JPH11100670A - 薄膜形成装置および薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成装置および薄膜形成方法

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JPH11100670A
JPH11100670A JP26234597A JP26234597A JPH11100670A JP H11100670 A JPH11100670 A JP H11100670A JP 26234597 A JP26234597 A JP 26234597A JP 26234597 A JP26234597 A JP 26234597A JP H11100670 A JPH11100670 A JP H11100670A
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surface temperature
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film forming
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JP26234597A
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English (en)
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Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Kenji Ando
謙二 安藤
Minoru Otani
実 大谷
Riyuuji Hiroo
竜二 枇榔
Hidehiro Kanazawa
秀宏 金沢
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタレートを安定化し、高精度に制御さ
れた任意の膜厚の薄膜を形成可能な薄膜形成装置を提供
する。 【解決手段】 ターゲット表面温度測定手段16と、ス
パッタリング中のターゲット4の表面温度を一定に保つ
ターゲット表面温度制御手段17、18、19と、被処
理物7とターゲット4との間に備えられたシャッター機
構11とを有する薄膜形成装置とする。シャッター機構
11は、放電開始後、ターゲット4の表面温度が一定に
なった段階で開き、所定の成膜時間が経過した後に閉じ
るように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度の膜厚制御
を実現できる薄膜形成装置および薄膜形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スパッタリング装置、例えば、マグネト
ロンスパッタリング装置では、プラズマ放電中のアルゴ
ンガスイオン等がターゲットに衝突し、そこからスパッ
タされる粒子が対向配置された被処理物上に堆積する現
象を利用して成膜を行うものである。すなわち、所定の
高周波電圧もしくは直流高電圧が印加されると、雰囲気
中の電子が加速され、アルゴンガス等がイオン化し、プ
ラズマが形成される。ターゲットの上方に形成された磁
石による磁界の影響で、プラズマはトラップされ、ター
ゲットの上方でレーストラック状又は環状等に形成され
る。磁界を回転することによりターゲット表面に均一に
プラズマを形成することも可能である。放電により、タ
ーゲット表面にセルフバイアス電圧が誘起され、これに
より、プラズマ中の正イオンがターゲットに衝突して、
ターゲットからスパッタされる粒子が放出されて、被処
理物に堆積される。
【0003】このような被処理物に形成される膜の成膜
速度は、ターゲットから放出されるスパッタ粒子の量
と、このスパッタ粒子が被処理物に到達し、付着する確
率で決定される。特に高精度の膜厚制御を実現するため
には、成膜レートを安定化し、成膜時間を制御すること
で膜厚を制御することが行われていた。
【0004】スパッタレートを安定化するために、導入
するガスの純度、流量、圧力、印加電力を一定に保持
し、また、ターゲットと被処理物の位置を同一にするな
どの対策が取られていた。
【0005】特開平7−157873号公報では、ター
ゲットと被処理物の位置あわせを高精度に行うことで、
スパッタレートを安定化し、膜厚を高精度に制御する装
置が開示されている。
【0006】特開平5−148629号公報では、ター
ゲットの温度を一定に保ちつつ、スパッタリングし、プ
ラズマダメージのないスパッタリングを可能とする手法
について開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スパッ
タレートはターゲットから放出されるスパッタ粒子の量
と、このスパッタ粒子が被処理物に到達し、付着する確
率で決定されるものである。すなわち、特開平7−15
7873号公報に開示された方法により、いかにターゲ
ットと被処理物の位置を高精度に制御して放出された粒
子の被処理物付着確率を制御しても、ターゲットから放
出されるスパッタ粒子の量が変化してしまえば、高精度
のレート安定化、ひいては高精度の膜厚制御は実現でき
ない。一方、特開平5−148629号公報に開示され
た方法によれば、ターゲットの温度を長時間の放電中に
ターゲットの温度を一定に保つことはできても、放電初
期の温度を一定に保つことは困難であり、この間の成膜
レートは後述するように図2のように変動してしまう。
またこの方法では、成膜中に基板温度が変化してしまう
ため、スパッタレートの高精度の制御には限界があっ
た。
【0008】本発明は上述したような事情に鑑みてなさ
れたものであって、ターゲットからスパッタされるスパ
ッタ粒子の量および被処理物に付着する確率を高精度に
管理し、高精度の膜厚制御を実現できるスパッタリング
装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明によれば、所定のガスが導入された真空容器内で、放
電中にイオンをターゲットに衝突させ、該ターゲットか
らスパッタされた粒子を該ターゲットに対向配置された
被処理物に堆積させて成膜する薄膜形成装置において、
ターゲット表面温度測定手段と、スパッタリング中の前
記ターゲットの表面温度を一定に保つターゲット表面温
度制御手段と、前記被処理物と前記ターゲットとの間に
備えられたシャッター機構とを有し、前記シャッター機
構は、放電開始後、前記ターゲットの表面温度が一定に
なった段階で開き、所定の成膜時間が経過した後に閉じ
るように制御されることを特徴とする薄膜形成装置が提
供される。
【0010】また、本発明によれば、真空容器内に所定
のガスを導入し、放電中にイオンをターゲットに衝突さ
せ、該ターゲットからスパッタされた粒子を該ターゲッ
トに対向配置された被処理物に堆積させて成膜する薄膜
形成方法において、前記ターゲットに高周波電力を印加
して放電した後、前記ターゲットの表面温度が一定とな
った段階で前記被処理物と前記ターゲットとの間に備え
られたシャッター機構を開けて成膜を開始し、成膜中は
前記ターゲットの表面温度を一定に保ち、所定の成膜時
間が経過した後に前記シャッター機構を閉じることを特
徴とする薄膜形成方法が提供される。
【0011】また、本発明によれば、真空容器内に所定
のガスを導入し、放電中にイオンをターゲットに衝突さ
せ、該ターゲットからスパッタされた粒子を該ターゲッ
トに対向配置された被処理物に堆積させて成膜する薄膜
形成方法において、前記ターゲットに高周波電力を印加
して放電した後、前記ターゲットの表面温度が一定とな
った段階で前記被処理物と前記ターゲットとの間に備え
られたシャッター機構を開けて成膜を開始し、成膜中は
前記被処理物の表面温度を一定に保ち、所定の成膜時間
が経過した後に前記シャッター機構を閉じることを特徴
とする薄膜形成方法が提供される。
【0012】本発明によれば、ターゲット表面温度をモ
ニターし高精度に一定値に保持することで、ターゲット
からスパッタされる粒子の量を高精度に安定化すること
ができる。また、被処理物温度を制御すれば被処理物に
付着するスパッタ粒子の量を高精度に安定化することが
できる。これらにより高精度に膜厚が制御された薄膜の
形成が可能となる。また、放電開始後ターゲットの表面
温度が一定になった段階で開き、所定の成膜時間が経過
した後に閉じるように制御されたシャッター機構を用い
ているため、放電初期のターゲット温度のばらつきに起
因する膜厚の変動を回避することができ、膜厚の精度を
さらに高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態に係る薄
膜形成装置について図面を参照しつつ説明する。図1
は、本発明に係るマグネトロンスパッタリング装置の断
面図である。この図1に示すように、スパッタリング装
置には、内部を略真空状態に維持する真空容器1が設け
られている。この真空容器1の底部の中央部には、内部
に磁石を収め、外部から供給される冷却水を内部を流通
させてターゲットの冷却を行う冷却ボックス2が設けら
れている。この冷却ボックス2の上面には、カソード電
極としてのパッキングプレート3が配置されており、こ
のパッキングプレート3の上面に、種々の金属、もしく
はセラミックスからなるターゲット4が固定されてい
る。このターゲット4との間に所定の間隙をおいて外方
に配置されたアノード電極5が真空容器1に固定されて
いる。なお、アノード電極5とパッキングプレート3と
の間には、絶縁材6が設置されている。
【0014】さらに、真空容器1の上面には、被処理物
7が図示しない移動機構により被処理物支持機構8とロ
ードロック室10との間をゲートバルブ9を介して移動
自在に設けられている。被処理物7とターゲット4の間
には、放電が安定するまで被処理物7に膜が付着しない
よう、シャッター11が設けられている。このシャッタ
ーは図示しない移動機構により、高速で開閉可能となっ
ている。なお、特に、符号を付さないが、真空容器1内
の漏れを防止するため、適宜箇所には、シール部材が設
けられている。
【0015】ここで、真空容器1を所定の圧力にまで排
気ボート12を介して排気系13により真空に排気す
る。所定の圧力にまで排気が完了したところで、ガス導
入ポート14より、図示しないマスフローコントローラ
ーを含むガス供給系より、Arガスを導入する。ここ
で、導入するガスは、流量、純度、圧力は高精度に制御
され、一定値に保持されている。スパッタガスとしては
ここで示すAr以外にHe、Ne、Kr、Xe等の不活
性ガスや、酸素、窒素、H2O、CF4等の反応性ガスを
導入してもよい。
【0016】このような状態でバンキングプレート3に
所定の高周波電源15より高周波電圧が印加されると、
放電されてアルゴンガスがイオン化し、磁石31による
磁界がターゲット4の上方に形成されているため、磁界
に電子がトラップされ、マグネトロンプラズマが発生す
る。これにより、プラズマ中のイオンがターゲット4に
衝突し、ターゲット4からスパッタされる粒子が放出さ
れて、被処理物7に堆積される。
【0017】さらに、本実施形態では、放電中のターゲ
ット温度を放射温度計16で測定できる構成になってい
る。ここで用いる放射温度計16はチャンバーからの放
射光や、放電発光等の外乱の影響を受けないためと、タ
ーゲットからの放射光を高感度に捕らえるため、使用波
長を適時選択する必要がある。本実施形態では2〜12
μmの範囲可変放射温度計を用い、使用ターゲットに対
応して最適な波長を選択した。ターゲット冷却水はチラ
ー18で所望の温度に調整され、流量制御機構19によ
り流量制御できる構成となっており、ターゲット表面温
度を一定に保つため、ターゲット4の冷却水の温度、流
量にフィードバックして調整するフィードバック機構1
7を設置している。ここで、ターゲット表面温度の制御
は、スパッタ条件にもよるが、通常、設定温度に対して
±5℃以内、好ましくは±1℃以内とする。このように
することにより、膜厚を高精度に制御することができ
る。
【0018】次に、本発明の第2の実施形態に係るスパ
ッタリング装置を図面を参照しつつ説明する。図4は、
本発明の第2の実施形態に係るマグネトロンスパッタリ
ング装置の断面図である。図4はターゲット表面温度測
定手段を熱電対26に、また、スパッタ電力として、高
周波電源を直流電源25に置き換えている以外は、図1
と同様である。
【0019】放射温度計は印加高周波や直流電力の影響
を受けず、ターゲット表面の任意の場所の温度測定が可
能なことから、非常に使いやすい。しかしながら、測定
波長を最適に制御し、真空容器1内の温度の影響を受け
ないように入射光線を削除する努力をしても、ターゲッ
トの種類によっては、外乱の影響を完全に排除しきれ
ず、測定精度が落ちることがある。
【0020】たとえば、Al23酸化物薄膜を形成する
際、Al金属ターゲットを用いてリアクティブスパッタ
を行おうとした場合、成膜条件によってはターゲット表
面が金属になったり、酸化状態になったりと、物性が極
端に変化する場合がある。放射温度係数は物性によっ
て、変化するため、このような状況では正確な温度モニ
ターが難しくなる。
【0021】本実施形態では、この対策として、ターゲ
ット表面に熱電対を設置し、熱電対により、ターゲット
表面温度を測定する手段を設けている。ターゲット4に
金属Alを用い、スパッタガスにAr、O2を導入し
て、直流電圧を印加し、反応性スパッタによって、被処
理物7上にAl23薄膜を形成する方法について、説明
する。
【0022】熱電対のターゲット表面への設置について
は、何点かの注意が必要である。熱電対26は絶縁材料
でできた接着剤で、アノード電極5の影になる部分に固
定している。これは、ターゲット表面に印加される電圧
の影響を受けないためと、プラズマにさらされること
で、熱電対自身が加熱されるのを防ぐ目的がある。
【0023】ターゲットに印加する電力が高周波の場合
には、誘導起電力が生じることがあり、このような場合
には、熱電対にローパスフィルターを取り付けるなどの
対策が必要になる。
【0024】ここで、ターゲット裏面に熱電対を設置し
てもよいが、ターゲット表面の温度が重要であり、精度
が落ちるため、高精度膜厚制御には表面に取り付けるこ
とが望ましい。
【0025】次に、本発明の第3の実施形態に係るスパ
ッタリング装置を図面を参照しつつ説明する。図5は、
本発明の第3の実施形態に係るマグネトロンスパッタリ
ング装置の断面図である。図5は被処理物表面温度測定
手段31、被処理物温度、ターゲット温度フィードバッ
ク回路32および、被処理物温度調整用ヒータ33を設
置している以外は、図1と同様である。
【0026】ターゲットから放出されるスパッタ粒子数
を高精度に制御しても、被処理物温度が変化すること
で、わずかに成膜レートが変化してしまう。本実施形態
では、成膜中の被処理物表面温度を制御することによ
り、さらに、成膜レートの安定化を実現する手法につい
て、例示している。
【0027】本実施形態では、ターゲット温度が安定化
し、シャッターを開いて成膜を開始したのち、被処理物
表面温度を被処理物表面温度測定手段31によりモニタ
ーし、フィードバック回路32により、被処理物加熱ヒ
ーターにフィードバックして、被処理物温度を成膜中常
に一定に保つようにしている。こうすることで、成膜速
度の更なる安定化を図ることが可能となる。ここで、被
処理物表面温度の制御は、スパッタ条件にもよるが、通
常、設定温度に対して±10℃以内、好ましくは±3℃
以内とする。このようにすることにより、膜厚を高精度
に制御することができる。
【0028】本実施形態では被処理物表面温度測定手段
31に、放射温度計を用いているが、被処理物表面に熱
電対を接触させて測定してももちろん良い。また、被処
理物温度調整手段としては、本実施形態ではヒータを用
いているが、被処理物冷却が必要な場合には、被処理物
支持機構8内に冷却水を流し、この水温、流量を制御し
て被処理物表面温度を一定に保持することもできる。
【0029】また、ターゲット表面温度を制御したもう
一つのターゲットを設置し、被処理物を移動して交互に
成膜を行うこともできる。
【0030】
【実施例】以下、図1の装置を用いてガラス基板上に高
精度に膜厚を制御されたAl23膜を形成する方法の一
例について説明する。
【0031】ターゲットにはAl23セラミックを用
い、基板には石英基板を用いた。基板を被処理物支持機
構8に取り付け、真空容器1を2×10-4Paまで排気
する。その後、シャッターを閉じ、Arガスを100s
ccm、酸素ガスを20sccm導入して、ターゲット
4に高周波電力を300W印加し放電する。放電中、タ
ーゲットの温度は放射温度計16によりモニターされ制
御される。ターゲット温度が一定に保持されたところで
シャッターを開け、基板上にAl23膜を30min成
膜した。成膜中は、ターゲットの温度は、冷却水の温度
をチラー18で、冷却水の流量を流量制御機構19で制
御することにより、一定に保たれる。成膜終了後、シャ
ッター機構を閉じ、放電を停止する。ここで、基板をロ
ードロック室を介して、大気に搬出する。
【0032】以上のようにして同一条件でガラス基板上
に6回Al23膜を形成し、膜厚の再現性を確認した。
膜厚の測定は光学干渉法により行った。成膜回数と膜厚
の関係を表1および図6に示す。膜厚の目標値は100
0オングストロームである。図から明らかなように、本
実施例に示した薄膜形成方法によれば膜厚のばらつきが
抑えられ、その変動幅は目標値に対して±1%以下とな
った。
【0033】
【表1】 図2は、ターゲット温度を制御しつつ、シャッターを放
電初期から開放したまま、成膜時間を30min間と一
定にして成膜した際の膜厚の再現性を示している。この
方法では膜厚の再現性が悪く、ばらつきが大きいことが
わかる。これは、ターゲット温度制御に時間がかかるた
め、放電初期にターゲットの温度がばらついているため
である。
【0034】図3はターゲット温度を制御せず、高周波
電力が設定値に達した時点でシャッターを開き、30m
in成膜した際の膜厚再現性を示す。繰り返し、連続で
成膜していると、ターゲット冷却水温度が徐々に上昇
し、スパッタレートが減少するため、徐々に膜厚が減少
してしまう。すなわち、シャッターを開閉して同一時間
成膜してもガラス基板上に形成されるAl23膜の膜厚
が変化してしまう。
【0035】以上示したように、所定の条件で放電し、
ターゲット表面温度を一定に保持するため調整し、一定
になったことを確認した上でシャッターを開き、被処理
物上に成膜される膜厚を制御することで、高精度の膜厚
制御を実現できる。また、制御できる膜厚はシャッター
開閉時間で決まるので、任意の膜厚の薄膜を形成でき
る。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の薄膜形成装
置は、ターゲット表面温度測定手段とターゲット表面温
度調整手段、および高速移動可能なシャッター機構を備
え、さらには被処理物表面温度測定手段、被処理物表面
温度制御手段を備えることによって、常にターゲット表
面、被処理物表面を一定に保ちながら、一定温度の安定
している状態で所望の時間被処理物上に成膜することを
可能とするものである。このため、被処理物上に形成さ
れる膜厚を任意の厚さで高精度に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマグネトロンス
パッタリング装置の断面図である。
【図2】シャッターを使わない場合の成膜レート安定性
を示すグラフである。
【図3】ターゲット温度を制御しない場合の成膜レート
安定性を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るマグネトロンス
パッタリング装置の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るマグネトロンス
パッタリング装置の断面図である。
【図6】本発明の薄膜形成方法の成膜レート安定性を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 真空容器 2 冷却ボックス 3 パッキングプレート 4 ターゲット 5 アノード電極 6 絶縁材 7 被処理物 8 被処理物支持機構 9 ゲートバルブ 10 ロードロック室 11 シャッター 12 排気ポート 13 排気系 14 ガス導入ポート 15 高周波電源 16 放射温度計 17 フィードバック機構 18 チラー 19 冷却水流量調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 枇榔 竜二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金沢 秀宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のガスが導入された真空容器内で、
    放電中にイオンをターゲットに衝突させ、該ターゲット
    からスパッタされた粒子を該ターゲットに対向配置され
    た被処理物に堆積させて成膜する薄膜形成装置におい
    て、ターゲット表面温度測定手段と、スパッタリング中
    の前記ターゲットの表面温度を一定に保つターゲット表
    面温度制御手段と、前記被処理物と前記ターゲットとの
    間に備えられたシャッター機構とを有し、前記シャッタ
    ー機構は、放電開始後、前記ターゲットの表面温度が一
    定になった段階で開き、所定の成膜時間が経過した後に
    閉じるように制御されることを特徴とする薄膜形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ターゲット表面温度測定手段が放射
    温度計であることを特徴とする請求項1記載の薄膜形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ターゲット表面温度測定手段が熱電
    対であることを特徴とする請求項1記載の薄膜形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ターゲット表面温度制御手段が、前
    記ターゲットの冷却水流量および/または冷却水温度を
    調整することにより前記ターゲットの表面温度を一定に
    保つ制御手段であることを特徴とする請求項1記載の薄
    膜形成装置。
  5. 【請求項5】 被処理物表面温度測定手段と、スパッタ
    リング中の前記被処理物の表面温度を一定に保つ被処理
    物表面温度制御手段とをさらに有することを特徴とする
    請求項1記載の薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 真空容器内に所定のガスを導入し、放電
    中にイオンをターゲットに衝突させ、該ターゲットから
    スパッタされた粒子を該ターゲットに対向配置された被
    処理物に堆積させて成膜する薄膜形成方法において、前
    記ターゲットに高周波電力を印加して放電した後、前記
    ターゲットの表面温度が一定となった段階で前記被処理
    物と前記ターゲットとの間に備えられたシャッター機構
    を開けて成膜を開始し、成膜中は前記ターゲットの表面
    温度を一定に保ち、所定の成膜時間が経過した後に前記
    シャッター機構を閉じることを特徴とする薄膜形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記ターゲット表面温度を放射温度計に
    より測定することを特徴とする請求項6記載の薄膜形成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記ターゲット表面温度を熱電対により
    測定することを特徴とする請求項6記載の薄膜形成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記ターゲット表面温度を、前記ターゲ
    ットの冷却水流量および/または冷却水温度を調整する
    ことにより制御することを特徴とする請求項6記載の薄
    膜形成方法。
  10. 【請求項10】 真空容器内に所定のガスを導入し、放
    電中にイオンをターゲットに衝突させ、該ターゲットか
    らスパッタされた粒子を該ターゲットに対向配置された
    被処理物に堆積させて成膜する薄膜形成方法において、
    前記ターゲットに高周波電力を印加して放電した後、前
    記ターゲットの表面温度が一定となった段階で前記被処
    理物と前記ターゲットとの間に備えられたシャッター機
    構を開けて成膜を開始し、成膜中は前記被処理物の表面
    温度を一定に保ち、所定の成膜時間が経過した後に前記
    シャッター機構を閉じることを特徴とする薄膜形成方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ターゲットおよび/または前記被
    処理物の表面温度を放射温度計により測定することを特
    徴とする請求項10記載の薄膜形成方法。
  12. 【請求項12】 前記ターゲットおよび/または前記被
    処理物の表面温度を熱電対により測定することを特徴と
    する請求項10記載の薄膜形成方法。
  13. 【請求項13】 前記被処理物表面温度を、前記被処理
    物の冷却水流量および/または冷却水温度を調整するこ
    とにより制御することを特徴とする請求項10記載の薄
    膜形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104746035A (zh) * 2013-12-31 2015-07-01 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 可实时监控晶片温度的升降针***及磁控溅射设备
JP2017025351A (ja) * 2015-07-15 2017-02-02 株式会社アルバック 温度測定方法及びスパッタリング装置

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