JPH1066268A - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JPH1066268A
JPH1066268A JP8218724A JP21872496A JPH1066268A JP H1066268 A JPH1066268 A JP H1066268A JP 8218724 A JP8218724 A JP 8218724A JP 21872496 A JP21872496 A JP 21872496A JP H1066268 A JPH1066268 A JP H1066268A
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Yoichi Nakamura
洋一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】充電器設備の物量自体を低減し、配置計画上も
大きなスペースを不要とし、保守点検時に要した多大な
調整作業を低減する。 【解決手段】複数個の蓄電池20を分割して複数の蓄電
池群20a,20bを構成する一方、複数個の蓄電池2
0を充電する充電器設備を構成する整流回路部5が単位
整流回路5a,5bを複数個並列接続して構成され、且
つ蓄電池20と同様に分割構成され、この分割された単
位整流回路5a,5bがそれぞれ複数に分割した蓄電池
群20a,20bに対し、独立して浮動充電または均等
充電を行うとともに、それぞれ複数分割した蓄電池群2
0a,20bへの均等充電を個別に行うように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば火力発電プ
ラントまたは原子力発電プラントにおいて充電器回路や
蓄電池の充電回路および放電回路に使用される直流電源
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電所の所内直流電源系統は、
信頼性を考慮して据置型鉛蓄電池が使用され、この鉛蓄
電池へ浮動充電,均等充電,または所内交流電源の健全
な場合に直流負荷へ電力を供給するため、自冷方式の充
電器が設置されている。
【0003】図8は従来の所内直流電源系統の一例を示
す構成図である。図8に示すように、所内交流電源設備
の配電盤1の遮断器1aを介して交流電力の供給を受け
る充電器設備2は、受電遮断器3,変圧器4,整流回路
部5,シリコンドロッパ回路6および遮断器7から構成
され、交流電力は受電遮断器3,変圧器4,整流回路部
5により直流電力に変換され、遮断器7を介して蓄電池
20を充電する一方、シリコンドロッパ回路6を介して
負荷側配電回路部30から所内直流負荷へ電力を供給し
ている。
【0004】近年、発電プラントなどにおいては、プラ
ントのユニット容量の増加に伴い、プラントの運転管理
などにディジタル制御システムを採用する傾向が高く、
直流負荷容量は増加する傾向にある。そのため、充電器
設備2の容量も大きくなり、整流回路部5およびシリコ
ンドロッパ回路6の容量も大きくなっている。
【0005】一般に、整流回路部5は三相整流回路で構
成され、単位整流回路に6ブロックの整流素子が使用さ
れる6相整流回路を基本回路構成としており、その整流
素子の自冷容量制限から大容量整流回路部は、上記6相
整流回路を複数個並列接続して構成されている。図8に
示す整流回路部5においては、6相整流回路である整流
回路5aおよび整流回路5bの2セットを並列接続して
構成されている。
【0006】上記の構成において、通常、蓄電池20
は、充電器設備2において図示しない制御回路によって
制御された整流回路部5から出力される電圧で浮動充電
され、この浮動充電により蓄電池20の自己放電および
浮動中の負荷変動による瞬間的な断続放電が補われてい
る。また、整流回路部5から供給される直流電力は、浮
動充電時、シリコンドロッパ回路6を構成する電磁接触
器6bが図示しない制御回路により閉路され、シリコン
ドロッパ6aをバイパスして負荷側配電回路部30に供
給されている。
【0007】そして、浮動充電を続けていると、蓄電池
20を構成する各単電池間で充電状態の不揃いが生じて
くることがあり、これを除去調整するため3〜6ケ月に
一回の割合で均等充電を行っている。
【0008】一方、浮動充電仕様の据置型鉛蓄電池の電
解液比重(20℃)は、そのほとんどが1.215また
は1.240程度であり、浮動充電電圧としては、2.
15V/セルまたは2.18V/セルを採用し、均等充
電電圧としては均等充電時間を考慮して2.30V/セ
ル、2.33V/セルまたは2.40V/セルの中から
設定電圧が選択されている。
【0009】ところで、所内直流電源設備に接続される
発電所の所内直流負荷は多岐に及ぶため、蓄電池の個数
nは、基本的に以下の関係を満足するよう選定されるこ
ととなる。すなわち、接続される負荷の定格電圧をEボ
ルトとすると、n1=E/2ボルト(単電池の定格起電
圧)、n2=1.1*E/(単電池の浮動電圧)……
(2.15V/セルまたは2.18V/セル)である。
ここで、1.1は、接続される負荷の許容電圧変動の上
限を示す。したがって、n=(n1+n2)/2とな
り、この式において、蓄電池の個数nは、電路での電圧
降下,蓄電池の許容最低電圧などを考慮して整数個で決
定されている。
【0010】一般に、発電所の所内直流電源系統は、直
流110V系または直流125V系で構成されており、
上記蓄電池の個数nの選定の基本並びに許容最低電圧お
よび電路電圧降下などを考慮して直流110V系では、
蓄電池の個数として55個〔n1=110/2=55,
n2=56または55、∴n=55〕を、直流125V
系では、蓄電池の個数として60個〔n1=125/2
=62,n2=63、∴n=60〕を選定している。
【0011】上記の関係で選定された蓄電池の個数nに
対し、均等充電を施す場合、均等充電電圧(2.30V
/セル、2.33V/セルまたは2.40V/セル)を
考慮すると、接続される負荷への印加電圧は、直流11
0V系では、蓄電池の個数(55個)×(均等充電電
圧)=55個×(2.30〜2.40V)=126.5
〜132.0Vとなり、負荷側の最大許容電圧(定格電
圧×1.1=110×1.1=121.0V)を逸脱す
ることが判る。
【0012】同様に、直流125V系では、蓄電池の個
数(60個)×(均等充電電圧)=60個×(2.30
〜2.40V)=138.0〜144.0Vとなり、負
荷側の最大許容電圧(定格電圧×1.1=125×1.
1=137.5V)を逸脱することが判る。
【0013】このため、従来の直流電源装置を構成する
充電器設備2には、負荷側への分岐回路部に蓄電池20
の均等充電時、負荷側への供給電圧を負荷の許容電圧変
動の上限以内に収めるためにシリコンドロッパ6aを設
けていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の発電
所の単機発電容量の増加に伴い、交流電源系統の後備電
源,制御電源として用いられる直流電源設備,および直
流負荷容量は大きなものとなっており、充電器を構成す
るシリコンドロッパ回路6の占める物量およびコストも
大きなものとなってきている。
【0015】したがって、上述した従来の直流電源装置
にあっては、充電器を構成するシリコンドロッパ回路6
の占める物量は、充電器設備2の約1/3を占有し、配
置計画上も大きなスペースが必要となり、また設備自体
のコストも増大している。
【0016】また、シリコンドロッパ回路6は、図8に
示すように直流負荷への配電回路の上流側に設けられて
いることより、シリコンドロッパ回路6の点検時には、
直流負荷への給電を一時停止する必要がある。そのた
め、保守点検時、直流負荷の給電停止に伴う処置を含め
多大な調整作業が必要となるという問題点があった。
【0017】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、充電器設備の物量自体を低減し、配置計画上
も大きなスペースが不要となり、保守点検時に要した多
大な調整作業を低減することの可能な直流電源装置を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、複数個の蓄電池を分割し
て複数の蓄電池群を構成する一方、前記複数個の蓄電池
を充電する充電器設備を構成する整流回路部が単位整流
回路を複数個並列接続して構成され、且つ前記蓄電池と
同様に分割構成され、この分割された単位整流回路がそ
れぞれ複数に分割した蓄電池群に対し、独立して浮動充
電または均等充電を行うとともに、それぞれ複数分割し
た蓄電池群への均等充電を個別に行うように構成したこ
とを特徴とする。
【0019】請求項2は、請求項1記載の直流電源装置
において、均等充電操作信号により、整流回路部を分割
した複数個の単位整流回路に対し、順次シーケンシャル
に1つの単位整流回路のみを均等充電動作をさせるとと
もに、他の残りの複数個の単位整流回路を浮動充電動作
とする制御回路を備えたことを特徴とする。
【0020】請求項3は、独立した複数系統の直流電源
設備においてそれぞれの複数個の蓄電池を分割して複数
の蓄電池群を構成する一方、前記直流電源設備の通常運
用充電設備を構成する単位整流回路を複数個並列接続し
た整流回路部も同様に分割し、前記通常運用充電設備の
保守点検に備え共通設備としての予備運用充電設備を構
成する単位整流回路を複数個並列接続した整流回路部も
同様に分割し、それぞれの充電設備は、それぞれ複数分
割した蓄電池群に対し、独立して浮動充電または均等充
電を行い、それぞれ複数分割した蓄電池群への均等充電
を個別に行うことを特徴とする。
【0021】請求項4は、請求項3記載の直流電源装置
において、均等充電操作信号により、整流回路部を分割
した複数個の単位整流回路に対し、順次シーケンシャル
に1つの単位整流回路のみを均等充電動作をさせるとと
もに、他の残りの複数個の単位整流回路を浮動充電動作
とする制御回路を備えたことを特徴とする。
【0022】請求項5は、充電器設備を構成する整流回
路部として単位整流回路のみで構成される通常運用充電
設備と、この通常運用充電設備の保守点検に備え予備運
用充電設備とを具備した直流電源装置であって、複数個
の蓄電池を分割して複数の蓄電池群を構成し、前記通常
運用充電設備および前記予備運用充電設備をそれぞれ単
独で全群の蓄電池に対して浮動充電可能な設備として使
用し、均等充電時、それぞれ分割した蓄電池群に対して
前記通常運用充電設備および前記予備運用充電設備を同
時に使用して一方を浮動充電とするとともに、他方を均
等充電とし、それぞれ分割した蓄電池群への均等充電を
個別に行い、それぞれ均等充電対象蓄電池個数を前記通
常運用充電設備および前記予備運用充電設備に分担させ
ることを特徴とする。
【0023】請求項6は、請求項5記載の直流電源装置
において、均等充電操作信号により、通常運用充電設備
の単位整流回路および予備運用充電設備の単位整流回路
に対し、順次シーケンシヤルに一方の単位整流回路のみ
を均等充電動作させ、他方の単位整流回路を浮動充電動
作とする制御回路を備えたことを特徴とする。
【0024】請求項7は、独立した複数系統の通常運用
充電設備においてそれぞれの複数個の蓄電池を分割して
複数の蓄電池群を構成する一方、前記通常運用充電設備
の共通設備としての予備運用充電設備をそれぞれの設備
単独で、それぞれ全群の蓄電池に対して浮動充電可能な
設備として使用し、均等充電時には分割した蓄電池群に
対して前記通常運用充電設備および前記予備運用充電設
備を同時に使用し、前記通常運用充電設備および前記予
備運用充電設備の内、一方を浮動充電とするとともに、
他方を均等充電とし、それぞれ分割した蓄電池群への均
等充電を個別に行い、それぞれ均等充電対象蓄電池個数
を前記通常運用充電設備および前記予備運用充電設備に
分担させることを特徴とする。
【0025】請求項8は、請求項7記載の直流電源装置
において、均等充電操作信号により、通常運用充電設備
の単位整流回路および予備運用充電設備の単位整流回路
に対し、順次シーケンシャルに一方の単位整流回路のみ
を均等充電動作をさせ、他方の単位整流回路を浮動充電
動作とする制御回路を備えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0027】図1は本発明に係る直流電源装置の第1実
施形態を示す回路図である。なお、図1において、従来
の構成と同一または対応する部分には、図8と同一の符
号を用いて説明する。
【0028】図1に示すように、所内交流電源設備の配
電盤1の遮断器1aを介して交流電力の供給を受ける充
電器設備2は、その充電器設備2を構成する受電遮断器
3が変圧器4を介して整流回路部5の整流回路5aおよ
び整流回路5bに接続されている。
【0029】整流回路5aのプラス出力は、電路9a
p,電路12を介して負荷側配電回路部30に直接接続
される。また、整流回路5aのプラス出力は、電路9a
pから分岐し、電路13,遮断器7pを介して蓄電池2
0を分割した蓄電池群20aのプラス側に接続される。
【0030】整流回路5aのマイナス出力は、電路9a
n,遮断器7cを介して蓄電池20を分割した蓄電池群
20aのマイナス側と蓄電池20を分割した蓄電池群2
0bのプラス側に接続される。
【0031】整流回路5bのマイナス出力は、電路9b
n,電路15を介して負荷側配電回路部30に直接接続
される。また、整流回路5bのマイナス出力は、電路9
bnから分岐し、電路16,遮断器7nを介して蓄電池
20を分割した蓄電池群20bのマイナス側に接続され
る。整流回路5bのプラス出力は、電路9bp,遮断器
7cを介して蓄電池20を分割した蓄電池群20aのマ
イナス側と蓄電池20を分割した蓄電池群20bのプラ
ス側に接続される。
【0032】通常、整流回路5aは、電路9ap,電路
13,および遮断器7pを介して蓄電池20を分割した
蓄電池群20aのプラス側に接続され、電路9an,遮
断器7cを介して蓄電池20を分割した蓄電池群20a
のマイナス側接続されて、蓄電池20を分割した蓄電池
群20aを浮動充電し、蓄電池群20aの自己放電およ
び浮動中の負荷変動による瞬間的な断続放電を補ってい
る。
【0033】また、整流回路5bは、電路9bp,遮断
器7cを介して蓄電池20を分割した蓄電池群20bの
プラス側に接続され、電路9bn,電路16,および遮
断器7nを介して蓄電池20を分割した蓄電池群20b
のマイナス側に接続されて、蓄電池20を分割した蓄電
池群20bを浮動充電し、蓄電池群20bの自己放電お
よび浮動中の負荷変動による瞬間的な断続放電を補って
いる。
【0034】ここで、整流回路5aのプラス出力は、電
路9ap,電路12を介して負荷側配電回路部30に直
接接続されており、整流回路5aのマイナス出力は、電
路9an,電路9bpを介して整流回路5bのプラス側
と接続され、この整流回路5bのマイナス出力は、電路
9bn,電路15を介して負荷側配電回路部30に直接
接続され、この負荷側配電回路部30には整流回路5a
と整流回路5bの出力電圧が直列に印加されることとな
る。
【0035】よって、通常、整流回路5aおよび5bが
浮動充電運用をされている場合、従来の直流電源装置と
同様に負荷側配電回路部30には、(設備蓄電池個数)
×(単電池当たりの浮動充電電圧)が印加されることと
なる。
【0036】上記のように構成された第1実施形態の動
作について以下に説明する。
【0037】3〜6ケ月に一回の割合で均等充電を行う
場合、まず整流回路5aおよび5bの一方(例えば整流
回路5a)を図示しない制御回路により均等充電モード
に切替え、他方(例えば整流回路5b)を図示しない制
御回路により浮動充電モードとする。
【0038】一般に、均等充電電圧としては均等充電時
間を考慮して2.30V/セル、2.33V/セルまた
は2.40V/セルの中から設定電圧が選択されてい
る。この均等充電時間は、設定電圧により異なり、2.
30V/セルで約24時間、2.33V/セルで約20
時間また2.40V/セルで約8時間程度である。
【0039】よって、例えば、均等充電電圧として2.
40V/セルを選択した場合には、前述の整流回路5a
および5bの一方(例えば整流回路5a)を図示しない
制御回路により均等充電モードに切替え、他方(例えば
整流回路5b)を図示しない制御回路により浮動充電モ
ードとした状態で約8時間程度、一方(例えば整流回路
5a)の均等充電を行い、蓄電池20を分割した蓄電池
群20aまたは20bのいずれか一方を均等充電(例え
ば整流回路5aでは蓄電池群20aを均等充電)する。
【0040】上記の状態にて約8時間程度経過した後、
整流回路5aおよび5bのもう一方(例えば整流回路5
b)を図示しない制御回路により均等充電モードに切替
え、他方(例えば整流回路5a)を図示しない制御回路
により浮動充電モードとした状態で約8時間程度、もう
一方(例えば整流回路5a)の均等充電を行うことによ
り、合計約16時間程度で蓄電池20を分割した蓄電池
群20aおよび20bを全て均等充電することができる
こととなる。このとき、前述の通り、負荷側配電回路部
30には整流回路5aと5bの出力電圧が直列に印加さ
れることとなる。
【0041】したがって、通常、整流回路5aおよび5
bの一方が浮動充電運用され、他方が均等充電運用され
ている場合、負荷側配電回路部30には、(蓄電池20
を分割した蓄電池群20aの蓄電池個数)×(単電池当
たりの浮動充電電圧)+(蓄電池20を分割した蓄電池
群20bの蓄電池個数)×(単電池当たりの均等充電電
圧)、または(蓄電池20を分割した蓄電池群20aの
蓄電池個数)×(単電池当たりの均等充電電圧)+(蓄
電池20を分割した蓄電池群20bの蓄電池個数)×
(単電池当たりの浮動充電電圧)が印加されることとな
る。
【0042】この負荷側配電回路部30への印加電圧
は、本実施形態によると以下の通り、負荷側の最大許容
電圧(定格電圧×1.1)以内に収めることができ、従
来のようなシリコンドロッパ回路を使用せずに直流電源
装置を構築することが可能となる。
【0043】すなわち、直流110V系では、蓄電池の
個数(55個)を23個と22個に分割し、(浮動充電
電圧)×22個+(均等充電電圧)×23個=(2.1
5V/セルまたは2.18V/セル)×22個+(2.
3〜2.4V)×23個=100.2〜102.5Vま
たは100.9〜103.2Vとなり、負荷側の最大許
容電圧(定格電圧×1.1=110×1.1=121.
0V)以内に収まることが判る。
【0044】また、直流125V系では、蓄電池の個数
(60個)を30個と30個に分割し、(浮動充電電
圧)×30個+(均等充電電圧)×30個=(2.15
V/セルまたは2.18V/セル)×30個+(2.3
〜2.4V)×30個=133.5〜136.5Vまた
は134.4〜137.4Vとなり、負荷側の最大許容
電圧(定格電圧×1.1=125×1.1=137.5
V)以内に収まることが判る。
【0045】このように本実施形態では、選定された蓄
電池20の個数を複数に分割し、充電器設備を構成する
単位6相整流回路を複数個並列接続して構成された大容
量整流回路部も同様に分割し、それぞれ複数分割した蓄
電池群に対し、独立して浮動充電または均等充電を行
い、それぞれ複数分割した蓄電池群への均等充電を個別
に行うことにより、全群の蓄電池20に印加される電
圧、すなわち負荷側に印加される電圧を負荷側の許容電
圧変動の上限以内に収めるようにすることで、従来のシ
リコンドロッパ回路を削除することができる。
【0046】例えば、選定された蓄電池20の個数を2
分割し、一方を均等充電、他方を浮動充電し、2分割し
た蓄電池20を交互に均等充電すれば、接続負荷側に印
加される直流電圧は上述した通り低減することができ、
特にシリコンドロッパ回路を設けなくとも、接続負荷側
に悪影響を与えることなく、均等電圧を選定することが
できる。
【0047】図2は本発明に係る直流電源装置の第2実
施形態を示す制御回路図である。なお、直流電源装置の
回路構成は、図1と同様であるので同一の符号を付して
説明する。
【0048】図1において、通常、整流回路5aおよび
5bが浮動充電運用され、次に3〜6ケ月に一回の割合
で均等充電を行う場合、まず整流回路5aおよび5bの
一方(例えば整流回路5a)を図示しない制御回路によ
り均等充電モードに切替え、他方(例えば整流回路5
b)を図示しない制御回路により浮動充電モードとする
必要がある。
【0049】例えば、均等充電電圧として2.40V/
セルを選択した場合には、前述の整流回路5aおよび5
bの一方(例えば整流回路5a)を図示しない制御回路
により均等充電モードに切替え、他方(例えば整流回路
5b)を図示しない制御回路により浮動充電モードとし
た状態で約8時間程度、一方(例えば整流回路5a)の
均等充電を行い、蓄電池20を分割した蓄電池群20a
または20bの一方を均等充電(例えば整流回路5aで
は蓄電池群20aを均等充電)する。
【0050】さらに、上記の状態にて約8時間程度経過
後、整流回路5aおよび5bのもう一方(例えば整流回
路5b)を図示しない制御回路により均等充電モードに
切替え、他方(例えば整流回路5a)を図示しない制御
回路により浮動充電モードとした状態で約8時間程度、
もう一方(例えば整流回路5a)の均等充電を行うこと
により、合計約16時間程度で蓄電池20を分割した蓄
電池群20aおよび20bを全て均等充電することとな
るが、前記第1実施形態では、発電所の保守員により、
整流回路5aおよび5bのそれぞれを均等充電モードま
たは浮動充電モードに切替える必要があった。
【0051】本発明の第2実施形態は、3〜6ケ月に一
回の割合で均等充電を行う場合の発電所の保守員の作業
を軽減することを目的として、直流電源設備の均等充電
作業時の整流回路5aおよび5bのそれぞれの均等充電
モードまたは浮動充電モードの切替を自動化した直流電
源装置を提供するものである。
【0052】図2中、前述の充電器設備2に設置された
図示しない操作器を操作することで出力される充電器運
転信号50は、AND回路52に入力されるとともに、
AND回路57にも入力される。また、前述の充電器設
備2に設置された充電設備運転選択切替操作器49によ
り、選択された浮動運転信号51は、AND回路52に
入力される。このAND回路52の出力信号53は、A
ND回路54およびAND回路71に入力される。
【0053】また、充電器設備2に設置された充電設備
運転選択切替操作器49により、選択された均等運転信
号56は、AND回路57に入力される。このAND回
路57の出力信号58は、AND回路62に直接入力さ
れるとともに、分割した蓄電池群の均等充電時間に達し
た時点で信号を出力する時限回路59,NOT回路61
を介してAND回路62に入力される。
【0054】このAND回路62の出力信号63は、図
1に示す整流回路5aを均等充電運転させる制御装置5
5Kに入力されるとともに、NOT回路64を介してA
ND回路54に入力される。このAND回路54の出力
信号は、整流回路5aを浮動充電運転させる制御装置5
5Fに入力される。
【0055】分割した蓄電池群の均等充電時間に達した
時点で信号を出力する時限回路59の出力信号60は、
AND回路68に直接入力されるとともに、分割した蓄
電池群の均等充電時間に達した時点で信号を出力する時
限回路65,NOT回路67を介してAND回路68に
入力される。
【0056】このAND回路68の出力信号69は、図
1に示す整流回路5bを均等充電運転させる制御装置7
2Kに入力されるとともに、NOT回路70を介してA
ND回路71に入力される。このAND回路71の出力
信号は、整流回路5bを浮動充電運転させる制御装置7
2Fに入力される。
【0057】分割した蓄電池群の均等充電時間に達した
時点で信号を出力する時限回路65の出力信号66は、
図示しない制御回路に入力され、この制御信号により、
均等充電が終了したことを表示するとともに、充電設備
運転選択切替操作器49を浮動運転モードに戻すことと
なる。
【0058】上記のように構成された第2実施形態の動
作について以下に説明する。
【0059】通常、前述の充電器設備2に設置された図
示しない操作器を操作することにより、充電器運転信号
50が出力される一方、充電設備運転選択切替操作器4
9により、浮動運転信号51が選択出力されており、こ
の場合充電設備運転選択切替操作器49の均等運転信号
56は、出力されていない。
【0060】この状態では、AND回路57には、均等
運転信号56が入力されていないことにより、AND回
路57の出力信号58、続くAND回路62の出力信号
63はゼロ出力となり、NOT回路64を介してAND
回路54に入力される。これにより、AND回路54の
出力信号は、制御装置55Fに信号を入力し図1に示す
整流回路5aを浮動充電運転させることとなる。
【0061】同様に、AND回路57に、均等運転信号
56が入力されていないことにより、AND回路57の
出力信号58,時限回路59の出力信号60、続くAN
D回路68の出力信号69は、ゼロ出力となり、NOT
回路70を介してAND回路71に入力される。これに
より、AND回路71の出力信号は、制御装置72Fに
信号を入力し整流回路5bを浮動充電運転させることと
なる。
【0062】次に、操作員などにより、均等充電を行う
べく充電器設備2に設置された操作器により、充電器運
転信号50が出力され、さらに充電設備運転選択切替操
作器49により、均等運転信号56が選択出力され、浮
動運転信号51がゼロ出力となると、AND回路57に
は、充電器運転信号50および均等運転信号56が入力
され、出力信号58が出力される。
【0063】この出力信号58は、AND回路62に直
接入力されるとともに、分割した蓄電池群の均等充電時
間に達した時点で信号を出力する時限回路59,NOT
回路61を介してAND回路62に入力される。
【0064】出力信号58の入力で時限をもって信号を
出力する時限回路59により、分割した蓄電池群の均等
充電時間に達するまでは、ゼロ信号がNOT回路61に
入力され、続くAND回路62の出力信号63が出力
し、図1に示す整流回路5aを均等充電運転させること
となる。
【0065】次に、第一群の分割した蓄電池群の均等充
電時間に達した時点で時限回路59が出力信号60を出
力することにより、この出力信号60がNOT回路61
に入力され、続くAND回路62の出力信号63がゼロ
出力となり、AND回路54の出力信号は、制御装置5
5Fに信号を入力し、図1に示す整流回路5aを浮動充
電運転に切替えることとなる。
【0066】また、出力信号60は、AND回路68に
直接入力されるとともに、分割した蓄電池群の均等充電
時間に達した時点で信号を出力する時限回路65,NO
T回路67を介してAND回路68に入力される。
【0067】出力信号60の入力で時限をもって信号を
出力する時限回路65により、分割した蓄電池群の均等
充電時間に達するまでは、ゼロ信号がNOT回路67に
入力され、続くAND回路68の出力信号69が出力
し、図1に示す整流回路5bを均等充電運転させること
となる。
【0068】次に、第二群の分割した蓄電池群の均等充
電時間に達した時点で時限回路65が出力信号66を出
力することにより、出力信号66がNOT回路67に入
力され、続くAND回路68の出力信号69がゼロ出力
となり、AND回路71の出力信号は、制御装置72F
に信号を入力し、図1に示す整流回路5bを浮動充電運
転に切り替えることとなる。
【0069】時限回路65の出力信号66は、さらに図
示しない制御回路に入力され、この制御信号により、均
等充電が終了したことを表示するとともに、充電設備運
転選択切替操作器49を浮動運転モードに戻すこととな
る。
【0070】このように本実施形態では、図1に示す直
流電源装置において、均等充電操作信号により、充電器
設備を構成する単位6相整流回路を複数個に並列接続し
て構成された大容量整流回路部の分割した複数個の単位
6相整流回路に対し、順次シーケンシャルに複数個の単
位6相整流回路の内の1単位6相整流回路のみを均等充
電動作させ、他の残りの複数個の単位6相整流回路を浮
動充電動作とするように制御することにより、均等充電
作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モードまたは浮
動充電モードへの切替を自動化することができるととも
に、各充電設備の使用条件の確認・保護を自動化するこ
とができ、その結果発電所の保守員の作業を軽減させる
ことができる。
【0071】図3は本発明に係る直流電源装置の第3実
施形態を示す回路図である。なお、前記第1実施形態の
回路図と同一または対応する部分には同一の符号を付し
て説明する。
【0072】図3に示すように、所内交流電源設備の配
電盤1の遮断器1aを介して交流電力の供給を受ける充
電器設備2aにおいては、充電器設備2aを構成する受
電遮断器3aが変圧器4aを介して整流回路部5aを構
成する整流回路5a1および整流回路5a2に接続され
ている。
【0073】整流回路5a1のプラス出力は、遮断器8
aを介して負荷側配電回路部30aに直接接続されると
ともに、遮断器7aを介して蓄電池20aを分割した蓄
電池群20aaのプラス側に接続される。
【0074】整流回路5a1のマイナス出力は、整流回
路5b2のプラス出力と接続されるとともに、遮断器8
a,遮断器7aを介して蓄電池20aを分割した蓄電池
群20aaのマイナス側と蓄電池群20abのプラス側
に接続される。
【0075】整流回路5b2のマイナス出力は、遮断器
8aを介して負荷側配電回路部30aに直接接続される
とともに、遮断器7aを介して蓄電池20aを分割した
蓄電池群20abのマイナス側に接続される。
【0076】また、所内交流電源設備の配電盤1の遮断
器1bを介して交流電力の供給を受ける充電器設備2b
においては、充電器設備2bを構成する受電遮断器3b
が変圧器4bを介して整流回路部5bを構成する整流回
路5b1および整流回路5b2に接続されている。
【0077】整流回路5b1のプラス出力は、遮断器8
bを介して負荷側配電回路部30bに直接接続されると
ともに、遮断器7bを介して蓄電池20bを分割した蓄
電池群20baのプラス側に接続される。
【0078】整流回路5b1のマイナス出力は、整流回
路5b2のプラス出力と接続されるとともに、遮断器8
b,遮断器7bを介して蓄電池20bを分割した蓄電池
群20baのマイナス側と蓄電池群20bbのプラス側
に接続される。
【0079】整流回路5b2のマイナス出力は、遮断器
8bを介して負荷側配電回路部30bに直接接続される
とともに、遮断器7bを介して蓄電池20bを分割した
蓄電池群20bbのマイナス側に接続される。
【0080】さらに、所内交流電源設備の配電盤1の遮
断器1yを介して交流電力の供給を受ける充電器設備2
yは、充電器設備2yを構成する受電遮断器3yが変圧
器4yを介して整流回路部5yを構成する整流回路5y
1および整流回路5y2に接続される。
【0081】整流回路5y1のプラス出力と、整流回路
5y1のマイナス出力と整流回路5y2のプラス出力と
の結合出力と、整流回路5y2のマイナス出力は、それ
ぞれ遮断器8yaを介して充電器設備2aの遮断器8a
の出力側に接続されるとともに、遮断器8ybを介して
充電器設備2bの遮断器8bの出力側に接続されてい
る。
【0082】上記のように構成された第3実施形態の動
作について以下に説明する。
【0083】通常、充電器設備2aは、遮断器8a,遮
断器7aを閉路し、負荷側配電回路部30aに直流電力
を供給するとともに、蓄電池20aの浮動・均等充電を
分担している。また、充電器設備2bは、遮断器8b,
遮断器7bを閉路し、負荷側配電回路部30bに直流電
力を供給するとともに、蓄電池20bの浮動・均等充電
を分担している。このとき、充電器設備2yの遮断器8
ya、遮断器8ybは開路状態にある。以上の構成にお
いて、充電器設備2a,2bは、それぞれ前記第1実施
形態と同様な運用を行うこととなる。
【0084】次に、例えば充電器設備2aを保守・点検
等で停止し、予備の充電器設備2yにて運転する場合、
充電器設備2aの遮断器8aを開路し、充電器設備2y
の遮断器8yaを閉路し、遮断器8ybを開路状態とす
ることにより、充電器設備2yの遮断器8ya,遮断器
7aの閉路により、負荷側配電回路部30aに直流電力
を供給するとともに、蓄電池20aの浮動・均等充電を
充電器設備2yで分担させることとする。
【0085】以上の構成において、充電器設備2y,充
電器設備2bは、それぞれ前記第1実施形態と同様な運
用を行うこととなる。
【0086】このように本実施形態では、充電器設備を
構成する大容量整流回路部が単位6相整流回路を複数個
に並列接続して構成され、独立した複数系統の通常運用
充電設備と蓄電池設備からなる直流電源設備と、この独
立した複数系統の直流電源設備の保守点検に備え、共通
設備として予備運用充電設備を具備している直流電源系
統において、独立した複数系統の直流電源設備のそれぞ
れの蓄電池の個数を分割し、独立した複数系統の直流電
源設備のそれぞれの通常運用充電設備を構成する単位6
相整流回路を複数個並列接続して構成された大容量整流
回路部も同様に分割している。
【0087】また、共通設備としての予備運用充電設備
を構成する単位6相整流回路を複数個並列接続して構成
された大容量整流回路部も同様に分割し、それぞれの充
電設備は、それぞれ複数分割した蓄電池群に対し、独立
して浮動充電・均等充電を行い、それぞれ複数分割した
蓄電池群への均等充電を個別に行うことにより、全群に
印加される電圧を負荷側の許容電圧変動の上限以内に収
めることにより、シリコンドロッパ回路を削除すること
ができ、充電器設備の物量自体を低減し、配置計画上も
また盤自体のコストも低減することができ、且つシリコ
ンドロッパ回路の削除により保守点検時に要した多大な
調整作業を低減するとともに、主回路部品を低減するこ
とにより、より信頼性の高い直流電源装置を提供するこ
とができる。
【0088】図4は本発明に係る直流電源装置の第4実
施形態を示す制御回路図である。なお、直流電源装置の
回路構成は、図3と同様であるので同一の符号を付して
説明する。
【0089】図3において、通常、それぞれの充電器設
備2a,2b,2yを構成する整流回路5a1,5a
2、整流回路5b1,5b2、整流回路5y1,5y2
が浮動充電運用され、次に、3〜6ケ月に一回の割合で
均等充電を行なう場合には、まず充電器設備2a,2
b,2yを構成する整流回路の一方を図示しない制御回
路により均等充電モードに切替え、他方を図示しない制
御回路により浮動充電モードとする必要がある。
【0090】さらに、例えば充電器設備2aを保守・点
検などで停止し、予備の充電器設備2yにて運転する場
合には、充電器設備2aの遮断器8aを開路し、充電器
設備2yの遮断器8yaを閉路し、遮断器8ybを開路
状態とすることにより、充電器設備2yの遮断器8y
a,遮断器7aの閉路により、負荷側配電回路部30a
に直流電力を供給するとともに、蓄電池20aの浮動・
均等充電を充電器設備2yに分担させることとなる。
【0091】前記第3実施形態では、発電所の保守員に
より、予備の充電設備と常用の充電設備の使用条件を確
認し、その充電設備の整流回路のそれぞれを均等充電モ
ードまたは浮動充電モードに切替える必要があった。
【0092】本発明の第4実施形態は、3〜6ケ月に一
回の割合で均等充電を行う場合の発電所の保守員の作業
を軽減することを目的として、直流電源設備の均等充電
作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モードまたは浮
動充電モードへの切替を自動化し、予備の充電設備と常
用の充電設備の使用条件を確認・保護を自動化した直流
電源装置を提供するものである。
【0093】図4に示すように、前述の充電器設備2a
の遮断器8aの開路信号80aは、信号81a,NOT
回路82aを介してAND回路83aに入力される。ま
た、信号81aは、AND回路87aに入力される。前
述の充電器設備2yの遮断器8yaの閉路信号80ya
は、信号81ya,NOT回路82yaを介してAND
回路83aに入力される。このAND回路83aは、N
OT回路82a、NOT回路82yaの入力により、信
号84aを出力する。
【0094】さらに、信号81yaは、AND回路87
aに入力される。そして、信号81yaは、AND回路
85に入力され、AND回路85の出力は、NOT回路
86を介してAND回路87aに入力される。
【0095】図中、前述の充電器設備2bの遮断器8b
の開路信号80bは、信号81b,NOT回路82bを
介してAND回路83bに入力される。また、信号81
bは、AND回路87bに入力される。前述の充電器設
備2yの遮断器8ybの閉路信号80ybは、NOT回
路82ybを介してAND回路83bに入力される。ま
た、信号81ybは、AND回路87bに入力される。
さらに、信号81ybは、AND回路85に入力され、
このAND回路85の出力は、NOT回路86を介して
AND回路87a,87bに入力される。AND回路8
3bは、NOT回路82b,NOT回路82ybの入力
により、信号84bを出力する。AND回路87a,A
ND回路87bの出力信号は、OR回路88に入力さ
れ、出力信号88sを出力する。
【0096】前記信号84aは、図2で説明した充電器
運転信号50に相当する充電器設備2aの充電器運転信
号50aとのAND回路90aにて、出力信号50aa
を出力する。この出力信号50aaは、図2で説明した
充電器運転信号50aに相当し、図2で説明した図示し
ない充電器設備2aの制御装置により、直流電源設備の
均等充電作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モード
または浮動充電モードに切替を自動で行うことができ
る。
【0097】信号84bは、図2で説明した充電器運転
信号50に相当する充電器設備2bの充電器運転信号5
0bとのAND回路90bにて、出力信号50abを出
力する。この出力信号50abは、図2で説明した充電
器運転信号50aに相当し、図2で説明した図示しない
充電器設備2bの制御装置により、直流電源設備の均等
充電作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モードまた
は浮動充電モードに切替を自動で行うことができる。
【0098】出力信号88sは、図2で説明した充電器
運転信号50に相当する充電器設備2yの充電器運転信
号50yとのAND回路90yにて、出力信号50ay
を出力する。この出力信号50ayは、図2で説明した
充電器運転信号50aに相当し、図2で説明した図示し
ない充電器設備2yの制御装置により、直流電源設備の
均等充電作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モード
または浮動充電モードに切替を自動で行うことができ
る。
【0099】上記のように構成された第4実施形態の動
作について以下に説明する。
【0100】通常、充電器設備2aは、遮断器8a,遮
断器7aを閉路し、負荷側配電回路部30aに直流電力
を供給するとともに、蓄電池20aの浮動・均等充電を
分担している。このとき、遮断器8aの閉路により充電
器設備2aの遮断器8aの開路信号80a,信号81a
は、ゼロ出力となり、NOT回路82を介してAND回
路83aに信号が入力される。前述の充電器設備2yの
遮断器8yaは、開状態であり、閉路信号80ya,信
号81yaがゼロ出力となり、NOT回路82aを介し
てAND回路83aに信号が入力される。以上により、
AND回路83aより、充電器設備2aの充電器運転許
可の信号84aが出力される。
【0101】また、通常、充電器設備2bは、遮断器8
b,遮断器7bを閉路し、負荷側配電回路部30bに直
流電力を供給するとともに、蓄電池20bの浮動・均等
充電を分担している。このとき、遮断器8bの閉路によ
り充電器設備2bの遮断器8bの開路信号80b,信号
81bは、ゼロ出力となり、NOT回路82bを介して
AND回路83bに信号が入力される。前述の充電器設
備2yの遮断器8ybは、開状態であり、閉路信号80
yb,信号81ybがゼロ出力となり、NOT回路82
bを介してAND回路83bに信号が入力される。以上
により、AND回路83bより、充電器設備2bの充電
器運転許可の信号84bが出力される。
【0102】上記の通常運用においては、前述の予備の
充電器設備2yの遮断器8ya,遮断器8ybは開路さ
れており、遮断器8yaの閉路信号80ya,信号81
ya,遮断器8ybの閉路信号80yb,信号81yb
は、両者ともゼロ信号となる。信号81yaは、AND
回路87aに入力され、信号81ybは、AND回路8
7bに入力され、AND回路87a,AND回路87b
の出力は、OR回路88に入力されることより、充電器
設備2yの充電器運転許可の信号88sは、出力されな
いことが判る。
【0103】さらに、例えば充電器設備2aを保守・点
検等で停止し、予備の充電器設備2yにて運転する場
合、充電器設備2aの遮断器8aを開路し、充電器設備
2yの遮断器8yaを閉路、遮断器8ybを開路状態と
することにより、充電器設備2yの遮断器8ya,遮断
器7aの閉路により、負荷側配電回路部30aに直流電
力を供給するとともに、蓄電池20aの浮動・均等充電
を充電器設備2yに分担させることとなる。
【0104】この時、充電器設備2aは、遮断器8aを
開路し、遮断器7aを閉路している。遮断器8aの開路
により充電器設備2aの遮断器8aの開路信号80aに
より信号81aが出力され、NOT回路82aを介して
AND回路83aにゼロ信号が入力される。前述の充電
器設備2yの遮断器8yaは、閉状態となり、閉路信号
80ya,信号81yaが出力され、NOT回路82y
aを介してAND回路83aにゼロ信号が入力される。
以上により、AND回路83aから充電器設備2aの充
電器運転許可の信号84aは出力されないことが判る。
【0105】また、充電器設備2bは、遮断器8b,遮
断器7bを閉路し、負荷側配電回路部30bに直流電力
を供給するとともに、蓄電池20bの浮動・均等充電を
分担している。このとき、遮断器8bの閉路により充電
器設備2bの遮断器8bの開路信号80bによる信号8
1bは、ゼロ出力となり、NOT回路82bを介してA
ND回路83bに信号が入力される。前述の充電器設備
2yの遮断器8ybは、開状態であり、閉路信号80y
b,信号81ybがゼロ出力となり、NOT回路82b
を介してAND回路83bに信号が入力される。以上に
より、AND回路83bより、充電器設備2bの充電器
運転許可の信号84bが出力される。
【0106】上記の予備運用においては、前述の予備の
充電器設備2yの遮断器8yaを閉路し、遮断器8yb
は開路されており、遮断器8yaの閉路信号80yaに
よる信号81yaが出力され、遮断器8ybの閉路信号
80ybによる信号81ybは、ゼロ信号となる。上記
出力された信号81yaは、AND回路87aに入力さ
れる。ゼロ信号となる信号81ybは、AND回路87
bに入力される。
【0107】AND回路85には、上記出力された信号
81yaおよびゼロ信号となる信号81ybが入力さ
れ、AND回路85のゼロ出力は、NOT回路86を介
してAND回路87aおよびAND回路87bに入力さ
れる。これにより、充電器設備2aの遮断器8aの開路
信号80a,信号81a,上記出力された信号81y
a,NOT回路86を介して信号がAND回路87aに
入力し、AND回路87aの出力は、OR回路88に入
力され、出力信号88sが出力されることとなる。
【0108】この信号88sは、図2で説明した充電器
運転信号50に相当する充電器設備2yの充電器運転信
号50yとのAND回路90yにより出力信号50ay
を出力する。この出力信号50ayは、図2で説明した
充電器運転信号50aに相当し、図示しない図2で説明
した充電器設備2yの制御装置により、直流電源設備の
均等充電作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モード
または浮動充電モードの切替を自動で行うことができ
る。
【0109】このように本実施形態では、均等充電操作
信号により、充電器設備を構成する単位6相整流回路を
複数個並列接続して構成された大容量整流回路部の分割
した複数個の単位6相整流回路に対し、順次シーケンシ
ャルに複数個の単位6相整流回路の内の1単位6相整流
回路のみを均等充電動作させ、他の残りの複数個の単位
6相整流回路を浮動充電動作させるように制御すること
により、直流電源設備の均等充電作業時の整流回路のそ
れぞれの均等充電モードまたは浮動充電モードの切替を
自動で行うことができ、これにより発電所の保守員の作
業を軽減することができる。
【0110】図5は本発明に係る直流電源装置の第5実
施形態を示す回路図である。なお、前記第1実施形態の
回路図と同一または対応する部分には同一の符号を付し
て説明する。
【0111】図5に示すように、所内交流電源設備の配
電盤1の遮断器1aを介して交流電力の供給を受ける常
用充電器設備2aにおいては、受電遮断器3aが変圧器
4aを介して整流回路5aに接続されている。
【0112】整流回路5aのプラス出力は、遮断器8a
(P),電路9ap,切替スイッチ10a,電路11,
電路12を介して負荷側配電回路部30に接続される。
また、整流回路5aのプラス出力は、遮断器8a
(P),電路9ap,切替スイッチ10aを経て電路1
1から分岐して電路13,遮断器7pを介して蓄電池2
0を分割した蓄電池群20aのプラス側に接続される。
さらに、整流回路5aのプラス出力は、遮断器8a
(P),電路9ap,切替スイッチ10a,電路17,
遮断器7cを介して蓄電池20を分割した蓄電池群20
aのマイナス側と蓄電池20を分割した蓄電池群20b
のプラス側に接続される。
【0113】整流回路5aのマイナス出力は、遮断器8
a(N),電路9an,電路14,電路15を介して負
荷側配電回路部30に接続される。また、整流回路5a
のマイナス出力は、遮断器8a(N),電路9anを経
て電路14から分岐して電路16,遮断器7nを介して
蓄電池20を分割した蓄電池群20bのマイナス側に接
続される。
【0114】また、所内交流電源設備の配電盤1の遮断
器1bを介して交流電力の供給を受ける予備充電器設備
2bにおいては、受電遮断器3bが変圧器4bを介して
整流回路5bに接続されている。
【0115】整流回路5bのプラス出力は、遮断器8b
(P),電路9bp,電路12を介して負荷側配電回路
部30に接続される。
【0116】整流回路5bのマイナス出力は、遮断器8
b(N),電路9bn,切替スイッチ10b,電路1
4,電路15を介して負荷側配電回路部30に接続され
るとともに、電路14から分岐して電路16,遮断器7
nを介して蓄電池20を分割した蓄電池群20bのマイ
ナス側に接続される。
【0117】また、整流回路5bのマイナス出力は、遮
断器8b(N),電路9bn,切替スイッチ10bを介
して、電路18,遮断器7cを介して蓄電池20を分割
した蓄電池群20aのマイナス側と蓄電池20を分割し
た蓄電池群20bのプラス側に接続される。
【0118】上記のように構成された第5実施形態の動
作について以下に説明する。
【0119】通常、所内直流電源系統は、常用充電器設
備2aにて運用されており、予備充電器設備2bは運転
されておらず、予備充電器設備2bの受電遮断器3bお
よびその整流回路5bの出力部の遮断器8b(P),遮
断器8b(N)は開路している。
【0120】通常、常用充電器設備2aの整流回路5a
のプラス出力は、遮断器8a(P),電路9ap,切替
スイッチ10a,電路11,電路12を介して負荷側配
電回路部30に接続され、整流回路5aのマイナス出力
は、遮断器8a(N),電路9an,電路14,電路1
5を介して負荷側配電回路部30に接続される。
【0121】また、整流回路5aのプラス出力は、遮断
器8a(P),電路9ap,切替スイッチ10aを経て
電路11から分岐して電路13,遮断器7pを介して蓄
電池20を分割した蓄電池群20aのプラス側に接続さ
れている。
【0122】さらに、整流回路5aのマイナス出力は、
遮断器8a(N),電路9an,電路14から分岐して
電路16,遮断器7nを介して蓄電池20を分割した蓄
電池群20bのマイナス側に接続され、全部の蓄電池2
0を浮動充電状態としている。
【0123】次に、常用充電器設備2aの保守点検時に
は、常用充電器設備2aの受電遮断器3aおよびその整
流回路5aの出力部の遮断器8a(P),遮断器8a
(N)を開路するとともに、予備充電器設備2bの受電
遮断器3bおよびその整流回路5bの出力部の遮断器8
b(P),遮断器8b(N)を閉路し、予備充電器設備
2bを運転する。
【0124】常用充電器設備2a保守点検時、予備充電
器設備2bの整流回路5bのプラス出力は、遮断器8b
(P),電路9bp,電路12を介して負荷側配電回路
部30に接続され、整流回路5bのマイナス出力は、遮
断器8b(N),電路9bn,切替スイッチ10b,電
路14,電路15を介して負荷側配電回路部30に接続
される。
【0125】また、整流回路5bのプラス出力は、遮断
器8b(P),電路9bp,電路12から分岐して、電
路13,遮断器7pを介して蓄電池20を分割した蓄電
池群20aのプラス側に接続される一方、整流回路5b
のマイナス出力は、遮断器8b(N),電路9bn,切
替スイッチ10bを介して電路14から分岐して電路1
6,遮断器7nを介して蓄電池20を分割した蓄電池群
20bのマイナス側に接続され、全部の蓄電池20を浮
動充電状態としている。
【0126】次に、3〜6ケ月に一回の割合で均等充電
を行う場合、図示しない操作スイッチにより均等運転モ
ードに切替える。これにより、図示しない制御回路によ
り、常用充電器設備2aの整流回路5aの出力電圧設定
値および予備充電器設備2bの整流回路5bの出力電圧
設定値が、それぞれ充電を分担する蓄電池20を分割し
た蓄電池群20aおよび蓄電池群20bの浮動充電電圧
値に変更される。
【0127】また、本実施形態の切替スイッチ10a,
10bを切替えることにより、整流回路5aのプラス出
力は、遮断器8a(P),電路9ap,切替スイッチ1
0a,電路17,遮断器7cを介して蓄電池20を分割
した蓄電池群20aのマイナス側と蓄電池20を分割し
た蓄電池群20bのプラス側に接続される。
【0128】整流回路5aのマイナス出力は、遮断器8
a(N),電路9an,電路14から分岐して電路1
6,遮断器7nを介して蓄電池20を分割した蓄電池群
20bのマイナス側に接続される。そして、整流回路5
aのマイナス出力は、遮断器8a(N),電路9an,
電路14,電路15を介して負荷側配電回路部30に接
続される。
【0129】次に、予備充電器設備2bの整流回路5b
のプラス出力は、遮断器8b(P),電路9bp,電路
12を介して負荷側配電回路部30に接続される。
【0130】また、整流回路5bのプラス出力は、遮断
器8b(P),電路9bp,電路12から分岐して電路
13,遮断器7pを介して蓄電池20を分割した蓄電池
群20aのプラス側に接続される一方、整流回路5bの
マイナス出力は、遮断器8b(N),電路9bn,切替
スイッチ10bを介して電路18,遮断器7cを介して
蓄電池20を分割した蓄電池群20aのマイナス側と蓄
電池20を分割した蓄電池群20bのプラス側に接続さ
れる。
【0131】上記の構成において、まず整流回路5aお
よび整流回路5bを同時運転することにより、従来の直
流電源装置と同様に負荷側配電回路部30は、(設備蓄
電池個数)×(単電池当たりの浮動充電電圧)が印加さ
れることとなる。
【0132】次に、整流回路5aおよび整流回路5bの
一方(例えば整流回路5a)を図示しない制御回路によ
り均等充電運転に切替え、他方(例えば整流回路5b)
を図示しない制御回路により浮動充電運転とすることに
より、負荷側配電回路部30には、(蓄電池20を分割
した蓄電池群20aの蓄電池個数)×(単電池当たりの
浮動充電電圧)+(蓄電池20を分割した蓄電池群20
bの蓄電池個数)×(単電池当たりの均等充電電圧)、
または(蓄電池20を分割した蓄電池群20aの蓄電池
個数)×(単電池当たりの均等充電電圧)+(蓄電池2
0を分割した蓄電池群20bの蓄電池個数)×(単電池
当たりの浮動充電電圧)が印加されることとなり、前記
第1実施形態と同様な運用が可能となる。
【0133】このように本実施形態では、充電器設備を
構成する整流回路部として単位6相整流回路のみで構成
される通常運用充電設備2aと、この通常運用充電設備
2aの保守点検に備え予備運用充電設備2bを具備して
いる直流電源装置において、蓄電池の個数を分割し、通
常運用充電設備2aおよび予備運用充電設備2bをそれ
ぞれ単独で全群の蓄電池に対して浮動充電可能な設備と
して使用する。
【0134】また、3〜6ケ月に一回の割合で実施する
均等充電時には、それぞれ分割した蓄電池群に対し、通
常運用充電設備2aおよび予備運用充電設備2bを同時
に使用することにより、一方を浮動充電とし、他方を均
等充電とし、それぞれ分割した蓄電池群への均等充電を
個別に行うことで、全部の蓄電池に印加される電圧を負
荷側の許容電圧変動の上限以内に収めることができる。
【0135】これにより、シリコンドロッパ回路を削除
することが可能になり、それぞれ均等充電対象蓄電池個
数を通常運用充電設備2aおよび予備運用充電設備2b
に分担させることにより、充電設備自体も縮小すること
ができ、充電器設備の物量自体を低減し、配置計画上も
また設備自体のコストも低減でき、且つシリコンドロッ
パ回路の削除により、保守点検時に要した多大な調整作
業を低減するとともに、主回路部品の低減により、より
信頼性の高い直流電源装置を提供することができる。
【0136】図6は本発明に係る直流電源装置の第6実
施形態を示す制御回路図であり、なお、回路構成は図5
と同様であるので、第5実施形態を示す図5と同一の符
号を付して説明する。
【0137】図5において、通常、それぞれの充電器設
備2a,2bを構成する整流回路5a,5bが浮動充電
運用され、次に3〜6ケ月に一回の割合で均等充電を行
う場合には、まず充電器設備2a、2bを図示しない操
作スイッチにより均等運転モードに切替える。これによ
り、図示しない制御回路により常用充電器設備2aの整
流回路5aの出力電圧設定値および予備充電器設備2b
の整流回路5bの出力電圧設定値は、それぞれ充電を分
担する蓄電池20を分割した蓄電池群20aおよび蓄電
池群20bの浮動充電電圧値に変更される。
【0138】さらに、第5実施形態の切替スイッチ10
a,10bを切替えることにより、整流回路5aの出力
は、蓄電池20を分割した蓄電池群20aに印加され、
予備充電器設備2bの整流回路5bの出力は、蓄電池2
0を分割した蓄電池群20bに印加される。
【0139】前記第5実施形態では、発電所の保守員に
より、予備の充電設備と常用の充電設備の使用条件を確
認し、その充電設備の整流回路のそれぞれを均等充電モ
ードまたは浮動充電モードに切替える必要があつた。
【0140】本第6実施形態は、3〜6ケ月に一回の割
合で均等充電を行う場合の発電所の保守員の作業を軽減
することを目的として、直流電源設備の均等充電作業時
の整流回路のそれぞれの均等充電モードまたは浮動充電
モードへの切替えを自動化し、予備の充電設備と常用の
充電設備の使用条件の確認・保護を自動化した直流電源
装置を提供するものである。
【0141】図6に示すように、前述の充電器設備2a
の運転信号100aおよび遮断器8aの閉路信号103
aは、AND回路101aに入力される。このAND回
路101aは、信号102aを出力する。前述の充電器
設備2bの運転信号100yおよび遮断器8bの閉路信
号103yは、AND回路101yに入力される。この
AND回路101yは、信号102yを出力する。これ
ら信号102aおよび信号102yは、AND回路10
4に入力され、このAND回路104は信号105を出
力する。
【0142】この信号105は、図2で説明した充電器
運転信号50に相当し、信号105にて図2で説明した
充電器運転信号50aを出力し、図示しない図2で説明
した充電器設備2a、2bの制御装置により、直流電源
装置の均等充電作業時の整流回路をそれぞれの分割した
蓄電池群に必要となる均等充電モードまたは浮動充電モ
ードへの切替えを自動で行うことができる。
【0143】上記のように構成された第6実施形態の動
作について以下に説明する。
【0144】通常、常用充電器設備2aは、遮断器8a
(P),遮断器8a(N)を閉路し、負荷側配電回路部
30に直流電力を供給するとともに、蓄電池20の浮動
充電を分担している。この時、遮断器8a(P),遮断
器8a(N)の閉路により常用充電器設備2aの遮断器
8a(P),遮断器8a(N)の閉路信号103aが出
力され、常用充電器設備2aの運転信号100aととも
にAND回路101aに入力される。このAND回路1
01aは、信号102aを出力し、常用充電器設備2a
にて、蓄電池20全群の浮動充電運転が行われる。
【0145】ここで、予備充電器設備2bは、遮断器8
b(P),遮断器8b(N)を開路しており、閉路信号
103yは、ゼロ出力となり、AND回路101yは、
信号102yを出力しないことより、予備充電器設備2
bにて蓄電池20全群の浮動充電運転が行われない。
【0146】また、予備充電器設備2bを単独に浮動専
用に運用する場合、予備充電器設備2bの遮断器8b
(P),遮断器8b(N)を閉路し、負荷側配電回路部
30に直流電力を供給するとともに、蓄電池20の浮動
充電を分担することとなる。この時、遮断器8b
(P),遮断器8b(N)の閉路により予備充電器設備
2bの遮断器8b(P),遮断器8b(N)の閉路信号
103yが出力され、予備充電器設備2bの運転信号1
00yとともにAND回路101yに入力される。この
AND回路101yは、信号102yを出力し、予備充
電器設備2bにより蓄電池20全群の浮動充電運転が行
われる。
【0147】ここで、常用充電器設備2aは、遮断器8
a(P),遮断器8a(N)を開路しており、閉路信号
103aは、ゼロ出力となり、AND回路101aは、
信号102aを出力しないことより、常用充電器設備2
aでは蓄電池20全群の浮動充電運転が行われない。
【0148】次に、3〜6ケ月に一回の割合で均等充電
を行なう場合、本実施形態によると、常用充電器設備2
aおよび予備充電器設備2bを同時に運用することとな
る。この時、常用充電器設備2aは、遮断器8a
(P),遮断器8a(N)を閉路し、予備充電器設備2
bは、遮断器8b(P),遮断器8b(N)を閉路する
こととなる。
【0149】遮断器8a(P),遮断器8a(N)の閉
路により常用充電器設備2aの遮断器8a(P),遮断
器8a(N)の閉路信号103aが出力され、常用充電
器設備2aの運転信号100aとともに、AND回路1
01aに入力される。このAND回路101aは信号1
02aを出力し、遮断器8b(P),遮断器8b(N)
の閉路により、予備充電器設備2bの遮断器8b
(P),遮断器8b(N)の閉路信号103yが出力さ
れ、予備充電器設備2bの運転信号100yとともにA
ND回路101yに入力される。このAND回路101
yは、信号102yを出力する。
【0150】信号102aの出力および信号102yの
出力は、AND回路104に入力され、このAND回路
104は信号105を出力し、この信号105で図示し
ない制御回路により、常用充電器設備2a、予備充電器
設備2bをそれぞれ単独に浮動専用に運用し、それぞれ
の充電設備が単独に蓄電池20全群の浮動充電運転を行
うモードを禁止する。
【0151】信号105は、前記図2で説明した充電器
運転信号50に相当し、信号105にて、前記図2で説
明した充電器運転信号50aを出力し、図示しない前記
図2で説明した充電器設備2a、2bの制御装置によ
り、直流電源設備の均等充電作業時の整流回路をそれぞ
れの分割した蓄電池群に必要となる均等充電モードまた
は浮動充電モードへの切替えを自動で行うことができ
る。
【0152】このように本実施形態によれば、前記第5
実施形態において、均等充電操作信号により、常用充電
器設備2aの単位6相整流回路および予備充電器設備2
bの単位6相整流回路に対し、順次シーケンシャルに一
方の単位6相整流回路のみを均等充電動作をさせ、他の
残りの単位6相整流回路を浮動充電動作とする制御を行
うことにより、直流電源設備の均等充電作業時の整流回
路のそれぞれの均等充電モードまたは浮動充電モードに
切替を自動化し、各充電器設備の使用条件の確認・保護
を自動化することができ、その結果、発電所の保守員の
作業を軽減することができる。
【0153】図7は本発明に係る直流電源装置の第7実
施形態を示す回路図である。なお、前記第3実施形態を
示す回路図と同一または対応する部分には同一の符号を
付して説明する。
【0154】図7に示すように、所内交流電源設備の配
電盤1の遮断器1aを介して交流電力の供給を受ける常
用充電器設備2aにおいては、受電遮断器3aが変圧器
4aを介して整流回路5aに接続されている。
【0155】整流回路5aのプラス出力は、遮断器8a
p,切替スイッチ10Aaを介して負荷側配電回路部3
0aに接続される。整流回路5aのプラス出力は、遮断
器8ap,切替スイッチ10Aaと負荷側配電回路部3
0aとの間で分岐され、遮断器7apを介して蓄電池2
0aを分割した蓄電池群20aaのプラス側に接続され
る。また、整流回路5aのプラス出力は、遮断器8a
p,切替スイッチ10Aa,遮断器7acを介して蓄電
池20aを分割した蓄電池群20aaのマイナス側と蓄
電池20aを分割した蓄電池群20abのプラス側に接
続される。
【0156】整流回路5aのマイナス出力は、遮断器8
anを介して負荷側配電回路部30aに接続される。ま
た、整流回路5aのマイナス出力は、遮断器8anと負
荷側配電回路部30aとの間で分岐され、遮断器7an
を介して蓄電池20aを分割した蓄電池群20abのマ
イナス側に接続される。
【0157】さらに、所内交流電源設備の配電盤1の遮
断器1yを介して交流電力の供給を受ける予備充電器設
備2yにおいては、受電遮断器3yが変圧器4yを介し
て整流回路5yに接続されている。この整流回路5yの
プラス出力は、遮断器8yapを介して負荷側配電回路
部30aに接続される。
【0158】整流回路5yのマイナス出力は、遮断器8
yan,切替スイッチ10Abを介して負荷側配電回路
部30aに接続されるとともに、切替スイッチ10Ab
を経て分岐され、遮断器7anを介して蓄電池20aを
分割した蓄電池群20abのマイナス側に接続される。
また、整流回路5yのマイナス出力は、遮断器8ya
n,切替スイッチ10Abより遮断器7acを介して蓄
電池20aを分割した蓄電池群20aaのマイナス側と
蓄電池20aを分割した蓄電池群20abのプラス側に
接続される。
【0159】また、所内交流電源設備の配電盤1の遮断
器1yを介して交流電力の供給を受ける予備充電器設備
2yは、受電遮断器3y,変圧器4y,整流回路5yに
接続される。整流回路5yのプラス出力は、遮断器8y
bp,負荷側配電回路部30bに接続される。
【0160】整流回路5yのマイナス出力は、遮断器8
ybn,切替スイッチ10Bbを介して負荷側配電回路
部30bに接続されるとともに、切替スイッチ10Bb
を介して分岐され、遮断器7bnを介して蓄電池20b
を分割した蓄電池群20bbのマイナス側に接続され
る。また、整流回路5yのマイナス出力は、遮断器8y
bn,切替スイッチ10Bbより遮断器7bcを介して
蓄電池20bを分割した蓄電池群20baのマイナス側
と蓄電池20bを分割した蓄電池群20bbのプラス側
に接続される。
【0161】所内交流電源設備の配電盤1の遮断器1b
を介して交流電力の供給を受ける常用充電器設備2bに
おいては、受電遮断器3bが変圧器4bを介して整流回
路5bに接続されている。この整流回路5bのプラス出
力は、遮断器8bp,切替スイッチ10Baを介して負
荷側配電回路部30bに接続される。整流回路5bのプ
ラス出力は、遮断器8bp,切替スイッチ10Baを経
て分岐され、遮断器7bpを介して蓄電池20bを分割
した蓄電池群20baのプラス側に接続される。また、
整流回路5bのプラス出力は、遮断器8bp,切替スイ
ッチ10Ba,遮断器7bcを介して蓄電池20bを分
割した蓄電池群20baのマイナス側と蓄電池20bを
分割した蓄電池群20bbのプラス側に接続される。
【0162】整流回路5bのマイナス出力は、遮断器8
bnを介して負荷側配電回路部30bに接続される。ま
た、整流回路5bのマイナス出力は、遮断器8bnと負
荷側配電回路部30bとの間で分岐され、遮断器7bn
を介して蓄電池20bを分割した蓄電池群20bbのマ
イナス側に接続される。
【0163】上記のように構成された第7実施形態の動
作について以下に説明する。
【0164】通常、充電器設備2aは、遮断器8ap,
8an、遮断器7ap,7ac,7anを閉路し、負荷
側配電回路部30aに直流電力を供給するとともに、蓄
電池20aの浮動充電を分担している。また、充電器設
備2bは、遮断器8bp,8bn、遮断器7bp,7b
c,7bnを閉路し、負荷側配電回路部30bに直流電
力を供給するとともに、蓄電池20bの浮動充電を分担
している。この時、充電器設備2yの遮断器8yap,
8yan、遮断器8ybp,8ybnは開路状態にあ
る。以上の構成において、充電器設備2a,充電器設備
2bは、それぞれ前記第5実施形態と同様な運用を行う
こととなる。
【0165】次に、例えば充電器設備2aと、予備の充
電器設備2yにて運転する場合には、充電器設備2aの
遮断器8ap,8anを開路し、充電器設備2yの遮断
器8yap,8yanを閉路、遮断器8ybp,8yb
nを開路状態とし、充電器設備2yの遮断器8yap,
8yan、遮断器7ap,7ac,7anを閉路するこ
とにより、負荷側配電回路部30aに直流電力を供給す
るとともに、蓄電池20aの均等充電を充電器設備2a
と充電器設備2yに分担させることとする。以上の構成
において、充電器設備2y,充電器設備2bは、それぞ
れ前記第5実施形態と同様な運用を行うこととなる。
【0166】このように本実施形態では、充電器設備を
構成する整流回路部として単位6相整流回路のみで構成
される独立した複数系統の通常運用充電設備と、蓄電池
設備からなる直流電源設備と、この独立した複数系統の
直流電源設備の保守点検に備え、共通設備として予備運
用充電設備を具備している直流電源設備において、独立
した複数系統の通常運用充電設備と、蓄電池設備よりな
る直流電源設備のそれぞれの蓄電池の個数を分割し、前
記独立した複数系統の通常運用充電設備および前記共通
設備としての予備運用充電設備をそれぞれの設備単独
で、独立した複数系統の直流電源設備のそれぞれ全群の
蓄電池に対し、浮動充電可能な設備として使用する。
【0167】また、3〜6ケ月に一回の割合で実施する
均等充電時には、独立した複数系統の直流電源設備のそ
れぞれ分割した蓄電池群に対し、独立した複数系統の直
流電源設備の前記通常運用充電設備および前記予備運用
充電設備を同時に使用することにより、前記通常運用充
電設備および前記予備運用充電設備の内、一方を浮動充
電とし、他方を均等充電とし、それぞれ分割した蓄電池
群への均等充電を個別に行い、全群の蓄電池に印加され
る電圧を負荷側の許容電圧変動の上限以内に収めること
により、シリコンドロッパ回路を削除することができ
る。
【0168】また、上記により、それぞれ均等充電対象
蓄電池個数群を前記通常運用充電設備および前記予備運
用充電設備に分担させることにより、充電設備自体も削
減でき、充電器設備の物量自体を低減し、配置計画上も
また設備自体のコストも低減でき、且つシリコンドロッ
パ回路の削除により、保守点検時に要した多大な調整作
業を低減するとともに、主回路部品の削減により、より
信頼性の高い直流電源装置を提供することができる。
【0169】前記第7実施形態では、発電所の保守員に
より、予備の充電設備と常用の充電設備の使用条件を確
認し、その充電設備の整流回路のそれぞれを均等充電モ
ードまたは浮動充電モードに切替える必要があった。
【0170】本発明の第8実施形態は、3〜6ケ月に一
回の割合で均等充電を行う場合の発電所の保守員の作業
を軽減することを目的として、直流電源設備の均等充電
作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モードまたは浮
動充電モードへの切替を自動化し、予備の充電設備と常
用の充電設備の使用条件の確認・保護を自動化した直流
電源装置を提供するものである。
【0171】前述の充電器設備2a,2b,2yを単独
にその蓄電池設備20aまたは20b全群に対して浮動
充電運用で使用する場合の制御回路としては、図4と同
様の回路を使用する。前述の充電器設備2a,2b,2
yを充電器設備2aと2y、または充電器設備2bと2
yとの組合せで蓄電池設備20aまたは20bの分割群
に対し、例えば充電器設備2aと、予備の充電器設備2
yにて運転する場合には、充電器設備2aの遮断器8a
p,8anを開路し、充電器設備2yの遮断器8ya
p,8yanを閉路、遮断器8ybp,8ybnを開路
状態とすることにより、充電器設備2yの遮断器8ya
p,8yan、遮断器7ap,7ac,7anの閉路に
より、負荷側配電回路部30aに直流電力を供給すると
ともに、蓄電池20aの均等充電を充電器設備2aと充
電器設備2yに分担させることとなる。
【0172】このときは、図6と同様の回路を使用する
ことにより、直流電源設備の均等充電作業時の整流回路
のそれぞれの均等充電モードまたは浮動充電モードへの
切替を自動化し、予備の充電設備と常用の充電設備の使
用条件の確認・保護を自動化した直流電源装置を提供す
ることができる。
【0173】このように本実施形態では、前記第7実施
形態の直流電源設備の構成において、均等充電操作信号
により、通常運用充電設備の単位6相整流回路および前
記予備運用充電設備の単位6相整流回路に対し、順次シ
ーケンシャルに一方の単位6相整流回路のみを均等充電
動作させ、他の残りの単位6相整流回路を浮動充電動作
とする制御を行うことにより、直流電源設備の均等充電
作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モードまたは浮
動充電モードへの切替を自動化し、各充電設備の使用条
件の確認・保護を自動化することができ、発電所の保守
員の作業を軽減することができる。
【0174】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されることなく、種々の変更が可能である。例えば、各
実施形態では整流回路の構成が三相整流回路で構成さ
れ、単位整流回路に6ブロックの整流素子が使用される
6相整流回路を基本回路構成としたが、整流回路の構成
が単相整流回路で構成され、単位整流回路に4ブロック
の整流素子が使用される4相整流回路を基本回路構成と
してもよい。
【0175】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、選定された蓄電池の個数を複数分割し、充電
器設備を構成する単位整流回路を複数個に並列接続して
構成された整流回路部も同様に分割し、それぞれ複数分
割した蓄電池群に対し、独立して浮動充電または均等充
電を行い、それぞれ複数の分割した蓄電池群への均等充
電を個別に行うことにより、全群の蓄電池に印加される
電圧、すなわち負荷側に印加される電圧を負荷側の許容
電圧変動の上限以内に収めることができる。
【0176】その結果、シリコンドロッパ回路を削除す
ることができ、充電器設備の物量自体を低減し、配置計
画上もまた設備自体の構成も簡素化することができ、且
つシリコンドロッパ回路の削除により、保守点検時に要
した多大な調整作業を低減するとともに、主回路部品の
削減により、一段と信頼性の高い直流電源装置を提供す
ることができる。
【0177】請求項2によれば、請求項1記載の直流電
源装置において、均等充電操作信号により、充電器設備
を構成する単位整流回路を複数個に並列接続して構成さ
れた整流回路部の分割した複数個の単位整流回路に対
し、順次シーケンシャルに複数個の単位整流回路の内、
1単位の整流回路のみを均等充電動作させ、他の残りの
複数個の単位整流回路を浮動充電動作とする制御を行う
ことにより、直流電源設備の均等充電作業時の整流回路
のそれぞれの均等充電モードまたは浮動充電モードへの
切替を自動化し、各充電器設備の使用条件の確認・保護
を自動化することができ、発電所の保守員の作業を軽減
することができる。
【0178】請求項3によれば、充電器設備を構成する
整流回路部は単位整流回路を複数個に並列接続して構成
され、独立した複数系統の通常運用充電設備と蓄電池設
備よりなる直流電源設備と、この独立した複数系統の直
流電源設備の保守点検に備え共通設備として予備運用充
電設備を具備している直流電源装置において、独立した
複数系統の直流電源設備のそれぞれの蓄電池の個数を分
割し、独立した複数系統の直流電源設備のそれぞれの通
常運用充電設備を構成する単位整流回路を複数個に並列
接続して構成された整流回路部も同様に分割し、また、
共通設備としての予備運用充電設備を構成する単位整流
回路を複数個に並列接続して構成された整流回路部も同
様に分割し、それぞれの充電設備は、それぞれ複数分割
した蓄電池群に対し、独立して浮動充電または均等充電
を行い、それぞれ複数分割した蓄電池群への均等充電を
個別に行うことにより、全群の蓄電池に印加される電圧
を負荷側の許容電圧変動の上限以内に収めることができ
る。
【0179】その結果、シリコンドロッパ回路を削除す
ることができ、充電器設備の物量自体を低減し、配置計
画上もまた設備自体の構成も簡素化することができ、且
つシリコンドロッパ回路の削除により、保守点検時に要
した多大な調整作業を低減するとともに、主回路部品の
削減に低減により、一段と信頼性の高い直流電源装置を
提供することができる。
【0180】請求項4によれば、請求項3記載の直流電
源装置において、均等充電操作信号により、充電器設備
を構成する単位整流回路を複数個に並列接続して構成さ
れた整流回路部の分割した複数個の単位整流回路に対
し、順次シーケンシャルに複数個の単位整流回路の内、
1単位の整流回路のみを均等充電動作させ、他の残りの
複数個の単位整流回路を浮動充電動作とする制御を行う
ことにより、直流電源設備の均等充電作業時の整流回路
のそれぞれの均等充電モードまたは浮動充電モードへの
切替を自動化し、各充電器設備の使用条件の確認・保護
を自動化することができ、発電所の保守員の作業を軽減
することができる。
【0181】請求項5によれば、充電器設備を構成する
整流回路部として単位整流回路のみで構成される通常運
用充電設備と、この通常運用充電設備の保守点検に備え
予備運用充電設備を具備している直流電源装置におい
て、蓄電池の個数を分割し、通常運用充電設備および予
備運用充電設備を、それぞれ単独で全群の蓄電池に対し
て浮動充電可能な設備として使用し、3〜6ケ月に一回
の割合で実施する均等充電時には、それぞれ分割した蓄
電池群に対し、通常運用充電設備および予備運用充電設
備を同時に使用することにより、一方を浮動充電とし、
他方を均等充電とし、それぞれ分割した蓄電池群への均
等充電を個別に行うことにより、全部の蓄電池に印加さ
れる電圧を負荷側の許容電圧変動の上限以内に収めるこ
とができる。
【0182】その結果、シリコンドロッパ回路を削除す
ることができるとともに、それぞれ均等充電対象蓄電池
個数を通常運用充電設備および予備運用充電設備に分担
させることにより、充電器設備の物量自体を低減し、配
置計画上もまた設備自体の構成も簡素化することがで
き、且つシリコンドロッパ回路の削除により、保守点検
時に要した多大な調整作業を低減するとともに、主回路
部品の削減により、一段と信頼性の高い直流電源装置を
提供することができる。
【0183】請求項6によれば、請求項5記載の直流電
源装置において、均等充電操作信号により、通常運用充
電設備の単位整流回路および予備運用充電設備の単位整
流回路に対し、順次シーケンシャルに一方の単位整流回
路のみを均等充電動作をさせ、他方の単位整流回路を浮
動充電動作とする制御を行うことにより、直流電源設備
の均等充電作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モー
ドまたは浮動充電モードへの切替を自動化し、各充電設
備の使用条件の確認・保護を自動化することができ、発
電所の保守員の作業を軽減することができる。
【0184】請求項7によれば、充電器設備を構成する
整流回路部として単位整流回路のみで構成される独立し
た複数系統の通常運用充電設備と、蓄電池設備よりなる
直流電源設備と、この独立した複数系統の直流電源設備
の保守点検に備えて共通設備として予備運用充電設備を
具備している直流電源装置において、独立した複数系統
の通常運用充電設備と蓄電池設備とからなる直流電源設
備のそれぞれの蓄電池の個数を分割し、独立した複数系
統の通常運用充電設備および共通設備としての予備運用
充電設備をそれぞれの設備単独で、独立した複数系統の
直流電源設備のそれぞれ全群の蓄電池に対し、浮動充電
可能な設備として使用する。
【0185】そして、3〜6ケ月に一回の割合で実施す
る均等充電時には、独立した複数系統の直流電源設備の
それぞれ分割した蓄電池群に対し、独立した複数系統の
直流電源設備の通常運用充電設備および予備運用充電設
備を同時に使用することにより、通常運用充電設備およ
び予備運用充電設備の内、一方を浮動充電とし、他方を
均等充電とし、それぞれ分割した蓄電池群への均等充電
を個別に行うことにより、全群の蓄電池に印加される電
圧を負荷側の許容電圧変動の上限以内に収めることがで
きる。
【0186】その結果、シリコンドロッパ回路を削除す
ることができ、それぞれ均等充電対象蓄電池個数群を通
常運用充電設備および予備運用充電設備に分担させるこ
とにより、充電器設備自体も低減でき、充電器設備の物
量自体を低減し、配置計画上もまた設備自体の構成も簡
素化することができ、且つシリコンドロッパ回路の削除
により、保守点検時に要した多大な調整作業を低減する
とともに、主回路部品の削減により、一段と信頼性の高
い直流電源装置を提供することができる。
【0187】請求項8によれば、請求項7記載の直流電
源装置において、均等充電操作信号により、通常運用充
電設備の単位整流回路および予備運用充電設備の単位整
流回路に対し、順次シーケンシャルに一方の単位整流回
路のみを均等充電動作させ、他方の単位整流回路を浮動
充電動作とする制御を行うことにより、直流電源設備の
均等充電作業時の整流回路のそれぞれの均等充電モード
または浮動充電モードへの切替を自動化し、各充電器設
備の使用条件の確認・保護を自動化することができ、発
電所の保守員の作業を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直流電源装置の第1実施形態を示
す回路図。
【図2】本発明に係る直流電源装置の第2実施形態を示
す制御回路図。
【図3】本発明に係る直流電源装置の第3実施形態を示
す回路図。
【図4】本発明に係る直流電源装置の第4実施形態を示
す制御回路図。
【図5】本発明に係る直流電源装置の第5実施形態を示
す回路図。
【図6】本発明に係る直流電源装置の第6実施形態を示
す制御回路図。
【図7】本発明に係る直流電源装置の第7実施形態を示
す回路図。
【図8】従来の所内直流電源系統の構成図の一例を示す
構成図。
【符号の説明】
1 配電盤 1a 遮断器 2 充電器設備 3 受電遮断器 4 変圧器 5 整流回路部 5a,5b 整流回路(単位整流回路) 7c,7p,7n 遮断器 20 蓄電池 20a,20b 蓄電池群 30 負荷側配電回路部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の蓄電池を分割して複数の蓄電池
    群を構成する一方、前記複数個の蓄電池を充電する充電
    器設備を構成する整流回路部が単位整流回路を複数個並
    列接続して構成され、且つ前記蓄電池と同様に分割構成
    され、この分割された単位整流回路がそれぞれ複数に分
    割した蓄電池群に対し、独立して浮動充電または均等充
    電を行うとともに、それぞれ複数分割した蓄電池群への
    均等充電を個別に行うように構成したことを特徴とする
    直流電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の直流電源装置において、
    均等充電操作信号により、整流回路部を分割した複数個
    の単位整流回路に対し、順次シーケンシャルに1つの単
    位整流回路のみを均等充電動作をさせるとともに、他の
    残りの複数個の単位整流回路を浮動充電動作とする制御
    回路を備えたことを特徴とする直流電源装置。
  3. 【請求項3】 独立した複数系統の直流電源設備におい
    てそれぞれの複数個の蓄電池を分割して複数の蓄電池群
    を構成する一方、前記直流電源設備の通常運用充電設備
    を構成する単位整流回路を複数個並列接続した整流回路
    部も同様に分割し、前記通常運用充電設備の保守点検に
    備え共通設備としての予備運用充電設備を構成する単位
    整流回路を複数個並列接続した整流回路部も同様に分割
    し、それぞれの充電設備は、それぞれ複数分割した蓄電
    池群に対し、独立して浮動充電または均等充電を行い、
    それぞれ複数分割した蓄電池群への均等充電を個別に行
    うことを特徴とする直流電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の直流電源装置において、
    均等充電操作信号により、整流回路部を分割した複数個
    の単位整流回路に対し、順次シーケンシャルに1つの単
    位整流回路のみを均等充電動作をさせるとともに、他の
    残りの複数個の単位整流回路を浮動充電動作とする制御
    回路を備えたことを特徴とする直流電源装置。
  5. 【請求項5】 充電器設備を構成する整流回路部として
    単位整流回路のみで構成される通常運用充電設備と、こ
    の通常運用充電設備の保守点検に備え予備運用充電設備
    とを具備した直流電源装置であって、複数個の蓄電池を
    分割して複数の蓄電池群を構成し、前記通常運用充電設
    備および前記予備運用充電設備をそれぞれ単独で全群の
    蓄電池に対して浮動充電可能な設備として使用し、均等
    充電時、それぞれ分割した蓄電池群に対して前記通常運
    用充電設備および前記予備運用充電設備を同時に使用し
    て一方を浮動充電とするとともに、他方を均等充電と
    し、それぞれ分割した蓄電池群への均等充電を個別に行
    い、それぞれ均等充電対象蓄電池個数を前記通常運用充
    電設備および前記予備運用充電設備に分担させることを
    特徴とする直流電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の直流電源装置において、
    均等充電操作信号により、通常運用充電設備の単位整流
    回路および予備運用充電設備の単位整流回路に対し、順
    次シーケンシヤルに一方の単位整流回路のみを均等充電
    動作させ、他方の単位整流回路を浮動充電動作とする制
    御回路を備えたことを特徴とする直流電源装置。
  7. 【請求項7】 独立した複数系統の通常運用充電設備に
    おいてそれぞれの複数個の蓄電池を分割して複数の蓄電
    池群を構成する一方、前記通常運用充電設備の共通設備
    としての予備運用充電設備をそれぞれの設備単独で、そ
    れぞれ全群の蓄電池に対して浮動充電可能な設備として
    使用し、均等充電時には分割した蓄電池群に対して前記
    通常運用充電設備および前記予備運用充電設備を同時に
    使用し、前記通常運用充電設備および前記予備運用充電
    設備の内、一方を浮動充電とするとともに、他方を均等
    充電とし、それぞれ分割した蓄電池群への均等充電を個
    別に行い、それぞれ均等充電対象蓄電池個数を前記通常
    運用充電設備および前記予備運用充電設備に分担させる
    ことを特徴とする直流電源装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の直流電源装置において、
    均等充電操作信号により、通常運用充電設備の単位整流
    回路および予備運用充電設備の単位整流回路に対し、順
    次シーケンシャルに一方の単位整流回路のみを均等充電
    動作をさせ、他方の単位整流回路を浮動充電動作とする
    制御回路を備えたことを特徴とする直流電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219336A (ja) * 2008-03-13 2009-09-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 直流電源システムおよびその充電方法
CN101764424A (zh) * 2010-01-16 2010-06-30 姚其良 股份组合式快速充电器
CN102095953A (zh) * 2010-11-26 2011-06-15 广东电网公司中山供电局 一种蓄电池充电机性能在线检测方法

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