JPH1091961A - データ記録装置およびデータ記録方法、並びに記録媒体 - Google Patents

データ記録装置およびデータ記録方法、並びに記録媒体

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JPH1091961A
JPH1091961A JP8245879A JP24587996A JPH1091961A JP H1091961 A JPH1091961 A JP H1091961A JP 8245879 A JP8245879 A JP 8245879A JP 24587996 A JP24587996 A JP 24587996A JP H1091961 A JPH1091961 A JP H1091961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録および高速ランダムアクセスを可
能にする。 【解決手段】 相変化ディスクに対して、データを、M
CAV(Modified Constant Angular Verlocity)方式
で記録する場合において、線速度が低速のゾーンについ
ては、図2(C)に示す記録パルスにしたがって、ま
た、線速度が高速のゾーンについては、図2(D)に示
す記録パルスにしたがってマークとスペースを形成す
る。即ち、図2(C)または図2(D)において点線で
示すように、記録パルスを構成する始端パルスまたは終
端パルスそれぞれの立ち上がりエッジまたは立ち下がり
エッジの位置を、ゾーンに対応して変化させることによ
り、それらのパルス幅を変化させる。これにより、各線
速度に適した記録報償を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ記録装置お
よびデータ記録方法、並びに記録媒体に関し、特に、例
えば、相変化ディスクなどの記録媒体にマークとスペー
スを形成することによって、データを記録する場合に用
いて好適なデータ記録装置およびデータ記録方法、並び
に記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代の高密度記録媒体として、相変化
ディスクが注目されている。相変化ディスクへの情報の
記録は、図14に示すように、所定の融点以上(例え
ば、600度程度)に加熱して急冷するとアモルファス
状態となり、また、融点以下(例えば、400度程度)
に加熱して徐々に冷却すると再結晶化する記録膜の性質
(相変化)を利用して行われ、情報の再生は、アモルフ
ァスと結晶とで異なる光の反射率を利用して行われる。
ここで、アモルファスまたは結晶部分それぞれは、通
常、マークまたはスペースと呼ばれ、従って、相変化デ
ィスクへの情報の記録は、そこに情報に対応するマーク
とスペースが形成されることによって行われるというこ
とができる。
【0003】ところで、例えば、ミニディスク(商標)
などに代表される光磁気ディスクに対しては、磁界変調
方式によってダイレクトオーバライトが可能であるが、
高速な記録、再生が困難となる。一方、光変調方式によ
れば、高速な記録、再生を行うことが可能であるが、ダ
イレクトオーバライトを実現するには、特殊な記録膜を
用いる必要がある。
【0004】これに対して、相変化ディスクでは、図1
5に示すように、レーザ光を、中パワー(消去レベル)
と高パワー(記録(書き込み)レベル)とに切り換えな
がらマークとスペースを形成することで、既に記録され
ているデータの消去と、新たなデータの記録とを同時に
行うダイレクトオーバライトを、容易に実現することが
できる。なお、データの再生は、記録膜が相変化を起こ
さない程度の低パワー(再生レベル)のレーザ光を照射
することによって行われる。即ち、アモルファスである
マークの反射率は低く、結晶であるスペースの反射率は
高いので、レーザ光を照射することによって得られる反
射光の光量に基づいて、データの再生が行われる。
【0005】相変化ディスクには、上述したように、容
易にダイレクトオーバライトを行うことができる他、光
磁気ディスクと比較して、(1)ピックアップ(光ピッ
クアップ)の構造が簡単、(2)再生信号が大きく、C
/Nが高い、(3)記録層の熱伝導度が小さく、消去動
作温度が高いため、隣接トラックのマークどうしが影響
を及ぼしあいにくく、トラックの高密度化が可能、
(4)データの再生を反射率の違いだけでなく、反射光
の位相差を利用して行うことにより、微小なマークの信
号強度を大きくすることができる、などの高密度化しや
すい利点がある。
【0006】なお、相変化ディスクへのデータの記録
は、純粋な熱記録であり、従って、高密度記録を実現す
るためには、データの記録、消去を行うときの熱の管理
が最も重要となる。
【0007】相変化ディスクに対するデータの記録方式
としては、様々な長さのマークおよびスペースを形成す
ることにより、その両方の長さに対して情報を割り当て
るマークエッジ記録方式がある。このマークエッジ記録
方式によれば、比較的長いマークを形成するために、記
録レベルのレーザ光が長時間照射される場合があるが、
この場合、記録膜の蓄熱効果により、マークの後半部分
ほど、ディスク半径方向の幅が太くなった、涙型のマー
クが形成される。このような涙型のマークを再生する
と、その終端部分のエッジが、理想的な位置からずれる
ため、エラーレートが増加する。
【0008】そこで、マークの後半部分において、半径
方向の幅が広がらないように、レーザ光を発するレーザ
ダイオードなどの発光手段を、マルチパルスで駆動する
ことにより、マークの後半部分で照射光量を弱くする記
録方式Aがある。
【0009】この記録方式Aによれば、図16(A)に
示すように、1クロック(データレート)に対応するパ
ルス幅をTとするとき、長さがnTのマーク(但し、n
は整数)は、次式で示される信号Aによってレーザダイ
オードを駆動することにより形成される(以下、適宜、
レーザダイオードなどの発光手段を駆動するための信号
を記録パルスという)。
【0010】 A=1.5M+(n-2)(0.5S+0.5M)+0.5S・・・(1) 但し、Mは、長さTのHレベルを意味し、Sは、長さT
のLレベルを意味する(MをLレベルに対応させ、Sを
Hレベルに対応させても良い)。
【0011】従って、データ(図16(B))が、例え
ば、2Mである場合、即ち、n=2の場合、式(1)か
ら、1.5M+0.5Sの記録パルスA(1.5TのH
レベル(記録レベル)と0.5TのLレベル(消去レベ
ル))によって、レーザダイオードが駆動される(図1
6(C))。また、データ(図16(B))が、例え
ば、3Mである場合、即ち、n=3の場合、1.5M+
0.5S+0.5M+0.5Sの記録パルスAによっ
て、レーザダイオードが駆動される(図16(C))。
さらに、データ(図16(B))が、例えば、5Mであ
る場合、即ち、n=5の場合、1.5M+3(0.5S
+0.5M)+0.5S(=1.5M+0.5S+0.
5M+0.5S+0.5M+0.5S+0.5M+0.
5S)の記録パルスAによって、レーザダイオードが駆
動される(図16(C))。
【0012】なお、記録方式Aにおいて(後述する記録
方式Bについても同様)、データのnSの部分について
の記録パルスAは、そのままnSとされる。
【0013】しかしながら、記録方式Aでは、マークの
後半部分で照射光量が弱くなるため、その終端部分のエ
ッジが熱的に不安定になり、特に、記録時の線速度が高
速である場合には、その位置の変動が顕著になる課題が
あった。
【0014】そこで、例えば、「相変化ディスク用高速
記録レート・高密度記録方式の検討」、古宮 他、テレ
ビジョン学会技術報告、ITE Technical Report Vol.17,
No.79,PP.7-12,VIR'93-83,(Dec.1993)(以下、文献1と
いう)や、特開平6−295440号公報(以下、文献
2という)、特開平7−129959号公報(以下、文
献3という)などには、マークの終端部分に、ある程度
の光量を照射する記録方式Bが開示されている。
【0015】この記録方式Bによれば、長さがnTのマ
ークが、次式で示される記録パルスBによってレーザダ
イオードを駆動することにより形成される。
【0016】 A=1.0M+(n-2)(0.5S+0.5M)+0.5M+0.5S・・・(2)
【0017】従って、データ(図16(B))が、例え
ば、2Mである場合、即ち、n=2の場合、式(2)か
ら、1.0M+0.5M+0.5S=1.5M+0.5
Sの記録パルスBによって、レーザダイオードが駆動さ
れる(図16(D))。また、データ(図16(B))
が、例えば、3Mである場合、即ち、n=3の場合、
1.0M+0.5S+0.5M+0.5M+0.5S=
1.0M+0.5S+1.0M+0.5Sの記録パルス
Bによって、レーザダイオードが駆動される(図16
(D))。さらに、データ(図16(B))が、例え
ば、5Mである場合、即ち、n=5の場合、1.0M+
3(0.5S+0.5M)+0.5M+0.5S(=
1.0M+0.5S+0.5M+0.5S+0.5M+
0.5S+1.0M+0.5S)の記録パルスBによっ
て、レーザダイオードが駆動される(図16(D))。
【0018】しかしながら、記録方式Bによる場合にお
いても、例えば、2Tや3Tなどの短いマークやスペー
スが形成される部分、特に、短いスペースを挟むマーク
どうしの間では、熱干渉が生じ、そのエッジの位置が、
理想的な位置からずれ、これにより、エラーレートが増
加する課題があった。
【0019】そこで、上述の文献1および3などでは、
短いマークおよびスペースに対応するデータを検出し、
そのようなデータに対応する記録パルスについては、そ
の始端部分のエッジと、終端部分のエッジの位置を変化
させることにより、熱干渉などに起因するエッジの位置
ずれを補償して記録を行う方法(記録補償方法)が開示
されている。
【0020】図17は、そのような記録補償を行う、従
来の記録補償回路の一例の構成を示している。
【0021】始端パルスジェネレータ101、ゲートジ
ェネレータ102、終端パルスジェネレータ103、お
よびマーク/スペース長検出器104には、記録すべき
情報を変調した変調データ(図16(B))が供給され
るようになされている。
【0022】ここで、変調データは、例えば、(1,
7)RLL(Run Length Limited)とNRZI(Non Re
turn to Zero Inverted)とを組み合わせて、情報を変
調することにより得られるものであり、従って、変調デ
ータには、孤立した反転は存在しない。また、その最小
反転幅または最大反転幅は、それぞれ2または8である
(従って、この場合、式(2)におけるnは、2乃至8
の範囲の値となる)。
【0023】始端パルスジェネレータ101では、変調
データの立ち上がりエッジから0.5Tだけ遅れた位置
から立ち上がる、パルス幅が1Tの始端パルス(式
(2)における右辺の第1項1.0Mに対応するパル
ス)が生成され、ディレイライン108を介して、OR
ゲート110に供給される。
【0024】また、ゲートジェネレータ102では、変
調データから、式(2)におけるnに対応するパルス幅
のゲート信号が生成され、ANDゲート109の一方の
入力端子に供給される。ANDゲート109の他方の入
力端子にはクロック(図16(A))が供給されてお
り、ANDゲート109では、クロックとゲート信号と
の論理積が演算される。これにより、ANDゲート10
9においては、バーストパルス(式(2)における右辺
の第2項(n−2)(0.5S+0.5M)から、最後
の0.5Mを除いたものに対応するパルス)が生成さ
れ、ORゲート110に供給される。
【0025】さらに、終端パルスジェネレータ103で
は、変調データの立ち下がりエッジの位置で立ち下が
る、パルス幅が1Tの終端パルス(式(2)における右
辺の第2項(n−2)(0.5S+0.5M)の最後の
0.5Mと、第3項0.5Mとをあわせたものに対応す
るパルス)が生成され、ディレイライン107を介し
て、ORゲート110に供給される。
【0026】ORゲート110では、始端パルス、バー
ストパルス、および終端パルスの論理和が演算され、こ
れにより、式(2)で与えられる記録パルスB(図16
(D))が生成されて出力される。
【0027】一方、マーク/スペース長検出器104で
は、変調データから、例えば、2Tや3Tなどの短いマ
ークおよびスペースに対応するものが検出され、その検
出結果が、セレクタ105および106に供給される。
セレクタ105または106では、マーク/スペース長
検出器104からの検出結果に基づいて、始端パルスま
たは終端パルスを遅延する遅延量が決定され、ディレイ
ライン108または109にそれぞれ供給される。
【0028】ディレイライン108または109それぞ
れでは、始端パルスまたは終端パルスが、セレクタ10
5または106から供給される遅延量だけ遅延されて出
力される。
【0029】以上のようにして、短いマークおよびスペ
ースに対応するデータに対応する記録パルスについて
は、その始端部分のエッジと、終端部分のエッジの位置
が変化され、これにより、熱干渉などに起因するエッジ
の位置ずれの記録補償が行われる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
や光磁気ディスクなどには、CAV(Constant Angular
Verlocity)方式で、データが記録される。CAV方式
では、角速度(ディスクの回転速度)が一定であるた
め、データレートが一定であれば、線密度は、ディスク
の内周側では高く、また、外周側では低くなり、その結
果、全体としての記録容量は小さくなる。
【0031】これに対して、CLV(Constant Linear
Verlocity)方式でデータを記録する場合においては、
線速度が一定であるため、データレートが一定であれ
ば、線密度も一定となり、その結果、全体としての記録
容量を大きくすることができる。しかしながら、CLV
方式では、ディスクを回転駆動するスピンドルモータの
回転数を、その最内周から最外周に亘って連続的に変化
させる必要があり、制御系が複雑になる。
【0032】そこで、一定の角速度で回転駆動すれば良
い、即ち、制御が簡単であるというCAV方式の利点
と、記録容量を大きくすることができるというCLV方
式の利点との両方を兼ね備えた方式として、MCAV
(Modified CAV)(MZ−CAV(Multi-Zone-CAV))
方式がある。
【0033】MCAV方式では、CAV方式と同様に、
一定の角速度で回転駆動が行われるが、ディスクが、そ
の最内周から最外周に亘って、幾つか(例えば、50程
度など)のゾーンに分割されており、外周側のゾーンほ
ど、データレートを高くして記録が行われる。データレ
ートは、各ゾーンの最内周における線密度が一定になる
ように制御され、これにより、CLV方式と同様に、記
録容量を大きくすることができるようになされている。
【0034】相変化ディスクによって高密度記録を実現
する場合、記録補償の観点からすると、一定の記録補償
で対応することのできる、線速度が一定のCLV方式を
採用するのが好ましい。即ち、相変化ディスクへのデー
タの記録は、純粋な熱記録であるから、線速度が一定で
あれば、一定の記録補償を施せば済む。
【0035】しかしながら、CLV方式では、トラバー
ス(トラックジャンプ)した場合に、ディスクの回転速
度を、トラバース前の位置に適した値から、トラバース
後における位置に適した値に変化させる必要があり、そ
れまでデータの再生を開始することができない。このた
め、ビデオテープなどのテープ状の記録媒体と比較した
場合に、ディスクの重要な特徴であるランダムアクセス
の速度が遅いという欠点がある。
【0036】そこで、このような欠点により、相変化デ
ィスクの用途が限定されるのを防止するため、記録容量
が大で、高速なランダムアクセスが可能なMCAV方式
を採用する方法がある。
【0037】しかしながら、MCAV方式では、最内周
から最外周に亘って線速度が変化するため、一定の記録
補償で対応することが困難であった。
【0038】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、線速度に対応した記録補償を容易に施す
ことができるようにするものである。
【0039】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデータ
記録装置は、始端パルスの始端エッジの位置を変化させ
ることにより、そのパルス幅を変化させる始端パルス変
化手段と、終端パルスの終端エッジの位置を変化させる
ことにより、そのパルス幅を変化させる終端パルス変化
手段とを備えることを特徴とする。
【0040】請求項5に記載のデータ記録方法は、始端
パルスの始端エッジの位置を変化させることにより、そ
のパルス幅を変化させるとともに、終端パルスの終端エ
ッジの位置を変化させることにより、そのパルス幅を変
化させることを特徴とする。
【0041】請求項6に記載の記録媒体は、始端パルス
の始端エッジの位置が変化され、そのパルス幅が変化さ
れており、終端パルスの終端エッジの位置が変化され、
そのパルス幅が変化されていることを特徴とする。
【0042】請求項7に記載のデータ記録装置は、デー
タの始端をその始端とする、1クロック分のパルス幅の
始端パルスを生成する始端パルス生成手段と、データの
終端をその終端とする、1クロック分のパルス幅の終端
パルスを生成する終端パルス生成手段と、データを、第
1の遅延量xだけ遅延する第1の遅延手段と、所定量の
クロックだけ時間的に先行するデータを、第2の遅延量
yだけ遅延する第2の遅延手段と、始端パルス生成手
段、終端パルス生成手段、並びに第1および第2の遅延
手段の出力を論理演算することで、記録パルスを生成す
る記録パルス生成手段とを備え、1クロックに対応する
パルス幅をTとするとともに、記録パルスのHまたはL
レベルのうちの一方をMと、他方をSと表すとき、長さ
がnTのマーク(但し、nは整数)に対応する記録パル
スが、式xS+(1.5−x)M+(n−2)(0.5
S+0.5M)+yM+(0.5−y)S、または式x
S+(1.5−x)M+(n−3)(0.5S+0.5
M)+0.5S+yM+(1.0−y)Sで表されるこ
とを特徴とする。
【0043】請求項1に記載のデータ記録装置において
は、始端パルス変化手段は、始端パルスの始端エッジの
位置を変化させることにより、そのパルス幅を変化さ
せ、終端パルス変化手段は、終端パルスの終端エッジの
位置を変化させることにより、そのパルス幅を変化させ
るようになされている。
【0044】請求項5に記載のデータ記録方法において
は、始端パルスの始端エッジの位置を変化させることに
より、そのパルス幅を変化させるとともに、終端パルス
の終端エッジの位置を変化させることにより、そのパル
ス幅を変化させるようになされている。
【0045】請求項6に記載の記録媒体においては、始
端パルスの始端エッジの位置が変化され、そのパルス幅
が変化されており、終端パルスの終端エッジの位置が変
化され、そのパルス幅が変化されている。
【0046】請求項7に記載のデータ記録装置において
は、始端パルス生成手段は、データの始端をその始端と
する、1クロック分のパルス幅の始端パルスを生成し、
終端パルス生成手段は、データの終端をその終端とす
る、1クロック分のパルス幅の終端パルスを生成するよ
うになされている。第1の遅延手段は、データを、第1
の遅延量xだけ遅延し、第2の遅延手段は、所定量のク
ロックだけ時間的に先行するデータを、第2の遅延量y
だけ遅延するようになされている。記録パルス生成手段
は、始端パルス生成手段、終端パルス生成手段、並びに
第1および第2の遅延手段の出力を論理演算すること
で、記録パルスを生成するようになされており、1クロ
ックに対応するパルス幅をTとするとともに、記録パル
スのHまたはLレベルのうちの一方をMと、他方をSと
表すとき、長さがnTのマーク(但し、nは整数)に対
応する記録パルスが、式xS+(1.5−x)M+(n
−2)(0.5S+0.5M)+yM+(0.5−y)
S、または式xS+(1.5−x)M+(n−3)
(0.5S+0.5M)+0.5S+yM+(1.0−
y)Sで表されるようになされている。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
るが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段
と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各
手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を
付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようにな
る。
【0048】即ち、請求項1に記載のデータ記録装置
は、始端パルス、バーストパルス、および終端パルスを
合成して得られる記録パルスにしたがって、データを、
記録媒体に記録するデータ記録装置であって、始端パル
スの始端エッジの位置を変化させることにより、そのパ
ルス幅を変化させる始端パルス変化手段(例えば、図3
に示すマルチパルス発生器16、プログラマブルディレ
イライン18、および記録信号発生器21など)と、終
端パルスの終端エッジの位置を変化させることにより、
そのパルス幅を変化させる終端パルス変化手段(例え
ば、図3に示すマルチパルス発生器16、プログラマブ
ルディレイライン17、および記録信号発生器21な
ど)とを備えることを特徴とする。
【0049】請求項2に記載のデータ記録装置は、記録
パルスにしたがって、記録媒体にマークとスペースを形
成することにより、データを記録する記録手段(例え
ば、図1に示すピックアップ3など)をさらに備え、始
端パルス変化手段または終端パルス変化手段それぞれ
が、記録媒体と記録手段との間の相対速度に基づいて、
始端エッジまたは終端エッジの位置を変化させることを
特徴とする。
【0050】請求項7に記載のデータ記録装置は、デー
タに対応する記録パルスにしたがって、マークとスペー
スを記録媒体に形成することにより、データを記録する
データ記録装置であって、データの始端をその始端とす
る、1クロック分のパルス幅の始端パルスを生成する始
端パルス生成手段(例えば、図7に示すDFF(Dフリ
ップフロップ)52および54、並びにANDゲート5
6など)と、データの終端をその終端とする、1クロッ
ク分のパルス幅の終端パルスを生成する終端パルス生成
手段(例えば、図7に示すDFF51および52、並び
にANDゲート57など)と、データを、第1の遅延量
xだけ遅延する第1の遅延手段(例えば、図7に示すプ
ログラマブルディレイライン18など)と、所定量のク
ロックだけ時間的に先行するデータを、第2の遅延量y
だけ遅延する第2の遅延手段(例えば、図7に示すプロ
グラマブルディレイライン17など)と、始端パルス生
成手段、終端パルス生成手段、並びに第1および第2の
遅延手段の出力を論理演算することで、記録パルスを生
成する記録パルス生成手段(例えば、図7に示すORゲ
ート58、並びにANDゲート61および62など)と
を備え、1クロックに対応するパルス幅をTとするとと
もに、記録パルスのHまたはLレベルのうちの一方をM
と、他方をSと表すとき、長さがnTのマーク(但し、
nは整数)に対応する記録パルスが、式xS+(1.5
−x)M+(n−2)(0.5S+0.5M)+yM+
(0.5−y)S、または式xS+(1.5−x)M+
(n−3)(0.5S+0.5M)+0.5S+yM+
(1.0−y)Sで表されることを特徴とする。
【0051】請求項10に記載のデータ記録装置は、記
録パルス生成手段が、クロック、始端パルス生成手段、
および終端パルス生成手段の出力の論理和を演算する第
1の演算手段(例えば、図7に示すORゲート58な
ど)と、第1および第2の遅延手段の出力の論理積を演
算する第2の演算手段(例えば、図7に示すANDゲー
ト61など)と、第1および第2の演算手段の出力の論
理積を演算する第3の演算手段(例えば、図7に示すA
NDゲート62など)とを有することを特徴とする。
【0052】請求項11に記載のデータ記録装置は、第
1または第2の遅延量xまたはyそれぞれを適応的に設
定する遅延量設定手段(例えば、図3に示すマイコン
(マイクロコンピュータ)11など)をさらに備えるこ
とを特徴とする。
【0053】請求項12に記載のデータ記録装置は、記
録パルスにしたがって、記録媒体にマークとスペースを
形成することにより、データを記録する記録手段(例え
ば、図1に示すピックアップ3など)をさらに備え、遅
延量設定手段が、記録媒体と記録手段との間の相対速度
に基づいて、第1または第2の遅延量xまたはyそれぞ
れを設定することを特徴とする。
【0054】請求項16に記載のデータ記録装置は、所
定の遅延量に必要なインバータの段数を測定するための
測定手段(例えば、図10に示すDFF81、単位遅延
素子82、ORゲート83、セレクタ84,86、NO
Rゲート87、およびRSFF(RSフリップフロッ
プ)88など)をさらに備えることを特徴とする。
【0055】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0056】図1は、本発明を適用したディスクドライ
ブの一実施例の構成を示している。
【0057】ディスク1は、例えば、前述したような相
変化ディスクで、スピンドルモータ2によって回転駆動
される。スピンドルモータ2は、スピンドルサーボ系を
構成しており、ディスク1を、一定の回転速度(回転
数)で回転駆動する。
【0058】データの記録時においては、その記録すべ
きデータを、例えば、前述したように、(1,7)RL
LとNRZIとを組み合わせた変調方式により変調した
変調データが記録回路4に供給される。記録回路4で
は、その変調データに対応する記録パルスであって、記
録補償を施したものが生成され、ピックアップ3に供給
される。ピックアップ3は、その内蔵するレーザダイオ
ードなどの発光手段を、記録パルスにしたがって駆動す
る。これにより、ディスク1に対しては、記録パルスに
したがい、図15で説明したようなパワーのレーザ光が
照射され、記録回路4に入力されたデータに対応するマ
ークとスペースとが形成されることで、例えば、マーク
エッジ記録方式によりデータが記録される。
【0059】一方、データの再生時においては、ピック
アップ3において、ディスク1に対して、再生レベルの
レーザ光が照射され、その反射光が受光される。さら
に、ピックアップ3では、受光された反射光が光電変換
され、その結果得られるRF(Radio Frequency)信号
が再生回路5に供給される。再生回路5では、RF信号
に所定の処理が施され、変調データが再生されて出力さ
れる。この変調データは、図示せぬ復調回路において復
調され、元のデータとされる。
【0060】なお、本実施例においては、ディスク1
は、例えば、その最内周から最外周に亘って、幾つか
(例えば、50程度など)のゾーンに分割されており、
外周側のゾーンほど、データレートを高くして記録が行
われる。データレートは、各ゾーンの最内周における線
密度が一定になるように制御されるようになされてお
り、従って、ここでは、ディスク1に対して、MCAV
方式により、データの記録、再生が行われるようになさ
れている。
【0061】次に、図2を参照して、図1の記録回路4
における記録補償について説明する。
【0062】図2は、図16と同様の波形図であり、前
述したように、式(1)または(2)によって表現され
る記録方式AまたはBによれば、図2(A)に示すよう
なクロックの下で、同図(B)に示すような変調データ
が与えられた場合、同図(C)または(D)に示すよう
な記録パルスAまたはBがそれぞれ生成される。
【0063】ここで、記録方式Aによれば、前述したよ
うに、ディスク1の線速度、即ち、ディスク1とピック
アップ3との相対速度が高速である場合、マークのエッ
ジの位置の変動が顕著になるが、線速度が低速である場
合(例えば、4m/s(メートル/秒)程度)には、そ
のようなことがなく、従って低線速度に向いていること
が知られている。また、記録方式Bは、線速度が低速な
場合には向いていないが、高速な場合(例えば、10m
/s程度)に向いていることが知られている。
【0064】従って、MCAV方式のように、最内周か
ら最外周に向かって、線速度が低速から高速に変化する
場合には、記録パルスも、記録方式Aにより得られるも
のから、記録方式Bにより得られるものに変化させるよ
うにすれば、線速度に対応した記録補償を施すことがで
きる。
【0065】そこで、記録回路4は、図2(C)におい
て点線で示すように、記録方式Aによる記録パルスAを
構成する始端パルスまたは終端パルスそれぞれの立ち上
がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置を変化させる
ことにより、それらのパルス幅を変化させ、これによ
り、記録パルスを、線速度、即ち、例えば、ゾーンに対
応して変化させるようになされている。あるいは、ま
た、記録回路4は、図2(D)において点線で示すよう
に、記録方式Bによる記録パルスBを構成する始端パル
スまたは終端パルスそれぞれの立ち上がりエッジまたは
立ち下がりエッジの位置を変化させることにより、それ
らのパルス幅を変化させ、これにより、記録パルスを、
線速度、即ち、例えば、ゾーンに対応して変化させるよ
うになされている。
【0066】次に、図3は、図1の記録回路4の構成例
を示している。
【0067】マイコン11は、各種の信号(CS,W
R,OW,AB[15:0],CLK,D[7:0],
Z[7:0]など)により、記録回路4を構成する各ブ
ロックを制御するようになされている。ここで、例え
ば、データD[7:0]という表記は、データDの第0
乃至第7ビットを意味する。従って、データDが8ビッ
トで構成される場合、データD[7:0]は、データD
そのものを表す。また、例えば、データD[0]という
表記は、データDの第0ビットを意味する。なお、第0
ビットは、例えば、LSB(最下位ビット)を表すもの
とする。
【0068】即ち、マイコン11は、RAM(Random A
ccess Memory)15に対して、データD[7:0]の読
み書きを行う場合、例えば、通常はLレベルになってい
るチップセレクト信号CSをHレベルにするようになさ
れている。また、マイコン1は、RAM11にデータD
を書き込む場合、またはデータDを読み出す場合、ライ
ト信号WRを、それぞれHまたはLレベルにするように
なされている。さらに、マイコン11は、ダイレクトオ
ーバライトを行うかどうか、即ち、変調データの記録を
行うかどうかを示すオーバライト信号OWを出力するよ
うになされている。
【0069】また、マイコン11は、RAM15に対し
てデータを読み書きする場合、そのアドレスを指定する
ためのアドレス信号AB[15:0]を出力するように
なされている。さらに、マイコン11は、記録回路4を
構成するブロックのうちの必要なものに、クロックCL
Kを供給するようになされている。また、マイコン11
は、RAM15に書き込むべきデータD[7:0]を出
力するとともに、RAM15から読み出されたデータD
[7:0]を受信するようになされている。さらに、マ
イコン11は、ピックアップ3がレーザ光を照射してい
るゾーンを検出し、そのゾーンを表すゾーンデータZ
[7:0]を出力するようになされている。
【0070】なお、図3の実施例においては、例えば、
アドレス信号AB[15:0]は15ビットの信号と、
データD[7:0]およびゾーンデータZ[7:0]は
8ビットの信号とされている。
【0071】コントローラ12には、マイコン11か
ら、チップセレクト信号CS、ライト信号WR、または
オーバライト信号OWが、その入力端子CSIN,WR
IN、またはOWINにそれぞれ供給されるようになさ
れている。さらに、コントローラ12には、シフタ14
が出力する、12ビットのデータAA[11:0]のう
ちの、第4乃至第7ビットで構成されるデータAA
[7:4]が、その入力端子D[3:0]に供給される
ようになされている。
【0072】コントローラ12は、そこに入力されるチ
ップセレクト信号CS、ライト信号WR、およびオーバ
ライト信号OWから、その出力端子OE,CS、または
WRそれぞれから出力すべき信号(以下、適宜、出力端
子OEから出力される信号をイネーブル信号OEとい
う。また、出力端子CS,WRから出力される信号は、
コントローラ12に入力されるチップセレクト信号C
S、ライト信号WRにそれぞれ対応するので、これらの
信号も、以下、適宜、それぞれチップセレクト信号C
S、ライト信号WRという)を生成して出力するように
なされている。さらに、コントローラ12は、データA
A[7:4]に基づいて、変調データDATAの立ち上
がりエッジまたは立ち下がりエッジを検出し、そのタイ
ミングで、例えば、1クロックの間だけ、Lレベルから
Hレベルになる立ち上がりエッジ信号RISEまたはF
ALLを、その出力端子RISEまたはFALLからそ
れぞれ出力するようになされている。
【0073】セレクタ13は、例えば、16ビットのセ
レクタで、そこには、マイコン11からオーバライト信
号OWとアドレス信号AB[15:0]が、その入力端
子A/BとB[15:0]それぞれに供給されるように
なされている。さらに、セレクタ13には、シフタ14
が出力するデータAA[11:0]のうちの、第0乃至
第3ビットおよび第8乃至第11ビットで構成されるデ
ータAA[3:0]およびAA[11:8]を下位8ビ
ットとし、マイコン11が出力するゾーンデータZ
[7:0]を上位8ビットとする16ビットのデータ
(このデータも、アドレス信号AB[15:0]と同様
に、RAM15の15ビットのアドレスとなるので、以
下、適宜、アドレス信号AB’[15:0]と表記す
る)が、その入力端子A[15:0]に供給されるよう
になされている。
【0074】セレクタ13は、オーバライト信号OWが
LまたはHレベルのとき、アドレス信号AB[15:
0]またはAB’[15:0]をそれぞれ選択し、その
出力端子C[15:0]から、アドレス信号ADR[1
5:0]として出力するようになされている。
【0075】シフタ14は、例えば、12ビットのシフ
タで、そこには、変調データDATAとクロックCLK
が、入力端子DINとCLKそれぞれに供給されるよう
になされている。シフタ14は、12ビットのレジスタ
を内蔵しており、クロックCLKに同期して、そのレジ
スタのLSBに、変調データDATAを記憶させるとと
もに、そのレジスタの各ビットを、1つ上位のビットに
コピー、即ち、1ビットの左シフトを行うようになされ
ている。シフタ14が内蔵するレジスタの記憶値、即
ち、12ビット単位のパラレルデータとされた変調デー
タAA[11:0]は、第0乃至第3ビットAA[3:
0]、第4乃至第7ビットAA[7:4]、および第8
乃至第11ビットAA[11:8]に分割され、上述し
たように、第0乃至第3ビットAA[3:0]および第
8乃至第11ビットAA[11:8]はセレクタ13に
供給され、第4乃至第7ビットAA[7:4]はコント
ローラ12に供給されるようになされている。
【0076】なお、変調データAA[11:0]のうち
の第3ビットAA[3]は、マルチパルス発生器16に
も供給されるようになされている。
【0077】RAM15は、例えば、16ビットのアド
レス空間を有し、8ビットのデータを記憶するRAM
で、そこには、コントローラ12からチップセレクト信
号CSまたはライト信号WRが、その入力端子CSまた
はWRにそれぞれ供給されるようになされている。さら
に、RAM15には、セレクタ13からアドレス信号A
DR[15:0]が、その入力端子A[15:0]に供
給されるようになされてる。また、RAM15のデータ
端子DINには、マイコン11が出力するデータD
[7:0]が供給されるようになされている。
【0078】RAM15は、チップセレクト信号CSが
Hレベルで、かつライト信号がHレベルのとき、マイコ
ン11が出力するデータD[7:0]を、アドレス信号
ADR[15:0]で表されるアドレスに記憶し、ま
た、チップセレクト信号CSがHレベルで、かつライト
信号がLレベルのとき、アドレス信号ADR[15:
0]で表されるアドレスから、データD[7:0]を読
み出し、データDO[7:0]として、その出力端子D
OUT[7:0]から出力するようになされている。
【0079】マルチパルス発生器16には、シフタ14
から、12ビットの変調データAA[11:0]のうち
の第3ビットAA[3]が、その入力端子INDATA
に供給され、また、マイコン11からクロックCLK
が、その入力端子CLKに供給されるようになされてい
る。
【0080】マルチパルス発生器16は、変調データの
第3ビットAA[3]とクロックCLKに基づいて、終
端パルスとなるデータDATA1、バーストパルスとな
るデータMP、および始端パルスとなるデータDATA
2を生成し、それぞれを、その出力端子Q1,MP,Q
2から出力するようになされている。
【0081】プログラマブルディレイライン17または
18は、DFF19または20から供給される4ビット
のデータFALL_DATA[3:0]またはRISE
_DATA[3:0]にしたがって、データDATA1
またはDATA2をそれぞれ所定量yまたはxだけ遅延
し、遅延データDDATA1またはDDATA2とし
て、それぞれの出力端子OUTから出力するようになさ
れている。
【0082】DFF19または20は、RAM15から
出力されるデータDO[7:0]のうちの下位4ビット
DO[3:0]または上位4ビットDO[7:4]を、
コントローラ12から供給される立ち下がりエッジ信号
FALLまたは立ち上がりエッジ信号RISEのタイミ
ングでラッチし、データFALL_DATA[3:0]
またはRISE_DATA[3:0]として、プログラ
マブルディレイライン17または18にそれぞれ供給す
るようになされている。
【0083】記録信号発生器21は、プログラマブルデ
ィレイライン17または18それぞれからの遅延データ
DDATA1またはDDATA2、およびマルチパルス
発生器16からのデータMPを用いて論理演算を行うこ
とで、図2で説明したような記録パルスを生成し、その
出力端子RECから出力するようになされている。
【0084】ゲート回路22は、例えば、8ビットの3
ステートのゲートで、RAM15から読み出されるデー
タDO[7:0]を受信し、コントローラ12が出力す
るイネーブル信号OEが、LまたはHレベルのうちの、
例えばHレベルである場合のみ、その受信したデータD
O[7:0]を、データD[7:0]として、マイコン
11に供給するようになされている。
【0085】以上のように構成される記録回路4では、
マイコン11において、記録パルスを構成する始端パル
スの遅延量xおよび終端パルスの遅延量y(後述するよ
うに、これらの遅延量により、記録パルスを構成する始
端パルスまたは終端パルスの立ち上がりまたは立ち下が
りエッジの位置が変化され、これにより、それぞれのパ
ルス幅が変化される)としてのデータD[7:0]が、
線速度、即ち、例えば、ここでは、ゾーンごとに設定さ
れ、RAM15に供給されて記憶される(このような処
理が行われるモードを、データ設定モードという)。そ
して、ダイレクトオーバライト(記録時)においては、
そのデータD[7:0]に基づいて遅延が行われた記録
パルスが生成される(このような処理が行われるモード
を、オーバライトモードという)。
【0086】即ち、データ設定モードにおいては、マイ
コン11は、チップセレクト信号CSおよびライト信号
WRの両方をHレベルにし、オーバライト信号OWをL
レベルにする。
【0087】さらに、マイコン11は、ゾーンごとに適
した遅延量xまたはyに対応する4ビットのRISE_
DATA[3:0]またはFALL_DATA[3:
0]をそれぞれ設定し、RISE_DATA[3:0]
を上位4ビットとし、FALL_DATA[3:0]を
下位4ビットとする8ビットのデータD[7:0]を生
成する。
【0088】ここで、記録補償は、線速度に対応して行
う他、形成しようとするマークやスペースの長さ、即
ち、特に、前述したように、短いマークやスペースに対
応して行う必要がある。
【0089】そこで、マイコン11では、ゾーンごとに
適した遅延量であって、かつ形成されるマークおよびス
ペースの長さ、即ち、記録される変調データにも適した
ものが設定されるようになされている。
【0090】具体的には、例えば、変調データの中の、
ある連続する12ビットに注目した場合に、その上位4
ビットと下位4ビットの合計8ビットと、その変調デー
タが記録されるゾーンとの両方に基づいて、最適な遅延
量としてのデータD[7:0]が求められる。
【0091】このデータD[7:0]は、マイコン11
からRAM15に供給される。
【0092】なお、データD[7:0]は、例えば、あ
らかじめ実験などを行うことにより求めておき、図示せ
ぬROM(Read Only Memory)などに記憶させておくよ
うにするのが好ましい。この場合、マイコン11には、
データ設定モード時に、そのROMから、データD
[7:0]を読み出させるようにすれば良い。
【0093】マイコン11は、上述したように、変調デ
ータの中の、ある連続する12ビットに注目した場合
に、その上位4ビットと下位4ビットの合計8ビットで
構成されるデータAD1と、その変調データが記録され
るゾーンzとの両方に基づいて、最適な遅延量としての
データD[7:0]を得ると、8ビットのデータAD1
を下位アドレスとし、また、ゾーンzを表す、例えば8
ビットのデータAD2を上位アドレスとして、16ビッ
トのアドレス信号AB[15:0]を生成し、セレクタ
13に出力する。
【0094】上述したように、いまの場合、オーバライ
ト信号OWは、Lレベルであるから、セレクタ13にお
いては、入力端子B[15:0]に入力される、マイコ
ン11からのアドレス信号AB[15:0]が選択さ
れ、アドレス信号ADR[15:0]として、RAM1
5に供給される。
【0095】一方、コントローラ12は、Hレベルのチ
ップセレクト信号CSおよびライト信号WRと、Lレベ
ルのオーバライト信号OWを受信すると、Hレベルのチ
ップセレクト信号CSおよびライト信号WRを、RAM
15に出力する。
【0096】従って、RAM15においては、アドレス
信号ADR[15:0]が示すアドレスに、データD
[7:0]が記憶される(書き込まれる)。
【0097】以下、同様にして、RAM15には、ゾー
ンごとに適した遅延量であって、かつ形成されるマーク
およびスペースの長さ、即ち、記録される変調データに
適したものに対応する各値のデータD[7:0]が記憶
される。
【0098】なお、RAM15に記憶されたデータD
[7:0]が正しいかどうかを確認するためなどに、あ
るアドレスADR[15:0]におけるデータD[7:
0]をRAM15から読み出す場合には、マイコン11
は、チップセレクト信号CSをHレベルにし、ライト信
号WRおよびオーバライト信号OWをLレベルにする。
さらに、マイコン11は、アドレスAB[15:0]を
セレクタ13に出力する。この場合、コントローラ12
は、Hレベルのチップセレクト信号CSと、Lレベルの
ライト信号WRを、RAM15に出力するとともに、H
レベルのイネーブル信号OEを、ゲート回路22に出力
する。また、セレクタ13は、マイコン11からのアド
レスAB[15:0]を選択し、アドレス信号ADR
[15:0]としてRAM15に出力する。
【0099】RAM15は、Hレベルのチップセレクト
信号CS、Lレベルのライト信号WR、およびアドレス
信号ADR[15:0]を受信すると、上述したよう
に、アドレス信号ADR[15:0]に対応するアドレ
スから、データD[7:0]を読み出し、データDO
[7:0]として、ゲート回路22に出力する。ゲート
回路22は、上述したように、Hレベルのイネーブル信
号OEを受信すると、RAM15からのデータをマイコ
ン11に出力するから、これにより、RAM15から読
み出されたデータDO[7:0]は、マイコン11に供
給される。
【0100】次に、オーバライトモード時においては、
マイコン11は、チップセレクト信号CSおよびオーバ
ライト信号OWをHレベルにし、ライト信号WRをLレ
ベルにする。さらに、マイコン11は、ピックアップ3
がアクセスしているゾーンを認識し、そのゾーンに対応
するゾーンデータZ[7:0]を、セレクタ13に供給
する。
【0101】また、この場合、シフタ14には、クロッ
クCLKに同期した変調データDATAが供給される。
シフタ14は、クロックCLKのタイミングで、そこに
供給される変調データDATAを、その内蔵する12ビ
ットのレジスタのLSBに記憶するとともに、そのレジ
スタの記憶値をシフトし、その結果得られる12ビット
単位の変調データAA[11:0]を出力する。この1
2ビットの変調データAA[11:0]のうち、第0乃
至第3ビットAA[3:0]および第8乃至第11ビッ
トAA[11:8]はセレクタ13に、第3ビットAA
[3]はマルチパルス発生器16に、第4乃至第7ビッ
トAA[7:4]はコントローラ12に、それぞれ供給
される。
【0102】マイコン11が出力するゾーンデータZ
[7:0]と、シフタ14が出力する変調データAA
[3:0]およびAA[11:8]とは1つの16ビッ
トのデータとしてまとめられ、即ち、上述したように、
例えば、最上位ビットから、ゾーンデータZ[7:
0]、変調データAA[3:0]、およびAA[11:
8]の順で並べた16ビットのデータ(アドレス信号)
AB’[15:0]が構成され、セレクタ13の入力端
子A[15:0]に供給される。
【0103】いまの場合、オーバライト信号OWはHレ
ベルであるから、セレクタ13では、その入力端子A
[15:0]に供給されるアドレス信号AB’[15:
0]が選択され、アドレス信号ADR[15:0]とし
て、RAM15に供給される。
【0104】一方、コントローラ12は、Hレベルのチ
ップセレクト信号CSと、Lレベルのライト信号WRを
受信すると、それらと同様のチップセレクト信号CSお
よびライト信号WRを、RAM15に出力する。
【0105】従って、この場合、RAM15において
は、アドレス信号ADR[15:0]に対応するアドレ
スから、データD[7:0]が読み出され、データDO
[7:0]として出力される。即ち、この場合、変調デ
ータを記録するゾーン(線速度)に適した遅延量であっ
て、その変調データに適したものに対応するデータDO
[7:0]が、RAM15から出力される。このデータ
DO[7:0]のうち、上位4ビットDO[7:4]は
DFF20に供給され、下位4ビットDO[3:0]は
DFF19に供給される。
【0106】また、コントローラ12は、変調データA
A[7:4]を受信すると、その変調データAA[7:
4]に基づいて、変調データの立ち上がりエッジおよび
立ち下がりエッジを検出する。即ち、本実施例では、変
調データは、上述したように、(1,7)RLLとNR
ZIとの組合せにより得られたものであるから、孤立し
た反転が存在しない。このため、変調データの中に立ち
上がりエッジがあると、シフタ14において変調データ
がシフトされていく過程の中で、AA[7]=0,AA
[6]=0,AA[5]=1,AA[4]=1となる場
合が必ず生じる。また、変調データの中に立ち下がりエ
ッジがあると、シフタ14において変調データがシフト
されていく過程の中で、AA[7]=1,AA[6]=
1,AA[5]=0,AA[4]=0となる場合が必ず
生じる。
【0107】そこで、コントローラ12は、AA[7]
=0,AA[6]=0,AA[5]=1,AA[4]=
1を検出すると、立ち上がりエッジを検出したとして、
立ち上がりエッジ信号RISEを出力する。また、コン
トローラ12は、AA[7]=1,AA[6]=1,A
A[5]=0,AA[4]=0を検出すると、立ち下が
りエッジを検出したとして、立ち下がりエッジ信号FA
LLを出力する。
【0108】なお、変調データの最小反転幅が2でない
場合には、それに対応して、コントローラ12における
立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの検出方法を
変更する必要がある。
【0109】立ち下がりエッジ信号FALLまたは立ち
上がりエッジ信号RISEは、DFF19または20に
それぞれ出力される。DFF19または20は、立ち下
がりエッジ信号FALLまたは立ち上がりエッジ信号R
ISEのタイミングで、RAM15からのデータD
[3:0]またはD[7:4]をラッチし、データFA
LL_DATA[3:0]またはRISE_DATA
[3:0]として、プログラマブルディレイライン17
または18にそれぞれ出力する。
【0110】一方、マルチパス発生器16は、シフタ1
4からデータAA[3]を変調データとして受信し、そ
の変調データから、データDATA1,DATA2,M
Pを生成して、それぞれを、プログラマブルディレイラ
イン17,18、記録信号発生器21に出力する。プロ
グラマブルディレイライン17または18では、DFF
19または20から供給される4ビットのデータFAL
L_DATA[3:0]またはRISE_DATA
[3:0]にしたがって、データDATA1またはDA
TA2がそれぞれ所定量yまたはxだけ遅延され、遅延
データDDATA1またはDDATA2として、記録信
号発生器21に供給される。記録信号発生器21では、
プログラマブルディレイライン17または18それぞれ
からの遅延データDDATA1またはDDATA2、お
よびマルチパルス発生器16からのデータMPに基づい
て、記録パルスが生成されて出力される。
【0111】ここで、実際の回路では、シフタ14やR
AM15などの仕様(動作速度)によって、プログラマ
ブルディレイライン17または18に対して、変調デー
タの立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジに対応す
るデータDATA1またはDATA2が入力されるタイ
ミングと、データFALL_DATA[3:0]または
RISE_DATA[3:0]が入力されるタイミング
との間にずれが生じる場合がある。このような場合に
は、例えば、変調データAA[3]が入力されるマルチ
パルス発生回路16の入力端子INDATAの前段に、
遅延回路などを設けるなどして、上述のタイミングどう
しを一致させるようにする必要がある。なお、これは、
その他、例えば、シフタ14からマルチパルス発生器1
6に供給する変調データを、AA[3]ではなく、AA
[2]やAA[4]にすることなどによっても実現する
ことができる。
【0112】次に、図4は、図3のコントローラ12の
構成例を示している。
【0113】ANDゲート31には、変調データAA
[4]およびAA[5]が入力されるようになされてお
り、そこでは、両者のAND(論理積)が演算され、A
NDゲート33の一方の入力端子に入力される。また、
ANDゲート33の他方の入力端子には、NORゲート
35の出力が入力されるようになされており、ANDゲ
ート33では、ANDゲート31とNORゲート35と
の出力のANDが演算され、その演算結果が、立ち下が
りエッジ信号FALLとして出力される。NORゲート
35には、変調データAA[6]およびAA[7]が入
力されるようになされており、そこでは、両者のNOR
(論理和の否定)が演算される。
【0114】従って、AA[7]=1,AA[6]=
1,AA[5]=0,AA[4]=0のときのみ、AN
Dゲート33からは、Hレベル(1)の立ち下がりエッ
ジ信号FALLが出力される。
【0115】また、ANDゲート32には、変調データ
AA[6]およびAA[7]が入力されるようになされ
ており、そこでは、両者のANDが演算され、ANDゲ
ート34の一方の入力端子に入力される。また、AND
ゲート34の他方の入力端子には、NORゲート36の
出力が入力されるようになされており、ANDゲート3
4では、ANDゲート32とNORゲート36との出力
のANDが演算され、その演算結果が、立ち上がりエッ
ジ信号RISEとして出力される。NORゲート36に
は、変調データAA[4]およびAA[5]が入力され
るようになされており、そこでは、両者のNORが演算
される。
【0116】従って、AA[7]=0,AA[6]=
0,AA[5]=1,AA[4]=1のときのみ、AN
Dゲート34からは、Hレベル(1)の立ち上がりエッ
ジ信号RISEが出力される。
【0117】一方、マイコン11からのチップセレクト
信号CSは、ORゲート38の一方の入力端子およびA
NDゲート39の一方の入力端子に、オーバライト信号
OWは、ORゲート38の他方の入力端子およびインバ
ータ37に、ライト信号WRは、ANDゲート40の一
方の入力端子に、それぞれ入力されるようになされてい
る。
【0118】ORゲート38では、チップセレクト信号
CSとオーバライト信号OWとのOR(論理和)が演算
され、その演算結果が、チップセレクト信号CSとして
出力される。従って、コントローラ12が出力するチッ
プセレクト信号CSは、マイコン11が出力するチップ
セレクト信号CSまたはオーバライト信号OWのうちの
いずれか一方がHレベルのときHレベルとなり、その両
方がLレベルのときLレベルとなる。
【0119】また、インバータ37では、オーバライト
信号OWが反転され、ANDゲート39の他方の入力端
子と、ANDゲート40の他方の入力端子に供給され
る。ANDゲート39では、チップセレクト信号CS
と、インバータ37の出力とのANDが演算され、その
演算結果が、イネーブル信号OEとして出力される。従
って、イネーブル信号OEは、マイコン11が出力する
チップセレクト信号がHレベルで、オーバライト信号O
WがLレベルのときにのみHレベルとなり、それ以外の
ときはLレベルとなる。
【0120】ANDゲート40では、インバータ37の
出力と、ライト信号WRとのANDが演算され、その演
算結果が、ライト信号WRとして出力される。従って、
コントローラ12が出力するライト信号WRは、マイコ
ン11が出力するオーバライト信号OWがLレベルで、
ライト信号WRがHレベルのときのみHレベルとなり、
それ以外のときはLレベルとなる。
【0121】図5は、図3のマルチパルス発生器16の
構成例を示している。
【0122】変調データAA[3]であるデータDAT
Aは、DFF51に供給され、そこで、クロックCLK
のタイミング(クロックCLKの、例えば、立ち上がり
エッジのタイミングなど)でラッチされて、DFF52
および53に供給される。また、DFF51は、ラッチ
したデータDATAの反転出力(/Q)を、ANDゲー
ト57の一方の入力端子に供給する。
【0123】DFF53は、インバータ55の出力のタ
イミング(インバータ55の出力の、例えば、立ち上が
りエッジのタイミングなど)で、DFF51の出力をラ
ッチするようになされており、また、インバータ55に
は、クロックCLKが供給されるようになされている。
従って、DFF53では、後述するDFF52がラッチ
したデータより半クロックだけ時間的に先行するデータ
がラッチされる。この半クロックだけ進んだデータは、
データDATA1として出力される。
【0124】一方、DFF52では、DFF51の出力
が、クロックCLKのタイミングでラッチされ、データ
DATA2として出力されるとともに、DFF54、A
NDゲート56の一方の入力端子、およびANDゲート
57の他方の入力端子に供給される。DFF54でも、
DFF52の出力が、クロックCLKのタイミングでラ
ッチされ、その反転出力が、ANDゲート56の他方の
入力端子に供給される。
【0125】ANDゲート56では、DFF52の出力
と、DFF54の反転出力とのANDが演算され、OR
ゲート58に供給される。また、ANDゲート57で
は、DFF51の反転出力と、DFF52の出力とのA
NDが演算され、これも、ORゲート58に供給され
る。
【0126】ORゲート58には、ANDゲート56お
よび57の出力の他、クロックCLKが供給されてお
り、そこでは、これらのORが演算され、その演算結果
が、データMPとして出力される。
【0127】図6は、図3の記録信号発生器21の構成
例を示している。
【0128】プログラマブルディレイライン17または
18それぞれからのデータDDATA1またはDDAT
A2は、いずれも、ANDゲート61に入力されるよう
になされており、ANDゲート61では、データDDA
TA1とDDATA2とのANDが演算されて、AND
ゲート62の一方の入力端子に供給される。ANDゲー
ト62の他方の入力端子には、データMPが入力される
ようになされており、ANDゲート62では、ANDゲ
ート61の出力と、データMPとのANDが演算され、
その演算結果が、記録パルスとして出力される。
【0129】次に、図7および図8を参照して、図3の
マルチパルス発生器16、プログラマブルディレイライ
ン17,18、および記録信号発生器21の部分の処理
について、さらに説明する。
【0130】なお、図7は、図5に示したマルチパルス
発生器16、および図6に示した記録信号発生器21
に、プログラマブルディレイライン17と18を加えて
図示したものであり、図8は、その各部の信号の波形を
示している。
【0131】マイコン11(図3)からのクロックCL
K(図8(A))は、DFF51,52,54、インバ
ータ55、ORゲート58に供給されている。また、変
調データAA[3]は、DFF51に供給されており、
このDFF51、さらには、DFF52,54におい
て、クロックCLKの立ち上がりエッジのタイミング
で、順次ラッチされる。
【0132】ここで、kを時間に対応する変数とし、D
FF52のラッチ出力(Q)をDATA[k]と表すこ
とにする。この場合、DFF51に供給される変調デー
タAA[3]はデータDATA[k+2]と、DFF5
1のラッチ出力はデータDATA[k+1]と、DFF
54のラッチ出力はデータDATA[k−1]と、それ
ぞれ表すことができる。
【0133】一方、インバータ55では、クロックCL
Kが反転され、DFF53(DFF53のクロック端
子)に供給される。DFF53の入力端子(D)には、
DFF51のラッチ出力であるデータDATA[k+
1]が供給されており、DFF53では、データDAT
A[k+1]が、反転されたクロックCLKの立ち上が
りエッジのタイミングでラッチされる。
【0134】この結果、データDATA[k]が、例え
ば、図8(B)に示すようなものであったとすると、D
FF53のラッチ出力としては、図8(D)に示すよう
な、このデータDATA[k]より半クロックだけ進ん
だデータDATA[k+1/2]が得られる。
【0135】DFF52または53のラッチ出力である
データDATA[k]またはDATA[k+1/2]
は、プログラマブルディレイライン18または17に供
給され、そこで、それぞれ微小量xまたはyだけ遅延さ
れ、これにより、データDATA[k](図8(B))
またはDATA[k+1/2](図8(D))は、それ
ぞれ、図8(C)または(E)に示すような遅延データ
DDATA[k](図3におけるDDATA2)または
DDATA[k+1/2](図3におけるDATA1)
とされる。そして、遅延データDDATA[k]および
DDATA[k+1/2]は、いずれもANDゲート6
1に供給される。
【0136】ANDゲート61では、遅延データDDA
TA[k](図8(C))およびDDATA[k+1/
2](図8(E))のANDが演算され、これにより、
図8(F)に示すようなゲート信号GATEが生成され
る。このゲート信号GATEは、ANDゲート62に供
給される。
【0137】ここで、nM(nTの幅のHレベル)のデ
ータDATA[k]に対しては、幅が(n−x+y)T
のゲート信号GATEが生成される。
【0138】一方、DFF54では、DFF52からの
データDATA[k]がラッチされることにより、それ
より1クロック遅れたデータDATA[k−1]とさ
れ、その反転出力!DATA[k−1](!は反転を表
す)が、ANDゲート56の一方の入力端子に供給され
る。ANDゲート56の他方の入力端子には、DFF5
2のラッチ出力であるデータDATA[k]が供給され
ており、ANDゲート56では、データ!DATA[k
−1]とDATA[k]とのANDが演算されることに
より、図8(G)に示すように、データDATA[k]
の始端をその始端とする、1クロック分のパルス幅を有
する始端パルスTOP(この始端パルスTOPは、デー
タDATA[k]の立ち上がりエッジ部分での微分値に
相当する)が生成され、ORゲート58に供給される。
【0139】また、ANDゲート57には、DFF51
から、データDATA[k+1]を反転した!DATA
[k+1]データと、DFF52から、データDATA
[k]とが供給されており、そこでは、データ!DAT
A[k+1]とDATA[k]とのANDが演算され
る。この結果、ANDゲート57では、図8(H)に示
すように、データDATA[k]の終端をその終端とす
る、1クロック分のパルス幅を有する終端パルスEND
(この終端パルスENDは、データDATA[k]の立
ち下がりエッジ部分での微分値に相当する)が生成さ
れ、ORゲート58に供給される。
【0140】ORゲート58では、そこに供給されるク
ロックCLK(バーストパルス)(図8(A))、始端
パルスTOP(図8(G))、および終端パルスEND
(図8(H))のORが演算され、これにより、図8
(I)に示すようなデータ(マルチパルス)MPが生成
される。このデータMPは、ANDゲート62に供給さ
れる。
【0141】ANDゲート62では、ゲート信号GAT
E(図8(F))とデータMP(図8(I))とのAN
Dが演算され、これにより、図8(J)に示すように、
長さがnTのマークに対応する記録パルスとして、式x
S+(1.5−x)M+(n−2)(0.5S+0.5
M)+yM+(0.5−y)Sで表現される信号REC
が生成される。
【0142】従って、例えば、x=y=0のとき、記録
パルスは、式1.5M+(n−2)(0.5S+0.5
M)+0.5Sで表現されることになり、これは、前述
した記録方式Aにおける場合と同一のものとなる。
【0143】また、例えば、x=y=0.5のとき、記
録パルスは、式1.0M+(n−2)(0.5S+0.
5M)+0.5M+0.5Sで表現されることになり、
これは、前述した記録方式Bにおける場合と同一のもの
となる。
【0144】以上から、遅延量xおよびyを、x=yと
して、0.0乃至0.5の範囲で変化させることで、線
速度(ここでは、上述したように、ゾーン)にしたがっ
て、いわば、記録信号A(図2(C))とB(図2
(D))との間を連続的に変化させることのできる記録
方式(記録補償方式)を実現することができる。従っ
て、線速度に対応した記録補償を容易に施すことがで
き、例えば、MCAV方式による、記録容量が大で、高
速なランダムアクセスが可能なシステムを実現すること
が可能となる。
【0145】さらに、遅延量xおよびyを、線速度だけ
でなく、変調データの並びに基づいて変化させること
で、特に、短いマークおよびスペースに対応するデータ
に対して、熱干渉などに起因するエッジの位置ずれにつ
いての記録補償を行うことが可能となる。
【0146】なお、遅延量xおよびyを、上述したよう
に、0.0乃至0.5の範囲で変化させるようにした場
合、始端パルスおよび終端パルスのパルス幅は、1.0
T乃至1.5Tの範囲で変化するが、遅延量xおよびy
を、その他、例えば、0.0乃至1.0の範囲で変化さ
せるようにした場合には、始端パルスおよび終端パルス
のパルス幅は、0.5T乃至1.5Tの範囲で変化する
こととなる。
【0147】ここで、以上のようにして得られる記録パ
ルスは、始端パルスおよび終端パルスのエッジの位置の
他、そのパルス幅も変化する点で、そのエッジの位置の
みが変化し、パルス幅は一定のままである、前述した図
17の記録補償回路から得られる記録パルスとは、根本
的に異なる。
【0148】即ち、前述の図17における記録パルス
は、その始端パルスおよび終端パルスが、パルス幅が一
定のまま前後にシフトするだけである。これに対して、
記録回路4から得られる記録パルスは、始端パルスの立
ち上がりエッジと、終端パルスの立ち下がりエッジの位
置とが変化し、これに伴い、それぞれのパルス幅も変化
する。その結果、記録回路4の規模は、従来における場
合とほとんど同一であるにもかかわらず、その可変範囲
および自由度の大きな記録補償が可能となる。
【0149】ところで、図1のディスクドライブをシス
テムに組み込むことを考えた場合、記録回路4は1チッ
プにIC化するのが望ましい。さらに、IC化は、特
に、コストの面から、例えば、CMOSプロセスによる
のが望ましい。しかしながら、IC化の際には、そのI
C内部に、いかにして、精度の良いプログラマブルディ
レイライン17および18を構成するかが問題となる。
【0150】即ち、例えば、プログラマブルディレイラ
イン17および18を、複数のインバータをカスケード
に接続して構成し、その接続段数によって、遅延量xお
よびyを設定するようにした場合などにおいては、CM
OSプロセスの温度や、速度、さらには電源電圧などの
種々の要因によって、1乃至3倍程度の遅延量の変動が
生じる。従って、常時、所望の遅延量xおよびyを得る
ことができるようにすることが、記録回路4をCMOS
−IC化するにあたって、重要な問題となる。
【0151】そこで、記録回路4を、例えば、図9に示
すように構成し、これにより、1チップのICとして実
現するようにすることができる。
【0152】即ち、図9は、記録回路4の他の構成例を
示している。なお、図中、図3における場合と対応する
部分については同一の符号を付してあり、以下では、そ
の説明は、適宜省略する。即ち、この記録回路4は、セ
レクタ71および72が新たに設けられ、さらに、プロ
グラマブルディレイライン17または18に代えて、プ
ログラマブルディレイライン73または74がそれぞれ
設けられている他は、基本的に、図3における場合と同
様に構成されている。
【0153】但し、図9の実施例においては、マイコン
11は、図3で説明した信号の送受信を行う他、さら
に、信号DL_TESTの送信、並びに信号FLAG1
およびFLAG2の受信も行い、また、そのような信号
の送受信に伴う制御なども行うようになされている。
【0154】さらに、図9の実施例では、遅延量x,y
に対応するRISE_DATA,FALL_DATA
が、4ビットではなく、6ビットとされており、これに
伴い、RAM15は12(=6+6)ビットのRAMと
されている。また、DFF19または20は、RAM1
5から出力される12ビットのデータDO[11:0]
のうちの下位6ビットDO[5:0]または上位6ビッ
トDO[11:6]を、それぞれラッチするようになさ
れている。
【0155】セレクタ71は、例えば、6ビットのセレ
クタで、そこには、マイコン11から、信号DL_TE
STと、データD[11:0]のうちの下位6ビット
[5:0]が、その入力端子A/Bと、A[5:0]に
それぞれ供給されるようになされている。さらに、セレ
クタ71の入力端子B[5:0]には、DFF19のラ
ッチ出力が供給されるようになされている。そして、セ
レクタ71は、信号DL_TESTが、例えば1または
0のとき、その入力端子A[5:0]またはB[5:
0]への入力を選択し、その出力端子C[5:0]から
出力するようになされている。即ち、セレクタ71は、
信号DL_TESTが1または0のとき、マイコン1か
らのデータD[11:0]のうちの下位6ビット[5:
0]、またはDFF19でラッチされた、RAM15か
ら読み出されたデータDO[11:0]のうちの下位6
ビットDO[5:0]を、それぞれ選択して出力するよ
うになされている。セレクタ71の出力は、遅延量yに
対応するデータFALL_DATA[5:0]として、
プログラマブルディレイライン73に供給されるように
なされている。
【0156】セレクタ72も、セレクタ71と同様に6
ビットのセレクタで、そこには、マイコン11から、信
号DL_TESTと、データD[11:0]のうちの上
位6ビット[11:6]が、その入力端子A/Bと、A
[5:0]にそれぞれ供給されるようになされている。
さらに、セレクタ72の入力端子B[5:0]には、D
FF20のラッチ出力が供給されるようになされてい
る。そして、セレクタ72は、セレクタ71と同様に、
信号DL_TESTが、例えば1または0のとき、その
入力端子A[5:0]またはB[5:0]への入力を選
択し、その出力端子C[5:0]から出力するようにな
されている。従って、セレクタ72においては、信号D
L_TESTが1または0のとき、マイコン1からのデ
ータD[11:0]のうちの上位6ビット[11:
6]、またはDFF20でラッチされた、RAM15か
ら読み出されたデータDO[11:0]のうちの上位6
ビットDO[11:6]が、それぞれ選択されて出力さ
れる。セレクタ72の出力は、遅延量xに対応するデー
タRISE_DATA[5:0]として、プログラマブ
ルディレイライン74に供給されるようになされてい
る。
【0157】プログラマブルディレイライン73または
74は、プログラマブルディレイライン17または18
と同様に、セレクタ71または72から供給される6ビ
ットのデータFALL_DATA[5:0]またはRI
SE_DATA[5:0]にしたがって、データDAT
A1またはDATA2をそれぞれ所定量yまたはxだけ
遅延し、遅延データDDATA1またはDDATA2と
してそれぞれ出力するようになされている。
【0158】さらに、プログラマブルディレイライン7
3,74には、マイコン11から、信号DL_TES
T、クリア信号CLR、およびクロックCLKが供給さ
れるようになされており、そこでは、後述するような測
定処理が行われ、その処理結果に対応するフラグFLA
G2,FLAG1が出力されるようになされている。
【0159】即ち、図10は、プログラマブルディレイ
ライン73の構成例を示しており、図11は、プログラ
マブルディレイライン73の各部の信号の波形を示して
いる。なお、プログラマブルディレイライン74は、プ
ログラムディレイライン73と同様に構成されるため、
その説明は省略する。
【0160】DF81の入力端子(D)には、そのラッ
チ出力の反転(/Q)が供給されるようになされてお
り、そこでは、マイコン11からのクロックCLK(図
11(A))の、例えば、立ち上がりエッジのタイミン
グで、その入力端子(D)への入力がラッチされる。こ
れにより、DFF81のラッチ出力(Q)として、クロ
ックCLKを2分周した信号REF_SIGNAL(図
11(B))が出力される。
【0161】即ち、クロックCLKのデューティ比は、
一般には50%ではないため、DFF81においては、
クロックCLKを2分周することで、デューティ比が5
0%の信号REF_SIGNALが生成される。
【0162】この信号REF_SIGNALは、単位遅
延素子82およびORゲート83の一方の入力端子に供
給される。
【0163】単位遅延素子(DCELL)82は、例え
ば、図12に示すように、インバータ(INV)を2段
に直列接続して構成されており、そこでは、信号REF
_SIGNALが僅かな時間だけ遅延され、ORゲート
83の他方の入力端子に供給される。ORゲート83で
は、信号REF_SIGNALと、それを単位遅延素子
82で僅かな時間だけ遅延したものとのORが演算さ
れ、その演算結果が、セレクタ84の入力端子Bに供給
される。
【0164】セレクタ84の入力端子Aには、マルチパ
ルス発生器16からのデータDATA1(DL_IN)
が供給されており(プログラマブルディレイライン74
については、データDATA2)、また、その入力端子
A/Bには、マイコン11からの信号DL_TESTが
供給されている。セレクタ84は、信号DL_TEST
が、例えば1または0のとき、入力端子AまたはBに供
給されるデータDATA1(DL_IN)またはORゲ
ート83の出力を選択し、その出力端子Cから出力す
る。このセレクタ84の出力は、遅延マトリクス85お
よびNORゲート87の一方の入力端子に供給される。
【0165】遅延マトリクス85は、例えば、図13に
示すように、図12の単位遅延素子がマトリクス状に配
置され、直列に接続されて構成されている。即ち、図1
3の実施例では、遅延マトリクス85は、63(9×
7)の単位遅延素子がマトリクス状に配置されて構成さ
れており、その63の単位遅延素子それぞれの出力が、
その後段のセレクタ86に供給されている。さらに、セ
レクタ86には、遅延マトリクス85の最初の単位遅延
素子に入力される前の信号も供給されている。従って、
遅延マトリクス85からセレクタ86には、セレクタ8
4の出力(SEL_IN)を、0乃至63の単位遅延素
子でそれぞれ遅延した64の信号が供給される。
【0166】セレクタ86には、遅延マトリクス85か
ら64の信号が供給される他、セレクタ71(図9)か
らデータFALL_DATA[5:0](DSEL
[5:0])が供給される(プログラマブルディレイラ
イン74については、セレクタ72からデータRISE
_DATA[5:0]が供給される)。セレクタ86
は、セレクタ71からのデータFALL_DATA
[5:0]にしたがって、遅延マトリクス85からの6
4の信号のうちの1つを選択し、その選択した信号を、
マルチパルス発生器16からのデータDATA1を、F
ALL_DATA[5:0]にしたがって遅延したデー
タDDATA1(DL_OUT)として出力する。
【0167】また、このデータDDATA1(DL_O
UT)は、NORゲート87の他方の入力端子にも供給
される。NORゲート87では、セレクタ84の出力
(SEL_IN)と、セレクタ86からのデータDDA
TA1(DL_OUT)とのNOR(論理和の否定)が
演算され、その演算結果NORが、RSFF(RSフリ
ップフロップ)88のS端子に供給される。
【0168】RSFF88のR端子には、マイコン11
からのクリア信号CLR(図11(F))が供給されて
おり、そこでは、クリア信号CLRが0または1のと
き、それぞれ、NORゲート87の出力がラッチされ、
またはその内容(ラッチしている値)がクリアされて出
力される。RSFF88の出力(Q)は、フラグFLA
G1として、マイコン11に供給される。
【0169】従って、信号DL_TESTが1のとき、
セレクタ84では、ORゲート83の出力が選択され、
遅延マトリクス85とNORゲート87に供給される。
ここで、ORゲート83の出力は、信号REF_SIG
NAL(図11(B))と、それを僅かに遅延した信号
の論理和であるから、それは、図11(C)に示すよう
に、信号REF_SIGNALの立ち下がりエッジを僅
かに遅延したものとなる。
【0170】遅延マトリクス85では、セレクタ84の
出力を、0乃至63の単位遅延素子でそれぞれ遅延した
64の信号が出力され、セレクタ86では、その64の
信号のうちの、データFALL_DATA[5:0]
(DSEL[5:0])に対応するものが選択され、そ
の選択信号DL_OUTが、NORゲート87に供給さ
れる。
【0171】従って、信号REF_SIGNAL(図1
1(B))に対する、選択信号DL_OUT(セレクタ
84の出力を、0乃至63の単位遅延素子でそれぞれ遅
延した64の信号のうちのいずれか)(図11(D))
の遅延量が、クロックCLKの周期Tより小であるとき
と、周期Tより大であるときは、いずれときも、図11
(E)に示すように、NORゲート87の出力にHレベ
ルが現れる。また、その遅延量が、クロックCLKの周
期Tと一致しているとき、NORゲート87の出力はL
レベルのままとなる(図11(E))。
【0172】NORゲート87の出力にHレベルが現れ
る場合(図11(E))、クリア信号CLR(図11
(F))が1(Hレベル)となると、RSFF88の出
力であるFLAG1も1となり(図11(G))、ま
た、NORゲート87の出力がLレベルのままである場
合(図11(E))、クリア信号CLR(図11
(F))のレベルとは無関係に、RSFF88の出力で
あるFLAG1は0(Lレベル)のままとなる(図11
(G))。
【0173】以上から、信号DL_TESTを0とする
とともに、クリア信号CLRを1として、RSFF88
をリセットし、データFALL_DATA[5:0]
(DSEL[5:0])、即ち、セレクタ86で選択す
る信号を変化させ、クリア信号CLRを0にし、その
後、信号DL_TESTを1にすることを繰り返すこと
により、フラグFLAG1が0のままとなる場合のデー
タFALL_DATA[5:0](DSEL[5:
0])が得られ、これが、1クロック分の遅延(時間T
の遅延)に必要な単位遅延素子の段数に対応する値とい
うことになる。
【0174】このように、図10のプログラマブルディ
レイライン73によれば、1クロック分の遅延に必要な
単位遅延素子(ここでは、図12に示したようにインバ
ータで構成される)の段数を測定することができる。
【0175】ここで、信号DL_TESTを1にした場
合、図9のセレクタ71では、上述したように、マイコ
ン11からのデータD[11:0]のうちの下位6ビッ
トD[5:0]が選択され、データFALL_DATA
[5:0](DSEL[5:0])として、プログラマ
ブルディレイライン73に供給される。従って、マイコ
ン11は、フラグFLAG1を監視しながら、上述した
ように、信号DL_TESTおよびクリア信号CLRを
変化させるとともに、データD[11:0]を変化させ
ることで、1クロック分の遅延に対応するデータFAL
L_DATA[5:0]を認識することができ、その認
識結果に基づいて、RAM15に、適切な値のデータを
記憶させることができる。
【0176】一方、記録パルスを生成する場合において
は、マイコン11が信号DL_TESTを0とすること
で、図9のセレクタ71において、上述したように、D
FF19の出力が選択され、これにより、RAM15か
ら読み出されたデータDO[11:0]のうちの下位6
ビットDO[5:0]が、データFALL_DATA
[5:0](DSEL[5:0])として、プログラマ
ブルディレイライン73に供給される。この場合、プロ
グラマブルディレイライン73では、セレクタ84(図
10)において、マルチパルス発生器16からのデータ
DATA1(DL_IN)が選択され、遅延マトリクス
85に供給される。そして、セレクタ86において、デ
ータFALL_DATA[5:0](DSEL[5:
0])に対応して、マルチパルス発生器16からのデー
タDATA1(DL_IN)を、0乃至63の単位遅延
素子でそれぞれ遅延した64の信号のうちのいずれかが
選択され、それが、データDDATA1(DL_OU
T)として出力される。
【0177】以上のように、プログラマブルディレイラ
イン73(74)によれば、1クロック分の遅延に必要
な単位遅延素子の段数を測定することができるので、記
録回路4を1チップ化した場合に、CMOSプロセスの
温度や、速度、さらには電源電圧などの種々の要因によ
って、1つの単位遅延素子の遅延時間が変動したとして
も、その変動に対応して、RAM15に記憶させるデー
タD[11:0]を書き換えることで、対処可能とな
る。
【0178】なお、上述のような1クロック分の遅延に
必要な単位遅延素子の段数の測定と、その測定結果に対
応するデータへのRAM15の書き換えは、例えば、シ
ステムの電源投入時や、あるいは、電源投入後に定期的
に行うようにすることが可能である。
【0179】また、以上のようなプログラマブルディレ
イライン73(74)については、本件出願人が先に出
願した、例えば、特願平7−244963号などに、そ
の詳細が開示されている。
【0180】以上、本発明を、相変化ディスクを駆動す
るディスクドライブに適用した場合について説明した
が、本発明は、例えば、カード形状などの、ディスク形
状以外の記録媒体を駆動する装置にも適用可能である。
さらに、本発明の適用範囲は、相変化による記録や、M
CAV方式による記録などに限定されるものではない。
【0181】なお、本実施例においては、遅延量xとy
を、その値を同一にして変化させるようにしたが、遅延
量xとyは、同一である必要はない。
【0182】また、本実施例では、プログラマブルディ
レイライン17において、DFF53(図7)で得られ
た半クロックだけ時間的に先行するデータDATA1を
遅延させるようにしたが、DFF53では、1クロック
だけ時間的に先行するデータを生成し、プログラマブル
ディレイライン17において、このデータを遅延させる
ようにすることも可能である。この場合、長さがnTの
マークに対応する記録パルスは、式xS+(1.5−
x)M+(n−3)(0.5S+0.5M)+0.5S
+yM+(1.0−y)Sで表されることになる。
【0183】
【発明の効果】請求項1に記載のデータ記録装置および
請求項5に記載のデータ記録方法によれば、始端パルス
の始端エッジの位置を変化させることにより、そのパル
ス幅が変化されるとともに、終端パルスの終端エッジの
位置を変化させることにより、そのパルス幅が変化され
る。従って、例えば、線速度などに対応した記録補償を
容易に施すことが可能となる。
【0184】請求項6に記載の記録媒体には、始端パル
スの始端エッジの位置が変化されることにより、そのパ
ルス幅が変化され、また、終端パルスの終端エッジの位
置が変化されることにより、そのパルス幅が変化された
記録パルスにしたがってマークとスペースが形成されて
いる。従って、例えば、高密度記録および高速ランダム
アクセスが可能となる。
【0185】請求項7に記載のデータ記録装置によれ
ば、長さがnTのマークに対応する記録パルスが、式x
S+(1.5−x)M+(n−2)(0.5S+0.5
M)+yM+(0.5−y)S、または式xS+(1.
5−x)M+(n−3)(0.5S+0.5M)+0.
5S+yM+(1.0−y)Sで表され、この記録パル
スにしたがって記録が行われる。従って、例えば、線速
度などに対応した記録補償を容易に施すことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクドライブの一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の記録回路4における記録補償方法を説明
するための図である。
【図3】図1の記録回路4の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】図3のコントローラ12の構成例を示す回路図
である。
【図5】図3のマルチパス発生器16の構成例を示す回
路図である。
【図6】図3の記録信号発生器21の構成例を示す回路
図である。
【図7】図3のマルチパルス発生器16、プログラマブ
ルディレイライン17,18、および記録信号発生器2
1の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7のマルチパルス発生器16、プログラマブ
ルディレイライン17,18、および記録信号発生器2
1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】図1の記録回路4の他の構成例を示すブロック
図である。
【図10】図9のプログラマブルディレイライン73
(74)の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10のプログラマブルディレイライン73
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】図10の単位遅延素子82の構成例を示す回
路図である。
【図13】図10の遅延マトリクス85の構成例を示す
ブロック図である。
【図14】相変化ディスクの記録原理を説明するための
図である。
【図15】ダイレクトオーバライトを説明するための図
である。
【図16】従来の記録補償方法を説明するための図であ
る。
【図17】従来の記録補償を行う回路の一例の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】 1 ディスク, 2 スピンドルモータ, 3 ピック
アップ, 4 記録回路, 5 再生回路, 11 マ
イコン, 12 コントローラ, 13 セレクタ,
14 シフタ, 15 RAM, 16 マルチパルス
発生器, 17,18 プログラマブルディレイライ
ン, 19,20 DFF, 21 記録信号発生器,
22 ゲート回路, 31乃至34 ANDゲート,
35,36 NORゲート, 37 インバータ(N
OTゲート), 38 ORゲート, 39,40 A
NDゲート, 51乃至54 DFF, 55 インバ
ータ, 56,57 ANDゲート, 58 ORゲー
ト, 61,62 ANDゲート, 71,72 セレ
クタ, 73,74 プログラマブルディレイライン,
81 DFF, 82 単位遅延素子, 83 OR
ゲート, 84 セレクタ, 85 遅延マトリクス,
86 セレクタ, 87 NORゲート,88 RS
FF

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始端パルス、バーストパルス、および終
    端パルスを合成して得られる記録パルスにしたがって、
    データを、記録媒体に記録するデータ記録装置であっ
    て、 前記始端パルスの始端エッジの位置を変化させることに
    より、そのパルス幅を変化させる始端パルス変化手段
    と、 前記終端パルスの終端エッジの位置を変化させることに
    より、そのパルス幅を変化させる終端パルス変化手段と
    を備えることを特徴とするデータ記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録パルスにしたがって、前記記録
    媒体にマークとスペースを形成することにより、前記デ
    ータを記録する記録手段をさらに備え、 前記始端パルス変化手段または終端パルス変化手段それ
    ぞれは、前記記録媒体と記録手段との間の相対速度に基
    づいて、前記始端エッジまたは終端エッジの位置を変化
    させることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記始端パルス変化手段または終端パル
    ス変化手段それぞれは、前記データに基づいて、前記始
    端エッジまたは終端エッジの位置を変化させることを特
    徴とする請求項1に記載のデータ記録装置。
  4. 【請求項4】 クロックに対応するパルス幅をTとする
    とき、 前記始端パルス変化手段または終端パルス変化手段それ
    ぞれは、前記始端パルスまたは終端パルスのパルス幅
    を、0.5T乃至1.5Tの範囲で変化させることを特
    徴とする請求項1に記載のデータ記録装置。
  5. 【請求項5】 始端パルス、バーストパルス、および終
    端パルスを合成して得られる記録パルスにしたがって、
    データを、記録媒体に記録するデータ記録方法であっ
    て、 前記始端パルスの始端エッジの位置を変化させることに
    より、そのパルス幅を変化させるとともに、前記終端パ
    ルスの終端エッジの位置を変化させることにより、その
    パルス幅を変化させることを特徴とするデータ記録方
    法。
  6. 【請求項6】 始端パルス、バーストパルス、および終
    端パルスを合成して得られる記録パルスにしたがってマ
    ークとスペースを形成することによりデータが記録され
    た記録媒体であって、 前記始端パルスの始端エッジの位置が変化され、そのパ
    ルス幅が変化されており、 前記終端パルスの終端エッジの位置が変化され、そのパ
    ルス幅が変化されていることを特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】 データに対応する記録パルスにしたがっ
    て、マークとスペースを記録媒体に形成することによ
    り、前記データを記録するデータ記録装置であって、 前記データの始端をその始端とする、1クロック分のパ
    ルス幅の始端パルスを生成する始端パルス生成手段と、 前記データの終端をその終端とする、1クロック分のパ
    ルス幅の終端パルスを生成する終端パルス生成手段と、 前記データを、第1の遅延量xだけ遅延する第1の遅延
    手段と、 所定量のクロックだけ時間的に先行する前記データを、
    第2の遅延量yだけ遅延する第2の遅延手段と、 前記始端パルス生成手段、終端パルス生成手段、並びに
    第1および第2の遅延手段の出力を論理演算すること
    で、前記記録パルスを生成する記録パルス生成手段とを
    備え、 1クロックに対応するパルス幅をTとするとともに、前
    記記録パルスのHまたはLレベルのうちの一方をMと、
    他方をSと表すとき、長さがnTのマーク(但し、nは
    整数)に対応する前記記録パルスが、式xS+(1.5
    −x)M+(n−2)(0.5S+0.5M)+yM+
    (0.5−y)S、または式xS+(1.5−x)M+
    (n−3)(0.5S+0.5M)+0.5S+yM+
    (1.0−y)Sで表されることを特徴とするデータ記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の遅延手段が、半クロックまた
    は1クロックだけ時間的に先行する前記データを遅延す
    るとき、長さがnTのマークに対応する前記記録パルス
    が、式xS+(1.5−x)+(n−2)(0.5S+
    0.5M)+yM+(0.5−y)S、または式xS+
    (1.5−x)M+(n−3)(0.5S+0.5M)
    +0.5S+yM+(1.0−y)Sでそれぞれ表され
    ることを特徴とする請求項7に記載のデータ記録装置。
  9. 【請求項9】 前記第1または第2の遅延量xまたはy
    は、0乃至0.5Tの範囲の値であることを特徴とする
    請求項7に記載のデータ記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録パルス生成手段は、 クロック、前記始端パルス生成手段、および終端パルス
    生成手段の出力の論理和を演算する第1の演算手段と、 前記第1および第2の遅延手段の出力の論理積を演算す
    る第2の演算手段と、 前記第1および第2の演算手段の出力の論理積を演算す
    る第3の演算手段とを有することを特徴とする請求項7
    に記載のデータ記録装置。
  11. 【請求項11】 前記第1または第2の遅延量xまたは
    yそれぞれを適応的に設定する遅延量設定手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項7に記載のデータ記録装
    置。
  12. 【請求項12】 前記記録パルスにしたがって、前記記
    録媒体にマークとスペースを形成することにより、前記
    データを記録する記録手段をさらに備え、 前記遅延量設定手段は、前記記録媒体と記録手段との間
    の相対速度に基づいて、前記第1または第2の遅延量x
    またはyそれぞれを設定することを特徴とする請求項1
    1に記載のデータ記録装置。
  13. 【請求項13】 前記遅延量設定手段は、前記データに
    基づいて、前記第1または第2の遅延量xまたはyそれ
    ぞれを設定することを特徴とする請求項11に記載のデ
    ータ記録装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも、前記始端パルス生成手
    段、終端パルス生成手段、第1および第2の遅延手段、
    並びに記録パルス生成手段が1チップ化されていること
    を特徴とする請求項7に記載のデータ記録装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の遅延手段は、イ
    ンバータから構成されることを特徴とする請求項7に記
    載のデータ記録装置。
  16. 【請求項16】 所定の遅延量に必要な前記インバータ
    の段数を測定するための測定手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項15に記載のデータ記録装置。
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