JPH1055372A - オンデマンド・インターフェース装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

オンデマンド・インターフェース装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH1055372A
JPH1055372A JP9119402A JP11940297A JPH1055372A JP H1055372 A JPH1055372 A JP H1055372A JP 9119402 A JP9119402 A JP 9119402A JP 11940297 A JP11940297 A JP 11940297A JP H1055372 A JPH1055372 A JP H1055372A
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vector
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JP9119402A
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Hiroshi Ikeuchi
洋 池内
Ikuo Karashi
育雄 芥子
Kenichi Kuromushiya
建一 黒武者
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力した要求文に意味的に合致する機能を検
索し、かつ、検索された機能を簡便に実行できるように
する。 【解決手段】 各項目内に機能を説明する機能説明文と
機能を実現するための操作の手続きを示すアクションス
クリプトとを保持する機能説明データベース4を対象と
して、検索手段5において入力手段1から入力された要
求文に該当する項目を検索する。スクリプト実行手段6
により、検索された項目に対応するアクションスクリプ
トを実行することにより、検索された機能を実行する。
検索手段5は、キーワード検索又は、要求文の意味を表
す文ベクトルと機能説明データベースの各項目内の機能
説明文の文ベクトルの距離に基づいて検索を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・ア
プリケーション、OA機器、家電製品などにおいて使用
者の操作をアシストするヘルプ機能に関し、特に多くの
機能を持つ装置に対し、使用者の求める機能を容易かつ
的確に達成することのできるオンデマンド・インターフ
ェース装置及びその機能を実現するためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ等のコンピュータ・ソフ
トウェアまたはビデオデッキなどの家電製品には、操作
方法が分からなくなった時に、ヘルプキーを押す等の特
定の操作を行なうことで機能の操作説明を表示するアシ
スト機能あるいはヘルプ機能と呼ばれる機能が付いてい
る。ヘルプ機能は、ヘルプキーが押される時点での機器
の使用状況等に応じてヘルプ情報を選択表示する。これ
により使用者は、全ての操作方法を覚えていなくとも、
必要なときに必要な機能を容易に達成することが出来
る。
【0003】しかし、多機能化によって機能数が増加し
ているシステムにおいては、単に全ての機能説明を表示
するだけでは、使用者にとって必要な機能説明を見つけ
出すのが困難となっている。そのため、使用者の要求す
る機能を適切に把握し、対応する操作説明を表示する必
要が生じており、特開平7−121563号公報には、
使用者がヘルプキー押下後、キーワード入力を行ない、
キーワード・マッチングにより適切なヘルプ情報を検索
し表示するヘルプ情報検索装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のヘルプ情報検索
装置では、使用者は表示された操作説明に基づいて操作
を実行することによって目的の機能を達成できる。しか
し、システムの多機能化につれて、全ての機能を単純な
操作手順で実現できるようなシステム設計が困難とな
り、一部の機能はその実現のために複数のステップを踏
む複雑な操作を必要とするようになっている。そのよう
な場合には、たとえ目的の機能を実現する操作説明が表
示されたとしても、その説明に従って操作を行なうこと
は使用者にとって繁雑である。
【0005】また、上記のヘルプ情報検索装置は、キー
ワード・マッチングにより検索を行なっている。例えば
ワープロの印字機能に対し(プリント、印字、印刷)と
いうキーワードが与えられている場合に、「プリント」
または「印字」または「印刷」という要求文が与えられ
ると、キーワードの一致により印字機能が検索される。
またコードの正確な一致だけではなく、語尾変化を吸収
し、平仮名と片仮名の区別を無視するよう構成すること
で「ぷりんと」、「プリンター」等の要求文でも印字機
能を検索することができる。
【0006】ところがキーワード・マッチングによる検
索では、例えば「紙に打ち出したい」という要求文が与
えられた場合は、要求文からキーワードとして(紙、打
ち出)が得られるが、印字機能のキーワード(プリン
ト、印字、印刷)と一致しないため、印字機能は検索で
きない。また、利用者が入力すると思われる全てのキー
ワードを予め登録しておくことは事実上不可能である。
このように、キーワード・マッチングによる方法では使
用者の入力する要求文に意味的に合致する機能を検索す
るには限界がある。
【0007】本発明は、これらの問題点に鑑みてなされ
たもので、ヘルプ情報検索によって検索された機能を簡
便に実行できるオンデマンド・インターフェース装置及
びその機能を実現するためのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的
とする。また、本発明は、使用者の入力する要求文に意
味的に合致する機能を検索し、かつ、検索された機能を
簡便に実行できるオンデマンド・インターフェース装置
及びその機能を実現するためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、検索
された機能を自動的に実行するための手段を備えること
により前記目的を達成する。すなわち、本発明のオンデ
マンド・インターフェース装置は、要求文を入力する入
力手段と、各項目内に機能を説明する機能説明文と機能
を実現するための操作の手続きを示すアクションスクリ
プトとを保持する機能説明データベースと、要求文に対
し機能説明データベースから該当する項目を検索する検
索手段と、アクションスクリプトを実行するためのスク
リプト実行手段とを備えることを特徴とする。
【0009】検索手段は、要求文と機能説明文とのキー
ワードの一致度に基づいて検索を行なうものとすること
ができる。また検索手段は、単語を該単語の意味を表す
単語ベクトルに対応づける単語辞書と、単語辞書を用い
て複数の単語を含む文の意味を表す文ベクトルを生成す
るベクトル生成手段とを備え、要求文の文ベクトルと機
能説明データベースの各項目内の機能説明文の文ベクト
ルとの距離に基づいて検索を行うものとすることができ
る。この場合には、使用者がキーワードを知らなくとも
要求文に意味的に合致する機能を検索して、実行するこ
とができる。
【0010】本発明のオンデマンド・インターフェース
装置として機能させるために、コンピュータに各々の処
理手順を実行させるためのプログラムを記録した記録媒
体を用いても良い。すなわち、上記検索手段として機能
させるために、要求文に対し機能説明データベースから
該当する項目を検索する手順(検索手順)を実行させる
ためのプログラムを、上記スクリプト実行手段として機
能させるために、アクションスクリプトを実行する手順
を実行させるためのプログラムを少なくともそれぞれ記
録した記録媒体を用いることで、検索された機能の自動
実行を可能とする。
【0011】上記検索手段を、要求文と機能説明文との
キーワードの一致度に基づいて検索を行なうように機能
させるためのプログラムを記録した記録媒体を用いるこ
とができる。また上記検索手段を、単語を該単語の意味
を表す単語ベクトルに対応づける単語辞書、単語辞書を
用いて複数の単語を含む文の意味を表す文ベクトルを生
成するベクトル生成手段、として機能させ、要求文の文
ベクトルと機能説明データベースの各項目内の機能説明
文の文ベクトルとの距離に基づいて検索を行なうように
機能させるためのプログラムを記録した記録媒体を用い
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。ここでは、ワープロのオンデマンド・イン
ターフェース装置を例にとって説明する。図1は、本発
明によるオンデマンド・インターフェース装置の一例を
示す概略構成図である。このオンデマンド・インターフ
ェース装置は、要求文を入力するキーボード等の入力手
段1、ディスプレイ等の出力手段2、制御手段3、及び
機能説明データベース4を備える。制御手段3は、ハー
ドウェア又はソフトウェアによって後述の検索手段5及
びスクリプト実行手段6の機能を実現するものである。
【0013】図2に、機能説明データベース4の一例を
示す。機能説明データベース4には「センタリング」、
「プリント」、「セーブ」などのワープロの機能名と共
に、その機能の説明、機能を実現する操作手順の説明、
及び操作手順を自動実行出来る形式で書き下したアクシ
ョンスクリプトが保持されている。
【0014】図3は、スクリプト実行手段6の概略構成
とその動作を説明するための図である。スクリプト実行
手段6は、コマンド対応表21と、コマンド列(アクシ
ョンスクリプト)を一時的に格納するバッファ22と、
コマンド実行部23とから構成される。コマンド対応表
21には、例えばアルファベット順に並べられたスクリ
プトのコマンド名と、そのコマンドを実行するルーチン
のワープロソフトの全プログラムリスト25の中のアド
レスが格納されている。
【0015】図から、例えばスクリプトのコマンド「Ge
tString()」に対応するプログラムのルーチンは205
50番地から始まることが分かる。ここで、10023
番地から始まるルーチンはメニューを開くルーチンで、
引数として開くメニュー項目を指定する。18802番
地から始まるルーチンは開いたメニューの中から項目を
選ぶルーチンで、引数として選ぶ項目を指定する。20
550番地から始まるルーチンは文字列の情報を得るル
ーチンで、文字列の指定を促すメッセージを出し、使用
者がキーボードあるいはマウス等のポインティング装置
で文字列を指定するまで待つ。
【0016】バッファ22は実行するコマンド列を一時
的に格納する。コマンド実行部23はバッファ22に蓄
えられたスクリプトコマンドを順に読み込み、コマンド
対応表を参照してそのコマンドに対応するアドレスを知
り、そのアドレスへ制御を移す。以上の動作をバッファ
中のコマンドの終りまで繰り返す。
【0017】図4は、本発明のオンデマンド・インター
フェース装置による操作手順を説明するフローチャート
である。ワープロの操作が分からなくなった使用者がヘ
ルプキーを押下すると(S11)、その時点でのワープ
ロ操作状況に応じた従来のヘルプ機能によってワープロ
の編集機能をその機能の説明文とともに表示する(S1
2)。ここで表示される機能は1つの場合もあれば複数
の場合もある。その中に所望の機能が見つかれば(S1
3)、その機能を実行するか否かを判断する(S1
9)。実行する場合に、複数の機能が表示されていれ
ば、表示された機能の中から所望の機能を選択する(S
20)。機能が選択されると、検索手段5は、その選択
された機能のアクションスクリプトをバッファ22に格
納する(S21)。その後、スクリプト実行手段6は、
バッファ22に格納されたスクリプトを順に実行するこ
とでその機能を実現する(S22)。ステップ19にお
いて、その機能の確認だけで実行まで要求しない場合に
は、そのまま終了する。
【0018】ステップ13で、従来のヘルプ機能によっ
て表示された情報の中に所望の機能についての情報がな
かった場合、制御手段3は入力手段1からの要求文の入
力を促す(S14)。要求文が入力されなかった場合に
はフローは終了する(S15)。要求文の入力があった
場合、検索手段5は機能説明データベース4から要求文
に合致する機能を検索し(S16)、検索された機能名
及びその機能説明を出力手段2に表示する(S17)。
ここで表示される機能は1つの場合もあるし、複数の場
合もある。表示された機能の中に所望の機能がある場合
には(S18)、その機能を実行するか否かを判断する
(S19)。
【0019】実行する場合には、複数の機能が表示され
ていれば、その中から所望の機能を選択する(S2
0)。機能が選択されると、検索手段5は選択された機
能のアクションスクリプトをバッファ22に格納する
(S21)。その後、スクリプト実行手段6はバッファ
22に格納されたスクリプトを順に実行することでその
機能を実現する(S22)。ステップ19で、その機能
の確認だけで実行まではしない場合には、そのまま終了
する。なお、ステップ18において表示された機能の中
に所望の機能がない場合には、再びステップ14に戻
り、別の要求文の入力を促す。
【0020】次に、検索手段5がキーワード検索の手法
で検索を行う場合の例について、より具体的に説明す
る。ここでは、ワープロの編集における「センタリン
グ」機能を例にとって説明する。図2に示した機能説明
データベース中に記述されているように、「センタリン
グ」機能とは指定した文字列を行の中央に移動する機能
であり、その操作手順は、キーワードあるいはマウス等
のポインティング装置で文字列を指定し、次にメニュー
項目「編集」の中から項目「センタリング」を選ぶもの
とする。
【0021】ワープロ使用者が文書タイトルをセンタリ
ングしようとして操作方法が分からず、ヘルプキーを押
したとする(S11)。ここで、従来のヘルプ機能によ
り機能説明が表示されるが(S12)、その中に「セン
タリング」に関する情報がなかったとする(S13)。
次に使用者は、ステップ14における入力要求に対して
「中央に移動」と入力したものとする。検索手段5は、
要求文「中央に移動」によって機能説明データベース4
を検索する(S16)。
【0022】検索に当たって、この例では要求文につい
ては全文から、機能説明データベースについては機能名
と機能説明から漢字およびカタカナ文字列をキーワード
として抽出し、検索に使用するものとする。従ってキー
ワードとして、要求文からは(中央、移動)が抽出さ
れ、機能説明データベースの「センタリング」の機能項
目からは(センタリング、文字、行、中央、移動)が抽
出される。同様に機能項目「プリント」からは(プリン
ト、文書、プリンタ、印字)が、機能項目「セーブ」か
らは(セーブ、文書、ファイル、保存)がキーワードと
して抽出される。検索は、要求文のキーワードのAND
検索で行なわれる。今の場合、機能項目「センタリン
グ」は、要求文から抽出されたキーワード(中央、移
動)がどちらもマッチするため検索され、機能項目「プ
リント」、「セーブ」はキーワードがマッチしないため
検索されない。
【0023】以下、機能説明データベース中の全ての機
能項目とキーワード・マッチングを行ない、その結果検
索された機能項目が「センタリング」のみであるとして
以下の動作を説明する。ステップ17では、検索された
機能項目「センタリング」が出力手段2に表示される。
この機能は使用者が正に必要としていた機能であるので
ステップ18からステップ19に進み、ステップ19で
実行を選択したとする。すると、検索手段5は検索され
た機能項目「センタリング」のアクションスクリプトを
バッファにコピーする(S21)。よってバッファ22
内には、次のコマンド列が格納されることになる。 (GetString(),OpenMenu(HENSYU),Choose(CENTERING)) 次に、スクリプト実行手段6は、バッファ22に格納さ
れたコマンドを順に実行する(S22)。すなわち、Ge
tString()で20550番地に制御を移し、次に OpenMe
nu(HENSYU)で、 HENSYUを引数として10023番地に
制御を移し、最後に Choose(CENTERING)で CENTERINGを
引数として18802番地に制御を移す。ここで引数の
HENSYU, CENTERING は各々「編集」、「センタリン
グ」の項目を意味する。
【0024】上で説明した各ルーチンの動作と合わせ
て、もう一度スクリプト実行手段6の動作を説明する。
まず20550番地で文字列の指定を促し、使用者が文
字列の指定を行なうまで待つ。次に10023番地で引
数 HENSYU に対応するメニュー項目「編集」が開かれ
る。最後に18802番地で引数 CENTERINGに対応する
項目「センタリング」が選ばれる。この一連の動作は、
「センタリング」機能の操作手順をそのまま実行したも
のと同じである。すなわち、「センタリング」機能がス
クリプト実行手段6によって自動実行される。
【0025】以上で、要求文「中央に移動」から機能項
目「センタリング」が検索され、その処理を表すアクシ
ョンスクリプトが自動実行される過程について説明し
た。このように、要求文「中央に移動」を入力すると、
検索手段により機能項目「センタリング」が検索され、
続いて使用者が要求すれば、スクリプト実行手段によっ
て「センタリング」の機能を自動実行することができ
る。ここでは「センタリング」機能に限って説明した
が、他の機能についても同様であり、特に複雑な操作を
必要とする機能においては、その操作手順をスクリプト
実行手段が代行することで使用者の負担が大幅に軽減さ
れる。
【0026】上の説明では、1つの機能項目が検索され
たものとして説明したが、同時に複数の機能項目が検索
された場合には、その中から適切なものを使用者に選択
させて1項目に絞った後、上述のようにアクションスク
リプトのコピー、実行が行われる。また、AND検索で
検索されなかったときはOR検索を行なう等の処理を行
なってもよい。キーワードは予め各機能項目に対して与
えておき、別のバッファに保持しておいても良い。
【0027】次に、検索手段としてベクトル検索を用い
る例について説明する。図5はベクトル検索手段の概略
構成図であり、単語ベクトルを保持する単語辞書31、
ベクトルに基づいて検索を行なう検索部32、ベクトル
を生成するベクトル生成部33、検索に必要な情報を一
時的に保持しておくバッファからなる記憶部34からな
る。
【0028】図6は、単語辞書31の一部を示したもの
である。単語辞書31は各単語に対してその意味を表す
単語ベクトルを保持している。単語ベクトルは、N個の
特徴単語に関連させて単語の意味を分散的に表現したも
のである。一例として特徴単語のリストを{テキスト、
文書、位置、空間、印刷、移動、形状、記憶、表示}と
した時、ある単語とこれらN個の特徴単語との関連性
を、その関連の程度に応じて多値あるいは最も簡単には
2値で表現することによって生成されたN次元のベクト
ルがその単語の単語ベクトルである。
【0029】いま簡単のため、特徴単語との関連性を関
係の有無の2値で表現する場合の例で説明すると、「文
字」という単語は特徴単語「テキスト」「文書」「形
状」「表示」とは関係を有するので「1」、特徴単語
「位置」「空間」「印刷」「移動」「記憶」とは関係が
薄いので「0」となり、「文字」の単語ベクトルとして
(1,1,0,0,0,0,1,0,1)が得られる。
単語ベクトルの作成に関しては、信学技法AI92−9
9(1993−1)「大規模文書データベースからの連
想検索」(電子情報通信学会)に、百科事典を利用する
ことにより人間の知識を反映した大規模な単語ベクトル
の構成方法が提案されている。
【0030】次に、文ベクトルについて説明する。例と
して「文書をプリンタに印字する」という文章を取り上
げる。文ベクトルとは文章中に含まれる単語を抽出し、
その単語ベクトルを加算したのち正規化したものであ
る。単語の抽出方法としては、単語辞書を用いて単に文
字列一致により抽出する方法や形態素解析を用いる方法
がある。
【0031】いまの場合(文書、プリンタ、印字)の3
つの単語が抽出される。これらの単語ベクトルはそれぞ
れ(1,1,0,0,0,0,0,0,0),(0,
1,0,0,1,0,0,0,1),(0,1,0,
0,1,0,0,0,1)である。それらを足し合わせ
ると(1,3,0,0,2,0,0,0,2)となり、
これを正規化したものが「文書をプリンタに印字する」
という文章の文ベクトルである。ここで正規化とはベク
トルを一定の長さに揃えることであり、この例でベクト
ルの長さを10に正規化する場合には、下式のVのよう
に文ベクトルが求められる。
【0032】 V=(10/L)(1,3,0,0,2,0,0,0,2) =(2.4, 7.1, 0.0, 0.0, 4.7, 0.0, 0.0, 0.0, 4.7) L=(1 2+3 2+0 2+0 2+2 2+0 2+0 2+0 2+2 21/2=181/2 次に、検索方法について説明する。2つの文が与えられ
た時、それらの文ベクトルの方向が近い時に2つ文の類
似度は高いものと判断する。ベクトルは正規化されてい
るため、方向の近さは内積の大きさで表される。すなわ
ち2つの文ベクトルの内積が大きい場合に、2文の類似
度は高い。従って、要求文の文ベクトルと各項目の文ベ
クトルとの内積を求め、それが大きいものを検索結果と
する。
【0033】図7は、ベクトル検索を用いる検索手段に
おける処理の流れを示すフローチャートである。まずベ
クトル生成部は、要求文から上述のように要求文の文ベ
クトルQVを生成する(S31)。次に、インデックス
iを1に初期化し(S32)、機能説明データベース4
からi番目の機能項目の機能説明文を取り出し、その文
ベクトルBViを生成する(S33)。QVとBViの内
積piを計算し、記憶部34のバッファに格納する(S
34)。iが最後の機能項目を指していればステップ3
7に移り(S35)、そうでなければiを1だけ増やし
て(S36)、ステップ33に戻る。全ての機能項目の
文ベクトルとの内積を計算し終わったら(S35)、バ
ッファに格納されている内積pjの中で最大のものを選
び(S37)、そのインデックス番号に対応する機能項
目を検索結果とする(S38)。
【0034】例として、要求文「紙に打ち出したい」が
与えられた場合の検索について説明する。まず要求文か
ら、2つの単語(紙、打ち出)が抽出される。ただし、
単語辞典には活用語は語幹で登録されているものとし
た。次に、それらの単語ベクトルを足して正規化するこ
とで要求文の文ベクトルQVを生成する(S31)。2
つの単語(紙、打ち出)の単語ベクトルはそれぞれ
(1,1,0,0,1,0,0,0,1),(0,1,
0,1,1,0,0,0,0)であるから、要求文の文
ベクトルQVは下式のように得られる。
【0035】 QV=(10/L)(1,2,0,1,2,0,0,0,1) =(3.0, 6.0, 0.0, 3.0, 6.0, 0.0, 0.0, 0.0, 3.0) L=(12+22+02+12+22+02+02+02+121/2=111/2 ステップ33、34では、上で求めた文ベクトルQVと
機能説明データベースの各項目の機能説明文の文ベクト
ルとの内積を計算するのだが、ここでは例として機能項
目「センタリング」との内積と、機能項目「プリント」
との内積とを計算してみる。まず、機能項目「センタリ
ング」に対しては、その機能説明文「文字を行の中央に
移動する」から(文字、行、中央、移動)の4単語が抽
出され、4つの単語の単語ベクトルはそれぞれ(1,
1,0,0,0,0,1,0,1),(0,1,1,
1,0,0,0,0,0,),(0,0,1,1,0,
0,0,0,0,),(0,0,1,1,0,1,0,
0,0)であり、これから文ベクトルBVは下式で与え
られる。
【0036】 BV=(10/L)(1,2,3,3,0,1,1,0,1) =(2.0, 3.9, 5.9, 5.9, 0.0, 2.0, 2.0, 0.0, 2.0,) L=(12+22+32+32+02+12+12+02+121/2=261/2 QVとBVの内積pは下式のように計算される。 p=3.0×2.0+6.0×3.9+0.0×5.9+3.
0×5.9+6.0×0.0+0.0×2.0+0.0×2.
0+0.0×0.0+3.0×2.0=53.1 次に、機能説明「プリント」の機能説明文「文書をプリ
ンタに印字する」から文ベクトルBVを生成するのだ
が、これは上で例として既に求めており、(2.4,7,1,
0.0, 0.0, 4.7, 0.0, 0.0, 0.0, 4.7)である。QVと
BVとの内積pは下式のように計算される。 p=3.0×2.4+6.0×7.1+0.0×0.0+3.
0×0.0+6.0×4.7+0.0×0.0+0.0×0.
0+0.0×0.0+3.0×4.7=92.1 以上から、今の場合には要求文と機能項目「センタリン
グ」との内積は53.1、機能項目「プリント」との内
積は92.1となり、要求文「紙に打ち出したい」は
「センタリング」よりも「プリント」との類似度が高い
と判定される。他にQVとの内積が92.1以上になる
機能項目がなければ「プリント」が検索結果として得ら
れる。その後は、上で説明したキーワード検索の場合と
同様に、検索された機能名及び機能説明を表示し、使用
者が実行を選択した場合には「プリント」のアクション
スクリプトをバッファ22にコピーした後、スクリプト
実行手段6がバッファ内のスクリプトを順に実行する。
【0037】このようにして検索手段で要求文に意味的
に合致するものが検索され、自動実行される。なお、こ
の例では検索のたびに各機能項目の機能説明文から文ベ
クトルを生成したが、機能説明文の文ベクトルは予め生
成しておき別のバッファに蓄えておいても良い。その場
合には、各機能項目から文ベクトルを生成するステップ
33は不要となり、単にバッファから文ベクトルを取り
込めばよく、処理の高速化を図ることができる。また、
この例ではトップに検索された機能のみを表示したが、
内積の大きい機能項目を複数個表示し、使用者に選択さ
せるようにしてもよい。
【0038】また、この発明のオンデマンド・インター
フェース装置として機能させるために、上述した処理を
実行するためのプログラムをフロッピーディスクやCD
ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に予め
記録しておき、コンピュータにインストールして用いて
もよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、機器の操作が分からな
くなった場合に、要求文を入力するだけで実際に必要な
操作を行なうことなく要求する機能を達成できるため、
作業の大幅な効率化を図ることができる。また、文の意
味を表す特徴ベクトルを用いた検索を利用すると、使用
者がキーワードを知らない場合にも、与えられた要求文
に対して意味的に該当する機能を検索して自動実行する
ことが可能なため、従来のヘルプ機能に対して大幅にユ
ーザーインターフェースが改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオンデマンド・インターフェース
装置の概略構成図。
【図2】機能説明データベースの説明図。
【図3】スクリプト実行手段の構成と動作を説明するた
めの図。
【図4】操作手順を説明するフローチャート。
【図5】ベクトル検索手段の構成図。
【図6】単語辞書の一部を示す図。
【図7】検索手段の処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…入力手段、2…出力手段、3…制御手段、4…機能
説明データベース、5…検索手段、6…スクリプト実行
手段、21…コマンド対応表、22…バッファ、23…
コマンド実行部、25…ワープロソフトの全プログラム
リスト、31…単語辞書、32…検索部、33…ベクト
ル生成部、34…記憶部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要求文を入力する入力手段と、各機能内
    に機能を説明する機能説明文と機能を実現するための操
    作の手続きを示すアクションスクリプトとを保持する機
    能説明データベースと、前記要求文に対し前記機能説明
    データベースから該当する項目を検索する検索手段と、
    前記アクションスクリプトを実行するためのスクリプト
    実行手段とを備えることを特徴とするオンデマンド・イ
    ンターフェース装置。
  2. 【請求項2】 要求文を入力する入力手段、各機能内に
    機能を説明する機能説明文と機能を実現するための操作
    の手続きを示すアクションスクリプトとを保持する機能
    説明データベース、前記要求文に対し前記機能説明デー
    タベースから該当する項目を検索する検索手段、前記ア
    クションスクリプトを実行するためのスクリプト実行手
    段、として機能させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のオンデマンド・インター
    フェース装置において、前記検索手段は要求文と機能説
    明文とのキーワードの一致度に基づいて検索を行なうも
    のであることを特徴とするオンデマンド・インターフェ
    ース装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体において、前記検索手段を、要求文と機能
    説明文とのキーワードの一致度に基づいて検索を行なう
    ように機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のオンデマンド・インター
    フェース装置において、前記検索手段は、単語を該単語
    の意味を表す単語ベクトルに対応づける単語辞書と、前
    記単語辞書を用いて複数の単語を含む文の意味を表す文
    ベクトルを生成するベクトル生成手段とを備え、前記要
    求文の文ベクトルと前記機能説明データベースの各項目
    内の機能説明文の文ベクトルとの距離に基づいて検索を
    行うものであることを特徴とするオンデマンド・インタ
    ーフェース装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体において、前記検索手段を、単語を該単語
    の意味を表す単語ベクトルに対応づける単語辞書、前記
    単語辞書を用いて複数の単語を含む文の意味を表す文ベ
    クトルを生成するベクトル生成手段、として機能させ、
    前記要求文の文ベクトルと前記機能説明データベースの
    各項目内の機能説明文の文ベクトルとの距離に基づいて
    検索を行なうように機能させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP9119402A 1996-05-14 1997-05-09 オンデマンド・インターフェース装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JPH1055372A (ja)

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