JPH1075931A - 眼底検査装置 - Google Patents

眼底検査装置

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JPH1075931A
JPH1075931A JP8252326A JP25232696A JPH1075931A JP H1075931 A JPH1075931 A JP H1075931A JP 8252326 A JP8252326 A JP 8252326A JP 25232696 A JP25232696 A JP 25232696A JP H1075931 A JPH1075931 A JP H1075931A
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light
tracking
fundus
measurement
image
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JP8252326A
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English (en)
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Satoru Okinishi
覚 沖西
Shigeaki Ono
重秋 小野
Shinya Tanaka
信也 田中
Tomoyuki Iwanaga
知行 岩永
Yasuyuki Numajiri
泰幸 沼尻
Yoshiaki Okumura
淑明 奥村
Hiroshi Ito
宏 伊藤
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Original Assignee
Canon Inc
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/12Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes
    • A61B3/1241Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes specially adapted for observation of ocular blood flow, e.g. by fluorescein angiography

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  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の異なる角度で測定光を照射して測定す
る場合でも、正確に被測定欠陥をトラッキングすること
ができる。 【構成】 トラッキングが開始されると、先ず測定光が
測定する血管から外れているか否かが検出され、外れて
いなければ測定が開始される。外れている場合には、測
定光がその血管上に至るように補正量を与えてガルバノ
メトリックミラー22を移動し、次に一次元CCD42
上で血管の位置を検出し、その血管位置で基準位置の再
設定を行い、新基準位置を中心にトラッキングを開始し
た後に測定が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼底部の血管形状
や血流を測定するために使用される眼底検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】
(1) 従来、眼底血流計は被検眼の眼底の被測定血管にレ
ーザービームを照射し、その散乱反射光を光検出器によ
り受光し、血流からの散乱反射光であるドップラシフト
した成分と、静止している血管壁からの散乱反射光との
干渉信号を検出し、このデータを周波数解析して血流速
度を求める装置であり、次式によって血流速度(最大速
度Vmax)が求められる。 Vmax={λ/(n・α)}・||Δfmax1|− |Δfmax2|| / cosβ …(1)
【0003】ここで、2つの受光器で受光した受光信号
から算出した周波数の最大シフトをそれぞれΔfmax1 、
Δfmax2 、レーザーの波長をλ、測定部位の屈折率を
n、眼内での2つの受光光軸のなす角度をα、眼内で2
つの受光光軸がつくる平面と血流の速度ベクトルとのな
す角度をβとしている。
【0004】このように2方向から計測を行うことによ
って、測定光の入射方向の奇与が相殺され、眼底上の任
意の部位の血流を計測することができる。また、2つの
受光光軸がつくる平面と眼底の交線と、血流の速度ベク
トルとのなす角βを一致させることにより、β=0°と
なって真の最大血流速度を測定することができる。
【0005】このレーザービームを利用して、眼底部血
管の特定部位の血管形状や血流速を測定する眼底血流計
においては、測定処理時間内は測定部位に対して測定光
ビームが正確に当たっている必要があるが、実際には被
検眼の固視微動等があるために、測定部位に測定光ビー
ムを正確に当て続けることは困難である。従って、血管
位置を検出し、固視微動に対応して実時間で測定光ビー
ムの照射位置を測定部位上に移動させるトラッキング手
段を有する装置が特開平6−503733号公報、特開
平7−155299号公報に開示されている。
【0006】これらの装置では、トラッキング光学系中
の照明用光源からのトラッキング光と測定光を瞳共役位
置にある瞳共役ミラーを介して眼底上に照射する方式が
採用されており、トラッキングセンサ上のトラッキング
基準位置の眼底上の共役点に測定光のスポットが照射さ
れるようになっている。そして、血管はトラッキング光
により照明されてトラッキングセンサ上に拡大投影さ
れ、この血管像がトラッキング基準位置にくるように瞳
共役ミラーを動かすことにより、測定光が常に所定の血
管上を照射し続けるようになっている。
【0007】(2) また、眼底血流計で測定を行う際に、
被検眼の固視微動などにより装置の光学系と被測定部と
の相対位置が変化すると、正確な測定が困難になるの
で、被測定血管にトラッキング用光源からの光束を照射
してその血管像をCCDカメラで撮像し、被検眼の動き
に応じて血管像がCCDカメラ上の固定位置に安定化す
るように、トラッキング用光源からの光束を走査してト
ラッキングを行う装置が特開昭63−288133号公
報に開示されている。そしてこの装置では、被検部から
の反射散乱光は極く僅かなために、トラッキング用光源
は高い輝度が要求され、かつ眼底及び血球の分光吸収特
性から緑色の光が適しているために、He−Neレーザ
ー光源が使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(イ) しかしながら、上述の従来例(1) においては、瞳共
役ミラー上におけるトラッキング基準位置共役点と測定
光スポットが一致していれば問題ないが、装置の構造上
や測定の原理上、例えば測定ビームを複数の異なる角度
で照射する場合などの理由で、瞳共役ミラー上における
トラッキング基準位置共役点と測定光スポットが一致し
ない場合には、被検眼の角膜位置においてトラッキング
光と測定光の入射位置が異なり、トラッキング光の血管
上の中心と測定光が一致しなくなる。また、大きな角膜
乱視等が存在する場合などには、トラッキング光の血管
上の中心と測定光にずれが生じ、トラッキングシステム
が作動しているにも拘わらず、正確な測定ができないと
いう問題が発生する。
【0009】(ロ) また、上述の従来例(2) においては、
被検眼の眼底の状態や測定部位によって、測定血管付近
のトラッキング用光源からの光束の散乱反射光の光量が
大きく異なり、また例えば被検眼の血管の太さによって
最良の血管像を得るために必要な光量も異なってくる。
このような場合には、血管像のコントラストが低くなり
トラッキング精度が低下し、血流速度の計測精度も低下
する。
【0010】本発明の第1の目的は、上述の問題点(イ)
を解消し、複数の異なる角度で測定光を照射して測定す
る場合でも測定血管に対して正確なトラッキングを行う
眼底検査装置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、上述の問題点(ロ)
を解消し、被検眼の眼底の状態や測定部位又は測定血管
の太さに拘わらず、精度良くトラッキングを行って正確
に血流速度を求める眼底検査装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明に係る眼底検査装置は、測定光を眼底上に照
射する第1の照射光学系と、該第1の照射光学系に設け
られた測定光を偏向する偏向手段と、該測定光の眼底か
らの反射光を受光する受光手段と、該受光手段の情報か
ら眼底上の標的像の所定情報を検出する測定手段と、ト
ラッキング光を眼底上の前記標的像の近傍の領域に照射
する第2の照射光学系と、該トラッキング光で照明され
た前記標的像を受像する受像手段と、前記測定光の眼底
上における理想条件の照射点から前記受像手段に受像し
た前記標的像までのずれ距離を検出する位置検出手段
と、該ずれ距離が設定値になるように前記偏向手段を駆
動して前記測定光を前記標的像上に誘導する誘導手段と
を有し、前記ずれ距離の設定値が適宜に再設定可能な補
正手段を設けたことを特徴とする。
【0013】第2発明に係る眼底検査装置は、制御信号
に応じて光束を偏向するための光束走査手段と、トラッ
キング用光源と、該トラッキング用光源からのトラッキ
ング光を前記光束走査手段を介して被検眼の被測定部に
導くトラッキング光照射光学系と、該トラッキング光照
射光学系中に設けられたトラッキング光調光手段と、被
検眼の被測定部からの前記トラッキング光の散乱反射光
を前記光束走査手段を介して受光器へ導く被検部像結像
光学系と、該受光器からの出力に応じて前記光束走査手
段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0014】第3発明に係る眼底検査装置は、制御信号
に応じて光束を偏向するための光束走査手段と、トラッ
キング用光源と、該トラッキング用光源からのトラッキ
ング光を前記光束走査手段を介して被検眼の被測定部に
導くトラッキング光照射光学系と、該トラッキング光照
射光学系中に設けられたトラッキング光調光手段と、被
検眼の被測定部からの前記トラッキング光の散乱反射光
を前記光束走査手段を介して受光器へ導く被検部像結像
光学系と、該受光器からの出力に応じて前記光束走査手
段及び前記トラッキング光調光手段を制御する制御手段
とを有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は眼底血流計へ応用した第1の実
施例の構成図を示し、白色光を発するタングステンラン
プ等から成る観察用光源1から被検眼Eと対向する対物
レンズ2へ至る照明光路上には、コンデンサレンズ3、
例えば黄色域の波長光のみを透過するバンドパスフィル
タ付のフィールドレンズ4、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共
役なリングスリット5、被検眼Eの水晶体とほぼ共役な
遮光部材6、リレーレンズ7、光路に沿って移動自在な
固視標表示用素子である透過型液晶板8、リレーレンズ
9、被検眼Eの角膜近傍と共役な遮光部材10、孔あき
ミラー11、黄色域の波長光を透過し他の光束を殆ど反
射するバンドパスミラー12が順次に配列され、照明光
学系が構成されている。
【0016】孔あきミラー11の背後には眼底観察光学
系が構成されており、光路に沿って移動自在なフォーカ
シングレンズ13、リレーレンズ14、スケール板1
5、光路に挿脱自在な光路切換ミラー16、接眼レンズ
17が順次に配列され、検者眼eに至っている。光路切
換ミラー16が光路に挿入されているときの反射方向の
光路上には、テレビリレーレンズ18、CCDカメラ1
9が配置されており、CCDカメラ19の出力は液晶モ
ニタ20に接続されている。
【0017】バンドパスミラー12の反射方向の光路上
には、イメージローテータ21、紙面に垂直な回転軸を
有し両面が研磨されたガルバノメトリックミラー22が
配置され、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面
22aの反射方向には、光路に沿って移動自在なフォー
カスレンズ23が配置され、上側反射面22bの反射方
向にはレンズ24、光路に沿って移動自在なフォーカス
ユニット25が配置されている。なお、レンズ24の前
側焦点面は被検眼Eの瞳孔Epと共役関係にあり、その焦
点面にガルバノメトリックミラー22が配置されてい
る。
【0018】また、ガルバノメトリックミラー22の図
面上方には、光路長補償半月板26、光路中に遮光部を
有する黒点板27、凹面ミラー28が光路上に同心に配
列され、これらは共働してガルバノメトリックミラー2
2の下側反射面22aにより反射されることなく通過す
る光束を、ガルバノメトリックミラー22の上側反射面
22bに戻るように導くリレー光学系を構成している。
なお、光路長補正用半月板26はガルバノメトリックミ
ラー22の上側反射面22b、下側反射面22aの位置
がそのミラー厚によって生ずる図面の上下方向へのずれ
を補正するためのものであり、イメージローテータ21
へ向かう光路中にのみ作用するものである。
【0019】フォーカスユニット25においては、レン
ズ24と同一光路上にダイクロイックミラー29、集光
レンズ30が順次に配列され、ダイクロイックミラー2
9の反射方向の光路上には、マスク31、ミラー32が
配置されており、このフォーカスユニット25は一体的
に矢印で示す方向に移動できるようになっている。
【0020】集光レンズ30の入射方向の光路上には、
固定ミラー33、光路から退避可能な光路切換ミラー3
4が平行に配置され、光路切換ミラー34の入射方向の
光路上には、コリメータレンズ35、コヒーレントな赤
外光を発するレーザーダイオード等の測定用光源36が
順次に配列されている。更に、ミラー32の入射方向の
光路上には、シリンドリカルレンズ等から成るビームエ
クスパンダ37、他の光源と異なる高輝度の例えば緑色
光を発するHe−Neレーザー光源等のトラッキング用
光源38が配列されている。
【0021】ガルバノメトリックミラー22の下側反射
面22aの反射方向の光路上には、フォーカシングレン
ズ23、ダイクロイックミラー39、フィールドレンズ
40、拡大レンズ41、イメージインテンシファイヤ付
の一次元CCD42が順次に配列され、血管検出光学系
が構成されている。また、ダイクロイックミラー39の
反射方向の光路上には、結像レンズ43、共焦点絞り4
4、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役に設けられたミラー対
45a、45bが配置され、ミラー対45a、45bの
反射方向にはそれぞれフォトマルチプライヤ46a、4
6bが配置され、測定用受光光学系が構成されている。
なお、図示の都合上、全ての光路を同一平面上に示した
が、ミラー対45a、45bの反射光路、トラッキング
用光源38の出射方向の測定光路、測定用光源36から
マスク31に至る光路はそれぞれ紙面に直交している。
【0022】更に、装置全体を制御するためのシステム
制御部47が設けられ、システム制御部47には、検者
が操作する入力手段48、フォトマルチプライヤ46
a、46bの出力がそれぞれ接続されており、システム
制御部47の出力は、ガルバノメトリックミラー制御回
路49を介してガルバノメトリックミラー22に接続さ
れ、また光路切換ミラー34にそれぞれ接続されてい
る。そして、一次元CCD42の出力は血管位置検出回
路50を介してガルバノメトリックミラー制御回路49
に接続されている。
【0023】図2は被検眼Eの瞳孔Ep上の各光束の配置
を示し、Iは黄色の照明光により照明される領域でリン
グスリット5の像、Oは眼底観察光束で孔あきミラー1
1の開口部の像、Vは測定/血管受光光束でガルバノメ
トリックミラー22の上下反射面22b、22aの有効
部の像、Da、Dbは2つの測定受光光束でそれぞれミラー
対45a、45bの像である。また、P2、P2' は測定光
の入射位置で光路切換ミラー34を切換えることによっ
て選択される測定光の位置を示し、鎖線で示す領域Mは
ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22aの像
である。
【0024】観察用光源1から発した白色光は、コンデ
ンサレンズ3を通り、フィールドレンズ4により黄色の
波長光のみが透過し、リングスリット5、遮光部材6、
リレーレンズ7を通り、透過型液晶8を背後から照明す
る。更に、この光束はリレーレンズ9、遮光部材10を
通って孔あきミラー11で反射され、黄色域の波長光の
みがバンドパスミラー12を透過し、対物レンズ2を通
り、被検眼Eの瞳孔Ep上で眼底照明光光束像Iとして一
旦結像した後に、眼底Eaをほぼ一様に照明する。このと
き、透過型液晶板8には固視標が表示されており、照明
光により被検眼Eの眼底Eaに投影されて、視標像として
被検眼Eに呈示される。なお、リングスリット5、遮光
部材6、10は被検眼Eの前眼部において眼底照明光と
眼底観察光を分離するためのものであり、必要な遮光領
域を形成するものであればその形状は問題とならない。
【0025】眼底Eaからの反射光は、瞳孔Ep上から眼底
観察光光束Oとして取り出されて同じ光路を戻り、孔あ
きミラー11の中心の開口部、フォーカシングレンズ1
3、リレーレンズ14を通り、スケール板15に眼底像
Eaとして結像した後に、光路切換ミラー16に至る。こ
こで、光路切換ミラー16が光路から退避しているとき
は、検者眼eにより接眼レンズ17を介して眼底像Ea’
が観察可能となり、一方光路切換ミラー16が光路に挿
入されているときは、スケール板15上に結像された眼
底像Ea’がテレビリレーレンズ18によりCCDカメラ
19上に再結像され、液晶モニタ20に映出される。
【0026】検者はこの眼底像Ea' を観察しながら、接
眼レンズ17又は液晶モニタ20により装置のアライメ
ントを行う。このとき、目的に応じて適切な観察方式を
採用することが好適であり、接眼レンズ17による観察
の場合は、一般的に液晶モニタ20等よりも高解像度か
つ高感度なので、眼底Eaの微細な変化を読み取って診断
する場合に適している。一方、液晶モニタ20による観
察の場合は、視野を制限しないので検者の疲労を軽減す
ることができ、更にCCDカメラ19の出力を外部のビ
デオテープレコーダやビデオブリンタ等に接続すること
により、眼底Ea上の測定部位の変化を逐次に電子的に記
録することが可能となるので、臨床上極めて有効であ
る。
【0027】次に、測定用光源36を発した測定光はコ
リメータレンズ35によりコリメートされ、光路切換ミ
ラー34が光路に挿入されているときは、光路切換ミラ
ー34、固定ミラー33でそれぞれ反射され、集光レン
ズ30の下方を通過し、光路切換ミラー34が光路から
退避しているときは、直接集光レンズ30の上方を通過
して、共にダイクロイックミラー29を透過する。
【0028】一方、トラッキング用光源38から発した
トラッキング光は、ビームエクスパンダ37により縦横
異なる倍率でビーム径が拡大され、ミラー32で反射さ
れた後に、整形用マスク31で所望の形状に整形され、
ダイクロイックミラー29で反射されて、集光レンズ3
0により、マスク31の開口部中心と共役な位置にスポ
ット状に結像している測定光と重畳される。
【0029】重畳された測定光とトラッキング光は、レ
ンズ24を通り、ガルバノメトリックミラー22の上側
反射面22bで一旦反射され、黒点板27を通った後に
凹面鏡28で反射され、再び黒点板27、光路長補正用
半月板26を通り、ガルバノメトリックミラー22の方
へ戻される。ここで、ガルバノメトリックミラー22は
被検眼Eの瞳孔Epと共役な位置に配置されているため
に、その像は被検眼Eの瞳孔Ep上において図2の破線M
で示された形状となっている。
【0030】そして、凹面鏡28、黒点板27、光路長
補正用半月板26は光路上に同心に配置されており、ガ
ルバノメトリックミラー22の上側反射面22bと下側
反射面22aとを−1倍で結像するリレー光学系の機能
が与えられているので、光路切換ミラー34の光路中へ
の挿入、退避によりガルバノメトリックミラー22の像
Mの裏側の図2の位置P1、P1' で反射された光束は、そ
れぞれガルバノメトリックミラー22の切欠き部に位置
するP2、P2' の位置へ戻されることになり、ガルバノメ
トリックミラー22に反射されることなくイメージロー
テータ21へ向かう。そして、イメージローテータ21
を経てバンドパスミラー12により対物レンズ2の方向
へ偏向された光束は、対物レンズ2を介して被検眼Eの
眼底Eaに照射される。
【0031】このように、測定光とトラッキング光はガ
ルバノメトリックミラー22の上側反射面22b内で反
射され、再び戻されるときには対物レンズ2の光軸から
偏心した状態でガルバノメトリックミラー22に入射す
るので、図2に示すように瞳孔Ep上でスポット像P2又は
P2' として結像した後に眼底Eaを点状に照射する。
【0032】眼底Eaでの散乱反射光は再び対物レンズ2
で集光され、バンドパスミラー12に反射されてイメー
ジローテータ21を通り、ガルバノメトリックミラー2
2の下側反射面22aに反射され、フォーカシングレン
ズ23を通り、ダイクロイックミラー39において測定
光とトラッキング光が分離される。
【0033】トラッキング光はダイクロイックミラー3
9を透過し、フィールドレンズ40、結像レンズ41に
より、一次元CCD42上に眼底観察光学系による眼底
像Ea’よりも拡大された血管像Ev' として結像する。そ
して、一次元CCD42に撮像された血管像Ev’に基づ
いて、血管位置検出回路50において血管像Ev’の移動
量を表すデータが作成されて、ガルバノメトリックミラ
ー制御回路49に出力される。ガルバノメトリックミラ
ー制御回路49はこの移動量を補償するようにガルバノ
メトリックミラー22を駆動する。
【0034】一方、測定光はダイクロイックミラー39
により反射され、レンズ43、共焦点絞り44の開口部
を経て、ミラー対45a、45bで反射され、それぞれ
フォトマルチプライヤ46a、46bに受光される。フ
ォトマルチプライヤ46a、46bの出力はそれぞれシ
ステム制御部47に出力され、この受光信号は従来例と
同様に周波数解析されて眼底Eaの血流速度が求められ
る。
【0035】このとき、バンドパスミラー12の分光特
性のために、観察用光源1からの照明光は一次元CCD
42には到達せず、更に撮像範囲が狭く設定されている
ために、有害なフレア光も混入し難くなっており、従っ
て一次元CCD42にはトラッキング光による血管像E
v’だけが撮像されることになる。また、血中ヘモグロ
ビンと色素上皮上メラニンとは、緑色の波長域において
その分光反射率が大きく異なるために、トラッキング光
を緑色光にすることにより、血管像Ev’をコントラスト
良く撮像することが可能となる。
【0036】一次元CCD42に受光される光束は、被
検眼Eの瞳孔Ep上で測定/血管受光光束Vから取り出さ
れた光束であり、この光束Vからミラー対45a、45
bにより測定受光光束Da、Dbを通る光束を取り出して、
フォトマルチプライヤ46a、46bで受光する。眼底
観察光光束Oに比べ測定/血管受光光束Vを大きくして
いるのは、一次元CCD42の方が眼底観察光学系のC
CDカメラ19よりも眼底の結像倍率が大きいので、一
次元CCD42上での像面照度が確保し難いためであ
る。
【0037】一方、光束を大きくしたことによる被検眼
Eの前眼部で発生するフレア光の影響は、その受像範囲
が血管受像光学系の方が小さいために問題とならない。
また、測定受光光束Da、Dbの瞳孔Ep上の間隔は血流速度
計の分解能に直接影響するが、測定/血管受光光束Vを
大きくすることにより、測定受光光束Da、Dbの間隔を十
分に確保することが可能となる。
【0038】また、測定光とトラッキング光による眼底
Eaでの散乱反射光の一部は、バンドパスミラー12を透
過し、孔あきミラー11の背後の眼底観察光学系に導か
れる。このとき、トラッキング光はスケール板15上に
棒状のインジケータTとして結像しており、トラッキン
グセンサ上に初期設定されたトラッキング基準位置の眼
底上での共役点がインジケータTの中心になるように構
成してあるので、測定光はこのインジケータTの中心部
にスポット像として結像する。
【0039】図3に示すように、これらの像は接眼レン
ズ17又は液晶モニタ20を介して眼底像Ea’、視標像
Fと共に観察される。このとき、インジケータTの中心
には図示しないスポット像が重畳して観察され、インジ
ケータTは入力手段48の操作桿等の操作部材により、
眼底Ea上に投影されたスケール板15に予め用意されて
いる視野中心の正円のスケールSの範囲を、一次元に移
動させることができる。
【0040】検者は先ず眼底像Ea’のピント合わせを行
う。入力手段48のフォーカスノブを調整すると、図示
しない駆動手段により透過型液晶板8、フォーカシング
レンズ13、23、フォーカスユニット25が連動して
光路に沿って移動する。眼底像Ea’のピントが合うと、
透過型液晶板8、スケール板15、一次元CCD42、
共焦点絞り44は同時に眼底Eaと共役になる。
【0041】このときの共焦点絞り44は所望の血管Ev
にピントを合わせるためのもので、図4はその作用の説
明図を示し、測定対象となる眼底Ea上の血管Evの位置を
測定部位S1で表し、この血管Evの後方にある脈絡膜Sc内
の血管Evの位置を測定部位S2で表す。
【0042】測定用光源36からの光束は下方からミラ
ー55に入射し、左右方向へ反射されて測定部位S1を照
射する。測定部位S1での反射光は、ミラー対45a、4
5bと同等の受光方向を決定する機能を有する開口56
を通過して、レンズ57により測定部位S1に共役とさ
れ、小孔58を通過した後に図示しないフォトマルチプ
ライヤ46a、46bへ受光される。この光学系では、
点線で示す測定部位S2での反射光は、実線で示す測定部
位S1で反射された光束と同様にレンズ57により結像さ
れるが、小孔58を通ることができないために、この光
束はフォトマルチプライヤ46a、46bに受光される
ことはない。
【0043】このように本実施例では、上述の小孔58
と同様の機能を有する共焦点絞り44を設け、特定の深
さにある血管Evでの反射光のみをフォトマルチプライヤ
46a、46bで受光することにより、所望の血管Evの
血流速度を計測することが可能となる。実際の検査にお
いては、検者は図3に示す眼底像Ea’上のフォーカス状
態を見ながら、測定対象となる血管Evの深さを設定して
眼底像Ea’のピントを合わせる。
【0044】ピント合わせが終了した後に、検者は入力
手段48を操作して視標像Fを移動し、被検眼Eの視線
を誘導して観察領域を変更し、測定対象とする血管Evを
スケール板15のサークルS内へ移動する。そして、図
5に示すように入力手段48の操作桿によりイメージロ
ーテータ21を操作してインジケータTを回転し、測定
対象とする血管Evの走行方向に対してインジケータTが
垂直になるようにする。
【0045】このとき、眼底観察光はイメージローテー
タ21を通過していないので、インジケータTのみが回
転するように認識され、従って図2に示した瞳孔Ep上の
各光学部材の像も原点を中心に同じ方向に同じ角度だけ
回転し、測定受光光束Da、Dbの中心を結んだ直線とスポ
ット像P1(P2)、P1'(P2')の中心を結んだ直線、即ちx
軸は血管Evの走行方向に一致する。
【0046】この操作は従来例で述べた速度算出のため
の式(1) において、β=0°としたことに相当し、これ
により次の (a)〜(c) の利点が生ずる。
【0047】(a) 式(1) からβ=90°即ち cosβ=0
なった場合には、最大周波数シフトΔfmax1 とfmax2 だ
けからは最大血流速度Vmaxの絶対値を求めることができ
なくなるが、β=0°となるように眼底像E’を回転す
ることにより、測定不能位置を回避することができる。
【0048】(b) 角度βを測定する必要がなくなるため
に誤差要因が減り操作が簡略化される。
【0049】(c) 従来例で述べたように、血流速度は血
管壁からの散乱反射光と血液中の散乱反射光との干渉信
号から求めているので、測定中にx軸方向に眼底Eaが移
動しても、血管Evをx軸方向にほぼ平行にしておけば測
定結果は影響されない。
【0050】一方、x軸と直交するy軸方向に眼底Eaが
移動した場合には、測定用光源36からの光束が測定部
位の血管Evから逸脱して測定値が不安定になるが、その
場合はy軸方向についてのみ血管Evの移動量を検知すれ
ばよく、本実施例ではダイクロイックミラー39の背後
の血管検出光学系とガルバノメトリックミラー22によ
り、この一方向のみのトラッキングを行っている。
【0051】このトラッキングを行って、全ての被検血
管Evについて精度良くかつ迅速に血流速度を測定するた
めには、血管像Ev’の移動量を検知する一次元CCD4
2を測定対象となる血管Evに垂直に配置するとよく、更
にβ=0°とすることにより、二次元センサを使用する
必要がなくなるという利点も生ずる。
【0052】入力手段48の操作桿を操作して、図6に
示すようにインジケータT(トラッキング光)と測定血
管Evとの角度を直交させるように合わせてインジケータ
Tの長手方向へ移動する。測定血管EvにインジケータT
の一部分が直交して重なると、トラッキング光の長手方
向に配列された血管検出光学系の一次元CCD42の素
子には、図7に示すようにトラッキング光(インジケー
タT)で指示・照明された血管像Ev’が拡大して撮像さ
れる。
【0053】眼底Ea上に投影されたトラッキング光(イ
ンジケータT)の反射光は、ローテータ21、ガルバノ
メトリックミラー22を経て−n倍に一次元CCD42
に投影されるので、インジケータT(トラッキング光)
の見掛上の動きに拘わらず、一次元CCD42上では静
止しており、インジケータT(トラッキング光)が長手
方向に動いた場合には、血管像Ev’だけが一次元CCD
42上を移動することになる。
【0054】そして、測定部位を決定した後に、再び入
力手段48を操作してトラッキングの開始を入力する。
入力手段48から制御部47を介してトラッキング開始
の指令がガルバノメトリックミラー制御回路49に入力
されると、測定光がトラッキング光に重畳して照射され
ると同時に、血管位置検出回路50において一次元CC
D42の受光信号に基づいて、図7に示される血管像E
v’の一次元基準位置42aからの移動量Xが算出され
る。そして、ガルバノメトリックミラー制御回路49に
より、この移動量Xに基づいてガルバノメトリックミラ
ー22が駆動され、一次元CCD42上の血管像Ev’の
受像位置が一次元基準位置42a上になるように制御さ
れる。ビームスポット状の測定光は眼底Ea上においてト
ラッキング光(インジケータT)の一次元基準位置42
aに相当する中央位置に重畳して照射されているので、
トラッキングシステムにより測定血管Evを正確に捉える
ことが可能となる。
【0055】測定光が通過するときに、P1、(P1')、P
2、(P2')がトラッキング基準位置と共役点であれば、
トラッキング光と測定光が同じ光束で被検眼Eに入射す
る際に、図8に示すように眼底Ea上でトラッキング光T
の中心位置がトラッキング基準位置にくるように構成さ
れているので、この位置に測定光Uが結像してトラッキ
ングシステムが有効に機能する。しかし、トラッキング
光Tと測定光Uの角膜に対する入射角が異なり、特に角
膜などに大きな乱視が存在する場合には、図9に示すよ
うに眼底上におけるトラッキング光Tと測定光Uの結像
位置がずれてしまい、図10に示すように測定光Uがト
ラッキング光Tの中心、即ち血管Ev上からずれる。
【0056】従って、図11に示すようにトラッキング
中に入力手段48から制御部47を介してガルバノメト
リックミラー22を補正量分だけ駆動し、眼底Ea上で測
定光Uをトラッキング光Tと共に血管Evの位置まで移動
する操作を行う。
【0057】これを一次元CCD42上で見ると、図1
2に示すように血管像Ev’が初期に設定された一次元基
準位置42aよりX’だけずれて投影されていることに
なる。このX’離れた位置62bを新たな一次元基準位
置としてトラッキング制御によって補正操作を行うこと
により、測定光Uが測定血管Evを正確に捉えるようにす
ることができる。
【0058】図13はトラッキング補正のフローチャー
ト図を示し、トラッキングが開始されると、先ず測定光
Uが測定血管Evから外れているか否かが検出され、外れ
ていなければ測定が開始される。外れている場合は、測
定光Uがその血管Ev上にくるように補正量を与えてガル
バノメトリックミラー22を駆動する。次に、一次元C
CD42上で血管Ev位置を検出し、その血管Evの位置で
基準位置の再設定を行う。そして、新基準位置を中心に
トラッキングを開始した後で、測定が開始される。
【0059】図14は第1の実施例の第1の変形例を示
し、ダイクロイックミラー29と集光レンズ30の間の
測定光光路中に平行平面板60a、60bが設けられ、
それぞれが図示しない駆動機構によって紙面に垂直な軸
で回転できるようになっている。
【0060】トラッキングを開始して、ファインダ又は
モニタ上で図10に示すように測定血管上のトラッキン
グ光中心から外れている場合には、入力手段48により
平行平面板60a、60bを駆動し、図15に示すよう
に測定光Uの光路をシフトさせ、測定光スポットUを血
管Ev上に至るように移動して測定を行う。
【0061】また、図16は第2の変形例を示し、平行
平面板60a、60bを用いる代りに、集光レンズ30
と光路切換ミラー34の間、及び集光レンズ30と固定
ミラー33の間それぞれに、楔型断面の光学部材60
a、60bが使用されている。
【0062】更に、第3の変形例として、光学部材を使
用せずに、測定用光源36の位置を紙面と光路に垂直な
面上で自由に変更できる構成にしても、同様の作用効果
が得られる。
【0063】図17は第2の実施例の構成図を示し、ミ
ラー32とビームエキスパンダ37との間に、部分的に
透過率が異なるグラデーションNDフィルタ65が配置
されている。グラデーションNDフィルタ65には、ギ
アを介してモータ等のグラデーションNDフィルタ駆動
手段66に連結されており、システム制御部47の出力
がグラデーションNDフィルタ65に接続されている。
これによって、グラデーションNDフィルタ65が光路
に対して垂直な面内を移動するトラッキング光調光手段
が形成されている。なお、トラッキング光調光手段はグ
ラデーションNDフィルタ65の代りに、透過率が異な
るNDフィルタをターレット状に並べたものを使用して
もよい。そして、その他は図1の第1の実施例と同様の
光学系及び制御系によって構成されている。
【0064】図18(a) 、図18は一次元CCD42で
撮像された血管像Ev’の出力電圧であり、横軸は一次元
CCD42のアドレス、縦軸は電圧Vである。トラッキ
ング照射光量が多過ぎると、図18(a) のAのように細
い血管の血管像Ev’はつぶれてしまい、トラッキング照
射光量が少な過ぎると(b) のCのように十分な解像が得
られないので、システム制御部47は血管像Ev’から適
切な血管像Ev’が得られるように、グラデーションND
フィルタ駆動手段66によりグラデーションNDフィル
タ65を駆動し、トラッキング用光源38からのトラッ
キング光を所定の照射光量に最適化する。これにより、
図18(a) 、(b) のB、Dのように高いコントラストの
血管像が得られる。
【0065】測定に関しても、グラデーションNDフィ
ルタ65によるトラッキング光の調光以外は、第1の実
施例と全く同様に行えばよくその説明は省略する。
【0066】トラッキング光の長手方向に一次元CCD
42の素子が配列されており、測定部位の角度合わせが
終了している場合には、トラッキング光を示すインジケ
ータTの長手方向が測定血管Evの走行方向と直交してい
るので、血管検出光学系の一次元CCD42にはインジ
ケータTで指示された眼底像Ea’が拡大して撮像されて
いる。
【0067】角度合わせが終了した後に、入力手段48
の操作桿を操作してインジケータTを移動し、トラッキ
ング光に重畳しているスポット像を測定部位に合致させ
て測定部位を選択し、測定部位を決定した後に再び入力
手段48を操作して、トラッキングの開始を入力する。
【0068】入力手段48からシステム制御部47を介
してトラッキング開始の指令がガルバノメトリックミラ
ー制御回路49に入力されると、血管像Ev’のコントラ
ストが所望な値を越えている場合には、血管位置検出回
路50において一次元CCD42の受光信号に基づいて
血管像Ev’の一次元基準位置からの移動量が算出され
る。そして、ガルバノメトリックミラー制御回路49に
よりこの移動量に基づいてガルバノメトリックミラー2
2が駆動され、一次元CCD42上の血管像Ev’の受像
位置が一定になるように制御される。
【0069】また、血管像Ev’のコントラストが所望な
値を越えていない場合には、システム制御手段67は、
血管像Ev’に応じてグラデーションNDフィルタ駆動手
段66を制御し、トラッキング光を調光してコントラス
トの高い血管像Ev’が得られるようにし、その後に血管
位置検出回路50において、一次元CCD42の受光信
号に基づいて血管像Ev’の一次元基準位置からの移動量
が算出される。そして、ガルバノメトリックミラー制御
回路49によりこの移動量に基づいてガルバノメトリッ
クミラー22が駆動され、一次元CCD42上の血管像
Ev’の受像位置が一定になるように制御される。
【0070】なお、本実施例では一次元CCD42の出
力を基に、システム制御手段67がグラデーションND
フィルタ駆動手段66を制御してトラッキング光を調光
し、コントラストの高い血管像Ev’が得られるようにし
ているが、検者が一次元CCD42の出力である血管像
Ev’に応じて図示しないグラデーションNDフィルタ操
作部を操作し、グラデーションNDフィルタ65を動か
してトラッキング光を調光するようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼底
検査装置は、精度を上げるために測定ビームを複数の異
なる角度で照射して測定する場合でも、角膜乱視などに
妨げられずに正確に血管をトラッキングすることが可能
である。
【0072】第2発明に係る眼底検査装置は、被検眼の
被測定部からのトラッキング光による散乱反射光を光束
走査手段を介して受光器で受光し、受光器からの出力に
応じて光束走査手段を制御することにより、被検眼の眼
底の状態や測定する部位又は測定血管の太さに拘わら
ず、精度の良いトラッキングを行うことができ正確かつ
容易に眼底血流速度を求めることができる。
【0073】第3発明に係る眼底検査装置は、被検眼の
被測定部からのトラッキング光による散乱反射光を光束
走査手段を介して受光器で受光し、受光器からの出力に
応じて光束走査手段とトラッキング光調光手段を制御す
ることにより、被検眼の眼底の状態や測定する部位又は
測定血管の太さに拘わらず、精度の良いトラッキングを
行うことができ正確かつ容易に眼底血流速度を求めるこ
とかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】瞳孔上の光束配置の説明図である。
【図3】検者視野の説明図である。
【図4】コンフォーカル絞りの説明図である。
【図5】検者視野の説明図である。
【図6】検者視野の説明図である。
【図7】一次元CCD上の血管像位置の説明図である。
【図8】トラッキング光と測定光の位置の説明図であ
る。
【図9】トラッキング光と測定光の位置ずれの説明図で
ある。
【図10】測定光の位置ずれの説明図である。
【図11】トラッキング光の位置補正の説明図である。
【図12】一次元CCD上の血管像位置の説明図であ
る。
【図13】トラッキング補正のフローチャート図であ
る。
【図14】測定照射光学系の第1の変形例の構成図であ
る。
【図15】測定光の位置補正の説明図である。
【図16】測定照射光学系の第2の変形例の構成図であ
る。
【図17】第2の実施例の構成図である。
【図18】一次元CCDの出力電圧のグラフ図である。
【図19】検者視野の説明図である。
【符号の説明】
1 観察用光源 8 透過型液晶板 12 バンドパスミラー 16、34 光路切換えミラー 19 CCDカメラ 20 液晶モニタ 21 イメージローテータ 22 ガルバノメトリックミラー 25 フォーカスユニット 36 測定用光源 37 ビームエクスパンダ 38 トラッキング用光源 42 一次元CCD 46a、46b フォトマルチプライヤ 47 システム制御回路 48 入力手段 49 ガルバノメトリックミラー制御回路 50 血管位置検出回路 65 グラデーションNDフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 知行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 沼尻 泰幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 奥村 淑明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊藤 宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光を眼底上に照射する第1の照射光
    学系と、該第1の照射光学系に設けられた測定光を偏向
    する偏向手段と、該測定光の眼底からの反射光を受光す
    る受光手段と、該受光手段の情報から眼底上の標的像の
    所定情報を検出する測定手段と、トラッキング光を眼底
    上の前記標的像の近傍の領域に照射する第2の照射光学
    系と、該トラッキング光で照明された前記標的像を受像
    する受像手段と、前記測定光の眼底上における理想条件
    の照射点から前記受像手段に受像した前記標的像までの
    ずれ距離を検出する位置検出手段と、該ずれ距離が設定
    値になるように前記偏向手段を駆動して前記測定光を前
    記標的像上に誘導する誘導手段とを有し、前記ずれ距離
    の設定値が適宜に再設定可能な補正手段を設けたことを
    特徴とする眼底検査装置。
  2. 【請求項2】 前記測定光と前記トラッキング光を波長
    により分離可能とした請求項1に記載の眼底検査装置。
  3. 【請求項3】 前記測定光の眼底上における理想条件の
    照射点の共役位置に初期設定された前記受像手段上のト
    ラッキング基準位置から前記受像手段に受像された前記
    標的像までの前記ずれ距離を検出する位置検出手段と、
    前記ずれ距離が零になるように前記偏向手段を駆動して
    前記測定光を前記標的像上に誘導する誘導手段とを有
    し、前記トラッキング位置を適宜に移動及び再設定可能
    なトラッキング基準位置補正手段を設けた請求項1に記
    載の眼底検査装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向手段の手前で前記測定光の照射
    角又は照射位置を変更する変更手段を設けた請求項1に
    記載の眼底検査装置。
  5. 【請求項5】 制御信号に応じて光束を偏向するための
    光束走査手段と、トラッキング用光源と、該トラッキン
    グ用光源からのトラッキング光を前記光束走査手段を介
    して被検眼の被測定部に導くトラッキング光照射光学系
    と、該トラッキング光照射光学系中に設けられたトラッ
    キング光調光手段と、被検眼の被測定部からの前記トラ
    ッキング光の散乱反射光を前記光束走査手段を介して受
    光器へ導く被検部像結像光学系と、該受光器からの出力
    に応じて前記光束走査手段を制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする眼底検査装置。
  6. 【請求項6】 前記トラッキング光調光手段は部分的に
    透過率の異なる光学部材を有する請求項5に記載の眼底
    検査装置。
  7. 【請求項7】 制御信号に応じて光束を偏向するための
    光束走査手段と、トラッキング用光源と、該トラッキン
    グ用光源からのトラッキング光を前記光束走査手段を介
    して被検眼の被測定部に導くトラッキング光照射光学系
    と、該トラッキング光照射光学系中に設けられたトラッ
    キング光調光手段と、被検眼の被測定部からの前記トラ
    ッキング光の散乱反射光を前記光束走査手段を介して受
    光器へ導く被検部像結像光学系と、該受光器からの出力
    に応じて前記光束走査手段及び前記トラッキング光調光
    手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする眼
    底検査装置。
  8. 【請求項8】 前記トラッキング光調光手段は部分的に
    透過率の異なる光学部材を有する請求項7に記載の眼底
    検査装置。
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