JPH1094990A - ワイヤ駆動リンク装置およびその駆動制御装置 - Google Patents

ワイヤ駆動リンク装置およびその駆動制御装置

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JPH1094990A
JPH1094990A JP8274186A JP27418696A JPH1094990A JP H1094990 A JPH1094990 A JP H1094990A JP 8274186 A JP8274186 A JP 8274186A JP 27418696 A JP27418696 A JP 27418696A JP H1094990 A JPH1094990 A JP H1094990A
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潤 笹原
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    • B25J9/16Programme controls
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ駆動リンク装置において、ワイヤを応
力検出手段の一部とすることで、検出手段の構成を簡易
にすると共に、強度においても十分な装置を提供すると
共に、コンプライアンス制御を可能とする。 【解決手段】 ワイヤを応力−磁気効果を備えたアモル
ファス合金材にし、それにコイルを装着して応力(トル
ク)を検出。検出値に応じてリンクを駆動することでコ
ンプライアンス制御を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はワイヤ駆動リンク
装置およびその駆動制御装置に関し、より詳しくはロボ
ットハンドなどのワイヤ駆動リンク装置およびその駆動
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットハンドなどのワイヤ駆動リンク
装置としては、例えば特開平6−8178号公報で提案
のワイヤ駆動多関節装置が知られている。この装置は人
間の手に類似した多指ハンドであって、ベースに4個の
関節を介して順次連結された4個のフレームを備える。
【0003】ベースには各関節に対応した数のモータが
装着されており、各モータ出力軸には駆動プーリ13が
取着され、各フレームに固定された従動プーリ16間に
掛け回されたワイヤ14を引っ張り駆動することで各フ
レームに回転などの自由度を与えている。また、ベース
にはカンチレバー19の一端が固着されてワイヤ14に
張力を付加すると共に、カンチレバー19にはひずみゲ
ージ21が張りつけられ、その曲げ量を検出することで
ワイヤ14の張力を測定する。そして検出された張力を
モータ制御にフィードバックしてハンドへの過負荷を防
止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術においてはワイヤの張力を検出する検出手段
がワイヤと別体であるため、ハンドとして重量が増加す
ると共に、構成が複雑であった。更には、かかる装置に
おいては、一般に、検出精度を上げるには測定箇所の強
度を低下せざるを得ず、従って装置全体として強度の不
足を招くことが多い。
【0005】従って、この発明の目的は上記した従来技
術の欠点を解消し、ワイヤを検出手段の一部とすること
で、検出手段の構成を簡易にしたワイヤ駆動リンク装置
を提供することにある。
【0006】更には、装置全体としての強度においても
十分なワイヤ駆動リンク装置を提供することを第2の目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、基体に取着される少なくとも1個の
リンクと、前記リンクを基体に対して少なくとも1つの
自由度を与えるようにワイヤ駆動するワイヤ駆動機構
と、からなるワイヤ駆動リンク装置において、前記ワイ
ヤを応力−磁気効果を備えた金属材から構成すると共
に、前記ワイヤの磁気変化を検知して前記リンクに加え
られた応力を検出する検出手段を備える如く構成した。
【0008】請求項2項にあっては、前記ワイヤ駆動リ
ンク装置が、前記リンクの他に少なくともn個(n≧
1)のリンクと、それらを連結するm個(m≧1)の関
節を有してなる如く構成した。
【0009】請求項3項にあっては、前記応力−磁気効
果を備えた金属材がFe基またはCo基アモルファス合
金材である如く構成した。
【0010】請求項4項にあっては、前記ワイヤが初期
荷重を印加されてなる如く構成した。
【0011】請求項5項にあっては、前記ワイヤ駆動機
構は、少なくとも前記検出された応力と所定のゲインと
に基づいて前記ワイヤを駆動制御し、前記リンクがワー
クピースを所定の応力で押圧しつつ把持する如く構成し
た。
【0012】
【作用】請求項1項に係る装置にあっては、ワイヤを検
出手段の一部とすることで、検出手段の構成を簡易にす
ることができると共に、装置全体としての強度において
も十分なワイヤ駆動リンク装置を提供することができ
る。
【0013】請求項2項にあっては、請求項1項と同様
の作用効果を有する。尚、実施の形態では4個のリンク
とそれらを連結する4個の関節からなるリンク装置を開
示したが、それに止まらない。
【0014】請求項3項にあっては、Fe基またはCo
基アモルファス合金材である如く構成したので、前記し
た作用効果に加えて、透磁率が応力によって大きく変化
する、いわゆる磁気応力特性を備えているため、応力
(張力)を精度良く検出することができると共に、強度
を一層高めることができる。
【0015】請求項4項にあっては、前記ワイヤが初期
荷重を印加されてなる如く構成したので、断線などの不
都合を検知することができる。
【0016】請求項5項にあっては、前記ワイヤ駆動機
構は、少なくとも前記検出された応力と所定のゲインと
に基づいて前記ワイヤを駆動制御し、前記リンクがワー
クピースを所定の応力で押圧しつつ把持する如く構成し
たので、いわゆるコンプライアンス制御を実現すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の実施の形態を説明する。
【0018】図1はこの発明に係るワイヤ駆動リンク装
置の上面図、図2はその拡大右側面図、図3は模式的な
説明斜視図である。この実施の形態では、装置を人の手
の指を模したロボットハンドに具現化した。
【0019】以下説明すると、この装置は、基体10
a,10bにそれぞれ連結された左右(図1から見て)
2個のリンク機構12a,12bを備える。左右2個の
リンク機構はそれぞれ、基体10に第1の関節14a,
14bを介して連結される第1のリンク16a,16b
と、その第1のリンク16a,16bに第2の関節18
a,18bを介して連結される第2のリンク20a,2
0bを備える。
【0020】基体10a,10bは連結され、ロボット
アーム22に一体的に取着される。このように、この装
置は2指2関節を備え、指に相当する第1、第2のリン
ク16,20は第1、第2の関節14,18を介して相
対回転、即ち、XYZ座標で示す空間において1つの平
面(例えばX−Y平面)内を相対移動する1自由度を与
えられる。
【0021】基体10には、上記した4個の関節14,
18を介して左右で計4個のリンク16,20を駆動す
るために、4個のアクチュエータ24a,24b,24
c,24dが設けられる。
【0022】アクチュエータ24は具体的には図2に示
す如く、リンク駆動用の電動モータ26a,26b,2
6c,26dと、そのモータ出力を減速する減速機28
a,28b,28c,28dと、モータ回転量を検出す
るロータリエンコーダ30a,30b,30c,30d
とを備え、それらが一体的に連結されてなる。(図2に
は26a,28a,30aのみ示す。)
【0023】減速機28の出力軸(図示せず)はそれぞ
れ、各関節用の4個のワイヤリール34a,34b,3
4c,34dに挿入されてボスネジによって固定され
る。4個のワイヤリール34にはそれぞれワイヤ36
a,36b,36c,36dが巻かれており、ワイヤリ
ール34が回転駆動されると、ワイヤ36が引かれて左
右の第1関節14および/または第2の関節18を相対
変位させる。
【0024】上記の構成によって、モータ出力を減速・
増力してワイヤリール34を同方向に回転駆動し、各関
節(リンク)を独立にワイヤ駆動することができる。ま
た、電動モータ26などを基体10に配置することで、
可動部分を軽量にすることができる。
【0025】このワイヤ駆動について図2および図3を
参照してより詳細に説明する。理解の便宜のため、左リ
ンク機構12aについてのみ説明するが、右リンク機構
12bも同様である。
【0026】図2側面図に示す如く、基体10aは断面
コ字状のフレーム100aを有し、その自由端付近でシ
ャフト140a(第1の関節14aを構成する)を介し
てフレーム160aを有する第1のリンク16aが基体
10aに対して相対変位自在に連結される。
【0027】シャフト140a上には第1リンクフレー
ム160aの中央部162aの両側(図で上下側)に2
個づつ、計4個のプーリ40a,42a,44a,46
a(それぞれ径10mm)が独立かつ回転自在に取着さ
れる。また、第1リンクフレーム160aの他端付近に
は計2個のワイヤリテーナ48a,50aがボルト52
a,54aおよびナット56a,58aで固定される。
【0028】第1リンクフレーム160aは、その他端
側で第2のシャフト180a(第2の関節18aを構成
する)を介して同様に第2リンク20aのフレーム20
0aが、第1リンク20aに対して相対変位自在に連結
される。
【0029】第2シャフト18a上には第2リンクフレ
ーム200aの中央部202aの両側にプーリ64a,
66a(それぞれ径10mm)が独立に回転自在に取着
されると共に、第2リンクフレームの先端付近には2個
のワイヤリテーナ68a,70aがボルト72a,74
aおよびナット76a,78aで固定される。
【0030】最初に第1リンク16aの駆動について説
明すると、ワイヤリール34b(図2で見えず)に巻か
れたワイヤ36bの一端は、プーリ40aに1巻きされ
た後、第1リンクフレーム160aの末端付近において
ワイヤリテーナ48aに固定されると共に、ワイヤ36
bの他端はワイヤリール34bを1巻きされた後、図に
おいて下方側のプーリ46aに1巻きされ、次いで下側
のワイヤリテーナ50aに固定される。
【0031】次いで第2リンク20aの駆動について説
明すると、ワイヤリール34aに1巻きされたワイヤ3
6aは第1リンクフレーム160aの基端付近でプーリ
42a上を1巻された後、第2リンクフレーム200a
の基端付近でプーリ64a上に1巻きされ、次いで第2
リンクフレーム200aの先端付近に固定されたワイヤ
リテーナ68aに固定される。他方、ワイヤ36aの他
端はプーリ44aに1巻きされてからプーリ66aに1
巻され、ワイヤリテーナ70a上に固定される。
【0032】従って、電動モータ26aを時計方向に回
転させると、ワイヤ36aの一端は引かれると共に、他
端は緩められ、第2リンク20aは図3に実線で示す如
く、外側、即ち、第2リンク機構12bから離間する方
向に駆動される。電動モータ26aを反時計方向に回転
させると、第2リンク20aは、内側、即ち、第2リン
ク機構12bの第2リンク20bに接近する方向に駆動
される。
【0033】説明は省略するが、第1リンク16aにつ
いても同様であり、これによって左右のリンク機構12
a,12bをリンク(関節)ごとに独立に駆動させるこ
とができ、ワークピース82を把持することができる。
【0034】ここで、ワイヤリテーナ48(50,6
8,70)は図2に示す如く、2枚のディスク480
(500,680,700)を対向させてなり、その間
にワイヤ36を挟んでボルト52(54,72,74)
およびナット56(58,76,78)でカシメて固定
する。
【0035】より詳しくは、ワイヤリテーナの一方(4
8a,68a)ではワイヤ36b,36aの一端をディ
スクの貫通ボルト部(図1にワイヤリテーナ48のそれ
482のみ示す)の図2において手前側で、ワイヤリテ
ーナの他方(50a,70a)ではワイヤ36b,36
aの他端をディスクの貫通ボルト部(図1にワイヤリテ
ーナ50のそれ502のみ示す)後方でディスク間に挟
持し、よって図1の上面図においてワイヤリテーナ上の
ワイヤ固定位置が相互にオフセットするように固定す
る。
【0036】このとき、ワイヤ36の自由端を適宜な張
力(例えば数百gf)で引いた上で固定し、ワイヤ36
に適宜な初期荷重を与える。これによって後述の如く、
断線を検知することができる。
【0037】ワイヤ36としては、1つには十分な把持
力を意図して高強度のアモルファス(非晶質)ワイヤ、
詳しくはFe基アモルファスワイヤ、より詳しくはFe
77.5-Si7.5-B15(径0.13mm)からなる金属繊維を
7本、単純撚りして用いた。強度を確認するために、引
っ張りテストを行ったところ、7本撚り線状態で破断強
度は30kgfであった。関節トルクは最大で15kg
fと推測されるので、十分な剛性を備えていることが確
認できた。尚、Fe基アモルファスワイヤに代えてCo
(コバルト)基アモルファスワイヤを用いても良い。
【0038】ワイヤ36としてアモルファスワイヤを用
いた別の理由は、アモルファス材が周知の如く、他の素
材に比較し、その透磁率が応力によって大きく変化す
る、いわゆる磁気−応力特性を備えているためである。
【0039】即ち、ロボット用ハンドの制御において
は、ハンド自体からの「力」情報を検出し、位置情報と
併せてコンプライアンス制御(柔らかな制御)を行うこ
とが求められている。そのためには、手や指相当部の表
面圧力、関節トルクなどを知る必要があり、圧力セン
サ、トルクセンサ、張力センサなどの適用が試みられて
いる。
【0040】しかしながら、前述の従来技術に見られる
如く、それらのセンサを装着することは、重量増、構造
の複雑化および強度の低下を招いていた。従って、この
発明に係る装置においては、アモルファスワイヤが高強
度と応力を検出できるセンサ機能を兼備した材料である
ことに着目し、ワイヤ駆動用に使用した。
【0041】ここで、応力検出について説明すると、上
記した透磁率の変化は、図4に示す如く、コイルコア8
6を備えたコイル88を設け、ワイヤ36をその中に挿
入して応力センサ90a,90b,90c,90d(前
記した検出手段に相当。図には90a,90bのみ示
す)を構成した。
【0042】そして、コイル88のインピーダンス(イ
ンダクタンス)を計測することで検出する。コイル88
は磁束を有効に使用し、かつワイヤ36の移動を妨げな
いように、小型のテフロンチューブ(内径/外径0.8
/1.4mm)をボビンとした。
【0043】尚、応力センサ90(コイル88)は、図
2、図3に示す如く、ワイヤがプーリと摩擦することで
生じる外乱を排除するために、応力(張力)が直接作用
する、伸展駆動関節プーリの末梢側、具体的には各リン
クの先端付近に配置した。このように4個の関節14,
18に別々に配置した応力センサ90により、結果とし
て各関節トルクを独立に算出することができる。
【0044】トルク(応力)検出は具体的には図5回路
図に示す如く、交流電圧を印加して発振させ、その際の
応力(トルク)変化に起因する電圧変化を整流・増幅
し、マイクロコンピュータからなる制御ユニット94に
取り込むようにした。図において96は整流(平滑)回
路、98は(差動)増幅回路である。
【0045】尚、使用したアモルファスワイヤ36の荷
重−出力電圧特性は、図6に示す如くであるので、出力
電圧が線形を示す0〜4kgfの範囲を使用した。
【0046】このように、ワイヤをセンサ構造の一部と
することにより、重量増、装置の複雑化および強度の低
下を回避することができた。また、ワイヤ36には初期
荷重を与えてあるので、ワイヤ36が断線したときも、
それを検知することができる。
【0047】尚、左右のリンク機構12はそのフレーム
160,200の表面の内側、即ち、ワークピース82
を接触する把持面100には、ゴムなどの弾性材102
a,102bを張り付けて滑り止めとした。
【0048】また左右のリンク機構はそのフレーム16
0,200を含めてアルミ材から作成し、応力センサ9
0との干渉を避けると共に、軽量化、加工の容易化を図
った(尚、ワイヤリテーナ48,50,68,70は、
硬いアモルファスワイヤ36を挟持する都合上、SS材
を用いた)。
【0049】上記の構成により、図1に示す如く、ワー
クピース82を把持することができる。具体的には、予
めワークピース82を把持するための「柔らかさ」を設
定し、後で詳述するようにバネ定数K,粘性係数Dを求
め、位置と力の情報をコンプライアンスという概念の基
に結合することで「柔らかい」制御を実現する。これに
よって、破損しやすい対象物の把持やボルトの位置合わ
せなど、従来、位置制御だけでは実現が困難であった動
作が可能となる。
【0050】図7に上記装置の駆動制御装置を示す。
【0051】応力センサ90の出力は、センサアンプ
(増幅回路98)からA/D変換ボードを経て制御ユニ
ット94に送出される。またロータリエンコーダ30の
出力もインクリメンタルカウンタを経て制御ユニット9
4に送出される。制御ユニット94は後述の如く、検出
値に基づいて電動モータ回転量(操作量)を算出し、D
/A変換器を経てサーボアンプに指令する。サーボアン
プは指令値に基づいて駆動用電源を電動モータ26に供
給する。他方、エンコーダ出力はFV変換器を介してサ
ーボアンプにも入力され、周知の関節角サーボ制御が行
われる。
【0052】次いで、この制御ユニットの動作、即ち、
ワイヤ駆動リンク装置の駆動制御について説明する。
【0053】この制御においては、既述したように、位
置情報と力情報に基づいてコンプライアンス制御を行っ
てワークピースを破損することなく、把持することを可
能とした。それをハードウェア上で実現するために、図
8に示すようなモデルを考えた。図示のモデルにおい
て、関節に柔らかさを与えるために、バネ定数Kを設定
すると、 KΔθ=T ∴ Δθ=T/K の関係となる(T:検出トルク(応力)、Δθ:角度変
位)。
【0054】小さな力で変位を大きくしようとすると、
Kは小さい方が良いが、小さ過ぎるとサーボ機構のゲイ
ンとの兼ね合いで、図9に示す如く、能動的な振動を招
いてしまう。また、Kを大きくし過ぎると、「硬く」な
ってしまって目標変位が得られない。そこで、変位の時
間変分に応じた項(粘性係数D)を導入し、 Δθ=(T/K)−Dθドット としたところ(θドット:角度変位微分値)、図10に
示すように振動を抑えることができた(図9および図1
0はトルクがステップ入力されたときの応答を示す)。
【0055】上記から、現在の角度(目標モータ角度)
をθ、制御指令値(操作量)をθcomとすると、 θcom=θ+Δθ ∴ θcom=θ+{(T/K)−Dθドット} と表すことができる。
【0056】上式に、応力センサ90からの入力Tを与
え、T入力幅に対してできるだけ小さな定数Kと、それ
に見合うDを設定すれば、θcomが決まり、位置と力
のハイブリッド制御となり、結果として応力(トルク)
フィードバックによる「柔らかな制御」を実現すること
ができる。K,Dは、把持する対象物によって適宜設定
する。また、制御は4個のリンク(関節)について独立
に行うようにした。
【0057】図11は上記の制御アルゴリズムを示すフ
ロー・チャートであり、図12はそれをブロック線図と
して表したものである。また、図13は以下に示す制御
での左右のリンク機構12の動作を示す説明上面図であ
る。
【0058】以下、説明すると、先ずS10で装置をイ
ニシャライズすると共に、K,Dの値を適宜な値に設定
する。
【0059】次いでS12に進み、予めオフラインコン
ピュータにおいて演算・設定され、制御ユニット94の
メモリに格納されている外力零のときのモータ目標角度
(目標位置)θの時系列値を読み出す。ここで、(k) は
離散時間系におけるサンプル時間を示す。尚、時系列値
は4個の電動モータ26ごとに用意される。
【0060】続いてS14に進み、読み出したモータ角
度θに基づいて4個の電動モータ26を介して4個のリ
ンク(関節)を駆動制御する。この実施の形態では、図
13(1)から(3)に示すように、2指(リンク機構
12a,12b)を平行状態に駆動し、次いで開いてワ
ークピース82を把持するように制御する。
【0061】尚、図12に示す如く、目標角度θと検出
角度θactおよび目標角速度と検出角速度との偏差が
解消するように、前述の如く関節角サーボ制御が行われ
るが、これ自体は公知なので、説明は省略する。
【0062】この実施の形態ではワークピース82の形
状、位置および材質などが予め与えられ、それに基づい
て定数(ゲイン)Kおよび粘性係数DをS10で設定す
る。ここではワークピース82は具体的には、弾性を備
えたゴム製の球とした。
【0063】続いてS16に進んで前記した応力センサ
90を介して各リンク(関節)に作用している応力(ト
ルク)Tをそれぞれ検出し、S18に進んで目標角度θ
の差分値を求めて角度変位微分値θドットとし、S20
に進んで角度変位Δθを算出する。続いてS22に進ん
で目標角度θ(k) に角度変位を加算して制御指令値θc
omを算出し、S24に進んで算出した制御指令値θc
omに基づいてモータ駆動制御する。
【0064】より具体的には、ワークピース82に対
し、左右のリンク機構12にて把持動作を起こす。ワー
クピース82に触れた瞬間からトルクが検出され、設定
された定数K,粘性係数Dに基づいて算出される制御指
令値θcomに達するまで、S16からS24をループ
する。
【0065】上に述べた通り、この装置はロボットハン
ドであって外界認識装置を備えないため、押圧力は設定
値で決定されるが、図示しないロボット本体に外界認識
装置を設け、ワークピースの位置、形状、材質などを認
識させれば、より効果的にコンプライアンス制御を行う
ことができる。即ち、外界認識装置からワークピースを
破損したことが検知された場合、設定値を変更して押圧
力を変えることで、次の動作のときは破損することな
く、把持することもできよう。
【0066】この実施の形態は上記の如く構成したの
で、検出手段の構成を簡易にすることができると共に、
装置全体としての強度においても十分なワイヤ駆動リン
ク装置を提供することができる。
【0067】より具体的には、基体10に取着される少
なくとも1個のリンク16(20)と、前記リンクを基
体に対して少なくとも1つの自由度を与えるようにワイ
ヤ駆動するワイヤ駆動機構(24,36、より具体的に
は26,28,30,34,36,40,42,44,
46,48,50,64,66,68,70)と、から
なるワイヤ駆動リンク装置において、前記ワイヤ36を
応力−磁気効果を備えた金属材から構成すると共に、前
記ワイヤの磁気変化を検知して前記リンクに加えられた
応力を検出する検出手段90を備える如く構成した。
【0068】また、前記ワイヤ駆動リンク装置が、前記
リンク16(20)の他に少なくともn個(n≧1)の
リンク(20(16))と、それらを連結するm個(m
≧1)の関節(14(18))を有してなる如く構成し
た。従って、実施の形態では4個のリンク(関節)から
なる装置を開示したが、1個のリンク(関節)でも良
く、あるいは5個以上のリンク(関節)からなる装置に
も妥当する。更には、ロボットハンドに具現化したが、
その他の機構であっても良い。
【0069】また、前記応力−磁気効果を備えた金属材
がFe基またはCo基アモルファス合金材(36)であ
る如く構成した。尚、その他のアモルファス合金材であ
っても良い。
【0070】また、前記ワイヤ36が初期荷重を印加さ
れてなる如く構成した。
【0071】また、前記ワイヤ駆動機構は、少なくとも
前記検出された応力Tと所定のゲイン(バネ定数Kおよ
び/または粘性係数D)とに基づいて前記ワイヤを駆動
制御し、前記リンクがワークピース82を所定の応力で
押圧しつつ把持する如く構成し、いわゆるコンプライア
ンス制御を実現することができるようにした。
【0072】尚、上記においてリンク装置の素材として
アルミ材を使用したが、樹脂でも良い。
【0073】また、図12において角度に加えて角速度
も制御しているが、角速度は必須のものではなく、角度
のみサーボ制御するだけでも良い。
【0074】
【発明の効果】検出手段の構成を簡易にすることができ
ると共に、装置全体としての強度においても十分なワイ
ヤ駆動リンク装置を提供することができる。また、コン
プライアンス制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るワイヤ駆動のリンク装置を全体
的に示す上面図である。
【図2】図1に示す装置の拡大左側面図である。
【図3】図1装置のワイヤ駆動動作を示す説明斜視図で
ある。
【図4】図1装置に使用するワイヤ(アモルファス)を
用いてなる応力センサを示す説明斜視図である。
【図5】図4の応力センサの出力処理を示す回路図であ
る。
【図6】図4の応力センサを構成するワイヤ(アモルフ
ァス)の荷重−出力特性を示すグラフ図である。
【図7】図1装置の駆動制御装置を全体的に示す説明ブ
ロック図である。
【図8】図7装置の制御アルゴリズムの前提をなす、ト
ルク(応力)と角度変位の関係を示す、図1装置を運動
モデル化した場合を示す説明図である。
【図9】図8装置の制御アルゴリズムを説明する、トル
ク(応力)をステップ入力した場合の角度変位の応答を
示すグラフ図である。
【図10】図9と同様の、トルク(応力)をステップ入
力した場合の角度変位の応答を示すグラフ図である。
【図11】図7装置の制御アルゴリズムを示す説明フロ
ー・チャートである。
【図12】図7装置の制御アルゴリズムを示す、機能ブ
ロック図である。
【図13】図7装置の制御アルゴリズムを示す、説明上
面図である。
【符号の説明】
10 基体 12 リンク機構 14 第1の関節 16 第1のリンク 18 第2の関節 20 第2のリンク 26 電動モータ 34 ワイヤリール 36 ワイヤ(アモルファスワイヤ) 40,42,44,46,64,66 プーリ 48,50,68,70 ワイヤリテーナ 82 ワークピース 88 コイル 90 応力センサ(検出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.基体に取着される少なくとも1個のリ
    ンクと、 b.前記リンクを基体に対して少なくとも1つの自由度
    を与えるようにワイヤ駆動するワイヤ駆動機構と、から
    なるワイヤ駆動リンク装置において、前記ワイヤを応力
    −磁気効果を備えた金属材から構成すると共に、前記ワ
    イヤの磁気変化を検知して前記リンクに加えられた応力
    を検出する検出手段を備えたことを特徴とするワイヤ駆
    動リンク装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤ駆動リンク装置が、前記リン
    クの他に少なくともn個(n≧1)のリンクと、それら
    を連結するm個(m≧1)の関節を有してなることを特
    徴とする請求項1項記載のワイヤ駆動リンク装置。
  3. 【請求項3】 前記応力−磁気効果を備えた金属材がF
    e基またはCo基アモルファス合金材であることを特徴
    とする請求項1項または2項記載のワイヤ駆動リンク装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤが初期荷重を印加されてなる
    ことを特徴とする請求項1項ないし3項のいずれかに記
    載のワイヤ駆動リンク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1項ないし4項のいずれかに記載
    のワイヤ駆動リンク装置において、前記ワイヤ駆動機構
    は、少なくとも前記検出された応力と所定のゲインとに
    基づいて前記ワイヤを駆動制御し、前記リンクがワーク
    ピースを所定の応力で押圧しつつ把持するように構成し
    たことを特徴とするワイヤ駆動リンク装置の駆動制御装
    置。
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