JPH1077989A - 横流ファン - Google Patents

横流ファン

Info

Publication number
JPH1077989A
JPH1077989A JP23205296A JP23205296A JPH1077989A JP H1077989 A JPH1077989 A JP H1077989A JP 23205296 A JP23205296 A JP 23205296A JP 23205296 A JP23205296 A JP 23205296A JP H1077989 A JPH1077989 A JP H1077989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
flow fan
fan
cross flow
wing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23205296A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nagamori
朗 永守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP23205296A priority Critical patent/JPH1077989A/ja
Publication of JPH1077989A publication Critical patent/JPH1077989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】送風量を減少させずに送風騒音を有効に低減す
る。 【解決手段】円板状の一対の端板12,13間に、複数
の翼14を周方向に不等ピッチを置いて環状に配して横
架固着し、翼14の長手方向中間部に仕切板15を配設
する。各翼14をファン回転軸Oaに対して所定角度傾
斜させると共に、各翼14を金属製薄板により形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機の室内フ
ァン等に好適な横流ファンに係り、特に、各翼をファン
回転軸に対し所定角度傾斜させたスキュー翼の改良によ
り送風騒音の低減を図った横流ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】図11はこの種の横流ファンを室内ファ
ンとして組み込む空気調和機の室内機の一般的構成を示
している。この室内機1は本体ケーシング2の前面2a
に、吸込グリル3と吹出グリル4とを図中上下に配設
し、これら吸込グリル3と吹出グリル4とをファンケー
シング5内の通風路6により連通している。
【0003】そして、この通風路6には、室内熱交換器
7の下流側に、室内ファンとして横流ファン8を配設
し、吸込グリル3から本体ケーシング2内へ吸い込んだ
室内空気を室内熱交換器7で熱交換して、冷風または暖
風等の調温空気を横流ファン8により吹出グリル4から
室外へ再び送風して冷房または暖房等を行なうようにな
っている。
【0004】そして、この種の従来の横流ファン8は、
例えば図12に示すように左右一対の円板状の端板8
a,8b間に、ファン回転軸Oに対して所定の角度で傾
斜した複数のスキュー翼8cを横架固着している。
【0005】図13に示すように各スキュー翼8cは一
対の端板8a,8bに対して周方向に所要のランダムピ
ッチ(不等間隔)を置いて配設され、各スキュー翼8c
の軸方向中間部には環状の仕切板8dを軸方向に所要の
等ピッチで並設してランダムスキューファンに構成して
いる。各スキュー翼8cは軸横断面が円弧状の帯状板よ
りなり、翼弦長が軸方向ほぼ全長で等しくなるように形
成されている。
【0006】このような、横流ファン8はスキュー翼8
cを備えることによって、図11で示すファンケーシン
グ5およびノーズ9を横流ファン8のスキュー翼8cが
よぎる際に、軸方向にそのタイミングがずれるので、ス
キュー翼8cのノーズ9などに対するよぎり音を低減す
ることができる。さらには、各スキュー翼8cがランダ
ムピッチに配設されているので、よりよぎり音の低減効
果がある。
【0007】しかしながら、この種の横流ファン8(ス
キュー翼でないものも含め)においては、その吸い込み
部分と吹き出し部分とが、横流ファン8とノーズ9およ
びファンケーシング5との隙間の付近で分かれているた
め、この2箇所の隙間部分では横流ファン8のスキュー
翼8cに対する流速方向が逆転するために大きな圧力変
動が発生し、送風騒音の主音源となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そして、このような従
来の横流ファン8では送風騒音が大きいという課題があ
る。
【0009】つまり、図14に示すように従来の横流フ
ァン8を組み付けた送風機では、その内部の空気の流れ
において、スキュー翼8c回りの空気流れがスキュー翼
8cの外面から剥離して渦Sが発生する。また、この渦
Sの発生量が多くなり、ノーズ9近傍に溜まると、ここ
で図15に示すように偏心渦Seが形成される。
【0010】この偏心渦Seはスキュー翼8cのランダ
ムピッチの配列により大きさが変動するので、図17に
示すように、その変動周期の整数倍の騒音と翼ピッチ音
を含む低周波騒音が発生する。
【0011】さらに、スキュー横流ファンにおいては、
各スキュー翼8cはファン回転軸Oに対して傾斜してい
るので、図16に示すように回転軸方向への空気流れが
発生する。このために、ノーズ9近傍の偏心渦Seの変
動が軸方向に伝播し始める。その結果、偏心渦Seの不
安定性が増大して図18に示すように翼ピッチ音と整数
倍音の騒音が一段と増大するというランダムスキューフ
ァン特有の課題がある。
【0012】そこで本発明は、このような事情を考慮し
てなされたもので、その目的は、送風量を減少させずに
送風騒音を有効に低減することができる横流ファンを提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、円板
状または環状の一対の端板間に、複数の翼を周方向に不
等ピッチを置いて環状に配して横架固着し、翼の長手方
向中間部に仕切板を配設し、記各翼をファン回転軸に対
して所定角度傾斜させてなる横流ファンにおいて、上記
各翼を金属製薄板により形成してなることを特徴とす
る。
【0014】この発明によれば、翼を金属製薄板により
薄く形成しているので、翼回りの空気流れの剥離量を低
減することができる。このために、翼回りの空気流れの
渦の発生量を低減することができるので、ノーズ近傍の
偏心渦の大きさの変動を安定させることができる。これ
により、翼配列ピッチが不等ピッチ(間隔)のランダム
スキュー横流ファン特有の大きな低周波騒音を低減する
ことができる。
【0015】また、翼回りの空気流れの剥離量を低減し
て渦の発生量を低減することができるので、流路抵抗を
低減して送風量を増加させることができる。しかも、加
工性に優れた金属製薄板により翼を形成するので、翼の
板厚を容易かつ高精度で薄くすることができる。
【0016】請求項2の発明は、翼は、その板厚が0.
8mm以下であり、かつ端板と仕切板の各嵌合溝に嵌入さ
れてかしめ止めされることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、翼の板厚を0.8mm以
下に薄くしたので、請求項1の発明と同様の作用効果を
奏することができるうえに、翼を端板と仕切板の各嵌合
溝に嵌入させてかしめ止めするので、これら翼と端板と
仕切板との組付を容易かつ迅速に行なうことができる。
【0018】請求項3の発明は、翼は、その軸方向への
空気流れを抑制する切り起しを具備していることを特徴
とする。
【0019】この発明によれば、翼の軸方向への空気流
れを切り起しにより抑制することができるので、ノーズ
近傍に発生する偏心渦の大きさの変動と、翼軸方向への
移動とを抑制して安定させることができる。このため
に、スキューファン特有の低周波騒音を低減することが
できる。
【0020】請求項4の発明は、翼は、その軸方向への
空気流れを抑制する一方、翼弦方向の空気の流れを通風
させる通風ガイドを具備していることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、翼の通風ガイドにより
翼軸方向への空気流れを抑制することができるので、請
求項3の発明と同様に偏心渦の大きさの変動と翼軸方向
への移動を抑制して安定させることができ、スキューフ
ァン特有の低周波騒音を低減することができる。
【0022】また、翼弦方向への空気流れは通風ガイド
により抑制せずに通風させるので、送風量が減少するの
を防止することができる。
【0023】請求項5の発明は、翼は、その傾斜方向を
仕切板を境に反転させてなることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、各翼の傾斜方向を仕切
板を境に反転させているので、仕切板によりそれぞれ仕
切られた各領域から送風される空気流れの軸方向成分が
仕切板の両側では相互に逆向きになり、相互に打ち消し
合う。このために、軸方向への空気流れを抑制して偏心
渦の翼軸方向への移動を抑制して安定させることができ
るので、騒音を低減することができる。
【0025】請求項6の発明は、翼は、仕切板同士間お
よび仕切板と端板同士間にて外方に凸の湾曲面に形成さ
れてなることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、翼を仕切板同士間にて
外方に凸の湾曲面に形成しているので、仕切板によりそ
れぞれ仕切られた各領域からは送風が各翼の湾曲面の法
線方向外方へ放射状に送風される。したがって、仕切板
を境に隣り合う領域から送風された空気流れの軸方向成
分が仕切板の両側では相互に逆向きになるので、相互に
打ち消し合う。このために、この発明によっても請求項
5の発明と同様に騒音を低減することができる。
【0027】請求項7の発明は、翼は、その板厚方向で
円弧状に突出する凸部と、円弧状に凹む凹部とが軸方向
で交互に繰り返す波板状に形成されてなることを特徴と
する。
【0028】この発明によれば、翼を、その板厚方向で
円弧状に突出する凸部と、円弧状に凹む凹部とが軸方向
で交互に繰り返す波板状に形成しているので、これらの
各翼の隣り合う凹凸部の送風の軸方向成分が互いに逆向
きになるから、相互に打ち消し合う。このために、請求
項5の発明と同様に騒音を低減することができる。そし
て、各翼の凹凸部は翼軸方向に交互に繰り返すように複
数形成されるので、その騒音低減効果も大きい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図10に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
【0030】図1は本発明の第1の実施形態に係る横流
ファン11の全体構成の正面図、図2は図1のII−II線
矢視断面図、図3は図1の分解斜視図であり、これらの
図において、横流ファン11は、例えば図11で示す空
気調和機の室内機1に室内ファンとして組み込む場合等
に好適な横流ファンであり、左右一対の円板状の端板1
2,13間に、横断面が円弧状の複数の翼14を同心状
に環状に配すると共に、ファン回転軸Oaに対して所定
角度傾斜させて横架固定している。各翼14の軸方向中
間部には環状(リング状)の仕切板15を軸方向に所要
のピッチで配設しており、ファン回転軸Oa周りに回転
することにより遠心軸方向外方へ送風するようになって
いる。
【0031】一方の端板、例えば13の外側面中央部に
は図示しないモータ等の回転軸を止めねじ等により着脱
自在に結合せしめるボス部16を同心状に一体、または
一体的に突設している。他方の端板12aの外側面中央
部には同心状に軸17を一体、または一体的に突設して
いる。軸17は図示しない軸受により回転自在に支承さ
れる。
【0032】各翼14は板厚が0.8mm以下の金属製薄
板により、横断面形状がファン回転方向に対して前向き
に傾斜する円弧状をなすように形成され、しかも、各翼
14の回転方向前縁がファン回転方向へファン回転軸O
aに対して所定角度直線的に傾斜するように一対の端板
12,13間に横架されて固定され、スキュー翼に構成
されている。
【0033】そして、一対の端板12,13と各仕切板
15の外周縁部には円弧状の嵌合溝12a,13a,1
5aを周方向に不等ピッチ(ランダムピッチ)を置いて
形成している。これら各嵌合溝12a,13a,15a
には各翼14の軸方向両端部と中間部とがそれぞれ嵌入
され、これら嵌合部の図示しない切り起し片をかしめる
ことにより固定されている。したがって、図2に示すよ
うに、各翼14は一対の端板12,13に対してランダ
ムピッチで配列されている。
【0034】図4はこのように金属製薄板により板厚が
0.8mm以下に形成された円弧状スキュー翼14回りの
空気流れを示している。つまり、各スキュー翼14の板
厚が薄いので、各翼14の凸状円弧面(図4では上面)
側に沿って流れる空気流れの剥離量を減少させることが
できる。このために、その流れの剥離に起因する渦Sの
発生量を減少させることができる。
【0035】したがって、この渦Sの減少が図15で示
すようにノーズ9近傍に溜まって発生する偏心渦Seの
発生量を減少させることができるので、この偏心渦Se
に起因するランダムスキュー横流ファンに特有の低周波
騒音を低減することができる。
【0036】また、翼14回りの空気流れの剥離量を低
減して渦Sの発生量を低減することができるので、流路
抵抗を低減して送風量を増加させることができる。しか
も、加工性に優れた金属製薄板により翼14を形成する
ので、翼14の板厚を容易かつ高精度で薄くすることが
できる。
【0037】図5(A)は本発明の第2の実施形態に係
る横流ファン11Aの正面図、図5(B)は同図(A)
のB部拡大図であり、この横流ファン11Aは図6にも
示すように、各翼14の凸状円弧面(図6中上面)より
凸状方向へほぼ垂直に起立する矩形状の複数の切り起し
片18を翼軸方向に所要のピッチを置いて並設する点に
特徴がある。
【0038】各切り起し片18は各翼14の凸状円弧面
を例えばコの字状に切り込みを入れ、その切り込みをほ
ぼ垂直方向外方へ起立させることにより形成される。
【0039】したがって、図6中矢印で示すように翼1
4の軸方向へ流れる気流を各切り起し片18の側面に衝
突させることにより抑制することができるので、ノーズ
9近傍に発生する偏心渦Seが翼軸方向の気流により軸
方向へ移動するのを抑制することができる。したがっ
て、この偏心渦Seが翼軸方向へ移動することにより増
大するランダムスキュー横流ファンに特有の低周波騒音
の一層の増大を抑制することができる。
【0040】図7はこれらの各切り起し片18を、通風
ガイドである通風筒19にそれぞれ置換した場合の第3
の実施形態の一部切欠要部斜視図である。
【0041】各通風筒19は例えばコ字状金属板のコ字
状開口端を翼14の凸状円弧面上に固着して、角筒状に
構成され、閉塞両側面を翼軸方向に向ける一方、開口両
端を翼弦方向に向けている。
【0042】したがって、この実施形態によっても、図
7中矢印で示す軸方向の気流を各通風筒19の閉塞側面
に衝突させることにより抑制することができるので、上
記第2の実施形態とほぼ同様にランダムスキューファン
に特有の低周波騒音を低減することができる。
【0043】しかも、各通風筒19は翼14の翼弦方向
の気流を通風させることができるので、送風量が減少す
るのを抑制することができる。
【0044】図8は本発明の第4の実施形態に係る横流
ファン11Bの正面図であり、これは各仕切板15によ
りそれぞれ仕切られた各領域の各翼14bの傾斜方向
(スキュー方向)を各仕切板15を境にして反転させた
点に特徴がある。
【0045】この横流ファン11Bによれば、各仕切板
15により仕切られた各領域からは各翼14bの傾斜に
対してはぼ垂直方向に送風されるので、所要の仕切板1
5の両側の各送風中の軸方向成文は互いに逆向きになる
ので、相互に打ち消し合う。
【0046】したがって、送風中の軸方向成分を減少さ
せることができるので、偏心渦Seの翼軸方向への移動
に起因するランダムスキュー横流ファンに特有の低周波
騒音を低減することができる。
【0047】図9は本発明の第5の実施形態に係る横流
ファン11Cの正面図であり、これは上記第1の実施形
態に係る各翼14を、各仕切板15によりそれぞれ仕切
られる各領域毎に、外方に凸の湾曲面に折曲された湾曲
翼14cにそれぞれ置換した点に特徴がある。
【0048】この横流ファン11Cによっても、各領域
の送風は各湾曲翼14cの湾曲面の法線方向外方へ放射
状に送風されるので、所要の仕切板15の両側の各送風
は、その翼軸方向成分が相互に逆向きになり、相互に打
ち消し合う。
【0049】したがって、この実施形態によっても、送
風中の軸方向成分を減少させることができるので、偏心
渦Seの翼軸方向への移動に起因するランダムスキュー
横流ファンに特有の低周波騒音を低減することができ
る。
【0050】図10は本発明の第6の実施形態に係る横
流ファン11Dの正面図であり、これは図1で示す各ス
キュー翼14を波形スキュー翼14dにそれぞれ置換し
た点に特徴がある。
【0051】各波形スキュー翼14dはその板厚方向外
方に突出する凸部と、板厚方向外方に凹む凹部とが軸方
向に交互に繰り返すように波板状に一体に形成されてい
る。
【0052】したがって、これら隣り合う凹凸部の送風
の軸方向成分が互いに逆向きになるので、相互に打ち消
し合う。このために、各翼14dの軸方向の空気流れの
流量が減少するので、軸方向の空気流れに起因するラン
ダムスキュー横流ファン特有の低周波の騒音を低減する
ことができる。
【0053】なお、本発明ではこれらの各実施形態を適
宜組み合せてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
翼を金属製薄板により薄く形成しているので、翼回りの
空気流れの剥離量を低減することができる。このため
に、翼回りの空気流れの渦の発生量を低減することがで
きるので、ノーズ近傍の偏心渦の大きさの変動を安定さ
せることができる。これにより、翼配列ピッチが不等ピ
ッチ(間隔)のランダムスキュー横流ファン特有の大き
な低周波騒音を低減することができる。
【0055】また、翼回りの空気流れの剥離量を低減し
て渦の発生量を低減することができるので、流路抵抗を
低減して送風量を増加させることができる。しかも、加
工性に優れた金属製薄板により翼を形成するので、翼の
板厚を容易かつ高精度で薄くすることができる。
【0056】請求項2の発明によれば、翼の板厚を0.
8mm以下に薄くしたので、請求項1の発明と同様の作用
効果を奏することができるうえに、翼を端板と仕切板の
各嵌合溝に嵌入させてかしめ止めするので、これら翼と
端板と仕切板との組付を容易かつ迅速に行なうことがで
きる。
【0057】請求項3の発明によれば、翼の軸方向への
空気流れを切り起しにより抑制することができるので、
ノーズ近傍に発生する偏心渦の大きさの変動と、翼軸方
向への移動とを抑制して安定させることができる。この
ために、スキュー横流ファン特有の低周波騒音を低減す
ることができる。
【0058】請求項4の発明によれば、翼の通風ガイド
により翼軸方向への空気流れを抑制することができるの
で、請求項3の発明と同様に偏心渦の大きさの変動と翼
軸方向への移動を抑制して安定させることができ、スキ
ュー横流ファン特有の低周波騒音を低減することができ
る。
【0059】また、翼弦方向への空気流れは通風ガイド
により抑制せずに通風させるので、送風量が減少するの
を防止することができる。
【0060】請求項5の発明によれば、各翼の傾斜方向
を仕切板を境に反転させているので、仕切板によりそれ
ぞれ仕切られた各領域から送風される空気流れの軸方向
成分が仕切板の両側では相互に逆向きになり、相互に打
ち消し合う。このために、軸方向への空気流れを抑制し
て偏心渦の翼軸方向への移動を抑制して安定させること
ができるので、騒音を低減することができる。
【0061】請求項6の発明によれば、翼を仕切板同士
間および仕切板と端板同士間にて外方に凸の湾曲面に形
成しているので、仕切板によりそれぞれ仕切られた各領
域からは送風が各翼の湾曲面の法線方向外方へ放射状に
送風される。したがって、仕切板を境に隣り合う領域か
ら送風された空気流れの軸方向成分が仕切板の両側では
相互に逆向きになるので、相互に打ち消し合う。このた
めに、この発明によっても請求項5の発明と同様に騒音
を低減することができる。
【0062】請求項7の発明によれば、翼を、その板厚
方向で円弧状に突出する凸部と、円弧状に凹む凹部とが
軸方向で交互に繰り返す波板状に形成しているので、こ
れらの各翼の隣り合う凹凸部の送風の軸方向成分が互い
に逆向きになるから、相互に打ち消し合う。このため
に、請求項5の発明と同様に騒音を低減することができ
る。そして、各翼の凹凸部は翼軸方向に交互に繰り返す
ように複数形成されるので、その騒音低減効果も大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る横流ファンの正
面図。
【図2】図1のII−II線矢視断面図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】図1で示す各翼の作用を示す模式図。
【図5】(A)は本発明の第2の実施形態に係る横流フ
ァンの正面図、(B)は同図(A)のB部拡大図。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る横流ファンの翼
の要部斜視図。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る横流ファンの翼
の要部斜視図。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る横流ファンの要
部正面図。
【図9】本発明の第6の実施形態に係る横流ファンの要
部正面図。
【図10】本発明の第7の実施形態に係る横流ファンの
要部正面図。
【図11】空気調和機の室内機の一般的構成を示す縦断
面図。
【図12】従来のランダムスキュー式横流ファンの正面
図。
【図13】図12のXIII−XIII線矢視断面図。
【図14】図12で示す従来の各スキュー翼の作用を示
す模式図。
【図15】図12で示す従来の横流ファンの作用を示す
模式図。
【図16】図12で示す従来の横流ファンの正面と送風
分布との関係を示す模式図。
【図17】図12で示す従来のランダム横流ファンの騒
音周波数特性図。
【図18】図12で示す従来のランダムスキュー横流フ
ァンの騒音周波数特性図。
【符号の説明】
11,11A,11B,11C,11D 横流ファン 12,13 一対の端板 14,14b,14c,14d 翼 15 仕切板 16 ボス部 17 軸 18 切り起し片 19 通風筒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状または環状の一対の端板間に、複
    数の翼を周方向に不等ピッチを置いて環状に配して横架
    固着し、翼の長手方向中間部に仕切板を配設し、記各翼
    をファン回転軸に対して所定角度傾斜させてなる横流フ
    ァンにおいて、上記各翼を金属製薄板により形成してな
    ることを特徴とする横流ファン。
  2. 【請求項2】 翼は、その板厚が0.8mm以下であり、
    かつ端板と仕切板の各嵌合溝に嵌入されてかしめ止めさ
    れることを特徴とする請求項1記載の横流ファン。
  3. 【請求項3】 翼は、その軸方向への空気流れを抑制す
    る切り起しを具備していることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の横流ファン。
  4. 【請求項4】 翼は、その軸方向への空気流れを抑制す
    る一方、翼弦方向の空気の流れを通風させる通風ガイド
    を具備していることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の横流ファン。
  5. 【請求項5】 翼は、その傾斜方向を仕切板を境に反転
    させてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の横流ファン。
  6. 【請求項6】 翼は、仕切板同士間および仕切板と端板
    同士間にて外方に凸の湾曲面に形成されてなることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の横流ファ
    ン。
  7. 【請求項7】 翼は、その板厚方向で円弧状に突出する
    凸部と、円弧状に凹む凹部とが軸方向で交互に繰り返す
    波板状に形成されてなることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の横流ファン。
JP23205296A 1996-09-02 1996-09-02 横流ファン Pending JPH1077989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23205296A JPH1077989A (ja) 1996-09-02 1996-09-02 横流ファン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23205296A JPH1077989A (ja) 1996-09-02 1996-09-02 横流ファン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1077989A true JPH1077989A (ja) 1998-03-24

Family

ID=16933222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23205296A Pending JPH1077989A (ja) 1996-09-02 1996-09-02 横流ファン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1077989A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040042933A (ko) * 2002-11-14 2004-05-22 엘지전자 주식회사 원심팬용 임팰러의 날개형성구조
JP2006329100A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Daikin Ind Ltd クロスフローファン
JP2007002790A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Mitsubishi Electric Corp 貫流送風機用羽根車
KR20110083043A (ko) * 2010-01-13 2011-07-20 엘지전자 주식회사 횡류팬 및 이를 구비한 공기 조화기
CN102235380A (zh) * 2010-04-28 2011-11-09 日清纺精密机器株式会社 送风机叶轮以及叶轮制造方法
WO2014080899A1 (ja) 2012-11-22 2014-05-30 三菱電機株式会社 空気調和機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040042933A (ko) * 2002-11-14 2004-05-22 엘지전자 주식회사 원심팬용 임팰러의 날개형성구조
JP2006329100A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Daikin Ind Ltd クロスフローファン
JP2007002790A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Mitsubishi Electric Corp 貫流送風機用羽根車
JP4517955B2 (ja) * 2005-06-24 2010-08-04 三菱電機株式会社 貫流送風機用羽根車および空気調和機
KR20110083043A (ko) * 2010-01-13 2011-07-20 엘지전자 주식회사 횡류팬 및 이를 구비한 공기 조화기
CN102235380A (zh) * 2010-04-28 2011-11-09 日清纺精密机器株式会社 送风机叶轮以及叶轮制造方法
KR101201565B1 (ko) * 2010-04-28 2012-11-20 닛신보 메카트로닉스 가부시키가이샤 송풍기용 날개차 및 당해 날개차의 제조방법
CN102235380B (zh) * 2010-04-28 2016-02-17 日清纺精密机器株式会社 送风机叶轮以及叶轮制造方法
WO2014080899A1 (ja) 2012-11-22 2014-05-30 三菱電機株式会社 空気調和機
CN104870823A (zh) * 2012-11-22 2015-08-26 三菱电机株式会社 空调机
CN104870823B (zh) * 2012-11-22 2017-09-19 三菱电机株式会社 空调机
US9995303B2 (en) 2012-11-22 2018-06-12 Mitsubishi Electric Corporation Air conditioner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0137482B1 (ko) 공기조화기의 횡류팬
WO2007114090A1 (ja) 多翼ファン
WO2006035933A1 (ja) 送風機の羽根車およびそれを備えた空気調和機
KR100709819B1 (ko) 횡류팬과 횡류팬을 구비한 공기조화기의 실내기
WO2012002081A1 (ja) ファン、成型用金型および流体送り装置
WO2013031046A1 (ja) 空気調和機
JP3695740B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JPH09100795A (ja) 空気調和機
JPH1077989A (ja) 横流ファン
JP2001003899A (ja) 送風機及びこれを用いた空気調和機並びに空気清浄機
JP2004150789A (ja) 空気調和機及び貫流送風機及びクロスフローファンのスタビライザー
JP2002048085A (ja) 多連型多翼送風機用羽根車、多連型多翼送風機および空気調和機
JPH09195988A (ja) 多翼送風機
JP4371171B2 (ja) クロスフローファン及びこれを備えた空気調和機
JP2012117387A (ja) 送風機及びその送風機を備えた空気調和機
JP3473788B2 (ja) 空気調和機
WO2015064617A1 (ja) 貫流ファン及び空気調和機
JPH1077988A (ja) 横流ファン
JP2002357194A (ja) 貫流ファン
JP3139447B2 (ja) クロスフローファン
JPH05164353A (ja) 空気調和機の室内機ユニット
WO2023089658A1 (ja) クロスフローファン
WO2024084537A1 (ja) 送風装置
JPS6311360Y2 (ja)
JP2004271044A (ja) 空気調和機の室内ユニット