JPH1064166A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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Publication number
JPH1064166A
JPH1064166A JP8215637A JP21563796A JPH1064166A JP H1064166 A JPH1064166 A JP H1064166A JP 8215637 A JP8215637 A JP 8215637A JP 21563796 A JP21563796 A JP 21563796A JP H1064166 A JPH1064166 A JP H1064166A
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JP
Japan
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state
lens
switching
disk
reproducing apparatus
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JP8215637A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakane
博 中根
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源オン時や、リセット解除時に、直前のディ
スク種別の検出結果等を有効に利用でき、次の再生処理
に移行するのに迅速に移行できるようにする。 【解決手段】ピックアップ部のレンズ切換え部21b
は、2以上の種類の異なるのディスクに対応して光学系
を切換える。このピックアップぶで検出された光電変換
出力は復調器23、24に入力されていずれか一方の復
調出力が切換え器25を介して取り出される。状態検出
器34はレンズ切換え部21bの機械的なレンズ設定状
態を検出してシステム制御部32に与えている。よっ
て、システム制御部32は、電源遮断回復時や、リセッ
ト時に、直前のディスク種別の検出結果を利用し、復調
器の設定を行い適格な再生処理に迅速に移行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク再生装
置に関するもので、特に最近のように複数の種類の異な
る光ディスクが出回るようになる状況においても、これ
らディスクに最適な再生特性を設定できるようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクとして、音楽専用のコ
ンパクトディスク(CD)、映像信号を等をデジタル化
して記録したレーザーディスク(LD)が開発されてい
る。また、近年ではコンピュータの外部記憶媒体として
CD−ROMが大量に使用されている。このCD−RO
Mの記録情報を読み取るためにはCD−ROMドライブ
が使用される。CD−ROMとホストコンピュータは、
インターフェースを介してデータのやり取りを行ってい
る。このインターフェースとしては、SCSIやATA
PIと呼ばれるものが一般に使用されている。
【0003】一方、上記のCDやCD−ROMに比べて
約7倍の容量を持つDVD−ROMが提案されている。
またこのディスクは、上記CDと同じ半径(120m
m)のディスクであるが動画映像データ、音声データ、
副映像データ(例えば字幕のデータ)を圧縮して高密度
で記録し、しかも、音声や字幕に付いては、言語の異な
るものを複数種記録しておき、再生時には、希望の言語
の音声、希望の言語の字幕を自由に選択して再生できる
システムが開発されている。この種の光ディスクをDV
D(デジタルバーサタイルディスク)と仮に称すること
にする。
【0004】このDVD−ROMの記録情報を読み取る
には、DVD−ROMドライブが用いられることにな
る。DVD−ROMは、記録容量を上げるために物理フ
ォーマットがCD−ROMとは異なっている。
【0005】主な相違点は、基板の厚みがCDでは1.
2mm、DVDでは0.6mm、トラックピッチがCD
では1.6ミクロン、DVDでは0.74ミクロンであ
り、最も大きな相違点では信号の変調及び訂正フォーマ
ットが異なっていることである。
【0006】このような光ディスクを再生する再生装置
は、上記ディスクを回転制御する回転サーボユニット
や、ディスクの記録面にレーザビームを照射して反射し
てくる光を検出することにより記録されている変調信号
を読取る光ピックアップ装置を有する。光ピックアップ
装置から出力された変調信号は、波形等化回路に入力さ
れて波形等化される。次に波形等化された信号が復調回
路に導かれる。さらに上記のピックアップ装置に関して
は、フォーカスサーボ系、トラッキングサーボ系が設け
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ディスクの再
生装置は、上記した光ディスクに対応した再生装置が独
自に開発されていたために、復調回路や光学系は、それ
ぞれの装置において固定の特性である。これは、(A) 光
ディスクとこれを再生する再生装置が1対1で対応関係
にあることを前提としているからである。また、(B) 光
ディスクに記録されている変調信号のビットクロックが
規格に合致した理想的なものであり、また再生装置もそ
の光ディスクの規格に合致した再生を行うことを前提と
しているからである。
【0008】しかしながら、上記したように種類の異な
る光ディスクが存在する場合、ユーザからは、1台で各
種のディスクを再生することが可能な再生装置が希望さ
れる。そこで各種のディスクを再生可能な再生装置を実
現しようとすると、現在搭載されている光ディスクがど
のようなタイプのものであるかを判定し、そのディスク
タイプに応じて信号処理特性(復調回路)を切換える必
要があり、また、サーボ系や光学系においてもそのディ
スクタイプに適応した特性に切換える必要が生じる。
【0009】このように種類の異なる複数のディスクを
適応的に再生できるディスク再生装置を考えた場合、従
来のディスク再生装置に対して、「ディスクのタイプの
検出機能」、タイプの検出の後の「再生特性の切換え機
能」という新たな機能が必要となってくる。
【0010】そこでこの発明では、上記の「ディスクの
タイプの検出機能」、「再生特性の切換え機能」による
処理が実現された後、さらに電源の遮断があった場合
や、装置にリセットが行われた場合の対策について考慮
し、上記の検出機能、切換え機能の処理結果を有効に利
用できるディスク再生装置を提供することを目的とする
ものである。
【0011】さらにこの発明は、先に使用した状態が機
械的に保持されている部材を有効に活用して、安価に状
態記憶手段を構成したディスク再生装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、2以上の種類の異なるフォーマットの
ディスクを交換して装填可能なディスク装填部と、前記
ディスク装填部に装填されたディスクに記録されている
記録信号を読みとる読取り手段と、前記各フォーマット
のそれぞれに対応して設けられており、前記読取り手段
からの信号を復調する復調手段と、前記ディスク装填部
に装填されて再生中の前記ディスクのフォーマットに関
する情報を保存する記憶手段と、電源の回復または装置
のリセットの解除が行われたときに、前記記憶手段に保
持されている前記フォーマットに関する情報を用いて、
少なくとも前記復調手段による復調処理状態を前記フォ
ーマットに対応するように設定して装置の再生動作を得
るための再生状態再現手段とを備えるものである。
【0013】またこの発明では、前記読取り手段は、前
記フォーマットに対応する2以上の開口率(NA)の異
なる光学系を有し、前記記憶手段は、前記再生中におけ
る前記光学系の選択状態を記憶しており、前記再生状態
再現手段は、前記電源の回復または装置のリセットの解
除が行われたときに、前記記憶手段の記憶情報を用いて
前記再生中における前記光学系の選択状態も再現するも
のである。
【0014】さらにこの発明は、前記2以上の開口率
(NA)の異なる光学系は、2以上のレンズを機械的に
切り換える方式である。またこの発明では、前記2以上
の開口率(NA)の異なる光学系は、2以上の絞りを切
り換える方式でもよい。
【0015】またこの発明では、前記2以上の開口率
(NA)の異なる光学系は、2以上のレンズの位置を機
械的に切り換える方式であり、この光学系の前記2以上
のレンズの位置を検出するレンズ位置検出手段がさらに
設けられており、前記記憶手段は、前記再生中における
前記光学系の状態情報として、前記レンズの機械的位置
を記憶情報としており、前記レンズ位置検出手段が記憶
情報読み出し手段として機能する。
【0016】さらにまたこの発明では、前記2以上の開
口率(NA)の異なる光学系は、レンズの絞り機構を機
械的に切り換える方式であり、前記絞り機構の状態を検
出する検出手段がさらに設けられており、前記記憶手段
は、前記再生中における前記光学系の状態情報として、
前記絞り機構の機械的状態を記憶情報としており、前記
検出手段が記憶情報読み出し手段であってもよい。
【0017】またこの発明では、前記読取り手段は、前
記ディスクの情報を読取るためのレーザ発光手段と、開
口率(NA)の異なる2以上のレンズを前記レーザ発光
手段の照射ビームの経路に選択的に切り換えて配置し、
前記照射ビームの強度を変更することができるレンズ切
換え手段と、レンズ切換え手段の切換え状態により前記
照射ビームの一部を方向変換する方向変換手段と、前記
方向変換手段からの前記照射ビームの一部の有無を検出
情報とする光検出手段とを有し、前記記憶手段は、前記
レンズ切換え手段の切換え状態に応じて移動する前記方
向変換手段が前記照射ビームの一部を方向変換する動作
自体を記憶情報としている。
【0018】この発明では、前記照射ビームの一部は、
前記ディスクのトラック方向に約垂直な方向のビームで
ある。またこの発明では、前記照射ビームの一部は、前
記開口率(NA)の小さいレンズが選択されているとき
のビームである。
【0019】この発明においては、前記読取り手段は、
前記ディスクの情報を読取るためのレーザ発光手段と、
開口率(NA)の異なる2以上のレンズを前記レーザ発
光手段の照射ビームの経路に選択的に切り換えて配置す
ることができるアクチュエータと、前記アクチュエータ
の移動位置を電気磁気力により切り換えることができる
切り換え手段と、磁気強度検出手段と、切り換え手段の
レンズ切り換えにより、前記アクチュエータの位置が切
り替わることに応動して、前記磁気強度検出手段に作用
する磁気強度を変化させる強度変更手段とを具備し、前
記再生中における前記磁気強度検出手段の検出信号を、
レンズ切り換え状態の判定信号とする。またこの発明で
は、フォーマットの異なる複数のディスクはその交換を
検出可能な自動交換機構により交換されるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1には、この発明が適用された
装置の代表例としてDVD−ROMドライブを示した。
この発明に関連する部分を取り出して示している。
【0021】光ディスク11は、ディスクモータ12に
より回転制御される。21は光ピックアップ装置であ
り、フィードモータ(図示せず)によりディスクの半径
方向へ移動制御される。光ピックアップ装置21は、レ
ーザ発光器21a(レーザ波長は650nm、または6
35nm)を有する。レーザ発光器21aは、レーザ光
を照射し、照射光は対物レンズを介して光ディスク11
の情報トラックにビームスポットを形成する。このビー
ムスポットの反射光は、ハーフミラーによりガイドされ
光検出器22に導かれる。光検出器22の光電変換出力
である高周波信号は、復調器23と復調器24に供給さ
れる。これらの復調器23、24には、波形等化器、デ
ータスライサ、データ抽出部、復調部、エラー訂正部、
同期信号を分離するシンクセパレータ等が含まれる。
【0022】上記の復調器23は、DVDフォーマット
に対応した復調器であり、24はCDフォーマットに対
応した復調器である。復調器23、24の復調出力は、
いずれか一方が切換え器25で選択されてホストインタ
ーフェース26に供給されている。このホストインター
フェース26は、ホストコンピュータと接続されてお
り、ホストコンピュータにデータを送出したり、またホ
ストコンピュータからのコマンドを受けとることができ
る。ホストコンピュータは、データの要、不要に応じ
て、DVDドライブに対して、リセット命令を与えた
り、リセット解除命令を頻繁に与えたりすることができ
る。
【0023】リセット命令が到来すると、この命令はシ
ステムリセット発生器31に供給される。システムリセ
ット発生器31は、リセット命令に応答して、各部のリ
セット信号を出力するとともに、DVDドライブ全体を
制御するシステム制御部32にもリセット信号を供給す
る。
【0024】システム制御部32は、リセット信号が入
力されると状態情報メモリのデータを用いて、各部の特
性や選択等の状態を設定する。例えば、駆動回路33を
介して、ピックアップ装置21におけるレンズ切換え部
21bを制御し、ディスクが交換されていない限り、リ
セット前に再生されていたときの使用状態と同じ状態に
設定する。
【0025】レンズの切換えとは、開口数(NA)の切
換えを行う、つまり光学系切換えのことであり、後で説
明することにする。DVD−ROMドライブでは、DV
DとCDとのいずれのディスクも再生できなくてはなら
ない。このためには、トラックピッチの大きさに対応す
るように光学系としては例えばNA=0.6(DV
D)、NA=0.38(CD)の切換えが必要である。
【0026】光学系の切換え機構としては、2つのレン
ズを用意して、いずれか一方がレーザビームの経路に位
置するように機械的に切換える方式、または、レンズは
固定であるが、その絞り開口をシャッター板により機械
的に切換える方法がある。
【0027】この光学系のNAの選択状態は、状態検出
器34により検出されており、その状態検出信号がシス
テム制御部32に与えられている。またシステム制御部
32は、切換え器25を制御して、DVD用の復調器2
3の出力、CD用の復調器24の出力のいずれか一方を
選択させることができる。
【0028】図2(A)には、上記したレンズ切換え部
21bの具体的構成例を示し、また図2(B)にはレン
ズホルダの外観を示している。レンズ切換え部21b
は、後でも説明するが、このシステムでは、状態記憶手
段としての機能も備えるように配慮されている。
【0029】有底円筒状のレンズホルダ支持体74の内
部には、レンズホルダ75がほぼ同軸的に回転自在に、
また浮上自在に配置されている。レンズホルダ支持体7
4の底部には、レーザビームを通過させるための開口部
76が開設されている。レンズホルダ支持体75の底部
中心には、軸77が設けされており、この軸77に、ほ
ぼ円筒形のレンズホルダ75が軸支されている。
【0030】レンズホルダ75は、その上面に開口率
(NA)の異なる対物レンズ78、79が設けられてい
る。この対物レンズ78、79の中心は、軸77を中心
にして例えば90度異なる位置に選定されている。
【0031】次にレンズホルダ支持体74の筒内部に
は、対向する位置に永久磁石81、82が配設されてい
る。またこの永久磁石81、82を結ぶ線と中心軸77
上で、90度で交差する線上には永久磁石83、84が
設けられている。そしてこれらの永久磁石81〜84に
対向するコイル91〜94がレンズホルダ75の側面に
設けられている。
【0032】図3には、上記の永久磁石81〜84とコ
イル91〜94の関係を示している。今、レンズホルダ
の回転位置により、図3に示すように永久磁石81〜8
4に対してコイル91〜94が対向しているものとす
る。また、永久磁石81、82の磁極は、図のように回
転方向にNSが配置され、永久磁石83、84の磁極
は、図のように軸方向にNSが配置される。さらに、各
コイル91〜94の巻回形状は、永久磁石の外形と同様
な矩形状であるものとする。そしてコイル91、92が
電気的に直列となり、コイル93、94が電気的に直列
に接続されているものとする。
【0033】今、レンズ切換えが行われるときは、次の
ような制御が実行される。即ち、図3(A)のような状
態で、図3(B)の時点t1において、矢印P0で示す
ように正方向の電流がコイル91、92に供給される
と、その電磁界と磁石の磁界の相互作用により、コイル
91、92には回転方向の力FRが発生し、レンズホル
ダを回転させる力となる(時点t1〜t2)。レンズホ
ルダが回転を始めて、コイル91、92のコイル部分9
1b、92bが永久磁石81、82のS極に対向する時
点t2で、コイルに逆方向の電流を流すと、今度は、こ
のコイル81、82をそれぞれ永久磁石81、82から
退ける力FRが発生し、コイル91、92が図示のコイ
ル93、94の位置に移動する。またコイル93、94
は、図のコイル92、91の位置へ移動することにな
る。もとの状態に戻すときは、今度は、コイル93、9
4に対して先とは逆の電流を供給することにより、図の
状態に戻る。つまりモータの原理を利用している。
【0034】さらに上記の永久磁石81〜84とコイル
91〜94の関係は、フォーカス制御駆動機構、トラッ
キング制御駆動機構を兼ねている。今、図3(A)の状
態で配置されているものとする。
【0035】先に説明したように、図の状態でコイル9
1、92に電流を供給すると、レンズホルダ75に対し
て回転方向の起動力を与えることができる。ここで微少
に制御すると、使用中の対物レンズ78又は79を回転
方向(図示矢印X1−X2)方向へ微動制御することが
できる。このことはトラッキング制御を得ることであ
る。
【0036】次に、図の状態でコイル93、94に微少
電流を供給すると、永久磁石83、84の磁極の方向に
より、レンズホルダ75を上下方向、つまりレンズの軸
方向(図示矢印Z1、Z2)方向へ移動制御できる。し
たがって、図の状態(例えばレンズ79が使用されてい
る状態)では、コイル91、92にトラッキング制御信
号を供給し、コイル93、94にフォーカス制御信号が
供給される。
【0037】レンズが切換えられた場合(レンズ78が
使用されている状態)では、今度は、コイル91、92
にフォーカス制御信号を供給し、コイル93、94にト
ラッキング制御信号が供給される。
【0038】フォーカス制御信号とトラッキング制御信
号の平均値を見ると、通常はフォーカス制御信号の方が
電流値が大きい。上記のレンズ切換え部21bには、さ
らに、対物レンズ78(開口数が大でありDVD用)
の、対物レンズ79(開口数が小でありCD用)のうち
いずれが使用状態にあるかを検出できるよう、使用レン
ズ検出手段が設けられている。
【0039】図4はその検出手段の例を示している。図
4(A)は、対物レンズ79の使用状態に切換えられた
場合を示し、図4(B)は、対物レンズ78の使用状態
に切換えられた場合を示している。レンズホルダ75の
一部には、対物レンズ79の使用状態のときに、外周側
のレーザ光の一部を約90度方向に反射する反射部材1
00が設けられている。この反射部材100で反射され
たレーザ光は、例えばレンズホルダ支持体74に設けら
れた状態検出器34により検出される。しかし、対物レ
ンズ78の使用状態のときは、そのレンズ周囲にレーザ
光の一部を反射する反射部材100は存在しないので、
状態検出器34は、光を感知しない。状態検出器34の
検出出力は、図1に示したようにシステム制御部32に
供給されている。
【0040】これにより、システム制御部32では、状
態検出器34の出力を判定すれば、現在いずれの対物レ
ンズが使用状態にあるかを把握することができる。上記
の如く構成されるシステムにおいて、順を追って動作を
説明する。
【0041】(対物レンズの状態確認動作)今、光学系
の対物レンズとしてはCD用の対物レンズがたまた設定
されているものとする。ここで、ユーザが自動ディスク
装填機構を介してDVDディスクを装填するものとす
る。自動ディスク装填機構にはその動作状態を示す電気
的な検出器が設けられており、この検出器の情報もシス
テム制御部32に供給されるものとする。
【0042】システム制御部32はディスクが装填され
たことを検出する。すると、システム制御部32は、ピ
ックアップ駆動モータ(図示せず)を所定の位置へ移動
させて、レーザ点灯制御信号aによりレーザ発光器21
aを点灯する。レーザ光は、過去に設定されているCD
用の対物レンズで所定の光束になり、ディスク11に照
射される。
【0043】CD用の対物レンズ79が設定されている
ときは、図4で説明したように、状態記憶手段として機
能する反射部材100によりレーザ光の一部が約90度
方向に反射されて、状態検出器34により検出される。
これにより、状態検出器34からはCD用の対物レンズ
79が使用状態にあることを示す信号bが得られること
になる。使用しないレーザ光の一部を約90度の方向へ
反射しているが、この方向はトラック方向に対して垂直
の方向である。このようにすると、トラッキング動作が
行われても、反射光の軌道変化の範囲が少なくてすみ、
検出器34の受光エリアが小さくてすむからである。
【0044】(復調器の設定動作)システム制御部32
は、上記の信号bによりCD用の対物レンズ79が設定
されていることを確認できたので、一旦、レーザ発光器
21aをオフし、次に、信号cにより切換え器25を制
御し、CD用の復調器24側を選択する。
【0045】(読取り動作)次に、CD読取り動作を行
う。システム制御部32は、レーザ発光器21aを点灯
し、所定のピックアップサーボを実行し、ディスク信号
を読取る。この場合の光検出器22からの光電変換出力
(高周波信号)は、CD用の復調器24で復調処理を受
ける。しかし装填されているディスクはDVDであるか
ら、エラー訂正回路においてはエラー訂正不可能の判定
が多く得られる。システム制御部32はそのエラー訂正
不可能の判定情報を受けとり、現在装填されているディ
スクは正常には再生できないことを判断する。
【0046】(対物レンズの切換え動作)システム制御
部32は制御信号dにより駆動回路33を制御する。駆
動回路33は、制御信号eによりレンズ切換え部21b
を制御し、図3で説明したように、DVDの対物レンズ
78の使用状態に切換える。このときは、図4で説明し
たように状態検出器34には反射光が入射しない。この
ときの状態検出器34の出力がシステム制御部32によ
り把握され、DVDの対物レンズ78の使用状態に切換
わったことを認識する。
【0047】次に、システム制御部32は、DVDの対
物レンズ78に切換わったことを認識したので、制御信
号cにより切換え器25を制御し、DVD用の復調器2
3の出力選択状態に切換える。この切換え以後は、DV
Dの読取り動作に移行する。この読取りの場合は、光デ
ィスク、光学系、復調器のマッチングが得られているの
で、正常なデータ読取りが実現される。復調器23の出
力データは、切換え器25を介した後、インターフェー
ス26を介して、取り出されバスを介してホストコンピ
ュータに送られる。
【0048】(リセット命令及び電源オン時)電源オン
時や、システム立ち上げ時には、ホストコンピュータか
らインターフェース26を介してリセット命令が与えら
れる。リセット命令は、再生装置内部のシステムリセッ
ト発生器31に与えらえる。システムリセット発生器3
1は、システムリセット信号を、再生装置内の各部の所
定回路に与えると共に、システム制御部32に与える。
これにより再生装置全体が初期設定状態となる。
【0049】しかし、レンズ切換え部21bは、機械的
に保持されているために、リセット命令または電源オフ
以前の状態のままである(状態を記憶していることに相
当する)。システム制御部32は、初期設定状態から所
定のシーケンス処理に従い、ピックアップにおける対物
レンズの状態確認、復調回路の設定、読取り動作を行
う。この場合、ディスクの交換が行われていない(DV
Dの装填状態)であれば、正常なデータの読取り動作が
可能となる。
【0050】(再生装置の利点の説明)上記したディス
ク再生装置によると、第1の実施の形態では、もともと
備わっているレンズ切換え機能(電源オフ前、リセット
前に設定されていた状態が残っている)を有効に活用し
ている。そして再生動作の命令、電源の立ち上げ、リセ
ット命令があったときは、新たにディスク判別を行う事
なく、即座に読取り動作を実行することができる。
【0051】特に、システム全体の立ち上げ時には、頻
繁にホストコンピュータからディスクドライブに対して
リセット命令が与えられる。このときに命令の都度にデ
ィスクの認識のための処理をおこなっていたのでは、シ
ステム立ち上げに時間がかかり、商品性の価値が劣るこ
とになる。ホストコンピュータとディスクドライブを用
いるシステムによっては、ホストコンピュータに付随し
て多数のディスクドライブを管理運転する場合がある。
このような場合には、ディスクドライブの立ち上げはで
きるだけ高速であることが望まれる。このような場合、
本発明の装置によると、ディスクが種類の異なるディス
クに前回使用した種類のディスクと交換されていない限
り、即座に情報読取り動作に移行することができる。
【0052】またこのように動作するシステムであれ
ば、システム立ち上げ時のリセット命令を受けたとき
や、電源投入のたびにディスク判定動作をする必要がな
いのでCD−Rディスクを搭載したような場合、データ
を壊す機会を少なくすることができる。
【0053】上記の説明では、レンズ系は2つであると
して説明したがこれに限らず多数であってもよい。また
レーザ発光器は1種類のように示しているが、複数種類
が存在して切り換えられるようになっていてもよい。
【0054】また上記の説明では、光学系の切換えは、
2つのレンズを選択的に使用状態に切換えるとしたが、
光学系の切換えはレンズを共用して絞りを機械的に切換
える方法であってもよい。この場合は絞りの機械的状態
が記憶情報及び選択情報を示すこととなる。
【0055】上記の説明では、ディスク種別の記憶手段
として、使用ディスクを機械的な状態で表すディスク切
り換え部21aを活用した。しかしディスク種別記憶手
段は、システムのリセットや電源のオフが支配しないメ
モリ、またはシステム電源オフ時のバックアップ電源付
きのメモリやフラッシュメモリ等により実現できる。
【0056】よって、システム制御部32に新たに状態
情報メモリ32aを設けて、このメモリの内容に基づい
て電源オン時や、リセット時にシステムを設定するよう
にしてもよい。また再生が正常に行われているときに、
この状態情報メモリ32aにシステムの状態情報を格納
する。
【0057】再生装置にディスクを初めて装填した場合
や、ディスクを入れ替えた場合にはディスクの種類を判
別する必要がある。このような場合は、自動ディスク装
填機構からの電気信号で状態情報メモリ32aに格納す
るようにしてもよい。スタート指令があったときに、デ
ィスク交換があった場合には、ディスク判別動作を行う
ようにしてもよい。
【0058】さらに、磁気センサーとして例えばホール
素子を用いた状態検出及び記憶手段として構成してもよ
い。即ち、集磁板がレンズ切り換えに応じて永久磁石と
前記磁気センサーとの間に抜き差しされるようにする。
これにより磁気センサーは、永久磁石の磁気の非検出、
検出を行うことができる。例えば図5に示すように、磁
気センサー121を永久磁石82の前に間隔をおいて配
置する。磁気センサー121は、レンズホルダ支持体7
4のエッジに取り付けられたアームの先端に取り付けら
れている。一方、レンズホルダ75には、集磁板122
を設ける。そしてレンズ切り換えが行われ、対物レンズ
78の使用状態になると、前記磁気センサー121と永
久磁石82との間に集磁板122が移動するようにする
ものである。このようにすると、磁気センサー121の
出力を監視すれば、現在、どちらの対物レンズが設定状
態にあるかを容易に検出することができる。
【0059】さらに図6には、絞り機構をCD再生、D
VD再生に応じて切換えるようにした開口率(NA)の
切換え手段である。絞り板130は、矢印の方向へ磁気
的あるいはモータにより移動してその開口131、13
2のいずれかをレーザ発光器12aのビーム経路に配置
することができる。そこで、この絞り板130の状態を
例えばフォトセンサーにより検出すれば、現在いずれの
開口率が設定されているかを知ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
電源の遮断の回復があった場合や、装置にリセットが行
われた場合、上記のディスク種別の検出結果等を有効に
利用でき、次の再生処理に移行するのに迅速に移行する
ことができ、装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図。
【図2】この発明に係わる状態検出及び記憶手段の例で
あり、光学系の切換え部の例を示す図。
【図3】図2に示した光学系の切換え部の動作を説明す
るために示した図。
【図4】光学系の切換え部の状態検出及び記憶手段を具
体的に示す図。
【図5】この発明に係わる状態検出及び記憶手段の他の
例であり、光学系の切換え部の例を示す図。
【図6】この発明に係わる状態検出及び記憶手段のさら
に他の例であり、光学系の切換え部の例を示す図。
【符号の説明】
11…光ディスク 12…ディスクモータ 21…光ピックアップ装置 21a…レーザ発光器 21b…レンズ切換え部 22…光検出器 23、24…復調器 25…切換え器 26…ホストインターフェース 31…システムリセット発生器 32…システム制御部 33…駆動回路 34…状態検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/135 G11B 7/135 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2以上の種類の異なるフォーマットのディ
    スクを交換して装填可能なディスク装填部と、 前記ディスク装填部に装填されたディスクに記録されて
    いる記録信号を読みとる読取り手段と、 前記各フォーマットのそれぞれに対応して設けられてお
    り、前記読取り手段からの信号を復調する復調手段と、 前記ディスク装填部に装填されて再生中の前記ディスク
    のフォーマットに関する情報を保存する記憶手段と、 電源の回復または装置のリセットの解除が行われたとき
    に、前記記憶手段に保持されている前記フォーマットに
    関する情報を用いて、少なくとも前記復調手段による復
    調処理状態を前記フォーマットに対応するように設定し
    て装置の再生動作を得るための再生状態再現手段とを具
    備したことを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】前記読取り手段は、前記フォーマットに対
    応する2以上の開口率(NA)の異なる光学系を有し、
    前記記憶手段は、前記再生中における前記光学系の選択
    状態を記憶しており、 前記再生状態再現手段は、前記電源の回復または装置の
    リセットの解除が行われたときに、前記記憶手段の記憶
    情報を用いて前記再生中における前記光学系の選択状態
    も再現することを特徴とする請求項1記載のディスク再
    生装置。
  3. 【請求項3】前記2以上の開口率(NA)の異なる光学
    系は、2以上のレンズを機械的に切り換える方式である
    こと特徴とする請求項2記載のディスク再生装置。
  4. 【請求項4】前記2以上の開口率(NA)の異なる光学
    系は、2以上の絞りを切り換える方式であること特徴と
    する請求項2記載のディスク再生装置。
  5. 【請求項5】前記2以上の開口率(NA)の異なる光学
    系は、2以上のレンズの位置を機械的に切り換える方式
    であり、 この光学系の前記2以上のレンズの位置を検出するレン
    ズ位置検出手段がさらに設けられており、 前記記憶手段は、前記再生中における前記光学系の選択
    状態として、前記レンズの機械的位置を記憶情報として
    おり、前記レンズ位置検出手段が記憶情報読み出し手段
    であることを特徴とする請求項1記載のディスク再生装
    置。
  6. 【請求項6】前記2以上の開口率(NA)の異なる光学
    系は、レンズの絞り機構を機械的に切り換える方式であ
    り、 前記絞り機構の状態を検出する検出手段がさらに設けら
    れており、 前記記憶手段は、前記再生中における前記光学系の選択
    状態として、前記絞り機構の機械的状態を記憶情報とし
    ており、前記検出手段が記憶情報読み出し手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
  7. 【請求項7】前記読取り手段は、 前記ディスクの情報を読取るためのレーザ発光手段と、 開口率(NA)の異なる2以上のレンズを前記レーザ発
    光手段の照射ビームの経路に選択的に切り換えて配置
    し、前記照射ビームの強度を変更することができるレン
    ズ切換え手段と、 レンズ切換え手段の切換え状態により前記照射ビームの
    一部を方向変換する方向変換手段と、 前記方向変換手段からの前記照射ビームの一部の有無を
    検出情報とする光検出手段とを有し、 前記記憶手段は、前記レンズ切換え手段の切換え状態に
    応じて移動する前記方向変換手段が前記照射ビームの一
    部を方向変換する動作自体を記憶情報としていることを
    特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
  8. 【請求項8】前記照射ビームの一部は、前記ディスクの
    トラック方向に約垂直な方向のビームであることを特徴
    とする請求項7記載のディスク再生装置。
  9. 【請求項9】前記照射ビームの一部は、前記開口率(N
    A)の小さいレンズが選択されているときのビームであ
    ることを特徴とする請求項7記載のディスク再生装置。
  10. 【請求項10】前記読取り手段は、 前記ディスクの情報を読取るためのレーザ発光手段と、 開口率(NA)の異なる2以上のレンズを前記レーザ発
    光手段の照射ビームの経路に選択的に切り換えて配置す
    ることができるアクチュエータと、 前記アクチュエータの移動位置を電気磁気力により切り
    換えることができる切り換え手段と、 磁気強度検出手段と、 前記切り換え手段のレンズ切り換えにより、前記アクチ
    ュエータの位置が切り替わることに応動して、前記磁気
    強度検出手段に作用する磁気強度を変化させる強度変更
    手段とを具備し、 前記再生中における前記磁気強度検出手段の検出信号
    を、レンズ切り換え状態の判定信号とすることを特徴と
    する請求項1記載のディスク再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1244099A2 (en) * 2001-03-21 2002-09-25 Ricoh Company Wobble detection circuit and optical disk apparatus

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EP1376552A2 (en) * 2001-03-21 2004-01-02 Ricoh Company, Ltd. Wobble detection circuit and optical disk apparatus
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