JPH1078431A - 毛管間隙を有する診断試験用担体 - Google Patents

毛管間隙を有する診断試験用担体

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JPH1078431A
JPH1078431A JP9197457A JP19745797A JPH1078431A JP H1078431 A JPH1078431 A JP H1078431A JP 9197457 A JP9197457 A JP 9197457A JP 19745797 A JP19745797 A JP 19745797A JP H1078431 A JPH1078431 A JP H1078431A
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JP9197457A
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Peter Vetter
フェター ペーター
Heinz Macho
マホー ハインツ
Peter Dr Vogel
フォーゲル ペーター
Michael Fritz
フリッツ ミカエル
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Boehringer Mannheim GmbH
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • G01N33/525Multi-layer analytical elements
    • G01N33/526Multi-layer analytical elements the element being adapted for a specific analyte
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    • Y10T436/25Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、液体試料中の分析対象物の測定に必要な試薬
を含有する検出層(3)がその上に配列されている支持
層(2)と、該検出層(3)を覆う不活性層(4)とを
有しており、該検出層(3)と該不活性層(4)との間
の毛管作用性液体輸送が可能になるような間隔(5)で
該不活性層(4)が配列されている診断試験用担体
(1)であって、該不活性層(4)が該検出層を越えて
拡がっており、該検出層を越えて拡がっている領域(1
0)が、該不活性層(4)と該検出層(3)との間およ
び該不活性層(4)と該支持層(2)との間の連続的な
毛管作用性液体輸送が可能となるように該支持層(2)
に結合されており、さらに該不活性層(4)は該検出層
(3)の領域にいくつかの穴(7)を有していて、検査
すべき試料およびその中に含まれている成分が該穴を通
って検出層(3)に適用され得ることを特徴とする診断
試験用担体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体試料中の分析
対象物の測定に必要な試薬を含有する検出層がその上に
配列されている支持層と、該検出層を覆う不活性層とを
有しており、該不活性層が、該検出層と該不活性層との
間に毛管作用性液体輸送を可能にする間隙が存在するよ
うな間隔で該検出層から離れて配列されている診断試験
用担体に関する。また本発明は、そのような診断試験用
担体を用いて液体中の分析対象物を測定することに関す
る。
【0002】
【従来の技術】体液、特に血液の成分の定性分析または
定量分析にはいわゆる担体結合試験が使われることが多
い。この場合試薬は試料と接触させる固体の試験用担体
の適当な層に埋め込まれる。液体試料と試薬の反応によ
り検出可能な信号、特に色の変化が生じ、これは目で、
またはある器具を用いて、通常は反射光測定によって分
析することができる。
【0003】試験用担体は、基本的に、プラスチック材
料からなる細長い支持層と、テストゾーンとしてその上
に設けられた検出層とで構成されたテストストリップの
形態であることが多い。しかし、長方形のスライド状の
試験用担体も知られている。上記のような試験用担体
は、たとえば欧州特許出願公開第0348006号で公知であ
る。この場合、分析対象物を測定するのに必要な試薬を
含有する検出層の一部であるテストゾーンの全体で試料
液体の均一な分布を達成することが特に意図されてい
る。この欧州特許出願に述べられている情報によるとそ
の目的は、テストゾーンの上に毛管間隙があるという事
実によって達成されるとされている。(担体に)試料を
付けた後、そして試験をする時にこの間隙は液体で満た
される(たとえば第6頁第3〜6行または第5図参
照)。したがって、毛管間隙とテストゾーンの吸収量
(体積)が、試験用担体によって取り上げられそこで検
査される試料の量(体積)を定める。この従来技術の試
験用担体の主たる欠点は、測定反応を実施するのに必要
な時間の間、そして分析対象物が消費される間に分析対
象物が周囲の液体から連続的に再拡散し、したがって結
果が歪められるということである。
【0004】診断試験用担体は欧州特許出願公開第0297
389号によっても知られており、この場合液体輸送ゾー
ンと検出ゾーンとが支持層上で互いに隣り合って配列さ
れ、毛管間隙によって互いに結合されている。この試験
用担体の構造は、一回分の試料の採取が正確でない時、
したがって必要とされる余分な試料液体が存在する時に
毛管間隙全体が液体で満たされるようになっている。ま
た、この場合、検出ゾーンで検出反応によって消費され
た分析対象物は、その後回りの液体から再拡散して来る
分析対象物で置き換えられ、結果を誤らせることになり
得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、正確に測量されてない試料液でも使用(適用)す
ることができ、かつ過剰の試料液が存在する時でも周囲
の液体から分析対象物が再拡散して偽陽性の結果を生じ
ることがない、液体中の分析対象物を測定するための診
断試験用担体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は、特許請求の
範囲で特徴づけられる本発明によって達成される。すな
わち本発明の主題は、液体試料中の分析対象物を測定す
るための検出層を支持層上にもつ診断試験用担体であ
る。この検出層は、分析対象物の検出に必要な試薬を含
有しており、かつ不活性層によって被覆されている。こ
の被覆は、その不活性層と検出層との間で毛管作用性液
体輸送が可能になるように適したサイズの間隙がその検
出層と不活性層との間に形成されるようになっている。
不活性層は検出層より大きいので、その検出層を越えて
伸延している。この不活性層は、検出層を越えて突出し
ている領域において、支持層に結合していて、支持層と
不活性層との間にもこれらの層間の毛管作用性液体輸送
を可能にするような間隙が形成されるようになってい
る。本発明によると不活性層はこれとその下にある診断
試験用担体全体を覆う下層との間に小さい間隔しかない
ように配列されているので、不活性層と検出層との間お
よび不活性層と支持層との間で連続的な毛管作用性液体
輸送が可能になる。不活性層は検出層の領域にいくつか
の穴を有しており、検査すべき試料およびその中に含ま
れている成分がその穴を介して検出層に適用され得るよ
うになっている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の診断試験用担体の支持層
用に考えられる材料は検査すべき液体を吸収しないもの
である。これらはいわゆる非吸収性材料であり、たとえ
ばポリエステルフォイルのようなプラスチックフォイル
が特に好ましい。逆に、検出層には、検査すべき液体を
その中に含まれる成分と共に吸収することができる材料
を使う必要がある。これらはいわゆる吸収性材料であ
り、たとえば紙、フリース(羊毛)、織編物、メリヤス
生地、多孔質プラスチック材料などで、層材料として使
用できるものである。もちろん、この検出層用に考えら
れる材料はまた、測定すべき分析対象物の検出に必要な
試薬を担持することもできなければならない。最も単純
な場合には分析対象物を検出するのに必要な試薬のすべ
てがひとつの層に存在する。しかし、いくつかの吸収性
材料層に試薬を分配する方が有利である場合も考えら
れ、この場合これらの層はそれぞれの全面が接触するよ
うに互いにひとつずつ配列される。以下で使用する「検
出層」という用語は、ひとつの層中もしくはひとつの層
上にのみ試薬が存在する場合も、上記のように配列され
たふたつもしくはそれ以上の層に試薬が存在する場合も
包含するものとする。検出層として好ましい材料は紙ま
たは膜のような多孔質プラスチック材料である。検査す
べき試料液を膜の大きい穴の側に付け、その膜の細かい
穴の側で分析対象物を測定するような配列が有利である
非対称多孔質膜が特に好ましい。
【0008】多孔質膜材料としては、ポリアミド、ポリ
ビニリデンジフルオライド、ポリエーテルスルホンまた
はポリスルホンの膜が極めて好ましい。本発明の試験用
担体にはポリアミド66の膜が特に適している。検出す
べき分析対象物の測定用の試薬は通常、前述の材料中に
含浸により導入される。しかし、たとえば欧州特許第00
16387号に記載されているように開放フィルム(open fil
m)も検出層として考えられる。このためには、フィルム
形成性の有機プラスチック固体の水性分散液を有機また
は無機の不溶性微粒子として添加した後検出反応に必要
な試薬を添加する。適切なフィルム形成材は、ポリビニ
ルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアミ
ド、ポリスチレン、ブタジエン/スチレンまたはマレイ
ン酸エステル/酢酸ビニルのような混合ポリマー、その
他フィルム形成性の天然もしくは合成の有機ポリマー、
およびこれらの混合物のような有機プラスチックで、水
性分散液の形態のものが好ましい。これらの分散液をベ
ース(台)上に拡げて、乾燥後耐水性のフィルムになる
均一な層を形成することができる。この乾燥フィルムの
厚さは10〜500μmであり、30〜200μmが好
ましい。このフィルムは、担体としての前記ベースと共
に使用することもできるし、あるいは検出反応用の他の
担体上に装着することもできる。検出反応に必要な試薬
は通常、開放フィルムを作成するのに使用する分散液に
加えられるが、形成されるフィルムを製造した後にこれ
に試薬を含浸させるのも有利であろう。また、あらかじ
め充填材に試薬を含浸させることも可能である。特定の
分析対象物を測定するのにいずれの試薬を使用すること
ができるか、当業者には公知である。この点については
さらに詳細に説明する必要はないであろう。
【0009】さらに検出層は、たとえば欧州特許第0045
476号で知られているもののようなガラス繊維フリース
などのように血漿または血清を全血から分離することが
できる層も含んでいることができる。そのような分離層
はひとつまたはいくつかを、検出用試薬を担持するひと
つまたはいくつかの層の上に設けることができる。「検
出層」という用語はこのような構造も含めていうものと
する。
【0010】本発明の診断試験用担体の不活性層として
は薄くて本質的に水不透過性の材料が考えられる。プラ
スチックフォイルはこの目的に特に適していることが立
証されている。検査すべき試料液が不活性層を通り抜け
て検出層に達することができるように、この不活性層は
検出層と連絡する領域に穴をもっている。これらの穴の
形状は考えられるいかなるものでも可能であり、たとえ
ば、矩形、方形、多角形、円形であることができる。製
造技術上の理由から円形の穴が好ましいことが分かって
いる。これらの穴は均一に配列することができるが、純
粋に統計的に分布させることもできる。またこれらの穴
のサイズは同じであることも異なっていることもでき
る。製造上の理由から、同じサイズの穴を矩形パターン
で配列させるのが技術的に好ましいことが立証されてい
る。とりわけ、これらの穴が均一に配列された平行な列
状に不活性フォイルに配置されているのが特に好まし
い。不活性層は検出層の領域に穴のラスタを有してお
り、穴の面積は検出層の面積の30〜80%、好ましく
は40〜70%である。極めて好ましい態様の場合これ
らの穴間の最小間隔は穴の直径に相当する。これらの穴
のサイズ、すなわち最大の穴の直径は約0.5〜2mm、
好ましくは0.6〜1.5mmである。
【0011】本発明の診断試験用担体において、不活性
層と検出層の間、および不活性層と支持層との間の特徴
的な毛管液体輸送は、それぞれの層を互いに小さい間隔
で重ね合わせることによって達成される。不活性層と支
持層との間のこの間隔は不活性と検出層との間の間隔よ
り小さいのが好ましい。この間隔の大きさは0.02〜
1.2mmであり、0.4〜1mmが好ましい。診断試験用
担体の考慮すべき領域の幅・長さ全体にわたって特定の
間隔を維持するためには、層間にスペーサーを配置する
のが有利であることが立証されている。このためには、
欧州特許出願第0297389号で知られているように離隔し
たホットメルト接着剤領域が特に好ましい。市販されて
いる製品、たとえばエチレン酢酸ビニルコポリマー、ポ
リエステルまたはポリアミドを主成分とするものをホッ
トメルト接着剤として使用することができる。スペーサ
ーとして機能するホットメルト接着剤領域はいろいろな
形状をとることができるが、いかなる場合でも層間の液
体輸送が可能となる程充分に大きい間隙が残るように形
成されなければならない。ホットメルト接着剤領域はそ
れぞれの層間で互いにある間隔を保たなければならない
領域全体の10〜70%、特に15〜50%に及ぶのが
好ましい。粒子の形態、すなわち、円形、方形または多
角形のスポットの形態のホットメルト接着剤がスペーサ
ーとして機能する場合が特に有利であることが立証され
ている。特に好ましい態様の診断試験用担体の場合ホッ
トメルト接着剤領域は不活性層に結合している。この領
域は検出層の上には載っているだけであって結合してい
ない。しかし、検出層以外の部分では、ホットメルト接
着剤領域は不活性層および支持層に結合している。この
ホットメルト接着剤領域によって結合されるふたつの層
間にできるだけ規則的な間隙を確保するためには、ホッ
トメルト接着剤領域が同じサイズで結合領域全体にわた
って規則的に分布しているのが好ましい。ホットメルト
接着剤粒子の平均ベース面積は0.03〜5.0mm2
あるのが好ましく、その上限は0.1mm2が好ましい。
【0012】試料液中の検出すべき分析対象物を測定す
るためには検出層が本発明の診断試験用担体の支持層を
通して目に見えなければならない。これは透明な支持層
によって達成可能である。しかし、支持層が、検出層に
よって覆われた穴をもっていることも可能であり、この
場合はその穴を通して検出層をみることができる。本発
明の診断試験用担体の好ましい態様の場合、検出層の下
の支持層に穴を設けてこの穴を通して検出層を観察する
ことができる。この穴は、その直径が検出層の最小の直
線的拡がりより多少小さいので、検出層はこの穴の外で
支持層の上に載りそれに結合することができるようにな
っている。たとえば、薄いホットメルト接着剤層によっ
て検出層が支持層に結合されている場合が有利であるこ
とが立証されている。
【0013】不活性フォイルにはこれを検出層と支持層
に取り付ける前にホットメルト接着剤ゾーンを設ける。
ホットメルト接着剤は、たとえばスクリーン印刷によっ
て設けることができる。その他の方法は、たとえば欧州
特許出願第0297389号によって当業者には公知である。
本明細書に記載する方法では、広いスリットを有するノ
ズルによってメッシュの穴を通してホットメルト接着剤
を押し出す。この方法で形成されるホットメルト接着剤
粒子の形状はそのメッシュの穴の形状によって決まる。
ホットメルト接着剤を不活性フォイルに付ける時接着剤
はまだ熱くその溶融状態で不活性層に接触するので、接
着剤はそれが冷える際に不活性層にしっかり固着する。
【0014】ホットメルト接着剤ゾーンを設けた後、本
発明の診断試験用担体を使用する際に必要な検出層の領
域で不活性層に穴を作成することができる。このように
して調製した不活性層を支持層とその上の検出層の上に
載せる。次に、検出層の外に位置するホットメルト接着
剤の領域を再度加熱して少なくともその表面を融解させ
る。この不活性層を検出層領域外で支持層にプレスする
ことにより不活性層を支持層に付ける。この方法におい
て圧力は、不活性層と支持層との間に間隙がなくなる程
に高くしてはならない。そうすると毛管作用性液体輸送
が不可能になってしまうからである。
【0015】本発明の診断試験用担体の好ましい態様と
この試験用担体の詳細を図1〜5に示す。図1に、本発
明の診断試験用担体(1)の断面を示す。支持層(2)
と検出層(3)があり、この検出層(3)を覆って不活
性層(4)がある。検出層(3)はこれを越えて伸延す
る領域(10)で支持層(2)に結合されている。検出
層(3)の下の支持層(2)中には穴(11)があり、
これを通して検出層(3)を見ることができる。位置決
め用の穴(13)は、ある装置により、たとえば反射光
測定用装置により測定する場合機器の正確に定められた
位置にテストストリップを保持するのに役立つ。このた
めには、たとえば、この位置決め用の穴(13)中に伸
延することによってテストストリップ(1)を所定の位
置に保つピンを使用することができる。
【0016】図2の本発明の診断試験用担体(1)の平
面図に、検出層(3)の領域において不活性層(4)中
に配置された穴(7)を示す。この図では、指示層
(2)中の穴(11)は点線で示してある。不活性層
(4)上で検出層(3)の領域外にある指示矢印(1
2)は、ある装置で測定するのにある機器を使用する場
合その機器にそのテストストリップを挿入すべき方向を
使用者に示すものである。上述した通り、試験用担体
(1)の端にある位置決め用の穴(13)はその機器内
でこれを位置決めするのに役立つ。
【0017】図1の断面図のA−B間の拡大断面を示す
図3に、不活性層(4)と検出層(3)の間の間隔
(5)と、不活性層(4)と支持層(2)の間の間隔
(6)を示す。また、検出層(3)の端の領域において
不活性層(4)は、検出層(3)領域から、検出層
(3)を越えて伸延する不活性層(4)の領域(10)
への毛管作用性液体輸送ができなくなる程にぴったり適
合してはいない。
【0018】図3の断面図のC−D間の詳細を示す図4
には、不活性層(4)と支持層(2)の間にスペーサー
(8)が示されており、このスペーサーが支持層(2)
と不活性層(4)の間に一定の間隔(6)を設定する。
不活性層(4)上のスペーサー(8)の可能な配列を図
5に示す。この図の場合スペーサーは不活性層(4)に
対して平行な列状で斜めに配列されている。もちろん、
それぞれの層間の均一な間隔が保証され得る限り、かつ
スペーサー間の中間スペース(9)がこれら層間で毛管
作用性液体輸送が生起し得る程充分に大きいものである
限り、他の配列も可能である。
【0019】本発明の診断試験用担体は液体中の分析対
象物を測定するのに極めて有利に使用することができ
る。この場合、検査すべき液体(特に、血液、血漿、血
清、尿などのような体液が有利である)は不活性層の穴
に適用する。液体はこの穴を通って吸収性検出層に達す
る。さらに液体は、それらの穴を通って不活性層と検出
層の間の中間スペース中にも入り、そこで働く毛管作用
力によって均一に分配される。このようにして全体とし
て非常に有利な拡散効果が生じて検出層全体が定常的か
つ均一に液体を吸収することができる。検出層によって
吸収されることができない余分な液体は、不活性層と支
持層との間のスペースを介して検出層から吸取り除去す
る。これによって、検出層の吸入量が分析に利用できる
試料液の量を確実に決定する。また、検出層に存在する
液体中の分析対象物の検出反応およびそれと同時に起こ
る消費の間、検出層から過剰な液体を除去したことによ
り分析対象物がさらに検出層に到達して偽陽性の結果を
呈する事態が防止される。検出層は支持層を介して直接
観察することができる。したがって、たとえば検査すべ
き分析対象物が試料液中に存在している場合に起こる色
の遷移または色の変化を目でまたはある機器によって観
察することができる。検査すべき試料液の量を検出層の
寸法と材料特性によってあらかじめ決定できること、お
よび検出層が飽和された後過剰の液体を吸引除去して干
渉効果を回避することによって、本発明の診断試験用担
体は検査すべき試料液を(正確に)測量する必要なく分
析対象物の定性のみならず定量にも使用することができ
る。過剰の液体が検出層から不活性層と支持層の間のス
ペース中に吸引されるので衛生面も考慮される。試験用
担体からの液体の滴下、または液体とたとえば機器評価
のためにその試験用担体を入れることになる機器の一部
との接触が確実に回避される。これは血液または血漿や
血清のような血液由来の試料の検査において非常に重要
な一面である。
【0020】本発明の試験用担体は二、三の要素のみで
構成されるので、特に簡単に、かつ費用効果的に製造す
ることができる。
【0021】
【実施例】
実施例1 血中ヘモグロビンの測定のための試験用担体 図1に示した試験用担体を製造するために、検出層
(3)として幅28cmの非対称多孔質膜[BTS65、
Memtec America Corp., Timonium, Maryland, 米国]
を、1重量%のドデシル硫酸ナトリウムと0.7ミリモ
ル/lのヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムの0.1N
リン酸緩衝液(pH7)溶液に浸漬する。この液体を浸
した膜を30分間50℃で乾燥する。乾燥した膜を幅6
mmのストリップに切断し、支持層(2)としての厚さ3
50μm、幅48mmのポリエステルフォイル[ICI社
のMelinex329]上に載せる。このフォイルには2列の穴
(11、13)がある。第一列の穴は直径が4mmであ
り、互いの間の間隔は2.4mmで、いずれも穴の中心は
フォイルの右端から25mm離れている。第一列の穴と平
行に配列された第二列の穴の直径は2.5mmで、互いに
3.5mm離れており、いずれもその中心はフォイルの右
端から4mmの間隔をもっている。この膜では、その細か
い穴の開いた側が直径4mmの第一列の穴(11)の上方
になるようにして配置する。
【0022】ホットメルト接着剤スポット[デュポン社
のElvax410]のラスタ(8)を被覆して設けてある不活
性層(4)としての厚さ50μm、幅24mmのHostapha
n(登録商標)FN50フォイル[ヘキスト社]に、ロ
ータリーパンチを用いて、幅5.5mmにわたりその中央
に直径1.5mmの穴(7)を設ける。このホットメルト
接着剤の付いたフォイルを、パンチをした領域がマトリ
ックスを覆いパンチをしてない領域(10)が膜の右側
と左側になるようにして前記ポリエステルフォイルに載
せる。間隙を0.7mmに設定した熱ロールにより90〜
100℃の温度でHostaphan(登録商標)フォイルをポ
リエステルフォイル上に固定してこれら2枚のフォイル
間に毛管間隙(9)が残るようにする。その後、このよ
うにして得たテープを幅6mmに切断して図1の試験用担
体とする。
【0023】約10μlの全血を不活性層(4)の穴
(7)に適用する。約45秒後膜の下部の支持層中の穴
(11)を介してテストストリップを検査する。血液の
ヘモグロビン含量と関連する均一な暗色が観察される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい診断試験用担体の断面図であ
る。
【図2】図1の断面図に示した本発明の診断試験用担体
の平面図である。
【図3】図1に示した断面のA−B間の拡大断面図であ
る。
【図4】図3に示した断面のC−D間の詳細断面図であ
る。
【図5】本発明の診断試験用担体の支持層に面したスペ
ーサーを有する不活性層の一部の平面図である。
【符号の説明】
1 診断試験用担体、 2 支持層、 3 検出層、 4 不活性層、 5 検出層と不活性層の間の間隙、 6 支持層と不活性層の間の間隙、 7 検出層と連絡する領域にある不活性中の穴、 8 スペーサー、 9 スペーサー間の中間スペース、 10 検出層を越えて伸延する不活性層の領域、 11 検出層の下にある支持層中の穴、 12 不活性層上の指示矢印、 13 位置決め用の穴。
フロントページの続き (72)発明者 ペーター フォーゲル ドイツ連邦共和国 D−69502 ヘムスバ ッハ,シュバートヴェーク 5 (72)発明者 ミカエル フリッツ ドイツ連邦共和国 D−68647 ビブリス, グロース−ロールハイマー−シュトラーセ 19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料中の分析対象物の測定に必要な
    試薬を含有する検出層(3)がその上に配列されている
    支持層(2)と、該検出層(3)を被覆する不活性層
    (4)とを有しており、該検出層(3)と該不活性層
    (4)との間の毛管作用性液体輸送が可能になるような
    間隔(5)で該不活性層(4)が配列されている診断試
    験用担体(1)であって、該不活性層(4)が該検出層
    を越えて拡がっており、該検出層を越えて拡がっている
    領域(10)が、該不活性層(4)と該検出層(3)と
    の間および該不活性層(4)と該支持層(2)との間の
    連続的な毛管作用性液体輸送が可能となるように該支持
    層(2)に結合されており、さらに該不活性層(4)が
    該検出層(3)の領域にいくつかの穴(7)を有してい
    て、検査すべき試料およびその中に含まれている成分が
    該穴を通って検出層(3)に適用され得ることを特徴と
    する診断試験用担体。
  2. 【請求項2】 該検出層(3)が液体を吸収することが
    できる物質で構成されている、請求項1記載の診断試験
    用担体(1)。
  3. 【請求項3】 該不活性層(4)が本質的に液体を吸収
    しない物質で構成されている、請求項1記載の診断試験
    用担体(1)。
  4. 【請求項4】 該不活性層(4)が該検出層(3)の領
    域内にある穴(7)のラスタを有しており、その穴の面
    積が検出層の面積の30〜80%、好ましくは40〜7
    0%である、請求項1〜3のいずれかに記載の診断試験
    用担体(1)。
  5. 【請求項5】 該不活性層(4)と該支持層(2)との
    間の間隔(6)が該不活性層(4)と該検出層(3)と
    の間の間隔(5)より小さい、請求項1〜4のいずれか
    に記載の診断試験用担体。
  6. 【請求項6】 該検出層(3)と該不活性層(4)との
    間および該支持層(2)と該不活性層(4)との間にお
    いて、それらの間の毛管作用性液体輸送が可能となるよ
    うな層間の間隔(5、6)がスペーサー(8)によって
    設定される、請求項1〜5のいずれかに記載の診断試験
    用担体(1)。
  7. 【請求項7】 多数の離隔したホットメルト接着剤ゾー
    ンがスペーサー(8)として機能する、請求項1〜6の
    いずれかに記載の診断試験用担体(1)。
  8. 【請求項8】 ホットメルト接着剤ゾーンが該不活性層
    (4)に結合しているが該検出層(3)には結合してい
    ない、請求項7記載の診断試験用担体(1)。
  9. 【請求項9】 該検出層(3)が該支持層(2)を通し
    て目に見える、請求項1〜8のいずれかに記載の診断試
    験用担体(1)。
  10. 【請求項10】 該支持層(2)が、該検出層(3)に
    よって被覆されている穴(11)をもっている、請求項
    9記載の診断試験用担体(1)。
  11. 【請求項11】 液体中の分析対象物を測定するため
    の、請求項1〜10のいずれかに記載の診断試験用担体
    (1)の使用。
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EP0821235A2 (de) 1998-01-28
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