JPH1084754A - コンバインの前処理部伝動機構 - Google Patents

コンバインの前処理部伝動機構

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Publication number
JPH1084754A
JPH1084754A JP23954896A JP23954896A JPH1084754A JP H1084754 A JPH1084754 A JP H1084754A JP 23954896 A JP23954896 A JP 23954896A JP 23954896 A JP23954896 A JP 23954896A JP H1084754 A JPH1084754 A JP H1084754A
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JP
Japan
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clutch
processing unit
pulley
height
cutting
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Pending
Application number
JP23954896A
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English (en)
Inventor
Chie Mizutani
智恵 水谷
Hiroaki Yamazaki
弘章 山崎
Hachiro Nakamura
八郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 刈取クラッチのクラッチプーリの入り位置
を的確に保持し、簡単な構成のコンバインの前処理部伝
動機構を提供する。 【解決手段】 前処理部2の高さ位置を検出する位置検
出器2Pを有し、該前処理部2の伝動をクラッチプーリ
50の作動によって入り・切りさせるベルトクラッチ方
式の刈取クラッチを備え、前処理部2の高さが設置値に
よってクラッチプーリ50が入り・切りするコンバイン
において、クラッチプーリ50を軸支する支持アーム5
1を支柱10に揺動回動可能に枢支し、該支持アーム5
1の他端と位置検出器2Pの指令によって作動される駆
動モータ5Mのモータ軸5K1に噛合する作動ギヤ53
とを、連結ピン51a及び作動ピン53aを介して作動
杆52で連結し、クラッチプーリ50を切り位置から入
り位置にしたとき、連結ピン51aと作動ピン53a及
び作動ギヤ53の取付軸1Gとが略直線上に位置させた
状態でクラッチ入り位置を保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバインの前処理
部伝動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの前処理部伝動機構と
して、例えば実公平6−18435号公報によって提案
されており、その構成は、前処理部を機体に昇降操作自
在に設けるとともに、この前処理部の伝動をベルトクラ
ッチ方式の刈取クラッチのクラッチプーリの作動によっ
て、クラッチ入り位置と切り位置とに択一的に切換えて
行なうようにし、上記前処理部の昇降動作とクラッチプ
ーリの動作とをリリーズワイヤ及び中継揺動アーム等か
らなる連繋機構を介して、前処理部が設定量以上に上昇
されると刈取クラッチを切るとともに、設定量以下に下
降されると刈取クラッチを入れるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載された構成のように、オートリフトシャットをワイヤ
やリンクアームを連携させる装置は、長期間の使用中に
ワイヤが伸び、それに伴うリンク等のガタつきが生じ易
く、これを修正するために煩雑な調整作業を要する欠点
がある。
【0004】また、前処理部の昇降によってクラッチプ
ーリが作動されるとき及びクラッチプーリがベルトを押
動張圧して入り位置保持を行なう際に、オートリフトシ
ャットにかかるワイヤやその他の部材に作用する力が過
大になる欠点がある。そのために必要以上に構成部材を
大きくしたり強度の向上を図らねばならない等の問題が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解決
するための本発明のコンバインの前処理部伝動機構は、
前処理部2を機体1に昇降操作自在に設けるとともに、
前処理部2の高さ位置を検出する位置検出器2Pを有
し、該前処理部2の伝動をクラッチプーリ50の作動に
よって入り・切りさせるベルトクラッチ方式の刈取クラ
ッチを備え、上記前処理部2の高さが設置値以下である
とクラッチプーリ50が入りとなり、且つ前処理部2の
高さが設定値より大であるとクラッチプーリ50が切り
となるように作動させるコンバインにおいて、前記クラ
ッチプーリ50を軸支する支持アーム51の中途部を機
体1に立設した支柱10に揺動回動可能に枢支し、該支
持アーム51の他端と前記位置検出器2Pの指令によっ
て作動される駆動モータ5Mの出力ギヤ5Kに噛合する
作動ギヤ53とを、連結ピン51a及び作動ピン53a
を介して作動杆52で連結するとともに、上記駆動モー
タ5Mが回転し、クラッチプーリ50を切り位置から入
り位置にしたとき、上記連結ピン51aと作動ピン53
aと作動ギヤ53の取付軸1Gとが、ほぼ直線上に位置
させた状態でクラッチ入り位置を保持させるようにして
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1において、Aはクローラ式の
走行装置1aを有する走行機体1に、前方から前処理部
(刈取部)2を後述する構成によって昇降可能に支持す
るとともに、後部に脱穀部3を搭載し、この脱穀部3の
側方に前方から操縦パネル部4a及び運転席シート4b
等からなる操縦部4及びその後方にグレンタンク4cを
設置したコンバインである。
【0007】上記前処理部2は、刈取フレーム20に従
来の装置と同様に、植立穀稈を分草して引起こすための
デバイダ21、引起装置22、更に刈刃23及び刈取穀
稈を後方搬送し、脱穀部3のフィードチェン30に継送
させる扱深調節搬送帯等からなる後方搬送装置25等で
構成している。そして図2に示すように、これらに動力
を伝動する入力プーリ2Nとエンジン側から駆動される
駆動プーリ2Kを有し、刈取フレーム20を支持する支
持フレーム26は、後方の駆動プーリ軸2Gを軸支する
軸支部(支点部)2Sを、走行機体1の前部に立設した
支柱10の上部メタル部10aに回動可能に支持してい
る。そしてこの支持フレーム26の中途部と走行機体1
との間を、図8に示す昇降用の油圧シリンダ11で連結
することにより、前処理部2を昇降操作して刈高さを調
節可能に支持している。
【0008】上記前処理部2は、入力プーリ2Nと駆動
プーリ2Kとの間に巻掛けた伝動ベルト2Vをその緩み
側に設置したクラッチプーリ50をベルトクラック機構
の、後述する“オートリフトシャット機構”で構成され
ている刈取クラッチ5によって、手動作動及び前処理部
2の刈高さに連動して自動的に作動して入り(ON)切
り(OFF)するように構成している。
【0009】また、前処理部2は、操縦部4に設けた操
作レバー40を操作し、図6の油圧回路図に示す切換バ
ルブ(ソレノイド)11a、チェックバルブ(ソレノイ
ド)11bを作動させることにより、油圧シリンダ11
を伸縮作動すると、前記軸支部2Sを中心に昇降させる
ことができるようにしてある。そして上記昇降操作にお
いて前処理部2の刈高さ即ち上昇位置を、例えば軸支部
2S等に設置したポテンショメータ等の位置検出器(リ
フトポテンション)2Pで検出する。そして操縦部4に
設置されたオートリフトシャットスイッチ5S(図5,
7)がONであるときは、設定された刈高さH1以上に
なると、この信号によって前記刈取クラッチ機構5の駆
動モータ5Mを逆転させてクラッチプーリ50を下動さ
せて図2の状態として前処理部2の動力を断つことがで
きるようにしている。なお、図6において、12は油圧
ポンプ、13は左右の走行装置1a,1aを各別に作動
させるサイドクラッチ用シリンダ、14はブレーキ用シ
リンダである。
【0010】次に図2〜図4を参照して刈取クラッチ5
の構成について説明する。クラッチプーリ50を先端に
支持する支持アーム51は、図2及び図3に示す如く支
柱10に中途部を支軸10bによって回動可能に軸支さ
れ、その他端に突設した連結ピン51aにブラケット5
1bを介して作動杆52を連結している。走行機体1に
設けた取付ブラケット1cに取付軸1Gを介してセクタ
ギヤで形成した作動ギヤ53が支持されており、この作
動ギヤ53は前記駆動モータ5Mに減速機を介して軸着
した出力ギヤ5Kと噛合させている。そして作動ギヤ5
3の外周の上部位置には作動ピン53aを介して作動片
55の一端を取付け、前記作動杆52と連結させてい
る。
【0011】また、作動杆52と作動片55との両者間
に圧縮スプリング56を設けた状態で連結しており、作
動ギヤ53が弾性力を持ってクラッチプーリ50を伝動
ベルト2Vに押圧して動力入り状態としている。そして
この伝動ベルト2Vに適正な張力を付与して張圧伝動状
態としながら衝撃力を緩衝するようにしている。51S
は、支持アーム51と支柱10間に設けた引張りスプリ
ングであり、クラッチプーリ50の動力断つ、下方向に
付勢している。また、上記作動ギヤ53の取付軸1Gに
は、この作動ギヤ53の回転角度を検出するオートリフ
トシャットセンサ5P(前処理部2の伝導が切れる位
置、あるいは入れる位置を検出するセンサー)を設け、
この作動ギヤ53が回動してクラッチプーリ50が下動
して伝動ベルト2Vより離れてクラッチ切り状態とな
る、所定量以上の回動を検出し、また、作動ギヤ53が
回動してクラッチプーリー50が上動して伝動ベルト2V
を押圧してクラッチ入り状態となる回動を検出して、そ
の信号によって駆動モータ5Mを停止させるようにして
いる。
【0012】また、上記前処理部2を備えるコンバイン
Aは、各種の操作スイッチ並びに作業操作レバーを操作
することによって所望に運転操作されるものである。即
ち、図5、図7に示すように、操縦部4を構成する操縦
パネル部4aの前部側には前述の操作レバー40が立設
されており、前後方向に傾動させることにより前処理部
2を下降及び上昇させることができる。
【0013】また、この操作レバー40の頭部に刈高さ
解除スイッチ40Sを設け、これを押し操作によって後
述する刈取高さ設定ダイヤル21Dによって、刈高さポ
ジションスイッチ21S等からなる刈高さ設定機構の下
降位置を規制調節するポジションコントロールモードを
解除するようにしている。更に操縦パネル部4aの側方
には、前方から主変速レバー60と刈取クラッチレバー
(前処理部レバー)61、作業機クラッチレバー(脱穀
部レバー)62が配設されている。上記刈取クラッチレ
バー61の基部には、この傾動操作によってONされる
刈取クラッチスイッチ61S(図7)が設けてあり、こ
れのON動作によって前述の駆動モータ5Mを作動させ
て前処理部2のクラッチ入り状態にするようにしてい
る。
【0014】なお、本実施形態において脱穀部3の扱口
に沿設されたフィードチェン30は前処理部2のクラッ
チ入・切と同じように作動するように連動構成されてい
るとともに、脱穀部3の入り・切り作動は作業機クラッ
チレバー62の操作に基づき、その基部に設置された作
業機クラッチスイッチ62SをON,OFFすることに
よって行なわれるものである。
【0015】また上記各スイッチ及びダイヤルの他駆動
モータ5M等は、図7に示すマイコンユニット1Mに回
路構成されており、操作用のスイッチ類は図5に示す配
置によって操縦部4に配設されている。上記の構成から
なるコンバインAは、主変速レバー60等を操作して機
体1を運転走行するとともに、刈取クラッチレバー61
及び作業機クラッチレバー62を操作することにより、
各スイッチ61S,62SをONさせて前処理部2及び
脱穀部3を駆動する。そして操作レバー40を操作して
前処理部2を上下に昇降させると共に機体1の操向を行
ないながら植立している穀稈を所望の高さに刈取りなが
ら脱穀を行なうことができる。
【0016】このとき、刈高さポジションスイッチ21
SがONされていると、前処理部2は刈高さ設定ダイヤ
ル21D(図5,7)で設定調節される刈高さ、即ち、
図8(A)に模式的に示す刈取高さ位置HPに合わせて
穀稈を圃場の状況に適応させた所定高さに刈取ることが
できる。そしてオートリフトシャットスイッチ5SがO
Nされていて、機体の回向時等において前処理部2が上
昇すると刈取クラッチが切れるようにように操作される
ことになる。
【0017】そして前処理部2が所定の高さH1以上に
上昇したことを位置検出器2Pが検出すると、駆動モー
タ5Mを逆転させて刈取クラッチ5を介してクラッチプ
ーリ50を下動させ、前処理部2の伝動を自動的に、切
るように構成されている。また、回向走行が終了し、前
処理部2が再び設定された刈高さH2以下に下降される
と、上記位置検出器2Pが駆動モータ5Mを正転させて
刈取クラッチ5を介しクラッチプーリ50を上方に押上
げ、前処理部2の伝動を自動的に、入りにしてコンバイ
ン作業を簡単且つ能率良く行なうことができる。
【0018】また、上記クラッチプーリ50のクラッチ
入り・切り作動は、図2に示す「クラッチ切り状態」か
ら駆動モータ5Mが正転すると、作動ギア53が取付軸
1Gを中心に出力ギヤ5Kで回動され、作動ピン53
a,作動片55,作動杆52,連結ピン51aを介し
て、支持アーム51を支軸10bを中心に引き下げるよ
うに回動(右回転)させて、クラッチプーリ50を図4
に示すように上方に回動させる結果、このクラッチプー
リ50は伝動ベルト2Vの緩み側を張圧しクラッチ入り
状態にするものである。
【0019】この場合、刈取クラッチ5は、クラッチプ
ーリ50のクラッチ入り姿勢において、各リンク部材の
連結点、即ち連結ピン51a、作動ピン53a及び
作動ギヤ53の取付軸1Gとが「略直線上」になるよ
うに設定されている。従って、クラッチプーリ50が伝
動時に伝動ベルト2Vより受ける反力や衝撃を刈取クラ
ッチ5に作用する力は、作動ギヤ53の取付軸1Gに向
かって作用するから作動ギヤ53、ピニオンギヤである
出力ギヤ5Kを回転させる力は発生しないか、少ない。
このことから、前記反力に起因する力を安定して受け止
めることができることから、作動ギヤ53や出力ギヤ5
K並びに駆動モータ5Mに内装される減速機構等に過大
な負荷やガタつきを与えることない。
【0020】また、この部材のリンク系における振動や
ガタつき等を防止して良好なクラッチ伝動を行なうこと
ができる。従って構成部材を大型のものにすることな
く、簡潔な構成で軽量化を図ることができる等の利点を
有している。また、上記の作用を行なうコンバインの前
処理部伝動機構は、図9〜図11に示すフローチャート
によって概略制御され、刈取クラッチ5の入り・切り制
御を、「ヒステリシス判断」を判断基準として、刈取ク
ラッチ機構5の駆動モータ5Mをコントロール作動させ
ることにより、一層便利に操作し易く、高性能な作業を
能率よく行なうことができるようにしている。
【0021】なお、図9は前記制御回路のメインフロー
チャートであって、「刈取クラッチ」のフローと「オー
トリフトシャット」のフローで構成される。図10は刈
取クラッチ5の起動・停止に関する「刈取クラッチ」(S
1)のフローチャートを示し、図11は刈高さのヒステリ
シス(β)を考慮しつつ、刈取クラッチ5のON・OF
F指令の発令やフィードチェーンクラッチモータの起動
・停止を行なう「オートリフトシャット」(S2)のフロー
チャートをそれぞれ示している。また、図12はオート
リフトシャットのタイミングチャートを示している。
【0022】図10のサブフローチャートでは、刈取ク
ラッチスイッチ61S(図7)のON・OFF(I11) 、
オートリフトシャットスイッチ5SのON・OFF(オ
ートリフトシャットモードの採用・不採用)(I12) 、及
びON(採用)時のオートリフトシャットモードによる
ON・OFF指令などを確認して(I13,I14) 、駆動モー
タ5Mを刈取クラッチ5がON(S12) 又はOFF(S14)
する方向に回転駆動させる。
【0023】このフローについて、詳細に説明すると次
のようになる。この「刈取クラッチ」(S1)のサブフロー
チャートでは、先ず、刈取クラッチスイッチ61SのO
N・OFFを判断し(I11) 、ONの場合で、さらに、オ
ートリフトシャットモードを不採用(I12) または、オー
トリフトシャットモード採用(I12) でかつ刈取クラッチ
ON指令がでている場合(I13) に、クラッチOFFタイ
マが零であることを確認して(I15) 、クラッチONタイ
マの起動を行なって(S11) から、駆動モータ5MをON
側のリミットを超過するまで(I17) ON方向に回転駆動
する(S12) 。
【0024】また、刈取クラッチスイッチ61SがOF
Fの場合(I11) と、オートリフトシャットモードスイッ
チON(I12) で刈取クラッチOFF指令がでている場合
(I14) に、クラッチONタイマが零であることを確認し
て(I16) 、クラッチOFFタイマの起動を行なって(S1
3) から、駆動モータ5MをOFF側のリミットを超過
するまで(I18) OFF方向に回転駆動する(S14) 。
【0025】また、クラッチONタイマ(I16) やクラッ
チOFFタイマ(I15) が零でなく、駆動モータ5Mをす
ぐに駆動してはいけない場合や、各駆動方向のリミット
を超過した場合(I17,I18) 、または、オートリフトシャ
ットスイッチONであるのに(I12) 、ON指令(I13) も
OFF指令(I14) も出ていない場合には、駆動モータ5
Mを停止する(S15) 。
【0026】ここで、クラッチON・OFFタイマ(I1
6,I15) は、駆動モータ5Mが短時間の指令変更によっ
て、煩雑にその回転方向を変化するのを防止しており、
また、駆動モータ5Mのリミット(I17,I18) は、セクタ
ーギヤである作動ギヤ53と駆動ギヤ5Kとの噛合が外
れるのを防止し、クラッチのON・OFFの位置決めを
行なっている。
【0027】次に図11のサブフローチャートでは、刈
取クラッチスイッチ61SのON・OFF(I21) 、オー
トリフトシャットスイッチ5SのON・OFF(I22) を
判断して、さらに、刈取クラッチスイッチ61SのON
状態でオートリフトシャットモードを採用している場合
には(I22) 、刈高さのヒステリシスを判断材料にしなが
ら、刈取クラッチのON・OFF指令を出したり(S28,S
23) 、フィードチェンクラッチモータをフィードチェン
30がON(S29) 又はOFF(S24) する方向に回転駆動
する。
【0028】このフローについて、詳細に説明すると次
のようになる。先ず、図11に示すこのサブフローチャ
ートにおけるヒステリシスフラグのセットについて説明
する。このヒステリシスフラグは、現時点の制御から、
時間を逆上った時に、前処理部2の高さが、H1より高
い状態であったか、H2より低い状態であったかを知る
ための印であり、これにより、刈取クラッチ5およびフ
ィードチェン30のON・OFFの方向が決められる。
【0029】具体的には、オートリフトシャットスイッ
チがONになってから、前処理部2の高さが、H1より
も高い状態を経験する(I23) と、Hにセットされ(S21)
、H2より低い状態を経験する(I24) と、Lにセット
される(S26) 。そして、オートリフトシャットスイッチ
がOFFになる(I22) とリセットされる(S31) 。この図
11に示す「オートリフトシャット」のサブフローチャ
ートでは、先ず、刈取クラッチスイッチ61S(I21) と
オートリフトシャットスイッチ5S(I22) とがONで、
さらに、前処理部2がH1高さ以上に上昇してヒステリ
フラグがHにセットされている時には、オートリフトO
Nタイマが零であることを確認して(I27) 、オートリフ
トOFFタイマの起動を行なって(S22) から、刈取クラ
ッチOFF指令を出し(S23) 、刈取クラッチの上下限を
検出する刈取クラッチセンサ5Pの検出値が(OFFリ
ミッタ+α1)より小さいことを確認(I29) の上(つま
り、刈取クラッチが完全に切れる手前を確認して)、フ
ィードチェンクラッチモータをOFF側のリミットを超
過するまで(I31) 駆動する(S24) 。
【0030】また、刈取クラッチスイッチ61S(I21)
とオートリフトシャットスイッチ5S(I22) とがON
で、さらに、前処理部2がH2高さ以下に下降してヒス
テリフラグがLにセットされている時には、オートリフ
トOFFタイマが零であることを確認して(I28) 、オー
トリフトONタイマの起動を行なって(S27) から、フィ
ードチェンクラッチセンサの検出値が(ONリミッタ−
α2)より大きい場合(I30) のみ(つまり、フィードチ
ェンクラッチが入る手前を確認して)から、刈取クラッ
チON指令を出して(S28) 、フィードチェンクラッチモ
ータをON側のリミットを超過するまで(I32) 駆動する
(S29) 。
【0031】そして、刈取クラッチスイッチ61S(I1
1) がOFF、又は、オートリフトシャットスイッチ5
S(I12) がOFFの時には、刈取クラッチ5のオートリ
フトシャットモードのON及びOFF指令を解除し(S3
0) 、更にヒステリシスフラグをリセットにし(S31) 、
オートリフトOFFタイマの零を確認して(I26) 、フィ
ードチェンクラッチモータをON側のリミットを超過す
るまで(I32) 駆動する(S29) 。
【0032】また、ヒシテリシスフラグがリセットの状
態(I25) や、オートリフトONタイマ(I27) やオートリ
フトOFFタイマ(I26,I28) が零でなく、フィードチェ
ンクラッチモータをすぐに駆動してはいけない場合や、
各駆動方向のリミットを超過した場合(I31,I32) 、刈取
クラッチセンサ5Pの検出値がOFFリミッタ+α1よ
り大きい場合(I29) に、フィードチェンクラッチモータ
を停止する(S25) 。ここで、オートリフトON・OFF
タイマは、フィードチェンクラッチモータが短時間の指
令変更によって、煩雑にその回転方向を変化するのを防
止する役割をしている。
【0033】このフローに基づくコントロールの一部を
図12のタイムチャートを用いて説明する。この図で
は、刈取クラッチスイッチ(レバー)とオートリフトシ
ャットスイッチ(レバー)の両方をONにし、オートリ
フトシャットモードにした場合において、前処理部2の
刈高さが例えば図12に示すように変化した時の、刈取
クラッチの駆動モータと刈取クラッチの制御状態を示
す。
【0034】先ず、前処理部2が(イ)になると、フラ
グはLにセットされ、刈取クラッチ駆動モータ5MをO
N側に駆動して、刈取クラッチをONにする。次に前処
理部2が(エ)を通過して、H1より高くなると、フラ
グはHにセットされ、刈取クラッチ駆動モータ5MをO
FF側に駆動して、刈取クラッチをOFFにする。更
に、前処理部2が(オ)を通過して、(カ)でH1より
低くなっても、H2を通過せずにいるので、フラッグは
Hで、ON駆動はしない。
【0035】そして、(ク)で、前処理部2がH2より
低くなると、フラグはLにセットされ、刈取クラッチ駆
動モータ5MをON側に駆動して、刈取クラッチをON
にする。その後(コ)で、前処理部2が再度H2より高
くなっても、H1を通過せずにいるので、フラッグはL
のままで、OFF駆動はしない。このように、上述の図
9〜図11に示すフローチャートに沿った制御により、
前処理部2がH1以上を経験してからH2以下になる
と、刈取りクラッチをONにし、H2以下を経験してか
らH1以上になると、刈取クラッチをOFFにするオー
トリフトシャットの自動制御が得られる。
【0036】上記オートリフトシャット機能を持つ刈取
クラッチ5のコントロール動作は、図7に示すように上
記した各スイッチ類及び位置検出器類がマイコンユニッ
ト1Mに接続され、このマイコンユニット1Mが上記図
9〜図11に示すフローチャートに従って判断及び動作
を行なうようにプログラムされている。図8(B)に示
すように、刈取クラッチ5の切り高さは、H1=H2+
β、刈取クラッチ機構5の入り高さはをH2としてい
る。但しH2は、刈高さ設定ダイヤル21Dで自動的に
設定される高さであり、また、βはヒステリシス範囲の
定数である。
【0037】従って、コンバイン作業時に刈取クラッチ
スイッチ61S(図7)及びオートリフトシャットスイ
ッチ5SがONされた場合は、前処理部2はH2高さ以
下で刈取作業を行なうことができる。そして機体回向時
等に前処理部2が上昇操作され、機体が上昇動作を始め
ると支持フレーム26の動きを検知する位置検出器2P
がその高さに相当する信号を発し、これを前記プログラ
ム中で刈取高さH1よりも大きいと判断した場合にはヒ
ステリシスの上限判断指令を経て、タイマ回路による適
正時間後、刈取クラッチOFF指令で、駆動モータ5M
を逆転させるように指令を出し、この駆動モータ5Mを
逆転させて刈取クラッチ5を切るように作動する。な
お、この状態では前記刈取高さH1より若干高い位置で
停止することになる。
【0038】また、機体の回向を終了し、上記刈取クラ
ッチ5が切れて、前記H1より僅かに高い位置から前処
理部2を徐々に下げて再び刈取作業を行なう時に、操作
レバー40の下げ操作して前処理部2が下降させる。こ
の前処理部2は前記H1高さを通過した下位のH2高さ
に至ると、前記位置検出器2Pから発する値がH2より
小さいことを判断して、駆動モータ5Mを正転させて前
記のように刈取クラッチ5を入りにすることができるも
のである。
【0039】以上の構成により、前処理部2の昇降動作
に伴い刈取クラッチ5の入り・切りをヒステリシス判断
させて行なうコンバインは、前処理部2が上昇されて刈
取クラッチ5が切れる高さH1と、前処理部2が下降さ
れて刈取クラッチ5が入る高さH2とを、ヒステリシス
範囲のβだけ高さをずらして設定しているので、例えば
未熟練の作業者が機体回向時において前処理部2を中途
半端な位置に上げ、又は下げ操作したような場合でも、
設定された状態に概略維持することができる。従って、
前処理部2が機体の振動や地面の凹凸等によって上下に
揺れることがあっても、従来のもののように刈取クラッ
チ5の入り・切りを不慮に作動させることを防止するこ
とができ、円滑なコンバイン作業を操作性よく行なうこ
とができるものである。
【0040】また上記刈取クラッチ5のヒステリシス判
断基準を入れたコントロールによる入り切り作動は、在
来のコンバインが既設の刈高さ設定ダイヤル21Dや刈
高さポジションスイッチ21S等をそのまま利用して、
その設定高さ毎に行なうようにしたので、オートリフト
シャット機構を廉価に提供することができる等の利点が
ある。
【0041】
【発明の効果】クラッチプーリが切り位置から駆動モー
タの回転によって入り位置に作動されるとき、このクラ
ッチプーリは支持アームと作動部とを作動杆を介して連
結する連結ピン及び作動ピンを作動ギヤの取付軸と略直
線状に配するように、姿勢を変えながらクラッチ入作動
して入り位置を保持する。
【0042】従って、クラッチプーリの入り伝動時にお
ける負荷に対し、上記構成からなる駆動モータ系は必要
以上に耐久性をアップする必要がなく、駆動モータが有
する減速機構等に対してもクラッチ入り保持時の負荷を
低減することができるから駆動モータの小型簡素化を図
ることができるコンバインの前処理部伝動機構を廉価に
提供することができる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの斜視図である。
【図2】刈取クラッチの切り状態を示す側面図である。
【図3】図2の要部を示す背断面図である。
【図4】刈取クラッチの入り状態を示す側面図である。
【図5】操縦部の斜視図である。
【図6】油圧回路図である。
【図7】電気回路図である。
【図8】(A)は前処理部の模式図、(B)は(A)の
作用図である。
【図9】制御回路のフローチャートである。
【図10】図9の一部の制御回路のフローチャートであ
る。
【図11】図9の一部の制御回路のフローチャートであ
る。
【図12】タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 走行機体(機台) 1G 取付軸 2 前処理部 2P 位置検出器 5 刈取クラッチ 5M 駆動モータ 5K1 モータ軸 5S オートリフトシャッ
トスイッチ 10 支柱 21D 刈高さ設定ダイヤ
ル(刈高さ設定機構) 50 クラッチプーリ 51 支持ア
ーム 51a 連結ピン 53 作動ギ
ヤ 53a 作動ピン 61S 刈取
クラッチスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前処理部2を機体1に昇降操作自在に設
    けるとともに、前処理部2の高さ位置を検出する位置検
    出器2Pを有し、該前処理部2の伝動をクラッチプーリ
    50の作動によって入り・切りさせるベルトクラッチ方
    式の刈取クラッチを備え、上記前処理部2の高さが設置
    値以下であるとクラッチプーリ50が入りとなり、且つ
    前処理部2の高さが設定値より大であるとクラッチプー
    リ50が切りとなるように作動させるコンバインにおい
    て、 前記クラッチプーリ50を軸支する支持アーム51の中
    途部を機体1に立設した支柱10に揺動回動可能に枢支
    し、該支持アーム51の他端と前記位置検出器2Pの指
    令によって作動される駆動モータ5Mの出力ギヤ5Kに
    噛合する作動ギヤ53とを、連結ピン51a及び作動ピ
    ン53aを介して作動杆52で連結するとともに、上記
    駆動モータ5Mが回転し、クラッチプーリ50を切り位
    置から入り位置にしたとき、上記連結ピン51aと作動
    ピン53a及び作動ギヤ53の取付軸1Gとがほぼ直線
    上に位置してクラッチ入り位置を保持させるコンバイン
    の前処理部伝動機構。
JP23954896A 1996-09-10 1996-09-10 コンバインの前処理部伝動機構 Pending JPH1084754A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1326443C (zh) * 2004-07-13 2007-07-18 泰州现代农业装备有限公司 半喂入稻麦联合收割机割台的传动装置
KR100786910B1 (ko) * 1999-05-19 2007-12-17 텔레폰악티에볼라겟엘엠에릭슨(펍) 이벤트-근거의 이동국 측정 보고
WO2016074496A1 (zh) * 2014-11-11 2016-05-19 常州格力博有限公司 手持式直流园林工具的绝缘装置

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