JPH11101851A - 遅延時間測定回路及び遅延時間測定方法 - Google Patents

遅延時間測定回路及び遅延時間測定方法

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JPH11101851A
JPH11101851A JP26221797A JP26221797A JPH11101851A JP H11101851 A JPH11101851 A JP H11101851A JP 26221797 A JP26221797 A JP 26221797A JP 26221797 A JP26221797 A JP 26221797A JP H11101851 A JPH11101851 A JP H11101851A
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delay time
signal
control circuit
signal control
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Norifumi Kobayashi
林 憲 史 小
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路のジャンクション温度の変動
に依存することなく、当該回路の伝搬遅延時間の試験及
び良否判定を可能とする。 【解決手段】 本発明に係る遅延時間測定回路は、立ち
上がり信号の伝搬遅延時間を決定する立ち上がり信号制
御回路と、立ち下がり信号の伝搬遅延時間を決定する立
ち下がり信号制御回路と、立ち上がり信号制御回路の出
力と立ち下がり信号制御回路の出力とが入力されること
により、生成するパルス信号のパルス幅及びデューティ
比が決定されるパルス信号生成回路とを備え、パルス信
号生成回路の出力を立ち上がり信号制御回路及び立ち下
がり信号制御回路に入力してフィードバックすることに
よりリングオシレータを形成したものである。本発明に
係る遅延時間測定方法は、上記回路を使用し、パルス信
号生成回路の出力のデューティ比を測定することによ
り、被測定回路の伝搬遅延時間を測定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遅延時間測定回路及
び遅延時間測定方法に係り、特に、半導体集積回路の伝
搬遅延時間を測定し、その半導体集積回路の良否判定を
行う試験のための遅延時間測定回路及び遅延時間測定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の試験の1つに、その半
導体集積回路の伝搬遅延時間を測定することによる良否
判定がある。ここでの良否判定の基準としては、異なる
経絡の伝搬遅延時間の差が所定値以下であること、伝搬
遅延時間の変化量が所定の許容範囲内の所定値であるこ
と等が考えられる。
【0003】特に、同一チップ内の複数経路を測定し、
その相互関係からそのチップの良否判定を行う必要があ
る被測定デバイスの量産試験の場合に上記良否判定の基
準が適用される。例えば、クロック・ディストリビュー
ション回路においては、複数の出力クロック間スキュー
を所定値以下に抑制する必要がある。また、パルスジェ
ネレータ、LSIテスタのタイミング発生部等の各種測
定器やLSI内のタイミング調整用回路に利用されてい
る可変遅延素子は、その伝搬遅延時間が設定に応じて正
確に変化するものである必要がある。
【0004】以上のような半導体集積回路の伝搬遅延時
間を測定する方法として、例えば、以下の3つの方法が
挙げられる。
【0005】第1の方法は、LSIテスタ、パルスジェ
ネレータ、デジタルオシロスコープ等の個別測定器を用
いて、被測定回路の伝搬遅延時間を直接的に測定する方
法である。即ち、被測定回路の入力端及び出力端の信号
のある基準信号に対する遅延時間を測定し、それらの遅
延時間の差から被測定回路の伝搬遅延時間を得る方法で
ある。
【0006】第2の方法は、被測定回路を含んだリング
オシレータを構成し、その発振周波数を周波数測定器に
より測定することにより、その被測定回路の伝搬遅延時
間を得る方法である。この方法は、広く一般に半導体集
積回路のAC特性評価に利用されている技術である。
【0007】図8は、リングオシレータを構成すること
により被測定回路の伝搬遅延時間を測定する場合におけ
る回路構成を示したブロック図である。ここでは、クロ
ック・ディストリビューション回路として使用する回路
の例を示す。
【0008】図8の回路は、以下のように構成されてい
る。“0”端子に接続された入力端子11と“1”端子
に接続されたインバータ15とから入力される信号のい
ずれかを選択する入力選択回路13と、入力選択回路1
3により選択された信号がそれぞれ入力される各経路の
遅延素子16a,16b,16c,16dと、各遅延素
子16a,16b,16c,16dの出力信号がそれぞ
れ入力される経路選択回路14とから図8の回路は構成
されており、経路選択回路14の出力はインバータ15
に入力されている。また、遅延素子16a,16b,1
6c,16dを含む各経路の出力信号が、出力端子12
a,12b,12c,12dから取り出される。
【0009】この回路をクロック・ディストリビューシ
ョン回路として使用する場合は、入力選択回路13の選
択信号を“0”として、入力端子11から入力される信
号を内部回路に伝送し、出力端子12a,12b,12
c,12dから出力される信号を各ブロックで使用する
クロックとする。
【0010】一方、量産試験時は、入力選択回路13の
選択信号を“1”とし、測定を行う経路の信号が経路選
択回路14を介して入力側にフィードバックされるよう
に設定する。このような量産試験時の設定の場合には、
経路選択回路14に入力されている経路選択信号S0及
びS1を、例えば、S0=S1=“0”としたときに出
力端子12aから出力される信号の伝搬遅延時間が測定
可能となるようにする。
【0011】図9は、図8のリングオシレータにおいて
半導体集積回路のジャンクション温度が安定した状態で
測定した場合における出力信号波形を示すタイミングチ
ャートである。上段から順に、出力端子12a,12
b,12c,12dにおける出力信号波形を示してい
る。
【0012】この例では、出力端子12aの出力信号に
最大の伝搬遅延時間が発生し、以下、出力端子12d,
出力端子12cの出力信号の順の大きさで伝搬遅延時間
が発生し、出力端子12bの出力信号に発生する伝搬遅
延時間が最小となっている。図10は、図8のリングオ
シレータにおいて電源投入後直ちに出力端子12a,1
2b,12c,12dの順に出力信号波形を測定した場
合における出力信号波形を示すタイミングチャートであ
る。上段から順に、出力端子12a,12b,12c,
12dにおける出力信号波形を示している。
【0013】この例では、出力端子12dの出力信号に
最大の伝搬遅延時間が発生し、次いで、出力端子12a
及び12c、出力端子12bの出力信号の順の大きさで
伝搬遅延時間が発生している。即ち、半導体集積回路の
ジャンクション温度が安定した状態で測定した場合にお
いて最大の伝搬遅延時間が発生するのは、図9に示した
ように、出力端子12aの出力信号であったのに対し、
図10の例では半導体集積回路のジャンクション温度の
変動により最後に測定した出力端子12dの出力信号に
最大の伝搬遅延時間が発生している。その結果、被測定
デバイスの良否判定を誤る可能性がある。
【0014】第3の方法は、位相差を電圧変換する方法
であり、被測定回路を通過した出力信号と基準信号との
位相差に応じた時間幅を有するパルス信号を積分し、電
圧に変換する。そして、その電圧値をアナログ−デジタ
ル変換し、伝搬遅延時間を得るものである。
【0015】図11は、位相差を電圧変換して被測定回
路の伝搬遅延時間を得る回路を示した回路図である。
【0016】図11の回路は、以下のように構成されて
いる。即ち、信号入力ノードINから入力される入力信
号は、2つに分岐し、一方はエッジトリガ型SRフリッ
プフロップ113のセット入力ノードSに直接入力さ
れ、他方は被測定回路112を介してエッジトリガ型S
Rフリップフロップ113のリセット入力ノードRに入
力される。エッジトリガ型SRフリップフロップ113
の出力ノードQには、抵抗rと容量Cとからなる積分回
路114が接続され、積分回路114には、AD変換器
115が接続されており、AD変換器115の出力が信
号出力ノードOUTから出力される。
【0017】図12は、図11の回路のノードS、R、
OUTにおける信号波形を示したタイミングチャートで
ある。
【0018】ノードSには、ノードINからのパルス信
号が直接入力され、ノードRには、ノードINからのパ
ルス信号に被測定回路112により伝搬遅延時間が生じ
たパルス信号が入力される。従って、エッジトリガ型S
Rフリップフロップ113の出力端子Qからは、ノード
Sにおける信号の立ち上がりからノードRにおける信号
の立ち上がりまでの時間、即ち、被測定回路における伝
搬遅延時間に等しい時間幅を有するパルス信号が出力さ
れ、この信号が積分回路114及びAD変換器115を
経てノードOUTから、図12に示すような波形を有す
る電圧信号として出力される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術における第1から第3の方法には、以下のよ
うな共通の問題点があり、これについて説明する。
【0020】通常、被測定回路を含む半導体集積回路の
試験を行う際には、電源投入から数十秒間程度の時間で
行われる。この時間は、ファンクション試験の複雑さ、
伝搬遅延時間を測定する経路数、可変遅延回路の設定可
能な状態の数等に依存して変化する。
【0021】このような条件下では、電源投入後の時間
経過とともに、半導体集積回路のジャンクション温度が
変化するので、上記従来技術における第2の方法の例で
説明したように、被測定回路の伝搬遅延時間が変化す
る。従って、試験のシーケンスが変更されれば得られる
結果も変わり、被測定回路の良否判定を正確に行うこと
ができない。即ち、伝搬遅延時間が被測定回路の回路構
成に起因する遅延差により変化したのか、ジャンクショ
ン温度の変動により変化したのかを区別することはでき
ない。
【0022】このため、量産試験に要求される精度で測
定を行うためには、被測定回路への電源投入後、半導体
集積回路のジャンクション温度が安定するまでの一定の
待ち時間経過後に試験を実施するといった対策が必要と
なり、量産試験ではスループットが低下することにな
る。
【0023】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、半導体集積回路のジャンクション温度
の変動に依存することなく、半導体集積回路の伝搬遅延
時間の試験及び半導体集積回路の良否判定を可能とする
遅延時間測定回路及び遅延時間測定方法を提供すること
である。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遅延時間測
定回路及び遅延時間測定方法によれば、半導体集積回路
の被測定回路を含むリングオシレータの構成を、被測定
回路の伝搬遅延時間に応じてリングオシレータの出力波
形のデューティ比が変化するように、立ち上がり信号が
伝搬する回路と立ち下がり信号が伝搬する回路とが異な
る回路となる構成とする。このように構成されたリング
オシレータの出力波形のデューティ比を測定し、その値
と事前に実施した評価結果から得られた立ち上がり信号
の伝搬遅延時間と立ち下がり信号の伝搬遅延時間とから
計算により被測定回路の伝搬遅延時間を得るものであ
る。
【0025】この構成により、半導体集積回路のジャン
クション温度の変動に依存することなく、半導体集積回
路の伝搬遅延時間の試験及び半導体集積回路の良否判定
を行うことができる。
【0026】半導体集積回路の量産試験においては、テ
スト時間の短縮が重要な課題となっている。即ち、被測
定デバイスへの電源投入から試験終了までの時間が短い
程、試験の量産性が優れていることになる。本発明に係
る遅延時間測定回路及び遅延時間測定方法により、従来
は不可欠であった、電源投入から被測定デバイスのジャ
ンクション温度が安定するまでの待ち時間が不要とな
り、量産時のスループットを容易に向上させることがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る本発明に係る
遅延時間測定回路及び遅延時間測定方法の実施の形態に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0028】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
遅延時間測定回路、即ち、本発明の第1の実施の形態に
係る遅延時間測定方法が実施される回路の回路図であ
る。
【0029】図1の回路は、以下のように構成されてい
る。第1の被測定回路31の出力ノード37eと第2の
被測定回路32の出力ノード37fは、それぞれエッジ
トリガ型SRフリップフロップ33のセット入力ノード
Sとリセット入力ノードRとに接続されている。エッジ
トリガ型SRフリップフロップ33の出力ノードQ(ノ
ード37a)は、インバータ34の入力ノードに接続さ
れ、インバータ34の出力ノード(ノード37b)は、
バッファ35及びインバータ36の入力ノードに共通に
接続されている。また、バッファ35の出力ノードと第
1の被測定回路31の入力ノード(ノード37c)とが
接続され、インバータ36の出力ノードと第2の被測定
回路32の入力ノード(ノード37d)とが接続されて
いる。
【0030】以上の構成では、第1の被測定回路31は
立ち上がり信号の伝搬遅延時間を決定する立ち上がり信
号制御回路として、第2の被測定回路32は立ち下がり
信号の伝搬遅延時間を決定する立ち下がり信号制御回路
として、エッジトリガ型SRフリップフロップ33はパ
ルス信号生成回路としてそれぞれ機能し、エッジトリガ
型SRフリップフロップ33により生成されるパルス信
号のパルス幅は、第1の被測定回路31及び第2の被測
定回路32の出力によって決定される。
【0031】図2は、図1に示した本発明の第1の実施
の形態に係る遅延時間測定回路の動作を示すタイミング
チャートである。上段から順に、ノード37a,37
b,37c,37d,37e,37fにおける信号波形
を示している。
【0032】インバータ34の出力ノード37bにおけ
る信号波形の立ち上がりエッジは、バッファ35(及び
ノード37c)と第1の被測定回路31(及びノード3
7e)とを通過し、エッジトリガ型SRフリップフロッ
プ33のセット入力ノードSに印加される。これにより
エッジトリガ型SRフリップフロップ33の出力ノード
Q(ノード37a)には立ち上がりエッジが現れる。こ
れがインバータ34により反転されて立ち下がりエッジ
がノード37bを介してインバータ36に入力され、さ
らに反転されて立ち上がりエッジとなる。この立ち上が
りエッジがノード37dを介して第2の被測定回路32
(及びノード37f)を通過し、エッジトリガ型SRフ
リップフロップ33のリセット入力ノードRに印加され
る。この結果エッジトリガ型SRフリップフロップ33
の出力ノードQ(ノード37a)には立ち下がりエッジ
が現れ、インバータ34に印加される。以上の動作を繰
り返すことで、各ノードには図2のタイミングチャート
に示されるような繰り返し波形が現れる。
【0033】以上の動作説明に基づき、第1の被測定回
路31が可変遅延回路である場合について説明する。最
初は、第1の被測定回路(可変遅延回路)31の遅延値
設定を初期値とする。この場合は、第1の被測定回路3
1の伝搬遅延時間は第2の被測定回路32の伝搬遅延時
間と等しいため、ノード37bで観測される波形のデュ
ーティ比は50%となる。
【0034】このときの関係式は次のようになる。 Duty0 =Tpdr /(Tpdr +Tpdf )=0.5 ここで、Tpdr は、立ち下がりエッジが、ノード37a
に現れてから第1の被測定回路31を通過して、エッジ
トリガ型SRフリップフロップ33がセットされノード
37aに立ち上がりエッジが出力されるまでの時間、T
pdf は、立ち上がりエッジが、ノード37aに現れてか
ら第2の被測定回路32を通過して、エッジトリガ型S
Rフリップフロップ33がリセットされノード37aに
立ち下がりエッジが出力されるまでの時間である。ここ
で得られたTpdr 及びTpdf を後述の計算式で利用す
る。
【0035】以下に、実際の量産試験時の手順を説明す
る。先ず、第1の被測定回路31の遅延値設定を初期値
から1LSB(Least Significant Bit :最下位ビッ
ト)分だけ変える。このとき、期待される遅延時間の変
化量をαとする。
【0036】図3は、第1の被測定回路31の遅延値設
定を初期値から1LSB分だけ変えたときのタイミング
チャートである。
【0037】第1の被測定回路31における遅延時間の
増加分はαなので、ノード37eに立ち上がりエッジが
現れるのが、図4に示した場合と比較してαだけ遅れ
る。従って、ノード37bで観測される波形のデューテ
ィ比は次式で示される。 Duty1 =Tpdr +α/(Tpdr +α+Tpdf ) (1) これをαについて解くと、 α={Duty1 ×(Tpdr +Tpdf )−Tpdr }/(1−Duty1 ) (2) となる。これに、先に得られているTpdr とTpdf 、及
びここで測定したデューティ比Duty1 を代入することに
より、αが得られる。さらにもう1LSB分だけ遅延値
設定を変えた場合のデューティ比を測定し、式(2)に
代入することにより、2LSBの遅延時間が得られる。
以下、同様に繰り返す。
【0038】この方法では、ジャンクション温度の影響
(以下、「Kt」)を無視するのと同時にプロセスばら
つきの影響(以下、「Kp」)も無視している。即ち、
上記測定で得られるデューティ比は、厳密には次式で表
される。 Duty1 _K =Kp×Kt×(Tpdr +α)/Kp×Kt×(Tpdr +α+Tpdf ) (3) しかし、式(1)では、Kp×Kt=1としている。即
ち、式(3)右辺の分子と分母とにそれぞれKp×Kt
が乗ぜられているため、これをKp×Kt=1として無
視しても実質的な影響はないことになる。本来ならば、
Kpも考慮したKp×αを用いて量産試験の良否判定を
実施すべきであるが、この点に関しては、別途Kpを求
めておいて容易に補正をすることができる。
【0039】尚、以上説明した第1の実施の形態におい
ては、立ち上がり信号制御回路としての第1の被測定回
路31と、立ち下がり信号制御回路としての第2の被測
定回路32とをそれぞれ1つずつ使用したが、立ち上が
り信号制御回路又は立ち下がり信号制御回路のいずれか
一方又は双方を複数使用し、経路選択回路によってそれ
ぞれいずれかの立ち上がり信号制御回路、立ち下がり信
号制御回路を選択し得るようにしてもよい。
【0040】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
遅延時間測定回路、即ち、本発明の第2の実施の形態に
係る遅延時間測定方法が実施される回路の回路図であ
る。
【0041】図4の回路は、以下のように構成されてい
る。即ち、複数の被測定回路の中から任意の被測定回路
を選択する選択回路62とOR論理回路67との間には
第1,第2,第3の被測定回路61a,61b,61c
とが並列に接続され、OR論理回路67の出力はエッジ
トリガ型SRフリップフロップ63のセット入力ノード
Sに入力される。また、エッジトリガ型SRフリップフ
ロップ63の出力ノードQにはインバータ64が接続さ
れ、インバータ64の出力はバッファ65を介して選択
回路62に入力される一方、インバータ66を介してエ
ッジトリガ型SRフリップフロップ63のリセット入力
ノードRに入力されるように構成されている。
【0042】以上の構成では、第1乃至第3の被測定回
路61a,61b,61cは立ち上がり信号の伝搬遅延
時間を決定する立ち上がり信号制御回路として、インバ
ータ66は立ち下がり信号の伝搬遅延時間を決定する立
ち下がり信号制御回路として、エッジトリガ型SRフリ
ップフロップ63はパルス信号生成回路としてそれぞれ
機能し、エッジトリガ型SRフリップフロップ63によ
り生成されるパルス信号のパルス幅は、第1乃至第3の
被測定回路61a,61b,61cのうち選択されたい
ずれかの出力とインバータ66の出力とによって決定さ
れる。
【0043】本発明の第2の実施の形態に係る遅延時間
測定回路の構成により、各被測定回路の巣キューを求ま
ることができる。最初に、選択回路62により第1乃至
第3の被測定回路61a,61b,61cの中から被測
定回路を任意に選択して、試験対象とする経路を切り替
え、各被測定回路を選択した場合のデューティ比を上述
の手順で求める。
【0044】仮に、第1の被測定回路61aを選択した
場合のデューティ比が50%、第2の被測定回路61b
を選択した場合のデューティ比が49.5%、第3の被
測定回路61cを選択した場合のデューティ比が50.
5%であった場合は、各被測定回路のスキューは、以下
のようにして求めることができる。 Tpdr1/(Tpdr1+Tpdf )=0.5 より Tpdr1=Tpdf Tpdr2/(Tpdr2+Tpdf )=0.495 より Tpdr2={0.495/(1−0.495)}Tpdf =
0.98×Tpdf Tpdr3/(Tpdr3+Tpdf )=0.505 より Tpdr3={0.505/(1−0.505)}Tpdf =
1.02×Tpdf 以上より スキュー=0.04Tpdf となる。
【0045】第2の実施の形態においては、エッジトリ
ガ型SRフリップフロップ63のセット側に選択回路6
2及び被測定回路を配設した例を示したが、選択回路及
び被測定回路はリセット側に配設してもよく、また、セ
ット側及びリセット側の双方に配設してもよい。
【0046】以下、本発明に係る遅延時間測定回路及び
遅延時間測定方法と、従来技術におけるリングオシレー
タを構成して被測定回路の伝搬遅延時間を測定する方法
とについての実験データを示し、その効果について説明
する。ここでは本発明に係る遅延時間測定回路として、
図1に示した第1の実施の形態に係る遅延時間測定回路
を使用し、被測定回路は可変遅延回路を使用した。
【0047】図5は、従来技術の構成により周波数方式
で伝搬遅延時間を測定した際の測定誤差を示すグラフ、
図6は、本発明の構成によりDuty方式で伝搬遅延時
間を測定した際の測定誤差を示すグラフであり、それぞ
れ、遅延時間制御の設定の態様をパラメータ(横軸)と
して理想遅延時間(従来技術のリングオシレータ構成で
ジャンクション温度が安定するまで十分待ってから測定
した結果から算出した伝搬遅延時間)に対する誤差時間
をプロットしたものである。
【0048】図5と図6とを比較すると、従来技術の構
成では平均して200ps程度の誤差が発生するのに対
し、本発明の構成で発生する誤差は平均して50ps程
度に抑えられていることが分かる。
【0049】図7は、ある遅延時間の設定において、被
測定回路への電源投入後の経過時間をパラメータ(横
軸)として、従来技術の構成により周波数方式測定した
伝搬遅延時間と、本発明の構成によりDuty方式で測
定した伝搬遅延時間とをプロットしたグラフである。
【0050】図7より、従来技術の構成による測定で
は、電源投入後の一定時間内に得られる伝搬遅延時間が
急激に変化し、半導体集積回路のジャンクション温度の
変化に大きな影響を受けていることが分かる。一方、本
発明の構成による測定では、電源投入後の経過時間に依
存せず、ほぼ一定の伝搬遅延時間が得られることが分か
る。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る遅延時間測定回路及び遅延
時間測定方法によれば、半導体集積回路の被測定回路を
含むリングオシレータの構成を、被測定回路の伝搬遅延
時間に応じてリングオシレータの出力波形のデューティ
比が変化するように、立ち上がり信号が伝搬する回路と
立ち下がり信号が伝搬する回路とが異なる回路となる構
成としたので、リングオシレータの出力波形のデューテ
ィ比を測定することにより、電源投入後の経過時間、即
ち、被測定デバイスのジャンクション温度の変化による
影響を受けることなく被測定回路である半導体集積回路
の伝搬遅延時間を測定することが可能となり、そのスキ
ューや伝搬遅延時間の変化量に基づき、半導体集積回路
の良否判定を容易かつ高速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る遅延時間測定
回路の回路図。
【図2】図1に示した本発明の第1の実施の形態に係る
遅延時間測定回路の動作を示すタイミングチャート。
【図3】第1の被測定回路31の遅延値設定を初期値か
ら1LSB分だけ変えたときのタイミングチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る遅延時間測定
回路の回路図。
【図5】従来技術の構成により周波数方式で伝搬遅延時
間を測定した際の測定誤差を示すグラフ。
【図6】本発明の構成によりDuty方式で伝搬遅延時
間を測定した際の測定誤差を示すグラフ。
【図7】被測定回路への電源投入後の経過時間をパラメ
ータ(横軸)として、従来技術の構成により周波数方式
測定した伝搬遅延時間と、本発明の構成によりDuty
方式で測定した伝搬遅延時間とをプロットしたグラフ。
【図8】リングオシレータを構成することにより被測定
回路の伝搬遅延時間を測定する場合における回路構成を
示したブロック図。
【図9】図8のリングオシレータにおいて半導体集積回
路のジャンクション温度が安定した状態で測定した場合
における出力信号波形を示すタイミングチャート。
【図10】図8のリングオシレータにおいて電源投入後
直ちに出力端子12a,12b,12c,12dの順に
出力信号波形を測定した場合における出力信号波形を示
すタイミングチャート。
【図11】位相差を電圧変換して被測定回路の伝搬遅延
時間を得る回路を示した回路図。
【図12】図11の回路のノードS、R、OUTにおけ
る信号波形を示したタイミングチャート。
【符号の説明】
13 入力選択回路 14 経路選択回路 15,34,36,64 反転回路 16 遅延素子 31,61a,61b,61c 立ち上がり信号制御回
路(被測定回路) 32,66 立ち下がり信号制御回路(被測定回路) 33,63,113 パルス信号生成回路(エッジトリ
ガ型SRフリップフロップ) 35,65 バッファ 67 OR論理回路 112 被測定回路 114 積分回路 115 AD変換器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立ち上がり信号の伝搬遅延時間を決定する
    立ち上がり信号制御回路と、 立ち下がり信号の伝搬遅延時間を決定する立ち下がり信
    号制御回路と、 前記立ち上がり信号制御回路の出力と前記立ち下がり信
    号制御回路の出力とが入力されることにより、生成する
    パルス信号のパルス幅及びデューティ比が決定されるパ
    ルス信号生成回路とを備え、 前記パルス信号生成回路の出力を前記立ち上がり信号制
    御回路及び前記立ち下がり信号制御回路に入力してフィ
    ードバックすることによりリングオシレータを形成した
    ことを特徴とする遅延時間測定回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の遅延時間測定回路におい
    て、前記立ち上がり信号制御回路は複数備えられ、か
    つ、複数の前記立ち上がり信号制御回路の中からいずれ
    か任意の回路を選択し得る立ち上がり信号制御回路選択
    回路をさらに備えたことを特徴とする遅延時間測定回
    路。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載の遅延時
    間測定回路において、前記立ち下がり信号制御回路は複
    数備えられ、かつ、複数の前記立ち下がり信号制御回路
    の中からいずれか任意の回路を選択し得る立ち下がり信
    号制御回路選択回路をさらに備えたことを特徴とする遅
    延時間測定回路。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の遅延時
    間測定回路において、前記立ち上がり信号制御回路又は
    前記立ち下がり信号制御回路のいずれか又はすべてが、
    被測定回路であることを特徴とする遅延時間測定回路。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の遅延時
    間測定回路において、前記立ち上がり信号制御回路又は
    前記立ち下がり信号制御回路のいずれか又はすべてが、
    可変遅延回路であることを特徴とする遅延時間測定回
    路。
  6. 【請求項6】セット入力とリセット入力とに応じてパル
    ス信号を生成するパルス信号生成回路に対し、前記パル
    ス信号生成回路からの所定の信号のフィードバックに応
    じて、立ち下がり信号制御回路から前記セット入力を行
    うことにより、前記パルス信号の立ち下がり信号の伝搬
    遅延時間を決定し、前記パルス信号の立ち上がり信号を
    発生させる第1の過程と、 前記パルス信号生成回路に対し、前記パルス信号生成回
    路からの前記パルス信号の前記立ち上がり信号のフィー
    ドバックに応じて、立ち上がり信号制御回路から前記リ
    セット入力を行うことにより、前記パルス信号の立ち上
    がり信号の伝搬遅延時間を決定し、前記パルス信号の立
    ち下がり信号を発生させる第2の過程と、 前記パルス信号の前記立ち下がり信号を前記所定の信号
    とすることにより、前記第1及び第2の過程を繰り返す
    第3の過程と、 前記立ち下がり信号制御回路からの前記セット入力と前
    記立ち上がり信号制御回路からの前記リセット入力とに
    より、パルス幅及びデューティ比が決定されて、前記パ
    ルス信号生成回路により生成された前記パルス信号の前
    記デューティ比を測定することにより、前記立ち上がり
    信号の伝搬遅延時間又は前記立ち下がり信号の伝搬遅延
    時間を測定する第4の過程とを備えたことを特徴とする
    遅延時間測定方法。
  7. 【請求項7】請求項7に記載の遅延時間測定方法におい
    て、前記立ち上がり信号制御回路は、複数の立ち上がり
    信号制御回路の中からいずれか任意の回路を選択し得る
    立ち上がり信号制御回路選択回路により選択された回路
    であることを特徴とする遅延時間測定方法。
  8. 【請求項8】請求項6又は7のいずれかに記載の遅延時
    間測定方法において、前記立ち下がり信号制御回路は、
    複数の立ち下がり信号制御回路の中からいずれか任意の
    回路を選択し得る立ち下がり信号制御回路選択回路によ
    り選択された回路であることを特徴とする遅延時間測定
    方法。
  9. 【請求項9】請求項7又は8のいずれかに記載の遅延時
    間測定方法において、測定された前記パルス信号生成回
    路の前記デューティ比から、前記立ち上がり信号制御回
    路又は前記立ち下がり信号制御回路のスキューを測定す
    ることを特徴とする遅延時間測定方法。
  10. 【請求項10】請求項6乃至9のいずれかに記載の遅延
    時間測定方法において、前記立ち上がり信号制御回路又
    は前記立ち下がり信号制御回路のいずれか又はすべて
    が、被測定回路であることを特徴とする遅延時間測定方
    法。
  11. 【請求項11】請求項6乃至10のいずれかに記載の遅
    延時間測定方法において、前記立ち上がり信号制御回路
    又は前記立ち下がり信号制御回路のいずれか又はすべて
    が、可変遅延回路であることを特徴とする遅延時間測定
    方法。
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