JPH1097551A - 伝送線路解析波形歪対策処理装置 - Google Patents

伝送線路解析波形歪対策処理装置

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JPH1097551A
JPH1097551A JP24789796A JP24789796A JPH1097551A JP H1097551 A JPH1097551 A JP H1097551A JP 24789796 A JP24789796 A JP 24789796A JP 24789796 A JP24789796 A JP 24789796A JP H1097551 A JPH1097551 A JP H1097551A
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JP
Japan
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waveform distortion
waveform
countermeasure
transmission line
analysis
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Application number
JP24789796A
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English (en)
Inventor
Kenji Fujii
謙二 藤井
Yoji Honda
洋二 本田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人間系による信号波形歪対策時の判定ミスをな
くし、作業時間の短縮化を図りつつ最適な信号波形歪対
策を選定すること。 【解決手段】電子回路の反射・クロストークによる信号
波形歪を解析して得られる解析波形データについての、
信号波形品質に関わる規定値を生成し入力する規定値入
力手段10と、解析波形データから信号波形歪のレベルが
規定値内に収まっているかを判定し波形歪対策の必要性
を判定する波形判定手段12と、判定結果を波形歪対策結
果データとして保持する波形歪対策結果データ保持手段
13と、判定結果を表示する判定結果表示手段14と、波形
歪対策が記述された対策ライブラリ15と、波形歪対策が
必要であると判定された場合に、回路記述ファイルに対
策ライブラリ内の波形歪対策を施した波形歪対策処理回
路記述ファイルを生成し適切な波形歪対策を自動選定し
解析の実行を指示する波形歪対策実施手段16とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間系による信号
波形歪対策時の判定ミスをなくし、作業時間の短縮化を
図りつつ最適な信号波形歪対策を選定できるようにした
伝送線路解析波形歪対策処理装置、およびそれを備えた
伝送線路解析システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばプリント板の製造前に
は、信号波形品質を確認する目的で、伝送線路解析が行
なわれている。そして、このための装置として、電子回
路の反射およびクロストークによる信号波形歪を解析
し、正常に動作するかどうかを予測する伝送線路解析装
置が多く用いられてきている。
【0003】ところで、この種の伝送線路解析装置にお
いて、信号波形歪を解析して得られる解析波形データの
歪のレベルから、波形歪対策の必要性を判断する作業
は、エンジニアの経験と勘に頼った判断によって行なっ
ている。
【0004】そのため、時として、判断ミスによる後戻
り作業が発生している。また、波形歪対策が必要である
と判断した場合には、種々の波形歪対策の中から適切と
思われる方法を選択して、波形歪対策を施した回路記述
ファイルを手作業により作成している。
【0005】しかしながら、このような方法では、必ず
しも最適な波形歪対策を施すことができるとは限らず、
また人為的ミスが発生し易く、作業時間もかかるという
問題がある。その結果、伝送線路解析装置においては、
解析ミスが発生したり、解析に長い時間を要することに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
波形歪対策方法においては、最適な波形歪対策を施すこ
とができず、また人為的ミスが発生し易く、作業時間も
かかるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、人間系による信号波形歪
対策時の判定ミスをなくし、作業時間の短縮化を図りつ
つ最適な信号波形歪対策を選定することが可能な伝送線
路解析波形歪対策処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明の伝送線路解析波
形歪対策処理装置は、電子回路の反射およびクロストー
クによる信号波形歪を解析して得られる解析波形データ
についての、信号波形品質に関わる規定値を生成し入力
する規定値入力手段と、規定値入力手段により入力され
る規定値および解析波形データを入力し、当該解析波形
データから信号波形歪のレベルが規定値内に収まってい
るか否かを判定することにより波形歪対策の必要性を判
定する波形判定手段と、波形歪対策が纏めて記述された
対策ライブラリと、波形判定手段により波形歪対策が必
要であると判定された場合に、回路記述ファイルに対策
ライブラリ内の波形歪対策を施した波形歪対策処理回路
記述ファイルを生成することにより適切な波形歪対策を
自動選定し解析の実行を指示する波形歪対策実施手段と
を備えて成る。
【0009】従って、請求項1に対応する発明の伝送線
路解析波形歪対策処理装置においては、電子回路の信号
波形歪を解析して得られる解析波形データについての、
信号波形歪に対する規定値を入力することによって、解
析波形データから信号波形歪が規定値内に収まっている
かどうかを自動波形判定し、判定の結果、信号波形歪が
規定値内に収まつていなければ、対策ライブラリ内の波
形歪対策を施した波形歪対策処理回路記述ファイルを自
動生成し、その伝送線路回路記述ファイルに対して順に
解析を実施していくことにより、対策ライブラリ内の信
号波形歪が最も低減する最適な波形歪対策を選定するこ
とができる。
【0010】また、前述の波形判定は、入力した規定値
に基づいて厳密に判定することにより、人間系の判断ミ
スの発生を防止することができる。さらに、波形歪対策
を施した波形歪対策処理回路記述ファイルを自動生成す
ることにより、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0011】また、請求項2に対応する発明の伝送線路
解析波形歪対策処理装置は、上記波形判定手段として、
波形歪に対する規定値を入力することにより、波形の立
上がり,立下がり遅延時間、アンダーシュート,オーバ
ーシュートの電圧値、およびスレッシュホールド電圧値
が規定値を満たしているか否かを自動判定し、規定値を
満たしていない場合に波形歪対策が必要であると判定す
るようにしている。
【0012】従って、請求項2に対応する発明の伝送線
路解析波形歪対策処理装置においては、波形の立上が
り,立下がり遅延時間、アンダーシュート,オーバーシ
ュートの電圧値、およびスレッシュホールド電圧値等の
規定値に基づいて波形判定をすることにより、より一層
厳密に最適な波形歪対策を選定することができる。
【0013】さらに、請求項3に対応する発明の伝送線
路解析波形歪対策処理装置は、上記波形判定手段とし
て、信号波形の立上がり,立下がり時の段が存在するか
否かを判定し、さらに段が存在すれば当該段が適切なレ
ベルであるか否かを自動判定し、適切なレベルでない場
合に波形歪対策が必要であると判定するようにしてい
る。
【0014】従って、請求項3に対応する発明の伝送線
路解析波形歪対策処理装置においては、信号波形の立上
がり,立下がり時の段が存在するか否かに基づいて波形
判定をすることにより、波形に段が生じて誤動作する可
能性のある波形歪を検出することができる。
【0015】さらにまた、請求項4に対応する発明の伝
送線路解析波形歪対策処理装置は、上記波形歪対策実施
手段として、対策対象の信号ラインのインピーダンスを
算出し、波形歪対策に対して当該インピーダンスの整合
を自動処理し、回路記述ファイル内に組み込みが可能な
ように接続番号を自動付加して、波形歪対策処理回路記
述ファイルを自動生成するようにしている。
【0016】従って、請求項4に対応する発明の伝送線
路解析波形歪対策処理装置においては、波形歪対策に対
して対策対象の信号ラインのインピーダンスの整合を処
理し、回路記述ファイルに組み込み可能に接続番号を付
加して波形歪対策処理回路記述ファイルを生成すること
により、最もノイズ低減効果の高い波形歪対策を選定す
ることができる。以上により、人間系による信号波形歪
対策時の判定ミスをなくし、作業時間の短縮化を図りつ
つ最適な信号波形歪対策を選定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、電子回路の反射および
クロストークによる信号波形歪を解析する伝送線路解析
装置から解析波形データを抽出し、信号波形歪に関する
規定値を入力することにより、抽出した解析波形データ
から信号波形歪が規定値内に収まっているかどうかを自
動判定し、判定の結果、信号波形歪が規定値内に収まっ
ていなければ、対策ライブラリ内の波形歪対策を回路記
述ファイルに自動的に組み込みして波形歪対策処理回路
記述ファイルを生成し、信号波形歪が最も低減する波形
歪対策を選定できるようにするものである。
【0018】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。 (一実施形態)図1は、本実施形態による伝送線路解析
波形歪対策処理装置を備えた伝送線路解析システムの全
体構成例を示す機能ブロック図である。
【0019】図1において、伝送線路解析装置1は、基
本的には、回路記述生成部4と、伝送線路解析部6と、
解析結果表示部7とから構成している。ここで、回路記
述生成部4は、プリント板のレイアウト設計時のデータ
であるレイアウトデータ2、および素子の電気的特性を
所定のフォーマットで記述した素子モデルデータ3を取
り込み、回路記述ファイル5を生成するものである。
【0020】また、伝送線路解析部6は、回路記述ファ
イル5を取り込み、プリント板の電子回路の反射および
クロストークによる信号波形歪を解析して、解析波形デ
ータ8を得るものである。
【0021】さらに、解析結果表示部7は、伝送線路解
析部6による解析結果である解析波形データ8を表示す
るものである。なお、解析波形データ8は、伝送線路解
析部9による解析結果を時間一電圧の座標データで出力
するものであり、伝送線路解析波形歪対策処理装置9の
入力データとなる。
【0022】一方、伝送線路解析波形歪対策処理装置9
は、基本的には、規定値入力部10と、波形判定部12
と、波形歪対策結果データ保持部13と、判定結果表示
部14と、対策ライブラリ15と、波形歪対策実施部1
6とから構成している。
【0023】ここで、規定値入力部10は、上記伝送線
路解析装置1からの解析波形データ8についての、信号
波形品質に関わる規定値データ11を生成し入力するも
のである。
【0024】また、波形判定部12は、規定値入力部1
0により入力される規定値データ11、および上記解析
波形データ8を入力し、解析波形データ8から信号波形
歪のレベルが規定値データ11内に収まっているか否か
を判定することにより、波形歪対策の必要性を判定する
ものである。
【0025】この波形判定部12は、本実施形態では、
波形歪に対する規定値データ11を入力することによ
り、波形の立上がり,立下がり遅延時間、アンダーシュ
ート,オーバーシュートの電圧値、およびスレッシュホ
ールド電圧値が規定値を満たしているか否かを自動判定
し、規定値を満たしていない場合に波形歪対策が必要で
あると判定するようにしている。
【0026】さらに、波形歪対策結果データ保持部13
は、波形判定部12により判定された結果を波形歪対策
結果データとして保持するものである。一方、判定結果
表示部14は、波形判定部12により判定された結果を
表示するものである。
【0027】また、対策ライブラリ15は、波形歪対策
を纏めて記述しているものである。さらに、波形歪対策
実施部16は、波形判定部12により波形歪対策が必要
であると判定された場合に、回路記述ファイル5に対策
ライブラリ15内の波形歪対策を施した波形歪対策処理
回路記述ファイル17を生成することにより、適切な波
形歪対策を自動選定し、上記伝送線路解析部6に対して
解析の実行を指示するものである。
【0028】この波形歪対策実施部16は、本実施形態
では、対策対象の信号ラインのインピーダンスを算出
し、波形歪対策に対してインピーダンスの整合を自動処
理し、回路記述ファイル5内に組み込みが可能なように
接続番号を自動付加して、波形歪対策処理回路記述ファ
イル17を自動生成するようにしている。
【0029】次に、以上のように構成した本実施形態の
伝送線路解析システムの作用について、図2を用いて説
明する。図1において、伝送線路解析装置1では、プリ
ント板のレイアウト設計時のデータであるレイアウトデ
ータ2と、素子の電気的特性を所定のフォーマットで記
述した素子モデルデータ3とが、回路記述生成部4に取
り込まれて、これらを基に回路記述ファイル5が生成さ
れる。
【0030】この回路記述ファイル5は、伝送線路解析
部6に取り込まれて、プリント板の電子回路の反射およ
びクロストークによる信号波形歪が解析され、解析結果
である解析波形データ8が、解析結果表示部7により表
示される。
【0031】また、この解析波形データ8は、伝送線路
解析波形歪対策処理装置9にその入力データとして与え
られる。一方、伝送線路解析波形歪対策処理装置9で
は、規定値入力部10により、図2に示すように、電源
電圧値n1と、立上がりおよび立下がり遅延時間の許容
値n2と、オーバーシュートの最大許容電圧値n3と、
アンダーシュートの最大許容電圧値n4と、HI側スレ
ッシュホールド電圧値n5と、LOW側スレッシュホー
ルド電圧値n6と、HIおよびLOW側スレッシュホー
ノレド電圧値からの電圧マージンn7が入力され、規定
値データ11が生成される。
【0032】次に、波形判定部12では、解析波形デー
タ8と規定値データ11を取り込んで波形歪対策の必要
性が判定され、判定結果表示部11により判定結果が表
示される。
【0033】その結果、波形歪対策が必要であると判定
された場合には、波形歪対策実施部16では、回路記述
ファイル5を取り込むと同時に、波形歪対策を記述した
ライブラリである対策ライブラリ15内の対策を順に選
択して取り込み、回路記述ファイル5に波形歪対策を施
した波形歪対策処理回路記述ファイル17が生成され、
伝送線路解析部6に対して解析実行の指示が行なわれ
る。
【0034】これにより、伝送線路解析部6で再度解析
した結果は、波形判定部12で規定値データ11と比較
されると同時に、波形歪対策結果データ保持部13で結
果が保持され、波形歪対策実施部16で対策ライブラリ
15の次の対策が施され、繰り返しが終了した時点で波
形判定部12により、保持した判定結果が判定結果表示
部14に一覧表示され、波形歪が最も低減する対策が選
定される。
【0035】ここで、上記波形判定部12における内部
処理について、図3に示すフロー図を用いてより詳細に
説明する。まず、ステップq1では、解析波形データ8
の時間−電圧座標データテーブルから、信号波形の立上
がり,立下がり時間が算出される。
【0036】この場合、立上がり時間の算出方法は、電
圧値が電源電圧値の10%の電圧値に到達した時間か
ら、電源電圧値の90%の電圧値に到達するまでの時間
で算出される。
【0037】また、立下がり時間の算出方法は、この逆
となる。次に、ステップq2では、ステップq1で算出
した立上がり,立下がり時間が、規定値データ11の立
上がり,立下がり遅延時間の許容値n2以内であるかど
うかが判定される。
【0038】その結果、規定値以内でなければ、ステッ
プq8で、波形歪対策が必要であるフラグが立てられて
終了する。また、規定値以内であれば、ステップq3で
は、解析波形データ8の時間一電圧座標データテーブル
から、電圧値の最大・最小値が抽出され、さらにステッ
プq4では、アンダーシュート(最小値),オーバーシ
ュート(最大値)の電圧が、規定値データ11のオーバ
ーシュートおよびアンダーシュートの許容電圧値n3お
よびn4以内であるかどうかが判定される。
【0039】その結果、規定値以内でなければ、ステッ
プq8で、波形歪対策が必要であるフラグが立てられて
終了する。また、規定値以内であれば、ステップq5で
は、解析波形データ8の時間一電圧座標データテーブル
から、解析波形の傾きの極性(正負)変化点の電圧値が
抽出され、さらにステップq6では、抽出した変化点の
電圧値がHI側スレッシュホールド電圧値n5に対し
て、ピーク後の次の変化点の電圧値がマージン値以上で
あるか、LOW側スレッシュホールド電圧値n6に対し
て、負ピーク後の次の変化点の電圧値がマージン以下か
あるかが判定される。
【0040】その結果、HI側およびLOW側共にこの
条件を満たせば、ステップq7で、波形歪対策が不要で
あるフラグが立てられて終了し、また同条件を満たさな
ければ、ステップq8で、波形歪対策が必要であるフラ
グが立てられて終了する。
【0041】次に、上記対策ライブラリ15について、
図4を用いてより詳細に説明する。図4に示すように、
対策ライブラリ15は、波形歪対策s1に示す並列終端
処理の場合、出力信号素子s2と入力信号素子s3との
間を接続している信号ラインs4からなる伝送線路回路
において、入力信号素子s3と信号ラインs4との間の
入力信号素子接続番号s5を#とすれば、#とgnd
(0V)との間に抵抗(rterm1)s6を接続した対策が
並列終端処理である。
【0042】この対策は、対策ライブラリ例s7に示す
ような回路記述となる。この対策ライブラリ例s7内に
記述されている入力素子接続番号および抵抗値は、後述
する波形歪対策実施部16で適切な番号および値に設定
される。
【0043】次に、上記波形歪対策実施部16における
内部処理について、図5に示すフロー図を用いてより詳
細に説明する。まず、ステップp1では、回路記述ファ
イル5が読み込まれ、さらにステップp2では、読み込
んだ回路記述ファイル5に対して、波形歪が検出された
素子間の信号ラインのインピーダンスが、公知の計算手
法により算出される。
【0044】次に、ステップp3では、対策ライブラリ
15が読み込まれ、さらにステップp4では、前述した
図4の対策ライブラリ例s7の抵抗値部に対して、上記
ステップp2で算出した値に置き換えがなされる。
【0045】次に、ステップp5では、回路記述ファイ
ル5内の波形歪が検出された素子の入出力端の接続番号
が抽出され、さらにステップp6では、上記ステップp
4でインピーダンス整合処理を施した波形歪対策に対し
て、接続番号に置き換えがなされる。
【0046】次に、ステップp7では、上記ステップp
1で読み込んだ回路記述ファイル5に、上記ステップp
4で処理を施した波形歪対策が、回路記述ファイル5に
組み込まれて波形歪対策処理回路記述ファイル17が生
成され、それがステップp8で、再び伝送線路解析部6
に解析実行指示が出される。
【0047】以上の繰り返しが、対策ライブラリ15内
の波形歪対策の数だけ実施され、波形歪対策結果データ
保持部13を参照することにより、最もノイズ低減効果
が高い波形歪対策が選定できる。
【0048】上述したように、本実施形態の伝送線路解
析波形歪対策処理装置9を備えた伝送線路解析システム
では、伝送線路解析装置1により解析した信号波形の時
間一電圧データを抽出し、電源電圧値と立上がりおよび
立下がり遅延時間の許容値と、オーバーシュートの許容
電圧値とアンダーシュートの許容電圧値と、HI側スレ
ッシュホールド電圧値とLOW側スレッシュホールド電
圧値と、HIおよびLOW側スレッシュホールド電圧値
からの電圧マージンを、エンジニアが入力することによ
り、波形歪のレベルが規定値以内に収まっているかどう
かを自動的に判定して、波形歪対策が必要ならば、対策
ライブラリ15内の対策を施した波形歪対策処理回路記
述ファイル17を自動生成し、この波形歪対策処理回路
記述ファイル17に対して順に解析を実施していくよう
にしているので、対策ライブラリ15内の最適な波形歪
対策を選定することが可能となる。
【0049】また、前述の波形判定は、入力した規定値
に基づいて厳密に判定するようにしているので、人間系
の判断ミスを防止することができ、さらに波形歪対策を
施した波形歪対策処理回路記述ファイル17を自動生成
するようにしているので、作業時間の短縮化を図ること
が可能となる。
【0050】以上により、人間系による信号波形歪対策
時の判定ミスをなくし、作業時間の短縮化を図りつつ最
適な信号波形歪対策を選定することができる。 (他の実施形態1)図6は、上記波形判定部12におけ
る内部処理の他の例(信号波形の立上がりおよび立下が
り時の段を検出する内部処理)を示すフロー図である。
【0051】まず、ステップr1では、解析波形データ
8の時間一電圧座標データテーブルから、信号波形の立
上がり,立下がり時間が算出される。次に、ステップr
2では、算出した立上がり,立下がり時間内に、解析波
形の傾きの極性(正負)変化点があるかどうかが判定さ
れる。
【0052】その結果、変化点がなければ、解析波形に
段がないと判定され、ステップr5で、波形歪対策が不
要であるフラグが立てられて終了する。また、変化点が
あれば、ステップr3では、これらの電圧値がスレッシ
ュホールドからの電圧マージン外にあるかどうかが判定
される。
【0053】その結果、電圧マージン外であれば、ステ
ップr5で、波形歪対策が不要であるフラグが立てられ
て終了する。また、電圧マージン内にあれば、ステップ
r4で、波形歪対策が必要であるフラグが立てられて終
了する。
【0054】すなわち、前述した解析波形には、反射に
よる立上がりおよび立下がり時の波形に段が発生し、場
合によっては回路の誤動作に至る場合があるが、この
点、本実施形態では、信号波形の立上がり,立下がり時
の段が存在するか否かに基づいて波形判定をすることに
より、波形に段が生じて誤動作する可能性のある波形歪
を検出することができる。
【0055】(他の実施形態2)前述した図1の実施形
態における波形判定部12の機能として、上記他の実施
形態1で述べた信号波形の段の電圧レベルによる誤動作
を検出できる機能を併用することにより、信号波形の立
上がり,立下がり時の段を含めた波形歪の検出ができる
ため、より一層厳密に最適な波形歪対策を選定すること
が可能となると共に、波形に段が生じて誤動作する可能
性のある波形歪を検出することが可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、電子回路の反射およびクロストークに
よる信号波形歪を解析して得られる解析波形データにつ
いての、信号波形品質に関わる規定値を生成し入力する
規定値入力手段と、規定値入力手段により入力される規
定値および解析波形データを入力し、当該解析波形デー
タから信号波形歪のレベルが規定値内に収まっているか
否かを判定することにより波形歪対策の必要性を判定す
る波形判定手段と、波形歪対策が纏めて記述された対策
ライブラリと、波形判定手段により波形歪対策が必要で
あると判定された場合に、回路記述ファイルに対策ライ
ブラリ内の波形歪対策を施した波形歪対策処理回路記述
ファイルを生成することにより適切な波形歪対策を自動
選定し解析の実行を指示する波形歪対策実施手段とを備
えるようにしたので、人間系による信号波形歪対策時の
判定ミスをなくし、作業時間の短縮化を図りつつ最適な
信号波形歪対策を選定することが可能な伝送線路解析波
形歪対策処理装置が提供できる。
【0057】また、請求項2に対応する発明によれば、
上記波形判定手段として、波形歪に対する規定値を入力
することにより、波形の立上がり,立下がり遅延時間、
アンダーシュート,オーバーシュートの電圧値、および
スレッシュホールド電圧値が規定値を満たしているか否
かを自動判定し、規定値を満たしていない場合に波形歪
対策が必要であると判定するようにしたので、より一層
厳密に最適な波形歪対策を選定することが可能な伝送線
路解析波形歪対策処理装置が提供できる。
【0058】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、上記波形判定手段として、信号波形の立上がり,立
下がり時の段が存在するか否かを判定し、さらに段が存
在すれば当該段が適切なレベルであるか否かを自動判定
し、適切なレベルでない場合に波形歪対策が必要である
と判定するようにしたので、波形に段が生じて誤動作す
る可能性のある波形歪を検出することが可能な伝送線路
解析波形歪対策処理装置が提供できる。
【0059】さらにまた、請求項4に対応する発明によ
れば、上記波形歪対策実施手段として、対策対象の信号
ラインのインピーダンスを算出し、波形歪対策に対して
当該インピーダンスの整合を自動処理し、回路記述ファ
イル内に組み込みが可能なように接続番号を自動付加し
て、波形歪対策処理回路記述ファイルを自動生成するよ
うにしたので、最もノイズ低減効果の高い波形歪対策を
選定することが可能な伝送線路解析波形歪対策処理装置
が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伝送線路解析波形歪対策処理装置
を備えた伝送線路解析システムの一実施形態を示す機能
ブロック図。
【図2】同実施形態の伝送線路解析システムの作用を説
明するための図。
【図3】同実施形態の伝送線路解析波形歪対策処理装置
における波形判定部の内部処理の詳細を説明するための
フロー図。
【図4】同実施形態の伝送線路解析波形歪対策処理装置
における対策ライブラリをより詳細に説明するための
図。
【図5】同実施形態の伝送線路解析波形歪対策処理装置
における波形歪対策実施部の内部処理の詳細を説明する
ためのフロー図。
【図6】本発明の他の実施形態による伝送線路解析波形
歪対策処理装置における波形判定部の内部処理の詳細を
説明するためのフロー図。
【符号の説明】
1…伝送線路解析装置、 2…レイアウトデータ、 3…素子モデルデータ、 4…回路記述生成部、 5…回路記述ファイル、 6…伝送線路解析部、 7…解析結果表示部、 8…解析波形データ、 9…伝送線路解析波形歪対策処理装置、 10…規定値入力部、 11…規定値データ、 12…波形判定部、 13…波形歪対策結果データ保持部、 14…判定結果表示部、 15…対策ライブラリ、 16…波形歪対策実施部、 17…波形歪対策処理回路記述ファイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 15/74 310B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路の反射およびクロストークによ
    る信号波形歪を解析して得られる解析波形データについ
    ての、信号波形品質に関わる規定値を生成し入力する規
    定値入力手段と、 前記規定値入力手段により入力される規定値および前記
    解析波形データを入力し、当該解析波形データから信号
    波形歪のレベルが前記規定値内に収まっているか否かを
    判定することにより波形歪対策の必要性を判定する波形
    判定手段と、 波形歪対策が纏めて記述された対策ライブラリと、 前記波形判定手段により波形歪対策が必要であると判定
    された場合に、回路記述ファイルに前記対策ライブラリ
    内の波形歪対策を施した波形歪対策処理回路記述ファイ
    ルを生成することにより適切な波形歪対策を自動選定し
    前記解析の実行を指示する波形歪対策実施手段と、 を備えて成ることを特徴とする伝送線路解析波形歪対策
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の伝送線路解析波形
    歪対策処理装置において、 前記波形判定手段としては、波形歪に対する規定値を入
    力することにより、波形の立上がり,立下がり遅延時
    間、アンダーシュート,オーバーシュートの電圧値、お
    よびスレッシュホールド電圧値が規定値を満たしている
    か否かを自動判定し、規定値を満たしていない場合に波
    形歪対策が必要であると判定するようにしたことを特徴
    とする伝送線路解析波形歪対策処理装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の伝送線路解析波形
    歪対策処理装置において、 前記波形判定手段としては、信号波形の立上がり,立下
    がり時の段が存在するか否かを判定し、さらに段が存在
    すれば当該段が適切なレベルであるか否かを自動判定
    し、適切なレベルでない場合に波形歪対策が必要である
    と判定するようにしたことを特徴とする伝送線路解析波
    形歪対策処理装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の伝送線路解析波形
    歪対策処理装置において、 前記波形歪対策実施手段としては、対策対象の信号ライ
    ンのインピーダンスを算出し、波形歪対策に対して当該
    インピーダンスの整合を自動処理し、回路記述ファイル
    内に組み込みが可能なように接続番号を自動付加して、
    波形歪対策処理回路記述ファイルを自動生成するように
    したことを特徴とする伝送線路解析波形歪対策処理装
    置。
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