JPH1057971A - アルカリ廃液の中和処理方法及び装置 - Google Patents

アルカリ廃液の中和処理方法及び装置

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JPH1057971A
JPH1057971A JP23739696A JP23739696A JPH1057971A JP H1057971 A JPH1057971 A JP H1057971A JP 23739696 A JP23739696 A JP 23739696A JP 23739696 A JP23739696 A JP 23739696A JP H1057971 A JPH1057971 A JP H1057971A
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JP
Japan
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waste liquid
carbon dioxide
gas
alkaline waste
neutralizing
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JP23739696A
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English (en)
Inventor
Masuo Shimazaki
益男 島崎
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SHIMAZAKI MIXING EQUIP
SHIMAZAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHIMAZAKI MIXING EQUIP
SHIMAZAKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】建設工事現場等からのアルカリ廃液を中和処理
するに際し、塩酸や硫酸に代えて弱酸性の炭酸ガスで処
理するに際し、該炭酸ガスの供給発停をpHメーターによ
らずにガス圧によって安全、簡易に、正確にローコスト
で行えるようにする。 【解決手段】反応槽1''の混合室23に於いてアルカリ
廃液10と炭酸ガスをエジュクター18' で気液接触さ
せて混合させ、アンダーフローを介し隣位する調整室2
5に導入し、上部の未反応ガスP中に設置した検出装置
のセンサー26より未反応,未溶解の調整ガス圧P2
検出して開閉弁15を開き、炭酸ガスを混合室23に供
給し、設定中和領域に達した場合は高圧P1 を検出し、
開閉弁15を遮断し、自動的に反応ガス圧P1 ,P2
検出し、全自動的に炭酸ガスの送給のオン−オフコント
ロールを行い、設定中和領域内にて中和処理を行うにし
て排液するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、土木工事等の建設現
場より排出されるアルカリ廃液を炭酸ガスにより中和処
理するシステムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活の向上は各種産業
の隆盛によって支持されてはいるものの、当該各種産業
の隆盛は一地方部位のみならず、全地球規模的な公害問
題や環境破壊問題を招き、したがって、当該公害問題や
環境調和問題を無視しては生活環境が保持出来ないもの
となってきている。
【0003】したがって、各種生産工場や畜産農場から
の産業廃液は勿論のこと、病院や食堂等からの生活廃液
に対する水中浮遊物等の凝集沈殿処理や清澄化作用は必
須の水処理要件となっているが、かかる浮遊物処理や清
澄化作用等の水処理とは別に廃液の多くはアルカリ性や
酸性等の非中性廃液が多くあり、したがって、かかるア
ルカリ性や酸性の廃液に対する中性化処理を行って河川
等に排水することが法規制上必守することが必要ともな
ってきている。
【0004】而して、土木建設工事現場等から大量に排
出される廃液はアルカリ性である場合がほとんどであ
り、これに対する中性化処理にはカセイソーダ中和方法
の如く、廃液中に硫酸や塩酸等の中和剤を供給して中和
処理処理を行うのが旧来一般の態様であった。
【0005】しかしながら、該種硫酸や塩酸等を中和剤
として用いる場合には、建設現場等までへの搬送上の困
難性を伴う難点があり、又、処理中における取り扱い上
の危険性も伴う欠点があり、更に、適正なpH値調整がし
難いために、連続処理システムが採り難いという不都合
さがあり、pH自動制御が困難で一旦pHが低下し過ぎると
再調整が著しく煩瑣で熟練を有するという不都合さもあ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これに対処するに、弱
酸性であって、しかも、大気中に大量に存在する炭酸ガ
スを用いて連続的にアルカリ廃液と反応させて中和して
排液する技術、例えば、出願人の先願考案である実開昭
53−142542号公報(実公昭59−6956号公
報)考案の如き中和処理技術が開発されて実用に供され
るようになってきている。
【0007】即ち、図4に示す様に、反応槽1に対し図
示しないアルカリ廃液の原液タンクから供給通路2を気
液接触を行う混合室3内に臨ませ、図示しない炭酸ガス
ボンベからの炭酸ガス供給通路4と同芯状にエジュクタ
ー部5を介して臨ませ、気液接触板6により気液接触を
行って該混合室3内に於いて炭酸ガスとアルカリ廃液と
を気液接触させて所定に中和処理し、排液管7よりオー
バーフロー的に所定に排液するようにされていた。
【0008】しかしながら、当該炭酸ガスによる廃液処
理は一般的なアルカリ廃液、例えば、カセイソーダ等が
含有される廃液に対する中和処理を行う場合には、原理
的には有効に作用するが、建設工事現場等から大量に発
生するアルカリ廃液中には水酸化カルシウム等があり、
炭酸ガスとの気液接触の際当該廃液のpH値,温度条件等
により多少異なりはするが、相当量の炭酸カルシウムが
析出し、これによるスケール生成が気液接触部に付着
し、経時的に炭酸ガス供給通路をクリーニングする等の
不都合さが生じ、中和処理システムの能力低下を招くマ
イナス点があった。
【0009】これに対処するに、アルカリ廃液中に炭酸
ガスを供給し、気液接触させて中和処理を行うプロセス
において所定のpH値領域に廃液が達すると炭酸ガスの供
給を停止する発停システムをpHメーターを介して自動制
御的に行うシステムが同じく出願人の先願発明である特
開昭52−10858号公報発明や特開昭50−115
672号公報(特公昭52−44559号公報)発明に
見られる如く、新たな新規技術として開発され、実使用
に供されて相当の成績を上げるようになってきてはい
る。
【0010】即ち、図5に示す様な当該新システムにお
いては、アルカリ廃液貯留槽8にアルカリ廃液からの供
給通路9を臨ませてアルカリ廃液の原液10を貯留し、
該アルカリ廃液の原液10をケージ型フィルター11を
介しポンプ12により反応槽1' に供給通路2' を介し
供給すると共に、濃縮した炭酸ガスボンベ13からヒー
ター付の減圧弁14、電磁式の開閉弁15を介装する供
給通路16から炭酸ガスを該反応槽1' に供給し、モー
ター17により回転するタービン型ミキサー18により
両者を混合して所定に気液接触させ、所定の中和領域に
達すると、pHメーター19がそのpH値を検出センサー1
9' で検出し、リレー20を介し電磁式の開閉弁15の
ソレノイド21を介し、該電磁式の開閉弁15を閉鎖し
て炭酸ガスの反応槽1' に対する供給を停止し、所定の
中和領域に中和処理された中和廃液を排液管7' を介し
河川22等の水31に排出していた。
【0011】そして、アルカリ廃液の原液10がポンプ
12により反応槽1' 内に再び供給されてそのpH値が高
くなると、検出センサー19' を介しpHメーター19が
これを検出して電磁式の開閉弁15のソレノイド21を
作用し、再び当該電磁式の開閉弁15を開いてガスボン
ベ13からの炭酸ガスを供給通路16から反応槽1'内
に供給して中和処理を再開するサイクルを反復し、連続
的な中和処理を行うようにしていた。
【0012】又、図6に示す様に、反応槽10' を混合
室23と調整室25とに分割し、下方に連通路25' を
上部にガス通路26' を介し接続し、該ガス通路26'
から該混合室23に炭酸ガスボンベ13から接続される
供給通路16に介装したエジュクター27にポンプ28
を介し循環させて調整室25で未吸収で残留して上部に
貯留される炭酸ガスを再循環し、該調整室25内に設け
たpHメーター19の検出センサー19' により当該調整
室25内の中和処理液10''の適性中和領域のpH値を検
出してリレー20により供給通路16に介装した電磁式
の開閉弁15のソレノイド21の開閉を制御し、連続的
にアルカリ廃液の原液10の中和処理を行うようにして
いるシステムも開発され実稼動に供されている。
【0013】尚、当該図6のシステムにあってはリレー
20による電磁式の開閉弁15のソレノイド21の発停
制御と共に、タービン型ミキサー18のモーター17も
同期的に発停して最適中和処理を行うようにしている改
良型のシステムも開発されてはいる。
【0014】しかしながら、かかるpHメーター19を介
しての反応槽10' 、乃至、調整室25に於ける処理液
の所定中和領域のpH値の検出による自動コントロールの
システムにおいてはpHメーター19の初期セット時をpH
値5.8 〜8.6 の間の任意のpH値に調整が出来、又、炭酸
ガスによる溶解はその反応の急速性からアルカリ廃液の
pH値は急速に低下するが、過飽和状態になってもpH値が
5以下になることはないという1つの安全性保証機能が
用いられてはいる。
【0015】尚、pHメーター19を検出装置として装備
させることは法規制的なpH値の記録データをとる意味に
おいては極めて重要ではある。
【0016】又、かかる新規性のあったアルカリ廃液に
対する炭酸ガスによる中和検出装置としてのpHメーター
19による自動制御システムにおいては該pHメーター1
9による電気的検出であるために、次のような実使用に
は耐えられない問題が生ずることが分ってきた。
【0017】即ち、当該pHメーター19を装置的に配設
して常時安定した検出制御を行うことを保持するために
は定期,不定期的なメンテナンスが必要であり、したが
って、当該メンテナンスの作業が極めて煩瑣であり、且
つ、該メンテナンスには熟練を要するというデメリット
があり、又、装置的にKCl の補充が必要であり、機構
部に対する反応生成物の付着やスラリー等の付着物の除
去を行う必要があるために、更に一旦停止するとpHメー
ター19がドライになりリセットには手間が多くかかる
というネックがあった。
【0018】又、pHメーター19の装備にはイニシャル
コストは勿論のこと、該メンテナンスのためのコスト等
が高くつくという不利点があった。
【0019】又、当該システムの使用位置はトンネル等
の土木工事現場に於ける使用態様が多く、据付け現場に
於ける搬入,搬出時の各機構部の据付けの調整が必要で
あり、使用の自由度が低いという難点があった。
【0020】そして、pHメーターは機構的に所謂mV計で
あってサージ圧やスパークや電圧変動に著しく弱いとい
う難点もあって使用の柔軟性に欠けるという不都合さが
あった。
【0021】又、pHメーターは湿気に弱く、海底トンネ
ル等のシールド工事現場等においては湿度が極めて高
く、したがって、pHメーターの設計通りの性能が発揮し
難いという不具合もあった。
【0022】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく前述弱酸性の炭酸ガスのアルカリ廃液に対する気
液接触を介しての適性中和処理の利点を有しながらも、
pHメーターを介しての中和領域に対する処理の種々の問
題点を解決すべき技術的課題とし、当該アルカリ廃液の
中和領域に対する炭酸ガスの発停による自動制御を供給
する炭酸ガスのガス圧の検出によりアルカリ廃液の最適
中和領域における中和処理が行えるようにして建設産業
や各種製造産業における廃液処理技術利用分野に益する
優れたアルカリ廃液の中和処理方法、及び、該方法に直
接使用する装置を提供せんとするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、建設工事現場や各種メーカー等
の工場から排出されるアルカリ廃液を炭酸ガスとの気液
接触により適性中和を行って無公害裡に河川等に排液す
るに際し、アルカリ廃液の原液を貯留槽に貯留してポン
プを介し反応槽の混合室に送給し、該混合室に対しては
ボンベから濃縮炭酸ガスを供給通路を介し供給し、該混
合室にあってはエジュクター等を介しアルカリ廃液と炭
酸ガスを気液接触させて混合させ、混合された廃液はア
ンダーフローを介し混合室に隣設して設けた調整室に於
てその上部に浮上する未吸収の炭酸ガスに対するガス圧
検出装置としてのセンサーを介しリレーを介し炭酸ガス
のボンベから混合室に接続している供給通路に介装され
た電磁式の開閉弁のソレノイドにリレーを介して電気的
に接続し、該調整室において上部に貯留される未反応の
炭酸ガスの圧力を検出して、或いは、被圧状態の廃液の
液面のヘッドを検出して炭酸ガスの混合室への供給を発
停するようにし、該供給通路にはアキュームレータータ
ンクが介装されると共にヒーターを装備した減圧弁を介
装し、適性に炭酸ガスがアルカリ廃液において気液接触
に与かり、中和処理が行われるようにした技術的手段を
講じたものである。
【0024】
【作用】而して、建設現場からのセメントを有するアル
カリ廃液をポンプにより反応槽の混合室に供給し、併せ
て、炭酸ガスのボンベから減圧弁を介しヒーターにより
加温された炭酸ガスが開閉弁を介し混合室に供給され、
該混合室のエジュクターを介して供給されるアルカリ廃
液と共に気液接触して混合室内に於いて混合され中和処
理が成され、処理された廃液はアンダーフローを介し該
混合室に隣設した調整室に供給され、調整作用と養生作
用を行って反応に与からなかった未吸収の炭酸ガスは該
調整室に於て上昇して上部に貯留され、該調整室の上部
に配設された検出装置としての圧力センサーの上限下限
の検出作用により反応に与からなかった炭酸ガスのガス
圧が所定のpH領域の下限値に達すると、或いは、被圧廃
液の液面が液面計により設定高さに達するとリレーが当
該下限値、或いは、液面値をを検出してボンベから混合
室に連通している供給通路の電磁式の開閉弁のソレノイ
ドを解放し、炭酸ガスの供給を再開し、したがって、反
応槽に於ける中和処理は再開されて気液接触が再び開始
され、pH値が次第に上昇し、所定の上限値、或いは、液
面値に達すると、これを検出装置のセンサーが検出して
リレーを介し電磁式開閉弁のソレノイドを閉鎖し炭酸ガ
スの送給を停止し、このようにして調整室の上部に設置
された検出装置のセンサーの上下限のガス圧、或いは、
液面を検出し、即ち、pH値の上下限を検出して自動的に
オン−オフのコントロールを自動的に行うようにし、設
計によっては該調整室の側部に排液室を設けてバルクヘ
ッドを介し中和処理された廃液をオーバーフロー式に排
液口から所定に排液するようにし、該排液室には所定の
pHメーターを配設して画面に当該排液の廃液のpH値を表
示して目視的に監視したり、又、記録紙に記録データと
して記録するようにし、pHメーターによるpH値検出によ
る炭酸ガスの検出と自動気液接触におけるpH値の中和領
域での中和処理の全自動的にコントロールを行うように
したものである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を図1〜図3を参照して説明すれば以下の
通りである。
【0026】尚、図4以下と同一形態部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0027】図示実施形態は土木工事現場のトンネル工
事現場等からのモルタル珪酸ソーダ等を含むアルカリ廃
液の原液10を当該施工現場からの供給通路9を介し原
液貯留槽8に貯留し、該原液貯留槽8に貯留したアルカ
リ廃液の原液10をケージ型フィルター11を介しポン
プ12により供給通路2' を介し反応槽1''の混合室2
3にエジュクター18' を介し次述する炭酸ガスと共に
供給し、気液接触させて反応廃液24とし、アンダーフ
ローを介し該混合室23に隣設して設けた反応槽1''の
調整室25に供給し、炭酸ガスとの調整反応と養生を行
い、所定の中和処理された廃液24' をアンダーフロー
を介し該調整室25に隣設して設けられた反応槽1''の
排液室28に供給して該排液室28に設けたバルクヘッ
ド29をオーバーフローして排液口30より河川22等
の水31に排液するようにされている。
【0028】一方、所定濃度に濃縮液化された炭酸ガス
のボンベ13からのガス供給通路16はヒーター14'
を有する減圧弁14を介すると共に電磁式の開閉弁15
を介して混合室23に臨まされて該ヒーター14' によ
り加温され減圧弁14により、所定の圧力にされた炭酸
ガスが該混合室23に供給され、エジュクター18'か
ら排出するアルカリ廃液の原液10に吸引されて気液接
触され所定の中和処理処理をされた廃液24とされる。
【0029】この時、該混合室23に於ては上部に供給
される炭酸ガスのガス圧により該中和処理された廃液2
4の液面は上下し、場合によっては曝気によりほぼ反応
されて隣設する調整室25にアンダーフローを介して供
給されていく。
【0030】而して、当該調整室25に於ては混合室2
3からアンダーフローを介して供給される廃液24' 内
に於いては少量の未反応分の溶解されていない未吸収の
炭酸ガスが上部に浮上してそのガス圧が液面を加圧し、
当該廃液24' をアンダーフローを介し隣設する排液室
28に供給するようにされるが、該調整室25の上部の
炭酸ガスの存在する部位には検出装置としての周公知の
ガス圧検出センサー26が臨まされてリレー20' を介
し炭酸ガスのボンベ13から混合室23への供給通路1
6の中途部に介設された電磁式の開閉弁15のソレノイ
ド21に電気的に接続され、該ガス圧検出センサー26
は上下限の圧力を検知し、圧力スイッチングによりリレ
ー20' を介し電磁式の開閉弁15のソレノイド21の
切り換えを介し反復し、ボンベ13からの炭酸ガスの供
給の発停を行うようにされている。
【0031】そして、該調整室25における上部の未吸
収のガス圧Pが所定の高圧P1 に達した場合には該調整
室25に於ける廃液24' の液面は最下位にあり、且
つ、当該ガス圧Pが所定の高圧P1 になると、炭酸ガス
の供給通路16の電磁式の開閉弁15をソレノイド21
をしてリレー20がオフにし送給を停止し、又、逆に所
定の低圧P2 になると該低圧P2 をセンサー26が検出
してソレノイド21を開き炭酸ガスの送給を再開し、し
たがって、その液面は所定の低圧P2 状態にあり、液面
は上昇している。
【0032】即ち、調整室25に於けるガス圧Pが所定
の高圧P1 においては送給される炭酸ガスとアルカリ廃
液の中和反応が中和点に充分に進んでおり、反応ガス量
が供給ガス量より減少するためガス圧検出センサー26
がその上限を検知して電磁式開閉弁15をオフ状態にし
て炭酸ガスの供給を遮断し、下限圧P2 の検出状態では
反応ガス量が混合室23内の未吸収の炭酸ガスを吸収反
応して減圧することが検出されることになり、ガス圧検
出センサー26が当該低圧のガス圧P2 を検出してリレ
ー20を介し電磁式の開閉弁15を解放して炭酸ガスの
供給を行い、混合室23に於けるアルカリ廃液の原液1
0との混合を介しての気液接触を図り、中和処理を行
う。
【0033】このようにガス圧検出センサー26の検出
ガス圧の上下限を予め適性中和処理の値に設定しておく
ことにより、炭酸ガスのオン−オフコントロールを介し
ての混合室23に於けるアルカリ廃液の原液10との混
合によるエジュクター18'を介しての気液接触混合に
よる中和処理が所定の中和領域の範囲内に於て適性に行
われる。
【0034】尚、27はボンベ13から混合室23への
供給通路16の間に介装されたアキュームレータータン
クである。
【0035】又、この出願の発明の応用例としては調整
室25に於ける炭酸ガス圧Pの圧力検出により炭酸ガス
のボンベ13からの混合室23への供給のオン−オフコ
ントロールを行うことが出来る態様として調整室25の
廃液24' の液面検出センサーを設けて該液面検出セン
サーの液面検出データにより電磁式の開閉弁15のオン
−オフコントロールを行うことにより、適性中和領域に
おける中和処理を行うことも出来るものである。
【0036】尚、当該態様にあっては調整室25上の未
吸収炭酸ガスが圧縮性流体であるために該調整室25の
容量があり大きくならない方が好ましい。
【0037】上述構成において、横軸に時間、縦軸に中
和のモードをとる図2によって作用を説明すると、調整
室25のガス圧Pが所定の高圧P1 になると、電磁式の
開閉弁をオフにし、炭酸ガスの混合室23への供給を遮
断し、その状態に至るまではpH値は気液接触の進行につ
れて低下し、pH値が7をきって降下すると、又、設定時
間を介し、炭酸ガスが供給を停止されることにより、pH
値は再び上昇を開始し、調整室25に於ける上部のガス
圧Pが設定低圧P2 に達すると、即ち、pH値が設定中和
点7を超えて上昇し始めると、ガス検出圧センサー26
がこれを検知し、リレー20を介し電磁式の開閉弁15
を解放して炭酸ガスの混合室23への供給を開始し、pH
値は再び降下を始めそのサイクルを反復し、所定の中和
領域の範囲内での炭酸ガスによる発停のオン−オフコン
トロールが全自動的に行われ、この間アキュームレータ
ータンク27により炭酸ガスの急激な供給変化は生じな
いようにされるものである。
【0038】尚、図2における調整室25のガス圧Pに
ついて設定最高圧の直前の高圧P1において電磁式の開
閉弁15のソレノイドをオフにするのは供給される炭酸
ガスのアキュームレータータンク27による圧力調整を
見込んで当該最高圧になる直前の設定高圧P1 において
電磁式の開閉弁15のソレノイド21をオフにするよう
にしてあるものであり、したがって、当然のことなが
ら、pH値においてもこれにマッチングして中和点7に至
る直前に相当し、アキュームレータータンク27による
余剰供給量の炭酸ガスにより中和点7よりも少し降下す
る点においてpH値が切り変わって上昇するようにされる
ものである。
【0039】又、炭酸ガスの供給を停止してからも当該
炭酸ガスのアルカリ廃液に吸収される場合が継続するた
めに、最低低圧よりも直前の低圧P2 時に電磁式の開閉
弁15のソレノイド21に通電して当該電磁式の開閉弁
15を開いて炭酸ガスの供給を再開するようにするが、
気液接触する炭酸ガスのアルカリ廃液との反応が継続す
るためにpH値は炭酸ガスの送給再開後も反応慣性により
pH値は上昇を続けることが当該図2の中和のモードのpH
値のグラフによっても分る。
【0040】当該pH値についての図2に示すモードにつ
いてはガス圧検出メーターの代わりに液面計による液面
検出、つまり、被圧液面に於ける反応慣性によっても同
様に生じるものである。
【0041】尚、図1に示す実施形態はこの出願の発明
の原理的態様であるが、図3の実施形態において当該中
和領域内での中和処理の記録や監視が法規制にマッチン
グして行われるように排液室28内においてpHメーター
19が設置され、バルクヘッド29の手前にそのセンサ
ー19' が臨まされ、記録装置32の画面33により当
該プロセスにおけるpH値を目視で監視することが出来、
又、記録用紙34に当該中和処理の中和データを記録し
て参考に供するように法規制をクリアー出来るようにし
た態様である。
【0042】そして、当該図3における実施形態におい
ても図2に示す時間に対する中和のモードはそのまま用
いることが出来るものである。
【0043】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施形態に限るものでないことは勿論であり、例えば、前
述した如く調整室上部に設ける炭酸ガス圧検出装置に代
えて液面検出計を設けて間接的にヘッドのガス圧検出を
図り、当該液面計の上下限値によりボンベ13から混合
室23に対する炭酸ガスの供給通路に介装した電磁式の
開閉弁の発停のオン−オフコントロールを行うようにす
る等種々の態様が採用可能である。
【0044】又、適用対象はトンネル等の工事現場から
の珪酸ソーダ等を含むアルカリ廃液の原液に対して適用
するばかりでなく、各種の工場からのアルカリ廃液や農
畜産物処理装置や化成装置等のプラント等からのアルカ
リ廃液に対しても適用出来ることは勿論のことである。
【0045】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に建設現場からのセメントを用いるカセイソーダ含有等
のアルカリ廃液の中和処理による排液に際しての中和処
理に危険性が伴い、搬入,搬出等に難点のある塩酸や硫
酸等を用いないで済む弱酸性の炭酸ガスを用いて中和処
理するシステムにおいて、適性中和領域に中和処理する
炭酸ガスの供給量をオン−オフコントロールする発停を
pHメーターによることに代えて炭酸ガス圧検出により全
自動的に発停コントロールすることが出来るために、pH
メーターの煩瑣なメンテナンスが必要でなく、又、mV計
等におけるサージ圧やスパークや電圧変動に対する対処
が不要であり、湿気等に対する対策も必要でなく、しか
も、中和処理については排液基準を充分にクリアー出来
るという優れた効果が奏される。
【0046】又、pHデータの記録等の行政上の問題には
該pHメーターを排液室に配置して画面による監視や記録
データをとる等することで充分に対処出来るという効果
が奏される。
【0047】又、ガス圧とセンサーについては検出メー
ターや液面計を用いることにより圧力検出、即ち、pH値
に時間的なずれが出来、かえって設定中和範囲内での中
和処理が出来るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明のシステム装置の実施形態の部
分概略断面図である。
【図2】同、システムのpH値とベッセル圧と開閉弁開閉
のモードの時間に対する特性曲線のグラフ図である。
【図3】この出願の発明の他の実施形態の部分概略断面
図である。
【図4】旧来技術に用いられているアルカリ廃液の中和
センサー装置の概略模式部分断面図である。
【図5】従来技術に基づく炭酸ガスによるアルカリ廃液
の中和処理システムの模式部分断面側面図である。
【図6】同、他の従来技術に基づく模式断面図である。
【符号の説明】
1'' 反応槽 23 混合室 10 アルカリ廃液(原液) 13 炭酸ガス供給源(ボンベ) P1 ,P2 ガス圧 25 調整室 19 pHメーター 12 ポンプ 16 供給通路 15 開閉弁 28 排液室 20' 開閉機構(リレー) 26 ガス圧検出装置(センサー) 14' ヒーター 14 減圧弁 27 アキュームレータータンク

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応槽の混合室にアルカリ廃液の原液を供
    給すると共に炭酸ガスを供給して両者の気液接触を介し
    中和して排液するに際し該アルカリ廃液が所定の中和領
    域になるように炭酸ガスの供給を発停するようにするア
    ルカリ廃液の中和処理方法において、上記炭酸ガス供給
    の発停を上記反応槽内のガス圧の検出により行うように
    することを特徴とするアルカリ廃液の中和処理方法。
  2. 【請求項2】上記ガス圧の検出を反応槽の混合室に隣接
    した調整室の上部のガス圧に対して行うようにすること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアルカリ廃液
    の中和処理方法。
  3. 【請求項3】上記廃液が中和領域に達した廃液のpH値を
    pHメーターで記録することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のアルカリ廃液の中和処理方法。
  4. 【請求項4】上記炭酸ガスの発停を設定低圧と設定高圧
    で行うようにすることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のアルカリ廃液の中和処理方法。
  5. 【請求項5】上記設定低圧と設定高圧を調整自在にする
    ようにすることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    のアルカリ廃液の中和処理方法。
  6. 【請求項6】反応槽に対するアルカリ廃液の原液供給ポ
    ンプを介装する供給通路と開閉弁を有する炭酸ガス供給
    通路を有し該反応槽に排液室が設けられているアルカリ
    廃液の処理装置において、上記開閉弁に対する開閉機構
    が反応槽の調整室に配設したガス圧検出装置に接続され
    ていることを特徴とするアルカリ廃液の中和処理装置。
  7. 【請求項7】上記ガス圧検出装置が検出ガス圧の上下限
    を調整自在なタイプにされていることを特徴とする特許
    請求の範囲第6項記載のアルカリ廃液の中和処理装置。
  8. 【請求項8】上下排液室にpH値記録用のpHメーターが配
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第6項記
    載のアルカリ廃液の中和処理装置。
  9. 【請求項9】上記開閉弁が電磁弁でガス圧検出装置にリ
    レーを介し電気的に接続されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第6項記載のアルカリ廃液の中和処理装
    置。
  10. 【請求項10】上記炭酸ガス供給通路にヒーターを装備
    した減圧弁が介装されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第6項記載のアルカリ廃液の中和処理装置。
  11. 【請求項11】上記ガス圧検出装置がガス圧検出メータ
    ーにされていることを特徴とする特許請求の範囲第6項
    記載のアルカリ廃液の中和処理装置。
  12. 【請求項12】上記ガス圧検出装置が液面検出計にされ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第6項記載のア
    ルカリ廃液の中和処理装置。
  13. 【請求項13】上記供給通路にアキュームレータータン
    クが介装されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    6項記載のアルカリ廃液の中和処理装置。
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