JPH11102689A - 密閉型アルカリ蓄電池およびその製造方法 - Google Patents

密閉型アルカリ蓄電池およびその製造方法

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JPH11102689A
JPH11102689A JP9262418A JP26241897A JPH11102689A JP H11102689 A JPH11102689 A JP H11102689A JP 9262418 A JP9262418 A JP 9262418A JP 26241897 A JP26241897 A JP 26241897A JP H11102689 A JPH11102689 A JP H11102689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電体が封口体のガス抜き孔を塞ぐことな
く、かつ大電流で放電しても作動電圧が低下しにくい密
閉型アルカリ蓄電池を得る。 【解決手段】 正極集電体20は発電要素10の上面に
露出する正極芯体に溶接された円板状の集電部21と、
この円板状の集電部21より長方形状に延出して電池の
中心部に向けて屈曲する屈曲部22と、この屈曲部22
より延出して封口体のガス抜き孔31aより下方にV字
状に屈曲する凹部23とから構成される。封口体30を
外装缶40の開口部に装着して電池を封口すると、凹部
23の天面24はガス抜き孔31aの周囲に接触し、そ
の底面26は集電部21に接触する。この電池の正・負
極間に電流を流すと、天面24と封口体の下面との接触
部および底面26と集電部21との接触部は溶接され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一方極の端子を兼ねる開口部を
備えた外装缶と、この開口部を密封する他方極の端子を
兼ねる封口体と、これら外装缶および封口体よりなる電
池容器内に組み込まれる少なくとも正・負極からなる発
電要素と、この発電要素の正・負極の端部にそれぞれ接
続される正・負極集電体とを備えたアルカリ蓄電池およ
びその製造方法に関するものであり、特に、正・負極の
少なくとも一方から導出した集電体を封口体の下面に接
続して集電する集電構造および溶接方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、ニッケル−カドミウム蓄電池、
ニッケル−水素化物蓄電池などの密閉型アルカリ蓄電池
は、正極板および負極板の間にセパレータを介在させ
て、これらを渦巻状に巻回して発電要素を形成し、この
発電要素を金属製外装缶に収容して正極の集電リード板
を封口体の一箇所で溶接した後、外装缶の開口に絶縁ガ
スケットを介在させて封口体を装着することにより密閉
して構成されている。
【0003】ところで、密閉型アルカリ蓄電池は、電動
工具、電動自転車、および電動バイク等の電源として使
用する用途がある。これらの用途では、しばしば大電流
での充放電が要求されるが、電池を大電流で放電させる
と内部抵抗に起因した電圧降下が生じ作動電圧が低下す
るという問題があるため、極力内部抵抗を低減する必要
がある。
【0004】そこで、実開平5−72048号公報にお
いて、低内部抵抗の集電体構造が提案された。実開平5
−72048号公報において提案された集電体構造は、
図4(a),(b)に示すように、陽極集電体60のタ
ブ部62を従来のものより長くし、タブ部62の曲げ部
62aと封口体70とをスポット溶接し、タブ部62の
第2導電部62cを集電部61方向に折り曲げ、集電部
61と接触させることで電池内部抵抗を減少させ、大電
流での作動電圧を高くしょうとするものである。
【0005】また、実開平4−124749号公報にお
いても低内部抵抗の集電体構造が提案された。実開平4
−124749号公報において提案された集電体構造
は、図5に示すように、渦巻状電極80の心材露出端部
80aに集電体81の集電部81Aをスポット溶接し、
集電部81Aの片側から延びるリード部81Bを折り曲
げ、その先端部を封口蓋90に設けた陽極端子91に接
続する。集電部81Aおよびリード部81Bにそれぞれ
突起部81a,81bを設け、リード部81Bの折り曲
げにより両突起部81a,81bを相互に当接させ、集
電部81Aからリード部81Bへの電流分岐路を形成し
て、電流抵抗損失を少なくして高率放電性能を向上させ
ようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
5−72048号公報において提案された集電体構造に
あっては、電池組立時において、タブ部62の曲げ部6
2aと封口体70とをスポット溶接した後、封口体70
を密封するため、曲げ部62aが封口体70に設けられ
たガス抜き孔を塞ぐという事態を生じ、ガス排出性能を
劣化させるという問題を生じた。一方、実開平4−12
4749号公報において提案された集電体構造にあって
は、集電体81が封口蓋90に設けられたガス抜き孔を
塞ぐという問題は生じないが、集電部81Aおよびリー
ド部81Bにそれぞれ設けた突起部81a,81bを相
互に当接させて接触させるだけの集電構造であるため、
これらの両突起部81a,81bの接触が外れた場合に
内部抵抗が増大するという問題を生じた。そこで、本発
明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、集電体
が封口体のガス抜き孔を塞ぐことなく、かつ大電流で放
電しても作動電圧が低下しにくい密閉型アルカリ蓄電池
を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の密閉型アルカリ蓄電池は、正・負極集電体の少な
くともいずれか一方は発電要素の正・負極の端部の一方
に接続される集電部と同集電部より延出して電池の中心
部に向けて屈曲する屈曲部と同屈曲部より延出して封口
体のガス抜き孔より下方に凹む凹部とを備えるともに、
屈曲部と凹部との付け根部の天面は封口体の下面のガス
抜き孔の周囲に接触する接触部を備え、凹部の底部は集
電部に接触する接触部を備えるようにしたことを特徴と
する。
【0008】このように、屈曲部と凹部との付け根部の
天面に封口体の下面のガス抜き孔の周囲に接触する接触
部を備えるとともに、凹部の底部に集電部に接触する接
触部を備えるようにすると、集電部と封口体下面との間
の集電距離が短くなるので、集電体と封口体との間の抵
抗値を低減させることが可能となり、電池の内部抵抗が
低減され、大電流で放電させたときの内部抵抗に起因す
る電圧降下が小さくなって、従来よりも高い作動電圧が
得られるようになる。また、集電体は封口体のガス抜き
孔より下方に凹む凹部を備えているので、集電体がガス
抜き孔を塞ぐことがなくなり、電池内部で異常なガス発
生が生じても容易にガスを排出することができるように
なって、電池の安全性を確保することが容易となる。
【0009】そして、各接触部を溶接により固着するよ
うにすると、接触部が容易に外れない構造となるため、
より一層の内部抵抗の低減が可能になるため、高率放電
特性が更に向上するとともに、振動などの影響で容易に
外れにくくなるため信頼性が向上し、安定した電池容量
が得られるようになる。また、接触部に突起部を備える
ようにすると、外装缶と封口体との間に電流を流すこと
により電気溶接するようにした場合、この突起部での電
流密度が大きくなって、これらの部分の発熱量が大きく
なるので、少ない電気量で溶接強度が大きい溶接部を容
易に形成できるようになる。さらに、凹部の断面形状を
V字状あるいはU字状に形成すると、ガス抜き孔の下部
の空間を容易に確保できるようになり、集電体がガス抜
き孔を塞ぐことを容易に防止できるようになる。
【0010】一方、本発明の密閉型アルカリ蓄電池の製
造方法は、正・負極集電体の少なくともいずれか一方に
発電要素の正・負極の端部の一方に接続される集電部と
同集電部より延出して電池の中心部に向けて屈曲する屈
曲部と同屈曲部より延出して封口体のガス抜き孔より下
方に凹む凹部を形成し、発電要素を外装缶に収納し、正
・負極集電体の他方を外装缶に溶接した後、外装缶の開
口部を封口体で密閉する際に屈曲部と凹部との付け根部
の天面を封口体の下面のガス抜き孔の周囲に接触させて
接触部を形成するとともに、凹部の底部を集電部に接触
させて接触部を形成するようにしたことを特徴とする。
【0011】このように、集電体に発電要素の正・負極
の端部の一方に接続される集電部と同集電部より延出し
て電池の中心部に向けて屈曲する屈曲部と同屈曲部より
延出して封口体のガス抜き孔より下方に凹む凹部を形成
すると、発電要素を外装缶に収納して外装缶の開口部を
封口体で密閉する際に、屈曲部と凹部との付け根部の天
面と封口体の下面のガス抜き孔の周囲との間および凹部
の底部と集電部との間にそれぞれ接触部が形成されるよ
うになる。このため、特別な工程を付加することなく、
簡単に集電体と封口体の下面との接続がなされるように
なる。
【0012】そして、電池構成後に、外装缶と封口体と
の間に電流を流すことにより、即ち、電池の正・負極外
部端子間に電流を流すことにより、各接触部が溶接され
るようになるので、溶接工程もきわめて簡単になって、
この種の電池の内部抵抗が低減した密閉型アルカリ蓄電
池を簡単、安価に製造できるようになる。また、各接触
部に突起部を形成しておくと、電池の正・負極外部端子
間に電流を流すと、この突起部での電流密度が大きくな
って、これらの部分の発熱量が大きくなるので、少ない
電気量で溶接強度が大きい溶接部を容易に形成できるよ
うになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図を
参照して説明する。なお、図1は本発明をニッケル−カ
ドミウム蓄電池に適用した本実施形態の密閉型アルカリ
蓄電池の要部断面を示す図である。本実施形態のニッケ
ル−カドミウム蓄電池は、パンチングメタルの表面にニ
ッケル焼結多孔体を形成した後、化学含浸法により水酸
化ニッケルを主体とする正極活物質を焼結多孔体内に充
填して製造した焼結式ニッケル正極と、同様に化学含浸
法により水酸化カドミウムを主体とする負極活物質をニ
ッケル焼結多孔体内に充填して製造した焼結式カドミウ
ム負極とを備えている。
【0014】これらのニッケル正極とカドミウム負極
は、これらの間にセパレータを介在させて巻回されてお
り、こうして巻回して得た発電要素10の上面には、ニ
ッケル正極の極板芯体であるパンチングメタルの端部が
露出し、また、発電要素の下面にはカドミウム負極の極
板芯体であるパンチングメタルの端部が露出している。
そして、この発電要素10の上面に露出する正極芯体に
は多数の開口を有する正極集電体20が溶接され、発電
要素10の下面に露出する負極芯体には多数の開口を有
する負極集電体(図示せず)が溶接されている。正極集
電体20は、発電要素10の上面に露出する正極芯体に
溶接された円板状の集電部21と、この円板状の集電部
21より長方形状に延出して電池の中心部に向けて屈曲
する屈曲部22と、この屈曲部22より延出して封口体
のガス抜き孔より下方にV字状に屈曲する凹部23とか
ら構成されている。
【0015】そして、屈曲部22と凹部23との付け根
部、即ち、V字状に屈曲する凹部23の一方の天面24
には、後述する封口体30を外装缶40の開口部に装着
して電池を封口した際に、封口体30に設けられたガス
抜き孔31aの周囲に接触する突起部24aが形成され
いる。また、V字状に屈曲する凹部23の他方の天面2
5は封口体30のガス抜き孔31aの周囲に予め溶接さ
れている。さらに、V字状に屈曲する凹部23の底面
(V字の頂部)26は、電池を封口した際に集電部21
に接触するようになされている。
【0016】ここにおいて、前記封口体30は、底面に
円形の下方突出部を形成してなる蓋体31と、正極キャ
ップ32とこれら蓋体31および正極キャップ32間に
介在されるスプリング33と弁板34からなる弁体35
とから構成されており、蓋体31の中央にはガス抜き孔
31aが形成されている。なお、正極キャップ32の底
部には排気口36が形成されている。ここで、正極集電
体30の凹部23はガス抜き孔31aの下方にV字状に
屈曲して形成されているため、ガス抜き孔31aの下方
に空間部を確保することができるようになって、ガス抜
き孔31aを塞ぐことはない。このため、電池内部ガス
圧が上昇した場合、電池内部で発生したガスはガス抜き
孔31aを通して弁板34を押し上げて封口体30内に
流入し、排気口36を通してスムーズに電池外部に放出
されることとなる。
【0017】この電池を製造するに際しては、まず、発
電要素10を鉄にニッケルメッキを施した有底筒状の外
装缶40内に収納し、カドミウム負極に溶接された負極
集電体(図示せず)を外装缶40の内底面にスポット溶
接(図示せず)する。ついで、正極集電体20の凹部2
3の他方の天面25を封口体30のガス抜き孔31aの
周囲に溶接した後、封口体30を外装缶40の開口部に
絶縁ガスケット43を介して装着し、外装缶40の開口
端縁41を内方にカシメつけることによって電池を封口
する。電池を封口すると、凹部23の一方の天面24に
形成された突起部24aは封口体30のガス抜き孔31
aの周囲に接触するとともに、凹部23の底面(V字の
頂部)26は集電部21に接触する。
【0018】このようにして、電池を封口し、公称容量
2.5Ahのニッケル−カドミウム蓄電池を組み立て
る。この封口時点では、集電体20の凹部23の一方の
天面24に形成された突起部24aは封口体30のガス
抜き孔31aの周囲に接触した状態になっているととも
に、凹部23の底面(V字の頂部)26も集電部21に
接触した状態になっている。
【0019】上記のようにして組み立てた電池の正極キ
ャップ(正極外部端子)32と外装缶40の底面(負極
外部端子)の間に、電池の放電方向に24Vの電圧を印
加し、1KAの電流を約15msの時間流す通電処理を
施した。この通電処理において、集電体20の凹部23
の一方の天面24に形成された突起部24aと封口体3
0のガス抜き孔31aの周囲との接触部および凹部23
の底面(V字の頂部)26と集電部21との接触部は、
それぞれ接触面積が小さく、かつ接触圧力が強くなるた
め、これらの接触部での電流密度が大きくなるとともに
発熱量も大きいため、溶接部が形成されることとなる。
【0020】なお、溶接部の形成確率は、溶接時間で変
化するのみならず、印加する電流値によっても変化す
る。印加する電流値および時間については、電池のサイ
ズには関係なく、それぞれ、最低でも300A、0.2
5ms以上必要である。ただし、極端に過大な電流ある
いは極端に長い時間、電流を印可した場合には、正極集
電体20に溶断が生じるため、印加する電流値と電流印
加時間の積は正極集電体20が溶断しない範囲に設定し
なければならない。また、流れる電流値が同じであれ
ば、電池に印加する電流の方向と溶接強度には相関性は
なく、電池に対して充電方向および放電方向のどちらに
印加しても同様の効果が得られた。
【0021】一方、比較例の蓄電池として、正極集電体
より延出する板状の正極リード板を封口体の下面の1箇
所で溶接した後、封口体を絶縁ガスケットを介して外装
缶の開口端縁に装着し、外装缶の開口端縁を内方にカシ
メつけることによって封口してニッケル−カドミウム蓄
電池を作成した。
【0022】上記のように作製した本実施形態のニッケ
ル−カドミウム蓄電池および比較例のニッケルーカドミ
ウム蓄電池の放電特性(放電時間に対する作動電圧の変
化)を測定すると図2に示すような結果となった。ここ
において、測定条件は、周囲温度25℃において250
mA(0.1C)の充電電流で16時間充電した後、6
0分間充電を休止し、30A(12C)の定電流で放電
して、放電時間に対する作動電圧(V)を測定するもの
である。
【0023】この図2から明らかなように、本実施形態
のニッケル−カドミウム蓄電池は、大電流放電時の作動
電圧が比較例のニッケルーカドミウム蓄電池よりも高く
なっており、また、同時に電池容量も大きくなっている
ことが分かる。これは、比較例のニッケルーカドミウム
蓄電池においては、単に正極リード板が封口体の下面の
1箇所で溶接しているだけであるので、正極集電体と正
極端子間の集電距離が長くなってその抵抗値が増大し、
抵抗電圧降下を生じて、作動電圧および電池容量が低下
するためと考えられる。
【0024】一方、本実施形態のニッケル−カドミウム
蓄電池においては、集電体20の凹部23の一方の天面
24に形成された突起部24aと封口体30のガス抜き
孔31aの周囲との接触部および凹部23の底面(V字
の頂部)26と集電部21との接触部はそれぞれ完全に
溶接されたことにより、溶接箇所が増加してその集電経
路も底面(V字の頂部)26から天面24、底面(V字
の頂部)26から天面25および集電部21と屈曲部2
2の界面から天面24の3経路となるとともに、それぞ
れの集電距離も短くなったため、電池の内部抵抗が低下
して作動電圧が向上したためと考えられる。
【0025】変形例 上述の実施形態においては、ガス抜き孔31aの下方に
空間部を確保するために、正極集電体20の凹部23を
V字状に形成する例について説明したが、凹部23は種
々の形状を採用することができる。図3は本実施形態の
変形例の密閉型アルカリ蓄電池の要部断面を示す図であ
る。なお、上述の実施形態の密閉型アルカリ蓄電池と本
変形例の密閉型アルカリ蓄電池が相違する点は、正極集
電体の凹部の形状が相違するだけであるので、図1と符
号が相違する正極集電体についてのみ説明し、図1と同
一符号は同一名称を表すので、他の説明は省略する。
【0026】本変形例の正極集電体50は、図3に示す
ように、発電要素10の上面に露出する正極芯体に溶接
された円板状の集電部51と、この円板状の集電部51
より長方形状に延出して電池の中心部に向けて屈曲する
屈曲部52と、この屈曲部52より延出して封口体のガ
ス抜き孔より下方にU字状に屈曲する凹部53とから構
成されている。
【0027】そして、屈曲部52と凹部53との付け根
部、即ち、U字状に屈曲する凹部53の一方の天面54
には、封口体30を外装缶40の開口部に装着して電池
を封口した際に、封口体30に設けられたガス抜き孔3
1aの周囲に接触する突起部54aが形成されいる。ま
た、U字状に屈曲する凹部53の他方の天面55は封口
体30のガス抜き孔31aの周囲に予め溶接されてい
る。さらに、U字状に屈曲する凹部53の底面56には
突起部56aが形成されており、電池を封口した際に集
電部51に接触するようになされている。
【0028】このように、正極集電体50の凹部53を
U字状に屈曲させ、U字状に屈曲する凹部53の一方の
天面54に突起部54aを設けるとともに、凹部53の
底面56に突起部56aを設け、上述した実施形態と同
様にして通電処理を施すと、突起部54aと封口体30
のガス抜き孔31aの周囲との接触部および突起部56
aと集電部21との接触部は、それぞれ接触面積が小さ
く、かつ接触圧力が強くなるため、これらの接触部での
電流密度が大きくなるとともに発熱量も大きいため、溶
接部が形成されることとなる。
【0029】なお、上記実施形態および変形例におい
て、正極集電体20を用いる場合には天面24に突起部
24aを設け、正極集電体50を用いる場合には天面5
4および底面56にそれぞれ突起部54aおよび56a
を設ける例について説明したが、これらの天面24ある
いは54に対向する封口体30の封口蓋31の下面およ
び集電部31にも突起部を設けるようにしても良い。ま
た、上記実施形態の電池は、正極および負極のいずれも
焼結式電極を用いた例について説明したが、ペースト式
などの非焼結式電極を用いた電池で実験した場合も同様
の結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の密閉型アルカリ蓄電池の要部断面を
示す図である。
【図2】 本実施形態のニッケル−カドミウム蓄電池お
よび比較例のニッケルーカドミウム蓄電池の放電特性
(放電時間に対する作動電圧の変化)を本発明のアルカ
リ蓄電池の封口前の要部断面図である。
【図3】 変形例の密閉型アルカリ蓄電池の要部断面を
示す図である。
【図4】 従来例の密閉型アルカリ蓄電池を示す図であ
る。
【図5】 従来例の密閉型アルカリ蓄電池を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…発電要素、11…正極板、12…負極板、13…
セパレータ、14…正極集電体、20…正極集電体、2
1…集電部、22…屈曲部、23…V字状凹部、24…
V字状凹部の一方の天面、24a…突起部、25…V字
状凹部の他方の天面、30…封口体、31…蓋体、31
a…ガス抜き孔、32…正極キャップ(正極外部端
子)、40…外装缶、41…開口端縁、42…絶縁ガス
ケット、50…正極集電体、51…集電部、52…屈曲
部、53…U字状凹部、54…U字状凹部の一方の天
面、54a…突起部、55…U字状凹部の他方の天面、
56…U字状凹部の底部、56…突起部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方極の端子を兼ねる開口部を備えた外
    装缶と、電池内部に連通するガス抜き孔を備えるととも
    に前記開口部を密封する他方極の端子を兼ねる封口体
    と、これら外装缶および封口体よりなる電池容器内に組
    み込まれる少なくとも正・負極からなる発電要素と、こ
    の発電要素の正・負極の端部にそれぞれ接続される正・
    負極集電体とを備えたアルカリ蓄電池であって、 前記正・負極集電体の少なくともいずれか一方は前記発
    電要素の正・負極の端部の一方に接続される集電部と同
    集電部より延出して電池の中心部に向けて屈曲する屈曲
    部と同屈曲部より延出して前記封口体の前記ガス抜き孔
    より下方に凹む凹部とを備えるともに、 前記屈曲部と前記凹部との付け根部の天面は前記封口体
    の下面の前記ガス抜き孔の周囲に接触する接触部を備
    え、 前記凹部の底部は前記集電部に接触する接触部を備える
    ようにしたことを特徴とする密閉型アルカリ蓄電池。
  2. 【請求項2】 前記接触部を溶接により固着したことを
    特徴とする請求項1に記載の密閉型アルカリ蓄電池。
  3. 【請求項3】 前記接触部に突起部を備えるようにした
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の密閉
    型アルカリ蓄電池。
  4. 【請求項4】 前記凹部の断面形状をV字状あるいはU
    字状に形成したことを特徴とする請求項1から請求項3
    のいずれかに記載の密閉型アルカリ蓄電池。
  5. 【請求項5】 少なくとも正・負極からなる発電要素の
    同正・負極の端部にそれぞれ正・負極集電体を溶接した
    後、一方極の端子を兼ねる開口部を備えた外装缶内に前
    記発電要素を収容し、その後電池内部に連通するガス抜
    き孔を備えるとともに他方極の端子を兼ねる封口体を前
    記開口部に密封して製造する密閉型アルカリ蓄電池の製
    造方法であって、 前記正・負極集電体の少なくともいずれか一方に前記発
    電要素の正・負極の端部の一方に接続される集電部と同
    集電部より延出して電池の中心部に向けて屈曲する屈曲
    部と同屈曲部より延出して前記封口体の前記ガス抜き孔
    より下方に凹む凹部を形成し、 前記発電要素を前記外装缶に収納し、前記正・負極集電
    体の他方を前記外装缶に溶接した後、前記外装缶の開口
    部を前記封口体で密閉する際に前記屈曲部と前記凹部と
    の付け根部の天面を前記封口体の下面の前記ガス抜き孔
    の周囲に接触させて接触部を形成するとともに、前記凹
    部の底部を前記集電部に接触させて接触部を形成するよ
    うにしたことを特徴とする密閉型アルカリ蓄電池の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記外装缶の開口部を前記封口体で密閉
    した後、前記外装缶と前記封口体との間に電流を流すこ
    とにより、前記各接触部を溶接するようにしたことを特
    徴とする請求項5に記載の密閉型アルカリ蓄電池の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記各接触部に突起部を形成し、前記外
    装缶と前記封口体との間に電流を流した際の同突起部の
    発熱量を大きくしたことを特徴とする請求項5または請
    求項6に記載の密閉型アルカリ蓄電池の製造方法。
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