JPH1086703A - エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル表皮及びその製造方法 - Google Patents

エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル表皮及びその製造方法

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JPH1086703A
JPH1086703A JP8246127A JP24612796A JPH1086703A JP H1086703 A JPH1086703 A JP H1086703A JP 8246127 A JP8246127 A JP 8246127A JP 24612796 A JP24612796 A JP 24612796A JP H1086703 A JPH1086703 A JP H1086703A
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JP
Japan
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instrument panel
skin
tier
airbag door
tear
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JP8246127A
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Masahiko Yahagi
雅彦 矢矧
Hideo Nishimura
秀雄 西村
Junzo Ukai
順三 鵜飼
Osamu Kito
修 鬼頭
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な剛性を保ったまま、ティア部に劣化に
よる亀裂等が発生せず、且つティア部が意匠面に現れな
いインストルメントパネル表皮を得る。 【解決手段】 インストルメントパネル10は、PVC
(塩化ビニル樹脂)の単一層表皮20、PUR(ポリウ
レタン)発泡層22及び樹脂製の基材24を積層した構
造となっている。インストルメントパネル10のエアバ
ッグドア部10Aには、開裂用のH形状のティア部32
が形成されている。表皮20の裏面20A側には、ティ
ア部32に沿ってポリエステル、ナイロン等の短繊維3
4が植毛されている。また、基材24のエアバッグドア
部28はティア部32に沿って開裂部28Aが形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネル表皮及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、助手席用のエアバッグ装置のドア
部を一体に有するインストルメントパネル表皮の例が、
特開平5−246272号公報、特開平6−19920
1号公報に示されている。
【0003】図7に示される如く、特開平5−2462
72号公報に記載されているインストルメントパネルで
は、インストルメントパネル110の表皮112の裏面
112Aに、高周波熱刃を用いてエアバッグドア部展開
用のティア部114を形成することによって、エアバッ
グ袋体展開時のインストルメントパネル110の開裂を
確実にすると共に、表皮112の意匠面112Bの見栄
えを損なわないようにしている。
【0004】また、図8に示される如く、特開平6−1
99201号公報に記載されているインストルメントパ
ネルでは、エアバッグ袋体展開時のインストルメントパ
ネルの開裂を確実にするため、インストルメントパネル
120の表皮122が、異種材料からなる2層構造にな
っており、展開用に形成されたティア部122Aの方
が、その他の部位122Bより引き裂き容易な材料で構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のインストルメントパネルでは、どちらもティア部から
容易に開裂するが、いずれのインストルメントパネルに
おいても、表皮のティア部の剛性感が乏しく、この部分
を手で押圧すると凹み易い。また、特開平5−2462
72号公報に記載されているインストルメントパネル1
10では、ティア部114の肉厚が薄いため、ティア部
114における表皮112の劣化が早く、ティア部11
4に劣化による亀裂等が発生する恐れがある。また、特
開平6−199201号公報に記載されているインスト
ルメントパネル120では、異種材料を使用するため、
ティア部122Aが意匠面に現れるので、塗装等によっ
て、見栄えを確保する必要がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、十分な剛性を
保ったまま、ティア部に劣化による亀裂等が発生せず、
且つティア部が意匠面に現れないエアバッグドア部を一
体に有するインストルメントパネル表皮及びその製造方
法を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、インストルメントパネル表皮のエアバッグドア部に
開裂用のティア部が形成されたエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネル表皮であって、表皮裏
面に、ティア部に沿って短繊維が植毛されていることを
特徴としている。
【0008】従って、表皮裏面にティア部に沿って短繊
維が植毛され、多数の短繊維が隣接して突き刺さってい
るため、表皮のティア部の引き裂き強度が著しく低下し
ており、大きな延長押力が作用するエアバッグ袋体展開
時には、ティア部が確実に引き裂かれる。また、短繊維
の断面積が極めて小さく、また、ティア部に薄肉部等が
形成されていないため、表皮全体としては、十分な剛性
を保ったまま、ティア部に劣化による亀裂等の生じる可
能性も殆どなく、且つ、ティア部が意匠面に現れること
もない。
【0009】請求項2記載の本発明は、インストルメン
トパネル表皮のエアバッグドア部に開裂用のティア部が
形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネル表皮の製造方法であって、表皮をパウダス
ラッシュ成形法にて成形し、加熱状態にある表皮裏面に
ティア部に沿って短繊維を静電植毛法を利用して突き刺
す工程を有することを特徴としている。
【0010】従って、短繊維を表皮裏面のティア部に容
易に植毛することができ、簡単に製造できる。
【0011】請求項3記載の本発明は、インストルメン
トパネル表皮のエアバッグドア部に開裂用のティア部が
形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネル表皮であって、表皮裏面に、ティア部に沿
ってプライマが塗布されていることを特徴としている。
【0012】従って、表皮裏面にプライマが塗布され、
表皮のティア部の伸び特性が局部的に変化するため、表
皮裏面の応力分布に差ができる。従って、プライマを塗
布したティア部と、未塗布部の境界部にエアバッグ袋体
展開時の応力が集中する。このため、エアバッグ袋体展
開時の表皮を意図したティア部で開裂することができ
る。また、表皮裏面のティア部にプライマを塗布するだ
けで、ティア部に薄肉部等が形成されていないため、表
皮全体としては、十分な剛性を保ったまま、ティア部に
劣化による亀裂等の生じる可能性も殆どなく、且つ、テ
ィア部が意匠面に現れることもない。
【0013】請求項4記載の本発明は、インストルメン
トパネル表皮のエアバッグドア部に開裂用のティア部が
形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネル表皮の製造方法であって、表皮裏面のティ
ア部に沿ってプライマを塗布する塗布工程を有すること
を特徴としている。
【0014】従って、従来の工法を使用でき、表皮を変
える必要もない。また、追加となる塗布工程も容易であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネル表皮の第1実施形態を
図1〜図4に従って説明する。
【0016】図2に示される如く、車両の車室内に設け
られているインストルメントパネル10には、助手席側
(図2の紙面右側)の内方にエアバッグ装置12(図1
に一部を図示)が配設されている。また、インストルメ
ントパネル10のエアバッグ装置12と対向する部位は
エアバッグドア部10Aとなっており、他の部位は一般
部10Bとなっている。
【0017】図1に示すように、エアバッグ装置12の
エアバッグケース14は、図示を省略したインストルメ
ントパネルリインフォースメントに固定されており、エ
アバッグケース14内には、インフレータ16及び折り
畳んだ状態でエアバッグ袋体18が収納されている。
【0018】インストルメントパネル10は、PVC
(塩化ビニル樹脂)の単一層表皮20、PUR(ポリウ
レタン)発泡層22及び樹脂製の基材24を積層した構
造となっている。基材24のエアバッグケース14と略
対向する部位はエアバッグドア部28となっており、基
材24のエアバッグドア部28以外の部位は一般部30
となっている。また、基材24のエアバッグドア部28
と一般部30は一体的に形成されている。
【0019】図2に示される如く、インストルメントパ
ネル10のエアバッグドア部10Aには、開裂用のH形
状のティア部32が形成されている。
【0020】図1に示される如く、表皮20の裏面20
A側には、ティア部32に沿ってポリエステル、ナイロ
ン等の短繊維34が植毛されている。また、基材24の
エアバッグドア部28はティア部32に沿って開裂部2
8Aが形成されている。
【0021】なお、エアバッグ装置12は、図示しない
機械的又は電気的な加速度センサ等によって車両の急減
速を検出すると、エアバッグケース14内のインフレー
タ16が作動して、エアバッグケース14内に折り畳ま
れて収容されているエアバッグ袋体18をインストルメ
ントパネル10のエアバッグドア部10Aへ向けて膨張
させる。エアバッグ袋体18は、インストルメントパネ
ル10のエアバッグドア部10Aを押圧してインストル
メントパネル10を開裂させ車室内に展開するようにな
っている。なお、エアバッグ装置12としては、従来公
知の一般的構成を適用できるため、本実施の形態ではエ
アバッグ装置12の詳細な説明は省略する。
【0022】次に、本発明の第1実施形態のインストル
メントパネル表皮の製造方法を詳細に説明する。
【0023】図4(A)に示される如く、本発明の第1
実施形態の製造方法では、加熱した電鋳型40内にPV
Cのパウダー材42をボックス44から投入する。
【0024】次に、図4(B)に示される如く、スラッ
シュ成形により表皮20を作る。次に、図4(C)に示
される如く、表皮20が200°C〜150°C程度で
溶解状態にある時に、ポリエステル、ナイロン等の短繊
維34が入った植毛装置46を電鋳型40内に挿入す
る。この植毛装置46はティア部に対応したH形状の植
毛部46Aを備えており、図4(D)に示される如く、
電鋳型40内のティア部に対応した位置に固定できるよ
うになっている。
【0025】図4(D)に示される如く、電鋳型40内
には電極48が、ティア部に対応して埋設されている。
一方、植毛装置46の植毛部46Aの上部にも電極50
が配設されており、これらの電極48、50は、静電気
印加装置52に接続されている。従って、静電気印加装
置52により、電極48、50に電圧を印加し、短繊維
34を帯電させるとともに、帯電した短繊維34を電鋳
型40内に埋設した電極48で引きつけることによっ
て、表皮20に短繊維34を突き刺す(静電植毛法)。
【0026】この時、短繊維34の長さ、軸径、突き刺
す深さ、及び植毛する幅は、表皮20の剛性及び表皮2
0の開裂し易さを考慮して設定する。
【0027】次に、本発明の第1実施形態の作用を説明
する。本発明の第1実施形態のインストルメントパネル
10では、表皮20の裏面20Aにティア部32に沿っ
て短繊維34が植毛され、多数の短繊維34が隣接して
突き刺さっているため、表皮20のティア部32の引き
裂き強度が著しく低下しており、大きな延長押力が作用
するエアバッグ袋体展開時には、図3に示される如く、
表皮20がティア部32において確実に引き裂かれる。
【0028】また、短繊維34の断面積が極めて小さ
く、表皮20のティア部に薄肉部等が形成されていない
ため、表皮20全体としては、十分な剛性を保ったま
ま、ティア部32に劣化による亀裂等の生じる可能性も
殆どなく、且つ、ティア部32が意匠面に現れることも
ない。
【0029】また、本発明の第1実施形態のインストル
メントパネル表皮の製造方法では、表皮20をパウダス
ラッシュ成形法にて成形し、加熱状態にある表皮20の
裏面にティア部32に沿って短繊維34を静電植毛法を
利用して突き刺すため、短繊維34を表皮20の裏面2
0Aのティア部に容易に植毛することができる。
【0030】なお、本発明の第1実施形態では、インス
トルメントパネル10をPVCの単一層表皮20、PU
R発泡層22及び樹脂製の基材24を積層した構造とし
たが、インストルメントパネル10の構造は、これに限
定されず、単一層構造等の他の構造でも良い。また、表
皮の材質もPVCに限定されない。
【0031】また、本発明の第1実施形態のインストル
メントパネル表皮の製造方法では、表皮20をパウダス
ラッシュ成形法にて成形し、表皮20の裏面20Aにテ
ィア部32に沿って短繊維34を静電植毛法を利用して
突き刺したが、インストルメントパネル表皮の製造方法
はパウダスラッシュ成形法に限定されず、また、静電植
毛法に代えて、機械的に表皮20の裏面20Aにティア
部32に沿って短繊維34を植毛しても良い。
【0032】また、本発明の第1実施形態のインストル
メントパネル表皮の製造方法では、ティア部32に対応
したH形状の植毛部46Aを有する植毛装置46を使用
したが、これに代えて、直線状の植毛部を有する植毛装
置を使用し、この植毛装置を表皮20の裏面20Aにテ
ィア部32に沿って移動させ植毛しても良い。
【0033】次に、本発明の第2実施形態を図5及び図
6に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】図5に示される如く、本発明の第2実施形
態のインストルメントパネル10では、表皮20の裏面
20Aに、ティア部32に沿ってプライマ60が所定の
幅で塗布されている。なお、プライマ60の特性として
は、溶剤タイプ、エマルジョンタイプを問わないが、塗
布乾燥後、表皮20よりもモジュラスの高いものを選択
することが好ましい。また、プライマ60の塗布幅及び
モジュラス値は、表皮20の特性、ティア部32の幅、
作用する荷重等を考慮して適宜選定する。
【0035】次に、本発明の第2実施形態のインストル
メントパネル表皮の製造方法を説明する。
【0036】本発明の第2実施形態では、第1実施形態
と同様に、加熱した電鋳型40内でスラッシュ成形によ
り表皮20を作った後、塗布ノズルを有する塗布装置に
よって、表皮20の裏面20Aのティア部に沿ってプラ
イマ60を塗布する塗布工程を実施する。
【0037】次に、本発明の第2実施形態の作用を説明
する。本発明の第2実施形態のインストルメントパネル
10では、表皮20の裏面20Aにプライマ60が塗布
されており、表皮20のティア部の伸び特性が局部的に
変化するため、表皮20の裏面20Aの応力分布に差が
できる。従って、プライマ60を塗布したティア部と、
未塗布部の境界部64にエアバッグ袋体展開時の応力が
集中する。このため、図6に示される如く、エアバッグ
袋体展開時に表表皮20が意図したティア部32におい
て確実に引き裂かれる。確実に開裂させることができ
る。
【0038】また、本発明の第2実施形態のインストル
メントパネル10では、表皮20の裏面20Aにプライ
マ60を塗布しただけで、ティア部32に薄肉部等が形
成されていないため、表皮20全体としては、十分な剛
性を保ったまま、ティア部32に劣化による亀裂等の生
じる可能性も殆どなく、且つ、ティア部32が意匠面に
現れることもない。
【0039】また、本発明の第2実施形態のインストル
メントパネル表皮の製造方法では、従来の製造工法に表
皮20の裏面20Aのティア部32に沿ってプライマ6
0を塗布する塗布工程を加えるだけなので、従来の工法
を使用でき、また、従来の表皮を変える必要がない。さ
らに、追加となる塗布工程も容易である。このため、コ
ストアップを最小限に抑制できる。
【0040】なお、本発明の第2実施形態では、インス
トルメントパネル10をPVCの単一層表皮20、PU
R発泡層22及び樹脂製の基材24を積層した構造とし
たが、インストルメントパネル10の構造は、これに限
定されず、単一層構造等の他の構造でも良い。また、表
皮の材質もPVCに限定されず、例えば、熱可塑性エラ
ストマー(TPO(サーモプラスチックオレフィン)、
TPU等)でも良い。
【0041】また、本発明の第2実施形態のインストル
メントパネル表皮の製造方法では、表皮20をパウダス
ラッシュ成形法にて成形し、表皮20の裏面にティア部
32に沿ってプライマ60を塗布ノズルを有する塗布装
置によって塗布したが、インストルメントパネル表皮の
製造方法はパウダスラッシュ成形法に限定されず、ま
た、プライマ60の塗布方法も塗布ノズルを有する塗布
装置による塗布に限定されない。
【0042】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本発明の表皮を使用したインストルメン
トパネルの製造方法は、ウレタン注入発泡工法、表皮イ
ンサート成形工法等を適用することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、インストルメ
ントパネル表皮のエアバッグドア部に開裂用のティア部
が形成されたエアバッグドア部を一体に有するインスト
ルメントパネル表皮であって、表皮裏面に、ティア部に
沿って短繊維が植毛されているので、十分な剛性を保っ
たまま、ティア部に劣化による亀裂等が発生せず、且つ
ティア部が意匠面に現れないという優れた効果を有す
る。
【0044】請求項2記載の本発明は、インストルメン
トパネル表皮のエアバッグドア部に開裂用のティア部が
形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネル表皮の製造方法であって、表皮をパウダス
ラッシュ成形法にて成形し、加熱状態にある表皮裏面に
ティア部に沿って短繊維を静電植毛法を利用して突き刺
す工程を有するので、十分な剛性を保ったまま、ティア
部に劣化による亀裂等が発生せず、且つティア部が意匠
面に現れないインストルメントパネル表皮を容易に製造
できるという優れた効果を有する。
【0045】請求項3記載の本発明は、インストルメン
トパネル表皮のエアバッグドア部に開裂用のティア部が
形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネル表皮であって、表皮裏面に、ティア部に沿
ってプライマが塗布されているので、十分な剛性を保っ
たまま、ティア部に劣化による亀裂等が発生せず、且つ
ティア部が意匠面に現れないという優れた効果を有す
る。
【0046】請求項4記載の本発明は、インストルメン
トパネル表皮のエアバッグドア部に開裂用のティア部が
形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネル表皮の製造方法であって、表皮裏面のティ
ア部に沿ってプライマを塗布する塗布工程を有するの
で、十分な剛性を保ったまま、ティア部に劣化による亀
裂等が発生せず、且つティア部が意匠面に現れないイン
ストルメントパネル表皮を容易に製造できるという優れ
た効果を有する。また、従来の工法及び表皮を変える必
要がなく、コストアップを最小限に抑制できるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネル表皮が適用され
たインストルメントパネルを示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネル表皮を示す作用
説明図である。
【図4】(A)〜(D)は本発明の第1実施形態に係る
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ル表皮の製造方法を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネル表皮を示す図1
に対応する断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネル表皮を示す作用
説明図である。
【図7】従来の実施形態に係るエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネル表皮が適用されたイン
ストルメントパネルの一部を示す側断面図である。
【図8】従来の他の実施形態に係るエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネル表皮が適用された
インストルメントパネルを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 10A インストルメントパネルのエアバッグドア部 10B インストルメントパネルの一般部 12 エアバッグ装置 20 表皮 32 ティア部 34 短繊維 40 電鋳型 46 植毛装置 48 電極 50 電極 52 静電気印加装置 60 プライマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼頭 修 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネル表皮のエアバッ
    グドア部に開裂用のティア部が形成されたエアバッグド
    ア部を一体に有するインストルメントパネル表皮であっ
    て、 表皮裏面に、ティア部に沿って短繊維が植毛されている
    ことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有するイン
    ストルメントパネル表皮。
  2. 【請求項2】 インストルメントパネル表皮のエアバッ
    グドア部に開裂用のティア部が形成されたエアバッグド
    ア部を一体に有するインストルメントパネル表皮の製造
    方法であって、 表皮をパウダスラッシュ成形法にて成形し、加熱状態に
    ある表皮裏面にティア部に沿って短繊維を静電植毛法を
    利用して突き刺す工程を有することを特徴とするエアバ
    ッグドア部を一体に有するインストルメントパネル表皮
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 インストルメントパネル表皮のエアバッ
    グドア部に開裂用のティア部が形成されたエアバッグド
    ア部を一体に有するインストルメントパネル表皮であっ
    て、 表皮裏面に、ティア部に沿ってプライマが塗布されてい
    ることを特徴とするエアバッグドア部を一体に有するイ
    ンストルメントパネル表皮。
  4. 【請求項4】 インストルメントパネル表皮のエアバッ
    グドア部に開裂用のティア部が形成されたエアバッグド
    ア部を一体に有するインストルメントパネル表皮の製造
    方法であって、 表皮裏面のティア部に沿ってプライマを塗布する塗布工
    程を有することを特徴とするエアバッグドア部を一体に
    有するインストルメントパネル表皮の製造方法。
JP8246127A 1996-09-18 1996-09-18 エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル表皮及びその製造方法 Pending JPH1086703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005050370B4 (de) * 2004-10-20 2016-01-28 International Automotive Components Group North America, Inc. (N.D.Ges.D. Staates Delaware) Verfahren zur Herstellung einer Kraftfahrzeug-Innenausstattungs-Baugruppe, die eine vereinigte Airbag-Tür aufweist

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005050370B4 (de) * 2004-10-20 2016-01-28 International Automotive Components Group North America, Inc. (N.D.Ges.D. Staates Delaware) Verfahren zur Herstellung einer Kraftfahrzeug-Innenausstattungs-Baugruppe, die eine vereinigte Airbag-Tür aufweist

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