JPH1082403A - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

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JPH1082403A
JPH1082403A JP8238073A JP23807396A JPH1082403A JP H1082403 A JPH1082403 A JP H1082403A JP 8238073 A JP8238073 A JP 8238073A JP 23807396 A JP23807396 A JP 23807396A JP H1082403 A JPH1082403 A JP H1082403A
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JP
Japan
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hydraulic
pressure
discharge
hydraulic pump
pump
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Application number
JP8238073A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Kasuya
博嗣 糟谷
Masami Ochiai
正巳 落合
Yusaku Nozawa
勇作 野沢
Hideyo Kato
英世 加藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2つの油圧ポンプの吐出流量を合流して複数の
油圧アクチュエータに供給できる油圧駆動装置におい
て、合・分流切換弁の切り換え制御を確実に行えるよう
にする。 【解決手段】油圧ポンプ1,6の吐出回路11,12間
に分流位置と絞り50を介して連通させる合流位置とに
切り換え可能な合・分流切換弁14からなる合流回路1
00を設け、回路圧比較検出弁60、最大傾転検出弁6
1,62、シャトル弁63を含む合・分流切り換え制御
回路200により、一方の油圧ポンプが最大傾転位置に
達し、他方の油圧ポンプの吐出圧力が一方の油圧ポンプ
の吐出圧力よりも高いときに分流位置から合流位置に切
り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧駆動装置に係
り、特に、2つの油圧ポンプの吐出回路を合流回路で連
結し、2ポンプ合流で複数の油圧アクチュエータに圧油
を供給可能な油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧駆動装置における2つの油圧ポンプ
の合・分流方式の従来技術としては種々のものが提案さ
れており、その一例として特開平1−316502号公
報に記載のものがある。図11はその従来技術を示すも
ので、エンジン等の動力源によって駆動される可変容量
型の油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1が吐出する圧油
によって駆動される油圧アクチュエータ群2,3と油圧
ポンプ1との間に、油圧ポンプ1から油圧アクチュエー
タ群2,3に送られる圧油の送り方向を切り換える方向
切換部301a,301bと、油圧アクチュエータ群
2,3の速度及び駆動方向を設定する速度設定器307
a,307bと、速度設定器307a,307bの設定
量に応じて絞り量を変化させる可変絞り部303a,3
03bと、油圧アクチュエータ群2,3の負荷圧力の大
きさに係わらず可変絞り部303a,303bの前後差
圧を所定値に制御する圧力制御弁43a,43bとが設
けられている。また、上記と同様に、油圧ポンプ6と、
この油圧ポンプ6が吐出する圧油によって駆動される油
圧アクチュエータ群7,8と油圧ポンプ6との間に、油
圧ポンプ6から油圧アクチュエータ群7,8に送られる
圧油の送り方向を切り換える方向切換部302a,30
2bと、油圧アクチュエータ群7,8の速度及び駆動方
向を設定する速度設定器308a,308bと、速度設
定器308a,308bの設定量に応じて絞り量を変化
させる可変絞り部304a,304bと、油圧アクチュ
エータ群7,8の負荷圧力の大きさに係わらず可変絞り
部304a,304bの前後差圧を所定値に制御する圧
力制御弁46a,46bとが設けられている。更に、油
圧アクチュエータ群2,3の最高負荷圧力を検出するセ
ンシングライン27と、油圧アクチュエータ群7,8の
最高負荷圧力を検出するセンシングライン28と、吐出
回路11から分岐して絞り84を介しタンクに接続する
バイパスライン88と、バイパスライン88に設けら
れ、油圧ポンプ1の吐出圧力とセンシングライン27で
検出した圧力との差が所定値以上になると開方向に切り
換えるバイパス弁110と、バイパス弁110の出口側
の圧力(以下、油圧ポンプ1側のネガコン圧力という)
を油圧ポンプ1に導くパイロットライン86と、吐出回
路12から分岐して絞り85を介しタンクに接続するバ
イパスライン89と、バイパスライン89に設けられ、
油圧ポンプ6の吐出圧力とセンシングライン28で検出
した圧力との差が所定値以上になると開方向に切り換え
るバイパス弁111と、バイパス弁111の出口側の圧
力(以下、油圧ポンプ6側のネガコン圧力という)を油
圧ポンプ6に導くパイロットライン87とが設けられて
いる。
【0003】ここで、油圧ポンプ1の吐出圧力とセンシ
ングライン27で検出した圧力との差が所定値より低く
なるにしたがって、バイパス弁110は閉方向に作用す
るので、油圧ポンプ1側のネガコン圧力は低下し、同様
に油圧ポンプ6の吐出圧力とセンシングライン28で検
出した圧力との差が所定値より低くなるにしたがって、
バイパス弁111は閉方向に作用するので、油圧ポンプ
6側のネガコン圧力は低下する。
【0004】油圧ポンプ1は可変容量型であり、その吐
出量制御手段としてサーボ機構29が設けられており、
サーボ機構29により、パイロットライン86により導
かれた油圧ポンプ1側のネガコン圧力が予め設定された
値以上になるとポンプ吐出流量を減少させ、その設定さ
れた値より低くなるとポンプ吐出流量を増大させるよう
に油圧ポンプ1の傾転を制御するネガティブ流量制御が
行われる。また、油圧ポンプ6についても同様に、その
吐出量制御手段としてサーボ機構42が設けられてお
り、サーボ機構42により、パイロットライン87によ
り導かれた油圧ポンプ6側のネガコン圧力が予め設定さ
れた値以上になるとポンプ吐出流量を減少させ、その設
定された値より低くなるとポンプ吐出流量を増大させる
ように油圧ポンプ6の傾転を制御するネガティブ流量制
御が行われる。
【0005】油圧ポンプ1の吐出回路11と油圧ポンプ
6の吐出回路12との間は、合・分流切換弁140a,
140bを介して合流ライン13で接続され、合・分流
切換弁140aは吐出回路11と吐出回路12との間を
遮断する分流位置と、油圧ポンプ6側から油圧ポンプ1
側に向かう圧油の流れのみを許すチェック弁51と絞り
50aとを介して吐出回路11と吐出回路12との間を
連通させ、かつ合・分流切換弁140aに対して油圧ポ
ンプ1側の合流ライン13とセンシングライン28とを
接続する合流位置とに切り換え可能な4ポート2位置切
換弁であり、合・分流切換弁140bも吐出回路11と
吐出回路12との間を遮断する分流位置と、油圧ポンプ
1側から油圧ポンプ6側に向かう圧油の流れのみを許す
チェック弁52と絞り50bとを介して吐出回路11と
吐出回路12との間を連通させ、かつ合・分流切換弁1
40bに対して油圧ポンプ6側の合流ライン13とセン
シングライン27とを接続する合流位置とに切り換え可
能な4ポート2位置切換弁である。
【0006】合・分流切換弁140aは、油圧ポンプ1
側のネガコン圧力とバネ78とのバランスにより作動す
る弁であり、バネ78は油圧ポンプ1が該当する油圧ア
クチュエータ群2,3の要求流量に対し吐出流量が不足
し、要求流量を供給しきれない状態になったとき、すな
わち油圧ポンプ1がサチュレーション状態になったとき
のネガコン圧力より油圧ポンプ1側のネガコン圧力が低
くなると合・分流切換弁140aを合流位置に切り換え
るように設定されている。また、合・分流切換弁140
bも、油圧ポンプ6側のネガコン圧力とバネ79とのバ
ランスにより作動する弁であり、バネ79は油圧ポンプ
6が該当する油圧アクチュエータ群7,8の要求流量に
対し吐出流量が不足し、要求流量を供給しきれない状態
になったとき、すなわち油圧ポンプ6がサチュレーショ
ン状態になったときのネガコン圧力より油圧ポンプ6側
のネガコン圧力が低くなると合・分流切換弁140bを
合流位置に切り換えるように設定されている。
【0007】ここで、例えば油圧ポンプ1が該当する油
圧アクチュエータ群2,3の要求流量が油圧ポンプ1の
吐出流量よりも小さく、要求流量に対して余裕があると
きは、合・分流切換弁140aは分流位置にあり、油圧
ポンプ1側は油圧ポンプ6側から独立した回路となる。
【0008】一方、例えば油圧ポンプ1が該当する油圧
アクチュエータ群2,3の要求流量に対し吐出流量が不
足し、要求流量を供給しきれない状態にあるとき、すな
わち油圧ポンプ1がサチュレーション状態にあるとき
は、合・分流切換弁140aは合流位置に切り換えら
れ、絞り50aを介して、油圧ポンプ6の吐出回路12
から油圧ポンプ1の吐出回路11へ圧油が補給可能とな
り、油圧ポンプ6からの圧油は油圧ポンプ1側の油圧ア
クチュエータ群2,3にも供給され、要求流量を確保す
ることができる。また、同時に油圧ポンプ1側の合流ラ
イン13とセンシングライン28とが接続するため、油
圧ポンプ1の吐出圧力と油圧ポンプ6側の油圧アクチュ
エータ群7,8の最高負荷圧力のうち高いほうの圧力が
バイパス弁111に作用して油圧ポンプ6のポンプ吐出
流量が制御されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の合・分流方式は、次に述べるような問題点を有して
いた。
【0010】合・分流切換弁140a,140bのバネ
78,79は、油圧ポンプが該当する油圧アクチュエー
タ群の要求流量に対し吐出流量が不足し、要求流量を供
給しきれないサチュレーション状態になったときのネガ
コン圧力より該当するネガコン圧力が低くなると合・分
流切換弁140a,140bを合流位置に切り換えるよ
うに設定されるが、サチュレーション状態になったとき
のネガコン圧力に合わせてバネ78,79を設定するこ
とが難しく、実際にサチュレーション状態になっても合
・分流切換弁140a,140bが合流位置に切り換わ
らない場合があり、合・分流切換弁の切り換え制御を確
実に行なえないという問題があった。
【0011】本発明の目的は、2つの油圧ポンプの吐出
流量を合流して複数の油圧アクチュエータに供給できる
油圧駆動装置において、合・分流切換弁の切り換え制御
を確実に行なえる油圧駆動装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、上記目的を達成するため、第1及び第
2の可変容量型の油圧ポンプと、この第1及び第2の油
圧ポンプが吐出する圧油によってそれぞれ駆動される第
1及び第2の油圧アクチュエータ群と、前記第1及び第
2の油圧ポンプから前記第1及び第2の油圧アクチュエ
ータ群に供給される圧油の流れを制御する第1及び第2
の方向切換弁群と、前記第1の方向切換弁群の前後差圧
をそれぞれ同じに制御する第1の圧力制御弁と、前記第
2の方向切換弁群の前後差圧をそれぞれ同じに制御する
第2の圧力制御弁と、前記第1及び第2の油圧ポンプの
吐出回路からそれぞれ分岐してタンクに接続する第1及
び第2のバイパスラインと、前記第1のバイパスライン
に設けられ、前記第1の方向切換弁群の操作量が大きく
なると絞り量を大きくする第1の可変絞りと、前記第2
のバイパスラインに設けられ、前記第2の方向切換弁群
の操作量が大きくなると絞り量を大きくする第2の可変
絞りと、前記第1及び第2の可変絞りの出口側にそれぞ
れ設けられ、それらの出口側にそれぞれ圧力を発生させ
る第1及び第2の絞りと、前記第1の絞りで発生した圧
力を検出し、その圧力に応じて前記第1の油圧ポンプの
吐出流量を制御する第1の吐出量制御手段と、前記第2
の絞りで発生した圧力を検出し、その圧力に応じて前記
第2の油圧ポンプの吐出流量を制御する第2の吐出量制
御手段とを備えたネガティブ流量制御による油圧駆動装
置において、前記第1の油圧ポンプの吐出回路と前記第
2の油圧ポンプの吐出回路との間に設けられ、両吐出回
路を遮断する分流位置と、両吐出回路を連通させる合流
位置とに切り換え可能な合流回路と、前記第1及び第2
の油圧ポンプのうち一方の油圧ポンプが最大傾転位置に
達し、かつ他方の油圧ポンプの吐出圧力が前記一方の油
圧ポンプの吐出圧力よりも高いときに前記合流回路を分
流位置から合流位置に切り換える合・分流切り換え制御
手段とを備えるものとする。
【0013】以上のように構成した本発明では、合・分
流切り換え制御手段は第1及び第2の油圧ポンプのうち
一方の油圧ポンプが最大傾転位置に達し、かつ他方の油
圧ポンプの吐出圧力が一方の油圧ポンプの吐出圧力より
も高いときに合流回路を分流位置から合流位置に切り換
える。このように油圧ポンプが該当する油圧アクチュエ
ータ群の要求流量に対して吐出流量が不足し、要求流量
を供給しきれない状態にあるかどうかを、油圧ポンプが
最大傾転位置に達したかどうかにより検出して、合流回
路を切り換え制御することにより、油圧ポンプがサチュ
レーション状態になったかどうかを確実に検出でき、合
・分流切り換え制御手段の切り換え制御を確実に行うこ
とができる。
【0014】(2)本発明は、上記目的を達成するた
め、第1及び第2の可変容量型油圧ポンプと、この第1
及び第2の油圧ポンプが吐出する圧油によってそれぞれ
駆動される第1及び第2の油圧アクチュエータ群と、前
記第1及び第2の油圧ポンプから前記第1及び第2の油
圧アクチュエータ群に供給される圧油の流れを制御する
第1及び第2の方向切換弁群と、前記第1の方向切換弁
群の前後差圧をそれぞれ同じに制御する第1の圧力制御
弁と、前記第2の方向切換弁群の前後差圧をそれぞれ同
じに制御する第2の圧力制御弁と、前記第1及び第2の
方向切換弁群をそれぞれ操作する第1及び第2の操作レ
バー群と、前記第1の操作レバー群からの操作量を検出
し、その操作量に応じて前記第1の油圧ポンプの吐出流
量を制御する第1の吐出量制御手段と、前記第2の操作
レバー群の操作量を検出し、その操作量に応じて前記第
2の油圧ポンプの吐出流量を制御する第2の吐出量制御
手段とを備えたポジティブ流量制御による油圧駆動装置
において、前記第1の油圧ポンプの吐出回路と前記第2
の油圧ポンプの吐出回路との間に設けられ、両吐出回路
を遮断する分流位置と、両吐出回路を連通させる合流位
置とに切り換え可能な合流回路と、前記第1及び第2の
油圧ポンプのうち一方の油圧ポンプが最大傾転位置に達
し、かつ他方の油圧ポンプの吐出圧力が前記一方の油圧
ポンプの吐出圧力よりも高いときに前記合流回路を分流
位置から合流位置に切り換える合・分流切り換え制御手
段とを備えるものとする。
【0015】本発明においても、上記(1)と同様に、
油圧ポンプがサチュレーション状態になったかどうかを
確実に検出でき、合・分流切り換え制御手段の切り換え
制御を確実に行うことができる。
【0016】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記合流回路は絞りを内蔵し、前記合流位置
においてその絞りを介して前記第1の油圧ポンプの吐出
回路と前記第2の油圧ポンプの吐出回路とを連通させる
ものとする。
【0017】このように合流回路に絞りを内蔵し、合流
位置においてその絞りを介して第1及び第2の油圧ポン
プの吐出回路を連通させることにより、合流供給側の油
圧ポンプの吐出流量が全て被合流側に供給されることは
なく、合流供給側の油圧アクチュエータ群にも確実に圧
油が供給され、操作が必要な全ての油圧アクチュエータ
に適切に圧油を供給でき、作業のスピードアップが図れ
る。
【0018】(4)また、上記(1)又は(2)におい
て、好ましくは、前記合流回路は、前記第1の油圧ポン
プの吐出回路と前記第2の油圧ポンプの吐出回路を接続
する合流ラインと、この合流ラインに配置され、前記分
流位置と前記合流位置とに切り換え可能な単一の合・分
流切換弁とを含むものとする。
【0019】このように合流回路を1つの合・分流切換
弁で構成することにより、合流回路の構成が簡素化す
る。
【0020】(5)更に、上記(1)又は(2)におい
て、好ましくは、前記合流回路は、前記第1の油圧ポン
プの吐出回路と前記第2の油圧ポンプの吐出回路を接続
する2つの合流ラインと、これらの2つの合流ラインに
配置され、前記分流位置では前記2つの合流ラインを両
方共遮断し、前記合流位置では前記第1及び第2の油圧
ポンプの吐出圧力のいずれが高いかに応じて前記2つの
合流ラインの一方を連通し、他方を遮断する合・分流切
換弁と、前記2つの合流ラインにそれぞれ配置され、前
記合・分流切換弁により関連する合流ラインが連通した
とき、高圧側の吐出回路から低圧側の吐出回路への圧油
の流れのみを許すチェック弁とを含むものとする。
【0021】このように合流回路を2つの合流ラインと
合・分流切換弁で構成し、更にその2つの合流ラインに
それぞれチェック弁を設けることにより、ポンプ吐出圧
力の急変による逆流を防止することができる。
【0022】(6)また、上記(1)又は(2)におい
て、好ましくは、前記合・分流切り換え制御手段は、前
記第1の油圧ポンプが最大傾転位置に達したことを検出
する第1の最大傾転検出手段と、前記第2の油圧ポンプ
が最大傾転位置に達したことを検出する第2の最大傾転
検出手段と、前記第1及び第2の油圧ポンプのうちいず
れの吐出圧力が高いかを検出する圧力比較検出手段と、
前記第1及び第2の最大傾転検出手段で前記一方の油圧
ポンプが最大傾転位置に達したことが検出され、かつ前
記圧力比較検出手段で前記他方の油圧ポンプの吐出圧力
が前記一方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高いことが検
出されると、前記合流回路を分流位置から合流位置に切
り換える指令信号を出力する指令出力手段とを含むもの
とする。
【0023】(7)上記(6)において、好ましくは、
前記第1及び第2の最大傾転検出手段は、それぞれ、前
記第1及び第2の油圧ポンプの傾転位置とリンクするこ
とにより最大傾転位置に達したことを知る機械的検出手
段である。
【0024】このように第1及び第2の最大傾転検出手
段を機械的検出手段とすることにより、合・分流切り換
え制御手段を純油圧的な回路で構成することができる。
【0025】(8)また、上記(6)において、前記第
1及び第2の最大傾転検出手段は、それぞれ、前記第1
及び第2の油圧ポンプのそれぞれの傾転位置を電気的に
検出する傾転角センサであってもよい。
【0026】このように第1及び第2の最大傾転検出手
段を電気的な傾転角センサとすることにより、油圧ポン
プの吐出量制御を電気制御で行う場合に通常設けられて
いる既存の傾転角センサを合・分流制御に共用すること
ができる。
【0027】(9)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記合・分流切り換え制御手段は、前記第1
及び第2の油圧ポンプのうち一方の油圧ポンプが最大傾
転位置に達し、かつ他方の油圧ポンプの吐出圧力が前記
一方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高く、更に前記他方
の油圧ポンプが該当する油圧アクチュエータ群の要求流
量に対し吐出流量に余裕のあるときに前記合流回路を分
流位置から合流位置に切り換えるものとする。
【0028】このように合流供給側の油圧ポンプが該当
する油圧アクチュエータ群の要求流量に対し吐出流量に
余裕のあるときにのみ合流回路を分流位置から合流位置
に切り換えることにより、余裕がないにも係わらず合流
することで合流供給側の油圧アクチュエータ群が供給流
量不足となることがなく、適切な合流を行うことができ
る。
【0029】(10)上記(8)において、好ましく
は、前記第1の可変絞りの前後差圧を前記第1の方向切
換弁群の前後差圧と同じに制御する第3の圧力制御弁
と、前記第2の可変絞りの前後差圧を前記第2の方向切
換弁群の前後差圧と同じに制御する第4の圧力制御弁と
を更に備え、前記合・分流切り換え制御手段は、前記第
1の絞りで発生した圧力が所定値より低くなると作動す
る第1のサチュレーション検出弁と、前記第2の絞りで
発生した圧力が所定値より低くなると作動する第2のサ
チュレーション検出弁とを含み、これら第1及び第2の
サチュレーション検出弁により前記他方の油圧ポンプが
要求流量に対し吐出流量に余裕があるかどうかを検出す
るものとする。
【0030】(11)上記(1)において、好ましく
は、前記第1及び第2の吐出量制御手段は、それぞれ、
ポンプ吐出圧力と前記第1及び第2の絞りで発生した圧
力とポンプ傾転位置に基づきネガティブ流量制御による
第1の目標ポンプ傾転を演算するネガティブ流量制御演
算手段と、ポンプ吐出圧力とポンプ傾転角と原動機回転
数とに基づき馬力制御による第2の目標ポンプ傾転を演
算する馬力制御演算手段と、前記第1及び第2の目標ポ
ンプ傾転の小さい方を選択し対応する油圧ポンプを制御
する手段とを含み、前記合・分流切り換え制御手段は、
前記第1の目標ポンプ傾転と前記第2の目標ポンプ傾転
を比較する手段を含み、前記第1及び第2の油圧ポンプ
のうち一方の油圧ポンプが最大傾転位置に達し、かつ他
方の油圧ポンプの吐出圧力が前記一方の油圧ポンプの吐
出圧力よりも高く、更に前記第1の目標ポンプ傾転と前
記第2の目標ポンプ傾転の比較する手段により前記他方
の油圧ポンプが要求流量に対し吐出流量に余裕があるか
どうかを検出して前記他方の油圧ポンプが該当する油圧
アクチュエータ群の要求流量に対し吐出流量に余裕のあ
るときに前記合流回路を分流位置から合流位置に切り換
えるものとする。
【0031】このように目標ポンプ傾転の比較により他
方の油圧ポンプが要求流量に対し吐出流量に余裕がある
かどうかを検出することにより、合流供給側の油圧ポン
プが実際にサチュレーション状態になる前に、合流回路
を分流位置に切り換えることができ、安定した合・分流
作用が得られる。
【0032】(12)上記(2)において、好ましく
は、前記第1及び第2の吐出量制御手段は、それぞれ、
ポンプ吐出圧力と前記第1及び第2の操作レバー群の操
作量とポンプ傾転位置に基づきポジティブ流量制御によ
る第1の目標ポンプ傾転を演算するポジティブ流量制御
演算手段と、ポンプ吐出圧力とポンプ傾転角と原動機回
転数とに基づき馬力制御による第2の目標ポンプ傾転を
演算する馬力制御演算手段と、前記第1及び第2の目標
ポンプ傾転の小さい方を選択し対応する油圧ポンプを制
御する手段とを含み、前記合・分流切り換え制御手段
は、前記第1の目標ポンプ傾転と前記第2の目標ポンプ
傾転を比較する手段を含み、前記第1及び第2の油圧ポ
ンプのうち一方の油圧ポンプが最大傾転位置に達し、か
つ他方の油圧ポンプの吐出圧力が前記一方の油圧ポンプ
の吐出圧力よりも高く、更に前記第1の目標ポンプ傾転
と前記第2の目標ポンプ傾転の比較する手段により前記
他方の油圧ポンプが要求流量に対し吐出流量に余裕があ
るかどうかを検出して前記他方の油圧ポンプが該当する
油圧アクチュエータ群の要求流量に対し吐出流量に余裕
のあるときに前記合流回路を分流位置から合流位置に切
り換えるものとする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0034】まず、本発明の第1の実施形態を図1及び
図2により説明する。
【0035】図1において、本発明の第1の実施形態に
おける油圧駆動装置は、原動機38によって駆動される
油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1が吐出する圧油によ
って駆動される油圧アクチュエータ2,3を含む油圧ア
クチュエータ群(以下、油圧アクチュエータ群2,3と
いう)と、油圧ポンプ1と油圧アクチュエータ群2,3
の間に設けられ、油圧ポンプ1から油圧アクチュエータ
群2,3に送られる圧油の流量を制御しかつ圧油の送り
方向を切り換える方向切換弁4,5を含む方向切換弁群
(以下、方向切換弁群4,5という)と、方向切換弁群
4,5を操作する操作レバー26a,26bを含む操作
レバー群(以下、操作レバー群26a,26bという)
と、操作レバー群26a,26bの操作量に応じてそれ
ぞれ発生するパイロット圧のうち最も高いパイロット圧
を検出するパイロットライン98と、油圧アクチュエー
タ群2,3の最も高い負荷圧力(以下、最高負荷圧力と
いう)を検出するチェック弁27a,27bを含むセン
シングライン27と、このセンシングライン27で検出
した最高負荷圧力が作用し、方向切換弁群4,5のそれ
ぞれに内蔵されるメータインの可変絞りの出口側の圧力
を当該最高負荷圧力と同じに制御して方向切換弁群4,
5の前後差圧をそれぞれ同じにする圧力制御弁43,4
4を含む圧力制御弁群(以下、圧力制御弁群43,44
という)と、油圧ポンプ1の吐出回路11から分岐して
タンク180に接続するバイパスライン88とを備えて
いる。
【0036】また、これと同様に、原動機38によって
駆動される油圧ポンプ6と、この油圧ポンプ6が吐出す
る圧油によって駆動される油圧アクチュエータ7,8を
含む油圧アクチュエータ群(以下、油圧アクチュエータ
群7,8という)と、油圧ポンプ6と油圧アクチュエー
タ群7,8の間に設けられ、油圧ポンプ6から油圧アク
チュエータ群7,8に送られる圧油の流量を制御しかつ
圧油の送り方向を切り換える方向切換弁9,10を含む
方向切換弁群(以下、方向切換弁群9,10という)
と、方向切換弁群9,10を操作する操作レバー26
c,26dを含む操作レバー群(以下、操作レバー群2
6c,26dという)と、操作レバー群26c,26d
の操作量に応じてそれぞれ発生するパイロット圧のうち
最も高いパイロット圧を検出するパイロットライン99
と、油圧アクチュエータ群7,8の最も高い負荷圧力
(以下、最高負荷圧力という)を検出するチェック弁2
8a,28bを含むセンシングライン28と、このセン
シングライン28で検出した最高負荷圧力が作用し、方
向切換弁群9,10のそれぞれに内蔵されるメータイン
の可変絞りの出口側の圧力を当該最高負荷圧力と同じに
制御して方向切換弁群9,10の前後差圧をそれぞれ同
じにする圧力制御弁45,46を含む圧力制御弁群(以
下、圧力制御弁群45,46という)と、油圧ポンプ6
の吐出回路12から分岐してタンク181に接続するバ
イパスライン89とを備えている。
【0037】バイパスライン88は、パイロットライン
98のパイロット圧が作用してそのパイロット圧が高い
ほど絞り量を大きくする可変絞り80と、可変絞り80
の出口側に位置し、可変絞り80の出口側に圧力を発生
させる絞り84と、可変絞り80と絞り84との間に位
置し、センシングライン27で検出した最高負荷圧力が
作用して可変絞り80の出口側の圧力を当該最高負荷圧
力に制御して可変絞り80の前後差圧を方向切換弁群
4,5の前後差圧と同じにする圧力制御弁82とを有す
る。
【0038】また、これと同様に、バイパスライン89
も、パイロットライン99のパイロット圧が作用してそ
のパイロット圧が高いほど絞り量を大きくする可変絞り
81と、可変絞り81の出口側に位置し、可変絞り81
の出口側に圧力を発生させる絞り85と、可変絞り81
と絞り85との間に位置し、センシングライン28で検
出した最高負荷圧力が作用して可変絞り81の出口側の
圧力を当該最高負荷圧力に制御して可変絞り81の前後
差圧を方向切換弁群9,10の前後差圧と同じにする圧
力制御弁83とを有する。
【0039】油圧ポンプ1は可変容量型であり、その吐
出量制御手段として圧力検出弁20とサーボ機構29が
設けられている。圧力検出弁20は、絞り84の入口側
から分岐するパイロットライン86に接続し、絞り84
で発生した圧力(以下、油圧ポンプ1側のネガコン圧力
という)を検出し、サーボ機構29は、圧力検出弁20
で検出されたネガコン圧力に応じて油圧ポンプ1の傾転
を制御する。
【0040】油圧ポンプ6も可変容量型であり、その吐
出量制御手段として圧力検出弁24とサーボ機構42が
設けられている。圧力検出弁24は、絞り85の入口側
から分岐するパイロットライン87に接続し、絞り85
で発生した圧力(以下、油圧ポンプ6側のネガコン圧力
という)を検出し、サーボ機構42は、圧力検出弁20
で検出されたネガコン圧力に応じて油圧ポンプ6の傾転
を制御する。
【0041】つまり、油圧ポンプ1,6はネガティブ流
量制御により吐出流量の制御が行われる。
【0042】油圧ポンプ1の吐出回路11と油圧ポンプ
6の吐出回路12との間には合流回路100が設けられ
ている。合流回路100は両吐出回路11,12を接続
する合流ライン13と、合流ライン13上に設置された
合・分流切換弁14とで構成され、合・分流切換弁14
は両吐出回路11,12を遮断する分流位置と、両吐出
回路11,12を絞り50を介して連通させる合流位置
とに切り換え可能な2ポート2位置切換弁である。
【0043】また、合・分流切換弁14は油圧パイロッ
ト切り換え方式であり、その切り換え手段として、油圧
パイロットポンプ16、回路圧比較検出弁60、最大傾
転検出弁61,62、シャトル弁63と、それらを繋ぐ
パイロットライン64〜69とからなる合・分流切り換
え制御回路200が設けられている。
【0044】合・分流切り換え制御回路200におい
て、回路圧比較検出弁60は油圧ポンプ1,6の吐出回
路11,12の差圧により作動する弁であり、油圧ポン
プ6の吐出圧力が油圧ポンプ1の吐出圧力より高いとき
は図示右側の第1の位置に切り換わり、油圧パイロット
ポンプ16からのパイロット圧を最大傾転検出弁61に
伝え、油圧ポンプ1の吐出圧力が油圧ポンプ6の吐出圧
力より高いときは図示左側の第2の位置に切り換わり、
油圧パイロットポンプ16からのパイロット圧を最大傾
転検出弁62に伝え、両ポンプ1,6の吐出圧力が等し
いときは図示中央の中立位置に保たれ、油圧パイロット
ポンプ16のパイロット圧をタンクに落とす。
【0045】最大傾転検出弁61は油圧ポンプ1が最大
傾転位置に達すると油圧ポンプ1の傾転とリンクして作
動する弁であり、油圧ポンプ1が最大傾転位置に達する
前は図示右側の第1の位置にあり、回路圧比較検出弁6
0より伝えられたパイロット圧を遮断し、油圧ポンプ1
が最大傾転位置に達すると図示左側の第2の位置に切り
換わり、回路圧比較検出弁60より伝えられたパイロッ
ト圧をパイロットライン67を介してシャトル弁63に
伝える。最大傾転検出弁62も同様に油圧ポンプ6が最
大傾転位置に達すると油圧ポンプ6の傾転とリンクして
作動する弁であり、油圧ポンプ6が最大傾転位置に達す
る前は図示左側の第1の位置にあり、回路圧比較検出弁
60より伝えられたパイロット圧を遮断し、油圧ポンプ
6が最大傾転位置に達すると図示右側の第2の位置に切
り換わり、回路圧比較検出弁60より伝えられたパイロ
ット圧をパイロットライン68を介してシャトル弁63
に伝える。
【0046】シャトル弁63はパイロットライン67,
68の高圧側の圧力を選択し、これを指令信号として合
・分流切換弁14に伝える。
【0047】以下、合・分流切り換え制御回路200に
よる合・分流切換弁14の切り換え制御について説明す
る。
【0048】油圧ポンプ1が最大傾転位置に達すると油
圧ポンプ1の傾転とリンクする最大傾転検出弁61は図
示左側の第2の位置に切り換わり、回路圧比較検出弁6
0からの圧力をシャトル弁63に伝える。また、パイロ
ットライン18に比べパイロットライン23の圧力が高
いとき、すなわち油圧ポンプ1の吐出圧力に比べ油圧ポ
ンプ6の吐出圧力が高いときは、回路圧比較検出弁60
は図示右側の第1の位置に切り換わり、油圧パイロット
ポンプ16からのパイロット圧を最大傾転検出弁61に
伝える。これにより油圧パイロットポンプ16のパイロ
ット圧は指令信号として合・分流切換弁14に伝えら
れ、合・分流切換弁14は分流位置から絞り50を備え
た合流位置に切り換えられ、油圧ポンプ6の吐出流量を
油圧ポンプ1側の吐出回路11に供給する。このとき、
油圧ポンプ6の吐出流量は絞り50を介して油圧ポンプ
1側に供給されるので、油圧ポンプ6の吐出流量の全量
が油圧ポンプ1側に供給されることはなく、一部が油圧
ポンプ1側に供給され、残りは油圧ポンプ6側の油圧ア
クチュエータ群7,8に供給される。このため、合流供
給側である油圧ポンプ6に属する油圧アクチュエータ群
7,8にも確実に圧油を供給しつつ合流を行うことがで
きる。
【0049】油圧ポンプ1が最大傾転位置にないとき又
は油圧ポンプ1が最大傾転位置に達しても油圧ポンプ1
の吐出圧力が油圧ポンプ6の吐出圧力より高いときは、
合・分流切換弁14を分流位置に保つ。
【0050】同じように、油圧ポンプ6が最大傾転位置
に達すると油圧ポンプ6の傾転とリンクする最大傾転検
出弁62は図示右側の第2の位置に切り換わり、回路圧
比較検出弁60からの圧力をシャトル弁63に伝える。
また、パイロットライン23に比べパイロットライン1
8の圧力が高いとき、すなわち油圧ポンプ6の吐出圧力
に比べ油圧ポンプ1の吐出圧力が高いときは、回路圧比
較検出弁60は図示左側の第2の位置に切り換わり、油
圧パイロットポンプ16からのパイロット圧を最大傾転
検出弁62に伝える。これにより油圧パイロットポンプ
16からのパイロット圧は指令信号として合・分流切換
弁14に伝えられ、合・分流切換弁14は分流位置から
絞り50を備えた合流位置に切り換えられ、油圧ポンプ
1の吐出流量を絞り50を介して油圧ポンプ6側の吐出
回路12に供給する。このとき、油圧ポンプ1の吐出流
量は絞り50を介して油圧ポンプ6側に供給されるの
で、油圧ポンプ1の吐出流量の全量が油圧ポンプ6側に
供給されることはなく、一部が油圧ポンプ6側に供給さ
れ、残りは油圧ポンプ1側の油圧アクチュエータ群2,
3に供給される。このため、合流供給側である油圧ポン
プ1に属する油圧アクチュエータ群2,3にも確実に圧
油を供給しつつ合流を行うことができる。
【0051】油圧ポンプ6が最大傾転位置にないとき又
は油圧ポンプ6が最大傾転位置に達しても油圧ポンプ6
の吐出圧力が油圧ポンプ1の吐出圧力より高いときは、
合・分流切換弁14を分流位置に保つ。
【0052】次に、本実施形態における合・分流方式で
分流位置から合流位置に切り換えられたときのポンプ吐
出流量の変化を図2を用いて以下に説明する。
【0053】図2において、例えば、油圧ポンプ1,6
が全馬力制御により半分ずつの馬力配分で吐出流量を制
限制御されており、この状態でネガティブ流量制御によ
り流量吐出を行っているとする。ここで、油圧ポンプ1
がポンプ吐出圧力100Kg/cm2で最大傾転位置A
点においてαの流量を吐出し、油圧ポンプ6が油圧ポン
プ1よりも高いポンプ吐出圧力250Kg/cm2で馬
力流量制限範囲以内のB点においてβの流量を吐出して
システムを作動しているとする。このとき、油圧ポンプ
1側の油圧アクチュエータ群2,3の要求流量がα+γ
であるとき、この流量を油圧ポンプ1,6の合流により
補うこととし、合・分流切換弁14を合流位置に切り換
える。これにより、油圧ポンプ6は図2に示す250K
g/cm2の吐出圧力のD点において馬力制限限度まで
γ分の吐出流量を増加させ、その増加量を油圧ポンプ1
側の吐出回路11に合流させて、油圧ポンプ1が図2に
示すC点で、最大傾転位置A点における吐出流量α以上
のα+γの流量を吐出をしているかのようになる。
【0054】以上のように本実施形態によれば、合・分
流切換弁14は、油圧ポンプ1,6のうち一方の油圧ポ
ンプが最大傾転位置に達し、かつ他方の油圧ポンプの吐
出圧力が一方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高いときに
分流位置から合流位置に切り換える。このように油圧ポ
ンプ1,6が該当する油圧アクチュエータ群の要求流量
に対して吐出流量が不足し、要求流量を供給しきれない
状態にあるかどうかを、油圧ポンプが最大傾転位置に達
したかどうかにより検出して、合流回路100を切り換
え制御することにより、油圧ポンプ1,6がサチュレー
ション状態になったかどうかを確実に検出でき、合・分
流切り換え制御を確実に行うことができる。
【0055】また、合・分流切換弁14の合流位置では
絞り50を介して油圧ポンプ1,6の吐出回路11,1
2を連通させるので、合流供給側の油圧ポンプの吐出流
量が全て被合流側に供給されることはなく、合流供給側
の油圧アクチュエータ群にも確実に圧油が供給され、操
作が必要な全ての油圧アクチュエータに適切に圧油を供
給でき、適切な複合操作が行え作業のスピードアップが
図れる。
【0056】また、本実施形態においては、合流回路1
00を1つの合・分流切換弁14で構成したので、合流
回路の構成が極めて簡素である。
【0057】本発明の第2の実施形態を図3により説明
する。図中、図1に示すものと同等の部材には同じ符号
を付し、説明を省略する。
【0058】図3において、油圧ポンプ1の吐出回路1
1と油圧ポンプ6の吐出回路12との間には合流回路1
00Aが設けられている。合流回路100Aは両吐出回
路11,12を接続する2つの合流ライン13a,13
bと、この2つの合流ライン13a,13b上にそれぞ
れ設置された2つの合・分流切換弁14a,14bとで
構成され、合・分流切換弁14aは両吐出回路11,1
2を遮断する分流位置と、両吐出回路11,12を絞り
50aを介して連通させる合流位置とに切り換え可能な
2ポート2位置切換弁であり、合・分流切換弁14bも
両吐出回路11,12を遮断する分流位置と、両吐出回
路11,12を絞り50bを介して連通させる合流位置
とに切り換え可能な2ポート2位置切換弁である。ま
た、合・分流切換弁14aはその合流位置において油圧
ポンプ6から油圧ポンプ1に向かう圧油の流れのみを許
すチェック弁51を内蔵し、合・分流切換弁14bはそ
の合流位置において油圧ポンプ1から油圧ポンプ6に向
かう圧油の流れのみを許すチェック弁52を内蔵してい
る。
【0059】また、合・分流切換弁14a,14bは、
第1の実施形態と同様、油圧パイロット切り換え方式で
あり、その切り換え手段として合・分流切り換え制御回
路200Aが設けられている。合・分流切り換え制御回
路200Aは、図1に示す合・分流切り換え制御回路2
00からシャトル弁63とパイロットライン69をとっ
た構成となっており、最大傾転検出弁61から出力され
た圧力がパイロットライン69aを介し直接指令信号と
して合・分流切換弁14aに伝えられ、最大傾転検出弁
62から出力された圧力がパイロットライン69bを介
し直接指令信号として合・分流切換弁14bに伝えられ
る。
【0060】以上のように構成した本実施形態において
は、油圧ポンプ1が最大傾転位置に達すると最大傾転検
出弁61は図示左側の第2の位置に切り換わり、回路圧
比較検出弁60からの圧力を合・分流切換弁14aに伝
える。また、パイロットライン18に比べパイロットラ
イン23の圧力が高いとき、すなわち油圧ポンプ1の吐
出圧力に比べ油圧ポンプ6の吐出圧力が高いときは、回
路圧比較検出弁60は図示右側の第1の位置に切り換わ
り、油圧パイロットポンプ16からのパイロット圧を最
大傾転検出弁61に伝える。これにより油圧パイロット
ポンプ16のパイロット圧力は指令信号として合・分流
切換弁14aに伝えられ、合・分流切換弁14aは分流
位置から絞り50a及びチェック弁51を備えた合流位
置に切り換えられ、油圧ポンプ6の吐出流量を油圧ポン
プ1側の吐出回路11に供給する。このとき、油圧ポン
プ6の吐出流量は絞り50aを介して油圧ポンプ1側に
供給されるので、油圧ポンプ6の吐出流量の全量が油圧
ポンプ1側に供給されることはなく、一部が油圧ポンプ
1側に供給され、残りは油圧ポンプ6側の油圧アクチュ
エータ群7,8に供給される。このため、合流供給側で
ある油圧ポンプ6に属する油圧アクチュエータ群7,8
にも確実に圧油を供給しつつ合流を行うことができる。
また、チェック弁51を介して供給するため、ポンプ吐
出圧力の急変による逆流を防止することができる。
【0061】油圧ポンプ1が最大傾転位置にないとき又
は油圧ポンプ1が最大傾転位置に達しても油圧ポンプ1
の吐出圧力が油圧ポンプ6の吐出圧力より高いときは、
合・分流切換弁14aを分流位置に保つ。
【0062】同じように、油圧ポンプ6が最大傾転位置
に達すると最大傾転検出弁62は図示右側の第2の位置
に切り換わり、回路圧比較検出弁60からの圧力を合・
分流切換弁14bに伝える。また、パイロットライン2
3に比べパイロットライン18の圧力が高いとき、すな
わち油圧ポンプ6の吐出圧力に比べ油圧ポンプ1の吐出
圧力が高いときは、回路圧比較検出弁60は図示左側の
第2の位置に切り換わり、油圧パイロットポンプ16か
らのパイロット圧を最大傾転検出弁62に伝える。これ
により油圧パイロットポンプ16からのパイロット圧は
指令信号として合・分流切換弁14bに伝えられ、合・
分流切換弁14bは分流位置から絞り50b及びチェッ
ク弁52を備えた合流位置に切り換えられ、油圧ポンプ
1の吐出流量を絞り50b及びチェック弁52を介して
油圧ポンプ6側の吐出回路12に供給する。このとき、
油圧ポンプ1の吐出流量は絞り50bを介して油圧ポン
プ6側に供給されるので、油圧ポンプ1の吐出流量の全
量が油圧ポンプ6側に供給されることはなく、一部が油
圧ポンプ6側に供給され、残りは油圧ポンプ1側の油圧
アクチュエータ群2,3に供給される。このため、合流
供給側である油圧ポンプ1に属する油圧アクチュエータ
群2,3にも確実に圧油を供給しつつ合流を行うことが
できる。また、チェック弁52を介して供給するため、
ポンプ吐出圧力の急変による逆流を防止することができ
る。
【0063】油圧ポンプ6が最大傾転位置にないとき又
は油圧ポンプ6が最大傾転位置に達しても油圧ポンプ6
の吐出圧力が油圧ポンプ1の吐出圧力より高いときは、
合・分流切換弁14bを分流位置に保つ。
【0064】したがって、本実施形態によれば、第1の
実施形態と同様な効果が得られるとともに、合流ライン
13a,13bにチェック弁51,52を設けたので、
ポンプ吐出圧力の急変による逆流を防止することができ
る。
【0065】本発明の第3の実施形態を図4により説明
する。図中、図1及び図3に示すものと同等の部材には
同じ符号を付し、説明を省略する。
【0066】図4において、合流回路100Aの合・分
流切換弁14a,14bの切り換え手段として合・分流
切り換え制御回路200Bが設けられている。合・分流
切り換え制御回路200Bはサチュレーション検出弁7
0,71が追加されている点を除いて、図4に示す第2
の実施形態と実質的に同じである。ただし、回路圧比較
検出弁60Bは油圧ポンプ6の吐出圧力が油圧ポンプ1
の吐出圧力より高いときは図示右側の第1の位置に切り
換わり、油圧ポンプ1の吐出圧力が油圧ポンプ6の吐出
圧力より高いときは図示左側の第2の位置に切り換わる
構成となっており、第1の位置において、油圧パイロッ
トポンプ16からのパイロット圧をパイロットライン6
5aを介してサチュレーション検出弁70に伝え、第2
の位置において、油圧パイロットポンプ16からのパイ
ロット圧をパイロットライン66aを介してサチュレー
ション検出弁71に伝える。
【0067】サチュレーション検出弁70は油圧ポンプ
6側のネガコン圧力とバネ72とのバランスにより作動
する弁であり、当該ネガコン圧力がバネ72の設定値
(ネガコン設定圧)に保たれているときは図示右側の第
1の位置にあり、回路圧比較検出弁60Bからの圧力を
パイロットライン65bを介して最大傾転検出弁61に
伝え、油圧ポンプ6側のネガコン圧力がバネ72の設定
値よりも低くなると図示左側の第2の位置に切り換わ
り、回路圧比較検出弁60Bからの圧力を遮断する。
【0068】サチュレーション検出弁71も油圧ポンプ
1側のネガコン圧力とバネ73とのバランスにより作動
する弁であり、当該ネガコン圧力がバネ73の設定値
(ネガコン設定圧)に保たれているときは図示左側の第
1の位置にあり、回路圧比較検出弁60Bからの圧力を
パイロットライン66bを介して最大傾転検出弁62に
伝え、油圧ポンプ1側のネガコン圧力がバネ73の設定
値よりも低くなると図示右側の第2の位置に切り換わ
り、回路圧比較検出弁60Bからの圧力を遮断する。
【0069】以上のように構成した本実施形態において
は、油圧ポンプ1が最大傾転位置に達すると最大傾転検
出弁61は図示左側の第2の位置に切り換わり、サチュ
レーション検出弁70からの圧力を合・分流切換弁14
aに伝える。また、サチュレーション検出弁70は、油
圧ポンプ6が該当する油圧アクチュエータ群7,8の要
求流量に対して吐出流量に余裕があり、すなわち油圧ポ
ンプ6がサチュレーション状態になく、油圧ポンプ6側
のネガコン圧力がバネ72の設定値に保たれているとき
は、図示右側の第1の位置にあり、回路圧比較検出弁6
0Bからの圧力を最大傾転検出弁61に伝える。更に、
油圧ポンプ1の吐出圧力に比べ油圧ポンプ6の吐出圧力
が高いときは、回路圧比較検出弁60Bは図示右側の第
1の位置に切り換わり、油圧パイロットポンプ16から
のパイロット圧をサチュレーション検出弁70に伝え
る。これにより油圧パイロットポンプ16のパイロット
圧力は指令信号として合・分流切換弁14aに伝えら
れ、合・分流切換弁14aは分流位置から絞り50a及
びチェック弁51を備えた合流位置に切り換えられ、油
圧ポンプ6の吐出流量を油圧ポンプ1側の吐出回路11
に供給する。
【0070】油圧ポンプ1が最大傾転位置にないとき又
は油圧ポンプ6が油圧アクチュエータ群7,8の要求流
量に対して吐出流量が不足し余裕のないとき又は油圧ポ
ンプ1の吐出圧力が油圧ポンプ6の吐出圧力より高いと
きは、合・分流切換弁14aを分流位置に保つ。
【0071】同じように、油圧ポンプ6が最大傾転位置
に達すると最大傾転検出弁62は図示右側の第2の位置
に切り換わり、サチュレーション検出弁71からの圧力
を合・分流切換弁14bに伝える。また、サチュレーシ
ョン検出弁71は、油圧ポンプ1が該当する油圧アクチ
ュエータ群2,3の要求流量に対して吐出流量に余裕が
あり、すなわち油圧ポンプ1がサチュレーション状態に
なく、油圧ポンプ1側のネガコン圧力がバネ73の設定
値に保たれているときは、図示左側の第1の位置にあ
り、回路圧比較検出弁60Bからの圧力を最大傾転検出
弁62に伝える。更に、油圧ポンプ6の吐出圧力に比べ
油圧ポンプ1の吐出圧力が高いときは、回路圧比較検出
弁60Bは図示左側の第2の位置に切り換わり、油圧パ
イロットポンプ16からのパイロット圧をサチュレーシ
ョン検出弁71に伝える。これにより油圧パイロットポ
ンプ16のパイロット圧力は指令信号として合・分流切
換弁14bに伝えられ、合・分流切換弁14bは分流位
置から絞り50b及びチェック弁52を備えた合流位置
に切り換えられ、油圧ポンプ1の吐出流量を油圧ポンプ
6側の吐出回路12に供給する。
【0072】油圧ポンプ6が最大傾転位置にないとき又
は油圧ポンプ1が油圧アクチュエータ群2,3の要求流
量に対して吐出流量が不足し余裕のないとき又は油圧ポ
ンプ6の吐出圧力が油圧ポンプ1の吐出圧力より高いと
きは、合・分流切換弁14bを分流位置に保つ。
【0073】したがって、本実施形態によれば、第2の
実施形態と同様な効果が得られると共に、合・分流切り
換え制御回路200Bにサチュレーション検出弁70,
71を設けたので、合流供給側の油圧ポンプがサチュレ
ーション状態にないときにのみに被合流側に合流するこ
ととなり、余裕がないにも係わらず合流することで合流
供給側の油圧アクチュエータ群が供給流量不足となるこ
とがなく、適切な合流を行うことができる。
【0074】本発明の第4の実施形態を図5〜図7によ
り説明する。図中、図1及び図3に示すものと同等の部
材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0075】図5において、本実施形態はネガティブ流
量制御、馬力制限制御、合・分流切換弁の切り換え制御
を全て電気制御としたものであり、全操作レバー群26
a,26b,26c,26dの操作量に応じてそれぞれ
発生する電気信号がコントローラ17に入力され、コン
トローラ17において、それらの操作量に応じた方向切
換弁群4,5,9,10の操作量が得られるように電気
油圧変換装置150a〜150dへの出力電流を求め
て、電気油圧変換装置150a〜150dにおいて電気
信号をパイロット圧に変換し、方向切換弁群4,5,
9,10を作動する。
【0076】また、可変絞り80,81をそれぞれ切り
換える電磁切換弁15c,15dが設けられており、コ
ントローラ17において、操作レバー群26a,26b
の操作量に応じてそれぞれ発生した電気信号の最大値が
選択され、その選択された信号の値に応じた電流を電磁
切換弁15cに出力し、その電流により電磁切換弁15
cのソレノイドが励磁されて、油圧パイロットポンプ1
6から送られるパイロット圧が可変絞り80に作用し、
可変絞り80が作動する。また同様に、コントローラ1
7において、操作レバー群26c,26dの操作量に応
じてそれぞれ発生した電気信号の最大値が選択され、そ
の選択された信号の値に応じた電流を電磁切換弁15d
に出力し、その電流により電磁切換弁15dのソレノイ
ドが励磁されて、油圧パイロットポンプ16から送られ
るパイロット圧が可変絞り81に作用し、可変絞り81
が作動する。
【0077】更に、合流回路100Aの合・分流切換弁
14a,14bの切り換え手段として電磁切換弁15
a,15bを含む合・分流切り換え制御回路200Cが
設けられ、合・分流切換弁14a,14bはそれぞれ電
磁切換弁15a,15bを介して油圧パイロットポンプ
16から送られるパイロット圧によって分流位置から合
流位置に切り換えられ、電磁切換弁15a,15bのソ
レノイドはコントローラ17からの出力電流によって励
磁される。
【0078】吐出回路11,12から分岐するパイロッ
トライン18,23には、それぞれ、圧力センサ34,
35が設けられ、油圧ポンプ1,6の吐出圧力がそれぞ
れ検出され、圧力センサ34,35からの信号はコント
ローラ17へ入力される。
【0079】また、パイロットライン86,87には、
それぞれ、圧力センサ36,37が設けられ、油圧ポン
プ1,6側のネガコン圧力がそれぞれ検出され、圧力セ
ンサ36,37からの信号もコントローラ17へ入力さ
れる。
【0080】更に、油圧ポンプ1,6の傾転位置検出用
にそれぞれ傾転角センサ32,33が設けられ、原動機
38の回転数検出用に回転数センサ39が取り付けられ
ており、傾転角センサ32,33及び回転数センサ39
からの信号もコントローラ17へ入力される。
【0081】コントローラ17は、図6に示すように、
ポンプ吐出量制御演算部17Aと合・分流切り換え制御
演算部17Bの各機能を有し、ポンプ吐出量制御演算部
17Aは、ネガティブ流量制御演算部17aと、馬力制
御演算部17bと、最小値選択部17cとからなってい
る。ネガティブ流量制御演算部17aでは、ポンプ吐出
圧力とネガコン圧力とポンプ傾転位置に基づきネガティ
ブ流量制御による目標ポンプ傾転を演算し、馬力制御演
算部17bでは、ポンプ吐出圧力とポンプ傾転位置と原
動機回転数とに基づき馬力制御による目標ポンプ傾転を
演算し、最小値選択部17cでは、演算部17a,17
bの目標ポンプ傾転の小さい方を選択する。これらの演
算及び処理は油圧ポンプ1,6のそれぞれについて行わ
れ、最小値選択部17cで選択された目標ポンプ傾転角
に応じた信号がレギュレータ30,31に出力される。
【0082】コントローラ17の合・分流切り換え制御
演算部17Bの処理内容を図7にフローチャートで示
す。
【0083】図7において、傾転角センサ32からの信
号により油圧ポンプ1が最大傾転位置にあると判断さ
れ、圧力センサ34,35からの信号により油圧ポンプ
6の吐出圧力が油圧ポンプ1の吐出圧力よりも高いと判
断され、かつネガティブ流量制御演算部17a及び馬力
制御演算部17bの演算結果により油圧ポンプ6が該当
する油圧アクチュエータ群7,8の要求流量に対し吐出
流量に余裕がある、すなわち油圧ポンプ6がサチュレー
ション状態にないと判断されると、電磁切換弁15aの
ソレノイドを励磁する信号を出力する(ステップ200
→201→202→203→204)。これにより、合
・分流切換弁14aは合流位置へ切り換えられ、油圧ポ
ンプ6の吐出流量を油圧ポンプ1側の油圧アクチュエー
タ群2,3へ供給する。また、油圧ポンプ1は最大傾転
位置にあるが、油圧ポンプ6の吐出圧力が油圧ポンプ1
の吐出圧力よりも高くないとき、又は油圧ポンプ6がサ
チュレーション状態にあるときは、電磁切換弁15aの
ソレノイドを励磁しない信号を出力する(ステップ20
0→201→202→205;ステップ200→201
→202→203→205)。これにより、電磁切換弁
15aを励磁せず、合・分流切換弁14aを分流位置に
保つ。
【0084】同じように、傾転角センサ33からの信号
により油圧ポンプ6が最大傾転位置にあると判断され、
圧力センサ34,35からの信号により油圧ポンプ1の
吐出圧力が油圧ポンプ6の吐出圧力よりも高いと判断さ
れ、かつネガティブ流量制御演算部17a及び馬力制御
演算部17bの演算結果により油圧ポンプ1が該当する
油圧アクチュエータ群2,3の要求流量に対し吐出流量
に余裕がある、すなわち油圧ポンプ1がサチュレーショ
ン状態にないと判断されると、電磁切換弁15bのソレ
ノイドを励磁する信号を出力する(ステップ200→2
01→206→207→208→209)。これによ
り、合・分流切換弁14bは合流位置へ切り換えられ、
油圧ポンプ1の吐出流量を油圧ポンプ6側の油圧アクチ
ュエータ群7,8へ供給する。また、油圧ポンプ6は最
大傾転位置にあるが、油圧ポンプ1の吐出圧力が油圧ポ
ンプ6の吐出圧力よりも高くないとき、又は油圧ポンプ
1がサチュレーション状態にあるときは、電磁切換弁1
5bのソレノイドを励磁しない信号を出力する(ステッ
プ200→201→206→207→210;ステップ
200→201→206→207→208→210)。
油圧ポンプ1,6のいずれも最大傾転位置にないときも
電磁切換弁15bのソレノイドを励磁しない信号を出力
する(ステップ200→201→206→210)。こ
れにより、電磁切換弁15bを励磁せず、合・分流切換
弁14bを分流位置に保つ。
【0085】ここで、油圧ポンプ1又は6がサチュレー
ション状態にあるかどうかは、例えばネガティブ流量制
御演算部17aで計算された目標ポンプ傾転と馬力制御
演算部17bで演算された目標ポンプ傾転を比較するこ
とにより判断することができる。すなわち、ネガティブ
流量制御の目標ポンプ傾転が馬力制御の目標ポンプ傾転
より小であればサチュレーション状態になく、その逆で
あればサチュレーション状態にあるとみなせる。
【0086】なお、本実施形態においては、合流回路1
00Aを図3に示す第2の実施形態と同じにしたが、こ
れに限るものでなく、図1に示すような合流回路100
を採用してもよい。
【0087】以上のように構成した本実施形態によって
も第2の実施形態と同様な効果が得られる。また、本実
施形態では、ネガティブ流量制御、馬力制限制御及び合
・分流切換弁の切り換え制御を全て電気制御としたの
で、各油圧ポンプのサチュレーション状態の検出を容易
に行うことができ、その検出結果により合・分流切換弁
の切り換え制御を確実に行うことができる。
【0088】また、ネガティブ流量制御の目標ポンプ傾
転と馬力制御の目標ポンプ傾転との比較により油圧ポン
プがサチュレーション状態にあるかどうかを検出するの
で、合流供給側の油圧ポンプが実際にサチュレーション
状態になる前に、合・分流切換弁14a又は14bが分
流位置に切り換えることができ、安定した合・分流作用
が得られる。
【0089】なお、本実施形態では油圧ポンプ1の吐出
圧力と油圧ポンプ6の吐出圧力のどちらが高圧であるか
どうかをそれらの吐出回路の圧力の比較により行った
が、油圧ポンプ1側の油圧アクチュエータ群2,3の最
高負荷圧力と油圧ポンプ6側の油圧アクチュエータ群
7,8の最高負荷圧力の比較によって行ってもよく、こ
の場合も同様の効果が得られる。
【0090】また、ネガティブ流量制御、馬力制限制
御、合・分流切換弁の切り換え制御が全て油圧のみ又は
電気のみに限るものでなく、油圧、電気を組み合わせた
ものでも可能である。
【0091】本発明の第5の実施形態を図8〜図10に
より説明する。図中、図1、図3及び図5に示すものと
同等の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0092】図8において、本実施形態は、操作レバー
群26a,26b,26c,26dの操作量に応じてそ
れぞれ発生する電気信号がコントローラ170に入力さ
れ、その入力された信号の値に応じて油圧ポンプ1,6
の吐出流量を制御するポジティブ流量制御の油圧駆動装
置であり、図5に示す第4の実施形態のバイパスライン
86,87及び圧力センサ36,37をとった構成とな
っている。
【0093】なお、電磁切換弁15a〜15dのソレノ
イドはコントローラ170からの出力電流によって励磁
され、また圧力センサ34,35からの信号、傾転角セ
ンサ32,33及び回転数センサ39からの信号はコン
トローラ170へ入力される。 コントローラ170
は、図9に示すように、ポンプ吐出量制御演算部170
Aと合・分流切り換え制御演算部170Bの各機能を有
し、ポンプ吐出量制御演算部170Aは、ポジティブ流
量制御演算部170aと、馬力制御演算部170bと、
最小値選択部170cとからなっている。ポジティブ流
量制御演算部170aでは、ポンプ吐出圧力と操作レバ
ー群の操作量とポンプ傾転位置に基づきポジティブ流量
制御による目標ポンプ傾転を演算し、馬力制御演算部1
70bでは、ポンプ吐出圧力とポンプ傾転位置と原動機
回転数とに基づき馬力制御による目標ポンプ傾転を演算
し、最小値選択部170cでは、演算部170a,17
0bの目標ポンプ傾転の小さい方を選択する。これらの
演算及び処理は油圧ポンプ1,6のそれぞれについて行
われ、最小値選択部170cで選択された目標ポンプ傾
転角に応じた信号がレギュレータ30,31に出力され
る。
【0094】コントローラ170の合・分流切り換え制
御演算部170Bの処理内容を図10のフローチャート
で示す。
【0095】図10において、ステップ203A,20
8Aで、ポジティブ流量制御演算部170a及び馬力制
御演算部170bの演算結果により油圧ポンプ1,6が
サチュレーション状態であるかどうかが判断されるほか
は、図7に示す第4の実施形態におけるコントローラ1
7の合・分流切り換え制御演算部17Bの処理内容と同
様であり、第4の実施形態と同様に合・分流切換弁14
a,14bが切り換えられる。
【0096】以上のように構成した本実施形態において
も第4の実施形態と同様な効果が得られる。なお、本実
施形態においては、合流回路100Aを図3に示す第2
の実施形態と同じにしたが、これに限るものでなく、図
1に示すような合流回路100を採用してもよい。
【0097】また、本実施形態では油圧ポンプ1の吐出
圧力と油圧ポンプ6の吐出圧力のどちらが高圧であるか
どうかをそれらの吐出回路の圧力の比較により行った
が、油圧ポンプ1側の油圧アクチュエータ群2,3の最
高負荷圧力と油圧ポンプ6側の油圧アクチュエータ群
7,8の最高負荷圧力の比較によって行ってもよく、こ
の場合も同様の効果が得られる。
【0098】更に、ポジティブ流量制御、馬力制限制
御、合・分流切換弁の切り換え制御が全て油圧のみ又は
電気のみに限るものでなく、油圧、電気を組み合わせた
ものでも可能である。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、2つの油圧ポンプの吐
出流量を合流して複数の油圧アクチュエータに供給でき
る油圧駆動装置において、合・分流切換弁の切り換え制
御を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る油圧駆動装置の
油圧制御回路を示す図である。
【図2】本発明における油圧ポンプの流量特性を示す図
である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る油圧駆動装置の
油圧制御回路を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る油圧駆動装置の
油圧制御回路を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る油圧駆動装置の
油圧制御回路を示す図である。
【図6】図5に示すコントローラ17の制御機能を示す
機能ブロック図である。
【図7】図6に示す合・分流切り換え制御演算部17B
の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る油圧駆動装置の
油圧制御回路を示す図である。
【図9】図8に示すコントローラ170の制御機能を示
す機能ブロック図である。
【図10】図9に示す合・分流切り換え制御演算部17
0Bの処理内容を示すフローチャートである。
【図11】従来の油圧駆動装置における複数の油圧ポン
プの合・分流システムを示す図である。
【符号の説明】
1,6 油圧ポンプ 2,3,7,8 油圧アクチュエータ 4,5,9,10 方向切換弁 11,12 吐出回路 13,13a,13b 合流ライン 14,14a,14b 合・分流切換弁 15a〜15d 電磁切換弁 16 油圧パイロットポンプ 17 コントローラ 17A ポンプ吐出量制御演算部 17B 合・分流切り換え制御演算部 17a ネガティブ流量制御演算部 17b 馬力制御演算部 17c 最小値選択部 18,23 パイロットライン 26a,26b,26c,26d 操作レバー 27,28 センシングライン 27a,27b,28a,28b チェック弁 20,24 圧力検出弁 29,42 サーボ機構 30,31 レギュレータ 32,33 傾転角センサ 34,35,36,37 圧力センサ 38 原動機 39 回転数センサ 43,44,45,46 圧力制御弁 43a,43b,46a,46b 圧力制御弁 50,50a,50b 絞り 51,52 チェック弁 60,60B 回路圧比較検出弁 61,62 最大傾転検出弁 63 シャトル弁 64〜69 パイロットライン 64a〜69a パイロットライン 64b〜69b パイロットライン 70,71 サチュレーション検出弁 72,73 バネ 78,79 バネ 80,81 可変絞り 82,83 圧力制御弁 84,85 絞り 86,87 パイロットライン 88,89 バイパスライン 98,99 パイロットライン 100,100A,100C 合流回路 110,111 バイパス弁 140a,140b 合・分流切換弁 150a〜150d 電気油圧変換装置 170 コントローラ 170A ポンプ吐出量制御演算部 170B 合・分流切り換え制御演算部 170a ポジティブ流量制御演算部 170b 馬力制御演算部 170c 最小値選択部 180,181 タンク 200,200A,200B,200C 合・分流切り
換え制御回路 301a,301b,302a,302b 方向切換部 303a,303b,304a,304b 可変絞り部 307a,307b,308a,308b 速度設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 英世 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の可変容量型の油圧ポンプ
    と、この第1及び第2の油圧ポンプが吐出する圧油によ
    ってそれぞれ駆動される第1及び第2の油圧アクチュエ
    ータ群と、前記第1及び第2の油圧ポンプから前記第1
    及び第2の油圧アクチュエータ群に供給される圧油の流
    れを制御する第1及び第2の方向切換弁群と、前記第1
    の方向切換弁群の前後差圧をそれぞれ同じに制御する第
    1の圧力制御弁と、前記第2の方向切換弁群の前後差圧
    をそれぞれ同じに制御する第2の圧力制御弁と、前記第
    1及び第2の油圧ポンプの吐出回路からそれぞれ分岐し
    てタンクに接続する第1及び第2のバイパスラインと、
    前記第1のバイパスラインに設けられ、前記第1の方向
    切換弁群の操作量が大きくなると絞り量を大きくする第
    1の可変絞りと、前記第2のバイパスラインに設けら
    れ、前記第2の方向切換弁群の操作量が大きくなると絞
    り量を大きくする第2の可変絞りと、前記第1及び第2
    の可変絞りの出口側にそれぞれ設けられ、それらの出口
    側にそれぞれ圧力を発生させる第1及び第2の絞りと、
    前記第1の絞りで発生した圧力を検出し、その圧力に応
    じて前記第1の油圧ポンプの吐出流量を制御する第1の
    吐出量制御手段と、前記第2の絞りで発生した圧力を検
    出し、その圧力に応じて前記第2の油圧ポンプの吐出流
    量を制御する第2の吐出量制御手段とを備えた圧力補償
    型のネガティブ流量制御による油圧駆動装置において、 前記第1の油圧ポンプの吐出回路と前記第2の油圧ポン
    プの吐出回路との間に設けられ、両吐出回路を遮断する
    分流位置と、両吐出回路を連通させる合流位置とに切り
    換え可能な合流回路と、 前記第1及び第2の油圧ポンプのうち一方の油圧ポンプ
    が最大傾転位置に達し、かつ他方の油圧ポンプの吐出圧
    力が前記一方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高いときに
    前記合流回路を分流位置から合流位置に切り換える合・
    分流切り換え制御手段とを備えることを特徴とする油圧
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の可変容量型油圧ポンプ
    と、この第1及び第2の油圧ポンプが吐出する圧油によ
    ってそれぞれ駆動される第1及び第2の油圧アクチュエ
    ータ群と、前記第1及び第2の油圧ポンプから前記第1
    及び第2の油圧アクチュエータ群に供給される圧油の流
    れを制御する第1及び第2の方向切換弁群と、前記第1
    の方向切換弁群の前後差圧をそれぞれ同じに制御する第
    1の圧力制御弁と、前記第2の方向切換弁群の前後差圧
    をそれぞれ同じに制御する第2の圧力制御弁と、前記第
    1及び第2の方向切換弁群をそれぞれ操作する第1及び
    第2の操作レバー群と、前記第1の操作レバー群の操作
    量を検出し、その操作量に応じて前記第1の油圧ポンプ
    の吐出流量を制御する第1の吐出量制御手段と、前記第
    2の操作レバー群の操作量を検出し、その操作量に応じ
    て前記第2の油圧ポンプの吐出流量を制御する第2の吐
    出量制御手段とを備えたポジティブ流量制御による油圧
    駆動装置において、 前記第1の油圧ポンプの吐出回路と前記第2の油圧ポン
    プの吐出回路との間に設けられ、両吐出回路を遮断する
    分流位置と、両吐出回路を連通させる合流位置とに切り
    換え可能な合流回路と、 前記第1及び第2の油圧ポンプのうち一方の油圧ポンプ
    が最大傾転位置に達し、かつ他方の油圧ポンプの吐出圧
    力が前記一方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高いときに
    前記合流回路を分流位置から合流位置に切り換える合・
    分流切り換え制御手段とを備えることを特徴とする油圧
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の油圧駆動装置にお
    いて、前記合流回路は絞りを内蔵し、前記合流位置にお
    いてその絞りを介して前記第1の油圧ポンプの吐出回路
    と前記第2の油圧ポンプの吐出回路とを連通させること
    を特徴とする油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の油圧駆動装置にお
    いて、前記合流回路は、前記第1の油圧ポンプの吐出回
    路と前記第2の油圧ポンプの吐出回路を接続する合流ラ
    インと、この合流ラインに配置され、前記分流位置と前
    記合流位置とに切り換え可能な単一の合・分流切換弁と
    を含むことを特徴とする油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の油圧駆動装置にお
    いて、前記合流回路は、前記第1の油圧ポンプの吐出回
    路と前記第2の油圧ポンプの吐出回路を接続する2つの
    合流ラインと、これらの2つの合流ラインに配置され、
    前記分流位置では前記2つの合流ラインを両方共遮断
    し、前記合流位置では前記第1及び第2の油圧ポンプの
    吐出圧力のいずれが高いかに応じて前記2つの合流ライ
    ンの一方を連通し、他方を遮断する合・分流切換弁と、
    前記2つの合流ラインにそれぞれ配置され、前記合・分
    流切換弁により関連する合流ラインが連通したとき、高
    圧側の吐出回路から低圧側の吐出回路への圧油の流れの
    みを許すチェック弁とを含むことを特徴とする油圧駆動
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の油圧駆動装置にお
    いて、前記合・分流切り換え制御手段は、前記第1の油
    圧ポンプが最大傾転位置に達したことを検出する第1の
    最大傾転検出手段と、前記第2の油圧ポンプが最大傾転
    位置に達したことを検出する第2の最大傾転検出手段
    と、前記第1及び第2の油圧ポンプのうちいずれの吐出
    圧力が高いかを検出する圧力比較検出手段と、前記第1
    及び第2の最大傾転検出手段で前記一方の油圧ポンプが
    最大傾転位置に達したことが検出され、かつ前記圧力比
    較検出手段で前記他方の油圧ポンプの吐出圧力が前記一
    方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高いことが検出される
    と、前記合流回路を分流位置から合流位置に切り換える
    指令信号を出力する指令出力手段とを含むことを特徴と
    する油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の油圧駆動装置において、
    前記第1及び第2の最大傾転検出手段は、それぞれ、前
    記第1及び第2の油圧ポンプの傾転位置とリンクするこ
    とにより最大傾転位置に達したことを知る機械的検出手
    段であることを特徴とする油圧駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の油圧駆動装置において、
    前記第1及び第2の最大傾転検出手段は、それぞれ、前
    記第1及び第2の油圧ポンプのそれぞれの傾転位置を電
    気的に検出する傾転角センサであることを特徴とする油
    圧駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2記載の油圧駆動装置にお
    いて、前記合・分流切り換え制御手段は、前記第1及び
    第2の油圧ポンプのうち一方の油圧ポンプが最大傾転位
    置に達し、かつ他方の油圧ポンプの吐出圧力が前記一方
    の油圧ポンプの吐出圧力よりも高く、更に前記他方の油
    圧ポンプが該当する油圧アクチュエータ群の要求流量に
    対し吐出流量に余裕のあるときに前記合流回路を分流位
    置から合流位置に切り換えることを特徴とする油圧駆動
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の油圧駆動装置におい
    て、前記第1の可変絞りの前後差圧を前記第1の方向切
    換弁群の前後差圧と同じに制御する第3の圧力制御弁
    と、前記第2の可変絞りの前後差圧を前記第2の方向切
    換弁群の前後差圧と同じに制御する第4の圧力制御弁と
    を更に備え、 前記合・分流切り換え制御手段は、前記第1の絞りで発
    生した圧力が所定値より低くなると作動する第1のサチ
    ュレーション検出弁と、前記第2の絞りで発生した圧力
    が所定値より低くなると作動する第2のサチュレーショ
    ン検出弁とを含み、これら第1及び第2のサチュレーシ
    ョン検出弁により前記他方の油圧ポンプが要求流量に対
    し吐出流量に余裕があるかどうかを検出することを特徴
    とする油圧駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の油圧駆動装置におい
    て、前記第1及び第2の吐出量制御手段は、それぞれ、
    ポンプ吐出圧力と前記第1及び第2の絞りで発生した圧
    力とポンプ傾転位置に基づきネガティブ流量制御による
    第1の目標ポンプ傾転を演算するネガティブ流量制御演
    算手段と、ポンプ吐出圧力とポンプ傾転角と原動機回転
    数とに基づき馬力制御による第2の目標ポンプ傾転を演
    算する馬力制御演算手段と、前記第1及び第2の目標ポ
    ンプ傾転の小さい方を選択し対応する油圧ポンプを制御
    する手段とを含み、 前記合・分流切り換え制御手段は、前記第1の目標ポン
    プ傾転と前記第2の目標ポンプ傾転を比較する手段を含
    み、前記第1及び第2の油圧ポンプのうち一方の油圧ポ
    ンプが最大傾転位置に達し、かつ他方の油圧ポンプの吐
    出圧力が前記一方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高く、
    更に前記第1の目標ポンプ傾転と前記第2の目標ポンプ
    傾転の比較する手段により前記他方の油圧ポンプが要求
    流量に対し吐出流量に余裕があるかどうかを検出して前
    記他方の油圧ポンプが該当する油圧アクチュエータ群の
    要求流量に対し吐出流量に余裕のあるときに前記合流回
    路を分流位置から合流位置に切り換えることを特徴とす
    る油圧駆動装置。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の油圧駆動装置におい
    て、前記第1及び第2の吐出量制御手段は、それぞれ、
    ポンプ吐出圧力と前記第1及び第2の操作レバー群の操
    作量とポンプ傾転位置に基づきポジティブ流量制御によ
    る第1の目標ポンプ傾転を演算するポジティブ流量制御
    演算手段と、ポンプ吐出圧力とポンプ傾転角と原動機回
    転数とに基づき馬力制御による第2の目標ポンプ傾転を
    演算する馬力制御演算手段と、前記第1及び第2の目標
    ポンプ傾転の小さい方を選択し対応する油圧ポンプを制
    御する手段とを含み、 前記合・分流切り換え制御手段は、前記第1の目標ポン
    プ傾転と前記第2の目標ポンプ傾転を比較する手段を含
    み、前記第1及び第2の油圧ポンプのうち一方の油圧ポ
    ンプが最大傾転位置に達し、かつ他方の油圧ポンプの吐
    出圧力が前記一方の油圧ポンプの吐出圧力よりも高く、
    更に前記第1の目標ポンプ傾転と前記第2の目標ポンプ
    傾転の比較する手段により前記他方の油圧ポンプが要求
    流量に対し吐出流量に余裕があるかどうかを検出して前
    記他方の油圧ポンプが該当する油圧アクチュエータ群の
    要求流量に対し吐出流量に余裕のあるときに前記合流回
    路を分流位置から合流位置に切り換えることを特徴とす
    る油圧駆動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7520130B2 (en) 2003-11-14 2009-04-21 Komatsu Ltd. Hydraulic pressure control device of construction machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7520130B2 (en) 2003-11-14 2009-04-21 Komatsu Ltd. Hydraulic pressure control device of construction machine

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