JPH1089639A - 廃自動車・廃家電製品シュレッダーダストの竪型炉における処理方法 - Google Patents

廃自動車・廃家電製品シュレッダーダストの竪型炉における処理方法

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JPH1089639A
JPH1089639A JP24392396A JP24392396A JPH1089639A JP H1089639 A JPH1089639 A JP H1089639A JP 24392396 A JP24392396 A JP 24392396A JP 24392396 A JP24392396 A JP 24392396A JP H1089639 A JPH1089639 A JP H1089639A
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dust
shredder dust
molten
shredder
vertical furnace
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JP24392396A
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Yukihiko Asakawa
幸彦 浅川
Koichi Tomioka
浩一 冨岡
Hiroki Ishiguro
宏樹 石黒
Minoru Asanuma
稔 浅沼
Yutaka Yamada
裕 山田
Masuhiro Fujii
益弘 藤井
Kazumasa Wakimoto
一政 脇元
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 綿埃に近い形態で嵩密度が小さいシュレッダ
ーダストを、気送設備での閉塞やタンク内で棚吊りを防
止して、高炉に安定して吹き込む。 【解決手段】 裁断又は破砕1の摩擦熱および/または
加熱4cして半溶融または溶融させ、放冷又は急冷して
粒状に収縮固化4させる前処理をする。適宜更に粉砕す
る。上記処理を施された粒状化ダスト(a)を気送して
高炉12等竪型炉に吹き込む。 【効果】 ダイオキシンおよびNOX 等有害ガス成分の
発生もなく大量にしかも有効利用しつつ処分することが
でき、環境改善に寄与し、且つ竪型炉の操業コストダウ
ンに寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車および家
電製品等を廃棄処分する際に発生するシュレッダーダス
トを高炉等の竪型炉内に供給し処理する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車および家電製品等を解体処理する
と、鉄および銅その他の金属類並びに各種の合成樹脂類
屑等、リサイクル材又は燃料等として有効に利用するこ
とができるものの他に、再資源化が困難な綿埃に近い形
態をした所謂シュレッダーダストが発生する。シュレッ
ダーダストは多種類の物質を含み、国内で年間120万
トン程度発生する。特に、廃自動車から発生するシュレ
ッダーダストの割合が全シュレッダーダストの約85%
と圧倒的に多く、自動車の保有台数の増加に伴ってその
発生量が年々急激に増加している。
【0003】このようなシュレッダーダストの成分は工
業分析の結果によれば、水分、灰分の他に揮発分および
固定炭素を多量に含み、比較的大きな燃焼熱を有する。
従って、焼却による熱回収の可能性もあるが、通常の廃
棄物処分用の焼却炉で処理するとプラスティック類の一
部に含まれるCl、NおよびSに起因する有害成分がガ
スとなって発生する。従って、シュレッダーダストは現
在、最終処分場で埋立て処理されることになっている。
ところが利用可能な埋立地は年々減少しており大きな問
題となっている。また、シュレッダーダストは相当量の
灰分を含むので通常の焼却炉で焼却するだけでは埋立地
不足の根本的な解決策にはならない。
【0004】このような情勢に対して最近、シュレッダ
ーダストを高炉に吹き込むことにより有効に利用する方
法が提案されている。例えば、特開平6−254530
号公報は、高炉に羽口から吹き込む方法であって、シュ
レッダーダストをそのまま吹込みガスに同伴させて吹込
む方法、重油やコールタールのような重質油とともに吹
込む方法、および水スラリーとして吹込む方法を開示し
ている(以下、先行技術という)。先行技術によれば、
Clに起因するといわれるダイオキシンは吹き込み後急
速に1400〜1600℃に昇温されるので高炉内では
発生せず、Nに起因するNOX は高炉内赤熱コークス層
を通過中にNに還元されるので発生せず、またSは高炉
副原料の石灰石と反応してCaSとしてスラグに移行す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術によれ
ば、高炉の操業条件に影響を与えずにシュレッダーダス
トを効果的に処理することができ、且つダイオキシンや
NOX 等の有害成分を発生させることなく無害に処理す
ることができる。また、シュレッダーダストは鉄粉、非
鉄金属粉、無機質粉、プラスティック類細片、ゴム屑、
塗料粉および布屑等多種類の物質を含み、可燃分を多量
に含むのでエネルギー資源となり得る。
【0006】しかしながら、シュレッダーダストは綿埃
に近い形態のため嵩密度が0.15g/cm3 程度と小
さく、その塊りどうしが絡み易く、また、大きな塊りも
圧縮されると小さな塊りになり易く、搬送における取扱
いが困難であった。更に、このようなシュレッダーダス
トの性状のために、これを先行技術等従来の方法により
高炉内へ吹き込むに当たり、サービスホッパーに貯蔵し
そのままの状態で気送にて吹き込んだり、ミキシングタ
ンクで重質油や水と混合して吹き込むと、配管内、特に
分配器、曲部およびバルブ部等で閉塞を起こしたり、タ
ンク内で棚吊りを生じたりして、安定した連続操業を行
なうことは不可能であった。
【0007】従って、この発明の目的は上述した問題を
解決し、竪型炉の操業に影響を及ぼすことなく且つ有害
成分を発生させることなく、自動車および家電製品等を
廃棄処分する際に発生するシュレッダーダストを高炉等
の竪型炉内に供給し処理する方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
問題を解決すべく鋭意研究を重ね、下記知見を得た。シ
ュレッダーダストは上述したように発生当初においては
綿埃状を呈し嵩密度が0.15g/cm3 程度と小さい
が、これを半溶融化した後放冷するか、または半溶融化
した後急冷することにより粒状化させ、且つ嵩密度を増
大させた状態にした後に竪型炉に気送にて吹き込めば、
配管内での詰まりや貯留タンク内での棚吊り発生を防止
することができる。
【0009】一方、シュレッダーダストは屋外ヤード等
で貯留中、雨水に濡れて塊り状になったりべとついて、
搬送過程やハンドリングがし難い。従って、竪型炉内へ
気送吹込みする前に裁断若しくは破砕等の前処理を要す
る。この際発生する摩擦熱でシュレッダーダストは半溶
融化する。また、受入れ時のシュレッダーダストの性状
によっては上記処理時に完全溶融する場合もある。この
ように半溶融化又は溶融させることによりシュレッダー
ダストを容易に減容固化させ粒状化させることができ
る。このような前加工処理をすれば、シュレッダーダス
トを竪型炉内に吹き込む際の配管詰まりを防止すること
ができる。
【0010】この発明は上記知見に基づきなされたもの
であり、請求項1記載の発明は、自動車および家電製品
を廃棄処分する際に発生するシュレッダーダストを、裁
断し若しくは破砕するときに発生する摩擦熱により半溶
融させるか若しくは溶融させ、このようにして半溶融又
は溶融したシュレッダーダストを粒状に収縮固化させ、
次いで粒状に収縮固化されたシュレッダーダストを気送
して竪型炉に吹き込むことに特徴を有するものである。
【0011】請求項2記載の発明は、自動車および家電
製品を廃棄処分する際に発生するシュレッダーダスト
を、裁断し若しくは破砕した後に加熱することにより半
溶融させるか若しくは溶融させ、このようにして半溶融
又は溶融したシュレッダーダストを粒状に収縮固化さ
せ、次いで粒状に収縮固化されたシュレッダーダストを
気送して竪型炉に吹き込むことに特徴を有するものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、半溶融又は溶融したシュレッダーダ
ストを粒状に収縮固化させるに当たり、急冷すると共に
粒状に形成させることに特徴を有するものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、半溶融又は溶融したシュレッダーダ
ストを粒状に収縮固化させるに当たり、急冷すると共に
粒状に形成させ、このようにして形成された粒状シュレ
ッダーダストを更に粉砕することにより粒状化させるこ
とに特徴を有するものである。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1から4ま
での何れかひとつに記載の発明において、粒状に収縮固
化されたシュレッダーダストを竪型炉の炉頂から装入す
ることに特徴を有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を参照しながら説明する。図1は、この発明のシュ
レッダーダストの竪型炉への供給方法の一例を説明する
工程図であり、受け入れられたシュレッダーダストが減
容固化され且つ所定の粒度に粒状化されたもの(以下、
「粒状化ダスト」という)に前加工処理した後、気送設
備で竪型炉に供給するための設備および操作フローを示
す。同図において、シュレッダーダスト(A)は貯留ヤ
ード(図示せず)から搬入され破砕装置1で破砕され、
被破砕物が昇温された場合には適宜冷却する。なお、シ
ュレッダーダスト(A)の形態によっては、破砕装置1
で処理するま前に、押出機(図示せず)で棒状に押出成
形し、適宜冷却する。次いで、分離機2でほぐされ、磁
選機3で鉄屑が除去されたシュレッダーダスト(以下、
「細片ダスト(A’)」という)となった後、一旦貯留
槽13に蓄えられ、コンベア等により溶融・固化造粒装
置4に装入される。但し、破砕処理だけでほぐされてい
る場合は分離機2を通さない。
【0016】溶融・固化造粒装置4は細片ダスト
(A’)を粒状化するためのものであり、砕片ダスト
(A’)の形態により2つのルートPまたはQにわけて
処理する。ルートPには、粉砕・急冷装置4aおよび粉
砕機4cを備えており、ルートQには加熱・急冷装置4
bおよび粉砕機4cを備えている。溶融・固化造粒装置
4はシュレッダーダストを減容固化させて嵩密度を上昇
させ、且つ所定粒度に粒子化させる中心的装置である。
従って、中間段階である細片ダスト(A’)の性状と粒
状化ダスト(a)の希望形状・寸法とに応じて処理ルー
トと装置使用方法を決める。溶融・固化造粒装置4の代
表的な使用方法を説明する。
【0017】ケース1:貯留槽13から切り出された細
片ダスト(A’)をルートPにより粒状化ダスト(a)
にする場合であり、更に次のルートがある。 (1−1)粉砕・急冷装置4aで処理し、粒状化ダスト
(a)に収縮固化させる。図2は、粉砕・急冷装置4a
により細片ダスト(A’)を粒状に収縮固化させる方法
を説明する図である。細片ダスト(A’)を装入口41
から粉砕室42内に設けられた回転粉砕機43に供給
し、細片ダスト(A’)は小さく粉砕され摩擦熱で半溶
融または完全溶融状態になる。回転粉砕機43から吐き
出された粒状化されたダストはノズル44から噴出され
る冷却媒体(例えば、水スプレー)で急冷され、粒状に
収縮固化し、排出口45から排出される。
【0018】(1−2)上記の粉砕・急冷装置4aで
急冷せずに粉砕のみして排出し、収縮固化させ、この収
縮固化ダスト46を粉砕装置4bで所定の大きさに粉砕
してもよい。図3は、粉砕装置4bにより収縮固化ダス
ト46を粒状化させる方法の原理図である。収縮固化ダ
スト46を高速回転する回転刃47で切断し粉砕すると
共に、空気気流中で冷却することにより、粒状化ダスト
(a)が得られる。同図(イ)は粉砕時の摩擦熱により
粒状化ダストは昇温するが全く溶融化しない場合であ
り、(ロ)は摩擦熱により半溶融化されたが、空気気流
による冷却効果で固化し粒状化ダスト(a)が得られる
場合である。
【0019】(1−3)上記(1−1)のように処理し
て粒状化ダスト(a)にした後、更に粉砕装置4bで処
理してもよい。 ケース2:貯留槽13から切り出された細片ダスト
(A’)をルートQにより粒状化ダスト(a)にする場
合であり、更に次のルートがある。
【0020】(2−1)加熱・急冷装置4cで処理し、
粒状化ダスト(a)に収縮固化させる。図4は、加熱・
急冷装置4cにより細片ダスト(A’)を粒状に収縮固
化させる方法を説明する図である。細片ダスト(A’)
を装入口48から加熱室49内に設けられた加熱移送ベ
ルト50上に供給し、加熱され半溶融または完全溶融状
態になったダストは隣接する急冷室51に移送され、こ
こでノズル52から噴出される冷却媒体(例えば、水ス
プレー)で急冷されると共に分散し、粒状に収縮固化
し、粒状化ダスト(a)になって排出口53から排出さ
れる。
【0021】(2−2)上記(2−1)の加熱・急冷装
置4cで急冷せずに加熱のみして排出し、収縮固化さ
せ、この収縮固化ダスト54を図3(イ)に示すように
粉砕装置4bで所定の大きさに粉砕してもよい。
【0022】(2−3)上記(2−1)のように処理し
て粒状化ダスト(a)にした後、更に粉砕装置4bで処
理してもよい。 上記ルートの内いずれを選択するかの決定は次の考え方
に基づく。
【0023】最もコスト的に有利な方法は、一般的に上
記ケース1の(1−1)の方法であるから、この方法を
適用することを狙う。先ず、粒状化ダスト(a)の目標
粒径として、所定値:D0 mm以下のものを得ることと
する。さて、回転粉砕機43の回転速度と処理時間の増
加につれて、シュレッダーダストの温度は上昇し、溶融
化し、一方、粉砕されたダストの粒子径は回転速度と処
理時間の増加につれて小さくなる。このような経過にお
いて、粒径が目標値D0 mm以下に到達し、且つその時
のダスト温度が融点よりも所定値だけ低い温度T0 とな
るように粉砕条件を調節し、ダストの粒径と温度の両方
がこの条件を満たした時にダストを急冷する。
【0024】もし、粒径がD0 mm以下に到達したにも
かかわらず、ダスト温度がT0 に達しない場合には、粉
砕速度の上昇速度を抑えつつダスト温度の上昇速度が速
くなるように調整し、逆に、ダスト温度がT0 に達した
にもかかわらず、粒径がD0mm以下に到達しない場合
には、ダスト温度の上昇速度を抑えつつ粉砕速度の上昇
速度が速くなるように調整する。
【0025】なお、ケース2の加熱・急冷装置4cを使
用するのは、基本的には細片ダスト(A’)の材質構成
で材質差が大きくその溶融温度差が大きい場合や、粉砕
・急冷装置4aが修理中等の理由で使用できない場合等
緊急時に限定する。
【0026】この発明の大きな特徴は、シュレッダーダ
ストのような綿埃状で嵩密度が小さいダストに、上述し
たような適正な前加工処理を施すことにより所定の減容
固化および粒状化を施した上で高炉等竪型炉へ羽口から
吹き込むことにあり、配管詰まりや貯留槽内での棚釣り
を発生させず、竪型炉の連続操業を支障なく行なうこと
ができるようになる。
【0027】以上のようにして得られた粒状化ダスト
(a)を、篩分けおよび分離機5に装入して所定粒径未
満のもの(篩下)を、ルートRで示すように一次貯留槽
6に蓄える。一次貯留槽6に蓄えられた所定の粒径を有
する粒状化ダスト(a)はサービスタンク7から空気輸
送されて気送装置8に送られる。気送装置8は粒状化ダ
スト(a)の供給準備をする二次貯留槽8b、均圧タン
ク8c、吹込みタンク8dおよび気送用アキュームレー
ター8aからなり、次いで、粒状化ダスト(a)は高炉
羽口11に設置された吹込み管10から高炉12の内部
へ吹き込まれる。
【0028】一方、上記篩分けおよび分離機5において
篩上となったルートSで示される所定粒径以上のもの
は、更に所定の粒径未満の小塊とそれ以上の大塊とに分
ける。小塊ダストは、貯留槽13、粗破砕・冷却装置1
または溶融・固化造粒装置4に戻して利用する。一方、
大塊ダストは高炉12の付帯設備である原料装入ライン
(図示せず)に合流させて高炉12の炉頂からコークス
と共に装入するか、コークス炉への装入、原料ヤードで
の配合、あるいは焼結炉への装入に供する。
【0029】
【実施例】次に、この発明を実施例により更に詳細に説
明する。図1に示したこの発明の方法を示す工程図に基
づき、実用高炉にシュレッダーダストを前加工処理した
後、羽口から吹き込む試験および炉頂から装入する試験
操業を7日間にわたり実施した。表1に、高炉の操業条
件を示す。
【0030】
【表1】
【0031】図1の工程図に従ってシュレッダーダスト
(A)を破砕装置1で処理した。シュレッダーダスト
(A)は、破砕による摩擦熱により約120℃に昇温し
て半溶融したので水冷した。次いでこれを分離機2およ
び磁選機3で処理した後、溶融・固化造粒装置4に装入
した。溶融・固化造粒方法はルートPで行ない、粉砕・
急冷装置4aでの処理で半溶融した粉砕ダストを急冷す
ると共に粒状に収縮固化させ、更にこの粒状固化したダ
ストを粉砕装置4cで粉砕し、粒状化ダスト(a)を得
た。次いで、篩分け・分離機5で処理し、粒径が6mm
以下のものを一次貯留槽6に蓄えた。次いでサービスタ
ンク7から空気輸送により気送装置8に送り、これによ
り粒状化ダスト(a)を吹込み管10により羽口11か
ら高炉12内へ吹き込んだ。吹き込んだ粒状化ダストの
嵩密度は、0.35〜0.45g/cm3 であった。
【0032】表2に、粒状化ダスト(a)の吹込み条件
を示す。
【0033】
【表2】
【0034】一方、篩分け・分離機5の処理で得られ
た、粒径が6mm超えのものの内、50mm以上の塊状
ダストは所定量貯めた後、高炉12の原料装入ラインに
乗せて高炉12の炉頂からコークスと共に装入した。ま
た、粒径が6mm超えから50mm未満の塊状ダスト
は、粗破砕・冷却装置1へリサイクルした。
【0035】吹き込んだシュレッダーダストの発熱量は
約3000kcal/kg 、吹込み量はコークスに対する重量
比で2.2%であった。シュレッダーダストの粒状化お
よび嵩密度の増大により、7日間に及ぶ連続操業期間
中、シュレッダーダストによる気送管等の詰まりおよび
貯留槽の棚釣り等、操業トラブルは全く発生せず、ま
た、高炉の操業成績も通常時と比較して変化が認められ
なかった。また、高炉ガス中のダイオキシンをGC−M
S法で、NOX を化学発光法で分析したが、検出されな
かった。
【0036】
【発明の効果】この発明は、上述したように構成したの
で、シュレッダーダストによる配管の詰まりやタンク内
の棚釣りの発生がなく、また高炉の操業条件に影響を与
えることなくそれを炉内へ吹き込むことができ、しかも
ダイオキシンおよびNOX 等有害ガス成分の発生もなく
シュレッダーダストを処理することができる。このよう
に、この発明の廃自動車・廃家電製品シュレッダーダス
トの竪型炉における処理方法により、工業上極めて有用
な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシュレッダーダストの竪型炉におけ
る処理方法の一例を説明する工程図である。
【図2】粉砕・急冷装置により細片ダストを粒状に収縮
固化させる方法を説明する図である。
【図3】粉砕装置により収縮固化ダストを粒状化させる
方法の原理図である。
【図4】加熱・急冷装置4cにより細片ダストを粒状に
収縮固化させる方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 破砕装置 2 分離機 3 磁選機 4 溶融・固化造粒装置 4a 粉砕・急冷装置 4b 粉砕装置 4c 加熱・急冷装置 41 装入口 42 粉砕室 43 回転粉砕機 44 ノズル 45 排出口 46 収縮固化ダスト 47 回転刃 48 装入口 49 加熱室 50 加熱移送ベルト 51 急冷室 52 ノズル 53 排出口 54 収縮固化ダスト 5 篩分け・分離装置 6 一次貯留槽 7 サービスタンク 8 気送装置 8a アキュームレーター 8b 二次貯留槽 8c 均圧タンク 8d 吹込みタンク 9 アキュームレーター 10 吹込み管 11 羽口 12 高炉 13 貯留槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23G 5/44 ZAB B09B 3/00 ZAB 7/00 ZAB 303L (72)発明者 浅沼 稔 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山田 裕 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤井 益弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 脇元 一政 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車および家電製品を廃棄処分する際
    に発生するシュレッダーダストを、裁断し若しくは破砕
    するときに発生する摩擦熱により半溶融させるか若しく
    は溶融させ、このようにして半溶融又は溶融したシュレ
    ッダーダストを粒状に収縮固化させ、次いで粒状に収縮
    固化されたシュレッダーダストを気送して竪型炉に吹き
    込むことを特徴とする、廃自動車・廃家電製品シュレッ
    ダーダストの竪型炉における処理方法。
  2. 【請求項2】 自動車および家電製品を廃棄処分する際
    に発生するシュレッダーダストを、裁断し若しくは破砕
    した後に加熱することにより半溶融させるか若しくは溶
    融させ、このようにして半溶融又は溶融したシュレッダ
    ーダストを粒状に収縮固化させ、次いで粒状に収縮固化
    されたシュレッダーダストを気送して竪型炉に吹き込む
    ことを特徴とする、廃自動車・廃家電製品シュレッダー
    ダストの竪型炉における処理方法。
  3. 【請求項3】 前記半溶融又は溶融したシュレッダーダ
    ストを粒状に収縮固化させるに当たり、急冷すると共に
    粒状に形成させることを特徴とする請求項1または2記
    載の廃自動車・廃家電製品シュレッダーダストの処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記半溶融又は溶融したシュレッダーダ
    ストを粒状に収縮固化させるに当たり、急冷すると共に
    粒状に形成させ、このようにして形成された粒状シュレ
    ッダーダストを更に粉砕することにより粒状化させるこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の廃自動車・廃
    家電製品シュレッダーダストの竪型炉における処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記粒状に収縮固化されたシュレッダー
    ダストを前記竪型炉の炉頂から装入することを特徴とす
    る、請求項1から4までの何れかひとつに記載の廃自動
    車・廃家電製品シュレッダーダストの竪型炉における処
    理方法。
JP24392396A 1996-09-13 1996-09-13 廃自動車・廃家電製品シュレッダーダストの竪型炉における処理方法 Pending JPH1089639A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008532762A (ja) * 2005-03-21 2008-08-21 シーブイピー・クリーン・バリュー・プラスティクス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンタク・ハフツング 廃プラスチックの粉砕および清浄化のための方法および装置

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