JPH1083062A - ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法 - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法

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JPH1083062A
JPH1083062A JP25750196A JP25750196A JPH1083062A JP H1083062 A JPH1083062 A JP H1083062A JP 25750196 A JP25750196 A JP 25750196A JP 25750196 A JP25750196 A JP 25750196A JP H1083062 A JPH1083062 A JP H1083062A
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相シフト効果を必要としない領域における
漏れ光等の問題を高度に解決する。 【解決手段】 ハーフトーン型の位相シフトマスクにお
ける位相シフト効果を必要としない領域に遮光膜を設け
る。例えば、透光部2の周縁にリム状に形成された半透
光部3における四隅のコーナー部分に、遮光層4を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクを透過する
露光光間に位相差を与えることにより、転写パターンの
解像度を向上できるようにした位相シフトマスク及びそ
の製造方法に関し、特に、ハーフトーン型の位相シフト
マスク及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フォトリソグラフィーに要求され
る二つの重要な特性である高解像度化と焦点深度の確保
は相反する関係にあり、露光装置のレンズの高NA化、
短波長化だけでは実用解像度を向上できないことが明ら
かにされた(月刊Semiconductor World 1990.12、応用
物理第60巻第11月号(1991)等)。
【0003】このような状況下、次世代のフォトリソグ
ラフィー技術として位相シフトリソグラフィーが注目を
集めている。位相シフトリソグラフィーは、光学系には
変更を加えず、マスクだけの変更で光リソグラフィーの
解像度を向上させる方法であり、フォトマスクを透過す
る露光光間に位相差を与えることにより透過光相互の干
渉を利用して解像度を飛躍的に向上できるようにしたも
のである。
【0004】位相シフトマスクは、光強度情報と位相情
報とを併有するマスクであり、レベンソン(Levenson)
型、補助パターン型、自己整合型などの各種タイプが知
られている。これらの位相シフトマスクは、光強度情報
しか有しない従来のフォトマスクに比べ、構成が複雑で
製造にも高度の技術を要する。
【0005】この位相シフトマスクの一つとして、いわ
ゆるハーフトーン型位相シフトマスクと称される位相シ
フトマスクが近年開発されている。
【0006】このハーフトーン型の位相シフトマスク
は、半透光部(ハーフトーン膜パターン)が、露光光を
実質的に遮断する遮光機能と、光の位相をシフト(通常
は反転)させる位相シフト機能との二つの機能を兼ね備
えることになるので、遮光膜パターンと位相シフト膜パ
ターンを別々に形成する必要がなく、構成が単純で製造
も容易であるという特徴を有している。
【0007】ハーフトーン型の位相シフトマスク10
は、図12に示すように、透明基板1上に形成するマス
クパターンを、実質的に露光に寄与する強度の光を透過
させる透光部(透明基板露出部)2と、実質的に露光に
寄与しない強度の光を透過させる半透光部(遮光部兼位
相シフタ部)3とで構成し(同図(a))、かつ、この
半透光部を透過する光の位相をシフトさせて、半透光部
を透過した光の位相が透光部を透過した光の位相に対し
て実質的に反転した関係になるようにすることによっ
て、半透光部と透光部との境界部近傍を通過し回折現象
によって互いに相手の領域に回り込んだ光が互いに打ち
消しあうようにし、境界部における光強度をほぼゼロと
し境界部のコントラストすなわち解像度を向上させるも
のである(同図(b)〜(d))。
【0008】上述のように、ハーフトーン型位相シフト
マスクは、要するに、半透光部に位相シフト機能と遮光
機能とを兼備させたものである。すなわち、この半透光
部を、パターンの境界部においては位相シフト層として
機能させ、それ以外の部分では遮光層として機能させて
いる。したがって、本来は完全に露光光を遮断するのが
理想的である部分にもわずかな漏れ光が到達している。
通常は、この漏れ光があっても実質的な露光にまで至ら
ぬように全体の露光量を調整する。
【0009】ところで、例えば、被転写体に形成された
露光対象たるレジストの膜厚が場所によって大幅に異な
っている場合のように、被転写体の場所によって必要な
露光量が大幅に異なるような場合には、どうしても全体
の露光量を被転写体の各場所で必要とする露光量のうち
の最大の露光量をカバーできる値に設定しなければなら
ない。そうしないと、全体の露光ができないからであ
る。
【0010】ところが、そうすると、例えば、大きい露
光量を必要とする膜厚の厚い部分では、半透光部からの
漏れ光による影響は小さいが、膜厚の薄い部分では、漏
れ光による露光によって現像後のレジストの膜減りが許
容範囲を越えてしまう場合があることが判明した。図1
3〜図15はこの事情の説明図である。
【0011】図13は露光対象たるレジストの膜厚が場
所によって異なる被転写体の例を示す図、図14は図1
3の被転写体に露光を施す様子を示す図、図15は図1
4で示された露光をして現像した後の被転写体を示す図
である。
【0012】図13に示される被転写体は、基板100
上に、0.5μm程度の段差を有する導電膜101が設
けられ、この上にパターン形成のためのポジ型レジスト
膜102がスピンコート法で形成されたものである。こ
の被転写体は、レジスト102にパターン露光して現像
し、レジストパターンを形成した後、このレジストパタ
ーンをマスクにしてエッチングを施すことにより導電膜
101に配線用パターンを形成するものである。
【0013】図14に示されるように、上記レジスト膜
102の露光を、ハーフトーン型位相シフトマスク10
によって行う場合を考える。この場合、導電膜101の
膜厚が薄い部分である領域Bにおけるレジスト102の
膜厚の方が、導電膜101の膜厚が厚い部分である領域
Aにおけるレジスト10の2膜厚よりも厚い。このた
め、露光量の値は、この領域Bを露光できる大きい値に
設定される。
【0014】そうすると、図15に示されるように、レ
ジスト101を現像すると、半透光部3からの漏れ光に
応じてレジストパターン102aの膜減りが生ずる。こ
の膜減り量は、レジスト膜102の膜厚がもともと十分
に厚い領域Bの場所ではエッチング時に問題となるよう
な量ではない。しかしながら、レジスト膜102の膜厚
がもともと薄い領域Aの場所では膜厚がさらに薄くなっ
てしまい、エッチング時にマスクとしての機能を十分に
果たし得なくなる場合がある。このため、露光量の設定
が困難となり、場合によっては最適露光量が得られない
場合も生じ得る。この事情は、半透光部の透過率が高い
(例えば、10〜15%)場合には、露光光のエネルギ
ーの漏れ量が大きくなるため、特に深刻な問題となる。
【0015】また、このハーフトーン型位相シフトマス
クは、通常、半導体製造に用いられる露光装置である縮
小投影露光装置(ステッパー)のマスク(レチクル)と
して用いられる。このステッパーは、レチクルを露光光
で投影して得られる投影像を投影レンズで縮小し、被転
写体である半導体ウエハ上に結像させて縮小投影露光を
行うものである。この縮小投影露光は、通常、1枚の半
導体ウエハ上の異なる位置に同一のパターンを繰り返し
転写して露光し、1枚のウエハから多数の半導体チップ
を得るものである。このため、このステッパーを用いて
パターン転写を行うときは、図16に示されるように、
ステッパーに備えられた被覆部材(アパーチャー)20
0によって位相シフトマスク10(レチクル)の転写領
域Iのみを露出させるように周縁領域を被覆して露光を
行う。
【0016】しかしながら、このアパーチャー200
は、精度よく(例えば1μm以下の精度)転写領域のみ
を露出させるように設置することは機械精度的に難し
く、多くの場合、露出部が転写領域の外周周辺の被転写
領域にはみ出てしまう。また、アパーチャーが仮に高精
度であってはみ出し部がない場合であっても、アパーチ
ャーと被転写体との間に距離があることから露光光が回
折して被転写領域に達する。
【0017】このように、アパーチャー200が本来の
転写領域よりも広い範囲に露光光を通過させた場合、次
の問題があることがわかった。すなわち、ハーフトーン
型位相シフトマスク10は、通常、被転写領域に実質的
に露光に寄与しない強度の光を通過させる半透光膜3が
形成されている。このため、上述のように、アパーチャ
ー200が本来の転写領域よりも広い範囲に露光光を通
過させると、このはみ出した部分で実質的に露光に寄与
しない強度の光による露光がなされる。もちろん、この
はみ出し部分があっても1回の露光では何ら問題は生じ
ない。しかし、このはみ出して露光された部分(はみ出
し露光部)が転写領域に重なったり、あるいは次の露光
の際に同様にはみ出して露光された部分と重なる場合が
生じ、この重複露光によって、1回の露光では実質的に
露光に寄与しない露光量であっても、それらが加算され
て露光に寄与する量に達する場合がある。したがって、
これにより、本来は露光されるべきでない領域に結果的
に露光が施されたのと同様のことが起こり、欠陥が発生
する。以下、この点を具体的に説明する。
【0018】図17は、はみ出し露光部が重なる現象を
示す説明図である。図17は説明を簡単にするために露
光対象たるレジストを塗布したウエハ上に隣接して4回
の転写を行った場合を想定したものであって、実線で囲
まれる領域E1、E2、E3、E4が転写領域であり、それ
ぞれの転写領域の外側の点線で囲まれる部分がはみ出し
部ΔE1、ΔE2、ΔE3、ΔE4である。上記各転写領域
の寸法(縦及び横)はI、実際のアパーチャーの光通過
孔の寸法(縦及び横)はI´、はみ出し部の寸法(幅)
はΔIである。なお、転写領域E1、E2、E3、E4の相
互位置関係は、ステッパーのX−Yステージ等によって
正確に隣り合わせなるように設定されている。また、図
17では説明をわかり易くするために、はみ出し部ΔE
1、ΔE2、ΔE3、ΔE4を拡大して示してある。
【0019】図17から明らかなように、はみ出し部Δ
E1、ΔE2、ΔE3、ΔE4は、相互に隣接するもの同士
で重なり部分が生ずる。これらの重なり部分をそれぞれ
δE12、δE24、δE34、δE13、δE234、δE134、
δE123、δE124とすると、重なり部分δE12、δE2
4、δE34、δE13の重なり回数は共に2回であるが、
重なり部分δE234、δE134、δE123、δE124では3
回となり、さらに、点Oにおいては実質的に4回の重な
りとなる。今、半透光膜3の光透過率を15%とする
と、2回重なり部分には光透過率30%の膜を通過した
場合と同じ量の露光が、3回重なり部分には光透過率4
5%の膜を通過した場合と同じ量の露光が、4回重なり
部分には光透過率60%の膜を通過した場合と同じ量の
露光がそれぞれ行われることになる。このため、これら
の重なり部分では、実質的に露光に寄与する強度に達す
る露光が行われる場合が生ずる。その結果、この露光を
行った後、レジストを現像し、所定のエチング等をして
パターンを形成したウエハには、本来形成すべきでない
部分に不要なパターンが形成されることになり、パター
ン欠陥が発生してしまうことになる。
【0020】本願出願人は、上述した半透光部の漏れ光
の問題を解決するために、ハーフトーン型位相シフトマ
スクにおける透光部と半透光部との境界近傍における光
の相殺作用に実質的に寄与する部分を除く半透光部の上
面又は下面部分に遮光層を設けることにより、半透光部
における露光光の漏れを防ぎ、漏れ光による露光によっ
て現像後のレジストの膜減りの問題を解決する技術を開
発し出願を行っている。また、はみ出し露光の問題を解
決するために、ハーフトーン型位相シフトマスクにおけ
る転写領域以外の非転写領域に遮光層を設けることによ
り、アパーチャーの光通過領域とマスクの転写領域との
間にずれがあることに起因するはみ出し露光の問題を解
決する技術を開発し同時に出願を行っている(特開平7
−128840号公報)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のハーフトーン型位相シフトマスクには、次に示
すような改良の余地がある。
【0022】すなわち、透光部の周縁にリム状に形成さ
れた半透光部では、四隅のコーナー部分による不要な光
強度が現れ、レジストの膜減りが生じるという問題があ
る。
【0023】また、透光部パターン同士が近接した場
合、パターン近接に起因する不要な光強度が現れるとい
う問題がある。
【0024】さらに、ステッパーにおけるレチクルアラ
イメントは、透過光によって行われるのが主流である
が、ハーフトーン型位相シフトマスクの場合は、通常の
マスクに比べS/N比が落ちるという問題がある。
【0025】また、ウエハ露光における重ね合わせ精度
のチェック用モニターパターン等の大パターン周辺で
は、本パターン部で問題がなくともレジストの膜減りが
生じる場合があるという問題がある。
【0026】本発明は上述した問題点にかんがみてなさ
れたものであり、位相シフト効果が必要な部分のみをハ
ーフトーン領域(半透光部)とすることで上記諸問題を
解決した位相シフトマスクの提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のハーフトーン型位相シフトマスクは、微細パ
ターン転写用のマスクであって、透明基板上に形成する
マスクパターンを、実質的に露光に寄与する強度の光を
透過させる透光部と、実質的に露光に寄与しない強度の
光を透過させる半透光部とで構成し、かつ、この半透光
部を透過した光の位相をシフトさせて、該半透光部を透
過した光の位相と前記透光部を透過した光の位相とを異
ならしめることにより、前記半透光部と透光部との境界
部近傍を通過した光の相殺作用を利用して境界部のコン
トラストを向上させるハーフトーン型位相シフトマスク
であって、前記透光部と半透光部との境界近傍における
光の相殺作用に実質的に寄与する部分を除く半透光部の
上又は下に遮光層を設けたハーフトーン型位相シフトマ
スクにおいて、透光部の周縁にリム状に形成された半透
光部における四隅のコーナー部分に、遮光層を設けた構
成としてある。
【0028】また、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクは、上記本発明の位相シフトマスクにおいて、λ
を露光波長、NAをステッパーの開口数としたときに、
半透光部の幅が、0.3〜0.8×(λ/NA)である
構成としてある。
【0029】さらに、本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスクは、微細パターン転写用のマスクであって、透
明基板上に形成するマスクパターンを、実質的に露光に
寄与する強度の光を透過させる透光部と、実質的に露光
に寄与しない強度の光を透過させる半透光部とで構成
し、かつ、この半透光部を透過した光の位相をシフトさ
せて、該半透光部を透過した光の位相と前記透光部を透
過した光の位相とを異ならしめることにより、前記半透
光部と透光部との境界部近傍を通過した光の相殺作用を
利用して境界部のコントラストを向上させるハーフトー
ン型位相シフトマスクであって、前記透光部と半透光部
との境界近傍における光の相殺作用に実質的に寄与する
部分を除く半透光部の上に遮光層を設けたハーフトーン
型位相シフトマスクにおいて、前記透光部パターンが近
接した場合に、透光部間の距離及び配置に応じて、不必
要な光強度を除去するための遮光帯を設けた構成として
ある。
【0030】また、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクは、微細パターン転写用のマスクであって、透明
基板上に形成するマスクパターンを、実質的に露光に寄
与する強度の光を透過させる透光部と、実質的に露光に
寄与しない強度の光を透過させる半透光部とで構成し、
かつ、この半透光部を透過した光の位相をシフトさせ
て、該半透光部を透過した光の位相と前記透光部を透過
した光の位相とを異ならしめることにより、前記半透光
部と透光部との境界部近傍を通過した光の相殺作用を利
用して境界部のコントラストを向上させるハーフトーン
型位相シフトマスクであって、位相シフト効果に寄与し
ない領域に遮光膜を設けたハーフトーン型位相シフトマ
スクにおいて、少なくともアライメントマークの周辺の
領域にS/N比を考慮して遮光層を設けた構成としてあ
る。
【0031】さらに、本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスクは、微細パターン転写用のマスクであって、透
明基板上に形成するマスクパターンを、実質的に露光に
寄与する強度の光を透過させる透光部と、実質的に露光
に寄与しない強度の光を透過させる半透光部とで構成
し、かつ、この半透光部を透過した光の位相をシフトさ
せて、該半透光部を透過した光の位相と前記透光部を透
過した光の位相とを異ならしめることにより、前記半透
光部と透光部との境界部近傍を通過した光の相殺作用を
利用して境界部のコントラストを向上させるハーフトー
ン型位相シフトマスクであって、位相シフト効果に寄与
しない領域に遮光膜を設けたハーフトーン型位相シフト
マスクにおいて、少なくともウエハ露光におけるウエハ
打ち込み精度チェック用モニターパターンの周辺の領域
に遮光層を設けた構成としてある。
【0032】また、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクは、上記本発明のハーフトーン型位相シフトマス
クにおける非転写領域の一部又は全部に遮光層を設けた
構成としてある。
【0033】さらに、本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスクは、上記本発明のハーフトーン型位相シフトマ
スクにおいて、ハーフトーンのマスクサイズをSh、ウ
エハ上の寸法をSw、Sh−Swをマスクバイアス量M
bとしたときに、−0.1μm<Mb<0.05μmで
ある構成としてある。
【0034】また、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクの製造方法は、透明基板の上に半透光部を構成す
る半透光膜を有し、この半透光膜の上に遮光層を構成す
る遮光膜を有するハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクを用い、位相シフト効果を必要としない領域に遮光
膜が残るように、遮光膜のパターンニングを行う構成と
してある。
【0035】さらに、本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスクの製造方法は、上記本発明のハーフトーン型位
相シフトマスクの製造方法において、遮光層の膜厚を、
半透光膜と遮光膜を積層したときに、露光波長でのOD
が2以上になるように設定した構成としてある。
【0036】
【作用】本発明の位相シフトマスクは、透光部の周縁に
リム状に形成された半透光部における四隅のコーナー部
分を遮光することで、四隅のコーナー部分に起因する不
要な光強度を抑えることができる。
【0037】また、透光部パターン同士が近接した場
合、リム状のハーフトーン領域(半透光部)の重なり具
合に応じて、遮光帯を設けることで、パターン近接に起
因する不要な光強度を抑えることができる。
【0038】さらに、アライメントマークの周辺では、
ハーフトーン領域を露出させないため、ステッパーにお
けるレチクルアライメントの際のS/N比の向上を図る
ことができる。
【0039】同様に、ウエハ露光におけるウエハ打ち込
み精度チェック用モニターパターン等の大パターン周辺
では、ハーフトーン領域を露出させないため、これらの
領域でレジストの膜減りが生じることもない。
【0040】以下、本発明を詳細に説明する。
【0041】第一発明は、ハーフトーン型位相シフトマ
スクにおける位相シフト効果(光の相殺作用を利用して
境界部のコントラストを向上させる効果)に寄与しない
領域を詳細に分析し、これらの領域に遮光膜を設けたこ
とを特徴とする。
【0042】具体的には、例えば、図1(a)に示すよ
うに、透光部2の周縁にリム状に形成された半透光部3
における四隅のコーナー部分に、遮光層4を設けてあ
る。
【0043】これにより、図1(b)に示すような半透
光部3の四隅のコーナー部分に遮光層を設けない場合に
比べ、不要な光強度が抑えられる。このことは、図1
(a)及び(b)にそれぞれ対応する光強度の分布図の
比較から明らかである(図2(a)及び(b))。
【0044】なお、このときの条件は、透光部2の大き
さ:0.4μm×0.4μm、コーナー部分の大きさ:
0.2μm×0.2μm、半透光部3の幅:0.65×
(λ/NA)とし(以上のサイズはウエハ上の値)、露
光条件は、NA:0.57、σ:0.3のi線ステッパ
ーとした。
【0045】本発明では、主パターンの光強度特性維持
と、サイドピークを抑えるという観点から、半透光部の
幅を、0.3〜0.8×(λ/NA)とすることが好ま
しく、0.5〜0.75×(λ/NA)とすることがさ
らに好ましい。ここで、λは露光波長、NAはステッパ
ーの開口数である。
【0046】また、半透光部の幅は、上下左右ともに厳
密に同じでないと特性が得られないものではなく、半透
光部の幅の差が0.1×(λ/NA)程度までなら光学
特性上問題はなく、許容できる範囲である。したがっ
て、半透光部を露出させるために行う露光は、遮光膜及
び半透光膜をパターンニングする際の露光に比べ精度が
要求されないため、後者の描画グリッドより大きなグリ
ッドを選定できることからスループット上も大きな問題
はない。
【0047】なお、図3に示すように、四隅のコーナー
部分に多段状に遮光層を設けることで、より効果が上が
るのは当然である。
【0048】第一発明では、少なくともアライメントマ
ークの周辺の領域に遮光層を設ける態様が含まれる。例
えば、図4に示すように、アライメントマーク11の周
辺の領域12にS/N比を考慮して遮光層を設ける。こ
れにより、レチクルアライメントの際のS/N比の向上
を図ることができる。
【0049】第一発明では、少なくともウエハ露光にお
けるウエハ打ち込み精度チェック用モニターパターン
(ウエハ重ね合わせ用アライメントマーク及び/又は数
字、文字パターンを含む)の周辺の領域に遮光層を設け
る態様が含まれる。例えば、図5に示すように、ウエハ
露光におけるウエハ打ち込み精度チェック用モニターパ
ターン13の周辺の領域14に遮光層を設ける。
【0050】これは、これらのモニターパターンはウエ
ハ上で数ミクロンあり、位相シフトが不要であるととも
に、モニターパターン周囲に膜減りが生じると正確なモ
ニターができなくなるので、これを防ぐためモニターパ
ターンの周辺の領域に遮光層を設ける。
【0051】第二発明は、透光部と半透光部との境界近
傍における光の相殺作用に実質的に寄与する部分を除く
半透光部の上又は下に遮光層を設けたハーフトーン型位
相シフトマスクにおいて、透光部パターンが近接した場
合に、透光部間の距離及び配置に応じて、不必要な光強
度を除去するための遮光帯を設けたことを特徴とする。
【0052】ここで、遮光帯を設ける位置及び遮光帯の
大きさ形状等は、近接した透光部間の距離及び配置によ
って異なり、透光部パターンの近接によって生じる不必
要な光強度を除去すべく適宜決定させる。
【0053】図6に示すような、透光部パターン2同士
が隣り合わせで近接する最も単純な場合にあっては、次
のようなルールで遮光帯20を挿入できる。
【0054】すなわち、透光部パターン間距離をdとし
た場合、0.7×(λ/NA)<d<1.6×(λ/N
A)である場合において、パターン間のセンタ部に、
0.05×(λ/NA)〜0.6×(λ/NA)の幅の
遮光帯を挿入することで、不要な光強度を低減できる。
【0055】図7に遮光帯を設けない従来例を示し、図
9にその光強度分布を示す。また、図8に遮光帯を設け
た場合の光強度分布を示す。図8及び9から、遮光帯を
設けた場合は不要な光強度が低減されていることがわか
る。
【0056】なお、図10に、横軸に透光部パターン間
距離d/(λ/NA)をとり、縦軸にパターン間での光
強度をとったグラフを示す。このときの条件は、透光部
パターンサイズ:0.4μm□、露光条件は、NA:
0.57、σ:0.3のi線ステッパーとし、半透光部
の透過率:9%、位相差180°とした。
【0057】図10から、0.7×(λ/NA)以下の
領域では不要な光強度は低く、0.7×(λ/NA)を
越えた辺りから徐々に増加していくことがわかる。した
がって、0.7×(λ/NA)以下の領域では遮光帯は
必要でなく、遮光帯が必要となる上述した場合が導き出
せる。
【0058】本発明では、上述した第一及び第二発明の
ハーフトーン型位相シフトマスクにおける非転写領域の
一部又は全部に遮光層を設けた態様が含まれる。
【0059】上述した本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスクは、透明基板の上に半透光部を構成する半透光
膜を有し、この半透光膜の上又は下に遮光層を構成する
遮光膜を有するハーフトーン型位相シフトマスクブラン
クを用い、位相シフト効果を必要としない領域に遮光膜
が残るように、遮光膜のパターンニングを行うことで製
造できる。
【0060】本発明では、半透光部を構成する物質は特
に制限されないが、酸化されたモリブデン及びシリコン
(MoSiO系材料と略す)、酸化窒化されたモリブデ
ン及びシリコン(MoSiON系材料と略す)、窒化さ
れたモリブデン及びシリコン(MoSiN系材料と略
す)、酸化窒化されたシリコン(SiON系材料と略
す)などが好ましい。これは、本発明のハーフトーン型
位相シフトマスクを製造する上でプロセスが簡略化され
る上、精度の向上も図れるためである。
【0061】また、遮光膜の膜厚は、半透光膜と遮光膜
を積層したときに、露光波長でのODが2以上に、好ま
しくは3以上になるように設定することが好ましい。こ
れは、遮光効果を十分に持たせ、通常マスクでもパター
ンニングと同等に扱えることを目的としているためであ
る。
【0062】なお、上述した構造を有する本発明のハー
フトーン型位相シフトマスクは、サイドピークが出にく
いため、通常のマスクのように露光量を上げて露光でき
る。一般的には、ハーフトーンのマスクサイズ(パター
ンサイズ)Shとウエハ上の寸法Swは下記(1)のよ
うな関係にある。 Sh>Sw、Sh−Sw=0.05μm程度 (1) 露光裕度は、ShがSwに近づく程あるいはSh<Sw
である方が、大きくなる。
【0063】本発明のハーフトーン型位相シフトマスク
では、Sh−Swをマスクバイアスとすると、マスクバ
イアス量Mbを下記(2)の範囲とすることが可能であ
る。 −0.1μm<Mb<0.05μm (2)
【0064】このため、図18に示すように、通常のハ
ーフトーンマスクではXの露光量ではパターンを形成で
きるが、Yの状態ではサイドピークが解像してしまう。
ところが、本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの
場合、Yの露光量でもパターン形成が可能になる。した
がって、同一マスク寸法でも露光量を上げて、よりマス
ク寸法に近いあるいは大きなパターンをウエハ上に形成
できるため、より大きな露光裕度を採ることが可能とな
る。
【0065】
【実施例】以下、実施例にもとづき本発明をさらに詳細
に説明する。
【0066】実施例1 図11は本発明の一実施例に係るハーフトーン型位相シ
フトマスクの製造工程を示す図である。
【0067】本実施例においては、半透光層は、膜厚1
20nmの窒化されたモリブデン及びシリコン(MoS
iN系材料)の薄膜であり、露光光(波長365nm)
に対する透過率が9%であり、また、露光光の位相を1
80°シフトさせる。
【0068】また、遮光層は、Crからなる膜厚70n
mの膜であり、位相シフト効果に寄与しない領域に形成
されている。
【0069】この構成のハーフトーン型位相シフトマス
クは以下のようにして製造することができる。
【0070】ブランクの製造 モリブデン(Mo)とシリコン(Si:ケイ素)との混
合ターゲット(Mo:Si=20:80mol%)を用
い、アルゴン(Ar)と窒素(N2)との混合ガス雰囲
気(Ar:10%、N2:90%、圧力:1.5×10
-3Torr)で、反応性スパッタリング法により、透明
基板1上に窒化されたモリブデン及びシリコン(MoS
iN系材料)からなる半透光膜3を形成した。次いで、
半透光膜3上に、スパッタリング法により、Crを膜厚
80nmに成膜して遮光膜4を形成してi線(波長36
5nm)用の位相シフトマスクブランクを得た(図11
(a))。
【0071】次に、上記遮光膜4上にポジ型電子線レジ
スト(ZEP−810S:日本ゼオン社製)を膜厚50
0nmとなるように塗布し、ベーク処理して電子線レジ
スト膜5を形成してレジスト付きのi線(波長365n
m)用位相シフトマスクブランクを得た(図11
(a))。
【0072】マスク加工 次に、電子線レジスト膜5に所望のパターン(要説明)
の電子線露光を施し、現像した後ベーク処理してレジス
トパターン5aを形成した(図11(b))。
【0073】次いで、上記レジストパターン5aをマス
クにして、遮光膜4を所定のエッチング液でエチングし
て遮光膜パターン4aを形成した(図11(c))。そ
の際、近接パターンも一部に形成した(図示せず)。
【0074】次に、半透光膜3をエッチングした後(図
11(d))、レジストパターン5aを除去した(図1
1(e))。なお、半透光膜3のエッチングは、反応性
イオンエッチング方式の平行平板型ドライエッチング装
置を用いて、以下の条件で行った。
【0075】エッチングガス:CF4とO2との混合ガス ガス圧:0.2Torr 高周波出力:100W
【0076】次に、基板全面にポジ型電子線レジスト
(ZEP−810S:日本ゼオン社製)を膜厚500n
mとなるように塗布し、ベーク処理して電子線レジスト
膜6を形成し、その後、電子線レジスト膜6に遮光パタ
ーンを形成するための電子線露光を施す(図11
(f))。その際、位相シフト効果に寄与しない細部の
領域にまで遮光層が形成され、かつ、近接パターンの間
に所定の遮光帯が形成されるように描画を施した。
【0077】次いで、電子線レジスト膜6を現像し、位
相シフト効果に寄与しない領域のレジストパターン6a
を形成する(図11(g))。
【0078】その後、レジストパターン6aをマスクに
して、遮光膜パターンの露出部分に所定のエッチングを
施し、必要なハーフトーン領域を露出させる(図11
(h))。
【0079】最後に、残存するレジストパターン を除
去して、ハーフトーン型位相シフトマスク10を得る
(図11(i))。
【0080】評価 上記ハーフトーン型位相シフトマスクでは、従来同様、
半透光部の漏れ光の問題、及びはみ出し露光の問題を解
決している。
【0081】本実施例では、さらに、透光部の周縁にリ
ム状に形成された半透光部における四隅のコーナー部分
を遮光することで、四隅のコーナー部分に起因する不要
な光強度を抑えることで、半透光部の漏れ光をさらに低
減している。
【0082】また、アライメントマークの周辺にS/N
比を考慮して遮光層を設けることで、レチクルアライメ
ントの際のS/N比の向上を図っている。
【0083】さらに、ウエハ露光における重ね合わせ精
度のチェック用モニターパターン等の大パターン周辺に
遮光層を設けることで、パターン周辺のレジストの膜減
りを防止している。
【0084】また、近接パターン間に遮光帯を設けるこ
とで、パターン近接に起因する不要な光強度を抑えてい
る。
【0085】以上好ましい実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定されるもの
ではない。
【0086】例えば、半透光部を単層とせずに、低透過
率膜と高透過率膜からなる多層構成とすることもでき
る。
【0087】また、遮光層としては、ハーフトーン膜
(半透光性膜)とエッチング選択性がとれる膜であれば
よく、ハーフトーン膜(半透光性膜)の材料によって、
Crの他に、例えば、酸化クロム、窒化クロム、炭化ク
ロム、クロムにシリコンを含む材料、モリブデン、タン
タル又はタングステンの酸化、窒化又は炭化物、モリブ
デン、タンタル又はタングステンにシリコンを含む材
料、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、ア
ルミニウムなどの金属を用いることもできる。
【0088】さらに、背面露光プロセスを利用して製造
することも可能である。
【0089】また、半透光層の光透過率は、通常、1〜
50%の範囲であればよく、実用的には3〜15%のも
のが多く使用される。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明のハーフトー
ン型位相シフトマスクによれば、透光部の周縁にリム状
に形成された半透光部における四隅のコーナー部分を遮
光することで、四隅のコーナー部分に起因する不要な光
強度を抑えることができる。
【0091】また、透光部パターン同士が近接した場
合、リム状のハーフトーン領域の重なり具合に応じて、
遮光帯を設けることで、パターン近接に起因する不要な
光強度を抑えることができる。
【0092】さらに、アライメントマークの周辺では、
S/N比を考慮して、ハーフトーン領域を露出させない
ため、ステッパーにおけるレチクルアライメントの際の
S/N比の向上を図ることができる。
【0093】同様に、ウエハ露光における重ね合わせ精
度のチェック用モニターパターン等の大パターン周辺で
は、ハーフトーン領域を露出させないため、これらの領
域でレジストの膜減りが生じることもない。
【0094】また、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクの製造方法によれば、高歩留まりで容易かつ安価
に本発明のマスクを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの一
態様を説明するための平面図であり、(a)は本発明、
(b)は従来例をそれぞれ示す。
【図2】図1のマスクの光強度分布を示す平面図であ
り、(a)は本発明、(b)は従来例をそれぞれ示す。
【図3】図1のマスクの変形例を示す平面図である。
【図4】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの他
の態様を説明するための平面図でる。
【図5】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの他
の態様を説明するための平面図でる。
【図6】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの他
の態様を説明するための平面図でる。
【図7】従来例を説明するための平面図でる。
【図8】図6のマスクの光強度分布を示す平面図であ
る。
【図9】図7のマスクの光強度分布を示す平面図であ
る。
【図10】パターン間距離と光強度との関係を示す図で
ある。
【図11】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの
製造工程の一例を説明するための断面図でる。
【図11】ハーフトーン型位相シフトマスクの転写原理
を説明するための図である。
【図13】漏れ光の問題を説明するための断面図であ
る。
【図14】漏れ光の問題を説明するための断面図であ
る。
【図15】漏れ光の問題を説明するための断面図であ
る。
【図16】はみ出し露光の問題を説明するための断面図
である。
【図17】はみ出し露光の問題を説明するための平面図
である。
【図18】マスクバイアスを説明するための図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 透光部 3 半透光部 3a 光半透光パターン 4 遮光部 4a 遮光膜パターン 5 レジスト 5a レジストパターン 6 レジスト 6a レジストパターン 10 ハーフトーン型位相シフトマスク 11 アライメントマーク 12 周辺の領域 13 モニターパターン 14 周辺の領域 20 遮光帯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの一
態様を説明するための平面図であり、(a)は本発明、
(b)は従来例をそれぞれ示す。
【図2】図1のマスクの光強度分布を示す平面図であ
り、(a)は本発明、(b)は従来例をそれぞれ示す。
【図3】図1のマスクの変形例を示す平面図である。
【図4】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの他
の態様を説明するための平面図でる。
【図5】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの他
の態様を説明するための平面図でる。
【図6】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの他
の態様を説明するための平面図でる。
【図7】従来例を説明するための平面図でる。
【図8】図6のマスクの光強度分布を示す平面図であ
る。
【図9】図7のマスクの光強度分布を示す平面図であ
る。
【図10】パターン間距離と光強度との関係を示す図で
ある。
【図11】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの
製造工程の一例を説明するための断面図でる。
【図12】ハーフトーン型位相シフトマスクの転写原理
を説明するための図である。
【図13】漏れ光の問題を説明するための断面図であ
る。
【図14】漏れ光の問題を説明するための断面図であ
る。
【図15】漏れ光の問題を説明するための断面図であ
る。
【図16】はみ出し露光の問題を説明するための断面図
である。
【図17】はみ出し露光の問題を説明するための平面図
である。
【図18】マスクバイアスを説明するための図である。
【符号の説明】 1 透明基板 2 透光部 3 半透光部 3a 光半透光パターン 4 遮光部 4a 遮光膜パターン 5 レジスト 5a レジストパターン 6 レジスト 6a レジストパターン 10 ハーフトーン型位相シフトマスク 11 アライメントマーク 12 周辺の領域 13 モニターパターン 14 周辺の領域 20 遮光帯

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細パターン転写用のマスクであって、
    透明基板上に形成するマスクパターンを、実質的に露光
    に寄与する強度の光を透過させる透光部と、実質的に露
    光に寄与しない強度の光を透過させる半透光部とで構成
    し、かつ、この半透光部を透過した光の位相をシフトさ
    せて、該半透光部を透過した光の位相と前記透光部を透
    過した光の位相とを異ならしめることにより、前記半透
    光部と透光部との境界部近傍を通過した光の相殺作用を
    利用して境界部のコントラストを向上させるハーフトー
    ン型位相シフトマスクであって、 前記透光部と半透光部との境界近傍における光の相殺作
    用に実質的に寄与する部分を除く半透光部の上又は下に
    遮光層を設けたハーフトーン型位相シフトマスクにおい
    て、 透光部の周縁にリム状に形成された半透光部における四
    隅のコーナー部分に、遮光層を設けたことを特徴とする
    ハーフトーン型位相シフトマスク。
  2. 【請求項2】 λを露光波長、NAをステッパーの開口
    数としたときに、半透光部の幅が、0.3〜0.8×
    (λ/NA)であることを特徴とする請求項1記載のハ
    ーフトーン型位相シフトマスク
  3. 【請求項3】 微細パターン転写用のマスクであって、
    透明基板上に形成するマスクパターンを、実質的に露光
    に寄与する強度の光を透過させる透光部と、実質的に露
    光に寄与しない強度の光を透過させる半透光部とで構成
    し、かつ、この半透光部を透過した光の位相をシフトさ
    せて、該半透光部を透過した光の位相と前記透光部を透
    過した光の位相とを異ならしめることにより、前記半透
    光部と透光部との境界部近傍を通過した光の相殺作用を
    利用して境界部のコントラストを向上させるハーフトー
    ン型位相シフトマスクであって、 前記透光部と半透光部との境界近傍における光の相殺作
    用に実質的に寄与する部分を除く半透光部の上又は下に
    遮光層を設けたハーフトーン型位相シフトマスクにおい
    て、 前記透光部パターンが近接した場合に、透光部間の距離
    及び配置に応じて、不必要な光強度を除去するための遮
    光帯を設けたことを特徴とするハーフトーン型位相シフ
    トマスク。
  4. 【請求項4】 微細パターン転写用のマスクであって、
    透明基板上に形成するマスクパターンを、実質的に露光
    に寄与する強度の光を透過させる透光部と、実質的に露
    光に寄与しない強度の光を透過させる半透光部とで構成
    し、かつ、この半透光部を透過した光の位相をシフトさ
    せて、該半透光部を透過した光の位相と前記透光部を透
    過した光の位相とを異ならしめることにより、前記半透
    光部と透光部との境界部近傍を通過した光の相殺作用を
    利用して境界部のコントラストを向上させるハーフトー
    ン型位相シフトマスクであって、 位相シフト効果に寄与しない領域に遮光膜を設けたハー
    フトーン型位相シフトマスクにおいて、 少なくともアライメントマークの周辺の領域にS/N比
    を考慮して遮光層を設けたことを特徴とするハーフトー
    ン型位相シフトマスク。
  5. 【請求項5】 微細パターン転写用のマスクであって、
    透明基板上に形成するマスクパターンを、実質的に露光
    に寄与する強度の光を透過させる透光部と、実質的に露
    光に寄与しない強度の光を透過させる半透光部とで構成
    し、かつ、この半透光部を透過した光の位相をシフトさ
    せて、該半透光部を透過した光の位相と前記透光部を透
    過した光の位相とを異ならしめることにより、前記半透
    光部と透光部との境界部近傍を通過した光の相殺作用を
    利用して境界部のコントラストを向上させるハーフトー
    ン型位相シフトマスクであって、 位相シフト効果に寄与しない領域に遮光膜を設けたハー
    フトーン型位相シフトマスクにおいて、 少なくともウエハ露光におけるウエハ打ち込み精度チェ
    ック用モニターパターンの周辺の領域に遮光層を設けた
    ことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスク。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のハーフトーン型位
    相シフトマスクにおける非転写領域の一部又は全部に遮
    光層を設けたことを特徴とするハーフトーン型位相シフ
    トマスク。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6記載のハーフトーン型位
    相シフトマスクにおいて、ハーフトーンのマスクサイズ
    をSh、ウエハ上の寸法をSw、Sh−Swをマスクバ
    イアス量Mbとしたときに、 −0.1μm<Mb<0.05μmであることを特徴と
    する請求項1乃至6記載のハーフトーン型位相シフトマ
    スク。
  8. 【請求項8】 透明基板の上に半透光部を構成する半透
    光膜を有し、この半透光膜の上又は下に遮光層を構成す
    る遮光膜を有するハーフトーン型位相シフトマスクブラ
    ンクを用い、位相シフト効果を必要としない領域に遮光
    膜が残るように、遮光膜のパターンニングを行うことを
    特徴とするハーフトーン型位相シフトマスクの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 遮光層の膜厚を、半透光膜と遮光膜を積
    層したときに、露光波長でのODが2以上になるように
    設定したことを特徴とする請求項8に記載のハーフトー
    ン型位相シフトマスクの製造方法。
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