JPH1062559A - 雨滴検出装置 - Google Patents

雨滴検出装置

Info

Publication number
JPH1062559A
JPH1062559A JP8220884A JP22088496A JPH1062559A JP H1062559 A JPH1062559 A JP H1062559A JP 8220884 A JP8220884 A JP 8220884A JP 22088496 A JP22088496 A JP 22088496A JP H1062559 A JPH1062559 A JP H1062559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
raindrop
receiving element
light receiving
emitting element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8220884A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Amagasa
俊之 天笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP8220884A priority Critical patent/JPH1062559A/ja
Publication of JPH1062559A publication Critical patent/JPH1062559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率良く雨滴の大きさを判別し得る雨滴検出
装置を提供する。 【解決手段】 発光素子1a、1bと受光素子2を離間
対向して設け、これらの間を通過する雨滴7a、7bが
発光素子1a、1bから受光素子2に向かう光線A、B
を遮ることによって生じる受光素子2の出力変化に基づ
き雨滴7a、7bの存在を検出する車両用の雨滴検出装
置であって、発光素子1aと受光素子2との間に結ばれ
た光線Aと、発光素子1bと受光素子2との間に光線A
と別に結ばれ、雨滴通過時に生じる受光素子2の出力変
化が光線Aにおける出力変化と異なる光線Bとを有す
る。また、所定値以上の出力変化のみを有効化すること
により、出力変化が有効となる雨滴径を光線Aと光線B
とで異ならせる閾値とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨滴検出装置に関
し、特に、車両用のオートワイパシステムに用いるいわ
ゆる通過物認識型の雨滴検出装置に適用して有効な技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車載設備の自動化の一貫として、
気象状況を感知して自動的にワイパーを作動させたり、
その動作速度を変化させたりする、いわゆるオートワイ
パシステムを装備した車両が増加している。このオート
ワイパシステムでは、降雨状況の感知のため、例えば自
動車にあっては、その前面のラジエターグリルやフロン
トバンパー等に、雨滴を感知する雨滴検出装置が設けら
れている。
【0003】ここで、このような雨滴検出装置として、
受光素子と発光素子を対向設置してそれらの間を通過す
る雨滴の数を検出するタイプの雨滴検出装置があり、通
過物認識型の雨滴検出装置の一種として従来より広く用
いられている。この種の雨滴検出装置では、雨滴が光線
を遮ることにより生ずる受光量の変化を電気信号に変換
して雨滴の数を検出しており、その一例の概略を示した
ものが図6である。そこでは、発光素子51と受光素子
52が対向配置され、その間の空間53を車両の進行に
伴って生ずる気流(矢印)が流れるようになっている。
そして、この気流と共に運ばれる雨滴54によって生じ
る受光素子52における受光量の変化によって雨滴の数
を検出し、その値に基づきワイパーの動作制御が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな雨滴検出装置では、雨滴の大きさにかかわらず雨滴
であれば同じ1滴として計測する。ここで降雨時には、
小さな雨滴ほど均一に降り、大きな雨滴はまばらに降る
傾向がある。発明者の測定によれば、直径1mm以下の
雨滴が降る場合は降雨時全体の65%、1mmを超え2
mm以下のものは22.5%、2mmを超え3mm以下の
ものは7.5%、3mmを超え4mm以下のものは2.5
%、4mmを超え5mm以下のものは2.5%であった。
このように、雨滴にも様々な大きさのものが存在する
が、雨滴の検出感度を上げれば上げるほど雨滴の大小の
区別が困難となる。一方、雨滴の大きさが大きいほど雨
滴1滴が視界に及ぼす影響は大きい。従って、同じ重み
付けで雨滴を判断していたのでは実際の視界の状況を反
映できないという問題があった。
【0005】このため、雨滴の大きさを受光素子の出力
電圧のアナログ的な変動と捉え、その電圧変化量と雨滴
の大きさとの関係から雨滴を分類する方式も提案されて
いる。しかしながら、このような方式は、処理が複雑で
あり、速度の速い変化には対応できないという問題があ
った。
【0006】さらに、特開平3−25054号公報のよ
うに、複数のセンサを配設して、各センサ間における光
ビームの減衰度の不規則性を検知して雨滴の大きさを判
断することも提案されている。しかしながら、この場合
も各センサを異なる周波数に変調して各ビームの光路を
判別したり、得られたデータを個別に比較処理するな
ど、装備や処理が複雑化するという問題があった。
【0007】本発明の目的は、簡単な構成でありながら
効率良く雨滴の大きさを判別し得る雨滴検出装置を提供
することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の雨滴検出装置は、発光
素子と受光素子を離間対向して設け、これらの間を通過
する雨滴が発光素子から受光素子に向かう光線を遮るこ
とによって生じる受光素子の出力変化に基づき雨滴の存
在を検出する車両用の雨滴検出装置であって、発光素子
と受光素子との間に結ばれた第1光線と、発光素子と受
光素子との間に前記第1光線と別に結ばれ、雨滴通過時
に生じる受光素子の出力変化が第1光線における出力変
化と異なる第2光線とを有する。また、所定値以上の出
力変化のみを有効化することにより、所定径以上の雨滴
が前記光線を遮った時の前記出力変化のみを有効とし
て、出力変化が有効となる雨滴径を第1光線と第2光線
とで異ならせる閾値とを有することを特徴とする。そし
て、これにより、同じ雨滴径でも、雨滴径により、出力
変化が或る光線では有効となるが、他の光線では有効に
ならないという事態が生じるため、雨滴径による雨滴の
差別化が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0012】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1である雨滴検出装置の構成の概要を示す説明図で
ある。本発明による雨滴検出装置は、受光素子の指向感
度特性と発光素子の指向特性を利用して光量の異なる複
数の光線を設定し、それぞれの光線を雨滴が横切ったと
きの受光出力の違いに基づいて雨滴の大きさを識別する
ものである。
【0013】当該雨滴検出装置は、図1に示したよう
に、赤外光を発する2個の発光素子1a、1bと、1個
の受光素子2からなり、発光素子1aと受光素子2との
間に結ばれた光線A(第1光線)と、発光素子1bと受
光素子2との間に結ばれた光線B(第2光線)を有する
雨滴検出部10を備えた構成となっている。この場合、
発光素子1a、1bおよび受光素子2は中央制御装置3
に接続されており、受光素子2の出力信号は中央制御装
置3に入力されてRAM4に格納される。そして、この
検出結果とROM5に格納された制御パターンや閾値等
に基づいてワイパー駆動用モータ6の動作制御が行わ
れ、ワイパーの作動や動作速度が制御される。
【0014】ここで当該雨滴検出装置では、図1に示し
たように、受光素子2に対し2個の発光素子1a、1b
が対向設置されており、そのうち発光素子1aは、受光
素子2の真正面に配設されている。すなわち、受光素子
2は、発光素子1aから発せられた光線Aが最も強く受
光される位置に設けられている。
【0015】一方、発光素子1bは、発光素子1aと同
様の発光量を有するが、発光素子1bから若干離れて配
設されている。この場合、受光素子2の指向感度特性お
よび発光素子1bの指向特性は、正面ほど大きく、正面
から離れるに従って小さくなる。このため、受光素子2
における発光素子1bからの光線Bの受光量は光線Aの
それよりも小さくなる。すなわち、光線Bを遮断した場
合に受光素子2に与える影響は、光線Aを遮断した場合
のそれに比して小さいことになり、光線Aと光線Bとで
は雨滴に対する感度が異なることになる。例えば、光線
Bの受光量が光線Aの受光量の50%となるように発光
素子1bを配置した場合、ある雨滴が光線Bを遮断した
時の受光素子2の出力変動は同じ雨滴が光線Aを遮断し
た場合の50%となる。
【0016】なお、光線Bを光線Aよりも弱くする手段
としては、発光素子1bに発光素子1aよりも発光量の
少ないものを用い、それを受光素子2の方向に直接向け
て配置するようにしても良い。また、無指向性の発光素
子と指向性のある受光素子、あるいは、指向性のある発
光素子と無指向性の受光素子等の組み合わせなどでも感
度の違いを実現できる。但し、後述するような受発光素
子を複数組み合わせた構成とするためには前述の図1の
ような構成が適当である。
【0017】このような構成の雨滴検出装置では、次の
ようにして雨滴の大きさが識別される。
【0018】ここで、図1において、例えば大きな雨滴
7aが光線Aを横切った時に、受光素子2で「10」の
出力変化があったとする。なお、この「10」という値
は、本装置の作用を説明すべく他の場合との比較のため
に設定した仮の値であり、特定の単位を有する限定され
た値ではない。次に、雨滴7aが光線Bを横切った時に
は、前述のように光量比が50%に設定されているの
で、受光素子2における出力変化は「5」となる。そし
てこれらの値はRAM4に格納される。
【0019】一方、小さな雨滴7bが光線Aを横切った
時に、受光素子2の出力変化として「6」が得られたと
する。この場合には、光線Bを雨滴7bが横切ると出力
変化は「3」となる。そしてこれらの値もRAM4に格
納される。
【0020】ここで、所定径以上の雨滴が光線を横切っ
た時の受光素子2における受光量を予め測定しておき、
これをROM5に閾値として設定しておく。そして、中
央処理装置3では、得られたデータをRAM4から呼び
出して閾値と比較し、その値以上のデータを有効とす
る。これにより、所定径以下の雨滴のデータは無視さ
れ、雨滴の大きさにより、受光素子2における出力変化
のデータに差違が生じる。すなわち、雨滴径による雨滴
の差別化を図ることができ、大きい雨滴に関する認識確
率を上げることができる。なお、この差別化に際し、出
力変化の絶対値の大小を考慮してさらに細かな識別を行
えることは勿論である。また、このような比較処理は中
央処理装置3に設けられたコンパレータや論理回路等に
より実行される。
【0021】このような処理を前記の例で見ると、例え
ば前記閾値を「4」と設定していたとすると、大きな雨
滴7aでは光線A、Bの両方での出力変化が有効となる
が、小さな雨滴7bでは光線Bにおける出力変化は閾値
「4」より小さいので無視され光線Aでの出力変化のみ
が有効となる。このため、雨滴7aと7bとでは得られ
るデータに差違が生じ、その差違に基づいて雨滴の大小
を判断しながら雨滴数を計数することが可能となる。す
なわち、大きな雨滴に対するデータ上での重み付けを行
うことができる。従って、雨滴の大小と雨滴数とから視
界の状況を判断してワイパー駆動用モータ6の動作速度
を適宜変化させることができ、視界の状況に応じたワイ
パーの動作制御が可能となる。なお、雨滴と視界状況と
の関連や、その状況下におけるワイパー速度の最適値等
の制御データはROM5に格納されており、中央制御装
置3がそれに従って前記のような処理を行う。
【0022】ところで、このような閾値を設定した場
合、光線Aを横切ったときの出力変化が閾値(前記の例
で言えば「4」)以下の雨滴は計数されないことにな
る。しかしながら、細かな雨滴でも量が多い場合には視
界に影響を与える場合がある。そこで、かかる雨滴によ
り得られたデータについてもRAM4に残しておくと共
にその数を計数しておき、それが一定数以上となったと
きには、細かな雨滴により視界が悪くなったと判断して
ワイパーを作動させるようにすることもできる。
【0023】なお、当該実施の形態では、1個の受光素
子2に対し2個の発光素子1a、1bを基本的構成とし
て説明したが、これを受光素子2個と発光素子1個の構
成としても同様の機能を達成し得るのは勿論である。こ
の場合、大きい雨滴では両方の受光素子の出力変化を有
効とし、小さい雨滴では一方の受光素子の出力変化のみ
を有効とするよう閾値を設定することになる。
【0024】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2である雨滴検出装置の雨滴検出部の構成を示す説
明図である。この実施の形態2は、雨滴検出が可能なエ
リアを拡大すべく、発光素子と受光素子を交互に複数配
置して雨滴検出部10を形成したものであり、図1の構
成とを組み合わせた形となっている。
【0025】当該雨滴検出装置では、図2に示したよう
に、発光素子11a〜11fと受光素子12a〜12f
が交互に複数配列された構成となっている。この場合、
受光素子12aは、発光素子11aからの強い光線C
(第1光線)と発光素子11cからの弱い光線D(第2
光線)を受光する。また、受光素子12cは、発光素子
11cからの強い光線E(第1光線)と、発光素子11
aおよび11eからの弱い光線F(第2光線)およびG
(第2光線)を受光する。同様に他の受光素子11b等
も、図2に示したように、対向する発光素子からの強い
光線と、その隣の発光素子からの弱い光線とをそれぞれ
受光する。なお、雨滴検出処理に関する回路構成は図1
と同様である。
【0026】このような構成の雨滴検出装置において
も、前述のように、雨滴13が何れの光線を横切ったか
によって受光素子12a等における出力変化が異なる。
例えば、受光素子12cでは、雨滴13が光線FやGを
横切ったときの出力変化は光線Eを横切ったときの変化
に比して小さい。従って、小さな雨滴が光線FやGを横
切ったときの出力変化は無視されるように閾値を適宜設
定することによって、雨滴の大きさを識別することが可
能となる。
【0027】このように、本発明による雨滴検出装置で
は、第1光線、第2光線共にその数は1つには限定され
ず、また、第1光線と第2光線の組を複数組み合わせて
構成しても良い。さらに、例えば光線Fと光線Gを異な
る光量とするなど、第1光線や第2光線内でも各光線を
異なる光量に設定することも可能である。
【0028】
【実施例】次に、発明者がかかる構成からなる雨滴検出
装置の効果を確認すべく行った実験につき、その実験の
概要および結果について説明する。図3は当該実験に用
いた装置の雨滴検出部10の構成を示す説明図である。
【0029】当該装置では、雨滴検出部10として、図
3に示すような形で発光素子21a〜21dと受光素子
22a〜22dを交互に配置し、それらの間を雨滴の代
わりに棒23を通過させた。棒23としては、大きな雨
滴の代替物として直径0.89mmのものを、また、小さ
な雨滴の代替物として0.12mmのものを用いた。以
下、この装置において前記の棒23が通過したときの受
光素子22d、22c、22bの出力変化と、これらを
総合して二値化した出力データを図4、図5に示す。
【0030】(実施例1)図4は、図3の装置に直径0.
89mmの棒を通過させたときの出力信号を示すグラフ
である。図中、(a)は総合出力データ、(b)は受光
素子22dの出力、(c)は受光素子22cの出力、
(d)は受光素子22bの出力である。
【0031】ここで、図3に示したように、各光線およ
びそれを棒23が通過する地点をそれぞれ、光線P,
Q, R(第1光線)、X, Y, Z(第2光線)および地
点p,q, r、x, y, zとする。そして、この時の出
力変化を図中に表示する。これによると、例えば受光素
子22dでは、棒23が光線Xを横切る地点xを通過し
た時には、小さな出力変化が、また、光線Rを横切る地
点rを通過した時には大きな出力変化が見られる。そし
て、これと同様の変化が受光素子22c、22bでも見
られ、総合出力データには6個の出力変化が見られる。
【0032】(実施例2)次に、図5は、図3の装置に
直径0.12mmの棒を通過させたときの出力信号を示す
グラフである。なお、図中の構成は図4と同様である。
【0033】ここでは、例えば受光素子22dでは、地
点rを通過した時に出力変化が見られ、地点xを通過し
た時にはほとんど微小な変化しか見られない。また、受
光素子22c、22bでは、それぞれ、地点q、pでの
変化のみしか見られず、総合出力データには3個の出力
変化しか見られない。なお、図5の場合は、棒23の直
径が小さいので地点p、q、rにおける出力変化の山は
図4のそれよりも小さくなる。
【0034】このように、図4、図5を比較して見る
と、棒の径が大きいときには弱い光線でも受光素子の出
力に変化が見られるが、棒の径が小さくなると弱い光線
では出力変化が見られなくなる。そのため、図3のよう
な装置によれば、棒の径によって異なった総合出力デー
タを得ることができる。そして、棒の径を雨滴の径と置
き換えて考えれば、大きい雨滴と小さい雨滴では得られ
るデータに差違が生じることとなり、その差別化を図る
ことが可能となる。また、この場合雨滴の大小により出
力変化の数が異なるため(大は6個、小は3個)、雨滴
径の違いをデジタル的に把握することも可能である。
【0035】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0036】例えば、発光素子と受光素子の位置関係や
数は、受光素子の出力が異なる態様であればどのような
ものでも良い。例えば、発光量の異なる発光素子2個と
受光素子2個とからなる組み合わせで、双方の出力が有
効であれば大、一方の出力のみ有効であれば小と判断し
ても良い。また、発光量の異なる発光素子2個を1個の
受光素子に対向させて近接配置し、雨滴の径により受光
量に差違が生じるようにしても良い。但し、この場合に
は受光量の大小によって雨滴径を識別することになる。
また、1個の受光素子に対して2個以上の発光素子を配
したり、或いはその逆に2個以上の発光素子に1個の受
光素子を配することで、大小2つの大きさの雨滴だけで
なく、さらに雨滴の径を細分化して識別することもでき
る。
【0037】さらに、前記の例には限られず、より多く
の素子を用いて雨滴検出エリアをさらに拡大することも
できる。加えて、素子の構成は図1、2のような平面的
なものには限られず、各素子を立体的に配設することも
可能である。なお、雨滴検出に用いられる光線は赤外光
には限られず、可視光や紫外光でも良い。
【0038】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である車両用の雨滴検出装
置に適用した場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、たとえば、オフィスビルやホテル等に
おける天気情報の提供等にも適用できる。
【0039】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0040】すなわち、発光素子の指向特性や受光素子
の指向感度特性を利用して雨滴通過時における受光素子
の出力変化を異ならせ、所定径以上の雨滴のデータを有
効とする閾値を設けたことにより、大きい雨滴に関する
認識確率を上げ、雨滴径による雨滴の差別化を図ること
ができる。従って、大きな雨滴に対するデータ上での重
み付けを行うことができ、視界の状況に応じたワイパー
の動作制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である雨滴検出装置の構
成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態2である雨滴検出装置の雨
滴検出部の構成を示す説明図である。
【図3】本発明による雨滴検出装置の効果を測定するた
めに用いた実験例の雨滴検出部の構成を示す説明図であ
る。
【図4】図3の構成からなる装置に直径0.89mmの棒
を通過させたときの出力信号を示すグラフである。
【図5】図3の構成からなる装置に直径0.12mmの棒
を通過させたときの出力信号を示すグラフである。
【図6】従来の雨滴検出装置の構成の概略を示す説明図
である。
【符号の説明】
1a 発光素子 1b 発光素子 2 受光素子 3 中央制御装置 4 RAM 5 ROM 6 ワイパー駆動用モータ 7 雨滴 7a 雨滴 7b 雨滴 10 雨滴検出部 11a 発光素子 11b 発光素子 11c 発光素子 11d 発光素子 11e 発光素子 11f 発光素子 12a 受光素子 12b 受光素子 12c 受光素子 12d 受光素子 12e 受光素子 12f 受光素子 21a 発光素子 21b 発光素子 21c 発光素子 21d 発光素子 22a 受光素子 22b 受光素子 22c 受光素子 22d 受光素子 23 棒 51 発光素子 52 受光素子 53 空間 54 雨滴 A 光線(第1光線) B 光線(第2光線) C 光線(第1光線) D 光線(第2光線) E 光線(第1光線) F 光線(第2光線) G 光線(第2光線) P 光線(第1光線) Q 光線(第1光線) R 光線(第1光線) X 光線(第2光線) Y 光線(第2光線) Z 光線(第2光線) p 地点 q 地点 r 地点 x 地点 y 地点 z 地点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子を離間対向して設
    け、これらの間を通過する雨滴が前記発光素子から前記
    受光素子に向かう光線を遮ることによって生じる前記受
    光素子の出力変化に基づき雨滴の存在を検出する車両用
    の雨滴検出装置であって、 前記発光素子と前記受光素子との間に結ばれた第1光線
    と、 前記発光素子と前記受光素子との間に前記第1光線と別
    に結ばれ、雨滴通過時に生じる前記受光素子の出力変化
    が、前記第1光線における前記出力変化と異なる第2光
    線と、 所定値以上の前記出力変化のみを有効化することによ
    り、前記出力変化が有効となる雨滴径を前記第1光線と
    前記第2光線とで異ならせる閾値とを有することを特徴
    とする雨滴検出装置。
JP8220884A 1996-08-22 1996-08-22 雨滴検出装置 Pending JPH1062559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220884A JPH1062559A (ja) 1996-08-22 1996-08-22 雨滴検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220884A JPH1062559A (ja) 1996-08-22 1996-08-22 雨滴検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1062559A true JPH1062559A (ja) 1998-03-06

Family

ID=16758055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8220884A Pending JPH1062559A (ja) 1996-08-22 1996-08-22 雨滴検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1062559A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157765A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Ccs Inc 気象測定装置
US7612356B2 (en) * 2006-05-16 2009-11-03 Denso Corporation Raindrop sensor for detecting rain on a vehicle windshield including an image sensor and processor for performing a frequency analysis of an image and wiper controller having the same
JP2010032557A (ja) * 2009-11-18 2010-02-12 Ccs Inc 気象測定装置
CN101814139A (zh) * 2010-04-14 2010-08-25 华中科技大学 一种雨滴识别方法
US8714688B2 (en) 2008-07-30 2014-05-06 Seiko Epson Corporation Paper width detection method for a label printer, printing control method for a label printer, and a label printer

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7612356B2 (en) * 2006-05-16 2009-11-03 Denso Corporation Raindrop sensor for detecting rain on a vehicle windshield including an image sensor and processor for performing a frequency analysis of an image and wiper controller having the same
JP2008157765A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Ccs Inc 気象測定装置
US8714688B2 (en) 2008-07-30 2014-05-06 Seiko Epson Corporation Paper width detection method for a label printer, printing control method for a label printer, and a label printer
US9211734B2 (en) 2008-07-30 2015-12-15 Seiko Epson Corporation Paper width detection method for a label printer, printing control method for a label printer, and a label printer
JP2010032557A (ja) * 2009-11-18 2010-02-12 Ccs Inc 気象測定装置
CN101814139A (zh) * 2010-04-14 2010-08-25 华中科技大学 一种雨滴识别方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104793215B (zh) 激光雷达装置、物体检测方法
US6212468B1 (en) System for optically detecting vehicles traveling along the lanes of a road
JP3838418B2 (ja) 車両用測距装置
CN104050806A (zh) 用于通过利用雷达仪器车尾测量检测交通灯区域内的交通违章的方法
US5689249A (en) Off-lane alarm apparatus
JPH08240660A (ja) 車両における対照物認識方法
JPH1062559A (ja) 雨滴検出装置
EP2083253A2 (en) Thermal radiation detector
JP2007115191A (ja) 車両感知システム、点検装置、および点検方法
JPH10269489A (ja) 車種判別装置
JP4036119B2 (ja) 車両検知装置および車両検知方法
CN107065031B (zh) 车辆检查方法、车辆检查装置和车辆检查***
US7432490B2 (en) Method and apparatus for detecting an object in a motor vehicle environment
JP3294711B2 (ja) 車種判別装置
KR100811555B1 (ko) 차량 측면 형상을 이용한 차종분류장치 및 그 방법
CN114051580A (zh) 监测用于环境检测的传感器的方法和设备
JP3073414B2 (ja) 車両検知装置
KR102240312B1 (ko) 하나의 센서를 이용한 차량 속도 검지 방법
JPH08147592A (ja) 車種検知装置
JP3289068B2 (ja) 車両検知装置
JP6873353B2 (ja) 障害物検知装置
JPH07239954A (ja) 料金収受システム
JP2852844B2 (ja) 路面反射追従による車両感知方法
JPH1173593A (ja) 自動料金収受システム
JPH04100200A (ja) 走行車両の車種判別方法およびその装置