JPH1079616A - 車載用レーダアンテナ - Google Patents

車載用レーダアンテナ

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JPH1079616A
JPH1079616A JP8233416A JP23341696A JPH1079616A JP H1079616 A JPH1079616 A JP H1079616A JP 8233416 A JP8233416 A JP 8233416A JP 23341696 A JP23341696 A JP 23341696A JP H1079616 A JPH1079616 A JP H1079616A
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JP
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electromagnetic wave
dome
vehicle
antenna
dielectric material
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JP8233416A
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Hiroyuki Ishizaka
宏幸 石坂
Osamu Hashimoto
橋本  修
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数十GHzの高周波帯のレーダ用電磁波を効
率よく透過させるとともに、送受信を行うアンテナ素子
を風や雨から十分に保護するレーダ用ドームを通常のプ
ラスチック加工技術により製造できるようにする。 【解決手段】 誘電材料により形成され、車両の進行方
向に向け電磁波を送受信するアンテナ素子に被せられる
ドームの表面に対して電磁波の入射角度がほぼブルース
ター角に等しくなるように設定し、かつ電磁波が透過す
る近傍のドームの厚さを0.5×nλg(λg:誘電材
料中の電磁波の管内波長、n:自然数)になるように設
定する。 【効果】 自動車用レーダ装置に割当が見込まれている
50〜100GHzの電磁波を実用的に十分に透過させ
ることができる装置を小型かつ軽量に形成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車用レーダ装
置に利用する。本発明は、数十GHz帯の電磁波を利用
して、前方の障害物までの距離の情報を測定するための
レーダ装置に利用するに適する。
【0002】
【従来の技術】自動車用レーダ装置は、電磁波を進行方
向前方(およびその周辺角度)に対して送信し、障害物
からの反射波を受信して、送信から受信までの経過時間
により障害物までの距離に関する情報を測定するもので
ある。例えば、前方を走行する車両との間の車間距離を
定常的に計測していて、車間距離が小さくなったときに
自動的に警報を発生して運転者に注意を促すために利用
される。また、将来実用化される技術として、前方を走
行する車両との車間距離が短くなったときには、走行速
度に応じて安全な車間距離を自動的に維持するような自
動操縦装置も研究されている。
【0003】このためのレーダ装置に使用する電磁波と
して、日本国では周波数約60GHz(波長5mm)
が、欧米では約77GHz(波長約4mm)が割り当て
られることが見込まれている。したがって、アンテナ装
置の放射素子はその長さが2〜3mmであり、アンテナ
装置の大きさはそれがホーン形状であっても板形状であ
っても、電磁波の進行方向に垂直な面の対角線長さは数
mmである。このようなアンテナ装置を複数並列的に使
用して利得を向上しても、大型の反射鏡を使用する場合
にもその対角線(さしわたし)の長さは数cmにすぎな
い。
【0004】車載用レーダ装置では、このような小型の
アンテナ素子を車両の進行方向に向けて設置することが
必要であり、アンテナ素子は風、雨、雪、その他空気中
の微粒子などから保護することが欠かせない。このため
に電磁波を透過する誘電材料によるドームが被せられ
る。
【0005】ここで、この明細書では放射素子および反
射素子を含み電磁波を送信もしくは受信する金属、誘電
体、あるいは半導体により形成された物理的な構造物を
アンテナ素子と定義する。
【0006】アンテナ素子に被せられるドームとして
は、特開昭58−17104号公報、特開平4−105
705号公報、特開平4−288704号公報に開示さ
れたものが知られている。これらは、それぞれ電磁波の
透過特性を良くするとともに、風雨などがアンテナ素子
に直接侵入して、電磁波の特性に影響を与えることがな
いように防護を施すためのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術は、電磁波の周波数として数百MHz程度あるいは
それ以下の周波数を考慮したものであって、上記のよう
に数十GHz帯を利用周波数とするものではない。現実
に数十GHz帯の周波数により実験を行うと、上記のよ
うな従来技術では配慮されていない高周波特性を考慮し
て設計を行うことが必要であることがわかった。例え
ば、上記従来例技術による誘電体ドームの厚さがかりに
3mm程度であったとすると、それを波長が短くなるに
比例して薄く設計したのでは十分の1mmあるいは百分
の1mmの厚さになってしまい機械的強度はなく実現性
のない形状になる。
【0008】本願発明者らは、車載用のレーダ装置に割
り当てられる周波数帯で誘電材料について各種の特性測
定を行った。そして、レーダドームとして適当な機械的
強度のある厚さであって、しかも、電磁波を実用的な程
度に十分に透過することができる誘電材料およびその構
造を追求した。
【0009】また、従来技術ではアンテナの電磁波通路
に被せる構造物をドームとしたが、アンテナ素子および
このアンテナ素子に電磁波を供給する送信回路、あるい
はこのアンテナ素子から電磁波の供給を受ける受信回路
は、この周波数帯ではきわめて小型になる。したがっ
て、アンテナドームにより形成される誘電材料(プラス
チック)の箱の内部に、アンテナ素子あるいは送受信回
路が実装できる構造も可能となる。
【0010】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、周波数が数十GHz(波長が数mm)の高周波
帯のレーダ用電磁波を透過させ、しかもアンテナ素子を
風や雨から十分に保護することができ、通常のプラスチ
ック加工技術により製造することができる車載用レーダ
アンテナ装置を提供することを目的とする。本発明は、
車載用に適する実用的な小型の構造を有するアンテナ装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、アンテナ素子
に被せられたドーム表面に対する電磁波の入射角、電磁
波が透過する近傍の厚さを特定し、ドームを構成する材
料の性質にしたがって工業的に最適な電磁波の透過性を
得ることができるアンテナ装置を提供することを特徴と
する。
【0012】すなわち、本発明の第一の観点は、車両に
取付けられその進行方向に向けて電磁波を送信およびま
たは受信するアンテナ素子と、誘電材料により形成され
このアンテナ素子に被せられたドームとを備えた車載用
レーダアンテナにおいて、前記ドーム表面に対する電磁
波の入射角度(θ)がブルースター角(Brewster Angl
e) に近似するように、望ましくはブルースター角±5
°以内に、さらに望ましくはブルースター角±2°以内
に設定されたことを特徴とする。ここで、送信およびま
たは受信する電磁波の周波数は50〜100GHz(波
長6mm〜3mm)を対象とする。この周波数の電磁波
はブルースター角に近くなると透過特性が急激に良くな
る。
【0013】アンテナ素子に被せられたドーム表面に電
磁波を受けたときにその反射率が零に近いほど透過性は
よくなる。電磁波の入射角度を反射率が零の近傍になる
ブルースター角に設定すれば、入射した電磁波を最も効
果的に透過させることができる。このブルースター角は
誘電材料の材質によって異なるが、例えばアクリル樹脂
を用いた場合にそのブルースター角は58度となる。使
用しようとする誘電材料のブルースター角をあらかじめ
別の測定により求めておき、その角度になるようにアン
テナ素子を設置すれば、プラスチック成形によって実用
的に十分なレーダ用ドームを形成することができる。現
実の装置ではその入射角をちょうどブルースター角にす
ることはむつかしいから、望ましくはブルースター角±
5°以内に、さらに望ましくはブルースター角±2°以
内に設定することがよい。
【0014】車載用レーダ装置に使用する電磁波の周波
数は、上述のように日本国で約60GHz、欧米で約7
7GHzが見込まれている。したがって50〜100G
Hzをレーダ用電磁波の対象にしておけば、各国の割り
当て周波数に対しほぼ対応することができる。
【0015】本発明の第二の観点は、車両に取付けられ
その進行方向に向けて電磁波を送信およびまたは受信す
るアンテナ素子と、誘電材料により形成されこのアンテ
ナ素子に被せられたドームとを備えた車載用レーダアン
テナにおいて、電磁波が透過する近傍の前記ドームの厚
さは、前記誘電材料中の電磁波の管内波長をλgとする
とき、 0.5 ×nλg (ただしnは自然数) に設定されたことを特徴とする。送信およびまたは受信
する電磁波の周波数は50〜100GHz(波長6mm
〜3mm)を対象とする。
【0016】さらに詳しく説明すると、アンテナ素子に
被せられるドームを透過する電磁波の透過率をくわしく
調べると、一般に、厚さを横軸に透過率を縦軸にとった
特性は右下がりであってほぼ一定周期で変動することが
わかった。この特性を実測した例が図6である。これ
は、透過する電磁波の波長がドームの厚さとコンパラブ
ルな値になっているときに、厚さと透過率との関係を二
つの原因に分解してみると理解しやすい。
【0017】すなわち、その第一の原因は、ドームを構
成する誘電材料の中でその誘電材料の誘電率のうち虚数
成分の影響により、透過する電磁波がそのエネルギを失
うことによる。この第一の原因は誘電材料を特定する
と、透過する電磁波が失うエネルギは、その電磁波が透
過する距離に比例することになる。これが上述の特性が
傾向として右下がりになる原因である。
【0018】その第二の原因は、ドームを構成する誘電
材料の誘電率は空気の誘電率より大きいから、ドームを
かりに板形状とするとその板の両表面でそれぞれ電磁波
の反射が繰り返し生じることによる。この両表面で生じ
る反射回数が複数回のものについては、その電磁波の進
行方向が同一になり、その相互位相にしたがって干渉す
ることになる。その結果、電磁波の透過率特性は、ドー
ムの厚さに応じて正弦波特性を有することになる。誘電
材料の中での電磁波の波長(ここでは管内波長という)
はその材料の性質にしたがって短縮されるから、その透
過率特性は管内波長の半分の整数倍で変化することにな
る。
【0019】この第一の原因と第二の原因とが重なって
図6に例示するような特性が得られる。したがって、レ
ーダドームの厚さを工業的に選定するには、上述のよう
に第二の原因による干渉による透過率の変化が極大とな
る厚さであって、機械的強度を保つことができる最小の
厚さを選択すればよいことになる。
【0020】このような特性をそれぞれの誘電材料につ
いてあらかじめ別の測定により求めておき、その厚さの
変化に対する透過率の変化を示す特性曲線から機械的強
度を考慮してドームの厚さを設定する。これにより、レ
ーダ用ドームとして適当な機械的強度を維持できる厚さ
をもたせ、かつ電磁波を実用的な程度に十分に透過させ
ることができるレーダ用ドームを得ることができる。
【0021】この透過率に関する測定は、使用周波数で
行うことが最善であるが、必ずしも使用周波数で行わな
くとも、やや低い周波数例えば数GHz程度の周波数、
つまり取扱いの容易な周波数で測定し、それを50GH
z以上の使用周波数に拡張して理解することができる。
【0022】本発明の第三の観点は、車両に取付けられ
その進行方向に向けて電磁波を送信およびまたは受信す
るアンテナ素子と、誘電材料により形成されこのアンテ
ナ素子に被せられたドームとを備えた車載用レーダアン
テナにおいて、前記ドームは誘電材料により形成された
構造であり、これを箱構造とすることにより前記アンテ
ナ素子の全部がこの箱構造の内部に実装され、この箱構
造に車体に対する取付け具が設けられたことを特徴とす
る。送信およびまたは受信する電磁波の周波数は50〜
100GHz(波長6mm〜3mm)を対象とし、前記
アンテナ素子の全部に加えて送信回路およびまたは受信
回路の少なくとも一部を前記箱構造の内部に実装するこ
ともできる。
【0023】車載用レーダ装置に割り当てられる電磁波
の周波数が50〜100GHzの範囲にあるから、上述
のように放射素子の長さは数mm以下であり、したがっ
てホーンの大きさはその対角線の長さを数cm程度に形
成することが可能である。そこで、誘電材料により成形
するドームを車体に対する取付け具を設けた箱構造にし
て、この箱構造の内部にアンテナ素子を実装し、さら
に、送信回路および受信回路を実装すれば、装置のすべ
てを一つの箱体に収容することができ、小型化をはかる
とともに、安価に製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0026】(第一実施例)図1は本発明第一実施例車
載用レーダアンテナの要部の構成を示すブロック図、図
2は本発明第一実施例車載用レーダアンテナの外観形状
を示す斜視図、図3は本発明第一実施例車載用レーダア
ンテナが車両に取付けられた状態を示す斜視図である。
【0027】本発明第一実施例車載用レーダアンテナ
は、車両に取付けられその進行方向に向けて電磁波を送
信する送信アンテナ素子1aと、障害物からの反射波を
受信する受信アンテナ素子1bと、誘電材料により形成
され送信アンテナ素子1aおよび受信アンテナ素子1b
に被せられたドーム2とが備えられる。
【0028】ドーム2の表面に対する送信波および受信
波の入射角θはほぼブルースター角に等しく設定され、
電磁波が透過する近傍のドーム2の厚さtは、誘電材料
中の電磁波の管内波長をλgとするとき、 0.5 ×nλg (ただしnは自然数) に設定され、ドーム2は誘電材料により箱構造に形成さ
れる。送信アンテナ素子1aおよび受信アンテナ素子1
bはこの箱構造の内部に実装され、この箱構造には車体
に取付けるための取付け穴3aを有する取付け具3が設
けられる。
【0029】送信アンテナ素子1aにはアッテネータ4
およびミキサ5が接続され、アッテネータ4には発振器
6が接続される。また、受信アンテナ素子1bにはミキ
サ5が接続され、このミキサ5には増幅器7が接続され
る。
【0030】ドーム2にはレーダ装置筐体11がパッキ
ン12を介して固定ねじ13により機械的に結合され、
このレーダ装置筐体11内には、増幅器7からの出力を
入力としA/D変換を行うA/D変換器14および電流
値の判定を行う電流値判定回路15と、A/D変換器1
4の出力を受けて高速フーリエ変換を行うFFT回路1
6と、このFFT回路16および電流値判定回路15の
出力を入力し車間距離の演算を行うコンピュータ装置1
7と、このコンピュータ装置17の制御にしたがってア
ッテネータ4および増幅器7に制御信号を送出する発振
器出力制御回路18とにより構成されたレーダ装置本体
が収容される。
【0031】レーダ装置筐体11の後端部開口にはパッ
キン19を介して取付けねじ20により裏蓋21が固定
され内部が密閉される。
【0032】運転席には、車間距離警報ランプ22およ
び汚れ警報ランプ23が備えられた表示器24が配置さ
れ、コンピュータ装置17の警報出力にしたがって点灯
し警報を発生する。
【0033】このように構成された本発明第一実施例車
載用レーダ装置10は、図3に示すように、バンパ25
に取付け具3を用いて車両の進行方向に向けて固定され
る。
【0034】電磁波のドーム表面に対する入射角θは使
用する誘電材料についてあらかじめそのブルースター角
が測定され設定される。ここで、電磁波の入射角度θを
設定するために行われる測定について説明する。本発明
は車載用レーダ装置に割り当てられる周波数が50〜1
00GHz(波長6mm〜3mm)の電磁波であること
を条件とするが、この例では日本国に割り当てが見込ま
れている60GHzの電磁波を用いての測定について説
明する。図4は入射角度設定のための反射係数測定装置
の要部の構成を示す図である。この測定は、電磁波吸収
体31の前面に誘電材料としてアクリル樹脂製の試料3
2を配置し、この試料32に送信器33が発生する60
GHzの電磁波を仰角θn を変えて送信アンテナ34か
ら発信し、そのそれぞれの仰角θn についての反射波を
受信アンテナ35を介して受信器36が受信することに
より行われた。試料32として厚さtが1.11mm、
3.03mm、5.03mmの誘電材料を用いた。
【0035】この測定により得られた仰角θn に対する
反射係数Rの関係を図5に示す。これによると試料の厚
さtがそのいずれであっても、仰角θn が約58度のと
ころで反射係数Rは最も低い値が示されている。反射係
数Rが低いということは、その角度(θn =58度)で
送信された電磁波が試料32内を透過する量が最も多い
ことを示すものである。したがって図1に示す電磁波の
入射角度θをほぼその材料固有のブルースター角に設定
することによって入射効率を最大にすることができる。
【0036】なお、反射係数Rは次式によって求められ
る。
【0037】
【数1】 代表的な誘電材料の周波数が60GHzでの比誘電率ε
r および厚さtと仰角θn を表1および表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】 次に、ドーム2の厚さtの設定について説明する。厚さ
tの設定には誘電材料の透過率Tを求める必要がある。
透過率Tは次式によって求められる。
【0040】
【数2】 図6は誘電材料の厚さtと周波数60GHzの電磁波の
透過率Tとの関係を示す図である。ここにはアクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂およびテフロン
樹脂の例が示されている。これによると誘電材料の厚さ
tと透過率Tとの関係は、厚さtが増加するにしたがっ
て比例的に透過率Tが低下するのではなく、例えば、ア
クリル樹脂の場合では厚さtが2.3mmのときの透過
率Tが87%であるのに、厚さtが3.1mmでは透過
率Tは95%となり、さらに3.9mmでは85.5%
に低下するが、4.6mmでは93%に上昇する。
【0041】この特性を利用して機械的強度を満足させ
るとともに、高い透過率Tが得られる厚さtを選択する
ことができる。例えば、アクリル樹脂を用いた場合に厚
さt=4.6mmを設定すれば93%の透過率Tを得る
ことができる。
【0042】なお、この図6に例示する特性の定性的な
説明については、上記〔課題を解決するための手段〕の
欄で詳しく説明したのでこれを参照されたい。
【0043】(第二実施例)図7は本発明第二実施例車
載用レーダアンテナの外観形状を示す斜視図である。
【0044】本発明第二実施例車載用アンテナ素子は、
図1に示す第一実施例における送信アンテナ素子1a、
受信アンテナ素子1b、アッテネータ4、ミキサ5、発
振器6および増幅器7を含むアンテナ素子と、A/D変
換器14、電流値判定回路15、FFT回路16、コン
ピュータ装置17および発振器出力制御回路18を含む
レーダ装置本体とが一つの箱構造として成形された筐体
40内に収容される。筐体40には取付け穴41aを有
する取付け具41が形成され、その後部にはパッキン1
9を介して裏蓋21が取付けねじ20により固定され
る。
【0045】このように構成された本発明発明第二実施
例車載用レーダアンテナのドーム表面に対する電磁波の
入射角θおよびドーム部の厚さtは第一実施例同様に設
定される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
常のプラスチック加工技術により、周波数が数十GHz
の高周波帯のレーダ用電磁波を透過させることができる
とともに、そのアンテナ素子を風や雨から十分に保護す
るドームを製造することができる。さらに、低コストで
小型構造の実用的な装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例車載用レーダアンテナの要部
の構成を示すブロック図。
【図2】本発明第一実施例車載用レーダアンテナの外観
形状を示す斜視図。
【図3】本発明第一実施例車載用レーダアンテナが車両
に取り付けられた状態を示す斜視図。
【図4】本発明第一実施例における入射角度設定のため
の反射係数測定装置の要部の構成を示す図。
【図5】本発明第一実施例における測定により得られた
仰角θn に対する反射係数の関係を示す図。
【図6】本発明第一実施例における誘電材料の厚さtと
透過率Tとの関係を示す図。
【図7】本発明第二実施例車載用レーダアンテナの外観
形状を示す斜視図。
【符号の説明】
1a 送信アンテナ素子 1b 受信アンテナ素子 2 ドーム 3 41 取付け具 3a 41a 取付け穴 4 アッテネータ 5 ミキサ 6 発振器 7 増幅器 10 車載用レーダ装置 11 レーダ装置筐体 12、19 パッキン 13 固定ねじ 14 A/D変換器 15 電流値判定回路 16 FFT回路 17 コンピュータ装置 18 発振器出力制御回路 20 取付けねじ 21 裏蓋 22 車間距離警報ランプ 23 汚れ警報ランプ 24 表示器 25 バンパ 31 電磁波吸収体 32 試料 33 送信器 34 送信アンテナ 35 受信アンテナ 36 受信器 40 筐体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に取付けられその進行方向に向けて
    電磁波を送信およびまたは受信するアンテナ素子と、誘
    電材料により形成されこのアンテナ素子に被せられたド
    ームとを備えた車載用レーダアンテナにおいて、 前記ドーム表面に対する電磁波の入射角度(θ)がブル
    ースター角に対して±5°以内に設定されたことを特徴
    とする車載用レーダアンテナ。
  2. 【請求項2】 電磁波の周波数は50〜100GHz
    (波長6mm〜3mm)である請求項1記載の車載用レ
    ーダアンテナ。
  3. 【請求項3】 車両に取付けられその進行方向に向けて
    電磁波を送信およびまたは受信するアンテナ素子と、誘
    電材料により形成されこのアンテナ素子に被せられたド
    ームとを備えた車載用レーダアンテナにおいて、 電磁波が透過する近傍の前記ドームの厚さは、前記誘電
    材料中の電磁波の管内波長をλgとするとき、 0.5 ×nλg (ただしnは自然数) に設定されたことを特徴とする車載用レーダアンテナ。
  4. 【請求項4】 電磁波の周波数は50〜100GHz
    (波長6mm〜3mm)である請求項3記載の車載用レ
    ーダアンテナ。
  5. 【請求項5】 車両に取付けられその進行方向に向けて
    電磁波を送信およびまたは受信するアンテナ素子と、誘
    電材料により形成されこのアンテナ素子に被せられたド
    ームとを備えた車載用レーダアンテナにおいて、 前記ドームは誘電材料により形成された箱構造であり、
    前記アンテナ素子の全部がこの箱構造の内部に実装さ
    れ、この箱構造に車体に対する取付け具が設けられたこ
    とを特徴とする車載用レーダアンテナ。
  6. 【請求項6】 電磁波の周波数は50〜100GHz
    (波長6mm〜3mm)である請求項5記載の車載用レ
    ーダアンテナ。
  7. 【請求項7】 前記アンテナ素子の全部に加えて送信回
    路およびまたは受信回路の少なくとも一部が前記箱構造
    の内部に実装された請求項6記載の車載用レーダアンテ
    ナ。
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