JPH1096099A - アルミニウム表面処理における電着塗装方法 - Google Patents

アルミニウム表面処理における電着塗装方法

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JPH1096099A
JPH1096099A JP27187496A JP27187496A JPH1096099A JP H1096099 A JPH1096099 A JP H1096099A JP 27187496 A JP27187496 A JP 27187496A JP 27187496 A JP27187496 A JP 27187496A JP H1096099 A JPH1096099 A JP H1096099A
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JP
Japan
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frames
energizing
frame
electrodeposition coating
current
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Pending
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JP27187496A
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English (en)
Inventor
Seiichi Tsukasa
誠一 政
Hiroaki Oke
弘明 桶
Hideaki Kadochi
秀昭 角地
Nobuhiko Sawai
信彦 沢井
Hironobu Katou
裕伸 加藤
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TOYAMA KEIKINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
TOYAMA KEIKINZOKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通電枠で枠付けされたアルミニウム被塗装物を
電着塗装する方法において、1電解浴について2枠の通
電枠を供給して同時電着塗装を行う場合であっても、均
一でつきまわりのよい塗膜が得られるようにする。 【解決手段】2枠の通電枠4A,4Bにそれぞれ直流電
源又は整流器5A,5Bと内部スイッチ6A,6Bを接
続し、所定量の電流を検出して前記内部スイッチをオフ
する制御器7A,7Bを前記整流器5A,5Bと内部ス
イッチ6A,6Bに接続すると共に、予め、それぞれの
通電枠4A,4Bの被処理物3A,3Bの表面積に応じ
たクーロン量(電流×時間)を設定し、2枠の通電枠4
A,4Bを同一電解浴aに浸漬して同時電解を行うよう
にし、前記制御器7A,7Bが前記の設定クーロン量を
検出することにより前記内部スイッチ6A,6Bをオフ
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウムまたは
アルミニウム合金の電着塗装に関し、特に、均一で、つ
きまわりのよい電着塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム形材等の電着塗装は、形材
等よりなる複数の被塗装物を導電性の搬送枠により枠付
けして一体化し、この搬送枠を通電枠として電槽に供給
し、電槽内の電解浴、即ち、導電性の水性樹脂等よりな
るアニオン性またはカチオン性の電着塗料液を含む浴中
に浸漬し、通電枠に取り付けられた被塗装物をアノード
またはカソードとして電槽内の対極との間に直流電圧を
印加して塗料成分を泳動させ、被塗装物上に析出させる
ものであり、析出した塗膜は漸次脱水して電流が通り難
くなるので、塗装面が移動し、全体として他の塗装方法
に比べて比較的均一な膜厚の塗膜を形成できる特徴があ
る。
【0003】このような電着塗装方法としては、一般
に、図2(a)に示すように、2浴型の電槽10に対し
て、電解浴b,c毎にそれぞれ交流電源に接続する整流
器11Aと内部スイッチ12Aを備える通電枠13A
と、同様の整流器11Bと内部スイッチ12Bを備える
通電枠13Bを、各電解浴b,c毎に備える一対の電槽
対極板14A,14B間に供給する1浴1枠方式によ
り、通電枠13A,13Bと対極板14A,14B間に
電圧を印加して被塗装物15A,15Bの電着塗装を行
うようにしている。
【0004】また、作業性や作業規模を考慮して、図2
(b)のように、一つの電槽16内の電解浴dに1組の
整流器17と内部スイッチ18を共用する形に接続した
2枠の通電枠19A,19Bを同時に供給する1浴2枠
方式により、電槽16に備える両側一対の対極板20と
の間に電圧を印加し、2枠分の被塗装物21A,21B
を同時に電着塗装する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電解浴
毎に整流器を備える通電枠を1枠づつ供給する前者の1
浴1枠方式の場合、被塗装物への電流の流れ方が揃い、
塗膜のつきまわりは良好であるが、被塗装物に対して電
槽の対極板数が多く、また、作業効率の点から電解浴を
並列する2浴型の電槽を必要とするので電槽の幅寸法が
大となり、さらにまた、電槽の設置面積が大になる等設
備費を主とするイニシアルコストが高いものになるとい
う問題がある。
【0006】2枠の通電枠を同時に1電解浴に供給する
後者の1浴2枠方式の場合は、両通電枠の対向側に面し
た被塗装物の非対極面は電流のまわり方のずれから電着
塗装皮膜の膜厚が薄くなり易いという問題があり、ま
た、この1電解浴において2枠同時の電着塗装を行う場
合、供給電流の制御も両通電枠を区別せずに合計電流量
を対象として行われているので、特に、処理面積が異な
る被塗装物を取り付けた通電枠の同時処理においては、
処理面積の小さな被塗装物の膜厚が過剰に厚くなる等、
1通電枠の両面側に対極板を配して電着塗装を行う前者
の1浴1枠方式の場合に比べて塗料のつきまわりが悪い
ものになるという問題があった。
【0007】本発明は、このような問題に鑑み、アルミ
ニウム表面処理の電着塗装において、1電解浴について
2枠の通電枠を供給して同時電着塗装を行う場合であっ
ても、均一でつきまわり性のよい塗膜が得られ、従っ
て、建屋や設備面積の制約に対応できる電着塗装方法の
提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、通電枠で枠付けされたアルミニウム被塗
装物を電着塗装する電着塗装方法において、2枠の前記
通電枠にそれぞれ直流電源と内部スイッチを接続すると
共に設定クーロン量を検出して前記内部スイッチをオフ
する制御器を前記直流電源と前記内部スイッチに接続
し、それぞれの通電枠に枠付けされた被塗装物の処理面
積に応じたクーロン量を設定し、2枠の前記通電枠を同
一電解浴に同時に浸漬して電圧を印加すると共に、前記
設定クーロン量を検出することにより前記内部スイッチ
をオフするようにしたことを特徴とするアルミニウム表
面処理における電着塗装方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、電槽1には、
所定の電着塗料液aを収容し、両側にカソード2又はア
ノードを一対に配置すると共に、それぞれ被塗装物3
A,3Bを取り付けて一体とした2枠の通電枠4A,4
Bにはそれぞれ直流電源として図示しない交流電源に接
続した整流器5A,5Bと内部スイッチ6A,6Bを接
続し、前記整流器5A,5Bと前記スイッチ6A,6B
にそれぞれ制御器7A,7Bを接続し、該制御器7A,
7Bにはそれぞれ取り付けた前記被塗装物3A,3Bの
処理面積に応じた所定電流量即ち所定クーロン量(電流
×時間)を入力して置き、このクーロン量に達したら前
記スイッチをオフとするように設定する。
【0010】そして、その2枠の通電枠4A,4Bをア
ノードまたはカソードとして前記電槽1に供給して、所
定電圧を印加すると、電着塗料液aの塗膜物質が泳動
し、各通電枠4A,4Bにおいては、被塗装物3A,3
Bに通電量に応じた塗膜物質が凝集析出し塗装が行われ
る。通電量がそれぞれ所定クーロン値に達するとそれぞ
れの制御器7A,7Bを通じて各スイッチ6A,6Bが
オフされ、電着塗装が終了する。従って、処理面積の小
さい通電枠に対しても、過剰な電流が流れることなく、
処理面積の大きい通電枠の場合と同様な電着が行われ
る。
【0011】
【実施例】図1に示すように、第1の系列の整流器5A
に接続した制御器7Aは、通電枠4Aの被処理物3Aを
流れる電流量を検知し、予め設定したクーロン量に達し
たら、内部スイッチ6Aにて、通電オフとするクーロン
制御を行うもので、第2の系列においても制御器7Bも
通電枠4Bの被処理物3Bを流れる電流量により、設定
クーロン量を検知して内部スイッチ6Bをオフする同様
の制御を行うものである。
【0012】従来例1として、図2(a)に示した2浴
型電槽による従来の1浴1枠方式と、従来例2として、
図2(b)に示した同一電源によって電着塗装を行う従
来の1浴2枠方式とにより電着塗装を行い、また、実施
例1として、図1に示した個別電源によるクーロン量を
通電枠毎に制御できるようにした本発明方法の1浴2枠
方式により電着塗装を行って塗料のつきまわりを比較し
た。
【0013】被塗装物として、JIS H 4100に
おけるA6063−T5 の規定によるアルミニウム合金
押出し形材で、横幅100mm、縦幅33mm、長さ
5.0mで表面積が1.7m2 の長尺のC型形材を用い
た。各電解浴分として、このC型形材を24本取り付け
た第1の通電枠(表面積計 40.8m2 )と、同じく
前記C型形材を24本取り付けた第2の通電枠(表面積
計 40.8m2 )を用意し、カチオン電着塗料液を入
れたそれぞれの方式の電槽内の電解浴にアノードとして
浸漬し、従来通り設定電圧150Vで電解を行った。な
お、本発明の方法においては、設定クーロンを650ク
ーロン/m2 とし、30秒間の低電圧によるソフトスタ
ートの後、電圧150Vとなるようにした。
【0014】得られた処理塗装物の1本毎について、上
部50cm、中央部、下部50cmの位置における対極
面と非対極面の6点について塗膜厚を測定した。得られ
た従来例1,2と実施例1における塗膜の平均厚さX
meanとそのばらつきσを表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】この結果から、本発明の方法によれば、同
一電解浴における同時電解でありながら、従来の1浴2
枠方式の場合よりもつきまわりがよくばらつきの少ない
厚さの塗膜が得られ、従来の1浴1枠方式に比較しても
遜色のないつきまわりのよい塗装皮膜が得られることが
わかる。
【0017】さらに、通電枠の被塗装物の処理面積を変
え、前記実施例1の場合と同様、従来例3として従来の
1浴1枠方式による電着塗装と、従来例4として従来の
1浴2枠1電源方式による電着塗装を行い、また、実施
例2として本発明の同一電解浴2枠2電源方式による電
着塗装を行ってその結果を比較した。被処理物は実施例
1の場合と同様寸法のC型アルミニウム合金押し出し形
材を用い、通電枠として第1枠には被処理物を12本取
り付けて処理表面積を20.4m2 とし、第2枠には2
4本取り付けて処理表面積を40.8m2 とした。他の
処理条件及び塗膜厚の測定条件は前記比較例1,2と前
記実施例1の場合と同様とした。得られた塗膜の平均厚
さXmeanとそのばらつきσを、比較例3,4及び実施例
2として表2に示した。
【0018】
【表2】
【0019】本発明の方法によれば、通電枠の被処理物
の処理面積が異なる場合にあって、同一電解浴2枠方式
ながら、従来の1浴2枠1電源方式の場合に比べ十分に
優れたつきまわりの塗膜が得られ、従来の1浴1枠方式
と略同等につきまわりのよい均一な膜厚の塗膜が得られ
た。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
同一電解浴2枠方式ながら、従来の1浴1枠方式と同様
につきまわりのよい良好な結果が得られることから、従
来の2浴型電槽の幅寸法を短縮でき、従って、建屋や敷
地の懸念なく、且つ、対極極板を節減できると共に、設
備費を節減できるなど、イニシアルコストを大幅に節減
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する電槽を示す略正面断面
図である。
【図2】従来の方法を実施する電槽を示す略正面断面図
であり、(a)は同一電解浴1枠法の場合で、(b)は
同一電解浴2枠法の場合である。
【符号の説明】
1 電槽 2 対極板 3A,3B 被塗装物 4A,4B 通電枠 5A,5B 整流器 6A,6B 内部スイッチ 7A,7B 制御器 a 電解浴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢井 信彦 富山県新湊市奈呉の江13番地の3 富山軽 金属工業株式会社内 (72)発明者 加藤 裕伸 富山県新湊市奈呉の江13番地の3 富山軽 金属工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電枠で枠付けされたアルミニウム被塗
    装物を電着塗装する電着塗装方法において、2枠の前記
    通電枠にそれぞれ直流電源と内部スイッチを接続すると
    共に設定クーロン量を検出して前記内部スイッチをオフ
    する制御器を前記直流電源と前記内部スイッチに接続
    し、それぞれの通電枠に枠付けされた被塗装物の処理面
    積に応じたクーロン量を設定し、2枠の前記通電枠を同
    一電解浴に同時に浸漬して電圧を印加すると共に、前記
    設定クーロン量を検出することにより前記内部スイッチ
    をオフするようにしたことを特徴とするアルミニウム表
    面処理における電着塗装方法。
JP27187496A 1996-09-20 1996-09-20 アルミニウム表面処理における電着塗装方法 Pending JPH1096099A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105177667A (zh) * 2015-10-19 2015-12-23 广东坚美铝型材厂(集团)有限公司 着色控制方法及***

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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