【0042】請求項5の発明の蛍光ランプは、外径23
mm以下のガラス製放電管が提供する放電路が湾曲して
放電管の両端が互いに近接しているとともに放電管の両
端部に熱陰極形電極を備えた蛍光ランプ本体と;ガラス
製放電管の両端部に装着された単一の合成樹脂製口金基
体および口金基体に支持された接触子を備えた口金と;
熱陰極形電極および接触子の間の接続電路中に直列に介
在して口金基体の壁空間内に配設された温度ヒューズ
と;を具備していることを特徴としている。
【0043】「壁空間内」とは、温度ヒューズを配設し
ないならば、壁を構成している部分であった空間を意味
する。すなわち、本発明においては、温度ヒューズを収
納するために、本来壁を構成しているべき部分に敢えて
空間を形成して、温度ヒューズを収納している。
【0044】壁空間としては、好ましくは蛍光ランプ本
体の両端部が口金基体に挿入される部位を画成している
隔壁の最も薄い部分、言い換えれば両端部が最も接近し
ている部位を一部除去して形成するのが好ましい。この
部分に温度ヒューズを配設すると、蛍光ランプの両方の
端部の温度に温度ヒューズを敏感に感応させることがで
きる。したがって、1個の温度ヒューズを用いて両端部
の寿命末期に対して保護動作を行わせることができる。
【0045】しかし、壁空間としては、上記以外にも温
度ヒューズの配設に利用できる場所がある。たとえば、
隔壁の口金基体の外面に相対的に近い部位である。この
部分は両端部間の距離が大きいが、温度ヒューズの両端
部がそれぞれの端部に接近するように温度ヒューズを配
置すれば、感度が低下することはない。この部位は、温
度ヒューズの収納スペースを確保しやすい利点もある。
【0046】壁空間に温度ヒューズを配設した後に温度
ヒューズの周りにできた隙間をシリコーン接着剤を充填
すると、温度ヒューズの固定および感度向上に有利であ
る。
【0047】請求項6の発明の蛍光ランプ点灯装置は、
電源を高周波に変換して出力するインバータ点灯装置
と;4個の受金が四角形の各角部に相当する位置に配設
され、インバータ点灯装置の一対の出力線が4個の受金
の2個に接続され、残余の2個の受金に接続された始動
回路を備えたソケットと;請求項1ないし5のいずれか
一記載の蛍光ランプと;を具備していることを特徴とし
ている。
【0048】本発明のようにソケットの4個の受金のう
ち2個にインバータ点灯装置の出力線が接続され、残余
の2個に始動回路が接続される場合、接続位置次第によ
っては蛍光ランプの口金をいずれの向きに接続しても温
度ヒューズがインバータ点灯装置側に接続されるように
構成することができる。すなわち、蛍光ランプが無極性
になる。このことは、反対にインバータ点灯装置および
始動回路のソケットへの接続位置次第では、温度ヒュー
ズが始動回路側へ接続されることを意味する。
【0049】蛍光ランプの口金がソケットに対してどの
ような向きに接続されても、温度ヒューズがインバータ
点灯装置側へ接続されるようにする、すなわち無極性に
するためには、インバータ点灯回路の出力線を対角関係
にある受金に接続する。したがって、始動回路も残余の
対角関係にある受金に接続する。この場合、温度ヒュー
ズは両方の端部の熱にも感応するのであれば、温度ヒュ
ーズは1個のみでもよい。
【0050】また、蛍光ランプの口金がソケットに対し
てどのように接続されても、蛍光ランプとインバータ点
灯装置との間に温度ヒューズが接続されるようにするこ
とができる。すなわち、各熱陰極形電極ごとに1個の温
度ヒューズを互いに対角関係にある外部リード線に接続
する。しかし、いずれか一方の温度ヒューズは始動回路
に接続されるために保護動作を期待できないから、いず
れの温度ヒューズも両端部の熱に感応するように構成す
ることが望ましい。
【0051】さらに、蛍光ランプのソケットに対する接
続位置すなわち装着の極性を規制することによっても、
確実に温度ヒューズがインバータ点灯装置側へ接続され
るようにすることができる。たとえば、蛍光ランプの口
金のソケットに対面する正規の側に凸部または凹部を形
成し、これに対応するソケットに凸部または凹部に係合
する凹部または凸部を形成すればよい。
【0052】請求項7の発明の蛍光ランプ装置は、外径
23mm以下のガラス製放電管の両端に熱陰極形電極を
封装した蛍光ランプ本体、ならびにガラス製放電管の端
部に装着され内部空間を形成した合成樹脂製口金基体お
よび口金基体に支持されるとともに蛍光ランプ本体の熱
陰極形電極のそれぞれ両端に接続された4個の接触子を
含む口金を備えている蛍光ランプと;絶縁物製のソケッ
ト基体、ソケット基体に支持された4個の受金および蛍
光ランプが装着されている状態で蛍光ランプ本体の熱陰
極形電極の近傍に近接する位置においてソケット基体に
配設された感熱素子を備えたソケットと;を具備してい
ることを特徴としている。
【0053】本発明は、ソケットに感熱素子を配設して
蛍光ランプの寿命末期を検出するように構成したもので
ある。
【0054】ソケットに感熱素子たとえばサーミスタを
配設する本発明においては、蛍光ランプの熱陰極形電極
が口金より外側に位置している場合において、熱陰極形
電極に対向する位置に感熱素子を配設することができる
ことである。このため、感度が向上する。
【0055】請求項8の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に配設された請求項6記載の蛍光ラ
ンプ点灯装置と;を具備していることを特徴としてい
る。
【0056】本発明が、請求項1ないし5の発明の構成
および作用を有する照明装置である。 したがって、本
発明において「照明装置」とは、たとえば照明器具、表
示装置および読取装置など蛍光ランプの発光を利用する
あらゆる装置をいう。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0058】図1は、本発明に用いられる蛍光ランプの
一例を示す一部切欠断面図である。
【0059】図において、1は蛍光ランプ本体、2は口
金である。
【0060】蛍光ランプ本体1は、ガラス製放電管1
a、熱陰極形電極1b、1bおよび蛍光体層1cを備
え、ガラス製放電管1a内に水銀およびアルゴンを放電
媒体として封入している。
【0061】ガラス製放電管1aは、外径16.5m
m、肉厚1.1mm、長さ1100mmのソーダライム
ガラスからなる2本のガラス管1a1、1a1を先端を
封止するとともに、先端部近傍で連結管1a2により連
結し、ガラス管1a1、1a1の基端部にはフレアステ
ムによって熱陰極形電極1bを封着して、長さ2100
mmのU字状の放電路を形成している。
【0062】連結管1a2は、吹き破りにより形成され
ている。
【0063】ガラス管1a1の先端の内面から連結管の
先端側の付け根からまでの寸法を10mm以上にした場
合には、ガラス管1a1の先端部に最冷部を形成するこ
とができる。上記寸法を5〜10mm未満にした場合に
は、熱陰極形電極1bの背方に最冷部を形成するなどに
より、所要の水銀蒸気圧を確保できる。
【0064】蛍光体層1cは、3波長発光形の蛍光体を
用いている。
【0065】一方、口金2は、合成樹脂製の口金基体2
aおよび接触子2bからなっている。
【0066】そうして、口金2内には、図示しない温度
ヒューズが配設されている。温度ヒューズについては、
図2以降により詳細に説明する。
【0067】図2は、本発明の蛍光ランプの第1の実施
形態を示す要部断面図である。
【0068】図3は、同じく口金の側面図である。
【0069】図4は、同じく口金の平面図である。
【0070】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0071】本実施形態は、温度ヒューズ3を熱陰極形
電極1bおよび口金2の接触子2bとの間の接続電路4
によって支持している点が特徴である。
【0072】口金基体2aは、前面の2個の放電管端部
挿入孔2a1、2a1が開口し、内部に放電管端部挿入
孔2a1に連通する内部空間2a2が形成されている。
この内部空間2a2は、さらに接触子2bに連通する摺
り鉢状空所Aを備えている。
【0073】口金基体2aの両側面には、一対の係止凸
部2a3、2a3が形成されている。
【0074】蛍光ランプ本体1のガラス製放電管1aの
両端部は、口金基体2aの放電管端部挿入孔2a1、2
a1内に挿入され、シリコーン接着剤5により口金基体
2aに固着されている。
【0075】温度ヒューズ3は、接続電路4中に直列接
続されるだけで、口金基体2aの内部空間2a2の摺り
鉢状空所A内に収納されて、支持されている。なお、図
においては、左側のガラス製放電管1aの端部のみの配
線を示し、右側は配線の図示を省略している。
【0076】そうして、本実施形態においては、温度ヒ
ューズ3を口金基体2aの内部空間2a2の摺り鉢状空
所A内に収納しているので、接続電路4が他の接続電路
と接触して短絡するようなことがなく、また温度ヒュー
ズ3が動きにくいため、振動や衝撃が加わっても断線し
にくい。
【0077】図5は、本発明の蛍光ランプの第2の実施
形態を示す要部断面図である。
【0078】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0079】本実施形態は、温度ヒューズ3を各熱陰極
形電極1bの両端の接続電路4中に接続して、全部で4
個用いる点で異なる。
【0080】本実施形態においては、蛍光ランプの点灯
姿勢などによって寿命末期時に異常温度上昇する箇所が
偏っていることがあるが、4個の温度ヒューズを内部空
間2a2内に分散して配設しておけば、いずれかの温度
ヒューズが速やかに感応して溶融して電路を遮断し、保
護する。
【0081】なお、図示の熱陰極形電極1bは、長いフ
レアステム1dに配設されているので、ガラス放電管1
aの管端部に最冷部を形成することができる。これに伴
い熱陰極形電極1bと温度ヒューズとの距離が相対的に
大きくなるが、ガラス放電管1aのガラスを介して熱が
伝わるから、温度ヒューズによる保護動作に支障をきた
すほどではない。
【0082】図6は、本発明の蛍光ランプの第3の実施
形態を示す要部断面図である。
【0083】図において、図5と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0084】本実施形態は、温度ヒューズ3をガラス放
電管1aを口金基体2aに固定するシリコーン接着剤5
内に埋設した点で異なる。
【0085】シリコーン接着剤中に埋設したことによ
り、温度ヒューズを格別の固定手段を用いることなしに
固定することができる。
【0086】図7は、本発明の蛍光ランプの第4の実施
形態を示す要部断面図である。
【0087】図において、図5と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0088】本実施形態は、温度ヒューズ3を口金基体
2aの内部空間2a2の内側面に装着した点において異
なる。
【0089】温度ヒューズ3を容易に装着できるように
するために、取付フック6を内部空間2a2の内側面に
設けている。取付フック6は、口金基体2aと一体に成
形することができる。
【0090】蛍光ランプの組立においては、接続電路4
中に温度ヒューズ3を介在させてから、温度ヒューズ3
を取付フック6に装着するか、最初に装着してから、接
続電路4に接続してもよい。そして、最後にガラス放電
管1aをシリコーン接着剤5によって口金基体2aに固
定する。
【0091】図8は、本発明の蛍光ランプの第5の実施
形態における口金部分を示す断面図である。
【0092】図において、図7と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0093】本実施形態は、温度ヒューズ3を口金基体
2aの内部空間2a2の底面に装着した点で異なる。
【0094】口金基体2aの内部空間2a2の底面は、
ガラス放電管1aを固定するためのシリコーン接着剤5
から離隔した位置にあるので、シリコーン接着剤5が硬
化する際に発生する高熱に反応しにくい。
【0095】また、底面に温度ヒューズを装着すると、
配線作業が容易になる。
【0096】図9は、本発明の蛍光ランプの第6の実施
形態における口金部分を示す断面図である。
【0097】図10は、同じく正面図である。
【0098】図において、図7と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0099】本実施形態は、温度ヒューズ3を口金基体
2aの内部空間2a2内で口金2のいずれの姿勢に対し
てもほぼ同様な傾斜になるように配設した点で異なる。
【0100】すなわち、温度ヒューズ3を図8に示すよ
うに口金2の底面および側面に対して45゜であるとと
もに、図9に示すように底面内で45゜傾斜させて装着
したものである。なお、6’は取付フックである。
【0101】そうして、本実施形態においては、蛍光ラ
ンプを任意の点灯姿勢で用いても、温度ヒューズ3はそ
の姿勢が殆ど変わらないので、遮断特性をほぼ一定に保
持することができる。
【0102】図11は、本発明の蛍光ランプの第7の実
施形態における口金部分を示す断面図である。
【0103】図において、図8と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0104】本実施形態は、温度ヒューズ3’を外部か
ら観察できるようにした点で異なる。
【0105】すなわち、口金基体2aの底面に窓7を形
成し、窓7の内面側に温度ヒューズ3’を配設してい
る。温度ヒューズ3’は、ガラス容器3a’に収納して
いる。
【0106】そうして、本実施形態においては、口金2
の外部から温度ヒューズ3’の作動状況を観察できるの
で、蛍光ランプの不点の原因が寿命末期による温度ヒュ
ーズ3’の作動によるものか、否か判別できる。
【0107】図12は、本発明の蛍光ランプの第8の実
施形態における口金部分を示す断面図である。
【0108】図において、図11と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。
【0109】本実施形態は、温度ヒューズ3の作動温度
以上で変色する感熱性シート8を温度ヒューズ3の近傍
に配設し、感熱性シート8を口金2の外部から観察でき
るように口金基体2aに窓7を形成したものである。
【0110】そうして、本実施形態においては、温度ヒ
ューズ3が作動して遮断される温度に達すると、感熱性
シート8が変色するので、不点原因が寿命末期に伴う温
度ヒューズ3の作動によるものか容易に判別できる。
【0111】図13は、本発明の蛍光ランプの第9の実
施形態における口金部分を示す平面図である。
【0112】図において、図11と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。
【0113】本実施形態は、温度ヒューズ3を口金基体
2aの壁空間2a4内に配設した点で異なる。
【0114】口金基体2aの隔壁2a5の一部を切欠し
て壁空間2a4を形成して、その壁空間2a4内に温度
ヒューズ3を収納している。そして、温度ヒューズ3の
周囲の隙間には、図示しないシリコーン接着剤を充填す
ることにより、ガラス製放電管1aの両端部の異常発熱
に感応させることができる。
【0115】図14は、本発明の蛍光ランプの第10の
実施形態における口金部分を示す平面図である。
【0116】図において、図13と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。
【0117】本実施形態は、温度ヒューズ3を口金基体
2aの隔壁の中央から外側面側に偏位した位置において
壁空間内に配設した点で異なる。
【0118】温度ヒューズ3の配設方向をなるべくガラ
ス放電管1aに接近するように設定することにより、温
度ヒューズ3の感度低下を少なくすることができる。ま
た、口金2の上記の位置は比較的スペースに余裕がある
ので、設計が容易になる。
【0119】図15は、本発明の蛍光ランプの第11の
実施形態を示す要部断面図である。
【0120】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0121】本実施形態は、図示しない温度ヒューズを
以上説明した各実施形態におけるように配設することに
加えるか、または単独で光束センサ9を配設した点で異
なる。
【0122】光束センサ9をガラス製放電管1aの両端
部に対向して口金基体2aに配設し、リード線10を介
して口金基体2aの底部外面に配設した接点11に接続
したものである。そして、図示しないソケットに接点1
1に接続する受金を配設して、蛍光ランプをソケットに
装着すると、ソケットを介してインバータ点灯装置の制
御手段に接続して、蛍光ランプの光束が所定値まで低下
した際に寿命と判定して蛍光ランプを消灯させる。
【0123】図16は、本発明の蛍光ランプ点灯装置の
第1の実施形態を示す回路図である。
【0124】図において、21は交流電源、22はイン
バータ点灯装置、23はソケット、24は始動回路、2
5は口金、26は蛍光ランプ本体である。
【0125】インバータ点灯装置22は、整流手段、イ
ンバータ手段およびバラスト手段を備え、出力線22
a、22b間に高周波出力を送出する。
【0126】ソケット23は、4個の受金23a、23
b、23c、23dを四角形の頂点の位置関係に配設し
ている。
【0127】始動回路24は、コンデンサからなり、ソ
ケット23に対して外付けまたは内蔵される。
【0128】口金25は、4個の接触子25a、25
b、25c、25dをソケット23の各受金23a、2
3b、23c、23dに対向して備えるとともに、一端
が接触子25a、25cに接続する2個の温度ヒューズ
3a、3bを内蔵している。
【0129】蛍光ランプ本体26は、一方の熱陰極形電
極26aの両端が温度ヒューズ3aの他端と口金25の
接触子25bとに接続し、また他方の熱陰極形電極26
bの両端が温度ヒューズ3bの他端と口金25の接触子
25dとに接続している。
【0130】そうして、図に示す接続状態においては、
温度ヒューズ3aがインバータ点灯装置22と蛍光ラン
プ本体26との間に介在するので、温度ヒューズ3aが
遮断すると、蛍光ランプ本体26は不点になる。
【0131】したがって、温度ヒューズ3aを蛍光ラン
プ本体26の両端部の異常温度上昇に感応するようにし
ておけば、いずれかの熱陰極形電極の寿命末期に対して
保護できる。
【0132】これに対して、口金25を図示の向きと逆
にしてソケット23に装着した場合には、今度は温度ヒ
ューズ3bがインバータ点灯装置22と蛍光ランプ本体
26との間に介在して同様な保護が行われる。すなわ
ち、本実施形態においては、ソケット23に対して温度
ヒューズ3aまたは3bが単独で用いられる場合は極性
を有するが、蛍光ランプが両方の温度ヒューズ3a、3
bを備えていることにより、無極性になる。
【0133】図17は、本発明の蛍光ランプ点灯装置の
第2の実施形態を示す回路図である。
【0134】図において、図16と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。
【0135】本実施形態は、ソケット23に対するイン
バータ点灯装置22の接続を改良することにより、温度
ヒューズが1つであってもソケット23に対して無極性
にした点が異なる。
【0136】すなわち、インバータ点灯装置22の出力
線をソケット23の対角関係にある受金23aおよび2
3cに接続する。そして、始動回路24を残余の対角関
係の受金23bおよび23dに接続する。
【0137】口金25内には、接触子25aにのみ温度
ヒューズ3を接続している。
【0138】そうして、図示の位置では、受金22aを
介して温度ヒューズ3がインバータ点灯装置22と蛍光
ランプ本体26との間に介在して保護動作を行う。これ
に対して、口金25が図示と逆の向きに接続した場合に
は、受金23cを介して温度ヒューズ3が同様に介在し
て保護動作を行う。
【0139】なお、要すれば、図に点線で示す位置に第
2の温度ヒューズ3”を接続することができる。
【0140】図18は、本発明の蛍光ランプ装置の第1
の実施形態を示す要部側面図である。
【0141】図において、31はソケット、32は蛍光
ランプ、33は感熱素子である。
【0142】ソケット31は、ソケット基体31a、受
金31b、ガイド部31cおよび係止凸部31dを備え
ている。
【0143】蛍光ランプ32は、蛍光ランプ本体32a
および口金32bを備えている。
【0144】口金32bは、係止凹部32b1をソケッ
ト31の係止凸部31dに対向して一側面に形成してい
る。
【0145】感熱素子33は、蛍光ランプ32が装着さ
れている状態で蛍光ランプ本体32aの端部に対向する
位置において、ソケット31に配設されている。そし
て、感熱素子33の出力線がインバータ点灯装置の制御
手段に入力されるように導出されている。
【0146】そうして、ソケット31に装着されて蛍光
ランプ32が点灯中に熱陰極形電極が寿命末期になる
と、蛍光ランプ本体32aの端部近傍が異常温度上昇す
るが、その温度上昇はソケット31に配設された感熱素
子33によって検出される。その検出信号に応じてイン
バータ点灯装置が制御される。インバータ点灯装置の制
御としては、蛍光ランプへの給電を停止したり、間欠的
に点灯電力を供給したり、出力を低減するなどを行うこ
とができる。
【0147】なお、ソケット31の係止凸部31dおよ
び口金32の係止凹部32b1をそれぞれ形成すること
により、異種蛍光ランプの誤挿入を防止できる。また、
ソケット31に対して蛍光ランプ32の口金32bの極
性を付与したい場合にも、上記係止凸部31dおよび係
止凹部32b1を採用することもできる。
【0148】図19は、本発明の蛍光ランプ装置の第2
の実施形態における口金を示す平面図である。
【0149】図において、図18と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。
【0150】本実施形態は、口金32に係止凸部32b
1’を形成したものである。したがって、ソケット側に
係止凹部を形成する。
【0151】図20は、本発明の照明装置の一実施形態
であるトンネル内における非常駐車帯用の照明器具の斜
視図である。
【0152】図において、41は照明器具本体、42は
蛍光ランプである。
【0153】照明器具本体41は、下面が開口した浅い
箱状の基体41a、基体41aの下面開口を閉塞する下
面カバー41b、基体41aの一端部に配設されたソケ
ット41c、同じく他端部に配設されたランプホルダ4
1d、図示しないが蛍光ランプ42に対して光学的に対
設された反射板およびインバータ点灯装置を備えてい
る。
【0154】下面カバー41bは、カバー枠41b1、
カバー枠41b1に装着されたガラス板41b2からな
り、ヒンジ41eおよびラッチ41fによって基体41
aに対して開閉自在に取り付けられている。
【0155】器具本体41は、取付腕41gによって所
定の場所に取り付けられる。
【0156】ランプホルダ41dは、金属製であるか
ら、蛍光ランプ42の先端を最冷部にする場合には、当
該先端部を支持することにより、最冷部の放熱作用を支
援することもできる。
【0157】
【発明の効果】請求項1ないし3の各発明によれば、外
径23mm以下のガラス製放電管の両端に熱陰極形電極
を備えた蛍光ランプ本体の端部に合成樹脂製の口金基体
を装着し、熱陰極形電極および口金の接触子の間の接続
電路中に直列に介在した温度ヒューズを口金基体の内部
空間内に露出して配設したことにより、熱陰極形電極の
寿命末期時に電路を遮断して蛍光ランプを保護するとと
もに、温度ヒューズの配線が容易で、しかも取扱いが容
易な蛍光ランプを提供することができる。
【0158】請求項2の発明によれば、加えて温度ヒュ
ーズを接続電路によって支持したことにより、格別の支
持手段を必要としないばかりか、配線作業が容易な蛍光
ランプを提供することができる。
【0159】請求項3の発明によれば、加えて温度ヒュ
ーズを口金基体の内壁に装着したことにより、温度ヒュ
ーズの装着および配線作業が容易な蛍光ランプを提供す
ることができる。
【0160】請求項4の発明によれば、熱陰極形電極の
両端と対応する接触子との間にそれぞれ温度ヒューズを
介在させたことにより、蛍光ランプの点灯姿勢が変って
も異常温度上昇に速やかに感応して確実に保護する蛍光
ランプを提供することができる。
【0161】請求項5の発明によれば、外径23mm以
下で湾曲した放電路を提供するガラス製放電管の両端が
互いに近接しているとともに、その両端に熱陰極形電極
を備えた蛍光ランプ本体のガラス放電管の両端に、単一
の合成樹脂製の口金基体を装着し、口金基体の壁空間内
に温度ヒューズを配設したことにより、一つの温度ヒュ
ーズであっても、ガラス製放電管の両端の異常温度上昇
にを感応させることができる蛍光ランプを提供すること
ができる。
【0162】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
5の効果を有する蛍光ランプ点灯装置を提供することが
できる。
【0163】請求項7の発明によれば、ソケットに感熱
素子を配設したことにより、保護手段を備えていない蛍
光ランプに対しても保護動作をする蛍光ランプ装置を提
供することができる。
【0164】請求項8の発明によれば、請求項1ないし
5の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる蛍光ランプの一例を示す一
部切欠断面図
【図2】本発明の蛍光ランプの第1の実施形態を示す要
部断面図
【図3】同じく口金の側面図
【図4】同じく口金の平面図
【図5】本発明の蛍光ランプの第2の実施形態を示す要
部断面図
【図6】本発明の蛍光ランプの第3の実施形態を示す要
部断面図
【図7】本発明の蛍光ランプの第4の実施形態を示す要
部断面図
【図8】本発明の蛍光ランプの第5の実施形態における
口金部分を示す断面図
【図9】本発明の蛍光ランプの第6の実施形態における
口金部分を示す断面図
【図10】同じく正面図
【図11】本発明の蛍光ランプの第7の実施形態におけ
る口金部分を示す断面図
【図12】本発明の蛍光ランプの第8の実施形態におけ
る口金部分を示す断面図
【図13】本発明の蛍光ランプの第9の実施形態におけ
る口金部分を示す平面図
【図14】本発明の蛍光ランプの第10の実施形態にお
ける口金部分を示す平面図
【図15】本発明の蛍光ランプの第11の実施形態を示
す要部断面図
【図16】本発明の蛍光ランプ点灯装置の第1の実施形
態を示す回路図
【図17】本発明の蛍光ランプ点灯装置の第2の実施形
態を示す回路図
【図18】本発明の蛍光ランプ装置の第1の実施形態を
示す要部側面図
【図19】本発明の蛍光ランプ装置の第2の実施形態に
おける口金を示す平面図
【図20】本発明の照明装置の一実施形態であるトンネ
ル内における非常駐車帯の照明器具の斜視図
【符号の説明】
1…蛍光ランプ本体 1a…ガラス製放電管 1b…熱陰極形電極 2…口金 2a…口金基体 2a1…放電管挿入孔 2a2…内部空間 2a3…係止凸部 2b…接触子 3…温度ヒューズ 4…接続電路 5…シリコーン接着剤 A…摺り鉢状空所

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径23mm以下のガラス製放電管の両端
    に熱陰極形電極を備えた蛍光ランプ本体と;ガラス製放
    電管の端部に装着され内部空間を形成した合成樹脂製口
    金基体および口金基体に支持された接触子を備えた口金
    と;熱陰極形電極および接触子の間の接続電路中に直列
    に介在して口金基体の内部空間内に露出して配設された
    温度ヒューズと;を具備していることを特徴とする蛍光
    ランプ。
  2. 【請求項2】温度ヒューズは、熱陰極形電極および接触
    子の間の接続電路によって支持されていることを特徴と
    する請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】温度ヒューズは、口金基体の内壁に装着さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
    電極および接触子の間の接続電路中に直列に介在して口
    金基体の壁空間内に配設された温度ヒューズと;を具備
    していることを特徴とする蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】外径23mm以下のガラス製放電管の両端
    に熱陰極形電極を備えた蛍光ランプ本体と;ガラス製放
    電管の端部に装着され内部空間を形成した合成樹脂製口
    金基体および口金基体に支持された接触子を備えた口金
    と;熱陰極形電極の両端およびこれに対向する接触子の
    間の接続電路中にそれぞれ直列に介在された温度ヒュー
    ズと;を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】外径23mm以下のガラス製放電管が提供
    する放電路が湾曲して放電管の両端が互いに近接してい
    るとともに放電管の両端部に熱陰極形電極を備えた蛍光
    ランプ本体と;ガラス製放電管の両端部に装着された単
    一の合成樹脂製口金基体および口金基体に支持された接
    触子を備えた口金と;熱陰極形電極および接触子の間の
    接続電路中に直列に介在して口金基体の壁空間内に配設
    された温度ヒューズと;を具備していることを特徴とす
    る蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】電源を高周波に変換して出力するインバー
    タ点灯装置と;4個の受金が四角形の各角部に相当する
    位置に配設され、インバータ点灯装置の一対の出力線が
    4個の受金の2個に接続され、残余の2個の受金に接続
    された始動回路を備えたソケットと;請求項1ないし5
    のいずれか一記載の蛍光ランプと;を具備していること
    を特徴とする蛍光ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】外径23mm以下のガラス製放電管の両端
    に熱陰極形電極を封装した蛍光ランプ本体、ならびにガ
    ラス製放電管の端部に装着され内部空間を形成した合成
    樹脂製口金基体および口金基体に支持されるとともに蛍
    光ランプ本体の熱陰極形電極のそれぞれ両端に接続され
    た4個の接触子を含む口金を備えている蛍光ランプと;
    絶縁物製のソケット基体、ソケット基体に支持された4
    個の受金および蛍光ランプが装着されている状態で蛍光
    ランプ本体の熱陰極形電極の近傍に近接する位置におい
    てソケット基体に配設された感熱素子を備えたソケット
    と;を具備していることを特徴とする蛍光ランプ装置。
  8. 【請求項8】照明装置本体と;照明装置本体に配設され
    た請求項6記載の蛍光ランプ点灯装置と;を具備してい
    ることを特徴とする照明装置。
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