JPH1066860A - 油性成分が可溶化された液状組成物 - Google Patents

油性成分が可溶化された液状組成物

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JPH1066860A JP8228486A JP22848696A JPH1066860A JP H1066860 A JPH1066860 A JP H1066860A JP 8228486 A JP8228486 A JP 8228486A JP 22848696 A JP22848696 A JP 22848696A JP H1066860 A JPH1066860 A JP H1066860A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧品、医薬品、食品等の広い分野に使用さ
れる、油性成分が可溶化された液状組成物を提供する。 【解決手段】 (a)特定のエステル分布のSE、
(b)油性成分および(c)水を含有する、(a)が1
2〜50wt%である液状組成物で、広い温度範囲で油
性成分が可溶化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性成分が可溶化
された液状組成物に関する。詳しくは、化粧品、医薬
品、食品等の広い分野に使用される、油性成分が可溶化
された液状組成物に関する。
【従来の技術】従来より行われている油性成分が可溶化
された液状組成物、いわゆるマイクロエマルション(以
下、油性成分が可溶化された組成物を「マイクロエマル
ション」と言うことがある。)の製造方法には、大別し
て2つの方法がある。すなわち、第1は油性成分と通常
の非イオン性界面活性剤とを用いる方法、第2は油性成
分、アニオン(陰イオン)性界面活性剤、及び親油性の
非イオン性界面活性剤、更に必要があれば電解質を併用
する方法である。第1の方法は、ポリエチレングリコー
ルアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤の水溶
液に、シクロヘキサンやテトラデカンなどの炭化水素
(油)(以下、「油」又は「油性成分」と言うことがあ
る)を加え、温度を上昇させていくと、非イオン性界面
活性剤の曇点の手前で水相中への炭化水素の可溶化量が
急激に増大する領域が現れる、という性質を利用するも
のである。相図に示される可溶化限界温度から曇点まで
の領域では、水相中への油の溶解度が劇的に増大し、い
わゆるマイクロエマルションを形成していることが知ら
れている。しかし、従来から検討されている非イオン性
界面活性剤−炭化水素(油)系で得られる水相中への油
の可溶化量が増大したマイクロエマルションは、その系
の親水−疎水バランス(HLB)が保たれた非常に狭い
温度範囲(通常、〜10℃程度)でしか存在し得ず、こ
の温度範囲外では、系は、直ちにまたは経時的に白濁
し、やがて水相と油相とに分離してしまうという欠点が
ある。このため、化粧品や医薬品への応用は非常に制限
されていた。第2の方法は、特開昭58−128311
号公報、特開昭58−131127号公報などに記載さ
れているように、親油性の非イオン性界面活性剤と、特
定のアニオン性界面活性剤、または親油性の非イオン性
界面活性剤とイオン性界面活性剤とを併用した水溶液
に、電解質を加えて、その組成の中から、系のHLBが
つり合った非常に狭い比率の範囲で、炭化水素(油)の
可溶化量が急激に増大する領域を利用するものである。
しかし、これら刊行物に記載の手法では、温度に対する
安定性については解決されているが、マイクロエマルシ
ョンが長期に亘り安定に存在できるものは、混合組成の
範囲が非常に限られてしまい、実際の製品系において配
合組合せに制約をうけてしまう。また、これら従来のマ
イクロエマルション調製に用いられていた非イオン性界
面活性剤は、主に、ポリオキシエチレン系の界面活性剤
であり、これを単独、あるいはイオン性界面活性剤を併
用してマイクロエマルションとしたものを、食品用途に
用いることは安全衛生上制約があり不可能であった。安
全衛生上の観点から、特開昭64−85906のように
天然系の界面活性剤を用いたマイクロエマルションの調
整も行われているが、この場合多価アルコールや高級脂
肪族アルコールの併用が必須であり、実際の製品系にお
ける配合に制約を受けてしまう。さらに、特開昭63−
126543号公報、特開昭63−126544号公報
などには、親水性の非イオン性界面活性剤と、無機性
(有機概念図、甲田善生著、三共出版、1984年、に
おいて定義されている。)および炭素数が特定範囲に限
定された油、及び、水から、マイクロエマルションを調
製する方法が開示されているが、使用する油の種類、界
面活性剤の添加量、油と水の混合比などを特定の範囲と
する必要があるため、その利用範囲が限定されてしま
う。
【発明が解決しようとする課題】このため、通常の温度
での使用を目的にした化粧品、医薬品、食品などの用途
に従来公知のマイクロエマルションを用いることは、上
記第1の方法では、温度安定性の観点、すなわち、安定
に存在し得る温度範囲が狭いという欠点があり、上記第
2の方法では、配合の観点、即ち、利用しうる配合割合
の範囲が限定されるという欠点と、製品の安全衛生上の
面で問題であった。かかる状況にあって、温度安定性が
高く、かつ、利用範囲が限定されず、安全性の高いマイ
クロエマルションの完成が、強く望まれていた。
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
水相と油相を組み合わせた液状組成物において、幅広い
組成比においても、室温近傍でも熱力学的に安定で、か
つ、利用範囲が限定されず、安全性の優れた、油性成分
が可溶化された液状組成物(マイクロエマルション)を
提供することを目的として鋭意研究した結果、食品用乳
化剤として認可されている特定のショ糖脂肪酸エステル
と、油性成分及び水とよりなる特定重量比の組成物とす
ることにより、実質的にアルコール類及びイオン性界面
活性剤を必要としない上記目的が達成されるマイクロエ
マルションを得ることを見い出し本発明に到達した。上
記課題を解決した請求項第1項の発明は、(a)モノエ
ステル20〜60重量%、ジエステルからオクタエステ
ルの合計40〜80重量%のエステル分布を持ち、構成
脂肪酸の65重量%以上が炭素数8〜14の飽和脂肪酸
または炭素数16〜22の不飽和脂肪酸のショ糖脂肪酸
エステル{以下(a)成分という}、(b)油性成分
{以下(b)成分という}及び(c)水{以下(c)成
分という}を必須成分として含有してなる液状組成物で
あって、(a)成分の含有量が12〜50重量%であ
る、油性成分が可溶化された液状組成物を提供するもの
である。以下、本発明を詳細に説明する。本発明に係る
油性成分が可溶化された液状組成物(マイクロエマルシ
ョン)は、(a)成分として特定のショ糖脂肪酸エステ
ル、(b)成分として油性成分、(c)成分として水の
3成分を必須成分として含有する。以下、各成分につき
説明する。 (a)成分:本発明に用いるショ糖脂肪酸エステルとし
ては、特定の種類の脂肪酸が特定の割合以上である脂肪
酸が特定のエステル化率でエステル化されたショ糖脂肪
酸エステルである。本発明に用いるショ糖脂肪酸エステ
ルの構成脂肪酸としては、構成脂肪酸の65重量%以上
が炭素数8〜14の飽和脂肪酸または炭素数16〜22
の不飽和脂肪酸であり、具体的にはラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エ
ルカ酸などが挙げられる。これらの中でも炭素数12〜
18の脂肪酸が好ましく、特にラウリン酸が好ましい。
これらの脂肪酸がショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸の
65重量%以上であり、好ましくは80重量%以上、特
に90重量%以上であることが好ましい。本発明に用い
るショ糖脂肪酸エステルは、上記のような構成脂肪酸を
持ち、そのエステル分布は、モノエステル20〜60重
量%、ジエステルからオクタエステルの合計40〜80
重量%であり、好ましくはモノエステル20〜60重量
%、ジエステル20〜40重量%および残部がトリエス
テル以上である。更に、(b)成分と(c)成分の合計
に対する(b)の重量分率が0.15〜0.6の場合は
モノエステル40〜50重量%、ジエステル27〜32
重量%および残部がトリエステル以上であるショ糖脂肪
酸エステルが好ましく、(b)成分と(c)成分の合計
に対する(b)の重量分率が0.35〜0.95の場合
はモノエステル20〜35重量%、ジエステル20〜3
5重量%および残部がトリエステル以上であるショ糖脂
肪酸エステルが好ましい。(a)成分であるショ糖脂肪
酸エステルは、(b)成分である油性成分を水相中へ可
溶化させる機能を果たす。ショ糖脂肪酸エステルは、親
水基がショ糖の含有する水酸基であるため、従来マイク
ロエマルション調製に主に用いられているポリオキシエ
チレン系非イオン界面活性剤のように、温度によりその
HLBが変化することが殆どない。よって、イオン性界
面活性剤などを添加することなく、広い温度範囲で安定
で実用性の高いマイクロエマルションが得られる。ショ
糖脂肪酸エステルは、上記に示すのものであれば1種で
も2種以上の混合物であってもよい。また、ショ糖脂肪
酸エステルの含有量は、油性成分が可溶化された液状組
成物の12〜50重量%、好ましくは15〜30重量%
である。 (b)成分:本発明に用いる油性成分としては水と均一
混合しにくいもので、油性成分の具体例としては、n−
ヘプタン、n−オクタン、n−デカン、シクロヘキサ
ン、スクアレン、スクアランなどの炭化水素類、ジヘプ
チルエーテルなどのエーテル類、エチレングリコールジ
ブチルエーテルなどのジエーテル類、スフィンゴシンな
どの長鎖アミノアルコール、長鎖アルデヒド、長鎖ケト
ン、テルペノイド、ステロイド、カロチノイド、ワック
ス、アシルグリセロール、エーテルグリセリド、セラミ
ド、リン脂質、糖脂質、リン糖脂質、硫脂質、アミノ酸
脂質などが挙げられ、流動パラフィン、ワセリン、魚油
などの動物油脂、大豆油などの植物油脂、鉱物油などの
混合物であってもよく、液状組成物の用途に応じて、選
択される。これらの油性成分は、1種でも2種以上の混
合物であってもよい。本発明に係る液状組成物におい
て、(b)成分と(c)成分の合計に対する(b)の重
量分率は、任意であるが、本発明者の実験によれば、マ
イクロエマルションの安定性の面から、(b)成分と
(c)成分の合計に対する(b)成分の重量分率、すな
わち、〔{(b)成分/{(b)成分+(c)成分}〕
は、0.15〜0.95の範囲とするのが好ましい。 (c)成分:水であれば特に制限はないが、化粧品、医
薬品、食品などの用途に応じた品質の水を適宜選択すれ
ば良い。本発明による油性成分の透明な可溶化組成物の
特徴は、広範囲の温度で安定で、しかも幅広い水相と油
相の混合比における温度安定性にあり、通常のいかなる
安定性試験によっても、白濁や相分離を起こすことはな
い。加えて、界面活性剤としてショ糖脂肪酸エステルの
みを用いて組成物が得られるため、安全性が極めて高い
ものである。本発明の油性成分が可溶化された液状組成
物を調製するには、公知の任意の方法で製造できる。例
えば、強力なせん断力を与える乳化機、例えばTKホモ
ジナイザーを用いても調製が可能である。また、系の温
度を用いるショ糖脂肪酸エステルの可溶化限界温度以上
に昇温すれば、簡単な攪拌機または振とう機と、温度制
御のための恒温槽があれば容易に油性成分が可溶化され
た液状組成物を調製することができる。後者の方法は、
特殊な混合機を用いず、容易に、しかもより安定な系が
得られるという利点が挙げられ、同時に製造プロセスの
省力化を図れるので、前者に較べて有利である。本発明
に係る液状組成物には、(a)成分、(b)成分及び
(c)成分の他に、液状組成物の用途によりイオン性界
面活性剤を更に添加してもよい。また、必要に応じて塩
類や両親媒性物質などを添加してもよい。さらに、水相
に炭素数1〜3の1価のアルコール類、やグリコースや
オリゴ糖などの糖、グリセロールやソルビトールやエチ
レングリコールなどの直鎖ポリオール、マルチトールや
還元オリゴ糖などの糖アルコール、タンパク質、ペプチ
ド、アミノ酸、コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸など
のムコ多糖、サポニンなどの配糖体なども必要に応じて
添加しても構わない。また、本発明に係わる油性成分が
可溶化された液状組成物が応用された製品には、必要に
応じて、香料、色素、防腐剤、薬剤、増粘剤、キレート
剤などを適宜添加することができる。本発明に係る液状
組成物は、洗浄剤、シャンプー、リンス、ヘアートニッ
ク、ヘアーオイル、ヘアーローション、アフターシェー
ブローション、ボディーローション、エモリエントオイ
ル、化粧ローション、クレンジングオイル、エアゾール
製品、消臭剤、芳香剤、脱臭剤、医薬用薬剤、入浴剤な
どの製品に使用することができる。さらに、本組成物を
水に希釈することで、安定なo/w乳化物を作ることが
できる。これらの乳化物は、クレンジングクリーム、マ
ッサージクリーム、エモリエントクリーム、ヘアクリー
ム等のクリーム乳液類のほか、食品、医薬品などの製品
に使用することができる。
【発明の効果】本発明に係る油性成分が可溶化された液
状組成物は、次のような有利な効果を奏し、その産業上
の利用価値は極めて大である。 1.従来の非イオン性界面活性剤を用いたマイクロエマ
ルションでは安定に存在し得る温度範囲が狭いという欠
点があったが、本発明に係る液状組成物は、0℃〜90
℃という広い温度範囲で安定であり、温度安定性が極め
て優れている。 2.本発明に係る液状組成物は、食品添加物として広く
使用されているショ糖脂肪酸エステルのみを用い、実質
的に他の成分を用いず、油性成分を安定にマイクロエマ
ルジョンとすることができるため、極めて安全性に優れ
ている。 3.本発明に係る液状組成物は、3成分を必須としてい
るが、調製が容易であるために効率的である点で、利用
価値が極めて高い。
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の例におい
て、液状組成物についての「安定温度範囲(℃)」の測
定は、次の記載の方法によった。実施例、比較例で調製
した液状組成物を、直径10mmのガラス管に封入し、
このガラス管を振盪して管内の液状組成物を均一に混合
した後、所定温度に設定した恒温水槽に浸漬し、数日な
いし1週間静置し、管内の液状組成物の分離の有無を、
目視観察する方法である。恒温水槽の温度を変更しつ
つ、温度に応じて上の操作を繰り返し、液状組成物が二
相分離しない温度を確認し、「安定温度範囲(℃)」と
して、上限と下限の温度範囲を示した。上限と下限の温
度範囲が広いほど、温度安定性が優れていることを意味
する。 実施例1〜3 (a)成分としてショ糖ラウリン酸エステル(L−16
95、L−595、三菱化学フーズ(株))、(b)成
分としてデカン(特級、東京化成工業(株))、(c)
成分として蒸留水を表−1に記載した配合で秤量し、容
器に入れ、95℃に加熱しつつ振盪したあと室温に冷却
し、透明な液状組成物を得た。得られた液状組成物につ
き、上に記載の方法で安定温度範囲(℃)を測定した。
結果を表−1に示す。また、用いたショ糖ラウリン酸エ
ステルのエステル分率を併せて表−1に示す。 実施例4〜5 (a)成分として2種のショ糖ラウリン酸エステル(L
−195、L−595、三菱化学フーズ(株))、
(b)成分としてデカン(特級、東京化成工業
(株))、(c)成分として蒸留水を表−1に記載した
配合で秤量し、容器に入れ、95℃に加熱しつつ振盪し
たあと室温に冷却し、透明な液状組成物を得た。得られ
た液状組成物につき、上に記載の方法で安定温度範囲
(℃)を測定した。結果を表−1に示す。また、用いた
ショ糖ラウリン酸エステルのエステル分率を併せて表−
1に示す。 比較例1〜2 (a)成分としてショ糖ラウリン酸エステル(L−16
95、L−595、三菱化学フーズ(株))、(b)成
分としてデカン(特級、東京化成工業(株))、(c)
成分として蒸留水を表−1に記載した配合で秤量し、容
器に入れ、95℃に加熱しつつ振盪したあと室温に冷却
し、液状組成物を得た。得られた液状組成物につき、上
に記載の方法で安定温度範囲(℃)を測定した。結果を
表−1に示す。また、用いたショ糖ラウリン酸エステル
のエステル分率を併せて表−1に示す。
【0001】比較例3〜4 (a)成分として2種のショ糖パルミチン酸エステル
(P−1670、P−595、三菱化学フーズ
(株))、(b)成分としてデカン(特級、東京化成工
業(株))、(c)成分として蒸留水を表−1に記載し
た配合で秤量し、容器に入れ、95℃に加熱しつつ振盪
したあと室温に冷却し、液状組成物を得た。得られた液
状組成物につき、上に記載の方法で安定温度範囲(℃)
を測定した。結果を表−1に示す。また、用いたショ糖
パルミチン酸エステルのエステル分率を併せて表−1に
示す。 比較例5〜6 ポリエチレングリコール型界面活性剤としてテトラエチ
レングリコールドデシルエーテル(NIKKOL BL
−4SY、HLB値9.5、日光ケミカルズ(株))及
びオクタエチレングリコールドデシルエーテル(NIK
KOL BL−8SY、HLB値13、日光ケミカルズ
(株))、ヘプタン(特級、東京化成工業(株))、蒸
留水を表−1に記載した配合で秤量し、容器に入れ、9
5℃に加熱しつつ振盪したあと室温に冷却し、液状組成
物を得た。得られた液状組成物につき、上に記載の方法
で安定温度範囲(℃)を測定した。結果を表−1に示
す。
【表1】 表−1より、次の事項が明らかとなる。 1.本発明に係る液状組成物は、室温で透明であるばか
りでなく、広い温度範囲で二相分離することなく、安定
である(実施例1〜4)。 2.これに対して、(a)成分のエステル分布が請求項
1を満たさないショ糖ラウリン酸モノエステルを用いた
比較例1、2では、二相分離し、透明な液状組成物は得
られない。 3.(a)成分の脂肪酸種が請求項1を満たさない比較
例3、4では、いずれの場合も二相分離し、透明な液状
組成物は得られない。 4.さらに、(a)成分を含まない比較例5、6では、
液状組成物が透明状態を示す温度範囲は狭く、本発明の
目的が達成されない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)モノエステル20〜60重量%、
    ジエステルからオクタエステルの合計40〜80重量%
    のエステル分布を持ち、構成脂肪酸の65重量%以上が
    炭素数8〜14の飽和脂肪酸または炭素数16〜22の
    不飽和脂肪酸であるショ糖脂肪酸エステル{以下(a)
    成分という}、(b)油性成分{以下(b)成分とい
    う}及び(c)水{以下(c)成分という}を必須成分
    として含有してなる液状組成物であって、(a)成分の
    含有量が12〜50重量%である、油性成分が可溶化さ
    れた液状組成物。
  2. 【請求項2】 (b)成分と(c)成分の合計重量に対
    する(b)の重量分率が0.15〜0.95の範囲であ
    る請求項1に記載の液状組成物。
  3. 【請求項3】 0〜90℃の温度範囲において、外観が
    均一透明を呈するものである請求項1又は2に記載の液
    状組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001080989A1 (fr) * 2000-04-24 2001-11-01 Sunstar Inc. Composition liquide transparente
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