JPH1097755A - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置

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JPH1097755A
JPH1097755A JP24952396A JP24952396A JPH1097755A JP H1097755 A JPH1097755 A JP H1097755A JP 24952396 A JP24952396 A JP 24952396A JP 24952396 A JP24952396 A JP 24952396A JP H1097755 A JPH1097755 A JP H1097755A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる基板厚さや記録層数の光ディスクに対
して互換性のある光ディスク記録再生装置を構成する場
合には、光ディスクの種類を判別するための手段が必要
であり、そのためのセンサや特殊な加工が必要となる。 【解決手段】 レーザスポットを光ディスクに照射し、
その反射光を利用してフォーカスエラー信号を検出する
手段を備える光ディスク記録再生装置において、そのフ
ォーカスエラー信号としてのS字波形のうち、光ディス
クの表面で反射された光を検出する第1のS字波形検出
回路81と、光ディスクの記録層で反射された光を検出
する第2のS字波形検出回路82を備え、判別回路85
において、第1のS字波形から第2のS字波形の間をカ
ウントする第1のカウンタ83の出力で基板の厚さを判
別し、第2のS字波形以降のS字波形をカウントする第
2のカウンタ84の出力で記録層の数を判別する。特別
なセンサや光ディスクに対する加工を行うことなく異な
る種類の光ディスクの判別が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク記録再生
装置に関し、特に基板の厚さの異なる複数の種類の光デ
ィスク、および複数の記録層を持つ光ディスクに対し
て、情報の記録、再生の互換性を有する光ディスク記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、レーザ光を対物レンズで
波長オーダの回折限界まで絞り込み、光ディスク記録膜
面上に照射して、データの記録・再生を行うため、記録
密度を非常に高めることが可能となる。また、光ディス
クは、記録・再生に光を利用しているため、光ディスク
と光ヘッドは非接触となり、情報の信頼性が高い。さら
に、光ディスクでは、基板を通してレーザ光が入射され
るので、塵埃や基板表面の汚れに強く、媒体交換が可能
で、容易に持ち運べるということも大きな特徴となって
いる。以上のような特徴から、光ディスクの研究開発が
盛んに行われ、普及し始めている。従来、CD(コンパ
クトディスク)やCD−ROM等の光ディスクの基板厚
は、ほとんど1.2mmに統一されていた。しかし最近
では、光ディスクのさらなる高密度化を実現するため
に、DVD(ディジタルビデオディスク)のように基板
厚を薄くした光ディスクが検討されるようになってい
る。ここで、光ディスクの基板の厚さを薄くすることに
より、高密度化が可能になる理由を以下に説明する。
【0003】光ディスクは、記録・再生に用いるレーザ
ビームのスポット径dが小さいほど再生分解能が向上
し、記録密度を高くすることが可能となる。一般的にレ
ーザビームの集光スポット径dは、式(1)に示すよう
に、光源の波長λに比例し、対物レンズの開口数(N
A)に反比例する。 d=Kλ/NA …(1) ここで、Kはレンズの開口形状や入射ビームの断面の強
度分布などで決まる定数である。したがって、光ディス
クの記録密度を高めるためには、光源の短波長化と対物
レンズの高NA化が有効である。
【0004】しかし、焦点震度、光ディスクの傾きによ
る収差、厚さむらによる収差は、それぞれ1/(NA)
2 、1/(NA)3 、1/(NA)4 に比例するため、
対物レンズの高NA化は、光ディスクやドライブの機械
的な精度に対する要求などを厳しくする。特に、光ディ
スクの傾きに対するコマ収差は、対物レンズのNAが大
きくなると、同じ傾きに対してNAの3乗に比例して大
きくなる。コマ収差が大きくなると、各種エラー信号、
および再生信号の品質が悪化し、ジッタやエラーレート
などの再生特性が悪化する。このコマ収差は、対物レン
ズのNAの3乗と光ディスクの基板厚tに比例し、波長
に反比例する。したがって、光ディスクの基板厚を薄く
することにより、光ディスクの傾きに対するコマ収差を
抑えることが可能となり、対物レンズのNAを大きくす
ることができ、高密度化には有利である。そこで、光デ
ィスクのさらなる高密度化を実現するために、基板厚の
薄い光ディスクを用いて、高NAレンズを用いる方法が
検討されている。
【0005】ここで、一般に光ディスク基板に、集光し
たレーザビームを入射させると、球面収差が発生し、レ
ーザビームを一点に集光することができない。そのた
め、通常光ディスクの基板の厚さに応じて、球面収差が
最小となるように、あらかじめ対物レンズ側で収差の補
正を行っている。対物レンズは、球面収差を補正できる
ように設計された基板と異なる厚さの光ディスク基板に
対しては、レーザビームを一点に集光させることができ
ない。したがって、DVD等のような基板厚が薄い光デ
ィスクの記録・再生を行うための光ヘッドでは、CDや
CD−ROM等の従来の基板厚が厚い光ディスクに対し
ては、十分な集光特性が得られず、記録・再生を行うこ
とができない。また、従来の基板厚の厚い光ディスクの
記録・再生を行うための光ヘッドでは、基板厚の薄い光
ディスクに対して記録・再生を行うことができない。し
かし、これまでのCD、およびCD−ROMを始めとし
た光ディスクの膨大なソフト資産の蓄積を無視すること
はできない。そこで、基板厚の薄い高密度化した光ディ
スクに対する記録再生装置では、従来の基板厚1.2m
mの光ディスクとの互換性を実現する必要がある。この
ため、例えば、光ディスク記録再生装置に挿入された光
ディスクの種類を判別して、挿入された光ディスクに適
する対物レンズに切り換えたり、開口補正板や収差補正
板を出し入れしたりする方法が考えられている。
【0006】また、さらなる光ディスクの大容量化を実
現するために、記録層を従来の1層から2層化などの多
層化することが検討されている。例えば、2枚の光ディ
スクを貼り合わせて、片面から2層の記録膜に対して、
記録・再生可能にする方式が開発されている。このと
き、貼り合わせる2枚の光ディスクのうち、一方の光デ
ィスクの記録面(第1層)を半透明膜とする。2枚の光
ディスクは、厚さ40μm程度の紫外線硬化樹脂で接着
する。これにより、従来の両面光ディスクと比較して、
ユーザが裏返す必要がないことと、データを2層にまた
がって記録しても、すべてのデータにランダムアクセス
可能となることなどが利点となる。このとき、記録面の
切り換えは、フォーカスジャンプにより、数ミリ秒程度
で行うことができ、バッファメモリを用いることによ
り、途切れなく記録したり、再生したりすることが可能
となる。
【0007】このように、基板厚さの異なる光ディスク
や、記録層数が異なる光ディスクに対する互換性を可能
とした光ディスク記録再生装置の構築は可能とされてい
るが、いずれの場合でも実際に記録再生の対象とされる
光ディスクの基板厚さや記録層数を判別しなければ、そ
の光ディスクに対して好適な記録再生を行うことは不可
能である。このため、装置にセットされた光ディスクの
種類を判別するための手段が必要とされる。このよう
に、セットされた光ディスクの種類を判別するために、
例えば、図5に示すように、光ディスクを保持するカー
トリッジ100に、当該光ディスクの基板厚さや記録層
数などの情報を示すようなマークや検出穴101を設け
ておき、光ディスク記録再生装置に取り付けた光ディス
ク種類検出スイッチ102により、それらマークや検出
穴を検出することで、光ディスク種類を判別することが
考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例のように、光ディスクカートリッジに設けられている
光ディスクの種類を検出するためのマークや穴を、光デ
ィスク記録再生装置に設けた光ディスク種類検出スイッ
チで検出する構成では、光ディスクカートリッジや光デ
ィスク記録再生装置のそれぞれに加工を施したり、新た
にセンサを設けたりする必要があり、製造工程数が増加
されるとともに、部品点数が増大され、調整箇所が増大
されるという問題が生じることになる。
【0009】本発明の目的は、このような問題を解消
し、製造工数や部品点数の増大や、調整箇所を増大させ
ることなしに、挿入された光ディスクの種類を判別し、
判別した光ディスクの種類に応じて記録・再生系を最適
化し、互換性を実現することが可能な光ディスク記録再
生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザスポッ
トを光ディスクに照射し、その反射光を利用してフォー
カスエラー信号を検出する手段を備えており、この得ら
れるフォーカスエラー信号に基づいて、光ディスクの表
面で反射された光と、光ディスクの記録層で反射された
光をそれぞれ検出し、これら表面での反射光と記録層で
の反射光とから光ディスクの基板厚さを判別する手段を
備えたことを特徴とする。また、これに加えて、光ディ
スクの複数の記録層で反射されたそれぞれの光を検出
し、これら複数の反射光から光ディスクの記録層数を判
別する手段を備えたことを特徴とする。
【0011】例えば、レーザスポットを光ディスクに照
射し、その反射光を利用してフォーカスエラー信号を検
出する手段を備える光ディスク記録再生装置において、
前記フォーカスエラー信号から光ディスクの表面位置を
検出する第1の検出手段と、前記フォーカスエラー信号
から光ディスクの記録層位置を検出する第2の検出手段
と、前記第1及び第2の検出手段の検出出力から光ディ
スクの基板厚さを判別し、前記第2の検出手段の検出出
力から光ディスクの記録層数を判別する手段とを備えた
構成とする。なお、フォーカスエラー信号としてS字波
形信号を用い、前記第1の検出手段と第2の検出手段は
それぞれ異なるレベルをしきい値とする光信号レベル検
出手段として構成され、第1の検出手段のしきい値レベ
ルは第2の検出手段のしきい値レベルよりも低く設定さ
れた構成とすることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一つの実施形態例を
示す光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図で
ある。この光ディスク記録再生装置は、光ディスク1
と、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ2と、
このスピンドルモータ2を回転駆動するスピンドルモー
タ制御回路21と、前記光ディスク1に対して記録・再
生を行うための光ビームを照射し、光ディスク1からの
エラー信号や再生信号を検出する光ヘッド3と、光ヘッ
ド3の制御を行う光ヘッド制御部4と、光ヘッド3に記
録信号を送り、光ヘッド3からの再生信号を検出する信
号処理部5と、光ヘッド3を光ディスク1に対して半径
方向に駆動させるポジショナ6と、ポジショナ6を駆動
するポジショナ制御回路61と、各種の制御信号を出力
するコントローラ7とを備えている。前記光ディスク1
は、プラスチック、あるいはガラスなどからなる透明な
光ディスク基板11とデータが記録される記録層12と
から構成される。
【0013】前記光ヘッド3は、光学系と駆動系から構
成されていて、記録再生を行うための光ビームの光源で
ある半導体レーザ31と、半導体レーザ31から発散さ
れる光ビームを平行光とするコリメータレンズ32と、
光ビームの光路を分割するビームスプリッタ33と、光
ビームを集光して光ディスク1に照射する対物レンズ3
4と、光ディスク1の種類に対応して複数(ここでは2
つ)設けられている対物レンズ34A,34Bを切り換
える対物レンズ切り換え部35と、対物レンズ34をフ
ォーカス方向(光ディスクの基板厚さ方向)に駆動する
フォーカスアクチュエータ36と、対物レンズ34をト
ラック方向(光ディスクの半径方向)に駆動するトラッ
クアクチュエータ37と、光ディスク1から反射してき
た光ビームを集光するレンズ38と、光ディスク1から
反射した光信号を検出する光信号検出部39とから構成
される。
【0014】また、光ヘッド制御部4は、光ビームの集
光スポットと光ディスク1の記録膜12との相対的な位
置ずれを検出するフォーカスエラー検出回路41と、集
光スポットの記録トラックからの位置ずれを検出するト
ラックエラー検出回路42と、フォーカスエラー検出回
路41の出力信号に基づいてフォーカスアクチュエータ
36を駆動するフォーカス制御回路43と、トラックエ
ラー検出回路42の出力信号に基づいてトラックアクチ
ュエータ37を駆動するトラック制御回路44と、フォ
ーカスエラー検出回路41の出力信号を元に、挿入され
た光ディスクの基板の厚さや記録膜の層数などを検出し
光ディスクの種類を判別する光ディスク判別回路45
と、光ディスク判別回路45で判別した光ディスクに対
して、最適な対物レンズに切り換えるために、対物レン
ズ切り換え部35を駆動するレンズ切替回路46とから
構成される。
【0015】ここで、前記フォーカスエラー検出回路4
1では、例えば、図2のように、前記光信号検出部39
に入射される光を円筒レンズ38Aによって非点収差の
楕円形光束とし、この光束を前記光信号検出部39の受
光部39a,39b,39c,39dとで受光し、かつ
これら受光部の差信号と和信号とを取ることで、後述す
るS字波形を検出する。そして、このS字波形の0点を
求めることで、光ディスクに対するフォーカシング位置
を検出することができるものである。
【0016】また、前記光ディスク判別回路45は、図
3にブロック構成を示すように、光ディスク基板1の表
面からの反射光に基づいて前記フォーカスエラー検出回
路41で検出されるS字波形を検出する第1のS字波形
検出回路81と、同様に光ディスクの記録層からのS字
波形を検出する第2のS字波形検出回路82と、光ディ
スク基板表面から記録層までの厚さを計測する第1のカ
ウンタ83と、光ディスクの記録層の層数をカウントす
る第2のカウンタ84と、光ディスクの基板の厚さや記
録層の層数を判別する判別回路85とから構成される。
ここで、S字波形検出回路81,82としては、例えば
コンパレータを用いた場合や、コンパレータでゲート信
号を作り、ゼロクロス信号から検出する方法などが考え
られる。ここでは、コンパレータを用いたものとする。
【0017】また、前記信号処理部5は、変調回路51
と、半導体レーザ31の光出力を制御する半導体レーザ
駆動回路52と、光ヘッド3の光信号検出部39で検出
した信号を元に光ディスク1に記録されているデータを
検出する再生信号検出部53と、復調回路54とから構
成される。変調回路51は、光ディスク1から情報を再
生するとき、安定に読み出すことができるようにした
り、光ディスク1の記録密度が同じ場合でも、より多く
の情報が記録できるようにするために、記録データをあ
る変換方式にしたがって変換する回路である。また、復
調回路54は、変調回路51で変換されたデータを、再
生時に元の情報に復元する回路である。
【0018】この構成の光ディスク記録再生装置の動作
を説明する。まず、光ディスク記録再生装置にセットさ
れた光ディスクの種類を、その基板厚さの相違に基づい
て判別するための動作を説明する。図4はその動作を説
明するためのタイミング波形図であり、横軸は時間を示
している。同図(a)は光ディスク1と対物レンズ34
との相対的な距離の変化を示している。同図(b)はフ
ォーカスエラー検出回路41で検出されたフォーカスエ
ラー信号の出力を示していて、その中の、L1とL2
は、それぞれ第1のS字波形検出回路81と第2のS字
波形検出回路82のコンパレータの比較電圧レベルであ
る。同図(c)は第1のS字波形検出回路81の出力波
形、同図(d)は第2のS字波形検出回路82の出力波
形である。
【0019】先ず、光ディスク1が光ディスク記録再生
装置にセットされ、スピンドルモータ2に装着されたと
きに、コントローラ7からフォーカス制御回路43に出
力を送って、対物レンズ34を図4(a)のように移動
させる。すなわち、最初に集光スポット位置が光ディス
ク1の基板11の表面よりも対物レンズ側に来る位置
に、対物レンズ34を光ディスク1から引き離した後、
第1のカウンタ83、および第2のカウンタ84をゼロ
リセットする。次に、対物レンズ34を光ディスクの厚
さ方向に等速、あるいはあらかじめ移動状態の履歴がわ
かるように移動させて、光ディスク1に近づけていく。
このとき、まず光ディスク1の基板11の表面からの反
射によって、フォーカスエラー信号に、同図(b)のA
のようなS字波形が現れる。
【0020】ここで、第1のS字波形検出回路81でこ
のS字波形を検出して、パルスBが出力される。この出
力Bを図2に示すように第1のカウンタ83に送り、カ
ウントを開始する。さらに、対物レンズ34を光ディス
ク1に対して近づけていくと、今度は光ディスク1の記
録層12からの反射によって、同図(b)のCのような
S字波形が得られる。これは、第1のコンパレータ81
と第2のコンパレータ82でそれぞれ検出されるが、こ
こでは第2のコンパレータ82から出力されるパルスD
を第1のカウンタ83に送りカウントを終了する。第1
のカウンタ83は、パルスBからパルスDまでの時間T
1を計測し、判別回路85であらかじめ対物レンズの移
動履歴とパルス間の時間から求めていた基準値との比較
を行い、光ディスクの基板の厚さを判別する。
【0021】なお、光ディスク1の基板11の表面から
の反射は、反射率が数%と小さく、一方、記録層12か
らの反射は、反射率が数十%と大きいので、同図(b)
に示すように、第1のS字波形検出回路81のコンパレ
ータの比較電圧レベルL1を、光ディスク1の基板11
の表面からのS字波形の電圧よりも低く設定し、第2の
S字波形検出回路82のコンパレータの比較電圧レベル
L2を、光ディスク1の基板11の表面からのS字波形
の電圧と記録層12からのS字波形の電圧との間に設定
することにより、前記したS字波形の検出が可能とな
る。
【0022】このように、光ディスク判別回路45で判
別した光ディスク1の基板11の厚さの判別信号をコン
トローラ7に入力し、判別した基板厚さを元に、例えば
基板厚さに適した対物レンズに切り換えるための信号を
コントローラ7からレンズ切り換え回路46に出力し、
対物レンズ切り換え部35を駆動して、挿入された光デ
ィスク1の記録再生が可能となるようにして、互換性を
実現することができる。例えば、高密度化された光ディ
スクの基板厚が0.6mmのとき、対物レンズ34A
は、光ディスクの基板厚0.6mmに対応していて、対
物レンズ34Bが、従来の光ディスク基板厚1.2mm
に対応しているとき、挿入された光ディスクの基板厚が
1.2mmと判別されたときに、コントローラ7から出
力信号が送られ、対物レンズ切り換え部35によって、
対物レンズ34Bに切り換えられる。
【0023】ここで、光ディスクの基板の厚さの種類が
2種類しかありえない場合には、基板の厚さが薄い場合
に現れるS字波形が、現れるか現れないかを検出するこ
とにより、基板の厚さを判別することもできる。また、
この実施形態の装置では、光ディスク1の基板11の厚
さに応じて対物レンズを切り換える構成をとっている
が、光学系の中で収差などを補正する補正板を出し入れ
することにより、挿入された光ディスクを記録再生でき
るようにするようにしてもよい。この場合には、光ディ
スク判別回路45で判別した信号をコントローラ7に入
力し、コントローラ7から補正板を出し入れするための
信号を出力することにより実現できる。
【0024】次に、光ディスク記録再生装置にセットさ
れた光ディスクの種類を、その記録層の層数の相違に基
づいて判別するための動作を説明する。図3(a)に示
すように、さらに対物レンズ34を光ディスク1に対し
て基板厚さ方向に近付けていったとき、同図(b)の
A,CのS字波形に続いてEのようなS字波形が現れた
場合、記録層が2層、またはそれ以上の光ディスクであ
ることが判別できる。第2のS字波形検出回路82で検
出された、光ディスク1の基板11の表面以外で得られ
たC,Eなどの記録膜からのS字波形の個数を第2のカ
ウンタ84でカウントすることにより、そのカウント値
T2の値と得られる回数から記録層12の層間厚さと層
数を判別することができる。
【0025】この判別結果をコントローラ7に送ること
により、光ディスク記録再生装置にセットされた光ディ
スク1の記録層12の層数をコントローラ7が認識する
ことができる。コントローラ7は、光ディスク1の記録
層12の層数を元に、何層にもまたがってすべてのデー
タ領域に記録したり、再生したりすることができ、すべ
てのデータにランダムアクセス可能となる。このとき、
記録層に対するフォーカシングを切り換える場合、コン
トローラ7からフォーカス制御回路43に出力を送っ
て、フォーカスアクチュエータ36を駆動してフォーカ
スジャンプさせることにより、数ミリ秒程度で行うこと
ができ、バッファメモリを用いることにより途切れなく
記録したり、再生したりすることが可能となる。
【0026】また、記録層が2層以上の光ディスクで
は、従来の1層の光ディスクと比較して、それぞれの記
録層の反射率が低下している。このため、フォーカスエ
ラー検出回路41やトラックエラー検出回路42で検出
されるエラー信号の出力が小さくなる。そこで、コント
ローラ7が多層記録層の光ディスクであると認識した場
合には、コントローラ7からフォーカス制御回路43や
トラック制御回路44に出力を送り、反射率の低下され
た光ディスクの記録層に適するように、フォーカス、お
よびトラックサーボのゲインを調整することにより、こ
の種の光ディスクの各記録層に対して好適なスポット照
射を可能とし、各光ディスクに対する互換性を実現する
ことが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク記録再生装置によれば、フォーカスエラー信号を用い
て、光ディスクの表面位置と記録層の位置が検出でき、
これに基づいて光ディスクの基板厚さや記録層数が判別
できるので、光ディスクや光ディスクカートリッジに細
工をしたり、それを検出するためのセンサを設けたりす
ることなしに、異なる種類の光ディスクに対する記録・
再生が可能となる。これにより、製造工数や部品点数を
増大させたり、調整箇所を増大させることなしに、基板
厚の異なる光ディスクや、多層の記録層を有する光ディ
スクのそれぞれに対しての制御が実現でき、互換性のあ
る光ディスク記録再生装置を実現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のブロック構成図である。
【図2】S字波形のフォーカスエラー信号を得るための
概略構成図である。
【図3】光ディスク判別回路のブロック構成図である。
【図4】本発明における光ディスク判別動作を説明する
ためのタイミング波形図である。
【図5】従来の光ディスク判別方法の一例を説明するた
めの概略図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ヘッド 4 光ヘッド制御部 5 信号処理部 6 ポジショナ 7 コントローラ 34A,34B 対物レンズ 39 光検出器 41 フォーカスエラー検出回路 42 トラックエラー検出回路 45 光ディスク判別回路 81 第1のS字波形検出回路 82 第2のS字波形検出回路 83 第1のカウンタ 84 第2のカウンタ 85 判別回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザスポットを光ディスクに照射し、
    その反射光を利用してフォーカスエラー信号を検出する
    手段を備える光ディスク記録再生装置において、前記フ
    ォーカスエラー信号に基づいて、前記光ディスクの表面
    で反射された光と、前記光ディスクの記録層で反射され
    た光をそれぞれ検出し、これら表面での反射光と記録層
    での反射光とから光ディスクの基板厚さを判別する手段
    を備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記光ディスクの複数の記録層で反射さ
    れたそれぞれの光を検出し、これら複数の反射光から光
    ディスクの記録層数を判別する手段を備えた請求項1の
    光ディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】レーザスポットを光ディスクに照射し、そ
    の反射光を利用してフォーカスエラー信号を検出する手
    段を備える光ディスク記録再生装置において、前記フォ
    ーカスエラー信号から光ディスクの表面位置を検出する
    第1の検出手段と、前記フォーカスエラー信号から光デ
    ィスクの記録層位置を検出する第2の検出手段と、前記
    第1及び第2の検出手段の検出出力から光ディスクの基
    板厚さを判別し、前記第2の検出手段の検出出力から光
    ディスクの記録層数を判別する手段とを備えることを特
    徴とする光ディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 フォーカスエラー信号としてS字波形信
    号を用い、前記第1の検出手段と第2の検出手段はそれ
    ぞれ異なるレベルをしきい値とする光信号レベル検出手
    段として構成され、第1の検出手段のしきい値レベルは
    第2の検出手段のしきい値レベルよりも低く設定されて
    なる請求項3の光ディスク記録再生装置。
  5. 【請求項5】 レーザスポットを光ディスクの記録膜に
    照射する光ヘッドと、前記レーザスポットと前記光ディ
    スク記録層との相対的な位置を検出するフォーカスエラ
    ー信号検出手段と、前記レーザスポットの記録トラック
    からの位置ずれを検出するトラックエラー信号検出手段
    と、前記レーザスポットの集光位置を光ディスクの厚さ
    方向に移動させるフォーカス位置制御手段と、前記レー
    ザスポットの集光位置を光ディスクの径方向に移動させ
    るトラック位置制御手段と、前記フォーカスエラー信号
    を用いて前記光ディスクの基板の厚さやその記録層数を
    判断して光ディスクの種類を判別する判別手段と、前記
    光ディスク判別手段で判別された光ディスクの種類に応
    じて、前記各手段を最適な状態に設定制御する手段とを
    備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
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