JPH1076555A - 一部に薄肉部を有するプラスチック成形品を射出成形する方法及びこの射出成形に用いられる金型 - Google Patents

一部に薄肉部を有するプラスチック成形品を射出成形する方法及びこの射出成形に用いられる金型

Info

Publication number
JPH1076555A
JPH1076555A JP23524096A JP23524096A JPH1076555A JP H1076555 A JPH1076555 A JP H1076555A JP 23524096 A JP23524096 A JP 23524096A JP 23524096 A JP23524096 A JP 23524096A JP H1076555 A JPH1076555 A JP H1076555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable core
mold
cooling
thin
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23524096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Ishiyama
英行 石山
Hirofumi Tateyama
弘文 舘山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Munekata Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Munekata Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Munekata Co Ltd filed Critical Tohoku Munekata Co Ltd
Priority to JP23524096A priority Critical patent/JPH1076555A/ja
Publication of JPH1076555A publication Critical patent/JPH1076555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動コアを用いて薄肉部を成形した際に、ス
キン層の発達を抑制しながら成形して薄肉部にウェルド
を発生させないようにする。又、成形サイクルを上げ
る。 【解決手段】 プラスチック射出成形用金型内に可動コ
ア2を組み込み、樹脂充填後直ちにこの可動コア2を一
定距離まで前進させてここに薄肉部を成形する射出成形
方法において、前記可動コア2内にカートリッジヒータ
ー5と冷媒循環流路2aを組み込み、金型内への可動コ
ア2の前進時には前記カートリッジヒーター5を駆動し
て可動コア2を発熱させて薄肉部の樹脂を加熱し、金型
の冷却時には前記冷媒循環流路2a内に冷媒を循環させ
て薄肉部を冷却する。この加熱と冷却の効果により、ス
キン層の発達を抑制でき、結果としてウェルドが発生し
ない。又、強制冷却を行うことにより、成形サイクルを
上げる(短縮する)ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部に薄肉部を有
するプラスチック製品の射出成形方法とこの方法の実施
に用いられるプラスチック製品の射出成形用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチックの成形品において、一部が
薄肉であったり、或いは穴があると不均一な樹脂の流動
によってウェルドが生じる。こうしたウェルドは、成形
品の外観を悪くするだけではなく、ウェルド部の強度は
他の部分に比べて劣るため、極端な薄肉部が出ないよう
に成形品を設計しなければならないなど制限がある。
又、薄肉部の位置や成形品肉厚によっては、樹脂が未充
填となるために、このような場合には成形品を何点かの
パーツに分けて成形し、後から接着する等の二次加工が
必要となる。
【0003】しかし、コスト低減や軽量化の面からは、
最近の成形品においては肉厚は薄く、さらには薄肉部や
厚肉部が混在する等複雑な形状のものが多くなってい
る。こうした傾向は、ウェルド部を更に成長させ、成形
品強度を低下させる。さらに、各種パーツを一体化する
ために、一度で射出成形しようとすると、薄肉部へ樹脂
が充填されず、それを改善しようとしてさらに充填圧力
を高くすれば、反りなどの新たな外観不良が発生する。
また、金型のキャビティ温度を上げて、ウェルドを抑え
るようにすると、成形サイクルが長くなったり、取り出
し後の反りが問題となる。
【0004】これらの問題を解決するために、特開昭6
3−295228号、特開昭63−302013号、特
開平2−92607号、特開平2−141219号、特
開平3−39219号、特開平5−8262号公報に
は、薄肉成形に関する手法やウェルドを発生させないで
成形する手法が明示されている。これらの手法は、キャ
ビティ内に進退可能な薄肉成形用のコアを有する金型を
用いて成形するものである。又、単にコアを進退させる
だけではなく、特開平3−112616号公報には、加
振、振動させながらコアをキャビティ内の樹脂に挿入す
るようにした金型も示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば必要と
する成形品の肉厚が極めて薄い場合や、薄肉にする部分
がゲートに近い部分と遠い部分に離れて存在する場合な
どでは、可動コアの前進以前に、固定側及び可動側にス
キン層が発達し、薄肉部形成を妨げる結果となる。ま
た、加振、加圧によって薄肉部を形成させる方法におい
ては、可動コアの樹脂に対するせん断応力が緩和されて
キャビティ内へ前進し易くなるが、薄肉部形成を妨げる
スキン層の発達を抑えることは出来ない。また、比較的
スキン層の発達していない、すなわち樹脂充填中にコア
を前進させる場合においては、薄肉部の形成は容易にな
るものの、成形品の品質は可動コアの挿入タイミング等
によって不安定となる。また、高速で樹脂を充填する場
合についても同様である。更に、高温のキャビティ内で
射出成形を行った場合については、成形サイクルが長く
なってしまうなどの問題が発生し、効率よく薄肉部を形
成することが出来ない。以上のように、成形品の一部に
効率よく薄肉部を形成するためには、スキン層の発達を
抑制する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、可動コアを
用いてプラスチック成形品の一部に薄肉部を形成する射
出成形方法及びこの成形に用いられる金型において、ス
キン層を発達させない手法を鋭意研究した結果、次の方
法と金型を用いることにより、効果的にスキン層の発達
を抑制し、結果としてウェルドの発生を防止できること
が判った。この方法及び金型の構成上の要点は次のとお
りである。
【0007】1.プラスチック射出成形用金型内に可動
コアを組み込み、樹脂充填後直ちにこの可動コアを一定
距離まで前進させてここに薄肉部を成形する射出成形方
法において、前記可動コア内に加熱手段と冷却手段を組
み込み、金型内への樹脂充填と可動コアの前進時に前記
加熱手段を駆動して可動コアを発熱させることにより薄
肉部の樹脂を加熱し、金型の冷却時に前記冷却手段を駆
動して薄肉部を冷却することにより、スキン層の発達を
抑制しながら行う一部に薄肉部を有するプラスチック成
形品を射出成形する方法。
【0008】2.一部に薄肉部を有するプラスチック成
形品の射出成形用金型において、該金型の一部に前進及
び後退可能なように薄肉部成形用の可動コアを組み込む
と共に、この可動コア内に加熱手段と冷却手段を組み込
み、製品成形時に前記加熱手段を駆動し、冷却時に前記
冷却手段を駆動することにより、スキン層の発達を抑制
するように構成した一部に薄肉部を有するプラスチック
成形品の射出成形用金型。
【0009】3.加熱手段として可動コア内に電気ヒー
タを組み込み、冷却手段として可動コア内に冷媒循環流
路を形成して成る前記2記載の一部に薄肉部を有するプ
ラスチック成形品の射出成形用金型。
【0010】4.加熱手段及び冷却手段として、可動コ
ア内に熱媒循環流路を形成し、加熱時にこの熱媒循環流
路内に熱媒を循環させ、冷却時に冷媒を循環させるよう
に構成して成る前記2記載の一部に薄肉部を有するプラ
スチック成形品の射出成形用金型。
【0011】5.可動コアを組み込んだ金型と対向する
金型側に加熱手段と冷却手段を組み込んだ補助コアを組
み込み、この補助コアと可動コアの作用により薄肉部を
成形するように構成して成る前記2又は3又は4記載の
一部に薄肉部を有するプラスチック成形品の射出成形用
金型。
【0012】6.補助コアを可動コアの前進に合わせて
前進させることにより、薄肉部を成形品の肉厚の中間に
形成するように構成した前記5記載の一部に薄肉部を有
するプラスチック成形品の射出成形用金型。
【0013】7.可動コア又は補助コアと金型との間に
断熱材を配置して成る前記項2又は3又は4又は5又は
6記載の一部に薄肉部を有するプラスチック成形品の射
出成形用金型。
【0014】
【作用】射出成形において、キャビティ内に樹脂を充填
する工程及び可動コアを前進させる工程において、可動
コア内の加熱手段を駆動すると、この加熱手段により可
動コアは高温に保持されて、可動コアと接する周囲の樹
脂、特に可動コアの先端面であって薄肉部を形成する部
分の樹脂が加熱される。そして、金型の冷却工程におい
ては、可動コア内の冷却手段が駆動されることにより、
薄肉部が冷却される。この作用により、薄肉部に発生す
るスキン層の発達が抑制される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る一部に薄肉部を有す
るプラスチック成形品の成形用金型には、油圧シリンダ
等の駆動手段により前進と後退を行う可動コアが組み込
まれている。この可動コアは、金型の移動側又は固定側
又はこの双方に組み込みが可能であって、製品の設計に
合わせてその数、位置、大きさ等が決定される。可動コ
アの駆動手段には、油圧シリンダー、エアシリンダー、
或いは駆動モータ等を用いることができる。但し、本発
明において、この駆動手段はタイミング良く可動コアを
前進又は後退させることができる手段であればどのよう
なものでもよい。
【0016】可動コア内に組み込んでこの可動コアを加
熱する手段としては、ジュール熱を利用した棒状抵抗に
よるヒーターであったり、或いは高温油などを熱媒とし
たヒーターであっても構わない。又、薄肉部形成後に可
動コアの冷却のために通す冷媒循環流路は急冷が可能な
ように設計し、ここにシリンダーやポンプ等を用いて冷
媒を循環させる。用いる冷媒としては、窒素や空気など
のガスであったり、或いは水やシリコン油などの液体で
あっても構わない。加熱又は冷却の効果を得るために、
可動コア周辺に断熱材を配置すると良い。但し、この断
熱材は、金型材料としての強度が必要であることから、
例えばセラミックなどが好ましい。
【0017】射出成形時に可動コアを加熱するタイミン
グは、樹脂が充填される工程と、可動コアが前進して薄
肉部を形成している工程である。そして、樹脂の充填が
終わると同時に可動コア内に冷媒が循環して可動コアが
急冷され、これにより薄肉部が冷却される。可動コア
は、金型が離れるとき後退する。
【0018】
【実施例1】先ず、金型の実施例を添付の図面に基づい
て説明する。図1は本発明の実施例における金型の基本
構成を示すものである。この金型は、図1で示すよう
に、キャビティ1に対して垂直方向に可動コア2が組み
込まれており、この可動コア2の周囲は、断熱材(セラ
ミック)4と可動部摺動のために隙間があり、更に断熱
材4によって金型主型3と断熱されている。又、可動コ
ア2は図外の油圧シリンダーヘッド等に接続され、金型
外部の油圧源によって、キャビティ1と同一面であった
り、或いは薄肉部を形成するためにキャビティに対して
垂直方向に前進するものである。
【0019】図2は実施例1で用いた可動コア2の内部
の構成を示すものである。この可動コア2の内部には、
キャビティ1に近い先端部に、ジュール熱によってコア
を加熱させる、カートリッジヒーター(抵抗体)5が組
み込まれている。更に、可動コア2を冷却するための冷
媒を導くために、可動コア2の内部に冷媒導入管6が挿
入され、この先端には、連結穴8が形成されていて、送
媒口7から流入した冷媒は冷媒導入管6から連絡穴8を
経由して可動コア2内の冷媒循環流路2a内に流出し、
ここを矢印aのように上昇して返媒口9から可動コア2
外に流出し、図示しない冷媒供給源に戻る。
【0020】上記した金型を用いて、可動コアの温度上
昇及び冷却状態について確認を行った。金型主型3は通
常の金型鋼材S55Cを用い、可動コア2の周囲には低
熱伝動性ジルコニアを断熱材4として用いた。金型主型
3の温度は、外部冷温水ユニットで50℃に設定した。
この状態において、可動コア2の内部のカートリッジヒ
ーター(50V−30W)5に通電を開始した。通電開
始から、約15秒後に可動コア2のキャビティ面温度は
約100℃に達し、更にその10秒後には可動コア2の
表面の温度は約130℃に達した。又、更に通電時間を
延ばせば、上昇する傾向にあった。
【0021】次に、100℃に加熱された可動コア2内
へ冷媒としての20℃のN2 ガス(10kgf/cm
2 )を注入し、可動コア2の冷却を行った。N2 ガス注
入後約10秒後に可動コア2のキャビティ面温度は65
℃まで降下し、更にその5秒後には55℃まで降下し
た。
【0022】
【実施例2】この実施例2は、可動コア2と金型主型3
が接する面に断熱材4を配置しない例であって、図3で
示すような可動コアの周囲を通常鋼材によって囲まれた
キャビティ1を用い、可動コア2の加熱、冷却を行っ
た。金型主型3は通常の金型鋼材S55Cを用い、金型
主型3の温度は、外部冷温水ユニットで50℃に設定し
た。この状態において、可動コア2の内部のカートリッ
ジヒーター(50V−30W)5に通電を開始した。通
電開始から、約15秒後には75℃、更にその10秒後
には約85℃に達したものの、実施例1と比較すると昇
温速度が遅く、更に、可動コア2近傍の金型主型3の温
度も上昇していた。
【0023】次に、約90℃に加熱された可動コア2内
へ、20℃のN2 ガス(10kgf/cm2 )を注入
し、可動コア2の冷却を行った。N2 ガス注入後約10
秒後に可動コア2のキャビティ面の温度は、75℃、更
にその5秒後は68℃であった。この実施例1及び2か
ら、可動コア2を加熱及び冷却手段によって、加熱又は
冷却が出来ることを確認した。しかし、可動コア2の周
辺に、断熱材4を用いない実施例2においては、可動コ
ア2からの放熱が大きく、金型主型3方向へ熱が奪われ
ていることが確認された。したがって、生産サイクルを
短くするためには、断熱材4の配置は必須であるが、生
産サイクルに余裕がある場合は、断熱材4は必ずしも必
要ではない。
【0024】
【実施例3】実施例1の金型を用い、部分的に薄肉部を
有する成形品の射出成形を行った。成形品の大きさは3
00mm×300mm、平均肉厚は2.5mmで成形品
中央部に直径Ф20.0mmで厚さ0.10mmの薄肉
部を形成する場合である。実施例1の金型を用いて射出
成形を行うために、キャビティ1内に前進する可動コア
2の駆動源としてФ30mmの油圧シリンダー及び油圧
ユニット(油研工業株式会社製のYA16−C−6−
3.7−14)を用いた。ここで外部油圧ユニット圧力
は100kgf/cm2 とした。射出成形機(東芝機械
株式会社製IS350E)によってキャビティ1は、固
定側主型と可動側主型によって閉じられ、薄肉部を形成
するための可動コア2は、肉厚2.5mmを形成するキ
ャビティ1と同じ面高さにある。樹脂を充填する前、予
め可動コア2を約120℃までカートリッジヒーター
(50V−30W)5で加熱し、ハイインパクトポリス
チレン樹脂(出光石油化学株式会社製HT560)を充
填した。
【0025】次に、キャビティ1全体に樹脂が充填され
た後、油圧シリンダーを動作させて可動コア2をキャビ
ティ1内に前進させた。キャビティ1の前進によって、
可動コア2の前方の樹脂は周囲に押し出され、可動コア
2は0.10mmを形成するために、規定位置2.4m
m前進した位置で停止した。可動コア2が規定位置に達
したと同時に、カートリッジヒーター5への通電を停止
し、代わって可動コア2内へ20℃のN2 ガス(10k
gf/cm2 )を冷媒導入管6より注入し、冷媒循環流
路2a内にN2 ガスを循環させて可動コア2の冷却を行
った。これによって、薄肉部及びその周辺樹脂は急速に
冷却された。その結果、ウェルドを生じない0.10m
mの薄肉部を成形することが出来た。
【0026】
【実施例4】この実施例は、加熱及び冷却に熱媒を用い
た例であって、図4に示すように、可動コア2内に流体
を熱媒とした場合の熱交換部10を内蔵した金型であ
る。ここで使用する熱媒には、シリコンオイルを用い、
これを図外の高周波誘導加熱装置により、昇温及び冷却
を行い、熱媒入口11から供給した熱媒を前記熱交換部
10を経由して熱媒出口12から高周波誘導装置に戻す
ようにした。成形方法は実施例1の金型を用いた場合と
同様で行った。その結果、実施例3と同様にウェルドを
生じない0.10mmの薄肉部を成形することが出来
た。
【0027】
【実施例5】この実施例は、金型において、固定側と移
動側に加熱及び冷却手段を組み込んだ可動コア2及び補
助コア13を組み込んで薄肉部を形成する実施例であっ
て、図5に示すように、可動コア2に対してキャビティ
1を境に相対する部分に、補助コア13を組み込んで、
実施例3と同様に射出成形を行った。この場合、補助コ
ア13の加熱及び冷却の開始については、可動コア2と
同期させた。但し、補助コア13は固定されており、前
進しない。なお、可動コア2と補助コア13の内部構造
(加熱、冷却手段)は実施例1の場合と同様である。そ
の結果、実施例2と同様にウェルドを生じない0.10
mmの薄肉部を成形することが出来た。なお、上記実施
例において、補助コア13側は、加熱及び冷却のタイミ
ングを可動コア2側と同期させているが、このタイミン
グは、薄肉部の成形条件によってはずらしてもよい。
【0028】
【実施例6】この実施例は、前記実施例5において、可
動コア2と共に、補助コア13も同時に前進させたり、
後退させるようにしたものである。この実施例による
と、例えば図6に示すように、薄肉部aを成形品bにお
いて肉厚(W)内に成形することが可能である。この実
施例においても、ウェルドを生じない0.10mmの薄
肉部を成形することが出来た。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように、可動コア内に加
熱手段と冷却手段を組み込み、樹脂充填及び可動コア前
進時において、加熱手段を駆動して薄肉部の樹脂を加熱
しながら成形を行い、金型冷却時には冷却手段を駆動さ
せて薄肉部を冷却するようにした。この結果、スキン層
の発達を抑制しながら薄肉部にウェルドを発生させない
成形が可能である。又、可動コア及び補助コアを強制的
に冷却することにより、成形サイクルを短くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における金型キャビティ部の
横断面図。
【図2】実施例1における可動コア内部構成の横断面
図。
【図3】実施例2における金型キャビティ部の横断面
図。
【図4】実施例4における加熱及び冷却に熱媒を用いた
場合の金型キャビティ部、可動コア内部の横断面図。
【図5】実施例5における補助コアを用いた金型キャビ
ティ部、可動コア内部の横断面図。
【図6】実施例6における可動コア及び補助コアの双方
を前進させて薄肉部を成形した成形品の説明図。
【符号の説明】
1 キャビティ 2 可動コア 2a 冷媒循環流路 3 金型主型 4 断熱材 5 カートリッジヒーター 6 冷媒導入管 7 送媒口 8 連絡穴 9 返媒口 10 熱交換部 11 熱媒入口 12 熱媒出口 13 補助コア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック射出成形用金型内に可動コ
    アを組み込み、樹脂充填後直ちにこの可動コアを一定距
    離まで前進させてここに薄肉部を成形する射出成形方法
    において、前記可動コア内に加熱手段と冷却手段を組み
    込み、金型内への樹脂充填と可動コアの前進時に前記加
    熱手段を駆動して可動コアを発熱させることにより薄肉
    部の樹脂を加熱し、金型の冷却時に前記冷却手段を駆動
    して薄肉部を冷却することにより、スキン層の発達を抑
    制しながら行う一部に薄肉部を有するプラスチック成形
    品を射出成形する方法。
  2. 【請求項2】 一部に薄肉部を有するプラスチック成形
    品の射出成形用金型において、該金型の一部に前進及び
    後退可能なように薄肉部成形用の可動コアを組み込むと
    共に、この可動コア内に加熱手段と冷却手段を組み込
    み、製品成形時に前記加熱手段を駆動し、冷却時に前記
    冷却手段を駆動することにより、スキン層の発達を抑制
    するように構成した一部に薄肉部を有するプラスチック
    成形品の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 加熱手段として可動コア内に電気ヒータ
    を組み込み、冷却手段として可動コア内に冷媒循環流路
    を形成して成る請求項2記載の一部に薄肉部を有するプ
    ラスチック成形品の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 加熱手段及び冷却手段として、可動コア
    内に熱媒循環流路を形成し、加熱時にこの熱媒循環流路
    内に熱媒を循環させ、冷却時に冷媒を循環させるように
    構成して成る請求項2記載の一部に薄肉部を有するプラ
    スチック成形品の射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 可動コアを組み込んだ金型と対向する金
    型側に加熱手段と冷却手段を組み込んだ補助コアを組み
    込み、この補助コアと可動コアの作用により薄肉部を成
    形するように構成して成る請求項2又は3又は4記載の
    一部に薄肉部を有するプラスチック成形品の射出成形用
    金型。
  6. 【請求項6】 補助コアを可動コアの前進に合わせて前
    進させることにより、薄肉部を成形品の肉厚の中間に形
    成するように構成した請求項5記載の一部に薄肉部を有
    するプラスチック成形品の射出成形用金型。
  7. 【請求項7】 可動コア又は補助コアと金型との間に断
    熱材を配置して成る請求項2又は3又は4又は5又は6
    記載の一部に薄肉部を有するプラスチック成形品の射出
    成形用金型。
JP23524096A 1996-09-05 1996-09-05 一部に薄肉部を有するプラスチック成形品を射出成形する方法及びこの射出成形に用いられる金型 Pending JPH1076555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23524096A JPH1076555A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 一部に薄肉部を有するプラスチック成形品を射出成形する方法及びこの射出成形に用いられる金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23524096A JPH1076555A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 一部に薄肉部を有するプラスチック成形品を射出成形する方法及びこの射出成形に用いられる金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1076555A true JPH1076555A (ja) 1998-03-24

Family

ID=16983163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23524096A Pending JPH1076555A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 一部に薄肉部を有するプラスチック成形品を射出成形する方法及びこの射出成形に用いられる金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1076555A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1488913A2 (en) * 2003-06-12 2004-12-22 Munekata Co. Ltd. Welding of thermoplastic resin products.
JP2005507803A (ja) * 2001-10-25 2005-03-24 ファウンテン パテンツ ベー.フェー.イー.オー. 薄肉の製品を形成する方法および装置、ならびにそれによって製造される製品
JP2007185797A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグカバーの製造方法
KR101172404B1 (ko) 2005-10-24 2012-08-08 삼성전자주식회사 금형장치와 금형용 히터 카트리지

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005507803A (ja) * 2001-10-25 2005-03-24 ファウンテン パテンツ ベー.フェー.イー.オー. 薄肉の製品を形成する方法および装置、ならびにそれによって製造される製品
EP1488913A2 (en) * 2003-06-12 2004-12-22 Munekata Co. Ltd. Welding of thermoplastic resin products.
EP1488913A3 (en) * 2003-06-12 2007-04-11 Munekata Co. Ltd. Welding of thermoplastic resin products.
KR101172404B1 (ko) 2005-10-24 2012-08-08 삼성전자주식회사 금형장치와 금형용 히터 카트리지
JP2007185797A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグカバーの製造方法
JP4677904B2 (ja) * 2006-01-11 2011-04-27 豊田合成株式会社 エアバッグカバーの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7445743B2 (en) Molding tool, and method of making plastic articles
JP2662023B2 (ja) 射出成形方法及びその装置
US7670539B2 (en) Method and apparatus of injection molding using a heat-transfer enhancing layer
EP1389517B1 (en) Method of controlling a shut-off nozzle with heating unit and cooling unit for hot runner systems of injection molding machines
US20080054529A1 (en) Injection molding machine and method of using the same
EP2222427B1 (en) A gate insert
JP3072217B2 (ja) 射出成形方法
JPH1076555A (ja) 一部に薄肉部を有するプラスチック成形品を射出成形する方法及びこの射出成形に用いられる金型
JPH07266379A (ja) ホットランナ式金型とそれに用いられるホットランナバルブおよびかかるホットランナ式金型を用いた射出成形方法
JP2854459B2 (ja) 射出成形等における可塑化流動体の間歇的加熱装置
JP3017052B2 (ja) 多層成形方法および装置
JP3775376B2 (ja) インサート品成形方法およびインサート品成形装置
JP2008137275A (ja) 金型装置及び成形品の製造方法
JP3558165B2 (ja) 金属合金射出成形用金型
KR20080099756A (ko) 웰드레스 방식의 사출금형 장치
JP2005271429A (ja) 成形金型装置および成形方法
JP2005074748A (ja) 射出成形用金型
KR20110131828A (ko) 사출금형 장치
JPH09104048A (ja) 金型の加熱装置、加熱冷却装置及びその方法
JP2002355857A (ja) バルブゲート式金型装置
JPH08156028A (ja) 射出成形金型及び射出成形方法
JP2578583B2 (ja) サイドゲート式ランナレス射出成形用金型装置におけるホットノズル
JP2011083959A (ja) 中空体製品の成型用金型及び成型方法
JPH09314610A (ja) ウェルドラインの発生を防止する射出成形方法及びこの方法に用いられる金型
JPH04284217A (ja) ホットランナー式成形装置