JPH1067591A - 被覆肥料の製造方法 - Google Patents

被覆肥料の製造方法

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JPH1067591A
JPH1067591A JP8223401A JP22340196A JPH1067591A JP H1067591 A JPH1067591 A JP H1067591A JP 8223401 A JP8223401 A JP 8223401A JP 22340196 A JP22340196 A JP 22340196A JP H1067591 A JPH1067591 A JP H1067591A
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acid
aliphatic
fertilizer
plastic
powder
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JP8223401A
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English (en)
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Akio Matsuyama
彰雄 松山
Fujio Kato
不二雄 加藤
Yutaka Kubota
豊 久保田
Tsuyoshi Terada
強 寺田
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肥料成分の溶出制御を可能とするプラスチッ
ク被覆肥料を溶剤や大がかりな装置を用いることなく、
簡便に製造する方法を提供すること。さらには、肥料成
分の溶出が終了した後、膜殻が微生物による分解を受
け、土壌中に残留しないプラスチック被覆肥料を溶剤を
使用することなく、簡便に製造する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 プラスチック粉末、特に脂肪族ポリエス
テル粉末を非燃焼ガスと共に噴射してガス火炎等の加熱
部中を通過させることにより溶融させ、肥料表面に融着
させることにより、プラスチック被覆肥料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶剤を用いず、か
つ、簡便にプラスチック被覆肥料を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
〔被覆肥料の技術的背景〕被覆肥料はプラスチック等で
肥料成分を包み込んだ緩効性肥料の一種で、成分の溶出
速度を制御することで肥効を持続させ、施肥の回数を減
らし、省力化と共に過剰施肥をなくし、環境への負荷も
小さくすることができる。これまで、種々のプラスチッ
クを肥料に被覆して肥料成分の溶出速度を制御すること
が検討されてきた。例えば、特公昭56−89号公報などに
は低密度ポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体等
のポリオレフィン系のプラスチックをテトラクロロエチ
レン等の有機塩素系溶剤に溶解させて肥料に噴霧、乾燥
して被覆肥料を製造する方法が提案されている。さら
に、これらのポリオレフィン系のプラスチックを自然光
等により崩壊させる試みが例えば、特公平2-23516号公
報等で提案されている。しかし、これらは、本質的に生
分解性プラスチックではないので、肥料成分の溶出後に
膜殻が土壌中に残留し、蓄積されるという欠点を有して
いる。
【0003】そこで、例えば、特開平6-157181号公報や
特開平7-33577号公報などにおいては、ポリ乳酸等の生
分解性のプラスチックで肥料を被覆し、肥料成分溶出後
の膜殻が微生物により完全に分解し、土壌中に残留しな
いようにした生分解性プラスチック被覆肥料が提案され
ている。しかし、これらもプラスチックをテトラクロロ
エチレン等の塩素系の有機溶剤に溶解して、転動装置、
流動層等で流動させた肥料に噴霧する方法等で被覆して
いる。この方法では使用する多量の溶剤の回収のために
高価な設備が必要となり、その結果、製造コストが割高
になり、製品の使用用途が制限されるという欠点を有し
ている。また、製造時に大気中に漏洩したテトラクロロ
エチレン等の有機塩素系溶剤は環境汚染の原因物質とな
る。
【0004】〔プラスチック溶射法の技術的背景〕プラ
スチック溶射法の技術的背景に関しては、「溶射ハンド
ブック」(日本溶射協会編、(株)新技術開発センター
(東京都中野区)発行、1986年)13〜14頁、 175〜176
頁等に詳しい解説がある。1946年には、イギリス Schor
i Metallings Process Ltd. がポリエチレン用の溶射機
を市販した。その後、American Agile Co.、Linde Air
Products Co.、Knapsack Grisheim A.g.などが、それぞ
れ、独自に開発した溶射機を発表している。しかしなが
ら、当時はいずれもポリエチレン等の熱可塑性プラスチ
ックを対象として開発し、汎用粉末溶射機(金属やセラ
ミックスの粉末を溶射する汎用機種)を転用したもので
あったために、被膜に欠陥が多く、工業化には必ずしも
成功したとはいえなかった。1970年に、フランスSNM
I社(Societe Nouvelle de Metallisation Industrie
s)により、現在でも、プラスチック溶射機の基本技術
の一つとなっているJET−70P型溶射機が開発さ
れ、従前のプラスチック溶射機と比較して、作業能率が
約10倍となった。1970年代後半以降、エレクトロニクス
分野への応用等に伴い、プラスチック粉末溶射技術が再
度注目を集め始め、プラスチック溶射技術が高度化(例
えば、溶射の高能率化、プラスチック粉末の高機能化、
被膜の高性能化等)してきた。しかしながら、PVC
(ポリ塩化ビニル)に代表されるように、多くのプラス
チックは、溶融温度と分解温度が近傍であるために溶射
技術に適応することが困難であった。現在では、僅か
に、溶融温度と分解温度が相対的に離れているため、エ
ポキシ樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)、11
ナイロン、12ナイロン、ポリエチレン、PB-1(ポリブ
テン-1)等が応用されているにすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、肥料成分の
溶出制御を可能とするプラスチック被覆肥料を、溶剤を
使用することなく簡便に製造することを課題とする。さ
らには、肥料成分の溶出が終了した後、膜殻が微生物に
よる分解を受け、土壌中に残留しないプラスチック被覆
肥料を溶剤を使用することなく簡便に製造することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
について鋭意検討した結果、プラスチック粉末、特に脂
肪族ポリエステル粉末を肥料表面に溶射することにより
優れた特性(肥料成分の溶出制御、膜殻の土壌分解性)
を有する被覆肥料が得られることを見いだし、本発明を
完成した。本出願に係る発明は、プラスチック粉末を非
燃焼ガスと共に噴射してガス火炎等の加熱部中を通過さ
せることにより該プラスチックを溶融させ、次いでこの
ものを肥料表面に融着させることにより、溶剤や大がか
りな装置を用いずにプラスチック被覆の肥料を簡便に製
造する方法である。
【0007】本出願に係る発明は、下記の乃至に記
載したものである。 プラスチック粉末を肥料表面に溶射することにより
被覆することを特徴とする被覆粒状肥料の製造方法。 プラスチック粉末が脂肪族ポリエステルであること
を特徴とする記載の被覆肥料の製造方法。 脂肪族ポリエステルがポリカプロラクトンである
記載の被覆肥料の製造方法。 脂肪族ポリエステルが、乳酸及び/又は乳酸と乳酸
以外の他のヒドロキシカルボン酸との共重合体である
記載の被覆肥料の製造方法。 脂肪族ポリエステルが、乳酸及び/又は脂肪属多価
アルコールと脂肪族多価カルボン酸のポリエステルであ
る記載の被覆肥料の製造方法。 脂肪族ポリエステルが脂肪族多価アルコールと脂肪
族多価カルボン酸のポリエステルである記載の被覆肥
料の製造方法。 脂肪族多価アルコールが、エチレングリコール及び
/又は1,4-ブタンジオールである又は記載の被覆肥
料の製造方法。 脂肪族多価カルボン酸が、コハク酸及び/又はアジ
ピン酸である又は記載の被覆肥料の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係わる被覆材のプラスチ
ックの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリスチ
レン、ポリカーボネイト、ポリビニルアセテート、エチ
レンビニルアセテート等の公知の熱可塑性プラスチック
又はこれらの混合物が挙げられるが、溶融又は、軟化温
度と分解温度が相対的に離れているものが好ましい。ま
た、本発明に係わる脂肪族ポリエステルは、例えば、ポ
リカプロラクトン、乳酸及び/又は乳酸と他のヒドロキ
シカルボン酸のとのコポリマー、乳酸及び/又は脂肪族
多価アルコールと脂肪族多価カルボン酸のポリエステ
ル、又は、脂肪族多価アルコールと脂肪族多価カルボン
酸からなるポリエステル、あるいはこれらのコポリマー
又は混合物である。
【0009】〔プラスチック溶射〕本出願の明細書にお
いて用いる「プラスチック溶射」なる語の概念には、熱
可塑性プラスチック粉末を非燃焼ガス及び火炎ととも
に、基材に対して噴射し、火炎による加熱により、熱可
塑性プラスチック粉末を溶融又は軟化させることにより
基材表面に融着させて、熱可塑性プラスチック被膜を形
成させる技術を包含する。この技術は溶剤や大がかりな
装置を必要としない簡便な方法である。この技術におい
ては、通常、熱可塑性プラスチック粉末を溶融又は軟化
させるが、分解させないような溶射温度を発現できる溶
射装置及び燃料ガスを選択することが、重要である。
【0010】本出願の明細書において用いる「プラスチ
ック溶射」なる語の概念には、熱可塑性プラスチック粉
末を高電圧下で発生させたプラズマ中を通過させながら
基材に対して噴射し、熱可塑性プラスチック粉末を溶融
又は軟化させることにより基材表面に融着させて、熱可
塑性プラスチック被膜を形成させる技術を包含する。本
出願の明細書において用いる「プラスチック溶射」なる
語の概念には、熱可塑性プラスチック粉末を高周波電磁
誘導加熱炉中を通過させながら基材に対して噴射し、熱
可塑性プラスチック粉末を溶融又は軟化させることによ
り基材表面に融着させて、熱可塑性プラスチック被膜を
形成させる技術を包含する。プラスチック溶射の概念に
関しては、「溶射ハンドブック」(日本溶射協会編、
(株)新技術開発センター(東京都中野区)発行、1986
年)や「プラスチック加工技術ハンドブック」(高分子
学会編、日刊工業新聞社(東京都千代田区)発行、1995
年)1139〜1144頁に詳しい解説がある。その記載は全て
引用文献及び引用範囲を明示したことにより本出願明細
書の開示の一部とし、明示した引用範囲を参照すること
により、本出願明細書に記載した事項又は開示からみ
て、当業者が直接的かつ一義的に導き出せる事項又は開
示とする。
【0011】〔プラスチック溶射機〕本出願に係る発明
において使用するプラスチック溶射機の態様は特に限定
されない。一般に、粉末溶射機では、金属やセラミック
スの粉末を溶射するが、この代わりにプラスチック粉末
を供給すれば、一応構造上は、プラスチック溶射機にな
る。しかしながら、プラスチック粉末が高温炎に直接触
れると、酸化、劣化又は分解するので、これら好ましく
ない現象を防止するために、後述するような特別な工夫
を施した粉末溶射機が必要となる。プラスチック溶射機
の構造と原理に関しては、「溶射ハンドブック」(日本
溶射協会編、(株)新技術開発センター(東京都中野
区)発行、1986年)13〜14頁、 175〜182 頁等に詳しい
解説がある。その記載は全て引用文献及び引用範囲を明
示したことにより本出願明細書の開示の一部とし、明示
した引用範囲を参照することにより、本出願明細書に記
載した事項又は開示からみて、当業者が直接的かつ一義
的に導き出せる事項又は開示とする。
【0012】〔溶射条件〕溶射条件は、プラスチックの
種類や基材となる肥料の種類により異なるので、適宜、
目的に応じて選択する。 (1)溶射装置の溶射条件 溶射装置の溶射条件は、 プラスチック粉体吐出量 冷却空気の流量 火炎発生用燃料の種類と流量 が基本的なものである。 (2)ポリマー粉末の重量平均分子量 通常、ポリマー塗膜に強度が要求される場合には、使用
するポリマーの重量平均分子量は1万以上が好ましく、
特に3万以上が好ましく、かつ、分子量低下を極力抑制
した溶射条件を選択する必要がある。 (3)火炎発生用燃料 本発明において使用される火炎発生用燃料の具体例とし
ては、例えば、燃焼性ガスと空気又は酸素の混合ガスが
挙げられる。燃焼性ガスの具体例としては、例えば、ア
セチレン、天然ガス、メタン、エタンプロパン、メタノ
ール、その他50℃以下の沸点を有する炭化水素等の蒸気
又はこれらの混合蒸気が挙げられる。一般的には、樹脂
の分解を抑制するために、火炎温度が低いメタン、エタ
ン、プロパン、メタノールが好ましい。火炎発生用燃料
の噴射圧力(火炎ノズル圧力)は、一般的には、あまり
大きくすると火炎自体のカロリーが大きくなり、プラス
チック粉末の熱分解が促進されるおそれがある。一般的
には、火炎発生用燃料の種類、混合条件、噴射圧力等の
設定条件については、熱可塑性プラスチック粉末を溶融
又は軟化させるが、熱分解させないような溶射温度を発
現できる条件を選択することが重要である。さらに、基
材が肥料のように比較的耐熱性に劣っている場合は、基
材を劣化させない条件を選択することも重要である。 (4)プラスチック粉末の噴射速度 プラスチック粉末の噴射速度は、一般的には、あまり遅
いとプラスチック粉末と火炎との接触時間が長くなりす
ぎ、プラスチック粉末が燃焼してしまうおそれがある。
プラスチック粉末の噴射速度は、プラスチック粉体吐出
用ノズル圧力(プラスチック粉末噴射用非燃焼ガス圧
力)の調整で変化するが、熱可塑性プラスチック粉末を
溶融又は軟化させるが、分解させないような条件を選択
することが重要である。
【0013】〔塗工量〕プラスチック粉末溶射による肥
料へのプラスチック塗工量は実質的に肥料成分の溶出が
制御される塗工層が形成されれば、特に制限されない。
一回の溶射により十分な塗工量を実現できない場合に
は、適宜、複数回溶射操作を繰り返すことにより所望の
塗工量を得て、肥料成分の溶出を抑えることができる。
【0014】〔プラスチック溶射機のガン〕プラスチッ
ク溶射機のガン部分には下記の3通りの機能を有するノ
ズルがある。 プラスチック粉体吐出用ノズル 冷却用気体ノズル(冷却用気体は、通常、冷却空気) 火炎ノズル(一般的には、酸素−プロパン、空気−プ
ロパン) これらのうち、冷却用気体ノズルの有する機能は特に重
要である。すなわち、冷却用気体ノズルを通過する冷却
用気体は、ガン全体の温度上昇を抑制し、プラスチック
粉体吐出用ノズル内部でのプラスチック粉末の融着を抑
制し、さらに、火炎ノズルから噴出する火炎の中におけ
るプラスチック粉末の燃焼を抑制する冷却機能を担う。
上記の3通りのノズルの配置は、プラスチック溶射機の
メーカーにより独自のものである。場合により、上記の
とのノズルは、1つのノズルに集約することもでき
る。
【0015】〔SNMI社型プラスチック溶射機の基本
構造〕 プラスチック粉体吐出用ノズル;圧縮空気による粉体
搬送。 冷却用気体ノズル;圧縮空気による冷却。 プラスチック粉体吐出用ノズルの方式;ガンの先端最
外周部より円環状に吐出される。 火炎発生燃料;プロパン又はアセチレン及び酸素。 溶射条件の制御方式;空気、メカニカル及び電気回路
による制御。 プラスチック粉体の供給方式;攪拌された浮遊状態の
プラスチック材料を一定量圧送できるタンク方式。
【0016】〔Schori社型プラスチック溶射機〕 プラスチック粉体吐出用ノズル;圧縮空気による粉体
搬送。 冷却用気体ノズル;圧縮空気による冷却。 プラスチック粉体吐出用ノズルの方式;ガンの中心部
分より吐出。 火炎発生燃料;プロパン及び酸素又は空気。 溶射条件の制御方式;空気及びメカニカルによる制
御。 プラスチック粉体の供給方式;インジェクター方式
【0017】〔肥料への溶射〕プラスチック粉末溶射法
により、溶射機を使用して肥料表面に被膜を形成する場
合、均一な被膜を得るため、さらに、粒子同士の付着を
防止するためにも肥料を混合しながら行うことが好まし
い。肥料粒子を混合する方法しては、例えば、回転ドラ
ム型転動装置、傾斜回転パン型転動装置等の転動装置、
流動層、噴流流動層、転動流動層等の流動層を使用する
方法が挙げられる。プラスチック粉末溶射法による肥料
の被覆は、通常、このような混合装置に溶射機のガンを
装備して行う。
【0018】〔肥料〕本出願で用いる「肥料」なる語は
肥料取締法で次のように定義されているものである。 植物の栄養に供することを目的として土地に施される
もの。 植物の栽培に資するため土壌に化学的変化をもたらす
ことを目的として土地に施されるもの。 植物の栄養に供することを目的として植物に施される
もの。 本出願の明細書において、プラスチック被覆の基材とし
て用いる肥料は固体のものであれば、粒径、粒度分布等
の粒子の形状及び窒素、燐酸、カリ等の肥料成分の組成
に制限はない。
【0019】〔被覆肥料〕本出願の明細書において用い
る「被覆肥料」なる語の概念は肥料の表面を樹脂等で被
覆(コーティング)し、土壌中における肥料成分の溶出
速度を調整して肥効の持続、緩効化、肥料成分流亡の防
止をねらった肥料である。肥料成分の初期溶出率(24時
間の静止水中溶出率)は50%以下であることと肥料取締
法で規制されている。被覆肥料の種類は被覆加里肥料、
被覆窒素肥料、被覆複合肥料がある。
【0020】〔脂肪族ポリエステル〕本出願の明細書に
おいて用いる「脂肪族ポリエステル」なる語は、ホモポ
リマーたる脂肪属ポリエステル及び/又はコポリマーた
る脂肪族コポリエステルを包含する。本出願の明細書に
おいて用いる「脂肪族ポリエステル」なる語は、脂肪族
多価カルボン酸と脂肪属多価アルコールが脱水縮合した
脂肪族ポリエステル、及び、ポリヒドロキシカルボン酸
を包含する。本出願の明細書において用いる「脂肪族ポ
リエステル」なる語は、少なくとも一部が、架橋された
ものも包含する。本出願の明細書において用いる「脂肪
族ポリエステル」なる語は、少なくとも一部が、例え
ば、分岐化合物又は多糖類のような架橋剤によって架橋
されたものをも包含する。本出願の明細書において用い
る「脂肪族ポリエステル」なる語は、少なくとも一部
が、分岐したものをも包含する。本出願の明細書におい
て用いる「脂肪族ポリエステル」なる語は、1種類のみ
ならず、2種類以上のポリマーブレンドやポリマーアロ
イのような高分子多相系あるいは、一部が反応した共重
合体をも包含する。もちろんこのような高分子多層系に
も、相溶性改善のために、相溶化剤が存在してもよい。
本出願の明細書において用いる「ポリヒドロキシカルボ
ン酸」なる語は、ホモポリマーたるポリヒドロキシカル
ボン酸及び/又はコポリマーたるコポリヒドロキシカル
ボン酸を包含する。本出願の明細書において用いる「ポ
リカプロラクトン」なる語は、ホモポリマーたるポリカ
プロラクトン及び/又はコポリマーたるコポリカプロラ
クトンを包含する。本出願の明細書において用いる「ポ
リ乳酸」なる語は、ホモポリマーたるポリ乳酸及び/又
はコポリマーたるコポリ乳酸を包含する。本出願の明細
書において用いる「ポリ乳酸」なる語は、L−乳酸及び
/又はD−乳酸から生成したものも包含する。本出願の
明細書において用いる「ポリブチレンサクシネート」な
る語は、ホモポリマーたるポリブチレンサクシネート及
び又はコポリマーたるコポリブチレンサクシネートを包
含する。本出願の明細書において用いる「プラスチッ
ク」なる語の概念は、「ポリマー」、「コポリマー」、
「高分子」、「重合体」、「共重合体」、「樹脂」を包
含する。本発明の明細書において用いる「重合体」なる
語の概念は、「高分子」なる語の概念と等価であり、ホ
モポリマー及びコポリマー(共重合体)を包含する。共
重合体の配列の様式は、ランダム共重合体、交互共重合
体、ブロック共重合体、グラフト共重合体のいずれでも
よい。本発明の明細書において用いる「コポリマー」な
る語の概念は、「共重合体」なる語の概念と等価であ
り、少なくとも一部が、線状、環状、大環状、分岐状、
星型、三次元網目状、IPN(インターペネトレイテッ
ドポリマーネットワーク)、PIC(ポリイオンコンプ
レックス)等のいずれの構造をとっても差し支えない。
【0021】〔脂肪族ポリエステルの態様〕本出願の明
細書においては、脂肪族ポリエステルは、少なくとも、
以下に示す〜の態様を包含する。 ホモポリマーたる脂肪族ポリエステル及び/又はコポ
リマーたる脂肪族コポリエステル。 ホモポリマーたるポリヒドロキシカルボン酸及び/又
はコポリマーたるコポリヒドロキシカルボン酸。 ポリカプロラクトン。 ポリ乳酸。 ポリブチレンサクシネート。 〜の混合物。 〜のポリマーブレンド。 〜のポリマーアロイ。 〜の場合、相溶化剤を含有してもよい。
【0022】〔脂肪族ポリエステルの製造方法〕本発明
において使用する脂肪族ポリエステルの製造方法は、特
に制限されず公知の方法で行うことができる。その製造
方法の具体例としては、例えば、乳酸又は乳酸と他のヒ
ドロキシカルボン酸、あるいは、多価アルコールと多価
カルボン酸を直接脱水重縮合することによって製造する
方法、多価アルコールと多価カルボン酸エステルをエス
テル交換反応により重縮合することによって製造する方
法、例えば、ラクタイド、グリコライド、ε−カプロラ
クトン等の環状エステル化合物又はそれらの混合物を開
環重合することによって得る方法、ポリ乳酸と他のヒド
ロキシカルボン酸のポリマーを高温下で反応させてコポ
リマーにする方法等が挙げられる。
【0023】〔脂肪族ポリエステルの分子量〕本発明で
使用する脂肪族ポリエステルの分子量又は分子量分布
は、溶射に適した粉末を形成でき、溶射後に形成される
塗膜が所望の特性を有するものであれば、特に制限され
ない。一般的には、重量平均分子量として、1千〜 100
万が好ましく、特に2万〜20万が好ましい。一般的に
は、重量平均分子量が1千未満の場合は、塗膜のフィル
ム強度が弱く実用的でない。また、重量平均分子量が 1
00万を越える場合は、樹脂の溶融粘度が高くなり、肥料
の表面に溶融ポリマーが付着しにくくなるため、連続し
た被膜が得られず、その結果、肥料成分の溶出を抑える
ことが困難となる。本発明において使用する脂肪族ポリ
エステルの重量平均分子量及び分子量分布は、その重合
方法において、溶媒の種類、触媒の種類及び量、反応温
度、反応時間、生成する縮合水の除去方法等の反応条件
を適宜選択することにより所望のものに制御することが
できる。
【0024】〔ポリカプロラクトン〕ポリカプロトンは
生分解性の脂肪族ポリエステルの一種であり、ε−カプ
ロラクトンの開環重合により製造されている。ポリカプ
ロラクトンは、ポリL−乳酸の融点が 175℃であるのと
比較して融点が60℃と低く、比較的低温で溶融し、加工
温度が低いという特徴を有している。本発明において使
用するポリカプロラクトンは、ε−カプロラクトン成分
以外にラクタイド、グリコライド等の環状エステル類、
脂肪族ヒドロキシカルボン酸類、及び/又は脂肪族多価
アルコールと脂肪族多価カルボン酸からなる脂肪族エス
テルの繰り返し単位を含んでもよい。また、ポリカプロ
ラクトンの耐熱性等の物性を向上させる目的で、ポリヒ
ドロキシブチレート、ポリブチレンサクシネート、ポリ
グリコール酸、ポリ乳酸等の脂肪族ポリエステル類の一
種あるいは二種以上をブレンドして使用することも可能
である。
【0025】〔ポリ乳酸〕ポリ乳酸の原料である乳酸は
発酵法や化学合成で製造されているが、特に発酵法によ
るL−乳酸が大量に製造され、安価で入手できるように
なってきた。また、得られたポリマ−の性能として、剛
性が高いという特徴があるので、現在、各種のポリ乳酸
を含有するポリマーの利用が期待されている。本発明に
おいて使用するポリ乳酸は、乳酸成分以外に、他の脂肪
族ヒドロキシカルボン酸及び/又は脂肪族多価アルコー
ルと脂肪族多価カルボン酸からなる脂肪族エステル、特
に、乳酸以外の脂肪族ヒドロキシカルボン酸及び/又は
脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸からなる脂肪族エ
ステル成分を含んでもよい。本発明において使用される
ポリ乳酸は、ポリ乳酸、乳酸と乳酸以外の脂肪族ヒドロ
キシカルボン酸の脂肪族コポリエステル、及び乳酸と脂
肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸からなる脂肪族コポ
リエステル及びそれらの混合物が好ましい。さらに、本
発明において使用されるポリ乳酸は、ポリ乳酸と乳酸以
外の脂肪族ヒドロキシカルボン酸の脂肪族ホモ又は脂肪
族コポリエステル成分を含む脂肪族ブロックコポリエス
テル、特にポリ乳酸と6-ヒドロキシカプロン酸成分を含
むホモ又はコポリ6-ヒドロキシカプロン酸のブロックポ
リエステルが、また、ポリ乳酸と脂肪族ジオールと脂肪
族ジカルボン酸からなる脂肪族コポリエステル、特にポ
リ乳酸と1,4-ブタンジオールとコハク酸を含むホモ又は
コポリブチレンサクシネートとのブロックポリエステル
であってもよい。さらに、ポリ乳酸と乳酸以外の脂肪族
ヒドロキシカルボン酸の脂肪族ポリエステルの混合物、
ポリ乳酸と脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸からな
る脂肪族ポリエステルの混合物であってもよい。特に、
ポリ乳酸と前記ホモ又はコポリヒドロキシカプロン酸の
混合物、ポリ乳酸と前記ホモ又はコポリブチレンサクシ
ネートとの混合物が好ましい。
【0026】本発明において使用する脂肪族ポリヒドロ
キシカルボン酸の態様としては、1種以上の乳酸と1種
以上の乳酸以外のヒドロキシカルボン酸との共重合体が
挙げられる。この場合、乳酸は、L−乳酸、D−乳酸及
び/又はそれらの混合物であってもよい。乳酸以外のヒ
ドロキシカルボン酸は、分子内に少なくとも一つの水酸
基と一つのカルボキシル基を有する化合物で、例えば、
グリコール酸、3-ヒドロキシ酪酸、4-ヒドロキシ酪酸、
4-ヒドロキシ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、6-ヒドロキ
シカプロン酸等、あるいはこれらの2種以上の組合せの
混合物をも包含する。本発明で使用するポリ乳酸は、ポ
リ乳酸、あるは、乳酸と前述したヒドロキシカルボン酸
及び/又は脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとの脱
水縮合により得られるランダムコポリマー、及びブロッ
クコポリマーあるいは、ポリ乳酸と脂肪族ポリヒドロキ
シカルボン酸及び/又は脂肪族ポリエステルとの混合物
であってもよい。ポリ乳酸とポリヒドロキシカルボン酸
及び脂肪族ポリエステルの各ポリマーの混合比や混合時
の分子量等で、それぞれ異なる物性を示すが、本発明で
はその混合比や分子量には何等制限はなく、目的とする
用途に適した物性を示すポリマー組成を適宜選択するこ
とができる。
【0027】〔ポリ乳酸の製造方法〕本発明で使用する
ポリ乳酸の製造法は特に制限されない。ポリ乳酸の製造
法の具体例としては、例えば、特開平6-65360号公報に
開示されている方法が挙げられる。すなわち、乳酸及び
/又は乳酸以外のヒドロキシカルボン酸を、あるいは、
脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸を有機溶媒及び触
媒の存在下、そのまま脱水縮合する直接脱水縮合法であ
る。
【0028】〔脂肪族ヒドロキシカルボン酸〕本発明に
おいて使用する脂肪族ポリエステルを構成する乳酸以外
の脂肪族ヒドロキシカルボン酸の具体例としては、例え
ば、グリコール酸、3-ヒドロキシ酪酸、4-ヒドロキシ酪
酸、4-ヒドロキシ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、6-ヒド
ロキシカプロン酸等があげられる。
【0029】〔脂肪族多価カルボン酸及びその無水物〕
本発明において使用する脂肪族多価アルコールと脂肪族
多価カルボン酸からなる脂肪族ポリエステルは、一種類
または二種類以上の脂肪族多価カルボン酸(好ましく
は、脂肪族ジカルボン酸)及び/又はこれらの酸無水物
と、一種類又は二種類以上の脂肪族多価アルコール(好
ましくは、脂肪族ジオール)とを脱水重縮合することに
より製造することができる。この場合の脂肪族多価カル
ボン酸及びその無水物の具体例としては、例えば、シュ
ウ酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ウンデカン二酸、ドデカン二酸、フマル酸、マレイン酸
等の脂肪族ジカルボン酸、フェニルコハク酸、1,4-フェ
ニレンジ酢酸等及びそれらの無水物が挙げられる。
【0030】〔脂肪族多価アルコール〕脂肪族多価アル
コールの具体例としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-
ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,5-
ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,9-ノナン
ジオール、ネオペンチルグリコール、テトラメチレング
リコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,4-
ベンゼンジメタノール等が挙げられる。
【0031】〔生分解性プラスチック〕本出願の明細書
において用いる「生分解性プラスチック」なる語の概念
は、自然界において微生物が関与して低分子化合物に分
解されるプラスチックである。生分解性プラスチックの
具体例としては、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒド
ロキシヴァリレート、セルロース等の微生物により合成
されるもの、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン等の化学合
成により製造されるもの、澱粉にポリビニルアルコール
を添加したもの等の天然物系のものがある。その分解の
仕方は、プラスチック材料表面に付着した微生物が分泌
する菌体外分解酵素により、材料の高分子鎖が加水分解
し、低分子量化合物を生成する。次いで、分解生成物は
微生物体内に取り込まれ、様々な代謝経路を経て、各種
の生体物質の合成に用いられたり、エネルギー生産のた
めに用いられる。生分解性の評価は、例えば、土壌中へ
の埋め込み試験、培養微生物による分解試験、酵素標品
による分解試験等によって評価することができ、より具
体的には、例えば、ASTM D5209−91(生分
解性試験)やASTM D5338−92(土壌回帰性
能試験)等によっても評価することができる。
【0032】〔脂肪族〕本出願の明細書において用いる
「脂肪族」なる語の概念は狭義の脂肪族のみならず、実
質的に芳香族度が低い脂環族をも包含する。本出願の明
細書において用いる「脂肪族」なる語の概念には、少な
くとも一個の炭素原子を含む2価の炭化水素基を分子内
に有する、実質的に芳香族度の低い化合物からなる群を
も包含し、具体的は、狭義の脂肪族基のみならず、実質
的に芳香族度の低い脂環族基、これらを組み合わせた
基、又はこれらが水酸基、窒素、硫黄、珪素、燐などで
結合されるような2価の残基を分子内に有する化合物か
らなる群をも包含し、さらに具体的には、上記のもの
に、例えば、水酸基、アルキル基、シクルアルキル基、
アリル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリル
オキシ基、ハロゲン基が置換した基を分子内に有する化
合物からなる群をも包含する。これらの置換基を適宜選
択することにより、本発明に係る共重合体の諸特性(耐
熱性、強靱性、生分解性、強度等)を制御することがで
きる。本出願の明細書において用いる「脂肪族」化合物
なる語の概念には、一種類の化合物のみならず、二種類
以上の組み合わせによるものをも包含する。
【0033】〔粉末〕本出願の明細書において用いる
「粉末」なる語の概念には、粒子の集合体を包含する。
【0034】〔粒子〕本出願の明細書において用いる
「粒子」なる語の概念には、これらの語が高分子化学に
おいて一般的に有する概念を完全に包含するが、必ずし
も等価なものではない。本出願の明細書において用いる
「粒子」の走査電子顕微鏡的形態の態様に関しては、例
えば、ラズベリー状または金米糖(こんぺいとう、ポル
トガル語の confeito )状の多くの突起を有するような
態様、赤血球状の偏平な態様、ラグビーボール状の回転
楕円体様の態様、大腸菌状の紡錘形様の態様、内部に1
つ以上の空隙(ボイド)を有するような中空粒子の態
様、鈴のような中空粒子の中にさらに非中空粒子を1つ
以上有するような態様、ロシアの民芸品のマトリョーシ
カのように中空粒子の内部にさらに中空粒子を1つ以上
有するような態様等も包含する。本出願の明細書におい
て用いる「粒子」なる語の概念には、例えば、ポリマー
エマルジョン、ラテックス、ポリマーサスペンジョンを
構成するマイクロスフィアをも包含する。
【0035】〔ポリマー粉末を得る方法〕本出願で用い
るポリマー粉末を得る方法は、ポリマーを冷却粉砕する
方法、ポリマーを液体窒素等により冷凍粉砕する方法、
ポリマーを適当な溶媒に加熱溶解させた後、冷却晶析又
は再沈により微粒子状のポリマーを析出させる方法、攪
拌下又は非攪拌下で、ポリマーの貧溶媒にポリマーの良
溶媒溶液を滴下し良溶媒を溜去する方法、ポリマー溶液
を凍結乾燥して多孔質なリオフィライズ状にした後、粉
砕する方法、ガラスビーズと共に攪拌して粉砕する方
法、石臼で挽く方法、微細フィラメントを細かく裁断す
る方法等があげられるが、ポリマーの粒子径が500μ以
下の粒子に粉砕できる方法であれば、特に粉砕方法は限
定されない。粒子径が 500μを越えるような場合は非燃
焼ガスで安定的に噴射することが困難となる。また、あ
まりにも粒子径が小さすぎるような場合には溶射の際に
ポリマーの熱分解が起こり易くなってしまうため、好ま
しくは平均粒径が20μから 200μの範囲である。
【0036】〔粉末の流動性〕粉体の摩擦特性の評価方
法として、安息角が広く採用されている。安息角は重力
場において粉体層の自由表面が限界応力状態になったと
き、その表面が水平面となす角度であるから、各種の粉
体処理プロセスにおいて実際に具体的な数値として現れ
ることも多く、粉体の流動性の尺度として古くから用い
られている。一般的には、安息角の評価方法としては、
注入法、傾斜法、排出法に大別することができる。安息
角の理論と評価方法に関しては、「粉体物性測定論」
(早川宋八郎編、(株)朝倉書店(東京都新宿区)発
行、1973年)96頁、「粉体物性図説」(粉体工学研究会
・日本粉体工業協会編、(株)産業技術センター(東京
都千代田区)発行、1975年) 136〜138 頁等に詳しい解
説がある。その記載は全て、引用文献及び引用範囲を明
示したことにより本出願明細書の開示の一部とし、明示
した引用範囲を参照することにより、本出願明細書に記
載した事項又は開示からみて、当業者が直接的かつ一義
的に導き出せる事項又は開示とする。本発明において使
用するプラスチック粉末の性状としては、安息角が40度
以下のものであることが好ましく、30度以下のものであ
ることがより好ましい。一般的には、安息角が40度を越
えるようなものであると、ポリマー粉体をガス流ととも
に輸送する際に、粉体の供給が不安定になって噴射され
るポリマーの量にむらを生じやすく、さらには形成され
る塗膜も不均一となる場合がある。
【0037】〔粒子の粒度分布〕粒子の粒度分布の評価
方法としては、以下に示す粒度分布(Dw/Dn)が広
く採用されている。ここで、Dwは重量平均粒子径であ
り、Dnは数平均粒子径であり、次の式(1)
【式1】Dw=Σfi・Di4 /Σfi・Di3及び式
(2)
【式2】Dn=Σfi・Di/Σfi により求められる(fi:粒子径がDiである粒子の
数)。粒度分布(Dw/Dn)の理論と評価方法に関し
ては、「粉体物性図説」(粉体工学研究会・日本粉体工
業協会編、(株)産業技術センター(東京都千代田区)
発行、1975年)81〜97頁等に詳しい解説がある。粒子径
は例えば、電子顕微鏡写真から容易に測定することがで
きる。その記載は全て引用文献及び引用範囲を明示した
ことにより本出願明細書の開示の一部とし、明示した引
用範囲を参照することにより、本出願明細書に記載した
事項又は開示からみて、当業者が直接的かつ一義的に導
き出せる事項又は開示とする。本発明において使用する
プラスチック粒子の性状としては、粒度分布(Dw/D
n)が、 2.0以下が好ましく、 1.5以下がより好まし
い。一般的には、粒度分布(Dw/Dn)が 2.0を越え
ると、粒子径の分布が広すぎるために、プラスチック粉
末をガス流と共に輸送する際に、粉末の供給が不安定と
なり、噴射されるプラスチックの量にむらが生じ、さら
には形成される塗膜も不均一となる場合がある。
【0038】〔添加剤〕本発明において使用されるプラ
スチック粉末には、目的に応じ、適宜、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などを包含する合成
樹脂組成物、繊維素又は繊維素誘導体などを包含する天
然樹脂又は半合成樹脂組成物を配合して、組成物とする
こともできる。本発明において使用されるプラスチック
粉末には、目的に応じ、適宜、顔料、染料、着色剤、充
填剤、非生分解性ポリマー、流動調整剤、チクソ剤(チ
クソトロピー付与剤)表面調整剤、光沢付与剤、ブロッ
キング防止剤、可塑剤、帯電調整剤、紫外線吸収剤、ワ
キ防止剤、酸化防止剤、安定剤、レベリング剤等の添加
剤を配合することもできる。組成物中の脂肪族ポリエス
テル樹脂の量は、一般的には、5重量%以上が好まし
く、20重量%以上がより好ましく、特に、50重量%以上
が好ましい。通常、脂肪族ポリエステルの量が少ないと
得られた被膜の生分解性が低くなる。
【0039】〔ブロッキング防止剤〕本発明において使
用されるプラスチック粉末には、目的に応じ、適宜、ブ
ロッキング防止剤を添加することができる。ブロッキン
グ防止剤の具体例としては、例えば、アセトアミド、プ
ロピオン酸アミド、ステアリン酸アミド、セロチン酸ア
ミドなどの脂肪族アミド類、ジアセトアミド、ビスオレ
イン酸アミド、ビスラウリン酸アミド、メチレンビスス
テアロアミド、エチレンビスステアロアミド等のビス脂
肪酸アミド類、ゼロチン酸ミリシル、ジモンタン酸ブチ
レングリコール、トリ-1,2ヒドロキシステアリン酸グリ
セリンエステル等の高級脂肪酸エステル類、分子量1000
〜10000 のポリエチレン、アタクチックポリプロピレン
あるいはこれらの部分酸化ポリオレフィン等を挙げるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。組成
物中のブロッキング防止剤の量は通常、10%以下である
ことが好ましい。
【0040】〔表面調整剤〕本発明において使用される
プラスチック粉末には、目的に応じ、適宜、表面調整剤
を添加することができる。表面調整剤の具体例として
は、例えば、アクリル酸エステル系モノマー、またはス
チレン系モノマーの単独又は共重合オリゴマー、パーフ
ルオロカルボン酸またはパーフルオロスルホン酸の金属
塩、ポリエチレングリコール又はポリプルピレングリコ
ールとパーフルオロカルボン酸とのエステル等を挙げる
ことができるが、これらに限定されるものではない。組
成物中の表面調整剤の量は通常、5 %以下であることが
好ましい。
【0041】〔顔料〕本発明においては、プラスチック
粉末に適当な色調を付与するために、目的に応じ、適
宜、顔料を添加することができる。顔料の具体例として
は、例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸化クローム、カー
ボンブラック等の無機顔料あるいは、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーン、シンカシアレッド等の
有機顔料を挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
【0042】〔充填剤〕本発明においては、プラスチッ
ク粉末に目的に応じて適宜、充填剤を添加することがで
きる。充填剤の具体例としては、カオリン、ケイ砂、ケ
イソウ土、タルク、ベントナイト等の鉱産物や炭酸カル
シウム等の無機塩を挙げることができる。
【0043】〔可塑剤〕本発明においては、目的に応じ
て適宜、可塑剤を添加することができる。可塑剤の具体
例としては、例えば、アジピン酸エステル、リン酸エス
テル、フタル酸エステル、セバシン酸エステル、アジピ
ン酸あるいはアゼライン酸から得られるポリエステル、
エポキシ化可塑剤を挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。
【0044】〔配合方法〕本発明において、プラスチッ
ク粉末を含有する粉末組成物を配合する方法の具体例と
しては、ロール機、ニーダー機、ミキサー(バンバリー
型、トランスファー型等)、カレンダー設備、押出機等
の混練機を適宜組合せ、各工程の条件(温度、溶融若し
くは非溶融、回転数、真空、不活性ガス下等の雰囲気
等)を適宜設定して充分に均一に混合し、その後、粉砕
装置等により均一な微粉末状態の粉末組成物を得る方法
を採用することができるが、これらに限定されるもので
はない。
【0045】〔配合混練〕本発明において、プラスチッ
ク粉末に添加等を加える配合混練工程の一態様を例示す
ると、プラスチック粉末に、必要に応じ、ブロッキング
防止剤、表面調整剤、可塑剤、帯電調整剤、顔料、充填
剤、増量剤等の添加剤を加え、50〜180 ℃の範囲で、充
分に溶融混練し、冷却後、適当な粒度(通常、 100メッ
シュ以下)に均一に粉砕し製造される。溶融混練装置と
しては、通常、加熱ロール、加熱ニーダー、押出機等を
使用する。
【0046】
【実施例】以下、本発明をさらに具体的に説明するため
に、実施例及び比較例を挙げて説明するが、これらは、
本発明の内容の理解を支援するためのものであって、そ
の記載によって、本発明がなんら限定されるものではな
い。 〔プラスチック粉末の溶射〕化成肥料にプラスチック粉
末を膜厚が20〜80μになるように溶射し、被覆肥料を得
た。 〔初期溶出率〕被覆肥料について肥料成分の初期溶出率
を下記の簡便法にて測定した。被覆肥料12.5gを 300ml
の共栓付き三角フラスコ入れ、蒸留水 250mlを加え、30
℃で24時間静置した。固形物を濾別し、濾液の電気伝導
度(A)を測定した。さらに、被覆肥料12.5gを粉砕機
にて粉砕し、蒸留水 250mlに攪拌溶解させた。固形物を
濾別後、濾液の電気伝導度を測定し、完全溶出時の電気
伝導度(B)とし、次の式(3)により
【式3】 初期溶出率(SDR)=[A/B]× 100 (%) を求めた。また、肥料が尿素の単肥の場合、イオン性が
無いため溶出の電気伝導度による測定はできない。そこ
で、屈折率を測定する下記の方法で初期溶出率を求め
た。すなわち、被覆尿素12.5gを 300mlの共栓付き三角
フラスコ入れ、蒸留水 250mlを加え、30℃で24時間静置
した。固形物を濾別し、濾液の屈折率より、糖度(Br
ix%)を求め、試料のBrix%(A%)とした。さ
らに、被覆尿素12.5gを粉砕機にて粉砕し、蒸留水 250
mlに攪拌溶解させた。固形物を濾別後、濾液の糖度を測
定し、完全溶出時のBrix%(B%)とし、次の式
(4)により
【式4】 初期溶出率(SDR)=[A/B]× 100 (%) を求めた。 〔被覆率〕被覆肥料12.5gを粉砕機にて粉砕し、蒸留水
250mlに攪拌溶解させた。固形物を濾別、水洗し、乾燥
後の膜殻の重量(Cg)を測定して、次の式(5)によ
【式5】 被覆率=[C/(12.5−C)]× 100 (%) を求めた。 〔重量平均分子量〕ポリヒドロキシカルボン酸類の重量
平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)でクロロホルムを溶剤として、40℃に保温し
たGPC用カラムを使用し、ポリスチレンの標準試料の
分子量と保持時間との検量線より求めた。 〔土中分解性試験〕土中分解性試験は、被覆肥料12.5g
を堆肥中に室温で30日間埋没し、その後、肥料粒子を選
別し、粉砕、水洗後、不溶物を濾別、乾燥して残留した
膜殻の重量(Dg)を測定し、次の式(6)により被膜
残存率を求めた。
【式6】被膜残存率=[D/C]× 100 (%)
【0047】〔実施例1〕要部を図1に示したような転
動流動層装置に大粒尿素(三井東圧化学株式会社製)5
Kgを装入し、底部の回転分散板を80rpm にて回転させ、
その下部より40℃の流動用空気を送風しながら大粒尿素
を流動混合し、下記の溶射条件にて被覆を行った。 溶射機;TAFA社製・キャストダインDS800
0型溶射機。 プラスチック粉末:ポリカプロラクトン(重量平均
分子量5万)、平均粒径80μ、 750g プラスチック粉体吐出ノズル;圧力5Kg/cm2 の圧
搾空気。 冷却用気体ノズル:圧力5Kg/cm2 の圧搾空気。 火炎ノズル(火炎発生用燃料);圧力 0.7Kg/cm2
のプロパン、圧力4Kg/cm2 の酸素。 上記の操作で、被覆尿素5630gが得られた。粉砕して求
めた被覆率は12.6%であり、屈折率(糖度)の測定より
求めた初期溶出率は7%、堆肥中での被膜残存率は3%
であった。
【0048】〔実施例2〕複合化成肥料として、丸ツバ
メ尿素入り複合燐加安444(三井東圧肥料株式会社製
商品)5Kgを、要部を図1に示したような転動流動層装
置に装入し、底部の回転分散板を80rpm にて回転させ、
60℃の流動用空気を送風しながら流動混合し、下記の溶
射条件にて被覆を行った。 溶射機;TAFA社製・キャストダインDS800
0型溶射機。 プラスチック粉末;ポリL−乳酸(重量平均分子量
13万)、平均粒径50μ、850g プラスチック粉体吐出ノズル;圧力5Kg/cm2 の圧
搾空気。 冷却用気体ノズル;圧力5Kg/cm2 の圧搾空気。 火炎ノズル(火炎発生用燃料);圧力 0.7Kg/cm2
のアセチレン、圧力4Kg/cm2 の酸素。 上記の操作で、被覆肥料5760gが得られた。粉砕して求
めた被覆率は15.2%であり、電気伝導度の測定より求め
た初期溶出率は8%、堆肥中での被膜残存率は5%であ
った。
【0049】〔実施例3〕実施例1でポリカプロラクト
ンの代わりにポリブチレンサクシネート(重量平均分子
量8万、平均粒径70μ、 750g)を用いた以外は実施例
1と同じ条件で溶射を行い、被覆尿素5720gが得られ
た。粉砕して求めた被覆率は14.4%であり、屈折率(糖
度)の測定より求めた初期溶出率は6%、堆肥中での被
膜残存率は4%であった。
【0050】〔実施例4〕実施例2でポリL−乳酸の代
わりにポリブチレンサクシネート(重量平均分子量11
万、平均粒径90μ、 700g)を用いた以外は実施例2と
同じ条件で溶射を行い、被覆肥料5625gが得られた。粉
砕して求めた被覆率は12.5%であり、電気伝導度の測定
より求めた初期溶出率は7%、堆肥中での被膜残存率は
2%であった。
【0051】〔実施例5〕実施例1でポリカプロラクト
ンの代わりに低密度ポリエチレン(重量平均分子量3
万、平均粒径60μ、 750g)を用いた以外は実施例1と
同じ条件で溶射を行い、被覆尿素5675gが得られた。粉
砕して求めた被覆率は13.5%であり、屈折率(糖度)の
測定より求めた初期溶出率は5%、堆肥中での被膜残存
率は98%であった。
【0052】〔実施例6〕実施例2でポリL−乳酸の代
わりに低密度ポリエチレン(重量平均分子量5万、平均
粒径70μ、 750g)を用いた以外は実施例2と同じ条件
で溶射を行い、被覆肥料5700gが得られた。粉砕して求
めた被覆率は14%であり、電気伝導度より求めた初期溶
出率は3%、堆肥中での被膜残存率は99%であった。
【0053】〔比較例1〕実施例1において、溶射機に
代えて二流体ノズルを装備した。次に、実施例1で使用
したのと同じポリカプロラクトン 130gをトリクロロエ
チレン1000gに溶解させた。大粒尿素(三井東圧化学株
式会社製)1Kgを要部を図1に示したような転動流動層
装置に装入し、底部の回転分散板を80rpm にて回転さ
せ、40℃の流動用空気を送風しながら流動混合し、これ
に上記したポリカプロラクトン溶液を圧搾空気を使用し
た二流体ノズルよりスプレーした。トリクロロエチレン
の蒸発により作業環境が著しく汚染された。スプレー終
了後も送風加熱を続け、溶剤を完全に除去して、被覆尿
素1128gを得た。粉砕して求めた被覆率は、12.8%であ
り、屈折率(糖度)の測定より求めた初期溶出率は36
%、堆肥中での被膜残存率は4%であった。
【0054】〔比較例2〕実施例1において、溶射機に
代えて二流体ノズルを装備した。次に、実施例5で使用
したのと同じ低密度ポリエチレン 130gをテトラクロロ
エチレン1500gに80℃に加熱して溶解させた。複合化成
肥料として、丸ツバメ尿素入り複合燐加安444(三井
東圧肥料株式会社製商品)1Kgを要部を図1に示したよ
うな転動流動層装置に装入し、底部の回転分散板を80rp
m にて回転させ、60℃の流動用空気を送風しながら流動
混合し、これに上記したポリエチレン溶液を圧搾空気を
使用した二流体ノズルよりスプレーした。テトラクロロ
エチレンの蒸発により作業環境が著しく汚染された。ス
プレー終了後も送風加熱を続け、溶剤を完全に除去し
て、被覆肥料1125gを得た。粉砕して求めた被覆率は、
12.5%であり、屈折率(糖度)の測定より求めた初期溶
出率は14%、堆肥中での被膜残存率は99%であった。
【0055】
【発明の効果】本発明により、溶剤や大がかりな装置を
用いることなく、プラスチック粉末を非燃焼ガスと共に
噴射してガス火炎等の加熱装置の中を通過させることに
よりプラスチックを溶融させ、肥料表面に融着させるこ
とにより、極めて簡便かつ迅速にプラスチック被膜を形
成することができる。本発明により得られる被覆肥料
は、肥料成分の溶出を制御すると共に、プラスチック粉
末として脂肪族ポリエステル粉末を使用した場合には、
肥料溶出後の膜殻が土壌中で微生物により分解される機
能をも有するので、膜殻が蓄積していくという問題を発
することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例において、被覆肥料を製造する際に使
用した転動流動層装置の要部を説明する概略図である。
【符号の説明】
1・・・転動流動層装置 2・・・溶射機 3,4,5,6・・・プラスチック粉末、圧搾空気、火
炎発生用燃料、酸素および溶射機作動用電源等 7・・・粒状肥料 8・・・回転分散板 9・・・流動用空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 強 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧肥料 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック粉末を肥料表面に溶射する
    ことにより被覆することを特徴とする被覆肥料の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 プラスチック粉末が脂肪族ポリエステル
    であることを特徴とする請求項1記載の被覆肥料の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 脂肪族ポリエステルがポリカプロラクト
    ンである請求項2記載の被覆肥料の製造方法。
  4. 【請求項4】 脂肪族ポリエステルが、乳酸及び/又は
    乳酸と乳酸以外の他のヒドロキシカルボン酸との共重合
    体である請求項2記載の被覆肥料の製造方法。
  5. 【請求項5】 脂肪族ポリエステルが、乳酸及び/又は
    脂肪族多価アルコールと脂肪族多価カルボン酸のポリエ
    ステルである請求項2記載の被覆肥料の製造方法。
  6. 【請求項6】 脂肪族ポリエステルが脂肪族多価アルコ
    ールと脂肪族多価カルボン酸のポリエステルである請求
    項2記載の被覆肥料の製造方法。
  7. 【請求項7】 脂肪族多価アルコールが、エチレングリ
    コール及び/又は1,4-ブタンジオールである請求項5又
    は6記載の被覆肥料の製造方法。
  8. 【請求項8】 脂肪族多価カルボン酸がコハク酸及び/
    又はアジピン酸である請求項5又は6記載の被覆肥料の
    製造方法。
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