JPH11102128A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11102128A
JPH11102128A JP26237497A JP26237497A JPH11102128A JP H11102128 A JPH11102128 A JP H11102128A JP 26237497 A JP26237497 A JP 26237497A JP 26237497 A JP26237497 A JP 26237497A JP H11102128 A JPH11102128 A JP H11102128A
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heating
commercial
power supply
temperature
transfer material
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JP26237497A
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Koki Kuroda
綱紀 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置の加熱体の温度制御時に商用交流電
源に生ずる高調波歪を除去し、かつ安定した定着動作を
行えるようにする。 【解決手段】 定着装置20のヒータ31に少なくとも
2つの発熱抵抗体42a、42bを設け、コントローラ
101で、発熱抵抗体42aへの通電を、第1の温度検
出素子45からの出力信号に基づき、商用交流電源Sを
ゼロクロスポイントに同期してその全波をオン・オフ制
御して行うと共に、発熱抵抗体42bへの通電を、第2
の温度検出素子46からの出力信号に基づき、商用交流
電源Sの半波を一単位とした複数単位を一群とするグル
ープ内の商用交流電源Sの半波単位の組み合わせにより
行うよう制御することにより、商用交流電源の高調波歪
を除去し、かつ安定した定着動作を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を利用して画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ等の画像形成装置に係り、特に転写材に転写された
トナー画像を加熱して定着させる定着装置を備えた画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用した画像形成装
置は、画像形成時には、電子写真感光体の表面を帯電装
置によって一様に帯電処理し、帯電された電子写真感光
体表面を露光装置によって露光して静電潜像を形成す
る。そして、この静電潜像を現像装置で現像してトナー
画像を形成し、このトナー画像を転写装置によって用紙
などの転写材に転写して、定着装置によりトナー画像が
転写材上に永久固着画像として定着され、出力される。
【0003】従来、前記定着装置によるトナー画像の定
着には熱ローラ方式が一般に用いられていたが、近年、
省電力化及び電源投入から画像出力までの時間短縮を実
現するためにフィルム加熱定着装置が提案されている
(例えば、特開昭63−313182号公報、特開平2
−157878号公報等)。
【0004】フィルム加熱定着装置は、発熱抵抗体を備
えた加熱体と、該加熱体と片面で接触摺動する耐熱性の
定着フィルムと、該定着フィルムを介して転写材を前記
加熱体に密着させる加圧ローラとを備え、加熱体と加圧
ローラにより形成されるニップ部に定着フィルムと転写
材とを一緒に挟持搬送して転写材を加熱することによ
り、トナー像を転写材上に永久固着画像として定着させ
ることができる。
【0005】このフィルム加熱定着装置は、熱応答性に
優れているので、トナーを転写紙に定着させる際の加熱
温度を略一定にするための加熱通電制御方式として、ハ
ロゲンヒータを用いた熱ローラ方式に用いられる商用交
流(AC)電圧を、加圧ローラ表面に当接させたサーミ
スタ等の温度検知手段による検出温度に応じてオン/オ
フさせる方法は用いることができない。
【0006】そこで、上記定着装置の温度制御として、
純抵抗体である発熱抵抗体の抵抗値と、商用AC入力電
圧の実効値を既値として、該実効値のゼロクロスポイン
トから所定の時間を経た後通電させる、いわゆる位相制
御方式が用いられている。このため、前記所定時間(位
相)を細かく変化させることで、ヒータの印加電圧を商
用AC電圧の半周期毎に可変でき、細かい電力制御が可
能となっている。
【0007】しかしながら、上記位相制御方式は、商用
AC電圧を急峻にスイッチングするものであるから、前
記発熱抵抗体を流れる電流は同様に急峻にスイッチング
された波形となり、その波形は、高調波を数多く含んだ
歪波形となっている。
【0008】この歪は、おおもとの画像形成装置全体の
商用AC入力電源ラインに流れる電流歪のかなりの部分
を占めるので、近年の電源ラインの高調波歪を削減して
いく社会状況の中で、その対応が必須となっている。
【0009】そのため、その解決策として例えば、商用
AC電圧の半波を一単位として、それらを所定単位合わ
せたものを一群とみなし、その一群の中で半波一単位を
各種組み合わす組み合わせ方によって、一群の印加電圧
(ひいては電力)を可変する、いわゆる波数制御方式が
ある。
【0010】また、商用AC電圧を一度整流してDC電
圧に変換した上で発熱抵抗体へ供給し、その供給電圧を
数KHz程度のパルスでスイッチングを行い、そのパル
ス幅を可変して発熱抵抗体の発熱量を制御する、いわゆ
るPWM制御方式も提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の定着装置の温度制御としての波数制御方式とP
WM制御方式では以下のような問題点があった。
【0012】波数制御方式では、ゼロクロスポイントの
みで商用AC波形をスイッチングするので、位相制御方
式のように高調波を生ずることはないが、転写材の給紙
スピードが早くなると、言い換えれば画像形成装置とし
て、単位時間に出力されるプリント枚数が多くなればな
るほど、前記一群と見なした中での波数単位の組合せの
制御による電力供給が、定着装置を通過する転写材に奪
われる熱量の供給に追いつかず定着むらを生じてしまう
という問題点があった。
【0013】一方、PWN制御方式では、上記したよう
に商用AC電圧を一度整流してDC電圧にすること、及
び高周波でのスイッチングを行わせるために、高耐圧大
電流しかも高速スイッチング素子を用いなければならな
いため、制御系が複雑になり、コストが高くなるという
問題点があった。
【0014】そこで、本発明は、定着装置の温度制御時
に商用交流電源に生ずる高調波歪みを除去し、かつ低コ
ストで安定した定着動作が可能な画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、加熱体と、該加熱体と一方側
の面に接触摺動し他方側の面で表面にトナー画像が転写
された転写材と接触する回転自在な無端状の耐熱性の定
着フィルムと、該定着フィルムを介して前記転写材を前
記加熱体に密着させる回転自在な加圧部材と、を備え、
前記加熱体と前記加圧部材により形成される圧接ニップ
部に前記定着フィルムと前記転写材が一緒に挟持搬送さ
れることによって前記転写材を加熱する定着装置を備え
た画像形成装置において、前記加熱体に設けた商用交流
電源からの電力供給による通電により発熱する少なくと
も2つの発熱抵抗体と、該各発熱抵抗体の温度をそれぞ
れ検知する温度検知手段と、前記各発熱抵抗体への通電
を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記各
発熱抵抗体のうちの第1の発熱抵抗体への通電を、該第
1の発熱抵抗体の温度を検出する前記温度検知手段から
の出力信号に基づき、前記商用交流電源をゼロクロスポ
イントに同期して前記商用交流電源の全波をオン・オフ
制御して行うと共に、前記各発熱抵抗体のうちの第2の
発熱抵抗体への通電を、該第2の発熱抵抗体の温度を検
出する前記温度検知手段からの出力信号に基づき、前記
商用交流電源の半波を一単位とした複数単位を一群とす
るグループ内の前記商用交流電源の半波単位の組み合わ
せにより行うよう制御する、ことを特徴としている。
【0016】また、前記各発熱抵抗体の抵抗値比率がそ
れぞれ異なる、ことを特徴としている。
【0017】(作用)本発明の構成によれば、定着装置
の加熱体の各発熱抵抗体のうちの第1の発熱抵抗体への
通電を、第1の発熱抵抗体の温度を検出する温度検知手
段からの出力信号に基づき、商用交流電源をゼロクロス
ポイントに同期して商用交流電源の全波をオン・オフ制
御して行うと共に、各発熱抵抗体のうちの第2の発熱抵
抗体への通電を、第2の発熱抵抗体の温度を検出する温
度検知手段からの出力信号に基づき、商用交流電源の半
波を一単位とした複数単位を一群とするグループ内の前
記商用交流電源の半波単位の組み合わせにより行うよう
制御手段で制御することにより、商用交流電源の高調波
歪を除去し、かつ安定した定着動作を行うことができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】図1は、本実施の形態に係る画像形成装置
(本実施の形態では転写式電子写真方式、原稿台−光学
系移動型の複写機)を示す概略構成図である。
【0020】図1において、1は固定の原稿台ガラスで
あり、原稿(不図示)をこの原稿台ガラス1上に所定の
載置基準に従って複写すべき画像面を下向きにして載置
し、その上から原稿押さえ板2を被せてセットするよう
になっている。
【0021】原稿のセット後にコピースタートボタン
(不図示)を押下すると、コピースタート信号が出力さ
れ、このコピースタート信号に基づいて原稿露光ランプ
3aが点灯し、この原稿露光ランプ3aと第1ミラー3
bが原稿台ガラス1の下面に沿って、左方のホームポジ
ションから右方へ所定の速度Vで往動し、第2ミラー3
c及び第3ミラー3dが原稿露光ランプ3a及び第1ミ
ラー3bと同方向にV/2の速度で往動することによ
り、原稿台ガラス1上にセットされた原稿の下向き画像
面が、左辺側から右辺側に照明走査される。
【0022】この照明走査光の原稿面反射光Lは、結像
レンズ3e、第4ミラー3f、第5ミラー3g、及び第
6ミラー3hを介してドラム型の電子写真感光体(以
下、感光ドラムという)4の表面に照射され、この表面
の所定の露光位置においてスリット結像露光が行われ
る。
【0023】感光ドラム4は、時計方向に所定の周速度
にて回転駆動されており、上記露光を受ける前に一次帯
電器5により所定の極性・電位に一様に帯電処理されて
いる。従って、感光ドラム4の帯電面に上記露光がなさ
れることにより、感光ドラム4の表面に原稿画像に対応
した静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置6に
よりトナー画像として現像される。
【0024】一方、転写材Pは給紙カセット7から給紙
ローラ8と分離爪9とで1枚分離給送され、シートパス
10、搬送ローラ11,12、レジストローラ13の経
路で感光ドラム4と転写装置14の間の転写部に所定の
タイミングにて導入される。もしくは、転写材Pはマル
チ手差し給紙部15から差し込まれ、給紙ローラ16、
搬送ローラ12、レジストローラ13の経路で上記転写
部に所定のタイミングにて導入される。
【0025】上記転写部に搬送される転写材Pに、感光
ドラム4の表面に形成されたトナー画像が転写される。
トナー画像が転写された転写材Pは、感光ドラム4から
分離されて搬送装置19のベルト上に載り、後述する定
着装置20へ導入されてヒータ31によりトナー画像の
加熱定着処理を受け、排紙ローラ21により排紙トレイ
22へ排出される。
【0026】転写材Pへトナー画像転写後の感光ドラム
4表面は、クリーニング装置17により転写残りトナー
等の残存付着物の除去を受けて清浄面化され、また、前
露光ランプ18により残留電位が除電されて繰り返して
作像に供される。
【0027】なお、上記画像形成装置においては、給紙
部、搬送部、感光ドラム、定着部等を、メイン駆動源と
してのDCブラシレスモータM1にて駆動し、光学系
(画像を読みとるための機構を含む)は、ステッピング
モータM2の各相Aa、A*、B、B*に印加する相励
磁信号の出力を、負荷に設定される速度情報により、2
相励磁方式、1−2相励磁方式の2種類に切り替えて行
っている。
【0028】また、給紙方式は、上述したように給紙カ
セット7からの給紙と、マルチ手差し給紙部15からの
給紙が選択できる。
【0029】給紙カセット7からの給紙の場合、給紙カ
セット7の有無を検知すると共に、給紙カセット7内の
転写材(用紙)Pのサイズを検知するスイッチ群23
と、給紙カセット7内の転写材Pの有無を検知するスイ
ッチ24により転写材Pの状態が管理されており、上記
スイッチ23、24で異常を検出した場合には、表示部
(不図示)にその旨の表示がなされる。また、マルチ手
差しの場合、マルチ手差し給紙部15の状態を検知する
スイッチ(不図示)によって状態を管理し、異常を検出
すると表示部(不図示)にその旨の表示がなされる。
【0030】次に、定着装置20について詳しく説明す
る。本実施の形態の定着装置20はフィルム加熱定着装
置である。図2は、この定着装置20の概略構成を示す
断面図、図3はその斜視図、図4は加熱体の一部切り欠
き斜視図である。
【0031】これらの図において、31は加熱体(以
下、ヒータという)であり、発熱面側を下向きにして耐
熱性のプラスチックサポータ32の下面に固定支持させ
てある。33、34はフィルム駆動ローラとフィルムテ
ンションローラであり、この2本のローラ33、34と
ヒータ31のプラスチックサポータ32は互いに略平行
に配設してあり、これらのプラスチックサポータ32と
ローラ33、34間にエンドレスベルト状の耐熱性フィ
ルム(以下、定着フィルムと記す)35を懸回張設して
ある。
【0032】36は定着フィルム35を挟ませてヒータ
31の下面に圧接させた加圧ローラであり、定着フィル
ム35を挟んでヒータ31と加圧ローラ36との間に圧
接ニップ部(定着ニップ部、加熱ニップ部)Nが形成さ
れている。
【0033】定着フィルム35は、駆動ローラ33の時
計方向回転駆動に伴い時計方向に所定の周速度、すなわ
ち上記転写部から搬送装置10で定着装置20へ導入さ
れる転写材Pの搬送速度と略同じ周速度を持って回転駆
動されており、皺や蛇行、速度遅れがないように補正制
御されている。例えば、本実施の形態においては、図3
に示すようにフィルム寄り移動を検知し、もしくは寄り
移動を規制する規制部材37が設けられており、該規制
部材37からの信号に基づいてフィルム寄り移動制御機
構(図示せず)により、定着フィルム35の蛇行が防止
されるようになっている。
【0034】加圧ローラ36は、シリコーンゴム等の離
型性の良いゴム弾性層を有するローラであり、例えば、
総圧4〜10kgの当接圧を持ってヒータ31の下面と
対向圧接させてある。なお、加圧ローラ36は、この定
着フィルム35に従動回転するようになっている。
【0035】そして、定着フィルム35が回転駆動さ
れ、また、ヒータ31が発熱状態にあるときに、転写材
Pが定着フィルム35と加圧ローラ36の間に形成され
る圧接ニップ部Nに導入されると、転写材Pは定着フィ
ルム35面に密着してフィルム35と一緒に狭持搬送さ
れ、ヒータ31の熱を定着フィルム35を介して受けて
加熱され、転写材P上の未定着トナー画像Tが転写材P
面に加熱・加圧される。圧接ニップ部Nを通った転写材
Pは、定着フィルム35の面から曲率分離される。
【0036】定着フィルム35は繰り返してトナー画像
の加熱定着に供されるから、耐熱性、離型性、耐久性等
に優れ、一般的には総厚100μm以下、好ましくは4
0μm以下の薄肉のものを使用する。
【0037】定着フィルム35としては、例えばポリイ
ミド、ポリエーテルイミド、PES、PFA(4フッ化
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体樹脂)等の耐熱樹脂の単層フィルム、あるいは複合層
フィルム、例えば20μm層フィルムの少なくとも被加
熱材としての転写材Pの画像当接面側にPTFE(4フ
ッ化エチレン樹脂)、PAF等のフッ素樹脂に導電材を
添加した離型性コート層を10μm厚に施したもの等を
用いることができる。
【0038】加熱体としてのヒータ31は、図2、図4
に示すように、定着フィルム35もしくは転写材Pの移
動方向に対して直角方向を長手方向とする細長の耐熱
性、絶縁性、良熱伝導性のヒータ基板41と、該ヒータ
基板41の表面側の短手方向中央部に基板長手方向に沿
って形成具備させた2つの発熱抵抗体42a、42b
(抵抗値はそれぞれRa、Rb(Ra<Rb)である)
と、該発熱抵抗体42a、42bの長手両端部の給電用
電極43a,43bと、発熱抵抗体42a、42bを形
成したヒータ表面を保護させた耐熱性オーバーコート層
44等から構成されており、全体に低熱容量の線状加熱
体である。
【0039】ヒータ基板41の長手方向の片側の面は、
図4に示すようにC面形状となるように研磨されてお
り、図2に示すように圧接ニップ部N側に前記C面がく
るようにしてある。これは、転写材Pが急激に熱を与え
られてカールを起こすことを防ぐ役目をしている。ま
た、発熱抵抗体42a、42bの位置はヒータ基板41
の短手方向に対して中央にはなく、前記C面側に寄って
いる。つまり、このヒータ31は、発熱抵抗体42a、
42bを形成具備させたヒータ基板41の表面側を下向
き(加圧ローラ36側)に露呈させ、プラスチックサポ
ータ32に保持させて固定配設している。
【0040】プラスチックサポータ32としては、例え
ばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポ
リアミドイミド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポ
リエーテルエーテルケントン)、液晶ポリマー等の高耐
熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス金属・ガラス
等との複合材料等を用いることができる。
【0041】ヒータ基板41は、例えば絶縁性、良熱伝
導性であるアルミナや窒素化アルミニウム等を用いて、
厚み1mm、幅10mm、長さ240mmに形成されて
いる。
【0042】発熱抵抗体42a、42bは、例えばAg
/Pb、RuO2 、Ta2 N等を用いて、幅数mm、厚
さ数10μmのスクリーン印刷パターン層で構成されて
いる。給電電極43a、43bは、例えばAg、Cu、
Au等からなる導電材パターン層で構成されている。
【0043】そして、ヒータ31の各給電電極43a、
43bに電圧が印加されると、発熱抵抗体42a、42
bに電力が供給され、これにより該発熱抵抗体42a、
42bが発熱し、この発熱抵抗体42a、42bを含む
ヒータ31が迅速に昇温加熱状態となる。
【0044】また、プラスチックサポータ32を補強す
るために取り付けられた金属ステー(不図示)には、ヒ
ータ31の温度を検出する第1、第2の温度検出素子
(サーミスタ)45、46が取り付けられており、ヒー
タ31の裏面(ヒータ基板41の裏面)に直接接触して
いる。
【0045】第1の温度検出素子45と第2の温度検出
素子46は、図3、図4に示すように、それぞれ発熱抵
抗体42aに対応するヒータ裏面側の略中央と、発熱抵
抗体42bに対応するヒータ裏面側の略中央に対応して
配置されている。また、第1の温度検出素子45と第2
の温度検出素子46は、本画像形成装置が通紙可能な最
小転写材Pの幅以内に配置されている。
【0046】次に、本発明に係る定着装置20のヒータ
31の各発熱抵抗体42a、42bに対する通電制御
を、図5を参照して説明する。
【0047】図5において、101はヒータ31の温度
制御、電力制御をコントロールするコントローラ、10
2は電力供給源としての商用交流電源S及び入力電圧を
検知する入力電圧検知回路、103a,103bはヒー
タ31の発熱抵抗体42a,42bに印加する電圧をそ
れぞれスイッチングするスイッチング回路、104は操
作部である。
【0048】コントローラ101は、AC入力電圧値を
入力電圧検知回路102からその入力電圧A/Dに入力
する。これが入力電圧の実効値Ermsである。また、
第1、第2の温度検出素子(サーミスタ)45、46の
出力もコントローラ101のA/Dに入力される。一
方、ヒータ31の各発熱抵抗体42a、42bの抵抗値
は、常温環境で予め測定されたものが用いられているの
で、その抵抗値を操作部104を用いてコントローラ1
01内の不揮発性メモリ(不図示)に入力する。
【0049】また、入力電圧検知回路102は、AC入
力からゼロクロス信号ZX1を作成して、コントローラ
101に割り込みとして入力されており、このゼロクロ
ス信号ZX1(トリガ信号)は、発熱抵抗体42a、4
2bに対する給電を制御するためのタイミング信号とな
る。
【0050】そして、本発明では、コントローラ101
の制御により、画像形成装置の電源(不図示)を投入し
た直後、または操作部104上のコピースイッチ(不図
示)をONした直後のヒータ31の加熱時には、目標温
度に到達するまで発熱抵抗体42a、42bの両方に通
電を行う。
【0051】また、目標温度に到達後の温調時や画像形
成時の定着動作中には、常時第1の温度検出素子45、
第2の温度検出素子46の出力信号をコントローラ10
1がモニターし、スイッチング回路103a,103b
に対してそれぞれ第1のトリガ信号S1、第2のトリガ
信号S2を出力する。
【0052】図6は、コントローラ101の動作波形の
一例を示す図である。
【0053】例えば第1のトリガ信号S1については、
商用AC電源Sの半波8ヶ分を一群としたG1の中にお
いて、半波6ヶ分を発熱抵抗体42aへ供給し(i42
a)、その後商用AC電源Sの半波4ヶ分を一群とした
G2を供給する。
【0054】これにより、前記G1の期間においては、
発熱抵抗体42aがフル通電中W1の電力を生ずるよう
な設定に抵抗値を調整してある場合、2/3W1に電力
がしぼられる。そして、次に、1/4W1にしばられる
ような電力制御をしつつ、かつ、第2のトリガ信号S2
により所定期間だけ、発熱抵抗体42bはフル通電W2
の電力(i42b)を生ずることになる。
【0055】すなわち、画像形成中のある時点でヒータ
31に所定電力を印加する状態になったことを第1、第
2の温度検出素子45、46で随時モニターしつつ、ヒ
ータ31へW2+(n/m)W1の電力が供給されるこ
とになる。
【0056】ここで、上記n、mは任意の正数(n≦
m)であり、上記電力W1及びW2は、トナーの定着温
度や定着装置20の周辺を構成する機構に応じて適宜決
められている。
【0057】このように本実施の形態では、コントロー
ラ101の制御により、定着装置20のヒータ31の一
方の発熱抵抗体42aへの通電を、第1の温度検出素子
45からの出力信号に基づき、商用AC電源Sをゼロク
ロスポイントに同期して商用AC電源Sの全波のオン・
オフ制御を行い、同時に、他方の発熱抵抗体42bへの
通電を、第2の温度検出素子46からの出力信号に基づ
き、商用AC電源Sの半波を一単位とした複数単位を一
群とするグループ内の前記商用AC電源Sの半波単位の
組み合わせにより行う波数制御により行って、ヒータ3
1の温度制御を行うことにより、商用AC電源Sの高調
波歪を除去し、かつ安定した定着動作を行うことができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着装置の加熱体の各発熱抵抗体のうちの第1の発熱抵
抗体への通電を、第1の発熱抵抗体の温度を検出する温
度検知手段からの出力信号に基づき、商用交流電源をゼ
ロクロスポイントに同期して商用交流電源の全波をオン
・オフ制御して行うと共に、各発熱抵抗体のうちの第2
の発熱抵抗体への通電を、第2の発熱抵抗体の温度を検
出する温度検知手段からの出力信号に基づき、商用交流
電源の半波を一単位とした複数単位を一群とするグルー
プ内の商用交流電源の半波単位の組み合わせにより行う
よう制御手段で制御することにより、商用交流電源の高
調波歪を除去し、かつ安定した定着動作を行うことがで
きる。
【0059】また、PWM制御のように、高耐電大電流
で高速スイッチング素子等を用いる必要がないので、低
コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着
装置の断面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着
装置の斜視図。
【図4】定着装置の加熱体の一部切り欠き斜視図。
【図5】定着装置のヒータ制御系のブロック図。
【図6】コントローラの動作波形の一例を示す図。
【符号の説明】
1 原稿台ガラス 4 感光ドラム 5 一次帯電器 6 現像装置 14 転写装置 20 定着装置 31 ヒータ(加熱体) 35 定着フィルム 36 加圧ローラ(加圧部材) 42a 発熱抵抗体(第1の発熱抵抗体) 42b 発熱抵抗体(第2の発熱抵抗体) 45 第1の温度検出素子 46 第2の温度検出素子 101 コントローラ(制御手段) 103a、103b スイッチング回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、該加熱体と一方側の面に接触
    摺動し他方側の面で表面にトナー画像が転写された転写
    材と接触する回転自在な無端状の耐熱性の定着フィルム
    と、該定着フィルムを介して前記転写材を前記加熱体に
    密着させる回転自在な加圧部材と、を備え、前記加熱体
    と前記加圧部材により形成される圧接ニップ部に前記定
    着フィルムと前記転写材が一緒に挟持搬送されることに
    よって前記転写材を加熱する定着装置を備えた画像形成
    装置において、 前記加熱体に設けた商用交流電源からの電力供給による
    通電により発熱する少なくとも2つの発熱抵抗体と、 該各発熱抵抗体の温度をそれぞれ検知する温度検知手段
    と、 前記各発熱抵抗体への通電を制御する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記各発熱抵抗体のうちの第1の発熱
    抵抗体への通電を、該第1の発熱抵抗体の温度を検出す
    る前記温度検知手段からの出力信号に基づき、前記商用
    交流電源をゼロクロスポイントに同期して前記商用交流
    電源の全波をオン・オフ制御して行うと共に、前記複数
    の発熱抵抗体のうちの第2の発熱抵抗体への通電を、該
    第2の発熱抵抗体の温度を検出する前記温度検知手段か
    らの出力信号に基づき、前記商用交流電源の半波を一単
    位とした複数単位を一群とするグループ内の前記商用交
    流電源の半波単位の組み合わせにより行うよう制御す
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記各発熱抵抗体の抵抗値比率がそれぞ
    れ異なる、 請求項1記載の画像形成装置。
JP26237497A 1997-09-26 1997-09-26 画像形成装置 Pending JPH11102128A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011065784A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd ヒータ制御装置、ヒータ制御方法、およびプログラム

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