JPH1084629A - 電力分配システム - Google Patents

電力分配システム

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JPH1084629A
JPH1084629A JP8239121A JP23912196A JPH1084629A JP H1084629 A JPH1084629 A JP H1084629A JP 8239121 A JP8239121 A JP 8239121A JP 23912196 A JP23912196 A JP 23912196A JP H1084629 A JPH1084629 A JP H1084629A
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Akio Matsumaru
彰男 松丸
Hideaki Toyama
秀明 外山
Motonori Kido
元則 城戸
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幹線で短絡などの異常が発生しても、短絡な
どの異常による被害を未然に抑えることができると共
に、車両を安全に走行させる。 【解決手段】 電力供給線56およびアース線57の外
周側に配設された短絡検知層の電圧変化を検知し、この
電圧変化が検知された短絡検知層がある電力供給線56
を不導通とする。さらに、複数の電力分配部48〜53
がそれぞれ少なくとも2系統の電力線55で電力供給さ
れ、これらの2系統の電力線55の電流量をセンサおよ
び各検知部がそれぞれ検知して監視しており、かつ、制
御部は、複数の検知部からの各出力値のうち異常値を検
出したセンサに対応したスイッチ手段を制御してその異
常値が検出された幹線55を不導通とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両などに
適応され、各種電装品負荷などに対して電力の分配供給
を制御する電力分配部を有する電力分配システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車載用電力分配システム
は、各種スイッチを操作して各種電装品負荷に電力供給
しその電装品負荷を駆動させるためのシステムである。
これらのスイッチおよび各種電装品負荷の車両上の配置
については、図9に示すように、概ね決まっており、車
両上の各種電装品負荷への電力供給は、後述するバッテ
リーやオルタネーターからワイヤーハーネスを介して枝
線状に分配し、電力をその必要な場所に供給している。
【0003】図9は従来の車載用電力分配システムの電
力供給構成を示す車体イメージ図である。
【0004】図9において、車体1は、例えばエンジン
などを搭載した前方部のエンジンルーム2と、このエン
ジンルーム2の後方に配設された運転席および客席を含
む乗車室3と、この乗車室3の後方部に配設されたトラ
ンクルーム4とに分かれている。
【0005】このエンジンルーム2には、所定電圧の電
力を供給するバッテリー5およびオルタネーター6など
の電源部7、この電源部7にワイヤーハーネスを介して
接続され、この電源部7から供給された電力を分配して
いるジョイントボックス(J/B)である電気接続箱
8、およびヘッドランプやテール・クリアランスランプ
などのランプ類などの各種負荷が配設されている。
【0006】また、乗車室3には、電気接続箱8にワイ
ヤーハーネスを介して接続され、この電気接続箱8から
供給された電力をさらに各種負荷に分配するジョイント
ボックス(J/B)である電気接続箱9およびこの電気
接続箱9にワイヤーハーネスを介して接続された電気接
続箱10、この各種負荷としてのメータ類のイルミネー
ションやオーディオのイルミネーション、および操作可
能な各種スイッチ類などが配設されている。さらに、こ
の電気接続箱10からエンジンルーム2および乗車室3
内にワイヤーハーネスが伸びており、このワイヤーハー
ネスから枝線状に分岐して各種負荷にそれぞれ接続され
ている。また、これらの電気接続箱9と電気接続箱10
間のワイヤーハーネスからも枝線状に分岐して電装品負
荷としての中央演算処理装置(CPU)を持つ各種シス
テムなどが接続されている。
【0007】さらに、乗車室3およびトランクルーム4
には、乗車室3内の電気接続箱9に接続されたワイヤー
ハーネスが伸びており、このワイヤーハーネスから枝線
状に分岐して接続された各種負荷としてのバックライト
などのランプ類および各種システムなどが配設されてい
る。
【0008】このバッテリー5は充放電可能であり、例
えばエンジンスタートモータに対するエンジン始動時な
どエンジン停止時の電力供給源である。また、バッテリ
ー5は、車両の停車または未使用時においても常に、車
両に点在して配置されている各種電装品負荷に対して電
圧12V(電圧12Vは普通小型車であり普通大型車で
は電圧24V)の電力を供給している。例えばコントロ
ールユニット(ECU)、ラジオおよび時計などの各種
電装品負荷は、そのメモリ機能などを常に正常に動作さ
せている必要があるため、車両が停車しているかまたは
未使用な場合であっても常にヒューズやヒュージブルリ
ンク(F/L)などの保護回路を介して電力供給され続
けるようになっている。
【0009】また、オルタネーター6は、エンジンの回
転により発電するエンジン動作時の電力供給源である。
また、このオルタネーター6は、車両の使用時におい
て、車両に点在して配置されている各種電装品負荷に対
して電圧12V(電圧12Vは普通小型車であり普通大
型車では電圧24V)の電力を供給している。さらに、
このオルタネーター6の発電による電力供給に対応する
ために、各種負荷として電力消費量の大きい例えばエア
ーコンディショナーやヘッドライトなどの各電装品は、
その使用頻度や消費電力量に応じて、エンジンの回転数
を変化させるようにしている。このように、オルタネー
ター6は、エンジンの回転数により発電量が制御されて
いる。さらに、オルタネーター6からの供給電力は、オ
ルタネーター6内のコイルによってその電力にノイズが
乗っており、かなり不安定な電源になっている。
【0010】さらに、これらの電気接続箱8,9,10
には、ヒューズやヒュージブルリンク(F/L)などの
保護回路としての電流制限回路や、リレー回路などのス
イッチング回路などが設けられている。エアーコンディ
ショナーなどの駆動電流の大きい電装品では、操作スイ
ッチで直接動作させずに、電流容量の大きいリレー接点
や電力用半導体スイッチなどを介して導通させるように
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
運転時の快適性向上、システムの多装備化や高級化など
の市場ニーズによる電子機器など各種電装品負荷の増加
に伴って、車両内での電子機器設置スペースの確保が困
難になってきており、操作スイッチとその操作スイッチ
で制御される電装品負荷としての電子機器とが互いに離
れた所にしか設置できず、その間の通信や電力供給に必
要な電線が長くなって、ワイヤーハーネスの肥大化(外
径増大、重量増など)やコストの増加をも引き起こして
いる。このワイヤーハーネスの肥大化による問題として
は、車両内での設置スペースの確保や、車両への組み付
けが困難となり、しかも、挾み込み、屈曲および摩耗な
どによるワイヤーハーネスの外装や電線被覆の破損によ
って短絡が発生する虞があった。このワイヤーハーネス
の肥大化を防止するために、本発明者等は、電線の省線
化を目的として、以下の図10に示すようなワイヤーハ
ーネスの形態を検討している。
【0012】図10は本発明者等が検討している車載用
電力分配システムの電力供給構成を示す車体イメージ図
である。
【0013】図10において、複数の各種電装品負荷に
電力分配するジョイントボックス(J/B)である電力
分配部としての電気接続箱11〜16はそれぞれ、各種
電装品負荷が集中する車両最適部位に配設されている。
つまり、エンジンルーム17内の電気接続箱11,12
はそれぞれ、左右のヘッドランプやテール・クリアラン
スランプなどの各種負荷電装品の近傍位置における車体
幅方向両端部前方位置にそれぞれ配設されている。ま
た、乗車室18内の電気接続箱13,14はそれぞれ、
オーディオ機器などの電装品負荷の近傍位置で車体幅方
向両端部前方位置にそれぞれ配設されている。さらに、
トランクルーム19内の電気接続箱15,16はそれぞ
れ、バックライトなどの各種電装品負荷の近傍位置で車
体幅方向両端部前方位置にそれぞれ配設されている。
【0014】また、最上流側の電気接続箱11は電源部
20から直接電力供給されており、下流側の他の電気接
続箱12〜16はそれぞれ幹線21の電力線をそれぞれ
介して、電源部20のバッテリー22およびオルタネー
ター23から電力供給が可能である。さらに、各種電装
品負荷や各操作スイッチからの制御信号の送信、およ
び、他の電気接続箱への制御信号の送信などは電気接続
箱11〜16からそれぞれ幹線21内の多重通信線を介
して行う。このように、電気接続箱11〜16をそれぞ
れ電装品負荷近傍に設置し、個々の電装品負荷への電力
供給は全て近傍の電気接続箱から分配して電力供給す
る。
【0015】このように、電気接続箱11〜16がそれ
ぞれ、車両上の負荷が集中する負荷近傍位置に配設され
ていれば、各種負荷毎の多くの電力供給線とアース線よ
りなる電力線を多数引き回すことなく幹線21の電力線
だけで各電気接続箱間を接続し、最寄りの電気接続箱か
ら各種電装品負荷にそれぞれ電力を分配供給することが
でき、ワイヤーハーネスの省線化を実現することができ
て、ワイヤーハーネスの肥大化を防止することができ
る。
【0016】ところが、この構成では、全電装品負荷へ
の電力が幹線21の電力線に集中するため、幹線21に
おいて短絡などの異常が発生した場合に、短絡などの異
常による被害が発生すると共に、全電装品負荷への電力
供給が不可能になり、走行上大きな問題となる。
【0017】本発明は、上記問題を解決するもので、幹
線で短絡などの異常が発生しても、短絡などの異常によ
る被害を未然に抑えることができると共に、車両を安全
に走行させることができる電力分配システムを提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の電力分配システ
ムは、複数の各種負荷に電力分配する電力分配部が複数
配設されており、複数の電力分配部のうち少なくともい
ずれかに電源部が接続されていると共に、複数の電力分
配部がそれぞれ電力線で電力供給可能な電力分配システ
ムであって、複数の電力分配部のうちの少なくとも何れ
かに、電力線の外周側に配設された短絡検知層の電圧変
化を検知し、電圧変化が検知された短絡検知層がある電
力線を不導通とする第1の制御部が配設されていること
を特徴とするものである。
【0019】この構成により、第1の制御部は、電力線
の外周側に配設した短絡検知層の電圧変化を検知して監
視しており、短絡検知層に印加されている電圧が、例え
ば短絡(ショート)などによって低下した場合に、その
ショートした短絡検知層がある範囲の電力線を不導通と
して電力供給を遮断するようにしたので、幹線でショー
トなどの異常が発生する危険が生じても、ショートなど
の異常による被害を未然に抑えることが可能となると共
に、別系統の幹線を経由して電力供給するようにすれ
ば、特に、高速走行時など、車両を安全な所まで安全に
走行させて修理することが可能となる。
【0020】また、本発明の電力分配システムは、複数
の各種負荷に電力分配する電力分配部が複数配設されて
おり、複数の電力分配部のうち少なくともいずれかに電
源部が接続されていると共に、複数の電力分配部がそれ
ぞれ少なくとも2系統の電力線で電力供給可能な電力分
配システムであって、複数の電力分配部のうちの少なく
とも何れかに、電力線の外周側に配設された短絡検知層
の電圧変化を検知し、電圧変化が検知された短絡検知層
がある電力線を不導通とする第1の制御部が配設され、
電力分配部に、少なくとも2系統の電力線の電流量をそ
れぞれ検知する複数の検知部と、少なくとも2系統の電
力線の導通をそれぞれオンオフする複数のスイッチ手段
と、複数の検知部からの各出力値のうち異常値を検出し
た検知部に対応したスイッチ手段を制御して異常値が検
出された電力線を不導通とする第2の制御部とが配設さ
れていることを特徴とするものである。また、好ましく
は、本発明の電力分配システムは、複数の電力分配部が
それぞれ少なくとも2系統の電力線のうち1系統の電力
線で電力供給されている電力分配システムであって、少
なくとも2系統ある電力供給経路の電力線のうち、第1
の制御部および第2の制御部のうち少なくとも何れかで
不導通とした電力線を含まない1系統の電力供給経路に
切り換え制御するように構成することができる。
【0021】この構成により、第1の制御部は、短絡検
知層に印加されている電圧が、例えば短絡(ショート)
などによって低下した場合に、そのショートした短絡検
知層がある範囲の電力線を不導通として電力供給を遮断
制御するようにしたので、幹線でショートなどの異常が
発生する危険が生じても、ショートなどの異常による被
害を未然に抑えることが可能となる。さらに、複数の電
力分配部がそれぞれ少なくとも2系統の電力線で電力供
給可能に構成され、これらの2系統の電力線の電流量を
各検知部がそれぞれ検知して監視しており、かつ、第2
の制御部は、複数の検知部からの各出力値のうち異常値
を検出した検知部に対応したスイッチ手段を制御してそ
の異常値が検出された電力線を不導通とする。また、第
1の制御部および第2の制御部のうち少なくとも何れか
で不導通とした電力線を含まない1系統の電力供給経路
に切り換え制御するので、電力分配部は、一方の電力線
による電力供給が遮断されても、2系統の電流経路のう
ち残る他方の電力線を介して電力供給が可能となって、
その下流側にある正常な電装品システムにも電力供給が
可能となってその駆動が可能となる。したがって、高速
走行時など、車両を安全な所まで安全に走行させて修理
することが可能となる。
【0022】さらに、本発明の電力分配システムは、複
数の各種負荷に電力を分配する電力分配部が複数配設さ
れており、複数の電力分配部のうち少なくともいずれか
に電源部が接続されていると共に、複数の電力分配部が
それぞれ電力線で電力供給されている電力分配システム
において、複数の電力分配部のうちの少なくとも何れか
に、電力線の外周側に配設された短絡検知層の電圧変化
を検知し、電圧変化が検知された短絡検知層がある電力
線を不導通とする第1の制御部が配設され、電力分配部
に、複数の各種負荷毎に電力を供給する電力線毎に電流
量をそれぞれ検知する複数の検知部と、複数の各種負荷
毎に電力を供給する電力線毎にその導通をそれぞれオン
オフする複数のスイッチ手段と、複数の検知部からの各
出力値のうち異常値を検出した検知部に対応したスイッ
チ手段を制御して異常値が検出された電力線を不導通と
する第3の制御部とが配設されていることを特徴とする
ものである。
【0023】この構成により、短絡検知層に印加されて
いる電圧が、例えば短絡(ショート)などによって低下
した場合に、そのショートした短絡検知層がある範囲の
電力線を不導通として電力供給を遮断するようにしたの
で、幹線でショートなどの異常が発生する危険が生じて
も、ショートなどの異常による被害を未然に抑えること
が可能となる。さらに、複数の各種負荷に電力を供給す
る電力線毎に電流量をそれぞれ各検知部で検知して監視
しており、かつ、制御部は、複数の検知部からの各出力
値のうち異常値を検出した検知部に対応したスイッチ手
段を制御してその異常値が検出された電力線を不導通と
するので、例えば各種負荷およびそれらに接続された各
電力線のうち何れかでショートなどの異常が発生した場
合に、その異常が発生した負荷およびそれに接続された
電力線だけをスイッチ手段で切り離し、他の電力線に接
続された正常な負荷やその電力線に対しては電力供給す
ることが可能となる。したがって、この場合にも、特
に、高速走行時など、車両を安全な所まで安全に走行さ
せて修理することが可能となる。
【0024】さらに、好ましくは、本発明の電力分配シ
ステムにおける第1の制御部は、短絡検知層の電圧と基
準電圧を比較して短絡を検知する短絡検知部と、この短
絡検知部による検知結果に応じて電力線への電力供給を
遮断するように制御する遮断部とを有する。
【0025】この構成により、本発明の第1の制御部を
簡単に構成することが可能となり、短絡検知層に印加さ
れている電圧と比較する基準電圧を短絡検知層への印加
電圧の近くに設定しておけば、例えば短絡(ショート)
などによって短絡検知層の電圧が低下しかけたときに素
早く、そのショートした短絡検知層がある範囲の電力線
を不導通として電力供給を遮断することが可能となるの
で、幹線でショートなどの異常が発生する危険が生じて
も、ショートなどの異常による被害に至らない段階で未
然に被害を防止することが可能となる。
【0026】さらに、好ましくは、本発明の電力分配シ
ステムにおける第1〜3の制御部のうち少なくとも何れ
かは、電力線を不導通とした場合に、少なくとも警報を
出力するように制御する。また、好ましくは、スイッチ
手段のオフ制御内容および電力供給状況のうち少なくと
も何れかを記録する構成とする。
【0027】この構成により、ショートなどの異常発生
時に、その異常内容などの表示、警告灯の点灯およびブ
ザー音などの警報を出力するようにすれば、異常発生に
対して素早くかつ確実に対処することが可能となる。ま
た、スイッチ手段の少なくともオフ制御内容を記録する
と共に、このオフ制御内容を出力可能に構成すれば、異
常が発生した部分を容易に知ることが可能となってより
容易に素早く正確に修理することが可能となる。さら
に、オフ制御内容の他に電力供給状況を記録すると共
に、この電力供給状況を必要に応じて出力可能に構成す
ることも可能であり、車両検査時や整備時などに有効で
ある。
【0028】さらに、好ましくは、上記電力線は、電力
供給線およびアース線の外周側に配設された短絡検知層
のさらに外周側に強化層が設けられて一体化した強化電
線で構成されている。
【0029】この構成により、上記電力線を強化電線で
一体化して構成したので、挾み込み、屈曲および摩耗な
どによるワイヤーハーネスの外装や電線被覆の破損によ
る短絡などもさらに防止することが可能となる。
【0030】さらに、好ましくは、車載用のワイヤーハ
ーネスで構成した電力分配システムであって、電力分配
部は電気接続箱で構成され、電気接続箱は車両上の負荷
近傍部位に配設されている。また、好ましくは、本発明
の電力分配システムにおける電気接続箱毎に各種負荷に
接続している。
【0031】これらの構成により、本発明を車載用のシ
ステムに容易に適応させることが可能となる。また、電
気接続箱は車両上の負荷が集中する負荷近傍部位に配設
されているので、各種負荷毎の多くの電力供給線とアー
ス線よりなる電力線を引き回すことなく、1対の電力供
給線とアース線よりなる主幹の電力線だけで各電気接続
箱間を接続し、最寄りの電気接続箱から各種電装品負荷
にそれぞれ電力を分配供給することが可能となって、ワ
イヤーハーネスの省線化が図られて、ワイヤーハーネス
の肥大化が防止されることになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電力分配シス
テムの一実施形態について図面を参照して説明する。
【0033】図1(a)は本発明の一実施形態における
車載用電力分配システムの電力供給構成を示す車体イメ
ージ図であり、図1(b)は図1(a)の幹線部分を電
力供給線とアース線で表現した場合の図である。
【0034】図1(a)および図1(b)において、車
体41は、例えばエンジンなどを搭載した前方部のエン
ジンルーム42と、このエンジンルーム42の後方に配
設された運転席および客席を含む乗車室43と、この乗
車室43の後方部に配設されたトランクルーム44とに
分かれている。
【0035】このエンジンルーム42には、所定電圧の
電力を供給するバッテリー45およびオルタネーター4
6などの電源部47およびジョイントボックス(J/
B)である電気接続箱48,49などが設けられてい
る。これらの電気接続箱48,49間は幹線55で接続
可能に構成されており、電気接続箱48には電源部47
が接続可能に構成されている。また、これらの電気接続
箱48,49はそれぞれ、左右のランプ類などの各種負
荷電装品の近傍位置の車体幅方向両端部前方位置にそれ
ぞれ配設されており、電源部47から供給された電力を
ヘッドランプやテール・クリアランスランプなどの各種
負荷電装品に電力供給線およびアース線よりなる支線5
4を介して分配されている。
【0036】また、乗車室43には、ジョイントボック
ス(J/B)である電気接続箱50,51が各種負荷電
装品の近傍位置で車体幅方向両端部前方位置にそれぞれ
配設されている。この電気接続箱50は幹線55を介し
て電気接続箱48,51に接続され、また、この電気接
続箱51は幹線55を介して電気接続箱49に接続可能
に構成されている。これらの電気接続箱50,51は、
電気接続箱48,49から供給され得る電力をさらに各
種電装品負荷に電力供給線およびアース線よりなる支線
54を介して分配すると共に、各種操作スイッチにスイ
ッチ信号線を介して接続している。
【0037】さらに、トランクルーム44には、ジョイ
ントボックス(J/B)である電気接続箱52,53が
各種負荷電装品の近傍位置で車体幅方向両端部前方位置
にそれぞれ配設されている。電気接続箱52は幹線55
を介して電気接続箱50,53に接続され、また、電気
接続箱53は幹線55を介して電気接続箱51に接続さ
れている。これらの電気接続箱52,53は、電気接続
箱50,51から供給され得る電力をさらにバックライ
トなどの各種電装品負荷に電力供給線およびアース線よ
りなる支線54を介して分配している。
【0038】このように、複数の各種負荷に電力分配す
る電力分配部としての電気接続箱48〜53は負荷集中
部位に配設されており、電気接続箱48は電源部47か
ら電力供給されており、電気接続箱49〜53はそれぞ
れ少なくとも2系統の幹線55を介して電気接続箱48
から電力供給可能である。つまり、図1(b)に示すよ
うに、例えば電力供給経路の一例として、電源部47か
ら電気接続箱48、電気接続箱50、電気接続箱51、
電気接続箱51から電気接続箱49,53、さらに電気
接続箱53から電気接続箱52の順に電力供給される。
ここで、1つの幹線55にショートが発生したとしても
そのショートした幹線55を切り離せば、他方の幹線5
5から電力供給が可能となって上記の図1(b)に示し
た電力供給経路とは別の電力供給経路となるように切り
換えて電力供給する。
【0039】また、上記幹線55は、図2に示すよう
に、被覆層61の内側に強化(鎧)層62が配設され、
この強化(鎧)層62の内側にシース63を介して短絡
検知層64が配設され、さらに、この短絡検知層64の
内側に各種電線が配設されている。この各種電線とは、
電源部47のバッテリー45およびオルタネーター46
の出力端にそれぞれ接続されている電力供給線56およ
びアース線57の合計2本の電源線と、後述するが、操
作スイッチなどからのツイスト線などよりなる信号線お
よびアース線の合計2本の多重信号線65と、ドレーン
線66とである。また、この短絡検知層64は、常時、
電流を制限した定電圧が印加されており、その定電圧の
変化を検知することで短絡検知を行うためのものであ
る。
【0040】このように、電力供給線56およびアース
線57を強化電線で一体化して構成したため、挾み込
み、屈曲および摩耗などによるワイヤーハーネスの外装
や電線被覆の破損による短絡などもさらに防止すること
が可能となる。また、後述するが、衝突事故などの強い
衝撃を受け、幹線部強化電線内の電力供給線56および
アース線57にまで破損する前の、短絡検知層64の短
絡検知による電力供給線56の遮断で、ショートなどに
よる車両火災などを未然に防止可能である。
【0041】図3は図1の電気接続箱48の構成を示す
ブロック図であり、図4は図1の電気接続箱50,51
の構成を示すブロック図である。なお、図1の電気接続
箱49,52,53については、図4の電気接続箱5
0,51が3系統の幹線55から電力供給可能に構成さ
れているのに対して、図1の電気接続箱49,52,5
3は2系統の幹線55から電力供給可能な点が違ってお
り、他の要部は同様に構成されている。
【0042】図3および図4において、電気接続箱48
〜53にはそれぞれ、各システムの操作スイッチの切り
換え状態を検知するスイッチ信号検知部71と、このス
イッチ信号検知部71で検知した操作スイッチの切り換
え状態などのデータを送受信する多重ユニット72と、
これらのスイッチ信号検知部71と多重ユニット72の
間に、これらを制御する中央演算処理装置(CPU)よ
りなる制御部73とが配設されている。
【0043】このスイッチ信号検知部71は、スイッチ
ユニット直近の電気接続箱内にてそのスイッチユニット
からのスイッチ信号を検知している。この検知したスイ
ッチ信号によって、多重ユニット72を介して目的とす
る負荷近傍の電気接続箱内にてその検出スイッチ信号に
対応した電装品負荷への電力供給を制御するようにして
いる。
【0044】また、この多重ユニット72は、電気接続
箱間で各種検出データの送受信を多重通信にて行ってお
り、例えばアクセサリモード信号、イグニションモード
信号、各種負荷に対するスイッチ信号などの各種データ
をスイッチ信号検知部71で検知した後に制御部73を
経て入力し、外部ネットワークである多重通信線65を
介して多重電送するか、または多重電送された上記制御
信号データを受信した後に制御部73を経て接続・遮断
器制御部74に制御信号を出力し、例えば制御信号がス
イッチ信号の場合には、その受信したスイッチ信号に対
応する負荷の供給スイッチ制御部75を導通制御する。
このとき、各種負荷は必ずしも操作スイッチのスイッチ
信号と1対1に対応しておらず、2個以上の組合せでそ
の動作が決定されるものもある。
【0045】また、電気接続箱48〜53にはそれぞ
れ、この制御部73に接続されたメモリ部76および比
較部77と、この比較部77に接続された電流検知部7
8と、この電流検知部78に接続され、各種負荷への支
線54としての電力供給線に流れる電流値を検出するカ
レントトランス(CT)などよりなる電流センサ79
と、この電流検知部78に接続され、幹線55の電力供
給線56の各分岐部に流れる電流値を検出するカレント
トランス(CT)などよりなる電流センサ80a〜80
eと、この電流検知部78に接続され、幹線55のアー
ス線57の各分岐部に流れる電流値を検出するカレント
トランス(CT)などよりなる電流センサ81a〜81
cとが配設されている。また、電気接続箱48〜53に
はそれぞれ、制御部73に接続された接続・遮断器制御
部74と、この接続・遮断器制御部74に接続され、こ
の各種負荷への支線54としての電力供給線に電流を導
通または遮断する電力用トランジスタなどの半導体スイ
ッチなどよりなる供給スイッチ制御部75と、接続・遮
断器制御部74に接続され、幹線55の電力供給線56
の各分岐部に電流を導通または遮断する電力用トランジ
スタなどの半導体スイッチなどよりなる供給スイッチ制
御部82と、接続・遮断器制御部74に接続され、幹線
55のアース線57に電流を通電または遮断する電力用
トランジスタなどの半導体スイッチなどよりなる供給ス
イッチ制御部83と、制御部73および充放電センサ8
4に接続された充放電監視・制御部85とが配設されて
いる。
【0046】このメモリ部76には各種電装品負荷毎の
正常動作時の電流値が予め記憶されている。また、ショ
ートなどの異常が発生して供給スイッチ制御部75,8
2,83で電力供給を停止したオフ制御内容としての部
位情報や、短絡検知層64の短絡検知による電力供給線
56の遮断内容としての部位情報を、その部位に関連し
た電気接続箱のメモリ部76内に記憶しておき、車両の
修理時に、そのメモリ部76からそのショートなどの異
常が発生した部位の情報を出力させることができるもの
である。
【0047】また、比較部77は、比較した値が異なる
場合に異常信号を制御部73に出力し、電流センサ7
9,80,81および電流検知部78の検知部で検知し
た電流値によりワイヤーハーネスの正常または異常を診
断する。例えば電気接続箱内から各種負荷の間では、負
荷毎に流れている電流検出値とメモリ部76内のデータ
値とを比較すると共に、各負荷への電力供給側とその負
荷からのアース側の電流値を比較している。また、電源
部47と電気接続箱48間、各電気接続箱間の幹線55
では、この電気接続箱から接続されている全負荷に対す
る電力供給量および他の電気接続箱への電力供給量と他
の電気接続箱から供給される電力供給量とを比較すると
共に、他の電気接続箱からのアース線および本電気接続
箱から接続されている全負荷からのアース線の通電量と
他の電気接続箱への全アース線通電量とを比較してい
る。これらの比較は一致または不一致により正常かまた
は異常かを判断している。
【0048】さらに、供給スイッチ制御部75は、正常
時はスイッチ信号に応じた負荷に電力供給するように導
通または遮断制御され、また、異常時はその電力供給を
遮断するように制御される。また、供給スイッチ制御部
82は、電源部47と電気接続箱48間、各電気接続箱
間の電力供給線56のオンオフを制御しており、また、
供給スイッチ制御部83は、電源部47と電気接続箱4
8間、各電気接続箱間のアース線57のオンオフを制御
しており、正常時には常時通電可能であり、異常時には
その異常幹線55のみ電力供給が遮断されるように構成
されている。これらの供給スイッチ制御部75,82,
83はそれぞれ、電解効果トランジスタや電力用トラン
ジスタなどの半導体スイッチ、その他の電子スイッチま
たはリレーなどで構成することができる。
【0049】これらの電流センサ79が接続されている
電流検知部78が接続された比較部77は、メモリ部7
6が接続された制御部73さらに接続・遮断器制御部7
4を介して供給スイッチ制御部75に接続され、電流セ
ンサ79で検出した電流値とメモリ部76内に記憶され
ているその負荷に対する正常時の電流値とを比較部77
で比較して不一致の場合に比較結果情報として異常信号
を制御部73に出力し、また、一致の場合に比較結果情
報として正常信号を制御部73に出力する。その制御部
73は、この比較結果情報に基づいて制御信号を接続・
遮断器制御部74に出力し、この制御信号に応じて接続
・遮断器制御部74は供給スイッチ制御部75を導通ま
たは遮断制御(オンオフ制御)する。
【0050】また、電流センサ80a〜80e,81a
〜81cが接続される電流検知部78が接続された比較
部77は、スイッチ信号検知部71およびメモリ部76
が接続された制御部73さらに接続・遮断器制御部74
を介して供給スイッチ制御部82,83に接続され、電
流センサ80a〜80e,81a〜81cで検出した電
流値と、スイッチ信号検知部71による操作スイッチの
切り換え状態に応じたメモリ部76に記憶されているそ
の幹線55に対する電流値とを比較部77で比較して不
一致の場合に比較結果情報として異常信号を制御部73
に出力し、また、一致の場合に比較結果情報として正常
信号を制御部73に出力する。この制御部73は、その
比較結果情報に基づいて接続・遮断器制御部74を介し
て供給スイッチ制御部82,83をそれぞれ導通または
遮断制御(オンオフ制御)する。
【0051】さらに、この制御部73は、各幹線55の
短絡検知層64に接続されていると共に、各幹線55の
電力供給線56に接続されており、電力供給線56の外
周側に配設された短絡検知層64の電圧変化を検知し、
その電圧変化が検知された短絡検知層64がある電力供
給線56を不導通とするように制御する。このように、
短絡検知層64を介して制御部73が電力線の短絡検知
および遮断制御をする一例について図5に示している。
【0052】図5において、5V電源線は基準抵抗92
さらに基準抵抗93およびコンデンサ94を介して接地
されており、これらの抵抗92,93の中点は、オペア
ンプ91の反転入力端子に接続されていると共に幹線5
5の短絡検知層64に接続されている。また、5V電源
線は基準抵抗95さらに基準抵抗96およびコンデンサ
97を介して接地されており、これらの基準抵抗95,
96の中点は、オペアンプ91の非反転入力端子に接続
されていると共に正帰還抵抗98を介してその出力端に
接続されている。さらに、オペアンプ91の出力端は制
御部99に接続されている。これらによって、短絡検知
層64の電圧変化を検知する幹線部電線短絡検知部10
0が構成されている。ここで、オペアンプ91の反転入
力端子には基準抵抗92,93で電圧分割された所定電
圧V1が入力され、また、その非反転入力端子には基準
抵抗95,96で電圧分割された所定電圧V2が入力さ
れており、例えば所定電圧V1>所定電圧V2となるよ
うに基準抵抗92,93および基準抵抗95,96を設
定すれば、オペアンプ91の出力端からは−5Vの出力
電圧が出力されることになるが、ショートなどで所定電
圧V1が低下して所定電圧V1<所定電圧V2となれ
ば、オペアンプ91の出力端からは+5Vの出力電圧が
出力されることになって、制御部99は短絡検知層64
の電圧変化を検知することができる。また、正帰還抵抗
98さらに、基準抵抗96およびコンデンサ97の並列
回路を介して正帰還する構成としているので、オペアン
プ91の出力端からは+5Vまたは−5Vの出力電圧に
よる方形波が出力されることになる。このため、短絡検
知層64に印加されている所定電圧V1と比較する基準
の所定電圧V2を短絡検知層64への印加電圧に近い電
圧値に設定しておけば、ショートなどで所定電圧V1が
低下し始め、所定電圧V1<所定電圧V2となったとき
にオペアンプ91の出力端からは+5Vの出力電圧が素
早く立ち上がって検知可能となる。
【0053】また、この制御部99の出力端は基準抵抗
101,102を介して接地されており、これらの基準
抵抗101,102の中点はトランジスタ103のベー
スに接続され、また、そのコレクタは抵抗104を介し
て電源部47および電界効果トランジスタ105のソー
スに接続されていると共に電界効果トランジスタ105
のゲートに接続され、さらに、トランジスタ103のエ
ミッタは接地されている。また、電界効果トランジスタ
105のドレインは幹線55の電力供給線56に接続さ
れている。これらによって、遮断部106が構成されて
おり、制御部99からの出力によって、トランジスタ1
03を介して電界効果トランジスタ105のゲート電位
を略0電位として電界効果トランジスタ105をオフさ
せることで電力供給線56を不導通とする。なお、正常
時には、電界効果トランジスタ105のゲートに電源電
圧が抵抗104を介して印加されており、電界効果トラ
ンジスタ105はオンして幹線55の電力供給線56に
電力供給している。
【0054】さらに、この制御部99は、図示しない警
報部に接続されると共にメモリ部76に接続され、電力
供給線56を不導通とすべく、その出力端から遮断出力
する場合に、例えばブザー、ランプおよび表示部などの
警報部を介して警報出力すると共に、その警報内容をメ
モリ部76に入力するように制御する構成となってい
る。
【0055】さらに、以上の幹線部電線短絡検知部10
0、制御部99および遮断部106により第1の制御部
を簡単に構成することができるが、この第1の制御部
は、最寄りの幹線55に対して構成されており、例えば
電気接続箱48,50間にある幹線55に対して説明す
ると、電気接続箱48,50内の制御部73にそれぞれ
上記第1の制御部がそれぞれ設けられ、短絡検知層64
の短絡時など短絡検知層64への印加電圧が変化した場
合に、電気接続箱48側と電気接続箱50側との両側か
ら幹線55を遮断可能な構成となっている。このとき、
電気接続箱50においては、例えば電気接続箱48,5
0間の幹線55に対する短絡検知層64への印加電圧の
変化も監視しており、この場合、図5の5V電源線は、
電力供給されている入力側の電気接続箱48,50間の
幹線55であり、出力側の電気接続箱50,51間の幹
線55に対する短絡検知層64への印加電圧の変化を検
知して幹線55の電力供給線56を遮断可能に制御する
構成である。
【0056】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。なお、ここでは、説明を簡略化するために、電気接
続箱50の動作について電気接続箱48の動作と共に説
明する。
【0057】図6は図4の電気接続箱50の動作を電気
接続箱48の動作と共に説明するための動作流れ図であ
る。
【0058】図6に示すように、通常時の電力供給(S
1〜S6)において、幹線部および負荷毎の電流値検出
(S11〜S19)、およびこの電流値検出結果を比較
することで電流値の監視(S21〜S24)を行ってシ
ョートなどの異常発生時に異常が発生した幹線部や負荷
のみ遮断(S31〜S38)するものである。これによ
り、保護回路によって電力供給が遮断されても他の正常
な電装品システムは駆動可能にすることができる。以下
にさらに詳細に説明する。
【0059】図1〜図6において、まず、通常時の電力
供給の場合(S1〜S6)には、ジョイントボックス
(J/B)である電気接続箱48は電源部47から幹線
55を介して電力供給を受けており(S1)、この電気
接続箱48からさらに幹線55を介してジョイントボッ
クス(J/B)である電気接続箱50に電力を供給して
いる(S2)。これらの電気接続箱48,50において
それぞれ、幹線55の電力供給線56から各種負荷に支
線54としての電力供給線を介して分配供給されている
(S3)。さらに、これらの電気接続箱48,50にお
いてそれぞれ、各種負荷毎に分配供給された電力は各種
負荷を駆動させた後に、支線54としてのアース線を介
して幹線55のアース線57で統合されて流れ出ていく
(S4)。
【0060】このとき、各電気接続箱48,50におい
てそれぞれ、そのスイッチ信号検知部61によるスイッ
チ情報の検知や、他の電気接続箱から多重通信で送られ
て来るスイッチ情報に基づいて操作スイッチの切り換え
状態を示すスイッチ信号を検出し(S5)、制御部73
からさらに接続・遮断器制御部74を介してそのスイッ
チ信号に対応する負荷の供給スイッチ制御部75を導通
または遮断するように供給スイッチ制御をすると共に、
その検出したスイッチ信号を制御部73さらに多重ユニ
ット72を介して外部ネットワークである多重通信線6
5に多重電送するか、または多重電送された上記スイッ
チ信号を受信した後、制御部73を経て接続・遮断器制
御部74に制御信号出力し、受信したスイッチ信号に対
応する負荷の供給スイッチ制御部75を導通または遮断
するように供給スイッチ制御(S6)をする。このよう
に、スイッチ信号の検出(S5)に基づいて供給スイッ
チ制御(S6)がなされて、目的とするスイッチ状態で
車両が運転されることになる。
【0061】次に、幹線部および負荷毎の電流検出(S
11〜S19)をする場合には、電気接続箱48におい
て、各種負荷毎への支線54としての電力供給線の電流
センサ79で各種負荷毎に電流供給量を検出すると共
に、各種負荷毎からの支線54としての各アース線毎に
各電流センサ79でそれぞれ各種負荷に対するアース電
流量を検出し、かつ、電気接続箱48内の全電流供給量
および全アース電流量を検出する。また、この電気接続
箱48から電気接続箱49,50への幹線55の電力供
給線56の各分岐部毎に各電流センサ80a,80bで
それぞれ各幹線部電流供給量を検出すると共に、電気接
続箱49,50内からの幹線55のアース線57の分岐
部毎に各電流センサ81a〜81cでそれぞれ各幹線部
アース電流量を検出する。図6においては、S11で電
気接続箱48から電気接続箱50への幹線55の電力供
給線56の分岐部の電流センサ80aでそれぞれ各幹線
部電流供給量を検出し、また、S12で電気接続箱50
内から戻る電気接続箱48のアース線57の分岐部の電
流センサ81aで各幹線部アース電流量を検出してい
る。
【0062】また、電気接続箱50において、各種負荷
毎への支線54としての電力供給線の電流センサ79で
各種負荷毎に各電流供給量を検出する(S13)と共
に、各種負荷毎からの支線54としてのアース線の電流
センサ79で各種負荷毎に各アース電流量を検出し(S
14)、かつ、各種負荷毎の各電流供給量を加算して電
気接続箱50内の全電流供給量を検出する(S15)と
共に、各種負荷毎の各アース電流量を加算して全アース
電流量を検出する(S16)。また、電気接続箱50か
ら電気接続箱48,51,52への幹線55の電力供給
線56の各分岐部毎に各電流センサ80a〜80cでそ
れぞれ各幹線部電流供給量をそれぞれ検出する(S1
7)と共に、電気接続箱50から電気接続箱48,5
1,52への幹線55のアース線57の各分岐部毎に各
電流センサ81a〜81cでそれぞれ各幹線部アース電
流量をそれぞれ検出する(S18)。
【0063】さらに、電気接続箱48,50においてそ
れぞれ、スイッチ信号検知部61によるスイッチ信号の
検出によって、その検出されたスイッチ信号のスイッチ
状態で各種負荷に必要な電流値を、制御部73によりメ
モリ部64内の各負荷毎の正常時のデータ値から求めて
くることができる(S19)。
【0064】次に、上記電流値検出結果を比較すること
で電流値の監視(S21〜S24)をする場合には、電
気接続箱48,50においてそれぞれ、上記したよう
に、各電流センサ79の現在のデータから電流検知部7
8で各種負荷毎の各電流供給量を検知し、この現在の負
荷毎の電流供給量とメモリ部76内の各種負荷毎の正常
時の各電流供給値とを比較部77で比較して一致または
不一致を検出すること(S21)で各種負荷毎の電流値
を監視している。また、電気接続箱48側の電気接続箱
50への幹線分岐部の電流センサ80aのデータと、電
気接続箱50側の各電流センサ80b,80cのデータ
から電気接続箱50側の電流検知部78で幹線55の各
分岐部毎の幹線部電流供給量を検知し、この各分岐部毎
の全幹線部電流供給量と電気接続箱50の各種負荷に供
給される全電流供給量とを比較部77で比較して一致ま
たは不一致を検出すること(S22)で電気接続箱4
8,50間の電力供給線56および、その電力供給線5
6の各分岐部から各種負荷に分配される分配部との間の
電流値を監視している。このとき、電気接続箱50側の
電力供給線56の分岐点に流れ込む電力量と分岐点から
流れ出る電力量とは等しくなるので、適当にデータに電
流が流れ込む側を+、電流が流れ出る側を−としてこれ
らの+側と−側の一致または不一致の比較をすることが
できる。この電力供給線56毎の電流値の監視で異常と
判断された場合に、電気接続箱48,50間の電力供給
線56の両端部にある各電流センサ80a,80aのデ
ータから電流検知部78で電力供給線56の各分岐部毎
の幹線部電流供給量を検知し、この幹線55の両端部の
各幹線部電流供給量を比較部77で比較して一致または
不一致を検出することで電気接続箱48,50間の電力
供給線56にショートなどの異常があるかどうかを判断
することができる。また、電気接続箱50側の各電流セ
ンサ80a〜80cのデータから電気接続箱50側の電
流検知部78で電力供給線56の各分岐部毎の幹線部電
流供給量を検知し、この各分岐部毎の全幹線部電流供給
量と電気接続箱50の各種負荷に供給される全電流供給
量とを比較部77で比較して一致または不一致を検出す
ることでその電力供給線56の各分岐部と各種負荷に分
配される分配部との間に異常があるかどうかを判断する
ことができる。このようにして、異常部分を絞り込んで
特定することができる。
【0065】また、アース側においても同様に、電気接
続箱48,50においてそれぞれ、上記したように、ア
ース側の各電流センサ79の現在のデータから電流検知
部78で各種負荷毎の各アース電流量を検知し、この現
在のアース電流量と、上記S13で検出した各種負荷毎
の各電力供給電流量とを比較部77で比較して一致また
は不一致を検出すること(S23)で各種負荷毎の電流
値を監視している。また、電気接続箱48側の電気接続
箱50からのアース線57の分岐部に設けられた電流セ
ンサ81aのデータと、電気接続箱50側のアース線5
7の分岐部に設けられた各電流センサ81b,81cの
データから電流検知部78で幹線55の各分岐部毎の幹
線部アース電流量を検知し、この各分岐部毎の全幹線部
アース電流量と電気接続箱50の各種負荷の全アース電
流量とを比較部77で比較して一致または不一致を検出
すること(S24)で電気接続箱48,50間の幹線5
5のアース線57および、各種負荷の統合部とその幹線
55のアース線57の各分岐部との間の電流値を監視し
ている。このとき、電気接続箱50側のアース線57の
分岐点に流れ込む電力量と分岐点から流れ出る電力量と
は等しくなるので、適当にデータに電流が流れ込む側を
+、電流が流れ出る側を−としてこれらの+側と−側の
一致または不一致の比較をすることができる。さらに、
このアース線57毎の電流値の監視で異常と判断された
場合に、アース線57の両端部にある各電流センサ81
a,81aのデータから電流検知部78でそのアース線
57の幹線部アース電流量を検知し、このアース線57
の両端部の各幹線部アース電流量を比較部77で比較し
て一致または不一致を検出することで電気接続箱48,
50間のアース線57にショートなどの異常があるかど
うかを判断することができる。また、電気接続箱50側
の各電流センサ81a〜81cのデータから電気接続箱
50側の電流検知部78でアース線57の各分岐部毎の
幹線部アース電流量を検知し、この各分岐部毎の全幹線
部アース電流量と電気接続箱50毎の各種負荷から戻っ
て来る全アース電流量とを比較部77で比較して一致ま
たは不一致を検出することで各種負荷の統合部とその幹
線55のアース線57の各分岐部との間の電流値に異常
があるかどうかを判断することができる。このようにし
て、異常部分を絞り込んで特定することができる。
【0066】さらに、幹線55の電力供給線56および
アース線57の外周側の短絡検知層64には、常時、電
流を制限した状態で所定の定電圧が印加されており、制
御部73におけるオペアンプ91は、各幹線55の短絡
検知層64の所定電圧V1と、基準の所定電圧V2とを
常に比較して監視しており、幹線55にショートなどの
破損がない正常状態のときには、短絡検知層64の所定
電圧V1>基準の所定電圧V2となっている。このとき
には、制御部99からは出力されず、トランジスタ10
3はオフの状態で、電界効果トランジスタ105のゲー
トには電源部47から抵抗104を介して+B電圧が印
加されており、電界効果トランジスタ105はオンして
電力供給線56は導通状態である(S25)。
【0067】次に、幹線55にショートなどの異常が発
生した場合、制御部73におけるオペアンプ91におい
て、各幹線55の短絡検知層64の電圧V1が低下し
て、短絡検知層64の電圧V1<基準電圧V2となった
ときに、制御部99からは遮断出力がなされて、トラン
ジスタ103はオン状態となる。このトランジスタ10
3はオン状態で、電界効果トランジスタ105のゲート
には電源部47から電圧がかからず略0電位となって電
界効果トランジスタ105はオフすることになり、ショ
ートなどの異常が発生した短絡検知層64を有する幹線
55の電力供給線56と電源部47とは電界効果トラン
ジスタ105で分離されてこの電力供給線56のみ電力
供給が遮断されることになる(S41)。このとき同時
に、警告ランプや警告ブザーなどと共に電力供給の遮断
を表示して運転者にその旨を警告をすることになる(S
42)。
【0068】その後、電気接続箱50に対して別回路に
て電力供給が可能な場合に、他の供給スイッチ制御部8
2,83を電気接続箱51側が導通するように幹線部経
路を別の幹線部経路に切り換える(S45)と共に、警
告ランプや警告ブザーなどと共に幹線部切り換えを表示
して運転者に警告をする(S46)。また、電気接続箱
50に対して別回路にて電力供給が不可能な場合に、他
の供給スイッチ制御部82,83を全て遮断するように
制御する(S47)と共に、警告ランプや警告ブザーな
どと共に電源遮断を表示して運転者にその旨を警告をす
る(S48)。
【0069】また、ショートなどの異常発生時に、異常
が発生した負荷やその負荷に接続された電力供給線のみ
遮断(S31,S32)する場合、例えば老朽化などに
より各種負荷に接続された電力供給線にショートが発生
した場合、そのショートした電力供給線に過電流が流
れ、電気接続箱50のその負荷に対応した各電流センサ
79が大きい電流値を検出しており、上記S21とS2
3の比較うち何れかが不一致の場合に、制御部56は接
続・遮断器制御部74を介して、その電流センサ79の
近くにある供給スイッチ制御部75に対しそのショート
した分部のみ遮断するように制御する。これによって、
ショートが発生した負荷やその負荷に接続された電力供
給線のみ遮断されることになる(S31)と共に、警告
ランプや警告ブザーなどと共に異常発生幹線部位を表示
して運転者に警告をする(S32)。
【0070】また、ショートなどの異常発生時に異常が
発生した幹線部のみ遮断(S43〜S48)する場合、
例えば図7に示すように交通事故などの衝撃によって、
例えば電気接続箱48,50間にある幹線55の電力供
給線56が破損して、例えばワイヤーハーネスの電線の
導体が外部導体と接触するなどしてショートが発生して
過電流が発生した場合、電気接続箱48,50間の電力
供給線56における両端の各電流センサ80a,80a
がそれぞれ各電流値を検出してそれらが一致であるかま
たは不一致であるかを監視している。それらの両電流セ
ンサ80a,80aからの検出電流値が不一致の場合に
は、制御部56は、接続・遮断器制御部74を介して、
その両端側にある各供給スイッチ制御部82,82間の
異常回路を遮断するように制御する。これによって、シ
ョートが発生した電力供給線56は電気接続箱49,5
0の両側から遮断されて分離されることになる(S4
3)と共に、警告ランプや警告ブザーなどと共に異常発
生幹線部位を表示して運転者に警告をする(S44)。
【0071】または、同様に、例えば図7に示すように
交通事故などの衝撃によって、例えば電気接続箱48,
50間にある幹線55の電力供給線56およびアース線
57が破損して、例えばワイヤーハーネスの電力供給線
56およびアース線57の導体が他の導体に接触するな
どしてショートが発生した場合、その幹線55のアース
線57の途中から+電流が流れ、電気接続箱48,50
間の電力供給線56およびアース線57の両端の各電流
センサ80a,80aおよび電流センサ81a,81a
がそれぞれ各電流値を検出してそれらが一致であるかま
たは不一致であるかを監視している。これらの各電流セ
ンサ80a,80aおよび電流センサ81a,81aか
らの検出電流値が不一致の場合には、制御部56は、接
続・遮断器制御部74を介して、その両端部にある各供
給スイッチ制御部82間および各供給スイッチ制御部8
3間の各異常回路をそれぞれ遮断するように制御する。
これによって、ショートが発生した幹線55の電力供給
線56およびアース線57は電気接続箱48,50間の
両側からそれぞれ分離されることになる(S43)と共
に、警告ランプや警告ブザーなどと共に異常発生幹線部
位を表示して運転者に警告をする(S44)。
【0072】その後に、電気接続箱50に対して別回路
にて電力供給が可能な場合に、他の供給スイッチ制御部
82,83を電気接続箱51側が導通するように幹線部
経路を別の幹線部経路に切り換える(S45)と共に、
警告ランプや警告ブザーなどと共に幹線部切り換えを表
示して運転者に警告をする(S46)。また、電気接続
箱50に対して別回路にて電力供給が不可能な場合に、
他の供給スイッチ制御部82,83を全て遮断するよう
に制御する(S47)と共に、警告ランプや警告ブザー
などと共に電源遮断を表示して運転者にその旨を警告を
することになる(S48)。
【0073】したがって、電源部47から例えば電気接
続箱50への電力供給は、電気接続箱48から電気接続
箱49さらに電気接続箱51を経由して電力供給を受け
ることができると共に、電気接続箱48から直接電力供
給を受けることができる2系統ある幹線経路のうち何れ
かを選択的に切り換えて電力供給することが可能であ
る。また、電源部47から例えば電気接続箱52への電
力供給は、電気接続箱48から電気接続箱49さらに電
気接続箱51を経由し、さらに電気接続箱53を介して
電力供給をすることができ、また、別の経路として、電
気接続箱48から電気接続箱50を介して電力供給する
ことが可能であり、これらの少なくとも2系統ある幹線
経路を、異常のある幹線55を切り離すように選択的に
切り換えることにより電力供給を受けることができる。
【0074】このとき、電力供給線56およびアース線
57の外周側に配設された短絡検知層64の電圧変化を
幹線部電線短絡検知部100で検知し、この電圧変化が
検知された短絡検知層64がある電力供給線56を、制
御部99を介して遮断部106で不導通とするため、簡
単な構成で、幹線55でショートなどの異常が発生する
危険が生じても、電力供給線56およびアース線57が
ショートなどの異常に至らないうちに、短絡検知層64
の電圧変化で短絡検知がなされ、ショートなどによる走
行上などの問題に至らない段階で未然に問題を防止する
ことができる。この短絡検知がなされた経路を遮断する
と共に運転者にその旨を警告し、車両が走行しても何ら
問題がない場合に2系統ある幹線経路のうち電気接続箱
49,51を経由した別経路にて供給ラインを形成する
ことができる。
【0075】さらに、例えば電気接続箱48,50間の
幹線55内の電力供給線56およびアース線57でショ
ートが発生した場合には、特に車両の走行に必要な重要
電装品負荷が接続されている電気接続箱50への供給ラ
インであり、この経路を遮断すると共に運転者にその旨
を警告し、車両が走行しても何ら問題がない場合に2系
統ある幹線経路のうち電気接続箱49,51を経由した
別経路にて供給ラインを形成することができる。これら
の場合の電気接続箱52への電力供給も電気接続箱4
9,51,53を介してなされる。これによって、保護
回路による電力供給が遮断されてもその下流側にある正
常な電装品システムを容易に駆動可能にすることができ
る。
【0076】つまり、車両の走行に必要な重要な回路が
接続されている電気接続箱50への供給ラインにショー
トなどの異常が発生した場合にも、その異常が発生した
供給ラインを遮断して切り離すだけではなく、別経路の
供給ラインによる電力供給への切り換えが可能であるた
め、とりあえず安全な場所まで車両を移動させるこがで
きる。
【0077】また、個々の負荷に対して供給電流および
その動作を監視して電力供給を制御しているため、異常
が発生した負荷および部位のみへの電力供給を停止する
ことでき、従来は犠牲になっていた他の正常な電装品シ
ステムを駆動可能にすることができる。また、電装品負
荷電流量および供給スイッチ制御部を個々に監視して負
荷動作を制御するようにしているため、車両および車両
電装品を作動させるのに必要な時にのみ、必要な場所へ
必要な電力量を供給するように制御するこもでき、かつ
ショートなどの異常が発生した場合にも、ショートした
不必要な電力量がショートした個所に流れるような不都
合が防止されることになる。
【0078】さらに、異常があった個所の記録をメモリ
部64内から容易に取り出すことができるため、容易に
その異常個所を判別することができて修理工数を大幅に
低減することができる。
【0079】なお、上記本実施形態では、電気接続箱4
8は電源部47から電力供給されており、電気接続箱4
9〜53はそれぞれ少なくとも2系統の幹線55のうち
何れかを介して電気接続箱48から電力供給されている
構成としたが、車両の走行に必要な電装品負荷に接続さ
れている電気接続箱への幹線部の電力供給線についての
み、少なくとも2経路確保するように電力供給ラインを
構成してもよい。この場合には、車両の走行に必要な電
装品負荷に接続されている重要な電気接続箱だけが、一
方の電力供給線による電力供給が遮断されても、残る他
方の電力供給線を介して電力供給が可能となって、その
下流側にある正常な電装品システムにも電力供給するこ
とができる。
【0080】また、上記本実施形態では、特にショート
の場合について説明したが、ショート以外の断線または
負荷異常についても上記ショートの場合と同様に異常幹
線部または異常負荷を遮断することができると共に、そ
の異常内容をメモリ部64に記憶させることができる。
この場合には、上記本実施形態と同様にスイッチ信号を
検知し、そのスイッチ信号に応じて負荷への電力供給を
可能にしたにもかかわらず、各種負荷毎の電力供給線お
よびアース線に電流が流れないことを電流センサ67が
検出した場合には、その負荷またはその負荷の電力供給
線およびアース線の断線または負荷異常(ショート以
外)か、それよりも上流側の断線または負荷異常(ショ
ート以外)と判断して、その異常内容および異常個所を
運転者に警告すると共に、その異常が生じている負荷お
よびその負荷に接続された電力供給線のみへの電力供給
を停止する。また、各電気接続箱内にて幹線55の電力
供給線56およびアース線57を流れる電流量を電流セ
ンサ80a〜80c,81a〜81c個々に監視し、供
給スイッチ制御部82,83が導通しており、かつ電流
閉回路が形成されているにもかかわらず、電流センサ8
0a〜80c,81a〜81cのうちの何れかで電流が
流れない場合に、電流が流れない個所の幹線55の電力
供給線56またはアース線57が断線または負荷異常
(ショート以外)と判断して、その異常内容および異常
個所を運転者に警告すると共に、その異常が生じている
幹線55の電力供給線56またはアース線57への電力
供給を停止して別経路での電力供給とする。以上の異常
内容を電気接続箱内のメモリ部76に記憶させておく。
また、短絡検知層64が断線した場合には、例えば電気
接続箱48,50間にある幹線55に対して説明する
と、電気接続箱48内の制御部73では短絡検知層64
の電圧変化は検知されないが、電気接続箱50内の制御
部73では短絡検知層64の電圧が略0電位となる。こ
の場合に、短絡検知層64が断線したと判断して、電気
接続箱48側と電気接続箱50側との両側から幹線55
を遮断する構成とすることができる。
【0081】さらに、上記本実施形態では、電流センサ
79、電流センサ80a〜80eおよび電流センサ81
a〜81cをカレントトランス(CT)などで構成する
としたが、電流値を検出する部材として、カレントトラ
ンス(CT)の他に、熱電対やサーミスタなどの熱検出
部材、シャント抵抗およびホール素子などがある。
【0082】さらに、本実施形態では、図2に示すよう
に、被覆層61の内側に強化(鎧)層62、シース63
さらに短絡検知層64が配設され、この短絡検知層64
の内側には、電力供給線56およびアース線57、多重
信号線65、ドレーン線66が配設されていたが、図8
に示すように、短絡検知層64の内側には、上記に加え
て、シールド部材110およびECU用5V電源線11
1が配設されていてもよい。このECU用5V電源線1
11は、バッテリー45およびオルタネーター46から
の電圧を所定電圧に電圧変換する電圧変換手段の出力端
に接続されてノイズレスな安定化電圧を供給するための
ものであり、その周りを囲うシールド部材110による
耐ノイズ処理が施されている。この場合、例えば電気接
続箱51内に電圧変換手段が設けられいれば、電気接続
箱51,53間の幹線55内にシールド部材110およ
びECU用5V電源線111が配設されていてもよく、
電気接続箱51,53の近傍に位置したコントロールユ
ニット(ECU)などに対して、例えば5Vのノイズの
ないきれいな電力を供給することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、短絡検知
層に印加されている電圧が、例えば短絡(ショート)な
どによって低下した場合に、そのショートした短絡検知
層がある範囲の電力線を不導通として電力供給を遮断す
るため、幹線でショートなどの異常が発生する危険が生
じても、ショートなどの異常による問題を未然に防止す
ることができ、さらに、複数の電力分配部がそれぞれ少
なくとも2系統の電力線のうち何れかで選択的に電力供
給され、検知部からの出力値に応じて2系統の電力線の
両端部にあるスイッチ手段をオンオフ制御するため、例
えば電力分配部間の電力線に異常が発生した場合に、異
常が発生した電力分配部間の電力線をその両端の分岐部
のスイッチ手段で切離すように制御することができ、2
系統の電力線のうち他方の何れかの電力線を介して他の
電力分配部に電力供給することができて、従来は犠牲に
なっていた正常な電装品システムにも電力供給すること
ができ、高速走行時など、車両を安全な所まで安全に走
行させて修理することができる。また、各種負荷毎の電
流検知部からの出力値に応じて各種負荷毎の電力線に設
けられたスイッチ手段をオンオフ制御するため、例えば
各種負荷のうち何れかで異常が発生した場合に、異常が
発生した負荷に接続された電力線だけをスイッチ手段で
切離し、他の電力線に接続された正常な負荷に対しては
電力供給することができる。
【0084】また、第1の制御部において、短絡検知層
に印加されている電圧と比較する基準電圧を短絡検知層
への印加電圧の近くに設定しておけば、例えば短絡(シ
ョート)などによって短絡検知層の電圧が低下しかけた
ときに素早く、そのショートした短絡検知層がある範囲
の電力線を不導通として電力供給を遮断することができ
るため、幹線でショートなどの異常が発生する危険が生
じても、ショートなどの異常による問題に至らない段階
で未然にショートなどによる被害を防止することができ
る。
【0085】さらに、ショートなどの異常発生時に、そ
の異常内容などの表示、警告灯の点灯およびブザー音な
どの警報を出力するようにすれば、異常発生に対して素
早くかつ確実に対処することができる。
【0086】さらに、電力線を強化電線で一体化して構
成したため、挾み込み、屈曲および摩耗などによるワイ
ヤーハーネスの外装や電線被覆の破損による短絡なども
さらに防止することができる。
【0087】さらに、本発明を車載用のシステムに容易
に適応させることができる。また、電気接続箱は車両上
の負荷が集中する負荷近傍部位に配設されているため、
各種負荷毎の多くの電力供給線とアース線よりなる電力
線を引き回すことなく、1対の電力供給線とアース線よ
りなる主幹の電力線だけで各電気接続箱間を接続し、最
寄りの電気接続箱から各種電装品負荷にそれぞれ電力を
分配供給することができて、ワイヤーハーネスの省線化
を図ることができ、ワイヤーハーネスの肥大化を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態における車載用電
力分配システムの電力供給構成を示す車体イメージ図で
あり、(b)は(a)の幹線部分を電力供給線とアース
線で表現した場合の図である。
【図2】図1の幹線55の横断面構成を示す拡大図であ
る。
【図3】図1の電気接続箱48の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1の電気接続箱50,51の内部構成を示す
ブロック図である。
【図5】図1の制御部73における、短絡検知層による
短絡検知および遮断制御の具体的構成を示す回路図であ
る。
【図6】図3の電気接続箱48と図4の電気接続箱50
との動作を説明するための動作流れ図である。
【図7】本実施形態による電力分配システムを搭載した
車両が交通事故などの衝撃によって幹線55に異常が発
生した場合を示す車体イメージ図である。
【図8】図1の幹線55の横断面構成の他の例を示す拡
大図である。
【図9】従来の車載用電力分配システムの電力供給構成
を示す車体イメージ図である。
【図10】本発明者等が検討している車載用電力分配シ
ステムの電力供給構成を示す車体イメージ図である。
【符号の説明】
45 バッテリー 46 オルタネーター 47 電源部 48〜53 電気接続箱 54 支線 55 幹線 56 電力供給線 57 アース線 62 強化(鎧)層 64 短絡検知層 71 スイッチ信号検知部 72 多重ユニット 73 制御部 74 接続・遮断器制御部 76 メモリ部 77 比較部 78 電流検知部 79,80a〜80e,81a〜81c 電流センサ 75,82,83 供給スイッチ制御部 84 充放電センサ 85 充放電監視・制御部 91 オペアンプ 92,93,95,96,101,102 基準抵抗 98 正帰還抵抗 99 制御部 100 幹線部電線短絡検知部 103 トランジスタ 105 電界効果トランジスタ 106 遮断部 110 シールド部材 111 ECU用5V電源線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外山 秀明 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 城戸 元則 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の各種負荷に電力分配する電力分配
    部が複数配設されており、前記複数の電力分配部のうち
    少なくともいずれかに電源部が接続されていると共に、
    前記複数の電力分配部がそれぞれ電力線で電力供給可能
    な電力分配システムであって、前記電力分配部に、前記
    電力線の外周側に配設された短絡検知層の電圧変化を検
    知し、前記電圧変化が検知された短絡検知層がある電力
    線を不導通とする第1の制御部が配設されていることを
    特徴とする電力分配システム。
  2. 【請求項2】 複数の各種負荷に電力分配する電力分配
    部が複数配設されており、前記複数の電力分配部のうち
    少なくともいずれかに電源部が接続されていると共に、
    前記複数の電力分配部がそれぞれ少なくとも2系統の電
    力線で電力供給可能な電力分配システムであって、前記
    電力分配部に、前記電力線の外周側に配設された短絡検
    知層の電圧変化を検知し、前記電圧変化が検知された短
    絡検知層がある電力線を不導通とする第1の制御部と、
    前記少なくとも2系統の電力線の電流量をそれぞれ検知
    する複数の検知部と、前記少なくとも2系統の電力線の
    導通をそれぞれオンオフする複数のスイッチ手段と、前
    記複数の検知部からの各出力値のうち異常値を検出した
    検知部に対応したスイッチ手段を制御して前記異常値が
    検出された電力線を不導通とする第2の制御部とが配設
    されていることを特徴とする電力分配システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の電力分配部がそれぞれ少なく
    とも2系統の電力線のうち1系統の電力線で電力供給さ
    れている電力分配システムであって、前記少なくとも2
    系統ある電力供給経路の電力線のうち、前記第1の制御
    部および第2の制御部のうち少なくとも何れかで不導通
    とした電力線を含まない1系統の電力供給経路に切り換
    え制御する構成とした請求項2記載の電力分配システ
    ム。
  4. 【請求項4】 複数の各種負荷に電力を分配する電力分
    配部が複数配設されており、前記複数の電力分配部のう
    ち少なくともいずれかに電源部が接続されていると共
    に、前記複数の電力分配部がそれぞれ電力線で電力供給
    されている電力分配システムにおいて、前記電力分配部
    に、前記電力線の外周側に配設された短絡検知層の電圧
    変化を検知し、前記電圧変化が検知された短絡検知層が
    ある電力線を不導通とする第1の制御部と、前記複数の
    各種負荷毎に電力を供給する電力線毎に電流量をそれぞ
    れ検知する複数の検知部と、前記複数の各種負荷毎に電
    力を供給する電力線毎にその導通をそれぞれオンオフす
    る複数のスイッチ手段と、前記複数の検知部からの各出
    力値のうち異常値を検出した検知部に対応したスイッチ
    手段を制御して前記異常値が検出された電力線を不導通
    とする第3の制御部とが配設されていることを特徴とす
    る電力分配システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御部は、前記短絡検知層の
    電圧と基準電圧を比較して短絡を検知する短絡検知部
    と、この短絡検知部による検知結果に応じて前記電力線
    への電力供給を遮断するように制御する遮断部とを有す
    ることを特徴とする請求項1〜4のうち何れかに記載の
    電力分配システム。
  6. 【請求項6】 前記第1〜3の制御部のうち少なくとも
    何れかは、前記電力線を不導通とした場合に警報を出力
    するように制御する構成としたことを特徴とする請求項
    1〜5のうち何れかに記載の電力分配システム。
  7. 【請求項7】 前記電力線は、電力供給線およびアース
    線の外周側に配設された前記短絡検知層のさらに外周側
    に強化層が設けられて一体化した強化電線で構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜6のうち何れかに記載
    の電力分配システム。
  8. 【請求項8】 車載用のワイヤーハーネスで構成した電
    力分配システムであって、前記電力分配部は電気接続箱
    で構成され、前記電気接続箱は車両上の負荷近傍部位に
    配設され、前記電気接続箱毎に各種負荷に分配するよう
    に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のうち
    何れかに記載の電力分配システム。
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