JPH1098303A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH1098303A
JPH1098303A JP8253155A JP25315596A JPH1098303A JP H1098303 A JPH1098303 A JP H1098303A JP 8253155 A JP8253155 A JP 8253155A JP 25315596 A JP25315596 A JP 25315596A JP H1098303 A JPH1098303 A JP H1098303A
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JP
Japan
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diameter portion
resonator
inner diameter
filter
small
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Application number
JP8253155A
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English (en)
Inventor
Kohachi Nishijima
小八 西嶋
Hiromi Ogura
弘己 小倉
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/935,467 priority patent/US6002309A/en
Publication of JPH1098303A publication Critical patent/JPH1098303A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • H01P1/2056Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入出力電極の形状を一定として、外部結合容
量を変化させることなく、相互容量を変化させる。 【解決手段】 内径大部121a,121bと内径小部
123a,123bとの境界となる段差部122a,1
22bを有し、内導体が形成された共振器孔12a,1
2bが設けられ、オープン面13を除く面15,141
〜144には外導体が形成されている。また、側面14
1,143には内径大部121と容量的に結合する入出
力電極が形成されている。入出力電極と結合する内径大
部121a,12bの中心軸124a,124abを内
径小部123a,123abの中心軸125a,125
bから内側に偏心させ、内径大部121a,121b間
の相互容量を大きくするようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の誘電体ブロ
ック内に複数の共振器孔が一体的に形成された誘電体フ
ィルタに係り、より詳細には、断面形状の大きい部分
(以下、内径大部という。)と断面形状の小さい部分
(以下、内径小部という。)とからなる共振器孔が形成
された誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】900MHZ帯の通信等に使用される誘
電体フィルタの特性を制御する技術が種々提案されてい
る。WO 95/30250の国際公開公報には、フィ
ルタ本体(filter body)の上部面(top surface)の近
傍に、共振器孔(through hole)の上部部分として、受
け部(receptacle)を形成し、この受け部に対応する側
面に凹部(recess)を形成したものが示されている。こ
の技術は、受け部を形成することによって、自己容量と
相互容量とを増加させ、また、凹部を形成することによ
って、相互容量を余り変化させることなく、自己容量を
増加させるものである。
【0003】また、特開昭61−52003号には、誘
電体ブロックのオープン面に切欠きやスリットを形成し
たものが示されている。この技術は、誘電体ブロックに
形成した切欠きやスリットによりオープン面側とショー
ト面側とのインピーダンスを異ならせ、これにより共振
器孔の相互間で所望の結合量を得るものである。
【0004】また、特開平7−254806号には、共
振器孔を互いに断面積の異なる内径大部と内径小部との
2つの部分に分割することにより共振器孔の相互の結合
を得るものが示されている。内径小部の軸位置を移動さ
せることによって、共振器孔の間の結合の性質が変化す
るので、誘導性の結合を得たい場合には、内径小部を互
いに近寄る方向に移動させ、容量性の結合を得たい場合
には、内径小部が互いに離れる方向に移動させている。
このことにより、減衰極を、通過帯域より低い周波数側
に生じさせたり、高い側に生じさせ、所望の周波数特性
を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記W
O 95/30250の国際公開公報記載の技術では、
以下に示す問題が生じていた。すなわち、受け部は、オ
ープン面付近での自己容量と相互容量とを増加させるこ
とを可能にするのみである。また、凹部は、オープン面
付近での相互容量を余り変化させることなく、自己容量
を増加させることを可能にするのみである。このため、
共振器長を短くすると共に、減衰極周波数を高く設定し
たい場合は、オープン面付近での自己容量を増加させる
と共に、相互容量を減少させる必要があるため、受け部
や凹部を形成することでは、所望の特性を得ることがで
きなかった。
【0006】また、特開昭61−52003号公報記載
の技術では、以下に示す問題が生じていた。すなわち、
オープン面に形成した切り欠きやスリットでもって結合
量を合わせている。言い換えると、切り欠きやスリット
でもって自己容量を制御していることになり、相互容量
を制御していることにはならない。このため、減衰極周
波数を所望の周波数に設定することができなかった。
【0007】また、特開平7−254806号公報記載
の技術では、誘電体ブロックの形状を変化させないこと
を前提として、容量性結合あるいは誘導性結合の結合関
係を変えることなく、減衰極を所望の周波数に配置する
ために、相互容量を大きくしようとする場合では、オー
プン面側とショート面側の両方の共振器孔の直径を大き
くしなければならない。しかし、オープン面側の共振器
孔の直径を大きくしたときには、外部結合容量も同時に
増加する。このため、外部結合容量を変化させることな
く、相互容量を少なくしたい場合、あるいは外部結合容
量を変化させることなく、相互容量を増加させたい場合
には、適用することができなかった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、自己容量と相互容量とをそれぞれ容易に制御す
ることができる誘電体フィルタを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る誘電体フィルタは、誘電体ブロックの内部に内径大部
と内径小部との境界となる段差部を有すると共に内導体
が形成された共振器孔が複数個形成され、前記誘電体ブ
ロックの外面に、前記内径大部が開口する面を除く面に
外導体が形成され、かつ、前記共振器孔の並び方向と平
行となる位置に前記内径大部と容量的に結合する入出力
電極が形成された誘電体フィルタにおいて、前記内径大
部の中心軸を、前記内径小部の中心軸から偏心させた構
成としたものである。
【0010】上記構成によれば、内径大部を偏心させる
量に対応して、隣合う共振器孔との結合量が変化する。
一方、入出力電極は、共振器孔の並び方向と平行となる
外面に形成されている。また、内径大部の中心軸は、共
振器孔の並び方向に沿って偏心させられる。このため、
偏心量を変えたときにも、内径大部の中心軸と入出力電
極との距離の変化は少ない。従って、相互容量を変化さ
せたときにも、外部結合容量は殆ど変化しない。なお、
外部結合容量が変化する場合には、内径大部の中心軸を
共振器孔の並び方向に垂直に偏心させ、入出力電極との
距離を変えることにより外部結合容量の変化分を補正す
ることができる。
【0011】また、請求項2記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、誘電体ブロックの内部に内径大部と内径小部
との境界となる段差部を有すると共に内導体が形成され
た共振器孔が複数個形成され、前記誘電体ブロックの前
記共振器孔が開口する一方面を除く外面に外導体が形成
された誘電体フィルタにおいて、前記共振器孔の並び方
向と平行となる前記外面であって、互いに隣合う前記共
振器孔の略中間に対応する位置に、前記共振器孔の軸方
向と平行に溝を形成すると共に、この溝に前記外導体に
連なる溝導体を形成した構成としたものである。
【0012】上記構成によれば、溝を深くした場合に
は、溝導体と共振器孔との結合量が大きくなると共に、
共振器孔相互の結合の度合いが弱められる。従って、自
己容量が増加し、且つ相互容量が減少する。
【0013】また、請求項3記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、上記構成に加え、前記内径大部の中心軸と前
記内径小部の中心軸とを偏心させた構成としたものであ
る。この構成によれば、偏心量を変化させることによ
り、隣合う共振器孔において、内径大部の相互容量と内
径小部の相互容量とを個別に変えることができる。
【0014】そして、内径小部に対する内径大部の偏心
量、内径小部と内径大部との境界となる段差部の位置及
び誘電体ブロックの外側面に設けた溝の形状等を調整す
ることにより、誘電体フィルタの中心周波数、結合、減
衰極周波数、内導体の軸方向の寸法等を所望の特性にす
ることができる。
【0015】また、請求項4記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、上記構成に加え、前記共振器孔が開口する、
外導体が形成されたオープン面から前記段差部までの距
離を、前記共振器孔の長さの1/16から1/4の範囲
としたものである。この断面形状によれば、内径大部で
は、共振器孔と外面との距離が小さく、本来は成形時に
変形しやすいが、内径大部を全体の形状の1/16から
1/4の範囲に留めることで変形が生じにくく、コスト
低減、大量生産が可能になる。
【0016】また、請求項5記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、上記構成に加え、前記溝の端部が前記オープ
ン面に位置する誘電体フィルタに適用し、前記溝の長さ
を、前記共振器孔の長さの1/16から1/4の範囲と
したものである。この断面形状によれば、溝を形成した
部分では、共振器孔と溝との距離が小さく、本来は成形
時に変形しやすいが、溝部を全体の形状の1/16から
1/4の範囲に留めることで変形が生じにくく、コスト
低減、大量生産が可能になる。
【0017】また、請求項6記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、上記構成に加え、前記オープン面から前記段
差部までの距離と前記溝の長さとを略同一にしたもので
ある。この構成によれば、内径大部では、共振器孔と溝
との距離が短いので、溝によって生じる自己容量や相互
容量の変化効率が高い。このため、効果の大きい部分に
のみ溝を形成すると、浅い溝で所定の効果を得ることが
できる。
【0018】また、請求項7記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、送信側フィルタ部と受信側フィルタ部とを有
するデュプレクサの構成としたものである。この構成に
よれば、フィルタ特性の制御が容易であるので、デュプ
レクサとして要求される特性のフィルタの作成が容易と
なる。
【0019】また、請求項8記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、前記オープン面から前記段差部までの距離
を、送信側フィルタ部における前記共振器孔と受信側フ
ィルタ部における前記共振器孔とで互いに異なる距離と
したものである。この構成によれば、送信側フィルタと
しての特性と受信側フィルタとしての特性とは、互いに
関わりなく制御される。
【0020】また、請求項9記載の発明に係る誘電体フ
ィルタは、上記構成に加え、前記溝の長さを、送信側フ
ィルタ部と受信側フィルタ部とで互いに異なる長さとし
たものである。この構成によれば、送信側フィルタとし
ての特性と受信側フィルタとしての特性とは、互いに関
わりなく制御される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る誘電体
フィルタの第1の実施形態の形状を示す図で、(a)は
オープン面から見た図、(b)は縦断面図、(c)はシ
ョート面から見た図である。また、本実施形態は、請求
項1、4記載の発明に対応した実施形態となっている。
【0022】なお、請求項に記載した「中心軸」という
言葉は、軸に直交する断面形状が円形でない場合には、
断面形状の重心を通過する軸を示す意味で用いている。
このため、以下に続く説明においても同様の意味で用い
る。また、本実施の形態では共振器孔の断面形状を円形
又はそれに近似した形状としているが、共振器孔の断面
形状はこれらに限定されるものではなく、任意の形状を
採用することができる。このため、「内径大部」は、段
差部を有する共振器孔の断面面積の大きい部分を示すも
のであり、「内径小部」は断面面積の小さい部分を示す
ものである。更に、「上」、「下」の方向は、図面上の
方向を示すものとする。
【0023】図において、セラミックス等の誘電体から
なる略直方体状の誘電体ブロック11には、一対の共振
器孔12a,12bが、互いに平行となるように形成さ
れている。この一対の共振器孔12a,12bは、互い
に対称形状となっており、それぞれが、内径大部121
a,121bのそれぞれと、内径小部123a,123
bのそれぞれとによって構成されている。
【0024】共振器孔12a,12bの上部側部分とな
る内径大部121a,121bは、中心軸124a,1
24bと直交する断面形状が略長方形状であり、側面1
42,144に近い側の短辺が円弧状となっている。ま
た、共振器孔12a,12bの下方部分となる内径小部
123a,123bは、中心軸125a,125bと直
交する断面形状が円形であり、この円形の直径は、内径
大部121a,121bの短辺の長さに等しくなってい
る。
【0025】内径大部121a,121bと内径小部1
23a,123bとの各面、および内径大部121a,
121bと内径小部123a,123bとの境界となる
段差部122a,122bには、内導体となる銀、銅等
の導電性の薄膜(図中、点描若しくは太線で示す。)が
形成されている。また、誘電体ブロック11の外面とな
る6面のうち、内径小部123a,123bが開口する
面であるショート面15、および4つの側面141〜1
44には、外導体となる導電性の薄膜が形成されてい
る。一方、内径大部121a,121bが開口する面1
3は、オープン面となっていて、この面13には導電性
の薄膜が形成されていない。
【0026】内径小部123a,123bの中心軸12
5a,125bの互いの間隔d2は、フィルタ特性に対
応した所定の間隔となっている。また、内径大部121
a,121bは、内径大部121a,121b間の相互
容量を増加させるため、中心軸124a,124bの互
いの間隔d1が、内径小部123a,123bの中心軸
125a,125bの互いの間隔d2より狭くなってい
る。このため、内径大部121a,121bの中心軸1
24a,124bは、内径小部123a,123bの中
心軸125a,125bに対し、共振器孔12a,12
bの並び方向に沿って、内側に偏心した関係となってい
る。
【0027】内径大部121a,121bの軸方向の長
さ、すなわち、オープン面13から段差部122a,1
22bまでの距離L11は、誘電体ブロック11の成形
の容易さ、および、内径大部121a,121bの偏心
量と周波数特性の変化量との比率を考慮した場合、共振
器孔12a,12bの軸の長さL12に対して、1/1
6〜1/4の範囲とするのが望ましい。従って、本実施
形態では、距離L11を、長さL12の1/4としてい
る。
【0028】図2は、誘電体ブロック11の側面141
に形成された入出力電極の形状を示す図である。
【0029】誘電体ブロック11の側面141は、誘電
体ブロック11が基板に実装されるときには、基板と密
着する実装面となっている。このため、実装面となる側
面141のオープン面13の近傍には、内径大部121
a,121bのそれぞれに対応する位置に、略コ字状の
絶縁領域161a,161bが形成されている。そし
て、絶縁領域161a,161bにより外導体19から
分離された領域は、内径大部121a,121bのそれ
ぞれと容量的に結合する入出力電極16a,16bとな
っている。
【0030】図3は、外部結合容量と相互容量とを示す
図である。同図を参照しつつ、内径大部121a,12
1bの偏心の作用を説明する。
【0031】同図において、実線により示す位置P1
a,P1bは、本実施形態の内径大部121a,121
bの位置を示している。一方、破線により示す位置P2
a,P2bは、内径大部121a,121bの互いの間
隔が広くなるように、内径大部121a,121bの中
心軸124a,124bを移動させた場合を示してい
る。内径大部121a,121bが位置P1a,P1b
にある場合の相互容量Cij1aと、内径大部121a,
121bが位置P2a,P2bにある場合の相互容量C
ij1bとの関係は、Cij1a>Cij1bとなる。
【0032】一方、中心軸124a,124bを偏心さ
せたときの内径大部121a,121bの移動方向は、
入出力電極16a,16bが形成された側面141と平
行方向である。従って、入出力電極16a,16bと内
径大部121a,121bとのそれぞれの距離は、内径
大部121a,121bを移動させたときにも、殆ど変
化しない。このため、内径大部121a,121bが、
位置P1a,P1bにある場合の外部結合容量Ce1a
と位置P2a,P2bにある場合の外部結合容量Ce
bとは略等しくなる。
【0033】すなわち、内径大部121a,121b
を、側面141と平行な方向(共振器孔12a,12b
の並びに沿った方向)に、所定範囲内で移動させた場合
では、外部結合容量Ce1a,Ce1bを変化させること
なく、相互容量Cij1のみを変化させることが可能とな
っている。
【0034】図4に示す反射損失と挿入損失との周
波数特性は、内径大部121a,121bが位置P1
a,P1bにある場合の特性を示している。また、図5
に示す挿入損失と反射損失との周波数特性は、内径
大部121a,121bが位置P2a,P2bにある場
合の特性を示している。内径大部121a,121bの
互いの間隔d1を狭くした場合では、内径大部121
a,121b間の相互容量Cij1が増加し、容量性の結
合が強くなるので、通過周波数範囲の広いバンドパス特
性となっている(図4参照)。一方、内径大部121
a,121b間の間隔d1を広くした場合では、内径大
部121a,121b間の相互容量Cij1が減少し、容
量性の結合が弱くなるので、通過周波数範囲が狭いバン
ドパス特性となっている(図5参照)。
【0035】すなわち、内径大部121a,121bの
中心軸124a,124bの偏心量を変化させ、内径大
部121a,121b間の相互容量Cij1を変えたとき
にも、外部結合容量Ce1a,Ce1bは殆ど変化しな
い。このため、相互容量Cij1を変化させたときにも、
外部結合容量Ce1a,Ce1bを補正する必要がなくな
る。つまり、外部結合容量Ce1a,Ce1bを補正する
ため、入出力電極16の形状を変えることが不要とな
る。その結果、所望特性のバンドパス特性のフィルタを
試作する場合においては、内径大部121a,121b
の移動量のみを考慮すればよく、外部結合容量Ce
a,Ce1bの変化を考慮する必要がなくなるので、試
作の手間が簡単化されることになる。
【0036】図6は、本発明に係る誘電体フィルタの第
2の実施形態の形状を示す図で、(a)はオープン面か
ら見た図、(b)は縦断面図、(c)はショート面から
見た図である。また、本実施形態は、請求項2〜6記載
の発明に対応した実施形態となっている。
【0037】セラミックス等の誘電体からなる略直方体
状の誘電体ブロック21には、3つの共振器孔22a〜
22cが、互いに平行となるように形成されている。こ
の3つの共振器孔22a〜22cのうち、共振器孔22
a,22cは、対称形状となっている。また、共振器孔
22a〜22cのそれぞれは、内径大部221a〜22
1cのそれぞれと、内径小部223a〜223cのそれ
ぞれとによって構成されている。
【0038】共振器孔22a,22cの上部側部分であ
る内径大部221a,221cは、中心軸224a,2
24cと直交する断面形状が、短辺の一方が円弧状であ
る長方形状となっている。また、内径大部221bは、
中心軸224bと直交する断面形状が長方形状となって
いる。そして、共振器孔22a〜22cの下方側部分で
ある内径小部223a〜223cは、中心軸225a〜
225cと直交する断面形状が、略楕円形状となってい
る。
【0039】内径大部221a〜221cと内径小部2
23a〜223cとの各面、および内径大部221a〜
221cのそれぞれと、内径小部223a〜223cの
それぞれとの境界となる段差部222a〜222cに
は、内導体となる導電性の薄膜が形成されている。ま
た、誘電体ブロック21の外面となる6面のうち、内径
小部223a〜223cが開口する面であるショート面
25、および4つの側面241〜244には、外導体と
なる導電性の薄膜が形成されている。一方、内径大部2
21a〜221cが開口する面23は、オープン面とな
っていて、この面23には導電性の薄膜が形成されてい
ない。
【0040】内径小部223aと内径小部223bとの
間隔d3、および内径小部223bと内径小部223c
との間隔d4は、互いに等しくなっている。また、内径
大部221aと内径大部221bとの間隔d5、および
内径大部221bと内径大部221cとの間隔d6は、
互いに等しくなっている。そして、内径大部221aと
内径大部221bとの間の相互容量を減少させるため、
内径大部221aの中心軸224aを、側面242方向
に、移動可能な範囲で最大に偏心させている。
【0041】また、内径大部221bと内径大部221
cとの間の相互容量を減少させるため、内径大部221
cの中心軸224cを、側面244方向に、移動可能な
範囲で最大に偏心をさせている。このため、内径大部2
21aの中心軸224aは、内径大部221aに連なる
内径小部223aの中心軸225aに対して、側面24
2側に偏心している。また、内径大部221cの中心軸
224cは、内径大部221cに連なる内径小部223
cの中心軸225cに対して、側面244側に偏心して
いる。
【0042】また、内径大部221aと内径大部221
bとの相互容量、内径大部221bと内径大部221c
との相互容量をさらに減少させるため、共振器孔22a
〜22cの並び方向における内径大部221bの長さ
を、短くすることが可能の範囲内で最短としている。す
なわち、共振器孔22a〜22cの並び方向における内
径大部221bの長さを、内径小部223bの同方向に
おける長さに等しくしている。また、共振器孔22bに
おいては、内径大部221bの中心軸224bと内径小
部223bの中心軸225bとが同軸となっている。
【0043】共振器孔22a〜22cの並び方向と平行
となる側面241,243のそれぞれには、互いに隣合
う共振器孔22aと22b、22bと22cとの略中間
に対応する位置に、共振器孔22a〜22cの軸方向と
平行な溝281〜284が形成されている。また、溝2
81〜284のそれぞれには、側面241,243に形
成された外導体に連なる溝導体が形成されている。ま
た、溝281〜284の深さL24は、浅い場合では得
られる効果が少ない。また、深さL24を深くしすぎた
場合には、成形時に割れ等が発生し易くなる。このた
め、本実施形態では、溝281〜284の深さL24
を、オープン面23の短辺方向の長さの略1/4の深さ
としている。
【0044】また、オープン面23から段差部222a
〜222cの各々までの距離は共に等しく、距離L21
となっている。この距離L21は、誘電体ブロック21
の成形の容易さ、および内径大部221a〜221cの
偏心量と特性変化の比率を考慮した場合、共振器孔22
a〜22cの軸の長さL22の1/16〜1/4の範囲
とするのが望ましい。従って、本実施形態では、距離L
21を、長さL12の1/4としている。
【0045】図7は、誘電体ブロック21の側面241
に形成された入出力電極と溝との形状を示す図である。
【0046】誘電体ブロック21の側面241は、誘電
体ブロック21が基板に実装されるときには、基板と密
着する実装面となっている。このため、実装面となる側
面241のオープン面23の近傍には、内径大部221
a,221cのそれぞれに対応する位置に、略コ字状の
絶縁領域261a,261cが形成されている。そし
て、絶縁領域261a,261cにより外導体29から
分離された領域は、内径大部221a,221cのそれ
ぞれと容量的に結合する入出力電極26a,26cとな
っている。
【0047】また、側面241に形成された溝281,
282の長さは、共に等しい長さL23となっている
(溝283,284の長さもL23である)。また、溝
281〜284は、内径大部221a〜221cに対応
する部分が効果が高い。このため、本実施形態では、溝
281〜284を形成した効果を最も高めるとともに、
設計の容易さを考慮して、溝281〜284の長さL2
3を、内径大部221a〜221cの長さ(オープン面
23から段差部222a〜222cまでの距離)L21
に等しい長さとしている。
【0048】図8は、内径大部221a〜221cの自
己容量と相互容量とを示す図である。同図を参照しつ
つ、内径大部221a,221cの偏心の作用と溝28
1〜284の作用とを説明する。
【0049】内径大部221aの中心軸224aは、側
面242の側に最大に偏心しており、内径大部221c
の中心軸224cは、側面244の側に最大に偏心して
いる。また、側面241と平行方向における内径大部2
21bの長さを最小としている。すなわち、内径大部2
21aと内径大部221bとの距離、および内径大部2
21bと内径大部221cとの距離を最も長くすること
により、相互容量Cij2,Cij3を減少させた構成となっ
ている。
【0050】なお、中心軸224a,224cを偏心さ
せた場合にも、内径大部221a,221cのそれぞれ
と入出力電極26a,26cのそれぞれとの外部結合容
量Ce1a,Ce1bは、第1の実施形態において説明し
たように、殆ど変化しない。
【0051】また、溝281〜284が形成されている
ので、内径大部221aと内径大部221bとの結合
量、および内径大部221bと内径大部221cとの結
合量が少なくなる。このため、相互容量Cij2,Cij
は、溝281〜284が形成されていない場合に比した
ときには、さらに減少している。すなわち、共振器孔2
2aと共振器孔22bとの間の結合、および共振器孔2
2bと共振器孔22cとの間の結合は、溝281〜28
4が形成されていない場合より、より誘導性の強い結合
となっている。
【0052】また、溝281〜284には、外導体と連
なる溝導体が形成されている。従って、内径大部221
a〜221cの各々は、外導体との結合が強められるこ
とになる。このため、内径大部221a〜221cのそ
れぞれの自己容量Cii2〜Cii4は、溝281〜284
が形成されたことによって増加する。その結果、共振周
波数は低い側に移動する。
【0053】このことは、観点を変えるなら、共振周波
数を同一とする場合では、共振器孔22a〜22cの軸
方向の長さL22を短くすること、つまり誘電体ブロッ
ク21の形状の小型化が可能であることを意味する。
【0054】図9は、第2の実施形態の挿入損失と反射
損失の周波数特性を示す図である。本実施形態は、共振
器孔22a〜22cの結合が誘導性の結合となっている
ので、同図に示されるように、挿入損失の減衰極は、
通過帯域より高い周波数f1の側に生じている。また、
各共振器孔22a〜22c間の誘導性の結合度合いを変
化させることにより、減衰極の周波数を変更することが
可能である。
【0055】図10は、第2の実施形態の形状から、溝
281〜284のL24深さのみを、より深くした場合
の実施形態の挿入損失と反射損失の周波数特性を示して
いる。この実施形態では、溝281〜284の深さは、
第2の実施形態の場合より、略2割ほど深くなってい
る。このため、各共振器孔22a〜22c間の誘導性の
結合度合いが、第2の実施形態より強くなる(相互容量
ij2,Cij3が減少する)ので、減衰極の周波数は、
周波数f1より高い周波数である周波数f2に移動して
いる。
【0056】また、溝281〜284を深くしたことに
より、自己容量Cii2〜Cii4が増加し、共振周波数が
低い側に移動することから、通過帯域が低い周波数の側
に広がっている(80により示す)。このため、長さL
22を適宜調整することにより第2の実施形態と略同一
の通過帯域を確保することが可能になる。
【0057】図11は、本発明に係る誘電体フィルタの
第3の実施形態の形状を示す図で、(a)はオープン面
から見た図、(b)は縦断面図、(c)はショート面か
ら見た図である。また、図12は、共振器孔の断面形状
を示す縦断面図で、(a)は送信側フィルタを構成する
共振器孔の断面形状を示す図、(b)は受信側フィルタ
を構成する共振器孔の断面形状を示す図である。また、
本実施形態は、請求項7〜9記載の発明に対応した実施
形態となっており、デュプレクサとなっている。
【0058】セラミックス等の誘電体からなる略直方体
状の誘電体ブロック31には、9つの共振器孔32a〜
32iが、互いに平行となるように形成されている。こ
の共振器孔32a〜32iのそれぞれは、内径大部32
1a〜321iのそれぞれと、内径小部323a〜32
3iのそれぞれとによって構成されている。また、内径
大部321a〜321iの中心軸と内径小部323a〜
323iの中心軸とは、互いに同軸となっており、図面
では中心軸324a〜324iでもって示されている。
また、9つの共振器孔32a〜32iのうち、共振器孔
32a〜32dは、互いに同一形状となっていて、送信
側のフィルタを構成している。また、共振器孔32e〜
32iは、互いに同一形状となっており、受信側のフィ
ルタを構成している。
【0059】共振器孔32a〜32iの上部側部分であ
る内径大部321a〜321i、および下部側部分であ
る内径小部323a〜323iは、中心軸324a〜3
24iと直交する断面形状が、両端部が円弧状となった
偏平形状となっている。そして、共振器孔32a〜32
iの並びと直交する方向における長さは、内径大部32
1a〜321iが最も長く、内径小部323e〜323
i、内径小部323a〜323dの順で短くなってい
る。つまり、内径小部323a〜323dの長さが最も
短い。
【0060】内径大部321a〜321iと内径小部3
23a〜323iとの各面、および内径大部321a〜
321iのそれぞれと、内径小部323a〜323iの
それぞれとの境界となる段差部322a〜322iに
は、内導体となる導電性の薄膜が形成されている。ま
た、誘電体ブロック31の外面となる6面のうち、内径
小部323a〜323iが開口する面であるショート面
35、および4つの側面341〜344には、外導体と
なる導電性の薄膜が形成されている。一方、内径大部3
21a〜321iが開口する面33は、オープン面とな
っていて、この面33には導電性の薄膜が形成されてい
ない。
【0061】なお、本実施形態では、既に説明したよう
に、内径大部321a〜321iの中心軸と、内径小部
323a〜323iの中心軸とは同軸となっている。し
かし、内径大部321a〜321iの寸法のうち、共振
器孔32a〜32iの並び方向に沿った寸法を大きくす
る場合では、内径大部321a〜321iの中心軸を、
内径小部323a〜323iの中心軸324a〜324
iから偏心させた構成としてもよい。
【0062】送信側のフィルタを構成する4つの共振器
孔32a〜32dでは、オープン面33から段差部32
2a〜322dまでの距離は、距離L31となってい
る。また、受信側のフィルタを構成する共振器孔32e
〜32iでは、オープン面33から段差部322e〜3
22iまでの距離は、距離L32となっている。つま
り、内径大部321a〜321iの中心軸に沿った長さ
は、送信側のフィルタを構成する共振器孔32a〜32
dと受信側のフィルタを構成する共振器孔32e〜32
iとで、異なる長さとなっている。これは、送信側フィ
ルタと受信側フィルタとでは要求されるフィルタ特性が
異なり、共振器孔32a〜32iの形状を、要求される
フィルタ特性に最も適合する形状としたためである。
【0063】共振器孔32a〜32iの並び方向と平行
となる側面341,343のそれぞれには、互いに隣合
う共振器孔32aと32b、32bと32c、32cと
32dとの略中間に対応する位置に、共振器孔32a〜
32dの軸方向と平行な溝381〜386が形成されて
いる。また、溝381〜386のそれぞれには、側面3
41,343に形成された外導体に連なる溝導体が形成
されている。また、溝381〜386の長さは全てが同
じ長さとなっており、溝を形成した効果を高めるため、
溝381〜386の長さを、内径大部321a〜321
dの長さL31と等しくしている。
【0064】すなわち、本実施形態では、内径大部32
1a〜321dの互いの結合を弱める溝381〜386
のみが形成され、内径大部321e〜321iの互いの
結合を弱める溝は形成されていない。これは、送信側の
フィルタでは、共振器孔32a〜32dの結合が誘導性
であることを要求されるからであり、受信側のフィルタ
を構成する共振器孔32e〜32iでは、容量性の結合
が要求されるからである。
【0065】なお、図示されないアンテナが接続され、
内径大部321d,321eと容量的に結合する入出力
電極、送信装置が接続され、内径大部321aと容量的
に結合する入出力電極、および受信装置と接続され、内
径大部321iと容量的に結合する入出力電極は、図示
を省略している。
【0066】図13は、第3の実施形態の挿入損失の周
波数特性を示す図である。同図における曲線41は、共
振器孔32a〜32dによって構成される送信側フィル
タの挿入損失を示している。共振器孔32a〜32d
は、側面341,343に形成された溝381〜386
により、内径大部321a〜321dの結合が弱められ
たことから、誘導性の結合となっている。このため、通
過帯域より周波数の高い側の2種の周波数f3,f4に
おいて、減衰極が得られている。また、曲線42は、共
振器孔32e〜32iによって構成される受信側フィル
タの挿入損失を示している。共振器孔32e〜32i
は、溝が形成されていないため、容量性の結合となって
いる。このため、通過帯域より低い側の3種の周波数f
5〜f7において、減衰極が得られている。
【0067】なお、溝については、送信側のフィルタを
構成する共振器孔32a〜32dに対応する溝381〜
386のみを形成した構成の場合について説明したが、
受信側のフィルタを構成する共振器孔32e〜32iの
内径大部321e〜321iの結合量を減少させる溝を
形成した構成とすることが可能である。また、内径大部
321e〜321iの結合量を減少させるための溝の長
さについては、溝381〜386の長さL31と異なる
長さとすることが可能であり、溝を形成した効果を高め
る目的からは、内径大部321e〜321iに対応する
溝の長さは、内径大部321e〜321iの長さL32
と等しくすることが望ましい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、誘電体ブロックの内部に内径大部と内径小
部との境界となる段差部を有すると共に内導体が形成さ
れた共振器孔が複数個形成され、誘電体ブロックの外面
に、内径大部が開口する面を除く面に外導体が形成さ
れ、かつ、共振器孔の並び方向と平行となる位置に内径
大部と容量的に結合する入出力電極が形成された誘電体
フィルタにおいて、前記内径大部の中心軸を内径小部の
中心軸から偏心させたので、この偏心量を調整すること
により、外部結合容量を変化させることなく相互容量を
容易に調整することができる。
【0069】また、請求項2記載の発明によれば、誘電
体ブロックの内部に内径大部と内径小部との境界となる
段差部を有すると共に内導体が形成された共振器孔が複
数個形成され、誘電体ブロックの共振器孔が開口する一
方面を除く外面に外導体が形成された誘電体フィルタに
おいて、共振器孔の並び方向と平行となる外面であって
互いに隣合う共振器孔の略中間に対応する位置に、共振
器孔の軸方向と平行に溝を形成すると共に、この溝に外
導体に連なる溝導体を形成したので、この溝の形状を調
整することにより自己容量を増加させ、かつ、相互容量
を減少させる調整を容易に行なうことができる。
【0070】また、請求項3記載の発明によれば、誘電
体フィルタの外面に溝を形成するとともに、内径大部の
中心軸と内径小部の中心軸とを偏心させたので、溝の形
状及び中心軸の偏心量を調整することにより、隣合う共
振器孔間の内径大部における自己容量及び相互容量並び
に内径小部における相互容量の調整を容易に行なうこと
ができる。
【0071】また、請求項4,5記載の発明によれば、
オープン面から段差部までの距離を、共振器孔の長さの
1/16から1/4の範囲とし、溝の長さを、前記共振
器孔の長さの1/16から1/4の範囲としたので、誘
電体ブロックの形成を容易に行なうことができる。
【0072】また、請求項6記載の発明によれば、上記
誘電体フィルタにおいて、オープン面から段差部までの
距離と溝の長さとを等しくしたので、比較的浅い溝で自
己容量及び相互容量の調整を効果的に行なうことができ
る。また、誘電体フィルタの形状が単純化されるので、
フィルタ設計が容易となる。
【0073】また、請求項7記載の発明によれば、送信
側フィルタ部と受信側フィルタ部とを有するデュプレク
サを構成しているので、両フィルタ部のフィルタ特性の
調整を容易に行なうことができる。
【0074】また、請求項8,9記載の発明によれば、
上記デュプレクサにおいて、オープン面から段差部まで
の距離及び溝の長さを、送信側フィルタ部における共振
器孔と受信側フィルタ部における共振器孔とで互いに異
なる距離としたので、段差部までの各距離を調整するこ
とにより受信側のフィルタ特性と送信側のフィルタ特性
とを互いに独立して簡単に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体フィルタの第1の実施形態
の形状を示す図で、(a)はオープン面から見た図、
(b)は縦断面図、(c)はショート面から見た図であ
る。
【図2】第1の実施形態の側面に形成された入出力電極
の形状を示す図である。
【図3】第1の実施形態における内径大部の外部結合容
量と相互容量とを示す図である。
【図4】第1の実施形態において、内径大部の間隔を狭
くした場合の反射損失及び挿入損失の周波数特性を示す
図である。
【図5】第1の実施形態において、内径大部の間隔を広
くした場合の反射損失及び挿入損失の周波数特性を示す
図である。
【図6】本発明に係る誘電体フィルタの第2の実施形態
の形状を示す図で、(a)はオープン面から見た図、
(b)は縦断面図、(c)はショート面から見た図であ
る。
【図7】第2の実施形態の側面に形成された入出力電極
と溝との形状を示す図である。
【図8】第2の実施形態における内径大部の自己容量と
相互容量とを示す図である。
【図9】第2の実施形態の反射損失および挿入損失の周
波数特性を示す図である。
【図10】第2の実施形態の形状から、溝の深さのみを
深くした場合の反射損失及び挿入損失の周波数特性を示
す図である。
【図11】本発明に係る誘電体フィルタの第3の実施形
態の形状を示す図で、(a)はオープン面から見た図、
(b)は縦断面図、(c)はショート面から見た図であ
る。
【図12】第3の実施形態の共振器孔の断面形状を示す
縦断面図で、(a)は送信側フィルタを構成する共振器
孔の断面形状を示す図、(b)は受信側フィルタを構成
する共振器孔の断面形状を示す図である。
【図13】第3の実施形態の挿入損失の周波数特性を示
す図である。
【符号の説明】
11,21,31 誘電体ブロック 12a,12b,22a〜22c,32a〜32i 共
振器孔 121a,121b,221a〜221c,321a〜
321i 内径大部 122a,122b,222a〜222c,322a〜
322i 段差部 123a,123b,223a〜223c,323a〜
223i 内径小部 124a,124b,125a,125b,224a〜
224c,225a〜225c,324a〜324i
中心軸 13,23,33 オープン面 15,25,35 ショート面 16a,16b,26a,26b 入出力電極 281〜284,381〜386 溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロックの内部に内径大部と内径
    小部との境界となる段差部を有すると共に内導体が形成
    された共振器孔が複数個形成され、前記誘電体ブロック
    の外面に、前記内径大部が開口する面を除く面に外導体
    が形成され、かつ、前記共振器孔の並び方向と平行とな
    る位置に前記内径大部と容量的に結合する入出力電極が
    形成された誘電体フィルタにおいて、前記内径大部の中
    心軸を、前記内径小部の中心軸から偏心させたことを特
    徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体ブロックの内部に内径大部と内径
    小部との境界となる段差部を有すると共に内導体が形成
    された共振器孔が複数個形成され、前記誘電体ブロック
    の前記共振器孔が開口する一方面を除く外面に外導体が
    形成された誘電体フィルタにおいて、前記共振器孔の並
    び方向と平行となる前記外面であって、互いに隣合う前
    記共振器孔の略中間に対応する位置に、前記共振器孔の
    軸方向と平行に溝を形成すると共に、この溝に前記外導
    体に連なる溝導体を形成したことを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 前記内径大部の中心軸と前記内径小部の
    中心軸とを偏心させたことを特徴とする請求項2記載の
    誘電体フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記共振器孔が開口する、外導体が形成
    されないオープン面から前記段差部までの距離を、前記
    共振器孔の長さの1/16から1/4の範囲としたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の誘電体フ
    ィルタ。
  5. 【請求項5】 前記溝の長さを、前記共振器孔の長さの
    1/16から1/4の範囲としたことを特徴とする請求
    項2〜4のいずれかに記載の誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記オープン面から前記段差部までの距
    離と前記溝の長さとを略同一にしたことを特徴とする請
    求項2〜5のいずれかに記載の誘電体フィルタ。
  7. 【請求項7】 送信側フィルタ部と受信側フィルタ部と
    を有するデュプレクサであることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の誘電体フィルタ。
  8. 【請求項8】 前記オープン面から前記段差部までの距
    離を、送信側フィルタ部における前記共振器孔と受信側
    フィルタ部における前記共振器孔とで互いに異なる距離
    としたことを特徴とする請求項7記載の誘電体フィル
    タ。
  9. 【請求項9】 前記溝の長さが、送信側フィルタ部と受
    信側フィルタ部とで互いに異なる長さとしたことを特徴
    とする請求項7又は8記載の誘電体フィルタ。
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