JPH1057936A - 製品の環境負荷評価装置、環境負荷評価方法及び環境負荷評価プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

製品の環境負荷評価装置、環境負荷評価方法及び環境負荷評価プログラムを格納した記憶媒体

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JPH1057936A
JPH1057936A JP14021497A JP14021497A JPH1057936A JP H1057936 A JPH1057936 A JP H1057936A JP 14021497 A JP14021497 A JP 14021497A JP 14021497 A JP14021497 A JP 14021497A JP H1057936 A JPH1057936 A JP H1057936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品のライフサイクルでの環境負荷を簡易に
把握する手法および装置を提供する。 【解決手段】製品の各構成部品、材料および量などの製
品固有の情報を入力する入力手段21と、製品のライフサ
イクルを、その製品が製造されて、使用される段階での
環境負荷と、その製品の廃棄、リサイクル段階での環境
負荷にモデル化し、製品の各構成部品、材料および量な
どの製品固有の情報はその製品対応に個別入力すると共
に、前記構成部品、材料および投入エネルギーなどの情
報は予め用意した統計データに基づいて取得し、前記モ
デル基づいて算出する処理手段22と、処理手段の処理結
果を出力する出力手段23とを具備する。その結果、製品
全ライフサイクルに亙る綿密な工程分析が不要となり、
データを投入しながら同時に作図できるため、容易に確
認しながら環境影響評価が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品の環境負荷を
簡易に評価できる環境負荷評価装置、環境負荷評価方法
及び環境負荷評価プログラムが格納された記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題への社会的な高まり
により、工場における生産活動の及ぼす環境への配慮だ
けでなく、製品についても環境への負荷低減が求められ
ている。そこで、ライフサイクルアセスメント(LC
A;Life Cycle Assessment )が注目されている。ここ
で、LCAとは、製品の一生を通して環境に与える負荷
を分析、評価し、環境負荷の低減に向けて改善するため
の手法である。
【0003】つまり、LCAは製品のライフサイクル
(原料採取 -->製造 -->流通 -->使用-->廃棄/リサイ
クル)を通じて環境負荷を把握・評価するものである。
【0004】LCAは部分的な善し悪しでなく、製品生
涯での総合的評価であること、そして、大気汚染や資源
効率、廃棄物量などの負荷を定量的に把握して、科学的
あるいは合理的に改善する手立てに利用できるようにす
ることに特徴がある。
【0005】このようなLCAには従来、例えば特開平
7-311760号公報に示される如きものなどが知られてい
る。しかし、この公報における環境負荷の評価方法で
は、評価対象製品の製造に関する工程および処分する工
程について、細部に亙る綿密なツリー構造を築き、全工
程での環境負荷を明らかにする手法を採用している。
【0006】しかしながらこのような評価方法には次の
ような欠点があった。
【0007】(1) 製品全ライフサイクルに亙る綿密な
工程分析を行わなければ評価が完結せず、1機種の評価
に莫大な時間と労力を要する。
【0008】(2) システムの導入にあたり大規模な投
資が必要であり、また、設計者にはシステム利用の習熟
や多大な労力を必要とする。
【0009】そして、LCAを導入して環境負荷を評価
する場合、特に家電製品などのような開発期間の短い製
品において、設計段階からライフサイクル評価を行うよ
うにするためには、迅速かつ簡易な評価が要求される
が、それにはこの従来手法の場合、対処できない大きな
問題が残る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】製品の製造段階からそ
の製品の寿命を終えて廃棄あるいはリサイクル処理する
段階までの製品の全ライフサイクルに亙り、その製品に
かかわる環境負荷を、評価することが重要視されてお
り、その評価法が研究されているが、従来の手法による
環境負荷の評価の場合、評価しようとする製品の構成要
素となる部品1つ1つについてその部品の材料段階から
ライフサイクルの各ステージでの環境負荷を調べ、それ
ら部品1つ1つを組み合わせて今度は製品としてのトー
タルのライフサイクルの各ステージでの環境負荷を調べ
るといった手順を踏むことから、“製品全ライフサイク
ルに亙る綿密な工程分析を行わなければ評価が完結せ
ず、1機種の評価に莫大な時間と労力を要する”、“シ
ステムの導入にあたり大規模な投資が必要であり、ま
た、設計者にはシステム利用の習熟や多大な労力を必要
とする”などの点から、短期間のうちに対応しなければ
ならないライフサイクルの短い製品にこの評価法を適用
することは、非常に難しいという問題がある。
【0011】家電製品などは製造される数量も品種も膨
大で、環境負荷に占める比重も大きいことから、LCA
による評価は重要であり、製品のライフサイクルからど
の段階でどのような環境負荷を持つのか、環境負荷軽減
のためにはどの段階での何を改善すべきなのかといった
課題を掘り下げて、実際の改善に反映させる必要がある
が、家電製品などのような開発期間の短い製品におい
て、設計段階からライフサイクル評価を行うようにする
ために利用するには不向きである。
【0012】従って、家電製品などのような開発期間の
短い製品において、設計段階からライフサイクル評価を
行うようにするに適した迅速かつ簡易に評価に利用でき
るシステムの開発が嘱望されている。
【0013】そこで、この発明の目的とするところは、
LCAによる評価を迅速かつ簡易に行うことができるよ
うにした製品の環境負荷評価装置および方法を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、製品の各
構成部品、材料および量などの製品固有の情報を入力す
る入力手段と、製品のライフサイクルを、その製品が製
造されて、流通段階での環境負荷、使用される段階での
環境負荷と、その製品の廃棄、リサイクル段階での環境
負荷にモデル化し、製品の各構成部品、材料および量な
どの製品固有の情報はその製品対応に個別入力すると共
に、前記構成部品、材料および投入エネルギーなどの情
報は予め用意した統計データに基づいて取得し、前記モ
デル基づいて算出する処理手段と、処理手段の処理結果
を出力する出力手段とを具備する。
【0015】また、製品の各構成部品、材料および量な
どの製品固有の情報を入力する入力手段と、製品のライ
フサイクルを原材料調達、製造、流通、使用、廃棄およ
びリサイクル段階に分けてモデル化し、それぞれの段階
で発生する環境負荷因子の排出原単位をあらかじめ備え
ると共に、これを各製品について使用量または投入量と
掛け合わせることにより求める処理手段と、処理手段の
処理結果を出力する出力手段とを具備することを特徴と
する。
【0016】また、本発明は、算出した結果をグラフ化
処理して表示する。
【0017】本発明は、製品のライフサイクルを、その
製品が製造されて、使用される段階での環境負荷と、そ
の製品の廃棄、リサイクル段階での環境負荷にモデル化
し、製品の各構成部品、材料および量などの製品固有の
情報はその製品対応に個別入力すると共に、前記構成部
品、材料および投入エネルギーなどの情報は予め用意し
た統計データに基づいて取得し、前記モデル基づいて算
出する。
【0018】また、製品のライフサイクルを原材料調
達、製造、流通、使用、廃棄およびリサイクル段階に分
けてモデル化し、それぞれの段階で発生する環境負荷因
子の排出原単位をあらかじめ用意してこれを、各製品に
ついて使用量または投入量と掛け合わせることにより求
める。
【0019】本発明は、製品のライフサイクルでの環境
負荷を簡易に把握できるようにするために、製品のライ
フサイクルを原材料調達、製造、使用、廃棄およびリサ
イクル段階に分け、ある特定の工程フローモデルをた
て、その各工程で発生する排出原単位を産業連関表およ
び積み上げ分析の組み合わせにより求め、汎用フォーマ
ット化し、グラフ表示する。
【0020】廃棄およびリサイクルの工程での環境負荷
を求めるにあたっては、リサイクル素材について回収率
または再生工程でのエネルギ回収率を変えると演算結果
からリサイクルによる環境負荷の削減効果がシミュレー
トでき、かつグラフ表示することで効果がビジュアルに
把握できる。
【0021】本発明は、工業製品のライフサイクルをモ
デル化し環境負荷演算式を立てることによって、LCA
分析を汎用化して利用できるようにすることを狙いとし
ている。本来のLCA分析、すなわち、本格的なLCA
分析では、原材料の各部品について源流へ源流へと遡
り、トータル数万段階にも及ぶステップ(工程)を明ら
かにした上で、各ステップでのインプット/アウトプッ
トを調査し、CO2 、S0x.NOxなどの各環境負荷
因子の排出量を拾い上げ、その総和から環境負荷を求め
る。これに対して、本発明の手法では、一義的に決めら
れる工程(例えば、流通段階のトラック輸送、廃棄段階
の投入エネルギーなど)はモデル化(画一化)してしま
うと共に、決められない数々の材料、部品、投入エネル
ギーなどは源流に遡ることはせず、信頼性のあるデータ
に基づいて定められる換算係数(排出原単位)を引用し
ようというものである。
【0022】このように画一化してしまえば、あとは算
出の基準となる排出原単位の出所だけがデータの信頼
性、透明性の上で重要となる。そこで、本発明では信頼
性のあるデータとして、例えば、国毎の産業連関表のデ
ータを用いる。産業連関表は国内の需要と供給の波及効
果を全て網羅しているために、結果として源流まで遡っ
たと同じことになる。
【0023】このようなデータを利用し、また、モデル
化することで、製品のLCA分析を容易に、かつ手軽に
実施でき、短期間製品開発する必要のある家電品などに
おいてもLCA分析を利用できるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の環境負荷評価装
置の実施形態について図面を参照して説明する。
【0025】(第1の実施形態)図1に本発明を適用し
た第1の実施形態の処理フローを示す。
【0026】この装置においては、製品のライフサイク
ルを図にS1〜S6で示す各ステージに分け、各ステー
ジ毎にその製品が環境に及ぼす負荷を評価すると共に、
各ステージ毎の結果を総合することでこの製品がライフ
サイクルを通じて環境に及ぼす負荷を評価するものであ
る。
【0027】すなわち、この装置では、製品のライフサ
イクルを、原材料調達の段階でのライフステージS1、
製造の段階でのライフステージS2、流通の段階でのラ
イフステージS3、ユーザの使用段階でのライフステー
ジS4、製品の寿命を終えて廃棄段階となるライフステ
ージS5、廃棄された製品のリサイクル段階でのライフ
ステージS6とに分ける。ここで、リサイクル段階を考
慮するのは、リサイクルされた材料を再び前記原材料調
達段階S1で原材料として調達するからである。
【0028】この発明では、各ライフステージを環境負
荷の観点から分析し、その分析結果に基づいてモデル化
を行い、その製品が各ステージにおいて環境に及ぼす負
荷を求めるための標準モデルとしての環境負荷演算式を
たてる。そして、各ステージにおいて、前記環境負荷演
算式に、製品の構成部品や材料等毎に定まる個別の値を
代入し、所望製品の環境負荷を求めるようにする。な
お、前記製品の各構成部品や材料毎に定まる個別の値
は、信頼性の高い統計データである産業連関表(英語
)などから求めた排出原単位(英語 )を利用するよ
うにする。各ステージでの環境負荷が求まれば、この製
品のライフサイクル全ての環境負荷は、各ライフステー
ジでの環境負荷因子の排出の合計に基づいて評価でき
る。
【0029】ここで、排出原単位とは、投入材料の1単
位当たりの、環境に負荷を及ぼす因子(CO2 、SO
x.NOxなど)の排出量をいう。すなわち、金属、プ
ラスチックならば[g]、紙ならば[m2 ]、電力なら
ば[kWh]当たりの、環境負荷因子の排出量として定
義したものである。原理的には、この排出原単位と投入
材料の量(使用量)とを掛け合わせることで排出量を計
算することができる。したがって、種々の材料毎にこの
排出原単位を予め求めて求めておけば、各材料の使用量
([g]他)単位からCO2 (SOx.NOx)排出量
[g]換算できる換算係数として使用できる。
【0030】以下、詳細を説明する。
【0031】図1には、各ライフステージS1〜S6及
び、各ステージ毎に環境負荷算出に用いるために設けた
フォーマット(環境負荷演算式)に代入するデータ項目
が示されている。各データ項目に示される使用材料ある
いは排出材料を、前記排出原単位と共に前記環境負荷演
算式に適用することで、環境負荷因子としてのCO
2(二酸化炭素),SOx (硫黄酸化物),NOx (窒
素酸化物)の排出量を算出する。
【0032】以下、各ステージ、すなわち、[1] 原材料
調達段階(S1)、[2] 製造段階(S2)、[3] 流通段
階(S3)、[4] 使用段階(S4)、[5] 廃棄段階(S
5)、[6] リサイクル段階(S6)毎に順を追って考え
方と算出方法を説明する。
【0033】なお、本発明では、製品ライフサイクルを
ある特定のフロー(図1および図3)に代表させ、汎用
化を図るようにすることを狙いとしている。従来のLC
A分析では、原材料の各部品についてどんどん源流に遡
り、トータル数万段階にも及ぶステップ(工程)を明ら
かにした上で、各ステップでのインプット/アウトプッ
トを調査し、代表的な環境汚染物質であるCO2 、S0
x.NOxなどの各排出量を拾い上げ、その総和から環
境負荷を求めていた。
【0034】しかし、本発明の手法では、一義的に決め
られる工程(例えば、流通段階のトラック輸送、廃棄段
階の投入エネルギーなど)はモデル化(画一化、汎用
化)すると共に、決められない数々の材料、部品、投入
エネルギーなどは源流に遡ることはせず、信頼性のある
データから求めた排出原単位を用いて環境負荷因子の排
出量を求めようとするものである。
【0035】このように画一化してしまえば、あとは前
記排出原単位の出所だけがデータの信頼性、透明性の上
で重要となる。
【0036】信頼性のあるデータとしては、例えば、
“産業連関表”のデータを用いる。産業連関表は国内の
需要と供給の波及効果を全て網羅しているために、結果
として源流まで遡ったと同じことになる。なお、本発明
は、信頼性のあるデータとしては産業連関表に限るもの
ではなく、業界標準として排出原単位が統一されればそ
れを用いてもよく、応用範囲は広い。
【0037】ここで、上述の“産業連関表”とは、日本
国の総務庁が5年毎に発行する統計資料であり、一国に
おける産業部門間の金額の授受(需要と供給)の関係を
マトリクス形式の表にしたものである。この産業連関表
を用いると、例えば、鉄鋼を1g分作るのに、「米何
円」、「機械何円」、「輸送何円」、「石油何円」、
「電力何円」といった供給量が逆算できる。算出した結
果は国内の波及効果を網羅した形となり、結果として素
材の源流を限りなく遡ったことになる。
【0038】そこで、CO2 排出量の逆算は、素材(鉄
なら鉄)が作られるためにどの位の化石起源燃料が供給
されたかを求めれば、CO2 (分子量は44)の起源は
網羅できる。すなわち、6燃料種(石炭、原油、天然ガ
ス、石油製品、石炭製品、都市ガス)の使用量を求め、
各炭素含有量を掛け、炭素分(分子量は12)が全て燃
焼に使われたと見做してCO2 (分子量の44/12を
掛ける)が計算できる。
【0039】[1] 原材料調達段階(S1) 図4は原材料調達段階における環境負荷演算式の一例を
フォーマット化して示したものである。
【0040】このフォーマットにおいては、行方向に材
料分類が記載されており、列方向に製品の構成部品の名
前(部品名1,部品名2…)が投入されるようになって
いる。そして、空欄には、前記部品毎に、該当する材料
別の使用量が入力されるようになっている。
【0041】構成部品欄の右には各使用材料の使用量の
合計が表示され、その右欄に格納されている排出原単位
と掛け合わせられることで、各材料別の環境負荷因子
(CO2 、SOx.NOx)の排出量が求められる。
【0042】ここで、材料の分類項目としては、前記産
業連関表が統合する187分類のうち10数項目が採用
されている。
【0043】また、各材料毎の排出原単位は次のように
求められたものを使用する。すなわち、前記産業連関表
から、各材料について、環境負荷因子(CO2 、SO
x.NOxなど)の排出源である化石起源燃料6種(石
炭,原油,天然ガス,石油製品,石炭製品,都市ガス)
の使用量を求める。次に、これら化石期限燃料6種につ
いて産業連関表投入係数表の逆行列計算を行い、前記6
種が排出するCO2 (環境負荷因子)環境因子の量の総
和を求める。このCO2 の量が、その材料1単位当たり
のCO2 の排出原単位となる。
【0044】なお、他の環境負荷因子であるSOx ,N
x 排出原単位については、既に求めた前記CO2 の排
出原単位を用いて求めることができる。すなわち、6燃
料種それぞれのSOx ,NOx 原単位を統計データより
引用し、前述の6燃料種のCO2 排出原単位にSOx
CO2 ,NOx /CO2 を掛け合わせたものの総和が、
SOx ,NOx の排出原単位となる。
【0045】[2] 製造段階(S2) 図5は製造段階の算出フォーマットを示すものである。
製造段階で分析対象の製品1台あたりに投入される電
気、ガス、水など各種エネルギーと、副資材等の使用材
料を入力する。分析対象製品1台当たりの投入量の特定
が困難な場合には、現実問題として製造エネルギーと製
造コストがほぼ比例関係にあることから、この関係に着
目して、製造工場の各エネルギー総使用量に対し、出荷
総額に対する分析対象製品1台の出荷額の割合で除した
ものを当該製品1台当たりの投入量とする。
【0046】製造エネルギーについての排出原単位は
[1] (原材料調達段階)と同様、産業連関表を用いて逆
行列計算による算出により求める。
【0047】すなわち、前記産業連関表から、各エネル
ギーを生成するのに用いた化石起源燃料6種(石炭,原
油,天然ガス,石油製品,石炭製品,都市ガス)の量を
求める。次に、これら化石期限燃料6種について産業連
関表投入係数表の逆行列計算を行い、前記6種が排出す
る各環境負荷因子(CO2 、SOx.NOx)の量の総
和を求める。この環境因子の量が、そのエネルギ単位量
当たりの排出原単位となる。
【0048】[3] 流通段階(S3) 図6は流通段階の算出フォーマットである。流通に関わ
る排出源は輸送トラックの燃料(軽油)に由来するとみ
なす。家電製品の場合、工場から全国の販売拠点まで10
[t]トラックで直送し、販売拠点から各小売店に2
[t]トラックで輸送される。そこで、分析対象製品の
梱包容積または積載数の定まっている製品は積載台数を
入力し、分析対象製品1台あたりに分配する。
【0049】工場から販売拠点までの平均輸送距離は各
販売店までの距離に、その拠点の全拠点に対する物流比
を掛け、全拠点の合計したものを投入する。また、拠点
から小売店までの輸送距離は特定困難のため、平均20
[km]と仮定し投入する。
【0050】以上の算出値を家電製品の平均輸送距離と
して、トラックの単位総距離[km]あたりのCO2
SOx,NOx排出原単位と掛け合わせたものが流通段
階の排出量となる。排出原単位は統計に基づいた資料か
ら求めるようにする。
【0051】[4] 使用段階(S4) 図7は使用段階の算出フォーマットである。製品の使用
段階に生ずる電気、水、紙などの投入材料やエネルギー
について、製品1回あたりの使用量と使用頻度、および
製品の平均寿命を投入し、ライフサイクルにおける総使
用量を算出する。
【0052】排出原単位は[1] と同様、産業連関表を用
いて逆行列計算より算出する。
【0053】[5][6] 廃棄およびリサイクル段階(S
5,S6) 図8は廃棄段階の、図9はリサイクル段階の算出フォー
マットを示すものである。例えば、分析対象の製品があ
る種の家電製品であるとすれば、その家電製品の廃棄/
リサイクル工程において、政令指定都市の家電製品の処
分統計からモデルフローを立てる。この処分統計に基づ
くモデルフローから、運用エネルギーに係る各排出量を
算出できる。
【0054】図3には、この実施形態における廃棄およ
びリサイクル工程のモデルフローと算出条件が示されて
いる。
【0055】先ず、廃棄された家電製品は、回収者によ
って回収され中間処理工程へと運搬される。この段階に
おける環境負荷因子の排出はトラック輸送手段の燃料消
費や排気に由来する。中間処理工程においては、その製
品を分解しリサイクル材料と非リサイクル材料とに分け
る。この工程における環境負荷因子の排出は処理に必要
とするエネルギー量に起因する。
【0056】リサイクル材料としては鉄・銅・アルミ・
紙・段ボール・ガラスを考慮する。
【0057】これらのリサイクル材料は運搬手段によっ
て再生施設に運搬される。この際にも運搬手段に起因す
る環境負荷因子の排出を考慮する。再生施設において
は、当該リサイクル材料が再び製品の原材料として使用
される率、すなわち、還元率を考慮する。再使用される
原材料は、前記原材料調達段階S1において、環境負荷
因子を低減させる方向に寄与するのでここではマイナス
で表現される。
【0058】なお、実際の計算においては、図9に示さ
れるように、各リサイクル材料の投入量としては、原材
料ステージで用いた量をそのまま使用する。そして、こ
の量に回収率及び還元率を掛け合わせ、リサイクルによ
る低減量を求める。そしてこれらに、排出原単位を掛け
合わせ、マイナス表現された環境負荷因子の量を求める
ようにする。
【0059】また、各々の回収率、エネルギー還元率は
文献等により求めた値を初期値としているが、例えば回
収率などを任意に変化させれば、対応した環境負荷のシ
ミュレーションが可能となる。
【0060】なお、前記運搬手段に起因する環境負荷因
子の排出量及びリサイクル材料以外の材料を廃棄する際
に排出される環境負荷因子は、当然のことながらプラス
要因として図8に示されるフォーマットに従い計算す
る。
【0061】以上、各工程、すなわち、製品のライフサ
イクルにおける各ライフステージにおける環境負荷の算
出の基本となるモデルの考え方をそれぞれ示したが、本
発明では図2に示すようにシステムを構成してLCA分
析処理を実現する。
【0062】図2において、21は入力部、22は処理
部、23は出力部、24は外部記憶装置である。入力部
21は、必要な情報をインプットするためのものであ
り、処理部22は、上述した各ステージのモデル化した
環境負荷演算式を有しており、この環境負荷演算式は産
業連関表情報を用いて得た排出原単位を使用して必要な
要素を算出する機能を有する。また、前記処理部22
は、入力部21を用いてオペレータにより入力される各
ステージでの演算に必要な評価対象製品の個別構成部
品、その部品の材料、使用量、製造エネルギー(電気,
水,ガス,石油製品など)、廃棄のステージにおける焼
却率や埋立率などの個別必要情報を蓄える個別要素情報
の保持機能、及び算出された各種情報のグラフ化処理機
能といったものを備えている。
【0063】また、処理部22にはこの他、環境負荷演
算に伴い必要となる情報のオペレータによる入力操作を
行い易いようにサポートする必要事項の埋め込み入力操
作画面、編集画面、メニュー画面、といった様々な画面
を出力部23に出力して表示させる機能を有している。
【0064】出力部23は処理部22の処理に伴う各種
の画面を表示したりするものであって、一般的にはディ
スプレイに対応する。また、出力部23はディスプレイ
の他にプリンタなどのハードコピーの出力装置であって
も良いし、両者を備える構成であっても良い。外部記憶
装置24は必要な情報や処理結果を保存するためのハー
ドディスクや光ディスクなどの如き大容量の記憶装置で
ある。
【0065】このような構成の本装置は、入力部21よ
り分析開始の指示を処理部22に与えると、処理部22
はまず初めに分析対象の製品が何であるかの指定を要求
する。そこで、オペレータは分析対象製品の具体的品名
を入力部21より指示する。
【0066】これを受けて、処理部22はその品名に従
って、産業連関表からその品名の製品に関連する必要な
情報を選択する。そして、各ライフステージに対応し
て、演算処理に必要なデータの入力を促す画面を出力部
23に表示する。オペレータはその要求に従い、分析対
象製品の分析に必要となるデータを入力部21より入力
する。
【0067】例えば、原材料調達のステージであれば、
1台あたりの構成部品の材料や使用量、といった具合で
ある。
【0068】各ライフステージでのその他の必要情報、
例えば、原材料調達のステージでの6燃料種(石炭、原
油、天然ガス、石油製品、石炭製品、都市ガス)の消費
量、製造段階でのステージで必要な1台あたりの製造エ
ネルギー(電気、水、ガス、石油製品等)、流通段階で
のステージにおける製品輸送過程でのトラックの輸送距
離、使用段階でのステージであれば、使用過程での投入
される電気、水、紙などの当該製品寿命全う期間総合計
などは産業連関表から処理部22は自動的に選択抽出す
る。
【0069】そして、これより必要な排出原単位を求
め、これらと前記オペレータの入力した各種のデータを
用いて、前記の標準モデル化された演算式にのっとり、
各ステージでの環境負荷を算出し、また、ライフサイク
ル全体でのトータルの環境負荷を求める。これらの算出
データなどを含め必要な情報はファイル化されて外部記
憶装置24にも保存される。
【0070】そして、算出データは出力部23に出力さ
れて提示される。また、オペレータが入力部21の操作
によりグラフ化表示を指示したならば、処理部22はこ
の指示に従い、求めたデータをグラフ化処理し、その結
果を出力部23に表示する。
【0071】本発明においては、一義的に決められる工
程つまりライフサイクルにおける各ライフステージでの
環境負荷の大まかな仕組みをそれぞれモデル化し、この
モデルをどの製品についても適用するようにするいわば
各ライフステージ別標準的モデル対応の演算式を用意
し、このモデル対応の演算式にのっとり、環境負荷の演
算をする。
【0072】このように、各ライフステージでの環境負
荷の大まかな仕組みをそれぞれモデル化したもの、例え
ば、流通段階のトラック輸送、廃棄段階の投入エネルギ
ーなど、単一化、汎用化の可能な部分はモデル化(単一
化、汎用化)してしまい簡易化すると共に、製品毎に異
なってしまい標準的に決めることができない数々の材
料、部品、投入エネルギーなどは従来の技術の如く源流
に遡るというようなことはせず、本発明では信頼性のあ
るデータを引用することで代用しようというものであ
る。
【0073】このように画一化してしまえば、あとは排
出原単位の出所だけがデータの信頼性、透明性の上で重
要となるが、これも信頼性の高い産業連関表のデータか
ら換算することで分析結果に信頼性と透明性を確保でき
る。そして、オペレータが入力するのは製品名の指定
と、その製品の構成部品、その量、使用段階での電気、
水、紙等の排出量程度で良く、従って、短い開発期間と
なるような製品であっても、製品の開発段階からのLC
A分析適用を極めて容易に行うことができるようにな
り、どのステージでの環境負荷を低減することが、環境
負荷低減という観点からより効果があるのかを分析し
て、より良い製品を開発することができるようになるな
どその効果は計り知れない。
【0074】次に本システムの具体的適用例について触
れておく。
【0075】次に上記の構成につき、図10〜図14を
参照してその作用を説明する。ここでは、製品としてカ
ラ−TVを指定した場合を説明する。
【0076】計算例(カラ−TVの場合) カラ−TVの場合の環境負荷の計算例を具体的に説明す
る。ここでは環境負荷としてCO2 の排出量算出につい
て説明するが、SOx、NOxについても同様に計算す
ることができる。
【0077】[1] 材料調達段階 材料調達段階としては、まず使用部品や構成材料などを
特定するためにそれらを指定する。カラ−TVの場合、
部品名として筐体、PC板組立、シャーシ、CRT等が
あり、これら部品別に分け、各構成材料を展開する。
【0078】その結果、製品全体で鉄鋼5.4[kg]
が使われていることが解り、産業連関表より求めた鉄鋼
のCO2 排出原単位:1.09[gCO2 /g]を掛け
合わせた5.9[kg]が製品1台あたり鉄鋼部品のC
2 排出量となる。これらを各部門に展開した総和は1
37[kg]となり、原材料調達段階でのCO2 排出量
が計算される。
【0079】[2] 製造段階 製造段階では投入エネルギー別に内訳を記入する。すな
わち組立工場における1台あたりの投入エネルギーを求
める。合計として3.4[kW]となり、産業連関表を
解いた1.17×102 [gCO2 /kWh]を掛け合
わせた396[g]が投入電力に由来するCO2 排出量
となる。こうして各エネルギーで総和した450[g]
が製造段階のCO2 排出量となる。
【0080】[3] 流通段階 流通段階では、工場から物流拠点まで、物流比を考慮し
加重平均して求めた505[km]を輸送距離として投
入する。フォーマットでは梱包容積を記入する欄があり
10[t]トラック1台当たりの積載台数(80[%]
積載と仮定)を求めることができるが、積載台数の決ま
っている製品は直接台数を投入する。この機種の場合、
後者の56台を投入する。
【0081】そこで輸送距離を積載台数で割り、文献値
より求めた10[t]トラックのC02 排出原単位:
7.42×102 [gCO2 /km]を掛け、5.3k
gが求まる。次に拠点から小売店までを平均20[k
m]とし、2[t]トラックの排出原単位3.23×1
2 [gC02 /km]を掛けて求めた0.02[g]
とを足し、5.4kgが流通段階のCO2 排出量とな
る。
【0082】[4] 使用段階 使用段階では、カラ−TVの消費電力と平均使用時間を
考慮し、1日あたり0.6[kWh]を消費する。平均
寿命9年と仮定し、ライフサイクルで1980[kW
h]の電力を消費する。そこで産業連関表から求めた排
出原単位1.17×102 [g/kWh]を掛け合わせ
た231[kg]が使用段階でのCO2排出量となる。
【0083】[5] 廃棄段階 廃棄段階では、前述した“[1] 原材料調達段階”で投入
されたデータをそのまま用いて計算するため、新たな入
力項目はない。
【0084】算出方法は図3のフローに従って求める。
すなわち、使用後の家電製品は自治体等で回収され、平
均20[km]の距離を4[t]トラック60[%]の
積載率で運搬され中間処理場へ運ばれるため、総重量の
60[kg]に排出原単位の4.72×102 を掛けた
235[kg]のCO2 が排出される。
【0085】次に中間処理場では重量kgあたり電力
6.5gと軽油1.6gのCO2 が排出するため、それ
ぞれ390[g]、95[g]のCO2 排出量となる。
【0086】次に鉄、銅、アルミ、ガラス、紙、段ボー
ルなどが各回収率で分別され、回収されたリサイクル材
料(計11[kg])は、20[t]トラック60
[%]積載のもと、平均40[km]の距離を経て素材
の再生施設へ運ばれる。
【0087】すなわち、20[t]トラックの排出原単
位1,180[gCO2 /km]より、42[g]のC
2 が排出する。
【0088】一方、リサイクル材回収後の残骸49[k
g]は最終処分場へ10[t]トラック60[%]積載
のもと、平均10[km]の距離を運ばれる。よって1
0[t]トラックの排出原単位7. 42×102 より、
61[g]のCO2 が排出する。
【0089】最終処分場では、政令指定都市の家電製品
処理統計に基づいて、42.3[%]の21[kg]が
焼却処分され、塵芥収集に係る排出原単位1.08×1
-2[gCO2 /g]、焼却処理に係る排出原単位6.
89×10-2[gCO2 /g]から、223g、142
8gのCO2が排出する。
【0090】さらに焼却による炭素分の直接排出とし
て、プラスチック、紙中の炭素含有量から求めた焼却の
排出原単位3.14[gCO2 /g]、1.61[gC
2 /g]から、13,266[g]、2,113
[g]のCO2 が排出される計算である。
【0091】また、焼却後の残差は統計データから平均
14.4[%]で6.9[kg]の重量となり、灰搬出
に6.89×10-2[gCO2 /g]の原単位のもと、
34gのCO2 が排出される計算である。
【0092】そして、これら焼却灰と先ほどの統計資料
に基づく57.7[%]の直接埋立処理分と併せて3
5.1[kg]が埋立処分され、1.08×10-2[g
CO2/g]の排出原単位で計380[g]排出する。
【0093】以上、廃棄段階では、リサイクルのための
作業に関わる負荷も含めて、合計18.2[kg]のC
2 が排出される計算となる。
【0094】[6] リサイクル段階 リサイクル段階では、例えば鉄鋼について、回収率97
[%]で回収され、素材製造工程の途中工程へ再投入さ
れる。そこで、バージン材100[%]から素材を作る
ためのエネルギー負荷から、再生材を投入することで低
減されるエネルギー負荷の割合を還元率と称し、鉄の場
合65[%]が負荷低減に寄与することになる。
【0095】すなわち、“鉄の投入量(5.6[k
g])×回収率(97.4[%])×還元率(65
[%])=3.5[kg]”が負荷低減分となる。そこ
で、前述の鉄の産業連関表から解いた排出原単位1.0
9[gCO2 /g]を掛けた3.8[kg]がCO2
荷低減分として、全体の負荷量に対しマイナス表現す
る。
【0096】以上、[1] 〜[6] より、各ライフステージ
毎の排出量が求められ、構成比率にしたグラフとして図
12〜図14の如きのものが作図できる。
【0097】すなわち、図11が上述の計算例の如くし
て算出されたカラ−TVにおける算出結果の実施形態で
ある。
【0098】前述の図4乃至図9に従いカラ−TVのデ
ータを投入した結果、図11(a)、(b)の如くの計
算結果が得られたが、これらを元に、グラフ化処理する
と、本システムでは、グラフとして図12〜図14の如
きのものが得られる。
【0099】図12(a)、(b)、(c)はそれぞれ
CO2 、SOx .NOx 排出比率を示す円グラフであっ
て、図11(a)に示す結果の数値をグラフ化処理して
出力部23に表示したものである。また、図13(a)
は3つの負荷をライフステージ別に並べた棒グラフ、図
13(b)は3つの負荷(CO2 、SOx .NOx )を
構成比で並べたグラフである。
【0100】図14はリサイクルによる環境負荷削減効
果を負荷別にグラフ化したものであり、図11(b)に
示す結果の数値をグラフ化処理して出力部23に表示し
たものである。いずれのグラフも算出フォーマットに基
づいており、データ投入者(上述の場合、オペレータ)
がデータ投入しながら同時に作図させてビジュアルに観
察したり、結果の数値をただちに見ることができるた
め、確認しながら分析結果を容易に知ることができ、活
用し易い。
【0101】以上のグラフ化されて表示される結果、 (a)CO2 排出比率を表し、原材料調達段階が全ライ
フサイクルの1/3、使用段階が6割を占める。
【0102】(b)SOx排出比率を示し、流通段階と
廃棄段階でそれぞれ4割前後を占める。
【0103】(c)NOx排出比率を示し、使用段階で
半数近くを占めるのが特徴的である。といった各排出因
子の環境負荷排出のウエイトが一目でわかり、次の設計
段階へ負荷低減の改善施策が打てる。
【0104】また、リサイクルを行うことの負荷削減効
果の定量把握も可能となる。すなわち、“[5] 廃棄段
階”、“[6] リサイクル段階”での回収率や還元率の値
をデフォルト値として固定していたが、これを変化させ
ることで、どの位の負荷が削減できるかがわかる。
【0105】例えば、カラーTVの製品重量60[k
g]のうち51[%]をブラウン管が占めており、各排
出量も約30[%]になる。そこでガラスのリサイクル
率(回収率)を50[%]、100[%]と変化させて
処理し直してグラフ化して見ると、その結果は図10の
(a) ,(b) ,(c) の如きであり、この場合、表示された
グラフから、環境負荷が削減されていく様子が直に肌で
知ることができる。
【0106】特にSOx、NOxの削減効果が大きく、
100[%]リサイクルすることでガラスにおける環境
負荷は半減することがわかる。
【0107】このようにリサイクル率を変化させるな
ど、家電製品の廃棄処理システムの負荷低減の定量化に
も役立つなど、本評価手法は製造メーカのみに留まら
ず、社会システム全体に多大な効果を奏する。
【0108】ここで、本発明に基づく手法との比較例を
示しておく。
【0109】冷蔵庫を例にとる。
【0110】文献『環境管理』Vol.31, No.7, pp91-97
(1995) によれば、冷蔵庫についての“積み上げ分析”
による本格的ライフサイクル分析の結果が開示されてい
る。そこで、同データを用い、本発明手法との比較・検
証を行った。
【0111】下表はフロン対策後の冷蔵庫についての
“積み上げ法”と“本発明手法”との比較例である。前
者では原材料調達段階、製造段階、流通段階をひとまと
めにしており、廃棄段階の工程が全て埋立てと仮定して
いるために、完全なる比較はできないが、CO2 排出比
率で積み上げ法が“製造段階”:約5.16[%]、
“使用段階”:約94.78[%]、“廃棄段階”:約
0.06[%]に対し、本発明手法では“原材料調達”
+“製造”+“流通”の3段階分合計:約9.2
[%]、“使用段階”:約89.9[%]、“廃棄”+
“リサイクル”の2段階分合計:約1.0[%]とな
り、非常に近い結果となった。
【0112】これは、積み上げ法による本格的LCA分
析が莫大な時間と労力を要していることから鑑みても、
本発明の手法が本格的LCA分析に比べて何等の遜色な
く、簡易に評価可能であることを裏付けていると言え
る。
【0113】
【表1】
【0114】(第2の実施形態)次に、この発明の環境
評価装置の第2の実施形態について説明する。基本的な
動作及び原理は、第1の実施形態のものと同じであるの
で、同一の用語については詳しい説明は省略する。
【0115】図15は、第2の実施形態にかかる環境評
価装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0116】図中26は、CPUである。このCPU2
6が接続されたバスライン27には、モニタ等の表示装
置28、プリンタ等の出力装置29、キーボードやマウ
ス等の入力装置30、RAM31、制御プログラムを記
憶するメインメモリ32及びファイル記憶メモリ33が
接続されている。
【0117】ファイル記憶メモリ33は、入出力画面フ
ォームを格納する入出力画面記憶部34と、各ステージ
S1〜S6毎の材料投入量を格納する材料投入量記憶部
35と、前記材料マスタ36及びこれに関連した排出原
単位ファイル37を格納する排出原単位記憶部38と、
前記環境負荷演算式を記憶する演算式記憶部39とから
なる。また、前記RAM31は、前記メモリ32、33
から呼び出した制御プログラムの他、表示用の画像デー
タや処理用の数値データを一旦格納するために用いられ
る。
【0118】前記入出力画面記憶部34は、図16に示
されるように、プログラムを立ち上げた際に初期画面と
して表示される全体メニュー画面41(図17)を有す
る。この全体メニュー画面41は、図16に参照符号4
2〜57で示される各スイッチを有し、これらのスイッ
チ42〜57は、図17に示すようにオペレータが認識
し易いように配置されている。
【0119】これらのスイッチ42〜57のうち、原材
料調達段階投入スイッチ45,製造段階投入スイッチ4
6,流通段階投入スイッチ47,使用段階投入スイッチ
48,廃棄段階投入スイッチ49及びリサイクル段階投
入スイッチ50は、製品のライフサイクルを分類した上
記6つのライフステージS1〜S6に対応する。これら
のスイッチを押すと、対応するステージにおける材料投
入画面(図18,21,24,27及び32)が呼び出
されて前記表示装置28に表示される。
【0120】一方、前記材料投入量記憶部35は、前記
全体メニュー画面41及び各ステージS1〜S6に対応
する入力画面(図18,21,24,27及び32)を
通して投入された材料投入量を、環境負荷演算式記憶部
39に格納された環境負荷演算式に対応させて格納す
る。具体的には、前記第1の実施形態において図4〜図
9に示した算出フォームと類似の形式で格納する。な
お、ここで「材料」の用語は、前記第1の実施形態と同
様に、ある製品に使用されている鉄やアルミ等の原材料
の他、その製品を製造したり運搬したりするのに必要な
電力などのエネルギ量等も含む広い意味で用いている。
【0121】一方、前記排出原単位記憶部35に格納さ
れた材料マスタ36は、予め排出原単位が求められてい
る材料名を格納する。なお、この材料マスタ35は、検
索が容易に行えるように、大分類、中分類、材料名と階
層構造になっており、順に材料を選定、絞り込んで決定
できるように構成されている。また、前記排出原単位フ
ァイル37は、前記材料名に関連付けてその排出原単位
すなわち、材料1単位当たりの環境負荷因子の排出量を
格納する。
【0122】なお、使用する排出原単位としては、第1
の実施形態とは異なり、国内の産業連関表(ここでは統
合407 分類)から化石起源燃料6種の投入量を推計して
求めたCO2、SOx、NOxに関するものだけでな
く、この実施形態においては、我が国の工業調査統計お
よび環境庁産業別水質調査統計資料から産業連関表分類
に当てはめて求めたBOD(生物化学的酸素要求量)、
COD(化学的酸素要求量)に関するものも使用する。
なお、この実施形態においては、排出原単位は国内統計
資料をもとに求めたものを使用するようにしているが、
分析を行う国に応じた同種の統計資料から求めたもの用
いても良く、それらを国別データベースとして保有して
選択できるようにしても良い。
【0123】一方、環境負荷演算式記憶部39は、各ス
テージS1〜S6において環境負荷因子の排出量を求め
るためにモデル化された環境負荷演算式を記憶するもの
である。すなわち、この環境負荷演算式は、前記投入材
料記憶部35に格納された各材料の投入量とその材料に
対応する排出原単位とから環境負荷因子の排出量を算出
するために用いられるもので、各ライフステージS1〜
S6に対応してモデル化されている。
【0124】以下、解析対象製品として洗濯機を例にと
り、具体的に説明する。
【0125】先ず、プログラムの立ち上げ指令が例えば
入力装置より入力されると、前記CPU26は前記制御
プログラムを立ち上げ、図21に示される前記全体メニ
ュー画面を表示装置に表示する。
【0126】この全体メニュー画面では、先ず、製品名
を投入する。既に登録されている機種の場合には、既投
入製品選択スイッチ42よりプルダウンメニュー式に選
択できるようになっていが、新たに登録する場合には、
新製品登録スイッチ43を押した後、入力を行うことで
投入を行う。この実施形態では、製品名『洗濯機』及び
その型名『AW-1234 』を投入する。
【0127】次に、この製品のライフサイクルの各ステ
ージS1〜S6に対応するスイッチ、すなわち、原材料
調達段階スイッチ45、製造段階スイッチ46、流通段
階スイッチ47、使用段階スイッチ48、廃棄段階スイ
ッチ49、リサイクル段階スイッチ50のいずれかを選
択して押すことで、各ステージにおける投入を行う。
【0128】以下、各ステージS1〜S6毎に順を追っ
て説明する。
【0129】[ 1] 原材料調達段階S1(図18〜図
20) 先ず、前記全体メニュー画面41において、原材料調達
段階投入スイッチ45を押すと、図19に示す部品毎投
入画面59が表示される。この部品毎投入画面59で
は、評価対象の洗濯機1台あたりに使用される構成材料
の部品名、材料名、使用量を表示画面59のテキストボ
ックスに入力する。
【0130】ここで、部品名の投入方式は、ユニット
名、サブユニット名、部品名と3層の階層構造で、製品
の組立構成に応じて分類できるように構成されており、
後述する環境負荷因子の排出量計算においてもこれに対
応しユニット名別に結果表示できるようになっている。
【0131】また、材料名は、前記材料マスター36に
基づいて選択・決定する。すなわち、前記材料マスタ3
6に対応して、その選択が容易に行えるよう材料分類が
大分類、中分類、材料名と階層構造になっており、順に
材料を選定、絞り込んで決定できる。
【0132】例えば、洗濯機の洗濯槽を投入する場合、
ユニット名『洗濯槽』、サブユニット名『脱水槽組
立』、部品名『脱水槽』と定義し、材料名を大分類『樹
脂』、中分類『熱可塑性樹脂』、材料名『ポリプロピレ
ン』と徐々に絞り込んで決定する。材料名を確定したい
場合には材料名確定スイッチ60を押す。また、数量
(使用量)は材料分類に応じた単位を用い、例えば『3,
300 』gと投入する。
【0133】投入された上記スペックは、図18に61
で示される原材料投入表の1レコードとして自動的に追
加される。この原材料投入表61は前記材料投入記憶部
35に保持される。
【0134】このようにして洗濯機1台の構成部品全て
についてスペックの投入が終了したならば、図19に示
す画面59に表示されている作表スイッチ61を押す。
このことで、前記CPU26は、以下の計算を実行す
る。
【0135】すなわち、先ず、前記材料マスタ36に関
連付けられた排出原単位ファイル37から材料毎の排出
原単位が呼び出される。そして、材料毎の投入量及び対
応する排出原単位とが、環境負荷式記憶部39から呼び
出された対応環境負荷演算式に代入される。このこと
で、材料毎に環境負荷因子の排出量が求められる。この
第2の実施形態においても、結果として第1の実施形態
において図4を示して説明したものと同様の演算が行わ
れることになる。そして、この演算は、前記投入材料に
対応する回数だけ繰り返され、最後に、各材料毎の環境
負荷因子の排出量が集計され、図18に61a〜61f
に示すようにこの原材料調達ステージにおける各環境負
荷因子の総排出量が出力される。
【0136】この実施形態においては、前述したよう
に、環境負荷因子として、エネルギー、CO2排出量、
SOx排出量、NOx排出量、BOD排出量及びCOD
排出量の6種類のインベントリが計算される。ついで、
図19に示す入力画面59においてグラフスイッチ62
を押すことで、図20に示す全体表示のグラフが表示さ
れる。このグラフにおいては、各環境負荷因子毎に、各
部品毎の排出量の比率(%)が示される。なお、この出
力画面には、サブスイッチ62a〜62hが設けられて
おり、これらを押すことで各環境負荷因子毎の詳細なグ
ラフ(図示せず)を表示することもできる。
【0137】[ 2] 製造段階S2(図21〜図23) 先ず、図16、17に示す全体メニュー画面41におい
て、製造段階スイッチ46が押されることで、前記入出
力画面記憶部34から、図22に示す入力画面63が呼
び出され表示される。
【0138】この入力画面63では、製造段階で投入さ
れる電力、水、ガス、石油製品などのエネルギー種と、
洗浄薬品や通い箱等の副資材を投入する。これらも、前
記材料マスタ36に予め分類された状態で格納されてお
り、さらに、それぞれに対応する排出原単位が前記材料
マスタ36に関連付けられた状態で排出原単位ファイル
37に格納されている。この入力画面63を通じて投入
するエネルギ量は、製品1台あたりの量であり、製造工
場の各エネルギー総使用量に対し、出荷総額に対する対
象製品1台の出荷額の割合で除したものを用いる。
【0139】ついで、洗濯機1台の製造に投入される電
力など投入エネルギーを、原材料調達段階の時と同じく
材料名、数量を選択して投入し、その結果は図21に示
すように、製造段階投入表64に記録される。この投入
表64は、前記材料投入量記憶部35に格納される。こ
のようにして全てのエネルギー・副資材についての投入
を順次行う。
【0140】ついで作表スイッチ65を押すと、原材料
調達段階と同様に各環境負荷因子の排出量が材料マスタ
ー36及び排出原単位ファイル37を参照しながら演算
式を用いて計算される。そして、グラフスイッチ66を
押すと、これも原材料調達段階と同様に、製造段階の各
インベントリを排出比率(%)としてグラフ表示される
(図23)。
【0141】[ 3] 流通段階(図24〜図26) 先ず、図16、図17に示す全体メニュー画面41にお
いて、流通段階スイッチ47を押すことで、図25に示
す輸送手段毎投入画面68が表示される。
【0142】この流通段階は輸送トラックの燃料消費量
のみを考慮しており、先ず、トラックの種別及び燃料の
種類を投入する。このトラック種別及び燃料の種類か
ら、予め燃費を格納した材料マスターに基づいて燃料消
費量が算出される。なお、前記燃費は、例えば統計資料
から求められたものを用いる。
【0143】一方、この入力画面68では、製品1台の
梱包容積からトラック1台あたりの製品積載数を求め
る。すなわち、この画面68では、トラックの荷台の寸
法を入力することで積載容積を求め、それにより積載数
量が算出されるようになっている。このようにして積載
条件が決定したならば、ついで輸送距離を入力する。
【0144】これらの条件は、前段階と同様、図24に
示す材料投入表69に格納される。
【0145】ついで、図25に示すように、この入力画
面68において、作表スイッチ71を押すことで前段階
と同様に、各環境負荷因子の排出量が材料マスター36
及び排出原単位ファイル37を参照しながら計算され、
ついでグラフスイッチ72を押すと、同様に流通段階に
おける各インベントリを排出比率(%)として図26に
示すグラフを表示する。
【0146】[ 4] 使用段階S4(図27〜図30) 図16及び図17に示す全体メニュー表示画面41にお
いて、使用段階投入スイッチ48を押すと、図27,図
28に示すように使用パターン設計画面74が表示され
る。この設計画面74は、使用パターンを入力するため
のもので、使用パターン及びパターン分類等の使用条件
を入力する。使用条件としては、法人使用・個人使用、
時間使用・回数使用等が定義される。
【0147】ついで、この設計画面74に設けられた入
力スイッチ75を押すと、図29に示す使用条件投入画
面76が表示される。ここでは、製品の使用段階に生ず
る電気、水、紙などの投入材料やエネルギーについて、
製品1回あたりの使用量と使用頻度、および製品の平均
寿命を投入する。これらの使用条件は図27に示される
使用段階投入表77に記録され、この表は前記材料投入
量記憶部35に格納される。ついで、この使用条件投入
画面76において作表スイッチ78を押すと、図27に
79で示すように製品の総使用量(使用回数)が算出さ
れ、前記材料マスター36及び排出原単位ファイル37
とを参照して、使用段階における環境負荷因子の各排出
量が算出される。ついで、グラフスイッチ40を押すと
原材料調達段階と同様に、流通段階の各インベントリを
排出比率(%)として図30に示すグラフが表示され
る。
【0148】[ 5] 、[ 6] 廃棄およびリサイクル段
階S5,S6(図31〜図36) 図16、図17に示す全体メニュー表示画面41におい
て、廃棄段階投入スイッチ49またはリサイクル段階投
入スイッチ50を押すと、図31、図32に示すように
共通の廃棄・リサイクル段階設計画面82に移行する。
【0149】この画面82は、図32に示されるように
設計されている。なお、この表示画面82に示されるよ
うに、廃棄・リサイクル段階の工程モデルは先述の第1
の実施形態に示したものとほぼ同様である。
【0150】この入力画面82ではデフォルト値として
家電製品処分統計に基づいた値が設定されているが、製
品に応じて処理形態やリサイクル状況が変えられる。す
なわち、画面82から、図33に示す回収率設定のポッ
プアップ画面、あるいは図34に示す還元率設定のポッ
プアップ画面を表示させることによりこれらの変更が行
えるよう配慮されている。
【0151】ついで、図32に示す設計画面82におい
て作表スイッチ83を押すと、図31に示すように原材
料投入表84をもとに設定された回収率、還元率を用い
てリサイクル量が計算され(85)、リサイクル段階投
入表86が作成され、これに基づいて各環境負荷因子の
排出量が算出される(86a〜86f)。次にグラフス
イッチ87を押すと、リサイクル段階で軽減される各イ
ンベントリを排出比率(%)として図35に示すように
グラフ表示する。
【0152】次に図32において廃棄段階の作表スイッ
チ88を押すと、先述のリサイクル量計算から残った材
料(非リサイクル材料)についての廃棄量を算出し8
9、廃棄段階投入表90を作成し、材料マスター36,
37を参照して廃棄段階における各環境負荷因子の排出
量90a〜90fを算出する。そして、グラフスイッチ
91を押すと、廃棄段階の各インベントリを排出比率
(%)としてグラフ表示する(図36)。
【0153】次に、全ライフサイクルでのインベントリ
(ライフサイクルインベントリ)の集計について、図3
7及び図38を参照して説明する。
【0154】各段階投入・計算を終えた後で、図16及
び図17に示す全体メニュー画面41に戻り、インベン
トリ作表スイッチ51を押すと、前記CPU26は、こ
れまで求めた各段階の各インベントリ排出量の出力結果
を読み出して全ライフサイクルでの集計表93を作成
し、インベントリ選択画面94(図示せず)でライフサ
イクルインベントリ各排出量94a〜94fを算出す
る。そして、インベントリグラフスイッチ95を押す
と、各インベントリを排出比率(%)として図38にし
めすようにグラフ表示する。
【0155】次に、こうして求めた機種を複数比較する
機能について、図39〜図41を参照して説明する。
【0156】先ず、図16、図17に示す全体メニュー
画面41において機種比較スイッチ54を押すと、図3
9に示されるように機種比較設定画面97に移行する。
この機種比較設定画面97は、図40に示すように設計
されており、基準機種と、これとの比較を行う比較機種
1及び比較機種2を投入できる。これらの機種名は、既
に投入した機種名の中から選択することもできる。この
画面97から各ライフステージ(原材料調達〜リサイク
ル)に対応するスイッチ97a〜97fあるいは全体ス
イッチ97gを押すと、そのステージでの6インベント
リ排出量を計算し、作表およびグラフ出力する(図4
1;CO2 排出量の例)。
【0157】最後に、これらのインベントリから計算で
きるインパクト評価について図42〜図46を参照して
説明する。
【0158】ここでインパクト評価とはLCA(ライフ
サイクルアセスメント)におけるインベントリ分析に続
く次のステップであり、環境への影響(インパクト)評
価のことを言う。これはインベントリ分析で求めた各イ
ンベントリをもとに、例えば地球温暖化、酸性雨、湖沼
の富栄養化といったインパクトカテゴリーを計算し、最
終的にはそれらカテゴリー間の重みづけを施した総合評
価をすることで行われる。
【0159】これまで、インパクト評価には各国の事情
に応じた各国の手法が展開されており、LCA業界でも
未だ統一されていない。
【0160】本手法では、図42に示すように、代表的
な3種類の方法に基づいて評価を行えるように構成され
ている。すなわち、日本エコライフセンターでまとめた
手法101、オランダのエコインジケータ法102、ス
イスのエコポイント法103である。
【0161】図16、17に示される全体メニュー画面
41において、インパクト評価スイッチ53を押すと、
図42に示すように評価手法選択画面100に移行す
る。この画面100は、図43に示すようにデザインさ
れ、日本エコライフセンター法101、エコインジケー
タ法102、あるいはエコポイント法103の選択を行
えるようになっている。
【0162】エコライフセンター法101は、93年環
境庁の委託により調査・検討した手法で、規制値の逆数
を基準としていることに特徴がある。温暖化指数や酸性
雨指数をCO2 換算、SO2換算などで表しているが、
各カテゴリ間の大きさを比較することができないのが現
状である。
【0163】エコインジケータ法102は、オランダ・
ライデン大学環境科学センターが中心となって提案した
環境インパクトの総合指標で、温暖化係数(GWP)、
酸性化指数(AP)などを基準として、百万人に1人の
致死率と5%の生態系影響を等価(=1)とみなして各
カテゴリ間を重みづけし、総合点で評価できる手法であ
る。
【0164】エコポイント法(スイス)103は、国の
政策目標値を基準とした環境希少性評価法を提案してお
り、19項目の負荷インベントリに重みづけを施し、エ
コポイント(UBP)をはじいている。
【0165】このように、インパクト評価手法はその指
標(カテゴリ)もまちまちで、求めるべきインベントリ
は数百に及ぶため、現在の簡易評価法から求められる6
インベントリから、これら3手法で計算できる指標につ
いてのみ、算出する。
【0166】すなわち、日本エコライフセンター法スイ
ッチ101を押すと、図42に示されるように、編集中
の機種データテーブル108を読み込んで、ライフステ
ージ毎に温暖化指数(CO2換算)104、酸性雨指数
(SO2換算)105、大気汚染指数(SOx換算)1
06、及び水質汚染指数(BOD換算)107を計算
し、グラフ表示する(図44)。
【0167】エコインジケータ法スイッチ102を押す
と、同様に編集中の機種データテーブル108を読み込
んでGWP(CO2換算)やAP(NOx換算)を算出
すると共に、インジケータポイント換算表109を参照
し、各ライフステージでの温暖化指数、酸性化指数、富
栄養化指数をインジケータポイントに換算し(110〜
112)、グラフ表示する(図45)。
【0168】一方、エコポイント法スイッチ103を押
すと、編集中の機種データテーブル108を読み込み、
環境負荷因子としてのエネルギー消費量、SOx、NO
x排出量に、図にエコポイント換算表114を適用し、
大気汚染指数115、エネルギー消費指数116をエコ
ポイントに換算し、グラフ表示する(図46)。
【0169】なお、この環境負荷評価装置は、以上の機
能の他、この簡易評価法のオプションスイッチとして、
図16及び17に示すように、表計算ワークシートファ
イルに出力・保存する計算結果出力スイッチ55、デー
タベースの保守・運用のためのメンテナンススイッチ5
6、マイナーチェンジやシミュレーションなどを容易に
行うための機種コピースイッチ44などを有している。
【0170】以上のように、本実施形態では、従来困難
であったデータの投入を容易に行える対話形式の扱いや
すいソフトウエアになっており、設計者自らが設計段階
からLCA評価することができるため、環境調和型製品
開発のための有力なツールを提供するものである。
【0171】(他の実施形態)以上説明した第1、第2
の実施形態においては、製品のライフサイクルを6段階
のライフステージに分類し、それぞれについて対応の標
準モデルをたて、排出原単位などは統計に基づいた資料
から求めて、利用し、分析にあたり対象とする製品に関
する固有情報である製品個別の使用部品や量、その製品
使用時のエネルギー消費量情報などについてのみを別
途、個別入力して、前記標準モデルにのっとり、解析す
るようにした。しかしながら、製造メーカー等において
環境負荷の分析結果を製品の開発などに利用する場合、
6段階の各ライフステージそれぞれを区別して求める必
要性は必ずしもない。
【0172】そこで、さらにライフステージを2段階、
あるいは3段階程度にまとめてそれぞれのライフステー
ジでの標準モデル化を行い、一層、簡易型にシステムを
構成するようにした例を次に述べる。
【0173】図47はその例であり、ライフステージを
2段階にまとめたものである。図47の例では、原材料
調達段階S1と製造段階S2と使用段階S4を一纏めに
して第1群G1とし、流通段階S3と廃棄段階S5とリ
サイクル段階S6を一纏めにして第2群G2とした。
【0174】分析者による入力を必要とするのは、分析
したい製品の指定と、その製品の構成部品、その量、製
品の消費エネルギーである。これらの項目の値は設計開
発側で把握しており、設計段階で決まるものであると同
時に、LCA分析そのものが設計開発側でのその製品開
発のために役立てることが本来の役割の一つであるこ
と、そして、流通段階S3と廃棄段階S5およびリサイ
クル段階S6での値はそれほど大きく変化するものでは
なく、第1群G1の結果からほぼ決まってしまう関係に
あることなどから、上記の2グループ構成にして、グル
ープ単位での標準モデル化を図れば十分である。
【0175】そこで、図2の処理部22あるいは、図1
6の環境負荷演算式記憶部39に持たせる演算式は第1
群G1の関係の標準モデルと、第2群G2の関係の標準
モデルとにして簡略化する。
【0176】その結果、開発設計者向けに一層、簡易型
で扱い易いシステムを構成することができるようにな
る。
【0177】以上、種々の例を説明したが、本発明は要
するに、LCA分析にあたり、製品のライフサイクルの
1サイクル分を、ライフステージ毎に環境負荷の観点か
らの分析に基づき、モデル化して標準モデルとしての環
境負荷演算式をたて、また、製品の構成部品や材料など
に対する環境負荷の個別の値は信頼性の高い統計データ
である産業連関表等とこれから求めた排出原単位を利用
して求めるようにし、分析したい製品の個別の構成部品
や量などの固有の情報を入力するだけでこれらと排出原
単位を用いて前記標準モデルとしての環境負荷演算式に
従い、当該分析対象製品の環境負荷を求めるようにした
ものである。
【0178】このように、解析にあたってモデル化した
こと、製品の構成部品や材料などに対する環境負荷の個
別の値は信頼性の高い統計データとこれから求めた排出
原単位を利用して求めるようにしたことから、準備しな
ければならないデータが少なくてすみ、従って、だれで
も即座に使用することができて、家電製品などのような
開発期間の短い製品についても、設計段階からライフサ
イクル評価を行うようにするに適した迅速かつ簡易に評
価ができるシステムを得ることができる。
【0179】また、本発明では特定モデルに基づいて代
表の工程フローをたて、その各工程で発生する環境負荷
の排出原単位をあらかじめ代入した汎用フォーマットお
よびグラフ表示機能を設けたので、次のような効果があ
る。
【0180】(i) 製品全ライフサイクルに亘る綿密な工
程分析が不要となり、データを投入しながら同時に作図
できるため、容易に確認しながら環境影響評価が可能と
なる。
【0181】(ii)設計者が設計段階からライフサイクル
評価を行うための迅速かつ簡易な評価ができ、環境調和
型製品開発への指標として活用できる。
【0182】等、多大な効果が期待できる。
【0183】尚、本発明は上記の例に限定されるもので
はなく、汎用フォーマットにより算出した結果を、例え
ば、環境ラベルにおける環境負荷指標の記載等へ反映で
きるようにするなど、種々の変形が可能である。
【0184】また、本発明においては総務庁発行の産業
連関表を用いる例を示したが、産業連関表は我が国だけ
に限らず、例えば米国内で製造・使用の製品に適用の場
合は米国の産業連関表を用いてもよく、その適用国での
産業連関表全てに応用できる。
【0185】また、所望の排出原単位は産業連関表に依
らず、例えばオランダPRe 社のLCAソフトウエア『Si
maPro 』で引用のデータベースから用いてもよく、信頼
性のあるデータを適宜利用できるため、応用範囲は広
い。
【0186】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、製品のL
CA分析を容易に、かつ手軽に実施でき、短期間で製品
開発する必要のある家電品などにおいてもLCA分析を
利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明においてモデル化した製品のライフサイ
クルの全体構成と投入データ項目を説明するための処理
フロー図。
【図2】本発明の第1の実施例にかかるシステムの概略
的構成を示すブロック図。
【図3】同じく、本発明の廃棄およびリサイクル工程モ
デルフロー図。
【図4】同じく、本発明システムで用いる原材料調達段
階の算出フォーマット。
【図5】同じく、本発明システムで用いる製造段階の算
出フォーマット。
【図6】同じく、本発明システムで用いる流通段階の算
出フォーマット。
【図7】同じく、本発明システムで用いる使用段階の算
出フォーマット。
【図8】同じく、本発明システムで用いる廃棄段階の算
出フォーマット。
【図9】同じく、本発明システムで用いるリサイクル段
階の算出フォーマット。
【図10】(a)〜(c)は、同じく、リサイクル率を
変化させたときのシミュレーション結果としてのグラフ
表示例を示す図。
【図11】(a)、(b)は、同じく、本発明システム
を用いてLCA分析したカラ−TVにおける算出結果の
実施形態を示す図。
【図12】(a)〜(c)は、同じく、本発明システム
を用いてLCA分析した結果から作成したCO2 、SO
x .NOx 排出比率を示す円グラフ表示例。
【図13】(a)、(b)は、同じく、本発明システム
を用いてLCA分析した結果から作成した3つの負荷
(CO2 、SOx .NOx )のライフステージ別棒グラ
フおよび3つの負荷の構成比で並べたグラフ表示例。
【図14】同じく、本発明システムを用いてLCA分析
した結果から作成したリサイクルによる環境負荷削減効
果の負荷別グラフ表示例。
【図15】本発明の第2の実施形態の装置の概略構成を
示すブロック図。
【図16】同じく、全体メニュー画面の構成及び処理を
説明するためのブロック図。
【図17】同じく、全体メニュー画面の表示例を示す
図。
【図18】同じく、原材料調達段階での処理を説明する
ためのブロック図。
【図19】同じく、原材料調達段階での入力画面の表示
例を示す図。
【図20】同じく、原材料調達段階での出力画面の表示
例を示す図。
【図21】同じく、製造段階での処理を説明するための
ブロック図。
【図22】同じく、製造段階での入力画面の表示例を示
す図。
【図23】同じく、製造段階での出力画面の表示例を示
す図。
【図24】同じく、流通段階での処理を説明するための
ブロック図。
【図25】同じく、流通段階での入力画面の表示例を示
す図。
【図26】同じく、流通段階での出力画面の表示例を示
す図。
【図27】同じく、使用段階での処理を説明するための
ブロック図。
【図28】同じく、使用段階での入力画面の表示例を示
す図。
【図29】同じく、使用段階での入力画面の表示例を示
す図。
【図30】同じく、使用段階での出力画面の表示例を示
す図。
【図31】同じく、廃棄/リサイクル段階での処理を説
明するためのブロック図。
【図32】同じく、廃棄/リサイクル段階での入力画面
の表示例を示す図。
【図33】同じく、廃棄/リサイクル段階での回収率設
定画面の表示例を示す図。
【図34】同じく、廃棄/リサイクル段階での再生還元
率の設定画面の表示例を示す図。
【図35】同じく、廃棄/リサイクル段階での出力画面
の表示例を示す図。
【図36】同じく、廃棄/リサイクル段階での出力画面
の表示例を示す図。
【図37】同じく、全ライフサイクルを通じての演算結
果を出力するための処理を示すブロック図。
【図38】同じく、全ライフサイクルを通じての演算結
果の出力画面の表示例を示す図。
【図39】同じく、機種比較を行う場合の処理を示すブ
ロック図。
【図40】同じく、機種比較を行う場合の入力画面の表
示例を示す図。
【図41】同じく、機種比較の出力画面の表示例を示す
図。
【図42】同じく、インパクト評価を行う場合の処理を
示すブロック図。
【図43】同じく、インパクト評価を行う場合の入力画
面の表示例を示す図。
【図44】同じく、日本エコライフセンター法を用いて
インパクト評価を行った場合の出力画面の表示例を示す
図。
【図45】同じく、エコインジケータ法を用いてインパ
クト評価を行った場合の出力画面の表示例を示す図。
【図46】同じく、エコポイント法を用いてインパクト
評価を行った場合の出力画面の表示例を示す図。
【図47】本発明の他の実施形態を説明するための図。
【符号の説明】
21…入力部 22…処理部 23…出力部 24…外部記憶装置

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の各構成部品、材料および量などの
    製品固有の情報を入力する入力手段と、 製品のライフサイクルを、その製品が製造されて、使用
    される段階での環境負荷と、その製品の廃棄、リサイク
    ル段階での環境負荷にモデル化し、製品の各構成部品、
    材料および量などの製品固有の情報はその製品対応に個
    別入力すると共に、前記構成部品、材料および投入エネ
    ルギーなどの情報は予め用意した統計データに基づいて
    取得し、前記モデルに基づいて算出する処理手段と、 処理手段の処理結果を出力する出力手段と、を具備する
    ことを特徴とする製品の環境負荷評価装置。
  2. 【請求項2】 製品の各構成部品、材料および量などの
    製品固有の情報を入力する入力手段と、 製品のライフサイクルを原材料調達、製造、流通、使
    用、廃棄およびリサイクル段階に分けてモデル化し、そ
    れぞれの段階で発生する環境負荷因子の排出原単位をあ
    らかじめ備えると共に、これを各製品について使用量ま
    たは投入量と掛け合わせることにより求める処理手段
    と、 処理手段の処理結果を出力する出力手段と、を具備する
    ことを特徴とする製品の環境負荷評価装置。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は、前記各段階での投入材
    料および投入エネルギーに係る環境負荷因子は産業連関
    表から算出し、その他の環境負荷因子は積み上げ分析に
    より求めることで、前記モデルに従い製品のライフサイ
    クル対応の環境負荷を求めることを特徴とする請求項1
    または2記載の製品の環境負荷評価装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段には、求めた環境負荷の情
    報をグラフ化する機能をさらに備えることを特徴とする
    請求項1乃至3いずれか記載の製品の環境負荷評価装
    置。
  5. 【請求項5】 前記処理手段には、前記廃棄およびリサ
    イクルの段階において、リサイクル素材について回収率
    および/または再生工程での負荷還元率を変えると、リ
    サイクルによる環境負荷の削減効果をシミュレーション
    し、かつグラフ表示する機能を備えることを特徴とする
    請求項2乃至4いずれかに記載の製品の環境負荷評価装
    置。
  6. 【請求項6】 製品のライフサイクルを、その製品が製
    造されて、使用される段階での環境負荷と、その製品の
    廃棄、リサイクル段階での環境負荷にモデル化し、製品
    の各構成部品、材料および量などの製品固有の情報はそ
    の製品対応に個別入力すると共に、前記構成部品、材料
    および投入エネルギーなどの情報は予め用意した統計デ
    ータに基づいて取得し、前記モデル基づいて算出するこ
    とを特徴とする環境負荷評価方法。
  7. 【請求項7】 製品のライフサイクルを原材料調達、製
    造、流通、使用、廃棄およびリサイクル段階に分けてモ
    デル化し、それぞれの段階で発生する環境負荷因子の排
    出原単位をあらかじめ用意してこれを、各製品について
    使用量または投入量と掛け合わせることにより求めるこ
    とを特徴とする環境負荷評価方法。
  8. 【請求項8】 前記各段階での投入材料および投入エネ
    ルギーに係る環境負荷因子は産業連関表から算出し、そ
    の他の環境負荷因子は積み上げ分析により求めること
    で、前記モデルに従い製品のライフサイクル対応の環境
    負荷を求めることを特徴とする請求項6または7いずれ
    か記載の環境負荷の簡易評価方法。
  9. 【請求項9】 製品のライフサイクルを少なくとも製品
    が製造されて使用される段階、廃棄/リサイクルの段階
    とに分け、それらをモデル化することで構成されてなる
    環境負荷演算式を記憶する環境負荷演算式記憶部と、 製品を製造・使用・廃棄/リサイクルする上で消費する
    材料及びエネルギーの量を、それらに起因して排出され
    る環境負荷因子の量に換算するための排出原単位を記憶
    する排出原単位記憶部と、 前記モデル化された段階毎に、製品を製造・使用・廃棄
    /リサイクルする上で消費する材料及びエネルギーの量
    を投入する入力部と、 投入された材料及びエネルギーの量を、それらに対応す
    る排出原単位と共に前記環境負荷演算式に適用して環境
    負荷因子の排出量を演算する演算処理部と、 その演算結果に基づき、当該製品が環境に及ぼす負荷を
    評価する評価部と、 その評価結果を出力する出力部とを有することを特徴と
    する製品の環境負荷評価装置。
  10. 【請求項10】 前記演算式記憶部は、 製品の原材料調達段階を、製品の原材料の種類及びその
    使用量に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を記
    憶するものであることを特徴とする請求項9記載の製品
    の環境負荷評価装置。
  11. 【請求項11】 前記演算式記憶部は、 製品の製造段階を、各製造工程におけるエネルギー使用
    量に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を記憶す
    るものであることを特徴とする請求項9記載の製品の環
    境負荷評価装置。
  12. 【請求項12】 前記演算式記憶部は、 前記製品の流通段階を、輸送手段の製品積載量及び燃料
    消費量に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を記
    憶するものであることを特徴とする請求項9記載の製品
    の環境負荷評価装置。
  13. 【請求項13】 前記演算式記憶部は、 製品の使用段階を、前記製品の使用回数、寿命および使
    用頻度に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を記
    憶するものであることを特徴とする請求項9記載の製品
    の環境負荷評価装置。
  14. 【請求項14】 前記環境負荷演算式記憶部は、 前記廃棄/リサイクル段階を、 前記製品のリサイクルされうる原材料については、その
    量に回収率および還元率を乗じてリサイクル量を求め、
    それらが環境負荷を減じる方向に起因するようにモデル
    化してなる環境負荷演算式を記憶するものであることを
    特徴とする請求項9記載の製品の環境負荷評価装置。
  15. 【請求項15】 前記環境負荷演算式記憶部は、 前記廃棄/リサイクル段階を、 前記製品のリサイクルされない原材料についてはその量
    が廃棄されるとして、リサイクルされる材料については
    前記リサイクル量を減じた量が廃棄されるとして、それ
    らの廃棄に使用するエネルギーに基づきモデル化してな
    る環境演算式を記憶するものであることを特徴とする請
    求項14記載の製品の環境負荷評価装置。
  16. 【請求項16】 前記評価部は、 前記リサイクルにおける回収率及び還元率を変えると、
    リサイクルによる環境負荷の削減効果の変化をシミュレ
    ーションする手段を有することを特徴とする請求項14
    記載の製品の環境負荷評価装置。
  17. 【請求項17】 前記排出原単位記憶部は、 前記投入材料を記憶する材料マスタと、 この材料マスタに関連付けて前記排出原単位を記憶する
    排出原単位記憶ファイルとを有することを特徴とする請
    求項9記載の製品の環境負荷評価装置。
  18. 【請求項18】 前記評価部は、複数の機種についての
    演算結果を比較する手段を有し、 前記出力部は、前記比較結果を出力する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項9記載の製品の環境負荷評価装
    置。
  19. 【請求項19】 前記評価部は、 前記環境負荷因子の排出量に基づいて、環境へのインパ
    クトを評価する手段を有することを特徴とする請求項9
    記載の製品の環境負荷評価装置。
  20. 【請求項20】 コンピュータシステムに、工業製品が
    そのライフサイクルを通じて環境へ及ぼす負荷を評価さ
    せる環境負荷評価プログラムが格納された記憶媒体であ
    って、 この記憶媒体に記憶され、製品のライフサイクルを少な
    くとも製品が製造されて使用される段階、廃棄/リサイ
    クルの段階とに分け、それらをモデル化することで構成
    されてなる環境負荷演算式を設定する環境負荷演算式記
    憶部と、 記憶媒体に記憶され、製品を製造・使用・廃棄/リサイ
    クルする上で消費する材料及びエネルギーの量を、それ
    らに起因して排出される環境負荷因子の量に換算するた
    めの排出原単位を設定する排出原単位記憶部と;前記記
    憶媒体に記憶され、前記モデル化された段階毎に入力さ
    れた、製品を製造・使用・廃棄/リサイクルする上で消
    費する材料及びエネルギーの量を格納する格納部と;前
    記記憶媒体に記憶され、前記コンピュータシステムに、
    投入された材料及びエネルギーの量を、それに対応する
    換算係数と共に前記環境負荷演算式に適用して環境負荷
    因子の排出量を演算する指示を与える演算処理指示手段
    と、 前記記憶媒体に記憶され、前記コンピュータシステム
    に、前記演算結果に基づき、当該製品が環境に及ぼす負
    荷を評価させる評価指示手段と、 前記記憶媒体に記憶され、前記コンピュータシステムに
    評価結果を出力させる指示を与える出力指示手段とを有
    することを特徴とする環境負荷評価プログラムが格納さ
    れた記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記環境負荷演算式記憶部に設定され
    た環境負荷演算式は、 製品の原材料調達段階を、製品の原材料の種類及びその
    使用量に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を含
    むことを特徴とする請求項20記載の環境負荷評価プロ
    グラムが格納された記憶媒体。
  22. 【請求項22】 前記環境負荷演算式記憶部に設定され
    た環境負荷演算式は、 製品の製造段階を、各製造工程におけるエネルギー使用
    量に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を含むこ
    とを特徴とする請求項20記載の環境負荷評価プログラ
    ムが格納された記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記環境負荷演算式記憶部に設定され
    た環境負荷演算式は、 前記製品の流通段階を、輸送手段の製品積載量及び燃料
    消費量に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を含
    むことを特徴とする請求項20記載の環境負荷評価プロ
    グラムが格納された記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記環境負荷演算式記憶部に設定され
    た環境負荷演算式は、 製品の使用段階を、前記製品の使用回数、寿命および使
    用頻度に基づいてモデル化してなる環境負荷演算式を含
    むことを特徴とする請求項20記載の環境負荷評価プロ
    グラムが格納された記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記環境負荷演算式記憶部に設定され
    た環境負荷演算式は、 前記記憶媒体に記憶される演算式は、 前記廃棄/リサイクル段階を、 前記製品のリサイクルされうる原材料については、その
    量に回収率および還元率を乗じてリサイクル量を求め、
    それらが環境負荷を減じる方向に起因するようにモデル
    化してなる環境負荷演算式を含むことを特徴とする請求
    項20記載の環境負荷評価プログラムが格納された記憶
    媒体。
  26. 【請求項26】 前記環境負荷演算式記憶部に設定され
    た環境負荷演算式は、 前記記憶媒体に記憶される演算式は、 前記廃棄/リサイクル段階を、 前記製品のリサイクルされない原材料についてはその量
    が廃棄されるとして、リサイクルされる材料については
    前記リサイクル量を減じた量が廃棄されるとして、その
    廃棄に使用するエネルギーに基づきモデル化してなる環
    境演算式を含むことを特徴とする請求項25記載の環境
    負荷評価プログラムが格納された記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記記憶媒体に記憶され、前記リサイ
    クルにおける回収率及び還元率を変えると、リサイクル
    による環境負荷の削減効果の変化をシミュレーションす
    る指示をコンピュータシステムに指示する手段を有する
    ことを特徴とする請求項25記載の環境負荷評価プログ
    ラムが格納された記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記記憶媒体に記憶され、複数の機種
    についての演算結果を比較するように前記コンピュータ
    システムに指示を与える手段を有することを特徴とする
    請求項20記載の環境負荷評価プログラムが格納された
    記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記記憶媒体に記憶され、 前記環境負荷因子の排出量に基づいて、環境へのインパ
    クトを評価するように前記コンピュータシステムに指示
    を与える手段を有することを特徴とする請求項20記載
    の環境負荷評価プログラムが格納された記憶媒体。
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