JPH1110194A - 廃水処理装置 - Google Patents
廃水処理装置Info
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- JPH1110194A JPH1110194A JP9165888A JP16588897A JPH1110194A JP H1110194 A JPH1110194 A JP H1110194A JP 9165888 A JP9165888 A JP 9165888A JP 16588897 A JP16588897 A JP 16588897A JP H1110194 A JPH1110194 A JP H1110194A
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Abstract
Pとして効率的に回収する。 【解決手段】 嫌気槽1と、嫌気処理液が導入されるM
AP反応槽6と、MAP反応処理液が導入される脱窒素
槽又は好気槽2とを備えてなる廃水処理装置。脱窒素槽
と、脱窒素処理液が導入されるMAP反応槽と、MAP
反応処理液が導入される硝化槽とを備える廃水処理装
置。 【効果】 MAPとしてリン及び窒素の除去回収が可能
であり、しかも、MAP反応槽に、生物処理を受けて正
リン酸の形態となったリンが導入されるため、リンを効
率的にMAPとして回収できる。嫌気槽又は脱窒素槽の
後段にMAP反応槽を設けたため、汚泥から放出された
リン又は生物処理を受けたリンを直ちにMAP化するこ
とができることからも、MAP生成効率はより一層高め
られる。
Description
廃水の処理装置に係り、特に廃水中のリンと窒素の除去
を行うと共に、これらを結晶として回収することができ
る廃水処理装置に関する。
図5に示す如く、嫌気槽1、好気槽2及び沈殿槽3から
構成されている。この処理装置では、リンを含む有機廃
水を嫌気槽1に流入させて活性汚泥中のリンを放出させ
た後、好気槽2に流入させてBOD除去を行う際に活性
汚泥中にリンを過剰摂取させてリンを除去する。
理装置は、図6に示す如く、嫌気槽1、脱窒素槽4、硝
化槽5及び沈殿槽3から構成されている。この処理装置
では、リンと窒素を含む有機廃水を嫌気槽1に流入させ
て活性汚泥中のリンを放出させた後、脱窒素槽4に流入
させて廃水中のBODを利用した脱窒素を行わせ、更に
硝化反応を行わせた液の一部を脱窒素槽4に返送する。
硝化槽5では好気条件で活性汚泥中にリンが過剰摂取さ
れる。
有廃水にマグネシウム(Mg)塩を添加した後生物処理
を行う方法も提案されており、この方法では、廃水中の
リンをリン酸マグネシウムアンモニウム6水塩(MA
P)として除去し、回収したMAPをリン及びアンモニ
アを含む肥料等として有効に再利用することができる。
処理装置は、廃水中のリンを活性汚泥中に過剰摂取する
ことでリンを除去することはできるが、リンの固定法と
しては不安定であり、余剰汚泥を汚泥濃縮槽などの嫌気
条件に置くと、再びリンを放出してしまうという欠点が
あった。また、この方法では、廃水から除去したリンを
MAPとして有効利用することはできない。
リンをMAPとして回収する方法では、通常の廃水中に
含まれるリンには、MAPとして回収可能な正リン酸以
外の形態のものも多いために、MAPの生成効率及び回
収効率が悪いという欠点がある。
中のリンと窒素を効率的に除去すると共に、その一部を
MAPとして効率的に回収することができる廃水処理装
置を提供することを目的とする。
は、嫌気性処理槽と、該嫌気性処理槽の処理液が導入さ
れるMAP反応槽と、該MAP反応槽の処理液が導入さ
れる脱窒素処理槽又は好気性処理槽とを備えてなること
を特徴とする。
と、該脱窒素処理槽の処理液が導入されるMAP反応槽
と、該MAP反応槽の処理液が導入される硝化処理槽と
を備えてなることを特徴とする。
槽(以下「嫌気槽」と称す。)に、リン及び窒素を含む
廃水と後段の沈殿槽からの返送汚泥を流入させ、活性汚
泥中のリンを液側に放出させる。この活性汚泥から液側
に放出されたリンは、生物処理を経たものであり正リン
酸の割合が高い。従って、MAP反応槽には、廃水由来
のリン及び嫌気槽で放出された正リン酸の割合が多いリ
ンと、廃水由来のアンモニアを含有する嫌気処理液が導
入されるため、MAP反応槽でのMAP生成効率が高
い。
下「脱窒素槽」と称す。)に導入して硝化循環液中のN
O3 やNO2 が脱窒素される。
理槽(以下「好気槽」と称す。)に導入してBODの除
去を行うと共に、好気条件下でのリンの過剰摂取でリン
の除去を行う。
に、リン及び窒素を含む廃水と後段の硝化処理槽(以下
「硝化槽」と称す。)からの循環液を流入させて、窒素
を除去する。
部分は生物処理を受けて正リン酸の形態となる。また、
廃水中の有機性窒素の大部分も生物処理を受けてアンモ
ニアの形態となる。
ンモニアを含有する脱窒素処理液が導入されるため、M
AP反応槽でのMAP生成効率が高い。
される。
では、リン及び窒素の除去が可能であり、しかも、MA
P反応槽に、生物処理を受けて正リン酸の形態となった
リンが導入されるため、リンを効率的にMAPとして回
収できる。特に、嫌気槽又は脱窒素槽の後段にMAP反
応槽を設けたため、汚泥から放出されたリン又は生物処
理を受けたリンを直ちにMAP化することができること
からも、MAP生成効率はより一層高められる。
施の形態を詳細に説明する。
P反応槽の構成を説明する。
導入管11、上部に処理水の取出管12を有し、頂部が
開放した反応槽である。この反応槽6は小径部6A、拡
径部6B及び大径部6Cで構成され、小径部6AはMA
Pの造粒反応部、大径部6Cは沈殿部、拡径部6Bは移
行部とされている。小径部6Aの下部には散気管13が
設けられ、反応槽6内に空気を散気するように構成され
ている。また、小径部6Aの下部にはMgCl2 等のマ
グネシウム塩溶液(マグネシウム塩を含有するものであ
れば良く、海水であっても良い。)の供給管14及び上
部にはNaOH等のアルカリ剤の供給管19が設けられ
ている。10はMAP粒子である。
ており、散気管13より曝気された空気が沈殿部の液を
乱すことがないように、その排気を案内するよう構成さ
れている。また、大径部6Cには、処理水を抜き出して
反応槽6下部の導入口2に循環するためのポンプPを備
える配管16が設けられている。17は溢流堰、18は
MAP結晶の排出管である。
するpH条件、即ちpH7.7〜9.0、好ましくはp
H8.3〜8.5となるように、供給管15よりNaO
H等のアルカリ剤が注入されている。また、MAPの析
出にマグネシウムが不足する場合には、供給管14より
MgCl2 等のマグネシウム塩溶液が注入される。
既に析出しているMAP粒子10を種晶として被処理水
中のリン、アンモニア及びマグネシウムイオンの反応で
MAPが造粒される。即ち、散気管13からの曝気と導
入管11からの被処理水の流入によりMAP粒子10が
流動状態となり、このMAP粒子10の表面に新たなM
APが析出して、大粒のMAP粒子が造粒される。
ン濃度が過度に高いと、種晶の不存在下でMAPの微小
結晶が自己析出し、大粒のMAP粒子が得られない場合
があるが、図7のMAP反応槽6の如く、処理液を大径
部6Cから配管16及びポンプPにより抜き出して循環
することにより、反応槽6内のMAP造粒反応部のリン
濃度を低下させることができる。これにより反応槽内の
MAPの過飽和度が低下し、MAPは微小結晶として自
己析出することなく、種晶のMAP粒子10の表面での
み析出するようになりMAP粒子の大粒子化を促進する
ことかできる。
造粒反応部のリン濃度をリン酸塩濃度100mg/L以
下、特に40〜80mg/Lとなるように行うのが望ま
しい。ただし、この処理水の循環は必須ではなく、汚泥
は流出するがMAP粒子は流出しないような条件下でM
AP反応処理液を取り出すと共に、MAP結晶の引き抜
き量を制御すれば良く、これにより、結晶の大きさを制
御することができる。
液は反応槽6内を上昇して取出管12より排出される。
この際、MAP粒子は大粒子化しているため、多量の汚
泥固形物を含む原水を処理する場合においても、MAP
粒子が固形物と共に排出されることなく、良好に沈殿分
離される。即ち、MAP粒子は、汚泥固形物よりも十分
に大きい比重、粒度であるため、良好な分離性にて沈殿
分離し、汚泥固形物のみが処理水中に含有されて溢流堰
17を越流して排出される。
20は、ドラフト管15に案内されて、大径部6Cの沈
殿部の液を乱すことなく、液中から分離排気される。
たMAP粒子は、反応槽6下部の排出管18より間欠的
に取り出される。
処理装置の実施の形態を説明する。なお、図1〜3及び
後述の図4において、MAP反応槽6は構成を簡略化し
て示してあり、一部の配管等の図示は省略されている。
反応槽6、好気槽2及び沈殿槽3で構成され、廃水は、
後段の沈殿槽3からの返送汚泥と共に嫌気槽1に導入さ
れる。嫌気槽1では、嫌気条件下、返送汚泥中のリンが
液側へ放出される。この嫌気処理液はMAP反応槽6に
導入される。
たリン(このリンは、後段の好気槽2で生物処理を受け
たものであり、殆どのものがMAPの生成に有利な正リ
ン酸の形態となっている。)及び廃水由来のリンと、廃
水由来のアンモニアと、廃水由来のMg化合物及びMA
P反応槽6に添加されたMg化合物とが前述のpH条件
下に反応してMAPが生成する。
り、リン及びアンモニアが除去されたMAP反応処理液
は、次いで好気槽2に導入され、曝気下BODの除去が
行われる。また、この好気槽2では好気条件下にリンの
過剰摂取が行われ、液中のリン濃度は更に低減される。
固液分離され、分離液は処理水として系外へ排出され
る。この処理水は、MAP反応槽6でのMAP生成でリ
ン及び窒素が除去され、更に好気槽2での生物処理でB
ODが除去されると共にリンが除去された、良好な水質
の処理水である。
てリンを取り込んだ分離汚泥は、返送汚泥として嫌気槽
1に返送される。
反応槽6、脱窒素槽4、硝化槽5及び沈殿槽3で構成さ
れ、廃水は後段の沈殿槽3からの返送汚泥と共に嫌気槽
1に導入される。嫌気槽1では、嫌気条件下、返送汚泥
中のリン(このリンは、生物処理により殆どのものがM
AP生成に有利な正リン酸の形態となっている。)が液
側へ放出される。この嫌気処理液はMAP反応槽6に導
入される。
と同様にMAPの生成によりリン及びアンモニアが除去
される。
導入される。この脱窒素槽4では、廃水中のBODを利
用して硝化循環液中のNO3 やNO2 が脱窒素される。
により、液中のアンモニアがNO3やNO2 に酸化され
る。また、好気条件下でリンの活性汚泥への取り込みが
行われ、液中のリン濃度が低減される。
を供給するために脱窒素槽4に返送され、残部は沈殿槽
3に送給され固液分離される。
出される。この処理水は、MAP反応槽6でのMAP生
成でリン及び窒素が除去され、更に脱窒素槽4で窒素が
除去され、硝化槽でリンが除去された、良好な水質の処
理水である。
1に返送される。
率が要求されない場合の実施例であって、NO3 やNO
2 を含む硝化処理液をそのまま沈殿槽3で固液分離して
処理水を得るが、高い窒素除去率が要求される場合に
は、図3に示す如く、脱窒素槽を2槽設け、更に仕上げ
の脱窒素を行う。
反応槽6、第1脱窒素槽4A、硝化槽5、第2脱窒素槽
4B、再曝気槽7及び沈殿槽3で構成され、硝化槽5ま
では、上記図2に示す廃水処理装置と同様に処理が行わ
れる。
窒素槽4Aに返送され、残部は第2脱窒素槽4Bに導入
される。この第2脱窒素槽4Bではメタノールなどを添
加して更に窒素除去を行うことで、液中の窒素濃度を低
減する。第2脱窒素槽4Bの処理液は再曝気槽7で再び
リンの取り込みが行われた後、上記と同様に沈殿槽3で
固液分離される。
装置の実施の形態を説明する。
A、MAP反応槽6、硝化槽5、第2脱窒素槽4B、再
曝気槽7及び沈殿槽3で構成される。
及び沈殿槽3からの返送汚泥と共に、第1脱窒素槽4A
に導入される。第1脱窒素槽4Aでは、嫌気条件下、廃
水中のBODを利用して硝化循環液中のNO3 やNO2
が脱窒素される。また、廃水中のリン酸以外のリンの大
部分は生物処理を受けて正リン酸の形態となると共に、
廃水中の有機性窒素の大部分も生物処理を受けてアンモ
ニアの形態となる。
反応槽6に導入されてMAP生成により、リン及び窒素
の除去が行われるが、第1脱窒素槽4Aの脱窒素処理液
中には、リンはその大部分が正リン酸の形態として存在
し、また、窒素はその大部分がアンモニアの形態として
存在するため、このMAP反応槽6におけるMAP生成
反応効率は非常に高いものとなり、リン及び窒素の除去
効率が高い。しかも、脱窒素反応はアルカリ放出反応で
もあるため、脱窒素処理液のpHは若干上昇し、MAP
生成に好適なpH条件に容易に調整可能となる。
化槽5、第2脱窒素槽4B、再曝気槽7及び沈殿槽3に
順次送給され、前述の図3の廃水処理装置と同様に、処
理が行われる。
素除去率が要求されない場合は、第2脱窒素槽4B及び
再曝気槽7を省略して、硝化槽5の硝化処理液を、図2
の廃水処理装置と同様に直接沈殿槽3に送給して固液分
離するようにしても良い。
明の廃水処理装置の一実施例であって、本発明はその要
旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されるもので
はない。
な、MAP結晶の取り出しを行う晶析槽に限らず、微小
なMAP粒子を含む液をそのまま後段の槽に送給するも
のであっても良い。この場合でも、微小なMAP粒子を
含んだ液が最終的に沈殿槽で固液分離されることで、M
APの分離が行われる。
説明する。
下記条件で処理した。
O4 −Pに対してモル比で1.2倍 MAP反応槽のpH:8.2〜8.7 硝化循環液量:200m3 /日 返送汚泥量:100m3 /日 各槽の処理液の水質及び流量を表1に示す。
はT−N99.4%、T−P97.5%、BOD99.
3%と高い値であった。
MAP結晶(リン酸マグネシウムアンモニウム6水塩)
が93kg/日回収された。
下記条件で処理した。
O4 −Pに対してモル比で1.2倍 MAP反応槽のpH:8.2〜8.7 硝化循環液量:200m3 /日 返送汚泥量:100m3 /日 各槽の処理液の水質及び流量を表2に示す。
はT−N99.4%、T−P87.5%、BOD99.
3%と高い値であった。
MAP結晶(リン酸マグネシウムアンモニウム6水塩)
が85kg/日回収された。
下記条件で処理した。
O4 −Pに対してモル比で1.2倍 MAP反応槽のpH:8.2〜8.7 返送汚泥量:100m3 /日 各槽の処理液の水質及び流量を表3に示す。
はT−N33.3%、T−P97.2%、BOD98.
0%と高い値であった。
MAP結晶(リン酸マグネシウムアンモニウム6水塩)
が83kg/日回収された。
置によれば、廃水中のリンと窒素の一部とをMAPとし
て効率的に回収し、処理水のリン濃度或いは更に窒素濃
度を低減することができる。
又は脱窒素槽を設け、嫌気条件下で汚泥から放出された
正リン酸の形態のリン又は嫌気性生物処理により正リン
酸の形態とされたリンをMAP反応槽に導入するため、
廃水を直接MAP反応に供する場合に比べて、MAP生
成効率が高く、従って、リン及び窒素の除去効率が高
く、良好な水質の処理水を得ることができると共に、M
AP回収効率も向上する。
けた場合には、廃水中の窒素及びリンをそれぞれアンモ
ニア及び正リン酸の形態でMAP反応槽に送給すること
ができ、MAP生成反応に有利である。
統図である。
す系統図である。
す系統図である。
統図である。
る。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 嫌気性処理槽と、該嫌気性処理槽の処理
液が導入されるMAP反応槽と、該MAP反応槽の処理
液が導入される脱窒素処理槽又は好気性処理槽とを備え
てなることを特徴とする廃水処理装置。 - 【請求項2】 脱窒素処理槽と、該脱窒素処理槽の処理
液が導入されるMAP反応槽と、該MAP反応槽の処理
液が導入される硝化処理槽とを備えてなることを特徴と
する廃水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16588897A JP3876489B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 廃水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16588897A JP3876489B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 廃水処理装置 |
Publications (2)
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JPH1110194A true JPH1110194A (ja) | 1999-01-19 |
JP3876489B2 JP3876489B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=15820889
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JP16588897A Expired - Fee Related JP3876489B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 廃水処理装置 |
Country Status (1)
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