JPH1066725A - 選択透過性中空糸膜 - Google Patents

選択透過性中空糸膜

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JPH1066725A JP24397296A JP24397296A JPH1066725A JP H1066725 A JPH1066725 A JP H1066725A JP 24397296 A JP24397296 A JP 24397296A JP 24397296 A JP24397296 A JP 24397296A JP H1066725 A JPH1066725 A JP H1066725A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液処理時の性能劣化が少なく、中分子量物
質の除去性が高いセルロース誘導体系中空糸膜。 【解決手段】 内径が100〜300μm、膜厚が30
〜60μm、空孔率が60〜90%、純水UFR200
〜850ml/m2 ・mmHg・Hr,β2 ―MGのS
C0.5以上であり、上記UFR及びβ2 ―MGのSC
の保持率が80%以上の、セルロース誘導体系中空糸
膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液浄化中空糸膜
に関する。例えば、腎不全患者用の人工透析膜、特に最
近透析患者の長期合併症との関係で注目されている分子
量10,000以上のβ2 ―マイクログロブリン(β2
―MGと称する)に代表される中高分子量物質の除去に
適している中空糸膜に関する。また単に血液透析濾過、
血液濾過にも適している中空糸膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、透析患者の長期合併症と関連し
て、透析アミロイドシスの原因物質と考えられているβ
2 ―MG(分子量11,800)、掻痒感、高脂血症と
関係すると考えられる副甲状腺ホルモン(分子量約9,
500)、関節痛、骨痛に係わると考えられる分子量2
〜4万の物質、など比較的中高分子量領域の有害物質の
除去の必要性がさけばれている。一方、人体に必須のア
ルブミン(分子量66,000)の損失は極力避けなけ
ればならない。
【0003】すなわち、分子量4〜5万以下の物質の透
過性に優れ、一方分子量6万以上の物質の阻止性のよい
分画分子量のシャープカット性の良好な選択透過性膜が
望まれている。
【0004】しかるに、従来、ポリサルホンなどの合成
高分子では、例えば特公平2―18695号や特公平5
―54373号各公報に見られるように、比較的上記要
求を満たしたものが得られている。しかし、セルロース
誘導体、特にセルローストリアセテートでは、例えば特
に特公昭58―24165号公報に見られるように、中
空糸を湿式紡糸するときの芯剤として流動パラフィン、
高級アルコール、イソプロピルミリステートなど、トリ
アセテート紡糸原液に対して凝固性のないものを使用す
るため、紡糸時の曵糸性を高くするためには紡糸原液に
おけるトリアセテートの濃度を高めざるを得ず、また紡
糸原液の凝固は必然的にノズルから出糸後、中空糸外面
から凝固液で固化させることになるため、中空糸外面に
緻密構造層が形成される。
【0005】これらの理由により、従来セルロース誘導
体中空糸は、合成ポリマーの膜に比べて、緻密層と多孔
層の密度差が小さく、全体として均一層に近く、物質の
透過性能が十分とはいえなかった。
【0006】一方特開平8―970号公報には、芯剤に
2 ガスを使用することにより、トリアセテートであり
ながら透過性を向上させた中空糸膜が開示されている。
【0007】これによると、純水の限外濾過係数10〜
200ml/m2 ・mmHg・Hrで、β2 ―MGの篩
係数0.2以上の中空糸膜であって、血液濾過開始後4
時間経過しても膜の血液透水性とβ2 ―MGの篩係数が
血液濾過開始時の値に比べて90%以上を示すことを特
徴とする血液透析膜が得られている。
【0008】しかし、該公報に開示されている気体を芯
剤としたトリアセテートの紡糸法では、紡糸が難しいた
め低ポリマー濃度での紡糸が困難であり、水の限外濾過
係数は実施例に示されている如く、10〜120ml/
Hr・mmHg・m2 と比較的低く、高い限外濾過係数
の中空糸膜が得がたい。また、芯剤として気体を用いる
場合は、芯剤に凝固性がないため、内面緻密層の形成は
難しく、膜構造としては緻密層と、多孔層との密度差が
小さく、透過性の優れた合成ポリマーの様な2層構造の
膜が得られない。そのため血液透析での長期合併症で問
題になっているβ2 ―MGに代表される中高分子量物質
の除去を大幅に改善することが困難である。
【0009】この様に、膜構造の緻密層と多孔層の密度
差が不明確なために、透過性及び分画性においても改良
の余地がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、限外
濾過係数とβ2 ―MGの篩係数とが共に大きい値であ
る、セルロース誘導体からなる高性能の選択透過性中空
糸膜であり、かつ血液濾過透析における透水性保持率及
びβ2 ―MGの篩係数の保持率が高く、しかして濾過性
能の経時的劣化の少ない選択透過性中空糸膜を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる目標
を達成するために鋭意研究した結果、内面に極薄の緻密
層を有し、支持層に多孔層を有する2層構造の中空糸膜
で、特定の水透過性能を有する場合に、血液処理時の透
水性保持率及びβ2 ―MGの篩係数の保持率の優れた低
劣化性のセルロース誘導体選択透過性中空糸膜が得られ
ることを見出し、本発明に到達した。
【0012】即ち本発明は、内径が100〜300μ
m、膜厚が30〜60μm、空孔率が60〜90%、純
水の限外濾過係数が200〜850ml/m2 ・mmH
g・Hr,β2 ―ミクログロブリンの篩係数が0.5以
上の選択透過性中空糸膜であって、該選択透過性中空糸
膜の血液の透水性保持率及びβ2 ―ミクログロブリンの
篩係数の保持率が共に80%以上であることを特徴とす
る実質的にセルロース誘導体より成る選択透過性中空糸
膜である。
【0013】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明における中空糸膜を形成する素材は、セルロ
ース誘導体であり、特にアセチルセルロースである。
【0014】その中でも一般的に使用されるものとして
は、実質的にセルロースジアセテート、セルローストリ
アセテートからなるポリマーである。これらの中でもセ
ルローストリアセテートが特に好ましい。なお、実質的
とは、このセルロース誘導体の特性を損わない範囲で、
他の高分子量物質や添加物を含有してもよいことを意味
する。
【0015】本発明の中空糸膜の膜壁の構造は、内面に
物質の分離透過特性を決定する極薄の緻密層を有し、そ
の外側に膜の機械特性を分担する支持層を有するもので
あり、該支持層は、対象物質の透過抵抗の殆んどない多
孔層である、2層又は多層構造が好ましい。
【0016】血液濾過透析で血液透水性能の経時変化及
びβ2 ―MGの篩係数の経時変化を少なくするために
は、膜内面に緻密層を有する膜構造が必須である。この
際、緻密層の構造をより緻密にする反面、緻密層の厚さ
を1〜2μmと極薄とすることにより、透過・濾過性能
を損わないで、血液濾過透析の際の膜の目詰りによる中
空糸膜の経時的性能低下を抑制することができる。
【0017】中空糸の膜厚は、本発明に係わるような2
層の構造のものでは、多孔層を有するため、機械的強度
の面より30μm以上が必要である。膜厚が厚くなる
程、透析器に充填できる中空糸本数が減少し透析器の膜
面積が低下するため、膜厚は30〜60μmが好まし
い。
【0018】なお、中空糸膜の内径は100〜300μ
m、とりわけ150〜250μmが好ましい。
【0019】本発明の中空糸膜の水透過性能(UFR)
は200〜850ml/m2 ・mmHg・Hrである。
従来の比較的均一構造の膜では、このような高レベルの
水透過性能は得られ難かった。このようなUFRをもた
せることで、一定量の除水をするためのTMP(中空糸
膜の両側にかかる差圧)を低めることができ、中空糸膜
への血中蛋白質の付着を抑えることができる。また、本
発明の中空糸膜は、内面に緻密層を有する多孔層の2層
構造であり、内面をより緻密な2μm以下の緻密層にす
ることにより血液濾過透析での血液透水性能の経時変化
及びβ2 ―MGの篩係数の経時変化を少なくすることが
可能になった。尚内面緻密層の厚さ、及び緻密度(ポラ
ス性)は、紡糸条件特にポリマー濃度、芯剤の水分率、
紡糸温度等により決めることが出来る。
【0020】本発明の中空糸膜の空孔率は60〜90%
である。空孔率が60%以下の場合は、目的とする透過
性能が得られない。90%以上では、中空糸膜の機械強
度が低下して、製造時の取扱いによるリーク等の問題が
発生する。空孔率の測定は、中空糸膜を1時間水洗した
後、中空糸表面及び中空糸管内の水を除き、重量を測定
し(重量W1 )、次に、中空糸膜を絶乾して重量を測定
し(重量W2 )、次式により求める。 空孔率=(1−W2 /W1 )×100% 絶乾とは、130℃の熱風乾燥機中で3.5時間乾燥し
た状態をいう。
【0021】本発明の中空糸膜のβ2 ―MGの篩係数
は、0.5以上が必要である。透析アミロイドシスの原
因物質のβ2 ―MG(分子量11,800)、関節痛、
骨痛に係わると考えられている分子量2〜4万の物質な
ど、比較的中高分子量領域の有害物質の除去の必要性か
ら、高い方が好ましい。なおβ2 ―MGの篩係数は大き
いほど好ましいが、通常は0.95以下である。
【0022】本発明の中空糸膜の純水の限外濾過係数は
200〜850ml/m2 ・mmHg・Hrが必要であ
る。さらに該中空糸膜を用いて製作したモジュールの膜
面積1m2 当りの濾過速度10ml/分で血液濾過する
場合、本発明の透水性保持率は、80%以上が必要で、
95%以上であればなお好ましい。透水性保持率が80
%以下では、目詰りによる濾過効率の低下が大きい上
に、低分子量物質のクリアランスの低下を起こすため好
ましくない。
【0023】本発明の中空糸膜を用いて作製したモジュ
ール膜面積1m2 当りの濾過速度10ml/分とする血
液濾過を行う時、該中空糸膜のβ2 ―MGの篩係数の保
持率は80%以上が必要で、95%以上であればなお好
ましい。β2 ―MGの篩係数の保持率は80%以下の場
合は、β2 ―MGの除去効率の低下でなく、2〜4万の
中高分子量領域の有害物質の除去効率も低下するので、
好ましくない。
【0024】なお、本発明において保持率とは、上記の
血液濾過開始後15分経過時点の血液の限外濾過係数及
びβ2 ―MGの篩係数に対する、血液濾過開始後4時間
経過時点の血液の限外濾過係数及びβ2 ―MGの篩係数
の比である。 保持率=血液濾過開始後4時間経過時点の特性/血液濾
過開始後15分経過時点の特性 なお本発明の中空糸膜の製造において、中空糸紡糸原液
に使用できる溶剤としては、N―メチルピロリドン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチル
アミド、ジメチルアセトアミド等である。
【0025】非溶剤としては、プロピレングリコール、
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール等の多価アルコールが使用できる。
【0026】該中空糸の凝固浴は、上記の溶剤と非溶剤
の水溶液を用いる。また内面に緻密層を有する非対称膜
構造にするため、芯剤はより低濃度の溶剤と非溶剤の水
溶液を使用し、中外層部での相分離を促進することが必
要である。
【0027】紡糸原液の組成は、一般的にセルロース誘
導体10〜20重量%、溶剤55〜75重量%、非溶剤
10〜30重量%であり、好ましくはセルロース誘導体
10〜15重量%、溶剤60〜70重量%、非溶剤15
〜25重量%である。
【0028】凝固浴の組成は、溶剤/非溶剤/水の重量
比で一般的に30〜55/5〜20/30〜65好まし
くは35〜45/10〜15/40〜55である。
【0029】芯剤の組成は、溶剤/非溶剤/水の重量比
で、5〜25/2〜15/70〜95好ましくは10〜
20/3〜10/80〜90である。
【0030】紡糸口金の温度は、原液組成により異なる
が30〜100℃であり、凝固浴の温度は10〜70
℃、好ましく30〜60℃である。紡糸方式としては半
乾半湿式紡糸法が好ましい。
【0031】
【作用】かかる本発明によれば、極めた高て透水性と優
れた分離特性とを有する中空糸膜が得られ、血液透析の
分野において極めて有益である。
【0032】
【実施例】以下、本発明について、実施例をあげて更に
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって
何ら限定されるものではない。
【0033】なお実施例及び比較例中において、評価項
目の測定は、下記の方法で行った。即ち、血液濾過透析
における中空糸膜の透水性保持率、及びβ2 ―MGの篩
係数保持率の測定は日本透析医学会学術委員会の血液浄
化器の牛血漿in vitro評価プロトコールと機能
分類(’94.11.12)による測定に基づき、下記
式で求めた。
【0034】
【数1】
【0035】 UFR=限外濾過係数[ml/m2 ・mmHg・Hr] PBi=血液側入口圧力[mmHg] PBo=血液側出口圧力[mmHg] PF =濾過側浄化器内圧力[mmHg]
【0036】
【数2】
【0037】 SC:篩係数 CF :濾液側溶液濃度 CBi:血液側入口溶液濃度 CBo:血液側出口溶液濃度
【0038】[実施例1〜5、比較例1〜2]セルロー
ストリアセテート13部とトリエチレングリコール20
部をジメチルスルホキシド67部に均一溶解したものを
紡糸原液とし、ジメチルスルホキシド/トリエチレング
リコール=37/13(wt/wt)の80wt%の水
溶液を芯剤として2重管ノズルより空気中(約5cm)
に吐出した後、40℃の凝固液(ジメチルスルホキシド
/トリエチレングリコール=37/13(wt/wt)
の50wt%水溶液)の中に導入し、固化させ、水洗、
グリセリン付着処理後、捲取った。得られた中空糸膜を
乾燥後束状にし、円管状の容器内に挿入充填して、両端
をポリウレタンで接着固定し、有効面積が約1.5m2
の中空糸膜透析器を作成し、血液濾過での性能評価に供
した。結果を表―1に示す。
【0039】[比較例3]セルローストリアセテート2
0部とプロピレングリコール23部とをN―メチルピロ
リドン57部に均一に溶解したものを紡糸原液とし、流
動パラフィンを芯剤として、2重管ノズルより空気中に
吐出させた後、水:プロピレングリコール:N―メチル
ピロリドン=80:8:12の重量比で混合した25℃
の凝固浴に導いて、固化させ、水洗、グリセリン付着処
理後、捲取った。得られた中空糸膜中の芯剤を抜取り、
洗浄後、得られた中空糸膜を円管状の容器内に挿入充填
して、乾燥後、両端をポリウレタンで接着固定し、有効
面積が約1.5m2 の血液透析器を製作し、血液濾過で
の性能評価に供した。結果を表―1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】実施例1〜3では、実施例1の中空糸膜断
面の電顕写真に示す通り、内面に約1μmの極薄緻密層
を有し、多孔層の支持層からなる2層構造の膜で、純水
の限外濾過係数が205.2〜812.4ml/m2
mmHg・Hrの範囲で、血液の限外濾過係数およびβ
2 ―MGの篩係数の保持率は共に80%以上で、中空糸
膜の濾過性能の劣化は極めて少ない。
【0042】実施例4〜5で、限外濾過速度を10ml
/minから20及び40ml/minに増した場合に
も、血液の限外濾過係数およびβ2 ―MGの篩係数の保
持率は共に80%以上で、中空糸膜の濾過性能の劣化は
極めて少ない。
【0043】比較例1及び2では、純水の限外濾過係数
が200ml/m2 ・mmHg・Hr以下の場合は、血
液濾過における濾過性能の保持率が80%以下で、低下
が大きい。
【0044】比較例3では、芯剤に流動パラフィンを使
用した従来技術の均一緻密膜構造の中空糸での血液の限
外濾過係数および、β2 ―MGの篩係数の保持率を示す
が、血液濾過における濾過係数の保持率が68.2%と
低下が大きい。
【0045】
【発明の効果】本発明の中空糸膜は、血液透析に使用し
た場合に膜の目詰りによる、濾過性能の経時変化が極め
て少なく、透析患者の長期合併症と関連して透析アミロ
イドシスの原因物質のβ2 ―MGを除去するのに優れた
選択透過性中空糸膜である。本発明の膜は血液の限外濾
過係数が従来の中空糸膜より非常に高く、β2 ―MG篩
係数も高いことから、骨痛、関節痛に係わると考えられ
る分子量2〜4万の物質など比較的中高分子量領域の有
害物質の除去にも効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で得られた中空糸膜断面部(緻密層と
多孔層を含む)の電子顕微鏡写真(×20,000)で
ある。
【図2】比較例3で得られた中空糸膜層断面部の電子顕
微鏡写真(×20,000)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径が100〜300μm、膜厚が30
    〜60μm、空孔率が60〜90%、純水の限外濾過係
    数が200〜850ml/m2 ・mmHg・Hr,β2
    ―ミクログロブリンの篩係数が0.5以上の選択透過性
    中空糸膜であって、該選択透過性中空糸膜の血液の透水
    性保持率及びβ2 ―ミクログロブリンの篩係数の保持率
    が共に80%以上であることを特徴とする実質的にセル
    ロース誘導体より成る選択透過性中空糸膜。
  2. 【請求項2】 該選択透過性中空糸膜のβ2 ―ミクログ
    ロブリンの篩係数が0.5以上0.95以下であること
    を特徴とする請求項1記載の選択透過性中空糸膜。
  3. 【請求項3】 該選択透過性中空糸膜の血液の透水性保
    持率及びβ2 ―ミクログロブリンの篩係数の保持率が共
    に90%以上であることを特徴とする請求項1記載の選
    択透過性中空糸膜。
  4. 【請求項4】 該選択透過性中空糸膜が実質的にセルロ
    ーストリアセテートより成ることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の選択透過性中空糸膜。
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