JPH1057206A - 商品陳列用のハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】広げた状態又は畳んだ状態のいずれの衣類等で
も吊して陳列できる。 【解決手段】上部にフック２を連設した基部１の両側
に、衣類等の肩部に通すことができる横杆３を連設して
ハンガー本体４とする。横杆３の先端部に折り返し線６
から折り返し可能な伸縮部７を形成する。横杆３の折り
返し線６の近傍で基部１側に、案内片１０を下向突設す
る。案内片１０に伸張状態の伸縮部７を止めるストッパ
ー片１３を連設する。ハンガー本体４に挟持片１６を連
設して、商品陳列用のハンガー２５を構成する（図４
（ａ））。ストッパー片１３で伸張状態の伸縮部７を保
持して、シャツ２８を広げた状態で陳列できる（図４
（ａ））。ストッパー片１３を外して伸縮部７を折り返
し、案内片１０に沿って折り畳んだシャツ２８の裾部３
３を挟持片１６と基部１とで挟み、折り畳んだシャツ２
８を陳列する（図４（ｂ））。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、小売店舗などで
主にシャツ類を陳列する際に使用する商品陳列用のハン
ガーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、シャツ類の陳列用のハンガーは、
袖（肩）を通して陳列する各種のハンガーが使用されて
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の場合、陳列スペ
ースが狭い場合、陳列する商品数が限定され、あるいは
商品が重なり、有効な陳列展示ができない問題点があっ
た。この場合には、通常は折り畳んだ商品を棚に積み上
げて陳列していた。また、衣類小物用のクリップ付のハ
ンガーを使用することも考えられるが、この場合には、
商品に挟み跡が付き、これを防止する為には商品を包装
することが必要となるので手間がかかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、衣類
等の肩部を掛ける横杆を長さ調節可能とすると共に、折
り畳んだ衣類等の裾部を挟むことができる挟持片を突設
したので、前記問題点を解決した。

【０００５】即ちこの発明は、衣類等を掛けて陳列する
際に使用するハンガーであって、フックを有する基部の
両側に、衣類等の肩部を掛けることができる横杆を連設
してハンガー本体を形成し、該横杆を長さ調節可能と
し、該ハンガー本体に、折り畳んだ衣類等の端部を挟む
ことができる挟持片を突設したことを特徴とする商品陳
列用のハンガーである。

【０００６】また、横杆の先端部に折り返し線を介して
伸縮部を連設し、該伸縮部を折り返し可能として、横杆
を伸縮調整し、前記伸縮部の伸張状態を保持する為のス
トッパーを設けたものである。更に、前記における横杆
の折り返し線の近傍で基部側に、下方に向けた案内片を
連設してハンガーを構成することもできる。

【０００７】前記における商品とは、衣類等であって、
例えばシャツ類を指す。

【０００８】

【実施の態様】上部にフックを連設してなる基部の両側
に、シャツの肩部に通すことができる横杆を夫々連設し
てハンガー本体を形成する。横杆は先端部に折り返し線
を形成し、折り返し線より先端側を伸縮部とする。

【０００９】両横杆の折り返し線の近傍で、基部側に、
案内片を下向して夫々突設する。案内片の内縁に、折り
返し可能に、横方向のストッパー片１３を連設する。ス
トッパー片は伸張状態の伸縮部に係合して、伸縮部を保
持できる。案内片の外縁が陳列する衣類等を折り返しす
る際の案内縁を形成する。また、ハンガー本体に、折り
畳んだ商品を挟むことができる挟持片を連設して商品陳
列用のハンガーを構成する。

【００１０】

【作用】横杆に衣類等を掛けたハンガーを、フックで所
定位置に吊して衣類等を陳列できる。横杆を長さ調節可
能としたので、衣類等を左右に畳んだ状態及び広げた状
態で、夫々ハンガーに掛けることができる。また、挟持
片で畳んだ衣類等の端部を挟むことができるので、上下
に畳んだ状態の衣類等を保持できる。

【００１１】また、横杆の先端側の伸縮部を、折り返し
線で折り返し可能とし、伸縮部の伸張状態を保持するス
トッパーを設けたので、ストッパーの着脱で横杆を伸縮
できる。また、横杆の折り返し線の近傍内側に案内片を
連設したので、案内片に沿って衣類等を折り畳みでき
る。

【００１２】

【実施例１】図面に基づきこの発明の実施例を説明す
る。

【００１３】略長方形状で、上部にフック２を連設して
なる基部１の両側に、シャツの肩部に通すことができる
横杆３、３を、水平より若干先端に向けて下向傾斜させ
て、夫々連設してハンガー本体４を構成する。前記横杆
３、３は先端部に折り返し線６を形成し、折り返し線６
より先端側を伸縮部７とする。前記伸縮部７は折り返し
線６から折り返し可能に形成されている。また、前記伸
縮部７で、折り返し線６の近傍に、下向する操作板８を
連設し、該操作板８の裏面８ｂに係止爪９を突設する。

【００１４】前記両横杆３、３の折り返し線６の近傍
で、基部１側に、案内片１０を下向して夫々突設する。
前記案内片１０の内縁（基部１側の縁）１１に、折り返
し可能に、横方向のストッパー片１３の基端を連設す
る。前記ストッパー片１３は先端部に係止凹部１４を有
し、前記ストッパー片１３を、その基端２６を折り返し
線として、伸縮部７側に折り返した際に、該係止凹部１
４が伸張した状態の操作板８の係止爪９に係合して、伸
張状態の伸縮部７を保持できる。また、前記案内片１０
の外縁１２が陳列する衣類等を折り返しする際の案内縁
を構成する。

【００１５】前記ハンガー本体４の基部１の裏面１ｂに
立ち上げ片１５を介して挟持片１６の基端１７を連設す
る（図３（ａ））。前記挟持片１６は横方向で先端部１
８を下方傾斜して連設されている。また前記挟持片１６
の表面１６ａ側先端部１８には押え片１９が略水平方向
に連設されている。また、前記挟持片１６の表面１６ａ
で押え片１９の上部に、滑り止め用の突起２０が突設さ
れている（図３（ｂ））。

【００１６】また、前記におけるハンガー本体４は板状
であり、両面周縁部には補強用のリブ２１、２１が形成
されている。また、前記基部１の両面に商品表示部２２
が夫々形成されている。以上のようにして商品陳列用の
ハンガー２５を構成する（図１、２）。図中２３、２４
はフック２に形成した商品などの表示部である。

【００１７】次に、前記実施例に基づくハンガー２５の
使用について説明する。

【００１８】このハンガー２５は主にシャツ類を陳列す
る際に使用する。

【００１９】シャツ２８を広げた状態で陳列する際に
は、ストッパー片１３を伸縮部７側に折り返し、伸張状
態の操作板８の係止爪９に係合させて、伸張状態の伸縮
部７を保持する（図３（ｃ）鎖線図示１３）。この状態
で、シャツ２８の襟口２９からフック２、基部１、挟持
片１６を突出させ、シャツ２８の肩部３０、３０を夫々
横杆３、３に掛ける（図４（ａ）、図５（ａ））。ハン
ガー２５のフック２を横方向に配置したポールなどに係
止してシャツ２８を陳列する。この際、フック２の表示
部２３、２４、基部１の表示部２２が露出するので、価
格、サイズ、色、材質、メーカー等の商品情報を掲示で
きる。

【００２０】また、シャツ２８を折り畳んだ状態で陳列
する際には、上記状態からストッパー片１３と操作板８
の係止爪９の係合を外し、伸縮部７を基部１側に折り畳
む。シャツ２８の両側（袖側）３２、３２を案内片１０
の外縁１２に沿って、折り線３４、３４で裏面側に縦折
りし、続いてシャツ２８の中央部で折り線３５で横に折
り、裾部（下部）３３を裏面側に重ねる。続いて、シャ
ツ２８の襟口２９から露出している挟持片１６と基部１
とでシャツ２８の裾部（下端部。折り重ねた状態では上
端部）３３を挟む（図４（ｂ）、図５（ｂ））。以上
で、シャツ２８の胸部３１を正面として、陳列できる。
また、伸張状態と同様にフック２や基部１の表示部２
３、２４、２２が露出するので商品情報を掲示でき、通
常、シャツ２８の模様や柄は、胸部３１を中心に描かれ
ているので、購買者は折り畳んだ状態でも商品選択がで
きる。

【００２１】また、購買者が折り畳んだシャツ２８を広
げた場合でも、上記のように案内片１０により折り畳み
を案内できるので、容易にシャツ２８を折り畳みでき、
折り畳み状態での陳列を回復できる。

【００２２】また、前記使用においては、ハンガー２５
にシャツ２８を掛けた状態で折り畳んだが、予め折り畳
んだシャツ２８の襟口２９から肩部３０、３０へハンガ
ー２５を挿入して、同様に使用することもできる。

【００２３】前記実施例において、横杆３の先端側の伸
縮部７を折り返し可能として、ストッパー片１３により
伸張状態を保持させたが、伸縮部７を横杆３の長さ方向
に摺動して伸縮自在として、伸張状態及び収納状態を夫
々保持できる構造とすることもできる（図示していな
い）。

【００２４】また、前記実施例において、挟持片１６は
ハンガー本体４の基部１に設けたが、ハンガー本体４の
横杆３に設けることもできる（図示していない）。ま
た、折り畳んだシャツ２８は挟持片１６とハンガー本体
４の基部１とで挟持したが、バネで閉じる側に付勢した
挟持具を設けることもできる（図示していない）。

【００２５】

【発明の効果】衣類等の肩部を掛けることができる横杆
を長さ調節可能とし、折り畳んだ衣類等の端部を挟むこ
とができる挟持片を設けたので、広げた状態と畳んだ状
態とのいずれの状態の商品をも陳列でき、陳列スペース
に応じた種々の陳列方法を取ることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の正面図である。

【図２】同じく裏面図である。

【図３】（ａ）は図１のＡ−Ａ線における部分拡大断面
図、（ｂ）は同じくＢ−Ｂ線における部分拡大断面図、
（ｃ）は同じくＣ−Ｃ線における部分拡大断面図であ
る。

【図４】使用状態の正面図で、（ａ）は伸張使用時、
（ｂ）は折り畳み使用時を夫々表す。

【図５】使用状態の概略したＢ−Ｂ線における断面図
で、（ａ）は伸張使用時、（ｂ）は折り畳み使用時を夫
々表す。

【符号の説明】

１ 基部 ２ フック ３ 横杆 ４ ハンガー本体 ６ 折り返し線 ７ 伸縮部 ８ 操作板 ９ 係止爪 １０ 案内片 １２ 案内片の外縁 １３ ストッパー片 １４ 係止凹部 １６ 挟持片 ２５ ハンガー ２８ シャツ（衣類等、商品） ２９ シャツの襟口 ３０ シャツの肩部 ３３ シャツの裾部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 衣類等の商品を掛けて陳列する際に使用
   するハンガーであって、フックを有する基部の両側に、
   衣類等の肩部を掛けることができる横杆を連設してハン
   ガー本体を形成し、該横杆を長さ調節可能とし、該ハン
   ガー本体に、折り畳んだ衣類等の端部を挟むことができ
   る挟持片を突設したことを特徴とする商品陳列用のハン
   ガー。
2. 【請求項２】 横杆の先端部に折り返し線を介して伸縮
   部を連設し、該伸縮部を折り返し可能として、横杆を伸
   縮調整し、前記伸縮部の伸張状態を保持する為のストッ
   パーを設けた請求項１記載の商品陳列用のハンガー。
3. 【請求項３】 横杆の折り返し線の近傍で基部側に、下
   方に向けた案内片を連設した請求項２記載の商品陳列用
   のハンガー。