JPH1071463A - 偏平状熱交換管の製造方法 - Google Patents

偏平状熱交換管の製造方法

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JPH1071463A
JPH1071463A JP17015797A JP17015797A JPH1071463A JP H1071463 A JPH1071463 A JP H1071463A JP 17015797 A JP17015797 A JP 17015797A JP 17015797 A JP17015797 A JP 17015797A JP H1071463 A JPH1071463 A JP H1071463A
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大史 田中
Shoichi Furuta
正一 古田
Kazuyuki Takahashi
一幸 高橋
Yasuhiro Osame
康弘 納
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下両構成部材どうしを強固にろう付する。 【解決手段】 下壁形成部13、下壁形成部13に上方***
状に一体成形された左右の両側壁形成部、および下壁形
成部13に上方***状に一体成形されかつ上縁に長さ方向
に間隔をおいて複数の切欠き12が形成されている補強壁
形成部11からなる板状下構成部材10と、下面にろう材層
を有するブレージングシートからなりかつ下構成部材10
の両側壁形成部にまたがる上壁形成部21を有する板状上
構成部材20とをろう付することにより偏平状熱交換管を
製造する方法である。上構成部材20の上壁形成部21下面
における補強壁形成部11と対応する部分に、長さ方向に
伸びる少なくとも1つの凸条23を形成しておき、上下両
構成部材20、10を上下から力を加えた状態で仮止めした
後、両構成部材20、10をろう付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン用
コンデンサ、カーエアコン用エバポレータ、ルームエア
コン用コンデンサ、自動車用オイルクーラ、産業機械用
オイルクーラ等の熱交換器に用いられる偏平状熱交換管
を製造する方法に関する。
【0002】この明細書において、図1および図5の上
下、左右をそれぞれ上下、左右というものとする。但
し、図13に関する説明については、同図の上下、左右
をそれぞれ上下、左右というものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近時、た
とえばカーエアコン用コンデンサとして、図13に示す
ように、互いに間隔をおいて左右に平行に配置された一
対のヘッダ(31)(32)と、両端がそれぞれ両ヘッダ(31)(3
2)に接続された並列状の偏平状冷媒流通管(33)(熱交換
管)と、隣り合う冷媒流通管(33)の間の通風間隙に配置
されるとともに、両冷媒流通管(33)にろう付されたコル
ゲート・フィン(34)と、左のヘッダ(31)の周壁上端部に
接続された入口管(35)と、右ヘッダ(32)の周壁下端部に
接続された出口管(36)と、左ヘッダ(31)の中程より上方
位置の内部に設けられた左仕切板(37)と、右ヘッダ(32)
の中程より下方位置の内部に設けられた右仕切板(38)と
を備えており、入口管(35)と左仕切板(37)間の冷媒流通
管(33)の本数、左仕切板(37)と右仕切板(38)間の冷媒流
通管(33)の本数、右仕切板(38)と出口管(36)間の冷媒流
通管(33)の本数がそれぞれ上から順次減少されて通路群
を構成しており、入口管(35)から流入した気相の冷媒
が、出口管(36)より液相となって流出するまでに、コン
デンサ内を各通路群単位に蛇行状に流れるようになされ
ているいわゆるマルチフロー型と称されるコンデンサ
(特公平3−45300号公報参照)が、従来のサーペ
ンタイン型コンデンサに代わり高性能化、低圧力損失化
および超コンパクト化を実現しうるものとして広く使用
されてきている。
【0004】上記コンデンサに用いられる偏平状冷媒流
通管は、その内部に高圧ガス冷媒が導入されるため、耐
圧性が要求される。この要求にこたえるとともに熱交換
効率を高めるために、冷媒流通管には、平らな上下壁
と、上下壁にまたがるとともに長さ方向にのびた補強壁
を備えたアルミニウム中空押出形材よりなるものが用い
られていた。ところで、熱交換効率の向上およびコンデ
ンサのコンパクト化の関係上、偏平状冷媒流通管は薄肉
で、かつ高さはできるだけ低い方が望ましい。しかしな
がら、押出形材製の場合、押出技術上の制約から管高さ
を低くしかつ薄肉化するには限界があった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、本出
願人は、先に、上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
る左右両側壁と、上下壁にまたがるとともに長さ方向に
伸びかつ相互に間隔をおいて設けられた複数の補強壁と
を備え、内部に並列状の流体通路を有するとともに補強
壁に並列状の流体通路どうしを通じさせる連通孔が長さ
方向に間隔をおいて複数あけられている偏平状熱交換管
であって、板材を圧延することにより形成され、かつ下
壁形成部、下壁形成部に上方***状に一体成形された左
右の両側壁形成部、および下壁形成部に上方***状に一
体成形されかつ上縁に長さ方向に間隔をおいて複数の切
欠きが形成されている補強壁形成部からなる板状下構成
部材と、下面にろう材層を有するブレージングシートか
らなりかつ下構成部材の両側壁形成部にまたがる上壁形
成部を有する板状上構成部材とをろう付することにより
製造された偏平状熱交換管を提案した(特開平6−28
1373号公報参照)。
【0006】ところが、上記下構成部材は圧延により形
成されているので、図14に示すように、下構成部材(4
0)の補強壁形成部(41)における隣り合う切欠き(42)間の
部分(43A)(43B)(43C) の上縁の高さ位置が同一にはなら
ずに異なっていることがあり、その結果上記全ての部分
(43A)(43B)(43C) のうち一部の部分(43A) の上縁だけが
上構成部材(50)の上壁形成部(51)に接触し、他の部分(4
3B)(43C)ではその上縁と上壁形成部(51)との間に僅かの
隙間が存在することになる。したがって、ろう付時に上
記全ての部分(43A)(43B)(43C) のうちその上縁と上壁形
成部(51)との間に隙間が存在する部分(43B)(43C)は上構
成部材(50)の上壁形成部(51)とろう付されず、上構成部
材(50)と下構成部材(40)の補強壁形成部(41)とのろう付
強度が不足して要求される耐圧性を満たすことができな
いという問題がある。
【0007】そこで、このような問題を解決するため
に、上構成部材下面のろう材層の厚さを厚くすることが
考えられるが、この場合ろう付時にろう材が垂れ、その
結果流体通路の横断面積が減少して通路抵抗が大きくな
ったり、ひどい場合には流体通路が閉鎖されたりするお
それがある。しかも、切欠き、すなわち補強壁に形成さ
れる連通孔が閉鎖されたりするおそれがある。
【0008】この発明の目的は、上記問題を解決した偏
平状熱交換管の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による偏平状熱
交換管の製造方法は、上下壁と、上下壁の左右両側縁に
またがる左右両側壁と、上下壁にまたがるとともに長さ
方向に伸びかつ相互に間隔をおいて設けられた複数の補
強壁とを備え、内部に並列状の流体通路を有するととも
に補強壁に並列状の流体通路どうしを通じさせる連通孔
が長さ方向に間隔をおいて複数あけられている偏平状熱
交換管を、下壁形成部、下壁形成部に上方***状に一体
成形された左右の両側壁形成部、および下壁形成部に上
方***状に一体成形されかつ上縁に長さ方向に間隔をお
いて複数の切欠きが形成されている補強壁形成部からな
る板状下構成部材と、下面にろう材層を有するブレージ
ングシートからなりかつ下構成部材の両側壁形成部にま
たがる上壁形成部を有する板状上構成部材とをろう付す
ることにより製造するにあたり、上構成部材の上壁形成
部下面における各補強壁形成部と対応する部分に、長さ
方向に伸びる少なくとも1つの凸条を形成しておき、上
下両構成部材を上下から力を加えた状態で仮止めした
後、両構成部材をろう付することを特徴とするものであ
る。
【0010】この発明の偏平状熱交換管の製造方法によ
れば、上下両構成部材の仮止め時に、上記凸条が補強壁
形成部における隣り合う切欠き間の部分に接触すること
になる。すなわち、上記全ての部分の上縁の高さ位置が
種々異なり、これにより上構成部材の上壁形成部下面と
の間に隙間が存在する部分があったとしても、このよう
な隙間の間隔が凸条の突出高さと等しいか、あるいはこ
れよりも小さければ、この部分は上構成部材の上壁形成
部下面の凸条に接触し、凸条にろう付される。したがっ
て、従来の場合に比べて、上下両構成部材どうしのろう
付強度が増大する。
【0011】上記偏平状熱交換管の製造方法において、
補強壁形成部の上端両隅および凸条の先端部が、ともに
横断面円弧状となされており、凸条が各補強壁形成部対
応部分に一対存在するとともに、両構成部材を仮止めす
るさいに、各凸条の先端部の斜め横部分が、補強壁形成
部の片隅に当たるように、各凸条が位置せしめられてい
ることが好ましく、これにより、両構成部材を上下から
力を加えた状態で仮止めしたさい、補強壁形成部の上端
部による一対の凸条間の押し広げおよび同上端部両隅の
変形の少なくともいずれか一方の現象が生じるため、補
強壁形成部と凸条との接触面積が大きくなり、ろう付け
が良好となる。
【0012】上記偏平状熱交換管の製造方法において、
凸条を、上構成部材の上壁形成部下面の幅方向に間隔を
おいて複数形成しておくことが好ましい。この場合、補
強壁形成部と対応する位置になく、補強壁形成部とのろ
う付に供されなかった凸条は、製造された偏平条熱交換
管の伝熱面積を増大させる働きをし、熱交換効率を向上
させる。
【0013】また、上記偏平状熱交換管の製造方法にお
いて、上構成部材の上壁形成部の左右両側縁部に、下構
成部材の両側壁形成部の高さよりも垂下長さが大きくか
つ両側壁形成部の外側に重なる垂下壁を一体に形成して
おき、垂下壁の下端部を左右方向内方に折曲げて下構成
部材の下壁形成部下面の左右両側縁部に係合させること
により、上下両構成部材を仮止めすることが好ましい。
この場合、上下両構成部材を仮止めするための治具等を
必要としない。また、製造された偏平状熱交換管では、
左右両側壁が2重構造となるので、この部分の耐圧性が
向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。以下の説明において、「アル
ミニウム」という語には、純アルミニウムの他にアルミ
ニウム合金を含むものとする。
【0015】図1および図2はこの実施形態で製造され
る偏平状熱交換管を示す。図1および図2において、偏
平状熱交換管(A) は、平らな上下壁(1)(2)と、上下壁
(1)(2)の左右両側縁にまたがる2重構造の左右両側壁
(3)(4)と、左右両側壁(3)(4)間において上下壁(1)(2)に
またがるとともに長さ方向にのびかつ相互に所定間隔を
おいて設けられた複数の補強壁(5) とを備え、内部に並
列状の流体通路(6) を有するものであり、下壁(2) 、左
右両側壁(3)(4)および補強壁(5) を構成するアルミニウ
ム製下構成部材(10)と、上壁(1) および左右両側壁(3)
(4)を構成する板状のアルミニウム製上構成部材(20)と
により形成されたものである。
【0016】上壁(1) の内面に、伝熱面積を増大させる
目的で長さ方向にのびた凸条(7) が下方***状に一体に
形成されている。下壁(2) 内面における隣接する補強壁
(5)どうしの間の部分には、それぞれ伝熱面積を増大さ
せる目的で、長さ方向に間隔をおいて複数の突起(8) が
上方***状に一体に形成されている。補強壁(5) は、下
壁(2) に一体に形成された補強壁形成部(11)が上壁(1)
内面に接合されて形成されたものである。補強壁(5) の
管幅方向におけるピッチは、4mm以下にするのが好ま
しく、補強壁(5) の高さは、2mm以下にするのが好ま
しい。また、補強壁(5) には、並列状の流体通路(6) ど
うしを通じさせる複数の連通孔(9) があけられている。
連通孔(9) は、平面から見て千鳥配置となっている。連
通孔(9)があけられていると、並列状の流体通路(6) を
それぞれ流通する流体は、連通孔(9) を通じて偏平状熱
交換管(A) の幅方向に流れ、すべての流体通路(6) に行
き渡って混合され、流体通路(6) 間で流体に温度差が生
じることはなくなる。したがって、熱交換効率が向上す
る。各補強壁(5) におけるすべての連通孔(9) の占める
割合である開口率は、10〜40%、特に10〜30%
の範囲内であることが好ましく、20%程度であること
が望ましい。この場合に、連通孔(9) を形成することに
よる熱交換効率向上効果が顕著なものとなる。連通孔
(9) は、補強壁形成部(11)の上縁に所定間隔おきに形成
された切欠き(12)が、上壁(1) によりその開放部が塞が
れることによって形成されたものである。この場合、複
数の補強壁(5) にあけられた連通孔(9) が平面から見て
千鳥配置となっているので、偏平状熱交換管(A) の幅方
向において、両構成部材(10)(20)どうしの接合部が存在
することになり、十分な接合強度が確保される。
【0017】偏平状熱交換管(A) は、次のようにして製
造される。まず、図3および図4に示すような板状のア
ルミニウム製下構成部材(10)と、同じく板状のアルミニ
ウム製上構成部材(20)とを圧延により形成する。
【0018】下構成部材(10)は、平らな下壁形成部(13)
と、下壁形成部(13)の両側縁に立ち上がり状に一体に形
成された両側壁形成部(14)と、下壁形成部(13)の両側壁
形成部(14)間に立ち上がり状にかつ相互に所定間隔をお
いて一体に形成された長さ方向にのびる複数の補強壁形
成部(11)とよりなり、補強壁形成部(11)の上縁にその長
さ方向に所定間隔をおいて台形状の切欠き(12)が、平面
から見て千鳥配置となるように形成されている。下構成
部材(10)の下壁形成部(13)下面における左右両側縁部
に、左右方向外方に向かって上方に傾斜した傾斜面(15)
が形成されている。また、下構成部材(10)の両側壁形成
部(14)の高さは補強壁形成部(13)と等しくなっている。
さらに、下壁形成部(13)の上面に突起(8) が一体に形成
されている。下構成部材(10)は、外面、すなわち下壁形
成部(13)の下面および両側壁形成部(14)の外面にろう材
層(図示略)を有するアルミニウムブレージングシート
からなる。
【0019】上構成部材(20)は、平らな上壁形成部(21)
と、上壁形成部(21)の両側縁に垂下状に一体に形成され
かつ下構成部材(10)の両側壁形成部(14)の外側に重なる
両側壁形成部(22)(垂下壁)とよりなる。上構成部材(2
0)の上壁形成部(21)の幅は下構成部材(10)の幅よりも若
干広く、下構成部材(10)に被せられるようになってい
る。上構成部材(20)の上壁形成部(21)下面には、長さ方
向に伸びる複数の凸条(23)が左右方向に間隔をおきかつ
左右両端の所定幅部分を除いて全幅にわたって下方***
状に一体に形成されている。したがって、上壁形成部(2
1)の下面には、下構成部材(10)の各補強壁形成部(11)と
対応する部分に少なくとも1つの凸条(23)が存在するこ
とになる。凸条(23)の突出高さは10〜200μm程度
が好ましい。これは、補強壁形成部(11)における隣り合
う切欠き(12)間の部分(16)の上縁の高さ位置が種々異な
ることに起因して上構成部材(20)の上壁形成部(21)下面
との間に存在する隙間の大きさが10μmよりも小さく
なることはなく、10μmよりも低いと、後述する両構
成部材(10)(20)の仮止めのさいにも下構成部材(10)の補
強壁形成部(11)の上端が凸条(23)に接触しないことがあ
り、200μmよりも高いと、両構成部材(10)(20)の仮
止めが不可能になるおそれがあるからである。上構成部
材(20)の両側壁形成部(22)の垂下長さは下構成部材(10)
の両側壁形成部(14)の高さよりも若干大きくなってい
る。上構成部材(20)は、両面、すなわち上壁形成部(21)
の上下両面、および両側壁形成部(22)の内外両面にろう
材層(24)を有するアルミニウムブレージングシートから
なる。凸条(23)は、上構成部材(20)の圧延時に同時に形
成されるので、図8に示すように、凸条(23)部分でのろ
う材層(24)の厚さは、その他の部分よりも厚くなる。
【0020】ついで、上下構成部材(20)(10)に脱脂処理
を施した後、これらにろう付用フラックスを塗布する。
【0021】ついで、図4および図5に示すように、上
構成部材(20)を下構成部材(10)に嵌め被せた後、上構成
部材(20)の両側壁形成部(22)における下構成部材(10)の
両側壁形成部(14)よりも下方に突出した部分を内方に折
り曲げて下構成部材(10)の傾斜面(15)に密着させ、両構
成部材(20)(10)を上下から力を加えた状態で仮止めす
る。このとき、図6〜図8に示すように、補強壁形成部
(11)における隣り合う切欠き(12)間の部分(16)の上縁の
高さ位置が種々異なることに起因して上構成部材(20)の
上壁形成部(21)下面との間に隙間が存在していたとして
も、各部分(16)の上縁は上壁形成部(21)下面の凸条(23)
に密に接触する。上記隙間の大きさが凸条(23)の突出高
さよりも小さい場合には、凸条(23)は変形する。また、
上壁形成部(21)も若干変形する。
【0022】ついで、両構成部材(20)(10)を仮止めした
ものをろう付温度に加熱する。すると、下構成部材(10)
の両側壁形成部(14)上端が上構成部材(20)の上壁形成部
(21)下面の左右両端部にろう付されるとともに下構成部
材(10)の両側壁形成部(14)上端が凸条(23)にろう付され
る。凸条(23)部分でのろう材層(24)の厚さは、その他の
部分よりも厚くなっているので、ろう付時には、溶融し
たろう材はこの部分に引き寄せられ易くなり、補強壁形
成部(11)の上面と2つの凸条(23)との間の隙間も塞がれ
る。さらに、上下構成部材(20)(10)の両側壁形成部(22)
(14)どうしがろう付されるとともに上構成部材(20)の側
壁形成部(22)下端の折り曲げられた部分が下構成部材(2
0)の傾斜面(15)に重ね継手でろう付される。こうして、
偏平状熱交換管(A) が製造される。
【0023】上記実施形態においては、凸条は上壁形成
部下面のほぼ全幅にわたって形成されているが、これに
限るものではなく、補強壁形成部と対応する部分だけに
形成されていてもよい。とくに、図9および図11に示
されているように、補強壁形成部(27)の上端両隅(28)お
よび凸条(29)の先端部が、ともに横断面円弧状となされ
ており、凸条(29)が各補強壁形成部対応部分に一対存在
するとともに、両構成部材(10)(20)を仮止めするさい
に、各凸条(29)の先端部の斜め横部分が、補強壁形成部
の片隅に当たるように、各凸条(29)が位置せしめられて
いることが好ましい。図11における一対の凸条(29)ど
うしの間隔(L2)は、図9における一対の凸条(29)どうし
の間隔(L1)より若干大きいので、両構成部材(10)(20)を
組合わせた状態で、前者における補強壁形成部(27)の上
縁と上壁形成部(21)との間隔(l2)は、後者における
補強壁形成部(27)の上縁と上壁形成部(21)との間隔(l
1 )よりも小さくなる。両構成部材(10)(20)を上下から
力を加えた状態で仮止めしたさい、上記間隔(l1 )
(l2 )は縮められ、凸条(29)および補強壁形成部(27)
の上端両隅(28)はいずれも変形するが、両間隔(l1 )
(l2 )は異なるため、上記変形態様が異なり、図9の
凸条(29)および補強壁形成部(27)の上端両隅(28)は、図
10に示すような変形凸条(29A) および変形補強壁形成
部(27)上端両隅(28A) となり、図11の凸条(29)および
補強壁形成部(27)の上端両隅(28)は、図12に示すよう
な変形凸条(29B) および変形補強壁形成部(27)上端両隅
(28B) となり、一対の変形凸条(29B) と変形両隅(28B)
の接触面積は、図10の変形凸条(29A) と変形上端両隅
(28A) の接触面積より大きい。
【0024】
【発明の効果】この発明の偏平状熱交換管の製造方法に
よれば、上述のように、上構成部材と下構成部材とのろ
う付は強固なものとなり、充分な耐圧性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法で製造された偏平状熱交換管の
横断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】上構成部材と下構成部材との組み合わせ方法を
示す部分斜視図である。
【図4】上構成部材と下構成部材とを組み合わせた状態
を示す横断面図である。
【図5】上構成部材と下構成部材とを仮止めした状態を
示す横断面図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】図6の部分拡大図である。
【図9】上構成部材の上壁形成部の凸条が、補強壁形成
部対応部分に特定配置で一対存在している1例を示すも
ので、下構成部材と上構成部材とを組合わせた状態にお
ける部分拡大断面図である。
【図10】図9の組合せ物の仮止め後の拡大断面図であ
る。
【図11】上構成部材の上壁形成部のろう付け強度増大
用凸条が、補強壁形成部対応部分に特定配置で一対存在
している他の例を示すもので、下構成部材と上構成部材
とを組合わせた状態における部分拡大断面図である。
【図12】図11の組合せ物の仮止め後の拡大断面図で
ある。
【図13】偏平状冷媒流通管(熱交換管)が使用された
コンデンサの正面図である。
【図14】従来の方法で上下両構成部材を仮止めした状
態を示す図7相当の図である。
【符号の説明】
(1) 上壁 (2) 下壁 (3) 左側壁 (4) 右側壁 (5) 補強壁 (6) 流体通路 (9) 連通孔 (10) 下構成部材 (11)(27) 補強壁形成部 (12) 切欠き (13) 下壁形成部 (14) 両側壁形成部 (20) 上構成部材 (21) 上壁形成部 (23)(29) 凸条 (24) ろう材層 (28) 補強壁形成部の上端両隅 (A) 偏平状熱交換管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 納 康弘 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
    る左右両側壁と、上下壁にまたがるとともに長さ方向に
    伸びかつ相互に間隔をおいて設けられた複数の補強壁と
    を備え、内部に並列状の流体通路を有するとともに補強
    壁に並列状の流体通路どうしを通じさせる連通孔が長さ
    方向に間隔をおいて複数あけられている偏平状熱交換管
    を、下壁形成部、下壁形成部に上方***状に一体成形さ
    れた左右の両側壁形成部、および下壁形成部に上方***
    状に一体成形されかつ上縁に長さ方向に間隔をおいて複
    数の切欠きが形成されている補強壁形成部からなる板状
    下構成部材と、下面にろう材層を有するブレージングシ
    ートからなりかつ下構成部材の両側壁形成部にまたがる
    上壁形成部を有する板状上構成部材とをろう付すること
    により製造するにあたり、 上構成部材の上壁形成部下面における各補強壁形成部と
    対応する部分に、長さ方向に伸びる少なくとも1つの凸
    条を形成しておき、上下両構成部材を上下から力を加え
    た状態で仮止めした後、両構成部材をろう付することを
    特徴とする偏平状熱交換管の製造方法。
  2. 【請求項2】 凸条を、上構成部材の上壁形成部下面の
    幅方向に間隔をおいて複数形成しておくことを特徴とす
    る請求項1記載の偏平状熱交換管の製造方法。
  3. 【請求項3】 補強壁形成部の上端両隅および凸条の先
    端部が、ともに横断面円弧状となされており、凸条が各
    補強壁形成部対応部分に一対存在するとともに、両構成
    部材を仮止めするさいに、各凸条の先端部の斜め横部分
    が、補強壁形成部の片隅に当たるように、各凸条が位置
    せしめられていることを特徴とする請求項1記載の偏平
    状熱交換管の製造方法。
  4. 【請求項4】 上構成部材の上壁形成部の左右両側縁部
    に、下構成部材の両側壁形成部の高さよりも垂下長さが
    大きくかつ両側壁形成部の外側に重なる垂下壁を一体に
    形成しておき、垂下壁の下端部を左右方向内方に折曲げ
    て下構成部材の下壁形成部下面の左右両側縁部に係合さ
    せることにより、上下両構成部材を仮止めすることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の偏平状熱交換管の
    製造方法。
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