JPH1065870A - 画像読取装置、およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置、およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置

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JPH1065870A
JPH1065870A JP8213696A JP21369696A JPH1065870A JP H1065870 A JPH1065870 A JP H1065870A JP 8213696 A JP8213696 A JP 8213696A JP 21369696 A JP21369696 A JP 21369696A JP H1065870 A JPH1065870 A JP H1065870A
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JP8213696A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Tsutsumi
一善 堤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、簡単な構成によりCCDの平行度
を高精度且つ容易に調整できる画像読取装置、およびこ
の画像読取装置を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】複写装置のスキャナ部は、複数のCCDセ
ンサチップを整列したCCD28を備えている。CCD
28に向う光路上には、原稿からの反射光をCCD28
に収束させるための結像レンズ26が配設されている。
また、原稿を載置する原稿台上であってCCD28によ
る読取可能領域から外れた領域には、CCD28の平行
度を調整するためのマーキング131が形成されてい
る。CCD28の平行度を調整する場合、CCD28に
設けられたLED29からの光を結像レンズ26を介し
て原稿台上のマーキング131に投影し、このLED2
9の像をマーキング131内に合わせ込むようにCCD
28を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿から読取っ
た画像を記録媒体上に出力する画像形成装置に関し、特
に、原稿からの画像データをCCDイメージセンサによ
り読取る画像読取装置、およびこの画像読取装置を備え
た画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置として、原稿からの
反射光を複数のミラーおよび結像レンズから成る光学系
を介してCCDイメージセンサ(以下、単にCCDと称
する)に入射し、この反射光をCCDで光電変換するこ
とにより画像データを得る画像読取装置を備えたデジタ
ル複写装置が知られている。
【0003】CCDを用いた画像読取装置では、原稿か
らの反射光を複数の部材からなる光学系を介してミクロ
ン単位の画素列を有するCCDに入射するため、各部材
を原稿に対して高精度に位置決めして配置する必要があ
る。しかしながら、各部材をミクロン単位で高精度に位
置決めすることは困難であるため、全ての部材を組込ん
だ後に原稿に対するCCDの平行度を調整している。
【0004】CCDの平行度を調整する場合、まず、原
稿側の所定位置に真直性のある被読取物として例えば白
糸を張設し、この白糸を照明してその反射光を光学系を
介してCCDに入射し、CCDからの出力信号の波形を
オシロスコープにより観察する。そして、CCDの平行
度を疑似的に表した波形を見ながらCCDを保持した保
持部材を微調整し、CCDの平行度を調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
読取装置においては、CCDの平行度を調整する際に原
稿側に被読取物としての白糸を張設する手間がかかり、
平行度の調整に多くの時間を要し、コスト高につながる
問題がある。また、平行度の確認のため、オシロスコー
プ等の高価な機器を別途必要とし、且つオシロスコープ
の接続に手間がかかる問題がある。更に、オシロスコー
プによる疑似的な波形を平行度の調整の基準とするた
め、平行度を高精度に調整することができない問題があ
る。
【0006】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、簡単な構成によりCCDの平行度を高
精度且つ容易に調整できる画像読取装置、およびこの画
像読取装置を備えた画像形成装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の画像読取装置は、原
稿を照明する照明手段と、上記原稿からの反射光を受光
する受光部を有し、この受光部により受光した反射光に
基づいて上記原稿の画像を読取る画像読取手段と、上記
原稿からの反射光を上記受光部へ導く光学手段と、上記
受光部と一体に設けられた表示部と、上記受光部から上
記光学手段にて逆に案内される上記表示部の像を投影す
る投影部と、上記投影部における上記表示部の像が所定
位置に投影されるように上記受光部を移動し、上記原稿
に対する上記受光部の配置位置を適切な位置に調整する
調整手段と、を備えている。
【0008】請求項1記載の画像読取装置によると、受
光部と一体に設けられた表示部の像を、光学手段を介し
て案内して投影部に投影している。従って、表示部の像
を原稿側で見て受光部の配置位置を調整でき、受光部の
平行度を高精度且つ容易に調整できる。
【0009】また、この発明のうち請求項2記載の画像
読取装置は、原稿を照明する照明手段と、上記原稿から
の反射光を伝達する複数の光学部材と、上記複数の光学
部材により伝達される反射光を受光する受光部を有し、
この受光部により受光した反射光に基づいて上記原稿の
画像を読取る画像読取手段と、上記複数の光学部材によ
り伝達される反射光を上記受光部へ集光させる集光手段
と、上記受光部に隣接して上記受光部と一体に設けられ
た表示部と、上記表示部に対して上記集光手段を介して
対向して配置され、上記受光部が上記原稿に対して適切
な位置に配置された状態で、上記集光手段を介して拡大
される上記表示部の像が合わせ込められる領域を有する
投影部と、上記集光手段を介して拡大される上記表示部
の像が上記投影部の上記領域内に投影されるように上記
受光部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平行度
を調整する調整手段と、を備えている。
【0010】また、この発明のうち請求項3記載の画像
読取装置は、原稿を載置する原稿台と、上記原稿台上に
載置された原稿を照明する照明手段と、上記原稿からの
反射光を伝達する複数の光学部材と、上記複数の光学部
材により伝達される反射光の光軸と直交する面内に複数
の受光素子を整列配置した受光部を有し、上記受光部に
より受光した反射光に基づいて上記原稿の画像を読取る
画像読取手段と、上記複数の光学部材により伝達される
反射光を上記受光部へ結像させる結像レンズと、上記複
数の受光素子に隣接して上記面内に設けられた表示部
と、上記原稿台上に配置され、上記受光部が上記原稿に
対して適切な位置に配置された状態で、上記結像レンズ
を介して拡大されて上記複数の光学部材により伝達され
る上記表示部の像が合わせ込められるマーキングと、上
記表示部の像が上記マーキング内に投影されるように上
記受光部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平行
度を調整する調整手段と、を備えている。
【0011】また、請求項3記載の画像読取装置による
と、上記表示部は、上記整列配置された複数の受光素子
の両側に隣接配置された一対の発光部から成り、上記マ
ーキングは、上記原稿台の読取可能領域の外側に設けら
れたすりガラス上に上記一対の発光部に対応してそれぞ
れ形成される。
【0012】更に、請求項3記載の画像読取装置による
と、上記表示部は、上記整列配置された複数の受光素子
の両側に隣接配置された一対のペイント部から成り、上
記マーキングは、上記原稿台の読取可能領域の外側に上
記一対のペイント部に対応してそれぞれ形成される。
【0013】また、この発明のうち請求項6記載の画像
読取装置は、原稿を載置する原稿台と、上記原稿台上に
載置された原稿を照明する照明手段と、上記原稿からの
反射光を伝達する複数の光学部材と、上記複数の光学部
材により伝達される反射光の光軸と直交する面内に複数
の受光素子を整列配置した受光部を有し、上記受光部に
より受光した反射光に基づいて上記原稿の画像を読取る
画像読取手段と、上記複数の光学部材により伝達される
反射光を上記受光部へ結像させる結像レンズと、上記整
列配置された複数の受光素子の両側に隣接して上記面内
に設けられた一対の発光部、および上記各発光部の発光
領域を規定する所定の径を有する孔を形成したカバーを
有する表示部と、上記原稿台上に配置され、上記受光部
が上記原稿に対して適切な位置に配置された状態で、上
記結像レンズを介して拡大されて上記複数の光学部材に
より伝達される上記表示部の像が合わせ込められるマー
キングと、上記表示部の像が上記マーキング内に投影さ
れるように上記受光部を移動し、上記原稿に対する上記
受光部の平行度を調整する調整手段と、を備えている。
【0014】請求項6記載の画像読取装置によると、表
示部は、発光部の発光領域を規定する孔を有するカバー
を備えている。従って、カバーの孔径を調整することに
より、発光部の発光領域を所望の値に調整でき、マーキ
ングに投影される発光部の像を適切な径とすることがで
きる。
【0015】また、この発明のうち請求項7記載の画像
読取装置は、原稿を載置する原稿台と、上記原稿台上に
載置された原稿を照明する照明手段と、上記原稿からの
反射光を伝達する複数の光学部材と、上記複数の光学部
材により伝達される反射光の光軸と直交する面内に複数
の受光素子を整列配置した受光部を有し、上記受光部に
より受光した反射光に基づいて上記原稿の画像を読取る
画像読取手段と、上記複数の光学部材により伝達される
反射光を上記受光部へ結像させる結像レンズと、上記整
列配置された複数の受光素子の両側に隣接して上記面内
に設けられ、それぞれ所定の径を有する一対の発光領
域、発光部、および上記発光部からの光を上記一対の発
光領域へそれぞれ導く光ファイバを有する表示部と、上
記原稿台上に配置され、上記受光部が上記原稿に対して
適切な位置に配置された状態で、上記結像レンズを介し
て拡大されて上記複数の光学部材により伝達される上記
表示部の像が合わせ込められるマーキングと、上記表示
部の像が上記マーキング内に投影されるように上記受光
部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平行度を調
整する調整手段と、を備えている。
【0016】また、この発明のうち請求項8記載の画像
読取装置は、原稿を載置する原稿台と、上記原稿台上に
載置された原稿を照明する照明手段を上記原稿台に沿っ
て移動可能に搭載したキャリッジと、上記原稿からの反
射光を伝達する複数の光学部材と、上記複数の光学部材
により伝達される反射光の光軸と直交する面内に複数の
受光素子を整列配置した受光部を有し、上記受光部によ
り受光した反射光に基づいて上記原稿の画像を読取る画
像読取手段と、上記複数の光学部材により伝達される反
射光を上記受光部へ結像させる結像レンズと、上記複数
の受光素子に隣接して上記面内に設けられた表示部と、
上記キャリッジに設けられ、上記受光部が上記原稿に対
して適切な位置に配置された状態で、上記結像レンズを
介して拡大されて上記複数の光学部材により伝達される
上記表示部の像が合わせ込められるマーキングと、上記
表示部の像が上記マーキング内に投影されるように上記
受光部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平行度
を調整する調整手段と、を備えている。
【0017】請求項8記載の画像読取装置によると、照
明手段を搭載したキャリッジ上に表示部の像を投影する
マーキングを有している。従って、キャリッジをいかな
る位置に配置した場合でも、表示部の像を確認できる。
【0018】更に、この発明のうち請求項9記載の画像
形成装置は、原稿を照明する照明手段と、上記原稿から
の反射光を受光する受光部を有し、この受光部により受
光した反射光を画像データに変換する変換手段と、上記
原稿からの反射光を上記受光部へ集光させる集光手段
と、上記受光部と一体に設けられた表示部と、上記集光
手段を介して拡大される上記表示部の像を投影する投影
部と、上記投影部における上記表示部の像が所定位置に
投影されるように上記受光部を移動し、上記原稿に対す
る上記受光部の配置位置を適切な位置に調整する調整手
段と、上記変換手段にて変換された画像データに基づい
て被画像形成媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
を備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1に示すよ
うに、この発明の画像形成装置としての電子写真式デジ
タル複写装置1(以下、単に複写装置1と称する)は、
画像読取装置としてのスキャナ部2と、画像形成手段と
してのプリンタ部4と、これらのスキャナ部2およびプ
リンタ部4を収容した筐体としてのハウジング3と、を
備えている。スキャナ部2の上部には、スキャナ部2の
後述する原稿台に対して開閉可能に取付けられ、読取対
象物すなわち原稿Dを、原稿台に向けて1枚ずつ給送す
るとともに、原稿台に載置された原稿Dを原稿台に密着
させる原稿押さえとして機能する原稿自動給送装置10
0(以下、ADF100と称する)がセットされてい
る。
【0020】スキャナ部2は、その上部に、閉じた状態
にあるADF100に対向され、原稿Dがセットされる
透明なガラスからなる原稿台11を有している。原稿台
11の一端には、原稿台11上に載置される原稿の一端
を付き当てて原稿を所定位置に位置決めするための原稿
指示板(後述する)が設けられている。原稿台11の下
方には、原稿台11に載置された原稿Dを照明する露光
ランプ12、露光ランプ12からの光を原稿Dに集光さ
せるためのリフレクター14、および原稿Dからの反射
光を図中左方向に折曲げる第1ミラー16などが配設さ
れている。これらの露光ランプ12、リフレクター1
4、および第1ミラー16は、第1キャリッジ18に固
設され、図示しない歯付きベルト等を介して図示しない
パルスモータの駆動力が伝達され、原稿台11に沿って
平行に移動されるようになっている。
【0021】第1キャリッジ18に対して図中左側、す
なわち第1ミラー16により反射された反射光が案内さ
れる方向には、図示しない駆動機構たとえば歯付きベル
トならびにDCモータなどを介して原稿台11と平行に
移動可能に設けられた第2キャリッジ20が配設されて
いる。第2キャリッジ20には、第1ミラー16により
案内される原稿Dからの反射光を下方に折曲げる第2ミ
ラー22、および第2ミラー22からの反射光を図中右
方に折り曲げる第3ミラー24が互いに直角に配置され
ている。第2キャリッジ20は、第1キャリッジ18に
従動されるとともに、第1キャリッジ18に対して1/
2の速度で原稿台11に沿って平行に移動されるように
なっている。尚、第1および第2キャリッジ18、20
は、初期状態において、それぞれの移動経路の最も左側
のホーム位置(図1の左上部に示す)に配置されてい
る。
【0022】第2キャリッジ20を介して折返された光
の光軸を含む面内には、第2キャリッジ20からの反射
光を所定の倍率で結像させる結像レンズ26、及び、結
像レンズ26により集束性が与えられた反射光を受光し
て電気信号すなわち画像データに変換する変換手段およ
び画像読取手段としてのCCDイメージセンサ28(以
下、単にCCD28と称する)が配置されている。
【0023】しかして、露光ランプ12からの光をリフ
レクター14により原稿台11上の原稿Dに集光させる
と、原稿Dからの反射光が、第1ミラー16、第2ミラ
ー22、第3ミラー24、および結像レンズ26を介し
てCCD28に入射され、ここで電気信号に変換され
る。
【0024】一方、プリンタ部4は、複写装置1の略中
央に回転自在に配設された像担持体としての感光体ドラ
ム30を有している。感光体ドラム30の上方の所定位
置には、CCD28により変換された画像データに対応
したレーザービームを感光体ドラム30に照射して感光
体ドラム30畳に静電潜像を形成する画像形成手段とし
てのレーザー光学系ユニット32が配設されている。
【0025】レーザー光学系ユニット32は、図示しな
い半導体レーザーを備え、半導体レーザーからのレーザ
ービームの光路上には、レーザービームを反射するポリ
ゴンミラー34、ポリゴンミラー34で反射されたレー
ザービームを感光体ドラム30へ導くfθレンズ36、
37、および露光ミラー38が配設されている。
【0026】しかして、レーザー光学系ユニット32に
より感光体ドラム30の表面にレーザービームが照射さ
れると、原稿Dから読取った画像データに基づく静電潜
像が感光体ドラム30の表面上に形成されるようになっ
ている。
【0027】感光体ドラム30の周囲には、感光体ドラ
ム30の表面を所定の電位に帯電させる帯電チャージャ
42、上記レーザー光学系ユニット32により感光体ド
ラム30の表面に形成される静電潜像に現像剤としての
トナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像装置4
4、後述する給紙カセットから給紙された被画像形成媒
体すなわち記録用紙Pを感光体ドラム30との間で挟持
搬送するとともに、感光体ドラム30に形成されたトナ
ー像を記録用紙Pに転写させる転写ローラ46、転写さ
れずに感光体ドラム30の表面に残留したトナーを清掃
するクリーニング装置48、および感光体ドラム30の
表面に残った電荷を除電する除電装置49が、感光体ド
ラム30の回転方向に沿って順に配設されている。
【0028】感光体ドラム30の下方に位置される複写
装置1の底部には、500枚程度の記録用紙Pを収納可
能に形成された供給手段としての給紙カセット50が配
置されている。給紙カセット50の所定の位置には、記
録用紙Pを1枚づつ取り出すピックアップローラ52が
配置されている。
【0029】感光体ドラム30の右側の複写装置1の外
壁には、給紙カセット50とは独立に記録用紙Pを給送
可能な手差しフィーダ54が突設されている。手差しフ
ィーダ54と感光体ドラム30との間には、手差しフィ
ーダ54に挿入された記録用紙Pを取り込む手差し用ピ
ックアップローラ56、およびピックアップローラ56
により取り込まれた記録用紙Pを感光体ドラム30に向
けて搬送する搬送ローラ58が設けられている。
【0030】給紙カセット50、および手差しフィーダ
54と感光体ドラム30との間には、給紙カセット5
0、および手差しフィーダ54から感光体ドラム30に
向かって記録用紙Pを案内する搬送路60が形成されて
いる。この搬送路60は、さらに、感光体ドラム30と
転写ローラ46との間に規定される転写領域を経て、複
写装置1の外部まで延出されている。また、搬送路60
には、記録用紙Pを感光体ドラム30に向かって搬送す
るための図示しない複数の搬送ローラおよび搬送ガイド
が設けられている。
【0031】搬送路60の感光体ドラム30の近傍であ
って感光体ドラム30の上流側には、搬送路60を案内
された記録用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体ド
ラム30上のトナー像の先端と記録用紙Pの先端とを整
合させ、感光体ドラム30の外周面の移動速度と同じ速
度で記録用紙Pを、転写領域へ給紙するアライニングロ
ーラ62が配設されている。尚、搬送路60の下面側の
アライニングローラ62aは、上述した転写ローラ46
とともに搬送ユニット61に組込まれている。
【0032】転写領域を通過された記録用紙が進行する
方向には、トナー像が転写された記録用紙を加熱するこ
とによりトナー像を溶融させつつトナー像と記録用紙と
を加圧して記録用紙Pにトナー像を定着させる定着手段
としての定着装置70が設けられている。定着装置70
は、ローラ表面が互いに圧接された加熱ローラ72およ
び加圧ローラ74を有している。
【0033】なお、感光体ドラム30と転写ローラ46
との間の転写領域、および加熱ローラ72と加圧ローラ
74との間の定着領域を通る搬送路60は、記録用紙P
の搬送方向に向かって上方に傾斜されており、これによ
り限られたスペース内に後述する排紙部の領域を確保で
き、複写装置1の小型化が達成される。
【0034】定着装置70を介して搬送される記録用紙
Pが進行する方向には、定着装置70によりトナー像が
定着された記録用紙Pを排出する排出部80が設けられ
ている。排出部80は、複写装置1内に窪んだ複写装置
1の外壁により形成された凹所80aに設けられ、この
凹所80a内の所定位置に記録用紙Pをスタックする排
出トレイ82を備えている。
【0035】定着装置70と排出部80との間には、定
着装置70によりトナー像が定着された記録用紙Pを、
後述する用紙反転部90あるいは排出部80のいづれか
に選択的に案内するためのフラッパ75が配置されてい
る。フラッパ75は、定着装置70を通過された記録用
紙Pを排出部80に向けて推進する第1および第2の排
出ローラ81、83の間に配置されている。
【0036】用紙反転部90は、既に転写領域および定
着装置70を通過された記録用紙Pを一時的に集積する
一時集積部92、定着装置70を通過した記録用紙Pを
一時集積部92に向けて搬送する搬送ローラ91、定着
装置70を通過した記録用紙Pの表裏を反転して一時集
積部92に導く反転路94、反転路94を介して搬送さ
れる記録用紙Pを一時集積部92へ給紙するとともに一
時集積部92に集積された記録用紙Pを送り出す反転ロ
ーラ95、反転ローラ95を介して送り出された記録用
紙Pを再びアライニングローラ62に向けて案内する反
転搬送路96、及び、反転搬送路96により案内された
記録用紙Pをアライニングローラ62に向かって給紙す
る給紙ローラ98を有している。
【0037】しかして、給紙カセット50或いは手差し
フィーダ54から取出された記録用紙Pは、搬送路60
を介して転写領域に搬送され、ここで感光体ドラム30
に形成されたトナー像が記録用紙Pに転写される。トナ
ー像が転写された記録用紙Pは、定着装置70を通過さ
れてトナー像が定着され、その進行方向がフラッパ75
により選択的に切り換えられて排出部80或いは用紙反
転部90へ導かれる。用紙反転部90へ導かれた記録用
紙Pは、反転路94、一時集積部92、および反転搬送
路96を通して反転され、再びアライニングローラ62
を介して転写領域へ向けて搬送される。
【0038】ADF100は、カバー101を有し、カ
バー101の後端縁部が複写装置1の上面後端縁部に図
示しないヒンジ装置を介して取付けられており、必要に
応じてADF100全体を回動変位させることで、既に
説明したように、スキャナ部2の原稿台11に対して開
閉可能に形成されている。
【0039】カバー101の上面やや左方向部位には、
複数枚の原稿Dを保持する原稿給紙台102が設けられ
ている。原稿給紙台102の図中左方すなわちADF1
00の一端側には、原稿給紙台102にセットされた原
稿Dを順次一枚ずつ取出すとともに、図中左端側からス
キャナ部2の原稿台11の一端側に供給するためのピッ
クアップローラ103が配置されている。原稿給紙台1
02の所定の位置には、原稿給紙台102への原稿Dが
セットされたか否かを検知する原稿検知センサとしての
エンプテイセンサが配設されている。なお、原稿給紙台
102には、原稿台11に原稿Dがセットされた位置を
検知するための原稿幅検知センサが配置されてもよい。
【0040】ピックアップローラ103の原稿取出し方
向には、ピックアップローラ103により取り出された
原稿Dを原稿台11に向けて送出する給紙ローラ10
4、給紙ローラ104により給送された原稿Dの先端を
整位するアライニングローラ105が配置されている。
なお、アライニングローラ105と給紙ローラ104と
の間には、原稿Dのアライニングローラ105への到達
を検出するアライニングセンサが配置されている。
【0041】カバー101の内側であって、ADF10
0が閉じられた状態でスキャナ部2の原稿台11と対向
される位置には、原稿台11のほぼ全体を覆う大きさが
与えられ、ピックアップローラ103、給紙ローラ10
4およびアライニングローラ105を介して原稿給紙台
102から搬送された原稿Dを原稿台11の所定の位置
に搬送する搬送ベルト106が配置されている。搬送ベ
ルト106は、図中左右一対に配置されたベルトローラ
107に掛渡され、図示しないベルト駆動機構によっ
て、図中右側および図中左側の両方向に向けて走行され
る。
【0042】ADF100の右側部位には、搬送ベルト
106により図中左側から図中右側に移動される原稿D
をカバー101の外側に向けて送出する反転ローラ10
8、反転ローラ108に原稿Dを押し付けるピンチロー
ラ109、反転ローラ108とピンチローラ109によ
り搬送される原稿Dを、再び搬送ベルト106へ戻すか
所定の排出位置すなわちカバー101上に排出させるか
を切り換えるフラッパ110、フラッパ110が排出側
に切り換えられている場合に、反転ローラ108により
搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ111、及
び、反転ローラ108の近傍での原稿のジャムを検知す
るジャムセンサ112などが配置されている。
【0043】上記のように構成された複写装置1のスキ
ャナ部2において原稿の画像を読取る場合、原稿の一端
が原稿指示板に当接されて原稿が位置決めされて原稿台
11上に載置される。そして、露光ランプ12からの光
がリフレクター14により反射されて原稿が照明され、
原稿からの反射光が、第1ミラー16、第2ミラー2
2、第3ミラー24、および結像レンズ26等の光学系
を介してCCD28に入射される。
【0044】ところが、原稿指示板、第1乃至第3ミラ
ー16、22、24、および/或いはCCD28が正常
な配置角度から傾いて配置されていると、原稿からの反
射光がCCD28に対して傾いて入射され、原稿の画像
がCCD28上に忠実に再現されなくなる。このよう
に、原稿画像がCCD28上に忠実に再現されない場
合、記録媒体に形成した画像が傾いたり歪んだりする問
題が生じる。
【0045】このような問題は、原稿からCCD28に
向う光路上に配設された各光学部材の部品精度を高める
だけでは回避することが困難であるため、各光学部材、
即ち原稿指示板、第1乃至第3ミラー16、22、2
4、およびCCD28を所定位置に取付けた後、CCD
28の取付け角度を微調整し、CCD28の原稿に対す
る平行度、即ちCCD28の配置角度を予め調整してお
く必要がある。
【0046】ところで、原稿の画像を高い解像度で読取
るためには、原稿の画像をなるべく多くの部分に分割し
て読取ることが必要であり、CCD28の画素数もでき
るだけ多いものが要求される。また、装置の小型化の観
点から、1つ1つの画素はできるだけ小さくすることが
望ましい。このような要求から、CCD28は、1ライ
ン上にミクロンサイズの多数の画素を配列して構成され
たものが用いられる。ここでは、7μm×7μmの画素
サイズを有するCCD28を用いた。
【0047】また、上記CCD28を用いて、例えばA
3サイズ(297mm×420mm)の原稿を400d
piの解像度で読取るためには、結像レンズ26の倍率
を約1/9倍に設定する必要がある。つまり、400d
piの解像度を達成するためには、原稿画像を25.4
mm/400=0.0635mm(63.5μm)毎に
分割し、この分割した各画素をCCDの各画素(7μ
m)に対応させて結像させる必要がある。このため、結
像レンズ26の倍率は、7μm/63.5μm倍でなけ
ればならず、約1/9倍に設定される。
【0048】上記のようにミクロンオーダーの画素サイ
ズを有するCCD28の原稿に対する平行度を調整する
場合、各部材の部品精度および位置決め精度を考える
と、原稿とCCD28との間の平行度を完全に一致させ
ることは極めて困難である。従って、実際の装置では、
平行度のずれにある許容量を設定し、この許容量を超え
ない範囲でCCD28の平行度の調整を行っている。図
2は、CCD28の平行度のずれと原稿の傾き量との関
係を示したモデル図である。
【0049】例えば、CCD28の平行度のずれに対す
る許容量を0.25%に設定すると、A3サイズの原稿
では、297mm×0.25%=0.7425mm(約
0.74mm)のずれを許容できることになる。このず
れ量をCCD側のずれ量として置き換えると、0.74
/9=約0.08mmとなる。つまり、CCD28の平
行度のずれに対する許容量を0.25%に設定すると、
A3原稿の場合、CCD28は0.08mmの位置ずれ
を許容できることになる。
【0050】言い換えると、許容量を0.25%に設定
した場合、CCD28の平行度を少なくとも0.1mm
以内のずれに調整しなければならず、CCD28の傾き
を微調整する機構が必要となる。また、調整のし易さを
考えると、オペレーターによる操作量に対する機構部の
移動量を小さくした調整機構とすることが望ましい。
【0051】以下、CCD28について図3を用いて説
明し、CCD28の平行度を調整するための調整手段と
しての調整機構120について図4乃至図6を用いて説
明する。
【0052】図3(a)に示すように、この発明の第1
の実施の形態に係るCCD28は、複数のCCDセンサ
チップ28aをその長手方向に沿って整列配置した略矩
形のケーシング28bを有し、複数のCCDセンサチッ
プ28aの長手方向両端部に隣接した位置には、発光部
としてのLED29がそれぞれ配設されている。これら
のLED29は、CCD28の平行度を調整するための
基準となるため、高い真直性を保持して配置される必要
がある。そして、このように形成されたケーシング28
bは、CCDドライブ回路部121およびLED点灯回
路部122を備えた略矩形のCCDセンサPC板27
(図3b参照)上に取付けられる。
【0053】上記のように構成されたCCD28は、図
4に示すように、略矩形板状のブラケット124に取付
けられて所定位置、即ち結像レンズ26の焦点位置に位
置決めされて配設される。この場合、CCD28は、複
数のCCDセンサチップ28aの受光面が結像レンズ2
6側に対向し、複写装置1(図1参照)のフロント側か
らリア側に向けて水平方向に並ぶように配設される。
【0054】ブラケット124の両端部、即ち複写装置
1のフロント側の端部およびリア側の端部近くには、図
5に示すようなくさび形状部124aがそれぞれ形成さ
れている。各くさび形状部124aは、結像レンズ26
に向って(図中左方向に向って)下方に傾斜した傾斜部
125を有している。
【0055】各くさび形状部124aの下方には、傾斜
部125と供働してくさび形状部124aを鉛直上下方
向に移動させるための、調整部材126がそれぞれ設け
られている。各調整部材126は、傾斜部125と供働
する円弧状部126aをその先端に有し、ねじ127に
より傾斜部125の傾斜方向に沿って移動されるように
なっている。
【0056】例えば、ねじ127を図中矢印a方向に回
すと、調整部材126が図中矢印b方向に移動され、円
弧状部126aが傾斜部125に沿って移動され、くさ
び形状部124aが図中矢印c方向に上昇されるように
なっている。尚、くさび形状部124aの傾斜角度およ
び円弧状部126aの曲率は、調整部材126の移動量
に対してくさび形状部124aの移動量が小さくなるよ
うに設定されている。
【0057】また、各くさび形状部124aはブラケッ
ト124の両端部近くに配設されていることから、各く
さび形状部124aの内側に配設されたCCD28の両
端部の移動量はくさび形状部124aの移動量より小さ
くなる(図6参照)。
【0058】従って、調整部材126の移動量に対して
くさび形状部124aの移動量が小さくなるとともに、
くさび形状部124aの移動量に対してCCD28の端
部の移動量が小さくなることから、結果的にオペレータ
によるねじ127の回転量に対してCCD28の移動量
が小さくなる。例えば、この移動量の比は、ねじ127
を所定方向に1回転すると、円弧状部126aが0.5
mm移動され、くさび形状部124aが0.2mm移動
され、CCD28の端部が0.13mm移動されるよう
に設定されている。
【0059】上記のように構成された調整機構120に
よりCCD28の原稿に対する平行度を調整する場合、
CCD28は図4に示すように移動される。例えば、複
写装置1のフロント側のねじ127を図中矢印a方向に
回転すると、ブラケット124のフロント側の端部が図
中矢印A方向に揺動されるようになっている。つまり、
フロント側のねじ127およびリア側のねじ127を正
逆両方向に回転することにより、ブラケット124のフ
ロント側の端部およびリア側の端部が上下移動され、C
CD28の平行度が調整できるようになっている。
【0060】次に、上記調整機構120によりCCD2
8の平行度を調整する際に、CCD28が原稿に対して
平行に配置されているか否かを確認するための構成につ
いて説明する。
【0061】図7は、スキャナ部2の原稿台11を示し
ている。原稿台11の一端側には、原稿台11上に載置
する原稿の一端を付き当てて原稿を位置決めする原稿指
示板11aが設けられている。原稿台11は、A3原稿
(最大サイズの原稿)を載置する297mm幅の領域を
有し、この領域より僅かに大きい領域として、CCD2
8による読取が可能な318mm幅の領域を有してい
る。そして、この318mm幅の領域の外側(CCD2
8による読取可能領域の外側)であって原稿指示板11
aに隣接した位置にCCD28の平行度を確認するため
の投影部としてのマーキング131がそれぞれ形成され
ている。
【0062】CCD28による読取が可能な領域の両側
に設けられた各マーキング131は、複数の光学系が搭
載された第1および第2キャリッジ18、20が上述し
たホーム位置に配置され、且つCCD28が高精度に平
行に配置された状態で、CCD28に設けられた各LE
D29からの光がそれぞれ投影される位置に設けられて
いる。また、原稿台11の各マーキング131が形成さ
れた位置は、投影される光を拡散させて表示できるよう
にすりガラスが設けられている。
【0063】しかして、CCD28に設けられたLED
29からの光は、図8に示すように、結像レンズ26を
介して原稿台11上に形成された各マーキング131に
拡大投影される。つまり、マーキング131に投影され
たLED29の像によりCCD28の平行状態を原稿側
で確認できるようになっている。そして、この拡大投影
されたLED29の像をマーキング131に合わせ込む
ように上記調整機構120によりCCD28を移動さ
せ、CCD28の平行度を調整する。これにより、CC
D28を僅かに移動させるだけでCCD28の平行度を
簡単且つ確実に調整できる。また、原稿台11側に設け
られたマーキング131にLED29の光を拡大投影さ
せるため、CCD28の僅かな傾き(ずれ)を確認で
き、CCD28の平行度を高精度に調整できる。
【0064】例えば、LED29の径が2.0mmであ
る場合、1/9倍の結像レンズ26を介して投影される
LED29の像は、マーキング131上で9倍となる。
つまり、マーキング131に投影されるLED29の像
の径は、2.0×9=18.0mmとなる。
【0065】ここで、CCD28の平行度に対するずれ
の許容量を0.25%に設定した場合を考えると(A3
原稿の場合)0.08mmのCCD28の傾きを許容で
きるが、調整精度等を考慮すると、CCD28の傾きを
0.03mm程度に押さえることが望ましい。このよう
に、CCD28の傾きを0.03mmに押さえるために
は、マーキング131に投影されるLED29の像のず
れを0.03×9=0.27mm程度に押さえれば良
い。
【0066】従って、図9に示すように、マーキング1
31の領域を2重にして、内側の領域の幅をLED29
の像の径(18.0mm)と同じに設定し、外側の領域
の幅をずれを考慮した大きさ(18.27mm)に設定
し、LED29の像が少なくとも外側の領域内に投影さ
れた場合(図9aの場合)に、CCD28の平行度が適
切に調整されたことを判断し、外側の領域から外れた場
合(図9bの場合)にCCD28の平行度が適切に調整
されていないことを判断するようにした。
【0067】次に、この発明の他の実施の形態に係るC
CDについて図10および図11を用いて説明する。
尚、これらのCCDの基本的な構成は、上述した第1の
実施の形態に係るCCD28と同一であるため、ここで
は異なる構成にのみ異なる符号を付して詳細に説明す
る。
【0068】図10に示すように、この発明の第2の実
施の形態に係るCCD140は、ケーシング28bの前
面にカバー142を備えている。カバー142には、ケ
ーシング28bの長手方向に沿って整列されたCCDセ
ンサチップ28aを露出する長孔142a、および長孔
142aの両端部に隣接して形成されたLED29を露
出するための一対の孔142bが形成されている。
【0069】LED29を露出するための孔142bの
径は、LED29の径より小さい範囲で選択され、原稿
台11上のマーキング131に投影されるLED29の
像の径を調整する。これにより、LED29の大きさに
起因したLED29の像の大きさの制約がなくなりマー
キング131に投影される像の大きさを所望の大きさに
調整できる。
【0070】また、LED29を露出する孔142bを
カバー142上に高精度に位置決めして形成すれば、L
ED29を高精度に位置決めして配置する必要がなくな
り、発光部の真直性をより高精度に保持できる。
【0071】図11に示すように、この発明の第3の実
施の形態に係るCCD150は、CCDセンサPC板2
7上に1つの発光部152を備え、この発光部52から
の光を2本の光ファイバーケーブル154を介してCC
Dセンサチップ28bの両端部にそれぞれ設けられた発
光領域に導いている。CCDセンサチップ28bの両端
には、ケーシング28bを貫通した孔29´(発光領
域)が形成され、ケーシング28bの裏側から光が導か
れるようになっている。これにより、孔29´が発光部
として作用する。
【0072】このように、発光部としてケーシング28
bを貫通した孔29´を形成することにより、上述した
第2の実施の形態と同様に、マーキング131に投影さ
れる像の大きさを所望の大きさに調整できるとともに、
発光部の真直性をより高精度に保持できる。
【0073】尚、上述した第1乃至第3の実施の形態に
係るCCD28、140、150においては、発光部と
してLED29、或いは孔29´を設けたが、これらの
発光部の代わりに白色系のペイントを複数のCCDセン
サチップの両側に塗布し、このペイントを原稿側で確認
するようにしても良い。この場合、原稿台11にマーキ
ング131を形成した部分をすりガラスにする必要はな
く、より簡単な構成で上述した第1乃至第3の実施の形
態と同様の効果を得ることができる。
【0074】また、製造上の制約やコスト上の問題によ
り、原稿台11上へのマーキングが不可能である場合に
は、原稿の端部を付き当てて整位する原稿指示板11a
にマーキング部分を形成し、或いはスキャナ部上面を覆
うカバーの一部を切り欠いておくことにより対応でき
る。この場合においても、各マーキング部分には光を拡
散させるすりガラスを設けることが望ましい。
【0075】次に、上述した第1乃至第3の実施の形態
において原稿台11上に形成したマーキング131の代
わりにスキャナ部2の第1キャリッジ18にマーキング
を形成した例について説明する。
【0076】図12に示すように、第1キャリッジ18
´は、原稿台11上に載置された原稿を照明する露光ラ
ンプ12、露光ランプ12の光を原稿に集光させるリフ
レクター14、および原稿からの反射光を折り曲げる第
1ミラー16をそれぞれ所定位置に位置決めして配設し
たケーシング160を備えている。ケーシング160
は、露光ランプ12による照明領域から外れた露光ラン
プ12の外側の所定位置に、LED29の像を合わせ込
むマーキング161をそれぞれ形成している。
【0077】各マーキング161は、CCD28(14
0、150)に設けられた発光部(ペイント)からの光
が通過される位置に形成されており、第1キャリッジ1
8´のケーシング160の上端の一部を略水平方向内側
に折り曲げた矩形部分を貫通した矩形孔として形成され
ている。従って、第1キャリッジ18´が原稿台11に
沿って移動されて原稿台11の下方のいずれの位置に配
置されていても、原稿台11の上方からマーキング16
1をオペレータにより確認できるようになっている。
【0078】上述した第1乃至第3の実施の形態のCC
D28、140、150のように、CCDセンサチップ
28aの両側に発光部を設けた場合には、マーキング1
61の矩形孔にすりガラスを設け、或いはマーキング1
61が移動する経路の上方の原稿台11の読取不能領域
にすりガラスを設ける。一方、発光部の代わりに上述し
たペイントを設ける場合には、マーキング161部分に
すりガラスを設ける必要はない。
【0079】以上のように、第1キャリッジ18´にマ
ーキング161を設けることにより、上述した第1乃至
第3の実施の形態のように、第1キャリッジをホーム位
置に移動した状態でCCD28(140、150)の平
行度を調整する必要がなく、第1キャリッジ18´がど
こにあってもCCDの平行度を調整できる。尚、この発
明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、
この発明の範囲内で種々変形可能である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像読
取装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、簡単な構成によりCCDの平行度を高精度且つ容易
に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の画像形成装置を示す概略
図。
【図2】図2は、図1の画像形成装置に組込まれたCC
Dの平行度のずれと原稿の傾き量との関係を示した図。
【図3】図3(a)は、図1の画像形成装置に組込まれ
た第1の実施の形態に係るCCDを示す斜視図、図3
(b)は、図3(a)の正面図。
【図4】図4は、図3のCCDの平行度を調整する調整
機構を示す概略図。
【図5】図5は、図4の調整機構の要部の動作を説明す
るための動作説明図。
【図6】図6は、図3のCCDのブラケットの移動量に
対するCCDセンサチップの移動量の比を説明するため
の図。
【図7】図7は、図1の画像形成装置の原稿台およびそ
の周辺部材を示す平面図。
【図8】図8は、図3のCCDに設けられたLEDから
の光を図7の原稿台に設けられたマーキングに投影した
状態を概略的に示した図。
【図9】図9は、図8のマーキングに投影されたLED
の像を示す図。
【図10】図10は、この発明の第2の実施の形態に係
るCCDを示す斜視図。
【図11】図11は、この発明の第3の実施の形態に係
るCCDを示す斜視図。
【図12】図12は、図1の画像形成装置に組込まれた
第1キャリッジにマーキングを形成した例を示す図。
【符号の説明】
1…複写装置、 2…スキャナ部、 11…原稿台、 12…露光ランプ、 18…第1キャリッジ、 20…第2キャリッジ、 26…結像レンズ、 28…CCD、 29…LED、 120…調整機構、 131、161…マーキング。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明手段と、 上記原稿からの反射光を受光する受光部を有し、この受
    光部により受光した反射光に基づいて上記原稿の画像を
    読取る画像読取手段と、 上記原稿からの反射光を上記受光部へ導く光学手段と、 上記受光部と一体に設けられた表示部と、 上記受光部から上記光学手段にて逆に案内される上記表
    示部の像を投影する投影部と、 上記投影部における上記表示部の像が所定位置に投影さ
    れるように上記受光部を移動し、上記原稿に対する上記
    受光部の配置位置を適切な位置に調整する調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿を照明する照明手段と、 上記原稿からの反射光を伝達する複数の光学部材と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光を受光する
    受光部を有し、この受光部により受光した反射光に基づ
    いて上記原稿の画像を読取る画像読取手段と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光を上記受光
    部へ集光させる集光手段と、 上記受光部に隣接して上記受光部と一体に設けられた表
    示部と、 上記表示部に対して上記集光手段を介して対向して配置
    され、上記受光部が上記原稿に対して適切な位置に配置
    された状態で、上記集光手段を介して拡大される上記表
    示部の像が合わせ込められる領域を有する投影部と、 上記集光手段を介して拡大される上記表示部の像が上記
    投影部の上記領域内に投影されるように上記受光部を移
    動し、上記原稿に対する上記受光部の平行度を調整する
    調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿を載置する原稿台と、 上記原稿台上に載置された原稿を照明する照明手段と、 上記原稿からの反射光を伝達する複数の光学部材と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光の光軸と直
    交する面内に複数の受光素子を整列配置した受光部を有
    し、上記受光部により受光した反射光に基づいて上記原
    稿の画像を読取る画像読取手段と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光を上記受光
    部へ結像させる結像レンズと、 上記複数の受光素子に隣接して上記面内に設けられた表
    示部と、 上記原稿台上に配置され、上記受光部が上記原稿に対し
    て適切な位置に配置された状態で、上記結像レンズを介
    して拡大されて上記複数の光学部材により伝達される上
    記表示部の像が合わせ込められるマーキングと、 上記表示部の像が上記マーキング内に投影されるように
    上記受光部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平
    行度を調整する調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 上記表示部は、上記整列配置された複数
    の受光素子の両側に隣接配置された一対の発光部から成
    り、上記マーキングは、上記原稿台の読取可能領域の外
    側に設けられたすりガラス上に上記一対の発光部に対応
    してそれぞれ形成されることを特徴とする請求項3に記
    載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 上記表示部は、上記整列配置された複数
    の受光素子の両側に隣接配置された一対のペイント部か
    ら成り、上記マーキングは、上記原稿台の読取可能領域
    の外側に上記一対のペイント部に対応してそれぞれ形成
    されることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 原稿を載置する原稿台と、 上記原稿台上に載置された原稿を照明する照明手段と、 上記原稿からの反射光を伝達する複数の光学部材と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光の光軸と直
    交する面内に複数の受光素子を整列配置した受光部を有
    し、上記受光部により受光した反射光に基づいて上記原
    稿の画像を読取る画像読取手段と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光を上記受光
    部へ結像させる結像レンズと、 上記整列配置された複数の受光素子の両側に隣接して上
    記面内に設けられた一対の発光部、および上記各発光部
    の発光領域を規定する所定の径を有する孔を形成したカ
    バーを有する表示部と、 上記原稿台上に配置され、上記受光部が上記原稿に対し
    て適切な位置に配置された状態で、上記結像レンズを介
    して拡大されて上記複数の光学部材により伝達される上
    記表示部の像が合わせ込められるマーキングと、 上記表示部の像が上記マーキング内に投影されるように
    上記受光部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平
    行度を調整する調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 原稿を載置する原稿台と、 上記原稿台上に載置された原稿を照明する照明手段と、 上記原稿からの反射光を伝達する複数の光学部材と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光の光軸と直
    交する面内に複数の受光素子を整列配置した受光部を有
    し、上記受光部により受光した反射光に基づいて上記原
    稿の画像を読取る画像読取手段と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光を上記受光
    部へ結像させる結像レンズと、 上記整列配置された複数の受光素子の両側に隣接して上
    記面内に設けられ、それぞれ所定の径を有する一対の発
    光領域、発光部、および上記発光部からの光を上記一対
    の発光領域へそれぞれ導く光ファイバを有する表示部
    と、 上記原稿台上に配置され、上記受光部が上記原稿に対し
    て適切な位置に配置された状態で、上記結像レンズを介
    して拡大されて上記複数の光学部材により伝達される上
    記表示部の像が合わせ込められるマーキングと、 上記表示部の像が上記マーキング内に投影されるように
    上記受光部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平
    行度を調整する調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 原稿を載置する原稿台と、 上記原稿台上に載置された原稿を照明する照明手段を上
    記原稿台に沿って移動可能に搭載したキャリッジと、 上記原稿からの反射光を伝達する複数の光学部材と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光の光軸と直
    交する面内に複数の受光素子を整列配置した受光部を有
    し、上記受光部により受光した反射光に基づいて上記原
    稿の画像を読取る画像読取手段と、 上記複数の光学部材により伝達される反射光を上記受光
    部へ結像させる結像レンズと、 上記複数の受光素子に隣接して上記面内に設けられた表
    示部と、 上記キャリッジに設けられ、上記受光部が上記原稿に対
    して適切な位置に配置された状態で、上記結像レンズを
    介して拡大されて上記複数の光学部材により伝達される
    上記表示部の像が合わせ込められるマーキングと、 上記表示部の像が上記マーキング内に投影されるように
    上記受光部を移動し、上記原稿に対する上記受光部の平
    行度を調整する調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 原稿を照明する照明手段と、 上記原稿からの反射光を受光する受光部を有し、この受
    光部により受光した反射光を画像データに変換する変換
    手段と、 上記原稿からの反射光を上記受光部へ集光させる集光手
    段と、 上記受光部と一体に設けられた表示部と、 上記集光手段を介して拡大される上記表示部の像を投影
    する投影部と、 上記投影部における上記表示部の像が所定位置に投影さ
    れるように上記受光部を移動し、上記原稿に対する上記
    受光部の配置位置を適切な位置に調整する調整手段と、 上記変換手段にて変換された画像データに基づいて被画
    像形成媒体上に画像を形成する画像形成手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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