JPH1082994A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

表示装置およびその駆動方法

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JPH1082994A
JPH1082994A JP8257366A JP25736696A JPH1082994A JP H1082994 A JPH1082994 A JP H1082994A JP 8257366 A JP8257366 A JP 8257366A JP 25736696 A JP25736696 A JP 25736696A JP H1082994 A JPH1082994 A JP H1082994A
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JP
Japan
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electrode
photoconductive layer
substrate
light
display device
Prior art date
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Application number
JP8257366A
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English (en)
Inventor
Masaharu Shiotani
雅治 塩谷
Tomoyuki Shirasaki
友之 白嵜
Hiroyasu Yamada
裕康 山田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各画素においてメモリ性を有し、かつクロス
トークの生じない表示装置を提供する。 【解決手段】 第1基板2上に平板状の第1駆動用電極
5が形成され、その上に平板状の光導電層6が形成され
ている。光導電層6上には、画素電極7が配列され、画
素電極7の列に沿って、光導電層6と絶縁されたアノー
ドライン13が形成されている。画素電極7の突出部分
7Aの上方に、アノード電極10、有機EL層11、カ
ソード電極12を積層してなるEL素子8が第1基板2
に一体的に形成されている。このような構成とすること
により、EL素子8からの信号光がクロストークを起こ
さずに光導電層6に確実に入射して、対応する画素電極
7に駆動電圧を印加することができる。光導電層6への
光入射を停止すると、画素電極7には、蓄積した電荷が
残り液晶4を駆動するための電界を保持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示装置および
その駆動方法に関し、さらに詳しくは、被駆動体として
液晶を用いた表示装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、表示装置としては、XYアドレス
方式による単純マトリクス表示を行うものが知られてい
る。このような表示装置では、走査電極と選択電極との
交点にこれらの電極によってスイッチングされる、個々
の画素としてのLED(lightemitting diode)、EL
(electro luminescence)素子、LCD(liquid crysta
ldisplay)などの表示デバイスが形成されている。一般
に、このような単純マトリクス方式の表示装置では、走
査電極側を線順次駆動することにより1画面(フレー
ム)を構成し、さらにこの1フレームを約50Hz以上
で更新することにより動画表示を可能にしている。この
ような単純マトリクス方式の表示装置は、非常に簡単な
構造であるため、生産性が高く大型化が容易である。ま
た、単純マトリクス方式の表示装置は、駆動回路が単純
でよいなどの利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LCD
では、TNモードにおいて1/100デューティ、ST
Nモードにおいて1/640デューティ程度が単純マト
リクス駆動の限界であるとされている。このような問題
を解決するためには、各画素の状態が時分割の程度によ
らずスタティックである必要があり、このため各画素に
はメモリ性ないし適当なヒステリシスが要求される。こ
の方策として、薄膜トランジスタ(TFT)を用いた液
晶ディスプレイに代表されるアクティブ駆動のようなメ
モリ性をもった表示装置が実現されている。しかし、ア
クティブ駆動の表示装置では複雑な構造に起因して製造
工程が多く(成膜工程やフォトリソグラフィー工程が多
く)、そのためコストが高くなるという問題がある。ま
た、アクティブ駆動させる表示装置では、画素数が多く
なるに従い歩留まりが著しく悪化するため、大面積のデ
ィスプレイを製造する場合に、そのコストの増大が大き
な問題となっている。
【0004】この発明が解決しようする課題は、TFT
を用いずに、各画素にメモリ性をもたせて高品位な表示
を実現するとともに、製造が容易な表示装置、およびそ
の駆動方法を得るにはどのような手段を講じればよいか
という点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
相対向する第1基板と第2基板との間に液晶が封止され
てなる表示装置において、前記第1基板の前記第2基板
との対向内側面に、第1駆動用電極と、該第1駆動用電
極と離間して設けられた画素電極と、前記第1駆動用電
極および前記画素電極の間に介在する光導電層と、光導
電層内に電荷を発生させる信号光を出射するEL素子と
が、配置され、前記第2基板の第1基板との対向内側面
に第2駆動用電極が配置されることを特徴としている。
【0006】請求項1記載の発明においては、第1駆動
用電極と第2駆動用電極との間に電圧が印加された状態
において、所定の画素電極に対応したEL素子が選択さ
れると、このEL素子から信号光が光導電層に向けて出
射され、この信号光の入射した領域の光導電層に電子−
正孔対が生成される。第1駆動用電極から書き込み電圧
が印加されると、この書き込み電圧の作用を受けて、光
導電層における液晶側の部分に電荷が蓄積する。この電
荷量は、光導電層に接続された画素電極の電位を決定
し、この画素電極の電位に応じて液晶が駆動される。具
体的には、第1基板と第2基板との間に封止された液晶
が、表示用の光が透過する任意の状態または透過できな
い状態に駆動される。特に、この発明においては、第1
基板の対向内側面に一体的に形成された光導電層に対し
て、EL素子も同じく第1基板の対向内側面に一体的に
形成されているため、信号光の空間周波数を保持できる
極めて近い位置からの信号光照射を行うことができる。
このため、クロストークが発生しない確実な画素選択が
可能となる。
【0007】請求項2記載の発明は、前記EL素子が、
前記第1基板上に形成された前記光導電層および前記画
素電極の前記一部分の上方近傍に位置することを特徴と
している。請求項2記載の発明においては、EL素子を
第1基板上(第2基板との対向面側)に設けるため、第
1基板の対向外側から信号光を照射するのに比較して、
信号光を空間周波数を充分に保持して光導電層に入射さ
せることができる。
【0008】請求項3記載の発明は、前記EL素子が、
アノード電極とカソード電極との間に可視光以外の波長
域の光を含む信号光を発光する有機エレクトロルミネッ
センス層が介在されてなり、前記光導電層は、可視光以
外の波長域の光を入射することにより電荷を発生するこ
とを特徴としている。請求項3記載の発明においては、
有機エレクトロルミネッセンス層が、書き込み光および
リセット光となる信号光を低電圧ならびに低消費電力で
発生させることができる。また、有機エレクトロルミネ
ッセンス層は、極めて薄く形成しても十分信号光を発生
させることができるため、EL素子が液晶側へ突出する
ことを回避することができる。また、スイッチング素子
としてのEL素子の構造が、アノード電極、有機エレク
トロルミネッセンス層、およびカソード電極の3層でな
る簡単な構造であるため、製造が容易であり、表示装置
を大画面化しても歩留まりの低下を来すことがない。
【0009】請求項4記載の発明は、前記アノード電極
が前記光導電層側に向き、かつ前記カソード電極が前記
第2基板側を向くように形成されたことを特徴としてい
る。有機EL素子におけるカソード電極材料としては、
MgIn、AlLi、MgIn/Alなどの金属合金で
なる不透明な材料が一般に用いられている。また、アノ
ード電極材料としては、ITO(indium tin oxide)や
ITOに正孔輸送剤を混ぜたものなどの透明な材料が一
般に用いられている。請求項4記載の発明においては、
アノード電極が光導電層側を向くように形成したため、
有機エレクトロルミネッセンス層から出射された信号光
がアノード電極を通過して光導電層に入射することがで
きる。また、カソード電極が第2基板側を向くように形
成されているため、第2基板の(対向)外側方向より光
が入射した場合にカソード電極がその光を遮断して、光
導電層へ入射するのを防止する作用がある。
【0010】請求項5記載の発明は、前記EL素子が、
前記画素電極の配列に沿って行列をなすように形成され
るとともに、前記アノード電極が各行毎または各列毎に
共通に形成され、前記カソード電極が各列毎または各行
毎に共通に形成されていることを特徴としている。請求
項5記載の発明においては、アノード電極を各行毎に形
成し、かつカソード電極を各列毎に形成すると、各画素
電極に対応するEL素子はアノード電極およびカソード
電極をそれぞれ走査することにより選択され、発光駆動
される。また、アノード電極およびカソード電極が共に
各行毎、または各列毎に形成された場合は、EL素子は
各行毎または各列毎の単位で発光を起こす。この場合、
第1駆動用電極または第2駆動用電極を、上記列または
上記行に交差する方向の画素の配列に沿ってストライプ
状に形成することで所定画素部分の液晶のみを駆動させ
ることができる。
【0011】請求項6記載の発明は、前記アノード電極
と前記カソード電極とがマトリクス状に交差するととも
に、前記第1駆動用電極が前記第1基板面の表示領域の
略全面に亙って平面状に形成され、かつ前記第2駆動用
電極が前記第2基板面の表示領域の略全面に亙って平面
状に形成されたことを特徴としている。請求項6記載の
発明においては、第1駆動用電極と第2駆動用電極とが
それぞれ複雑なパターニングを要しない平面状に形成さ
れるため、表示装置の製造が容易になる。また、加工工
程数も少なくてよいため、歩留まりを向上することがで
きる。
【0012】請求項7記載の発明は、前記アノード電極
および前記カソード電極が、行方向または列方向の所定
方向に延在され、前記第1駆動用電極または前記第2駆
動用電極が、前記所定方向に略直交する方向に沿って並
ぶ画素群にそれぞれ対応するようにストライプ状に形成
されたことを特徴としている。請求項7記載の発明にお
いては、アノード電極およびカソード電極が共に各行
毎、または各列毎に形成され、EL素子は各行毎または
各列毎の単位で発光を起こす。第1駆動用電極または第
2駆動用電極を、上記列または上記行に交差する方向の
画素の配列に沿ってストライプ状に形成されているた
め、所定画素部分の液晶のみを選択的に駆動させること
ができる。
【0013】請求項8記載の発明は、相対向する第1基
板と第2基板との間に液晶が封止されてなる表示装置の
駆動方法において、前記第1基板の前記第2基板との対
向内側面に、第1駆動用電極と、該第1駆動用電極と離
間して設けられた画素電極と、前記第1駆動用電極およ
び前記画素電極の間に介在する光導電層と、光導電層内
に電荷を発生させる光を出射するEL素子とが、配置さ
れ、前記第2基板の第1基板との対向内側面に第2駆動
用電極が配置され、アドレス書き込み期間内に、前記第
1駆動用電極と前記第2駆動用電極とに所定値の駆動電
圧を印加するとともに、前記EL素子が前記光導電層内
に電荷を発生させるアドレス書き込み光を光導電層に出
射し、前記画素電極に表示データに基づいた電圧が印加
されるステップと、アドレスリセット期間内に、前記第
1駆動用電極と前記第2駆動用電極とに所定値の消去電
圧を印加するとともに、前記EL素子が前記光導電層内
に電荷を発生させるアドレスリセット光を光導電層に出
射し、アドレス書き込み期間内に前記画素電極に印加さ
れた電圧を前記光導電層を介し前記第1駆動用電極に放
出するステップと、を有することを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明によれば、所定位置の
EL素子において、書き込み期間に書き込み光が発生
し、このEL素子に対応する光導電層に書き込み光が入
射して電子−正孔対が生成される。この書き込み期間
に、第1駆動用電極から画素電極に、蓄積された電荷量
に応じて駆動電圧が印加される。液晶は、この駆動電圧
に応じた表示状態となる。なお、ここで表示状態とは、
液晶が非表示状態(例えば、表示画面の地の色と同色を
表示している状態:表示にはポジ表示とネガ表示がある
ため)である場合を含む。また、アドレスリセット期間
内には、第1駆動用電極にアドレスリセット電圧が印加
される。これにより、アドレスリセット光が入射した光
導電層に対応する画素電極部分の液晶駆動はリセットさ
れる。このような駆動方法では、光導電層の受光部に電
荷が蓄積されるため、アドレスリセットが行われるまで
の間、液晶の表示状態(非表示状態を含む)を保持する
ことができる。このように、この所定アドレスが次回に
選択されるまで、液晶の状態を保持することができるた
め、表示装置の高品位な表示駆動を行うことができる。
【0015】請求項9記載の発明は、前記アドレス書き
込み光は前記光導電層に電荷を蓄積させるために電子−
正孔対を生成させる光であり、前記アドレスリセット光
は前記光導電層に蓄積された電荷を消去するために前記
光導電層に新たな電子−正孔対を生成させる光であるこ
とを特徴としている。
【0016】請求項9記載の発明においては、所定アド
レスのEL素子から出射されたアドレス書き込み光が、
対応する光導電層に入射すると、光導電層に電子−正孔
対を生成される。そして、第1駆動用電極にアドレス書
き込み電圧が印加されると、このアドレス書き込み電圧
の作用を受けて、光導電層の第1駆動用電極との反対側
の部分に電荷が蓄積する。すなわち、画素電極に、この
電荷が蓄積される。このため、液晶は画素電極に蓄積さ
れた電荷に応じた表示状態となる。また、所定のEL素
子からアドレスリセット光が出射されると、この光が入
射した光導電層に電子−正孔対が生成される。そして、
第1駆動用電極からアドレスリセット電圧が印加される
と、その光導電層(画素電極を含む)に蓄積した電荷は
アドレスリセット電圧の作用を受けて消去される。この
ように、光導電層に蓄積した電荷が消去されると、液晶
の表示状態はリセットされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る表示装置お
よびその駆動方法の詳細を図面に示す各実施形態に基づ
いて説明する。
【0018】(実施形態1)図1〜図3は、この発明に
係る表示装置の実施形態1の構成を示している。図1は
この発明に係る表示装置の実施形態1の概略を示す斜視
図、図2は第1基板側の平面図、図3は図2のA−A断
面図である。以下、図1〜図3を用いて本実施形態の表
示装置の構成を説明する。図中1は表示装置であり、概
略すると、画素電極7、EL(エレクトロルミネッセン
ス)素子8などを備えた第1基板2と、第2基板3とが
相対向し、両基板の間隙に液晶4が封止され、第1基板
2の後方(図1においては下方向)に図示しないバック
ライトシステムを備えた構成となっている。第1基板2
および第2基板3は、透明なガラスで形成されている。
第1基板2の対向内側面には、表示領域の略全面に亙っ
て第1駆動用電極5が形成されている。この第1駆動用
電極5は、可視光に対して透明性を有する導電性材料で
形成されている。そして、第1駆動用電極5の上には、
光導電層6が同じく表示領域の略全面に亙って形成され
ている。この光導電層6は、紫外光が入射することによ
り電子−正孔対を生成し、しかも可視光に対して透明性
を有する材料、例えば、酸化亜鉛(ZnO)を用いて形
成されている。図4は、ZnOに入射する光の波長と光
起電力との関係を示したグラフである。このグラフは、
ZnOが紫外光(350〜400nmの間の波長域光)
の入射により光起電力を発生させることを示している。
光導電層6の上面には、ITOでなる複数の画素電極7
が、図1に示すx方向およびy方向に沿って、それぞれ
所定間隔を介してマトリクス状に配列するように形成さ
れている。この画素電極7は、略矩形状であるが、図2
および図3に示すように、一辺よりx方向に向けて延在
された突出部分7Aを有している。
【0019】次に、EL素子8の構成を説明する。EL
素子8は、それぞれの画素電極7の突出部分7Aの上に
膜厚の薄い絶縁膜9を介して配置されている。図1およ
び図3に示すように、EL素子8は、この絶縁膜9上に
形成された、ITOでなるアノード電極10と、アノー
ド電極10上に形成された有機EL層11と、有機EL
層11上に形成された、例えばAlLiやMgIn等の
低仕事関数材料でなるカソード電極12とから構成され
ている。それぞれのEL素子8のアノード電極10は、
x方向に沿って配列された画素電極7の群の側方に、同
じくx方向に沿って形成されたアノードライン13に接
続されている。また、有機EL層11およびカソード電
極12は、y方向に沿って配置されるEL素子8の群で
共通となるようにy方向に延在するように形成されてい
る。なお、アノードライン13と光導電層6との間に
は、絶縁膜14が介在されている。このように、アノー
ドライン13とカソード電極12とがxy方向に交差す
るように形成されているため、アノードライン13とカ
ソード電極12を線順次で走査することにより、駆動さ
せるEL素子8を任意に選択することができる。なお、
本実施形態では、有機EL層11として、ポリビニルカ
ルバゾール(PVCz)および2,5−ビス(1−ナフチ
ル)−オキサジアゾール(BND)を混合してなる正孔
輸送層と、トリス(8−キノリレート)アルミニウム錯
体(Alq3)でなる電子輸送層と、の2層構造でなる
ものを用いている。この有機EL層11は、順方向のバ
イアスが印加されると、正孔輸送層と電子輸送層との界
面近傍から400nmにピークを有する紫外光を含む信
号光を発生させる。このような構成の第1基板2の、第
2基板3と対向する面側には、図示しない配向膜などが
形成されている。
【0020】上記した第1基板2側の構成に対して、第
2基板3側の構成はより簡単な構成である。すなわち、
第2基板3の第1基板2と対向する面の表示領域の略全
面に1枚の平板状の第2駆動用電極15が形成されてい
る。この第2駆動用電極15は、可視光に対して透明性
を有するITOで形成されている。また、第2駆動用電
極15の対向内側面においても、図示しない配向膜が形
成されている。上記した第1基板2と第2基板3との間
には、周知の技術を用いて、散布されたスペーサが介在
され、両基板の間隙に、例えばツイストネマティックモ
ードの液晶4が封入されている。
【0021】なお、図示しないバックライトシステムと
しては、光導電層6に電子−正孔対を生成させない波長
域の光を発生させるバックライトを備えたものが用いら
れている。本実施形態のバックライトは、冷陰極蛍光ラ
ンプであり、図5に示すように、紫外光域ではスペクト
ルが発生せず、可視光域で発光スペクトルが発生するも
のを用いている。このため、バックライトシステムから
発生した光により、光導電層6内に電子−正孔対が生成
されるのを回避することができる。
【0022】次に、このような構成の表示装置の作用・
動作について説明する。まず、アノードライン13とカ
ソード電極12とが線順次に走査されて、所定のEL素
子8が選択されると、このEL素子8の有機EL層11
から紫外光でなる信号光が下方の光導電層6に向けて出
射される。有機EL層11と光導電層6との間には、薄
い絶縁膜9と画素電極7の突出部分7Aとが介在されて
いるが、これらの厚さの和は極めて薄いため、有機EL
層11から出射された信号光は空間周波数を維持して光
導電層6内に入射する。信号光が入射した領域の光導電
層6内には、電子−正孔対が生成される。このように電
子−正孔対が生成されると、この領域のインピーダンス
が急激に減少するため、その領域が電気伝導性を有する
ようになる。特に、この実施形態1では、光導電層6が
信号光(紫外光)に対し光吸収を有し、紫外光波長域の
みに鋭敏な分光感度のピークをもつZnOを用いてい
る。このため、上記したようにバックライトシステムか
らの光によって光導電層6内に電子−正孔対を生成させ
ることがない。そして、信号光が入射した光導電層6の
インピーダンスが減少すると、第1駆動用電極5から光
導電層6を介して画素電極7へ駆動電圧を印加すること
が可能となる。また、第2基板3側の第2駆動用電極1
5にも所定の駆動電圧が印加されるため、選択されたE
L素子8に対応する画素電極7と第2駆動用電極15と
の間に電界が形成され、この電界により液晶4が所定の
方向に配向・駆動される。このとき、液晶4の配向状態
に応じて、バックライトシステムからの表示用光が通過
可能となったり、遮蔽されたりすることで表示が行われ
る。
【0023】次に、本実施形態の表示装置1の駆動方法
を図6を用いて説明する。なお、図6は駆動電圧Vd波
形と、各画素における発光パルスとのタイミングを示し
ている。図6(b)は、表示装置1の第1駆動用電極5
と第2駆動用電極15との間の液晶4および光導電層6
に印加される駆動電圧Vdのタイミングを示すものであ
り、n行のEL素子8のアノードライン13、或いはカ
ソード電極12を順次走査する1フレーム期間のパルス
列である。この駆動電圧Vdは、少なくとも全走査線の
走査時間内では、極性の反転はない。そして、この駆動
電圧Vdは、図6(a)に示すように、1行分の走査時
間を少なくとも2分割して(必ずしも等分でなくてもよ
い)、「HI」電位、「LOW」電位(図ではゼロ電
位)を与える。以下、「HI」電位を書き込み時間の電
位、「LOW」電位を消去時間の電位と称する。なお、
図に示したように選択された1走査時間の前半を消去時
間、後半を書き込み時間とすることが望ましい。図6
(c)、(d)、(e)は、線順次駆動されているアノ
ードライン13、カソード電極12で構成されるx−y
マトリクスにおける、特定のドット部の発光パルスを示
している。なお、図6(c)〜(e)は、アノードライ
ン13またはカソード電極12をセレクトラインとした
場合の隣接するセレクトライン1〜3のそれぞれの所定
ドット部の発光パルスを示している。
【0024】図6(c)〜(e)に示すように、これら
セレクトラインは、消去時間に十分な出力の光パルスを
出力する。このとき、Vdの値は、「LOW」電位であ
るから、液晶4内部に前の走査時間に蓄積された電荷が
消去され、前の走査時間からの表示が消える。
【0025】次いで、書き込み時間においては、それぞ
れの所望の表示データに基づく光エネルギーを出力す
る。光導電層6は、その導電性が書き込みデータパルス
の光量に比して増大するように設定されている。したが
って光導電層の導電性は、単位時間当たりの入射光の強
さと入射光の入射時間との積に比しているので、一定の
書き込みデータパルス期間に入射光の強さを制御するこ
とにより液晶の階調表示を行う。このように図では、パ
ルス高変調した例を示したが、また、書き込みデータパ
ルスの入射光の強さに固定して表示データに基づいて書
き込みデータパルス期間の長さを制御したパルス幅変調
を行ってもよい。このとき、Vdの値は、「HI」電位
であるから、液晶4に書き込みデータに応じた所望の電
界が与えられる。なお、他のセレクトラインを駆動して
いる間は、所定ドット部に光パルスは与えられず、駆動
電界のみがHI/LOWを繰り返すだけであるから、所
望の電界が保持される。
【0026】以上、本実施形態1の表示装置のマトリク
ス駆動方法について説明したが、このような方法を用い
ると、データの書き込み、その保持時間、さらに消去ま
でも自在に行うことができる。これは、TFTを用いた
液晶表示装置と実質的に同様の駆動特性となる。
【0027】本実施形態においては、上記したような構
成としたことにより、所定のEL素子8から出射された
信号光を、対応する画素電極に接する光導電層6へ確実
に入射させることができる。すなわち、EL素子8は、
第1基板2に設けられた画素電極7の直上に薄い絶縁膜
9のみを介して設けられているため、有機EL層11か
ら出射された光が空間周波数を維持して光導電層6へ確
実に入射することができる。すると、EL素子8に対応
した領域の光導電層6内のみに電子−正孔対が生成さ
れ、対応する画素電極7のみに駆動電圧が印加される。
このため、クロストークや駆動ミスを防止することがで
きる。
【0028】また、本実施形態においては、劣化しやす
いカソード電極12および有機EL層11を備えたEL
素子8を、比較的、処理温度の高い無機材料の加工処理
工程(例えば、画素電極形成工程など)の後に形成する
構造としたことにより、有機EL層11が損傷を受ける
可能性が低くなり、素子特性の安定したEL素子を光導
電層6のごく近傍に形成することができる。本実施形態
では、有機EL材料を発光層として用いているため、低
電圧駆動化ならびに低消費電力化を実現することができ
る。さらに、本実施形態においては、バックライトシス
テムから照射される光(可視光)が、光導電層6で光起
電力を発生しないため、液晶表示性能を損なうことがな
い。
【0029】また、本実施形態では、以下にに説明する
ように、事実上スタティックな駆動電位を液晶4に対し
て与えることができる。すなわち、光導電層6にEL素
子8から信号光(紫外光)が入射すると、光導電層6に
光が吸収されて励起され、その部分に電子−正孔対から
なる伝導キャリヤが生成される。すなわち、EL素子8
から発せられる信号光が、光導電層6の伝導キャリヤの
密度パターンに変換されたことになる。なお、伝導キャ
リヤの生成量は、入射した信号光の強度と入射時間と波
長域とに依存する。このとき、伝導キャリヤは、駆動電
界の影響を受けて、光導電層6を垂直方向(厚さ方向)
に移動/往復する。このため、信号光が照射された光導
電層6は、低い抵抗となる。すると、光導電層6のイン
ピーダンスが下がり、液晶4のインピーダンスに対する
分圧が上昇する。ため、高品位な表示を行うことができ
る。液晶4が受ける電界強度は、伝導キャリヤの密度パ
ターンを反映して変調される。このため、液晶4は、所
定方向に配向されて図示しないバックライトシステムか
らの光(可視光)を透過(または遮断)させて液晶表示
が可能となる。なお、このとき光導電層6は信号光(紫
外光)の波長域にのみ光導電性を示すので、バックライ
トシステムからの光により影響を受けることがない。そ
の後、光導電層6では、信号光の入射が終了した時点か
ら抵抗が経時的に増大していく。これは、光導電層6内
の光生成キャリヤが、特定の寿命時間(平均時間)を有
し(不純物や格子欠陥などの影響を受ける)、この結
果、液晶4の電界強度パターンは、光導電層6への信号
光の入射が終了した時点からある時定数にしたがって減
衰する。この結果、光導電層6の抵抗成分が再び増大
し、液晶4の電界強度もそれに伴って漸次減衰してい
く。なお、このような時定数できまる減衰時間に対し
て、十分な時間の全走査周期を設定することで、液晶4
が受ける電界強度パターンを実質的に定常的に保持する
ことができる。すなわち、本実施形態の表示装置におい
ては、各画素にメモリ性を付与することができ、事実上
スタティックな駆動電位を液晶4に対して与えることが
できる。このため、本実施形態においては、従来の液晶
表示素子のような補助容量電極を必要としなくてもよ
い。
【0030】本実施形態では、信号光として紫外光(3
50〜400nmの波長域)を用いたが、液晶表示に用
いられる可視光の波長域を外れる、例えば801nm〜
1mmの間の赤外光などの波長域を用い、この波長域に
光起電力のピークを有する材料でなる光導電層を設定し
てもよい。また、バックライトシステムが光導電層に電
荷を発生する波長域を含む光を発生させる場合は、光導
電層のバックライトシステムに近い面側にバックライト
システムからの光を遮蔽するブラックマスクを設ける構
成としてもよい。特に、本実施形態においては、カソー
ド電極12が反射性を有する金属で形成されているた
め、信号光が液晶4側へ出射されるのを防止できるとい
う利点もある。
【0031】また、上記した本実施形態では、カラーフ
ィルタ、偏光板などを有しない構成としたが、適宜これ
らの部材を有する構成としても勿論よい。さらに、液晶
もTN液晶モードに限定されるものではなく、この他に
強誘電性液晶(FCL)モード、反強誘電性液晶(AF
CL)モード、高分子分散型液晶(PDLC)モード、
相転移(PC)モードなどの各種モードの液晶を用いる
ことができる。この場合、各液晶モードに応じて、偏光
板、位相差板、配向膜などを設定すればよい。なお、配
向膜の形成温度ではEL素子がダメージを受ける可能性
は低いが、例えば液晶として高分子分散型の液晶を用い
れば、第1基板2と第2基板3との対向内側面に配向膜
を形成する必要が無くなリ、EL素子8が配向膜形成に
伴う熱の影響を受けることを回避することができ、特性
のより安定なEL素子8を備えた表示装置を実現するこ
とができる。また、光の透過率を向上させるため、カラ
ーフィルタを備えないECB(電界複屈折制御)モード
の表示装置としてもよい。この場合の配向もツイストネ
マティックに限らず、ホモジニアス、ホメオトロピッ
ク、ハイブリッド配向などを用いてもよい。さらに、こ
の他に、旋光性を用いたTN液晶モード、複屈折性を用
いたSTN液晶モードや、二色性のゲスト・ホスト(G
N)液晶モード、光干渉を用いたSBE/STN液晶モ
ード、強誘電性液晶モード、反強誘電性液晶モード、高
分子分散型液晶モード(PDLC)などの液晶表示に本
発明を適用することができる。また、直線偏光性の偏光
軸を用いた液晶表示素子や、楕円偏光性の位相差板を備
えた多色表示の液晶表示に対しても本発明を適用できる
ことは言うまでもない。さらに、上記した実施形態で
は、バックライトシステムを備えた透過型の液晶表示装
置に本発明を適用したが、反射型の液晶表示装置に本発
明を適用することもできる。またさらに、本実施形態で
は、第1基板2と第2基板3とがガラスでなる構成とし
たが、可撓性を有する高分子材料でなる基板としても勿
論よい。
【0032】また、上記した実施形態1においては、発
光層として有機EL材料を用いたが、無機EL材料も用
いることができる。また、上記した実施形態では、光導
電層6をZnOで形成したが、他の光電変換材料を用い
ることもできる。この他の光電変換材料としては、バン
ドギャップが3.1eV以上の酸化チタン、酸化硫黄、
ハロゲン化銀、などの無機半導体や、ポリビニルカルバ
ゾールなどの電荷移動錯体、有機光キャリヤ生成層(ペ
リレン類、キノ類、フタロシアニン類など)と有機キャ
リヤ輸送層(アリールアミン類、ヒドラジン類、オキサ
ゾール類など)とを積層した有機複合材料などを用いる
ことも可能である。
【0033】さらに、上記した実施形態1においては、
対応する1つのセレクトラインまたは1つの画素におい
て、1走査時間中、消去パルスおよび書き込みデータパ
ルスを連続して出力するが、書き込み時に消去パルスに
よるノイズを低減させるため、1走査時間中消去パルス
と書き込みパルスとの間に接地電位の時間を設けてもよ
い。また、アドレスリセット期間、すなわち消去時間に
おいて、「LOW」電位とセレクトラインの消去パルス
とを同期させ、アドレス書き込み期間、すなわち書き込
み時間において、「HI」電位とセレクトラインの書き
込みデータパルスとを同期させていたが、これに限ら
ず、書き込みデータパルスが印加されてから、EL素子
8が書き込み光を光導電層6に照射し、電荷が発生する
までの時間のずれの分、すなわち、書き込みデータパル
ス印加後の書き込み光によりデータパルスが発生するタ
イミングに同期して「HI」電位を印加してもよい。
【0034】(実施形態2)図7は、本発明に係る表示
装置の実施形態2の概略を示す斜視図である。本実施形
態の表示装置1においては、同図に示すように、第1駆
動用電極5が図示するx方向に並ぶ画素列毎に対応する
ように、x方向の画素列の数と同じ本数だけ形成されて
いる。また、EL素子8は、図示するy方向の画素列に
沿って、アノード電極10、有機EL層11およびカソ
ード電極12がy方向に延在された構成であり、1つの
y方向の画素列に対して1つのEL素子が形成され、こ
れが共通に用いられている。すなわち、図7に示すよう
に、y方向に並ぶ画素電極7の突出部分7Aどうしの上
に絶縁膜9が形成され、この絶縁膜9の上にy方向の画
素電極7のすべてに亙って1本のアノード電極10が形
成され、このアノード電極10の上に1本の有機EL層
11が形成され、この有機EL層11の上に1本のカソ
ード電極11が形成されている。このような構造である
ため、EL素子8はy方向の画素列の数だけ形成され
る。なお、本実施形態の他の構成は、上記した実施形態
1と同様である。
【0035】次に、本実施形態の表示装置1の駆動方法
を図8を用いて説明する。図8(a)は、所定の第1駆
動用電極5と第2駆動用電極15との間に印加される駆
動電圧Vdのタイミングを示すものであり、EL素子8
のアノード電極10、カソード電極12の線順次駆動法
で定まる「1走査線選択時間」と同期したパルス列であ
る。この駆動電圧Vdは、画像データを階調制御するた
めの書き込みデータパルスであり、少なくとも、全走査
線の走査時間内ではその極性の反転はない。図8(a)
に示すように、選択された1走査時間の前半を消去時
間、後半を書き込み時間としている。図8(b)、
(c)、(d)はアノード電極10またはカソード電極
12をセレクトラインとした場合の、セレクトライン上
での発光パルスを示している。この発光パルスは、y方
向に沿って形成された1本のEL素子8全体が発光する
パルスである。これらセレクトラインは、同図(b)〜
(d)に示すように、消去時間に十分な一定出力の消去
パルスを出力する。このとき、Vdの値は、「LOW」
電位であるから、液晶4内部に前の走査時間に形成され
た電界が消去される。次いで、セレクトラインでは、書
き込み時間において、それぞれ一定の光エネルギーの選
択パルスを出力する。このとき、Vdの値は、画像デー
タに対応してパルス高変調される。このような駆動法に
よって、所定のセレクトラインが選択されてそのセレク
トライン上のEL素子8が選択パルスを発生させると、
このセレクトラインに対応した光導電層6に電子−正孔
対が生成される。そして、このセレクトラインと交差す
る所定の第1駆動用電極5が選択されると、交点に位置
する画素電極7のみに駆動電圧Vdが印加され、この画
素電極7に対応する液晶4が駆動されて表示を行うこと
ができる。なお、1走査時間が終了して光導電層6へ光
の入射が無くなっても、画素電極7では電荷が蓄積され
た状態が保持されるため、次回の走査時間が来るまで液
晶4の配向状態を保持することができる。すなわち、表
示装置1は、画素が事実上メモリ性を備えるという特性
をもつ。
【0036】本実施形態では、特に、アノード電極1
0、有機EL層11、およびカソード電極12を略同一
パターンで形成されているため、フォトリソグラフィー
工程や、エッチング工程などのパターニング工程が極め
て容易になるという利点がある。また、事実上スタティ
ックな駆動電位を液晶4に対して与えることができる点
も上記した実施形態1と同様である。
【0037】(実施形態3)図9は、本発明に係る表示
装置の実施形態3の概略を示す斜視図である。本実施形
態の表示装置1においては、同図に示すように、第2駆
動用電極15が図中x方向に並ぶ画素列毎に対応するよ
うに、x方向の画素列の数と同じ本数だけ形成されてい
る。また、EL素子8は、図中y方向の画素列に沿っ
て、アノード電極10、有機EL層11およびカソード
電極12がy方向に延在された構成であり、y方向に並
ぶ1つの画素列に対して1つのEL素子が形成され、こ
れが共通に用いられている。すなわち、図9に示すよう
に、y方向に並ぶ画素電極7の突出部分7Aどうしの上
に、このy方向のすべての画素電極7に亙って絶縁膜9
が伸びるように形成され、この絶縁膜9の上にこのy方
向の画素電極7のすべてに亙って1本のアノード電極1
0が形成され、このアノード電極10の上に1本の有機
EL層11が形成され、さらにこの有機EL層11の上
に1本のカソード電極12が形成されている。このよう
な構造であるため、EL素子8はy方向の画素列の数だ
け形成される。なお、本実施形態の他の構成は、上記し
た実施形態1と同様である。また、本実施形態における
駆動方法は、上記した実施形態2と同様であり、図8に
示したタイミングで駆動させることができる。なお、本
実施形態では、駆動電圧Vdが、選択された第2駆動用
電極15と平面状の第1駆動用電極5との間に印加され
た電圧である。
【0038】本実施形態では、第1駆動用電極5が第1
基板2の表示領域の略全面に亙って形成され、EL素子
8を構成するアノード電極10、有機EL層11、およ
びカソード電極12が同一パターンに形成されているた
め、第1基板2側の製造が極めて容易である。また、事
実上スタティックな駆動電位を液晶4に対して与えるこ
とができる点も上記した実施形態1と同様である。
【0039】(実施形態4)図10は、本発明に係る表
示装置の実施形態4の概略を示す斜視図である。本実施
形態では、第1駆動用電極5とEL素子8とが、略同一
寸法の幅で図中y方向に沿って上下に平行をなすように
形成されている。すなわち、EL素子8は、アノード電
極10と有機EL層11とカソード電極12とがy方向
に並んだ画素電極7の突出部分7A上を覆うように形成
され、このようなEL素子8の下方の光導電層6の下に
第1駆動用電極5がEL素子8に沿って形成されてい
る。また、第2基板3側では、対向内側面に第2駆動用
電極15が図中x方向に延びるようにストライプ状に形
成されている。この第2駆動用電極15は、第1基板2
側のx方向に並んだ画素電極7の列に対向するように形
成されたものであり、x方向に並んだ画素電極7の列の
数だけ形成されている。本実施形態における表示装置1
の駆動は、図8に示した駆動タイミングを用いたと同様
の駆動方法で行うことができる。
【0040】本実施形態においては、第1駆動用電極5
がEL素子8の下方のみに形成されているため、実質的
に液晶駆動を行う画素電極7部分の光透過性を向上する
ことができる。また、万一、画素電極7を通して紫外光
が光導電層6に入射したとしても、第1駆動用電極5
は、EL素子8の下方にしか存在しないため、画素電極
7に誤って電圧が印加されることがない。特に、カソー
ド電極12を光を反射する金属材料で形成することによ
り、外光に含まれる紫外光によって誤動作を引き起こす
危惧を回避することができる。さらに、事実上スタティ
ックな駆動電位を液晶4に対して与えることができる点
も上記した実施形態1と同様である。
【0041】(実施形態5)図11は、本発明に係る表
示装置の実施形態5の概略を示す斜視図である。なお、
本実施形態において、上記した実施形態1と同一部材に
は同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すよう
に、第1基板2の対向内側面(第2基板3と対向する
面)にy方向に沿って第1駆動用電極5が所定の幅で形
成されている。第1駆動用電極5は、y方向に並ぶ画素
電極7に沿うように形成されるものであり、y方向に並
ぶ画素電極7の列の数だけストライプ状に形成されてい
る。第1駆動用電極5の上には、第1駆動用電極5と同
一の幅寸法をもつ光導電層6が積層されている。そし
て、第1駆動用電極5および光導電層6が形成されてい
ない領域の第1基板2上には、可視光に対して透明性を
もつ絶縁膜16が光導電層6の表面と面一になるように
形成されている。この状態では、絶縁膜16の間からy
方向に走る光導電層6が露出した構造となっている。
【0042】次に、画素電極7について説明する。画素
電極7は、xy方向に行列をなすように配置されてい
る。略矩形状の画素電極7は、絶縁膜16上に配置され
るとともに、y方向に並ぶ画素電極7のそれぞれの突出
部分7Aは、y方向に延びる光導電層6の表面に所定間
隔おきに接触するようになっている。
【0043】続いて、EL素子8の構成を説明する。E
L素子8は、それぞれの画素電極7の突出部分7Aの上
に絶縁膜9を介して配置されている。図11に示すよう
に、EL素子8は、絶縁膜9上に形成された、ITOで
なるアノード電極10と、アノード電極10上に形成さ
れた有機EL層11と、有機EL層11上に形成され
た、AlLiでなるカソード電極12とから構成されて
いる。それぞれのEL素子8のアノード電極10は、図
中x方向に沿って配列された画素電極7の群の側方にx
方向に沿って形成されたアノードライン13に接続され
ている。また、有機EL層11およびカソード電極12
は、図示するy方向に沿って配列されるEL素子8の群
で共通となるようにy方向に延在するように形成されて
いる。なお、アノードライン13の下には、絶縁膜14
が形成されており、アノードライン13と光導電層6と
が短絡しないようになっている。このように、アノード
ライン13とカソード電極12とがxy方向に交差する
ように形成されているため、アノードライン13とカソ
ード電極12を線順次で走査することにより、駆動させ
るEL素子8を任意に選択することができる。なお、本
実施形態でも、上記各実施形態と同様に、有機EL層1
1として、ポリビニルカルバゾール(PVCz)および
2,5−ビス(1−ナフチル)−オキサジアゾール(BN
D)を混合してなる正孔輸送層と、トリス(8−キノリ
レート)アルミニウム錯体(Alq3)でなる電子輸送
層と、の2層構造でなるものを用いている。この有機E
L層11は、順方向のバイアスが印加されると、正孔輸
送層と電子輸送層との界面近傍から紫外光を含む信号光
を発生させる。また、図示しないが、本実施形態におい
ても配向膜や、保護膜などを備えた構成である。なお、
他の構成は、上記した実施形態1と同様である。
【0044】本実施形態においては、表示用の光が通過
する領域に光導電層6が存在しないため、光導電層6が
可視光に対して透明性をもつ材料を用いる必要がなくな
り、光導電層6の材料の選択範囲が広くなるという利点
がある。また、事実上スタティックな駆動電位を液晶4
に対して与えることができる点も上記した実施形態1と
同様である。
【0045】(実施形態6)図12は、本発明に係る表
示装置の実施形態6の概略を示す斜視図である。本実施
形態においても上記実施形態1と同じ部材には同一の符
号を付して説明を省略する。本実施形態においては、第
1基板2の上にx方向に沿って延在される複数の第1駆
動用電極5が形成されている。この第1駆動用電極5
は、第1基板2上に配列される画素電極7のx方向の列
に沿って形成されるものであり、その幅寸法は画素電極
7のy方向の幅寸法と略同一に設定されている。そし
て、第1駆動用電極5および第1基板2の上に、光導電
層6が、y方向に並ぶ各画素電極7群における突出部分
7Aどうしを結ぶ線に沿うように形成されている。ま
た、光導電層6が形成されていない領域の第1駆動用電
極5および第1基板2上には、絶縁膜16が、光導電層
6と面一となるように形成されている。この状態では、
絶縁膜16の間からy方向に走る光導電層6が露出した
構造となっている。
【0046】次に、画素電極7について説明する。画素
電極7は、xy方向に行列をなすように配置されてい
る。略矩形状の画素電極7は、絶縁膜16上に配置され
るとともに、y方向に並ぶ画素電極7のそれぞれの突出
部分7Aは、y方向に延びる光導電層6の表面に所定間
隔おきに接触するようになっている。
【0047】EL素子8は、図中y方向の画素列に沿っ
て、アノード電極10、有機EL層11およびカソード
電極12がy方向に延在された構成であり、1つのy方
向の画素列に対して一連のEL素子が形成され、これが
共通に用いられている。すなわち、図12に示すよう
に、y方向に並ぶ画素電極7の突出部分7Aどうしの上
に絶縁膜9が形成され、この絶縁膜9の上にy方向に沿
って1本のアノード電極10が形成され、このアノード
電極10の上に1本の有機EL層11が形成され、この
有機EL層11の上に1本のカソード電極11が形成さ
れている。このような構造であるため、EL素子8はy
方向に延びの画素列の数だけ形成される。なお、本実施
形態の他の構成は、上記した実施形態1と同様である。
【0048】本実施形態においては、光導電層6がEL
素子8の下のみに形成され、表示光(可視光)が通過す
る領域に光導電層6が存在しない構造であるため、光導
電層6を構成する材料が表示光に対して透明性を有する
材料でなくともよい。このため、本実施形態では、光導
電層の材料の選択幅を大きくできるという利点がある。
なお、本実施形態の表示装置の駆動方法は、上記した実
施形態2と同様である。また、事実上スタティックな駆
動電位を液晶4に対して与えることができる点も上記し
た実施形態1と同様である。
【0049】(実施形態7)図13は、本発明に係る表
示装置の概略を示す実施形態の斜視図である。本実施形
態では、第1駆動用電極5を第1基板2の対向内側面の
表示領域全面に形成し、第2駆動用電極15をy方向に
延在するストライプ状の電極としたものである。本実施
形態における他の構成は、上記した実施形態6と同様で
ある。本実施形態では、y方向に形成されたEL素子8
の所定のラインを選択し、かつ所定の第2駆動用電極1
5を選択することにより、所定ドット部分の表示駆動を
行うことができる。本実施形態における駆動方法は、上
記した実施形態2と略同様である。本実施形態において
も、光導電層6を表示用光(可視光)が通過しないた
め、光導電層6の材料の選択幅を大きくすることができ
る。また、本実施形態においては、事実上スタティック
な駆動電位を液晶4に対して与えることができる点で上
記した実施形態1と同様である。
【0050】(実施形態8)図14は、本発明に係る表
示装置の概略を示す実施形態の斜視図である。本実施形
態では、第1駆動用電極5をy方向に延在されたEL素
子8の群に沿って形成し、第1基板2上でストライプ状
をなすようにしている。なお、本実施形態における他の
構成は、上記実施形態7と同様である。また、本実施形
態の表示装置1の駆動方法も上記した実施形態7と同様
である。本実施形態においても、光導電層6を表示用光
(可視光)が通過しないため、光導電層6の材料の選択
幅を大きくすることができる。また、本実施形態におい
ても、事実上スタティックな駆動電位を液晶4に対して
与えることができる点で上記した実施形態1と同様であ
る。
【0051】(実施形態9)図15は本発明に係る表示
装置の概略を示す実施形態を示す斜視図、図16は第1
基板2側の平面図、図17は図16のB−B断面図であ
る。本実施形態では、図15および図16に示すように、
第1基板2の対向内側面の表示領域に、略矩形状の画素
電極7がxy方向にマトリクス状に配置されている。そ
れぞれの画素電極7は、x方向の所定一方の向きに突出
部分7Aが形成されている。x方向に並ぶそれぞれの画
素電極7の列の側方には、x方向に沿って第1駆動用電
極5が形成されている。なお、画素電極7の突出部分7
Aの側方に位置する第1駆動用電極5からは、図15お
よび図17に示すように、それぞれの突出部分7Aの近
傍まで延在された突出電極部5Aが形成されている。そ
して、画素電極7の突出部分7Aと第1駆動用電極5の
突出電極部5Aと第1基板2との上に、光導電層6が重
なるように形成されている。なお、光導電層6は、突出
電極部5Aと同じ幅であり、突出電極部5Aに先端部に
積層するように形成されている。
【0052】図15および図17に示すように、第1駆
動用電極5、光導電層6、突出部分7A、および第1基
板2の上には、絶縁膜14が形成されている。すなわ
ち、この絶縁膜14は、y方向に沿って形成された、光
導電層6、電極突出部5A、突出部分7Aおよび第1基
板2を覆い、かつx方向に沿って形成された第1駆動用
電極5を覆うように、xy方向にマトリクス状に形成さ
れている。
【0053】また、絶縁膜14上には、第1駆動用電極
5の上方をx方向に沿ってアノード電極線10Aが形成
されている。アノード電極線10Aから突出電極部5A
に対応してy方向に透明なアノード電極部10Bが形成
されている。このアノード電極部10Bは、絶縁膜14
を介して対応する光導電層6を全て覆うように、突出電
極部5Aより長く形成されている。なお、図16におい
ては、アノード電極線10Aとアノード電極部10Bと
を同一のハッチングで示したが、アノード電極線10A
を電気抵抗の低いメタル材料で形成し、アノード電極部
10Bを電子輸送性を有する透明な材料、例えばITO
で形成している。そして、アノード電極部10Bの上に
は、有機EL層11が形成されている。この有機EL層
11は、y方向に並ぶアノード電極部10Bに沿って形
成されている。そして、この有機EL層11は、ポリビ
ニルカルバゾール(PVCz)および2,5−ビス(1−
ナフチル)−オキサジアゾール(BND)を混合してな
る正孔輸送層と、トリス(8−キノリレート)アルミニ
ウム錯体(Alq3)でなる電子輸送層と、の2層構造
でなるものを用いている。なお、電子輸送層は、アノー
ド電極部10Bと接合するように下側に形成されてい
る。そして、有機EL層11の上には、AlLiでなる
カソード電極12が有機EL層11に沿って形成されて
いる。このような構造において、アノード電極部10B
と、このアノード電極部10Bと対応するカソード電極
12と、これらに挟まれた有機EL層11と、でEL素
子8を構成している。この有機EL層11は、順方向の
バイアスが印加されると、正孔輸送層と電子輸送層との
界面近傍から紫外光を含む信号光を発生させる。
【0054】上記した第1基板2側の構成に対して、第
2基板3側の構成は、ガラスでなる第2基板3の対向内
側面に表示領域全面に亙って、1枚の透明な第2駆動用
電極15が形成されている。なお、この第2駆動用電極
15の材料としては、ITOを用いている。このような
構成の第2基板3側と第1基板2側とは、互いに対向す
る面に図示しない配向膜が形成され、図15に示すよう
に、液晶4が基板間に封止されることにより、表示装置
1が構成されている。
【0055】本実施形態においては、特に、アノード電
極部10B、有機EL層11、およびカソード電極12
を略同一パターンで形成することができるため、フォト
リソグラフィー工程や、エッチング工程などのパターニ
ング工程が極めて容易になるという利点がある。なお、
本実施形態に係る表示装置1の駆動方法は、上記した実
施形態2と略同様である。本実施形態においても、第1
基板2の画素電極7の一部分の真上でかつ近い位置にE
L素子8が一体的に設けられているため、EL素子8か
らの信号光が空間周波数を維持して光導電層6に入射す
ることができる。このため、画素電極7の駆動電圧の印
加を確実に行うことができる。また、光導電層6と画素
電極7とは表示領域において重なっていないので光導電
層6を不透明な材料を用いても良い。
【0056】(実施形態10)図18は、本発明に係る
表示装置の実施形態10を示す斜視図である。本実施形
態では、第1基板2上に第1駆動用電極5をx方向に伸
びるようにストライプ状に形成し、画素電極7の突出部
分7Aと第1駆動用電極5とを跨ぐように光導電層6
を、それぞれの画素電極7毎に形成している。そして、
y方向に並ぶ光導電層6を覆うように絶縁膜14をy方
向に伸びるように形成している。この絶縁膜14の上に
は、y方向に延在するアノード電極10、有機EL層1
1、カソード電極12が順次積層されている。このよう
な構成とすることにより、y方向に沿ってEL素子8が
連続して形成される。
【0057】本実施形態に係る表示装置1の駆動方法
は、上記した実施形態1と略同様である。本実施形態に
おいては、光導電層6、絶縁膜14、アノード電極1
0、有機EL層11およびカソード電極12を連続的に
エッチングすることができるため、製造工程が容易にな
るという利点がある。また、本実施形態においても、第
1基板2の画素電極7の一部分の真上でかつ近い位置に
EL素子8が一体的に設けられているため、EL素子8
からの信号光が空間周波数を維持して光導電層6に入射
することができる。このため、画素電極7の駆動電圧の
印加を確実に行うことができる。
【0058】(実施形態11)図19は、本発明に係る
表示装置の実施形態11を示す斜視図である。本実施形
態においては、y方向に伸びるように複数のアノード電
極5がストライプ状に形成されている。このアノード電
極5とy方向に並ぶ画素電極7の突出部分7Aの端部と
は、所定の間隔を隔てて配置されている。そして、アノ
ード電極5と突出部分7Aとに跨がる光導電層6がy方
向に伸びるように形成されている。この光導電層6の上
には、絶縁膜14が形成されている。また、絶縁膜14
の上には、アノード電極10、有機EL層11およびカ
ソード電極12が順次積層されて、EL素子8が形成さ
れている。そして、第2基板3側に形成された第2駆動
用電極15は、図19に示すように、x方向に並ぶ画素
電極7の列に対応するようにx方向にストライプ状に形
成されている。本実施形態に係る表示装置1の駆動方法
は、上記した実施形態1と略同様である。本実施形態に
おいても、上記各実施形態と同様に、第1基板2の画素
電極7の一部分の真上でかつ近い位置にEL素子8が一
体的に設けられているため、EL素子8からの信号光が
空間周波数を維持して光導電層6に入射することができ
る。このため、画素電極7の駆動電圧の印加を確実に行
うことができる。
【0059】以上、各実施形態について説明したが、本
発明は、これらに限定されるものではなく、構成の要旨
に付随する各種の変更が可能である。例えば、上記各実
施形態では、EL素子8から出射される信号光を紫外光
に設定した例であるが、光導電層6の材料を変更するこ
とにより、他の波長域の信号光を設定することも可能で
ある。また、液晶表示モードは、あらゆる液晶表示モー
ドを採用することができ、透過型、反射型を問わずこの
発明を適用することができる。さらに、上記各実施形態
では、第1、第2基板2、3をガラスでなる構成とした
が、可撓性を有する樹脂製の基板としても勿論よい。ま
た、上記各実施形態においては、画素電極7どうしの間
にブラックマスクを有しない構成としたが、ブラックマ
スクを備えることにより、光導電層6に不要な光が入射
しないようにすることもできる。さらに、上記実施形態
では、カラーフィルタなどについて説明を省いたが、液
晶表示モードによっては、カラーフィルタや、偏光板、
並びに位相差板などを有する構成としても勿論よい。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、クロストークや誤動作がなく、各画素にメ
モリ性をもたせて高品位な表示を可能にする表示装置を
実現することができる。また、この発明によれば、表示
装置の構造を簡単にして、その製造を容易し、大画面化
による歩留まりの低下を防止するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置の実施形態1を示す斜視
図。
【図2】実施形態1の第1基板側の平面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】ZnOに入射する光の波長と光起電力との関係
を示したグラフ。
【図5】実施形態1で用いたバックライトの発光波長と
比エネルギーとの関係を示すグラフ。
【図6】(a)は1走査時間を消去時間と書込み時間と
に分割したことを示す説明図、(b)は駆動電圧を示す
タイミングチャート、(c)〜(e)はセレクトライン
のタイミングチャート。
【図7】本発明に係る表示装置の実施形態2を示す斜視
図。
【図8】(a)は実施形態2における駆動電圧を示すタ
イミングチャート、(b)〜(d)はセレクトラインの
タイミングチャート。
【図9】本発明に係る表示装置の実施形態3を示す斜視
図。
【図10】本発明に係る表示装置の実施形態4を示す斜
視図。
【図11】本発明に係る表示装置の実施形態5を示す斜
視図。
【図12】本発明に係る表示装置の実施形態6を示す斜
視図。
【図13】本発明に係る表示装置の実施形態7を示す斜
視図。
【図14】本発明に係る表示装置の実施形態8を示す斜
視図。
【図15】本発明に係る表示装置の実施形態9を示す斜
視図。
【図16】実施形態9における第1基板側の平面図。
【図17】図16のB−B断面図。
【図18】本発明に係る表示装置の実施形態10を示す
斜視図。
【図19】本発明に係る表示装置の実施形態11を示す
斜視図。
【符号の説明】
1 表示装置 2 第1基板 3 第2基板 4 液晶 5 第1駆動用電極 6 光導電層 7 画素電極 8 EL素子 9 絶縁膜 10 アノード電極 11 有機EL層 12 カソード電極 13 アノードライン 14 絶縁膜 15 第2駆動用電極 16 絶縁膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する第1基板と第2基板との間に
    液晶が封止されてなる表示装置において、 前記第1基板の前記第2基板との対向内側面に、第1駆
    動用電極と、該第1駆動用電極と離間して設けられた画
    素電極と、前記第1駆動用電極および前記画素電極の間
    に介在する光導電層と、光導電層内に電荷を発生させる
    信号光を出射するEL素子とが、配置され、前記第2基
    板の第1基板との対向内側面に第2駆動用電極が配置さ
    れることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記EL素子は、前記第1基板上に形成
    された前記光導電層および前記画素電極の前記一部分の
    上方近傍に位置することを特徴とする請求項1記載の表
    示装置。
  3. 【請求項3】 前記EL素子は、アノード電極とカソー
    ド電極との間に可視光以外の波長域の光を含む信号光を
    発光する有機エレクトロルミネッセンス層が介在されて
    なり、前記光導電層は、可視光以外の波長域の光を入射
    することにより電荷を発生することを特徴とする請求項
    1〜請求項2のいずれかに記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記アノード電極が前記光導電層側に向
    き、かつ前記カソード電極が前記第2基板側を向くよう
    に形成されたことを特徴とする請求項3記載の表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記EL素子は、前記画素電極の配列に
    沿って行列をなすように形成されるとともに、前記アノ
    ード電極が各行毎または各列毎に共通に形成され、前記
    カソード電極が各列毎または各行毎に共通に形成されて
    いることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに
    記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記アノード電極と前記カソード電極と
    がマトリクス状に交差するとともに、前記第1駆動用電
    極が前記第1基板面の表示領域の略全面に亙って平面状
    に形成され、かつ前記第2駆動用電極が前記第2基板面
    の表示領域の略全面に亙って平面状に形成されたことを
    特徴とする請求項3〜5記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記アノード電極および前記カソード電
    極が、行方向または列方向の所定方向に延在され、前記
    第1駆動用電極または前記第2駆動用電極が、前記所定
    方向に略直交する方向に沿って並ぶ画素群にそれぞれ対
    応するようにストライプ状に形成されたことを特徴とす
    る請求項3〜5記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 相対向する第1基板と第2基板との間に
    液晶が封止されてなる表示装置の駆動方法において、 前記第1基板の前記第2基板との対向内側面に、第1駆
    動用電極と、該第1駆動用電極と離間して設けられた画
    素電極と、前記第1駆動用電極および前記画素電極の間
    に介在する光導電層と、光導電層内に電荷を発生させる
    光を出射するEL素子とが、配置され、前記第2基板の
    第1基板との対向内側面に第2駆動用電極が配置され、 アドレス書き込み期間内に、前記第1駆動用電極と前記
    第2駆動用電極とに所定値の駆動電圧を印加するととも
    に、前記EL素子が前記光導電層内に電荷を発生させる
    アドレス書き込み光を光導電層に出射し、前記画素電極
    に表示データに基づいた電圧が印加されるステップと、 アドレスリセット期間内に、前記第1駆動用電極と前記
    第2駆動用電極とに所定値の消去電圧を印加するととも
    に、前記EL素子が前記光導電層内に電荷を発生させる
    アドレスリセット光を光導電層に出射し、アドレス書き
    込み期間内に前記画素電極に印加された電圧を前記光導
    電層を介し前記第1駆動用電極に放出するステップと、 を有することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記アドレス書き込み光は前記光導電層
    に電荷を蓄積させるために電子−正孔対を生成させる光
    であり、前記アドレスリセット光は前記光導電層に蓄積
    された電荷を消去するために前記光導電層に新たな電子
    −正孔対を生成させる光であることを特徴とする請求項
    8記載の表示装置の駆動方法。
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