JPH1096097A - 電気めっき装置 - Google Patents

電気めっき装置

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JPH1096097A
JPH1096097A JP25154396A JP25154396A JPH1096097A JP H1096097 A JPH1096097 A JP H1096097A JP 25154396 A JP25154396 A JP 25154396A JP 25154396 A JP25154396 A JP 25154396A JP H1096097 A JPH1096097 A JP H1096097A
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JP
Japan
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current
metal strip
current shielding
plating
interval
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JP25154396A
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English (en)
Inventor
Hisanori Akino
久則 秋野
Toshinori Ozaki
敏範 尾崎
Masakatsu Tomobe
政勝 友部
Hideji Ito
秀治 伊藤
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平行縞の発生を防止し、めっき膜厚の分布を均
一化できる電気めっき装置。 【解決手段】アノード極71〜83及び84〜96と交
互にバイポーラコンダクタ21〜46を設け、しかも、
異形金属条体3の平行な面のアノード極73〜80、8
6〜93を突出させているので、電極間における電流の
流線が異形金属条体3に対して垂直に分配され、めっき
膜厚が均一化される。即ち、異形金属条体3の板厚部の
異なるエッジ部或いは条体端部の電流集中又は電流遮蔽
が緩和され、めっき膜厚の変動が抑えられる。異形金属
条体3側の電流遮蔽板の先端形状をエッジ型とすること
で、更に平行縞の発生を防止でき、めっきの仕上がりも
良好となる。電流遮蔽板のスリット間隔δ及び電流遮蔽
板4A及び4Bと、異形金属条体3との間の距離を調節
することで、膜厚などのめっき条件が異なっても、最適
な間隔及び距離に容易に変更設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気めっき装置に
関し、特に、金属条体に対する電気めっきに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、金属条体に対する電気めっき装置
の改良が種々行われている。図12は、従来の電気めっ
き装置の構成を示す側断面図である。この図12におい
て、めっき槽1内に陽極2を設け、陰極として機能する
異形金属条体3を断面縦方向に走行させる。本電気めっ
き装置は、同一断面で表面に凸部3cを有する異形金属
条体3の電気めっき装置であって、断面を縦方向にし
て、めっき槽1内を走行する異形金属条体3の両側に、
めっき電流密度を調節するスリット入り電流遮蔽板4を
それぞれ設け、更に、槽下部より流体を噴出して、めっ
き液を流動する流体ノズル6を設けた電気めっき装置で
ある。
【0003】ここで、電流遮蔽板4でめっき電流を調節
することによって、異形金属条体3の端部3a、3bの
めっき膜厚が厚くなることが防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気めっき装置では、スリットの間隔が異形金属条体3
に対して垂直になっており、この異形金属条体3が槽を
通過する際に、最終めっき仕上がりの段階で平行縞が発
生するという問題があった。
【0005】このようなことから、平行縞の発生を防止
し、めっき膜厚の分布を均一化できる電気めっき装置の
実現が要請されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、第1の発明は、
第1の電極体として機能するめっき対象金属条体と、こ
のめっき対象金属条体に対向するものであって第1の電
極体に対して逆極の第2の電極体との間に、少なくとも
2以上の電流遮蔽板が間隔を空け平行配置してなる電気
めっき装置において、以下のような構成で上述の課題を
解決する。
【0007】即ち、第1の発明は、電流遮蔽板が、電流
の流路に合わせて斜め状又はうねり状の板でなると共
に、電流遮蔽板の間隔が、めっき対象金属条体の形状及
び寸法に対応した間隔である。
【0008】このように構成することで、めっき対象金
属条体に対する電流遮蔽板による電流の分配が最適化さ
れる電流遮蔽効果によって電流分布が均一化される。
【0009】また、第2の発明は、第1の電極体として
機能するめっき対象金属条体と、このめっき対象金属条
体に対向するものであって第1の電極体に対して逆極の
第2の電極体との間に、少なくとも2以上の電流遮蔽板
が間隔を空け平行配置してなる電気めっき装置におい
て、以下のような構成で上述の課題を解決する。
【0010】即ち、第2の発明は、電流遮蔽板の間隔の
中央付近に電流の流れを集中させるために、上記電流遮
蔽板の間隔に対応する部分に上記第2の電極体の突出部
を形成すると共に、この第2の電極体の突出部を挟むよ
うにバイポーラコンダクタを配置してなる。
【0011】このように構成することで、電流遮蔽板間
に流れる電流の分布が均一化され、電流の流線が金属条
体に対して垂直に分配することができるので、めっき膜
厚が均一化される。
【0012】また、上述の第1の発明及び第2の発明に
おいて、めっき対象金属条体と電流遮蔽板との間隔を、
めっき仕上がり要求性能に対応した間隔にする。このよ
うにすることで、めっき要求条件に応じためっき仕上が
りにさせることができる。
【0013】更に、上述の第1の発明及び第2の発明に
おいて、電流遮蔽板の両電極体側の端部を、先細りのエ
ッジにする。このように構成することで、均一なめっき
膜厚を得ると共に平行縞の防止効果を向上させることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施の形態を
図面を用いて説明する。
【0015】〔第1の実施の形態〕そこで、本第1の実
施の形態においては、スリット入り電流遮蔽板の導入、
或いはアノード電極の間にバイポーラコンダクタを交互
に配置し、均一な膜厚のめっきができるように電気めっ
き装置を構成する。
【0016】具体的には、スリット入り電流遮蔽板及び
アノード極間にバイポーラコンダクタを配置し、金属条
体の平行な面のアノード極を突出させることによって、
上述の問題点を解決し、平行縞の発生及びめっき厚分布
の均一化を図る。
【0017】図1は、本第1の実施の形態の電気めっき
装置の構成を表す側断面図である。この電気めっき装置
は、異形金属条体3に対するめっき装置であって、断面
を縦方向にしてめっき槽を走行する異形金属条体3の両
側に、めっき電流密度を制御するスリット入り電流遮蔽
板4A及び4Bをそれぞれ設け、更に、アノード極間に
バイポーラコンダクタ21〜46を配置し、異形金属条
体3の平行な面のアノード極73〜80を突出させ、そ
れにめっき槽下部から流体を噴出してめっき液を流動す
る流体ノズル6を設けたものである。
【0018】この図1において、異形金属条体3の両側
にスリット入りの電流遮蔽板4A及び4Bとアノード極
71〜83及び84〜96の間に交互にバイポーラコン
ダクタ21〜46を設けている。このバイポーラコンダ
クタ21〜46は、電気的には絶縁体ではなく、アノー
ド極71〜83及び84〜96よりも電気伝導率が低く
い、正負両極を有する伝導体である。また、この異形金
属条体3の平行な面のアノード極73〜80、86〜9
3を突出させている。このようにすることによって、バ
イポーラコンダクタで挟まれている突出したアノード極
から電流を集中して放出し、しかもスリット入りの電流
遮蔽板4A及び4Bのスリット間の中央付近で一様に電
流が流れるようにすることができる。
【0019】即ち、スリット入りの電流遮蔽板4A及び
4Bによる電流の分配が最適化される電流遮蔽効果と、
アノード極71〜83及び84〜96に交互に配置した
バイポーラコンダクタ21〜46とによって、電流分布
が均一化される。この結果、異形金属条体3の端部3
a、3b及び凸部3cでの膜厚の不足或いは膜厚過剰に
なるといった問題がなくなり、めっき膜厚分布の均一化
が図れる。また、めっきの仕上がりも平行縞を防止で
き、良好であることを確認できた。
【0020】つまり、この図1においては、アノード極
71〜83及び84〜96間にバイポーラコンダクタ2
1〜46を配置し、異形金属条体3の平行な面のアノー
ド極73〜80、86〜93を突出させたことで、めっ
き厚の均一化及び平行膜の発生を防止することができ
た。
【0021】また、めっき条件に柔軟に対応できるよう
にするため、更に、電流遮蔽板4A及び4Bを送り治具
9に装着して水平方向に移動自在に設け、フィードモー
タ8の回転によって、電流遮蔽板4A及び4Bの異形金
属条体3に対する位置L1、L2を可変できるように構
成した。このように構成することで、全面に対するめっ
きをする場合に、電流遮蔽板4A及び4Bの位置を適切
に調節設定することができる。
【0022】次に、スリット入り電流遮蔽板4A及び4
Bのスリット間隔がどのようにめっき膜厚に及ぼしてい
るかを説明する。図2は、異形金属条体3に対するスリ
ット入り電流遮蔽板4A及び4Bのスリット間隔の説明
図である。この図2において、スリット間隔δは、異形
金属条体3に対して平行な部分をきめ細かくし、それ以
外の部分を粗く設定することによって、効率的にめっき
することができる。例えば、図2に示すように、δ1<
δ2<δ3のように設定することもできる。
【0023】図3は、スリット間隔δを変化させたとき
の平滑面3d側の膜厚分布図である。図4は、スリット
間隔δを変化させたときの凸側の3a、3b、3c側の
膜厚分布図である。これらの図3、図4において、スリ
ット間隔δが2mm、5mm、20mmのときの、横軸は異形
金属条体3の条幅で、縦軸はめっき膜厚を示す。これら
の図3、図4からスリット間隔δが大きくなると、めっ
き膜厚の大きい部分と小さい部分との比が大きくなり、
逆にスリット間隔δが小さくなっていくと膜厚のばらつ
きが小さくなる。スリット間隔δが小さいほど、電流の
分配が細かくなることが解った。具体的には、スリット
間隔δを2〜40mmの範囲で最適に設定することによっ
て、異形金属条体3に対するめっき膜厚を均一化するこ
とができる。尚、スリット間隔δを2mm未満に設定する
と装置の強度を更に十分な強度にする必要があり容易で
はない。また、スリット間隔δを40mmよりも大きくす
ると、電流遮蔽効果が小さくなり、好ましくない。
【0024】図5は、異形金属条体3側のスリット入り
電流遮蔽板4A及び4Bの先端形状をエッジ型にした説
明図である。このように先端形状をエッジ形状にするこ
とで、均一なめっき膜厚を得ると共に、平行縞の防止効
果を更に向上させることができる。例えば、エッジ部分
の長さWは、例えば、5〜20mm程度にすることが好ま
しい。エッジ部分の長さWが、5mm以下の場合は、平行
縞の防止効果を小さくし、逆に20mmよりも長い場合
は、装置強度を十分に保つように構成することが困難で
ある。
【0025】(本発明の第1の実施の形態の効果)以上
の本発明の第1の実施の形態によれば、スリット入りの
電流遮蔽板4A及び4Bとアノード極71〜83及び8
4〜96の間に交互にバイポーラコンダクタ21〜46
を設け、しかも、異形金属条体3の平行な面のアノード
極73〜80、86〜93を突出させているので、電極
間における電流の流線が異形金属条体3に対して垂直に
分配され、めっき膜厚が均一化される。即ち、異形金属
条体3の板厚部の異なるエッジ部或いは条体端部の電流
集中又は電流遮蔽が緩和されるため、めっき膜厚の変動
が抑えられる。また、斜め状のスリット入りの電流遮蔽
板7の間隔を異形金属条体3の形状及び寸法に合わせて
細くしたり、粗くしたりすることで、めっき膜厚を均一
化することができる。
【0026】更に、異形金属条体3側の電流遮蔽板の先
端形状をエッジ型とすることによって、更に平行縞の発
生を防止でき、めっきの仕上がりも良好となる。更にま
た、電流遮蔽板のスリット間隔δ及び電流遮蔽板4A及
び4Bと、異形金属条体3との間の距離を変更できるよ
うにしたことで、膜厚などのめっき条件が異なっても、
その条件にそった最適な間隔及び距離に容易に変更設定
することができ、機能的な電気めっき装置を実現するこ
とができる。
【0027】(第1の実施の形態の変形例)尚、上述の
第1の実施の形態において、スリット入り電流遮蔽板4
A及び4Bの形状を他の形状にすることもできる。例え
ば、図6は、スリット入り電流遮蔽板4A1及び4B1
の形状を、うねり状にした斜示図である。このようなう
ねり状のスリット入り電流遮蔽板を使用することで、更
に細かく電流の流れを調整することができる。
【0028】〔第2の実施の形態〕また、第2の実施の
形態においては、斜め状のスリット入り電流遮蔽板の導
入によって、均一な膜厚のめっきができるように電気め
っき装置を構成する。
【0029】図7は、本第2の実施の形態の電気めっき
装置の側断面図である。この図7において、上述の第1
の実施の形態と特徴的に異なることは、アノード極2は
従来と同様としながらも、スリット入り電流遮蔽板を斜
め状の形状のスリット入り電流遮蔽板7にしていること
である。この斜め状の形状のスリット入り電流遮蔽板7
をスリット間隔δで配置する。このように配置すること
で、アノード極2とカソード極となる異形金属条体3と
の電極間における電流の分布が均一化されるので、例え
ば、異形金属条体3の板厚部が異なるエッジ部或いは条
体端部の電流集中又は電流遮蔽が緩和されるため、めっ
き厚の変動が抑えられる。
【0030】即ち、斜め状のスリット入り電流遮蔽板7
による電流の分配が最適化される電流遮蔽効果により、
電流分布が均一化される。この結果、異形金属条体3の
端部3a、3b及び凸部3cでの膜厚の不足或いは膜厚
過剰になるといった問題がなくなり、めっき膜厚分布の
均一化が図れる。また、めっきの仕上がりも平行縞を防
止でき、良好であることを確認できた。
【0031】また、めっき条件に柔軟に対応できるよう
にするため、斜め状のスリット入り電流遮蔽板7を送り
治具9に装着して水平方向に移動自在に設けているの
で、フィードモータ8の回転によって、斜め状のスリッ
ト入り電流遮蔽板7の異形金属条体3に対する位置L
1、L2を可変できる。
【0032】図8は、図7の電気めっき装置を面Aから
見た斜示図である。図8において、電流遮蔽板7は、側
断面では、うねり状になっており、面A側から見ると、
平板がスリット間隔δごとに平行配置されているように
見える。これらの電流遮蔽板7は、ラック10の予め電
流遮蔽板を挿入し得るように形成された所定間隔のスリ
ットに最適間隔で挿入する。この挿入間隔は、めっき対
象の異形金属条体3の形状及び寸法に合わせて定める。
更に、このラック10は、送り治具9によって動かすこ
とができ、異形金属条体3との間隔を自由に変更設定す
ることができる。
【0033】図9は、異形金属条体3に対する斜め状ス
リット入り電流遮蔽板7のスリット間隔の説明図であ
る。この図9において、スリット間隔δは、異形金属条
体3に対して平行な部分をきめ細かくし、それ以外の部
分を粗く設定することによって、効率的にめっきするこ
とができる。例えば、図9に示すように、δ2<δ1<
δ3のように設定することもできる。
【0034】スリット間隔δを変化させたときの平滑面
3d側の膜厚分布と、スリット間隔δを変化させたとき
の凸側の3a、3b、3c側の膜厚分布とは、上述の図
3、図4と同じような特性の膜厚分布を得ることができ
た。即ち、スリット間隔δが大きくなると、めっき膜厚
の大きい部分と小さい部分との比が大きくなり、逆にス
リット間隔δが小さくなっていくと膜厚のばらつきが小
さくなる。スリット間隔δが小さいほど、電流の分配が
細かくなることが解った。具体的には、スリット間隔δ
を2〜40mmの範囲で最適に設定することによって、異
形金属条体3に対するめっき膜厚を均一化することがで
きる。
【0035】図10は、異形金属条体3側の斜め状スリ
ット入り電流遮蔽板7の先端形状を上述の第1の実施の
形態と同様にエッジ型にした説明図である。このように
先端形状をエッジ形状にすることで、均一なめっき膜厚
を得ると共に、平行縞の防止効果を更に向上させること
ができる。エッジ部分の長さWは、例えば、5〜20mm
程度にすることが好ましい。
【0036】(本発明の第2の実施の形態の効果)以上
の本発明の第2の実施の形態によれば、アノード極2と
異形金属条体3との間に斜め状のスリット入りの電流遮
蔽板7を平行配置したことで、電極間における電流の流
線を最適に調整することができ、異形金属条体3に対し
て垂直に分配され、めっき膜厚が均一化される。即ち、
異形金属条体3の板厚部の異なるエッジ部或いは条体端
部の電流集中又は電流遮蔽が緩和されるため、めっき膜
厚の変動が抑えられる。また、斜め状のスリット入りの
電流遮蔽板7の間隔を異形金属条体3の形状及び寸法に
合わせて細くしたり、粗くしたりすることで、めっき膜
厚を均一化することができる。
【0037】更に、異形金属条体3側の電流遮蔽板の先
端形状をエッジ型とすることによって、更に平行縞の発
生を防止でき、めっきの仕上がりも良好となる。更にま
た、電流遮蔽板のスリット間隔δ及び電流遮蔽板7と、
異形金属条体3との間の距離を変更できるようにしたこ
とで、膜厚などのめっき条件が異なっても、その条件に
そった最適な間隔及び距離に容易に変更設定することが
でき、機能的な電気めっき装置を実現することができ
る。
【0038】(第2の実施の形態の変形例)尚、上述の
第2の実施の形態において、斜め状のスリット入り電流
遮蔽板7を平板としたが、他の形状にすることもでき
る。例えば、図11は、スリット入り電流遮蔽板7の形
状を、うねり状にした斜示図である。このようなうねり
状のスリット入り電流遮蔽板7Aを使用することで、更
に細かく電流の流れを調整することができる。
【0039】(他の実施の形態)また、金属条体3は、
凸部を有する図12に示した形状だけでなく、凹部を有
する形状の金属条体や、円形の金属条体などであっても
適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、電流遮蔽板
の形状を最適に変えたり、電流遮蔽板の間隔をめっき対
象金属条体の形状や寸法に合わせて変えたり、電流遮蔽
板の間隔に対応して電極の構造に突出部を設けるなどし
たことで、電流遮蔽板による電流の分配が最適化される
電流遮蔽効果によって、電流分布が均一化されるため、
平行縞の発生を防止し、めっき膜厚の分布を均一化でき
る電気めっき装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電気めっき装置の
側断面図である。
【図2】第1の実施の形態のスリット入り電流遮蔽板の
スリット間隔の説明図である。
【図3】第1の実施の形態のスリット間隔を変化させた
ときの平滑面側の膜厚分布図である。
【図4】第1の実施の形態のスリット間隔を変化させた
ときの凸面側の膜厚分布図である。
【図5】第1の実施の形態のスリット入り電流遮蔽板の
エッジ部の拡大図である。
【図6】第1の実施の形態の変形例を表す電流遮蔽板の
構造説明図である。
【図7】第2の実施の形態の電気めっき装置の側断面図
である。
【図8】第2の実施の形態の電気めっき装置の他の面か
ら見た斜視図である。
【図9】第2の実施の形態の斜め状のスリット入り電流
遮蔽板のスリット間隔の説明図である。
【図10】第2の実施の形態の斜め状のスリット入り電
流遮蔽板のエッジ部の拡大図である。
【図11】第2の実施の形態の変形例を表す電流遮蔽板
の構造説明図である。
【図12】従来例の電気めっき装置の側断面構造図であ
る。
【符号の説明】
1A 電気めっき装置 3 異形金属条体 4A、4B スリット入り電流遮蔽板 5 めっき液 6 流体ノズル 8 フィードモータ 9 送り治具 21〜46 バイポーラコンダクタ 71〜96 アノード極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 秀治 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社電線工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電極体として機能するめっき対象金
    属条体と、このめっき対象金属条体に対向するものであ
    って第1の電極体に対して逆極の第2の電極体との間
    に、少なくとも2以上の電流遮蔽板が間隔を空けて平行
    配置してなる電気めっき装置において、上記電流遮蔽板
    が、電流の流路に合わせて斜め状又はうねり状の板でな
    ると共に、上記電流遮蔽板の間隔が、上記めっき対象金
    属条体の形状及び寸法に対応した間隔であることを特徴
    とする電気めっき装置。
  2. 【請求項2】第1の電極体として機能するめっき対象金
    属条体と、このめっき対象金属条体に対向するものであ
    って第1の電極体に対して逆極の第2の電極体との間
    に、少なくとも2以上の電流遮蔽板が間隔を空けて平行
    配置してなる電気めっき装置において、上記電流遮蔽板
    の間隔の中央付近に電流の流れを集中させるために、上
    記電流遮蔽板の間隔に対応する部分に上記第2の電極体
    の突出部を形成すると共に、この第2の電極体の突出部
    を挟むようにバイポーラコンダクタを配置してなること
    を特徴とする電気めっき装置。
  3. 【請求項3】上記めっき対象金属条体と上記電流遮蔽板
    との間隔が、めっき仕上がり要求性能に対応した間隔で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の電気めっき
    装置。
  4. 【請求項4】上記電流遮蔽板の両電極体側の端部が、先
    細りのエッジであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の電気めっき装置。
JP25154396A 1996-09-24 1996-09-24 電気めっき装置 Pending JPH1096097A (ja)

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