JPH1080908A - 割裂装置 - Google Patents

割裂装置

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JPH1080908A
JPH1080908A JP27336997A JP27336997A JPH1080908A JP H1080908 A JPH1080908 A JP H1080908A JP 27336997 A JP27336997 A JP 27336997A JP 27336997 A JP27336997 A JP 27336997A JP H1080908 A JPH1080908 A JP H1080908A
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Takeshi Fujii
井 毅 藤
Atsushi Miyatake
武 敦 宮
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RINYACHO SHINRIN SOGO KENKYUSH
RINYACHO SHINRIN SOGO KENKYUSHO
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RINYACHO SHINRIN SOGO KENKYUSH
RINYACHO SHINRIN SOGO KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木材、竹その他の木質系材を、繊維層を損傷せ
ず、また切削屑等を生ずることなく、繊維方向に割り裂
く。 【解決手段】 相対向する一対の回転刃と、この回転刃
の駆動源を具え、前記回転刃は回転筒と、この回転筒の
全周に多段に設けられた円形刃とで構成するとともに、
一方の回転刃における円形刃の各刃先は他方の回転刃に
おける円形刃の各刃先間にやや突設するようにしたこと
を特徴とする木、竹等の原材を長手方向に所定の幅に割
り裂く割裂装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、これまで有効な利用
がなされているとは言えなかった小径木、竹等の木材資
源を家具、住宅、その他の建造物、構築物に用いられる
厚板材、柱材、梁材等として利用できる割裂片積層材の
原材である割裂片を木材、竹などから製造するための装
置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】これまで、柱や梁などの木質系構造用材
としては、原木を所定の寸法・形状にカットした製材品
が最も一般的である。製材品は、通常100mm以上の
径を有する材木から形成され、立木本体からの収率は5
0〜60%、枝部まで含めた1本の立木からの得られる
製材品の収率は30〜50%程度にまで低下してしま
う。 さらに、製材品は多くの場合に節などの欠点を有
することになるが、その場合、製材品の強度は木材固有
の強度に比較して著しく低下せざるを得ない。すなわ
ち、節を有する製材品の強度は、節を有しないものに比
べて40〜50%低下する。
【0003】また、製材品の節などの欠点による強度上
の問題等を解消するために案出された集成材(のこ引き
による板材を積層接着したもの)は、節などによる欠点
が分散される結果、強度比が0.6〜0.75に向上す
るが、板材を形成するための切削工程により木部の多く
は費消され立木からの収率は30〜40%程度に低下す
る。
【0004】単板(veneer)を積層接着した単板
積層材(LVL)の場合には、単板の形成にあたり通常
の製材加工のように鋸による切削工程を必要としないか
ら、前述の製材品、集成材の場合のように鋸屑が発生せ
ず立木からの収率は60〜70%と向上し、強度も集成
材と同程度となるが、単板は原木を回転させてカッタ−
で薄く剥いて製造するため、利用できるのは大径の原木
に限られることになる。
【0005】周知のように木材、竹材は質感の優しいこ
と、入手および加工が容易であること、再生産が可能で
あること等をはじめとする多くの利点を有するため、古
くから幅広く利用されている。しかしながら、世界人口
の増加と生活水準の向上に伴って、木材等の使用量は著
しく増え、木質材料に対する要求も高度化、多様化して
いる。このため、伝統的な製材品に加え、前述のように
集成材、単板積層材(合板、LVL)等の新しい木質系
素材が開発されている。
【0006】しかしながら、従来の製材品、集成材、単
板積層材(合板、LVL)には、限りある森林資源を有
効に利用しきれないという問題点がある。すなわち、製
材品、集成材は、立木容積の半分以下しか利用できず、
また単板積層材は、原木容積の60〜70%を利用でき
ても、その原木は径の極めて大きなものに限られるので
ある。森林資源の減少化傾向とこれに起因する環境の悪
化等が喧伝される現今、木材等を家具、建築物、構築物
等の資材として利用するにあたり、立木あるいは原木の
大小を問わずかつ資材製造過程において無駄となる部分
の発生を最小限に抑制する技術の実現は緊急の課題とい
っても過言ではない。本願発明者はすでにこのような課
題を解決するために、特願平5−352271号におい
て次のような発明を開示しているが。
【0007】木、竹その他の原材を長手方向に割裂して
形成した細割材をその長手方向に並設してなる単層を水
平方向および垂直方向に複数接合するとともに、各単層
の水平方向の接合部は単層の積層方向において、前記接
合部を有する層に重なり合う他の層の接合部から離開し
た位置に設け、各細割材は加圧状態で接着剤により固化
結合されている割裂片積層材。
【0008】また、上記割裂片積層材の製造方法とし
て、(イ)木、竹その他の原材を長手方向に割裂する工
程、(ロ)前記工程で得た割材をその長手方向にさらに
細く割裂する工程、(ハ)細く割裂された細割材を乾燥
する工程、(ニ)乾燥された細割材に接着剤を塗布する
工程、(ホ)接着剤が塗布された細割材をそれぞれ長手
方向に並設して単層を形成し、この単層を複数に積層す
る工程、(ヘ)積層された細割材を加熱・圧締する工
程、を具えて構成されており、上記工程(ホ)におい
て、各単層は、所定長さの細割材をそれぞれ長手方向に
並設して形成され、細割材の長手方向に各単層の端部を
互いに接合させて延設するとともに、これら各単層端部
の前記接合部は、単層の積層方向においてそれぞれ重な
り合わないように構成された製造方法。
【0009】ところで、上記発明において、原木等を繊
維方向に割り裂くことがポイントとなる。 すなわち、
このように割り裂くと繊維層になんらの損傷も来さず、
上記「割裂片」等において原材料の性能を維持できるか
らである。しかしながら、これまで、木材、竹等をその
繊維層になんらの損傷を与えずに繊維方向に割り裂く効
率的な手段が存在しなかった。本願発明は、このような
手段の提供を目的としている。
【発明の概要】
【0010】前述の割裂手段は、相対向する一対の回転
刃と、この回転刃の駆動源を具え、前記回転刃は回転筒
と、この回転筒の全周に多段に設けられた円形刃とで構
成するとともに、一方の回転刃における円形刃の各刃先
は他方の回転刃における円形刃の各刃先間にやや突設す
る構成を具えており、前記回転刃における各円形刃は刃
先の角度が20度の両刃で構成し、各刃先間隔を10m
m、回転筒から刃先までの高さを30mmとすることが
ある。また、前記回転刃における各円形刃は刃先の角度
が20度の片刃で構成し、各刃先間隔を4mm、回転筒
から刃先までの高さを7.5mmとすることがある。
【0011】本願発明は、上述の構成を有するので、こ
れまで利用されていなかった小径木、従来は林地に捨て
られていた立木の枝、製材過程において生じこれまでは
焼却処分されていた端材、各種の廃材等の利用も可能な
新規、有用で特願平5−352271号に開示されてい
る木質系素材の実現を容易にするものである。
【発明の実施例】
【0012】図1は、割裂装置5と、この割裂装置5に
より形成された割裂片をさらに細かく割り裂くための細
割裂装置7を示す正面図、図2は同側面図であり、図に
おいて51、51は相対向して設置される一対の回転
刃、52は駆動源としてのモ−タ、53は原材を回転刃
方向へ送るためのガイドである。図3は、回転刃51の
一部断面図で、図示のように回転刃51は、回転筒51
aとこの全周に所定間隔をおいて多段に並設される円形
刃51bから構成されている。この図に示す回転刃51
は前記割裂装置5に使用するもので、円形刃51bの刃
先は図に示すように両刃となっている。そして、この実
施例では、両刃となっている刃先の角度は20度、また
円形刃51bの高さすなわち回転筒51aから刃先まで
の高さは30mmに形成されており、並設される各円形
刃の間隔は10mmに設定されている。一対の回転刃5
1、51は、前述のように相対向してそれぞれ逆方向に
回転するようになっているが、向い合う円形刃51bの
刃先は図4に示すように互いに相手方の刃先で形成され
る間隙にやや突出するように設置されている。
【0013】図5に示す回転刃51は前記細割裂装置7
に使用するもので、円形刃51bの刃先は図に示すよう
に片刃となっている。そして、この実施例では、刃先の
角度は20度、また円形刃51bの高さすなわち回転筒
51aから刃先までの高さは7.5mmに形成されてお
り、並設される各円形刃の間隔は4mmに設定されてい
る。一対の回転刃51、51は、前述のように相対向し
てそれぞれ逆方向に回転するようになっているが、向い
合う円形刃51bの刃先は図6に示すように互いの刃先
が鋏と同様に接触するようになっていて目的物を鋏み切
るようになっている。円形刃間に板状に整形した木材、
あるいは小径(25mm程度)の原木を通すと、これら
の原料は繊維層をなんら損傷されることなく割り裂かれ
る。また、上記円形刃は、鋸歯ではないから、割り裂き
に際して鋸屑などの無駄が生じない。
【0014】次に、本願発明を使用して特願平5−35
2271号に開示されている割裂片積層材を構成した場
合の立木に対する収率(歩溜り)について説明する。実
験によれば、立木の重量を1000とするとこれから得
られる割裂片積層材の重量は460であった。しかし、
立木の1000の重量のうち、一般に490前後は水
分、樹皮等であるから、割裂片積層材の立木からの実質
的な収率はほぼ90%程度となり、製品寸法がおおきく
なればこの数値は2〜3%向上する。このよう、本願発
明に係る割裂片積層材の歩溜りは極めて高く、木材資源
の有効な利用が期待できる。因みに、製材品、集成材、
合板の部溜りは、それぞれ50〜60%、30〜40
%、60〜70%である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれば
特願平5−352271号に開示されている割裂片積層
材の構成に必要な細割裂片の形成に有効であり、本願発
明と特願平5−352271号により、これまで利用さ
れていなかった小径・低質木、廃棄されていた刈枝、製
材過程で生じる端材、建築廃材などもすべて無駄なく利
用することができ、しかも原材に対する歩溜りも極めて
高いから、森林資源の有効利用率を大幅に向上させ得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 割裂装置の正面図である。
【図2】 同上側面図である。
【図3】 割裂片を製造するための回転刃の
1実施例を示す断面図である。
【図4】 同上回転刃の噛み合い状態を示す
断面図である。
【図5】 細割裂片を製造するための回転刃
の1実施例を示す断面図である。
【図6】 図8に示す回転刃の噛み合い状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
5 割裂装置 6 割裂片 7 細割裂装置 8 細割裂片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する一対の回転刃と、この回転刃
    の駆動源を具え、前記回転刃は回転筒と、この回転筒の
    全周に多段に設けられた円形刃とで構成するとともに、
    一方の回転刃における円形刃の各刃先は他方の回転刃に
    おける円形刃の各刃先間にやや突設するようにしたこと
    を特徴とする木、竹等の原材を長手方向に所定の幅に割
    り裂く割裂装置。
  2. 【請求項2】 請求項10において、回転刃における各
    円形刃は刃先の角度が20度の両刃で構成し、各刃先間
    隔を10mm、回転筒から刃先までの高さを30mmと
    したことを特徴とする割裂装置。
  3. 【請求項3】 請求項10において、回転刃における各
    円形刃は刃先の角度が20度の片刃で構成し、各刃先間
    隔を4mm、回転筒から刃先までの高さを7.5mmと
    したことを特徴とする割裂装置。
JP27336997A 1997-09-22 1997-09-22 木材、竹等の繊維割り裂き装置。 Expired - Lifetime JP3177639B2 (ja)

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Cited By (7)

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