JPH1085624A - 竪型ミルの制御装置 - Google Patents

竪型ミルの制御装置

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JPH1085624A
JPH1085624A JP29430097A JP29430097A JPH1085624A JP H1085624 A JPH1085624 A JP H1085624A JP 29430097 A JP29430097 A JP 29430097A JP 29430097 A JP29430097 A JP 29430097A JP H1085624 A JPH1085624 A JP H1085624A
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JP
Japan
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mill
coal
amount
signal
rotation speed
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JP29430097A
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English (en)
Inventor
Kazunori Shoji
一紀 正路
Nobuyasu Meguri
信康 廻
Kazunori Satou
一教 佐藤
Hiroshi Oshima
拓 大島
Tadashi Hasegawa
忠 長谷川
Yoshinori Taoka
善憲 田岡
Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕される被粉砕物の性状及びその変動にか
かわらず、品質の均一な微粉を得る竪型ミルの制御装置
を提供する。 【解決手段】 上面に被粉砕物が供給される粉砕テーブ
ル11と、該粉砕テーブル11を回転駆動するミルモー
タ23と、前記粉砕テーブル11上の被粉砕物を押圧し
ながら粉砕する粉砕子14と、該粉砕子14を前記粉砕
テーブル11側へ押圧する加圧手段18と、粉砕物を粗
粉と微粉に分離する分級機20とを備えた竪型ミルにお
いて、被粉砕物の量及び性状に応じて前記加圧手段18
の押圧力と、前記粉砕テーブル11の回転速度との少な
くとも一方を可変する制御手段を設けたことを特徴とす
る竪型ミルの制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制御装置に係り、特
に性状の異なる各種石炭を高効率で粉砕するのに好適な
竪型ミルの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラ用等の微粉炭燃料を製造す
る乾式粉砕機としては、無数のボールを充填した円筒状
の容器を回転させて粉砕するボールミルと複数のボール
またはローラを回転テーブル上に押圧しつつ回転させて
粉砕する竪型ミルがあるが、後者は粉砕動力が前者の約
1/2〜2/3程度であるために多用されている。
【0003】竪型ミルは粉砕部の構造すなわち回転テー
ブル上を押圧されて回転する粉砕媒体の構造と回転テー
ブルの構造により、リングローラミル、ボールレスミ
ル、ボウルミル等と通称されるが本質的な粉砕方式は同
一である。
【0004】従来からこのタイプのミルには内部にサイ
クロン型分級機が設置され、粉砕炭を粗粉と微粉に分級
して200メッシュ通過70〜80%程度の微粉炭が製
造されていた。
【0005】しかるに最近の国内において使用されてい
る石炭の大半は、価格の点から輸入炭であり、今後もま
すます増加する傾向にある。これらの海外炭はその性状
においても多種多様であり、最近は燃料比(固定炭素/
揮発分)が2以上の石炭や、揮発分が殆どないオイルコ
ークスの使用も増加しつつある。これらの燃料は燃料比
が1程度の国内炭と比較して燃焼しにくいため、従来よ
りも細かく粉砕することが要求される。このため最近の
竪型ミルでは、サイクロン型分級機よりも細かく分級で
きる回転式分級機が用いられるようになってきた。
【0006】図16は従来の竪型ミルを有する微粉炭焚
ボイラの装置系統図である。この装置は、燃焼用空気A
を供給する押込通風機1と、この空気Aを予熱する空気
予熱器2と、予熱された一次空気A1 を加圧して送出す
る一次空気用押込通風機3と、竪型ミル4と、該竪型ミ
ルに石炭を投入するためのバンカ5および給炭機6と、
ボイラ7およびボイラ7に備えられたバーナ7aとから
構成される。このような構成において竪型ミル4内で粉
砕された石炭は一次空気A1 とともにバーナ7aに供給
され、空気予熱器2から送られる二次空気A2 と一緒に
なってボイラ7内で燃焼される。
【0007】この竪型ミル4はハウジング8の下部に設
けられた一次空気入口孔9と、前述の給炭機6に連結さ
れる給炭管10と、該給炭管10の開口部の下方に配置
された粉砕テーブル11と、該粉砕テーブル11に固定
された粉砕リング13と、粉砕リング13上に支持され
た複数個のローラ14と、該ローラ14へ荷重をかける
加圧フレーム15と、その加圧力をスプリングフレーム
17およびスプリング16を介して調整する加圧シリン
ダ18と、多数の空気の噴出孔を有するスロートリング
19と、粉砕された石炭を回転羽根21により分級する
回転式分級機20と、該回転式分級機20を駆動させる
分級機モータ22と、粉砕テーブル11を回転させるギ
ヤが納入されたギヤボックス12とミルモータ23とか
ら主として構成される。
【0008】なお、24は粉砕された石炭微粒子を前述
バーナ7aに供給する送炭管、25は一次空気ダンパ
ー、38は一次空気流量調節器、26は熱空気ダンパ
ー、39は熱空気流量調節器、27は冷空気ダンパー、
40は冷空気流量調節器、28は分級機回転速度検出
器、29は分級機回転速度調節器、30は給炭流量検出
器、37は給炭量調節器、31はミル出口空気温度検出
器、32はミル差圧検出器、33は加圧シリンダ圧力検
出器、34はミル動力検出器、35は一次空気差圧検出
器、36は一次空気温度検出器、100はミル制御装置
である。 このような竪型ミルにおいては、粉砕テーブ
ル11はギヤと連動して20〜40rpmで回転する。
またローラ14は支軸により固定され、粉砕テーブル1
1と一体となった粉砕リング13と接触しており、粉砕
テーブル11が回転すると同時にローラ14も回転す
る。
【0009】給炭管10から粉砕テーブル11に供給さ
れた石炭(粒径5〜20mm程度)は遠心力によって粉
砕リング13と一定圧力で加圧されたローラ14との隙
間を通過し、その際粉砕される。
【0010】一方、300℃前後に加熱された一次空気
1 は底部の一次空気入口孔9から導入され、多数の空
気噴出孔を有するスロートリング19を経てスロート上
部19aへ供給され、ローラ14で粉砕された石炭粒子
を矢印Eで示すように上方へ搬送する。
【0011】上方へ搬送された石炭粒子のうち粗粒子は
空気流速の低下に伴い矢印Fで示すように気流から分離
し、再び粉砕テーブル11上へ戻される。また、粗粒子
よりも粒径が小さい粒子は一次空気とともにハウジング
8に沿って上昇し(一次分級)、分級機20の回転羽根
21の回転によって粒子に働く遠心力と粒子の求心方向
の抗力のバランスによって細粉と微粉に分級される。す
なわち、粒子に働く遠心力が大きい細粉は遠心力により
分級機の外側に吹き飛ばされ、ハウジング8に沿って流
下し(矢印G)、前述の一次分級部で分級された粗粒子
と合流して再び粉砕テーブル11へ戻される。一方、小
さい遠心力しか受けない微粉は分級羽根21間の隙間を
気流とともに通過し(矢印H)、送炭管24からバーナ
7aに輸送される(二次分級)。
【0012】図17は、回転式分級機の部分分級効率す
なわち粒径毎の粗粒側に補集される割合の一例を示すも
ので、その特徴は分級機の回転速度により分級特性を可
変できことである。
【0013】このように竪型ミルにおいては、ボイラマ
スタ(図示されていない)からの燃料量要求信号FDに
応じて給炭量、一次空気流量、ミル出口空気温度および
分級機回転速度を制御するミル制御装置が設けられてい
る。すなわち、給炭機6には石炭流量検出器30と、給
炭流量調整器37が設けられ、燃料量要求信号FDに基
づいて竪型ミルへの石炭供給量が制御される。また、竪
型ミル4へ供給される一次空気A1 の供給量は、一次空
気差圧検出器35と、一次空気温度検出器36とによっ
て検出され、燃料量要求信号FDに基づいて、一次空気
ダンパー25の開度が一次空気流量調節器38により制
御される。
【0014】一方、ミルの出口空気温度はミル出口空気
温度検出器31により検出され、熱空気ダンパー26の
開度を調整する熱空気流量調節器39による熱空気Cの
流量調整と、冷空気ダンパー27の開度を調整する冷空
気流量調節器40による冷空気Dの流量調整によって制
御される。
【0015】また、回転式分級機20には回転速度を検
出する分級機回転速度検出器28と分級機回転速度調節
器29が設けられ、燃料量要求信号FDに基づいて分級
機回転速度が制御される。さらに竪型ミル4の運転監視
用機器としては、スロートリング19と分級機20との
間の石炭量を把握するためにスロートリング19の下部
と分級機20の入口間のミル差圧を検出するミル差圧検
出器32、粉砕ローラへの加圧力を監視するための加圧
シリンダ圧力検出器33、ミルの粉砕動力を監視するた
めのミルモータ電流やモータ電力計等のミル粉砕動力検
出器34が設けられている。
【0016】図18は図16に示した構成のミルにおい
て、粉砕性(HGI)の異なる石炭を粉砕した場合の粉
砕量とミル出口200メッシュ通過量の関係を示すもの
である。カーブ(a)は前述したようにHGI50の石
炭の粉砕特性であり、カーブ(b)はHGI40の石
炭、さらにカーブ(c)はHGI60の石炭の粉砕特性
を示すものである。本図より、ミル出口粒度は石炭粉砕
量のみならず粉砕性に大きく依存することがわかる。
【0017】また図19は、図16の構成においてHG
Iは同一(HGI50)であるが、ミルへ供給される石
炭の粒度が異なる石炭を同一の条件で粉砕した結果を示
すものである。本図より明らかなようにミル出口粒度
は、HGIが一定でも原料石炭のミルへの供給量のみな
らず原料石炭の粒度にも大きく依存する。
【0018】上記した回転式分級機を備えた竪型ミルに
よる粉砕量(給炭量)とミル出口200メッシュ通過量
の関係を図20に示す。本図において、カーブ(a)は
ハードグローブ粉砕性指数(HGI)が50の石炭の粉
砕特性であり、分級機は粉砕量100%で設定した回転
速度を粉砕量の低減に伴って減少して運転されているた
めに、回転速度一定で運転した場合の粉砕特性〔カーブ
(a’)〕のように低負荷(低粉砕量)領域での過粉砕
がなく、すなわち効率的に粉されている。これは低負荷
時には粉砕能力に余裕があるため粉砕部を通過した石炭
の粒度が高負荷時に比較して細かくなるが、分級機の回
転速度が一定であれば分級特性が一定であるためある程
度細かくなった粒子もミルに再循環されて過粉砕される
のに反し、分級機の回転速度を低減して分級点を粗くす
ることにより(図17参照)、過粉砕を避けることがで
きることによる。この種に関連するものには、さらに負
荷変化時のミルの応答特性を改善する試みとして、給炭
量の変化速度に応じて分級機の回転数を調整するものが
ある。
【0019】この一例として特開昭60−241976
号があり、その構成を示したのが図22である。図22
において、給炭機からの給炭流量が給炭流量検出器30
により検出され、ブロック501内に示したような給炭
流量信号30Sの関数として得られる分級機回転速度要
求信号501Sが分級機回転速度演算器501で演算さ
れる。また給炭流量信号30Sは微粉器502で時間に
関して微分され、給炭流量変化速度が求められ、その信
号502Sが回転速度増減演算器503に入力される。
【0020】該演算器503では、給炭流量変化速度信
号502Sの絶対値が設定値よりも小さい場合には回転
速度の増減量を0とし、該信号502Sが設定範囲の上
限より大きい場合は回転速度を減少する負の信号503
S、また該信号502Sが設定範囲の下限よりも小さい
場合は回転速度を増加する正の信号503Sが出力さ
れ、加算器507で前記回転速度演算器501からの回
転速度要求信号501Sと加算されて回転速度要求信号
507Sとして出力される。
【0021】該加算器507からの回転速度要求信号5
07Sと、回転速度検出器28で検出された回転速度信
号28Sとの偏差が減算器508で求められ、該回転速
度増減量要求信号500Sが分級機回転速度調節器29
を駆動する。
【0022】図22に示した従来例においては、給炭流
量が急激に増加する場合、演算器501により、給炭流
量が変化する前よりも大きい回転速度要求信号501S
が出力されるが、演算器503により負の信号、すなわ
ち回転速度減少信号が出力される。そのため、分級機回
転速度は一旦減少され、分級機の分級点が粗くなり、ミ
ル内循環粒子が瞬時に払い出されるためにミルの応答性
が早くなる。
【0023】一方、給炭流量が急激に減少する場合に
は、分級機回転速度は一旦増加されるため分級点が細か
くなりミル内循環量が増加し、ミルからの払出量が急速
に減少することにより、ミルの負荷変化に対する追従性
が向上する。
【0024】一方、図16の如き竪型ミルでは、ミルの
粉砕容量Q(t/h)は、粉砕テーブルの回転速度を
ω、粉砕ローラを粉砕テーブル上面へ押圧する押圧力
M、粉砕テーブルの有効直径をDR とすれば、これらの
積に比例する(Powder Technology,33,127,1
982)。すなわち、Q∝M・ωDR で表される。ま
た、ミルの粉砕動力MP は、ミルの粉砕テーブル径DR
が決まると、MP ∝Mωによって変わる(Powder Tech
nology,29,263,1981)。
【0025】一方、微粉炭焚ボイラにおいては、通常5
台前後のミルが配置されており、ボイラの負荷が100
%で各ミルの負荷は約80〜100%になるように設計
されている。すなわち、該設計点での押圧力Mと粉砕テ
ーブルの回転速度ωが決定される。しかしながら、微粉
炭焚ボイラにおいてはボイラ出力は一定ではなく負荷調
整され通常40〜100%の負荷で運用されるので、ミ
ルの運転はボイラの負荷変化に応じて3〜5台の切替え
操作によって行なわれる。この間、各ミルの負荷は通常
50〜100%に変動する。したがってミルの設計点以
下の低負荷運転ではミルの最適運転条件から隔離し、無
駄なエネルギーを消費することになる(すなわち、粉砕
ローラにかかる押圧力Mと粉砕テーブルの回転速度ωの
積が大き過ぎる)。
【0026】さらに、油焚ボイラと異なり石炭焚ボイラ
においては、ボイラの負荷変化の要求に対してミルの応
答遅れという特有の問題点がある。このような問題に対
して最近では、ミルへの給炭量に応じて粉砕ローラへの
押圧力を可変する方法(特開昭57−87855号,特
開昭59−169543号)、ミルへの給炭量の変化速
度に応じて前記押圧力を可変する方法(特開昭59−1
6953号)、給炭量に応じて粉砕テーブルの回転速度
を可変する方法(特開昭59−193154号)、負荷
要求の変化時に前後押圧力あるいは粉砕テーブルの回転
速度を増加させる方法がとられている。このような方法
によれば、性状の安定した単一炭種に対しては動力単位
(kwh/t)の低減や負荷応答性の向上が可能であ
る。
【0027】また上記した低負荷時の過粉砕を避けるた
めの工夫としては、低負荷時の粉砕力を小さくするもの
すなわち、ミルへの給炭量あるいは給炭量の変化速度に
応じて粉砕ローラへの押圧力を調整する方法(特開昭5
7−87855号,特開昭59−169543号)、給
炭量に応じて粉砕テーブルの回転速度を調整する方法
(特開昭59−193154号)がある。また負荷応答
性を向上させるための工夫としては、ミルへの給炭量の
変化速度に応じて粉砕ローラへの押圧力を調整する方法
(特開昭59−169543号)、負荷要求の変化時に
粉砕ローラへの押圧力あるいは粉砕テーブルの回転速度
を増加させる方法(特開昭58−88042号)等が挙
げられる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の竪型ミ
ルの制御方法にあっては、原料石炭の性状変動や多炭種
対応への配慮がなされていない。
【0029】即ち、石炭はマセラル(炭分)と鉱物質か
ら構成される典型的な不均一物質であり、同一鉱山ある
いは同一炭層から採炭されてもその性状は大きく異なる
ものである。さらに石炭ヤードや貯蔵装置における水分
変動や粒度偏折等は常に伴うものである。このような場
合においては、上記した従来技術では均一は微粉炭を連
続的に製造することはできないばかりか、負荷変動に応
じた粉砕動力の低減は困難である。また、近年の発電所
では、10〜20炭種の石炭を使用するケースが増えて
いるが、これに対しては粉砕動力単位の低減が困難であ
ると共に製品粒度の低下を招く恐れがあり、更に炭種が
変わるごとに試行錯誤による莫大な労力を要して最適運
転条件を設定しなければならないという問題がある。
【0030】また、従来の竪型ミルでは、分級機の回転
速度が粉炭量と粉炭量変化速度によってのみ制御される
ため、原炭性状の変動により粉砕特性が異なり、ミル内
粒子循環量は同一の粉砕量においても常に一定では無
く、たえず変動する。したがってミルの負荷変化に対す
る応答性も必ずしも改善できないばかりか、スムーズで
ない(負荷変化速度が一定に保たれない)ためにボイラ
主蒸気温度のハンチング等のトラブルが生じる問題点が
ある。さらに上記のように10〜20炭種の石炭を単味
または混炭にして使用する場合炭種切替時あるいは炭種
切替前後にミルの負荷応答特性が異なるという問題点が
ある。
【0031】本発明の目的は、上記従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、粉砕される石炭などの被粉砕物の
性状及びその変動にかかわらず、品質の均一な微粉を過
粉砕を生じさせることなく低コストに製造できるように
した竪型ミルの制御装置を提供することにある。
【0032】また、本発明の他の目的は、ミルに供給さ
れるなどの被粉砕物の性状及びその変動によらずミルの
負荷変化に対する応答性を改善できるようにした竪型ミ
ルの制御装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における竪型ミルの制御装置は、被粉砕物の
量(供給量または要求量)及び性状に応じて加圧手段の
押圧力と、粉砕テーブルの回転速度との少なくとも一方
を可変可能な制御手段を設けるようにしたものである。
【0034】ミルの負荷変化に対する応答性を改善する
ために、前記の構成に加えて分級機の回転数を可変する
制御手段を設けることができる。
【0035】さらに、加圧手段の押圧力制御及び粉砕テ
ーブルの回転速度制御は、ミルへの被粉砕物の供給量、
ミル差圧及びミルの粉砕動力の各々に基づいて行なうこ
とができる。
【0036】また、分級機の回転速度制御は、ミルへの
被粉砕物の供給量及びミル差圧に基づいて行ない、更に
はミル粉砕動力を加味して行なうことができる。また、
ミル差圧は、ミル差圧設定値に一致するように制御する
ことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】前述のように、加圧手段の押圧力
又は粉砕テーブルの回転速度が被粉砕物の供給量及び性
状に応じて可変され、適正なミル差圧が得られる。した
がって、被粉砕物の性状によらず、粉砕物出口の粉砕物
の粒度が粗くなるのを防止し、粉砕物量が増大するのを
防止する。
【0038】加圧手段の押圧力と粉砕テーブルの回転速
度は、被粉砕物の供給量及び性状の影響が顕著に現われ
るミル差圧とミル粉砕動力が演算条件として用いられる
ことにより、速やかに適正なミル差圧に制御される。こ
れは、分級機の回転数制御においても同様であり、分級
径がミル差圧を適正にするように調整され、最適な粉砕
条件が得られる。
【0039】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明による制御装置の請求項1を実現
する制御系のブロック図、図2は図1の制御系が適用さ
れる竪型ミルの概略構造及びボイラに対する系統図を示
している。また、図3は加圧制御装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0040】図2においては、図16と同一又は同一機
能を有するものには同一引用数字を用いたので、以下に
おいては重複する説明を省略する。
【0041】図2の構成が図16の構成と異なるところ
は、加圧シリンダ圧力調整器41が付加され、かつ加圧
シリンダ圧力検出器33からのシリンダ圧力信号を、ミ
ル制御装置100に取込むようにした構成と、ミル動力
検出器34からのミル動力信号をミル制御装置100に
取込むようにした構成と、ミル差圧検出器32からのミ
ル差圧信号をミル差圧制御装置100に取込むようにし
た点にある。
【0042】図1において、ミル制御装置100は、給
炭量制御装置200と、一次空気量制御装置300と、
ミル出口空気温度制御装置400と、加圧力制御装置5
00とを有している。
【0043】給炭量制御装置200は、燃料量要求信号
FDと給炭流量検出器30からの給炭流量信号30Sが
一致するように動作し、給炭量要求信号200Sにより
給炭量調節器37が駆動される。
【0044】一次空気流量制御装置300は、一次空気
差圧検出器35により検出された一次空気差圧信号35
Sと、一次空気温度検出器36により検出された一次空
気温度信号36Sとから求められた一次空気流量信号
(図示せず)と、燃料量要求信号FDの関数として得ら
れる一次空気流量要求信号(図示せず)が一致するよう
に動作し、一次空気ダンパ開度要求信号300Sにより
一次空気流量調節器38が作動し、一次空気ダンパ25
の開度が調節され、一次空気流量が制御される。ミル出
口空気温度制御装置400は、ミル出口空気温度検出器
31により検出されたミル出口空気温度信号31Sと、
ミル出口空気温度設定器(図示せず)によって設定され
たミル出口空気温度信号が一致するように動作し、熱空
気ダンパ開度要求信号400Sにより熱空気流量調節器
39と、冷空気ダンパ開度要求信号401Sにより冷空
気流量調節器40を駆動する。
【0045】加圧力制御装置500は、燃料量要求信号
FDに応じた加圧シリンダ18による標準加圧力信号
と、給炭流量検出器30により検出された給炭流量信号
30Sの関数として求まる設定ミル差圧信号とミル差圧
検出器32により検知されたミル差圧信号32Sとの偏
差に基づく加圧力増減量信号と、給炭流量検出器30に
より検出された給炭流量の変化速度に応じた加圧力増減
量信号とに基づいて求められた加圧力要求信号が加圧シ
リンダ圧力検出器35で検出されたシリンダ圧力信号3
3Sの関数である粉砕ローラへの実加圧力に一致するよ
うに、かつミル動力検出器34で検出されるミル動力信
号34Sが設定値範囲内になるように、動作し、加圧シ
リンダ圧力増減量要求信号500Sにより加圧シリンダ
圧力調節器41を駆動する。
【0046】図3は、加圧力制御装置500の構成の詳
細を示すブロック図である。加圧力制御装置500は、
燃料量要求信号FDに基づいて標準加圧力を演算する標
準加圧力演算器502と、給炭流量検出器30により検
出される給炭流量信号30Sに基づいて給炭流量の変化
速度を求める給炭流量変化速度演算器503と、該給炭
流量変化速度演算器503で求められた給炭流量変化速
度信号503Sに基づいて加圧力増減量を演算する加圧
力増減量演算器504と、該加圧力増減量の最大値を設
定する加圧力最大増減量設定器505と、給炭流量検出
器30からの給炭流量信号30Sに基づいて設定ミル差
圧を演算する設定ミル差圧演算器506と、該設定ミル
差圧演算器506からの設定ミル差圧要求信号506S
とミル差圧検出器32からのミル差圧信号32Sとの偏
差を求める減算器507と、該減算器507により求め
たミル差圧増減量要求信号507Sに基づいて加圧力増
減量を演算する加圧力増減量演算器508と、該加圧力
増減量の最大値を設定する加圧力最大増減量設定器50
9と、給炭流量変化速度演算器503からの給炭流量変
化速度演算器503Sの絶対値があらかじめ設定された
値に等しいか、あるいは小さい場合には加圧力最大増減
量設定器509からの加圧力増減量要求信号509Sを
加圧力増減量要求信号510Sとして出力し、給炭流量
変化速度信号503Sの絶対値が設定値よりも大きい場
合には前記加圧力最大増減設定器509からの加圧力増
減量要求信号509Sを0として出力する信号制限器5
10と、該信号制限器510からの加圧力増減量要求信
号510Sと前記加圧力最大増減量設定器505からの
加圧力増減量要求信号505Sと前記標準加圧力演算器
502からの標準加圧力要求信号502Sの和を求める
加算器511と、該加算器511からの加圧力要求信号
511Sの最大値を設定する最大加圧力制御器512
と、加圧シリンダ圧力検出器33で検出された加圧シリ
ンダ圧力信号33Sに基づいて粉砕ローラを押圧する実
加圧力を演算する信号変換器514と、該信号変換器5
14からの実加圧信号514Sと最大加圧力制御器51
2からの加圧力要求信号512Sとの偏差を求める減算
器513と、該減算器513からの加圧力増減量要求信
号513Sに基づいて加圧シリンダ圧力増減量を演算す
る加圧シリンダ圧力増減量演算器515と、減算器51
3からの加圧力増減量要求信号513Sに基づいてミル
動力変化量を演算するミル動力変化量演算器516と、
該ミル動力変化量演算器516からのミル動力変化量信
号516Sとミル動力検出器34からのミル動力信号3
4Sとの和を求める加算器517と、該加算器517か
らの設定ミル動力信号517Sの最大および最小値を設
定するミル動力制限器518と、該ミル動力制限器51
8からのミル動力要求信号518Sと加算器517から
の設定ミル動力信号517Sとの偏差を求める減算器5
19と、該減算器519からのミル動力偏差信号519
Sに基づいて加圧シリンダ圧力増減量の修正量を計算す
る加圧シリンダ圧力増減量演算器520と、該加圧シリ
ンダ圧力増減量演算器520からの加圧シリンダ圧力増
減量修正量要求信号520Sを加圧シリンダ圧力増減量
演算器515からの加圧シリンダ圧力増減量要求信号5
15Sから減算する減算器521とから構成されてい
る。減算器521からの加圧シリンダ圧力増減量要求信
号500Sにより加圧シリンダ圧力調節器41が駆動さ
れる。
【0047】次に、図4〜図11を参照して図3の構成
の動作について説明する。先ず、与えられた竪型ミルの
粉砕ローラを押圧する標準加圧力がボイラマスタからの
燃料量要求信号FDに対応して標準加圧力演算器502
で演算され、標準加圧力信号502Sが加算器511に
送られる。
【0048】図4は燃料量要求信号FDに基づくミルへ
の給炭量すなわち粉砕量と標準加圧力の関数関係の一例
を示すものである。ここで、標準加圧力は粉砕量の他
に、ミルの寸法,砕料の種類等の条件によって変わりう
るものである。また、給炭流量検知器30で検出された
給炭流量信号30Sに基づいて給炭流量の変化速度が給
炭流量変化速度演算器503で演算される。該給炭流量
変化速度演算器503で求められた給炭流量変化速度信
号503Sは加圧力増減量演算器504に送られ、加圧
力増減量が演算される。
【0049】図5は給炭流量変化速度と加圧力増減量と
の関数関係の一例を示すものである。本図において、給
炭流量変化速度が0の場合、すなわち給炭流量が一定の
場合、加圧力増減量が0であり、また、変化速度が負で
ある場合はその絶対値に比例して加圧力増減量の負の絶
対値(すなわち加圧力低減量)が大きく設定される(実
線のカーブa)。加圧力増減量演算器504からの加圧
力増減量信号504Sの絶対値は設定された最大値以下
になるように加圧力最大増減量設定器505で制限さ
れ、加算器511に送られる。
【0050】加圧力最大増減量設定器505で制限処理
後の給炭流量変化速度と加圧力増減量の関数関係の一例
を図5中の破線のカーブbで示す。さらに、給炭流量検
出器30からの給炭流量信号30Sに基づいて設定ミル
差圧が設定ミル差圧演算器506で設定される。
【0051】一般に竪型ミルにおけるミル差圧は主とし
て給炭流量と一次空気流量の関数として決まるが、給炭
流量と一次空気流量の関係は図6で示すような関係で表
される。したがって、給炭流量が与えられるとミル差圧
は図7の(a)で示すような関数関係で与えられ、設定
ミル差圧演算器506で設定ミル差圧が演算される。設
定ミル差圧演算器506からの設定ミル差圧要求信号5
06は減算器507に印加され、ミル差圧検出器32に
より検出されたミル差圧信号32Sとの偏差が減算器5
07で求められる。該減算器507から出力されるミル
差圧増減量要求信号507Sに基づいて加圧力増減量が
加圧力増減量演算器508で演算される。
【0052】図8の実線のカーブ(a)は加圧力増減量
演算器508で演算されるミル差圧増減量と加圧力増減
量の関数関係の一例を示す。加圧力増減量演算器508
からの加圧力増減量要求信号508Sは加圧力最大増減
量設定器509で最大値以下に制限される。加圧力最大
増減量509で演算処理された後のミル差圧増減量と加
圧力増減量の関係の一例を図8の破線のカーブ(b)で
示す。
【0053】加圧力増減量演算器509からの加圧力増
減量要求信号509Sは、給炭流量変化速度演算器50
3からの給炭流量変化速度信号503Sの絶対値が設定
値以下の場合には、そのまま信号制限器510の出力信
号として出力され、また、設定値より大きい場合には0
として信号制限器510から出力され各々加算器511
に送られる。
【0054】信号制限器510からの加圧力増減量要求
信号510Sは、燃料量要求信号FDに基づく標準加圧
力要求信号502Sと、給炭流量変化速度に基づく加圧
力増減量要求信号505Sと加算器511で加算され、
最大加圧力制御器512で設定された最大加圧力以下に
なるように制限されて加圧力要求信号512Sが出力さ
れる。加圧力要求信号512Sと、加圧シリンダ圧力検
出器33で検出されたシリンダ圧力信号33Sから信号
変換器514で求められた実加圧力信号514Sとの偏
差が減算器513で演算される。
【0055】減算器513からの加圧力増減量要求信号
513Sはシリンダ圧力増減量演算器515に送られて
演算され、シリンダ圧力増減量要求信号515Sが出力
され減算器521に送られる。
【0056】図9は、加圧力増減量とシリンダ圧力増減
量の関係の一例を示すものである。減算器513からの
加圧力増減量要求信号513Sはシリンダ圧力増減量演
算器515と同時にミル動力変化量演算器516に送ら
れ、加圧力増減量に基づくミル動力変化量が演算され、
ミル動力変化量信号516Sとして出力されミル動力検
出器34で検出されたミル動力信号34Sとともに加算
器517に入力される。
【0057】図10は加圧力増減量に伴うミル動力変化
量を示す。加算器517からの設定ミル動力信号517
Sはミル動力制限器518に送られ、ミル動力が最大お
よび最小値で設定される範囲内の値になるように制限さ
れ、ミル動力要求信号518Sとして出力される。ミル
動力要求信号518Sと、設定ミル動力信号517Sと
の偏差が減算器519で演算され、その出力であるミル
動力偏差信号519Sがシリンダ圧力増減量演算器52
0に入力される。シリンダ圧力信号増減量演算器520
においては、ミル動力偏差信号519Sに基づいて加圧
シリンダ圧力増減量の修正値が演算され、シリンダ圧力
増減量修正要求信号520Sが減算器521に入力され
る。
【0058】図11はミル動力偏差値とシリンダ圧力増
減量修正量の関係を示す。ミル動力は加圧シリンダ圧力
増減量演算器515によって演算されたシリンダ圧力増
加量により予想され、最大ミル動力値を超える場合には
シリンダ圧力の増加量を低減する。また、シリンダ圧力
低減量により予想されるミル動力が最小ミル動力値以下
になる場合には、シリンダ圧力の低減量が少なくなるよ
うに修正する。
【0059】減算器521はシリンダ圧力増減量演算器
515からのシリンダ圧力増減量要求信号515Sから
シリンダ圧力増減量修正量要求信号520Sが減ぜら
れ、加圧力増減量要求信号500Sとして出力され、加
圧シリンダ圧力調節器41を駆動する。
【0060】本実施例においては、ミルへの給炭流量が
一定の場合、また給炭流量の変化速度が小さい場合に
は、給炭流量の変化速度に基づく加圧力増減量演算器5
03からの出力は0もしくは小さい値であり、粉砕ロー
ラ加圧力は、主として燃料量要求信号FDに基づいて決
定される標準加圧力と、給炭流量から決定される設定ミ
ル差圧と実測のミル差圧が一致するように演算される加
圧力増減量とから決定される、すなわち、実測のミル差
圧が設定ミル差圧より大きい場合には、加圧力が増加さ
れ、実測ミル差圧が設定値より小さい場合には加圧力は
低減される。
【0061】したがって、ミルへの給炭量が一定の場合
でも、供給石炭の粉砕性、粒度分布、水分等の性状が変
動すればミル差圧に変化が表れるため(例えばHGI値
が大きくなって粉砕性がよくなるとミル差圧は図7の破
線のカーブ(b)のように低くなる。また、HGI値が
小さくなって粉砕性の悪くなると図7の破線カーブ
(c)のようにミル差圧は高くなる。)、上述したよう
に自動的に粉砕ローラの加圧力が最適値に調整できる点
が従来例と異なる点である。また、従来例においては、
炭種が変わる毎に標準粉砕条件における適正な加圧力を
実際の運転経験に基づいて設定しなければならないが、
本実施例においては全自動で最適な加圧力が設定され
る。
【0062】一方、燃料量要求信号FDにより給炭流量
が急激に増加する場合、実測されるミル差圧は粉砕の遅
れにより常に設定値より小さくなるため、加圧力増減量
演算器509は制御したい方向と逆の加圧力減少の図8
のような信号を出力するが、信号制限器510により出
力信号が0にされる。また、給炭流量が急激に減少する
場合は、逆に加圧力増加の信号を出力するため、信号制
限器510によって出力信号が0にされる。
【0063】すなわち、給炭流量が急激に変化する場合
は、燃料量要求信号FDに基づいて設定される標準加圧
力と、給炭流量の変化速度に応じた加圧力増減量とから
粉砕ローラの加圧力が設定される。この場合、給炭量が
増加する場合は増加後の定常状態時よりも加圧力が常に
高く設定され、給炭量が減少する場合は減少後の定常状
態時よりも低く設定されるため、ミルの応答性が早くな
り短時間に定常状態に到達できる。その結果、石炭性状
変動へのシステムの対応が速やかに可能となる。
【0064】なお、以上の実施例においては、燃料量要
求信号と給炭量信号とミル差圧信号に基づいて設定ミル
動力範囲内で設定したミル差圧と実測のミル差圧が一致
するように粉砕ローラの加圧力が制御されたが、上記燃
料量要求信号と給炭量信号とミル差圧信号に基づいて、
設定したミル運転動力範囲内で設定したミル差圧と実測
のミル差圧が一致するように粉砕ローラへの加圧力の代
わりに粉砕テーブルの回転速度を可変することによって
も(図示せず)、前記実施例と同等の効果を得ることが
可能である。
【0065】さらに、粉砕される石炭が多炭種に及んで
性状が大きく異なる場合等において、設定したミル差圧
と実測したミル差圧が一致するように粉砕ローラへの加
圧力と粉砕テーブルの回転速度の両方を可変することも
可能である。
【0066】次に、図12に本発明の請求項2及び4の
制御方法を実現する制御系のブロック図を示す。本実施
例においては、図1と同一または同一機能を有する部材
には同一引用数字を用いたので、以下においては重複す
る説明を省略する。
【0067】本実施例の特徴とするところは、図1の構
成に対し、分級機回転速度制御装置600を設け、分級
機回転速度調節器29を制御するようにしたところにあ
る。更に、ミル差圧検出器32、ミル動力検出器34の
各出力は、加圧制御装置500に代えて分級機回転速度
制御装置600に入力される。
【0068】加圧制御装置500は、燃料量要求信号F
Dの関数として求められる粉砕ローラへの加圧力要求信
号と加圧シリンダ圧力検出器33により検出されるシリ
ンダ圧力の関数として求められる実加圧力が一致するよ
うに動作し、加圧シリンダ圧力要求信号500Sにより
シリンダ圧力調節器41を駆動する。
【0069】分級機回転速度制御装置600は、燃料量
要求信号FDに応じた分級機標準回転速度要求信号と、
給炭流量検出器30により検出された給炭流量信号30
Sの変化速度に基づいた分級機回転速度の増減量要求信
号と、給炭流量検出器30により検出された給炭流量の
関数として求まるミル差圧要求信号とミル差圧検出器3
2により検出されたミル差圧信号32Sとの偏差に基づ
く分級機回転速度の増減量要求信号の和と分級機回転速
度検出器28からの回転速度信号28Sが一致するよう
に動作し、回転式分級機回転速度制御装置600Sによ
り分級機回転速度調節器29が駆動する。
【0070】さらに該分級機回転速度制御装置において
は、常時分級機回転速度の増減量要求信号の関数として
与えられるミル動力変化量と前述加圧力制御装置500
からのシリンダ圧力増減量要求信号500Sの関数とし
て与えられるミル動力変化量とミル動力検出器34で検
出されるミル動力信号の和が演算され、これがミル動力
値の設定範囲内にあるかどうか監視され、範囲外になる
場合には、分級機回転速度増減量が修正されて分級機回
転速度増減量要求信号600Sとして出力される。
【0071】図13は、加圧制御装置500の詳細を示
すブロック図である。加圧力制御装置500は、燃料量
要求信号FDに基づいて粉砕ローラへの加圧力を演算す
る加圧力演算器531と、加圧シリンダ圧力検出器33
からのシリンダ圧力信号33Sを粉砕ローラへの実加圧
力に変換する加圧力演算器532と、加圧力演算器53
1からの加圧力要求信号531Sより加圧力演算器53
2からの加圧力信号532Sを減算する減算器533
と、該減算器533からの加圧力増減量要求信号533
Sから加圧シリンダ圧力の増減量を演算する加圧シリン
ダ圧力増減量演算器534とから構成される。
【0072】該加圧シリンダ圧力増減量演算器534か
らの加圧シリンダ圧力増減量要求信号500Sにより加
圧シリンダ圧力調節器41が駆動される。また加圧シリ
ンダ圧力増減量要求信号500Sは同時に分級機回転速
度制御装置600に入力される。
【0073】図14は、分級機回転速度制御装置600
の詳細を示すブロック図である。本図において、分級機
回転速度制御装置600は、燃料量要求信号FDに基づ
いて分級機の標準回転速度を設定する分級機回転速度演
算器601と、給炭流量検出器30からの給炭流量信号
30Sに基づいて給炭流量の変化速度を演算する微粉器
602と、該微粉器602からの給炭流量変化速度信号
602Sに基づいて分級機の回転速度の増減量を演算す
る分級機回転速度増減量演算器603と、給炭流量検出
器30からの給炭流量信号30Sに基づいて設定ミル差
圧を演算する設定ミル差圧演算器604と、該設定ミル
差圧演算器604からの設定ミル差圧要求信号604S
よりミル差圧検出器32からのミル差圧信号32Sを減
算する減算器605と、該減算器605からのミル差圧
偏差信号605Sに基づいて分級機回転速度の増減量を
演算する分級機回転速度増減量演算器606と、分級機
標準回転速度演算器601からの分級機標準回転速度要
求信号601Sと前記分級機回転速度増減量演算器60
3からの分級機回転速度増減量要求信号603Sと分級
機回転速度増減量演算器606からの分級機回転速度増
減量要求信号606Sとを加算する加算器607と、該
加算器607からの分級機回転速度要求信号607Sか
ら分級機回転速度検出器28からの分級機回転速度信号
28Sを減算する減算器608と、該減算器608から
の分級機回転速度増減量要求信号608Sに基づいてミ
ル動力変化量を演算するミル動力変化量検出器609
と、加圧力制御装置500からの加圧シリンダ圧力増減
量要求信号500Sに基づいてミル動力の変化量を演算
するミル動力変化量演算器611と、該ミル動力変化量
演算器611からのミル動力変化量信号611Sと前記
ミル動力変化量演算器609からのミル動力変化量信号
609Sとミル動力検出器34からのミル動力信号34
Sとを加算する加算器610と、該加算器610からの
ミル動力予想信号610Sを最大値以下および最小値以
上に制限するミル動力制限器612と、加算器610か
らのミル動力予想信号610Sからミル動力制限器61
2からのミル動力要求信号612Sを減算する減算器6
13と、該減算器613からのミル動力偏差信号613
Sに基づいて分級機回転速度増減量の修正量を演算する
分級機回転速度増減量修正器614と、減算器608か
らの分級機回転速度増減量要求信号608Sから分級機
回転速度増減量修正器614からの分級機回転速度増減
量修正量信号614Sを減算する減算器615とから構
成される。該減算器615からの分級機回転速度増減量
要求信号600Sにより分級機回転速度調節器29が駆
動される。
【0074】次に、図12〜図14の構成の動作につい
て説明する。まず、与えられた竪型ミル4の粉砕ローラ
14を押圧する加圧力はボイラマスタからの燃料量要求
信号FDに対応して加圧力演算器501で演算され、演
算された設定加圧力と加圧シリンダ圧力検出器33で検
出したシリンダ圧力値から演算された実加圧力とが一致
するように加圧力増減量要求信号500Sが加圧シリン
ダ圧力調節器41を駆動する(図13)。
【0075】粉砕ローラ14への加圧力と粉砕量の関係
は、図13の加圧力演算器531で演算されるが、粉砕
量の増加とともに加圧力も増加する関数関係にある。加
圧力はミル寸法と粉砕量の他に砕量の種類によっても変
わりうるものであり、前記加圧力演算器501の関数関
係は手動で任意に設定可能である。また、加圧力制御装
置500からの加圧シリンダ圧力増減量要求信号500
Sは、分級機回転速度制御装置600に入力され、加圧
力増減量に伴うミル動力変化量が演算される。
【0076】次に、回転式分級機20の標準回転速度も
またボイラマスタからの燃料量要求信号FDに基づいて
図14に示す分級機標準回転速度演算器601で演算さ
れる。分級機標準回転速度演算器601は給炭流量が増
加するにつれて分級機の分級点が細かくなるように(図
17参照)回転速度が増加されるような関数関係が用い
られる。
【0077】また、給炭流量検出器30で検知された給
炭流量の変化速度が給炭流量変化速度演算器602で演
算され、該給炭流量変化速度信号602Sに基づいて分
級機回転速度増減量演算器603の分級機回転速度増減
量が演算される。すなわち、給炭流量の変化速度が0の
場合、すなわち給炭流量が一定の場合には分級機回転速
度の増減量を0にする。
【0078】また、該変化速度が正の場合、すなわちボ
イラの燃料量要求信号が増大する場合には、分級機回転
速度増減量を負の値とする。この場合、分級機の回転速
度は一時的に減少し分級点が粗くなるため(図17参
照)、ミル内部に保有されている石炭が瞬時に払い出さ
れミルの負荷応答が図16に示した従来例より早くな
る。
【0079】一方、給炭流量の変化速度が負の場合すな
わちボイラの燃料量要求信号が減少する場合、分級機回
転速度増減量を正の値とする。すなわち分級機の回転速
度は一時的に増加して分級点が細かくなるため、ミル内
を循環する石炭量が増加し、ミルの応答性が図16に示
した従来例より早くなる特徴がある。
【0080】さらに、給炭流量検出器30からの給炭流
量信号30Sに基づいて設定ミル差圧が設定ミル差圧演
算器604のブロック内の特性図に示したような関数関
係から演算される。すなわち、粉砕量が多くなるにつれ
て運転ミル差圧が大きくなるように設定される。該設定
ミル差圧演算器604からのミル差圧要求信号604S
に基づいてミル差圧検出器32により検出されたミル差
圧信号32Sが減算器605で減算される。
【0081】次に、該偏差に基づいて分級機回転速度増
減量演算器606のブロック内の特性図に示すように偏
差が正の場合、すなわち設定ミル差圧の方が実測値より
大きい場合には、分級機20の回転速度を増加する信号
が出力される。この場合、分級機20の回転速度を増加
することによって分級点が細かくなるため(図17参
照)、ミル内の石炭粒子循環量が増加し、ミル差圧が増
大する。
【0082】逆に、前記の偏差が負の場合すなわち実測
ミル差圧が設定値よりも大きい場合には、分級機20の
回転速度を減少する信号が出力される。この場合、分級
機20の回転速度を減少することにより、分級点が粗く
なるため(図17参照)、ミル内の石炭粒子の循環量が
減少しミル差圧が減少する。燃料量要求信号FDに基づ
く分級機標準回転速度信号601Sと、給炭流量変化速
度に基づく分級機回転速度増減量要求信号603Sと、
給炭流量に基づく設定ミル差圧と実測値との偏差に基づ
く分級機回転速度増減量要求信号606Sは加算器60
7で加算され、該加算器607からの分級機回転速度要
求信号607Sから分級機回転速度検出器28により検
出された分級機回転速度信号28Sが減算され、調整す
べき分級機回転速度増減量要求信号608Sが出力され
る。
【0083】次に、この回転速度増減量要求信号608
Sに基づいてミル動力の変化量がミル動力変化量演算器
609のブロック内の特性図に示すように演算される。
すなわち、分級機回転速度増減量が正の値の場合には、
分級点が細かくなり、(図6参照)ミル内粒子の循環量
が増加するためミル動力は増加し、該増減量が負の値の
場合には分級点が粗くなりミル内循環量が減少するため
にミル動力は減少する。
【0084】一方、前記加圧力制御装置500からの加
圧シリンダ圧力増減量要求信号500Sによる粉砕ロー
ラへの加圧力の変化によってもミル動力は変化する。そ
こで該加圧シリンダ圧力増減量要求信号500Sをミル
動力変化量演算器611に取込んでミル動力の変化量を
演算する。
【0085】すなわち、ミル動力変化量演算器611の
ブロック内の特性図に示すように、加圧シリンダ圧力増
減量が正の場合は粉砕ローラへの加圧力が増大するため
ミルの駆動動力は増大し、該増減量が負の場合は該加圧
力が減少するためにミルの駆動動力は減少する。この加
圧力増減量に基づくミル動力変化量信号611Sと、分
級機回転速度増減量に基づくミル動力変化量信号611
Sと、ミル動力検出器34からのミル動力信号34Sは
加算器610で加算され、ミル動力予想信号610Sが
出力されミル動力制限器612に入力される。該ミル動
力制限器612においては、ミル動力予想信号610S
がミルの設定運動動力範囲内になるように制限される。
すなわち、ミル動力予想信号610Sがミル駆動動力の
最大値以上であれば最大値とし、最小値以下であれば最
小値とされる。
【0086】ミル動力制限器612からのミル動力要求
信号612Sは加算器610からのミル動力予想信号6
10Sから減算器613で減算され、その偏差に基づい
て分級機回転速度増減量修正器614のブロック内の特
性図に示すように分級機回転速度増減量の修正量が演算
される。すなわち、ミル動力予想信号610Sがミル動
力要求信号612Sより大きい場合(偏差が正の場
合)、正の修正量が出力され、減算器615において前
記加算器608からの分級機回転速度増減量要求信号6
08Sから減算され、修正後の分級機回転速度増減量要
求信号600Sが分級機回転速度調節器29に入力され
る。
【0087】一方、偏差が負の場合すなわち、ミル動力
予想信号610Sがミル動力要求信号612Sより小さ
い場合は、負の修正量が出力され、減算器615におい
て加算器608からの分級機回転速度増減量要求信号6
08Sから減算され、修正後の分級機回転速度増減量要
求信号が減算器615から出力され、分級機回転速度調
節器29を駆動する。
【0088】本実施例においては、ミルへの給炭流量が
一定の場合、また給炭流量の変化速度が小さい場合に
は、給炭流量の変化速度に基づく分級機回転速度の増減
量演算器603からの分級機回転速度増減量信号603
Sは0もしくは小さい値であり、分級機20の回転速度
は主として燃料量要求信号FDに基づいて決定される標
準回転速度と、給炭流量から決定される設定ミル差圧と
実測ミル差圧が一致するように演算される分級機回転速
度増減量とから決定される。
【0089】したがって、ミルへの給炭流量が一定の場
合においても、供給石炭の粉砕性、粒度分布、水分、灰
分含有率等の性状が変動すれば、ミル内の石炭粒子の循
環量が変動するためにミル差圧が変化するが、本発明の
実施例によればミル差圧が設定値になるように分級機2
0の回転速度が自動調整できる点が従来例と異なる点で
ある。さらに従来技術においては、炭種が変わるごとに
粉砕量と分級機20の回転速度の適正値を実際の運転経
験に基づいて設定しなければならず莫大な労力を要する
が、本発明の実施例によれば自動的に達成できることが
従来例とは異なる。
【0090】一方、燃料量要求信号FDにより給炭流量
が急激に増加した場合、給炭流量の増加に伴って分級機
回転速度増減量演算器606からは回転速度増加信号が
出力されるが、給炭流量の増加速度が大きいために、分
級機回転速度増減量演算器603からは回転速度減少信
号が出力される。その結果、分級機20の回転速度は一
旦減少し、分級機20の回転速度は一旦減少し、分級機
20の分級点が粗くなり(図6参照)、ミル内循環粒子
が瞬時に払い出されるためミルの応答遅れが短くなる。
【0091】逆に、燃料量要求信号FDが急激に減少す
る場合、給炭流量の減少に伴って分級機回転速度増減量
演算器606からは回転速度減少信号が出力されるが、
給炭流量の減少速度が大きいために分級機回転速度増減
量演算器603からは回転速度増加信号が出力される。
その結果、分級機回転速度は一旦増加され、分級機20
の分級点が細かくなるために石炭粒子のミル内循環量が
増加してミルからの払出し量が減少し、ミルの応答遅れ
の時間が短くなる。このように本実施例においては、ミ
ル負荷が急激に変化する場合もミルの応答性が早いため
短時間にミルが定常状態に到達するため、石炭性状変動
へのミルシステムの対応が速やかに可能となる。
【0092】本実施例においては、常にミル動力が監視
され、ミルの運転動力の設定範囲を超える場合にはミル
動力値が設定範囲内に収まるように分級機回転速度の増
減量が修正される。このため、ミル差圧が設定範囲内に
ならない場合には、粉砕ローラへの加圧力制御装置50
0の加圧力演算器501の設定値、分級機標準加圧力演
算器601の設定値、設定ミル差圧演算器の設定値、ミ
ル動力制限器612の設定値等を手動変更することがで
きるのでミルの最適が効率的に達成できる。
【0093】次に、図15に本発明の請求項2、5及び
6の制御方法を実現する制御系のブロック図を示す。本
実施例においては、図14と同一であるものには同一引
用数字を用いたので重複する説明を省略する。
【0094】本実施例が図14の構成と異なるところ
は、ミル動力変化量演算器611を除去すると共に図1
2中の加圧力制御装置500よりの加圧シリンダ圧力増
減量要求信号500Sを分級機回転速度制御装置600
に印加しないようにしたものである(加圧シリンダ圧力
は、手動によって設定する)。
【0095】したがって、ミル動力予想信号610Sに
は、ミル動力変化信号611Sが加味されないものとな
る。
【0096】演算器609からのミル動力変化信号60
9Sは、ミル動力検出器34からのミル動力信号34S
と加算器610で加算される。加算器610からのミル
動力予想信号610Sは、ミル動力制限器612に入力
され、ミル動力の設定範囲内に収まるように制限され
る。すなわち、ミル動力予想信号610Sが設定最大値
以上であれば最大値に、また設定最小値以下であれば最
小値に制限される。
【0097】しかし、本実施例では、ミル動力変化量信
号611Sが加算されていないので、ミルの粉砕ローラ
の加圧力の調整はなされないが、この場合でもミル差圧
が設定値になるように分級機の回転速度が自動調整、す
なわちミル内石炭粒子の循環量を自動的に制御すること
ができ、ミルの負荷変化に対する応答性を改善すること
ができる。
【0098】なお、以上の実施例においては、設定ミル
差圧の演算に給炭流量検出器30からの信号30Sが使
用されたが、その代わりに燃料量要求信号FDを用いて
も同等の効果がある。また図4においては、演算器50
1における分級機回転速度の演算に燃料量要求信号FD
が使用されたが、その代わりに給炭流量検出器30から
の信号30Sを用いても同等の効果がある。
【0099】また、図15の構成においては、分級機回
転速度の増減によってミル動力が設定値内に収まるよう
にミル動力を検出して回転速度の増減量を補正する回路
が組まれているが、ミルモータに余裕がある場合、微粉
炭の粒度を著しく細かくする必要がない場合、あるいは
極端に粉砕性の悪い石炭を取り扱わない等の場合には、
演算器509、510、511、512、513、51
4は省略し、演算器508からの信号を直接に回転速度
調節器29に入力する構成にしてもよい。
【0100】また、図1、図3、図12及び図14の実
施例においては、燃料量要求信号と給炭量信号とミル差
圧信号に基づいて、設定ミル動力範囲内で、設定したミ
ル差圧と実測のミル差圧が一致するように粉砕ローラの
加圧力が制御されたが、上記燃料量要求信号と給炭量信
号とミル差圧信号に基づいて、設定したミル運転動力範
囲内で設定したミル差圧と実測のミル差圧が一致するよ
うに粉砕ローラへの加圧力の代わりに粉砕テーブル11
の回転速度を可変することによっても(図示せず)、図
1、図3に示した実施例と同等の効果を得ることが可能
である。
【0101】さらに、粉砕される石炭が多炭種に及んで
性状が大きく異なる場合等において、設定したミル差圧
と実測したミル差圧が一致するように粉砕ローラ14へ
の加圧力と粉砕テーブル11の回転速度の両方を可変す
ることも可能である。
【0102】
【発明の効果】本発明は前述のような構成になってお
り、被粉砕物の供給量及び性状に応じて加圧手段の押圧
力あるいは粉砕テーブルの回転速度との少なくとも一方
を可変する制御手段を設けたので、ミルに供給される被
粉砕物の性状の変動によらず、経済的かつ自動的にミル
の運転を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明が適用される竪型ミルの概略構成及びボ
イラの系統図である。
【図3】加圧力制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】粉砕量と一次空気流量の関係を示す説明図であ
る。
【図5】給炭流量と加圧力増減量の関係を示す説明図で
ある。
【図6】粉砕量と一次空気量の関係を示す説明図であ
る。
【図7】粉砕量とミル差圧の関係を示す説明図である。
【図8】ミル差圧の増減に必要な加圧力増減量を示す説
明図である。
【図9】加圧力を増減するためのシリンダ圧力増減量を
示す説明図である。
【図10】加圧力増減量に対するミル動力変化量を示す
説明図である。
【図11】ミル動力に基づくシリンダ圧力増減量の修正
量を示す説明図である。
【図12】本発明の実施例2を示すブロック図である。
【図13】実施例2の加圧力制御装置500の詳細を示
すブロック図である。
【図14】実施例2の分級機回転速度制御装置600の
詳細を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施例3を示すブロック図である。
【図16】従来の竪型ミルを有する微粉炭焚ボイラの装
置系統図である。
【図17】回転式分級機の部分分級効率と回転速度の関
係を示す説明図である。
【図18】従来の回転式分級機を有する竪型ミルによる
ミルの負荷特性とミル差圧に及ぼす石炭のHGIの影響
を示す説明図である。
【図19】従来の竪型ミルによる負荷特性とミル差圧に
及ぼす原炭粒度の影響を示す説明図である。
【図20】従来の回転式分級機を有する竪型ミルによる
ミルの負荷特性に及ぼす石炭の粉砕性の影響を示す説明
図である。
【図21】従来の回転式分級機を有する竪型ミルによる
負荷特性に及ぼす原料石炭の粒度の影響を示す説明図で
ある。
【図22】従来の分級機回転速度制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
4 竪型ミル 6 給炭機 7 ボイラ 9 一次空気入口孔 11 粉砕テーブル 14 粉砕ローラ 18 加圧シリンダ 20 回転式分級機 21 回転羽根 22 分級機モータ 23 ミルモータ 29 分級機回転速度調節器 30 給炭流量検出器 32 ミル差圧検出器 33 加圧シリンダ圧力検出器 34 ミル動力検出器 37 給炭量調節器 41 加圧シリンダ圧力調節器 100 ミル制御装置 200 給炭量制御装置 300 一次空気制御装置 500 加圧力制御装置 600 分級機回転速度制御装置 FD 燃料量要求信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 拓 広島県呉市宝町3番36号 バブコツク日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 長谷川 忠 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 田岡 善憲 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 金本 浩明 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に被粉砕物が供給される粉砕テーブ
    ルと、該粉砕テーブルを回転駆動するミルモータと、前
    記粉砕テーブル上の被粉砕物を押圧しながら粉砕する粉
    砕子と、該粉砕子を前記粉砕テーブル側へ押圧する加圧
    手段と、粉砕物を粗粉と微粉に分離する分級機とを備え
    た竪型ミルにおいて、被粉砕物の量及び性状に応じて前
    記加圧手段の押圧力と、前記粉砕テーブルの回転速度と
    の少なくとも一方を可変する制御手段を設けたことを特
    徴とする竪型ミルの制御装置。
JP29430097A 1997-10-27 1997-10-27 竪型ミルの制御装置 Pending JPH1085624A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001347A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 バブコック日立株式会社 竪型粉砕分級装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015001347A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 バブコック日立株式会社 竪型粉砕分級装置

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